JPH02268170A - トリアジン化合物及びその製造方法 - Google Patents

トリアジン化合物及びその製造方法

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JPH02268170A
JPH02268170A JP8980189A JP8980189A JPH02268170A JP H02268170 A JPH02268170 A JP H02268170A JP 8980189 A JP8980189 A JP 8980189A JP 8980189 A JP8980189 A JP 8980189A JP H02268170 A JPH02268170 A JP H02268170A
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木田 泰次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に光学材料を与える単量体として有用であ
り、その他、塗料、インク、接着剤、ゴムの加硫剤、感
光性樹脂、架橋剤等に有用な新規トリアジン化合物及び
その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
現在、広く用いられている光学材料としては、ジエチレ
ングリコールビルアリルカーボネートを注型重合させた
樹脂がある。しかし、この樹脂は屈折率(no)が1.
50であり、無機レンズに比べて小さく、無機レンズと
同等の光学特性を得るためには、レンズの中心厚、コバ
厚及び曲率を大きくする必要があり、全体的に肉厚にな
ることが避けられない。
この欠点を改良した高屈折率樹脂゛も種々提案されてい
る0例えば、ポリカーボネート、ポリスルホン系の高屈
折率樹脂が提案されている。これらの樹脂は屈折率が約
1.60と高いものの、光透過率が低く、光学的均質性
に欠け、また着色するなどの問題がある。
このため架橋性の高屈折率樹脂が種々提案されている0
例えば、特開昭61−28901号公報などにフェニル
基をハロゲン原子で置換したフェニルメタクリレートな
どハロゲン原子を多数含んだ樹脂が提案されている。し
かし、これらの樹脂は比重が大きくなり、耐候性も劣る
また、特開昭60−197711号公報などにα−ナフ
チルメタクリレートを特徴とする特許折率樹脂用組成物
が提案されている。これから得られる樹脂は高屈折率を
有するものの、ナフチル基を有するために、耐候性が劣
っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のような先行技術の下で、特に光学材料に好適に使
用し得る樹脂、即ち高屈折率、良好な透明性、耐候性及
び比重が小さいなどの諸性質のバランスのとれた樹脂が
強く望まれている。
従って本発明が解決しようとする課題は、高屈折率で比
重が小さく、透明性、硬度、耐候性等に優れた樹脂を与
える単量体を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記の課題を解決するために鋭意研究を重
ねた結果、下記一般式で示されるトリアジン化合物を重
合して得た重合体が上記の諸性質を具備した優れた樹脂
であることを見い出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、 下記式(1) で示されるトリアジン化合物である。
前記一般式(1)中、R1、R1、R3、R4及びR5
で示されるアルキル基としては、炭素数に特に制限され
ないが、重合して得られる樹脂の屈折率の点から炭素数
は1〜5であることが好ましい。例えば、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、t−ブチル基等を挙げることができる。
また、R1、RZ及びR3で示される了り−ル基として
は炭素数に特に制限されるものではないが、一般には炭
素数6〜10の範囲であることが好ましい。具体的には
、フェニル基、トリル基、キシリル基、ベンジル基、ナ
フチル基等が挙げられる。
さらに、前記一般式CI〕中、xl及びX2で示される
アルキルチオ基としては、炭素数に特に制限されないが
、屈折率の点から炭素数は1〜5であることが好ましい
。例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ
基等を挙げることができる。
本発明の前記一般式(I)中、XI及びX2で示される
ハロゲン原子は塩素、臭素及びヨウ素の各ハロゲン原子
であり、得られる樹脂の耐候性の点から塩素原子及び臭
素原子が好ましい。本発明のトリアジン化合物中に含ま
れるハロゲン原子の数は、高屈折率で低比重の樹脂を得
るためには0〜3の範囲であることが好ましい。
前記一般式(I)中のmは0以上の整数であれば良いが
、mが大きくなりすぎると屈折率を低下させる為、mは
0又は1が好ましい。
又前記一般式(1)において、nが大きい程−分子当り
のイオウ原子の含有率が増加し、重合して得られる樹脂
の屈折率が増大する。しかしながら、nを大きくしすぎ
ると一般式(1)の化合物の不飽和単量体との相溶性及
び耐熱性がそこなわれるといった問題が生じてくる。こ
のためnは0から4特に0から2を選択することが好ま
しい。
更に前記一般式(1)中のR6は屈折率の点か本発明の
前記一般式(I)で示されるトリアジン化合物の構造は
次の手段によって確認することができる。
(イ)赤外吸収スペクトル(IR)を測定することによ
り、3150〜2800co+−’付近にC−H結合に
基づく吸収、1650〜1600cm−’付近に末端の
不飽和炭化水素基に基づく吸収、更付近にチオエステル
結合に基づくカルボニル基の強い吸収を観察することが
できる。
(o)  ’H−核磁気共鳴スベクトル(’H−NMR
)を測定することにより前記一般式(I)で示される本
発明の化合物中に存在する水素原子の結合様式を知るこ
とができる。前記一般式(1)で示される化合物の’H
−NMR(δ、ppm  ;テトラメチルシラン基準、
重クロロホルム溶媒)の代表例として、2,4.6−ト
リス(m−エチニルベンジルチオ)トリアジンについて
′H−NMRを第2図に示す。その解析結果を示すと次
の通りである。
すなわち、4.2 ppmにプロトン2個分に相当する
一重線が認められ、ベンジル基のメチレン鎖(C)によ
るものと帰属できる。5.0〜5.8 ppmにプロト
ン2個分に相当する四重線が認められ、エチニル基のメ
チレン(a)によるものと帰属できる。また、6.4〜
7.opp−にプロトン1個分に相当する四重線が認め
られ、エチニル基のメチン(blによるものと帰属でき
る。又、7.0〜7.5ppmにプロトン4個分に相当
する多重線が認められフェニル基に置換したプロトン(
d)、(e)、(f)、(幻によるものと帰属できる。
(ハ)元素分析によって炭素、水素、窒素、イオウ、及
びハロゲンの各重量%を求め、さらに認知された各元素
の重量%の和を100から減じることによって酸素の重
量%を算出することができ、従って該化合物の組成式を
決定することができる。
本発明の前記一般式CI)で示される化合物の製造方法
は特に限定されるものではない。具体例は後述する実施
例に詳述するが代表的な製造方法を記述すれば以下の様
になる。
(i)一般式(II) で示される化合物と 一般式 ([[) で示される化合物とを反応させる方法。
(ii ) 一般式 で示される化合物と、 一般式 で示される化合物とを反応させる方法。
(iii ) 一般式 で示される化合物と 一般式〔■〕 で示される化合物とをエステル化反応させる方法。
上記(i)、(ii)及び(iii )によって前記−
般式(1)で示されるトリアジン化合物を得ることがで
きる。
原料となる前記一般式〔■〕、(I)、(IV)、(V
)、(VI)及び〔■〕で示される化合物は、如何なる
方法で得られたものでも使用できる。
前記一般式CI)で示される化合物を得る反応の具体例
を例示すれば以下の通りである。
fa)  一般式〔■〕で示される化合物と一般式(I
ff)で示される化合物を反応させる方法及び−般式(
IV)で示される化合物と一般式(V)で示される化合
物を反応させる方法。これらの方法は反応系から脱ハロ
ゲン化水素又は脱ハロゲン化アルカリ金属させる方法で
ある。
原料である前記一般式(II[)及び(IV)中、X″
及びX4で示されるハロゲン原子としては、塩素原子又
は臭素原子が好適に採用される。また、前記一般式(n
)、(III)、(IV)及び(V)中、n3+n4=
nであり、またn3+n4=nである。
両化合物の仕込みモル比は必要に応じて適宜決定すれば
良いが、通常等モル使用するのが一般的である。又、該
反応において、Ml及びMzが水素原子の場合には、一
般にハロゲン化水素を反応系から除く為、反応系内にハ
ロゲン化水素捕捉剤として塩基を共存させることが好ま
しい。該ハロゲン化水素捕捉剤としての塩基は特に限定
されず公知のものを使用することができる。一般に好適
に使用される塩基として、トリメチルアミン、トリエチ
ルアミン等のトリアルキルアミン、ピリジン、テトラメ
チル尿素等があげられる。また、炭酸アルカリ金属、水
酸化アルカリ金属等のアルカリ金属化合物を反応系内で
反応させ、チオラートとし脱ハロゲン化アルカリ金属さ
せても差しつかえない。
前記反応に際しては一般に、有機溶媒を用いるのが好ま
しい。該溶媒として好適に使用されるものを例示すれば
、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
類及びN、N’−ジメチルホルムアミド、N、N’−ジ
メチルアセトアミド等のN、N’−ジアルキルアミド類
等があげられる。
前記反応における温度は、原料の種類、溶媒の種類によ
って異なるが、一般にはO℃〜溶媒を還流させる温度が
好ましい。反応時間も原料の種類によって異なるが、通
常5分から40時間、好ましくは30分から24時間の
範囲から選べば十分である。また反応中においては攪拌
を行うのが好ましい。
反応系から目的生成物、すなわち前記一般式(I)で示
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず、公
知の方法が採用できる。
(b)  一般式(Vl)で示される化合物と一般式(
■〕で示される化合物とをエステル化反応させる方法。
すなわち一般式〔■〕の)(sが水酸基の場合は脱水反
応、Xiが塩素原子の場合は脱塩化水素反応、Xiがア
ルコキシ基の場合は脱アルコール反応させる方法である
0反応条件は各方法によって異なり、脱水反応の場合に
は化合物のどちらか一方を過剰に使用し、触媒として酸
を用いるのが好ましい、該触媒としては、硫酸、塩酸等
の鉱酸、芳香族スルホン酸等の有機酸、あるいは、フッ
化ホウ素エーテラート等の゛ルイス酸が挙げられる。ま
た、該反応は平衡反応である為、副生ずる水を取り除く
ことが好ましい、水を取り除く方法は特に限定されず、
公知の方法が採用される。
反応温度、反応時間は原料の種類、溶媒の種類によって
異なり、一般には、溶媒を還流させる温度で、30分〜
24時間が好ましい0反応系から目的物、すなわち前記
一般式(I)で示される化合物を単離精製する方法は特
に限定されず公知の方法が採用できる。
又、脱塩化水素反応の場合は、化合物は等モル使用し、
副生ずる塩化水素を反応系から除く為、反応系内に塩化
水素捕捉剤として塩基を共存させることが好ましい。
該塩化水素捕捉剤としての塩基は特に限定されず公知の
ものを使用することができる。一般に好適に使用される
塩基としてトリメチルアミン、トリエチルアミン等のト
リアルキルアミン、ピリジン、テトラメチル尿素、炭酸
ナトリウム等があげられる。該反応は有機溶媒を用いる
のが好ましい。
反応温度、反応時間は原料の種類、溶媒の種類によって
異なり、一般には一20〜100℃で5分〜12時間が
好ましい0反応系から目的生成物すなわち前記一般式(
1)で示される化合物を単離精製する方法は特に限定さ
れず公知の方法が採用できる。
脱アルコール反応の場合は、化合物のどちらか一方を過
剰に使用し、触媒として酸又は塩基を用いるのが好まし
い、核酸触媒としては硫酸、p−トルエンスルホン酸等
があげられ、塩基触媒としてはカリウム−t−ブトキシ
ド等のカリウムアルコキシド等があげられる。
また、該反応は平衡反応である為、副生ずるアルコール
を反応系外に取り除くのが好ましい、前記反応は、一般
に無溶媒で行われるが、原料が固体である場合は、副生
ずるアルコールよりも沸点の高い溶媒を用いるのが好ま
しい。
反応温度、反応時間は原料の種類、副生ずるアルコール
の種類によって異なるが、一般にはアルコールが留出す
る温度で30分〜24時間が好ましい0反応系から目的
物、すなわち前記一般式(1)で示される化合物を単離
精製する方法は特に限定されず公知の方法が採用できる
本発明の前記一般式〔夏〕で示される化合物は高屈折率
で比重が小さく、透明性、硬度、耐候性等に優れた樹脂
を与える単量体として有用である。
本発明のトリアジン化合物を用いて光学材料とりわけレ
ンズ材料を得る際、前記一般式〔!〕で示される化合物
が!官能性であるとき、ラジカル共重合可能な多官能性
不飽和単量体と共重合するのが好ましい、該多官能性不
飽和単量体の例を挙げると次のとおりである。尚、アク
リレート及びメタクリレートを総称して(メタ)アクリ
レートと記す、エチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
チオグリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)
アクリレート;ジビニルベンゼン、2.5−ジビニルピ
リジン等が挙げられる。高屈折率の重合体を得る観点か
らその単独重合体の屈折率が1.55以上の多官能性不
飽和単量体を用いるのが良好である。具体的には、ビス
フェノールA1ビスフエノールS、2.2’、6.6’
−テトラクロロビスフェノールA、2.2’  6.6
’−テトラクロロビスフエノールS、2.2’、6゜6
′−テトラブロモビスフェノールA若しくは2゜2’、
6.6’−テトラブロモビスフェノールS等のビスフェ
ノール類のビスβ−メタリルカーボネート、ジアクリレ
ート又はジメタクリレート;テトラクロロフタル酸ビス
ヒドロキシエチルエステル、テトラクロロイソフタル酸
ビスヒドロキシエチルエステル、テトラクロロテレフタ
ル酸ビスヒドロキシエチルエステル、テトラブロモフタ
ル酸ビスヒドロキシエチルエステル若しくはテトラブロ
モテレフタル酸ビスヒドロキシエチルエステル等のビス
β−メタリルカーボネート、ジアクリレート又はジメタ
クリレート;ジビニルベンゼン、2.5ジビニルピリジ
ン等が挙げられる。
更に重合体の比重を小さくする観点から上記の多官能性
不飽和単量体の中でビスフェノールA若しくはビスフェ
ノールSのビスβ−メタリルカーボネート、ジアクリレ
ート又はジメタクリレート;ジビニルベンゼン;2,5
−ジビニルピリジン及びこれらの混合物が特に有用であ
る。
一方、前記の多官能性不飽和単量体と共にラジカル共重
合可能なl官能性不飽和単量体を使用してもさしつかえ
ない、1官能性不飽和単量体は、高屈折率の重合体を得
る観点からその単独重合体の屈折率が1.55以上の単
量体を用いるのが良好である。
具体的には下記のとおりである。フェニル(メタ)アク
リレート、モノクロロフェニル(メタ)アクリレート、
ジクロロフェニル(メタ)アクリレート、トリブロモフ
ェニル(メタ)アクリレート、モノブロモフェニル(メ
タ)アクリレート、ジブロモフェニル(メタ)アクリレ
ート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、ペン
タブロモフェニル(メタ)アクリレート、モノクロロフ
ェノキシエチル(メタ)アクリレート、ジクロロフェノ
キシエチル(メタ)アクリレート、トリクロロフェノキ
シエチル(メタ)アクリレート、モノブロモフェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、ジブロモフェノキシエチ
ル(メタ)アクリレート、トリブロモフェノキシエチル
(メタ)アクリレート、ペンタブロモフェノキシエチル
(メタ)アクリレート、スチレン、クロロスチレン、ジ
クロロスチレン、ブロモスチレン、ジプロモスチレン、
ヨードスチレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、
2−ビニルチオフェン、ビニルナフタレン、N−ビニル
カルバゾール、ベンジル(メタ)アクリレート、エチル
ビニルベンゼン等が挙げられる。
更に重合体の比重を小さ(する観点から上記の1官能性
不飽和単量体の中でフェニル(メタ)アクリレート、ス
チレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、ビニルナ
フタレン、ベンジル(メタ)アクリレート、エチルビニ
ルベンゼン及びこれらの混合物が特に有用である。
本発明において光学材料とりわけレンズ材料を得る際、
その単量体の組成比は前記一般式(I)で示される化合
物が1官能性化合物のときは全単量体中に占める割合が
30〜90重量%、特に40〜80重量%の範囲で使用
するのが好ましく、多官能性化合物のときは全単量体中
に占める割合が10〜100重量%、特に40〜100
重量%の範囲で使用するのが好ましい。
一方、ラジカル共重合可能な多官能性不飽和単量体の使
用量は、前記一般式(1)で示される化合物が1官能性
化合物のときは、全単量体中に占める割合で10〜70
重量%、特に20〜60重量%が好ましく、多官能性化
合物のときは全単量体中に占める割合で0〜90重量%
、特に0〜60重量%の範囲で好ましい。
更に、ラジカル共重合可能な1官能性不飽和単量体の使
用量は、前記一般式(I)で示される化合物が1官能性
化合物のときは、全単量体中に占める割合で0〜40重
量%、特に0〜20重量%の範囲が好ましく、多官能性
化合物のときは全単量体中に占める割合で0〜90重量
%、特に0〜60重量%の範囲が好ましい。
前記一般式(1)で示される化合物の使用量が40重量
%未満になると本発明の目的である高屈折率な重合体が
得られにくい。
一方、多官能性成分の使用量が少ないと、架橋が十分に
進まないために耐衝撃性、耐熱性が低下しやすいという
傾向がみられる。
前記の単量体組成物を用いて高屈折率樹脂を得る重合方
法は、特に限定的でなく、公知の注型重合方法を採用で
きる0重合開始手段は、種々の過酸化物やアゾ化合物等
のラジカル重合開始剤の使用、又は紫外線、α線、β線
、γ線等の照射或いは両者の併用によって行うことがで
きる。代表的な重合方法を例示すると、エラストマーガ
スケットまたはスペーサーで保持されているモールド間
に、ラジカル重合開始剤を含む前記の単量体組成物を注
入し、空気炉中で硬化させた後、取出せばよい。
ラジカル重合開始剤としては、特に限定されず、公知の
ものが使用できるが、代表的なものを例示すると、ベン
ゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキ
サイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、アセチルパーオキサイド等のジアシルパーオ
キサイド;t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネ
ート、tブチルパーオキシネオデカネート、クミルパー
オキシネオデカネート、t−ブチルパーオキシベンゾエ
ート等のパーオキシエステル;ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート、ジー2−エチルへキシルパーオキシ
ジカーボネート、ジーsecブチルパーオキシジカーボ
ネート等のパーカーボネート;アゾビスイソブチロニト
リル等のアゾ化合物である。該ラジカル重合開始剤の使
用量は、重合条件や開始剤の種類、前記の単量体組成物
の組成によって異なり、−概に限定はできないが、一般
には、単量体組成物100重量部に対して0.01〜1
0重量部、好ましくは0.01〜5重量部の範囲で用い
るのが好適である。
重合条件のうち、特に温度は得られる高屈折率樹脂の性
状に影響を与える。この温度条件は、開始剤の種類と量
や単量体組成物の種類によって影響を受けるので、−概
に限定できないが、−船釣に比較的低温下で重合を開始
し、ゆっくりと温度をあげて行き、重合終了時に高温下
に硬化させる所謂テーパ型の2段重合を行うのが好適で
ある。
重合時間も温度と同様に各種の要因によって異なるので
、予めこれらの条件に応じた最適の時間を決定するのが
好適であるが、一般に2〜40時間で重合が完結するよ
うに条件を選ぶのが好ましい。
勿論、前記重合に際し、離型剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、着色防止剤、帯電防止剤、ケイ光染料、染料、顔
料等の各種安定剤、添加剤は必要に応じて選択して使用
することが出来る。
さらに、上記の方法で得られる高屈折率樹脂は、その用
途に応じて以下のような処理を施すことも出来る。即ち
、分散染料などの染料を用いる染色、シランカップリン
グ剤やケイ素、ジルコニア、アンチモン、アルミニウム
等の酸化物のゾルを主成分とするハードコート剤や、有
機高分子体を主成分とするハードコート剤によるハード
コーティング処理や、Sin、 、Ti1t 、ZrO
等の金属酸化物の薄膜の蒸着や有機高分子体の薄膜の塗
布等による反射防止処理、帯電防止処理等の加工及び2
次処理を施すことも可能である。
〔効果〕
本発明のトリアジン化合物は高屈折率で比重が小さく、
透明性、硬度、耐候性等に優れた樹脂を与える単量体と
して有用である。該化合物と不飽和単量体との共重合に
より得られる共重合体である高屈折率樹脂は、有機ガラ
スとして有用であり、例えば、メガネレンズ、光学機器
レンズ等の光学レンズとして最適であり、プリズム;光
デイスク基板;光ファイバー等の用途に好適に使用する
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明を具体的に説明するために、実施例を挙げ
て説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
尚、実施例において得られたトリアジン化合物及び高屈
折率樹脂は、下記の試験法によって諸物性を測定した。
(11屈折率 アツベの屈折計を用いて20℃における屈折率を測定し
た。接触液には、ブロモナフタリンを使用した。
尚、トリアジン化合物が常温で固体である場合、その屈
折率は液状の不飽和単量体に溶解し外挿法により求めた
(2)硬度 ロックウェル硬度計を用い、厚さ2flの試験片につい
てL−スケールでの値を測定した。
(3)外観 目視により測定した。
(4)耐候性 スガ試験機■製ロングライフキセノンフェードメーター
(FAC−25AX−IC型)中に試料を設置し、10
0時間キセノン光を露光した後、試料の着色の程度を目
視で観察し、ポリスチレンに比べ着色の程度の低いもの
を○、同等のものを△、高いものを×で評価した。
尚以下の実施例で使用した不飽和単量体は下記の記号で
表した。但し〔〕内は単独重合体の屈折率である。
St:スチレン 1.590 cist:クロロスチレン(0体、m体の混合物)DV
B : PhMA : BzMA : CiBzMAニ ジビニルベンゼン 1.6 フェニルメタクリレート ベンジルメタクリレート モノクロロペンジルメタ (0体m体混合物)1.5 1.610 1.571 1.568 クリレート 実施例1 S−)リアジン−2,4,6−1−リチオール17.7
 g (0,1mojりをN、N’−ジメチルホルムア
ミド15ON1に溶解し、m−クロロメチルスチレン4
7.3 g (0,31mol)を加え水浴中に設置し
た。次いで炭酸カリウム42.8 g (0,31mo
jりを徐々に添加した。1時間攪拌した後、該反応混合
物を水300−にあけた。300−のクロロホルムで抽
出した後、クロロホルム層を2N−塩酸50−で1回洗
浄し、次いで、水50mで2回洗浄した。クロロホルム
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホルムを減
圧下で留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ーによって精製し、無色粘稠液体28.5 gを得た。
このものの赤外スペクトル(島津製作所製IRスペクト
ロホトメーターIR−440使用)を測定した結果は第
1図に示すとおりであり、3150〜2800cm−’
にC−H結合に基づく吸収、1630cm−’に末端の
不飽和炭化水素基に基づく吸収を示した。
その元素分析値はC68,50%、H5,17%、N8
.00%、318.33%であって組成式Ct o H
* N Sに対する計算値C68,53%、H5,18
%、N7.99%、318.30%に良く一致した。
また’H−NMR(JOEL社JNM−PMX60SI
 NMR−スペクトロメーター(δ、I)pHiテトラ
メチルシラン基準、重クロロホルム溶媒)の測定結果を
第2図に示した。その解析結果を示すと次の通りである
すなわち、4.2 ppmにプロトン2個分に相当する
一重線が認められベンジル基のメチレン(C1によるも
のと帰属できる。5.0〜5.8 ppmにプロトン2
個分に相当する四重線が認められエチニル基のメチレン
(8)によるものと帰属できる。又、6.4〜7、0 
ppmにプロトン1個分に相当する四重線が認められエ
チニル基のメチン申)によるものと帰属でキル、7.0
〜7.5 ppmにプロトン4個分に相当する多重線が
認められフェニル基に置換したプロトン(d)、(el
、(f)、(幻によるものと帰属できる。
上記の結果から生成物2.4.6−)リス(m−エチニ
ルベンジルチオ)−トリアジンであることが明らかにな
った。
収率はS′−トリアジン−2,4,6−ドリチオールに
対して54.3%(0,0543moA’)であった。
更に屈折率を外挿法により求めたところn。
1.653であった。
実施例2 S−)リアジン−2,4,6)リチオール17.7g(
0,1++oj)をクロロホルム150−、ピリジン2
6.1 g (0,33moj)を加え、氷水中に設置
した。次いでメタクリル酸クロライド34.5 g(0
,33a+ojりを徐々に添加した。1時間攪拌した後
、室温にもどし、更に1時間攪拌した。該反応混合物を
水200mにあけ、クロロホルム15〇−を加えた。ク
ロロホルム層を2N−水酸化ナトリウム水溶液50−で
1回洗浄し、次いで、水5゜−で2回洗浄した。クロロ
ホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホル
ムを減圧下で留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィーによって精製し、無色粘稠液体16.2 gを
得た。
このものの赤外スペクトルを測定したところ、3150
〜2800cm−’にC−H結合に基づく吸収、167
0cm+−’に強いカルボニル基に基づく吸収、164
0cm−’に末端の不飽和炭化水素基に基づく吸収が認
められた。
その元素分析値はC47,25%、N3.97%、N1
1.03%、525.22%であって組成式csHso
NSに対する計算値C47,23%、N3.96%、N
11.01%、325.22%に良く一致した。
また’H−NMR(δ、pplI;テトラメチルシラン
基準、重クロロホルム溶媒)の測定をしたところ1.9
 ppmにプロトン3個分に相当する結合定数2Hzの
二重線が認められ、メタクリロイル基のメチル基による
ものと帰属できる。
5.6〜6.1 ppmにプロトン2個分に相当する2
本の多重線が認められ、メタクリロイル基のメチレンに
よるものと帰属できる。
上記の結果から生成物が2.4.6−トリス(メタクリ
ロイルチオ)−トリアジンであることが明らかになった
収率はS−トリアジン−2,4,6−ドリチオールに対
して42.5%(0,0425wof)であった。
更に屈折率を外挿法により求めたところn:。
1、623であった。
実施例3 2.4.6−)リブロモトリアジン318g(0,1s
o 1 )をN、N’−ジメチルアセトアミド150−
に溶解し、p−メルカプトメチルスチレン46.5 g
 (0,31mol)と重合禁止剤としてt−ブチルカ
テコール1.0gを加えた。還流させて、3時間反応さ
せた後、該反応混合物を水300dにあけた。300−
のクロロホルムで抽出した後、クロロホルム層を2N−
水酸化ナトリウム水溶液50−で1回洗浄し、次いで水
50w1で2回洗浄した。
クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロ
ロホルムを減圧下で留去した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーによって精製し、無色固体14.
3 gを得た。
このものの赤外スペクトルを測定したところ、3150
〜2900cm−’にC−H結合に基づく吸収、164
0cm”に末端の不飽和炭化水素基に基づく吸収を示し
た。
その元素分析値はC68,51%、N5.15%、N8
.01%、S 18.33%であって組成式C6゜H?
NSに対する計算値C68,53%、N5.18%、N
7.99%、318.30%に良く一致した。
また’H−NMR(δ、pps  ;テトラメチルシラ
ン基準、重クロロホルム溶媒)の測定をしたところ、4
.3 pp−にプロトン2個分に相当する一重線が認め
られベンジル基のメチレン鎖によるものと帰属できる。
5.0〜5.8 ppvaにプロトン2個分に相当する
四重線が認められエチニル基のメチレンによるものと帰
属できる。又6.4〜7.099−にプロトン1個分に
相当する四重線が認められエチニル基のメチンによるも
のと帰属できる、7.2 pp麟にプロトン4個分に相
当する一重線が認められフェニル基に置換したプロトン
によるものと帰属できる。
上記の結果から生成物2.4.6−)リス(p−エチニ
ルベンジルチオ)−トリアジンであることが明らかにな
った。
収率は2.4.6−)リブロモトリアジンに対して27
.2%(0,0272soj! )であった。
更に屈折率を外挿法により求めたところn。
1、655であった。
実施例4 実施例1〜3において詳細に記述したのと同様な方法に
より、第1表に記載したトリアジン化合物を合成した。
尚第1表には合成したトリアジン化合物の性状、元素分
析結果及び屈折率も併せて記した。
と略す。
実施例5 実施例1で合成した2、4.6−)リス(m −エチニ
ルベンジルチオ)−トリアジン60重量部と不飽和単量
体としてスチレン40重量部の混合物100重量部に対
してラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−
2−エチルヘキサネート1重量部を添加しよく混合した
。この混合液をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重合
体とから成るガスケットで構成された鋳型の中へ注入し
、注型重合を行った。重合は、空気炉を用い、30℃か
ら90℃で18時間かけ、徐々に温度を上げて行き、9
0℃に2時間保持した。重合終了後、鋳型を空気炉から
取出し、放冷後、重合体を鋳型のガラスからとりはずし
た。
得られた重合体は無色透明であり、屈折率1、640、
比重1.17、硬度114、であり、耐候性もOであっ
た。
実施例6 実施例2で合成した2、4.6−)リス(メタクリロイ
ルチオ)−トリアジンを60重量部と不飽和単量体とし
てスチレン40重量部の混合物を用いた以外実施例5と
同様に実施した。
得られた重合体は無色透明であり、屈折率1.618、
比重1.23、硬度118であり耐候性も0であった。
実施例7 実施例1で合成した2、4.6−)リス(mエチニルベ
ンジルチオ)−トリアジン及び第2表に示す不飽和it
体から成る混合物を用いた以外、実施例5と全く同様に
実施した。
得られた重合体の物性を測定して第2表に示した。
実施例8 第3表に示すトリアジン化合物及び不飽和単量体から成
る混合物を用いた以外、実施例5と全く同様に実施した
得られた重合体の物性を測定して第3表に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた本発明の化合物の赤外吸収
スペクトルであり、第2図は実施例1で得られた本発明
の化合物1H−核磁気共鳴スペクトルである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 〔但し、R^1、R^2及びR^3は、夫々同種又は異
    種のアルキル基、アリール基又は▲数式、化学式、表等
    があります▼ 〔但し、R^4及びR^5は、 夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基であり、 R^6は、 ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、R^7は水
    素原子又はメチル基である。) 又は ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、X^1及び
    X^2は夫々同種又は異種の水素原子、ハロゲン原子又
    はアルキルチオ基であり、mは0以上の整数である。) であり、nは0以上の整数である。〕 あり、これらR^1〜R^3のうち少くとも1つは▲数
    式、化学式、表等があります▼である。〕 で示されるトリアジン化合物。
  2. (2)一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 〔但し、R^1、R^2及びR^3は、 夫々同種又は異種のアルキル基、アリール基又は▲数式
    、化学式、表等があります▼ 〔但し、R^4及びR^5は、夫々同種又は異種の水素
    原子又はアルキル基であり M^1水素原子又はアルカリ金属であり、n1は0以上
    の整数である。〕 であり、これらR^1〜R^3のうち少くとも1つは▲
    数式、化学式、表等があります▼である。〕 で示される化合物と 一般式〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 〔但し、X^3は、ハロゲン原子であり、 R^4及びR^5は、 夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基であり、 R^6は、 ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、R^7は水
    素原子又はメチル基である。) 又は ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、X^1及び
    X^2は夫々同種又は異種の水素原子、ハロゲン原子、
    又はアルキルチオ基であり、mは0以上の整数である。 ) であり、n2は0以上の整数である。〕 で示される化合物とを反応させることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載のトリアジン化合物の製造方
    法。
  3. (3)一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 〔但し、R^8、R^9及びR^1^0は、夫々同種又
    は異種の水素原子、アルキルチオ基、アリールチオ基又
    は ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔但し、R^4及びR^5は、  夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基であり、 X^4は、ハロゲン原子であり、n3は0以上の整数で
    ある。〕 であり、これらR^8〜R^1^0のうち少くとも1つ
    は▲数式、化学式、表等があります▼である。〕 で示される化合物と、 一般式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼〔V〕 〔但し、M^2は、水素原子又はアルカリ金属であり、 R^4及びR^5は、 夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基であり、 R^6は、 ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、R^7は水
    素原子又はメチル基である。) 又は ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、X^1及び
    X^2は夫々同種又は異種の水素原子、ハロゲン原子、
    又はアルキルチオ基であり、mは0以上の整数である。 ) であり、n4は0以上の整数である。〕 で示される化合物とを反応させることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載のトリアジン化合物の製造方
    法。
  4. (4)一般式(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼〔VI〕 〔但し、R^1、R^2及びR^3は、 夫々同種又は異種のアルキル基、アリール基又は▲数式
    、化学式、表等があります▼ 〔但し、R^4及びR^5は、 夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基であり、n
    は0以上の整数である。〕 であり、これらR^1〜R^3の少くとも1つは▲数式
    、化学式、表等があります▼である。〕 で示される化合物と 一般式〔VII〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔VII〕 〔但し、X^5は水酸基、塩素原子又はアルコキシ基で
    あり、R^7は水素原子又はメチル基である。〕 で示される化合物とを反応させることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載のトリアジン化合物の製造方
    法。
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