JPH0225166Y2 - - Google Patents

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JPH0225166Y2
JPH0225166Y2 JP12211284U JP12211284U JPH0225166Y2 JP H0225166 Y2 JPH0225166 Y2 JP H0225166Y2 JP 12211284 U JP12211284 U JP 12211284U JP 12211284 U JP12211284 U JP 12211284U JP H0225166 Y2 JPH0225166 Y2 JP H0225166Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は鋼管の内外表面や丸棒の表層部に発
生する欠陥を検出するための超音波探触子の改良
に関するものである。
〔従来技術〕
従来の超音波探触子及び探傷方式について第1
図a,b,第2図を用いて説明する。
第1図aは従来の超音波探触子と、超音波探触
子を被検材中心軸に対して平行移動させて所定の
屈折角を得て探傷する方法を示す図である。第1
図bは従来の超音波探触子を被検材中心軸に対し
て傾けて所定の屈折角を得て探傷する方法を示す
図である。第2図は従来の超音波探触子の被検材
の長軸方向に対応した超音波ビームの特性図であ
る。
第1図a,b及び第2図において1は超音波探
触子、2は送受信用振動子、3は水、油等の探触
媒体、4は鋼管や丸棒等の被検材、5は−6dB音
圧のビーム幅、6は近距離音場限界距離x0、7は
0.7倍のx06,8は1.6倍のx06,Iは超音波が被
検材4へ入射する入射点、θ1は入射角、θ2は設計
温度(例えば20℃)の屈折角、θ3は設計温度θ2よ
り高い温度の時の屈折角、θ4は設計温度θ2より低
い温度の時の屈折角、△lは被検材4の中心軸Y
−Y′から超音波探触子1の中心ビームまでの距
離である。
ところで鋼管の超音波探傷においては被検材4
中の屈折角θ2の選定が大変重要な事は今さら言う
までもないが(肉厚)/(外径)の比によつて超
音波の中心ビームが内表面に当たらなくなり、欠
陥検出が困難になる場合が生じる。特に超音波自
動探傷装置で高速で探傷を行なう場合には被検材
4を超音波探触子1の位置関係を常に一定に保つ
事は極めて困難であり、この位置づれによつても
屈折角θ2変化する事になる。従つてこの屈折角θ2
の変化を小さくさせるためには温度変化による屈
折角θ3〜θ4の変化量を少なくさせる事が重要にな
つてくる。
第1図a,bに示す様な従来の水浸法の超音波
探触子1においては振動子2の表面に薄い整合層
(エポキシ樹指等)が振動子2と平行にコーテイ
ングされているだけであるため、振動子2から放
射された超音波は接触媒体3中を伝播し、被検材
4表面の入射点Iへ到達するまでの条件はいかな
る温度においても不変である。
ところが、水、油等の液体の接触媒体3と鉄等
の固体の被検材4の温度と音速の関係がまつたく
逆の特性である。すなわち接触媒体3の水は温度
が上昇するとともに音速も速くなり、逆に被検材
4の鉄は温度が上昇するとともに音速が遅くなる
ため、スネルの法則により、温度が低い時は屈折
角θ4が大きくなり、温度が高い時は屈折角θ3が小
さくなる。例えば20℃の温度で屈折角θ2が38゜で
設計された超音波探触子1の場合には温度が10℃
〜35℃に変化するとそれぞれの屈折角θ4,θ3は
39.4゜〜36.7゜となり、実際の設計値とは異なり、
超音波探傷上屈折角がばらつく原因となる。尚、
この角度ばらつきの原因は液体である接触媒体3
の温度特性によるものがほとんどである。
又、自動探傷装置においては被検材4の全面探
傷、検査時間の短縮(高速探傷)、安価である事、
保守性の良い事等が要求される事から、超音波探
触子1の数を少なくし、1個当たりのビーム幅5
を広く確保するため通常は被検材4の寸法から測
定範囲が超音波探触子1の近距離音場限界距離x0
6内になる様に振動子2の寸法Dを選択するが振
動子2寸法Dの値が大きくなると動的特性(傾き
特性)が非常に敏感になつたり、ビーム幅5が広
くなるために小さな欠陥の検出能力が低下する等
の欠点が生じる。
逆に振動子2寸法Dを小さくすると近距離での
ビーム幅5が狭くなり全面探傷が出来なくなつた
り、遠距離での感度低下が大きくやはり小さな欠
陥の検出能力が低下する等の欠点が生じる。
又、振動子2の寸法Dの大きさにも実用性の点
から限界があるため、測定範囲が広い場合には部
分的に全面探傷できない部分が生じる。すなわち
平板の振動子2が有するビーム幅5は0.7x07〜
1.6x08の範囲の狭くなり、最も狭い部分はx06
の点で、約D/4(−6dB)程度となるから、こ
の区間に存在する測定範囲では全面探傷とならな
い事になる。
〔考案の概要〕
この考案は従来の欠点を大幅に改善し、周囲温
度が変化してもほぼ同一の屈折角が得られと同時
に0.7x0〜1.6x0に存在するビーム幅の狭くなる部
分を除去した超音波探触子を提供するものであ
る。
〔考案の実施例〕
第3図はこの考案による超音波探触子の横断面
図と超音波ビームの経路を示す図である。
第4図aはこの考案による超音波探触子の楔の
後方からの斜視図、第4図bはこの考案による超
音波探触子の楔の他の例で、後方からの斜視図で
ある。
第5図はこの考案による超音波探触子の被検材
の長軸方向に対応した超音波ビームの特性図であ
る。
第3図、第4図a,b及び第5図において、1
は超音波探触子、2は送受信用振動子、3は水、
油等の接触媒体、4は鋼管や丸棒等の被検材、9
はこの考案による被検材4との対向面Aに所定の
角度を設け、かつ振動子2の接着面で超音波の屈
折方向とは90゜異なる方向(第4図では被検材4
の搬送方向)に凸レンズ(超音波の拡散効果を有
するレンズ)状の曲率を設けた有機ガラス製の
楔、10はこの考案による他の案で、被検材4と
の対向面Aに所定の角度を設け、かつA面の超音
波屈折方法とは90゜異なる方向(第4図では被検
材4の搬送方向)に凸レンズ状の曲率を設けた有
機ガラス製の楔、Rは超音波の屈折角方向とは
90゜異なる左右方向の楔9,10に設けた曲率、
Pは楔9,10のA面における超音波の中心ビー
ムの入射点、θ6は楔9,10のA面となす法線X
−X′に対する入射角、θ1は設計温度(例えば20
℃)における被検材4への入射角、θ1aは設計温
度より高い温度での入射角、θ1bは設計温度より
低い温度での入射角、I0は設計温度での入射点、
I1は設計温度より高い温度での入射点、I2は設計
温度より低い温度での入射点、θ2は設計温度での
被検材4中の屈折角、θ2aは設計温度より温度が
高い時の屈折角、θ2bは設計温度より温度が低い
時の屈折角である。
この考案による超音波探触子1aにおいては振
動子2と接触媒体3の間に楔9,10が設けられ
ているため楔9,10の入射点Pを基準とした法
線X−X′に対する楔9,10内での超音波の入
射する方向が超音波の進行方向で後方より入射す
る条件であれば楔9,10から接触媒体3への放
射角βと被検材4への接触媒体3中の入射角θ1は
それぞれ(1),(2)式となる。
β=sin-1(V2/V1×sinθ6) …(1) θ1=β+θ5 …(2) V1:楔の音速、V2:接触媒体の音速 θ5:楔のA面の角度、θ6:楔中の入射角度 又、被検材4中の屈折角θ2は(3)式となる。
θ2=sin-1(V3/V2×sinθ1) …(3) V3:被検材の音速 すなわち(3)式より明らかな様に被検材4への入
射角θ1は被検材の音速V3と接触媒体の音速V2の
温度特性がまつたく逆である事を利用して、接触
媒体の音速V2の値が大きくなつたら接触媒体3
中の入射角θ1の値が大きくなり、逆に接触媒体の
音速V2の値が小さくなつたら接触媒体3中の入
射角θ1の値も小さくなる様にする事により被検材
4中の屈折角θ2の温度変化によるばらつきを極め
て少なくする事が可能となる。楔9,10が有機
ガラスの場合のA面の角度θ5の最適値は2゜〜4゜位
に存在する。
具体的な超音波の伝播経路は以下の様になる。
温度が常温より低い場合の超音波は楔9,10の
入射点Pから被検材4上の入射点I2へ到達する径
路となるため被検材4への入射角θ1bの値は小さ
くなる。又、温度が常温より高い場合の超音波は
楔9,10の入射点Pから被検材4上の入射点I1
へ到達する経路となるため被検材4への入射角
θ1aの値は大きくなる。第6図にこの考案による
超音波探触子の温度と被検材中の屈折角の関係の
実側値と、いくつかの計算例を示す。
第6図において20はこの考案による超音波探
触子1aの実測値、21,22はこの考案による
楔9,10のA面の角度θ5が6゜と10゜の場合の計算
値、23は楔9,10のA面の角度θ5が13゜の場
合の計算値、24は従来の超音波探触子の実測
値、θ2は被検材4中の屈折角、Tは温度である。
第6図からも明らかな様に、この考案による超音
波探触子は例えば温度Tが20℃で屈折角が38゜の
設計値の場合でも周囲温度が10℃〜35℃と変化し
ても被検材4中の屈折角θ2a〜θ2bは設計値の屈折
角θ2に対して±0.5゜以内の精度に入れる事が可能
であり、探傷性能の信頼性が大幅に向上する。
又、この考案の超音波探触子1aの楔9,10
には超音波の屈折角方向と90゜異なる方向(第4
図では被検材4の搬送方向)に凸レンズ状の曲率
Rが設けられているため、平板振動子2の時に見
られた0.7x07〜1.6x08の範囲でのビーム幅の縮
少現象はまつたく無くなり、第5図に示す様にx0
6の距離まではほぼ振動子2寸法Dの値と同等の
ビーム幅5が得られる。従つて、完全な全面探傷
が可能となる。さらに超音波ビームを拡散させて
いるために、超音波探触子1aに対して傾いた欠
陥でも検出できる様になる。又、必要最小限のビ
ーム幅5で探傷する事が出来るので小さな欠陥の
S/Nが向上するなどの特徴を有しており、自動
探傷装置用の超音波探触子としては最適な物と成
り得る。
尚、実施例では有機ガラスの例で示してある
が、その他の材料においても最適値は異なつても
同様な考え方ができるためこの考案の適用はまぬ
がれない事は言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上説明した様にこの考案は超音波の屈折角方
向で、かつ被検材と対向する楔の面に2゜〜10゜の
傾斜を設けるとともに超音波の屈折角方向とは
90゜異なる方向(被検材の搬送方向)に凸レンズ
状の曲率を設けた事により、温度変化に対する被
検材中の屈折角の変化を少なくし、かつ必要最小
限の平行ビームを形成する事で完全な全面探傷を
可能としたり、小さな欠陥のS/Nが向上した
り、傾いた欠陥の検出が可能となる実用的な超音
波探触子を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図aは従来の超音波探触子を被検材中心軸
に対して平行移動させて所定の屈折角を得て探傷
する方法を示す図、第1図bは従来の超音波探触
子を被検材中心軸に対して傾けて所定の屈折角を
得て探傷する方法を示す図、第2図は従来の超音
波探触子の超音波ビーム特性図、第3図はこの考
案による超音波探触子の横断面図と超音波ビーム
の経路を示す図、第4図はこの考案による超音波
探触子の楔の後方からの斜視図、第5図はこの考
案による超音波探触子の超音波ビーム特性図、第
6図は超音波探触子の温度と屈折角の関係を示す
図である。 図において1は従来の超音波探触子、1aはこ
の考案による超音波探触子、2は振動子、3は接
触媒体、4は被検材、5は超音波ビーム、9,1
0はこの考案による超音波探触子の楔、θ5は楔の
A面に設けられた角度、Rは超音波の伝播方向と
は90゜異なる左右方向の楔に曲けた曲率である。
尚、図中同一あるいは相当部分には同一符号を付
して示してある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 超音波振動子の被検材との対向面に楔を有し、
    かつ上記楔と被検材との間に間隙を設け、この間
    隙に液体の接触媒体を介在させて斜角探傷を行な
    うための超音波探触子において、超音波の屈折角
    方向で、かつ被検材と対向する楔の面に2゜〜10゜
    の傾斜を設けるとともに超音波の屈折角方向とは
    90゜異なる被検材の搬送方向と平行な方向に凸レ
    ンズ(超音波の拡散効果を有するレンズ)状の曲
    率を設けた事を特徴とする超音波探触子。
JP12211284U 1984-08-09 1984-08-09 超音波探触子 Granted JPS6136558U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12211284U JPS6136558U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 超音波探触子

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JP12211284U JPS6136558U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 超音波探触子

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Publication Number Publication Date
JPS6136558U JPS6136558U (ja) 1986-03-06
JPH0225166Y2 true JPH0225166Y2 (ja) 1990-07-11

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JP12211284U Granted JPS6136558U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 超音波探触子

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