JPH0220592B2 - - Google Patents
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- JPH0220592B2 JPH0220592B2 JP59155557A JP15555784A JPH0220592B2 JP H0220592 B2 JPH0220592 B2 JP H0220592B2 JP 59155557 A JP59155557 A JP 59155557A JP 15555784 A JP15555784 A JP 15555784A JP H0220592 B2 JPH0220592 B2 JP H0220592B2
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- JP
- Japan
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- sintered body
- nitrides
- powder
- oxides
- temperature
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- Ceramic Products (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明は、硬度、靭性、耐食性、耐酸化性が優
れるとともに、なによりも摩擦係数が0.25以下で
あり摩耗率も小さく自己潤滑性に優れたセラミツ
クス焼結体に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来から自己潤滑性を有する材料としては、
Cu,Co,Ni,Fe,Sn,Ag,Mn等の金属に
MoS2,WS2,CaF2,LiF2、黒鉛のような自己潤
滑性の高い物質を所定量配合した金属基材料が知
られている。 この金属基材料は、電気伝導性、熱伝導性に優
れているが、しかしその反面、低硬度で耐摩耗性
に劣り、高温における軟化が著しくかつ耐食性も
劣るため、その使用分野は制限を受けざるを得な
い状態にある。 このような問題の解決を目的として上記の金属
基材料に更に周期律表a,a,a族の遷移
金属又はこれら金属の炭化物、窒化物を配合して
成るサーメツト材料が開発されている。たしか
に、このサーメツト材料の耐摩耗性は上記金属基
材料に比べて向上する。しかし、その硬度及び靭
性は依然として低く、しかも金属を含有している
ので耐食性が劣り、かつ高温での軟化、塑性変形
をきたすので、やはりその使用分野は狭く限定せ
ざるを得ない。 〔発明の目的〕 本発明は、上記した従来の潤滑性材料の問題点
を解消し、高硬度、高靭性であつて、実質的に金
属を単体として含有していないので耐食性、耐酸
化性に優れ、しかも熱伝導性も良好であり高温で
も自己潤滑性を有するセラミツクス焼結体の提供
を目的とする。 〔発明の概要〕 本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究を
重ねる過程で、周期律表a,a,a族の金
属元素の酸化物はいずれも、大気中、1000℃まで
の環境下で固体潤滑性を示すこと、とりわけCr
の酸化物はその潤滑性が優れている、という事実
を見出した。そしてまた、上記知見を基礎にして
潤滑性材料の摺動面が例えば炭化物、窒化物であ
つたとしても上記した高温の大気中では、摺動面
部分に存在するこれら炭化物、窒化物は容易に酸
化して炭酸化物、窒酸化物、炭窒酸化物、酸化物
の緻密な被膜となり、その結果、摺動面の潤滑性
は向上するとの着想を得、本発明の自己潤滑性セ
ラミツクスを開発するに到つた。 すなわち、本発明の高温固体潤滑性セラミツク
スは、Cr炭化物、窒化物、酸化物、炭窒化物、
炭酸化物、窒酸化物及び炭窒酸化物の中から選ば
れた少なくとも1種1〜89wt%とTi,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Mo,W,Si,B,Yの炭化物、
窒化物、酸化物及びこれらの相互固溶体の中から
選ばれた少なくとも1種11〜99%とからなる硬質
相と、不可避的不純物とでなることを特徴とす
る。 本発明のセラミツクスの必須成分は、次式:
(Cra,Mb)(Cx,Ny、Oz)oでその組成が示され
る硬質相である場合が特に好ましい。 式中、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
Wのいずれか1種又は2種以上の金属元素を表わ
す。a,bはそれぞれCr,Mのモル比であつて、
0.98≧a≧0.2,0.8≧b≧0.02a+b=1の関係を
満足する数である。 x,y,zはいずれもC,N,Oなどの非金属
元素のモル比であつて、それぞれは、0.4≦x≦
1,0≦y≦0.5,0≦z≦0.3、そしてx+y+
z=1の関係を満足する数である。zが0.3を超
える場合は、得られた焼結体は酸化物主体となり
その強度が低下するのみならずCrの酸化物が高
い蒸気圧を有するため焼結時においても焼結体使
用時においてもCr成分が蒸発し、品質管理上及
び環境衛生上から好ましくない。x,y,zがそ
れぞれ0.4≦x≦1,0≦y≦0.5,0≦z≦0.3,
x+y+z=1の関係を満足する数である場合
は、硬質相の潤滑性が優れるのみならずその高温
強度も向上するので好適である。 nは、金属元素(CrとM)に対する非金属元
素(CとNとO)全体のモル比であつて、その値
は0.44≦n<1.33の範囲に設定される。nがこの
範囲を外れた場合、得られた硬質相がB1構造を
主体とする強靭な化合物とはなりにくく、脆弱な
低級化合物が形成されるようになつて不都合であ
る。 また、上記した硬質相にあつては、更にSi,
B,Yの炭化物、窒化物、酸化物の1種又は2種
以上が含有されていてもよい。 本発明のセラミツクスは次のようにして製造す
ることができる。 上記した群に属する各化合物の単一粉末若しく
は2種以上を適宜に混合した混合粉末又はこれら
の相互固溶体の粉末、更には相互固溶体の粉末と
各化合物の単一粉末又は亜化学量論的な化合物を
組合わせて混合して成る混合粉末を、目的とする
焼結体における各成分の組成比から逆規定した割
合で混合し、この混合粉末を粉末治金法で慣用と
なつている手法により成形し、ついで得られた成
形体を真空中又は窒素、水素、アルゴン、一酸化
炭素などの非酸化性雰囲気中で無加圧焼結又は加
圧焼結する。 出発原料に関しては、Cr,V,Tiなどの周期
律表第四周期の元素の酸化物はその生成自由エネ
ルギーが小さく、多くの低級酸化物が存在して比
較的不安定な化合物であるため、これら酸化物か
らのみ焼結体を製造する場合、その組成の調節が
困難であると同時に得られた焼結体の強度も非常
に低くなり、その実用性が極めて阻害される。し
たがつて、本発明にあつては、原料としては酸化
物のみではなく、更に炭化物、窒化物、炭窒化
物、炭酸化物、窒酸化物、炭窒酸化物を配合する
ことが望ましい。 本発明の焼結体の製造工程において、出発原料
の混合粉砕は、容器としてステンレス製容器、超
硬合金を内張りした容器又はウレタンゴムを内張
りした容器を使用し媒体としてステンレス製ボー
ル、超硬合金製ボール又は例えば、周期律表4a,
5a,6a族金族の化合物で表面被覆したボールと
共に混合粉砕する。粉砕効果を高めて出発原料を
微細化するためには、ステンレス製容器又は超硬
合金を内張りした容器を使用して超硬合金製ボー
ルと共に混合粉砕する方法を適用するのがよく、
又アセトン、ヘキサン、ベンゼン、アルコール等
の有機溶媒を加えて湿式混合粉砕するのがよい。
耐食性及び高温での耐摩耗性を利用する用途向け
等で主として金属からなる不純物を考慮する必要
があるときは、ウレタンゴムで内張りした容器を
使用して表面被覆したボールと共に混合するのが
よい。不純物は、混合粉砕工程から混入する場合
が多く、混合粉砕工程で使用する超硬合金の内、
超硬合金の主成分である周期律表のa,a,
a族金属化合物が不純物として混入するのは割
合問題がないのに対して超硬合金の結合相である
鉄族金属の混入は2体積%以下出来れば1体積%
以下にするのが望ましい。 混合粉末の成形は、混合粉砕した粉末を黒鉛モ
ールドに充填して非酸化性雰囲気中でホツトプレ
スする方法、又は混合粉砕した粉末にパラフイ
ン、カンフア等の成形助剤を添加して必要ならば
顆粒状にした後金型モールドに充填して加圧成形
する方法、もしくはラテツクスゴム等で混合粉末
を包囲した後静水圧加圧で外圧を加えて成形する
方法などが適用できる。このようにして成形した
粉末圧粉体を直接焼結したり、又は粉末圧粉体を
焼結温度よりも低い温度で予備焼結した後、切
断、研削、切削等の加工を施してから焼結するこ
とができる。 焼結時の条件に関しては、例えば出発原料に亜
化学量論的組成の化合物を用いた場合、原子空孔
が焼結の駆動力として作用して低温無加圧でも焼
結性が促進され、また、Crの含有量が多い場合
には、焼結中にCrが蒸発して得られた焼結体の
固体潤滑性の低下傾向があらわれるので高真空、
高温焼結を避けなければならなくなる、などの実
際上生起する問題との関係で適宜に選定すること
が必要になる。したがつて、焼結時の条件は、出
発原料の組成等に対応して変化させるので一義的
に定められない。 なお、得られた焼結体を、更に、熱間静水圧焼
結(HIP)で処理すると、その焼結体の強度が一
層高くなるので有効である。 また、この焼結体を実際の高温摺動部材として
使用する場合、該焼結体を予め酸化雰囲気中で処
理し、その表面に厚み10μm以下の酸化物の層を
形成すると、内部は高強度で表面のみが潤滑性大
という両機能が発現するので有効である。 〔発明の実施例〕 実施例 1〜12 (1) 焼結体の製造とその特性 第1表に示した各種の化合物の粉末(平均粒径
0.2〜3μm)を表示の割合に配合し、この配合粉
末に3〜5%のパラフインを成形助剤として添加
し、アセトン溶媒中、WC基超硬合金製ボールを
用いて混合粉砕した。得られた混合粉末から溶媒
を蒸発乾燥後、この混合粉末を1t/cm2〜5t/cm2
の加圧で成形、100〜300Kg/cm2の加圧でホツト
プレス(H.P)して成形し、得られた成形体を
10-3〜10-2mmHgの真空中もしくはAr雰囲気、
1350〜1800℃の温度、30〜60分の条件下で焼結し
た。 得られた各焼結体の特性を一括して第1表に示
した。
れるとともに、なによりも摩擦係数が0.25以下で
あり摩耗率も小さく自己潤滑性に優れたセラミツ
クス焼結体に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来から自己潤滑性を有する材料としては、
Cu,Co,Ni,Fe,Sn,Ag,Mn等の金属に
MoS2,WS2,CaF2,LiF2、黒鉛のような自己潤
滑性の高い物質を所定量配合した金属基材料が知
られている。 この金属基材料は、電気伝導性、熱伝導性に優
れているが、しかしその反面、低硬度で耐摩耗性
に劣り、高温における軟化が著しくかつ耐食性も
劣るため、その使用分野は制限を受けざるを得な
い状態にある。 このような問題の解決を目的として上記の金属
基材料に更に周期律表a,a,a族の遷移
金属又はこれら金属の炭化物、窒化物を配合して
成るサーメツト材料が開発されている。たしか
に、このサーメツト材料の耐摩耗性は上記金属基
材料に比べて向上する。しかし、その硬度及び靭
性は依然として低く、しかも金属を含有している
ので耐食性が劣り、かつ高温での軟化、塑性変形
をきたすので、やはりその使用分野は狭く限定せ
ざるを得ない。 〔発明の目的〕 本発明は、上記した従来の潤滑性材料の問題点
を解消し、高硬度、高靭性であつて、実質的に金
属を単体として含有していないので耐食性、耐酸
化性に優れ、しかも熱伝導性も良好であり高温で
も自己潤滑性を有するセラミツクス焼結体の提供
を目的とする。 〔発明の概要〕 本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究を
重ねる過程で、周期律表a,a,a族の金
属元素の酸化物はいずれも、大気中、1000℃まで
の環境下で固体潤滑性を示すこと、とりわけCr
の酸化物はその潤滑性が優れている、という事実
を見出した。そしてまた、上記知見を基礎にして
潤滑性材料の摺動面が例えば炭化物、窒化物であ
つたとしても上記した高温の大気中では、摺動面
部分に存在するこれら炭化物、窒化物は容易に酸
化して炭酸化物、窒酸化物、炭窒酸化物、酸化物
の緻密な被膜となり、その結果、摺動面の潤滑性
は向上するとの着想を得、本発明の自己潤滑性セ
ラミツクスを開発するに到つた。 すなわち、本発明の高温固体潤滑性セラミツク
スは、Cr炭化物、窒化物、酸化物、炭窒化物、
炭酸化物、窒酸化物及び炭窒酸化物の中から選ば
れた少なくとも1種1〜89wt%とTi,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Mo,W,Si,B,Yの炭化物、
窒化物、酸化物及びこれらの相互固溶体の中から
選ばれた少なくとも1種11〜99%とからなる硬質
相と、不可避的不純物とでなることを特徴とす
る。 本発明のセラミツクスの必須成分は、次式:
(Cra,Mb)(Cx,Ny、Oz)oでその組成が示され
る硬質相である場合が特に好ましい。 式中、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
Wのいずれか1種又は2種以上の金属元素を表わ
す。a,bはそれぞれCr,Mのモル比であつて、
0.98≧a≧0.2,0.8≧b≧0.02a+b=1の関係を
満足する数である。 x,y,zはいずれもC,N,Oなどの非金属
元素のモル比であつて、それぞれは、0.4≦x≦
1,0≦y≦0.5,0≦z≦0.3、そしてx+y+
z=1の関係を満足する数である。zが0.3を超
える場合は、得られた焼結体は酸化物主体となり
その強度が低下するのみならずCrの酸化物が高
い蒸気圧を有するため焼結時においても焼結体使
用時においてもCr成分が蒸発し、品質管理上及
び環境衛生上から好ましくない。x,y,zがそ
れぞれ0.4≦x≦1,0≦y≦0.5,0≦z≦0.3,
x+y+z=1の関係を満足する数である場合
は、硬質相の潤滑性が優れるのみならずその高温
強度も向上するので好適である。 nは、金属元素(CrとM)に対する非金属元
素(CとNとO)全体のモル比であつて、その値
は0.44≦n<1.33の範囲に設定される。nがこの
範囲を外れた場合、得られた硬質相がB1構造を
主体とする強靭な化合物とはなりにくく、脆弱な
低級化合物が形成されるようになつて不都合であ
る。 また、上記した硬質相にあつては、更にSi,
B,Yの炭化物、窒化物、酸化物の1種又は2種
以上が含有されていてもよい。 本発明のセラミツクスは次のようにして製造す
ることができる。 上記した群に属する各化合物の単一粉末若しく
は2種以上を適宜に混合した混合粉末又はこれら
の相互固溶体の粉末、更には相互固溶体の粉末と
各化合物の単一粉末又は亜化学量論的な化合物を
組合わせて混合して成る混合粉末を、目的とする
焼結体における各成分の組成比から逆規定した割
合で混合し、この混合粉末を粉末治金法で慣用と
なつている手法により成形し、ついで得られた成
形体を真空中又は窒素、水素、アルゴン、一酸化
炭素などの非酸化性雰囲気中で無加圧焼結又は加
圧焼結する。 出発原料に関しては、Cr,V,Tiなどの周期
律表第四周期の元素の酸化物はその生成自由エネ
ルギーが小さく、多くの低級酸化物が存在して比
較的不安定な化合物であるため、これら酸化物か
らのみ焼結体を製造する場合、その組成の調節が
困難であると同時に得られた焼結体の強度も非常
に低くなり、その実用性が極めて阻害される。し
たがつて、本発明にあつては、原料としては酸化
物のみではなく、更に炭化物、窒化物、炭窒化
物、炭酸化物、窒酸化物、炭窒酸化物を配合する
ことが望ましい。 本発明の焼結体の製造工程において、出発原料
の混合粉砕は、容器としてステンレス製容器、超
硬合金を内張りした容器又はウレタンゴムを内張
りした容器を使用し媒体としてステンレス製ボー
ル、超硬合金製ボール又は例えば、周期律表4a,
5a,6a族金族の化合物で表面被覆したボールと
共に混合粉砕する。粉砕効果を高めて出発原料を
微細化するためには、ステンレス製容器又は超硬
合金を内張りした容器を使用して超硬合金製ボー
ルと共に混合粉砕する方法を適用するのがよく、
又アセトン、ヘキサン、ベンゼン、アルコール等
の有機溶媒を加えて湿式混合粉砕するのがよい。
耐食性及び高温での耐摩耗性を利用する用途向け
等で主として金属からなる不純物を考慮する必要
があるときは、ウレタンゴムで内張りした容器を
使用して表面被覆したボールと共に混合するのが
よい。不純物は、混合粉砕工程から混入する場合
が多く、混合粉砕工程で使用する超硬合金の内、
超硬合金の主成分である周期律表のa,a,
a族金属化合物が不純物として混入するのは割
合問題がないのに対して超硬合金の結合相である
鉄族金属の混入は2体積%以下出来れば1体積%
以下にするのが望ましい。 混合粉末の成形は、混合粉砕した粉末を黒鉛モ
ールドに充填して非酸化性雰囲気中でホツトプレ
スする方法、又は混合粉砕した粉末にパラフイ
ン、カンフア等の成形助剤を添加して必要ならば
顆粒状にした後金型モールドに充填して加圧成形
する方法、もしくはラテツクスゴム等で混合粉末
を包囲した後静水圧加圧で外圧を加えて成形する
方法などが適用できる。このようにして成形した
粉末圧粉体を直接焼結したり、又は粉末圧粉体を
焼結温度よりも低い温度で予備焼結した後、切
断、研削、切削等の加工を施してから焼結するこ
とができる。 焼結時の条件に関しては、例えば出発原料に亜
化学量論的組成の化合物を用いた場合、原子空孔
が焼結の駆動力として作用して低温無加圧でも焼
結性が促進され、また、Crの含有量が多い場合
には、焼結中にCrが蒸発して得られた焼結体の
固体潤滑性の低下傾向があらわれるので高真空、
高温焼結を避けなければならなくなる、などの実
際上生起する問題との関係で適宜に選定すること
が必要になる。したがつて、焼結時の条件は、出
発原料の組成等に対応して変化させるので一義的
に定められない。 なお、得られた焼結体を、更に、熱間静水圧焼
結(HIP)で処理すると、その焼結体の強度が一
層高くなるので有効である。 また、この焼結体を実際の高温摺動部材として
使用する場合、該焼結体を予め酸化雰囲気中で処
理し、その表面に厚み10μm以下の酸化物の層を
形成すると、内部は高強度で表面のみが潤滑性大
という両機能が発現するので有効である。 〔発明の実施例〕 実施例 1〜12 (1) 焼結体の製造とその特性 第1表に示した各種の化合物の粉末(平均粒径
0.2〜3μm)を表示の割合に配合し、この配合粉
末に3〜5%のパラフインを成形助剤として添加
し、アセトン溶媒中、WC基超硬合金製ボールを
用いて混合粉砕した。得られた混合粉末から溶媒
を蒸発乾燥後、この混合粉末を1t/cm2〜5t/cm2
の加圧で成形、100〜300Kg/cm2の加圧でホツト
プレス(H.P)して成形し、得られた成形体を
10-3〜10-2mmHgの真空中もしくはAr雰囲気、
1350〜1800℃の温度、30〜60分の条件下で焼結し
た。 得られた各焼結体の特性を一括して第1表に示
した。
【表】
**静止大気中1時間加熱後表面変色して粉末状酸化
物が生じる温度
(2) 各温度における摩擦係数の測定 実施例番号1,2,9,10,11の各焼結体につ
き、摩擦摩耗同時試験機により室温から1000℃迄
の大気中における摺動試験を行つた。試験方法
は、外径26mmφ内径20mmφ高さ15mmの円筒と34mm
φ×10mmの円板を各焼結体で作製し、同一試料番
号の中筒と円板を面接触させて荷重50Kg、すべり
速度200cm/secの条件で摩擦摩耗試験を行い、1
時間後における摩擦係数を測定するという方法で
ある。その結果を第2表に示した。
物が生じる温度
(2) 各温度における摩擦係数の測定 実施例番号1,2,9,10,11の各焼結体につ
き、摩擦摩耗同時試験機により室温から1000℃迄
の大気中における摺動試験を行つた。試験方法
は、外径26mmφ内径20mmφ高さ15mmの円筒と34mm
φ×10mmの円板を各焼結体で作製し、同一試料番
号の中筒と円板を面接触させて荷重50Kg、すべり
速度200cm/secの条件で摩擦摩耗試験を行い、1
時間後における摩擦係数を測定するという方法で
ある。その結果を第2表に示した。
【表】
(3) 各温度における摩擦係数及び摩耗率の測定
実施例1,3,6,8、比較例2,3の各焼結
体からそれぞれ外径26mmφ内径20mmφ高さ15mmの
円筒を製作し、直径34mmφ厚み10mmの円板を窒化
銅(HRC55)から製作しそれぞれを面接触させて
荷重30Kgを印加して(2)と同様な条件で摩擦摩耗試
験を行なつた。その結果を第3表に示した。な
お、比較例2の焼結体は摩擦係数及び摩耗率共に
本発明の焼結体よりも高く、比較例3の焼結体は
強度が低いために荷重を加えるとクラツクが入
り、特に600℃、1000℃のときは摩擦係数及び摩
耗率の測定が不可能であつた。
体からそれぞれ外径26mmφ内径20mmφ高さ15mmの
円筒を製作し、直径34mmφ厚み10mmの円板を窒化
銅(HRC55)から製作しそれぞれを面接触させて
荷重30Kgを印加して(2)と同様な条件で摩擦摩耗試
験を行なつた。その結果を第3表に示した。な
お、比較例2の焼結体は摩擦係数及び摩耗率共に
本発明の焼結体よりも高く、比較例3の焼結体は
強度が低いために荷重を加えるとクラツクが入
り、特に600℃、1000℃のときは摩擦係数及び摩
耗率の測定が不可能であつた。
【表】
(4) 各温度における摩擦係数の測定
実施例1,3,9,10の焼結体で(2)と同様の円
筒を製作した。円板はSUS304で製作し、両者を
面接触させたときの荷重は10Kg、両者間にエステ
ル系合成油を潤滑油として用いたことを除いては
(2)の場合と同様にして各温度における摩擦係数を
測定した。その結果を第4表に示した。
筒を製作した。円板はSUS304で製作し、両者を
面接触させたときの荷重は10Kg、両者間にエステ
ル系合成油を潤滑油として用いたことを除いては
(2)の場合と同様にして各温度における摩擦係数を
測定した。その結果を第4表に示した。
以上の説明で明らかなように、本発明のセラミ
ツクス焼結体は、従来の潤滑性材料に比較して高
硬度であり、抗折力から判断した靭性も4〜8倍
と高く、熱伝導性、耐食性、耐酸化性に優れ、
又、硬質相が金属的性質を有しているため電気伝
導性も優れ、しかも大気中高温下における摩擦係
数及び摩耗率の低いこと並びに潤滑油が存在して
300℃と温度が高い場合にも充分に低い摩擦係数
を保持することが確認できた。 したがつて、本発明の潤滑性セラミツクスは、
ターボチヤージヤー用のジヤーナル軸受、熱間圧
延ロール、連続鋳造用軸受、エアスピンドル用軸
受、スラスト軸受などのオイルレス軸受部材及び
シールリングの分野から潤滑油、有機溶媒、薬品
等の腐食性液体と接触しつつ高温で作動するポン
プ等の摩擦用部品などの広範囲の用途に使用可能
であつてその工業的価値は極めて大である。
ツクス焼結体は、従来の潤滑性材料に比較して高
硬度であり、抗折力から判断した靭性も4〜8倍
と高く、熱伝導性、耐食性、耐酸化性に優れ、
又、硬質相が金属的性質を有しているため電気伝
導性も優れ、しかも大気中高温下における摩擦係
数及び摩耗率の低いこと並びに潤滑油が存在して
300℃と温度が高い場合にも充分に低い摩擦係数
を保持することが確認できた。 したがつて、本発明の潤滑性セラミツクスは、
ターボチヤージヤー用のジヤーナル軸受、熱間圧
延ロール、連続鋳造用軸受、エアスピンドル用軸
受、スラスト軸受などのオイルレス軸受部材及び
シールリングの分野から潤滑油、有機溶媒、薬品
等の腐食性液体と接触しつつ高温で作動するポン
プ等の摩擦用部品などの広範囲の用途に使用可能
であつてその工業的価値は極めて大である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Crの炭化物、窒化物、酸化物、炭窒化物、
炭酸化物、窒酸化物及び炭窒酸化物の中から選ば
れた少なくとも1種1〜89wt%とTi,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Mo,W,Si,B,Yの炭化物、
窒化物、酸化物及びこれらの相互固溶体の中から
選ばれた少なくとも1種11〜99wt%とから成る
硬質相と、不可避的不純物とでなることを特徴と
する高温固体潤滑性セラミツクス。 2 前記硬質相が次式: (Cra,Mb)(Cx,Ny、Oz)o [但し、式中Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,
Ta,Mo,Wの中の少なくとも1種からなる金属
元素を表わし、a,bはCr及び金属元素Mのモ
ル比を表わし、x,y,zはそれぞれ、C(炭
素)、N(窒素)、O(酸素)のモル比を表わし、n
はCrと金属元素Mとの合計に対するC,N,O
を合計した非金属元素のモル比を表わし、その関
係は、a+b=1,0.98≧a≧0.2,0.8≧b≧
0.02,x+y+z=1,1≧x≧0.4,0.5≧y≧
0,0.3≧z≧0,1.33>n≧0.44を表わす。] で表わされる特許請求の範囲第1項記載の高温固
体潤滑性セラミツクス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59155557A JPS6136173A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 高温固体潤滑性セラミツクス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59155557A JPS6136173A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 高温固体潤滑性セラミツクス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6136173A JPS6136173A (ja) | 1986-02-20 |
| JPH0220592B2 true JPH0220592B2 (ja) | 1990-05-09 |
Family
ID=15608661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59155557A Granted JPS6136173A (ja) | 1984-07-27 | 1984-07-27 | 高温固体潤滑性セラミツクス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6136173A (ja) |
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| JPS6256373A (ja) * | 1985-05-14 | 1987-03-12 | 日本化学工業株式会社 | 炭窒化クロム−ジルコニア系セラミツクス及びその製造方法 |
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| JPS59107970A (ja) * | 1982-12-09 | 1984-06-22 | 株式会社クボタ | 耐熱用セラミツク材料 |
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| JPS60145953A (ja) * | 1983-12-29 | 1985-08-01 | 株式会社クボタ | 加熱炉の被加熱材支持面用部材 |
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-
1984
- 1984-07-27 JP JP59155557A patent/JPS6136173A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6136173A (ja) | 1986-02-20 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |