JPH0224606Y2 - - Google Patents

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JPH0224606Y2
JPH0224606Y2 JP1985125901U JP12590185U JPH0224606Y2 JP H0224606 Y2 JPH0224606 Y2 JP H0224606Y2 JP 1985125901 U JP1985125901 U JP 1985125901U JP 12590185 U JP12590185 U JP 12590185U JP H0224606 Y2 JPH0224606 Y2 JP H0224606Y2
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magnetic
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barrel
magnetic pole
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【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、回転するバレルの内部に磁性研磨剤
が充填されて、この磁性研磨剤が磁気にて配向さ
れて磁気ブラシが形成されており、且つこの磁気
ブラシ内にワークが挿入され回転駆動されて研磨
作業が行なわれる磁気研磨装置に係り、特にバレ
ル内の磁界の向きを効果的に設定し、ワークの各
面が効果的に研磨されるようにした磁気研磨装置
に関する。
〔従来技術ならびにその問題点〕
第9図は磁性研磨剤を使用した磁気研磨装置の
従来例を示しているものであり、例えば特開昭58
−132455号公報に開示されているものと同種のも
のである。
この磁気研磨装置には、回転するバレル1が設
けられている。このバレル1は軸受2によつて架
台3上にて回転自在に支持されている。またバレ
ル1の下部には従動プーリ4が一体化されてお
り、モータMaに設けられた駆動プーリ5の動力
がベルト6によつてこの従動プーリ4に伝わり、
バレル1が回転駆動されるようになつている。ま
た固定部7には励磁コイル8が設けられており、
ここの励磁コイル8によつてバレル1の空間内に
矢印で示すような磁界が形成されるようになつて
いる。バレル1の空間内には磁性研磨剤9が充填
されており、上記の磁界の中にてこの磁性研磨剤
9が密集して磁気ブラシが形成されている。ま
た、上部には保持円板11が設けられており、こ
の保持円板11に設けられた軸受12にワーク保
持シヤフト13が回転自在に支持されている。こ
のワーク保持シヤフト13は、各々モータMbに
よつて回転駆動されている。ワーク保持シヤフト
13は保持円板11上に所定の間隔を開けて複数
本支持されている。そして、各ワーク保持シヤフ
ト13の下端に設けられたチヤツクにワークWが
保持されている。
研磨作業を行なうときには、ワークWを保持し
てワーク保持シヤフト13が上方からバレル1の
空間内へ挿入される。モータMaの動力によつて
バレル1が回転駆動され、且つモータMbによつ
て各々のワーク保持シヤフト13が回転駆動され
る。そして、ワーク保持シヤフト13の下端のチ
ヤツクに保持されたワークWが回転駆動されて、
磁性研磨剤9による磁気ブラシの内部にてその表
面が研磨されることになる。
この種の磁気研磨装置では、バレル1内の磁性
研磨剤9の配向密度によつてワークWの研磨品質
の良否が決定される。この磁性研磨剤9の配向密
度は励磁コイル8によつてバレル1内に形成され
る磁界の強さならびに磁束の通過経路などによつ
て大きく左右される。ところが、第9図に示す従
来の磁気研磨装置では、バレル1が上下にストレ
ートに開放されており、このバレル1の空間の側
方から底部にかけて磁束が通過する構成となつて
いる。したがつて、磁性研磨剤9をバレル1の底
部に配向集結させる磁力が弱くなつており、十分
な磁気ブラシが形成できず、実用化に適さない欠
点がある。
また、第10図はバレル内のワークの周囲の磁
束密度を高めて磁性研磨剤の配向密度を高めた従
来例を示すものである。この種の磁気研磨装置
は、例えば特開昭60−34264号公報に開示されて
いる。この従来例における符号21はバレルであ
る。このバレル21も、第9図にて符号1で示し
たバレルと同様に固定部22の周りを回転するよ
うに駆動されている。また固定部22には、バレ
ル21内に磁界を形成するための励磁コイル23
が設けられている。またバレル21の空間内に挿
入されているワーク保持シヤフト24の下端のチ
ヤツクにワークWが保持されている。このワーク
保持シヤフト24は、第9図におけるワーク保持
シヤフト13と同様にモータによつて回転駆動さ
れている。また、この磁気研磨装置では、バレル
21の空間の底部25がステンレス材などの非磁
性材料によつて形成されている。また底部25に
は間隔を開けて磁性材料製のセグメント26が複
数設けられている。またバレル21の空間の内外
両側面にも磁性材料製のセグメント28と29が
対向して設けられている。
この磁気研磨装置では、励磁コイル23によつ
て形成される磁束が、側方のセグメント28から
底部のセグメント26ならびに他側のセグメント
29の方向へ向かうことになる。第10図ではワ
ークWが磁性材料製の場合を示している。磁束は
第10図において矢印で示す状態に形成され、バ
レル21の空間内の磁性研磨剤9が、この磁束に
したがつて密集して配向され磁気ブラシが形成さ
れるようになつている。
第10図の従来例によれば、セグメント26,
28,29の存在によつて、第9図に示す従来の
磁気研磨装置に比べてワークWの周囲の磁束の密
度が高くなつて高密度な磁気ブラシが形成される
ようになつている。しかしながら、第10図に示
す磁気研磨装置では、側方のセグメント28から
出た磁束が底部のセグメント26に向かつて下向
きに延びる構造となつているので、ワークWの周
囲に均一な磁束密度を構成するのに不十分であ
る。特にワークWの上面に接する部分の磁束の集
結が不十分であり、この部分の磁性研磨剤9の配
向が不均一になつて、回転するワークWの表が均
一に研磨できなくなる欠点がある。
〔考案の目的〕
本考案は上記従来の問題点に着目してなされた
ものであり、ワークの底部と側部と上面に均一な
磁束密度を形成して、この部分に接する磁性研磨
剤を密集して配向させるようにし、ワークの外周
が磁気ブラシによつて均一に研磨できるようにし
た磁気研磨装置を提供することを目的としてい
る。
〔考案の概要〕 本考案による磁気研磨装置は、回転駆動される
バレルと、このバレルの空間内に挿入され且つそ
れ自体が回転駆動されるワーク保持部材と、バレ
ルの空間内に磁界を形成する励磁コイルとが設け
られており、このバレル内に磁性研磨剤が充填さ
れている磁気研磨装置において、前記バレルの空
間内には、前記ワーク保持部材に保持されている
ワークの下面に対向する底部磁極と、ワークの側
面に対向する側部磁極と、ワークの上面に対向す
る上部磁極とが設けられて、これらの各磁極は垂
直断面がコの字形状に配置されており、且つ底部
磁極と側部磁極と上部磁極は、バレルの回転方向
に沿つて磁性体と非磁性体とが交互に配置されて
形成されており、さらに前記ワーク保持部材を回
転駆動するワーク保持シヤフトはバレルの開口部
上方にて昇降動作する保持板に支持されていると
ともに、この保持板には、バレル内に下降したワ
ークが前記の断面がコの字形状に配置された各磁
極に囲まれた研磨空間内に確実に介在する位置ま
で前記ワーク保持シヤフトを水平方向へ移動させ
る駆動機構が搭載されていることを特徴としてい
る。
本考案では、バレル内においてワークの底部と
側部とさらに上部に対向するように垂直断面がコ
の字形状に配置された磁極を設けたので、励磁コ
イルによる磁束は、ワークの周囲全周に均一に且
つ高密度に形成されることになる。したがつて、
ワークの周囲には磁性研磨剤による均一な磁気ブ
ラシが形成されることになり、回転するワークの
全周が高精度にてそして均一に研磨されるように
なつている。さらにワーク保持部材に保持された
ワークはバレルの開口部上方に配置された保持板
の下降動作によつてバレル内に挿入され、さらに
保持板に設けられた駆動機構によつてワーク保持
シヤフトが水平方向へ駆動され、これによつてワ
ークは垂直断面がコの字形状に形成された前記磁
極に囲まれる位置まで確実に挿入される。特にワ
ークの上面ならびに上縁部が上部磁極に確実に対
向するようになるため、ワークに対し磁性研磨ブ
ラシによる高精度な研磨が行なわれるようにな
る。
〔考案の実施例〕
以下本考案の実施例を第1図〜第8図の各図面
によつて説明する。
第1図は本考案の第一実施例による磁気研磨装
置の一部を示す断面図、第2図はその磁気研磨装
置の全体を示す断面図、第3図は第2図の平面図
である。
まず、第2図によつて磁気研磨装置の全体構造
を説明する。符号31はバレルである。また固定
部32は架台33上に設けられており、この固定
部32の下部にラジアル軸受34が設けられてい
る。バレル31の下端に一体化された回転部材3
5は上記軸受34の外周に設けられており、回転
部材35とバレル31は固定部32の周囲にて回
転自在となつている。上記回転部材35の下部に
は従動プーリ36が固設されている。また架台3
3の側部には別の架台37が設けられており、こ
の架台37上にモータMaが設けられている。モ
ータMaの回転軸には駆動プーリ38が固定され
ており、この駆動プーリ38と従動プーリ36と
の間にベルト39が掛けられている。モータMa
の駆動力によつて回転部材35ならびにバレル3
1が回転駆動される。また固定部32の内部には
励磁コイル41が設けられており、この励磁コイ
ル41によつてバレル31の空間内に磁界が形成
されるようになつている。
また、バレル31の上方には保持円板42が設
けられている。この保持円板42の中央は昇降シ
ヤフト43の下部に固定されている。この昇降シ
ヤフト43は揺動レバー44に搭載されたエアー
シリンダ45によつて昇降駆動されている。また
揺動レバー44の端部はメインシヤフト46に支
持されており、このメインシヤフト46の下端は
架台47に回転自在に支持されている。架台47
の側部にはモータMcが固定されており、このモ
ータMcの回転軸に固定された駆動ギヤ49と、
メインシヤフト46に固定された従動ギヤ48と
が噛み合つている。モータMcの駆動力によつて
揺動レバー44が駆動されると、保持円板42が
第3図にて一点鎖線で示すAとCの状態に駆動さ
れるようになつている。
保持円板42上にはワーク保持シヤフト51が
設けられている。このワーク保持シヤフト51は
複数本設けられており、保持円板42の周方向へ
等間隔にて配置されている。このワーク保持シヤ
フト51は、保持円板42の上面に設けられたス
ライド板52に支持されている。また保持円板4
2上にはエアーシリンダ53が半径方向に向けて
配置されており、このエアーシリンダ53によつ
てスライド板52と共にモータMbとワーク保持
シヤフト51が保持円板42の半径方向へ移動で
きるようになつている。
次に第1図によつてバレル31の空間ならびに
その周辺部分の構造の概略を説明する。
第1図は断面を示しているが、この断面の表示
のうち粗いハツチングで示す部材は鋼材などの磁
性材料によつて構成されており、細かいハツチン
グで示す部材はステンレスなどの非磁性材料によ
つて構成されている。
固定部32の構造は、励磁コイル41の内側が
磁性材料による基台61、励磁コイル41の下側
が磁性材料による下部基板62、励磁コイル41
の上側が同じく磁性材料による上部基板63とな
つている。上部基板63の上には案内部材64が
固設されている。この案内部材64も磁性材料に
よつて形成されている。案内部材64には案内口
64aが穿設されており、前記ワーク保持シヤフ
ト51はこの案内口64aからバレル31の空間
内に挿入されるようになつている。
バレル31は、外周板65と内周板66が非磁
性材料によつて形成されている。また中間の底部
には底板67が設けられている。この底板67は
磁性材料によつて形成されている。この底板67
上に磁極リング71が設置されている。この磁極
リング71は第4A図と第4B図(第4A図の
−断面図)に示す形状となつている。この磁極
リング71の周縁部の形状は断面L字形となつて
おり、水平部分が底部磁極71aで、立ち上がり
部分が側部磁極71bを構成している。また磁極
リング71には非磁性材料によるセグメント72
が埋設されている。このセグメント72は断面が
L字形状であり、底部磁極71aの部分と側部磁
極71bの両部分にわたつて嵌着されている。ま
たこのセグメント72は、磁極リング71の全周
にわたり等間隔にて複数個埋設されている。第1
図に示すように、磁極リング71の上には中間リ
ング73ならびに内部リング76が重ねて設置さ
れている。この中間リング73と内側リング76
は共に非磁性材料によつて形成されている。そし
て内部リング76の上には上部磁極リング74が
設けられている。この上部磁極リング74の形状
は、第5A図と第5B図(第5A図の−断面
図)に示すように、断面逆L字形状となつてい
る。この上部磁極リング74は磁性材料によて形
成されている。また上部磁極リング74の下端に
は非磁性材料によつて形成されたセグメント75
が埋設されている。このセグメント75は上部磁
極リング74の全周にわたり、等間隔にて埋設さ
れている。このセグメント75の配置ピツチと、
前記磁極リング71に埋設されているセグメント
72の配置ピツチは同一ピツチとなつている。
次にワークWの研磨動作について説明する。
ワークWの取り付け作業は、第3図において保
持円板42がAの位置となつているときに行なわ
れる。このAの位置では、揺動レバー44上のエ
アーシリンダ45によつて保持円板42は上方へ
持ち上げられている。この位置にて、ワークW
を、複数のワーク保持シヤフト51の下端のチヤ
ツク51aに保持させる。その後、モータMcに
よつてメインシヤフト46が回転駆動されて揺動
レバー44が第3図におけるBの位置に移動さ
れ、ここで揺動レバー44上のエアーシリンダ4
5によつて昇降シヤフト43が下降され、これに
よつて保持円板42が下降する。このとき保持円
板42上の複数のエアーシリンダ53が吸引動作
し、保持円板42上のスライド板52は中心方向
(イ方向)へ移動した状態になつている。保持円
板42の下降により各ワーク保持シヤフト51の
下端に保持されたワークWが、案内部材64の案
内口64aからバレル31の空間内に完全に挿入
されると、保持円板42上の各エアーシリンダ5
3が伸出動作し、スライド板52が保持円板42
の外周方向へ移動して、ワークWの一側部が、磁
極リング71とセグメント72とで構成されてい
る底部磁極71aならびに側部磁極71bと、上
部磁極リング74とセグメント75とで構成され
ている上部磁極とに対してほぼ等間隔にて対向す
る位置に移動して設置される。
なお、第7図(第1図の部分拡大図)に示すよ
うに、バレル31の空間内には符号9で示す磁性
研磨剤が充填されている。よつて前記の如く挿入
されたワークWは磁性研磨剤9の内部に埋設され
ることになる。
固定部32に設けられた励磁コイル41に通電
すると、第1図において矢印で示すような磁力線
の閉回路が形成される。すなわち磁力線は、磁性
材料による基台61から、同じく磁性材料による
上部基板63と案内部材64を通過し、第7図に
示すように、案内部材64の下端から上部磁極リ
ング74をたどる。第7図ではワークWが磁性材
料によつて形成されている場合を示しているが、
磁力線は上部磁極リング74の下端からワークW
の側部上端に及び、ワークW内を通過して、底部
磁極71aならびに側部磁極71bに入る。さら
に磁力線は磁極リング71から磁性材料による底
板67を通過し、下部基板62を経て基台61を
通過する経路をたどるようになる。
ここで、磁極リング71は磁性材料によつて形
成され、その表面には非磁性材料によるセグメン
ト72が間隔を開けて埋設されており、且つ磁性
材料による上部磁極リング74にも非磁性材料に
よるセグメント75が間隔を開けて埋設されてい
る。磁性材料の各リング71,74と各セグメン
ト72,75との境界部では磁束密度が高くなる
ので、この部分では磁性研磨剤9の配向密度が高
く濃密度の磁気ブラシが形成される。またワーク
Wの一側部(第7図における図示左側部)におい
ては、その下面に底部磁極71aが、側面には側
部磁極71bが対向しており、またワークWの上
面には上部磁極リング74が対向している。よつ
てワークWの下側α部、横側β部、ならびに上側
γ部では、磁性研磨剤9による均一な磁気ブラシ
が形成されていることになる。研磨動作では、第
1図に示すモータMaによつて回転部材35とバ
レル31とが固定部32の周囲にて回転駆動され
る。同時に保持円板42上の各モータMbによつ
てワーク保持シヤフト51が回転駆動され、磁性
研磨剤9内にてワークWが回転させられる。前述
の如く、α,β,ならびにγ部分では、磁束密度
が高く、高密度の磁気ブラシが均一に形成されて
いるので、バレル31の回転とモータW自体の回
転によつて、ワークWの下面、側面ならびに上面
が均一に且つ高精度に研磨される。
研磨作業が完了した後には、保持円板42上の
エアーシリンダ53を収縮動作させ、各スライド
板52と共にワーク保持シヤフト51をイ方向へ
移動させ、ワークWの図示左端部を上部磁極リン
グ74の下から抜き出す。その状態にてエアーシ
リンダ45を収縮動作させ、保持円板42を持ち
上げて、各ワーク保持シヤフト51をバレル31
の空間内から抜き出す。そしてモータMcを駆動
して、メインシヤフト46を回転させ、揺動レバ
ー44を第3図のCの位置へ移動させて、研磨完
了後のワークWを取り出す。
第7図に示すα,β,γ,の各部分、すなわち
ワークWの各面と、底部磁極71a、側部磁極7
1b、上部磁極リング74との間の各間隔が短い
ほど、磁気ブラシの配向は均一で且つ高密度にな
る。この各部の理想的な間隔は励磁コイル41の
強さや各部品の磁性材料の種類などによつて異な
るが、例えば5mm程度が良好である。
次に、第6図は本考案の第二実施例による磁気
研磨装置を示す半断面図、第8図はその一部を拡
大して示す断面図である。
この実施例では、ワーク保持シヤフト51が磁
性材料によつて形成されている。ワーク保持シヤ
フト51には磁性材料製の伝達部材86が固定さ
れており、これが上部基板63上に固定された案
内部材85に対して微小間隔にて対向している。
またバレル31の底部に位置している磁極リング
71は第1図に示しているものと同じであり、磁
性材料によつて形成されており、複数のセグメン
ト72が周方向に沿つて所定のピツチにて埋設さ
れている。しかし第1図の実施例と異なるのは、
磁極リング71の上端に設けられている中間リン
グ81と内部リング82が磁性材料によつて形成
されている点である。また上部磁極リング83も
第1図の実施例と異なり非磁性材料によつて形成
されている。そしてこの上部磁極リング83の下
端には磁性材料製のセグメント84が埋設されて
いる。上部磁極リング83の形状とセグメント8
4は、第1図のものと材質が逆であるが形状は同
じである。
この第二実施例による磁気研磨装置では、励磁
コイル41によつて形成される磁力線が、基台6
1から上部基板63を経て案内部材85に伝わ
り、さらに伝達部材86からワーク保持シヤフト
51に導かれる。ワークWが磁性材料によつて形
成されている場合には、磁力線がワーク保持シヤ
フト51からワークW内を伝わり、第8図に示す
ように、ワークWの底部から底部磁極71aへ至
る。同様に磁力線はワークWの側面から側部磁極
71bへ、またワークWの上面から上部磁極リン
グ83内のセグメント84に至る。セグメント8
4へ至つた磁力線は、内部リング82、中間リン
グ81を伝わり、さらに磁極リング71からバレ
ル31の底板67へ至る。
この場合も、第8図に示すようにワークWの底
部と側部と上部に接するα,β,ならびにγ部で
は磁束密度が高く、磁性研磨剤9による高密度な
磁気ブラシが形成される。よつてバレル31の回
転とワークW自体の回転によつてワークWの外周
面が高精度で且つ均一に研磨されるようになる。
なお、図の実施例ではワークWとして断面が角
形状のものを使用しているので、このワークWの
外面に対向する磁極リング71をL字形状にして
いる。仮りにワークWの断面形状にてその縁部が
円などの曲線となつている場合では、磁極リング
71が第7図の実施例のようにL字形でも研磨作
業は充分に行なわれるが、理想的には、磁極リン
グ71の内面を曲面にして、底部磁極71a、側
部磁極71bならびに上部磁極リング74の端部
がワークWの外周に曲面に沿う形状とすれば、研
磨精度などはなお一層良好になる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば以下に列記する効
果を奏するようになる。
(1) バレル内には、ワークの底面に対向する底部
磁極と、ワークの側面に対向する側部磁極と、
ワークの上面に対向する上部磁極とが設けら
れ、各磁極は垂直断面がコの字形状に配置され
ているので、ワークの上下側面の各部分に接触
する部分の磁束密度を高くでき、この部分に高
密度配向の磁性研磨剤による磁気ブラシが形成
される。よつてワークの全周面が均一に且つ高
精度に研磨されるようになる。
(2) 底部磁極と側部磁極と上部磁極は、全て磁性
体と非磁性体とが交互に配置されて構成されて
いるので、磁性体と非磁性体の境界部の磁束密
度を高くできて、研磨効率の良い磁気ブラシが
三方向に形成されるようになる。よつて、ワー
クの各面の研磨が高精度で且つ均一にできるよ
うになる。
(3) ワーク保持部材を回転駆動するワーク保持シ
ヤフトがバレル上に配置された保持板によつて
昇降駆動され、しかもこの保持板にはワーク保
持シヤフトを水平方向へ駆動する駆動機構が設
けられている。よつてバレル内に下降させられ
たワークは、垂直断面がコの字形状に形成され
た磁極に囲まれる研磨空間内に確実に挿入され
る。特にワークの上面ならびに上縁部が上部磁
極に確実に対向するようになるため、ワークに
対し磁気研磨ブラシによる高精度な研磨が行な
われるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例による磁気研磨装
置を示す半断面図、第2図はその全体構図を示す
断面図、第3図は第2図の平面図、第4A図は底
部磁極と側部磁極を構成する磁極リングの平面
図、第4B図は第4A図の−断面図、第5A
図は上部磁極を構成する上部磁極リングを示す平
面図、第5B図は第5A図の−断面図、第6
図は本考案の第二実施例による磁気研磨装置を示
す半断面図、第7図は第1図の部分拡大図、第8
図は第6図の部分拡大図、第9図と第10図は従
来の磁気研磨装置を示す断面図である。 9……磁性研磨剤、31……バレル、Ma……
バレルを回転させるモータ、42……保持円板、
51……ワーク保持シヤフト、52……スライド
板、53……ワーク保持シヤフト駆動用のエアー
シリンダ、Mb……ワーク保持シヤフトを回転さ
れるモータ、71……底部磁極と側部磁極を構成
する磁性材料製の磁極リング、72……非磁性材
料製のセグメント、74……上部磁極を構成する
磁性材料製の上部磁極リング、75……非磁性材
料製のセグメント、83……上部磁極を構成する
非磁性材料製の上部磁極リング、84……磁性材
料製のセグメント、W……ワーク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転駆動されるバレルと、このバレルの空間内
    に挿入され且つそれ自体が回転駆動されるワーク
    保持部材と、バレルの空間内に磁界を形成する励
    磁コイルとが設けられており、このバレル内に磁
    性研磨剤が充填されている磁気研磨装置におい
    て、前記バレルの空間内には、前記ワーク保持部
    材に保持されているワークの下面に対向する底部
    磁極と、ワークの側面に対向する側部磁極と、ワ
    ークの上面に対向する上部磁極とが設けられて、
    これらの各磁極は垂直断面がコの字形状に配置さ
    れており、且つ底部磁極と側部磁極と上部磁極
    は、バレルの回転方向に沿つて磁性体と非磁性体
    とが交互に配置されて形成されており、さらに前
    記ワーク保持部材を回転駆動するワーク保持シヤ
    フトはバレルの開口部上方にて昇降動作する保持
    板に支持されているとともに、この保持板には、
    バレル内に下降したワークが前記の断面がコの字
    形状に配置された各磁極に囲まれた研磨空間内に
    確実に介在する位置まで前記ワーク保持シヤフト
    を水平方向へ移動させる駆動機構が搭載されてい
    ることを特徴とする磁気研磨装置。
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