JPH0242814B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0242814B2 JPH0242814B2 JP57099340A JP9934082A JPH0242814B2 JP H0242814 B2 JPH0242814 B2 JP H0242814B2 JP 57099340 A JP57099340 A JP 57099340A JP 9934082 A JP9934082 A JP 9934082A JP H0242814 B2 JPH0242814 B2 JP H0242814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- acid
- human serum
- serum albumin
- injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明は、水に不溶性又は難溶性の医薬と人血
清アルブミンからなることを特徴とする可溶化製
剤に関する。更に詳しく言えば、芳香族性官能基
を有するカルボン酸化合物、又はステロイドホル
モン類、又はバルビタール系化合物、又は2−
[3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾー
ル−2−イル)−3,3−ジフエニルプロピル]−
2−アザビシクロ[2.2.2]オクタンと人血清ア
ルブミンからなることを特徴とする可溶化製剤に
関する。 従来、水に不溶性又は難溶性の薬物は、主に錠
剤、トローチ剤、バツカル剤、丸剤、懸濁剤、乳
剤などのような経口投与のための製剤やローシヨ
ン剤、軟膏剤、坐剤などのような非経口投与のた
めの製剤として製剤化され、注射用製剤として用
いるには多くの問題があつた。 注射剤は医薬品の物理的、化学的及び生物学的
性質により、水性注射剤、非水性注射剤、懸濁性
注射剤、固形あるいは粉末注射剤、乳濁性注射剤
に分類される。又適用法からは、投与部位によつ
て皮内注射、皮下注射、静脈注射、動脈注射、腹
腔内注射、脊髄腔内注射などに類別することがで
きる。いずれにしても薬物そのものが、水その他
の溶剤に溶解すれば注射剤への製剤化を容易に行
うことができる。 水に不溶性又は難溶性薬物を可溶化するために
は、 1 薬物の構造の一部を変えて可溶性誘導体にす
る方法、 2 第三物質、即ち溶解補助剤を添加する方法、 3 水と混合する有機溶媒を用いる方法 が一般に利用されている。例えば1)としては、
酸性物質はナトリウム塩、カリウム塩、スルホン
酸ナトリウム塩など、又塩基性物質は塩酸塩、臭
化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩などの
可溶性誘導体とする方法、2)としては界面活性
剤などの添加により、コンプレツクスやミセルを
形成させて可溶化する方法、3)としてはプロピ
レングリコールなどを使用して可溶化する方法が
ある。 局方に収載されている可溶化製剤としては、ア
ミドトリゾ酸のメグルミン注射液やフエノバルビ
タールの20%プロピレングリコール注などがあ
る。 アミドトリゾ酸のメグルミン注射液は、前記可
溶化法の1)に相当するものであるが、塩を形成
させることは薬物の構造の一部を変えることであ
り、原薬そのものの溶解性を上げることではな
い。従つてPHが変動することによつて薬物が析出
する等の問題が生ずる場合がある。一方フエノバ
ルビタールの20%プロピレングリコール注は前記
可溶化方法の3)に相当するものである。しかし
ながら前記2)及び3)の可溶化方法の溶解補助
剤として利用できる、生物学的に不活性な溶血性
を伴なわない界面活性剤や非水性溶剤は極めて少
なく、あまり実用化されていないのが現状であ
る。 本発明は、第三物質の添加による可溶化のため
の溶解補助剤を提供するものである。すなわち、
水に不溶性又は難溶性の薬物を可溶化するため
に、人血清アルブミンを溶解補助剤として用いる
ことに関する。 人血清アルブミンは、本来、人の血液成分であ
り、又全身の蛋白栄養と血液のコロイド浸透圧維
持作用を持つており、特殊血液製品として使用さ
れている。又、人血清アルブミンは他の類似の蛋
白アルブミンと同じく、複合体を形成し、活性成
分の安定化や定量法に利用されている。 特開昭48−33013号明細書には、炭化水素鎖の
中間にシクロペンタン環を有するプロスタン酸類
似の長鎖脂肪酸類をアルブミンとの複合体とする
ことによつて、水に対する溶解性が上がることが
開示されている。しかしこの技術は、 (1) 脂肪酸とアルブミンが、何らかの結合力、例
えばフアンデルワールス力による結合、イオン
結合、水素結合等で複合体を形成することによ
つてのみ溶解性が上がるという認識に基づいた
発明である。 (2) 複合体形成のために非常に複雑かつ多くの工
程を必要とする。例えばアルブミンの分子中に
含まれる脂肪酸を前処理により脱脂し、その後
透析平衡化法、セフアデツクス法、濃縮法、又
は水層−有機溶媒平衡化法等の複雑な操作を行
い、最後にグルコース−食塩溶液で透析し凍結
乾燥する必要がある。 (3) 凍結乾燥品のみを目的としている。 (4) アルブミンと複合体を形成する化合物が、長
鎖脂肪酸の炭化水素鎖の中間にシクロペンタン
環を有するプロスタン酸及びその一部の類似体
に限定されている。 点で本発明と全く異なり、しかも本発明を何ら
暗示するものではない。すなわち本発明は、複合
体の形成いかんにかかわらず、良好な溶解性を与
えるものであり、かつ複離な工程の多い操作を必
要としない。すなわちアルブミンの水性希釈液に
不溶性又は難溶性の化合物を加えるだけでよい。
さらに驚くべきことに、従来アルブミンとタン白
結合には適さないと考えられていた立体障害の大
きい置換基を有する脂肪酸、例えば芳香族性官能
基を有する非長鎖のカルボン酸誘導体、さらには
ステロイドホルモン類、バルビタール系化合物等
をも可溶化させる点に特徴がある。 また特開昭56−115723号明細書には、アルブミ
ンを配合したカリクレイン製剤が開示されてい
る。この製剤はきわめて安定性がよく、しかも医
薬として投与時に力価の高いカリクレイン製剤で
あると記載されており、それを支持する実験剤も
示されている。しかしながら溶解性の改善につい
ては全く触れられておらず、それを支持する実験
例も記載されていない。カリクレインは酸性蛋白
であり、水に対して不溶性であるが、前記明細書
の実施例にあるように、緩衝液によつてPHを調節
すれば溶解性が大きく向上することは公知の事実
である。さらに凍結乾燥時に溶解性が向上するこ
とについて若干述べられているが、この溶解性の
上昇がアルブミンの添加によるものであるか否か
については全く触れられていない。凍結乾燥する
ことにより粉末の微細化及び復水性の改善がなさ
れて溶解性が向上したものと考えられる。従つて
特開昭56−115723号の発明も溶解補助剤としての
アルブミンに関するものではない。 本発明では人血清アルブミンは特殊血液製品と
してすでに市販されているものが用いられる。 本発明で可溶化される薬物の具体例を挙げると (1) 立体障害の大きい芳香族性官能基を有する長
鎖型のカルボン酸として、トロンボキサンA2
拮抗剤である(5Z,15ξ)−9,11−メタノ−
10,10−ジメチル−13−アザ−15−ヒドロキシ
−16−フエニル−17,18,19,20−テトラノル
−11a−カルバトロンボ−5−エン酸及び
(5Z,15ξ)−9,11−メタノ−10,10−ジメチ
ル−13−アザ−15−ヒドロキシ−16−(4−エ
チルフエニルチオ)−17,18,19,20−テトラ
ノル−11a−カルバトロンボ−5−エン酸、 (2) 立体障害の大きい芳香族性官能基を有する非
長鎖型のカルボン酸として、トロンボキサン
A2生合成酵素阻害剤である(E)−3−〔4−
(ピリジン−3−イルメチル)〕フエニルメタク
リル酸、アルドース還元酵素阻害剤である
(E)−3−カルボキシメチル−5−〔(E)−2
−メチルシンナミリデン〕ロダニン、X線造影
剤であるアミドトリゾ酸及び(3)ステロイドホル
モン類として、プロゲステロン、テストステロ
ン、エストラジオール、(4)バルビタール系化合
物として、アモバルビタール、フエノバルビタ
ール及び(5)止瀉作用を持つ化合物として、2−
[3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾ
ール−2−イル)−3,3−ジフエニルプロピ
ル]−アザビシクロ[2.2.2]オクタンが挙げら
れる。従つて(1),(2),(3)及び(4)に記載したよう
なものであれば、将来開発される物質について
も本発明の溶解補助剤は有効と考えられる。 本発明に用いられる人血清アルブミンは、適当
量の溶液剤、例えば生理食塩液又は注射用蒸留
水、ブドウ糖注射液などにより、混合希釈して5
%(W/V)から50%(W/V)の濃度として使
用できる。好ましくは10〜25%濃度として使用さ
れる。 本発明の可溶化製剤は、目的とする不溶性又は
難溶性の薬物及び適当な補助剤、例えば賦形剤を
上記の方法により得られた人血清アルブミン含有
溶液剤に溶解させ、公知の方法により無菌化する
ことにより製造することができる。これらはまた
凍結乾燥により無菌の固体組成物を製造しておい
て、使用前に注射用蒸留水または無菌の溶液剤に
溶解して使用することもできる。 本発明に用いられる人血清アルブミンの溶解補
助剤としての特徴をまとめると、 1 人血清アルブミンは人の血液成分であり、他
の界面活性剤や非水性溶剤に比べて、溶血性や
局所刺激がなく、血液代用品として用いられて
いる。 2 人血清アルブミンは芳香族性官能基を有する
カルボン酸類に対して可溶化の効果が大きい。 3 人血清アルブミンはステロイド、バルピツレ
ートなどに対しても可溶化効果がある。 4 通常、水に対する溶解度が0.1mg/ml以下の
不溶性又は難溶性薬物に可溶化効果が高い。 以下に本発明の可溶化効果を具体的に説明す
る。 実験例 不溶性または難溶性薬物として、(5Z,15ξ)−
9,11−メタノ−10,10−ジメチル−13−アザ−
15−ヒドロキシ−16−フエニル−17,18,19,20
−テトラノル−11a−カルバトロンボ−5−エン
酸(化合物A)、(5Z,15ξ)−9,11−メタノ−
10,10−ジメチル−13−アザ−15−ヒドロキシ−
16−(4−エチルフエニルチオ)−17,18,19,20
−テトラノル−11a−カルバトロンボ−5−エン
酸(化合物B)、(E)−3〔4−(ピリジン−3−
イルメチル)〕フエニルメタクリル酸(化合物
C)、(E)−3−カルボキシメチル−5−〔(E)−
2−メチルシンナミリデン〕ロダニン(化合物
D)、アミドトリゾ酸(化合物E)、プロゲステロ
ン(化合物F)、テストステロン(化合物G)、エ
ストラジオール(化合物H)、アモバルビタール
(化合物I)、フエノバルビタール(化合物J)及
び2−〔3−(5−メチル−1,3,4−オキサジ
アゾール−2−イル〕−3,3−ジフエニルプロ
ピル〕−アサビシクロ〔2,2,2〕オクタン
(化合物K)を用いて、それぞれの化合物10mgに
蒸留水を加えて、充分かくはんし、25℃において
完全に溶解するまでに加えた蒸留水の全量を測定
し、25℃における蒸留水に対する溶解度を求め
た。次に蒸留水の代わりに25%(W/V)人血清
アルブミン水溶液を用いて、同様にして25℃にお
ける25%(W/V)人血清アルブミン水溶液に対
する溶解度を求めた。結果を以下の表に示す。
清アルブミンからなることを特徴とする可溶化製
剤に関する。更に詳しく言えば、芳香族性官能基
を有するカルボン酸化合物、又はステロイドホル
モン類、又はバルビタール系化合物、又は2−
[3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾー
ル−2−イル)−3,3−ジフエニルプロピル]−
2−アザビシクロ[2.2.2]オクタンと人血清ア
ルブミンからなることを特徴とする可溶化製剤に
関する。 従来、水に不溶性又は難溶性の薬物は、主に錠
剤、トローチ剤、バツカル剤、丸剤、懸濁剤、乳
剤などのような経口投与のための製剤やローシヨ
ン剤、軟膏剤、坐剤などのような非経口投与のた
めの製剤として製剤化され、注射用製剤として用
いるには多くの問題があつた。 注射剤は医薬品の物理的、化学的及び生物学的
性質により、水性注射剤、非水性注射剤、懸濁性
注射剤、固形あるいは粉末注射剤、乳濁性注射剤
に分類される。又適用法からは、投与部位によつ
て皮内注射、皮下注射、静脈注射、動脈注射、腹
腔内注射、脊髄腔内注射などに類別することがで
きる。いずれにしても薬物そのものが、水その他
の溶剤に溶解すれば注射剤への製剤化を容易に行
うことができる。 水に不溶性又は難溶性薬物を可溶化するために
は、 1 薬物の構造の一部を変えて可溶性誘導体にす
る方法、 2 第三物質、即ち溶解補助剤を添加する方法、 3 水と混合する有機溶媒を用いる方法 が一般に利用されている。例えば1)としては、
酸性物質はナトリウム塩、カリウム塩、スルホン
酸ナトリウム塩など、又塩基性物質は塩酸塩、臭
化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩などの
可溶性誘導体とする方法、2)としては界面活性
剤などの添加により、コンプレツクスやミセルを
形成させて可溶化する方法、3)としてはプロピ
レングリコールなどを使用して可溶化する方法が
ある。 局方に収載されている可溶化製剤としては、ア
ミドトリゾ酸のメグルミン注射液やフエノバルビ
タールの20%プロピレングリコール注などがあ
る。 アミドトリゾ酸のメグルミン注射液は、前記可
溶化法の1)に相当するものであるが、塩を形成
させることは薬物の構造の一部を変えることであ
り、原薬そのものの溶解性を上げることではな
い。従つてPHが変動することによつて薬物が析出
する等の問題が生ずる場合がある。一方フエノバ
ルビタールの20%プロピレングリコール注は前記
可溶化方法の3)に相当するものである。しかし
ながら前記2)及び3)の可溶化方法の溶解補助
剤として利用できる、生物学的に不活性な溶血性
を伴なわない界面活性剤や非水性溶剤は極めて少
なく、あまり実用化されていないのが現状であ
る。 本発明は、第三物質の添加による可溶化のため
の溶解補助剤を提供するものである。すなわち、
水に不溶性又は難溶性の薬物を可溶化するため
に、人血清アルブミンを溶解補助剤として用いる
ことに関する。 人血清アルブミンは、本来、人の血液成分であ
り、又全身の蛋白栄養と血液のコロイド浸透圧維
持作用を持つており、特殊血液製品として使用さ
れている。又、人血清アルブミンは他の類似の蛋
白アルブミンと同じく、複合体を形成し、活性成
分の安定化や定量法に利用されている。 特開昭48−33013号明細書には、炭化水素鎖の
中間にシクロペンタン環を有するプロスタン酸類
似の長鎖脂肪酸類をアルブミンとの複合体とする
ことによつて、水に対する溶解性が上がることが
開示されている。しかしこの技術は、 (1) 脂肪酸とアルブミンが、何らかの結合力、例
えばフアンデルワールス力による結合、イオン
結合、水素結合等で複合体を形成することによ
つてのみ溶解性が上がるという認識に基づいた
発明である。 (2) 複合体形成のために非常に複雑かつ多くの工
程を必要とする。例えばアルブミンの分子中に
含まれる脂肪酸を前処理により脱脂し、その後
透析平衡化法、セフアデツクス法、濃縮法、又
は水層−有機溶媒平衡化法等の複雑な操作を行
い、最後にグルコース−食塩溶液で透析し凍結
乾燥する必要がある。 (3) 凍結乾燥品のみを目的としている。 (4) アルブミンと複合体を形成する化合物が、長
鎖脂肪酸の炭化水素鎖の中間にシクロペンタン
環を有するプロスタン酸及びその一部の類似体
に限定されている。 点で本発明と全く異なり、しかも本発明を何ら
暗示するものではない。すなわち本発明は、複合
体の形成いかんにかかわらず、良好な溶解性を与
えるものであり、かつ複離な工程の多い操作を必
要としない。すなわちアルブミンの水性希釈液に
不溶性又は難溶性の化合物を加えるだけでよい。
さらに驚くべきことに、従来アルブミンとタン白
結合には適さないと考えられていた立体障害の大
きい置換基を有する脂肪酸、例えば芳香族性官能
基を有する非長鎖のカルボン酸誘導体、さらには
ステロイドホルモン類、バルビタール系化合物等
をも可溶化させる点に特徴がある。 また特開昭56−115723号明細書には、アルブミ
ンを配合したカリクレイン製剤が開示されてい
る。この製剤はきわめて安定性がよく、しかも医
薬として投与時に力価の高いカリクレイン製剤で
あると記載されており、それを支持する実験剤も
示されている。しかしながら溶解性の改善につい
ては全く触れられておらず、それを支持する実験
例も記載されていない。カリクレインは酸性蛋白
であり、水に対して不溶性であるが、前記明細書
の実施例にあるように、緩衝液によつてPHを調節
すれば溶解性が大きく向上することは公知の事実
である。さらに凍結乾燥時に溶解性が向上するこ
とについて若干述べられているが、この溶解性の
上昇がアルブミンの添加によるものであるか否か
については全く触れられていない。凍結乾燥する
ことにより粉末の微細化及び復水性の改善がなさ
れて溶解性が向上したものと考えられる。従つて
特開昭56−115723号の発明も溶解補助剤としての
アルブミンに関するものではない。 本発明では人血清アルブミンは特殊血液製品と
してすでに市販されているものが用いられる。 本発明で可溶化される薬物の具体例を挙げると (1) 立体障害の大きい芳香族性官能基を有する長
鎖型のカルボン酸として、トロンボキサンA2
拮抗剤である(5Z,15ξ)−9,11−メタノ−
10,10−ジメチル−13−アザ−15−ヒドロキシ
−16−フエニル−17,18,19,20−テトラノル
−11a−カルバトロンボ−5−エン酸及び
(5Z,15ξ)−9,11−メタノ−10,10−ジメチ
ル−13−アザ−15−ヒドロキシ−16−(4−エ
チルフエニルチオ)−17,18,19,20−テトラ
ノル−11a−カルバトロンボ−5−エン酸、 (2) 立体障害の大きい芳香族性官能基を有する非
長鎖型のカルボン酸として、トロンボキサン
A2生合成酵素阻害剤である(E)−3−〔4−
(ピリジン−3−イルメチル)〕フエニルメタク
リル酸、アルドース還元酵素阻害剤である
(E)−3−カルボキシメチル−5−〔(E)−2
−メチルシンナミリデン〕ロダニン、X線造影
剤であるアミドトリゾ酸及び(3)ステロイドホル
モン類として、プロゲステロン、テストステロ
ン、エストラジオール、(4)バルビタール系化合
物として、アモバルビタール、フエノバルビタ
ール及び(5)止瀉作用を持つ化合物として、2−
[3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾ
ール−2−イル)−3,3−ジフエニルプロピ
ル]−アザビシクロ[2.2.2]オクタンが挙げら
れる。従つて(1),(2),(3)及び(4)に記載したよう
なものであれば、将来開発される物質について
も本発明の溶解補助剤は有効と考えられる。 本発明に用いられる人血清アルブミンは、適当
量の溶液剤、例えば生理食塩液又は注射用蒸留
水、ブドウ糖注射液などにより、混合希釈して5
%(W/V)から50%(W/V)の濃度として使
用できる。好ましくは10〜25%濃度として使用さ
れる。 本発明の可溶化製剤は、目的とする不溶性又は
難溶性の薬物及び適当な補助剤、例えば賦形剤を
上記の方法により得られた人血清アルブミン含有
溶液剤に溶解させ、公知の方法により無菌化する
ことにより製造することができる。これらはまた
凍結乾燥により無菌の固体組成物を製造しておい
て、使用前に注射用蒸留水または無菌の溶液剤に
溶解して使用することもできる。 本発明に用いられる人血清アルブミンの溶解補
助剤としての特徴をまとめると、 1 人血清アルブミンは人の血液成分であり、他
の界面活性剤や非水性溶剤に比べて、溶血性や
局所刺激がなく、血液代用品として用いられて
いる。 2 人血清アルブミンは芳香族性官能基を有する
カルボン酸類に対して可溶化の効果が大きい。 3 人血清アルブミンはステロイド、バルピツレ
ートなどに対しても可溶化効果がある。 4 通常、水に対する溶解度が0.1mg/ml以下の
不溶性又は難溶性薬物に可溶化効果が高い。 以下に本発明の可溶化効果を具体的に説明す
る。 実験例 不溶性または難溶性薬物として、(5Z,15ξ)−
9,11−メタノ−10,10−ジメチル−13−アザ−
15−ヒドロキシ−16−フエニル−17,18,19,20
−テトラノル−11a−カルバトロンボ−5−エン
酸(化合物A)、(5Z,15ξ)−9,11−メタノ−
10,10−ジメチル−13−アザ−15−ヒドロキシ−
16−(4−エチルフエニルチオ)−17,18,19,20
−テトラノル−11a−カルバトロンボ−5−エン
酸(化合物B)、(E)−3〔4−(ピリジン−3−
イルメチル)〕フエニルメタクリル酸(化合物
C)、(E)−3−カルボキシメチル−5−〔(E)−
2−メチルシンナミリデン〕ロダニン(化合物
D)、アミドトリゾ酸(化合物E)、プロゲステロ
ン(化合物F)、テストステロン(化合物G)、エ
ストラジオール(化合物H)、アモバルビタール
(化合物I)、フエノバルビタール(化合物J)及
び2−〔3−(5−メチル−1,3,4−オキサジ
アゾール−2−イル〕−3,3−ジフエニルプロ
ピル〕−アサビシクロ〔2,2,2〕オクタン
(化合物K)を用いて、それぞれの化合物10mgに
蒸留水を加えて、充分かくはんし、25℃において
完全に溶解するまでに加えた蒸留水の全量を測定
し、25℃における蒸留水に対する溶解度を求め
た。次に蒸留水の代わりに25%(W/V)人血清
アルブミン水溶液を用いて、同様にして25℃にお
ける25%(W/V)人血清アルブミン水溶液に対
する溶解度を求めた。結果を以下の表に示す。
【表】
以下に本発明の溶解補助剤を用いた製剤実施例
を挙げるが、本発明は、これにより限定されるも
のではない。 実施例 1 人血清アルブミン2.5gを注射用蒸留水10mlに
溶解し、次いで40mgの化合物Aを加えて溶解し、
常法により無菌過し、滅菌された3ml容アンプ
ルに1mlずつ分注し、凍結乾燥することにより、
注射用固型製剤10アンプルを得た。 実施例 2 人血清アルブミン25gを注射用蒸留水10mlに溶
解し、次いで100mgの化合物Kを加えて溶解し、
常法により無菌過し、1ml容アンプルに1mlず
つ分注し、60℃−60分を1日1回、3日間低温間
けつ滅菌法により滅菌し、注射剤10アンプルを得
た。
を挙げるが、本発明は、これにより限定されるも
のではない。 実施例 1 人血清アルブミン2.5gを注射用蒸留水10mlに
溶解し、次いで40mgの化合物Aを加えて溶解し、
常法により無菌過し、滅菌された3ml容アンプ
ルに1mlずつ分注し、凍結乾燥することにより、
注射用固型製剤10アンプルを得た。 実施例 2 人血清アルブミン25gを注射用蒸留水10mlに溶
解し、次いで100mgの化合物Kを加えて溶解し、
常法により無菌過し、1ml容アンプルに1mlず
つ分注し、60℃−60分を1日1回、3日間低温間
けつ滅菌法により滅菌し、注射剤10アンプルを得
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族性官能基を有するカルボン酸化合物、
又はステロイドホルモン類、又はバルビタール系
化合物、又は2−[3−(5−メチル−1,3,4
−オキサジアゾール−2−イル)−3,3−ジフ
エニルプロピル]−2−アザビシクロ[2.2.2]オ
クタンから選ばれる化合物と人血清アルブミンか
らなることを特徴とする可溶化製剤。 2 化合物がトロンボキサンA2拮抗剤又はトロ
ンボキサンA2生合成阻害剤又はアルドース還元
酵素阻害剤又はX線造影剤から選ばれる化合物で
ある特許請求の範囲第1項記載の製剤。 3 化合物が、(5Z,15ξ)−9,11−メタノ−
10,10−ジメチル−13−アザ−15−ヒドロキシ−
16−フエニル−17,18,19,20−テトラノル−
11a−カルバトロンボ−5−エン酸又は(5Z,
15ξ)−9,11−メタノ−10,10−ジメチル−13
−アザ−15−ヒドロキシ−16−(4−エチルフエ
ニルチオ)−17,18,19,20−テトラノル−11a
−カルバトロンボ−5−エン酸又は(E)−3−
[4−(ピリジン−3−イルメチル)]フエニルメ
タクリル酸又は(E)−3−カルボキシメチル−
5−[(E)−2−メチルシンナミリデン]ロダニ
ン又はアミドトリゾ酸又はプロゲステロン又はテ
ストステロン又はエストラジオール又はアモバル
ビタール又はフエノバルビタール又は2−[3−
(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−
2−イル)−3,3−ジフエニルプロピル]−アザ
ビシクロ[2.2.2]オクタンから選ばれる化合物
である特許請求の範囲第1項記載の製剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57099340A JPS58216126A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | 可容化製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57099340A JPS58216126A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | 可容化製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58216126A JPS58216126A (ja) | 1983-12-15 |
| JPH0242814B2 true JPH0242814B2 (ja) | 1990-09-26 |
Family
ID=14244889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57099340A Granted JPS58216126A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | 可容化製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58216126A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04104018U (ja) * | 1991-02-16 | 1992-09-08 | 安光 石田 | 磁石付き収納ホツク付きフロントカバ− |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0762039B2 (ja) * | 1985-12-28 | 1995-07-05 | 株式会社日本ハイポックス | 粉末状ビタミンe―アルブミン複合体 |
| JPH0278699A (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-19 | Green Cross Corp:The | ベンゾイルウレア系化合物・アルブミン複合体 |
| JPH05139971A (ja) * | 1991-11-20 | 1993-06-08 | Takada Seiyaku Kk | 硝酸イソソルビド注射剤 |
| HUP9701554D0 (en) * | 1997-09-18 | 1997-11-28 | Human Oltoanyagtermeloe Gyogys | Pharmaceutical composition containing plazma proteins |
| AU2530700A (en) * | 1999-02-11 | 2000-08-29 | Kinetana Inc. | Serum albumin-based parenteral formulations of polyene macrolides |
| WO2009116557A1 (ja) * | 2008-03-21 | 2009-09-24 | 富士フイルム株式会社 | 薬剤含有組成物 |
| WO2016187147A1 (en) * | 2015-05-15 | 2016-11-24 | Fl Therapeutics Llc | Docetaxel and human serum albumin complexes |
| EP3755303A1 (en) * | 2018-02-23 | 2020-12-30 | Biotronik AG | Parenteral formulation materials and methods for 40-o-cyclic hydrocarbon esters and related structures |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4833013A (ja) * | 1971-08-30 | 1973-05-07 |
-
1982
- 1982-06-11 JP JP57099340A patent/JPS58216126A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04104018U (ja) * | 1991-02-16 | 1992-09-08 | 安光 石田 | 磁石付き収納ホツク付きフロントカバ− |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58216126A (ja) | 1983-12-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2577049B2 (ja) | シクロスポリン製剤 | |
| JP3903061B2 (ja) | 薬物を含有するナノ粒子およびその製造方法、ならびに当該ナノ粒子からなる非経口投与用製剤 | |
| JP2002522357A (ja) | 胆汁酸を有する清浄水溶液型製剤の調剤 | |
| JP2002522357A5 (ja) | ||
| HU181703B (en) | Process for producing aqueus solutuins of water insoluble or hardly soluble vitamines, steroides, localanesthetics, prostanoides and non-steroid and antiphlogistic agents | |
| JP2011116776A (ja) | アミオダロンおよびスルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む製剤 | |
| EP0336200B1 (en) | Pharmaceutical compositions of piroxicam in aqueous solutions and process for their preparation | |
| JPS63201133A (ja) | 混合ミセル溶液 | |
| JP2003535893A (ja) | 透明水性麻酔剤組成物 | |
| MXPA04004024A (es) | Composicion farmaceutica de acido 2-(4-isobutilfenil) propionico. | |
| US6025396A (en) | Stable prostaglandin E1-containing injectable composition | |
| EP1848278A2 (en) | Oral formulations for delivery of catecholic butanes including ndga compounds | |
| CN107810000B (zh) | 来氟米林的可注射药物组合物 | |
| JPH0242814B2 (ja) | ||
| BG107312A (bg) | Фармацевтична форма на пептиди, методи за нейнотополучаване и приложение | |
| KR0168436B1 (ko) | 비스테로이드계 소염진통제를 함유하는 수중유형 유화 조성물 | |
| OA12750A (fr) | Compositions pharmaceutiques à base de dérivés d'azétidine. | |
| JPH0278699A (ja) | ベンゾイルウレア系化合物・アルブミン複合体 | |
| JPH0741422A (ja) | γ−オリザノールの水への可溶化方法 | |
| BR112013005763B1 (pt) | Injeção de 5a-androstano-3ss, 5, 6ss-triol e método para prrparação da injeção | |
| CA3157999A1 (en) | Injectable compositions of ursodeoxycholic acid | |
| KR20240125980A (ko) | 4-((2-하이드록시-3-메톡시벤질)아미노)벤젠설폰아미드 유도체를 함유하는 수성 비경구 약제학적 제제 | |
| JPH06510042A (ja) | ロイコトリエンレセプター拮抗剤−抗ヒスタミン剤複合体 | |
| JP4475405B2 (ja) | 医薬組成物 | |
| JP2010030906A (ja) | 難水溶性薬剤の薬液製剤、その薬液製剤製造方法および希釈薬液製剤製造方法 |