JPH0534419B2 - - Google Patents

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JPH0534419B2
JPH0534419B2 JP63264184A JP26418488A JPH0534419B2 JP H0534419 B2 JPH0534419 B2 JP H0534419B2 JP 63264184 A JP63264184 A JP 63264184A JP 26418488 A JP26418488 A JP 26418488A JP H0534419 B2 JPH0534419 B2 JP H0534419B2
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Japan
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corrosion resistance
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steel
stainless steel
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Hiroshi Shimizu
Osamu Hashimoto
Hayao Kurahashi
Hiroyuki Murata
Atsushi Manako
Hidemasa Nonaka
Hiroshi Sano
Hiroshi Iizuka
Jun Kuroda
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JFE Steel Corp
Yazaki Corp
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Yazaki Sogyo KK
Kawasaki Steel Corp
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン濃度10重量%以上の高濃度
ハロゲン化物中で、優れた耐食性、特に耐孔食性
を示すフエライト系ステンレス鋼に関する。 〔従来の技術〕 近年、利用価値の低い工業用廃水としての温水
や低温熱源を熱交換器をもつて利用する傾向にあ
るが、その熱媒体としてハロゲン濃度10重量%以
上の高濃度のハロゲン化物水溶液や、低融点の溶
融塩が利用されようとしている。しかし、このよ
うな高濃度のハロゲン化物中での耐食合金の挙動
については、殆ど研究されていないのが現状であ
る。 一般に、オーステナイト系ステンレス鋼は、耐
銹性、耐食性とも優れてはいるが、ハロゲンイオ
ンの存在下では応力腐食割れ(以下SCCという)
を起こすため、上述の熱交換器用材料には適して
いない。 また、2相ステンレス鋼は耐SCC性には優れて
いるが、耐孔食性が不十分なため上述の材料には
適さない。 最近では、高耐食性のフエライト系ステンレス
鋼も数多く開発されているが、それらは海水を代
表とする低濃度のハロゲン化物水溶液中で使用す
ることを主たる目的としているために、ハロゲン
濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン化物中では十
分な耐食性が得られないのが実情である。 従来より耐孔食性の優れたステンレス鋼として
は、Cr量、Mo量を高め、C、N、P、S、Mn
等の不純物元素量を極力下げる方向で開発が行わ
れており、特に海水環境に対しては数々の耐食ス
テンレス鋼が開発されてきた。しかし、これら従
来鋼のハロゲン濃度として10重量%以上含有する
高濃度のハロゲン化物中(水溶液や溶融塩)での
耐食性に関しては殆ど研究が行われていない。 本発明者らは、ハロゲン濃度10重量%以上の高
濃度ハロゲン化物中での従来材の耐食性を調査し
た。 例を上げると、SUS316鋼を代表とするオース
テナイト系ステンレス鋼は、耐孔食性ではフエラ
イト系ステンレス鋼より優れているが耐SCC性に
劣つており、高濃度ハロゲン化物中では短時間で
貫通割れを起こすものさえある。 また、SUS329J1を代表とする2相ステンレス
鋼は耐SCC性に優れており、高濃度ハロゲン化物
中でもSCCを起こしにくいが、耐孔食性はフエラ
イト相に優先的に孔食が発生するため使用できな
い。2相ステンレス鋼に関し、特開昭50−84412
等が開示されているが、同じく十分な耐食性が得
られない。 フエライト系ステンレス鋼に関しては、特公昭
59−52226、特公昭59−38300等が開示されている
が、ハロゲン濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン
化物中で十分な耐食性を得るに至つていない。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は上記従来技術の欠点を解決し、ハロゲ
ン濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン化物を利用
する熱交換器などの材料として、十分な耐食性が
得られるステンレス鋼を提供しようとするもので
ある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、上記従来技術の問題点を解決するた
めに、研究を重ねた結果、高濃度ハロゲン化物中
では、ステンレス鋼をフエライト単相とし、特に
Al、Ni、Cu、Mo、Crの適量添加が有効である
ことを発見し完成したものである。 本発明の要旨とするところは、 C:0.01重量%以下 Si:0.40〜1.50重量% Mn:2.0重量%以下 Cr:18.1〜23.0重量% Al:0.01〜1.00重量% N:0.05重量%以下 Ni:0.60〜3.00重量% Cu:0.50〜3.00重量% を含み、残部Feおよび不可避的不純物より成る
ハロゲン濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン化物
中で優れた耐食性を有するフエライト系ステンレ
ス鋼、 上記成分に加え、さらに、 Mo:0.30〜3.00重量% を含み、残部がFeおよび不可避的不純物より成
るハロゲン濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン化
物中で優れた耐食性を有するフエライト系ステン
レス鋼、 上記2種の成分に加え、さらに、 Ti:0.05〜1.00重量% Nb:0.05〜1.00重量% V:0.05〜1.00重量% のうち1種または2種以上を含み、残部Feおよ
び不可避的不純物より成るハロゲン濃度10重量%
以上の高濃度ハロゲン化物中で優れた耐食性を有
するフエライト系ステンレス鋼である。 〔作用〕 本発明者らは、ハロゲン濃度10重量%以上の高
濃度ハロゲン化物中でステンレス鋼の耐食性に及
ぼす構成元素の影響をくまなく調査した結果、フ
エライト単相状態でAl、Ni、Cu、Mo、Crを添
加することが有効であり、80℃以上の高温とする
場合、特にAlの添加が有効であることを発見し
た。 これはAlがフエライト系ステンレス鋼中のN
を無害化するのみならず、被膜組成をAlが富化
した酸化物系とするためである。このとき、特に
鋼が80℃以上の高温にさらされた場合には、空気
中あるいは水溶液中の酸素によりAlの酸化が促
進され、優れた耐食性を有する被膜を形成するも
のと考えられる。従つて、腐食環境で使用する場
合には、大気などの酸化雰囲気中で80℃以上の加
熱を行い予備処理すると効果的である。 次に、各成分元素の影響について説明する。 CおよびN: CおよびNは、フエライト系ステンレス鋼にお
いては共に固溶限が小さく、主として炭化物、窒
化物として析出し耐食性を劣化させるほか、鋼板
の靭性および延性を低下させるので、出来るだけ
少ない方が望ましい。特に、Cにおいては高濃度
ハロゲン化物に対して耐食性を劣化させる作用が
著しいため、極力低くする必要があるが、工業
的、経済的な溶製技術を考慮してそれぞれ上限を
C:0.01重量%、N:0.05重量%とした。 Si: Siは脱酸剤として必要なだけでなく高濃度、高
温のハロゲン化物中でステンレス鋼表面に耐食性
の良い皮膜を形成させるため、耐孔食性、耐SCC
性を向上させる効果があり本発明では重要な添加
元素である。その効果を十分に発揮させるために
は0.40重量%以上の添加が必要である。しかし、
1.50重量%を越えて添加すると靭性が低下し製造
性を損なうので範囲を0.40〜1.50重量%とした。 Mn: Mnは一般に脱酸剤として使用されるが、鋼中
で硫化物を形成し、著しく耐食性を劣化させるた
め低い方が望ましいが、製造時の経済性を考慮し
て上限を2.0重量%に規定した。 Cr: Crはステンレス鋼の重要な構成元素である。
本発明者らの研究の結果、Crは高濃度ハロゲン
化物中での耐孔食性を向上させることがわかつ
た。その効果を十分に発揮させるためには、18.1
重量%以上の添加が必要である。しかし、23重量
%を越えて含有させても効果は飽和し、十分な改
善効果は得られないために上限を23.0重量%とし
た。よつて、範囲を18.1〜23.0重量%に限定し
た。 Al: Alは本発明で最も重要な添加元素である。本
発明におけるAlは、フエライト系ステンレス鋼
の脱酸剤として働き鋼中の酸化物系介在物を減少
させることを通じて、または、鋼中のNを固定無
害化することを通じて、耐食性を向上させるのみ
ならず、上述のように、皮膜組成をAlが富化し
た酸化物系とすることにより、優れた耐食性を与
えるものである。 第1図に、ハロゲン濃度が55%の高濃度ハロゲ
ン化物水溶液150℃における22Cr−1.5Ni−0.5Cu
鋼の孔食電位に及ぼすAl含有量の影響を示した。 図からも明らかなように、Al量0.01重量%以上
で孔食電位が改善されているのがわかる。これ
は、鋼中酸素を安定化するのに必要なAl量が0.01
重量%程度であるため、0.01重量%未満のAl添加
では脱酸が不十分で、孔食の起点となる酸化物が
多く介在するため孔食電位が低いと考えられる。
また、Al含有量の増加にともない、耐孔食性は
向上するが、その効果はAl量0.05重量%以上で顕
著となる。これは、固溶Alが80℃以上の高温で
皮膜中で酸化物を作るためである。 第1図に示すように耐孔食性は0.01重量%以上
のAl添加により飛躍的に向上しており、従つて、
0.01%重量以上の添加が必要である。また、Alは
1.00重量%を越えて含有させると鋼の靭性を劣化
させ、製造性を逸するので上限を1.00重量%と
し、範囲を0.01〜1.00重量%に限定した。なお、
Al添加の効果をより一層発揮させるために、上
述のように酸化雰囲気中で80℃以上の加熱予備処
理を行つてもよい。 Ni、Cu: NiおよびCuは高濃度ハロゲン化物中での耐食
性を改善する効果を有する。その効果を十分に発
揮させるためには、それぞれNi:0.60重量%以
上、Cu:0.50重量%以上の添加が必要である。し
かし、それぞれ3.00重量%を越えて含有させても
上述の効果は飽和の傾向にある上に、Ni、Cu共
に多量の添加により組織がフエライトとオーステ
ナイトあるいはマルテンサイトの2相として、耐
食性を著しく劣化させるため、Ni、Cuの上限を
それぞれ3.00重量%とし、範囲を、Ni:0.60〜
3.00重量%、Cu:0.50〜3.00重量%に限定した。 Mo: Moは、ステンレス鋼の耐食性を向上させる効
果を有する。その効果を十分発揮させるために
は、0.30重量%以上の添加が必要である。しか
し、Moは高価であり、3.00重量%以上添加する
と経済性を損うため上限を3.00重量%とし、範囲
を0.30〜3.00重量%に限定した。 Ti、Nb、V: Ti、Nb、Vは、ステンレス鋼の溶製時の不純
物として残留したC、Nを無害化する効果を有す
る。その効果を十分発揮させるためには、それぞ
れ0.05重量%以上含有させる必要がある。しか
し、多量の添加は鋼中酸素により酸化物を形成
し、鋼の清浄度を悪化させ耐食性、成形性、靭性
等を劣化させるので、その上限をそれぞれ1.00重
量%とし、範囲をTi、Nb、V共、0.05〜1.00重
量%に限定した。 また、本発明では特にその範囲を規定しなかつ
たが、不純物としてのPおよびSは耐食性を劣化
させるので、経済性を損なわない程度に低く抑え
ることが望ましい。 本発明鋼は、上記成分の鋼塊をフエライト系ス
テンレス鋼の通常の製造工程、すなわち、熱間圧
延→焼鈍酸洗→冷間圧延→焼鈍によつて得られ、
鋼板および鋼帯等とすることができる。 ここで焼鈍温度は、高温でオーステナイト相が
生成する場合には、オーステナイト相生成温度直
下のフエライト単相温度域とし、常温でフエライ
ト単相状態にあるように熱処理する必要がある。 〔実施例〕 本発明の内容を実施例をもつて説明する。 第1表に本発明鋼および比較鋼の化学組成を示
した。 A1〜A3は請求項1記載の発明鋼、B1〜B3は
請求項2記載の発明鋼、C1〜C5は請求項3記載
の発明鋼、D1〜D7は請求項4記載の発明鋼、E1
〜E6は比較鋼で、E1はA1に対して、Alを過小と
した鋼、E2はA1に対して、Cを過大とした鋼、
E3はA1に対して、Niを過小とした鋼、E4は2相
ステンレス鋼、E5はSUS316鋼、E6はSiが低い鋼
である。 これらの本発明鋼および比較鋼は、比較鋼の一
部を除いて高周波真空溶解により100Kgの鋼塊に
鋳込み、熱間圧延、冷間圧延を経て、板厚1mmの
鋼板とし、850℃〜1100℃の温度範囲内で組織が
フエライト単相となるように仕上焼鈍を行つた。 用いた溶液は、MgCl2、ZnCl2、LiCl、ZnBr2
LiBrを混合して水溶液とし、蒸発することによ
り水分を除去して、ハロゲン濃度が合計で55%
(Cl濃度約20重量%、Br濃度約35重量%)とした
溶液を使用した。なお、この溶液は25℃でPH2.3
程度である。 耐食性の評価は、上記ハロゲン化物100℃およ
び150℃中での孔食電位を測定し、それぞれ10回
の平均値を求め、平均値の比較により行つた。 また、浸漬試験として、上記ハロゲン化物150
℃中で200時間浸漬した場合の腐食減量も評価の
対象とした。この場合、腐食形態はすべて孔食で
あつた。なお、比液量は1.5/dm2とした。 さらに、鋼の耐SCC性を評価するために、上記
ハロゲン化物150℃中および35%塩化マグネシウ
ム沸騰液中で200時間のSCC試験法を行つた。
SCC試験法については、基本的にJIS規格に準ず
る。試験片は溶液に1回に2個ずつ浸漬し、3回
の同一試験を行い、計6個の試験片の割れの有無
で判断した。なお、比液量は1/2個とした。 第2表に、前記高濃度ハロゲン化物水溶液中、
100℃、150℃での孔食電位、150℃×200hr後の腐
食減量、150℃×200hr浸漬によるSCC試験結果お
よび35%MgCl2水溶液沸騰200hr浸漬によるSCC
試験結果をまとめて示した。表中○および×は、
それぞれSCCの「なし」および「あり」を示す。 各鋼の孔食電位を比較すると、100℃、150℃、
いずれも本発明鋼は比較鋼E1〜E4、E6に対し、
貴な値となつており、耐孔食性が良好であること
がわかる。 浸漬試験による腐食減量を比較すると、比較鋼
は全て50mg/dm2以上であるのに対し、本発明鋼
では、40mg/dm2未満となつており、良好な耐食
性を示していることがわかる。 特に、本発明鋼の中には、腐食減量が20mg/d
m2未満と少ない鋼もあり、成分バランスの適正化
を図れば耐食性が改善されることを示している。 SCC試験結果を比較すると、本発明鋼は、高濃
度ハロゲン化物中、MgCl2中いずれの環境におい
てもSCCは見られず、耐SCC性も良好であること
がわかる。
【表】
【表】
【表】 [発明の効果] 本発明鋼は、従来鋼では成し得なかつたハロゲ
ン濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン化物中での
優れた耐食性を得ることができるフエライト系ス
テンレス鋼であり、高濃度のハロゲン化物を利用
する装置、例えば熱交換器等の構成材料として最
適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はCl濃度20重量%、Br濃度35重量%、
PH2.3の高濃度ハロゲン化物水溶液を用い、150℃
で測定された22Cr−1.5Ni−0.5Cu鋼の孔食電位
V′C100に及ぼすAl含有量の影響を示す線図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:0.01重量%以下 Si:0.40〜1.50重量% Mn:2.0重量%以下 Cr:18.1〜23.0重量% Al:0.01〜1.00重量% N:0.05重量%以下 Ni:0.60〜3.00重量% Cu:0.50〜3.00重量% を含み、 残部がFeおよび不可避的不純物より成ることを
    特徴とするハロゲン濃度10重量%以上の高濃度ハ
    ロゲン化物中で優れた耐食性を有するフエライト
    系ステンレス鋼。 2 請求項1記載の成分に加え、さらに Mo:0.30〜3.00重量% を含み、残部がFeおよび不可避的不純物より成
    ることを特徴とするハロゲン濃度10重量%以上の
    高濃度ハロゲン化物中で優れた耐食性を有するフ
    エライト系ステンレス鋼。 3 請求項1記載の成分に加え、さらに、 Ti:0.05〜1.00重量% Nb:0.05〜1.00重量% V:0.05〜1.00重量% のうち1種または2種以上を含み、残部がFeお
    よび不可避的不純物より成ることを特徴とするハ
    ロゲン濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン化物中
    で優れた耐食性を有するフエライト系ステンレス
    鋼。 4 請求項2記載の成分に加え、さらに、 Ti:0.05〜1.00重量% Nb:0.05〜1.00重量% V:0.05〜1.00重量% のうち1種または2種以上を含み、残部がFeお
    よび不可避的不純物より成ることを特徴とするハ
    ロゲン濃度10重量%以上の高濃度ハロゲン化物中
    で優れた耐食性を有するフエライト系ステンレス
    鋼。
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