JPH0248430Y2 - - Google Patents

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JPH0248430Y2
JPH0248430Y2 JP10162686U JP10162686U JPH0248430Y2 JP H0248430 Y2 JPH0248430 Y2 JP H0248430Y2 JP 10162686 U JP10162686 U JP 10162686U JP 10162686 U JP10162686 U JP 10162686U JP H0248430 Y2 JPH0248430 Y2 JP H0248430Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、地中埋設金属管などの腐食を防止す
るために、絶縁導線等によつて接続される流電陽
極に関するものである。
背景技術 金属の腐食は、金属が水や土に接した際に、金
属表面に局部的に、あるいは部分的に電位の差を
生じ、腐食電池が形成される事によつて起るもの
である。したがつて腐食を起さないためには、腐
食電池を形成させなければ良いわけで、そのため
の基本的な考え方として次の2通りの方法があ
る。
(1) 金属を水や土に接触させない。
(2) 金属表面の電位差をなくしてやる。
前者(1)は古くから行なわれている塗装、プラス
チツクコーテイング等に代表される被覆防食であ
り、後者(2)が比較的新しい技術、すなわち、電気
防食法である。本考案は、この後者の電気防食法
において用いられる流電陽極に関するものであ
る。
第11図は、電気防食法を説明するための断面
図である。地面1には、ガスおよび液体などを輸
送するための鋼管2が埋設されている。前記防食
を行なうために、流電陽極3が地中に埋設され
る。この流電陽極3は、リード線4から接続部分
5を経て、さらにリード線6から端子7を介し
て、鋼管2に電気的に接続される。接続部分5
は、コンクリート等の壁8によつて形成された部
屋9に設けられており、ライン4,6に電流が流
れているかどうかを検査することができる。
第12図は典型的な先行技術の流電陽極の断面
図であり、第13図は第12図の切断面線A−A
から見た断面図である。マグネシウムから成る流
電陽極本体10内には、鉄製の芯金11が挿通し
て埋込まれており、この芯金11はリード線12
に接続される。流電陽極本体10と芯金11と
は、バツクフイルと呼ばれる被覆層13によつて
被覆される。この被覆層13は、埋設環境に対す
る通常接地抵抗を下げ、発生電流を多くするため
に、ベントナイト系の材料から成り、たとえばベ
ントナイト6重量部、硫酸カルシウム3重量部お
よび硫酸ナトリウム1重量部から成る。
考案が解決すべき問題点 このような先行技術によれば、次の問題点があ
る。
(1) 乾燥状態で、マグネシウムから成る流電陽極
本体10が約8.5Kg、および被覆層13が約27
Kgであり、全重量は約35.5Kgとなり非常に重く
運搬が困難である。さらに水中浸漬させて被覆
層13が水分を含むと、1人の作業者ではとて
も運搬できないほどの重量(流電陽極本体10
の約6.5倍の重量)になる。
(2) 被覆層13を湿らすのに長時間を要する上
に、湿つた状態での作業は、衣服や施工環境を
被覆層13で汚してしまう。
(3) この先行技術では、把手がないので大重量で
あることとあいまつて運搬が極めて困難であ
る。
(4) 被覆層13中の硫酸ナトリウムは、地下水中
などへ容易に流出してしまうので、経年によ
り、被覆層13は普通の粘土と同じ程度の比抵
抗になつてしまい、当初の目的を充分に達し得
なくなる。
(5) 製造時には、ベントナイト等の粉末を用いる
ので、人体に対して悪影響を与える。
本考案の目的は、作業性が良好であり、長期間
に亘り比抵抗が小さく、しかも人体に対して悪影
響を与えることのないように改良された電気防食
用流電陽極を提供することである。
問題点を解決するための手段 本考案は、イオン化傾向の大きい金属から成る
流電陽極本体中に、それよりもイオン化傾向の小
さい金属から成る把手の基端部が固定され、流電
陽極本体の外方で把手にリード線が接続され、少
なくとも流電陽極本体の外周を、比重が比較的小
さい多孔質材料から成る被覆層で被覆し、把手は
被覆層から外方に露出していることを特徴とする
電気防食用流電陽極である。
好ましい実施態様では、把手が重心位置付近に
設けられていることを特徴とする。
作 用 本考案に従えば、流電陽極本体には、それより
もイオン化傾向の小さい金属から成る把手の基端
部が固定されており、この把手は少なくとも流電
陽極本体の外周を被覆する被覆層から外方に露出
している。したがつて把手をつかんで本件流電陽
極を運搬等して取扱うことが可能であり、作業性
が良好となる。また被覆層は、比重が比較的小さ
い多孔質材料から成るので、本件流電陽極を軽量
化することができ、このことによつてもまた作業
性が良好となる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の斜視図である。
マグネシウムから成る流電陽極本体15には、流
電陽極本体15よりもイオン右傾向の小さい金
属、たとえば鉄から成る把手16が固定される。
流電陽極本体15は、比重が比較的小さい多孔質
材料から成る被覆層17によつて被覆される。把
手16には、ポリエチレンなどの可撓性合成樹脂
によつて被覆されたリード線18が電気的に接続
される。
第2図は流電陽極本体15の斜視図であり、第
3図は第1図の切断面線−から見た断面図で
ある。流電陽極本体15は、その軸直角断面が等
脚台形であり、その長手方向長さlは910mm、高
さh1は75mmである。第4図は、把手16付近の
拡大断面図である。把手16の基端部16a,1
6bは、流電陽極本体15内に入り、流電陽極本
体15の長手方向に沿つて相互の離反方向に延び
る延材部19a,19bに連なる。把手16の外
周は、合成樹脂材料の被覆層20によつて被覆さ
れる。
被覆層17は、比抵抗の低い状態で、流電陽極
本体15の表面積を増大することができ、この流
電陽極本体15の表面を、均等に消費させるため
のものであり、流電陽極本体15の消耗時の析出
物の付着を防止し、吸水が速く、保水効果の優れ
たものであればよく、水との親和性の良好な多孔
質材料、たとえばスポンジなどに硫酸ナトリウム
などの比抵抗を小さくすることができる成分を含
ませたものが好ましい。たとえばこのような被覆
層17の材料としては、セルロースフオーム、ポ
リビニルアルコールのホルマール品、ポリオレフ
イン焼結体等のスポンジ状の吸水性高分子材料、
紙、綿等の吸水性繊維材料ビニルアルコール/ア
クリル酸塩共重合体系ヒドロゲルなどの超吸水性
材料等を用いる。流電陽極本体15は、マグネシ
ウムの代りにアルミニウムまたは亜鉛などを用い
てもよい。
第5図は、本考案の他の実施例の斜視図であ
る。流電陽極本体21の外周には、比重が比較的
小さい多孔質材料から成る被覆層22が被覆され
る。
第6図は、第5図に示された流電陽極本体21
の斜視図である。この流電陽極本体21には、把
手23が露出される。把手23の基端部23a,
23bは、流電陽極本体21内に入込み、その流
電陽極本体21の長手方向に延びる延材部24,
25に連なる。把手23は、被覆層22の外方に
露出している。把手23には、リード線26が電
気的に接続される。
第7図は、本考案のさらに他の実施例の斜視図
である。この実施例でもまた流電陽極本体27の
外周に、比重が比較的小さい多孔質材料からの被
覆層28が被覆される。
第8図は、流電陽極本体27の斜視図である。
この流電陽極本体27には、把手29の基端部2
9a,29bが固定される。把手29の基端部2
9a,29bは、流電陽極本体27内において、
その長手方向に延びる延材部30,31に連な
る。延材部30,31は、平板状の鋼製板32,
33に溶接されて固定される。把手29には、リ
ード線34が電気的に接続される。把手29は、
被覆層23の外方に露出している。
第9図は、第8図の切断面線−から見た断
面図である。板32は、流電陽極本体27の長手
方向に沿つて延びる。板32の働きによつて、リ
ード線34と流電陽極本体27との間の抵抗を軽
減し、防食電流を可及的に多く流すことが可能に
なる。
第10図は、本考案の他の実施例の軸直角断面
図である。流電陽極本体35には、把手36が固
定される。この把手36は、比重が比較的小さい
多孔質物質からなる被覆層37から、外方に露出
している。流電陽極本体35の外周面と被覆層3
7の内周面との間には、保水材料から成る充填層
38が介在される。充填層38は、流電陽極本体
35が被覆層37を介する土壌との比抵抗を小さ
くする働きをし、たとえば硫酸ナトリウムを含
み、被覆層37と同様な材料から成る。把手36
は前述の把手16,23,29などと同様な構成
を有する。
上述の各実施例では、被覆層は吸水性および保
水性に優れており、したがつて比抵抗を低くする
ための硫酸ナトリウムなどを含ませておいても、
地下水中などへ容易に流出することがなく、長期
間に亘つて小さい比抵抗を保ち、防食電流を充分
に流すことが可能になる。またこれらの被覆層は
ベントナイトなどの粉体を用いず、したがつて人
体に対して悪影響を与えることはない。
把手はその他の構成であつてもよい。
効 果 以上のように本考案によれば、少なくとも流電
陽極本体の外周を覆う被覆層は、比重が比較的小
さい多孔質材料から成るので、軽量化が可能とな
る。またこの流電陽極本体には、被覆層の外方に
突出した把手の基端部が固定されているので、取
扱いが容易である。これによつて本件流電陽極を
運搬し、現場で地中への埋設作業などを行なうこ
とが容易であり作業性が向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の斜視図、第2図は
第1図に示された実施例における流電陽極本体1
5の斜視図、第3図は第1図の切断面線−か
ら見た断面図、第4図は把手16付近の拡大断面
図、第5図は本考案の他の実施例の斜視図、第6
図は第5図に示された実施例における流電陽極本
体21の斜視図、第7図は本考案のさらに他の実
施例の斜視図、第8図は第7図に示された実施例
の流電陽極本体27の斜視図、第9図は第8図の
切断面線−から見た断面図、第10図は本考
案の他の実施例の軸直角断面図、第11図は電気
防食法を説明するための断面図、第12図は先行
技術の断面図、第13図は第2図の切断面線A−
Aから見た断面図である。 15,21,27,35……流電陽極本体、1
6,23,29,36……把手、17,22,2
8,37……被覆層、18,26,34……リー
ド線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) イオン化傾向の大きい金属から成る流電陽極
    本体中に、それよりもイオン化傾向の小さい金
    属から成る把手の基端部が固定され、流電陽極
    本体の外方で把手にリード線が接続され、少な
    くとも流電陽極本体の外周を、比重が比較的小
    さい多孔質材料から成る被覆層で被覆し、把手
    は被覆層から外方に露出していることを特徴と
    する電気防食流電陽極。 (2) 把手は重心位置付近に設けられていることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の電気防食用流電陽極。
JP10162686U 1986-07-02 1986-07-02 Expired JPH0248430Y2 (ja)

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