JPH0248915B2 - - Google Patents

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JPH0248915B2
JPH0248915B2 JP60297190A JP29719085A JPH0248915B2 JP H0248915 B2 JPH0248915 B2 JP H0248915B2 JP 60297190 A JP60297190 A JP 60297190A JP 29719085 A JP29719085 A JP 29719085A JP H0248915 B2 JPH0248915 B2 JP H0248915B2
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Japan
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waveform
frequency
pitch
address signal
musical tone
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Masatada Wachi
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、移動フオルマント特性の楽音信号
を簡単な方法で形成し得るようにした楽音信号形
成装置に関する。 〔従来の技術〕 所望のフオルマント特性の楽音信号を形成する
方法の代表例としては、所望のフオルマントを実
現する特性を有するフイルタを使用し、発生しよ
うとする楽音の周波数を持つ音源信号を該フイル
タに入力し、該所望フオルマント特性を持つ楽音
信号が該フイルタから出力されるようにする方法
がある。しかし、この方法はフイルタを用いるた
めに構成が複雑となる欠点があつた。また、移動
フオルマントを実現するためには、フイルタに入
力する楽音信号の周波数に関連してフイルタ特性
を移動させねばならないため、更に複雑となる。 一方、フイルタを用いないで所望のフオルマン
ト特性の楽音信号を形成する方法として、特開昭
48―53606号公報に示された方法がある。そこに
おいては、一定の周波数で発振したバースト信号
を楽音のピツチに対応した周期の時間窓波形によ
つて振幅制御することにより、バースト信号の周
波数を中心周波数とし楽音のピツチの整数倍の周
波数をスペクトル成分とするフオルマント特性を
持つ楽音信号が形成される。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上述のようなバースト信号を用いる方法は、フ
イルタを用いる方法に比べて構成が簡単であると
いう利点を有するが、バースト信号の周波数は楽
音のピツチにかかわらず一定であるため、固定フ
オルマントしか実現できないという問題点があつ
た。 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
簡単な構成によつて移動フオルマント特性の楽音
信号を容易に形成し得るようにした楽音信号形成
装置を提供しようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係る楽音信号形成装置は、発生すべ
き楽音の音高を指定するための音高指定手段と、
前記音高指定手段で指定された音高の音高周波数
に対応するレートで繰返し変化するアドレス信号
を発生するアドレス信号発生手段と、前記アドレ
ス信号発生手段から発生される前記アドレス信号
を、前記音高指定手段で指定された音高の音高周
波数のN倍(ただしNは1よりも大きい)の周波
数に対応するレートで繰返し変化するアドレス信
号に変換するアドレス信号変換手段と、所定の波
形の波形データを記憶した波形記憶手段を有し、
前記アドレス信号変換手段によつて変換されたア
ドレス信号に従つて該波形記憶手段から記憶波形
データを繰返し読み出すことにより、前記音高周
波数のN倍の周波数を有する振動波形を発生する
振動波形発生手段と、前記音高指定手段で指定さ
れた音高に対応する周期で制御波形を繰返し発生
する制御波形発生手段と、前記振動波形発生手段
で発生された振動波形の振幅を前記制御波形によ
つて制御する振幅制御手段とを具え、前記振幅制
御手段から、前記音高指定手段で指定される音高
の変化に追従してフオルマント特性が変化する移
動フオルマント特性を持つ楽音信号を得るように
したことを特徴とするものである。 〔作用〕 振動波形が周期的な制御波形によつて振幅制御
された状態で発生されることにより、その結果得
られる楽音信号つまり振幅制御された振動波形の
フオルマントは、振動波形の周波数を中心周波数
とし、制御波形の繰返し周期に対応する周波数に
調和した線スペクトルを持つものとなる。振動波
形は、発生すべき楽音の音高に応じて、その音高
周波数のN倍の周波数を有するものであり、ここ
でNは1よりも大きい。また、制御波形は、該音
高周波数に関連する周期を持つものである。従つ
て、得られる楽音信号のフオルマント特性は、そ
の音高周波数のN倍の周波数を中心周波数とし、
その音高に調和した線スペクトルを持つものとな
る。中心周波数は音高が変われば変化し、常にそ
のときの音高周波数のN倍である。こうして、得
られる楽音信号のフオルマント特性は移動フオル
マントとなる。 〔実施例〕 以下図面についてこの発明の実施例を説明す
る。第1図はこの発明の一実施例において発生さ
れる楽音波形の一例を示す波形図であつて、図に
おいて横軸は時間t、縦軸はそれぞれの波形を表
し、TWは楽音波形、W1,W2,W3,W4,W5
それぞれ制御波形であり、例えば矩形波である。
発生すべき楽音の周期はT0で、楽音波形TWは
t=0からt=T0/2の間はAsin4(2π/T0)t
なる第1の振動波形からなり、t=T0/2から
t=T0/2+T0/4の間はAsin8(2π/T0)tな
る第2の振動波形からなり、t=T0/2+T0
4からt=T0/2+T0/4+T0/8の間は
Asin16(2π/T0)tなる第3の振動波形からな
り、t=T0/2+T0/4+T0/8からt=T0
2+T0/4+T0/8+T0/16の間はAsin32
(2π/T0)tなる第4の振動波形からなり、t=
T0/2+T0/4+T0/8+T0/16からt=T0
2+T0/4+T0/8+T0/16+T0/32の間は
Asin64(2π/T0)tなる第5の振動波形からな
る。すなわちAsink(2π/T0)tで表される正弦
波からなる振動波形が2T0/Kの幅の時間窓の間
発生される。ここにk=4,8,16,32,64であ
る。このことは無限に長い時間連続している正弦
波Asink(2π/T0)tをT0時間ごとに2T0/kの
時間だけ通過させ其他の時間は遮断したことと等
価であり、その意味で時間幅2T0/kを示す第1
図の矩形波W1,W2,W3,W4,W5をそれぞれ時
間窓又は時間窓関数という。 さて第1図に示す楽音波形TWをフーリエ分析
することは容易であるが、一般的な概念を明らか
にするため楽音波形TWのそれぞれの部分を正弦
波Asink(2π/T0)tからなる振動波形とそれに
対応して幅2T0/kを有する時間窓関数との積と
して分折する。第2図は第1図に示す波形のスペ
クトル構成を説明するスペクトル図で、横軸は周
波数fを示し、縦軸は各スペクトルの強さを示
し、S1kは幅2T0/kの時間窓のスペクトル、S2k
は正弦波Asink(2π/T0)tのスペクトル、S3k
は上記正弦波とこれに対応する時間窓との積のス
ペクトル、すなわちスペクトルS2kの周波数成分
とスペクトルS1kの各周波数成分とのたたみこみ
(convolution)の周波数成分を示すスペクトルで
ある。幅2T0/kの矩形波時間窓のスペクトルは
そのエンベロープが第2図S1kで示すとおり(sin
x/x)の形になることはよく知られている所で
ある。時間窓関数がT0の周期で繰返されるとき
は、時間窓関数は線スペクトルとなり、その線ス
ペクトルはf=0の直流からはじまつてf0=1/
T0の周波数間隔ごとに配列される。また時間窓
関数の時間幅が変化しなければ、その繰返し周期
T0が変化してもそのスペクトルエンベロープの
形は変化しない。たとえばk=8とすると、上記
線スペクトルの配列点は第2図S1kの横軸に丸を
付けた点になる。S1kで示されるようなスペクト
ルエンベロープの周波数成分と正弦波Asink
(2π/T0)tの周波数成分とのたたみこみは第2
図s3kで示すエンベロープの形のスペクトルにな
る。ここにおいて、フオルマントの中心周波数
k/T0は振動波形の周波数であり、これは発生
すべき楽音の周波数1/T0のk倍である。T0
値が変われば、フオルマントの中心周波数k/
T0も変化し、移動フオルマント特性を示す。 第3図は第1図に示す楽音波形TWのスペクト
ルエンベロープを示すスペクトル図で、k=4,
8,16,32,64に対するそれぞれのスペクトルエ
ンベロープS4,S8,S16,S32,S64をたとえば第
2図について説明した要領で算出し、スペクトル
の強さを縦軸に、対数スケールの周波数を横軸に
して表したものである。 以上を要約すれば、この発明の一実施例におい
ては第1図にTWとして示す楽音波形を発生し、
その波形は第3図に示すようなスペクトルエンベ
ロープを持つということである。 第1図の楽音波形TWは簡単なデイジタル回路
で容易に発生することができ、しかも発生したス
ペクトル分布は第2図のスペクトルS3kにA/k
として示されるようにkが2倍になればスペクト
ルの強さが半分になる6db/octaveの好適な周波
数特性を有し、かつ時間窓W1,W2,W3,W4
W5の部分の正弦波の振幅を単一の制御回路によ
つて各々独立に時分割的に制御して所望のスペク
トル分布を容易に得ることができる、更に時間窓
を遠す振動波形の周波数を楽音の音高に関連させ
てその音高周波数のk倍つまり所定倍としたこと
により移動フオルマント特性を実現することがで
きる等、楽音波形として多くの有利な点を備えて
いる。なお、後述するように、kは上述のような
整数倍に限らず、非整数倍であつてもよく、要す
るに1より大きい数であればよい。 また第2図のスペクトルエンベロープS1kに示
すように、時間窓の時間幅2T0/kとそのスペク
トルエンベロープの帯域幅(たとえば第2図のス
ペクトルエンベロープにおけるf=0からf=
k/2T0までの幅)とは逆比例の関係にあるの
で、時間窓の時間幅を変化することによつてその
時間窓に対応する周波数帯域幅を変化することが
できる。先に説明したように、たとえば第1図に
おいて時間窓W1,W23,W4,W5の部分の振幅
は単一の制御回路によつて各々独立に時分割的に
制御することができるので、時間窓の時間幅を変
化することは、上述の各々独立に時分割的に制御
することができる周波数帯域幅が変化することを
意味する。すなわち時間窓の時間幅を変化するこ
とによつて独立して制御できる周波数帯域幅の広
さ、換言すれば成分周波数の制御における周波数
分解能を変化することができる。この発明では時
間窓の時間幅を設計の要求に応じて適当な値に設
定することにより独立して制御できる周波数帯域
幅を要求に適合したものにすることができる。 第4図はこの発明の他の実施例において発生さ
れる楽音波形の一例を示す波形図であつて、第1
図と同一記号は同一意味を有し、第1図において
はAsink(2π/T0)tで表される正弦波が2T0
kの幅の時間窓を通過したのに対し、第4図にお
いてはAsink(2π/T0)tで表される正弦波が
T0/kの幅の時間窓を通過する。また第4図に
おいてk=2,4,8,16,32,64であつて、第
4図における時間窓W1,W2,W3,W4,W5はそ
れぞれk=2,4,8,16,32に対応する時間窓
であり、W6がk=64に対応する時間窓である。
第4図を第1図と比較すれば明らかなように、第
4図においては通過する正弦波の周期に対する時
間窓の時間幅の割合が第1図の場合に比して半減
しており、第1図では各時間窓を正弦波2周期が
通過したのに対し、第4図では各時間窓を正弦波
1周期が通過する。したがつて第4図の各時間窓
を通過する波形のスペクトルエンベロープは第1
図の場合に比し2倍の周波数帯域幅を持つことに
なる。第5図は第4図に示す楽音波形のスペクト
ルエンベロープの形を示すスペクトル図であつ
て、図にS(W1)〜S(W6)の記号で各時間窓
W1〜W6を通過する波形のスペクトルエンベロー
プを示す。但し第3図に示すと同様に第5図にお
いてもkが2倍になればスペクトルの強さが半分
になり、S(W1)からS(W6)まで各時間窓ごと
にスペクトルの強さが6db段階で低下し、たとえ
ばS(W6)のスペクトルの強さはS(W1)のスペ
クトルの強さに対し1/64となつているが、第5
図では図面を見易くするためこのスペクトルの強
さの低下を補正した形で表してある。 次に第4図に示す楽音波形TWを発生する回路
の一例について説明する。第6図はこの発明の一
実施例を示すブロツク図で、図において11は鍵
盤部、12は周波数情報メモリ、13はアキユム
レータ、14は係数発生装置、2は512語の容量
を有する正弦波メモリ、3はデコーダ、4はアド
レス切換装置、5はセレクタ、6は乗算回路、7
はデイジタル・アナログ変換装置(以下DACと
略記する)、8はサウンドシステムである。 鍵盤部11で押下された鍵の音高に対応するデ
イジタル数値F0が周波数情報メモリ12から出
力され、クロツクパルスφごとにアキユムレータ
13において累算されてアキユムレータ13の
MSB(最上位ビツト)のキヤリイ端子からオーバ
フローパルスCAを出力する。このオーバフロー
パルスCAの周波数がf0となるように設計する。
ここにf0=1/T0は第4図に示す楽音波形TWの
繰返し周波数であり、上記押下された鍵に対応し
てそれぞれの値が定められている。このアキユム
レータ13の上位10ビツトが正弦波メモリ2の読
出し用とデコーダ3におけるゲート波形発生用に
用いられる。第6図において導線に短い斜線を付
し、小円で囲んだ数字を付記したものはその導線
で伝送されるデイジタル信号を構成する1語のビ
ツト数を示すことにする。(以下の図面に対して
も同様である。) アキユムレータ13の出力の上位10ビツトから
MSBの1ビツトを除いた9ビツトをアドレスと
して正弦波メモリ2を読出せばその出力に2f0
正弦波を得る。すなわち第4図に示す時間窓W1
に相当する部分である。第4図に示すように時間
窓がW1からW6まで変化する間に正弦波メモリ2
から読出される正弦波の周波数を段階的に変化す
るためデコーダ3とアドレス切換装置4とが設け
られる。 第7図はデコーダ3の一例を示す回路図で、こ
のデコーダ3はアキユムレータ13の上位10ビツ
トの出力c9〜c0のうちc9,c8,c7,c6,c5,c4
示す上位6ビツトを入力し、第4図にW1,W2
W3,W4,W5,W6で示す時間窓を出力するデコ
ーダであり、301〜306はそれぞれインバー
タ311〜316はそれぞれアンドゲートで、図
の縦と横の線の交点に小丸を付した部分が対応す
るアンドゲートの入力端子への接続を示す(以下
の図面においても同様な表示を用いる)。第7図
に示す接続によつて第4図に時間窓W1〜W6とし
て示すゲート波形を発生できることは明らかであ
る。 第8図はデコーダ3の他の例を示す回路図で、
第8図において32は7段のリングカウンタ、3
21〜326はアンドゲート、33はオアゲート
であり、c9〜c4は第7図のc9〜c4と同じく、また
CAはアキユムレータ13のオーバフローパルス、
KONは鍵盤部11において操作された鍵の状態
を示す信号である。リングカウンタ32はキーオ
ン信号KONによつて初期設定されオアゲート3
3の出力によつてシフトされるので、リングカウ
ンタ32の各段からは第7図の場合と同様な時間
窓W1〜W6に相当するゲート波形を発生できるこ
とは明らかである。 第9図はアドレス切換装置4の内部接続を示す
接続図で、その入力はアキユムレータ13の上位
10ビツト(c9〜c0)の出力のうちMSB(c9)を除
いた9ビツト(C8〜C0)で、その制御入力はデ
コーダ3から出力される時間窓W1〜W6である。
またアドレス切換装置4の出力は正弦波メモリ2
のアドレスとなるa8〜a0の9ビツトで、c8〜c0
a8〜a0の接続は時間窓W1〜W6に従つて第9図に
示すように変更される。すなわちW1の間はc8
a8に、c7はa7にそれぞれ接続され正弦波メモリ2
からは2f0の正弦波が読出されるが、たとえばW2
の間はc7はa8に、c6はa7に接続され、a0は常に論
理「0」に保たれるので、正弦波メモリ2は512
語のうち1語おきに256語だけ読出され、したが
つて4f0の正弦波が読出されることになる。この
ようにして正弦波メモリ2の出力は第4図の波形
TWに示すようになる。 第10図は係数発生装置14の一例を示すブロ
ツク図で、140は係数メモリ、141は係数メ
モリ切換スイツチ、142はカウンタ、143は
比較的低い周波数のパルスを発生するクロツク発
生器、144はナンドゲート、145はアンドゲ
ートである。第6図に示すようにデコーダ3の出
力において時間窓W1〜W6が順次切換えられる
と、アドレス切換装置4を介し正弦波メモリ2か
ら読出される正弦波の周波数が順次切換えられる
が、この切換に同期してセレクタ5において係数
が順次切換えられて出力され、乗算回路6におい
ては、時間窓によつて定められる周波数の正弦波
の振幅を、対応する係数により制御して出力する
こととなる。第6図に示す実施例では6種の時間
窓W1〜W6にそれぞれ対応する6種の係数b1〜b6
が係数発生装置14からセレクタ5に入力され
る。 希望の音色を有する楽音を発生するにはこれら
の係数を適当な値に設定することが必要であり、
また自然楽器におけるような音色の時間的変化を
実現するためにはそれぞれの係数をそれぞれ適当
な時間関数として変化させることが必要であり、
更に発生する音色の種類を変更するにはそれぞれ
の係数の時間関数の形を変えることが必要であ
る。このような要求から第10図に示す係数メモ
リ140は、アドレスの変化に対応して変化する
値が出力される係数b1〜b6の記憶を複数組備え、
どの組の係数b1〜b6を選ぶかは演奏者が係数メモ
リ切換スイツチ141の切換によりあらかじめ決
定しておくものとする。 係数メモリ140はカウンタ142の計数値に
よつてアドレスされるが、カウンタ142にはク
ロツク発生器143から適当な周波数のパルスが
入力されてその計数値を増加させる。クロツク発
生器143はその出力周波数を調整することがで
きるものとする。また第10図に示す実施例では
係数メモリ140のアドレスの最大値はカウンタ
142の計数の最大値と一致するよう設計され、
カウンタ142の出力の全ビツトが論理「1」と
なるとナンドゲート144を介してアンドゲート
145を不動作にしカウンタ142へのパルス入
力を阻止する。鍵盤部11において新たに鍵が押
下されたことを示すキーオン信号KONによつて
カウンタ142がクリアされる。したがつて係数
メモリ140に記憶されている係数b1〜b6は信号
KONから次の信号KONまで、あるいは信号
KONからアンドゲート145によつてパルス入
力が阻止されるまで6個の係数b1〜b6が並列に読
出されてセレクタ5に入力される。 係数b1〜b6が第4図に示す時間窓W1〜W6内の
正弦波の振幅をそれぞれ制御するので、第5図の
スペクトル図について言えば、係数b1〜b6がそれ
ぞれ対応するスペクトルエンベロープS(W1)〜
S(W6)の振幅を制御することになる。すなわ
ち、この発明の実施例では、単一の乗算回路6に
よりスペクトルエンベロープS(W1)〜S(W6
を互に独立して制御することができる。 乗算回路6の出力はDAC7へ入力されてアナ
ログ電圧に変換され、サウンドシステム8により
楽音として発音されるが、DAC7とサウンドシ
ステム8については従来よく知られているので、
詳細な説明は省略する。 さきに第1図と第4図との比較において説明し
たように、第4図における時間窓の時間幅は当該
時間窓を通過する正弦波の周期に対して比較的狭
く設定されており、その為第5図に示すように独
立して制御することができる周波数帯域幅が比較
的広くなり、隣接するスペクトルエンベロープが
重なりあつている。すなわち、スペクトルの制御
における周波数分解能が比較的低いということが
できる。この分解能を向上するためには時間窓の
時間幅を増大すればよく、たとえば第1図のTW
に示すよような楽音波形を発生すれば、第6図の
回路におけるよりも制御における周波数分解能を
向上することができる。 第11図はこの発明の他の実施例を示すブロツ
ク図で、第6図と同一符号は同一又は相当部分を
示し、重複した説明は省略する。第11図におい
て20は1024語の容量を有する正弦波メモリ、2
1は512語の容量を有する正弦波メモリ、22は
256語の容量を有する正弦波メモリ、61,62,
63にそれぞれ乗算回路、64は加算回路であ
る。 アキユムレータ13の出力の上位10ビツト(c9
〜c0)によつて正弦波メモリ20を読出して周波
数f0の正弦波を連続的に出力し、アキユムレータ
13の出力の上位10ビツト(c9〜c0)からMSB
(c9)を除いた9ビツト(c8〜c0)によつて正弦
波メモリ21を読出して周波数2f0の正弦波を連
続的に出力する。上記9ビツト(c8〜c0)からそ
の最上位ビツトc8を除いた8ビツト(c7〜c0)を
アドレス切換装置4に入力し、アドレス切換装置
4の出力によつて正弦波メモリ22を読出して第
1図の楽音波形TWに示す波形を出力する。 第11図に示すデコーダ3の回路は第7図又は
第8図の回路に類似するが、ただ第1図の波形で
は時間窓はW1〜W5の5種類であるため、第7図
及び第8図に示す時間窓W6に関連する回路、す
なわち第7図ではインバータ306、アンドゲー
ト316を欠き、第8図ではリングカウンタ32
が6段になつてアンドゲート326を欠く。した
がつてデコーダ3の入力はアキユムレータ13の
出力の上位5ビツト(c9〜c5)でその出力は時間
窓W1〜W5である。 またアドレス切換装置4の接続は第9図に類似
するが、正弦波メモリ22の語数が256語である
ため、第9図から入力のc8ビツトと出力のa8ビツ
トを省略しかつ時間窓W6に対応する接続を省略
した接続となる。 更に係数発生装置14は第10図に示す回路に
類似しているが、5種類の時間窓W1〜W5にそれ
ぞれ対応する係数b2〜b6の他に、正弦波メモリ2
0,21のそれぞれの出力に対応する係数b0,b1
を発生する。係数b2〜b6はセレクタ5に入力さ
れ、係数b0,b1はれぞれ乗算回路61,62に入
力される。 したがつて第6図の正弦波メモリ2の読出しに
類似した動作が第11図の正弦波メモリ22の読
出しに対して行われ、ただ第6図の場合と異な
り、各時間窓W1〜W5において正弦波メモリ22
は2回あて繰返し読出され、その出力波形は第1
図の波形TWに示すとおりになる。したがつて各
時間窓W1〜W5に対応するスペクトルエンベロー
プは第3図にそれぞれS4〜S64として示すように
なり、このスペクトルエンベロープS4〜S64が乗
算回路63においてそれぞれ係数b2〜b6によつて
独立に振幅制御されて出力される。第3図を第5
図と比較すれば明らかなように、第11図に示す
実施例では第6図に示す実施例に比べてそれぞれ
独立に制御できる周波数帯域幅を狭くすることが
できる。ただ第11図に示す実施例では正弦波メ
モリ22から読み出される波形(第1図の楽音波
形TW)は第3図に示すようにf0,2f0の周波数成
分は殆んど含んでいないので、f0,2f0の成分を
発生するため正弦波メモリ20,21を設け、そ
の出力を乗算回路61,62においてそれぞれ係
数b0,b1によつて振幅制御し、各乗算回路61,
62,63の出力を加算回路64で合成して
DAC7に入力する。 なお、上記実施例においては、3個の正弦波メ
モリ20,21,22を個々に設けるようにした
が、これは1個の正弦波メモリを設け該メモリを
時分割使用するようにしてもよいことは勿論であ
る。 第6図と第11図に示す実施例では共にアキユ
ムレータ13を用い、さらに第1図又は第4図に
示す楽音波形TWを発生するのに正弦波メモリ2
又は22を用いたが、この発明はこのような特定
の方式の回路によつて限定されるものではなく、
従来公知のどのような回路を用いて楽音波形TW
を発生してもよいことは申すまでもない。 また第6図及び第11図に示す実施例では共に
時間窓を矩形時間窓とした。矩形時間窓は時間幅
を有効に利用できるが、第2図のスペクトルS1k
に示すようにスペクトルの拡がりが大きく、特に
いわゆるサイドロープ的なスペクトルが強く、す
なわち周波数fがk/T0に比し相当大きな領域
でもまだ振幅が充分に小さくならず、その結果第
3図及び第5図に見られるように、所望の周波数
の点におけるスペクトルの強さを制御しようとす
るとそのスペクトルの拡がり全体が制御されて各
帯域を独立に制御することが困難にになるという
欠点がある。 この欠点を除くためには矩形以外の形の時間窓
でその周波数スペクトルにおけるサイドロープの
小さい時間窓を用いればよい。ただしこの場合は
スペクトルにおけるメインロープのひろがりを1
オクターブ以内に抑制するためには矩形時間窓よ
りも長い窓を必要とし、すなわち時間窓の時間幅
の利用率が低下するという不利がある。 第12図はこの発明の更に他の実施例において
発生される楽音波形の一例を示す波形図であつ
て、第12図において横軸は時間t、波形TW1
TW2はそれぞれ周波数f0,2f0の正弦波、波形
TW4は周波数4f0の正弦波4波を、周期T0に等し
い時間幅の矩形以外の時間窓、たとえばハニング
窓を通過させた場合の波形を示し、TW8は時間
幅がそれぞれT0/2、T0/4、T0/8、T0/16
のハニング窓を周波数がそれぞれ8f0,16f0
32f0,64f0の正弦波を通過させた場合の波形を示
す。 第12図の波形TW4及びTW8は第1図の波形
TWに比べ時間窓の時間幅が2倍になり、時間窓
の形状が矩形窓からハニング窓になつている。第
12図波形TW4に示すハニング窓の波形をフー
リエ分析すれば明らかなように、第2図にS1kで
示す矩形窓のスペクトルにおいて見るような強い
サイドロープ(周波数k/2T0以上の周波数領域
におけるスペクトル)はハニング窓のスペクトル
では十分減衰し、かつ第12図のハニング窓の時
間幅が第1図の矩形窓の時間幅の2倍になつてい
るのでメインローブの幅も矩形窓における幅と同
程度となつている。 スペクトル制御における周波数分解能を向上す
るためには時間窓の時間幅を大きくし、かつスペ
クトル制御における周波数分解能の向上に有害な
サイドロープ的スペクトル分布を減衰させるため
には、時間窓を矩形窓からハニング窓へ変えれば
よい。 以上第6図,第11図に示す実施例では、各時
間窓の時間幅は楽音の周期T0に対し整数分の1
とし、当該時間窓を通過する正弦波すなわち振動
波形の周期とその時間窓の時間幅の比をも整数値
とし、その結果、時間窓波形によつて振幅制御さ
れる振動波形の周波数が楽音の音高周波数の整数
倍となるようにしている。しかし、これに限ら
ず、各時間窓の幅とその時間窓を通過する振動波
形すなわち例えば正弦波の周期とを、楽音の周期
T0に対して夫々非整数分の1とし、これにより
振動波形の周波数が楽音の音高周波数の非整数倍
となるようにすることもできる。 たとえば各時間窓の幅を2Tw/k(但し、Tw
はTw<T0の条件を満足する数値であり、従つて
楽音の音高すなわちT0に応じて変化する)とし
て当該時間窓を通過する正弦波すなわち振動波形
の周波数をk/Twとし、kw=4,8,16,32,
64として楽音の周期T0に対しT0≧(2Tw/4+
2Tw/8+2Tw/16+2Tw/32+2Tw/64)の
関係を保てば、第1図の波形TWに示す波形に類
似した波形を発生できることは明らかであり、た
だしこの場合上記Twが楽音周期T0に対して非整
数比の関係となる。この場合にも上記波形は正確
に楽音周期T0で繰返されるのでこの波形を分析
して得られる線スペクトルはf0=1/T0の整数倍
の周波数の線スペクトルになる。しかし、k/
Twが楽音の周波数1/T0に対して非整数倍であ
るので、得られる移動フオルマントの中心周波数
k/Twは楽音の倍音周波数の位置からずれてい
る(第13図参照)。これにより音色を制御する
ことができる。 第13図はこの発明の更に他の実施例における
スペクトルの一例を示すスペクトル図でTw/
Toの場合、T0時間ごとに2Tw/4の間正弦波
Asin4(2π/Tw)tを通過させた場合のスペクト
ルエンベロープと線スペクトルとの関係を示す。
第13図においてSwはスペクトルエンベロープ
でその頂点は第2図に関する説明から明らかなよ
うに4/Twの点であり、これに対し実際に発生
する周波数はf0=1/T0の整数倍である3f0,4f0
5f0,6f0…の周波数の線スペクトルである。 第13図において第3図に示すスペクトルエン
ベロープのうちスペクトルエンベロープS4に対応
するスペクトルエンベロープの例について説明し
たが、第3図に示す他のスペクトルエンベロープ
S8〜S64に対応する各スペクトルエンベロープに
ついても同様に、各スペクトルエンベロープの形
は上記Twで定まり、これに対し実際に発生する
周波数はf0=1/T0の整数倍となることは明らか
である。 第14図はこの発明の更に別の実施例を示すブ
ロツク図で、第15図は第14図の正弦波メモリ
22から読出される波形の一例を示す波形図であ
る。第14図に示す回路では同一オクターブの叛
意内の楽音周波数に対しては正弦波メモリ22か
ら読出される波形を一定に保ち、楽音周波数のオ
クターブが変わると正弦波メモリ22から読出さ
れる波形を第15図に示すように変更する切換を
行つている。また上記波形の繰返し周波数は常に
楽音周波数と一致しかつその波形の起点は楽音周
波数の所定位相点に同期するよう制御される。 第14図の回路では4種類のオクターブ、すな
わち第1オクターブ(OC1)、第2オクターブ
(OC2)、第3オクターブ(OC3)、第4オクター
ブ(OC4)を有し、それぞれのオクターブにおい
て正弦波メモリ22から読出される波形は第15
図にTW(OC1)、TW(OC2)、TW(OC3)、TW
(OC4)として示すとおりである。この波形TW
(OC1)〜TW(OC4)にそれぞれ対応する楽音の
周期は第15図にT01〜T04として示すとおりで
あつて、第15図の横軸の時間tに対し波形WT
(OC1)〜TW(OC4)の時間幅は不要であるが
T01〜T04の長さは変化する。 第15図の波形からわかるように、オクターブ
が変つても第14図の正弦波メモリ22から読出
される正弦波の最高周波数は常に一定である。そ
のため波形がTW(OC1)〜TW(OC4)と変化し
ても、その波形に対応するスペクトルの上限の周
波数は変わらない。すなわち波形TW(OC1)の
スペクトルエンベロープは第3図のスペクトルエ
ンベロープS8〜S64に相当し、波形TW(OC2)、
TW(OC3)、TW(OC4)のスペクトルエンベロ
ープは、それぞれ第3図のスペクトルエンベロー
プS8〜S64,S16〜S64,S32〜S64に相当する。第3
図のスペクトルエンベロープS64よりも更に高い
周波数の領域は不可聴周波数の領域に入り音色に
影響することが少ないので、オクターブの種類に
従つて第15図に示すような発生波形の切換を行
い、波形発生回路を簡単化してある。 第14図において第11図と同一符号は同一又
は相当部分を示し、15はエンコーダで、鍵盤部
11で押下された鍵の音高に対応する情報をオク
ターブコードOCCと音名コードNTCとにコード
化して出力する。オクターブコードOCCは上述
の4種類のオクターブOC1〜OC4を表す2ビツト
のデータで、音名コードNTCは12音名を表す4
ビツトのデータである。121,122はそれぞ
れ第1及び第2の周波数情報メモリで、第11図
の周波数情報メモリ12に相当し、周波数情報メ
モリ121はオクターブコードOCCを入力して
対応する数値Fwを出力し、周波数情報メモリ1
22はオクターブコードOCCと音名コードNTC
を入力して第11図の周波数情報メモリ12と同
じく数値F0を出力する。16,17はそれぞれ
乗算回路で、これら乗算回路の動作については後
で説明するが、第14図にWOW及びVIBとして
示す乗算入力がない場合はそれぞれ数値Fw及び
F0をそのまま出力する。131は第1のアキユ
ムレータ、132は第2のアキユムレータであつ
て、それぞれ第11図のアキユムレータ13に相
当し、アキユムレータ131はクロツクφごとに
数値Fwを累算しその上位の8ビツト(c7〜c0
によつてアドレス切換装置43を介して正弦波メ
モリ22を読出すことは、第11図のアキユムレ
ータ13の上位8ビツト(c7〜c0)の出力により
アドレス切換装置4を介して正弦波メモリ22を
読出す動作と同じである。18はフリツプフロツ
プである。アキユムレータ132は第6図のアキ
ユムレータ13と同じく楽音周波数のオーバフロ
ーパルスCAを出力しフリツプフロツプ18を介
してアキユムレータ131をクリアする。したが
つて正弦波メモリ22が読出される最初のアドレ
スは上記オーバーフローパルスCAに同期され、
第15図に示すように波形TW(OC1)〜TW
(OC4)の起点は楽音周期T01〜T04の起点にそれ
ぞれ同期される。30はデコーダで、第11図の
デコーダ3に相当し、43はアドレス切換装置で
第11図のアドレス切換装置4に相当する。 更に第14図の回路では第11図の回路と同じ
く係数発生装置14、正弦波メモリ20,21、
乗算回路61,62、加算回路64、DAC7、サ
ウンドシステム8を備えているが、これらは第1
1図と同様であるので第14図には示してない。
第14図において正弦波メモリ20,21(図面
に示してない)はアキユムレータ132の出力に
よつてアドレスされる。 第16図は第14図のデコーダ30の一例を示
す回路図で、第7図と同一符号は同一又は相当部
分を示し、34,35,36はそれぞれアンドゲ
ート37,38はそれぞれオアゲートであつて、
第7図に準じアキユムレータ131の上位の5ビ
ツト(c9〜c5)を入力してアンドゲート311〜
315から時間窓W1〜W5を出力するが、オクタ
ーブコードOCCの2ビツトのオクターブの種類
OC1〜OC3を表す信号にデコードし、オアゲート
37,38、アンドゲート34,35,36によ
つてオクターブOC1,OC2,OC3,OC4に応じ
W1〜W5,W1〜W4,W1〜W3、及びW1,W2
時間窓をそれぞれ出力する。オクターブが上ると
アキユムレータ131の出力周波数が高くなり、
したがつて時間窓の時間幅が狭くなり、たとえば
オクターブOC4における時間窓W1の幅はオクタ
ーブOC1における時間窓W4の幅に等しくなる。 アドレス切換装置43の接続は第11図アドレ
ス切換装置4の接続と同様であり、ただオクター
ブの種類によつては第16図に示すように時間窓
W1〜W5のうちの一部だけが出力されるのでアド
レス切換装置43では制御入力として入力された
時間窓の種類だけの切換が行われる。 以上のようにして正弦波メモリ22からはオク
ターブコードOCCに応じ、第15図TW(OC1)
〜TW(OC4)に示す波形が出力される。セレク
タ5は第11図のセレクタ5と同様であるが、デ
コード30から出力される時間窓の数は先に説明
したとおりオクターブの種類によつて変化するの
で、セレクタ5からは入力される時間窓に対応す
る係数だけが出力されて乗算回路63において第
15図に示す波形TW(OC1)〜TW(OC4)のそ
れぞれ対応する正弦波の振幅を制御する。 したがつて第14図の正弦波メモリ22から出
力される波形のスペクトルエンベロープはオクタ
ーブOC1では第3図に示すスペクトルエンベロー
プS4,S8,S16,S32,S64の如くなり、これに対
し楽音の基本周波数は第3図f0を上限として1オ
クターブの範囲内で変化し、オクターブOC2では
第3図スペクトルエンベロープS8,S16,S32
S64の如くなり、これに対し楽音の基本周波数は
第3図2f0―f0の範囲内で変化し、オクターブOC3
では第3図スペクトルエンベロープS16,S32
S64の如くなり、これに対し楽音の基本周波数は
第3図4f0―2f0の範囲内で変化し、オクターブ
OC4では第3図スペクトルエンベロープS32,S64
の如くなり、これに対し楽音の基本周波数は8f0
―4f0の範囲内で変化する。乗算回路63におい
て各正弦波の振幅が係数b2〜b6により各独立に時
分割制御される結果、オクターブOC1では第3図
のスペクトルエンベロープS4〜S64に相当する部
分の強さが係数b2〜b6により制御され、オクター
ブOC2ではスペクトルエンベロープS8〜S64に相
当する部分の強さが係数b3〜b6により制御され、
オクターブOC3ではスペクトルエンベロープS16
〜S64に相当する部分の強さが係数b4〜b6により
制御され、オクターブOC4ではスペクトルエンベ
ロープS32,S64に相当する部分の強さが係数b5
b6によつて制御される。 また第13図に示すスペクトルエンベロープ
Swと各線スペクトルの関係から容易に理解でき
るように、fw=1/Twとfo=1/T0の周波数関
係に微小な変動を与えることによつてスペクトル
変動をともなうビブラート効果を得、或はスペク
トル変動をともなうワウワウ効果を得ることがで
きる。 第14図の乗算回路16は数値Fwに対し数値
1を中心に微小な変動をする係数(図面にWOW
として示す係数)を常じ、第13図のスペクトル
エンベロープSwに対し横軸(周波数軸)方向の
平行移動的な変動を与え、その際乗算回路17の
出力数値が一定であれば第13図の各線スペクト
ルの横軸上の位置は変わらないのでスペクトルエ
ンベロープSwの変動にともない各線スペクトル
の強さが変化しワウワウ効果を得ることができ
る。また乗算回路17は数値Foに対し数値1を
中心として微小な変動をする係数(図面にVIBと
して示す係数)を乗じ、その際乗算回路16の出
力数値が一定であれば第13図のスペクトルエン
ベロープSwは一定で各線スペクトルの横軸上の
位置が移動してビブラート効果を得ることができ
る。ところで、以上の説明では、第1の周波数情
報メモリ121は各オクターブに対応して数値
Fwを記憶しているように説明したが、メモリ1
21には最低オクターブ(OC1)に対する数値
Fwのみを記憶しておき、他の上位オクターブ
(OC2〜OC4)に対しては該数値Fwを1ビツトず
つシストして上位オクターブ用の数値Fwを得る
ようにしてもよい。この場合、メモリ121に記
憶する数値FwをFw=1.0とすればメモリ121
の構成は非常に簡単となる。更に、メモリ121
およよび乗算回路16を含めて、 (1+Δ)・2(oct-1) 但し、ΔはWOW用係数であり、octは各オク
ターブを表わす数値である; の演算を行なう演算回路としてもよい。 以上説明した実施例ではすべて正弦波を時間窓
を通過させる場合について記述したが、この発明
では正弦波に限定されることなく任意の振動波形
を時間窓を通過させてもよいことは申すまでもな
い。 また以上説明した実施例では発生する正弦波の
周波数を階段的に変化したが、周波数を連続的に
変化しても同様な効果を得ることができる。 第17図はこの発明の更に他の実施例を示すブ
ロツク図で、第6図と同一符号は同一又は相当部
分を示し同様の動作をするので、その説明を省略
する。28は波形発生装置で、アキユムレータ1
3のオーバフローパルスCAを起点として周波数
が連続的に変化する正弦波を発生し、この正弦波
を次のオーバフローパルスCAが到来する以前に
終了させる。19は波形発生装置28の出力正弦
波の周波数変化に対応して値が変化し、かつキー
オン信号KONを起点とする時間関数として上記
値が変化する係数(第6図の回路における係数b1
〜b6に相当する係数)を出力する係数発生装置で
ある。 周波数が連続的に変化する正弦波を発生する回
路は、無線通信装置における周波数変調回路や各
種の測定機における周波数掃引回路等として従来
よく知られており、第17図の波形発生装置28
としては、従来公知のどのような回路を用いても
よい。第18図は第17図の波形発生装置28の
一例を示すブロツク図で、2は第6図の正弦波メ
モリ2と同様な正弦波メモリ、123は周波数情
報メモリで、第14図の第1の周波数情報メモリ
121に相当し、133はアキユムレータで、第
14図の第1のアキユムレータ131に相当し、
281,282はアンドゲート、283はオアゲ
ート、284はインバータ、285はシフトレジ
スタ、286は乗算回路、287はフリツプフロ
ツプである。 鍵盤部11で押下された鍵の音高に対応する数
値Rが周波数情報メモリ123から読出されアン
ドゲート281、オアゲート283を経てアキユ
ムレータ133において累算される。但し数値R
がアキユムレータ133に入力されるのは第17
図のアキユムレータ13からオーバフローパルス
CAが出力される時点ごとであつて、その他の時
点においてはオアゲート283の出力が乗算回路
286、シフトレジスタ285、アンドゲート2
82を循環して毎クロツク時点ごとに定数kが乗
ぜられた値がアキユムレータ133において累算
される。したがつてアキユムレータ133に加算
される数値R′は指数関数的に変化し、その結果
アキユムレータ133の上位9ビツトをアドレス
として読出される正弦波メモリ2の出力周波数は
指数関数的に変化する。 乗算回路286からキヤリイパルスが出力され
た時点でフリツプフロツプ287をセツトし、ア
キユムレータ13からのオーバフローパルスCA
によつてフリツプフロツプ287をリセツトし
て、正弦波メモリ2から読出される波形の起点を
楽音周波数の所定位相点に同期しかつ上記波形を
楽音周期内に終了させる。 第19図は第17図の係数発生装置19の一例
を示すブロツク図で、第10図と同一符号は同一
部分を示し同一動作をするので重複した説明は省
略する。146は第10図の係数メモリ140に
相当する係数メモリである。また191はエンベ
ロープ情報メモリ、192はアキユムレータ、1
93はアンドゲート、194はフリツプフロツプ
である。 第10図に示す係数発生装置14からは係数b1
〜b6が並列に読出されるが、第23図に示す係数
発生装置19からは上記b1〜b6に対応する係数が
波形発生装置28から読出される正弦波の周波数
の変化に同期して変化するよう時間的に直列に読
出される。したがつて係数メモリ146は第10
図の係数メモリ140と同様カウンタ142の出
力でアドレスされると同時に波形発生装置28の
出力周波数の変化に同期して変化するアキユムレ
ータ192の出力によつてアドレスされる。アン
ドゲート193はアキユムレータ192の出力の
論理が全ビツト論理「1」となつたときフリツプ
フロツプ194をセツトし、またフリツプフロツ
プ194はアキユムレータ13のオーバフローパ
ルスCAによつてリセツトされるので、楽音波形
発生装置28の出力周波数の変化に同期して変化
し、かつキーオン信号KONを起点とする時間関
数として変化する係数が係数メモリ146から出
力される。エンベロープ情報メモリ191は鍵盤
部11で押下される鍵の音高に対応するデイジタ
ル数値を出力してアキユムレータ192に入力
し、この数値と第18図の周波数情報メモリ12
3から出力されるデイジタル数値Rとの関連によ
つて波形発生装置28の出力周波数の変化と係数
発生装置19から出力する係数の変化との間の所
定の関係を保つている。 周波数が連続的に変化する正弦波の周波数スペ
クトルは、周波数変調波のスペクトルとして従来
からよく解析されているのでその説明を省略する
が、第17図の回路により上述の各実施例で発生
しがちであつた各正弦波の不連続点での非制御性
高調波の発生を阻止することができ、有利な制御
ができることは明らかである。 以上、この発明の各種の実施例を、それぞれ図
面に示す特定の回路に関連して説明したが、この
発明がこれらの実施例によつて限定され、もしく
は図面に示す特定の回路によつて限定されるもの
でないことは申すまでもない。 最後に、本発明における各構成要件と上述の実
施例との対応関係を概略示すと次の通りである。 音高指定手段:鍵盤部11 アドレス信号発生手段:周波数情報メモリ1
2,121,122,123とアキユムレータ1
3,131,132,133の部分 アドレス信号変換手段:アドレス切換装置4,
43、並びに波形発生装置28内の乗算回路28
6、シフトレジスタ285、アンドゲート28
2、オアゲート283のループ 振動波形発生手段:正弦波メモリ2,21,2
2 制御波形発生手段:デコーダ3,30とセレク
タ5及び係数発生装置14の部分、並びに係数発
生装置19 振幅制御手段:乗算器6,62,63 実施態様について示すと、前記制御波形発生手
段は、前記アドレス信号発生手段で発生されたア
ドレス信号に従つて制御波形を発生するものであ
る。これは、実施例において、アキユムレータ1
3の出力信号をデコーダ3でデコードし、デコー
ド出力に応じた矩形波形でセレクタ5で係数発生
装置14の出力を選択し、結果として、選択され
た係数値の矩形波形からなる制御波形を発生する
ことに対応している。 別の実施態様について示すと、前記アドレス信
号変換手段は、前記Nを楽音の1周期内において
時間的に変化させるものである。このアドレス信
号変換手段におけるN倍は整数倍であつてもよい
し、非整数倍であつてもよい。 別の実施態様について示すと、前記アドレス信
号発生手段は、前記音高指定手段で指定された音
高を表わす情報を変調し、この変調された情報に
応じて繰返し変化するアドレス信号を発生するも
のである。これは、第14図の実施例において、
周波数情報メモリ121,122の出力を係数
WOW,VIBで変調することに対応している。 別の実施態様について示すと、前記制御波形発
生手段は、前記音高周波数の1周期内の所定の時
間幅を持つ時間窓波形を前記制御波形として発生
するものである。これは、実施例において、セレ
クタ5から出力される制御波形がデコーダ3の出
力に応じた所定の時間幅を持つ時間窓波形である
ことに対応している。 〔発明の効果〕 以上の説明によつて明らかなように、この発明
によれば、簡単な構成によつて移動フオルマント
特性の楽音信号を発生することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例において発生され
る楽音波形の一例を示す波形図、第2図は第1図
に示す波形のスペクトル構成を説明するスペクト
ル図、第3図は第1図に示す楽音波形のスペクト
ルエンベロープを示すスペクトル図、第4図はこ
の発明の他の実施例において発生される楽音波形
の一例を示す波形図、第5図は第4図に示す楽音
波形のスペクトルエンベロープの形を示すスペク
トル図、第6図はこの発明の一実施例を示すブロ
ツク図、第7図は第6図のデコーダの一例を示す
回路図、第8図は第6図のデコーダの他の例を示
す回路図、第9図は第6図のアドレス切換装置の
内部接続を示す接続図、第10図は第6図の係数
発生装置の一例を示すブロツク図、第11図はこ
の発明の他の実施例を示すブロツク図、第12図
はこの発明の他の実施例において発生される楽音
波形の一例を示す波形図、第13図はこの発明の
更に他の実施例を示すブロツク図、第14図はこ
の発明の更に他の実施例において発生される楽音
波形の一例を示す波形図、第15図は第14図に
示す波形のスペクトルエンベロープを示すスペク
トル図、第16図はこの発明の更に他の実施例を
示すブロツク図、第13図はこの発明の更に他の
実施例におけるスペクトルの一例を示すスペクト
ル図、第14図はこの発明の更に他の実施例を示
すブロツク図、第15図は第14図の回路で発生
される波形の一例を示す波形図、第16図は第1
4図のデコーダの一例を示す回路図、第17図は
この発明の更に他の実施例を示すブロツク図、第
18図は第17図の波形発生装置の一例を示すブ
ロツク図、第19図は第17図の係数発生装置の
一例を示すブロツク図である。 11…鍵盤部、12,121,122,123
…周波数情報メモリ、13,131,132,1
33…アキユムレータ、14,19…係数発生装
置、15…エンコーダ、2,20,21,22…
正弦波メモリ、3,30…デコーダ、4…アドレ
ス切換装置、5…セレクタ、6,61,63…乗
算回路、64…加算回路、7…DAC、8…サウ
ンドシステム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発生すべき楽音の音高を指定するための音高
    指定手段と、 前記音高指定手段で指定された音高の音高周波
    数に対応するレートで繰返し変化するアドレス信
    号を発生するアドレス信号発生手段と、 前記アドレス信号発生手段から発生される前記
    アドレス信号を、前記音高指定手段で指定された
    音高の音高周波数のN倍(ただしNは1よりも大
    きい)の周波数に対応するレートで繰返し変化す
    るアドレス信号に変換するアドレス信号変換手段
    と、 所定の波形の波形データを記憶した波形記憶手
    段を有し、前記アドレス信号変換手段によつて変
    換されたアドレス信号に従つて該波形記憶手段か
    ら記憶波形データを繰返し読み出すことにより、
    前記音高周波数のN倍の周波数を有する振動波形
    を発生する振動波形発生手段と、 前記音高指定手段で指定された音高に対応する
    周期で制御波形を繰返し発生する制御波形発生手
    段と、 前記振動波形発生手段で発生された振動波形の
    振幅を前記制御波形によつて制御する振幅制御手
    段と を具え、前記振幅制御手段から、前記音高指定
    手段で指定される音高の変化に追従してフオルマ
    ント特性が変化する移動フオルマント特性を持つ
    楽音信号を得るようにしたことを特徴とする楽音
    信号形成装置。 2 前記制御波形発生手段は、前記アドレス信号
    発生手段で発生されたアドレス信号に従つて制御
    波形を発生するものである特許請求の範囲第1項
    記載の楽音信号形成装置。 3 前記アドレス信号変換手段は、前記Nを楽音
    の1周期内において時間的に変化させるものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の楽音信号形成装
    置。 4 前記アドレス信号発生手段は、前記音高指定
    手段で指定された音高を表わす情報を変調し、こ
    の変調された情報に応じて繰返し変化するアドレ
    ス信号を発生するものである特許請求の範囲第1
    項記載の楽音信号形成装置。 5 前記制御波形発生手段は、前記音高周波数の
    1周期内の所定の時間幅を持つ時間窓波形を前記
    制御波形として発生するものである特許請求の範
    囲第1項記載の楽音信号形成装置。
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