JPH0244895B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0244895B2 JPH0244895B2 JP57179124A JP17912482A JPH0244895B2 JP H0244895 B2 JPH0244895 B2 JP H0244895B2 JP 57179124 A JP57179124 A JP 57179124A JP 17912482 A JP17912482 A JP 17912482A JP H0244895 B2 JPH0244895 B2 JP H0244895B2
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- JP
- Japan
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- less
- steel
- corrosion cracking
- stress corrosion
- corrosion
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- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
Description
本発明は耐応力腐食割れ性のすぐれたオーステ
ナイト系ステンレス鋼に関するものである。 SUS304に代表されるオーステナイト系ステン
レス鋼は耐食性、溶接性および加工性にすぐれて
いることから広い用途に用いられているが、Cl-
イオンを含み、かつ比較的温度の高い使用環境に
おいて応力腐食割れを発生することがある。 ステンレス鋼の応力腐食割れの研究には主とし
て濃厚塩化マグネシウム溶液あるいは濃厚食塩溶
液が用いられてきた。これらの促進試験用溶液中
における応力腐食割れ感受性におよぼす成分元素
の影響は溶液の種類により異なる。たとえば
JISG0576に規格されている42%塩化マグネシウ
ム溶液に対してはMoの添加は有害であるが、1
%重クロム酸ナトリウムを酸化剤として添加した
20%食塩溶液に対してはMoの添加は有効であ
る。このように応力腐食割れ感受性に対する成分
元素の影響が試験溶液の種類等によつて異なるこ
とを考えた場合、実環境に近い試験条件で成分元
素の影響を明らかにする必要がある。 本発明者らは、溶接部に隙間を有する構造で溶
接残留応力を有するスポツト溶接試片を用いて、
実環境のような低濃度食塩溶液における応力腐食
割れは隙間腐食部から発生することを見いだし、
耐応力腐食割れ性にすぐれたオーステナイト系ス
テンレス鋼を開発すべく種々研究を重ねた。 本発明者等は耐応力腐食割れ性改善のために
SUS304系ステンレス鋼にCuを添加し、その際
に、鋼中に含まれるPとの関係を詳細に検討し、
Cu量とP量の相対量と腐食の間にある種の関係
があることを知見し、耐応力腐食割れ性に優れた
鋼組成を見出した。 本発明によれば、 重量で、 C:0.08%以下 Si:1.0%以下 Mn:2.0%以下 P:0.045%以下 S:0.03%以下 Ni:6.0%を超え20.0%以下 Cr:16.0−25.0% Cu:1.5%を超え3.0%以下 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からな
り、CuとPの含有量が次の関係 30[P%]+0.6%≦[Cu%] を満足することを特徴とする耐応力腐食割れ性の
すぐれたオーステナイト系ステンレス鋼が提供さ
れる。 本発明鋼の成分限定の理由を以下に説明する。 C:Cは耐応力腐食割れ性に大きな影響を与えな
い。しかしCを高くすると溶接した時にCr炭
化物が析出しやすいので上限は0.08%とした。 Si:Siは製鋼時、脱酸のために必要があるが加工
性を害するので上限は1.0%とした。 Mn:Mnは製鋼時の脱酸、脱硫および熱間加工
性改善のため必要であるが、耐食性を劣下させ
るので上限は2.0%とした。 S:Sは応力腐食割れ感受性には影響しないので
通常許容される0.03%以下ならよいが、腐食の
発生には有害であるので低いのが望ましい。 Cr:Crは耐食性を保つために不可欠な元素であ
り、16%未満では十分な耐食性が得られない。
一方25%を越すと加工性が悪くなるので16.0〜
25.0%に限定した。 Ni:Niはオーステナイト相を維持するための必
須の元素であり、耐酸性を維持するためには
6.0%以上を必要とするが、20%を越す添加は
経済的に高くなるので6.0〜20.0%に限定した。 先に述べたように、本発明者らはSUS304系鋼
にCuを添加すると低濃度食塩溶液において隙間
腐食が広がり、応力腐食割れ感受性が小さくなる
ことを知見した。すなわちCuは腐食を広げる作
用をもつため、上述の腐食を集中させるPの作用
を打ち消し応力腐食割れ感受性を小さくする。応
力腐食割れの発生を防ぐために必要なCu量はP
量が高くなると高くなる。割れの発生を防ぐため
のCuの下限量は以下に詳細に述べるように実験
的に導き出された次式で規定することができる。 〔Cu%〕≧30〔P%〕+0.6% Cuはこのように腐食を広げる作用をもつため
多く添加してもよいが、3.0%を越えると熱間加
工性を損なうので上限は3.0%とする。Pは溶接
性を損なうので上限は0.045%とする。Pをこの
上限付近の含有量に留めるためには、1.5%を超
えるCuを含有させる必要がある。 本発明鋼を実施例により具体的に説明する。 本発明鋼(実施例鋼)および比較鋼の組成を第
1表に示す。
ナイト系ステンレス鋼に関するものである。 SUS304に代表されるオーステナイト系ステン
レス鋼は耐食性、溶接性および加工性にすぐれて
いることから広い用途に用いられているが、Cl-
イオンを含み、かつ比較的温度の高い使用環境に
おいて応力腐食割れを発生することがある。 ステンレス鋼の応力腐食割れの研究には主とし
て濃厚塩化マグネシウム溶液あるいは濃厚食塩溶
液が用いられてきた。これらの促進試験用溶液中
における応力腐食割れ感受性におよぼす成分元素
の影響は溶液の種類により異なる。たとえば
JISG0576に規格されている42%塩化マグネシウ
ム溶液に対してはMoの添加は有害であるが、1
%重クロム酸ナトリウムを酸化剤として添加した
20%食塩溶液に対してはMoの添加は有効であ
る。このように応力腐食割れ感受性に対する成分
元素の影響が試験溶液の種類等によつて異なるこ
とを考えた場合、実環境に近い試験条件で成分元
素の影響を明らかにする必要がある。 本発明者らは、溶接部に隙間を有する構造で溶
接残留応力を有するスポツト溶接試片を用いて、
実環境のような低濃度食塩溶液における応力腐食
割れは隙間腐食部から発生することを見いだし、
耐応力腐食割れ性にすぐれたオーステナイト系ス
テンレス鋼を開発すべく種々研究を重ねた。 本発明者等は耐応力腐食割れ性改善のために
SUS304系ステンレス鋼にCuを添加し、その際
に、鋼中に含まれるPとの関係を詳細に検討し、
Cu量とP量の相対量と腐食の間にある種の関係
があることを知見し、耐応力腐食割れ性に優れた
鋼組成を見出した。 本発明によれば、 重量で、 C:0.08%以下 Si:1.0%以下 Mn:2.0%以下 P:0.045%以下 S:0.03%以下 Ni:6.0%を超え20.0%以下 Cr:16.0−25.0% Cu:1.5%を超え3.0%以下 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からな
り、CuとPの含有量が次の関係 30[P%]+0.6%≦[Cu%] を満足することを特徴とする耐応力腐食割れ性の
すぐれたオーステナイト系ステンレス鋼が提供さ
れる。 本発明鋼の成分限定の理由を以下に説明する。 C:Cは耐応力腐食割れ性に大きな影響を与えな
い。しかしCを高くすると溶接した時にCr炭
化物が析出しやすいので上限は0.08%とした。 Si:Siは製鋼時、脱酸のために必要があるが加工
性を害するので上限は1.0%とした。 Mn:Mnは製鋼時の脱酸、脱硫および熱間加工
性改善のため必要であるが、耐食性を劣下させ
るので上限は2.0%とした。 S:Sは応力腐食割れ感受性には影響しないので
通常許容される0.03%以下ならよいが、腐食の
発生には有害であるので低いのが望ましい。 Cr:Crは耐食性を保つために不可欠な元素であ
り、16%未満では十分な耐食性が得られない。
一方25%を越すと加工性が悪くなるので16.0〜
25.0%に限定した。 Ni:Niはオーステナイト相を維持するための必
須の元素であり、耐酸性を維持するためには
6.0%以上を必要とするが、20%を越す添加は
経済的に高くなるので6.0〜20.0%に限定した。 先に述べたように、本発明者らはSUS304系鋼
にCuを添加すると低濃度食塩溶液において隙間
腐食が広がり、応力腐食割れ感受性が小さくなる
ことを知見した。すなわちCuは腐食を広げる作
用をもつため、上述の腐食を集中させるPの作用
を打ち消し応力腐食割れ感受性を小さくする。応
力腐食割れの発生を防ぐために必要なCu量はP
量が高くなると高くなる。割れの発生を防ぐため
のCuの下限量は以下に詳細に述べるように実験
的に導き出された次式で規定することができる。 〔Cu%〕≧30〔P%〕+0.6% Cuはこのように腐食を広げる作用をもつため
多く添加してもよいが、3.0%を越えると熱間加
工性を損なうので上限は3.0%とする。Pは溶接
性を損なうので上限は0.045%とする。Pをこの
上限付近の含有量に留めるためには、1.5%を超
えるCuを含有させる必要がある。 本発明鋼を実施例により具体的に説明する。 本発明鋼(実施例鋼)および比較鋼の組成を第
1表に示す。
【表】
【表】
* 市販鋼
これらの鋼を板厚1mmの鋼板とし、溶体化処理
し、幅29mm、長さ31mmの板の上に同一材料の幅14
mm、長さ16mmの板を重ねてスポツト溶接した試片
を、80℃の50ppmCl-1濃度のNaCl溶液に30日間
浸漬する試験を行なつた。応力腐食割れ発生の有
無は断面観察により判断した。 結果は第1表中に記入され、また第1図に示さ
れている。 第1図から耐応力腐食割れ性を確保するにはP
量とCu量の相関関係を前記の式の関係に保つ必
要があることがわかる。Pを低くすると応力腐食
割れ感受性は小さくなつていくが、適正量のCu
を含まないと、P:0.005%の鋼(鋼No.5)にお
いても隙間腐食による腐食孔の底部から割れが発
生する。この場合腐食孔の深さは0.3〜0.4mmに達
する。Pが低い鋼では最初隙間腐食の成長が大き
いが、時間と共に腐食孔内に溶出したPが腐食孔
内の溶解を抑制していく。しかしながら腐食孔の
先端は腐食孔の他の部分より応力が大きいため活
性に保たれる。このように腐食が局部に集中する
ためこの部分から応力腐食割れが発生するものと
考えられる。 本発明鋼は耐応力腐食割れ性にすぐれているた
め、現在SUS304を用いて応力腐食割れが発生し
ている、温水用機器(例えば電気温水器、温水ボ
イラー)や給湯配管用等の材料として好適である
とともに、Cuを成分組成としているので硫酸や
塩酸等の非酸化性酸の環境下においてもすぐれた
耐食性が期待される。
これらの鋼を板厚1mmの鋼板とし、溶体化処理
し、幅29mm、長さ31mmの板の上に同一材料の幅14
mm、長さ16mmの板を重ねてスポツト溶接した試片
を、80℃の50ppmCl-1濃度のNaCl溶液に30日間
浸漬する試験を行なつた。応力腐食割れ発生の有
無は断面観察により判断した。 結果は第1表中に記入され、また第1図に示さ
れている。 第1図から耐応力腐食割れ性を確保するにはP
量とCu量の相関関係を前記の式の関係に保つ必
要があることがわかる。Pを低くすると応力腐食
割れ感受性は小さくなつていくが、適正量のCu
を含まないと、P:0.005%の鋼(鋼No.5)にお
いても隙間腐食による腐食孔の底部から割れが発
生する。この場合腐食孔の深さは0.3〜0.4mmに達
する。Pが低い鋼では最初隙間腐食の成長が大き
いが、時間と共に腐食孔内に溶出したPが腐食孔
内の溶解を抑制していく。しかしながら腐食孔の
先端は腐食孔の他の部分より応力が大きいため活
性に保たれる。このように腐食が局部に集中する
ためこの部分から応力腐食割れが発生するものと
考えられる。 本発明鋼は耐応力腐食割れ性にすぐれているた
め、現在SUS304を用いて応力腐食割れが発生し
ている、温水用機器(例えば電気温水器、温水ボ
イラー)や給湯配管用等の材料として好適である
とともに、Cuを成分組成としているので硫酸や
塩酸等の非酸化性酸の環境下においてもすぐれた
耐食性が期待される。
第1図は本発明鋼および比較鋼のスポツト溶接
試片を80℃の50ppmCl-1溶液中に30日間浸漬した
時の応力腐食割れの有無におよぼすPとCuの影
響を示した図である。
試片を80℃の50ppmCl-1溶液中に30日間浸漬した
時の応力腐食割れの有無におよぼすPとCuの影
響を示した図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量で、 C:0.08%以下 Si:1.0%以下 Mn:2.0%以下 P:0.045%以下 S:0.03%以下 Ni:6.0%を超え20.0%以下 Cr:16.0−25.0% Cu:1.5%を超え3.0%以下 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からな
り、CuとPの含有量が次の関係 30[P%]+0.6%≦[Cu%] を満足することを特徴とする耐応力腐食割れ性の
すぐれたオーステナイト系ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17912482A JPS5970749A (ja) | 1982-10-14 | 1982-10-14 | 耐応力腐食割れ性のすぐれたオ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17912482A JPS5970749A (ja) | 1982-10-14 | 1982-10-14 | 耐応力腐食割れ性のすぐれたオ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5970749A JPS5970749A (ja) | 1984-04-21 |
| JPH0244895B2 true JPH0244895B2 (ja) | 1990-10-05 |
Family
ID=16060409
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17912482A Granted JPS5970749A (ja) | 1982-10-14 | 1982-10-14 | 耐応力腐食割れ性のすぐれたオ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5970749A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2010754A4 (en) * | 2006-04-21 | 2016-02-24 | Shell Int Research | ADJUSTING ALLOY COMPOSITIONS FOR SELECTED CHARACTERISTICS IN TEMPERATURE-LIMITED HEATERS |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51112417A (en) * | 1975-03-29 | 1976-10-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Corrosion resistant extra low carbon stainless steel |
| JPS5938300B2 (ja) * | 1981-02-13 | 1984-09-14 | 住友金属工業株式会社 | 耐食性のすぐれたフエライト系ステンレス鋼 |
| JPS5945751B2 (ja) * | 1980-08-26 | 1984-11-08 | 日新製鋼株式会社 | 耐応力腐食割れ性のすぐれたオ−ステナイト系ステンレス鋼 |
| JPS5940901B2 (ja) * | 1981-03-24 | 1984-10-03 | 日本ステンレス株式会社 | 耐食性オ−ステナイト系ステンレス鋼 |
-
1982
- 1982-10-14 JP JP17912482A patent/JPS5970749A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5970749A (ja) | 1984-04-21 |
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