JPH0232138B2 - - Google Patents
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- JPH0232138B2 JPH0232138B2 JP59225855A JP22585584A JPH0232138B2 JP H0232138 B2 JPH0232138 B2 JP H0232138B2 JP 59225855 A JP59225855 A JP 59225855A JP 22585584 A JP22585584 A JP 22585584A JP H0232138 B2 JPH0232138 B2 JP H0232138B2
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- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
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- B65D41/3409—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
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-
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Description
【発明の詳細な説明】
<技術分野>
本発明は、ピルフアープルーフ特性を有する合
成樹脂製容器蓋、更に詳しくは、外周面に雄螺条
とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形
成されている口頚部を備えた容器に適用される、
ピルフアープルーフ特性を有する合成樹脂製容器
蓋を製造する方法に関する。 <従来技術> 飲料用瓶の如き容器のためのピルフアープルー
フ特性を有する容器蓋として、近時においては、
金属製容器蓋に代えて合成樹脂製容器蓋が提案さ
れ実用に供されるようになつてきた。かような合
成樹脂製容器蓋の典型例としては、特開昭56−
74445号公報、特開昭58−30949号公報及び特開昭
58−51116号公報に開示されている容器蓋を挙げ
ることができる。 上記公報に開示されている容器蓋は、天面壁と
この天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁と
を有する。スカート壁には周方向に延びる弱化ラ
インが形成されていて、スカート壁は弱化ライン
よりも上方の主部と弱化ラインよりも下方のピル
フアープルーフ裾部とに区画されている。主部の
内面には雌螺条が形成されており、ピルフアープ
ルーフ裾部の内面には半径方向内方に突出する複
数個の係止フラツプ片が周方向に間隔を置いて形
成されている。 上記の通りの合成樹脂製容器蓋は、外周面に雄
螺条とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部と
が形成されている口頚部を備えた容器に適用され
る。容器の口頚部を容器蓋によつて閉塞する際に
は、口頚部に容器蓋を被嵌して所定方向即ち閉方
向に回転せしめ、容器蓋の雌螺条を口頚部の雄螺
条に螺合せしめる。かくすると、口頚部に対して
容器蓋が閉方向に回転すると共に軸線方向下方に
移動する。この際に、ピルフアープルーフ裾部の
内面に形成されている係止フラツプ片は、口頚部
の外面に形成されている係止あご部に干渉されて
半径方向外方へ弾性的に撓まされる。そして、係
止あご部を完全に通過すると、弾性的に半径方向
内方へ復元して係止あご部の下面に係止する状態
になる。容器の口頚部を開封する際には、容器蓋
を上記閉方向に対して逆方向即ち開方向に回転せ
しめる。かくすると、容器蓋の雌螺条が口頚部の
雄螺条に沿つて移動せしめられる故に、容器蓋は
開方向に回転すると共に軸線方向上方に移動す
る。然るに、容器蓋のピルフアープルーフ裾部
は、その内面に形成されている係止フラツプ片が
口頚部の係止あご部の下面に係合せしめられてい
る故に軸線方向上方に移動することができず、そ
れ故に、容器蓋のスカート壁に形成されている弱
化ラインに相当な応力が生成される。かくして、
弱化ラインが完全に破断されてスカート壁が主部
とピルフアープルーフ裾部とに分離され、或いは
弱化ラインが一部を残して破断されると共に、ピ
ルフアープルーフ裾部に付設されている軸線方向
に延びる弱化ラインが破断されてピルフアープル
ーフ裾部が無端環状から有端帯状に開かれる。し
かる後においては、分離されたピルフアープルー
フ裾部を残して容器蓋の他の部分が、或いはピル
フアープルーフ裾部を含む容器蓋の全体が口頚部
から離脱されて口頚部が開封される。 而して、上記の通りの容器蓋においては、次の
2つの要件が充足されることが重要である。第1
に、容器の口頚部を容器蓋によつて閉塞する際に
は、係止フラツプ片が充分容易に半径方向外方に
弾性的に撓んで係止あご部を通過することがで
き、従つて比較的小さい回転トルクによつて口頚
部に容器蓋を装着することができ、かくして弱化
ラインに過剰の応力が生成されて弱化ラインが破
断されてしまうことを確実に回避することが重要
である。第2に、容器の口頚部を開封する際に
は、係止フラツプ片が係止あご部に充分確実に係
止し、かくして弱化ラインの所期の通りの破断を
伴うことなく所謂すつぽ抜け(係止フラツプ片が
半径方向外方に撓んで係止あご部を通過してしま
うこと)によつて容器蓋が口頚部から離脱してし
まう(かくするとピルフアープルーフ特性が毀損
されてしまう)ことを確実に回避することが重要
である。かような2つの要件を充足するために
は、係止フラツプ片が軸線方向上方から下方に係
止あご部を通過せしめられる時に容器蓋に加えな
ければならない必要下降回転トルクを充分に小さ
くし、係止フラツプ片が軸線方向下方から上方に
係止あご部を通過せしめられるとする場合に容器
蓋に加えねばならない必要上昇回転トルクを充分
に大きくし、そして弱化ラインを所期の通りに破
断せしめるために容器蓋に加えなければならない
必要破断回転トルクを上記必要下降回転トルクと
上記必要上昇回転トルクとの間に設定することが
必要である。 然るに、従来の容器蓋においては、上記必要下
降回転トルクと上記必要上昇回転トルクとの間に
充分な差を生ぜしめることができず、それ故に、
製作誤差等に起因して上記第1の要件又は上記第
2の要件が充足されないことが少なくなかつた。 <発明の目的> 本発明は上記事実に鑑みてなされたものであ
り、その主目的は、上記必要下降回転トルクが充
分に小さいと共に上記必要上昇回転トルクが充分
に大きくて両者間に充分な差が存在し、かくして
上記第1及び第2の要件が確実に充足せしめられ
得るように改良された、ピルフアープルーフ特性
を有する合成樹脂製容器蓋を製造する方法を提供
することである。 <発明の要約> 本発明者等は、鋭意検討及び実験の結果、容器
蓋の製造において次の通りの改良を加えれば、上
記第1及び第2の要件を確実に充足する容器蓋を
得ることができることを見出した。 即ち、上記形態の容器蓋本体は、射出成形又は
圧縮成形の如くき適宜の型成形方法によつて合成
樹脂材料から型成形されるが、成形時における容
器蓋本体においては、係止フラツプ片の各々がピ
ルフアープルーフ裾部の内面に対してなすところ
の、口頚部に容器蓋を装着する際の容器蓋の閉回
転方向に対して逆方向に見た角度α1を比較的大き
くせしめる。そして、しかる後に、加熱及び機械
的強制によつて係止フラツプ片の各々を上記閉回
転方向に対して傾斜せしめ、かくして係止フラツ
プ片の各々がピルフアープルーフ裾部の内面に対
してなす上記逆方向に見た角度を上記角度α1より
小さい角度α2に低減せしめる。 上記の通りの改良によれば、特に上記必要上昇
回転トルクが相当増大せしめられ、かくして上記
必要下降回転トルクと上記必要上昇回転トルクと
に充分な差が生成される。上記必要上昇回転トル
クが相当増大せしめられる理由は、係止フラツプ
片の各々に成形時の状態に復元せんとする所謂記
憶特性が残留し、これによつて口頚部の係止あご
部に対する係止フラツプ片の係止が強化せしめら
れる故であると推察される。 従つて、本発明によれば、外周面に雄螺条と該
雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形勢され
ている口頚部を備えた容器のための、ピルフアー
プルーフ特性を有する合成樹脂制容器蓋を製造す
る方法にして; 天壁面と、該天壁面の周縁から垂下する筒状ス
カート壁とを具備し、該スカート壁の下部に規定
されるピルフアープルーフ裾部の内面には半径方
向内方に突出する複数個の係止フラツプ片が形勢
されており、該係止フラツプ片の各々の少なくと
も基部は、該ピルフアープルーフ裾部の内面に対
して、該口頚部に容器蓋を装着する際の容器蓋の
閉回転方向に対して逆方向に見た角度α1をなして
延びるところの容器蓋本体を、合成樹脂材料から
型成形する容器蓋本体成形工程と、 該容器蓋本体成形工程の後に、該容器蓋本体の
少なくとも該ピルフアープルーフ裾部及び該係止
フラツプ片を融点を越えない温度に加熱し、該係
止フラツプ片の各々を該閉回転方向に対して逆方
向に機械的に強制して傾斜せしめ、かくして該係
止フラツプ片の各々の基部が該ピルフアープルー
フ裾部の内面に対してなす、該閉回転方向に対し
て逆方向に見た角度を、該角度α1より小さい角度
α2に低減せしめる係止フラツプ片強制傾斜工程
と、 を含むことを特徴とする方法が提供される。 <発明の好適具体例> 以下、添付図面を参照して、本発明の方法の好
適具体例について詳細に説明する。 本発明の方法の好適具体例においては、最初
に、第1図に図示する通りの容器蓋本体2を、ポ
リオレフイン系樹脂の如き適宜の合成樹脂材料か
ら圧縮成形又は射出成形によつて成形する。第1
図を参照して説明すると、図示の容器蓋本体2
は、円形状の天面壁4とこの天面壁4の周縁から
垂下する円筒形状のスカート壁6とを具備してい
る。スカート壁6は、比較的肉厚の上部8と、比
較的肉薄の下部10と、両者間に位置する中間肉
厚の中間部12とを有する。そして、中間部12
には、周方向に延びる弱化ライン14が形成され
ており、スカート壁6は弱化ライン14よりも上
方の主部16と弱化ライン14よりも下方のピル
フアープルーフ裾部18とに区画されている。弱
化ライン14は、材料の厚さを低減せしめること
によつて形成される所謂スコアでもよいが、図示
の具体例においては、周方向に間隔を置いて形成
され周方向に延びる複数個のスリツト(切溝)2
0とかかるスリツト20間に残留せしめられてい
る複数個の橋絡部22とから構成されており、ピ
ルフアープルーフ裾部18は複数個の橋絡部22
によつて主部16に接続されている。図示の具体
例においては、複数個の橋絡部22のうちの特定
の1個の橋絡部22Aは、他の橋絡部22に比べ
て周方向幅が大きく、従つて強度が増大せしめら
れている。そして、かかる特定の橋絡部22Aの
周方向片側縁に隣接した位置にて、ピルフアープ
ルーフ裾部18には軸線方向に延びる弱化ライン
24が形成されている。この弱化ライン24は、
スコア又はミシン目でよい。 上記弱化ライン14におけるスリツト20及び
上記弱化ライン24は、容器蓋本体2の成形時に
直接的に形成することに代えて、所望ならば、容
器蓋本体2を形成した後に、適宜の切断装置によ
つて所要の切断を遂行する等によつて形成するこ
ともできる。 スカート壁6の主部16の内面上端部には、そ
こから半径方向内方に突出する環状突条26が形
成されている。主部16の内面には、雌螺条28
も形成されている。主部16の外面には、そこに
指をかけて容器蓋本体2を回転せしめる際の指の
滑りを防止するため凹凸乃至ローレツト形状30
が形成されているのが好都合である。 一方、ピルフアープルーフ裾部18の内面、更
に詳しくは比較的肉薄の下部10の内面には、周
方向に間隔を置いて複数個(図示の場合は30個)
の係止フラツプ片32が形成されている。係止フ
ラツプ片32の各々は、ピルフアープルーフ裾部
18の内面に接続されている基縁34から半径方
向内方へ一直線状に延びる形態のものでもよい
が、第2図及び第3図に明確に図示する如く、折
曲線36に沿つて折曲せしめられていて、上記基
縁34から折曲線36まで延びる第1の部分即ち
基部38と折曲線36から自由端まで延びる第2
の部分即ち先端部40とによつて規定されている
のが好ましい。上記基縁34は、容器蓋本体2の
中心軸線に実質上平行に、従つて実質上鉛直に延
びている。しかしながら、所望ならば、上記基縁
34を、容器蓋本体2の中心軸線に対して適宜の
方向に、即ち後述する如くして容器の口頚部に容
器蓋を装着する際の容器蓋の閉回転方向(第1図
において上方から見て時計方向、第2図及び第3
図において矢印42で示す方向)又はその反対方
向に適宜の角度をなして傾斜して下方に延びるよ
うになすこともできる。 第2図及び第3図を参照して説明すると、係止
フラツプ片32の各々の基部38は、ピルフアー
プルーフ裾部18の内面に対して、上記閉回転方
向42に対して逆方向に見た角度α1をなして、上
記基縁34から半径方向内方に延びている。成形
時における上記角度α1は比較的大きく、30度≦α1
≦135度、特に45度≦α1≦120度、殊に60度≦α1≦
100度であるのが好ましい。上記折曲線36から
延びる先端部40は、基部38に対して上記閉回
転方向42に角度β1をなして傾斜して延びてい
る。成形時における上記角度β1も比較的大きく、
5度≦β1≦150度、特に10度≦β1≦120度、殊に30
度≦β1≦90度であるのが好ましい。上記折曲線3
6自体は、容器蓋本体2の中心軸線に実質上平行
に、従つて実質上鉛直に、或いは下方に向つてピ
ルフアープルーフ裾部18の内面に接近する方向
に傾斜して延びることもできるが、下方に向つて
ピルフアープルーフ裾部18の内面から離れる方
向に傾斜して延びるのが好ましい。折曲線36
の、下方に向つてピルフアープルーフ裾部18の
内面から離れる方向への傾斜角度γは、5度≦γ
≦80度、特に10度≦γ≦60度、殊に20度≦γ≦50
度であるのが好ましい。 第1図及び第2図に図示する如く、基部38の
上縁44は、滑らかな曲線をなして半径方向内方
に向つて下方へ傾斜して延び、先端部40の上縁
46は、略水平に乃至半径方向内方に向つて下方
へ若干の角度をなして傾斜して延びるのが好都合
である。一方、基部38の下縁48と先端部40
の下縁50とは、半径方向内方に向つて上方へ傾
斜して延びるのが好都合である。一般に、基部3
8の下縁48の傾斜角度δは、10度≦δ≦30度で
あり、先端部40の下縁50の傾斜角度ε1は、上
記傾斜角度δよりも幾分大きく20度≦ε1≦60度で
あるのが好都合である。 第4図は、上述した通りの容器蓋本体2を圧縮
成形するのに使用することができる成形型の一例
を図示している。かかる成形型について簡単に説
明すると、全体を番号52で示す成形型は、下側
型組立体54と上側型組立体56とから構成され
ている。下側型組立体54は、中央に位置する円
柱状部材58、及び部材58の外側に位置する円
筒状部材60とを有する。上側型組立体56は、
中央に位置する排出ピン部材62並びに部材62
の外側に順次に位置する略円筒状部材64、略円
筒状部材66、略円筒状部材68、中空円錐台形
状部材70及び環状部材72を有する。成形開始
前においては、下側型組立体54における部材5
8に対して、下側型組立体54における部材60
は図示の位置よりも下方に位置し、上側型組立体
56における部材62,64,66,68,70
及び72は図示の位置よりも上方に位置してい
る。そして、かかる状態において、下側型組立体
54における部材58上に溶融状態の合成樹脂素
材が供給される。しかる後に、下側型組立体54
における部材60が図示の位置まで上昇せしめら
れると共に、上側型組立体56における部材6
2,64,66,68,70及び72が図示の位
置まで下降せしめられる。かくして、容器蓋本体
2が倒立状態(即ち天面壁4からスカート壁6が
上方に延びる状態)で圧縮成形される。容器蓋本
体2のピルフアープルーフ裾部18の内面に形成
される係止フラツプ片32の各々は、上側型組立
体56における部材66及び68の下端部に周方
向に間隔を置いて形成された溝74及び76によ
つて規定される。更に詳しくは、係止フラツプ片
32の各々の基部38は部材68の下端部に形成
されれた溝76によつて規定され、先端部40は
部材66の下端部に形成された溝74(かかる溝
74の半径方向外側端は部材66の下端部に形成
された溝76の半径方向内側端と整合して位置す
る)によつて規定される。 上記の通りにして容器蓋本体2が成形される
と、下側型組立体54におけ部材60が下降され
ると共に、上側型組立体56における部材62,
64,66,68,70及び72が一体として上
昇され、そして容器蓋本体2も付随して上昇さ
れ、かくして下側型組立体54における部材58
及び60から容器蓋本体2が離脱される。次い
で、上側型組立体56における部材70が上昇さ
れて容器蓋本体2から離脱され、しかる後に部材
66及び68が上昇されて容器蓋本体2から離脱
される。次いで、部材64が上昇されると共に部
材62が下降され、かくして部材62,64及び
72も容器蓋本体2から離脱され、かくして成形
型52から容器蓋本体2が取出される。 而して、上記の通りの成形型52によつて容器
蓋本体2を成形し、次いで成形型52から容器蓋
本体2を取出す場合、第4図と共に第2図及び第
3図を参照することによつて理解される如く、容
器蓋本体2に対して上側型組立体56の部材64
が上昇せしめられる時に、融点よりは低いが未だ
相当高い温度(例えばポリプロピレンの場合100
度C程度)を有する容器蓋本体2における係止フ
ラツプ片32に部材64の外周面が干渉する。そ
して、かかる干渉によつて、係止フラツプ片32
は、成形時の状態から上記閉回転方向42(第2
図及び第3図)に移動せしめられる。かくして成
形型52から容器蓋本体2を取出した後において
は、係止フラツプ片32は、第3図に実線で示す
成形時の状態から上記閉回転方向42に幾分傾動
されたところの第3図に2点鎖線32Aで示す如
き状態になる。 本発明の方法の好適具体例においては、上記の
通りの容器蓋本体成形工程の後に、密封ライナー
成形工程が遂行される。それ自体は周知の様式で
遂行されるこの密封ライナー成形工程において
は、倒立状態に保持されている容器蓋本体2の天
面壁4の内面に、適宜の合成樹脂材料でよい溶融
状態のライナー素材が供給され、次いで、容器蓋
本体2内に型押工具が挿入されて、上記ライナー
素材が所要形状に型押成形され、かくして、第5
図に図示する如く、天面壁4の内面、更に詳しく
はスカート壁6の内面上端部に形成されている環
状突条26と天面壁4の内面とによつて規定され
る領域に密封ライナー78が形成される。 所望ならば、天面壁4の内面において密封ライ
ナー78を型押成形することに代えて、別個に成
形した所要形状の密封ライナーを容器蓋本体2内
に挿入して天面壁4の内面に位置付けることもで
きる。また、容器蓋本体2とは別個の密封ライナ
ー78を成形することに代えて、上記容器蓋本体
成形工程において天面壁4の内面に適宜の形態の
密封用突条を一体に形成することもできる。 本発明の方法においては、更に、上記容器蓋本
体成形工程の後に係止フラツプ片強制傾斜工程を
遂行することが重要である。かかる係止フラツプ
片強制傾斜工程は、上記密封ライナー成形工程の
前又は後或いはこれと同時に遂行することができ
る。 第2図及び第3図を参照して説明すると、上記
係止フラツプ片強制傾斜工程においては、第3図
に2点鎖線32Aで示す状態にある係止フラツプ
片32を各々を、上記閉回転方向42に対して逆
方向に強制的に傾斜せしめて第2図及び第3図に
2点鎖線32Bで示す状態にせしめる。かくし
て、係止フラツプ片32の各々の基部38とピル
フアープルーフ裾部18の内面との間の、上記閉
回転方向42に対して逆方向に見た角度が、成形
時における上記角度α1よりも小さい角度α2にせし
められる。かかる角度α2は90度より小さいことが
重要であり、5度≦α2≦85度、特に20度≦α2≦80
度、殊に30度≦α2≦70度であるのが好ましい。ま
た、係止フラツプ片32の各々における基部38
と先端部40との間の、上記閉回転方向42に見
た角度も、成形時における上記角度β1よりも小さ
い角度β2にせしめられる。かかる角度β2は、0度
<β2≦90度、特に0度<β2≦70度、殊に5度≦β2
≦45度であるのが好ましい。係止フラツプ片32
の基縁34は容器蓋本体2の中心軸線に実質上平
行に、従つて実質上鉛直に延びている故に、基部
38の上縁44及び下縁48の傾斜角度は変化し
ない。しかしながら、上記折曲線36は傾斜角度
γをなして傾斜しており、且つ基部38と先端部
40との間の上記角度が角度β2に低減せしめられ
る故に、先端部40の上縁46及び下縁50の傾
斜角度は幾分変化せしめられる。先端部40の上
縁46は略水平に延びる状態にせしめられるのが
好都合であり、先端部40の下縁50の傾斜角度
ε2は、20度≦ε1≦50度にせしめられるのが好都度
である。 本発明の方法に係止フラツプ片強制傾斜工程に
おいては、容器蓋本体2の少なくともピルフアー
プルーフ裾部18及び係止フラツプ片32を融点
を越えない温度(例えば、容器蓋本体2がポリプ
ロピレン製である場合は、50度C乃至80度C程度
の温度)に加熱する。かかる加熱は、例えば、加
熱炉を通して容器蓋本体2を移動せしめることに
よつて、或いは容器蓋本体2に熱風を吹付けるこ
とによつて好都合に達成することができる。そし
て、上記係止フラツプ片強制傾斜工程は、第6図
に図示する強制傾斜工具80を使用することによ
つて好適に遂行される。第6図を参照して説明す
ると、支持軸82の下端に形成された強制傾斜工
具80は、円柱状上部84及び円錐台状下部86
を有する。そして、かかる上部84及び下部86
の外周面には、半径方向外方に突出せしめられた
複数個、図示の場合は4個の羽根88が周方向に
間隔を置いて形成されている。係止フラツプ片3
2の各々を上記閉回転方向42に対して逆方向に
強制的に傾斜せしめるには、第7図及び第8図に
図示する如く、強制傾斜工具80を容器蓋本体2
内に挿入する。次いで、強制傾斜工具80を上記
閉回転方向42に対して逆方向に回転せしめる。
所望ならば、強制傾斜工具80を回転せしめるこ
とに代えて或いはこれに加えて、容器蓋本体2を
上記閉回転方向42に回転せしめることもでき
る。かくすると、羽根88が係止フラツプ片32
に作用し、上記閉回転方向42に対して逆方向に
強制的に傾斜せしめられる。 第1図乃至第3図に図示する容器蓋本体2に上
記密封ライナー成形工程及び係止フラツプ片強制
傾斜工程を施し、かくして第5図に全体を番号90
で示す容器蓋が完成される。そして、かかる容器
蓋90は、第9図に図示する通りの形態の口頚部
92を備えた容器に適用される。それ自体は周知
の口頚部92は円筒状外周面を有し、かかる外周
面には雄螺条94とこの雄螺条94の下方に位置
する係止あご部96とが形成されている。 口頚部92を容器蓋90によつて閉塞する際に
は、口頚部92に容器蓋90を被嵌し、容器蓋9
0を閉回転方向、即ち第9図において上方から見
て時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋
90に形成されている雌螺条28が口頚部92に
形成されている雄螺条94に螺合され、これによ
つて容器蓋90は回転と共に下方に移動せしめら
れる。容器蓋90が下方に移動せしめられると、
容器蓋90に形成されている係止フラツプ片32
の各々は、口頚部92に形成されている雄螺条9
4を通過し、そして更に係止あご部96を通るこ
とになるが、係止あご部96を通る際には、係止
あご部96に干渉されることによつて係止フラツ
プ片32の各々は半径方向外方へ弾性的に撓まさ
れる。容器蓋90の雌螺条28を口頚部92の雄
螺条94に充分に螺合せしめると、第9図に図示
する如く、係止フラツプ片32の各々は係止あご
部96を完全に通過して、係止あご部96に干渉
されなくなり、係止フラツプ片32の各々は元の
状態に向けて弾性的に復元する。 而して、後に言及する実施例及び比較例の記載
から明確に理解される如く、本発明の方法に従つ
て製造された容器蓋90においては、係止フラツ
プ片32が弾性的に撓んで係止あご部96を通過
せしめられる時に容器蓋90に加えなければなら
ない必要下降回転トルクは、従来の容器蓋と略同
一であつて、充分に小さい。従つて、口頚部92
に容器蓋90を装着する際に、弱化ライン14及
び24に過剰な応力が生成され、弱化ライン14
及び24が破断されてしまうことが確実に回避さ
れる。 係止フラツプ片32の各々が元の状態に向つて
充分に復元せしめられると、第9図に明確に図示
する如く、係止フラツプ片32の各々が係止あご
部96の下面に係止せしめられる。また、容器蓋
90の雌螺条28を口頚部92の雄螺条94に充
分に螺合せしめた状態においては、第9図に図示
する如く、密封ライナー78が口頚部92の端面
部に密封せしめられ、かくして口頚部92が密封
される。 以上の通りにして口頚部92に装着された容器
蓋90を、口頚部92から離脱せしめて口頚部9
2を開封する際には、容器蓋90を装着時におけ
る閉回転方向に対して逆方向、即ち第9図におい
て上方から見て反時計方向に回転せしめる。かく
すると、容器蓋90に形成されている雌螺条28
が口頚部92に形成されている雄螺条94に沿つ
て移動せしめられる故に、容器蓋90は上方に移
動せんとする。しかしながら、容器蓋90のピル
フアープルーフ裾部18の内面に形成されている
係止フラツプ片32が口頚部92の係止あご部9
6の下面に係止せしめられている故に、ピルフア
ープルーフ裾部18の上方への移動は阻止され
る。かくして、容器蓋90に形成されている弱化
ライン14に相当な応力が生成され、弱化ライン
14における橋絡部22は、周方向幅が大きく強
度が増大せしめられている特定の橋絡部22Aを
除いて破断され、そしてまたピルフアープルーフ
裾部18に形成されている弱化ライン24にも相
当な応力が生成され、弱化ライン24が破断され
てピルフアープルーフ裾部18が無端環状から有
端帯状に開かれる。かくすると、係止あご部96
の下面に対する係止フラツプ片32の係止が解除
され、しかる後においては、破断されずに維持さ
れている上記特定の橋絡部22Aによつて主部1
6に連結されているピルフアープルーフ裾部18
を含む容器蓋90の全体が、回転と共に上方へ移
動せしめられ、かくして容器蓋90の全体が口頚
部92から離脱され、口頚部92が開封される
(弱化ライン14における上記特定の橋絡部22
Aも他の橋絡部22と実質上同一の強度であり、
ピルフアープルーフ裾部18に弱化ライン24が
形成されていない時には、弱化ライン14が完全
に破断されてピルフアープルーフ裾部18が主部
16から完全に分離され、従つてピルフアープル
ーフ裾部18を残して容器蓋90のその他の部分
が口頚部92から離脱される)。 而して、後に言及する実施例及び比較例の記載
から明確に理解される如く、口頚部92から容器
蓋2を離脱せしめる際には、従来の容器蓋に比べ
て、本発明の方法に従つて製造された容器蓋90
においては、係止フラツプ片32が相当強く係止
あご部96の下面に係止する。換言すれば、係止
フラツプ片32を弾性的に撓ませて下方から上方
に係止あご部96を通過せしめんとする場合に容
器蓋90に加えねばならない必要上昇回転トルク
は、本発明の方法に従つて製造された容器蓋90
においては、従来の容器蓋に比べて相当増大せし
められる。従つて、弱化ライン14及び24が所
期の通りに破断されることなく口頚部92から容
器蓋90が離脱されることが確実に回避され、か
くしてピルフアープルーフ特性が確保される。本
発明に従つて製造された容器蓋90においては上
記必要回転トルクが相当増大せしめられる理由
は、次の通りであると推定される。即ち、本発明
の方法に従えば、係止フラツプ片32の各々は、
成形時において第2図及び第3図に2点鎖線32
Bで示す状態に成形せしめられるのではなく、成
形時においては第2図及び第3図に実線で示す状
態に成形せしめられ、しかる後に第2図及び第3
図に2点鎖線32Bで示す状態に強制的に傾動せ
しめられる。それ故に、係止フラツプ片32の
各々には、成形時の状態、即ち第2図及び第3図
に実線で示す状態に復元せんとする所謂記憶特性
が残留し、これによつて口頚部92の係止あご部
96に対する係止フラツプ片32の各々の係止が
強化せしめられると推定される。 所望ならば、ピルフアープルーフ裾部18の外
面に、好ましくは弱化ライン24の右側に隣接せ
しめて把持突片を付設し、口頚部92から容器蓋
90を離脱せしめて口頚部92を開封する際に
は、上記把持突片を引張ることによつて、弱化ラ
イン24を破断すると共に弱化ライン14をその
全体に渡つて破断し、しかる後に容器蓋90を第
9図において上方から見て反時計方向に回転せし
めるようになすこともできる。 <実施例> ポリプロピレン(メルトインデツクス2.0、密
度0.90)を使用して、弱化ライン14及び弱化ラ
イン24が形成されていないことと除けば第1図
乃至第3図に図示する容器蓋本体2と実質上同一
の形態である容器蓋本体を圧縮成形によつて10個
成形した。成形した容器蓋本体の雌螺条内径d=
25.4mm、上部外径D=30.0mm、全高H=19.0mmで
あつた。また、ピルフアープルーフ裾部18の内
面に形成されている係止フラツプ片32の各々に
おいて、厚さt=0.35mm、基部38の下縁48の
長さl1=1.9mm、先端部40の下縁50の長さl2=
2.0mm、成形時における角度α1=70度、成形時に
おける角度β1=80度、角度γ=30度、傾斜角度δ
=20度、成形時における傾斜角度ε1=30度、基部
38の上縁44は半径0.5mmの円孤、先端部40
の上縁は略水平であつた。次いで、容器蓋本体の
全体を加熱炉を通して移動せしめることによつて
略70度Cに加熱し、しかる後に第6図乃至第8図
を参照して説明した通りの方法によつて係止フラ
ツプ片32を強制的に傾斜せしめ、角度α2=50
度、角度β2=10度、傾斜角度ε2=45度にせしめ
た。 かような容器蓋本体を、第9図に図示する通り
の形態で呼称28mmである、ガラス製容器の口頚部
92に装着し、この際の必要回転トルク、即ち必
要下降回転トルクを測定した。また、口頚部92
に装着した容器蓋本体を強制的に口頚部92から
離脱し、この際の必要回転トルク、即ち必要上昇
回転トルクを測定した。その結果は下記第1表の
通りであつた。 <比較例> 比較のために、成形時における角度α1=50度、
成形時における角度β1=10度、成形時における傾
斜角度ε1=45度(従つて、実施例における強制傾
斜操作後の状態と同一)である点を除けば、実施
例と同様な容器蓋本体を圧縮成形によつて10個成
形した。 そして、かかる容器蓋本体について、実施例と
同様にして、必要下降回転トルク及び必要上昇回
転トルクを測定した。その結果は下記第1表の通
りであつた。 【表】
成樹脂製容器蓋、更に詳しくは、外周面に雄螺条
とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形
成されている口頚部を備えた容器に適用される、
ピルフアープルーフ特性を有する合成樹脂製容器
蓋を製造する方法に関する。 <従来技術> 飲料用瓶の如き容器のためのピルフアープルー
フ特性を有する容器蓋として、近時においては、
金属製容器蓋に代えて合成樹脂製容器蓋が提案さ
れ実用に供されるようになつてきた。かような合
成樹脂製容器蓋の典型例としては、特開昭56−
74445号公報、特開昭58−30949号公報及び特開昭
58−51116号公報に開示されている容器蓋を挙げ
ることができる。 上記公報に開示されている容器蓋は、天面壁と
この天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁と
を有する。スカート壁には周方向に延びる弱化ラ
インが形成されていて、スカート壁は弱化ライン
よりも上方の主部と弱化ラインよりも下方のピル
フアープルーフ裾部とに区画されている。主部の
内面には雌螺条が形成されており、ピルフアープ
ルーフ裾部の内面には半径方向内方に突出する複
数個の係止フラツプ片が周方向に間隔を置いて形
成されている。 上記の通りの合成樹脂製容器蓋は、外周面に雄
螺条とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部と
が形成されている口頚部を備えた容器に適用され
る。容器の口頚部を容器蓋によつて閉塞する際に
は、口頚部に容器蓋を被嵌して所定方向即ち閉方
向に回転せしめ、容器蓋の雌螺条を口頚部の雄螺
条に螺合せしめる。かくすると、口頚部に対して
容器蓋が閉方向に回転すると共に軸線方向下方に
移動する。この際に、ピルフアープルーフ裾部の
内面に形成されている係止フラツプ片は、口頚部
の外面に形成されている係止あご部に干渉されて
半径方向外方へ弾性的に撓まされる。そして、係
止あご部を完全に通過すると、弾性的に半径方向
内方へ復元して係止あご部の下面に係止する状態
になる。容器の口頚部を開封する際には、容器蓋
を上記閉方向に対して逆方向即ち開方向に回転せ
しめる。かくすると、容器蓋の雌螺条が口頚部の
雄螺条に沿つて移動せしめられる故に、容器蓋は
開方向に回転すると共に軸線方向上方に移動す
る。然るに、容器蓋のピルフアープルーフ裾部
は、その内面に形成されている係止フラツプ片が
口頚部の係止あご部の下面に係合せしめられてい
る故に軸線方向上方に移動することができず、そ
れ故に、容器蓋のスカート壁に形成されている弱
化ラインに相当な応力が生成される。かくして、
弱化ラインが完全に破断されてスカート壁が主部
とピルフアープルーフ裾部とに分離され、或いは
弱化ラインが一部を残して破断されると共に、ピ
ルフアープルーフ裾部に付設されている軸線方向
に延びる弱化ラインが破断されてピルフアープル
ーフ裾部が無端環状から有端帯状に開かれる。し
かる後においては、分離されたピルフアープルー
フ裾部を残して容器蓋の他の部分が、或いはピル
フアープルーフ裾部を含む容器蓋の全体が口頚部
から離脱されて口頚部が開封される。 而して、上記の通りの容器蓋においては、次の
2つの要件が充足されることが重要である。第1
に、容器の口頚部を容器蓋によつて閉塞する際に
は、係止フラツプ片が充分容易に半径方向外方に
弾性的に撓んで係止あご部を通過することがで
き、従つて比較的小さい回転トルクによつて口頚
部に容器蓋を装着することができ、かくして弱化
ラインに過剰の応力が生成されて弱化ラインが破
断されてしまうことを確実に回避することが重要
である。第2に、容器の口頚部を開封する際に
は、係止フラツプ片が係止あご部に充分確実に係
止し、かくして弱化ラインの所期の通りの破断を
伴うことなく所謂すつぽ抜け(係止フラツプ片が
半径方向外方に撓んで係止あご部を通過してしま
うこと)によつて容器蓋が口頚部から離脱してし
まう(かくするとピルフアープルーフ特性が毀損
されてしまう)ことを確実に回避することが重要
である。かような2つの要件を充足するために
は、係止フラツプ片が軸線方向上方から下方に係
止あご部を通過せしめられる時に容器蓋に加えな
ければならない必要下降回転トルクを充分に小さ
くし、係止フラツプ片が軸線方向下方から上方に
係止あご部を通過せしめられるとする場合に容器
蓋に加えねばならない必要上昇回転トルクを充分
に大きくし、そして弱化ラインを所期の通りに破
断せしめるために容器蓋に加えなければならない
必要破断回転トルクを上記必要下降回転トルクと
上記必要上昇回転トルクとの間に設定することが
必要である。 然るに、従来の容器蓋においては、上記必要下
降回転トルクと上記必要上昇回転トルクとの間に
充分な差を生ぜしめることができず、それ故に、
製作誤差等に起因して上記第1の要件又は上記第
2の要件が充足されないことが少なくなかつた。 <発明の目的> 本発明は上記事実に鑑みてなされたものであ
り、その主目的は、上記必要下降回転トルクが充
分に小さいと共に上記必要上昇回転トルクが充分
に大きくて両者間に充分な差が存在し、かくして
上記第1及び第2の要件が確実に充足せしめられ
得るように改良された、ピルフアープルーフ特性
を有する合成樹脂製容器蓋を製造する方法を提供
することである。 <発明の要約> 本発明者等は、鋭意検討及び実験の結果、容器
蓋の製造において次の通りの改良を加えれば、上
記第1及び第2の要件を確実に充足する容器蓋を
得ることができることを見出した。 即ち、上記形態の容器蓋本体は、射出成形又は
圧縮成形の如くき適宜の型成形方法によつて合成
樹脂材料から型成形されるが、成形時における容
器蓋本体においては、係止フラツプ片の各々がピ
ルフアープルーフ裾部の内面に対してなすところ
の、口頚部に容器蓋を装着する際の容器蓋の閉回
転方向に対して逆方向に見た角度α1を比較的大き
くせしめる。そして、しかる後に、加熱及び機械
的強制によつて係止フラツプ片の各々を上記閉回
転方向に対して傾斜せしめ、かくして係止フラツ
プ片の各々がピルフアープルーフ裾部の内面に対
してなす上記逆方向に見た角度を上記角度α1より
小さい角度α2に低減せしめる。 上記の通りの改良によれば、特に上記必要上昇
回転トルクが相当増大せしめられ、かくして上記
必要下降回転トルクと上記必要上昇回転トルクと
に充分な差が生成される。上記必要上昇回転トル
クが相当増大せしめられる理由は、係止フラツプ
片の各々に成形時の状態に復元せんとする所謂記
憶特性が残留し、これによつて口頚部の係止あご
部に対する係止フラツプ片の係止が強化せしめら
れる故であると推察される。 従つて、本発明によれば、外周面に雄螺条と該
雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形勢され
ている口頚部を備えた容器のための、ピルフアー
プルーフ特性を有する合成樹脂制容器蓋を製造す
る方法にして; 天壁面と、該天壁面の周縁から垂下する筒状ス
カート壁とを具備し、該スカート壁の下部に規定
されるピルフアープルーフ裾部の内面には半径方
向内方に突出する複数個の係止フラツプ片が形勢
されており、該係止フラツプ片の各々の少なくと
も基部は、該ピルフアープルーフ裾部の内面に対
して、該口頚部に容器蓋を装着する際の容器蓋の
閉回転方向に対して逆方向に見た角度α1をなして
延びるところの容器蓋本体を、合成樹脂材料から
型成形する容器蓋本体成形工程と、 該容器蓋本体成形工程の後に、該容器蓋本体の
少なくとも該ピルフアープルーフ裾部及び該係止
フラツプ片を融点を越えない温度に加熱し、該係
止フラツプ片の各々を該閉回転方向に対して逆方
向に機械的に強制して傾斜せしめ、かくして該係
止フラツプ片の各々の基部が該ピルフアープルー
フ裾部の内面に対してなす、該閉回転方向に対し
て逆方向に見た角度を、該角度α1より小さい角度
α2に低減せしめる係止フラツプ片強制傾斜工程
と、 を含むことを特徴とする方法が提供される。 <発明の好適具体例> 以下、添付図面を参照して、本発明の方法の好
適具体例について詳細に説明する。 本発明の方法の好適具体例においては、最初
に、第1図に図示する通りの容器蓋本体2を、ポ
リオレフイン系樹脂の如き適宜の合成樹脂材料か
ら圧縮成形又は射出成形によつて成形する。第1
図を参照して説明すると、図示の容器蓋本体2
は、円形状の天面壁4とこの天面壁4の周縁から
垂下する円筒形状のスカート壁6とを具備してい
る。スカート壁6は、比較的肉厚の上部8と、比
較的肉薄の下部10と、両者間に位置する中間肉
厚の中間部12とを有する。そして、中間部12
には、周方向に延びる弱化ライン14が形成され
ており、スカート壁6は弱化ライン14よりも上
方の主部16と弱化ライン14よりも下方のピル
フアープルーフ裾部18とに区画されている。弱
化ライン14は、材料の厚さを低減せしめること
によつて形成される所謂スコアでもよいが、図示
の具体例においては、周方向に間隔を置いて形成
され周方向に延びる複数個のスリツト(切溝)2
0とかかるスリツト20間に残留せしめられてい
る複数個の橋絡部22とから構成されており、ピ
ルフアープルーフ裾部18は複数個の橋絡部22
によつて主部16に接続されている。図示の具体
例においては、複数個の橋絡部22のうちの特定
の1個の橋絡部22Aは、他の橋絡部22に比べ
て周方向幅が大きく、従つて強度が増大せしめら
れている。そして、かかる特定の橋絡部22Aの
周方向片側縁に隣接した位置にて、ピルフアープ
ルーフ裾部18には軸線方向に延びる弱化ライン
24が形成されている。この弱化ライン24は、
スコア又はミシン目でよい。 上記弱化ライン14におけるスリツト20及び
上記弱化ライン24は、容器蓋本体2の成形時に
直接的に形成することに代えて、所望ならば、容
器蓋本体2を形成した後に、適宜の切断装置によ
つて所要の切断を遂行する等によつて形成するこ
ともできる。 スカート壁6の主部16の内面上端部には、そ
こから半径方向内方に突出する環状突条26が形
成されている。主部16の内面には、雌螺条28
も形成されている。主部16の外面には、そこに
指をかけて容器蓋本体2を回転せしめる際の指の
滑りを防止するため凹凸乃至ローレツト形状30
が形成されているのが好都合である。 一方、ピルフアープルーフ裾部18の内面、更
に詳しくは比較的肉薄の下部10の内面には、周
方向に間隔を置いて複数個(図示の場合は30個)
の係止フラツプ片32が形成されている。係止フ
ラツプ片32の各々は、ピルフアープルーフ裾部
18の内面に接続されている基縁34から半径方
向内方へ一直線状に延びる形態のものでもよい
が、第2図及び第3図に明確に図示する如く、折
曲線36に沿つて折曲せしめられていて、上記基
縁34から折曲線36まで延びる第1の部分即ち
基部38と折曲線36から自由端まで延びる第2
の部分即ち先端部40とによつて規定されている
のが好ましい。上記基縁34は、容器蓋本体2の
中心軸線に実質上平行に、従つて実質上鉛直に延
びている。しかしながら、所望ならば、上記基縁
34を、容器蓋本体2の中心軸線に対して適宜の
方向に、即ち後述する如くして容器の口頚部に容
器蓋を装着する際の容器蓋の閉回転方向(第1図
において上方から見て時計方向、第2図及び第3
図において矢印42で示す方向)又はその反対方
向に適宜の角度をなして傾斜して下方に延びるよ
うになすこともできる。 第2図及び第3図を参照して説明すると、係止
フラツプ片32の各々の基部38は、ピルフアー
プルーフ裾部18の内面に対して、上記閉回転方
向42に対して逆方向に見た角度α1をなして、上
記基縁34から半径方向内方に延びている。成形
時における上記角度α1は比較的大きく、30度≦α1
≦135度、特に45度≦α1≦120度、殊に60度≦α1≦
100度であるのが好ましい。上記折曲線36から
延びる先端部40は、基部38に対して上記閉回
転方向42に角度β1をなして傾斜して延びてい
る。成形時における上記角度β1も比較的大きく、
5度≦β1≦150度、特に10度≦β1≦120度、殊に30
度≦β1≦90度であるのが好ましい。上記折曲線3
6自体は、容器蓋本体2の中心軸線に実質上平行
に、従つて実質上鉛直に、或いは下方に向つてピ
ルフアープルーフ裾部18の内面に接近する方向
に傾斜して延びることもできるが、下方に向つて
ピルフアープルーフ裾部18の内面から離れる方
向に傾斜して延びるのが好ましい。折曲線36
の、下方に向つてピルフアープルーフ裾部18の
内面から離れる方向への傾斜角度γは、5度≦γ
≦80度、特に10度≦γ≦60度、殊に20度≦γ≦50
度であるのが好ましい。 第1図及び第2図に図示する如く、基部38の
上縁44は、滑らかな曲線をなして半径方向内方
に向つて下方へ傾斜して延び、先端部40の上縁
46は、略水平に乃至半径方向内方に向つて下方
へ若干の角度をなして傾斜して延びるのが好都合
である。一方、基部38の下縁48と先端部40
の下縁50とは、半径方向内方に向つて上方へ傾
斜して延びるのが好都合である。一般に、基部3
8の下縁48の傾斜角度δは、10度≦δ≦30度で
あり、先端部40の下縁50の傾斜角度ε1は、上
記傾斜角度δよりも幾分大きく20度≦ε1≦60度で
あるのが好都合である。 第4図は、上述した通りの容器蓋本体2を圧縮
成形するのに使用することができる成形型の一例
を図示している。かかる成形型について簡単に説
明すると、全体を番号52で示す成形型は、下側
型組立体54と上側型組立体56とから構成され
ている。下側型組立体54は、中央に位置する円
柱状部材58、及び部材58の外側に位置する円
筒状部材60とを有する。上側型組立体56は、
中央に位置する排出ピン部材62並びに部材62
の外側に順次に位置する略円筒状部材64、略円
筒状部材66、略円筒状部材68、中空円錐台形
状部材70及び環状部材72を有する。成形開始
前においては、下側型組立体54における部材5
8に対して、下側型組立体54における部材60
は図示の位置よりも下方に位置し、上側型組立体
56における部材62,64,66,68,70
及び72は図示の位置よりも上方に位置してい
る。そして、かかる状態において、下側型組立体
54における部材58上に溶融状態の合成樹脂素
材が供給される。しかる後に、下側型組立体54
における部材60が図示の位置まで上昇せしめら
れると共に、上側型組立体56における部材6
2,64,66,68,70及び72が図示の位
置まで下降せしめられる。かくして、容器蓋本体
2が倒立状態(即ち天面壁4からスカート壁6が
上方に延びる状態)で圧縮成形される。容器蓋本
体2のピルフアープルーフ裾部18の内面に形成
される係止フラツプ片32の各々は、上側型組立
体56における部材66及び68の下端部に周方
向に間隔を置いて形成された溝74及び76によ
つて規定される。更に詳しくは、係止フラツプ片
32の各々の基部38は部材68の下端部に形成
されれた溝76によつて規定され、先端部40は
部材66の下端部に形成された溝74(かかる溝
74の半径方向外側端は部材66の下端部に形成
された溝76の半径方向内側端と整合して位置す
る)によつて規定される。 上記の通りにして容器蓋本体2が成形される
と、下側型組立体54におけ部材60が下降され
ると共に、上側型組立体56における部材62,
64,66,68,70及び72が一体として上
昇され、そして容器蓋本体2も付随して上昇さ
れ、かくして下側型組立体54における部材58
及び60から容器蓋本体2が離脱される。次い
で、上側型組立体56における部材70が上昇さ
れて容器蓋本体2から離脱され、しかる後に部材
66及び68が上昇されて容器蓋本体2から離脱
される。次いで、部材64が上昇されると共に部
材62が下降され、かくして部材62,64及び
72も容器蓋本体2から離脱され、かくして成形
型52から容器蓋本体2が取出される。 而して、上記の通りの成形型52によつて容器
蓋本体2を成形し、次いで成形型52から容器蓋
本体2を取出す場合、第4図と共に第2図及び第
3図を参照することによつて理解される如く、容
器蓋本体2に対して上側型組立体56の部材64
が上昇せしめられる時に、融点よりは低いが未だ
相当高い温度(例えばポリプロピレンの場合100
度C程度)を有する容器蓋本体2における係止フ
ラツプ片32に部材64の外周面が干渉する。そ
して、かかる干渉によつて、係止フラツプ片32
は、成形時の状態から上記閉回転方向42(第2
図及び第3図)に移動せしめられる。かくして成
形型52から容器蓋本体2を取出した後において
は、係止フラツプ片32は、第3図に実線で示す
成形時の状態から上記閉回転方向42に幾分傾動
されたところの第3図に2点鎖線32Aで示す如
き状態になる。 本発明の方法の好適具体例においては、上記の
通りの容器蓋本体成形工程の後に、密封ライナー
成形工程が遂行される。それ自体は周知の様式で
遂行されるこの密封ライナー成形工程において
は、倒立状態に保持されている容器蓋本体2の天
面壁4の内面に、適宜の合成樹脂材料でよい溶融
状態のライナー素材が供給され、次いで、容器蓋
本体2内に型押工具が挿入されて、上記ライナー
素材が所要形状に型押成形され、かくして、第5
図に図示する如く、天面壁4の内面、更に詳しく
はスカート壁6の内面上端部に形成されている環
状突条26と天面壁4の内面とによつて規定され
る領域に密封ライナー78が形成される。 所望ならば、天面壁4の内面において密封ライ
ナー78を型押成形することに代えて、別個に成
形した所要形状の密封ライナーを容器蓋本体2内
に挿入して天面壁4の内面に位置付けることもで
きる。また、容器蓋本体2とは別個の密封ライナ
ー78を成形することに代えて、上記容器蓋本体
成形工程において天面壁4の内面に適宜の形態の
密封用突条を一体に形成することもできる。 本発明の方法においては、更に、上記容器蓋本
体成形工程の後に係止フラツプ片強制傾斜工程を
遂行することが重要である。かかる係止フラツプ
片強制傾斜工程は、上記密封ライナー成形工程の
前又は後或いはこれと同時に遂行することができ
る。 第2図及び第3図を参照して説明すると、上記
係止フラツプ片強制傾斜工程においては、第3図
に2点鎖線32Aで示す状態にある係止フラツプ
片32を各々を、上記閉回転方向42に対して逆
方向に強制的に傾斜せしめて第2図及び第3図に
2点鎖線32Bで示す状態にせしめる。かくし
て、係止フラツプ片32の各々の基部38とピル
フアープルーフ裾部18の内面との間の、上記閉
回転方向42に対して逆方向に見た角度が、成形
時における上記角度α1よりも小さい角度α2にせし
められる。かかる角度α2は90度より小さいことが
重要であり、5度≦α2≦85度、特に20度≦α2≦80
度、殊に30度≦α2≦70度であるのが好ましい。ま
た、係止フラツプ片32の各々における基部38
と先端部40との間の、上記閉回転方向42に見
た角度も、成形時における上記角度β1よりも小さ
い角度β2にせしめられる。かかる角度β2は、0度
<β2≦90度、特に0度<β2≦70度、殊に5度≦β2
≦45度であるのが好ましい。係止フラツプ片32
の基縁34は容器蓋本体2の中心軸線に実質上平
行に、従つて実質上鉛直に延びている故に、基部
38の上縁44及び下縁48の傾斜角度は変化し
ない。しかしながら、上記折曲線36は傾斜角度
γをなして傾斜しており、且つ基部38と先端部
40との間の上記角度が角度β2に低減せしめられ
る故に、先端部40の上縁46及び下縁50の傾
斜角度は幾分変化せしめられる。先端部40の上
縁46は略水平に延びる状態にせしめられるのが
好都合であり、先端部40の下縁50の傾斜角度
ε2は、20度≦ε1≦50度にせしめられるのが好都度
である。 本発明の方法に係止フラツプ片強制傾斜工程に
おいては、容器蓋本体2の少なくともピルフアー
プルーフ裾部18及び係止フラツプ片32を融点
を越えない温度(例えば、容器蓋本体2がポリプ
ロピレン製である場合は、50度C乃至80度C程度
の温度)に加熱する。かかる加熱は、例えば、加
熱炉を通して容器蓋本体2を移動せしめることに
よつて、或いは容器蓋本体2に熱風を吹付けるこ
とによつて好都合に達成することができる。そし
て、上記係止フラツプ片強制傾斜工程は、第6図
に図示する強制傾斜工具80を使用することによ
つて好適に遂行される。第6図を参照して説明す
ると、支持軸82の下端に形成された強制傾斜工
具80は、円柱状上部84及び円錐台状下部86
を有する。そして、かかる上部84及び下部86
の外周面には、半径方向外方に突出せしめられた
複数個、図示の場合は4個の羽根88が周方向に
間隔を置いて形成されている。係止フラツプ片3
2の各々を上記閉回転方向42に対して逆方向に
強制的に傾斜せしめるには、第7図及び第8図に
図示する如く、強制傾斜工具80を容器蓋本体2
内に挿入する。次いで、強制傾斜工具80を上記
閉回転方向42に対して逆方向に回転せしめる。
所望ならば、強制傾斜工具80を回転せしめるこ
とに代えて或いはこれに加えて、容器蓋本体2を
上記閉回転方向42に回転せしめることもでき
る。かくすると、羽根88が係止フラツプ片32
に作用し、上記閉回転方向42に対して逆方向に
強制的に傾斜せしめられる。 第1図乃至第3図に図示する容器蓋本体2に上
記密封ライナー成形工程及び係止フラツプ片強制
傾斜工程を施し、かくして第5図に全体を番号90
で示す容器蓋が完成される。そして、かかる容器
蓋90は、第9図に図示する通りの形態の口頚部
92を備えた容器に適用される。それ自体は周知
の口頚部92は円筒状外周面を有し、かかる外周
面には雄螺条94とこの雄螺条94の下方に位置
する係止あご部96とが形成されている。 口頚部92を容器蓋90によつて閉塞する際に
は、口頚部92に容器蓋90を被嵌し、容器蓋9
0を閉回転方向、即ち第9図において上方から見
て時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋
90に形成されている雌螺条28が口頚部92に
形成されている雄螺条94に螺合され、これによ
つて容器蓋90は回転と共に下方に移動せしめら
れる。容器蓋90が下方に移動せしめられると、
容器蓋90に形成されている係止フラツプ片32
の各々は、口頚部92に形成されている雄螺条9
4を通過し、そして更に係止あご部96を通るこ
とになるが、係止あご部96を通る際には、係止
あご部96に干渉されることによつて係止フラツ
プ片32の各々は半径方向外方へ弾性的に撓まさ
れる。容器蓋90の雌螺条28を口頚部92の雄
螺条94に充分に螺合せしめると、第9図に図示
する如く、係止フラツプ片32の各々は係止あご
部96を完全に通過して、係止あご部96に干渉
されなくなり、係止フラツプ片32の各々は元の
状態に向けて弾性的に復元する。 而して、後に言及する実施例及び比較例の記載
から明確に理解される如く、本発明の方法に従つ
て製造された容器蓋90においては、係止フラツ
プ片32が弾性的に撓んで係止あご部96を通過
せしめられる時に容器蓋90に加えなければなら
ない必要下降回転トルクは、従来の容器蓋と略同
一であつて、充分に小さい。従つて、口頚部92
に容器蓋90を装着する際に、弱化ライン14及
び24に過剰な応力が生成され、弱化ライン14
及び24が破断されてしまうことが確実に回避さ
れる。 係止フラツプ片32の各々が元の状態に向つて
充分に復元せしめられると、第9図に明確に図示
する如く、係止フラツプ片32の各々が係止あご
部96の下面に係止せしめられる。また、容器蓋
90の雌螺条28を口頚部92の雄螺条94に充
分に螺合せしめた状態においては、第9図に図示
する如く、密封ライナー78が口頚部92の端面
部に密封せしめられ、かくして口頚部92が密封
される。 以上の通りにして口頚部92に装着された容器
蓋90を、口頚部92から離脱せしめて口頚部9
2を開封する際には、容器蓋90を装着時におけ
る閉回転方向に対して逆方向、即ち第9図におい
て上方から見て反時計方向に回転せしめる。かく
すると、容器蓋90に形成されている雌螺条28
が口頚部92に形成されている雄螺条94に沿つ
て移動せしめられる故に、容器蓋90は上方に移
動せんとする。しかしながら、容器蓋90のピル
フアープルーフ裾部18の内面に形成されている
係止フラツプ片32が口頚部92の係止あご部9
6の下面に係止せしめられている故に、ピルフア
ープルーフ裾部18の上方への移動は阻止され
る。かくして、容器蓋90に形成されている弱化
ライン14に相当な応力が生成され、弱化ライン
14における橋絡部22は、周方向幅が大きく強
度が増大せしめられている特定の橋絡部22Aを
除いて破断され、そしてまたピルフアープルーフ
裾部18に形成されている弱化ライン24にも相
当な応力が生成され、弱化ライン24が破断され
てピルフアープルーフ裾部18が無端環状から有
端帯状に開かれる。かくすると、係止あご部96
の下面に対する係止フラツプ片32の係止が解除
され、しかる後においては、破断されずに維持さ
れている上記特定の橋絡部22Aによつて主部1
6に連結されているピルフアープルーフ裾部18
を含む容器蓋90の全体が、回転と共に上方へ移
動せしめられ、かくして容器蓋90の全体が口頚
部92から離脱され、口頚部92が開封される
(弱化ライン14における上記特定の橋絡部22
Aも他の橋絡部22と実質上同一の強度であり、
ピルフアープルーフ裾部18に弱化ライン24が
形成されていない時には、弱化ライン14が完全
に破断されてピルフアープルーフ裾部18が主部
16から完全に分離され、従つてピルフアープル
ーフ裾部18を残して容器蓋90のその他の部分
が口頚部92から離脱される)。 而して、後に言及する実施例及び比較例の記載
から明確に理解される如く、口頚部92から容器
蓋2を離脱せしめる際には、従来の容器蓋に比べ
て、本発明の方法に従つて製造された容器蓋90
においては、係止フラツプ片32が相当強く係止
あご部96の下面に係止する。換言すれば、係止
フラツプ片32を弾性的に撓ませて下方から上方
に係止あご部96を通過せしめんとする場合に容
器蓋90に加えねばならない必要上昇回転トルク
は、本発明の方法に従つて製造された容器蓋90
においては、従来の容器蓋に比べて相当増大せし
められる。従つて、弱化ライン14及び24が所
期の通りに破断されることなく口頚部92から容
器蓋90が離脱されることが確実に回避され、か
くしてピルフアープルーフ特性が確保される。本
発明に従つて製造された容器蓋90においては上
記必要回転トルクが相当増大せしめられる理由
は、次の通りであると推定される。即ち、本発明
の方法に従えば、係止フラツプ片32の各々は、
成形時において第2図及び第3図に2点鎖線32
Bで示す状態に成形せしめられるのではなく、成
形時においては第2図及び第3図に実線で示す状
態に成形せしめられ、しかる後に第2図及び第3
図に2点鎖線32Bで示す状態に強制的に傾動せ
しめられる。それ故に、係止フラツプ片32の
各々には、成形時の状態、即ち第2図及び第3図
に実線で示す状態に復元せんとする所謂記憶特性
が残留し、これによつて口頚部92の係止あご部
96に対する係止フラツプ片32の各々の係止が
強化せしめられると推定される。 所望ならば、ピルフアープルーフ裾部18の外
面に、好ましくは弱化ライン24の右側に隣接せ
しめて把持突片を付設し、口頚部92から容器蓋
90を離脱せしめて口頚部92を開封する際に
は、上記把持突片を引張ることによつて、弱化ラ
イン24を破断すると共に弱化ライン14をその
全体に渡つて破断し、しかる後に容器蓋90を第
9図において上方から見て反時計方向に回転せし
めるようになすこともできる。 <実施例> ポリプロピレン(メルトインデツクス2.0、密
度0.90)を使用して、弱化ライン14及び弱化ラ
イン24が形成されていないことと除けば第1図
乃至第3図に図示する容器蓋本体2と実質上同一
の形態である容器蓋本体を圧縮成形によつて10個
成形した。成形した容器蓋本体の雌螺条内径d=
25.4mm、上部外径D=30.0mm、全高H=19.0mmで
あつた。また、ピルフアープルーフ裾部18の内
面に形成されている係止フラツプ片32の各々に
おいて、厚さt=0.35mm、基部38の下縁48の
長さl1=1.9mm、先端部40の下縁50の長さl2=
2.0mm、成形時における角度α1=70度、成形時に
おける角度β1=80度、角度γ=30度、傾斜角度δ
=20度、成形時における傾斜角度ε1=30度、基部
38の上縁44は半径0.5mmの円孤、先端部40
の上縁は略水平であつた。次いで、容器蓋本体の
全体を加熱炉を通して移動せしめることによつて
略70度Cに加熱し、しかる後に第6図乃至第8図
を参照して説明した通りの方法によつて係止フラ
ツプ片32を強制的に傾斜せしめ、角度α2=50
度、角度β2=10度、傾斜角度ε2=45度にせしめ
た。 かような容器蓋本体を、第9図に図示する通り
の形態で呼称28mmである、ガラス製容器の口頚部
92に装着し、この際の必要回転トルク、即ち必
要下降回転トルクを測定した。また、口頚部92
に装着した容器蓋本体を強制的に口頚部92から
離脱し、この際の必要回転トルク、即ち必要上昇
回転トルクを測定した。その結果は下記第1表の
通りであつた。 <比較例> 比較のために、成形時における角度α1=50度、
成形時における角度β1=10度、成形時における傾
斜角度ε1=45度(従つて、実施例における強制傾
斜操作後の状態と同一)である点を除けば、実施
例と同様な容器蓋本体を圧縮成形によつて10個成
形した。 そして、かかる容器蓋本体について、実施例と
同様にして、必要下降回転トルク及び必要上昇回
転トルクを測定した。その結果は下記第1表の通
りであつた。 【表】
第1図は、成形された容器蓋本体の一具体例
を、一部を断面で示す側面図。第2図は、第1図
の容器蓋本体における係止フラツプ片を示す部分
斜面図。第3図は、第1図の容器蓋本体における
係止フラツプ片を示す部分底面図。第4図は、第
1図の容器蓋本体を圧縮成形するのに使用される
成形型の一具体例を示す部分断面図。第5図は、
第1図の容器蓋本体に密封ライナー成形工程及び
係止フラツプ片強制傾斜工程を施して完成された
容器蓋を、一部を断面で示す側面図。第6図は、
係止フラツプ片強制傾斜工程に使用される強制傾
斜工具の一具体例を示す側面図。第7図は、第1
図の容器蓋本体内に第6図の強制傾斜工具を挿入
した状態を、一部を断面で示す側面図。第8図
は、第7図の線−における断面図。第9図
は、第5図の容器蓋を容器の口頚部に装着して口
頚部を閉塞した状態を、一部を断面で示す側面
図。 2……容器蓋本体、4……天面壁、6……スカ
ート壁、14……弱化ライン、16……スカート
壁の主部、18……ピルフアープルーフ裾部、2
8……雌螺条、32……係止フラツプ片、36…
…係止フラツプ片における折曲線、38……係止
フラツプ片の基部、40……係止フラツプ片の先
端部、52……成形型、80……強制傾斜工具、
88……羽根、90……容器蓋、92……容器の
口頚部、94……雄螺条、96……係止あご部。
を、一部を断面で示す側面図。第2図は、第1図
の容器蓋本体における係止フラツプ片を示す部分
斜面図。第3図は、第1図の容器蓋本体における
係止フラツプ片を示す部分底面図。第4図は、第
1図の容器蓋本体を圧縮成形するのに使用される
成形型の一具体例を示す部分断面図。第5図は、
第1図の容器蓋本体に密封ライナー成形工程及び
係止フラツプ片強制傾斜工程を施して完成された
容器蓋を、一部を断面で示す側面図。第6図は、
係止フラツプ片強制傾斜工程に使用される強制傾
斜工具の一具体例を示す側面図。第7図は、第1
図の容器蓋本体内に第6図の強制傾斜工具を挿入
した状態を、一部を断面で示す側面図。第8図
は、第7図の線−における断面図。第9図
は、第5図の容器蓋を容器の口頚部に装着して口
頚部を閉塞した状態を、一部を断面で示す側面
図。 2……容器蓋本体、4……天面壁、6……スカ
ート壁、14……弱化ライン、16……スカート
壁の主部、18……ピルフアープルーフ裾部、2
8……雌螺条、32……係止フラツプ片、36…
…係止フラツプ片における折曲線、38……係止
フラツプ片の基部、40……係止フラツプ片の先
端部、52……成形型、80……強制傾斜工具、
88……羽根、90……容器蓋、92……容器の
口頚部、94……雄螺条、96……係止あご部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外周面に雄螺条と該雄螺条の下方に位置する
係止あご部とが形成されている口頚部を備えた容
器のための、ピルフアープルーフ特性を有する合
成樹脂製容器蓋を製造する方法にして; 天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状ス
カート壁とを具備し、該スカート壁の下部に規定
されるピルフアープルーフ裾部の内面には半径方
向内方に突出する複数個の係止スラツプ片が形成
されており、該係止フラツプ片の各々の少なくと
も基部は、該ピルフアープルーフ裾部の内面に対
して、該口頚部に容器蓋を装着する際の容器蓋の
閉回転方向に対して逆方向に見た角度α1をなし延
びるところの容器蓋本体を、合成樹脂材料から型
成形する容器蓋本体成形工程と、 該容器蓋本体成形工程の後に、該容器本体の少
なくとも該ピルフアープルーフ裾部及び該係止フ
ラツプ片を融点を越えない温度に加熱し、該係止
フラツプ片の各々を該閉回転方向に対して逆方向
に機械的に強制して傾斜せしめ、かくして該係止
フラツプ片の各々基部が該ピルフアープルーフ裾
部の内面に対してなす、該閉回転方向に対して逆
方向に見た角度を、該角度α1より小さい角度α2に
低減せしめる係止フラツプ片強制傾斜工程と、 を含むことを特徴とする方法。 2 該角度α1は30度≦α1≦135度であり、該角度
α2は5度≦α2≦85度である、特許請求の範囲第1
項記載の方法。 3 該角度α1は45度≦α1≦120度であり、該角度
α2は20度≦α2≦80度である、特許請求の範囲第2
項記載の方法。 4 該角度α1は60度≦α1≦100度であり、該角度
α2は30度≦α270度である、特許請求の範囲第3項
記載の方法。 5 該容器蓋本体成形工程において成形される該
容器蓋本体において、該係止フラツプ片の各々
は、該ピルフアープルーフ裾部の内面に対して該
角度α1をなして延びる基部と、該基部に対して該
閉回転方向に角度β1をなして傾斜して延びる先端
部とを有し、 該係止フラツプ片強制傾斜工程において、該角
度β1が角度β2に減少せしめられる、特許請求の範
囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の方法。 6 該角度β1は5度≦β1≦150度であり、該角度
β2は0度<β2≦90度である、特許請求の範囲第5
項記載の方法。 7 該角度β1は10度≦β1≦120度であり、該角度
β2は0度<β2≦70度である、特許請求の範囲第6
項記載の方法。 8 該角度β1は30度≦β1≦90度であり、該角度β2
は5度≦β2≦45度である、特許請求の範囲第7項
記載の方法。 9 該係止フラツプ片の各々における該基部と該
先端部との間の折曲線は、下方に向つて該ピルフ
アープルーフ裾部の内面から離れる方向に角度γ
をなして傾斜して延びる、特許請求の範囲第1項
乃至第8項のいずれかに記載の方法。 10 該角度γは5度≦γ≦80度である特許請求
の範囲第9項記載の方法。 11 該角度γは20度≦γ≦60度である、特許請
求の範囲第10項記載の方法。 12 該角度γは20度≦γ≦50度である、特許請
求の範囲第11項記載の方法。 13 該係止フラツプ片強制傾斜工程において
は、半径方向外方に突出した複数個の羽根が周方
向に間隔を置いて形勢されている強制傾斜工程
を、該容器蓋本体内に挿入し、該強制傾斜工程を
該閉回転方向に対して逆方向に該容器蓋本体に関
して相対的に回転せしめ、かくして該羽根によつ
て該係止フラツプを該閉回転方向に対して逆方向
に機械的に強制して傾斜せしめる、特許請求の範
囲第1項乃至第12口頚部のいずれかに記載の方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59225855A JPS61104832A (ja) | 1984-10-29 | 1984-10-29 | ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59225855A JPS61104832A (ja) | 1984-10-29 | 1984-10-29 | ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61104832A JPS61104832A (ja) | 1986-05-23 |
| JPH0232138B2 true JPH0232138B2 (ja) | 1990-07-18 |
Family
ID=16835900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59225855A Granted JPS61104832A (ja) | 1984-10-29 | 1984-10-29 | ピルフア−プル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61104832A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USD1063612S1 (en) * | 2020-09-28 | 2025-02-25 | Closure Systems International Inc. | Closure with tamper-evident band |
| USD1063613S1 (en) * | 2020-09-28 | 2025-02-25 | Closure Systems International Inc. | Closure with tamper-evident band |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4418828A (en) * | 1981-07-24 | 1983-12-06 | H-C Industries, Inc. | Plastic closure with mechanical pilfer band |
-
1984
- 1984-10-29 JP JP59225855A patent/JPS61104832A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61104832A (ja) | 1986-05-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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