JPH0256994B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0256994B2 JPH0256994B2 JP57039931A JP3993182A JPH0256994B2 JP H0256994 B2 JPH0256994 B2 JP H0256994B2 JP 57039931 A JP57039931 A JP 57039931A JP 3993182 A JP3993182 A JP 3993182A JP H0256994 B2 JPH0256994 B2 JP H0256994B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forge
- roll
- stress
- sides
- skelp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K20/00—Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Description
本発明は鍛接部に生じる微小な条欠陥の解消若
しくは軽減を可能とした鍛接管の製造方法に関す
るものである。 一般に鍛接管は素材たるスケルプを加熱炉に通
し、スケルプの両側エツジ部を鍛接に適した温度
(以下単に鍛接温度という)に加熱した後、成形
ロールに通して両側エツジ部同士が相対向する円
筒状に成形し、次いで鍛接ロールにて両側エツジ
部同士を衝合鍛接して製造されている。ところで
このような過程を経て製造される鍛接管にはウエ
ルドクラツク、ロールマーク、ピツト疵等種々の
欠陥の発生がみられるが、このような鍛接管の表
面疵の一つとして、鍛接部に深さ0.3mm程度の微
小な溝状に表われる条欠陥がある。この条欠陥は
従来、殆んど問題視されることはなかつたが、近
年鍛接管を例えば冷間抽伸用素管等としての使用
が増すにつれて、抽伸加工を施した後、更に拡
管、扁平化等の2次加工を加えると、条欠陥によ
るノツチ効果のために鍛接管が破壊することがあ
り、また交番荷重を受ける部材として使用した時
条欠陥部分に応力が集中し、疲労限界が著しく低
下する等の問題を生ずるに至つた。 本発明者等は上述した如き条欠陥の解消、若し
くはその軽減のための実験、研究を行つた結果、
次のような事実を知見した。即ち、一般に鍛接管
製造過程における管理項目は鍛接温度と下式で表
わされるアプセツト量とがその主要なものとなつ
ているが、この アプセツト量=α(W0+πto)−πDm α:膨張率 W0:スケルプ幅 t0:スケルプ
厚 Dm:鍛接ロール平均径 アプセツト量は結局スケルプに加えるべき側圧、
換言すればスケルプに生ぜしめるべき周方向応力
に集約される。してみると鍛接管製造過程での管
理項目の殆んどは鍛接温度と周方向応力が占めて
いるということが出来るが、この鍛接温度、周方
向応力は条欠陥とも関連し、事実鍛接温度、周方
向応力を高めると条欠陥も軽減されることが確認
されている。しかし鍛接温度、周方向応力を高め
過ぎると鍛接部が盛り上つて、ビードが形成され
るという不都合があり、条欠陥の解消にはこれら
以外の外法が望まれていた。 本発明者等は上述した如き鍛接温度、周方向応
力を高めることがスケルプ自体の塑性変形性を高
めることを意味することから、スケルプの塑性変
形性を高めるのに寄与すると考えられる軸長方向
応力に着目し、これと条欠陥との関係につき実験
を行つた結果、条欠陥の解消、若しくは軽減に軸
長方向応力の制御が極めて有効であるとの結論を
得た。ただ従来においては条欠陥の解消、若しく
は軽減を目的として軸方向応力を制御する考え方
自体は勿論全くないが、軸長方向応力そのものは
零であつたわけではなく、スケルプに対する例え
ば加熱炉に入る前のリターンドラムによる抵抗、
加熱炉内での支えスキツドとの摩擦抵抗、或いは
エツジシエービンを行う場合にはこの切削抵抗等
により、スケルプの全幅にわたり軸長方向応力が
作用していると考えられ、試算によればスケルプ
自体の変形抵抗値に対する40%程度のものであ
る。しかし、この張力は設備によつて一定の値を
示し、制御対象とはなつていないことは勿論であ
る。 本発明はかかる知見に鑑みなされたものであつ
て、その目的とするところは鍛接温度、周方向応
力に加えて軸長方向応力、特に両側エツジ部に作
用する応力をも管理項目とし、条欠陥の大幅な軽
減を可能とした鍛接管の製造方法を提供するにあ
る。 本発明に係る鍛接管の製造方法は、加熱したス
ケルプを、案内用ロールを経た後に成形ロールを
用いてその両側エツジ部が相対向するよう湾曲せ
しめ、両側エツジ部同士を衝合鍛接して鍛接管を
製造する方法において、鍛接部に発生する条欠陥
を軽減すべく両側エツジ部の衝合鍛接部側と反対
側に向けて前記案内用ロールを移動調節し、両側
エツジ部にスケルプの変形抵抗力の50〜90%に相
当する軸長方向応力を作用させつつ衝合鍛接する
ことを特徴徴とする。 以下本発明をその実施例を示す図面に基いて具
体的に説明する。第1図は本発明に係る鍛接管の
製造方法(以下本発明方法という)の実施状態を
一部切欠して示す模式的側面図、第2図はスケル
プに対する軸長方向応力の制御態様を示す拡大図
であり、図中Sはスケルプ、1は加熱炉、2は成
形ロール、3は鍛接ロール、4a,4b…4nは
絞りロール、5はホツトソーを示している。スケ
ルプSはアンコイラー等から引出され、白抜矢符
方向に移送され、先ず加熱炉1に通される。加熱
炉1はその構成自体は公知のものであつて、上部
にスケルプSを予備加熱するための予熱帯11
が、また下部に加熱帯12が形成されており、ス
ケルプSは加熱炉1の一端側から先ず予熱帯11
内に導入され、他端側近傍に配したリターンドラ
ム13に掛け回されてU字形に折り返されて一端
側から外方に引き戻され、次いで加熱炉1の一端
部に配したターンアラウンド14に沿つて再びU
字形に折り返され、加熱帯12内に導入されるよ
うになつている。加熱帯12内の移動する過程で
スケルプSは少なくともその両側エツジ部が鍛接
温度である1300℃の前後に迄加熱され、加熱帯1
2の出口側近傍に配したスケール除去及びサポー
トのための案内用のロール15上を越えて成形ロ
ール2側に向うこととなる。前記ロール15から
成形ロール2に至る過程では第2図に想像線で示
す如く、通常スケルプSの中央部のバスラインは
加熱炉1を出てそのまま水平移動しつつ成形ロー
ル2に達するが、スケルプSの両側エツジ部のパ
スラインはロール15を過ぎた直後から両側エツ
ジ部が成形ロール2の影響によつて漸次下方に湾
曲せしめられてゆく結果、緩やかな曲線を描いて
管Pの略直径に等しい寸法だけ下降移動せしめら
れて成形ロール2に達する。従つてロール15か
ら成形ロール2に至る間でのスケルプSの中央部
と両側エツジ部とではその移動距離が異り、即ち
軌跡差が生じ、両側エツジ部には中央部よりも強
い長手方向の張力を加えられた状態で成形ロール
2に達することとなる。このときの張力による両
側エツジ部の長手方向に作用する応力、即ち軸長
方向応力は、既述した如く、0.4Kf(但しKf:素
材の変形抵抗力)程度である。本発明方法にあつ
てはこれに加えて更に前記ロール15を利用して
軸長方向応力を望ましくは0.5Kf〜0.9Kf程度とな
るように制御する。制御のための具体的手段は、
例えば第2図に実線で示す如くにロール15の高
さ、即ちスケルプSの両側エツジ部が衝合鍛接さ
れる側と反対側にロール15の位置を移動調節す
ることによつて行う。 いま第2図においてロール15が想像線で示す
従来一般の位置から上方に寸法dだけ移動したと
すると、これによつてスケルプSのバスラインは
同じく実線で示す如くに変化する。そこでロール
15が想像線で示す位置にあるときと、実線で示
す位置にあるときとにおけるスケルプSの両側エ
ツジ部の軌跡差を求めてみると次のようになる。
なお説明を簡単にするため、いずれの場合もエツ
ジ部はロール15と接する位置X1,X2から両側
エツジ部同士が近接し、スケルプSの中央部と両
側エツジ部とが略平行移動状態となる位置Yを通
りスケルプSの移動方向と直交する垂直面迄の移
動距離を直線とみなすものとする。先ずロール1
5が想像線で示す位置にあるときについてみる
と、X1を中心にして、X1から前記鉛直面とスケ
ルプSの中央部との交点Z迄の距離R1を半径と
する円弧aを描き、この円弧aとエツジ部との交
点をM1とするM1YだけスケルプSのエツジ部が
中央部よりもより伸長されていることが解る。次
にロール15が実線で示す位置にあるときについ
てみると、X2を中心にしてX1から前記Z迄の距
離R2を半径とする円弧bを描き、この円弧bと
エツジ部との交点をM2とするとM2Yだけスケル
プSのエツジ部が中央部よりも伸長されているこ
ととなる。そこでM1YとM2Yとを比較すると前
者よりも後者の方がM1M2 、即ちΔlだけエツジ部
がより多く伸長されていること、換言すればより
強い張力を受けていることが解る。 前記Δlはロール15の移動寸法dと関連して
変化するからら、予め両者の関係を求めておくこ
とにより、エツジ部に作用させるべき軸長方向応
力σlを0.5Kf〜0.9Kfの間で適宜設定制御し得るこ
ととなる。 軸長方向応力を0.5Kf以上としたのは、これ以
下では条欠陥の軽減効果が殆んど期待出来ないこ
とによる。また0.9Kf以下としたのはスケルプS
が破断するおそれがあることによる。 而してスケルプSはロール15を経て成形ロー
ル2に至る過程においてその両側エツジ部に周方
向応力と共に0.5Kf〜0.9Kf相当の軸長方向応力を
付与されつつ鍛接ロール3に達し、両側エツジ部
同士が衝合鍛接されることとなる。 鍛接ロール3の絞り効果によりスケルプSの周
方向に作用する周方向応力は従来と同様であり、
−3Kf〜−1.7f程度である。 上述の如き鍛接条件を従来方法と比較して示し
たのが第3図のグラフである。第3図のグラフは
横軸に周方向応力(通常負の値として示す)σe、
縦軸に軸方向応力σlをとつて示しており、グラフ
中斜線の領域はスケルプSに塑性変形が生じ得る
範囲であり、本発明方法による鍛接条件領域は白
抜きの状態で示してある。点で示す領域は従来方
法による場合である。なお線gは単純降伏応力が
最大主応力と最小主応力との差であるとする
Tresca降伏式を表わしたものであつて、線gと
縦、横の座標軸とで囲まれる領域内では降伏、即
ち塑性変化は生じない。 次に本発明方法ち従来方法との比較試験結果に
ついて説明する。試験は炭素鋼(C:0.08%、
Mn:0.50%)を素材とするスケルプを直径60.14
mmの鍛接ロールを用いて製管し、出口径28.19mm
の最終レデユーサにて絞り圧延し、更に3スタン
ドのサイザーにて直径27.89mmの鍛接管に仕上げ
る過程において、夫々本発明方法、即ち鍛接過程
で鍛接温度、周方向応力と共に軸長方向応力を所
定の範囲に設定制御する方法と、従来方法、即ち
鍛接温度、周方向応力のみを管理項目とする方法
とを適用した。 試験条件 鍛接温度:1300℃ 周方向応力、軸方向応力:いずれも第3図の
グラフにA,B,C,Dで示すとおりである。
第3図のグラフは横軸に周方向応力を、縦軸に
軸方向応力をとつて示しており、グラフ中A,
Bは本発明方法の、またC,Dは従来方法の条
件を示している。 結果は表1に示すとおりである。
しくは軽減を可能とした鍛接管の製造方法に関す
るものである。 一般に鍛接管は素材たるスケルプを加熱炉に通
し、スケルプの両側エツジ部を鍛接に適した温度
(以下単に鍛接温度という)に加熱した後、成形
ロールに通して両側エツジ部同士が相対向する円
筒状に成形し、次いで鍛接ロールにて両側エツジ
部同士を衝合鍛接して製造されている。ところで
このような過程を経て製造される鍛接管にはウエ
ルドクラツク、ロールマーク、ピツト疵等種々の
欠陥の発生がみられるが、このような鍛接管の表
面疵の一つとして、鍛接部に深さ0.3mm程度の微
小な溝状に表われる条欠陥がある。この条欠陥は
従来、殆んど問題視されることはなかつたが、近
年鍛接管を例えば冷間抽伸用素管等としての使用
が増すにつれて、抽伸加工を施した後、更に拡
管、扁平化等の2次加工を加えると、条欠陥によ
るノツチ効果のために鍛接管が破壊することがあ
り、また交番荷重を受ける部材として使用した時
条欠陥部分に応力が集中し、疲労限界が著しく低
下する等の問題を生ずるに至つた。 本発明者等は上述した如き条欠陥の解消、若し
くはその軽減のための実験、研究を行つた結果、
次のような事実を知見した。即ち、一般に鍛接管
製造過程における管理項目は鍛接温度と下式で表
わされるアプセツト量とがその主要なものとなつ
ているが、この アプセツト量=α(W0+πto)−πDm α:膨張率 W0:スケルプ幅 t0:スケルプ
厚 Dm:鍛接ロール平均径 アプセツト量は結局スケルプに加えるべき側圧、
換言すればスケルプに生ぜしめるべき周方向応力
に集約される。してみると鍛接管製造過程での管
理項目の殆んどは鍛接温度と周方向応力が占めて
いるということが出来るが、この鍛接温度、周方
向応力は条欠陥とも関連し、事実鍛接温度、周方
向応力を高めると条欠陥も軽減されることが確認
されている。しかし鍛接温度、周方向応力を高め
過ぎると鍛接部が盛り上つて、ビードが形成され
るという不都合があり、条欠陥の解消にはこれら
以外の外法が望まれていた。 本発明者等は上述した如き鍛接温度、周方向応
力を高めることがスケルプ自体の塑性変形性を高
めることを意味することから、スケルプの塑性変
形性を高めるのに寄与すると考えられる軸長方向
応力に着目し、これと条欠陥との関係につき実験
を行つた結果、条欠陥の解消、若しくは軽減に軸
長方向応力の制御が極めて有効であるとの結論を
得た。ただ従来においては条欠陥の解消、若しく
は軽減を目的として軸方向応力を制御する考え方
自体は勿論全くないが、軸長方向応力そのものは
零であつたわけではなく、スケルプに対する例え
ば加熱炉に入る前のリターンドラムによる抵抗、
加熱炉内での支えスキツドとの摩擦抵抗、或いは
エツジシエービンを行う場合にはこの切削抵抗等
により、スケルプの全幅にわたり軸長方向応力が
作用していると考えられ、試算によればスケルプ
自体の変形抵抗値に対する40%程度のものであ
る。しかし、この張力は設備によつて一定の値を
示し、制御対象とはなつていないことは勿論であ
る。 本発明はかかる知見に鑑みなされたものであつ
て、その目的とするところは鍛接温度、周方向応
力に加えて軸長方向応力、特に両側エツジ部に作
用する応力をも管理項目とし、条欠陥の大幅な軽
減を可能とした鍛接管の製造方法を提供するにあ
る。 本発明に係る鍛接管の製造方法は、加熱したス
ケルプを、案内用ロールを経た後に成形ロールを
用いてその両側エツジ部が相対向するよう湾曲せ
しめ、両側エツジ部同士を衝合鍛接して鍛接管を
製造する方法において、鍛接部に発生する条欠陥
を軽減すべく両側エツジ部の衝合鍛接部側と反対
側に向けて前記案内用ロールを移動調節し、両側
エツジ部にスケルプの変形抵抗力の50〜90%に相
当する軸長方向応力を作用させつつ衝合鍛接する
ことを特徴徴とする。 以下本発明をその実施例を示す図面に基いて具
体的に説明する。第1図は本発明に係る鍛接管の
製造方法(以下本発明方法という)の実施状態を
一部切欠して示す模式的側面図、第2図はスケル
プに対する軸長方向応力の制御態様を示す拡大図
であり、図中Sはスケルプ、1は加熱炉、2は成
形ロール、3は鍛接ロール、4a,4b…4nは
絞りロール、5はホツトソーを示している。スケ
ルプSはアンコイラー等から引出され、白抜矢符
方向に移送され、先ず加熱炉1に通される。加熱
炉1はその構成自体は公知のものであつて、上部
にスケルプSを予備加熱するための予熱帯11
が、また下部に加熱帯12が形成されており、ス
ケルプSは加熱炉1の一端側から先ず予熱帯11
内に導入され、他端側近傍に配したリターンドラ
ム13に掛け回されてU字形に折り返されて一端
側から外方に引き戻され、次いで加熱炉1の一端
部に配したターンアラウンド14に沿つて再びU
字形に折り返され、加熱帯12内に導入されるよ
うになつている。加熱帯12内の移動する過程で
スケルプSは少なくともその両側エツジ部が鍛接
温度である1300℃の前後に迄加熱され、加熱帯1
2の出口側近傍に配したスケール除去及びサポー
トのための案内用のロール15上を越えて成形ロ
ール2側に向うこととなる。前記ロール15から
成形ロール2に至る過程では第2図に想像線で示
す如く、通常スケルプSの中央部のバスラインは
加熱炉1を出てそのまま水平移動しつつ成形ロー
ル2に達するが、スケルプSの両側エツジ部のパ
スラインはロール15を過ぎた直後から両側エツ
ジ部が成形ロール2の影響によつて漸次下方に湾
曲せしめられてゆく結果、緩やかな曲線を描いて
管Pの略直径に等しい寸法だけ下降移動せしめら
れて成形ロール2に達する。従つてロール15か
ら成形ロール2に至る間でのスケルプSの中央部
と両側エツジ部とではその移動距離が異り、即ち
軌跡差が生じ、両側エツジ部には中央部よりも強
い長手方向の張力を加えられた状態で成形ロール
2に達することとなる。このときの張力による両
側エツジ部の長手方向に作用する応力、即ち軸長
方向応力は、既述した如く、0.4Kf(但しKf:素
材の変形抵抗力)程度である。本発明方法にあつ
てはこれに加えて更に前記ロール15を利用して
軸長方向応力を望ましくは0.5Kf〜0.9Kf程度とな
るように制御する。制御のための具体的手段は、
例えば第2図に実線で示す如くにロール15の高
さ、即ちスケルプSの両側エツジ部が衝合鍛接さ
れる側と反対側にロール15の位置を移動調節す
ることによつて行う。 いま第2図においてロール15が想像線で示す
従来一般の位置から上方に寸法dだけ移動したと
すると、これによつてスケルプSのバスラインは
同じく実線で示す如くに変化する。そこでロール
15が想像線で示す位置にあるときと、実線で示
す位置にあるときとにおけるスケルプSの両側エ
ツジ部の軌跡差を求めてみると次のようになる。
なお説明を簡単にするため、いずれの場合もエツ
ジ部はロール15と接する位置X1,X2から両側
エツジ部同士が近接し、スケルプSの中央部と両
側エツジ部とが略平行移動状態となる位置Yを通
りスケルプSの移動方向と直交する垂直面迄の移
動距離を直線とみなすものとする。先ずロール1
5が想像線で示す位置にあるときについてみる
と、X1を中心にして、X1から前記鉛直面とスケ
ルプSの中央部との交点Z迄の距離R1を半径と
する円弧aを描き、この円弧aとエツジ部との交
点をM1とするM1YだけスケルプSのエツジ部が
中央部よりもより伸長されていることが解る。次
にロール15が実線で示す位置にあるときについ
てみると、X2を中心にしてX1から前記Z迄の距
離R2を半径とする円弧bを描き、この円弧bと
エツジ部との交点をM2とするとM2Yだけスケル
プSのエツジ部が中央部よりも伸長されているこ
ととなる。そこでM1YとM2Yとを比較すると前
者よりも後者の方がM1M2 、即ちΔlだけエツジ部
がより多く伸長されていること、換言すればより
強い張力を受けていることが解る。 前記Δlはロール15の移動寸法dと関連して
変化するからら、予め両者の関係を求めておくこ
とにより、エツジ部に作用させるべき軸長方向応
力σlを0.5Kf〜0.9Kfの間で適宜設定制御し得るこ
ととなる。 軸長方向応力を0.5Kf以上としたのは、これ以
下では条欠陥の軽減効果が殆んど期待出来ないこ
とによる。また0.9Kf以下としたのはスケルプS
が破断するおそれがあることによる。 而してスケルプSはロール15を経て成形ロー
ル2に至る過程においてその両側エツジ部に周方
向応力と共に0.5Kf〜0.9Kf相当の軸長方向応力を
付与されつつ鍛接ロール3に達し、両側エツジ部
同士が衝合鍛接されることとなる。 鍛接ロール3の絞り効果によりスケルプSの周
方向に作用する周方向応力は従来と同様であり、
−3Kf〜−1.7f程度である。 上述の如き鍛接条件を従来方法と比較して示し
たのが第3図のグラフである。第3図のグラフは
横軸に周方向応力(通常負の値として示す)σe、
縦軸に軸方向応力σlをとつて示しており、グラフ
中斜線の領域はスケルプSに塑性変形が生じ得る
範囲であり、本発明方法による鍛接条件領域は白
抜きの状態で示してある。点で示す領域は従来方
法による場合である。なお線gは単純降伏応力が
最大主応力と最小主応力との差であるとする
Tresca降伏式を表わしたものであつて、線gと
縦、横の座標軸とで囲まれる領域内では降伏、即
ち塑性変化は生じない。 次に本発明方法ち従来方法との比較試験結果に
ついて説明する。試験は炭素鋼(C:0.08%、
Mn:0.50%)を素材とするスケルプを直径60.14
mmの鍛接ロールを用いて製管し、出口径28.19mm
の最終レデユーサにて絞り圧延し、更に3スタン
ドのサイザーにて直径27.89mmの鍛接管に仕上げ
る過程において、夫々本発明方法、即ち鍛接過程
で鍛接温度、周方向応力と共に軸長方向応力を所
定の範囲に設定制御する方法と、従来方法、即ち
鍛接温度、周方向応力のみを管理項目とする方法
とを適用した。 試験条件 鍛接温度:1300℃ 周方向応力、軸方向応力:いずれも第3図の
グラフにA,B,C,Dで示すとおりである。
第3図のグラフは横軸に周方向応力を、縦軸に
軸方向応力をとつて示しており、グラフ中A,
Bは本発明方法の、またC,Dは従来方法の条
件を示している。 結果は表1に示すとおりである。
【表】
表1から明らかな如く、溶接ビード高さ自体は
従来方法に比較して本発明方法に依つた場合には
若干高くなる傾向がみられるが、条欠陥の深さは
本発明方法に依つた場合には従来方法によつた場
合に比較して略半分近く迄大幅に低減されている
ことが解る。なお上述の実施例ではスケルプSの
エツジ部に軸長方向応力を加える手段としてスケ
ルプS表面のスケール除去及びサポートのために
設けられている既存のロール15を利用する構成
を示したが、特にこれらにのみ限るものではなく
別に張力付与のためのロール等を別設してもよい
ことは勿論である。 以上の如く本発明方法にあつては、成形ロール
の上流側に位置するスケルプ案内用ロールを、ス
ケルプの両側エツジ部が衝合鍛接される側と反対
側に向けて移動調節し、加熱したスケルプの両側
エツジ部にその変形抵抗力の50〜90%の軸長方向
応力を作用させることとしているから、鍛接部に
形成される条欠陥が著しく軽減され、鍛接管とし
ての品質の向上は勿論、条欠陥によるノツチ効果
が軽減される結果、各種加工用素管としての鍛接
管の用途拡大も図れるなど、本発明は優れた効果
を奏するものである。
従来方法に比較して本発明方法に依つた場合には
若干高くなる傾向がみられるが、条欠陥の深さは
本発明方法に依つた場合には従来方法によつた場
合に比較して略半分近く迄大幅に低減されている
ことが解る。なお上述の実施例ではスケルプSの
エツジ部に軸長方向応力を加える手段としてスケ
ルプS表面のスケール除去及びサポートのために
設けられている既存のロール15を利用する構成
を示したが、特にこれらにのみ限るものではなく
別に張力付与のためのロール等を別設してもよい
ことは勿論である。 以上の如く本発明方法にあつては、成形ロール
の上流側に位置するスケルプ案内用ロールを、ス
ケルプの両側エツジ部が衝合鍛接される側と反対
側に向けて移動調節し、加熱したスケルプの両側
エツジ部にその変形抵抗力の50〜90%の軸長方向
応力を作用させることとしているから、鍛接部に
形成される条欠陥が著しく軽減され、鍛接管とし
ての品質の向上は勿論、条欠陥によるノツチ効果
が軽減される結果、各種加工用素管としての鍛接
管の用途拡大も図れるなど、本発明は優れた効果
を奏するものである。
第1図は本発明方法の実施状態を示す模式図、
第2図は要部の説明図、第3図はスケルプに加え
られる周方向応力と軸方向応力との関係を示すグ
ラフである。 1…加熱炉、2…成形ロール、3…鍛接ロー
ル、4a,4b…4n…絞りロール、5…ホツト
ソー、11…予熱帯、12…加熱帯、13…リタ
ーンドラム、14…ターンアラウンド、15…ロ
ール、S…スケルプ。
第2図は要部の説明図、第3図はスケルプに加え
られる周方向応力と軸方向応力との関係を示すグ
ラフである。 1…加熱炉、2…成形ロール、3…鍛接ロー
ル、4a,4b…4n…絞りロール、5…ホツト
ソー、11…予熱帯、12…加熱帯、13…リタ
ーンドラム、14…ターンアラウンド、15…ロ
ール、S…スケルプ。
Claims (1)
- 1 加熱したスケルプを、案内用ロールを経た後
に成形ロールを用いてその両側エツジ部が相対向
するよう湾曲せしめ、両側エツジ部同士を衝合鍛
接して鍛接管を製造する方法において、鍛接部に
発生する条欠陥を軽減すべく両側エツジ部の衝合
鍛接部側と反対側に向けて前記案内用ロールを移
動調節し、両側エツジ部にスケルプの変形抵抗力
ほ50〜90%に相当する軸長方向応力を作用させつ
つ衝合鍛接することを特徴とする鍛接管の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3993182A JPS58157581A (ja) | 1982-03-12 | 1982-03-12 | 鍛接管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3993182A JPS58157581A (ja) | 1982-03-12 | 1982-03-12 | 鍛接管の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58157581A JPS58157581A (ja) | 1983-09-19 |
| JPH0256994B2 true JPH0256994B2 (ja) | 1990-12-03 |
Family
ID=12566683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3993182A Granted JPS58157581A (ja) | 1982-03-12 | 1982-03-12 | 鍛接管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58157581A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50102557A (ja) * | 1974-01-17 | 1975-08-13 |
-
1982
- 1982-03-12 JP JP3993182A patent/JPS58157581A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58157581A (ja) | 1983-09-19 |
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