JPH0221435B2 - - Google Patents
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- JPH0221435B2 JPH0221435B2 JP10466584A JP10466584A JPH0221435B2 JP H0221435 B2 JPH0221435 B2 JP H0221435B2 JP 10466584 A JP10466584 A JP 10466584A JP 10466584 A JP10466584 A JP 10466584A JP H0221435 B2 JPH0221435 B2 JP H0221435B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkaline earth
- earth metal
- weight
- metal salts
- parts
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Description
[発明の技術分野]
本発明は金属材料の加工時に用いる潤滑組成物
に関し、更に詳しくは、金属材料に絞り加工、引
抜き加工を施すときにその金属材料の表面に良好
な潤滑性を付与すると同時に防錆性にも寄与しそ
して加工後の脱脂性も良好である潤滑組成物に関
する。 [発明の技術的背景とその問題点] 例えば金属板をプレス加工する場合、金属板の
表面潤滑性を高めてかじり(加工時に金属板とダ
イスとの接触により発生する線状疵)発生を防止
する目的で、金属板の表面に樹脂皮膜が形成され
る。 このような潤滑組成物としては、従来から各種
のものが提案されている(特公昭46―17863号、
同51―3702号、同52―22948号、特開昭57―65795
号、同58―189298号等参照)。これら従来からの
潤滑組成物のうち、特公昭51―3702号公報で開示
されているポリアクリル酸樹脂を用いたものは、
潤滑性という点ではある程度要望を満たしていて
有用である。 しかしながら、この組成物は防錆能が劣り、加
工後における金属材料の発錆現象を抑制すること
ができない。そのため、現状では、金属材料の表
面に上記組成物を塗布して樹脂皮膜を形成したの
ち、更にその上から防錆油を塗布するという操作
が行なわれている。このような塗布工程の増加、
すなわち、生産能率の低下という問題を回避する
ことを目的として、潤滑組成物に常法に従つて防
錆剤を配合した場合、得られた組成物はその潤滑
性が低下するとともに、加工後に金属に施す脱脂
処理時の脱脂性が劣るようになる。 このように、樹脂皮膜型の潤滑組成物にあつて
は、潤滑性はもち論のこと、防錆性、脱脂性が優
れることも重要な必要特性であるが、しかし、現
在までのところ、これら特性を充分に満足する金
属加工用潤滑組成物は見出されていない。 [発明の目的] 本発明は、上記した従来の潤滑組成物の問題点
を解消し、潤滑性、防錆性、脱脂性のいずれもが
良好である新規組成の金属加工用潤滑組成物の提
供を目的とする。 [発明の概要] 本発明の金属加工用潤滑組成物は、ポリアクリ
ル酸樹脂若しくはそのアルカリ金属塩と、飽和脂
肪酸のアルカリ土類金属塩、アクリル酸のアルカ
リ土類金属塩又はアルカリ土類金属の無機化合物
の群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ土類
金属化合物と、脂肪族スルホン酸のアルカリ金属
塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアミンの群か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物とを、必須成
分として含有することを特徴とする。 本発明の組成物における第1の必須成分は、次
式: で示されるポリアクリル酸樹脂若しくはそのアル
カリ金属塩であり、これは形成される樹脂皮膜の
基材を構成し、かつ潤滑性に資する。 式()において、R1は水素原子、炭素数1
〜4のアルキル基を表わし;R2は水素原子、炭
素数1〜8、好ましくは1〜4のアルキル基又は
カリウム、ナトリウムのようなアルカリ金属を表
わす。分子量は20000〜60000、好ましくは30000
〜50000である。 第2の必須成分は後述するアルカリ土類金属化
合物であつて、これは潤滑性の向上に資する成分
である。 この化合物としては、第1に次式: R3COOM ……() で示される飽和脂肪酸のアルカリ土類金属塩があ
げられる。式()でR3は炭素数9〜33、好ま
しくは11〜21のアルキル基を表わし;Mはカルシ
ウム、バリウム、マグネシウムのようなアルカリ
土類金属を表わす。 第2は、アクリル酸のアルカリ土類金属塩であ
る。この物質は、第1成分の重合を促進させる効
果を有するが、第3の必須成分としてアミンを配
合した場合、前述した第1の必須成分の重合を抑
制する効果とあいまつて、第1成分の重合度の上
昇による潤滑組成物の相溶性悪化を防止するため
に有効である。 第3は、アルカリ土類金属の炭酸塩、水酸化
物、酸化物などの無機化合物である。これらは単
独では脱脂性が不十分である場合には、第3の必
須成分としてアミンを配合することにより得られ
る潤滑組成物の脱脂性を向上させることができ
る。アルカリ土類金属化合物の中でも特にカルシ
ウム化合物が好ましく、例えば、ステアリン酸カ
ルシウム、オレイン酸カルシウム、パルミチン酸
カルシウム、炭酸カルシウムが好適である。これ
らのアルカリ土類金属化合物は、それぞれ単独で
用いてもよいし、また、適宜に2種以上を組合わ
せて用いてもよい。その配合量は、あまり少ない
と効果が発揮されず、またあまり多いと逆に潤滑
性を悪くしてしまうので第1の必須成分100重量
部にたいし、0.1〜10重量部がよく、更に好まし
くは1〜4重量部である。 第3の必須成分は、次式: R4SO3M ……() (式中、R4は炭素数1〜40のアルキル基を表
わし;Mはアルカリ金属若しくはアルカリ土類金
属を表わす)で示される脂肪族スルホン酸のアル
カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩、又は、
次式 (式中、R5,R6,R7は同じであつても異なつ
ていてもよく、それぞれ、水素原子、炭素数1〜
18のアルキル基又はアルカノール基を表わす;た
だし、R5,R6,R7がいずれも水素原子である場
合は除く)で示されるアミンであり、これは、防
錆性の向上に寄与するとともに脱脂性の向上、第
1の必須成分の重合抑制に資する成分である。 式()の化合物としては、例えばバリウムス
ルホネート、カルシウムスルホネート、マグネシ
ウムスルホネート、式()の化合物としては例
えば、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノエタノールアミンを好適なものとしてあ
げることができる。 これらの第3の必須成分は、それぞれ単独で用
いてもよいし、または適宜に2種以上を組合わせ
て用いてもよい。その配合量は、あまり少ないと
効果が発揮されず、またあまり多いと、適当な硬
さの皮膜が形成されなくなるという問題が生ずる
ので、通常は、第1の必須成分100重量部にたい
し、1〜20重量部がよく、好ましくは4〜10重量
部である。 本発明の潤滑組成物は以上3成分を必須とする
が、更に次式: R8COOR9 ……() (式中、R8は炭素数9〜33、好ましくは13〜
33のアルキル基を表わし;R9は炭素数1〜8、
好ましくは2〜6のアルキル基を表わす)で示さ
れる飽和脂肪酸のエステルを配合すると、得られ
た潤滑組成物の潤滑性が相乗的に向上するととも
に金属材料の表面に形成された皮膜の強度も大き
くなるので有用である。このようなエステルとし
て、例えばブチルステアレート、エチレングリコ
ールブチルエステル、ブチルアクリレートがあげ
られる。 これらエステルの配合量は、第1の必須成分
100重量部にたいし、1〜15重量部がよく、2〜
5重量部は更に好適である。 また、例えば水のような希釈剤を、上記した4
成分の組成物に添加してもよく、その場合、添加
量は、該組成物の10倍量以下がよい。更には、必
要に応じてポリオキシエチレンノニルフエノール
エーテルのような乳化剤やその他の添加剤を加え
てもよい。 [発明の実施例] 実施例 1〜7 分子量45000のポリアクリル酸樹脂と1/2N水
酸化カリウム水溶液とを重量比5:3で混合し、
ポリアクリル酸樹脂のカリウム塩を調製した。 この塩100重量部にたいし、表示した他の各成
分を表に示した割合(重量部)で混合し、得られ
た混合物に更に蒸留水を50重量部(塩にたいし)
混合して各種の潤滑組成物を調製した。 これらの潤滑組成物につき、以下に示した方法
で潤滑性、防錆性、脱脂性を試験した。 (1) 潤滑性試験 バウデンレーベン試験: 室温下で、各潤滑組成物を約1μm塗布して
樹脂皮膜を形成したSPCC―SD板の上に直
径3/16インチのSUJ―2製の鋼球を固定し
て点接触させた状態で載せ、0.99Kgの垂直荷
重を印加しながらSPCC―SD板をスベリ速
度0.67mm/secで左右に反復移動させて、そ
のときに生じたトルクから摩擦係数を求め
る。 板材引抜きしごき試験: 各潤滑組成物を塗布して厚み1μmの樹脂皮
膜を形成したSPCC―SD板の両面を、SKS
―3製で調質HBC60のダイスにより押付力
900Kg、1000Kgで押えつけ、室温下において、
板を40mm/minの引抜き速度で150mm引抜き、
そのときの引抜きに要する力(引抜き力)及
び板面への疵発生の状態を目視観察する。 疵の状態は以下のように判定した。 平滑:疵なしで最良、すり疵:若干の疵あ
りの状態で良、若干かじり:若干のかじりが
ある状態で悪(不合格)、かじり:かじりあ
りで最悪。 (2) 防錆性試験(スペーサスタツク試験) 各潤滑組成物で樹脂皮膜を形成したSPCC―
SD板(100mm×150mmの平面寸法)2枚にそれ
ぞれ鉱油(ダフニーオイルコートZ、出光興産
(株)製)を塗布し、1枚の板の中央部に蒸留水
40μlを滴下する。各板の端部に厚み0.1mmのス
ペーサを置いた状態で他の板を重ね、ついで全
体を温度50℃、相対湿度90%以上の恒温槽の中
に18時間放置して発錆状況を観察する。 A:発錆なし、B:わずかに点錆が認められ
る(全体面積の10%以下)、C:点錆が認めら
れる(全体の11〜25%)、D:錆が認められる
(全体の26〜50%)、E:全面に錆(全体の51%
以上)という評価基準を設けた。 (3) 脱脂性試験 潤滑組成物の樹脂皮膜を形成した鋼板を、55
℃の脱脂液(脱脂剤FC―4326T、濃度2重量
%)の中に入れ、距離50mmの間を30回/minの
速さで往復運動させ、規定回数の往復後に鋼板
を取り出し、表面を水道水で洗浄後脱脂状況を
観察する。評価は、脱脂できるまでの往復回数
で判定し、往復回数5回以下を〇、5〜20回を
△、20回以上を×とした。 以上の結果を一括して表に示した。
に関し、更に詳しくは、金属材料に絞り加工、引
抜き加工を施すときにその金属材料の表面に良好
な潤滑性を付与すると同時に防錆性にも寄与しそ
して加工後の脱脂性も良好である潤滑組成物に関
する。 [発明の技術的背景とその問題点] 例えば金属板をプレス加工する場合、金属板の
表面潤滑性を高めてかじり(加工時に金属板とダ
イスとの接触により発生する線状疵)発生を防止
する目的で、金属板の表面に樹脂皮膜が形成され
る。 このような潤滑組成物としては、従来から各種
のものが提案されている(特公昭46―17863号、
同51―3702号、同52―22948号、特開昭57―65795
号、同58―189298号等参照)。これら従来からの
潤滑組成物のうち、特公昭51―3702号公報で開示
されているポリアクリル酸樹脂を用いたものは、
潤滑性という点ではある程度要望を満たしていて
有用である。 しかしながら、この組成物は防錆能が劣り、加
工後における金属材料の発錆現象を抑制すること
ができない。そのため、現状では、金属材料の表
面に上記組成物を塗布して樹脂皮膜を形成したの
ち、更にその上から防錆油を塗布するという操作
が行なわれている。このような塗布工程の増加、
すなわち、生産能率の低下という問題を回避する
ことを目的として、潤滑組成物に常法に従つて防
錆剤を配合した場合、得られた組成物はその潤滑
性が低下するとともに、加工後に金属に施す脱脂
処理時の脱脂性が劣るようになる。 このように、樹脂皮膜型の潤滑組成物にあつて
は、潤滑性はもち論のこと、防錆性、脱脂性が優
れることも重要な必要特性であるが、しかし、現
在までのところ、これら特性を充分に満足する金
属加工用潤滑組成物は見出されていない。 [発明の目的] 本発明は、上記した従来の潤滑組成物の問題点
を解消し、潤滑性、防錆性、脱脂性のいずれもが
良好である新規組成の金属加工用潤滑組成物の提
供を目的とする。 [発明の概要] 本発明の金属加工用潤滑組成物は、ポリアクリ
ル酸樹脂若しくはそのアルカリ金属塩と、飽和脂
肪酸のアルカリ土類金属塩、アクリル酸のアルカ
リ土類金属塩又はアルカリ土類金属の無機化合物
の群から選ばれる少なくとも1種のアルカリ土類
金属化合物と、脂肪族スルホン酸のアルカリ金属
塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアミンの群か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物とを、必須成
分として含有することを特徴とする。 本発明の組成物における第1の必須成分は、次
式: で示されるポリアクリル酸樹脂若しくはそのアル
カリ金属塩であり、これは形成される樹脂皮膜の
基材を構成し、かつ潤滑性に資する。 式()において、R1は水素原子、炭素数1
〜4のアルキル基を表わし;R2は水素原子、炭
素数1〜8、好ましくは1〜4のアルキル基又は
カリウム、ナトリウムのようなアルカリ金属を表
わす。分子量は20000〜60000、好ましくは30000
〜50000である。 第2の必須成分は後述するアルカリ土類金属化
合物であつて、これは潤滑性の向上に資する成分
である。 この化合物としては、第1に次式: R3COOM ……() で示される飽和脂肪酸のアルカリ土類金属塩があ
げられる。式()でR3は炭素数9〜33、好ま
しくは11〜21のアルキル基を表わし;Mはカルシ
ウム、バリウム、マグネシウムのようなアルカリ
土類金属を表わす。 第2は、アクリル酸のアルカリ土類金属塩であ
る。この物質は、第1成分の重合を促進させる効
果を有するが、第3の必須成分としてアミンを配
合した場合、前述した第1の必須成分の重合を抑
制する効果とあいまつて、第1成分の重合度の上
昇による潤滑組成物の相溶性悪化を防止するため
に有効である。 第3は、アルカリ土類金属の炭酸塩、水酸化
物、酸化物などの無機化合物である。これらは単
独では脱脂性が不十分である場合には、第3の必
須成分としてアミンを配合することにより得られ
る潤滑組成物の脱脂性を向上させることができ
る。アルカリ土類金属化合物の中でも特にカルシ
ウム化合物が好ましく、例えば、ステアリン酸カ
ルシウム、オレイン酸カルシウム、パルミチン酸
カルシウム、炭酸カルシウムが好適である。これ
らのアルカリ土類金属化合物は、それぞれ単独で
用いてもよいし、また、適宜に2種以上を組合わ
せて用いてもよい。その配合量は、あまり少ない
と効果が発揮されず、またあまり多いと逆に潤滑
性を悪くしてしまうので第1の必須成分100重量
部にたいし、0.1〜10重量部がよく、更に好まし
くは1〜4重量部である。 第3の必須成分は、次式: R4SO3M ……() (式中、R4は炭素数1〜40のアルキル基を表
わし;Mはアルカリ金属若しくはアルカリ土類金
属を表わす)で示される脂肪族スルホン酸のアル
カリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩、又は、
次式 (式中、R5,R6,R7は同じであつても異なつ
ていてもよく、それぞれ、水素原子、炭素数1〜
18のアルキル基又はアルカノール基を表わす;た
だし、R5,R6,R7がいずれも水素原子である場
合は除く)で示されるアミンであり、これは、防
錆性の向上に寄与するとともに脱脂性の向上、第
1の必須成分の重合抑制に資する成分である。 式()の化合物としては、例えばバリウムス
ルホネート、カルシウムスルホネート、マグネシ
ウムスルホネート、式()の化合物としては例
えば、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノエタノールアミンを好適なものとしてあ
げることができる。 これらの第3の必須成分は、それぞれ単独で用
いてもよいし、または適宜に2種以上を組合わせ
て用いてもよい。その配合量は、あまり少ないと
効果が発揮されず、またあまり多いと、適当な硬
さの皮膜が形成されなくなるという問題が生ずる
ので、通常は、第1の必須成分100重量部にたい
し、1〜20重量部がよく、好ましくは4〜10重量
部である。 本発明の潤滑組成物は以上3成分を必須とする
が、更に次式: R8COOR9 ……() (式中、R8は炭素数9〜33、好ましくは13〜
33のアルキル基を表わし;R9は炭素数1〜8、
好ましくは2〜6のアルキル基を表わす)で示さ
れる飽和脂肪酸のエステルを配合すると、得られ
た潤滑組成物の潤滑性が相乗的に向上するととも
に金属材料の表面に形成された皮膜の強度も大き
くなるので有用である。このようなエステルとし
て、例えばブチルステアレート、エチレングリコ
ールブチルエステル、ブチルアクリレートがあげ
られる。 これらエステルの配合量は、第1の必須成分
100重量部にたいし、1〜15重量部がよく、2〜
5重量部は更に好適である。 また、例えば水のような希釈剤を、上記した4
成分の組成物に添加してもよく、その場合、添加
量は、該組成物の10倍量以下がよい。更には、必
要に応じてポリオキシエチレンノニルフエノール
エーテルのような乳化剤やその他の添加剤を加え
てもよい。 [発明の実施例] 実施例 1〜7 分子量45000のポリアクリル酸樹脂と1/2N水
酸化カリウム水溶液とを重量比5:3で混合し、
ポリアクリル酸樹脂のカリウム塩を調製した。 この塩100重量部にたいし、表示した他の各成
分を表に示した割合(重量部)で混合し、得られ
た混合物に更に蒸留水を50重量部(塩にたいし)
混合して各種の潤滑組成物を調製した。 これらの潤滑組成物につき、以下に示した方法
で潤滑性、防錆性、脱脂性を試験した。 (1) 潤滑性試験 バウデンレーベン試験: 室温下で、各潤滑組成物を約1μm塗布して
樹脂皮膜を形成したSPCC―SD板の上に直
径3/16インチのSUJ―2製の鋼球を固定し
て点接触させた状態で載せ、0.99Kgの垂直荷
重を印加しながらSPCC―SD板をスベリ速
度0.67mm/secで左右に反復移動させて、そ
のときに生じたトルクから摩擦係数を求め
る。 板材引抜きしごき試験: 各潤滑組成物を塗布して厚み1μmの樹脂皮
膜を形成したSPCC―SD板の両面を、SKS
―3製で調質HBC60のダイスにより押付力
900Kg、1000Kgで押えつけ、室温下において、
板を40mm/minの引抜き速度で150mm引抜き、
そのときの引抜きに要する力(引抜き力)及
び板面への疵発生の状態を目視観察する。 疵の状態は以下のように判定した。 平滑:疵なしで最良、すり疵:若干の疵あ
りの状態で良、若干かじり:若干のかじりが
ある状態で悪(不合格)、かじり:かじりあ
りで最悪。 (2) 防錆性試験(スペーサスタツク試験) 各潤滑組成物で樹脂皮膜を形成したSPCC―
SD板(100mm×150mmの平面寸法)2枚にそれ
ぞれ鉱油(ダフニーオイルコートZ、出光興産
(株)製)を塗布し、1枚の板の中央部に蒸留水
40μlを滴下する。各板の端部に厚み0.1mmのス
ペーサを置いた状態で他の板を重ね、ついで全
体を温度50℃、相対湿度90%以上の恒温槽の中
に18時間放置して発錆状況を観察する。 A:発錆なし、B:わずかに点錆が認められ
る(全体面積の10%以下)、C:点錆が認めら
れる(全体の11〜25%)、D:錆が認められる
(全体の26〜50%)、E:全面に錆(全体の51%
以上)という評価基準を設けた。 (3) 脱脂性試験 潤滑組成物の樹脂皮膜を形成した鋼板を、55
℃の脱脂液(脱脂剤FC―4326T、濃度2重量
%)の中に入れ、距離50mmの間を30回/minの
速さで往復運動させ、規定回数の往復後に鋼板
を取り出し、表面を水道水で洗浄後脱脂状況を
観察する。評価は、脱脂できるまでの往復回数
で判定し、往復回数5回以下を〇、5〜20回を
△、20回以上を×とした。 以上の結果を一括して表に示した。
【表】
【表】
*1:市販の樹脂型皮膜潤滑剤
*2:むいた跡のような疵が表面に残留しており不
合格
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明の潤滑組
成物は、従来のものに比べて、潤滑性、防錆性、
脱脂性のいずれの特性においても優れており、金
属加工用、とりわけ絞り加工、引抜き加工時の表
面処理剤として有用である。
*2:むいた跡のような疵が表面に残留しており不
合格
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明の潤滑組
成物は、従来のものに比べて、潤滑性、防錆性、
脱脂性のいずれの特性においても優れており、金
属加工用、とりわけ絞り加工、引抜き加工時の表
面処理剤として有用である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリアクリル酸樹脂若しくはそのアルカリ金
属塩と、 飽和脂肪酸のアルカリ土類金属塩、アクリル酸
のアルカリ土類金属塩又はアルカリ土類金属の無
機化合物の群から選ばれる少なくとも1種のアル
カリ土類金属化合物と、 脂肪族スルホン酸のアルカリ金属塩若しくはア
ルカリ土類金属塩又はアミンの群から選ばれる少
なくとも1種の化合物とを、 必須成分として含有することを特徴とする金属
加工用潤滑組成物。 2 ポリアクリル酸樹脂若しくはそのアルカリ金
属塩と、 飽和脂肪酸のアルカリ土類金属塩、アクリル酸
のアルカリ土類金属塩又はアルカリ土類金属の無
機化合物の群から選ばれる少なくとも1種のアル
カリ土類金属化合物と、 脂肪族スルホン酸のアルカリ金属塩若しくはア
ルカリ土類金属塩又はアミンの群から選ばれる少
なくとも1種の化合物とを必須成分とし、更に飽
和脂肪酸のエステルを含有して成る特許請求の範
囲第1項記載の金属加工用潤滑組成物。 3 ポリアクリル酸樹脂若しくはそのアルカリ金
属塩100重量部にたいし、飽和脂肪酸のアルカリ
土類金属塩、アクリル酸のアルカリ土類金属塩又
はアルカリ土類金属の無機化合物の群から選ばれ
る少なくとも1種のアルカリ土類金属化合物が
0.1〜10重量部、脂肪族スルホン酸のアルカリ金
属塩若しくはアルカリ土類金属塩又はアミンの群
から選ばれる少なくとも1種の化合物が1〜20重
量部配合されて成る特許請求の範囲第1項記載の
金属加工用潤滑組成物。 4 飽和脂肪酸のエステルの配合量が、ポリアク
リル酸樹脂若しくはそのアルカリ金属塩100重量
部にたいし、1〜15重量部である特許請求の範囲
第2項記載の金属加工用潤滑組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10466584A JPS60250099A (ja) | 1984-05-25 | 1984-05-25 | 金属加工用潤滑組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10466584A JPS60250099A (ja) | 1984-05-25 | 1984-05-25 | 金属加工用潤滑組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60250099A JPS60250099A (ja) | 1985-12-10 |
| JPH0221435B2 true JPH0221435B2 (ja) | 1990-05-14 |
Family
ID=14386757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10466584A Granted JPS60250099A (ja) | 1984-05-25 | 1984-05-25 | 金属加工用潤滑組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60250099A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1169932C (zh) | 1999-12-24 | 2004-10-06 | 住友金属工业株式会社 | 防锈性优良的润滑处理钢材及钢材的涂敷组合物 |
| JP4867103B2 (ja) * | 2001-08-09 | 2012-02-01 | Dic株式会社 | 極圧添加剤及び潤滑油 |
| JP3872492B2 (ja) | 2005-06-01 | 2007-01-24 | 日本パーカライジング株式会社 | 固体に対する水系潤滑皮膜処理剤 |
| CN102332346B (zh) * | 2011-06-20 | 2013-04-10 | 珠海长先化学科技有限公司 | 一种生产环保绝缘油的方法 |
| JP2015074767A (ja) * | 2013-10-11 | 2015-04-20 | 貴和化学薬品株式会社 | 塑性加工用潤滑剤 |
-
1984
- 1984-05-25 JP JP10466584A patent/JPS60250099A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60250099A (ja) | 1985-12-10 |
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