JPH0244921B2 - - Google Patents
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- JPH0244921B2 JPH0244921B2 JP60242066A JP24206685A JPH0244921B2 JP H0244921 B2 JPH0244921 B2 JP H0244921B2 JP 60242066 A JP60242066 A JP 60242066A JP 24206685 A JP24206685 A JP 24206685A JP H0244921 B2 JPH0244921 B2 JP H0244921B2
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- layered
- component
- fiber
- fibers
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- Multicomponent Fibers (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は繊維の長手方向に連続性のある層状空
洞を有する繊維およびその製造方法に関するもの
である。さらに、詳しくは吸水性が良好で、柔軟
性および保温性に富む層状空洞構造を有する繊維
およびの製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 合成繊維は一般に強力特性が大であり、耐摩耗
性や耐屈曲性が良好であるため、耐久性に優れて
いるが、吸水性や保温性などの機能性が劣る欠点
がある。それゆえ、これらの機能を必要とする分
野では用途が制約されているのが現状である。こ
のため、合成繊維のこのような欠点を改良する目
的で現在まで種々改良が試みられてきた。その代
表的なものは繊維自体を毛細管構造とするもので
ある。例えば、水または有機溶剤に可溶性の微粒
子を添加した繊維形成能を有する高分子重合体を
用いて中空繊維にした後、微粒子を溶出して微多
孔を持つ中空繊維にする方法がある。しかしなが
ら、この方法は微粒子を高分子重合体に添加して
混合紡糸するため、紡糸安定性の面から微粒子あ
るいはその添加量に制約があつたり、また、この
方法で得た繊維については中空部と繊維表面との
連続性が不十分であつたりして、繊維の吸水機能
も十分でないという欠点がある。 一方、近年は単糸繊度が0.1d以下の極細繊維が
容易に製造されるようになり、中空状繊維でなく
ても極細繊維束あるいは集合体の毛細管現象であ
る程度の吸水性は保てるようになつた。しかしな
がら、その反面、極細繊維は特に衣料として用い
る場合には、いま一つ吸水性が十分でなく、かつ
着色性にも劣るという致命的な欠点を有してい
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的とすることろは合成繊維の従来か
らの問題点の一つである吸水性の不足を解消する
ものであつて、また、他の目的は柔軟でかつ、繊
維内部の含気量を多くして保温性に富む構造の繊
維を提供すること、さらには、紡糸安定性の優れ
た方法による上記目的の繊維を提供することにあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは吸水性が良好でかつ、柔軟で保温
性に富む構造を有する繊維について鋭意研究を重
ねた結果、逐に本発明に到達したものである。本
発明の要旨は次のとおりである。即ち、 (1) 主として繊維の長手方向に連続性のある細長
形状の空洞1が層状に存在し、該細長形状の層
状空洞1と隣接する層状空洞1どうしの隔壁を
構成する層状部2、および該層状部2と前記層
状空洞1の外周の大部分を薄く被覆する表皮部
3とからなることを特徴とする繊維。 (2) A,B高分子重合体が相互配列した層状繊維
を製造するに際し、複数の流体流路形成用管路
構造体を直列に配置してA,Bの相互配列流を
流出させ、次いで、格子状分割ロートを通過さ
せて外周表面の大部分がA成分によつて被覆さ
れたA,B高分子相互配列体繊維を紡糸し、し
かる後、A成分に対しては非溶剤または弱溶剤
であるが、B成分に対しては溶解能のある溶剤
でB成分を除去することを特徴とする層状空洞
を有する繊維の製造方法。 (3) A,B高分子重合体が相互配列した層状繊維
を製造するに際し、複数の流体流路形成用管路
構造体を直列に配置してA,Bの相互配列流を
流出させ、次いで、A成分で該A,Bの相互配
列流の外周を被覆して、外周表面の大部分がA
成分によつて被覆されたA,B高分子相互配列
体繊維として紡糸し、しかる後、A成分に対し
ては非溶剤または弱溶剤であるが、B成分に対
しては溶解能のある溶剤でB成分を除去するこ
とを特徴とする層状空洞を有する繊維の製造方
法である。 本発明でいう層状空洞とは、繊維の横断面にお
いて、細長形状の空洞が少なくとも2つ以上存在
し、各空洞の長径は、の空洞が位置する延長上繊
維断面幅の少なくとも3分の1以上の長さであつ
て、該空洞は繊維の長手方向に連続性を有してい
るものである。 また、繊維外周表面の長手方向へ連続性のある
多数の凹凸筋とは、凹凸差が0.2μ以上で、凸部に
着目すれば、その筋は4本以上のものであり、通
常の繊維加工工程で発生する摩擦傷とは異なる。
本発明の層状空洞を有する繊維は、第1図の繊維
一部断面斜視図に示すように、細長形状の層状空
洞1と隣接する層状空洞1の隔壁を構成する層状
部2および該層状部2と層状空洞1の外周の大部
分が薄く被覆された表皮部3からなる繊維であ
る。また、本発明の層状空洞を有する繊維の外周
表面には、繊維の長手方向へ伸びる多数の凹凸筋
4を有するものも含まれている。 この凹凸筋は上記層状繊維に基づくもので、層
状部2の数をNとすると、例えば凸部に着目した
場合、筋は大凡2XN本発生している。 繊維の外周部においては、空洞に近接する部分
が主として2μ以下の極めて薄い膜状になつてい
ると共に、部分的に亀裂あるいは窪み5を形成
し、第2図の繊維横断面図に示すように、これら
の亀裂あるいは窪み5から、実質的に繊維内部の
空洞へ通じる開口構造になつている。 したがつて、繊維の長手方向へ連なる層状空洞
や、空洞と繊維外周表面との接点になつている表
面の亀裂や窪みによる開口あるいは薄膜、さらに
は多数の凹凸筋は、毛細管としての働きと合せ、
全体として吸水および吸水した水分の放水に好都
合な構造になつてる。また、本発明の繊維は内部
が層状部と空洞部から構成されているため、外部
応力に対して自由に変形し易いので柔軟である。
さらに、繊維自身が多くの空気を含むため保温性
に対しても有効な構造になつている。 上記のような層状空洞を有する繊維は、例え
ば、次のようにして得られる。 即ち、繊維形成能を有するA,B高分子重合体
を用いて、特公昭60−1048号公報に示されている
流体流路形成用管路構造体を、流体に著しい回転
を起こさせないように直列に配置した紡糸装置
で、本発明の中間体である表皮を有するA,B高
分子相互配列体繊維を紡糸し、しかる後、高分子
相互配列体の一成分を除去することによつて得ら
れる。 ここで、流体流路形成用管路構造体は直列に配
列することによつて、例えばA,B高分子重合体
を機層にも分割積層した流体積層体を得ることが
でき、流体流路形成用管路構造体をN段使用する
と、A,B高分子重合体からなる層が2XN乗層
できる。流体流路形成用管路構造体はこのように
流体を順次交互に層状に配列する機能を持つたも
のである。 第3図は本発明の中間体である表皮を有する高
分子相互配列体繊維の憶断面図で、A成分6とB
成分7が交互に層状に配列し、その外周がA成分
によつて薄く皮状(表皮部)8に囲まれたもので
ある。 ここに用いるA成分6は実用繊維として有効な
高分子重合体、B成分7は溶剤に対する溶解性が
A成分と異なり、中間体である表皮を有する高分
子相互配列体繊維を得るための捕完的役割を果す
高分子重合体であり、後工程で除去されるもので
ある。 第3図のような表皮を有する高分子相互配列体
繊維は、次のような紡糸パツク内に特殊装置を設
けることによつて得ることができる。 その一つは、紡糸パツク内の流体流路形成用管
路構造体群から流出したA,B相互配列流の層状
流を、交叉して流体を切断するような格子状のセ
パレータの設置であり、他の一つは、第4図の紡
糸パツク概略断面図に示すように、流体流路形成
用管路構造体群からA,B成分の相互配列流9が
押し出されて口金吐出孔10に至るまでの間で、
A,B成分の相互配列流9の外周を被覆するよう
に、別の高分子配列流の被覆用吐出口11からA
成分を押し出す方法である。 前者の方法、即ち、流体流路形成用管路構造体
群下流におけるセパレータは、多孔口金に通じる
蛸足分岐管の上部に、尖つたみねを有する格子状
分割ロートを配置することによつて達成される。
この蛸足分岐によるA,B相互配列流の吐出方法
は、配列流の層に平行して分割される分だけ、
A,Bからなる層の数は減少するが、経済性や生
産性の面から好ましく、また、本発明に係る繊維
外周表面の凹凸筋を付与する面からも好ましい方
法である。 さらに、この方法におけるA,B高分子重合体
の選択は、紡糸温度における溶融粘度がA>Bの
関係またはA,B成分の重量比がA>Bの関係に
あることが特に好ましい。このような関係は、繊
維の外周表面がA成分によつて被覆されたA,B
高分子相互配列体繊維の得易い条件である。 一方、後者の第4図の高分子配列流の被覆用吐
出口11からA,B相互配列流の外周被覆用のA
成分の押し出し量は、重量比で、層状のA,B成
分相互配列流100部に対し、3及至30部であり、
好ましくは7及至20部である。押し出し量が多過
ぎれば、肉厚の皮となつてB成分の除去が困難と
なるばかりでなく、層状空洞と繊維表面の連続性
が弱くなつて好ましくない。また、逆に少な過ぎ
れば、皮の形成ができなくなつて本発明の繊維が
得られないので、適宜その押し出し量は調節する
必要がある。 A,B成分相互配列体、所謂A,Bの交互層状
部分のA成分とB成分の比率は、重量比で85:15
乃至25:75の範囲をとり得るが、紡糸安定性、B
成分除去後の層状空洞の形成性から、A,Bは
70:30乃至40:60が好ましい範囲である。 上記層状部分のA,B成分の比率から、本発明
に係る層状空洞の繊維横断面に占める面積は、層
状部分のB成分の占める面積にほぼ等しくなるは
ずであるが、種々加工工程における圧力などで押
し潰されるため、通常は5乃至50%である。 本発明に用にるA成分の高分子重合体は、ポリ
エチレンテレフタレート(以下PETという)お
よびその共重合体、ポリブチレンテレフタレート
(以下PBTという)、ナイロン6、ナイロン66、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高分子重合
体であり、その一種または2種以上が用いられ
る。 B成分の高分子重合体は、ポリスチレン(以下
PSTという)、2−エチルヘキシルアクリレート
共重合PST、5−ソデイウムスルホイソフタレ
ート共重合PET、ナイロン6、ナイロン66、
ポリビニールアルコールなどの高分子重合体であ
り、その一種または2種以上が用いられる。 A成分およびB成分は繊維形成能を有すれば、
上記に限定されるものではないが、A成分として
はPET、PBT、ナイロン6、ナイロン66が実
用性能面から好ましく、中でも、PETは層状空
洞の形成性からとくに好ましい高分子重合体であ
る。また、B成分としては、PST、2−エチル
ヘキシルアクリレート共重合PST、5−ソデイ
ウムスルホイソフタレート共重合PETが加工性
の面から特に好ましい高分子重合体である。 表皮を有するA,B高分子相互配列体繊維から
B成分の除去は、従来公知の方法で乾熱延伸、湿
熱延伸あるいは液浴延伸を行なつた後、長繊維や
短繊維のまま、あるいは用途に応じて加工される
編物、織物、不織布、紐などの繊維構造物のいず
れでも行なうことができる。取扱いおよび効率の
面からは、繊維構造物の状態で除去するのが特に
好ましい。この場合、繊維構造物は本発明以外の
他の繊維を混入したものでもよいことはいうまで
もない。 B成分の除去剤はA成分の繊維としての性能に
影響を及ぼさない範囲で適宜選択する必要がある
が、例えば、B成分がPSTおよびその共重合体
であるときは、トリクロロエチレン、パークロル
エチレン、四塩化炭素などの塩素系有機化合物の
溶剤が一般に用いられ、5−ソデイウムスルホイ
ソフタレート共重合PETであるときは、アルカ
リ溶液による処理、所謂、アルカリ減量加工が行
なわれる。 また、B成分を除去する装置は、処理糸の形態
によつて異なるが、マングル、バイブロワツシヤ
ー、染色機など用いることができ、適宜選択して
行なえばよい。 かくして、B成分を除去して得られた繊維は、
第1図および第2図のように、繊維横断面図にお
いて、層状空洞が形成され、あるいは、また、繊
維外周面には繊維の長手方向へ連続性のある凹凸
筋を伴つて、吸水性、柔軟性、保温性に好適な構
造になる。 上記B成分を除去したものが糸条状態のままで
あるときは、用途に応じて繊維構造物である編
物、織物、不織布などの布帛および紐などに加工
し、必要に応じて染色、その他仕上げ加工を施し
て、吸水性をはじめとする機能性に優れた繊維構
造物を提供することができる。 なお、本発明の層状空洞を有する繊維は、延
伸、編織物、不織布、紐などの加工および起毛、
染色その他仕上げ加工時の物理的な外力あるいは
紡糸時の合流などに原因して、部分的に層状空洞
が押し潰され易いが、繊維の主体が本発明の繊維
であれば、その有効性には影響がほとんどない。 〔実施例〕次に実施例をあげて本発明を具体的に
説明するが、これらに限定されるものではない。 実施例 1 直列に配置した6個の流体流路形成用管路構造
体と、その下部に6×3に分割する格子状分割ロ
ートおよび分岐管、それに18ホールの口金を備え
た紡糸パツクを用い、該流体流路形成用管路構造
体の上部から、紡糸温度285℃における溶融粘度
が3000ポイズのPETと同じく450ポイズの2−エ
チルヘキシルアクリレート共重合PSTを、それ
ぞれ重量比で50:50の割合で送り込み、高分子相
互配列体繊維を紡糸した。次いで、85℃の乾熱延
伸を行ない、単糸繊度3dの延伸糸を得た。 続いて、この延伸糸を綛状にし、トリクロロエ
チレンを用いて室温で浸漬、マングルによる絞液
を繰り返し行なつて、2−エチルヘキシルアクリ
レート共重合PSTを十分溶解除去した。 処理して得られた繊維について繊維の長手方向
の数箇所について走査型電顕で観察したところ、
外周表面には表皮が形成されていた。また、繊維
横断面には細長形状の空洞が2乃至10個形成さ
れ、層状空洞になつていた。 さらに、上記繊維の外周面には、繊維の長手方
向に連続性のある凹凸差0.2乃至1.5μの多数の凹
凸筋が形成されていると共に、部分的に層状空洞
に通じる亀裂あるいは窪みのある開口が認められ
た。 実施例 2 直列に配置した6個の流体流路形成用管路構造
体の下流に格子状分割ロートを設けらないで、代
つて、第4図の如き1ホールの口金吐出孔を設
け、流体流路形成用管路構造体から流出した高分
子相互配列流の外周を被覆するように、円形のス
リツト吐出口を設けた紡糸パックを用いた。該流
体流路形成用管路構造体の上部から、紡糸温度
285℃における溶融粘度が3000ポイズのPETと同
450ポイズの2−エチルヘキシルアクリレート共
重合PSTを、また、高分子相互配列流の被覆用
吐出口からは、同3000ポイズのPETを、それぞ
れ重量比で50:50:15の割合で送り込み、高分子
相互配列体繊維を紡糸した。 次いで、85℃で乾熱延伸を行ない、単糸繊度
3.1dの延伸糸を得た。 続いで、この延伸糸を綛状にし、トリクロロエ
チレンを用いて室温で浸漬、マングルによる絞液
を繰り返し行なつて、2−エチルヘキシルアクリ
レート共重合PSTを十分溶解除去した。 このように処理した繊維について、走査型電顕
で観察したところ、実施例1と同様に、層状繊維
の外周は薄く表皮状に結合され、繊維の横断面に
は層状空洞が形成されていた。また、この繊維の
外周表面には、実施例1のものより、全体にやや
浅い感じであるが、繊維の長手方向に連続性のあ
る多数の凹凸筋と部分的に層状空洞に通じる亀裂
あるいは窪みが形成されていた。 比較例 1 直列に配置した6個の流体流路形成用管路構造
体の下流に格子状分割ロートを設けないで、実施
例1のPETと2−エチルヘキシルアクリレート
共重合PSTを、それぞれ重量比で50:50の割合
で流体流路形成用管路構造体から流出させ、その
まま、1ホール口金により紡糸し、以下実施例1
と同様に加工した繊維は、層状空洞が形成されな
かつた。 実施例 3 実施例1で紡糸した未延伸糸について、80℃の
液溶でトウ延伸を行ない、捲縮を施した後、カツ
ト長51mm、単糸繊度3.2d、捲縮数13山/インチの
原綿を作成した。次いで、カード、クロスラツパ
ーの工程を経てウエツプを作成し、2000本/cm2の
ニールドパンチを行なつて目付重量510g/m2の
高分子相互配列体繊維からなる不織布にした。 続いて、この不織布を85℃の熱水で収縮処理し
て乾燥した後、トリクロロエチレンを用いて、浸
漬、マングルによる絞液を繰り返し行なつて、不
織布構成繊維中の2−エチルヘキシルアクリレー
ト共重合PSTを十分除去した。 このように処理した不織布の断面について走査
型電顕で観察したところ、繊維は部分的に変形が
認められたものの、繊維断面および外周表面は、
ほぼ実施例1と同様の構造であつた。 次に、この不織布を幅2cm、長さ15cmにカツト
して、水を入れたビーカーに不織布の一端を5cm
浸漬し、他の端をビーカー外に垂下させ、垂れ下
がつた不織布から2分間に滴下する水の重量を測
定した。 この結果を同様にニードルパンチして調整した
他のPET繊維の比較例2および3の結果と共に
第1表に示した。 第1表の結果から明らかなように、本発明の繊
維を用いた不織布は、比較例に対するものより極
めて良好な吸水性を示した。 なお、不織布の風合についても、本発明繊維の
不織布は、繊度が同程度の比較例2の不織布に比
べて手ざわりが良く、柔軟な風合であつた。
洞を有する繊維およびその製造方法に関するもの
である。さらに、詳しくは吸水性が良好で、柔軟
性および保温性に富む層状空洞構造を有する繊維
およびの製造方法に関するものである。 〔従来の技術〕 合成繊維は一般に強力特性が大であり、耐摩耗
性や耐屈曲性が良好であるため、耐久性に優れて
いるが、吸水性や保温性などの機能性が劣る欠点
がある。それゆえ、これらの機能を必要とする分
野では用途が制約されているのが現状である。こ
のため、合成繊維のこのような欠点を改良する目
的で現在まで種々改良が試みられてきた。その代
表的なものは繊維自体を毛細管構造とするもので
ある。例えば、水または有機溶剤に可溶性の微粒
子を添加した繊維形成能を有する高分子重合体を
用いて中空繊維にした後、微粒子を溶出して微多
孔を持つ中空繊維にする方法がある。しかしなが
ら、この方法は微粒子を高分子重合体に添加して
混合紡糸するため、紡糸安定性の面から微粒子あ
るいはその添加量に制約があつたり、また、この
方法で得た繊維については中空部と繊維表面との
連続性が不十分であつたりして、繊維の吸水機能
も十分でないという欠点がある。 一方、近年は単糸繊度が0.1d以下の極細繊維が
容易に製造されるようになり、中空状繊維でなく
ても極細繊維束あるいは集合体の毛細管現象であ
る程度の吸水性は保てるようになつた。しかしな
がら、その反面、極細繊維は特に衣料として用い
る場合には、いま一つ吸水性が十分でなく、かつ
着色性にも劣るという致命的な欠点を有してい
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的とすることろは合成繊維の従来か
らの問題点の一つである吸水性の不足を解消する
ものであつて、また、他の目的は柔軟でかつ、繊
維内部の含気量を多くして保温性に富む構造の繊
維を提供すること、さらには、紡糸安定性の優れ
た方法による上記目的の繊維を提供することにあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは吸水性が良好でかつ、柔軟で保温
性に富む構造を有する繊維について鋭意研究を重
ねた結果、逐に本発明に到達したものである。本
発明の要旨は次のとおりである。即ち、 (1) 主として繊維の長手方向に連続性のある細長
形状の空洞1が層状に存在し、該細長形状の層
状空洞1と隣接する層状空洞1どうしの隔壁を
構成する層状部2、および該層状部2と前記層
状空洞1の外周の大部分を薄く被覆する表皮部
3とからなることを特徴とする繊維。 (2) A,B高分子重合体が相互配列した層状繊維
を製造するに際し、複数の流体流路形成用管路
構造体を直列に配置してA,Bの相互配列流を
流出させ、次いで、格子状分割ロートを通過さ
せて外周表面の大部分がA成分によつて被覆さ
れたA,B高分子相互配列体繊維を紡糸し、し
かる後、A成分に対しては非溶剤または弱溶剤
であるが、B成分に対しては溶解能のある溶剤
でB成分を除去することを特徴とする層状空洞
を有する繊維の製造方法。 (3) A,B高分子重合体が相互配列した層状繊維
を製造するに際し、複数の流体流路形成用管路
構造体を直列に配置してA,Bの相互配列流を
流出させ、次いで、A成分で該A,Bの相互配
列流の外周を被覆して、外周表面の大部分がA
成分によつて被覆されたA,B高分子相互配列
体繊維として紡糸し、しかる後、A成分に対し
ては非溶剤または弱溶剤であるが、B成分に対
しては溶解能のある溶剤でB成分を除去するこ
とを特徴とする層状空洞を有する繊維の製造方
法である。 本発明でいう層状空洞とは、繊維の横断面にお
いて、細長形状の空洞が少なくとも2つ以上存在
し、各空洞の長径は、の空洞が位置する延長上繊
維断面幅の少なくとも3分の1以上の長さであつ
て、該空洞は繊維の長手方向に連続性を有してい
るものである。 また、繊維外周表面の長手方向へ連続性のある
多数の凹凸筋とは、凹凸差が0.2μ以上で、凸部に
着目すれば、その筋は4本以上のものであり、通
常の繊維加工工程で発生する摩擦傷とは異なる。
本発明の層状空洞を有する繊維は、第1図の繊維
一部断面斜視図に示すように、細長形状の層状空
洞1と隣接する層状空洞1の隔壁を構成する層状
部2および該層状部2と層状空洞1の外周の大部
分が薄く被覆された表皮部3からなる繊維であ
る。また、本発明の層状空洞を有する繊維の外周
表面には、繊維の長手方向へ伸びる多数の凹凸筋
4を有するものも含まれている。 この凹凸筋は上記層状繊維に基づくもので、層
状部2の数をNとすると、例えば凸部に着目した
場合、筋は大凡2XN本発生している。 繊維の外周部においては、空洞に近接する部分
が主として2μ以下の極めて薄い膜状になつてい
ると共に、部分的に亀裂あるいは窪み5を形成
し、第2図の繊維横断面図に示すように、これら
の亀裂あるいは窪み5から、実質的に繊維内部の
空洞へ通じる開口構造になつている。 したがつて、繊維の長手方向へ連なる層状空洞
や、空洞と繊維外周表面との接点になつている表
面の亀裂や窪みによる開口あるいは薄膜、さらに
は多数の凹凸筋は、毛細管としての働きと合せ、
全体として吸水および吸水した水分の放水に好都
合な構造になつてる。また、本発明の繊維は内部
が層状部と空洞部から構成されているため、外部
応力に対して自由に変形し易いので柔軟である。
さらに、繊維自身が多くの空気を含むため保温性
に対しても有効な構造になつている。 上記のような層状空洞を有する繊維は、例え
ば、次のようにして得られる。 即ち、繊維形成能を有するA,B高分子重合体
を用いて、特公昭60−1048号公報に示されている
流体流路形成用管路構造体を、流体に著しい回転
を起こさせないように直列に配置した紡糸装置
で、本発明の中間体である表皮を有するA,B高
分子相互配列体繊維を紡糸し、しかる後、高分子
相互配列体の一成分を除去することによつて得ら
れる。 ここで、流体流路形成用管路構造体は直列に配
列することによつて、例えばA,B高分子重合体
を機層にも分割積層した流体積層体を得ることが
でき、流体流路形成用管路構造体をN段使用する
と、A,B高分子重合体からなる層が2XN乗層
できる。流体流路形成用管路構造体はこのように
流体を順次交互に層状に配列する機能を持つたも
のである。 第3図は本発明の中間体である表皮を有する高
分子相互配列体繊維の憶断面図で、A成分6とB
成分7が交互に層状に配列し、その外周がA成分
によつて薄く皮状(表皮部)8に囲まれたもので
ある。 ここに用いるA成分6は実用繊維として有効な
高分子重合体、B成分7は溶剤に対する溶解性が
A成分と異なり、中間体である表皮を有する高分
子相互配列体繊維を得るための捕完的役割を果す
高分子重合体であり、後工程で除去されるもので
ある。 第3図のような表皮を有する高分子相互配列体
繊維は、次のような紡糸パツク内に特殊装置を設
けることによつて得ることができる。 その一つは、紡糸パツク内の流体流路形成用管
路構造体群から流出したA,B相互配列流の層状
流を、交叉して流体を切断するような格子状のセ
パレータの設置であり、他の一つは、第4図の紡
糸パツク概略断面図に示すように、流体流路形成
用管路構造体群からA,B成分の相互配列流9が
押し出されて口金吐出孔10に至るまでの間で、
A,B成分の相互配列流9の外周を被覆するよう
に、別の高分子配列流の被覆用吐出口11からA
成分を押し出す方法である。 前者の方法、即ち、流体流路形成用管路構造体
群下流におけるセパレータは、多孔口金に通じる
蛸足分岐管の上部に、尖つたみねを有する格子状
分割ロートを配置することによつて達成される。
この蛸足分岐によるA,B相互配列流の吐出方法
は、配列流の層に平行して分割される分だけ、
A,Bからなる層の数は減少するが、経済性や生
産性の面から好ましく、また、本発明に係る繊維
外周表面の凹凸筋を付与する面からも好ましい方
法である。 さらに、この方法におけるA,B高分子重合体
の選択は、紡糸温度における溶融粘度がA>Bの
関係またはA,B成分の重量比がA>Bの関係に
あることが特に好ましい。このような関係は、繊
維の外周表面がA成分によつて被覆されたA,B
高分子相互配列体繊維の得易い条件である。 一方、後者の第4図の高分子配列流の被覆用吐
出口11からA,B相互配列流の外周被覆用のA
成分の押し出し量は、重量比で、層状のA,B成
分相互配列流100部に対し、3及至30部であり、
好ましくは7及至20部である。押し出し量が多過
ぎれば、肉厚の皮となつてB成分の除去が困難と
なるばかりでなく、層状空洞と繊維表面の連続性
が弱くなつて好ましくない。また、逆に少な過ぎ
れば、皮の形成ができなくなつて本発明の繊維が
得られないので、適宜その押し出し量は調節する
必要がある。 A,B成分相互配列体、所謂A,Bの交互層状
部分のA成分とB成分の比率は、重量比で85:15
乃至25:75の範囲をとり得るが、紡糸安定性、B
成分除去後の層状空洞の形成性から、A,Bは
70:30乃至40:60が好ましい範囲である。 上記層状部分のA,B成分の比率から、本発明
に係る層状空洞の繊維横断面に占める面積は、層
状部分のB成分の占める面積にほぼ等しくなるは
ずであるが、種々加工工程における圧力などで押
し潰されるため、通常は5乃至50%である。 本発明に用にるA成分の高分子重合体は、ポリ
エチレンテレフタレート(以下PETという)お
よびその共重合体、ポリブチレンテレフタレート
(以下PBTという)、ナイロン6、ナイロン66、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高分子重合
体であり、その一種または2種以上が用いられ
る。 B成分の高分子重合体は、ポリスチレン(以下
PSTという)、2−エチルヘキシルアクリレート
共重合PST、5−ソデイウムスルホイソフタレ
ート共重合PET、ナイロン6、ナイロン66、
ポリビニールアルコールなどの高分子重合体であ
り、その一種または2種以上が用いられる。 A成分およびB成分は繊維形成能を有すれば、
上記に限定されるものではないが、A成分として
はPET、PBT、ナイロン6、ナイロン66が実
用性能面から好ましく、中でも、PETは層状空
洞の形成性からとくに好ましい高分子重合体であ
る。また、B成分としては、PST、2−エチル
ヘキシルアクリレート共重合PST、5−ソデイ
ウムスルホイソフタレート共重合PETが加工性
の面から特に好ましい高分子重合体である。 表皮を有するA,B高分子相互配列体繊維から
B成分の除去は、従来公知の方法で乾熱延伸、湿
熱延伸あるいは液浴延伸を行なつた後、長繊維や
短繊維のまま、あるいは用途に応じて加工される
編物、織物、不織布、紐などの繊維構造物のいず
れでも行なうことができる。取扱いおよび効率の
面からは、繊維構造物の状態で除去するのが特に
好ましい。この場合、繊維構造物は本発明以外の
他の繊維を混入したものでもよいことはいうまで
もない。 B成分の除去剤はA成分の繊維としての性能に
影響を及ぼさない範囲で適宜選択する必要がある
が、例えば、B成分がPSTおよびその共重合体
であるときは、トリクロロエチレン、パークロル
エチレン、四塩化炭素などの塩素系有機化合物の
溶剤が一般に用いられ、5−ソデイウムスルホイ
ソフタレート共重合PETであるときは、アルカ
リ溶液による処理、所謂、アルカリ減量加工が行
なわれる。 また、B成分を除去する装置は、処理糸の形態
によつて異なるが、マングル、バイブロワツシヤ
ー、染色機など用いることができ、適宜選択して
行なえばよい。 かくして、B成分を除去して得られた繊維は、
第1図および第2図のように、繊維横断面図にお
いて、層状空洞が形成され、あるいは、また、繊
維外周面には繊維の長手方向へ連続性のある凹凸
筋を伴つて、吸水性、柔軟性、保温性に好適な構
造になる。 上記B成分を除去したものが糸条状態のままで
あるときは、用途に応じて繊維構造物である編
物、織物、不織布などの布帛および紐などに加工
し、必要に応じて染色、その他仕上げ加工を施し
て、吸水性をはじめとする機能性に優れた繊維構
造物を提供することができる。 なお、本発明の層状空洞を有する繊維は、延
伸、編織物、不織布、紐などの加工および起毛、
染色その他仕上げ加工時の物理的な外力あるいは
紡糸時の合流などに原因して、部分的に層状空洞
が押し潰され易いが、繊維の主体が本発明の繊維
であれば、その有効性には影響がほとんどない。 〔実施例〕次に実施例をあげて本発明を具体的に
説明するが、これらに限定されるものではない。 実施例 1 直列に配置した6個の流体流路形成用管路構造
体と、その下部に6×3に分割する格子状分割ロ
ートおよび分岐管、それに18ホールの口金を備え
た紡糸パツクを用い、該流体流路形成用管路構造
体の上部から、紡糸温度285℃における溶融粘度
が3000ポイズのPETと同じく450ポイズの2−エ
チルヘキシルアクリレート共重合PSTを、それ
ぞれ重量比で50:50の割合で送り込み、高分子相
互配列体繊維を紡糸した。次いで、85℃の乾熱延
伸を行ない、単糸繊度3dの延伸糸を得た。 続いて、この延伸糸を綛状にし、トリクロロエ
チレンを用いて室温で浸漬、マングルによる絞液
を繰り返し行なつて、2−エチルヘキシルアクリ
レート共重合PSTを十分溶解除去した。 処理して得られた繊維について繊維の長手方向
の数箇所について走査型電顕で観察したところ、
外周表面には表皮が形成されていた。また、繊維
横断面には細長形状の空洞が2乃至10個形成さ
れ、層状空洞になつていた。 さらに、上記繊維の外周面には、繊維の長手方
向に連続性のある凹凸差0.2乃至1.5μの多数の凹
凸筋が形成されていると共に、部分的に層状空洞
に通じる亀裂あるいは窪みのある開口が認められ
た。 実施例 2 直列に配置した6個の流体流路形成用管路構造
体の下流に格子状分割ロートを設けらないで、代
つて、第4図の如き1ホールの口金吐出孔を設
け、流体流路形成用管路構造体から流出した高分
子相互配列流の外周を被覆するように、円形のス
リツト吐出口を設けた紡糸パックを用いた。該流
体流路形成用管路構造体の上部から、紡糸温度
285℃における溶融粘度が3000ポイズのPETと同
450ポイズの2−エチルヘキシルアクリレート共
重合PSTを、また、高分子相互配列流の被覆用
吐出口からは、同3000ポイズのPETを、それぞ
れ重量比で50:50:15の割合で送り込み、高分子
相互配列体繊維を紡糸した。 次いで、85℃で乾熱延伸を行ない、単糸繊度
3.1dの延伸糸を得た。 続いで、この延伸糸を綛状にし、トリクロロエ
チレンを用いて室温で浸漬、マングルによる絞液
を繰り返し行なつて、2−エチルヘキシルアクリ
レート共重合PSTを十分溶解除去した。 このように処理した繊維について、走査型電顕
で観察したところ、実施例1と同様に、層状繊維
の外周は薄く表皮状に結合され、繊維の横断面に
は層状空洞が形成されていた。また、この繊維の
外周表面には、実施例1のものより、全体にやや
浅い感じであるが、繊維の長手方向に連続性のあ
る多数の凹凸筋と部分的に層状空洞に通じる亀裂
あるいは窪みが形成されていた。 比較例 1 直列に配置した6個の流体流路形成用管路構造
体の下流に格子状分割ロートを設けないで、実施
例1のPETと2−エチルヘキシルアクリレート
共重合PSTを、それぞれ重量比で50:50の割合
で流体流路形成用管路構造体から流出させ、その
まま、1ホール口金により紡糸し、以下実施例1
と同様に加工した繊維は、層状空洞が形成されな
かつた。 実施例 3 実施例1で紡糸した未延伸糸について、80℃の
液溶でトウ延伸を行ない、捲縮を施した後、カツ
ト長51mm、単糸繊度3.2d、捲縮数13山/インチの
原綿を作成した。次いで、カード、クロスラツパ
ーの工程を経てウエツプを作成し、2000本/cm2の
ニールドパンチを行なつて目付重量510g/m2の
高分子相互配列体繊維からなる不織布にした。 続いて、この不織布を85℃の熱水で収縮処理し
て乾燥した後、トリクロロエチレンを用いて、浸
漬、マングルによる絞液を繰り返し行なつて、不
織布構成繊維中の2−エチルヘキシルアクリレー
ト共重合PSTを十分除去した。 このように処理した不織布の断面について走査
型電顕で観察したところ、繊維は部分的に変形が
認められたものの、繊維断面および外周表面は、
ほぼ実施例1と同様の構造であつた。 次に、この不織布を幅2cm、長さ15cmにカツト
して、水を入れたビーカーに不織布の一端を5cm
浸漬し、他の端をビーカー外に垂下させ、垂れ下
がつた不織布から2分間に滴下する水の重量を測
定した。 この結果を同様にニードルパンチして調整した
他のPET繊維の比較例2および3の結果と共に
第1表に示した。 第1表の結果から明らかなように、本発明の繊
維を用いた不織布は、比較例に対するものより極
めて良好な吸水性を示した。 なお、不織布の風合についても、本発明繊維の
不織布は、繊度が同程度の比較例2の不織布に比
べて手ざわりが良く、柔軟な風合であつた。
本発明の繊維は上述したように、繊維の特殊な
横断面構造と、付随した特殊な表面構造を有する
ため、吸水性、柔軟性、保温性などが要求される
衣料用分野には、特に、高機能性素材として活用
できる。 一方、吸水性などに有効な毛細管を有する繊維
の製造方法においても、本発明にかかわる流体流
路形成用管路構造体によるものは、紡糸性が極め
て安定であり、上記機能を有する層状空洞を極め
て効果的に提供できる。
横断面構造と、付随した特殊な表面構造を有する
ため、吸水性、柔軟性、保温性などが要求される
衣料用分野には、特に、高機能性素材として活用
できる。 一方、吸水性などに有効な毛細管を有する繊維
の製造方法においても、本発明にかかわる流体流
路形成用管路構造体によるものは、紡糸性が極め
て安定であり、上記機能を有する層状空洞を極め
て効果的に提供できる。
第1図は本発明の繊維の一部断面をあらわす斜
視図、第2図は第1図のX−X′線の断面図、第
3図は本発明の中間体である表皮を有する高分子
相互配列体繊維の断面図、第4図は高分子相互配
列体繊維の紡糸パツクの概略断面図である。 1:層状空洞、2:層状部、3,8:表皮部、
4:凹凸筋、5:亀裂あるいは窪み、6:A成
分、7:B成分、9:高分子相互配列流、10:
口金吐出孔、11:高分子配列流の被覆用吐出
口。
視図、第2図は第1図のX−X′線の断面図、第
3図は本発明の中間体である表皮を有する高分子
相互配列体繊維の断面図、第4図は高分子相互配
列体繊維の紡糸パツクの概略断面図である。 1:層状空洞、2:層状部、3,8:表皮部、
4:凹凸筋、5:亀裂あるいは窪み、6:A成
分、7:B成分、9:高分子相互配列流、10:
口金吐出孔、11:高分子配列流の被覆用吐出
口。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 主として繊維の長手方向に連続性のある細長
形状の空洞1が層状に存在し、該細長形状の層状
空洞1と隣接する層状空洞1どうしの隔壁を構成
する層状部2、および該層状部2と前記層状空洞
1の外周の大部分を薄く被覆する表皮部3とから
なることを特徴とする繊維。 2 繊維の外周表面が、繊維の長手方向に連続性
のある多数の凹凸筋を有する特許請求の範囲第1
項記載の層状空洞を有する繊維。 3 A,B高分子重合体が相互配列した層状繊維
を製造するに際し、複数の流体流路形成用管路構
造体を直列に配置してA,Bの相互配列流を流出
させ、次いで、格子状分割ロートを通過させて外
周表面の大部分がA成分によつて被覆されたA,
B高分子相互配列体繊維を紡糸し、しかる後、A
成分に対しては非溶剤または弱溶剤であるが、B
成分に対しては溶解能のある溶剤でB成分を除去
することを特徴とする層状空洞を有する繊維の製
造方法。 4 妨糸温度におけるA,B高分子重合体の溶融
粘度が、A>Bの関係を有する特許請求の範囲第
3項記載の層状空洞を有する繊維の製造方法。 5 A,B高分子重合体が相互配列した層状繊維
を製造するに際し、複数の流体流路形成用管路構
造体を直列に配置してA,Bの相互配列流を流出
させ、次いで、A成分で該A,Bの相互配列流の
外周を被覆して、外周表面の大部分がA成分によ
つて被覆されたA,B高分子相互配列体繊維を紡
糸し、しかる後、A成分に対しては非溶剤または
弱溶剤であるが、B成分に対しては溶解能のある
溶剤でB成分を除去することを特徴とする層状空
洞を有する繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24206685A JPS62104909A (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 層状空洞を有する繊維およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24206685A JPS62104909A (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 層状空洞を有する繊維およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62104909A JPS62104909A (ja) | 1987-05-15 |
| JPH0244921B2 true JPH0244921B2 (ja) | 1990-10-05 |
Family
ID=17083770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24206685A Granted JPS62104909A (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 | 層状空洞を有する繊維およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62104909A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH046619U (ja) * | 1990-05-08 | 1992-01-22 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6414311A (en) * | 1987-07-08 | 1989-01-18 | Toray Industries | Modified cross-section yarn and production thereof |
| JPH0229472U (ja) * | 1988-08-10 | 1990-02-26 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56112535A (en) * | 1980-02-04 | 1981-09-04 | Kuraray Co | Knitted fabric with excellent water absorbability |
-
1985
- 1985-10-29 JP JP24206685A patent/JPS62104909A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH046619U (ja) * | 1990-05-08 | 1992-01-22 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62104909A (ja) | 1987-05-15 |
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