JPH0242477B2 - - Google Patents
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- JPH0242477B2 JPH0242477B2 JP1721481A JP1721481A JPH0242477B2 JP H0242477 B2 JPH0242477 B2 JP H0242477B2 JP 1721481 A JP1721481 A JP 1721481A JP 1721481 A JP1721481 A JP 1721481A JP H0242477 B2 JPH0242477 B2 JP H0242477B2
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
本発明は、光学活性なβ−(S)−アミノグルタ
ル酸モノアルキルエステルの製造法に関するもの
である。 光学活性なβ−(S)−アミノグルタル酸モノア
ルキルエステルは、チエナマイシン等の光学活性
を必要とするカルバペネムの合成原料として有用
な物質であり、この物質の容易かつ安価な製造法
の開発が待望されていた。大野等は、有機合成に
よつて容易に得られる光学不活性なβ−ベンジル
オキシカルボニルアミノグルタル酸ジメチルエス
テル()をブタ肝臓由来のエステラーゼを用
い、不斉的な加水分解によつて光学活性なβ−
(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノグルタル
酸モノメチルエステル()を作り、更に触媒還
元によつてアミノ保護基としてのベンジルオキシ
カルボニル基を脱離させ、光学活性なβ−(S)−
アミノグルタル酸モノメチルエステル()を作
る方法を開発した。 但し、
ル酸モノアルキルエステルの製造法に関するもの
である。 光学活性なβ−(S)−アミノグルタル酸モノア
ルキルエステルは、チエナマイシン等の光学活性
を必要とするカルバペネムの合成原料として有用
な物質であり、この物質の容易かつ安価な製造法
の開発が待望されていた。大野等は、有機合成に
よつて容易に得られる光学不活性なβ−ベンジル
オキシカルボニルアミノグルタル酸ジメチルエス
テル()をブタ肝臓由来のエステラーゼを用
い、不斉的な加水分解によつて光学活性なβ−
(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノグルタル
酸モノメチルエステル()を作り、更に触媒還
元によつてアミノ保護基としてのベンジルオキシ
カルボニル基を脱離させ、光学活性なβ−(S)−
アミノグルタル酸モノメチルエステル()を作
る方法を開発した。 但し、
【式】Me=CH3である。
そして大野等は、動物酵素のみならず工業的規
模で行なう場合、有利と思われる微生物由来の酵
素の使用も示唆している。そこで、本発明者等
は、大量生産可能な微生物を用いて不斉的に加水
分解を行なう方法について研究を行なつた結果、
β−保護アミノグルタル酸ジアルキルエステルの
一方のエステル基のみを立体特異的に加水分解
し、β−(S)−保護アミノグルタル酸モノアルキ
ルエステルに交換しうる能力を有する微生物が多
く存在することを見い出し本発明を完成した。 すなわち本発明は次式 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、
Aは接触還元または温和な加水分解で脱離できる
アミノ保護基である。) のβ−保護アミノグルタル酸ジアルキルエステル
に、一方のエステル基(R)のみを選択的に加水
分解とする能力を有するトロピシス属、デバリオ
ミセス属、エンドミセス属、サツカロマイコプシ
ス属、クリプトコツカス属、パキゾレン属、スポ
ロボロミセス属、シリンゴスポラ属、コリネバク
テリウム属、シユウドモナス属、アースロバクタ
ー属、バチルス属、スタフイロコツカス属、スト
レプトコツカス属に属する微生物の培養液、菌体
または菌体処理物を作用せしめ、ついでアミノ保
護基(A)を常法で脱離することを特徴とする次式、 (式中、Rは前記と同じ意味をもつ) の光学活性β−(S)−アミノグルタル酸モノアル
キルエステルの製造法に関するものである。 本発明の出発化合物として用いられるβ−保護
アミノグルタル酸ジアルキルエステル〔〕にお
けるアミノ保護基(A)は接触還元で脱離できるもの
であり、ベンジル基、ベンツヒドリル基の如きア
ラルキル基、ベンジルオキシカルボニル基の如き
アラルキルオキシカルボニル基が好ましいが、温
和な加水分解で脱離できるt−ブトキシカルボニ
ル基等であることもできる。また、Rは1〜4の
炭素をもつアルキル基であればいずれでもよい
が、加水分解の容易さからするとメチル基が最も
好ましい。 本発明に使用されるβ−保護アミノグルタル酸
ジアルキルエステルの一方のエステル基のみを選
択的に加水分解し、β−(S)−保護アミノグルタ
ル酸モノアルキルエステルに変換せしめる能力を
もつ微生物として、例えばトルロプシス・キヤン
デイダ(Torulopsis candida)IFO00380、トル
ロプシス・インコンスピクア(Torulopsis
inconspicua)IFO0621、トルロプシス・ピヌス
(Torulopsis pinus)IFO0741、デバリオミセ
ス・マラマ(Debaryomyces marama)
IFO0668、デバリオミセス・ハンセニー
(Debaryomyces hansenii)IFO 0794、エンドミ
セス・テトラスパーマ
(Endomycestetrasperma)CBS 765、70、サツ
カロマイコピシス・リポリチカ(Saccharo−
mycopsis lipolmtica)IFO 0746、クリプトコツ
カス・アルビダス(Cryptococcus albidus)
IFO0378、パキゾレン・タンノフイラス
(Pachysolen tannophilus)IFO 1007、スポロボ
ロミセス・サルモニコル(Sporobolomyces
salmonicolor)IAM 12249、シリゴンスポラ、
クラウセニー(Syringospora claussenii)
IFO0759、コリネバクテリウム・セペドニクム
(Corynebacterium sepedonicum)IFO13763、
コリネバクテリウム・クセロシス
(Corynebacterium xerosis)IFO 12684、コリ
ネベクテリウム・スペニクム(Corynebacterium
spenicum)IFO3306、シユウドモナス・リボフ
ラビナ(Pseudomonas riboflavina)IFO13584、
シユウドモナス・ソラナセアルム
(Pseudomonas solanacearum)IFO3898、シユ
ウドモナス・アエルギノーサ(Pseudomonas
aeruginosa)IFO13130、アースロバクター・パ
ラフイネウス(Arthrobacter paraffineus)
ATCC21218、バチルス・メガテリウム
(Bacullus megaterium)ATCC10778、スタフ
イロコツカス・オウレウス(Staphylococcus
aureus)IFO3060、ストレプトコツカス・フアエ
カリス(Streptococcus faeca−lis)IFO12964を
挙げることができる。 IAM:東京大学応用微生物研究所 IFO:財団法人発酵研究所 CBS:Centraalbureau voor Schim−
melcultures Baarn これらの微生物の培養は通常液体培地で行なわ
れるが、固体表面培養によつても行なうことがで
きる。培地には、通常資化しうる有機及び無機の
炭素源、窒素源、およびビタミン、ミネラル等を
適宜配合したものを用い、培養温度は20〜50℃、
PHは3〜11の範囲が用いられる。また通気撹拌に
より微生物の生育を促進させることもできる。 反応基質であるβ−保護アミノグルタル酸ジア
ルキルエステルの加水分解反応においては、培養
の開始時に培地中に反応基質を添加し、培養と並
行して加水分解反応を行なう方法、あるいは前記
のようにして得た培養液、菌体、または菌体処理
物と反応基質を接触させ加水分解を行なう方法と
がある。望ましくは、菌体を遠心分離等で濃縮
後、高濃度菌体液とし、このものに反応基質を添
加する方法が反応後の生産物の回収に好ましい。 また、菌体は取り扱いの便宜から凍結乾燥菌体
としても用いることができ、更に菌体破砕物また
は菌体抽出物としても用いることができる。 反応基質であるβ−保護アミノグルタル酸ジア
ルキルエステルは、反応液中での濃度は0.01〜50
%程度の高濃度まで用いることができる。β−保
護アミノグルタル酸ジアルキルエステルの水に対
する溶解度は一般に低いが、撹拌を行なう事によ
つて菌体あるいは処理菌体との接触を充分保つよ
うにすれば本反応にとつては支障とはならない。
またアセトン等の親水性溶剤や界面活性剤等を反
応に支障とならない程度加えて行なえば更によ
い。 加水分解反応を行なう際のPHは3〜11の範囲が
用いられるが、好ましくは6〜8の範囲である。
高濃度で反応させる場合、生成物であるβ−保護
アミノグルタル酸モノアルキルエステルが次第に
反応液中に蓄積してくるとPHが低下してくるの
で、適当な中和剤で最適PHを保持するのが好まし
い。加水分解反応は、通常15〜50℃の範囲が用い
られるが、使用する菌株に適した温度が採用され
る。 加水分解反応によつて生成したβ−保護アミノ
グルタル酸モノアルキルエステルを反応液から単
離するには、一般的な方法を用いればよい。例え
ば、反応液より遠心分離によつて菌体等の不溶性
物質を除去した後、反応液のPHを1に調整し、酢
酸エチルで抽出する。次に、無水硫酸ナトリウム
で脱水後、濃縮すると油状のβ−(S)−保護アミ
ノグルタル酸モノアルキルエステルが得られる。
これをベンゼンで調製したシリカゲルでのカラム
クロマトグラフイーを行ない製精し、溶剤を除去
すると白色結晶としてβ−(S)−保護アミノグル
タル酸モノアルキルエステルが得られる。つい
で、例えばメタノールに溶解し、パラジウム炭素
触媒下水素で還元する方法等の公知の触媒還元方
法、あるいは保護基によつてはトリフルオロ酢酸
等による加水分解等で脱保護を行なうと旋光度
(−)を示すβ−(S)−アミノグルタル酸モノア
ルキルエステルが容易に得られる。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 1 下記の組成からなる栄養液体培地を調製し、2
坂口フラスコに400mlずつ分注後、120℃20分殺
菌した。 (培地組成)グルコース4%、イーストエキス
0.3%、肉エキス0.3%、ペプトン0.3%、(NH4)
PO40.2%、KH2PO40.1%、PH7.0これとは別に、
同じ組成の培地にて前培養をした表1に示す微生
物の種菌液10mlを前記培養培地に接種し、30℃で
24時間振とう培養を行つた。各菌株について夫々
10本づつ培養し、各菌培養液4づつ得、これか
ら遠心分離によつて菌体をM/15リン酸緩衝液
(PH7.0)1に懸濁し、30mlアセトンに溶解した
β−ベンジルオキシカルボニルアミノグルタル酸
ジメチルエステル3gを添加した。これを3容
ミニジヤーフアメンターに入れ撹拌下、30℃で6
時間反応させた。 反応後、遠心分離して得た上清液を硫酸でPH1
とし、酢酸エチル2で抽出した。その後、無水
硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下溶剤を除去し
た。これをベンゼンで懸濁調製したシリカゲルに
負荷し、ベンゼン:アセトン(10:1)混液で溶
出した。β−ベンジルオキシカルボニルアミノグ
ルタル酸モノメチルエステル分画を集め、減圧下
溶剤を除去すると白結晶のβ−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノグルタル酸モノメチルエステルが
得られた。MNRスペクトル、およびシリカゲル
薄層クロマトグラフイー(酢酸エチル:エタノー
ル:水=5:1:1)によるRf値は、大野等の
方法によりブタ肝臓エステラーゼを用いて調製し
た標準品と一致した。また、その旋光度を測定し
たところいずれも〔α〕D 25=+0.55〜0.71゜(C=
6、CHCl3)の範囲の値を示し、全て立体選択的
に加水分解を受けたβ−(S)−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノグルタル酸モノメチルエステルで
あつた。 上記の如く各微生物反応によつて得たβ−(S)
−ベンジルオキシカルボニルアミノグルタル酸モ
ノメチルエステル各200mgをメタノール20mlを溶
解し、10%パラジウム炭素40mgを添加して水素気
流下30分撹拌する。反応液を過後、濃縮すると
β−(S)−アミノグルタル酸モノメチルエステル
の白色結晶として75〜97mgが得られ、このものの
NMRスペクトルは、全て標準品と一致した。ま
た、これらのβ−(S)−アミノグルタル酸モノメ
チルエステルは〔α〕D 25=−5.40〜−5.61゜(C=
3、H2O)を示した。
模で行なう場合、有利と思われる微生物由来の酵
素の使用も示唆している。そこで、本発明者等
は、大量生産可能な微生物を用いて不斉的に加水
分解を行なう方法について研究を行なつた結果、
β−保護アミノグルタル酸ジアルキルエステルの
一方のエステル基のみを立体特異的に加水分解
し、β−(S)−保護アミノグルタル酸モノアルキ
ルエステルに交換しうる能力を有する微生物が多
く存在することを見い出し本発明を完成した。 すなわち本発明は次式 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、
Aは接触還元または温和な加水分解で脱離できる
アミノ保護基である。) のβ−保護アミノグルタル酸ジアルキルエステル
に、一方のエステル基(R)のみを選択的に加水
分解とする能力を有するトロピシス属、デバリオ
ミセス属、エンドミセス属、サツカロマイコプシ
ス属、クリプトコツカス属、パキゾレン属、スポ
ロボロミセス属、シリンゴスポラ属、コリネバク
テリウム属、シユウドモナス属、アースロバクタ
ー属、バチルス属、スタフイロコツカス属、スト
レプトコツカス属に属する微生物の培養液、菌体
または菌体処理物を作用せしめ、ついでアミノ保
護基(A)を常法で脱離することを特徴とする次式、 (式中、Rは前記と同じ意味をもつ) の光学活性β−(S)−アミノグルタル酸モノアル
キルエステルの製造法に関するものである。 本発明の出発化合物として用いられるβ−保護
アミノグルタル酸ジアルキルエステル〔〕にお
けるアミノ保護基(A)は接触還元で脱離できるもの
であり、ベンジル基、ベンツヒドリル基の如きア
ラルキル基、ベンジルオキシカルボニル基の如き
アラルキルオキシカルボニル基が好ましいが、温
和な加水分解で脱離できるt−ブトキシカルボニ
ル基等であることもできる。また、Rは1〜4の
炭素をもつアルキル基であればいずれでもよい
が、加水分解の容易さからするとメチル基が最も
好ましい。 本発明に使用されるβ−保護アミノグルタル酸
ジアルキルエステルの一方のエステル基のみを選
択的に加水分解し、β−(S)−保護アミノグルタ
ル酸モノアルキルエステルに変換せしめる能力を
もつ微生物として、例えばトルロプシス・キヤン
デイダ(Torulopsis candida)IFO00380、トル
ロプシス・インコンスピクア(Torulopsis
inconspicua)IFO0621、トルロプシス・ピヌス
(Torulopsis pinus)IFO0741、デバリオミセ
ス・マラマ(Debaryomyces marama)
IFO0668、デバリオミセス・ハンセニー
(Debaryomyces hansenii)IFO 0794、エンドミ
セス・テトラスパーマ
(Endomycestetrasperma)CBS 765、70、サツ
カロマイコピシス・リポリチカ(Saccharo−
mycopsis lipolmtica)IFO 0746、クリプトコツ
カス・アルビダス(Cryptococcus albidus)
IFO0378、パキゾレン・タンノフイラス
(Pachysolen tannophilus)IFO 1007、スポロボ
ロミセス・サルモニコル(Sporobolomyces
salmonicolor)IAM 12249、シリゴンスポラ、
クラウセニー(Syringospora claussenii)
IFO0759、コリネバクテリウム・セペドニクム
(Corynebacterium sepedonicum)IFO13763、
コリネバクテリウム・クセロシス
(Corynebacterium xerosis)IFO 12684、コリ
ネベクテリウム・スペニクム(Corynebacterium
spenicum)IFO3306、シユウドモナス・リボフ
ラビナ(Pseudomonas riboflavina)IFO13584、
シユウドモナス・ソラナセアルム
(Pseudomonas solanacearum)IFO3898、シユ
ウドモナス・アエルギノーサ(Pseudomonas
aeruginosa)IFO13130、アースロバクター・パ
ラフイネウス(Arthrobacter paraffineus)
ATCC21218、バチルス・メガテリウム
(Bacullus megaterium)ATCC10778、スタフ
イロコツカス・オウレウス(Staphylococcus
aureus)IFO3060、ストレプトコツカス・フアエ
カリス(Streptococcus faeca−lis)IFO12964を
挙げることができる。 IAM:東京大学応用微生物研究所 IFO:財団法人発酵研究所 CBS:Centraalbureau voor Schim−
melcultures Baarn これらの微生物の培養は通常液体培地で行なわ
れるが、固体表面培養によつても行なうことがで
きる。培地には、通常資化しうる有機及び無機の
炭素源、窒素源、およびビタミン、ミネラル等を
適宜配合したものを用い、培養温度は20〜50℃、
PHは3〜11の範囲が用いられる。また通気撹拌に
より微生物の生育を促進させることもできる。 反応基質であるβ−保護アミノグルタル酸ジア
ルキルエステルの加水分解反応においては、培養
の開始時に培地中に反応基質を添加し、培養と並
行して加水分解反応を行なう方法、あるいは前記
のようにして得た培養液、菌体、または菌体処理
物と反応基質を接触させ加水分解を行なう方法と
がある。望ましくは、菌体を遠心分離等で濃縮
後、高濃度菌体液とし、このものに反応基質を添
加する方法が反応後の生産物の回収に好ましい。 また、菌体は取り扱いの便宜から凍結乾燥菌体
としても用いることができ、更に菌体破砕物また
は菌体抽出物としても用いることができる。 反応基質であるβ−保護アミノグルタル酸ジア
ルキルエステルは、反応液中での濃度は0.01〜50
%程度の高濃度まで用いることができる。β−保
護アミノグルタル酸ジアルキルエステルの水に対
する溶解度は一般に低いが、撹拌を行なう事によ
つて菌体あるいは処理菌体との接触を充分保つよ
うにすれば本反応にとつては支障とはならない。
またアセトン等の親水性溶剤や界面活性剤等を反
応に支障とならない程度加えて行なえば更によ
い。 加水分解反応を行なう際のPHは3〜11の範囲が
用いられるが、好ましくは6〜8の範囲である。
高濃度で反応させる場合、生成物であるβ−保護
アミノグルタル酸モノアルキルエステルが次第に
反応液中に蓄積してくるとPHが低下してくるの
で、適当な中和剤で最適PHを保持するのが好まし
い。加水分解反応は、通常15〜50℃の範囲が用い
られるが、使用する菌株に適した温度が採用され
る。 加水分解反応によつて生成したβ−保護アミノ
グルタル酸モノアルキルエステルを反応液から単
離するには、一般的な方法を用いればよい。例え
ば、反応液より遠心分離によつて菌体等の不溶性
物質を除去した後、反応液のPHを1に調整し、酢
酸エチルで抽出する。次に、無水硫酸ナトリウム
で脱水後、濃縮すると油状のβ−(S)−保護アミ
ノグルタル酸モノアルキルエステルが得られる。
これをベンゼンで調製したシリカゲルでのカラム
クロマトグラフイーを行ない製精し、溶剤を除去
すると白色結晶としてβ−(S)−保護アミノグル
タル酸モノアルキルエステルが得られる。つい
で、例えばメタノールに溶解し、パラジウム炭素
触媒下水素で還元する方法等の公知の触媒還元方
法、あるいは保護基によつてはトリフルオロ酢酸
等による加水分解等で脱保護を行なうと旋光度
(−)を示すβ−(S)−アミノグルタル酸モノア
ルキルエステルが容易に得られる。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例のみに限定されるもの
ではない。 実施例 1 下記の組成からなる栄養液体培地を調製し、2
坂口フラスコに400mlずつ分注後、120℃20分殺
菌した。 (培地組成)グルコース4%、イーストエキス
0.3%、肉エキス0.3%、ペプトン0.3%、(NH4)
PO40.2%、KH2PO40.1%、PH7.0これとは別に、
同じ組成の培地にて前培養をした表1に示す微生
物の種菌液10mlを前記培養培地に接種し、30℃で
24時間振とう培養を行つた。各菌株について夫々
10本づつ培養し、各菌培養液4づつ得、これか
ら遠心分離によつて菌体をM/15リン酸緩衝液
(PH7.0)1に懸濁し、30mlアセトンに溶解した
β−ベンジルオキシカルボニルアミノグルタル酸
ジメチルエステル3gを添加した。これを3容
ミニジヤーフアメンターに入れ撹拌下、30℃で6
時間反応させた。 反応後、遠心分離して得た上清液を硫酸でPH1
とし、酢酸エチル2で抽出した。その後、無水
硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下溶剤を除去し
た。これをベンゼンで懸濁調製したシリカゲルに
負荷し、ベンゼン:アセトン(10:1)混液で溶
出した。β−ベンジルオキシカルボニルアミノグ
ルタル酸モノメチルエステル分画を集め、減圧下
溶剤を除去すると白結晶のβ−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノグルタル酸モノメチルエステルが
得られた。MNRスペクトル、およびシリカゲル
薄層クロマトグラフイー(酢酸エチル:エタノー
ル:水=5:1:1)によるRf値は、大野等の
方法によりブタ肝臓エステラーゼを用いて調製し
た標準品と一致した。また、その旋光度を測定し
たところいずれも〔α〕D 25=+0.55〜0.71゜(C=
6、CHCl3)の範囲の値を示し、全て立体選択的
に加水分解を受けたβ−(S)−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノグルタル酸モノメチルエステルで
あつた。 上記の如く各微生物反応によつて得たβ−(S)
−ベンジルオキシカルボニルアミノグルタル酸モ
ノメチルエステル各200mgをメタノール20mlを溶
解し、10%パラジウム炭素40mgを添加して水素気
流下30分撹拌する。反応液を過後、濃縮すると
β−(S)−アミノグルタル酸モノメチルエステル
の白色結晶として75〜97mgが得られ、このものの
NMRスペクトルは、全て標準品と一致した。ま
た、これらのβ−(S)−アミノグルタル酸モノメ
チルエステルは〔α〕D 25=−5.40〜−5.61゜(C=
3、H2O)を示した。
【表】
−アミノグルタル酸モノメチルエステルの量を示し
た。
実施例 2 トルロピシス・ピヌスIFO0741、デバリオミセ
ス・マラマIFO0668、シヨウドモナス・リボフラ
ビナIFO13584を実施例1と同様に培養し、菌体
懸濁液を調製した。各々菌体懸濁液1にβ−t
−ブトキシカルボニルアミノグルタル酸ジメチル
エステルを3gずつ添加し、3容ミニジヤーフ
アメンター中で撹拌、30℃で6時間反応させた。
反応後、実施例1と同様な手順で抽出精製し、更
にトリフルオロ酢酸を用いて脱保護したのちイオ
ン交換クロマトグラフイーで単離精製を行ない、
表2に示すような量の各々β−(S)−アミノグル
タル酸モノメチルエステルが白色結晶として得ら
れた。これらのNMRスペクトルは全て標品と一
致し、更に旋光度は〔α〕D 25=−5.50〜−5.61゜(C
=3、H2O)を示し、生成物はβ−(S)−アミ
ノグルタル酸モノメチルエステルであることが確
認された。
た。
実施例 2 トルロピシス・ピヌスIFO0741、デバリオミセ
ス・マラマIFO0668、シヨウドモナス・リボフラ
ビナIFO13584を実施例1と同様に培養し、菌体
懸濁液を調製した。各々菌体懸濁液1にβ−t
−ブトキシカルボニルアミノグルタル酸ジメチル
エステルを3gずつ添加し、3容ミニジヤーフ
アメンター中で撹拌、30℃で6時間反応させた。
反応後、実施例1と同様な手順で抽出精製し、更
にトリフルオロ酢酸を用いて脱保護したのちイオ
ン交換クロマトグラフイーで単離精製を行ない、
表2に示すような量の各々β−(S)−アミノグル
タル酸モノメチルエステルが白色結晶として得ら
れた。これらのNMRスペクトルは全て標品と一
致し、更に旋光度は〔α〕D 25=−5.50〜−5.61゜(C
=3、H2O)を示し、生成物はβ−(S)−アミ
ノグルタル酸モノメチルエステルであることが確
認された。
【表】
実施例 3
トルロプシス・ビヌスIFO0741、デバリオミセ
ス・マラマIFO0668、シユウドモナス・リブフラ
ビナIFO13584を実施例1と同様に培養し、菌体
懸濁液を各菌株につき2ずつ調製した。各々菌
体懸濁液を2等分し、一方にはβ−ベンジルオキ
シカルボニルグルタル酸ジエチルエステル3g、
他方にはβ−t−ブトキシカルボニルアミノグル
タル酸ジエチルエステル3gを添加し、PH7.0、
30℃、ミニジヤーフアメンター中で撹拌下24時間
反応させた。反応後、実施例1および2と同様な
手順で抽出精製して脱保護を行なつた結果、各々
反応液から油状の物質が得られた。このNMRス
ペクトルは標品のβ−アミノグルタル酸モノエチ
ルエステルと一致した。これらの施光度を測定し
た結果、〔α〕D 25=−3.80〜−3.85゜(C=4、H2O)
を示し、β−(S)−アミノグルタル酸モノエチル
エステルであることが確認された。
ス・マラマIFO0668、シユウドモナス・リブフラ
ビナIFO13584を実施例1と同様に培養し、菌体
懸濁液を各菌株につき2ずつ調製した。各々菌
体懸濁液を2等分し、一方にはβ−ベンジルオキ
シカルボニルグルタル酸ジエチルエステル3g、
他方にはβ−t−ブトキシカルボニルアミノグル
タル酸ジエチルエステル3gを添加し、PH7.0、
30℃、ミニジヤーフアメンター中で撹拌下24時間
反応させた。反応後、実施例1および2と同様な
手順で抽出精製して脱保護を行なつた結果、各々
反応液から油状の物質が得られた。このNMRス
ペクトルは標品のβ−アミノグルタル酸モノエチ
ルエステルと一致した。これらの施光度を測定し
た結果、〔α〕D 25=−3.80〜−3.85゜(C=4、H2O)
を示し、β−(S)−アミノグルタル酸モノエチル
エステルであることが確認された。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次式() (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、
Aは接触還元で、又は温和な加水分解で脱離でき
るアミノ保護基である) のβ−保護アミノグルタル酸ジアルキルエステル
に一方のエステル基(R)のみを選択的に加水分
解する能力を有するトルロプシス属、デバリオミ
セス属、エンドミセス属、サツカロマイコプシス
属、クリプトコツカス属、パキゾレン属、スポロ
ボロミセス属、シリンゴスポラ属、コリネバクテ
リウム属、シユウドモナス属、アースロバクター
属、バチルス属、スタフイロコツカス属、ストレ
プトコツカス属に属する微生物の培養液、菌体ま
たは菌体処理物を作用せしめ、ついでアミノ保護
基(A)を常法で脱離することを特徴とする、次式
() (式中、Rは前記と同じ意味をもつ) の光学活性β−(S)−アミノグルタル酸モノアル
キルエステルの製造法。 2 式()におけるAがベンジルオキシカルボ
ニル基であり、式()におけるRがメチル基ま
たはエチル基である特許請求の範囲第1項記載の
製造法。 3 式()におけるAがt−ブトキシカルボニ
ル基であり、式()におけるRがメチル基また
はエチル基である特許請求の範囲第1項記載の製
造法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1721481A JPS57132891A (en) | 1981-02-06 | 1981-02-06 | Preparation of optically active beta-(s)-aminoglutaric monoalkyl ester |
| US06/328,696 US4415657A (en) | 1980-12-30 | 1981-12-08 | Process for preparation of an optically active monoalkyl ester of β-(S)-aminoglutaric acid |
| GB8137930A GB2090592B (en) | 1980-12-30 | 1981-12-16 | Process for preparation of an optically active monoalkyl ester of b-(s)-aminoglutaric acid |
| DE19813150810 DE3150810A1 (de) | 1980-12-30 | 1981-12-22 | Verfahren zur herstellung eines optische aktiven monoalkylesters der ss-(s)-aminoglutarsaeure |
| BE0/206941A BE891632A (fr) | 1980-12-30 | 1981-12-28 | Procede de preparation d'esters monoalkyliques optiquement actifs de l'acide ???-(s)-aminoglutarique |
| FR8124534A FR2497230A1 (fr) | 1980-12-30 | 1981-12-30 | Procede de preparation d'esters monoalkyliques optiquement actifs d'acide b-(s)-aminoglutarique |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1721481A JPS57132891A (en) | 1981-02-06 | 1981-02-06 | Preparation of optically active beta-(s)-aminoglutaric monoalkyl ester |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57132891A JPS57132891A (en) | 1982-08-17 |
| JPH0242477B2 true JPH0242477B2 (ja) | 1990-09-21 |
Family
ID=11937688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1721481A Granted JPS57132891A (en) | 1980-12-30 | 1981-02-06 | Preparation of optically active beta-(s)-aminoglutaric monoalkyl ester |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57132891A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03236280A (ja) * | 1990-02-14 | 1991-10-22 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
-
1981
- 1981-02-06 JP JP1721481A patent/JPS57132891A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03236280A (ja) * | 1990-02-14 | 1991-10-22 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57132891A (en) | 1982-08-17 |
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