JPH02221433A - 縫糸 - Google Patents
縫糸Info
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- JPH02221433A JPH02221433A JP4106089A JP4106089A JPH02221433A JP H02221433 A JPH02221433 A JP H02221433A JP 4106089 A JP4106089 A JP 4106089A JP 4106089 A JP4106089 A JP 4106089A JP H02221433 A JPH02221433 A JP H02221433A
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- Japan
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- yarn
- twist
- thread
- sheath
- core
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、被覆性および摩擦強度の改良された縫糸に関
する。
する。
[従来の技術]
合成繊維のマルチフィラメントからなる縫糸は広く実用
されており、該マルチフィラメントの外周を、耐熱性に
優れた天然繊維、たとえば綿で被覆することは公知であ
る。
されており、該マルチフィラメントの外周を、耐熱性に
優れた天然繊維、たとえば綿で被覆することは公知であ
る。
また、該マルチフィラメントからなる芯糸の中間部分に
合成繊維の短繊維を使って空気断熱層を設けて、該マル
チフィラメントを被覆する試みもなされている。
合成繊維の短繊維を使って空気断熱層を設けて、該マル
チフィラメントを被覆する試みもなされている。
[発明が解決しようとする課題]
しかし、これらの従来芯鞘構造糸は、厚地織物や高速回
転のミシン縫製において、摩擦熱で脆化したり、さらに
は溶断されたりして、縫製作業を低下せしめたり、また
実質的に縫製品の縫目強力を著しく損う結果を惹起する
欠点があった。
転のミシン縫製において、摩擦熱で脆化したり、さらに
は溶断されたりして、縫製作業を低下せしめたり、また
実質的に縫製品の縫目強力を著しく損う結果を惹起する
欠点があった。
すなわち、合成繊維のマルチフィラメントを芯糸にして
構成した従来公知の縫糸は、該フィラメントの外周を綿
または合成繊維の短繊維で被覆した芯鞘構造を構成して
いるが、鞘糸は上撚加熱時にたるみ繊維となって芯糸か
ら遊離してしまうために、針熱の影響をまともに受けて
糸切れするという欠点があった。
構成した従来公知の縫糸は、該フィラメントの外周を綿
または合成繊維の短繊維で被覆した芯鞘構造を構成して
いるが、鞘糸は上撚加熱時にたるみ繊維となって芯糸か
ら遊離してしまうために、針熱の影響をまともに受けて
糸切れするという欠点があった。
本発明はかかる問題を解決し、被覆性ならびに摩擦強度
に優れた糸切れしにくい縫糸を提供するものである。
に優れた糸切れしにくい縫糸を提供するものである。
[課題を解決するための手段]
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成を
採用する。すなわち、 合成繊維マルチフィラメントを芯糸とする芯鞘構造糸を
複数本合糸してなる縫糸であって、該芯鞘構造糸の鞘糸
の配列方向が縫糸軸方向とほぼ並行状態にあり、かつ見
掛繊維充実度が0. 35 g/cc以上で、下撚数が
上撚数の20〜60%の範囲にあることを特徴とする縫
糸である。
採用する。すなわち、 合成繊維マルチフィラメントを芯糸とする芯鞘構造糸を
複数本合糸してなる縫糸であって、該芯鞘構造糸の鞘糸
の配列方向が縫糸軸方向とほぼ並行状態にあり、かつ見
掛繊維充実度が0. 35 g/cc以上で、下撚数が
上撚数の20〜60%の範囲にあることを特徴とする縫
糸である。
本発明でいう合成繊維としては、たとえばポリアミド、
ポリエステル、ポリアクリルまたはポリビニールアルコ
ール系などの樹脂からなる各種合成繊維素材を挙げるこ
とができるが、さらに芳香族ポリアミド繊維や、高延伸
倍率で延伸してなるポリエチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリビニルアルコールまたはポリエステルなどを素
材とする高強力合成繊維も使用できる。
ポリエステル、ポリアクリルまたはポリビニールアルコ
ール系などの樹脂からなる各種合成繊維素材を挙げるこ
とができるが、さらに芳香族ポリアミド繊維や、高延伸
倍率で延伸してなるポリエチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリビニルアルコールまたはポリエステルなどを素
材とする高強力合成繊維も使用できる。
本発明の縫糸はかかる合成繊維のマルチフィラメントを
芯糸に用いるものであるが、該芯糸を被覆する鞘糸の繊
維としては、天然繊維、特に綿ならびに前記合成繊維の
短繊維が使用される。なお該合成繊維のマルチフィラメ
ントでも加工糸であれば好ましく適用される。かかる加
工糸としては、たとえば通常の捲縮加工、空気や水など
の流体交絡加工を施したものやカット毛羽加工したもの
などがあげられるが、特に交絡加工、カット毛羽加工し
たものは、短繊維糸条よりも被覆特性に優れていて好ま
しい。
芯糸に用いるものであるが、該芯糸を被覆する鞘糸の繊
維としては、天然繊維、特に綿ならびに前記合成繊維の
短繊維が使用される。なお該合成繊維のマルチフィラメ
ントでも加工糸であれば好ましく適用される。かかる加
工糸としては、たとえば通常の捲縮加工、空気や水など
の流体交絡加工を施したものやカット毛羽加工したもの
などがあげられるが、特に交絡加工、カット毛羽加工し
たものは、短繊維糸条よりも被覆特性に優れていて好ま
しい。
本発明の縫糸はかかる合成繊維のマルチフィラメントを
芯糸とし、その外周を短繊維糸条または加工糸からなる
絹糸で被覆しつつ撚回して、実質的に芯鞘構造を有する
下撚糸を作り、この下撚糸複数本を、下撚糸の撚方向と
は反対方向に、撚回して下撚と上撚を有する撚糸とする
ものである。
芯糸とし、その外周を短繊維糸条または加工糸からなる
絹糸で被覆しつつ撚回して、実質的に芯鞘構造を有する
下撚糸を作り、この下撚糸複数本を、下撚糸の撚方向と
は反対方向に、撚回して下撚と上撚を有する撚糸とする
ものである。
本発明の縫糸は、見掛繊維充実度が0.35g/cc以
上であることが必要である。この見掛繊維充実度を0.
35 g/cc以上とすることによって、芯糸と鞘糸を
密着一体化させ、被覆性および摩擦強度を高めることが
できる。
上であることが必要である。この見掛繊維充実度を0.
35 g/cc以上とすることによって、芯糸と鞘糸を
密着一体化させ、被覆性および摩擦強度を高めることが
できる。
すなわち見掛繊維充実度が0. 35 g/cc未満で
ある縫糸は、嵩高く、芯糸を被覆する鞘糸は、芯糸より
遊離して移動し易く、ミシンのガイドやミシン針の目な
どでこすると、芯糸を容易に露出させ、縫製中の針熱に
影響を受は易くなる。実用的には見掛繊維充実度の上限
は0.65 g/cc以下の範囲が適当である。
ある縫糸は、嵩高く、芯糸を被覆する鞘糸は、芯糸より
遊離して移動し易く、ミシンのガイドやミシン針の目な
どでこすると、芯糸を容易に露出させ、縫製中の針熱に
影響を受は易くなる。実用的には見掛繊維充実度の上限
は0.65 g/cc以下の範囲が適当である。
さらに、適確に芯糸を保護するには、好ましくは鞘糸を
構成する繊維の厚みを、下撚糸直径の5%以上、特に好
ましくは8〜12%に構成する。
構成する繊維の厚みを、下撚糸直径の5%以上、特に好
ましくは8〜12%に構成する。
鞘糸厚みが薄いと、針熱が伝達され易くなり、被覆面に
むらを発生し、芯糸が露出したりする。
むらを発生し、芯糸が露出したりする。
本発明の縫糸の鞘糸の配列方向は、糸軸方向とほぼ並行
、すなわち並行もしくは並行に近い状態にあり、これに
よって、鞘部の損耗が軽減される。
、すなわち並行もしくは並行に近い状態にあり、これに
よって、鞘部の損耗が軽減される。
この並行配列は上撚加熱後の下撚数が、上撚数の20〜
60%、好ましくは25〜60%とすることで達成され
る。この範囲外の場合には、縫糸表面の繊維配列が撚糸
軸方向と斜交し、そのため横方向からの外力を受は易く
、繊維の剥離や切断が起き易くなる。さらに、下撚糸の
トルクと上撚加熱に伴うトルクとの間でバランスを失い
、ミシン針に導糸された縫糸がよじれ易くなり、縫糸を
捕捉しにくく、目飛びの発生や毛羽立ち易く、さらには
切断し易くなる。
60%、好ましくは25〜60%とすることで達成され
る。この範囲外の場合には、縫糸表面の繊維配列が撚糸
軸方向と斜交し、そのため横方向からの外力を受は易く
、繊維の剥離や切断が起き易くなる。さらに、下撚糸の
トルクと上撚加熱に伴うトルクとの間でバランスを失い
、ミシン針に導糸された縫糸がよじれ易くなり、縫糸を
捕捉しにくく、目飛びの発生や毛羽立ち易く、さらには
切断し易くなる。
本発明の縫糸は、芯糸と鞘糸を密着一体化しており、さ
らに被覆性および摩擦強度の高い縫糸である。
らに被覆性および摩擦強度の高い縫糸である。
かかる縫糸の製造方法の一例を次に説明する。
すなわち、複数の子め下撚を有する糸条を用いて、この
糸条をさらに下撚形成工程を通した後に、合糸と同時に
上撚形成して複合撚糸を形成する方法が好ましく適用さ
れる。
糸条をさらに下撚形成工程を通した後に、合糸と同時に
上撚形成して複合撚糸を形成する方法が好ましく適用さ
れる。
かかる方法において、下撚形成工程に供給する糸条とし
て、撚係数が2.4〜3.6の範囲の下撚を有する糸条
を用い、さらに該糸条として、芯鞘構造糸を用いること
により形成される。
て、撚係数が2.4〜3.6の範囲の下撚を有する糸条
を用い、さらに該糸条として、芯鞘構造糸を用いること
により形成される。
出発糸条として用いる予め下撚を有する糸条の芯鞘構造
糸の撚係数が2.4未満の場合は、たとえば該糸条をボ
ビンから引出す際に、該糸条が巻き取られた時のボビン
巻取張力の変動などに追従して、該糸条の鞘糸が揺れ、
鞘糸被覆面が乱れ易くなる。また、該撚係数が3.6を
越える場合は、従来の芯鞘構造糸の場合のように、上撚
形成時にたるみ繊維を多発させ易くなる。このように、
出発原糸の下撚撚係数は、形成される撚糸の被覆特性を
左右するものである。
糸の撚係数が2.4未満の場合は、たとえば該糸条をボ
ビンから引出す際に、該糸条が巻き取られた時のボビン
巻取張力の変動などに追従して、該糸条の鞘糸が揺れ、
鞘糸被覆面が乱れ易くなる。また、該撚係数が3.6を
越える場合は、従来の芯鞘構造糸の場合のように、上撚
形成時にたるみ繊維を多発させ易くなる。このように、
出発原糸の下撚撚係数は、形成される撚糸の被覆特性を
左右するものである。
本発明の撚糸を形成する方法において、上記原糸を用い
、さらに上撚形成工程において、上撚による下撚解撚撚
数を60%以下、好ましくは40%以下の範囲に調整す
ることによって、得られる撚糸の被覆特性ならびに摩擦
強度をさらに改善することができる。
、さらに上撚形成工程において、上撚による下撚解撚撚
数を60%以下、好ましくは40%以下の範囲に調整す
ることによって、得られる撚糸の被覆特性ならびに摩擦
強度をさらに改善することができる。
かかる撚数調整は上撚形成時の上撚回転数に対して下撚
糸を積極的に回転させて調整することによって達成され
る。かかる調整は特公昭63−31564号で紹介した
複合撚糸方法を適用することにより達成され得る。
糸を積極的に回転させて調整することによって達成され
る。かかる調整は特公昭63−31564号で紹介した
複合撚糸方法を適用することにより達成され得る。
この方法について、さらに具体的に図面に基づいて説明
する。
する。
第1図は本発明の縫糸を製造する撚糸機の一例である。
この装置では、独立に回転自在の複数の給糸ボビン2に
巻き取られた芯鞘構造糸1に、−次糸送りローラー3の
送り出し作用とスピンドル4の回転による撚回により、
ガイド7を撚糸ポイントとして下撚を与えて下撚形成す
る。この糸を該ボビン軸と同軸線上に設けられて旋回す
るフライヤー5に案内して、該旋回による撚を与えなが
ら、該フライヤ7回転中空軸6内を通した後、該フライ
ヤー外部のガイド8で集束し合糸しながら通過せしめ、
二次糸送りローラー9で引取ることにより、−次ローラ
3の送り出し作用とフライヤー5の回転による撚回でガ
イド8を撚糸ポイントとして上撚加熱して上撚形成する 上撚加熱の際に、下撚糸の解撚撚数を上撚数の60%以
下に調節する方法について説明する。
巻き取られた芯鞘構造糸1に、−次糸送りローラー3の
送り出し作用とスピンドル4の回転による撚回により、
ガイド7を撚糸ポイントとして下撚を与えて下撚形成す
る。この糸を該ボビン軸と同軸線上に設けられて旋回す
るフライヤー5に案内して、該旋回による撚を与えなが
ら、該フライヤ7回転中空軸6内を通した後、該フライ
ヤー外部のガイド8で集束し合糸しながら通過せしめ、
二次糸送りローラー9で引取ることにより、−次ローラ
3の送り出し作用とフライヤー5の回転による撚回でガ
イド8を撚糸ポイントとして上撚加熱して上撚形成する 上撚加熱の際に、下撚糸の解撚撚数を上撚数の60%以
下に調節する方法について説明する。
すなわち、芯鞘構造糸1は反時計廻りの方向に撚方向を
持つが、この糸条を巻き取った給糸ボビン2を、時計廻
りに回転しているフライヤー5に対して上撚数の60%
以下の範囲に回転を調節して解撚、すればよい。特に、
フライヤー5の回転に対して、給糸ボビン2が見掛上静
止状態に見えるようにして、フライヤー5を時計廻りに
回転させながら上撚形成を行うと、下撚糸から解撚され
る撚数がないため、芯糸と鞘糸の間における、撚縮み率
減少の相対差もなく、芯糸と鞘糸が密着一体化し、被覆
性、摩擦強度とも優れた撚糸が得られる。さらに、上撚
形成時に下撚糸から撚数の一部を解撚するとソフトタッ
チ性が付与される。この時解撚する撚数をさらに40%
以下に抑えると、さらに被覆性、摩擦強度および風合の
バランスのとれた縫糸が得られる。
持つが、この糸条を巻き取った給糸ボビン2を、時計廻
りに回転しているフライヤー5に対して上撚数の60%
以下の範囲に回転を調節して解撚、すればよい。特に、
フライヤー5の回転に対して、給糸ボビン2が見掛上静
止状態に見えるようにして、フライヤー5を時計廻りに
回転させながら上撚形成を行うと、下撚糸から解撚され
る撚数がないため、芯糸と鞘糸の間における、撚縮み率
減少の相対差もなく、芯糸と鞘糸が密着一体化し、被覆
性、摩擦強度とも優れた撚糸が得られる。さらに、上撚
形成時に下撚糸から撚数の一部を解撚するとソフトタッ
チ性が付与される。この時解撚する撚数をさらに40%
以下に抑えると、さらに被覆性、摩擦強度および風合の
バランスのとれた縫糸が得られる。
すなわち、本発明においては、上撚形成工程で必要とす
る撚数を、予め下撚糸に加算する必要がなく、上撚形成
後に下撚糸のトルクとして必要な撚数を、上撚数の20
〜60%、好ましくは25〜60%に相当する範囲で加
熱するだけでよい。
る撚数を、予め下撚糸に加算する必要がなく、上撚形成
後に下撚糸のトルクとして必要な撚数を、上撚数の20
〜60%、好ましくは25〜60%に相当する範囲で加
熱するだけでよい。
したがって下撚糸形成における撚縮み率は、従来の芯鞘
構造の縫糸に比較して本質的に小さいし、さらに従来の
芯鞘構造の縫糸では、上撚数相当分の撚数が下撚糸から
解撚されるため、芯鞘の撚縮み率減少幅の相対差が大き
いのに対し、本発明の縫糸は、下撚糸から解撚される撚
数は0もしくは上撚数の60%以下の範囲であるから、
芯鞘の撚縮み率減少幅の相対差は小さいという特徴があ
る。
構造の縫糸に比較して本質的に小さいし、さらに従来の
芯鞘構造の縫糸では、上撚数相当分の撚数が下撚糸から
解撚されるため、芯鞘の撚縮み率減少幅の相対差が大き
いのに対し、本発明の縫糸は、下撚糸から解撚される撚
数は0もしくは上撚数の60%以下の範囲であるから、
芯鞘の撚縮み率減少幅の相対差は小さいという特徴があ
る。
本発明の縫糸は、撚縮み率が小さいことと相俟って、上
撚形成後のたるみ繊維が少なく、嵩張りも小さい。しか
も見掛繊維充実度は、従来の芯鞘構造の縫糸に比較して
高く、糸線りが良好で、被覆性および摩擦強度の優れた
ものである。
撚形成後のたるみ繊維が少なく、嵩張りも小さい。しか
も見掛繊維充実度は、従来の芯鞘構造の縫糸に比較して
高く、糸線りが良好で、被覆性および摩擦強度の優れた
ものである。
なお、鞘糸として交絡処理を施したマルチフィラメント
やカット毛羽加工糸を用いた芯鞘構造糸を出発糸条とし
て用いると、合成繊維の短繊維や綿を鞘糸とした芯鞘構
造糸に比較して、本質的に繊維が長いため、縫糸使用中
に繊維横方向の外力が加わっても、縫糸表面からの繊維
の脱落や剥離、切断による損耗が極めて少なく、芯糸を
露出させることが少ないという特徴を発揮する。
やカット毛羽加工糸を用いた芯鞘構造糸を出発糸条とし
て用いると、合成繊維の短繊維や綿を鞘糸とした芯鞘構
造糸に比較して、本質的に繊維が長いため、縫糸使用中
に繊維横方向の外力が加わっても、縫糸表面からの繊維
の脱落や剥離、切断による損耗が極めて少なく、芯糸を
露出させることが少ないという特徴を発揮する。
以下、本発明を実施例により更に詳、細に説明する。
(実施例)
実施例中の各特性値の測定方法は、次のとおりである。
〈見掛繊維充実度〉
見掛繊維充実度δは次式で表わされる。
δ(g/cc)= (J/V)
−(n D/ yr r 2) / 900000式中
J:平行に集束した縫糸の総重量(g)V:平行に集束
した縫糸の見掛上の体積(cc)r:集束した縫糸の半
径 D=油剤抽出後の繊度 n:集束した縫糸に含まれる基本数 具体的には、まず、縫糸の合計繊度が50万〜80万デ
ニールになるように、縫糸の各1本を平行に並べて集束
した縫糸20の周長を測定するためのテープ21が、自
在に移動できるように、2本のスリット22を3mmの
間隔で設けて切り込んだ平板23上に、幅2.5cmの
該テープ内に挿入して乗せ、次にテープ尖端に50g荷
重24を付けて負荷し、集束した縫糸20を、周辺から
均一に締め付ける。締め付けた後、荷重13に予め取付
けた指針25が、目盛板26上で指す位置を読み取る。
した縫糸の見掛上の体積(cc)r:集束した縫糸の半
径 D=油剤抽出後の繊度 n:集束した縫糸に含まれる基本数 具体的には、まず、縫糸の合計繊度が50万〜80万デ
ニールになるように、縫糸の各1本を平行に並べて集束
した縫糸20の周長を測定するためのテープ21が、自
在に移動できるように、2本のスリット22を3mmの
間隔で設けて切り込んだ平板23上に、幅2.5cmの
該テープ内に挿入して乗せ、次にテープ尖端に50g荷
重24を付けて負荷し、集束した縫糸20を、周辺から
均一に締め付ける。締め付けた後、荷重13に予め取付
けた指針25が、目盛板26上で指す位置を読み取る。
なお、目盛板の目盛(cm)と指針はテープ内に何もな
い時をOとして合せておく。
い時をOとして合せておく。
この周長測定を3ケ所について、それぞれ1回づつ行い
、その平均値lを以って、集束した縫糸3の半径rを、
近似的に次式より算出する。
、その平均値lを以って、集束した縫糸3の半径rを、
近似的に次式より算出する。
r (cm) = (21+0. 3) /2yr集束
した縫糸の長さ2.5cm当りの見掛上の体積Vは次式
で求める。
した縫糸の長さ2.5cm当りの見掛上の体積Vは次式
で求める。
V (cc)=xr2X2.5
一方集束した縫糸3の長さ2.5cm当りの重量Jは次
式より算出する。
式より算出する。
J (g) = [(D/9000) /100 ]
x 2. 5 n但しD=油剤抽出後の繊度 n:集束した縫糸に含まれる基本数 く撚係数〉 撚係数E1撚数Tおよび下撚糸の太さ(番手)Sの相互
関係を次式で表わされる。
x 2. 5 n但しD=油剤抽出後の繊度 n:集束した縫糸に含まれる基本数 く撚係数〉 撚係数E1撚数Tおよび下撚糸の太さ(番手)Sの相互
関係を次式で表わされる。
T=E4S
但しT:1インチ当りの撚数
S:細番手(芯糸と鞘糸の合計)
く撚数〉
左撚方向を+、右撚方向を−で表わすが、十表示は省略
した。+、−の起点は撚回数OT / mとした。なお
、下撚数/上撚数の比率は絶対値をもって表わした。
した。+、−の起点は撚回数OT / mとした。なお
、下撚数/上撚数の比率は絶対値をもって表わした。
く摩擦強度〉
糸−系摩耗試験機(西独アマン社製)を用いて、下記条
件で糸−系摩擦させた時、鞘糸が剥離するまでの摩擦回
数を測定した。
件で糸−系摩擦させた時、鞘糸が剥離するまでの摩擦回
数を測定した。
ストローク:5cm
荷 重 :繊度の115荷重
速 度 :100回/分
実施例1
繊度70D1フィラメント数24本、130℃における
染色収縮率が2.8%からなるポリエステル系合成繊維
のマルチフィラメント1本を芯糸とし、精紡機上でドラ
フトされながら供給される線素糸を鞘糸に配して、芯鞘
構造をなす複合糸を作製した。複合糸作製に際し、撚方
向をS1撚数を758 T/m、紡出番手を47.38
(撚係数に=2.8)に調整した。
染色収縮率が2.8%からなるポリエステル系合成繊維
のマルチフィラメント1本を芯糸とし、精紡機上でドラ
フトされながら供給される線素糸を鞘糸に配して、芯鞘
構造をなす複合糸を作製した。複合糸作製に際し、撚方
向をS1撚数を758 T/m、紡出番手を47.38
(撚係数に=2.8)に調整した。
次に第1図の装置を用い、フライヤー内部の2本の給糸
ボビンに、作製した複合糸を1本ずつ巻取って、装着し
、フライヤーを撚方向がZになるように回転させながら
、設定撚数946T/mの2子撚の上撚糸を作製した。
ボビンに、作製した複合糸を1本ずつ巻取って、装着し
、フライヤーを撚方向がZになるように回転させながら
、設定撚数946T/mの2子撚の上撚糸を作製した。
上撚糸形成に際し、下撚糸から解撚される撚数を5%刻
みで15%から65%の範囲で変更した。
みで15%から65%の範囲で変更した。
作製した上撚糸をソフトワイングーを使って、染色チュ
ーブに巻密度0.38で巻返し、以後公知の加工方法に
より縫糸に仕上げた。
ーブに巻密度0.38で巻返し、以後公知の加工方法に
より縫糸に仕上げた。
第1表に本発明縫糸の製造条件および製品特性を示す。
なお比較例として第1表試料No、12に、従来法によ
る芯鞘構造からなる縫糸の製造条件および製品特性を併
記した。すなわち本発明縫糸に対する従来法の製造上の
相違点は、撚糸作製に際し、撚数を1137T/m(撚
係数に=4.2)とし、上撚糸形成に際し、下撚糸とな
る芯鞘構造糸2本を引揃え、リング撚糸機を使用して一
括撚糸した。
る芯鞘構造からなる縫糸の製造条件および製品特性を併
記した。すなわち本発明縫糸に対する従来法の製造上の
相違点は、撚糸作製に際し、撚数を1137T/m(撚
係数に=4.2)とし、上撚糸形成に際し、下撚糸とな
る芯鞘構造糸2本を引揃え、リング撚糸機を使用して一
括撚糸した。
その他の製造条件は、従来法と本発明縫糸の製造条件は
同一である。
同一である。
実施例の縫糸作製後、油剤抽出後繊度を比較した結果、
上撚形成に伴う解撚率15〜65%の範囲にあっては、
水準間の明確な繊度差はみられず、いずれの水準も23
7〜239Dの間にあった。
上撚形成に伴う解撚率15〜65%の範囲にあっては、
水準間の明確な繊度差はみられず、いずれの水準も23
7〜239Dの間にあった。
また上撚数についても各水準はぼ同等であった。
しかじ下撚数については解撚率が高くなると、下撚数は
減少を示し、上撚数に対する上撚加熱後の下撚数との比
率は小さくなる傾向を示す。なお第1表に示す修正下撚
数とは、上撚形成に伴う撚縮みによる撚数アップ分を削
除したものであり、上撚数に対する上撚加熱後の下撚数
との比率計算に、この修正下撚数を用いた。
減少を示し、上撚数に対する上撚加熱後の下撚数との比
率は小さくなる傾向を示す。なお第1表に示す修正下撚
数とは、上撚形成に伴う撚縮みによる撚数アップ分を削
除したものであり、上撚数に対する上撚加熱後の下撚数
との比率計算に、この修正下撚数を用いた。
見掛繊維充実度は、解撚率25%以下の範囲で、一定で
あり0. 44 g/ccを示し、解撚率50%までは
序々に値を下げ、解撚率60%までは目立って値を下げ
、解撚率60%を越えると急激に、見掛繊維充実度を下
げ、嵩高くなる。解撚率60%のとき見掛繊維充実度は
0.36 g/ccで特許請求の範囲を満足する。
あり0. 44 g/ccを示し、解撚率50%までは
序々に値を下げ、解撚率60%までは目立って値を下げ
、解撚率60%を越えると急激に、見掛繊維充実度を下
げ、嵩高くなる。解撚率60%のとき見掛繊維充実度は
0.36 g/ccで特許請求の範囲を満足する。
一方鞘糸剥離までの糸−系摩擦回数は、見掛繊維充実度
と類似の傾向を示し、解撚率60%を越えると、摩擦回
数は急激に減少する。摩擦回数からみた鞘糸の摩擦強度
は、従来法による縫糸の2倍以上強いことが求められて
おり、これを満足するには解撚率60%以下の範囲が有
効である。
と類似の傾向を示し、解撚率60%を越えると、摩擦回
数は急激に減少する。摩擦回数からみた鞘糸の摩擦強度
は、従来法による縫糸の2倍以上強いことが求められて
おり、これを満足するには解撚率60%以下の範囲が有
効である。
実施例の縫糸は上記に説明したように、従来法による縫
糸に比較して、見掛繊維充実度が高く、摩擦強度が高い
ことから縫製性にも優れる。
糸に比較して、見掛繊維充実度が高く、摩擦強度が高い
ことから縫製性にも優れる。
すなわち本縫ミシンを使い、ポリエステル65%、綿3
5%の混紡ブロード#40を4枚重ね、ミシン回転数5
50Orpmで、連続10m縫製を3回反復した。
5%の混紡ブロード#40を4枚重ね、ミシン回転数5
50Orpmで、連続10m縫製を3回反復した。
その結果、試料No、1 (比較例)とNo、11(比
較例)を除き、縫製中に目飛びや糸切れを発生すること
なく、良好な縫目で、3回とも連続10m縫製をするこ
とができた。試料No、1およびNo、11はミシン糸
の撚バランスが悪く、それぞれ合計3回、2回の糸切れ
を発生した。
較例)を除き、縫製中に目飛びや糸切れを発生すること
なく、良好な縫目で、3回とも連続10m縫製をするこ
とができた。試料No、1およびNo、11はミシン糸
の撚バランスが悪く、それぞれ合計3回、2回の糸切れ
を発生した。
すなわち試料No、1およびNo、11の下撚数/上撚
数の比率が、それぞれ65%、15%であり、下撚糸の
トルクと上撚加熱に伴うトルクとの間で、バランスを失
い縫糸としては好ましくない。
数の比率が、それぞれ65%、15%であり、下撚糸の
トルクと上撚加熱に伴うトルクとの間で、バランスを失
い縫糸としては好ましくない。
また、試料No、12 (比較例)の従来法による縫糸
を使用した結果、針熱から芯糸を保護することができず
、合計11回の糸切れを発生し、縫製機能面で実用性に
乏しいものであった。
を使用した結果、針熱から芯糸を保護することができず
、合計11回の糸切れを発生し、縫製機能面で実用性に
乏しいものであった。
なおその他の縫製条件は次のとおりである。
(1)ミシン針:シンガー 1955 #14(2)
上糸張力=270±50g (3)縫目数:15針/ 3 c m なお実施例の内試料No、10と比較例の試料No、1
2の、製品繊度、撚数、下撚/上撚数との比率はほぼ同
等であるが、見掛繊維充実度、摩擦回数、糸切れ回数に
差異があり、実施例の縫糸の方が優れていた。
上糸張力=270±50g (3)縫目数:15針/ 3 c m なお実施例の内試料No、10と比較例の試料No、1
2の、製品繊度、撚数、下撚/上撚数との比率はほぼ同
等であるが、見掛繊維充実度、摩擦回数、糸切れ回数に
差異があり、実施例の縫糸の方が優れていた。
[発明の効果]
本発明の効果を以下に列挙する。
■本発明の縫糸は見掛繊維充実度が0.35g/cc以
上であるため、糸線りが良好で、芯鞘が密着一体化した
構成を有し、鞘糸の摩擦強度がすぐれるため、縫製中の
針熱による芯糸の溶断を防止し、可縫性向上効果は顕著
である。加えて糸線りが良好であるため、均整な縫目が
得られ、縫製品の仕立映えを高める効果を有する。
上であるため、糸線りが良好で、芯鞘が密着一体化した
構成を有し、鞘糸の摩擦強度がすぐれるため、縫製中の
針熱による芯糸の溶断を防止し、可縫性向上効果は顕著
である。加えて糸線りが良好であるため、均整な縫目が
得られ、縫製品の仕立映えを高める効果を有する。
■本発明の縫糸は、下撚数が上撚数の25〜60%であ
るから、撚バランスに優れ、安定した縫製ができる。加
えて縫糸表面における繊維配列が糸軸方向と並行、もし
くは並行に近い状態にあって、縫糸長手方向のガイド類
との接触において、鞘糸が損耗され難い。
るから、撚バランスに優れ、安定した縫製ができる。加
えて縫糸表面における繊維配列が糸軸方向と並行、もし
くは並行に近い状態にあって、縫糸長手方向のガイド類
との接触において、鞘糸が損耗され難い。
■本発明の縫糸は上撚形成準備のため、上撚方向とは反
対の、しかも工程上撚数に相当する撚数を、予め下撚糸
の撚数に加算しておく必要がないため、下撚糸の撚数は
、従来法による縫糸よりも少ない。
対の、しかも工程上撚数に相当する撚数を、予め下撚糸
の撚数に加算しておく必要がないため、下撚糸の撚数は
、従来法による縫糸よりも少ない。
このため下撚糸となる芯鞘構造糸の生産速度が向上し、
結果的には生産量の拡大および加工コストの低減ができ
る。
結果的には生産量の拡大および加工コストの低減ができ
る。
■本発明の縫糸は上撚形成時に、下撚糸の撚数を一部付
加、削除等のコントロールができるため、上撚数、下撚
数を選定する幅が広く、撚糸条件の設定が容易であり、
かつ条件設定のための時間と材料のロスを軽微する。
加、削除等のコントロールができるため、上撚数、下撚
数を選定する幅が広く、撚糸条件の設定が容易であり、
かつ条件設定のための時間と材料のロスを軽微する。
■下撚糸の撚数が、撚係数を2.4〜3.6とすること
により、任意の撚数を選定することができ、他の紡績糸
の生産と同一精紡機を使って、並列的に同時生産するこ
とができる。
により、任意の撚数を選定することができ、他の紡績糸
の生産と同一精紡機を使って、並列的に同時生産するこ
とができる。
第1図は本発明の縫糸を製造する撚糸装置の一例である
。第2図は見掛繊維充実度算出に使用する嵩高度測定装
置の概要を示す縦断面図である。 図中 1:芯鞘構造糸 2:給糸ボビン3ニー次送
りローラー 4ニスピンドル 5:フライヤ−6=フライ
ヤー中空回転軸 7. :ガイド 二二次送りローラー 20:縫糸 21:テープ 22ニスリツ ト 23:平板 24:荷重 25:指針 26:目盛板
。第2図は見掛繊維充実度算出に使用する嵩高度測定装
置の概要を示す縦断面図である。 図中 1:芯鞘構造糸 2:給糸ボビン3ニー次送
りローラー 4ニスピンドル 5:フライヤ−6=フライ
ヤー中空回転軸 7. :ガイド 二二次送りローラー 20:縫糸 21:テープ 22ニスリツ ト 23:平板 24:荷重 25:指針 26:目盛板
Claims (1)
- (1)合成繊維マルチフィラメントを芯糸とする芯鞘構
造糸を複数本合糸してなる縫糸であって、該芯鞘構造糸
の鞘糸の配列方向が縫糸軸方向とほぼ並行状態にあり、
かつ見掛繊維充実度が0.35g/cc以上で、下撚数
が上撚数の20〜60%の範囲にあることを特徴とする
縫糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4106089A JPH02221433A (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | 縫糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4106089A JPH02221433A (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | 縫糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02221433A true JPH02221433A (ja) | 1990-09-04 |
Family
ID=12597879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4106089A Pending JPH02221433A (ja) | 1989-02-20 | 1989-02-20 | 縫糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02221433A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023511826A (ja) * | 2019-12-18 | 2023-03-23 | パトリック ヤーン ミルズ,インコーポレーテッド | 複合糸を形成するための方法およびシステム |
-
1989
- 1989-02-20 JP JP4106089A patent/JPH02221433A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023511826A (ja) * | 2019-12-18 | 2023-03-23 | パトリック ヤーン ミルズ,インコーポレーテッド | 複合糸を形成するための方法およびシステム |
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