JPH024823B2 - - Google Patents
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- JPH024823B2 JPH024823B2 JP59188667A JP18866784A JPH024823B2 JP H024823 B2 JPH024823 B2 JP H024823B2 JP 59188667 A JP59188667 A JP 59188667A JP 18866784 A JP18866784 A JP 18866784A JP H024823 B2 JPH024823 B2 JP H024823B2
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- gear
- idle
- engine
- speed
- shift
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、自動車に搭載される自動変速機の制
御装置、特に停車時における振動の低減を図るも
のである。 (従来技術) 自動変速機を搭載した自動車においては、該変
速機におけるマニユアルシフトレバーがDレンジ
や2レンジ等に走行レンジにシフトされたまま停
車した時に、エンジンのアイドル振動が変速機を
介して車体に伝達され、乗員に不快感を与えると
いう問題がある。そこで、停車時には、シフトレ
バーが走行レンジにあつても変速機を自動的にニ
ユートラルに切換え、上記エンジンのアイドル振
動を該変速機において遮断することが考えられ
る。しかし、このようにすると、次の発進時にお
いて変速機がニユートラル状態から1速状態等の
動力伝達状態に復帰される時に、所謂N−Dシヨ
ツクと称せられるシヨツクが発生することにな
る。 これに対しては、停車時に変速機をニユートラ
ル状態とする代りに、通例1速状態となつている
変速段を出力軸の駆動力が小さくなる3速や4速
等の高速段に切換えるようにし、これによりエン
ジンのアイドル振動の車体への伝達を軽減すると
共に、発進時におけるN−Dシヨツクの発生を防
止することが考えられる。このような考え方に基
づくものとして例えば特開昭56−57524号公報に
開示された発明が存在する。この発明は、走行レ
ンジの停車時に、所定の時間内においては変速機
を従来同様に1速の状態に保持すると共に、所定
時間の経過後には変速段を3速や4速等の高速段
に自動的に切換えるようにしたものである。これ
によれば、停車後、短時間のうちに発進する場合
は、変速段が1速に保持されているから所謂クリ
ープ現象を利用してスムーズに発進することがで
きると共に、停車状態が長く続く場合には、変速
機の出力が小さくなる高速段に切換えられるので
エンジンのアイドル振動による車体の振動が低減
されることになる。 しかし、この発明のものは、上記所定時間内に
おいてはアイドル振動の伝達が低減されず、また
所定時間経過後においては発進時にクリープ現象
を利用できないといつた難点がある。 (発明の目的) 本発明は自動変速機を備えた自動車における停
車時の上記のような実情に対処するもので、シフ
トレバーを走行レンジにシフトした状態での停車
時に、上記変速機の変速段を自動的に高速段に切
換えることにより、エンジンのアイドル振動の車
体への伝達を軽減し且つ発進時のN−Dシヨツク
を防止すると共に、この高速段に切換えた状態を
停車直後から運転者が停車を持続する意思を有し
ている間、保持することにより、上記アイドル振
動による不快感を確実に防止し、また運転者の発
進の意思が認められた時に変速段を1速に戻すこ
とにより、発進時には常にクリープ現象を利用し
てスムーズに発進できるようにすることを第1の
目的とする。 ところで、変速段が高速段に切換えられている
状態から発進直前に1速に戻されると、その時に
エンジン出力が1速のギヤ比で増幅された大きな
駆動力となつて変速機から車輪側に急激に作用す
ることになるが、特に暖機のためにチヨークが作
動している時或いは外部負荷の作用時等において
エンジンのアイドル回転数が通常のアイドル時よ
り高回転とされている場合、即ち、アイドルアツ
プ時にはエンジン出力も大きくなつているので、
一層大きな駆動力が急激に作用することになり、
そのため発進時に自動車が運転者の予測以上に跳
び出す虞れが生じる。つまり、アイドルアツプ時
であつても、変速機が当初から1速の状態にあれ
ば、運転者は大きな駆動力を認識することができ
るので発進時の跳び出しに対処することができる
が、停車時に変速機が高速段に切換えられていて
駆動力が小さくなつていると、1速への切換によ
つて急激に大きな駆動力が作用した時にこれに対
応することができず、自動車が跳び出してしまう
のである。そこで、本発明は走行レンジでの停車
時に変速段を高速に切換え、発進直前に1速に戻
すようにした場合における上記のような自動車の
跳び出しを防止することを第2の目的とする。 (発明の構成) 本発明に係る自動変速機の制御装置は上記目的
達成のため次のように構成したことを特徴とす
る。 即ち、第1図に示すようにエンジンAの出力軸
に連結されたトルクコンバータBと、該トルクコ
ンバータBの出力軸に連結された変速歯車機構C
と、該変速歯車機構Cの動力伝達経路を切換えて
複数の変速段を設定する変速段切換手段Dと、走
行レンジや中立レンジ等の複数のレンジを手動操
作によつて切換えるシフトレバーEとを備えた自
動変速機Fにおいて、上記シフトレバーEが走行
レンジにあることを検出する走行レンジ検出手段
Gと、アクセルペダルが踏み込まれていないこと
を検出するアイドル検出手段Hと、上記トルクコ
ンバータBのタービン回転数或いは変速機Fの出
力軸回転数等の車速に対応する速度信号から車両
の停車状態を検出する停車検出手段Iと、車輪に
制動力が加えられていることを検出する制動検出
手段Jと、エンジンのアイドルアツプ状態を検出
するアイドルアツプ検出手段Kとを備えると共
に、これらの検出手段G,H,I,J,Kの出力
信号を受けて、シフトレバーEが走行レンジにあ
り、アクセルペダルが踏込まれておらず、車両が
停車且つ制動状態にある時に、上記変速段切換手
段Dを制御して変速段を高速段に切換えると共
に、この高速段への切換制御をエンジンのアイド
ルアツプ時には禁止する制御手段Lを備える。 このような構成によれば、シフトレバーEが走
行レンジにシフトされている状態で停車され、こ
れに伴つてエンジンが通常のアイドル状態となつ
ている場合においては、更にブレーキが作動され
た場合、換言すれば運転者が停車を持続する意思
を有している場合に変速段が高速段に切換えら
れ、停車中におけるアイドル振動の車体への伝達
が軽減される。そして、運転者が発進すべくブレ
ーキを解除した時に変速段が1速に戻され、発進
時にクリープ現象が得られることになる。 しかし、走行レンジでの停車時においてブレー
キが作動されても、エンジンがアイドルアツプ状
態にある時は変速段の高速段への切換が行われ
ず、1速の状態に保持されることになり、これに
よつて発進直前に高速段から1速に切換わること
による上記のような運転者の予測に反した自動車
の跳び出しが防止されることになる。、尚、この
場合はアイドル振動の低減効果が得られないが、
アイドルアツプ時にはエンジンの振動が元々小さ
く、振動対策を行わなくても問題がないのであ
る。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。 第2図は、自動変速機1の機械的構造及び流体
制御回路を示すもので、この自動変速機1は、ト
ルクコンバータ10と、多段変速歯車機構20
と、その両者の間に配設されたオーバードライブ
用変速歯車機構40とから構成されている。 トルクコンバータ10は、ドライブプレート1
1及びケース12を介してエンジン2の出力軸3
に直結されたポンプ13と、上記ケース12内に
おいてポンプ13に対向状に配置されたタービン
14と、該ポンプ13とタービン14との間に配
置されたステータ15とを有し、上記タービン1
4には出力軸16が結合されている。また、該出
力軸16と上記ケース12との間にはロツクアツ
プクラツチ17が設けられている。このロツクア
ツプクラツチ17は、トルクコンバータ10内を
循環する作動流体の圧力で常時締結方向に押圧さ
れ、外部から解放用流体圧が供給された際に解放
される。 多段変速歯車機構20は、フロント遊星歯車機
構21と、リヤ遊星歯車機構22を有し、両機構
21,22におけるサンギア23,24が連結軸
25により連結されている。この多段変速歯車機
構20への入力軸26は、フロントクラツチ27
を介して上記連結軸25に、またリヤクラツチ2
8を介してフロント遊星歯車機構21のリングギ
ア29に夫々連結されるように構成され、且つ上
記連結軸25、即ち両遊星歯車機構21,22に
おけるサンギア23,24と変速機ケース30と
の間にはセカンドブレーキ31が設けられてい
る。フロント遊星歯車機構21のピニオンキヤリ
ア32と、リヤ遊星歯車機構22のリングギア3
3とは出力軸34に連結され、また、リヤ遊星歯
車機構22のピニオンキヤリア35と変速機ケー
ス30との間には、ローリバースブレーキ36及
びワンウエイクラツチ37が夫々介設されてい
る。 一方、オーバードライブ用変速歯車機構40に
おいては、ピニオンキヤリア41が上記トルクコ
ンバータ10の出力軸16に連結され、サンギア
42とリングギア43とが直結クラツチ44によ
つて結合される構成とされている。また、上記サ
ンギア42と変速機ケース30との間にはオーバ
ードライブブレーキ45が設けられ、且つ上記リ
ングギア43が多段変速歯車機構20への入力軸
26に連結されている。 上記の如き構成の多段変速歯車機構20は従来
公知であり、クラツチ27,28及びブレーキ3
1,36の選択的作動によつて入力軸26と出力
軸34との間に前進3段、後進1段の変速比が得
られる。また、オーバードライブ用変速歯車機構
40は、クラツチ44が締結され且つブレーキ4
5が解放された時にトルクコンバータ10の出力
軸16と多段変速歯車機構20への入力軸26と
を直結し、上記クラツチ44が解放され且つブレ
ーキ45が締結された時に上記軸16,26をオ
ーバードライブ結合する。 次に、上記自動変速機の流体制御回路について
説明する。 上記エンジン出力軸3によりトルクコンバータ
10を介して常時駆動されるオイルポンプ50か
らメインライン51に吐出される作動流体は、調
圧弁52によつて油圧を調整された上でセレクト
弁53に導かれる。このセレクト弁53は、P,
R,N,D,2,1のレンジを有し、D,2,1
レンジにおいて上記メインライン51をポートa
に連通させる。このポートaはライン54を介し
て上記リヤクラツチ28のアクチユエータ28a
に通じており、従つて上記D,2,1の各前進レ
ンジにおいては該リヤクラツチ28が常時締結状
態に保持される。 また、該ポートaは第1、第2、第3、第4制
御ライン56,57,58,59に連通してい
る。これらの制御ライン56〜59は、夫々1−
2シフト弁61,2−3シフト弁62,3−4シ
フト弁63及びロツクアツプ弁64の一端部に導
かれていると共に、各制御ライン56〜59から
は夫々ドレンライン66,67,68,69が分
岐され、且つこれらのドレンライン66〜69を
夫々開閉する第1、第2、第3、第4ソレノイド
71,72,73,74が備えられている。これ
らのソレノイド71〜74は、OFF時にはドレ
ンライン66〜69を解放して対応する制御ライ
ン56〜59内の圧力を零としているが、ON時
にドレンライン66〜69を閉じて制御ライン5
6〜59内の圧力を高めることにより、上記1−
2シフト弁61,2−3シフト弁62,3−4シ
フト弁63及びロツクアツプ弁64におけるスプ
ール61a,62a,63a,64aを図示の位
置から夫々矢印イ,ロ,ハ,ニ方向に移動させ
る。 セレクト弁53におけるポートaは、また、上
記ライン54から分岐されたライン76を介して
上記1−2シフト弁61に至り、スプール61a
が上記第1制御ライン56からの作動流体によつ
てイ方向に移動された時にライン77に通じると
共に、更にセカンドロツク弁78及びライン79
を介して上記セカンドブレーキ31のアクチユエ
ータ31aにおける締結側ポート31a′に通じ
る。これにより、該ポート31a′に作動流体が供
給され、セカンドブレーキ31が締結される。こ
こで、上記セカンドロツク弁78は、Dレンジに
おいてはセレクト弁53のポートb及びcの両者
からライン80,81を介して作動流体を供給さ
れて、図示のように上記ライン77,79を連通
させた状態に保持されているが、ポートcが閉じ
られる2レンジにおいては、ポートbのみから作
動流体を供給されてスプール78aが下方に移動
することによりライン80,79を連通させる。
従つて、2レンジにおいてはセカンドブレーキ3
1が1−2シフト弁61の状態に拘らず締結され
ることになる。 また、Dレンジでメインライン51に連通する
ポートcは、上記ライン81により一方向絞り弁
82を介して上記2−3シフト弁62に導かれて
いる。そして、該2−3シフト弁62のスプール
62aが上記2制御ライン57からの作動流体に
よつてロ方向に移動された時にライン83に通
じ、更にライン84,85に分岐されて、一方は
上記セカンドブレーキ31のアクチユエータ31
aにおける解放側ポート31a″に、他方はフロン
トクラツチ27のアクチユエータ27aに至る。
これにより、該ポート31a″及びアクチユエータ
27aに作動流体が供給され、セカンドブレーキ
31が解放されると共にフロントクラツチ27が
締結される。 また、1レンジにおいては、セレクト弁53の
ポートdがメインライン51に通じ、作動流体が
ライン86を介して上記1−2シフト弁61の導
かれると共に、該弁61のスプール61aが図示
の位置にある時に更にライン87を介して上記ロ
ーリバースブレーキ36のアクチユエータ36a
に至る。これにより、該ローリバースブレーキ3
6が締結される。 更に、Rレンジにおいては上記ポートdと共に
ポートeがメインライン51に通じることによ
り、作動流体がライン88によつて上記2−3シ
フト弁62に導かれると共に、該弁62のスプー
ル62aが図示の位置にある時に上記ライン83
及びライン84,85を介してセカンドブレーキ
用アクチユエータ31aの解放側ポート31a″と
フロントクラツチ27のアクチユエータ27aと
に至る。これにより、Rレンジにおいては上記ロ
ーリバースブレーキ36と共にフロントクラツチ
27が締結される。この場合、上記ポートaは閉
じられるのでリヤクラツチ28は解放される。 メインライン51は、以上のようにセレクト弁
53によつて進路を選択切換えられると同時に、
分岐ライン89,90を介して上記3−4シフト
弁63とオーバードライブブレーキ45のアクチ
ユエータ45aにおける締結側ポート45a′に導
かれている。そして、3−4シフト弁63に導か
れたライン89は、該弁63のスプール63aが
図示の位置にある時に更にライン91,92に通
じ、その一方のライン91は直結クラツチ44の
アクチユエータ44aに、他方のライン92は上
記オーバードライブブレーキ用アクチユエータ4
5aの解放側ポート45a″に至つている。従つ
て、3−4シフト弁63が図示の状態にある時
は、オーバードライブブレーキ用アクチユエータ
45aの締結側及び解放側の両ポート45a′,4
5a″に作動流体が供給されて該オーバードライブ
ブレーキ45が解放され、且つ直結クラツチ44
が締結された状態にある。そして、3−4シフト
弁63のスプール63aが上記第3制御ライン5
8からの作動流体によつてハ方向に移動された時
にライン91,92がドレンされることにより、
直結クラツチ44が解放され且つオーバードライ
ブブレーキ45が締結される。 更にメインライン51からは、上記調圧弁52
を通過する分岐ライン93を介してロツクアツプ
弁64に作動流体が導かれている。そして、該弁
64におけるスプール64aが図示の位置にある
時にライン94を介して上記トルクコンバータ1
0内に至り、該トルクコンバータ10内のロツク
アツプクラツチ17を離反させている。そしてロ
ツクアツプ弁64のスプール64aが上記第4制
御ライン59からの作動流体によつて(ニ)方向に移
動された時に、ライン94がドレンされることに
より、上記ロツクアツプクラツチ17がトルクコ
ンバータ10内の流体圧によつて締結される。 尚、この流体制御回路には、上記構成に加えて
調圧弁52からの油圧を安定させるカツトバツク
弁95、吸気負圧の大きさに応じて上記調圧弁5
2によるライン圧を変化させるバキユームスロツ
トル弁96、及び該スロツトル弁96を補助する
スロツトルバツクアツプ弁97が設けられてい
る。 以上の構成について、Dレンジにおける各変速
用ソレノイド71〜73と変速段との関係、ソレ
ノイド74とロツクアツプとの関係、及び各レン
ジにおけるクラツチ、ブレーキの作動状態と変速
段との関係を夫々第1、第2、第3表に示す。
御装置、特に停車時における振動の低減を図るも
のである。 (従来技術) 自動変速機を搭載した自動車においては、該変
速機におけるマニユアルシフトレバーがDレンジ
や2レンジ等に走行レンジにシフトされたまま停
車した時に、エンジンのアイドル振動が変速機を
介して車体に伝達され、乗員に不快感を与えると
いう問題がある。そこで、停車時には、シフトレ
バーが走行レンジにあつても変速機を自動的にニ
ユートラルに切換え、上記エンジンのアイドル振
動を該変速機において遮断することが考えられ
る。しかし、このようにすると、次の発進時にお
いて変速機がニユートラル状態から1速状態等の
動力伝達状態に復帰される時に、所謂N−Dシヨ
ツクと称せられるシヨツクが発生することにな
る。 これに対しては、停車時に変速機をニユートラ
ル状態とする代りに、通例1速状態となつている
変速段を出力軸の駆動力が小さくなる3速や4速
等の高速段に切換えるようにし、これによりエン
ジンのアイドル振動の車体への伝達を軽減すると
共に、発進時におけるN−Dシヨツクの発生を防
止することが考えられる。このような考え方に基
づくものとして例えば特開昭56−57524号公報に
開示された発明が存在する。この発明は、走行レ
ンジの停車時に、所定の時間内においては変速機
を従来同様に1速の状態に保持すると共に、所定
時間の経過後には変速段を3速や4速等の高速段
に自動的に切換えるようにしたものである。これ
によれば、停車後、短時間のうちに発進する場合
は、変速段が1速に保持されているから所謂クリ
ープ現象を利用してスムーズに発進することがで
きると共に、停車状態が長く続く場合には、変速
機の出力が小さくなる高速段に切換えられるので
エンジンのアイドル振動による車体の振動が低減
されることになる。 しかし、この発明のものは、上記所定時間内に
おいてはアイドル振動の伝達が低減されず、また
所定時間経過後においては発進時にクリープ現象
を利用できないといつた難点がある。 (発明の目的) 本発明は自動変速機を備えた自動車における停
車時の上記のような実情に対処するもので、シフ
トレバーを走行レンジにシフトした状態での停車
時に、上記変速機の変速段を自動的に高速段に切
換えることにより、エンジンのアイドル振動の車
体への伝達を軽減し且つ発進時のN−Dシヨツク
を防止すると共に、この高速段に切換えた状態を
停車直後から運転者が停車を持続する意思を有し
ている間、保持することにより、上記アイドル振
動による不快感を確実に防止し、また運転者の発
進の意思が認められた時に変速段を1速に戻すこ
とにより、発進時には常にクリープ現象を利用し
てスムーズに発進できるようにすることを第1の
目的とする。 ところで、変速段が高速段に切換えられている
状態から発進直前に1速に戻されると、その時に
エンジン出力が1速のギヤ比で増幅された大きな
駆動力となつて変速機から車輪側に急激に作用す
ることになるが、特に暖機のためにチヨークが作
動している時或いは外部負荷の作用時等において
エンジンのアイドル回転数が通常のアイドル時よ
り高回転とされている場合、即ち、アイドルアツ
プ時にはエンジン出力も大きくなつているので、
一層大きな駆動力が急激に作用することになり、
そのため発進時に自動車が運転者の予測以上に跳
び出す虞れが生じる。つまり、アイドルアツプ時
であつても、変速機が当初から1速の状態にあれ
ば、運転者は大きな駆動力を認識することができ
るので発進時の跳び出しに対処することができる
が、停車時に変速機が高速段に切換えられていて
駆動力が小さくなつていると、1速への切換によ
つて急激に大きな駆動力が作用した時にこれに対
応することができず、自動車が跳び出してしまう
のである。そこで、本発明は走行レンジでの停車
時に変速段を高速に切換え、発進直前に1速に戻
すようにした場合における上記のような自動車の
跳び出しを防止することを第2の目的とする。 (発明の構成) 本発明に係る自動変速機の制御装置は上記目的
達成のため次のように構成したことを特徴とす
る。 即ち、第1図に示すようにエンジンAの出力軸
に連結されたトルクコンバータBと、該トルクコ
ンバータBの出力軸に連結された変速歯車機構C
と、該変速歯車機構Cの動力伝達経路を切換えて
複数の変速段を設定する変速段切換手段Dと、走
行レンジや中立レンジ等の複数のレンジを手動操
作によつて切換えるシフトレバーEとを備えた自
動変速機Fにおいて、上記シフトレバーEが走行
レンジにあることを検出する走行レンジ検出手段
Gと、アクセルペダルが踏み込まれていないこと
を検出するアイドル検出手段Hと、上記トルクコ
ンバータBのタービン回転数或いは変速機Fの出
力軸回転数等の車速に対応する速度信号から車両
の停車状態を検出する停車検出手段Iと、車輪に
制動力が加えられていることを検出する制動検出
手段Jと、エンジンのアイドルアツプ状態を検出
するアイドルアツプ検出手段Kとを備えると共
に、これらの検出手段G,H,I,J,Kの出力
信号を受けて、シフトレバーEが走行レンジにあ
り、アクセルペダルが踏込まれておらず、車両が
停車且つ制動状態にある時に、上記変速段切換手
段Dを制御して変速段を高速段に切換えると共
に、この高速段への切換制御をエンジンのアイド
ルアツプ時には禁止する制御手段Lを備える。 このような構成によれば、シフトレバーEが走
行レンジにシフトされている状態で停車され、こ
れに伴つてエンジンが通常のアイドル状態となつ
ている場合においては、更にブレーキが作動され
た場合、換言すれば運転者が停車を持続する意思
を有している場合に変速段が高速段に切換えら
れ、停車中におけるアイドル振動の車体への伝達
が軽減される。そして、運転者が発進すべくブレ
ーキを解除した時に変速段が1速に戻され、発進
時にクリープ現象が得られることになる。 しかし、走行レンジでの停車時においてブレー
キが作動されても、エンジンがアイドルアツプ状
態にある時は変速段の高速段への切換が行われ
ず、1速の状態に保持されることになり、これに
よつて発進直前に高速段から1速に切換わること
による上記のような運転者の予測に反した自動車
の跳び出しが防止されることになる。、尚、この
場合はアイドル振動の低減効果が得られないが、
アイドルアツプ時にはエンジンの振動が元々小さ
く、振動対策を行わなくても問題がないのであ
る。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。 第2図は、自動変速機1の機械的構造及び流体
制御回路を示すもので、この自動変速機1は、ト
ルクコンバータ10と、多段変速歯車機構20
と、その両者の間に配設されたオーバードライブ
用変速歯車機構40とから構成されている。 トルクコンバータ10は、ドライブプレート1
1及びケース12を介してエンジン2の出力軸3
に直結されたポンプ13と、上記ケース12内に
おいてポンプ13に対向状に配置されたタービン
14と、該ポンプ13とタービン14との間に配
置されたステータ15とを有し、上記タービン1
4には出力軸16が結合されている。また、該出
力軸16と上記ケース12との間にはロツクアツ
プクラツチ17が設けられている。このロツクア
ツプクラツチ17は、トルクコンバータ10内を
循環する作動流体の圧力で常時締結方向に押圧さ
れ、外部から解放用流体圧が供給された際に解放
される。 多段変速歯車機構20は、フロント遊星歯車機
構21と、リヤ遊星歯車機構22を有し、両機構
21,22におけるサンギア23,24が連結軸
25により連結されている。この多段変速歯車機
構20への入力軸26は、フロントクラツチ27
を介して上記連結軸25に、またリヤクラツチ2
8を介してフロント遊星歯車機構21のリングギ
ア29に夫々連結されるように構成され、且つ上
記連結軸25、即ち両遊星歯車機構21,22に
おけるサンギア23,24と変速機ケース30と
の間にはセカンドブレーキ31が設けられてい
る。フロント遊星歯車機構21のピニオンキヤリ
ア32と、リヤ遊星歯車機構22のリングギア3
3とは出力軸34に連結され、また、リヤ遊星歯
車機構22のピニオンキヤリア35と変速機ケー
ス30との間には、ローリバースブレーキ36及
びワンウエイクラツチ37が夫々介設されてい
る。 一方、オーバードライブ用変速歯車機構40に
おいては、ピニオンキヤリア41が上記トルクコ
ンバータ10の出力軸16に連結され、サンギア
42とリングギア43とが直結クラツチ44によ
つて結合される構成とされている。また、上記サ
ンギア42と変速機ケース30との間にはオーバ
ードライブブレーキ45が設けられ、且つ上記リ
ングギア43が多段変速歯車機構20への入力軸
26に連結されている。 上記の如き構成の多段変速歯車機構20は従来
公知であり、クラツチ27,28及びブレーキ3
1,36の選択的作動によつて入力軸26と出力
軸34との間に前進3段、後進1段の変速比が得
られる。また、オーバードライブ用変速歯車機構
40は、クラツチ44が締結され且つブレーキ4
5が解放された時にトルクコンバータ10の出力
軸16と多段変速歯車機構20への入力軸26と
を直結し、上記クラツチ44が解放され且つブレ
ーキ45が締結された時に上記軸16,26をオ
ーバードライブ結合する。 次に、上記自動変速機の流体制御回路について
説明する。 上記エンジン出力軸3によりトルクコンバータ
10を介して常時駆動されるオイルポンプ50か
らメインライン51に吐出される作動流体は、調
圧弁52によつて油圧を調整された上でセレクト
弁53に導かれる。このセレクト弁53は、P,
R,N,D,2,1のレンジを有し、D,2,1
レンジにおいて上記メインライン51をポートa
に連通させる。このポートaはライン54を介し
て上記リヤクラツチ28のアクチユエータ28a
に通じており、従つて上記D,2,1の各前進レ
ンジにおいては該リヤクラツチ28が常時締結状
態に保持される。 また、該ポートaは第1、第2、第3、第4制
御ライン56,57,58,59に連通してい
る。これらの制御ライン56〜59は、夫々1−
2シフト弁61,2−3シフト弁62,3−4シ
フト弁63及びロツクアツプ弁64の一端部に導
かれていると共に、各制御ライン56〜59から
は夫々ドレンライン66,67,68,69が分
岐され、且つこれらのドレンライン66〜69を
夫々開閉する第1、第2、第3、第4ソレノイド
71,72,73,74が備えられている。これ
らのソレノイド71〜74は、OFF時にはドレ
ンライン66〜69を解放して対応する制御ライ
ン56〜59内の圧力を零としているが、ON時
にドレンライン66〜69を閉じて制御ライン5
6〜59内の圧力を高めることにより、上記1−
2シフト弁61,2−3シフト弁62,3−4シ
フト弁63及びロツクアツプ弁64におけるスプ
ール61a,62a,63a,64aを図示の位
置から夫々矢印イ,ロ,ハ,ニ方向に移動させ
る。 セレクト弁53におけるポートaは、また、上
記ライン54から分岐されたライン76を介して
上記1−2シフト弁61に至り、スプール61a
が上記第1制御ライン56からの作動流体によつ
てイ方向に移動された時にライン77に通じると
共に、更にセカンドロツク弁78及びライン79
を介して上記セカンドブレーキ31のアクチユエ
ータ31aにおける締結側ポート31a′に通じ
る。これにより、該ポート31a′に作動流体が供
給され、セカンドブレーキ31が締結される。こ
こで、上記セカンドロツク弁78は、Dレンジに
おいてはセレクト弁53のポートb及びcの両者
からライン80,81を介して作動流体を供給さ
れて、図示のように上記ライン77,79を連通
させた状態に保持されているが、ポートcが閉じ
られる2レンジにおいては、ポートbのみから作
動流体を供給されてスプール78aが下方に移動
することによりライン80,79を連通させる。
従つて、2レンジにおいてはセカンドブレーキ3
1が1−2シフト弁61の状態に拘らず締結され
ることになる。 また、Dレンジでメインライン51に連通する
ポートcは、上記ライン81により一方向絞り弁
82を介して上記2−3シフト弁62に導かれて
いる。そして、該2−3シフト弁62のスプール
62aが上記2制御ライン57からの作動流体に
よつてロ方向に移動された時にライン83に通
じ、更にライン84,85に分岐されて、一方は
上記セカンドブレーキ31のアクチユエータ31
aにおける解放側ポート31a″に、他方はフロン
トクラツチ27のアクチユエータ27aに至る。
これにより、該ポート31a″及びアクチユエータ
27aに作動流体が供給され、セカンドブレーキ
31が解放されると共にフロントクラツチ27が
締結される。 また、1レンジにおいては、セレクト弁53の
ポートdがメインライン51に通じ、作動流体が
ライン86を介して上記1−2シフト弁61の導
かれると共に、該弁61のスプール61aが図示
の位置にある時に更にライン87を介して上記ロ
ーリバースブレーキ36のアクチユエータ36a
に至る。これにより、該ローリバースブレーキ3
6が締結される。 更に、Rレンジにおいては上記ポートdと共に
ポートeがメインライン51に通じることによ
り、作動流体がライン88によつて上記2−3シ
フト弁62に導かれると共に、該弁62のスプー
ル62aが図示の位置にある時に上記ライン83
及びライン84,85を介してセカンドブレーキ
用アクチユエータ31aの解放側ポート31a″と
フロントクラツチ27のアクチユエータ27aと
に至る。これにより、Rレンジにおいては上記ロ
ーリバースブレーキ36と共にフロントクラツチ
27が締結される。この場合、上記ポートaは閉
じられるのでリヤクラツチ28は解放される。 メインライン51は、以上のようにセレクト弁
53によつて進路を選択切換えられると同時に、
分岐ライン89,90を介して上記3−4シフト
弁63とオーバードライブブレーキ45のアクチ
ユエータ45aにおける締結側ポート45a′に導
かれている。そして、3−4シフト弁63に導か
れたライン89は、該弁63のスプール63aが
図示の位置にある時に更にライン91,92に通
じ、その一方のライン91は直結クラツチ44の
アクチユエータ44aに、他方のライン92は上
記オーバードライブブレーキ用アクチユエータ4
5aの解放側ポート45a″に至つている。従つ
て、3−4シフト弁63が図示の状態にある時
は、オーバードライブブレーキ用アクチユエータ
45aの締結側及び解放側の両ポート45a′,4
5a″に作動流体が供給されて該オーバードライブ
ブレーキ45が解放され、且つ直結クラツチ44
が締結された状態にある。そして、3−4シフト
弁63のスプール63aが上記第3制御ライン5
8からの作動流体によつてハ方向に移動された時
にライン91,92がドレンされることにより、
直結クラツチ44が解放され且つオーバードライ
ブブレーキ45が締結される。 更にメインライン51からは、上記調圧弁52
を通過する分岐ライン93を介してロツクアツプ
弁64に作動流体が導かれている。そして、該弁
64におけるスプール64aが図示の位置にある
時にライン94を介して上記トルクコンバータ1
0内に至り、該トルクコンバータ10内のロツク
アツプクラツチ17を離反させている。そしてロ
ツクアツプ弁64のスプール64aが上記第4制
御ライン59からの作動流体によつて(ニ)方向に移
動された時に、ライン94がドレンされることに
より、上記ロツクアツプクラツチ17がトルクコ
ンバータ10内の流体圧によつて締結される。 尚、この流体制御回路には、上記構成に加えて
調圧弁52からの油圧を安定させるカツトバツク
弁95、吸気負圧の大きさに応じて上記調圧弁5
2によるライン圧を変化させるバキユームスロツ
トル弁96、及び該スロツトル弁96を補助する
スロツトルバツクアツプ弁97が設けられてい
る。 以上の構成について、Dレンジにおける各変速
用ソレノイド71〜73と変速段との関係、ソレ
ノイド74とロツクアツプとの関係、及び各レン
ジにおけるクラツチ、ブレーキの作動状態と変速
段との関係を夫々第1、第2、第3表に示す。
【表】
【表】
【表】
次に、第3,4図を用いて上記自動変速機1の
電気制御回路について説明する。 第3図に示すように、この制御回路100に
は、変速段判定回路101とロツクアツプ判定回
路102とが設けられ、これらの回路101,1
02に上記トルクコンバータ10におけるタービ
ン14の回転数を検出するタービン回転センサ1
03からのタービン回転信号aと、エンジン2に
おけるスロツトルバルブの開度を検出するスロツ
トル開度センサ104からのスロツトル開度信号
bと、自動変速機1に備えられたシフトレバーの
位置を検出するシフト位置センサ105からの
D,2,1レンジ信号cとが入力されるようにな
つている。そしてこれらの信号a,b,cを受け
て、変速段判定回路101及びロツクアツプ判定
回路102は、第5図に示すようにタービン回転
数とスロツトル開度とに応じて予め設定された変
速及びロツクアツプマツプに徴して、運転状態が
シフトアツプゾーン、シフトダウンゾーン又はホ
ールドゾーンのいずれのゾーンにあるかを判定
し、またロツクアツプ作動又は解除のいずれのゾ
ーンにあるかを判定し、その判定結果に応じて1
〜4速信号d1〜d4及びロツクアツプ信号eを出力
する。これらの信号のうち、1〜4速信号d1〜d4
は夫々AND回路106,107,108及びOR
回路109を介してソレノイド選択マツプ110
に入力され、該マツプ110から前記の第1表に
従つて設定すべき変速段に対応したソレノイドの
ON,OFF状態を読み取り、このON,OFF状態
となるように第2図に示す第1〜第3ソレノイド
71〜73に制御信号f1〜f3を出力する。これに
より、各ソレノイド71〜73のON,OFF状態
が設定され、自動変速機1が運転領域に応じた所
要の変速段に制御される。また、ロツクアツプ信
号eは第2図に示す第4ソレノイド74に送出さ
れ、該ソレノイド74を第2表に従つてON,
OFFさせて、運転領域に応じてロツクアツプを
作動又は解除させる。 然して、この制御回路100には、以上の構成
に加えてアイドル制御回路111が備えられてい
る。このアイドル制御回路111には、第4図に
示すようにシフトレバーがDレンジにシフトされ
ている時にONになるDレンジスイツチ(第3図
のシフト位置センサ105を兼用してもよい)1
12からのDレンジ信号gと、アクセルペダルの
非踏込み時にONになるアイドルスイツチ113
からのアイドル信号hと、上記タービン回転セン
サ103からのタービン回転信号aと、フツトブ
レーキの作動及びハンドブレーキの作動を夫々検
出するフツトブレーキスイツチ1141、及びハ
ンドブレーキスイツチ1142からの第1、第2
ブレーキ信号i1,i2と、更にチヨークの作動時に
ONになるチヨークスイツチ115からのチヨー
ク信号jとが入力される。そして、上記Dレンジ
信号g及びアクセル信号hがAND回路116に
直接入力され、またタービン回転信号aはF−V
変換器117により回転数を示すパルス信号から
電圧信号に変換され、且つ比較器118により所
定電圧と比較されて、タービン回転数が極く小さ
い所定回転数(例えば200RPM)以下に低下した
時に“1”となる停車信号a′として上記AND回
路116に入力される。ここで、上記比較器11
8は、ハンチングを防止するために回転数の低下
時には例えば200RPM以下で出力信号(停車信
号)a′が“1”となり、また回転数の上昇時には
例えば280RPM以上で該信号a′が“0”となるよ
うに、ヒステリシス動作するようになつている。
更に、上記第1、第2ブレーキ信号i1,i2はOR回
路119を介して単一のブレーキ信号iとされた
上で上記AND回路116に入力され、またチヨ
ーク信号jは、NOT回路120により非チヨー
ク時に“1”となる反転チヨーク信号j′とされた
上でAND回路116に入力される。そして、該
AND回路116から、上記Dレンジ信号g、ア
イドル信号h、停車信号a′、ブレーキ信号i及び
反転チヨーク信号j′が全て“1”の時、即ち変速
機のシフトレバーがDレンジにシフトされてお
り、アクセルペダルが踏込まれておらず、且つ車
両が停車状態で、フツトブレーキ又はハンドブレ
ーキの少なくとも一方が作動されており、更にチ
ヨークが作動していない時に“1”となる4速固
定信号kが出力される。 この4速固定信号kは第3図に示すOR回路1
09に4速信号d4と共に入力されると共に、3つ
のAND回路106,107,108に反転され
た上で夫々1〜3速信号d1〜d3と共に入力され
る。従つて、該4速固定信号kが“0”の時は変
速段判定回路101による判定結果に応じた1〜
4速信号d1〜d4がそのままソレノイド選択マツプ
110に入力され、上記判定結果に応じた変速段
が得られるように第1〜第3ソレノイド71〜7
3が作動されるが、4速固定信号kが“1”の時
は、変速段判定回路101の判定結果に拘らず、
該4速固定信号kが4速信号d4と同じ働きをする
信号としてソレノイド選択マツプ110に入力さ
れることになり、これに伴つて第1〜第3ソレノ
イド71〜73が変速段が4速になるように作動
する。 これにより、シフトレバーが走行レンジにシフ
トされている状態での停車時であつて、エンジン
がアイドルアツプされていない通常のアイドル状
態にある場合において、更にブレーキが作動して
いる場合、即ち運転者に停車を持続する意思があ
る場合に変速機の変速段が4速に切換えられるこ
とになり、これに伴つて該変速機の出力が小さく
なつて車体に伝達されるエンジンのアイドル振動
が低減される。そして、車両を発進すべくブレー
キを解除した時に、ブレーキ信号iないし4速固
定信号kが“0”となることにより、変速段判定
回路101の判定結果に応じて1速とされる。こ
れにより、クリープ現象を利用してスムーズに発
進することが可能となる。 然して、チヨークの作動時、即ちエンジン回転
数が通常のアイドル時よりも高回転となつている
アイドルアツプ時には、停車時に変速段が一旦4
速にされ、発進直前に1速に切換えられると、発
進時に運転者の予測以上に自動車が跳び出す虞れ
があるが、この場合、第4図に示すチヨークスイ
ツチ115がONとなつてチヨーク信号jが
“1”(反転チヨーク信号j′が“0”)であるから、
アイドル制御回路111のAND回路116が閉
成されて4速固定信号kが“0”となる。従つて
変速段は、変速段判定回路101による通路の制
御によつて1速に保持され、これにより上記のよ
うな発進時における自動車の跳び出しが防止され
ることになる。 尚、以上の如き制御を行う制御回路100は、
例えばマイクロコンピユータによつて構成するこ
とができ、その場合、該制御回路100は第6図
以下に示すフローチヤートに従つて動作する。次
に、この動作を説明する。 メイン制御 先ず始めに第6図に示すメイン制御のフローチ
ヤートを説明すると、制御回路は、先づステツプ
A1,A2に従つて、各種状態のイニシヤライズを
行い且つシフトレバーないしセレクト弁53によ
つて設定されているレンジを読み取る。そして、
1レンジに設定されている場合は、ステツプA3
からステツプA4〜A8を実行し、先づロツクアツ
プを解除し、且つ1速にシフトダウンした時にエ
ンジン回転がオーバーランするか否かを計算によ
つて確認した上で、オーバーランするときは2速
に、オーバーランしないときは1速に夫々変速す
る。また、2レンジに設定されている場合は、上
記ステツプA3からステツプA9を経てステツプ
A10,A11を実行し、ロツクアツプを解除した上
で2速に変速する。 然して、1レンジ及び2レンジ以外、即ちDレ
ンジに設定されている場合は、上記ステツプA9
からステツプA12を実行し、車両が走行している
か停車しているかを判断する。そして、車両の走
行時においては、ステツプA13〜A15によつて、
後述するシフトアツプ制御、シフトダウン制御及
びロツクアツプ制御を行い、また停車時において
はステツプA16のアイドル振動対策制御を行う。 シフトアツプ制御 次に、上記メイン制御におけるステツプA13の
シフトアツプ制御について説明すると、第7図に
示すように、この制御においては、先ずステツプ
B1で第2図に示す変速歯車機構20,40が4
速の状態にあるか否かを確認し、4速にある時は
シフトアツプ不可であるから制御を終了する。4
速以外の場合は、ステツプB2〜B5に従つて、現
在のスロツトル開度を読み取ると共に、この読み
取つたスロツトル開度に対応する設定タービン回
転数Tmapを予め設定記憶されたシフトアツプマ
ツプから読み出し、また現実のタービン回転数T
を読み取つて、上記設定タービン回転数Tmapと
比較する。ここで、シフトアツプマツプは、第8
図に示すように各スロツトル開度に対応する設定
タービン回転数Tmapをシフトアツプ線Muとし
て記憶したもので、このシフトアツプ線Muは第
5図に示すシフトアツプゾーンとホールドゾーン
との間の境界線Xに相当する。そして、現実のタ
ービン回転数Tが設定タービン回転数Tmapより
大きい時、即ち運転領域が第5図又は第8図のシ
フトアツプゾーンにある場合においてシフトアツ
プフラグF1が“0”の場合は、ステツプB5から
ステツプB6〜B8に従い、上記フラグF1を“1”
にセツトした上で変速段を1段シフトアツプす
る。上記シフトアツプフラグF1は“1”の時に
シフトアツプ制御が行われたことを示すもので、
従つて上記ステツプB6において該フラグF1が既
に“1”にセツトされている時は、改めてシフト
アツプすることなく制御を終了する。また、上記
ステツプB5で現実のタービン回転数Tが設定タ
ービン回転数Tmapより小さいと判断された時
は、ステツプB9〜B11に従つて、設定タービン回
転数Tmapに0.8を乗じて第8図に破線で示す新
たなシフトアツプ線Mu′を設定する。そして、現
実のタービン回転数Tがこの線Mu′に相当する新
たな設定タービン回転数Tmapより小さい場合の
みシフトアツプフラグF1を“0”にリセツトし
て次のシフトアツプ制御に備え、また現実のター
ビン回転数Tが新たな設定タービン回転数Tmap
より大きい時は、そのまま制御を終了してシフト
ダウン制御に移行する。このステツプB9〜B11に
よる制御、ヒステリシスゾーンを形成してタービ
ン回転数Tがシフトアツプ線Mu上にある時に変
速が煩雑に行われる所謂チヤタリングを防止する
ためである。 シフトダウン制御 また、第6図のステツプA14のシフトダウン制
御は、第9図のフローチヤートに従つて次のよう
に実行される。 先ず、ステツプC1で変速歯車機構20,40
が1速以外、即ちシフトダウンが可能な変速段に
あることを確認した上で、ステツプC2〜C5に従
つて、現実のスロツトル開度を読取ると共に、第
10図に示す如きシフトダウンマツプに設定され
ているシフトダウン線Mdからその時のスロツト
ル開度に対応した設定タービン回転数Tmapを読
し出し、これと現実のタービン回転数Tとを比較
する。ここで、上記シフトダウン線Mdは第5図
に示すホールドゾーンとシフトダウンゾーンとの
間の境界線Yに相当する。そして、現実のタービ
ン回転数Tが設定タービン回転数Tmapより小さ
い時、即ち運転領域が第5図又は第10図のシフ
トダウンゾーンにある時には、ステツプC6〜C8
に従つて、シフトダウンフラグF2が“0”にリ
セツトされていることを確認し且つ該フラグF2
を“1”にセツトした上で変速段を1段シフトダ
ウンす。この場合も、ステツプC6においてフラ
グF2が既に“1”にセツトされている時は制御
を終了する。また、ステツプC5において実際の
タービン回転数Tが設定タービン回転数Tmapよ
り大きい時は、ステツプC9〜C11に従つて、設定
タービン回転数Tapを1/0.8倍して第10図に
破線で示すような新たなシフトダウン線Md′を形
成し、現実のタービン回転数Tとこの線Md′に相
当する新たな設定回転数Tmapとを比較する。そ
して、その上でT>Tmapの場合のみシフトダウ
ンフラグF2を“0”にリセツトして、次のシフ
トダウン制御に備える。 ロツクアツプ制御 更に、第6図のメイン制御におけるステツプ
A15で示すロツクアツプ制御は第11図に示すフ
ローチヤートに従つて実行される。 この制御においては、ステツプD1〜D4に従つ
て、スロツトル開度を読取ると共に、第12図に
示す如きロツクアツプに設定されているロツクア
ツプ解除線Moffからその時のスロツトル開度に
対応した設定タービン回転数Tmapを読み取り、
これと現実のタービン回転数Tとを比較する。現
実のタービン回転数Tが設定タービン回転数
Tmapより小さい時、即ち第12図に示すロツク
アツプ解除ゾーンにある時は、ステツプD5によ
つてロツクアツプを解除する。 現実のタービン回転数Tが上記ロツクアツプ解
除線Moffに相当する設定タービン回転数Tmap
より大きい時は、更にステツプD6,D7で、第1
2図に破線で示すようにロツクアツプ解除線
Moffの高タービン回転数側に所定幅のヒステリ
シスゾーンを設けて設定されたロツクアツプ作動
線Monに相当する設定タービン回転数Tmapを読
み取り、この設定タービン回転数Tmapと現実の
タービン回転数Tとを比較する。そして、T>
Tmapの時にステツプD8によるロツクアツプ作動
の制御を行う。 アイドル振動対策制御 然して、第6図に示すメイン制御において、シ
フトレバーがDレンジにシフトされており、且つ
車両が停止状態にある時はステツプA16によるア
イドル振動対策制御が行われるが、この制御は第
13図に示すフローチヤートに従つて行われる。
つまり、上記のようにシフトレバーがDレンジに
シフトされており且つ停車状態にある場合におい
て、更にステツプE1,E2,E3でアクセルペダル
が踏み込まれているか否か、ブレーキ(フツトブ
レーキ又はハンドルブレーキ)が作動しているか
否か、及びチヨークが作動しているか否かが判定
され、アクセルペダルが踏み込まれておらず、ブ
レーキが作動しており、更にチヨークが作動して
いない時にステツプE4で変速段を4速にシフト
アツプする制御が行われる。これにより、Dレン
ジでの停車時においてエンジンが通常のアイドル
状態にあり、且つブレーキが作動している時、即
ち運転者の停車持続の意思が認められる時には変
速段が4速のシフトアツプされて、エンジンのア
イドル振動の車体への伝達が軽減される。そし
て、発進すべくブレーキを解除した時には変速段
が1速に戻され、クリープ現象が得られることに
なる。また、チヨークが作動していてエンジンが
アイドルアツプ状態にある時には、運転者の停車
持続の意思に拘らず、変速段の4速へのシフトア
ツプが行われず、これにより発進時に運転者の予
測に反して自動車が跳び出すことが防止される。 尚、以上の実施例においては、Dレンジにおい
て所定の条件が整つた時に変速段を4速にシフト
アツプするようにしたが、例えば3速のシフトア
ツプしてもよく、また2レンジや1レンジ等にお
いても複数の変速段が設けられている場合には所
定の条件が整つた時に高速段側にシフトアツプす
るようにしてもよい。 (発明の効果) 以上のように本発明によれば、自動変速機を搭
載した自動車において、シフトレバーが走行レン
ジにある状態で停車し、エンジンが通常のアイド
ル状態となつた場合において、ブレーキが作動さ
れている時に上記変速機の変速段を高速段に切換
えると共に、この高速段への切換をエンジン回転
数が通常のアイドル状態より高回転数となるアイ
ドルアツプ時には行わないようにしたので、通常
アイドル状態において運転者が停車を持続しよう
としている間は、エンジンのアイドル振動に起因
する車体の振動が軽減されて、停車時における上
記アイドル振動による不快感が確実に防止される
と共に、運転者の発進の意思が認められた時には
変速段が直ちに1速に戻されることによりクリー
プ現象を利用したスムーズな発進が可能となる。
また、エンジンの振動が元々小さいアイドルアツ
プ状態にある場合は、運転者の意思に拘らず変速
段は1速に保たれるので、発進直前に変速段が高
速段から1速に戻されることに伴つて比較的大き
なエンジン出力が更に増幅され、大きな駆動力と
なつて急激に車輪側に作用するといつたことがな
くなり、運転者の測に反した自動車の跳び出しが
防止されることになる。
電気制御回路について説明する。 第3図に示すように、この制御回路100に
は、変速段判定回路101とロツクアツプ判定回
路102とが設けられ、これらの回路101,1
02に上記トルクコンバータ10におけるタービ
ン14の回転数を検出するタービン回転センサ1
03からのタービン回転信号aと、エンジン2に
おけるスロツトルバルブの開度を検出するスロツ
トル開度センサ104からのスロツトル開度信号
bと、自動変速機1に備えられたシフトレバーの
位置を検出するシフト位置センサ105からの
D,2,1レンジ信号cとが入力されるようにな
つている。そしてこれらの信号a,b,cを受け
て、変速段判定回路101及びロツクアツプ判定
回路102は、第5図に示すようにタービン回転
数とスロツトル開度とに応じて予め設定された変
速及びロツクアツプマツプに徴して、運転状態が
シフトアツプゾーン、シフトダウンゾーン又はホ
ールドゾーンのいずれのゾーンにあるかを判定
し、またロツクアツプ作動又は解除のいずれのゾ
ーンにあるかを判定し、その判定結果に応じて1
〜4速信号d1〜d4及びロツクアツプ信号eを出力
する。これらの信号のうち、1〜4速信号d1〜d4
は夫々AND回路106,107,108及びOR
回路109を介してソレノイド選択マツプ110
に入力され、該マツプ110から前記の第1表に
従つて設定すべき変速段に対応したソレノイドの
ON,OFF状態を読み取り、このON,OFF状態
となるように第2図に示す第1〜第3ソレノイド
71〜73に制御信号f1〜f3を出力する。これに
より、各ソレノイド71〜73のON,OFF状態
が設定され、自動変速機1が運転領域に応じた所
要の変速段に制御される。また、ロツクアツプ信
号eは第2図に示す第4ソレノイド74に送出さ
れ、該ソレノイド74を第2表に従つてON,
OFFさせて、運転領域に応じてロツクアツプを
作動又は解除させる。 然して、この制御回路100には、以上の構成
に加えてアイドル制御回路111が備えられてい
る。このアイドル制御回路111には、第4図に
示すようにシフトレバーがDレンジにシフトされ
ている時にONになるDレンジスイツチ(第3図
のシフト位置センサ105を兼用してもよい)1
12からのDレンジ信号gと、アクセルペダルの
非踏込み時にONになるアイドルスイツチ113
からのアイドル信号hと、上記タービン回転セン
サ103からのタービン回転信号aと、フツトブ
レーキの作動及びハンドブレーキの作動を夫々検
出するフツトブレーキスイツチ1141、及びハ
ンドブレーキスイツチ1142からの第1、第2
ブレーキ信号i1,i2と、更にチヨークの作動時に
ONになるチヨークスイツチ115からのチヨー
ク信号jとが入力される。そして、上記Dレンジ
信号g及びアクセル信号hがAND回路116に
直接入力され、またタービン回転信号aはF−V
変換器117により回転数を示すパルス信号から
電圧信号に変換され、且つ比較器118により所
定電圧と比較されて、タービン回転数が極く小さ
い所定回転数(例えば200RPM)以下に低下した
時に“1”となる停車信号a′として上記AND回
路116に入力される。ここで、上記比較器11
8は、ハンチングを防止するために回転数の低下
時には例えば200RPM以下で出力信号(停車信
号)a′が“1”となり、また回転数の上昇時には
例えば280RPM以上で該信号a′が“0”となるよ
うに、ヒステリシス動作するようになつている。
更に、上記第1、第2ブレーキ信号i1,i2はOR回
路119を介して単一のブレーキ信号iとされた
上で上記AND回路116に入力され、またチヨ
ーク信号jは、NOT回路120により非チヨー
ク時に“1”となる反転チヨーク信号j′とされた
上でAND回路116に入力される。そして、該
AND回路116から、上記Dレンジ信号g、ア
イドル信号h、停車信号a′、ブレーキ信号i及び
反転チヨーク信号j′が全て“1”の時、即ち変速
機のシフトレバーがDレンジにシフトされてお
り、アクセルペダルが踏込まれておらず、且つ車
両が停車状態で、フツトブレーキ又はハンドブレ
ーキの少なくとも一方が作動されており、更にチ
ヨークが作動していない時に“1”となる4速固
定信号kが出力される。 この4速固定信号kは第3図に示すOR回路1
09に4速信号d4と共に入力されると共に、3つ
のAND回路106,107,108に反転され
た上で夫々1〜3速信号d1〜d3と共に入力され
る。従つて、該4速固定信号kが“0”の時は変
速段判定回路101による判定結果に応じた1〜
4速信号d1〜d4がそのままソレノイド選択マツプ
110に入力され、上記判定結果に応じた変速段
が得られるように第1〜第3ソレノイド71〜7
3が作動されるが、4速固定信号kが“1”の時
は、変速段判定回路101の判定結果に拘らず、
該4速固定信号kが4速信号d4と同じ働きをする
信号としてソレノイド選択マツプ110に入力さ
れることになり、これに伴つて第1〜第3ソレノ
イド71〜73が変速段が4速になるように作動
する。 これにより、シフトレバーが走行レンジにシフ
トされている状態での停車時であつて、エンジン
がアイドルアツプされていない通常のアイドル状
態にある場合において、更にブレーキが作動して
いる場合、即ち運転者に停車を持続する意思があ
る場合に変速機の変速段が4速に切換えられるこ
とになり、これに伴つて該変速機の出力が小さく
なつて車体に伝達されるエンジンのアイドル振動
が低減される。そして、車両を発進すべくブレー
キを解除した時に、ブレーキ信号iないし4速固
定信号kが“0”となることにより、変速段判定
回路101の判定結果に応じて1速とされる。こ
れにより、クリープ現象を利用してスムーズに発
進することが可能となる。 然して、チヨークの作動時、即ちエンジン回転
数が通常のアイドル時よりも高回転となつている
アイドルアツプ時には、停車時に変速段が一旦4
速にされ、発進直前に1速に切換えられると、発
進時に運転者の予測以上に自動車が跳び出す虞れ
があるが、この場合、第4図に示すチヨークスイ
ツチ115がONとなつてチヨーク信号jが
“1”(反転チヨーク信号j′が“0”)であるから、
アイドル制御回路111のAND回路116が閉
成されて4速固定信号kが“0”となる。従つて
変速段は、変速段判定回路101による通路の制
御によつて1速に保持され、これにより上記のよ
うな発進時における自動車の跳び出しが防止され
ることになる。 尚、以上の如き制御を行う制御回路100は、
例えばマイクロコンピユータによつて構成するこ
とができ、その場合、該制御回路100は第6図
以下に示すフローチヤートに従つて動作する。次
に、この動作を説明する。 メイン制御 先ず始めに第6図に示すメイン制御のフローチ
ヤートを説明すると、制御回路は、先づステツプ
A1,A2に従つて、各種状態のイニシヤライズを
行い且つシフトレバーないしセレクト弁53によ
つて設定されているレンジを読み取る。そして、
1レンジに設定されている場合は、ステツプA3
からステツプA4〜A8を実行し、先づロツクアツ
プを解除し、且つ1速にシフトダウンした時にエ
ンジン回転がオーバーランするか否かを計算によ
つて確認した上で、オーバーランするときは2速
に、オーバーランしないときは1速に夫々変速す
る。また、2レンジに設定されている場合は、上
記ステツプA3からステツプA9を経てステツプ
A10,A11を実行し、ロツクアツプを解除した上
で2速に変速する。 然して、1レンジ及び2レンジ以外、即ちDレ
ンジに設定されている場合は、上記ステツプA9
からステツプA12を実行し、車両が走行している
か停車しているかを判断する。そして、車両の走
行時においては、ステツプA13〜A15によつて、
後述するシフトアツプ制御、シフトダウン制御及
びロツクアツプ制御を行い、また停車時において
はステツプA16のアイドル振動対策制御を行う。 シフトアツプ制御 次に、上記メイン制御におけるステツプA13の
シフトアツプ制御について説明すると、第7図に
示すように、この制御においては、先ずステツプ
B1で第2図に示す変速歯車機構20,40が4
速の状態にあるか否かを確認し、4速にある時は
シフトアツプ不可であるから制御を終了する。4
速以外の場合は、ステツプB2〜B5に従つて、現
在のスロツトル開度を読み取ると共に、この読み
取つたスロツトル開度に対応する設定タービン回
転数Tmapを予め設定記憶されたシフトアツプマ
ツプから読み出し、また現実のタービン回転数T
を読み取つて、上記設定タービン回転数Tmapと
比較する。ここで、シフトアツプマツプは、第8
図に示すように各スロツトル開度に対応する設定
タービン回転数Tmapをシフトアツプ線Muとし
て記憶したもので、このシフトアツプ線Muは第
5図に示すシフトアツプゾーンとホールドゾーン
との間の境界線Xに相当する。そして、現実のタ
ービン回転数Tが設定タービン回転数Tmapより
大きい時、即ち運転領域が第5図又は第8図のシ
フトアツプゾーンにある場合においてシフトアツ
プフラグF1が“0”の場合は、ステツプB5から
ステツプB6〜B8に従い、上記フラグF1を“1”
にセツトした上で変速段を1段シフトアツプす
る。上記シフトアツプフラグF1は“1”の時に
シフトアツプ制御が行われたことを示すもので、
従つて上記ステツプB6において該フラグF1が既
に“1”にセツトされている時は、改めてシフト
アツプすることなく制御を終了する。また、上記
ステツプB5で現実のタービン回転数Tが設定タ
ービン回転数Tmapより小さいと判断された時
は、ステツプB9〜B11に従つて、設定タービン回
転数Tmapに0.8を乗じて第8図に破線で示す新
たなシフトアツプ線Mu′を設定する。そして、現
実のタービン回転数Tがこの線Mu′に相当する新
たな設定タービン回転数Tmapより小さい場合の
みシフトアツプフラグF1を“0”にリセツトし
て次のシフトアツプ制御に備え、また現実のター
ビン回転数Tが新たな設定タービン回転数Tmap
より大きい時は、そのまま制御を終了してシフト
ダウン制御に移行する。このステツプB9〜B11に
よる制御、ヒステリシスゾーンを形成してタービ
ン回転数Tがシフトアツプ線Mu上にある時に変
速が煩雑に行われる所謂チヤタリングを防止する
ためである。 シフトダウン制御 また、第6図のステツプA14のシフトダウン制
御は、第9図のフローチヤートに従つて次のよう
に実行される。 先ず、ステツプC1で変速歯車機構20,40
が1速以外、即ちシフトダウンが可能な変速段に
あることを確認した上で、ステツプC2〜C5に従
つて、現実のスロツトル開度を読取ると共に、第
10図に示す如きシフトダウンマツプに設定され
ているシフトダウン線Mdからその時のスロツト
ル開度に対応した設定タービン回転数Tmapを読
し出し、これと現実のタービン回転数Tとを比較
する。ここで、上記シフトダウン線Mdは第5図
に示すホールドゾーンとシフトダウンゾーンとの
間の境界線Yに相当する。そして、現実のタービ
ン回転数Tが設定タービン回転数Tmapより小さ
い時、即ち運転領域が第5図又は第10図のシフ
トダウンゾーンにある時には、ステツプC6〜C8
に従つて、シフトダウンフラグF2が“0”にリ
セツトされていることを確認し且つ該フラグF2
を“1”にセツトした上で変速段を1段シフトダ
ウンす。この場合も、ステツプC6においてフラ
グF2が既に“1”にセツトされている時は制御
を終了する。また、ステツプC5において実際の
タービン回転数Tが設定タービン回転数Tmapよ
り大きい時は、ステツプC9〜C11に従つて、設定
タービン回転数Tapを1/0.8倍して第10図に
破線で示すような新たなシフトダウン線Md′を形
成し、現実のタービン回転数Tとこの線Md′に相
当する新たな設定回転数Tmapとを比較する。そ
して、その上でT>Tmapの場合のみシフトダウ
ンフラグF2を“0”にリセツトして、次のシフ
トダウン制御に備える。 ロツクアツプ制御 更に、第6図のメイン制御におけるステツプ
A15で示すロツクアツプ制御は第11図に示すフ
ローチヤートに従つて実行される。 この制御においては、ステツプD1〜D4に従つ
て、スロツトル開度を読取ると共に、第12図に
示す如きロツクアツプに設定されているロツクア
ツプ解除線Moffからその時のスロツトル開度に
対応した設定タービン回転数Tmapを読み取り、
これと現実のタービン回転数Tとを比較する。現
実のタービン回転数Tが設定タービン回転数
Tmapより小さい時、即ち第12図に示すロツク
アツプ解除ゾーンにある時は、ステツプD5によ
つてロツクアツプを解除する。 現実のタービン回転数Tが上記ロツクアツプ解
除線Moffに相当する設定タービン回転数Tmap
より大きい時は、更にステツプD6,D7で、第1
2図に破線で示すようにロツクアツプ解除線
Moffの高タービン回転数側に所定幅のヒステリ
シスゾーンを設けて設定されたロツクアツプ作動
線Monに相当する設定タービン回転数Tmapを読
み取り、この設定タービン回転数Tmapと現実の
タービン回転数Tとを比較する。そして、T>
Tmapの時にステツプD8によるロツクアツプ作動
の制御を行う。 アイドル振動対策制御 然して、第6図に示すメイン制御において、シ
フトレバーがDレンジにシフトされており、且つ
車両が停止状態にある時はステツプA16によるア
イドル振動対策制御が行われるが、この制御は第
13図に示すフローチヤートに従つて行われる。
つまり、上記のようにシフトレバーがDレンジに
シフトされており且つ停車状態にある場合におい
て、更にステツプE1,E2,E3でアクセルペダル
が踏み込まれているか否か、ブレーキ(フツトブ
レーキ又はハンドルブレーキ)が作動しているか
否か、及びチヨークが作動しているか否かが判定
され、アクセルペダルが踏み込まれておらず、ブ
レーキが作動しており、更にチヨークが作動して
いない時にステツプE4で変速段を4速にシフト
アツプする制御が行われる。これにより、Dレン
ジでの停車時においてエンジンが通常のアイドル
状態にあり、且つブレーキが作動している時、即
ち運転者の停車持続の意思が認められる時には変
速段が4速のシフトアツプされて、エンジンのア
イドル振動の車体への伝達が軽減される。そし
て、発進すべくブレーキを解除した時には変速段
が1速に戻され、クリープ現象が得られることに
なる。また、チヨークが作動していてエンジンが
アイドルアツプ状態にある時には、運転者の停車
持続の意思に拘らず、変速段の4速へのシフトア
ツプが行われず、これにより発進時に運転者の予
測に反して自動車が跳び出すことが防止される。 尚、以上の実施例においては、Dレンジにおい
て所定の条件が整つた時に変速段を4速にシフト
アツプするようにしたが、例えば3速のシフトア
ツプしてもよく、また2レンジや1レンジ等にお
いても複数の変速段が設けられている場合には所
定の条件が整つた時に高速段側にシフトアツプす
るようにしてもよい。 (発明の効果) 以上のように本発明によれば、自動変速機を搭
載した自動車において、シフトレバーが走行レン
ジにある状態で停車し、エンジンが通常のアイド
ル状態となつた場合において、ブレーキが作動さ
れている時に上記変速機の変速段を高速段に切換
えると共に、この高速段への切換をエンジン回転
数が通常のアイドル状態より高回転数となるアイ
ドルアツプ時には行わないようにしたので、通常
アイドル状態において運転者が停車を持続しよう
としている間は、エンジンのアイドル振動に起因
する車体の振動が軽減されて、停車時における上
記アイドル振動による不快感が確実に防止される
と共に、運転者の発進の意思が認められた時には
変速段が直ちに1速に戻されることによりクリー
プ現象を利用したスムーズな発進が可能となる。
また、エンジンの振動が元々小さいアイドルアツ
プ状態にある場合は、運転者の意思に拘らず変速
段は1速に保たれるので、発進直前に変速段が高
速段から1速に戻されることに伴つて比較的大き
なエンジン出力が更に増幅され、大きな駆動力と
なつて急激に車輪側に作用するといつたことがな
くなり、運転者の測に反した自動車の跳び出しが
防止されることになる。
第1図は本発明の全体構成図、第2〜13図は
本発明の実施例を示すもので、第2図は自動変速
機の機械的構造及び流体制御回路を示す構成図、
第3,4図は電気制御回路を示す回路図、第5図
は制御特性を示す特性図、第6,7,9,11,
13図は作動を示すフローチヤート図、第8,1
0,12図は夫々制御に用いられるシフトアツプ
マツプ、シフトダウンマツプ、ロツクアツプマツ
プである。 1……自動変速機、2……エンジン、3……エ
ンジン出力軸、10……トルクコンバータ、2
0,40……変速歯車機構、100……変速段切
換手段(制御回路)、103……停車検出手段
(タービン回転センサ)、111……制御手段(ア
イドル制御回路)、112……走行レンジ検出手
段(Dレンジスイツチ)、113……アイドル検
出手段(アイドルスイツチ)、1141,1142
……制動検出手段(フツトブレーキスイツチ、ハ
ンドブレーキスイツチ)、115……アイドルア
ツプ検出手段(チヨークスイツチ)。
本発明の実施例を示すもので、第2図は自動変速
機の機械的構造及び流体制御回路を示す構成図、
第3,4図は電気制御回路を示す回路図、第5図
は制御特性を示す特性図、第6,7,9,11,
13図は作動を示すフローチヤート図、第8,1
0,12図は夫々制御に用いられるシフトアツプ
マツプ、シフトダウンマツプ、ロツクアツプマツ
プである。 1……自動変速機、2……エンジン、3……エ
ンジン出力軸、10……トルクコンバータ、2
0,40……変速歯車機構、100……変速段切
換手段(制御回路)、103……停車検出手段
(タービン回転センサ)、111……制御手段(ア
イドル制御回路)、112……走行レンジ検出手
段(Dレンジスイツチ)、113……アイドル検
出手段(アイドルスイツチ)、1141,1142
……制動検出手段(フツトブレーキスイツチ、ハ
ンドブレーキスイツチ)、115……アイドルア
ツプ検出手段(チヨークスイツチ)。
Claims (1)
- 1 エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバ
ータと、該トルクコンバータの出力軸に連結され
た変速歯車機構と、該変速歯車機構の動力伝達経
路を切換えて複数の変速段を設定する変速段切換
手段と、走行レンジや中立レンジ等の複数のレン
ジを手動操作によつて切換えるシフトレバーとを
備えた自動変速機において、上記シフトレバーが
走行レンジにあることを検出する走行レンジ検出
手段と、アクセルペダルが踏み込まれていないこ
とを検出するアイドル検出手段と、車両の停止状
態に対応する速度信号によつて停車を検出する停
車検出手段と、車輪に制動力が加えられているこ
とを検出する制動検出手段と、エンジンのアイド
ルアツプ状態を検出するアイドルアツプ検出手段
と、上記各検出手段の出力信号を受けて、走行レ
ンジでの停車時であつてエンジンがアイドル状態
にあり且つ車輪が制動されている時に上記変速段
切換手段を制御して変速段を所定の高速段に切換
えると共に、この高速段への切換制御をエンジン
がアイドルアツプ状態にある時には禁止する制御
手段とを備えたことを特徴とする自動変速機の制
御装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59188667A JPS6165948A (ja) | 1984-09-08 | 1984-09-08 | 自動変速機の制御装置 |
| US06/772,427 US4694709A (en) | 1984-09-08 | 1985-09-04 | Control of a vehicle automatic transmission |
| DE8585111241T DE3570405D1 (en) | 1984-09-08 | 1985-09-05 | Control of a vehicle automatic transmission |
| EP85111241A EP0175982B1 (en) | 1984-09-08 | 1985-09-05 | Control of a vehicle automatic transmission |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59188667A JPS6165948A (ja) | 1984-09-08 | 1984-09-08 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6165948A JPS6165948A (ja) | 1986-04-04 |
| JPH024823B2 true JPH024823B2 (ja) | 1990-01-30 |
Family
ID=16227743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59188667A Granted JPS6165948A (ja) | 1984-09-08 | 1984-09-08 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6165948A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5913157A (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-23 | Mitsubishi Motors Corp | 車両用自動変速機のクリ−プ防止装置 |
-
1984
- 1984-09-08 JP JP59188667A patent/JPS6165948A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6165948A (ja) | 1986-04-04 |
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