JPH0260983B2 - - Google Patents

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JPH0260983B2
JPH0260983B2 JP1518689A JP1518689A JPH0260983B2 JP H0260983 B2 JPH0260983 B2 JP H0260983B2 JP 1518689 A JP1518689 A JP 1518689A JP 1518689 A JP1518689 A JP 1518689A JP H0260983 B2 JPH0260983 B2 JP H0260983B2
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JP
Japan
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astrocytin
malignin
tag
recognin
cells
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Bogochi Samyueru
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な化合物(以下、本明細書ではレ
コグニン(Recognins)と称す。)に関する。レ
コグニンは、通常のまたは異常な細胞または組
織、例えば腫瘍細胞または人為的な癌細胞を処理
し、所望の物質を分離して製せられる。レコグニ
ンは、そのケモレシプロカル
(Chemoreciprocals)を製するために、すなわち
レコグニンまたは担体上のレコグニンを体液と接
触させることに使用することができる。これらの
化学関連物質は、診断および治療目的すなわち癌
を診断したり治療するのに有用なものである。こ
の化学関連物質は、生体中もしくは試験管中、例
えば定量的沈降、オーチテロニイ
(Ouchterlony)複拡散もしくは免疫蛍光性にお
い免疫化学的特性でレコグニンと反応する物質で
ある。 本発明にかかるレコグニンの1つはアストロシ
チン(Astrocytin)である。アストロシチンは脳
腫瘍組織、好ましくは脳神経膠腫組織から得られ
る。アストロシチン前駆体を含む蛋白質成分は最
初は細胞組織から抽出される。好ましい抽出方法
は、アストロシチン前駆体を含む蛋白質成分を溶
解するように、均質条件下に中性緩衝液と組織と
を処理するかもしくは細胞および組織を分解する
ことである。 この点でアストロシチン前駆物はまだ、蛋白
質、糖蛋白質、脂蛋白質、核酸、核蛋白質等を含
む分子量の大きな物質である。その後溶解した蛋
白質は生成した組織抽出物から分離される。組織
からの抽出溶液は精製された不溶性粒子が除去さ
れる。分子量の小さい汚染物は、得られた溶液か
ら蒸発濃縮技術によつて除去される。得られた容
液はその後処理され、1〜4の範囲のpKを有す
る蛋白質を得るように他の汚染物からアストロシ
チン前兆物が分解される。その後、その溶液は例
えばクロマトグラフイカラムに載置され、酸性溶
媒で溶離される。中性またはpK4以下の酸で溶離
される蛋白質成分はすべて捨てられ、1〜4範囲
のpKを有するこれらの蛋白質成分は収集される。
溶出液はその後処理され、約8000の分子量を有す
る物質が得られる。これは例えば、材料をまずフ
イルターにかけて、分子量の小さい物質すなわち
分子量1000以下の物質を去し、再度フイルター
にかけて約25000以上の物質を去して達成され
る。1000〜25000の範囲の分子量を有する蛋白質
成分はその後さらに薄層ゲル(TLG)クロマト
グラフイによつて処理され、アストロシチンが得
られる。 このようにアストロシチンは、均一および高速
の遠心分離をくり返すことによつて脳神経膠腫を
中性緩衝物で抽出し、得られた抽出物から約1〜
4の範囲のpを有する蛋白質成分を分離し、その
蛋白質成分から高分子量すなわち約230000以上の
分子量を有する物質を分離し、それから約8000の
分子量を有するアストロシチンを単離することに
よつて、製することができる。 上記の方法によつて製せられたアストロシチン
は、定量的沈降素テストおよびオーチテロニイゲ
拡散テストにおいて特有の抗体を有する単一線の
沈降物を形成し、酸性または中性PHを有する水溶
液および水成溶液に可溶であり、アルカリ性PHで
は難溶であり、分光光度計による吸収ピーク波長
が280mμであり、約8000の分子量を有しているこ
とを特徴としている。 アストロシチンの特徴はまた、グルタミン酸お
よびアスパラギン酸の残渣の割合がきわめて高
く、ヒスチジンに対するこれらの酸の割合がきわ
めて高いことである。さらにアストロシチンの分
析を以下に示す。 上記と同様にして、マリグニン(Malignin)
と称せられる他のレコグニンは、人為的な癌細胞
すなわち試験管中で刺激を受けて成長した癌細胞
から製せられる。マリグニンは、約10000の分子
量を有し、アストロシチンとほぼ類似しているが
アミノ酸残渣成分が異なる、すなわちマリグニン
は、グルタミン酸およびアスパラギン酸の割合が
高くかつヒスチジンに対するこれらの酸の割合が
高い。さらにマリグニンの分析を以下に示す。 すなわち、マリグニンは、発酵培養菌中で成長
した人為的な癌細胞を均一および高速の遠心分離
をくり返すことによつて中性緩衝物で抽出し、得
られた抽出物から約1〜4の範囲のpKを有する
蛋白質成分を分離し、その蛋白質成分から高分子
量すなわち約230000以上の分子量を有する物質を
分離し、これから約10000の分子量を有する物質
を単離することによつて、製することができる。 人為的な細胞培養で製せられたマリグニンの量
およびマリグニンである人為的細胞発酵で製せら
れた全蛋白質の割合は、大きな培養容器中での人
為的な癌細胞培養菌の成長によつて増大する。 この方法で製せられたマリグニンは、定量的沈
降素テストおよびオーチテロニイゲル拡散テスト
において特有の抗体を有する単一線の沈降物を形
成し、酸性または中性PHを有する水溶液および水
成溶液に可溶であり、アルカリ性PHでは難溶であ
り、分光光度計による吸収ピーク波長が280mμで
あり、約10000の分子量を有していることを特徴
としている。 レコグニンの特徴はさらに、ブロムアセチルセ
ルローズと複合してブロムアセチルセルローズ―
レコグニンを形成することが可能であり、哺乳動
物に注射した際に特有の抗体である抗レコグニン
が生じ、その抗レコグニンが本来の位置でレコグ
ニン前兆物に特に付着することである。例えば、
ある種の抗レコグニン、抗マリグニンは試験管中
において脳腫瘍細胞に毒性を示した。 アストロシチン、マリグニンおよびそれらに類
似した物質の如きレコグニンは、生物学系に導入
されてもよい物質として有用であつて、材料をレ
コグニンで被覆するが如き異質な反応を減少する
ことができる。生物学系に化学関連物質が生じる
ようにレコグニンの他の実例を導入することもで
きる。レコグニンはまた、特別な生物学系の成長
を栄養的に促進するのに使用されてもよい。レコ
グニンの有用性はまた、生物学系における適応性
を促進するために担体を有するレコグニンの複合
物から成るターゲツト(Target)剤が製造でき
ることにある。そして例えばそのレコグニン複合
物はレコグニン自体の物理的化学的特性を有して
いる。担体は、レコグニンと複合物を形成すると
ともに生物学的に実質的に不活性である物質から
選定されるべきである。 ポリペプチドまたは蛋白質と安定複合物を形成
するいかなる公知物質もレコグニンと複合するの
に有用である。その一例としてブロムアセチル―
セルローズの如きセルローズ材である。生物学系
に不活性であることに加えて、その担体は、本明
細書で述べる目的に有用なレコグニンの特有の物
理的化学的性質を変更しないものでなければなら
ない。 レコグニンとその担体とから成る複合物は、接
触される生物学系の化学関連物質を製造し、分離
し、確認するのに有用である。レコグニン―担体
複合物はまた、導入される生物学系の化学関連物
質前兆物の製造を促進するのに有用である。 化学関連物質の1類は、抗レコグニンすなわち
抗アストロシチンおよび抗レコグニンである。こ
れらの物質は生物学系にレコグニンを注射して製
することができる。レコグニンの免疫学的に有効
な服用量は、従来の抗体製造技術に従つて抗体反
応を誘発するように体内組織または体液と接触さ
せて算出される。抗レコグニンは、抗レコグニン
を有する複合形剤を生物学系に導入して成る生物
学系の特異細胞または位置に診断剤、栄養剤およ
び治療剤の如き物質を投与するのに使用すること
ができる。その抗レコグニンはまた、着色または
放射性分類表示が腫瘍細胞にのみ生じるように、
染料および放射性物質の如き分類表示物質を配合
した抗レコグニンを生体組織に適用することによ
つて、生体組織に腫瘍細胞が存在するか否かを診
断するのに有用である。さらに抗レコグニンを使
用するのは、レコグニンの免疫的に有効な服用量
を哺乳動物その他の生物学系に注射することによ
つて、他の有用な化学関連物質(例えばTAG、
後述)の哺乳動物から産出高を増加するためであ
る。 従来、糖蛋白質複合物は、脳組織から製造さ
れ、抗体が脳組織に形成されていた。タイサハス
(Tay―Sachs)の病的な脳から製せられた10B糖
蛋白質として知られた分離物質は、ラビツトおよ
び製せられた抗体に注射されていた。これらのタ
イサハス抗体は、腫瘍を有する脳の免疫蛍光性研
究に使用されていた。腫瘍グリアではなく反応的
な普通の非腫瘍グリアのみがこれらの抗体によつ
て着色されていた。 これと対照的に、アストロシチンが腫瘍組織か
ら製せられた時、アストロシチンに対する抗体
(抗アストロシチン)が製せられ、脳の免疫蛍光
性研究に使用され、普通の(非腫瘍)グリアでは
なく腫瘍グリアのみが抗アストロシチンによつて
着色されていた。したがつて、原因組織、抗体の
性質および着色された細胞特有のタイプによつ
て、抗タイサハス抗体および抗アストロシチンは
異なる物質であるのは明らかである。 化学関連物質の他の類は、それらの化学関連物
質と複合したターゲツト剤である。例えば、ター
ゲツト(ブロムアセチル―セルローズの如き担体
と複合したアストロシチン物質)は抗アストロシ
チンとの接触に使用される。このタイプの化合物
は、複合されて、生物学系の特異細胞または位置
に診断剤、栄養剤および治療剤を投与するために
使用することができる。これらの化合物はまた洗
浄処理のたためにも使用できる。例えば、抗アス
トロシチンは、ブロムアセチルセルローズ―アス
トロシチン―抗アストロシチンを酸またはブロテ
イナーゼ酵素で加水分解して製することができ
る。ターゲツト剤はまた、ターゲツトの免疫学的
に有効な服用量を体内組織または体液に接触させ
るなどによつて、生物学系のTAG物質(後述)
の量を増加するのに役立つ。 付加的な化学関連物質はTAG剤(ターゲツト
に付着するグロブリン)である。TAG物質は、
TAGを複合分解するための期間を変化するため
にターゲツト剤を体液と接触させて得られる。 二つの有用な実施態様はS―TAG及びF―
TAGである。 S―TAS(SLOW―Target―Attaching―
Glodulin)の製造方法は、血清その他の体液を標
的(即ち、ブロモアセチルセルローズ―マリグニ
ン)と約2時間又はそれ以上、低温例えば約4℃
で反応させ、S―TAGを生成物から開裂するこ
と、例えば約37℃の温度で約2時間希釈酸で開裂
することから成る。この方法に従つて製造された
製品S―TAGは水性緩衝液に可溶であり、アウ
チターロニー(Ouchterlony)ゲル拡散試験にお
いてその相当レコグニンとの単系沈澱物を生成
し、セロフアン膜で透析不能であり、25000分子
量以上の分子を保持するミリポア−フイルターで
留保され、マクロ・グロブリン域が約50000及び
その倍数の薄層ゲル・クロマトグラフイーによつ
て定められるような異つた状態の凝固をする分子
量を有し、そして280mμの分光光度計吸収ピーク
波長を有することを特徴とする。 F―TAG(Fast―Target―Attaching―
Globulin)を製造する方法は、血清その他の体液
を標的(即ち、ブロモアセチルセルローズ―マリ
グニン)と約10分間低温例えば4℃で反応させ、
F―TAGを生成物から開裂すること、例えば約
37℃の温度で約2時間希釈酸で開裂することから
成る。この方法に従つて製造された製品F―
TAGは水性緩衝液に可溶であり、アウチターロ
ニー(Ouchterlony)ゲル拡散試験においてその
相当レコグニンとの単系沈澱物を生成し、セロフ
アン膜で透析不能であり、25000分子量以上の分
子を保持するミリポア・フイルターで留保され、
マクロ・グロブリン域から約50000及びその倍数
の薄層ゲル・クロマトグラフイーによつて定めら
れるような異つた状態の凝固をする分子量を有
し、そして280mμの分光光度計吸収ピーク波長を
有することを特徴とする。 TAG製品は既知量の哺乳動物の血清その他の
体液によつて作られるS―TAG及びF―TAGの
濃度を決定してこの濃度と、癌を示すものとして
定められた値とを相関させることによつて、生き
た哺乳動物の癌腫瘍を探知するのに有用である。
TAG製品はまた組織部位の腫瘍細胞の存在を診
断するのに有用であるが、これは染料とか放射性
物質のような標識物質と接合したTAGを当該部
位に適用することから成り、それによつて腫瘍細
胞にのみ着色又は放射性標識が生じるものであ
る。更にTAG製品は腫瘍細胞に対して細胞毒性
があることが判明した。TAG製品はまた、診断、
栄養、及び施療用の剤をTAG製品と錯状にした
ものを導入することによつて、これらの剤を特定
の細胞又は部位に届かせるのに有用である。 細胞が完全に特定の場所を占めるようになる
と、値物又は動物における正常の細胞分割は制限
されるか又は抑止される。(a)正常の細胞が、自己
の占め得る場所を埋めたことを「認識する」機構
及び(b)この認識機構の作用が今度は細胞の分割を
抑止する機構は、共に知られている。正常の認識
及び感知が生じたとき先駆物質の濃度が増大し、
粒子及び細胞の認識及び感知に関係するような一
群の化合物であつて細胞を互いに連結したものが
製造されるようになつた。これらの化合物はレコ
グニンと呼ばれる。通常の癌細胞からこれらの化
合物を製造しようと試みたところ、それらはその
ようなものとしてはないことがわかり、また、癌
細胞が(a)その正常な体積を占めたことを認識する
能力、及び/又は(b)その正常な体積を占めた際に
分割を止めるという能力、を失うと同時にその分
子構造に変化が生じたことがわかつた。 新規な化合物ならびにそのような化合物を製造
する方法が発見された。これらの新規化合物はレ
コグニンと名付けられる。レコグニンは、細胞分
割を認識し止めることができないという点で癌細
胞の形態的特性を模倣する物理化学的特性を有す
る新規化合物である。レコグニンの使用は癌の作
用機構を見きわめる以上にすぐれたものである、
何故ならばこれによつて癌の診断及び治療ならび
にその予防に役立つ直接製品ならびに方法が提供
されるからである。 マリグニンを製造するのに人工的に培養した細
胞を用いることができる方法が発見された。こゝ
に開示する方法の利点の一つは、マリグニンズ
(MALIGNINS)及びそれから作る新製品が事実
上無制限の量で効率的に製造することができると
いうことである。 本発明は癌研究の分野に優るものであり、また
すべての生長及び新陳代識に影響を与えようと望
む一切の生物学系に直ちに適用できるものであ
る。かように、人工的培養した適当な細胞型の特
定の化合物を製造することにより、またこれらの
物質から製品を更に製造することにより、先ず最
初に生物系における組織、細胞、細胞機能質、次
機能質分子あるいは分子集合体に特定の影響を及
ぼすことができよう。こうして、発育期の重要時
期における特定の栄養効力、特定の診断上の、予
防上の、及び治療上の方法、及び人工生電気シス
テムの構成(組織又は器官移植における如く)が
すべて最初に影響を受けることができる。これら
の人工生電気系に今やこれらに隣することゝなる
通常の組織又は組成の特定のレコグニン、マリグ
ニン又はそれらのケモレシプロカルの特性を持つ
ようにすることができるので、「異物」として
「認識」され、それゆえ拒絶を含む異物に対する
反応を避けるものである。 本発明の他の態様は、特定の頭脳製品(アスト
ロシチン)に対する価値の高い特定の抗体状の製
品(アンチ・アストロシチン)を製造することで
あり、この抗体状製品をあらゆる種の神経系の特
定の点に特定に錯状となるように、そしてこれに
対する特定の伝達担体として用いることができる
ことである。マリグニン及びアストロシチンはレ
コグニンである。 本発明の更に他の態様は、二つの新製品の生物
学的流体からTAGを製造することである。これ
は二つの反応即ち第一は生物学的流体をマリグニ
ンズ(MALIGNINS)を模倣する物理化学的形
態を含む合成錯体と反応させたものでTARGET
と呼ばれ、第二は特定のTAGを錯体から開裂さ
せたもので、その有機体に腫瘍があるかどうか生
きた有機体の生物学的流体からの定量的表示を得
て、即ち腫瘍の診断試験から、そのように作られ
たTAGの寸法によつてそのように命名されたも
のである。TAG製品及び抗マリグニンは物理学
的にマリグニンと相補的であるため、これらはケ
モレシプロカルと呼ばれる。 更に、血清と使用する特定のTARGET試薬と
の反応に許される時間によつて、また錯化された
製品の開裂に許される時間によつて、二つの定量
的及び定性的に明かに区別されるTAG製品を製
造することができることが発見された。 脳腫瘍のある、及び種々の他の医学的故障のあ
る、ならびになんら明らかな疾病の徴候のない多
数の異つた人々から製造することができたこれら
の製品の量を検査した後、一定の個人について製
造することができたこれらの二つの新規製品の量
は、その個人に脳腫瘍があつたかどうかを示すも
のであることが明らかとなつた、それゆえ脳腫瘍
の新規血清診断試験法が発見されたのである。 これらの新規製品の血清その他の生物学的流液
から脳その他の腫瘍を診断する用途のほかの効用
は、TAG及び抗レコグニン化合物は脳腫瘍の外
科手術で取除かれた脳腫瘍及びその周囲の組織の
組織学的部位において優先的に神経膠腫瘍細胞に
つくという証拠で説明される。この腫瘍細胞の
TAG及び抗レコグニンによる優先的標識は標準
免疫蛍光技術によつて証明される。このように、
新規方法はまた、組織学的検査によつて新規な確
度をもつて、腫瘍細胞が除去した組織の極端部ま
で浸透しているかどうかを決定するのに用いるこ
とができ、腫瘍が脳その他の器官にまだ残つてい
る可能性又は腫瘍細胞が除去した組織の周辺から
なくなつている可能性を示し、腫瘍のすべてが脳
又は他の器官から取除かれた可能性も示すことが
できる。更に、記述したように製造したTAG及
び抗マリグニンは試験管内で組織培養体に生成し
た膠腫脳腫瘍細胞に対して細胞毒性があることが
わかつた。こゝでは組織培養体に生成させた、他
の媒体での腫瘍細胞に対するこの高親和性は、新
製品TAGの特定結合潜在力を更に証明するもの
であり、合成製品TARGETに関して及び組織学
的部位における腫瘍細胞に関してTAGの性質が
表わすようにTARGET―ATTACHING―
GOBULINS(TAG)の名称の採用を説明するも
のである。更に、腫瘍細胞に対するTAG及び抗
レコグニンの細胞毒性は腫瘍にかゝつた疑いのあ
る患者の血清の更に新しい診断試験法を提供す
る。このように、例えば、これらの患者の血清又
は他の体液をTARGETと反応させてTAGを製
造し、製品TAGは組織培養体中で腫瘍細胞の生
長を細胞毒性検査する。一定の個人の血清から製
造することができるTAGによつて現わされる
TAGの濃度及び細胞毒性度は単に診断上の利点
があるばかりでなく、特定の患者についての手術
前及び手術後の不調の経過を探索する上にも価値
のあるものである、放射性及び染色探知物を
TAGと結合すれば、腫瘍の診断及びその正確な
部位の判定をする場合生体に有用である新規な
TAG製品を作ることができる。かようにして、
動脈内又は静脈内のいずれかに適当に標識した
TAGを脳脊髄液内に、又は直接脳組織又はその
窩に注射すれば、放射性手段により、又は結合し
た染料の視覚化により、脳腫瘍の存在を説明する
ことができる、というのはTAGが特別に付着す
るのは腫瘍細胞にのみであるからである。更に、
この方法は脳腫瘍の部位を正確に視覚化すること
ができる。これは脳腫瘍を標識するため兎の血液
で作つた抗アストロシチンを用いるこの生体内診
断方法の改良と見なすことができる。なぜならば
人間の血清から作つたTAGを用いれば異蛋白反
応の可能性を避けられるからである。TAG及び
抗レコグニンは試験管内及び生体内の双方での腫
瘍細胞を含むアストロシチン前駆物質に優先的に
付着することができる化学的特殊性を持つので、
例えば放射性の、プロトン補獲剤又は他の毒性の
ある物理的又は化学的剤と組合わせて、これらの
毒性のある物質が腫瘍細胞に隣接する正常細胞と
比較して腫瘍細胞に付着する特殊性によつて優先
的に局在化することができるように、診断学的に
と同じく施療的にもこれらの製品を用いることが
できる。この選択性は、腫瘍の効果的な化学的又
は物理的施療を達成するための決定的な、少くと
も一つの決定的な要素として、またこれまで達成
されなかつた要素として、普遍的に認められる。
かように、TAGは優先的に腫瘍細胞に付着する
点で効果のあることを証明したものであり、これ
らの理由で新規な治療製品としての有望性を持つ
べきものである。 悪性の腫瘍を持つた患者の血清においては、下
記の実施例に見られるように、FAST―TAG(F
―TAG)と区別される一つの型のTAG、即ち
SLOW―TAG(S―TAG)が、かような腫瘍の
ない患者におけるよりも、一定量の血清から比較
的多量に製造することができる。このことは、
TAGの自然に発生する前駆物質(P―TAG)の
いずれか一つの濃度が増大するか又はF―TAG
よりもS―TAGが比較的試験管内で良く出来る
ような他の要因があることを示唆するものであ
る。 実際の合成製品のTARGET及びTAGのその
前駆物質に対する、そして、云いかえれば、生体
内に存在することがあり得るこれらに対する仮定
されたが証明されてない細胞「抗原」及び循環す
る「抗体」の作用に対する、作用のあり得る関係
は、まだ解明されていない。このような例えば、
抗体状の様式で、F―TAG及びS―TAGはアウ
チターロニー・ゲル拡散においてアストロシチン
と単一で別々の系統の反応を生成する。それで、
兎にTARGETを注射すれば、TARGETと反応
した後、兎の血清から作るTAG製品の収率を増
やせることになる。循環する抗体に似た前駆物質
が分割しない細胞に隠されている細胞抗原に対し
て正常な水準があり得るという発見は、一対のも
のゝあり得る作用についての問題を提起する。
こゝで、細胞の増殖及び細胞の死滅の制御に作用
するTAG前駆物質(P―TAG)及びTARGET
状物質が生体内に存在することを提起する。かよ
うに、例えば、通常は直接は血清蛋白に曝される
ことのない細胞構成物の露出が細胞分割中に起る
ことがある。この細胞構成物の露出の結果、構成
物はTARGET状物質に変換されるようになり、
これに血清からP―TAG状分子の付着が生じ、
これが細胞分割を刺戟するか又は抑止することが
考えられる。あるいは、障害を受けた又は作用不
良の不分割細胞はP―TAG状分子の付加が回復
可能であるようなTARGET状物質を露出させる
ことがある。しかし、ある細胞状態の下ではP―
TAG状分子の付加は細胞の破壊を招くことがあ
る(例えばこゝに記載した合成で製造したANTI
―GLIOMA―TAGは組織培養体中で生長する膠
腫瘍細胞に著しく細胞毒性がある)。かように、
これは、細胞分割の制御について、また有機体の
生涯を通じて体内の個々の細胞の修復又は除去に
ついての正常な機構の模範を示すものといえよ
う。脳内膠腫の場合のように急速に分割する癌細
胞に生じるように、細胞構成物の露出が異常に増
大して異常に大量の細胞TARGET状物質が形成
される場合は、一つの型の血清P―TAGの濃度
が他のものに比べて増大することが起ることがあ
る。 前記物質の実際の作用がどのようなものであろ
うと、こゝに記述した方法によつて悪性の腫瘍の
ある患者の血清から試験管内で製造することがで
きるTAGの主要な一つの型、SLOW―TAG(S
―TAG)の相当量の増加は、下記の実施例に記
載した血清診断試験の基礎となるものである。 実施例 1 粗アストロシチン先駆体含有分画の生成:−人
間の脳膠腫腫脹組織を切り取り、表面の血管と普
通の脳組織とを可能な限り分離させる。分離した
腫脹組織の代表的な量11gをとり、これを1.5g
の部分6個および1.0gの部分2個に分ける。つ
いで各部分を次のように処理する。 各部分を中性緩衝溶液中、超音波または他の機
械的手段により均質化する。たとえば、各部分を
ワーニング混合機中、0.005M燐酸緩衝液(PH7)
の100c.c./g組織に均質化する。蛋白の変性を防
ぐために、上記均質化処理は冷条件下に行うべき
である。たとえば、該混合機を0〜5℃の冷室で
あらかじめ冷やし、約3分間で操作すべきであ
る。 ついで、均等質を清澄にするために、たとえば
冷凍し超遠心分離で80000倍重力を30分間作用さ
せて遠心分離させる。可溶性上澄液を傾斜分離
し、冷下に保つ。不溶性残渣は、さらに中性緩衝
液100mlを用いて再び均質化し、上記と同様に遠
心分離処理し、得られる2番目の可溶性抽出物と
上記1番目のそれと合する。上澄液中、蛋白が50
マイクログラム/ml溶液以下となるまで均質化と
遠心分離をくりかえすとき、収率は非常に良好で
ある。このことは、ほとんどの組織の場合、5回
の抽出で達成される。 このようにして得た溶液を合し、つづく透析で
十分に蒸発させることにより濃縮する。冷下、
0.006M燐酸緩衝液の透折により15mlの溶液を得
る。この溶液の量を記録し、一部を全蛋白の分析
に用い、残余を分けてpK1〜4の蛋白質分画を得
る。以下に述べるクロマトグラフイは好ましい分
別法である。 溶液を、冷室(4℃)中、0.005M燐酸ナトリ
ウム緩衝液で平衡させたDEAEセルロース
(Cellex―D)カラム2.5×11.0cm上で分別する。
溶出溶媒は以下の溶媒(溶液)を用いることによ
り段階的に変える:溶液(1)NaH2PO44.04gおよ
びNa2HPO46.50gを蒸留水15000mlに溶解する
(0.005モル、PH7);溶液(2)NaH2PO48.57gを蒸
留水2480mlに溶解する;溶液(3)NaH2PO417.1g
を蒸留水2480mlに溶解する(0.05モル、PH4.7);
溶液(4)NaH2PO459.65gを蒸留水2470mlに溶解す
る(0.175モル);溶液(5)NaH2PO4101.6gを蒸留
水2455mlに溶解する(0.3モル、PH4.3);溶液(6)
NaH2PO4340.1gを蒸留水2465mlに溶解する
(1.0モル、PH4.1);溶液(7)80%燐酸(H3PO4
283.64gを蒸留水2460mlに加える(1.0モル、PH
1.0) 神経組織抽出物6〜10mlを加える。これをカラ
ムに通す。ついで溶液(1)を上に加え、溶液(1)300
mlを受ける貯留器を取付けて重力でカラムに落下
させる。自動的な分画収集装置を用いて溶出液3
mlを集める。ついで、次の溶出管番号で、溶出溶
液を変えて用いる。溶液(2):管88で、カラム上溶
液をレジンの頂部に運び、ついで溶液(2)50mlを上
から加え貯留器を取付ける:管98で、溶液をカラ
ム上、レジンの頂部に運び、ついて、溶液(3)75ml
を上から加え、貯留器を取付ける;溶液(4):管
114で、溶液をカラム上、レジンの頂部に運び、
ついで溶液(4)150mlを上から加え、貯留器を取付
ける;溶液(5):管155で、溶液を、カラム上、レ
ンジの頂部にもつていき、ついで溶液(5)を上から
加え、貯留器を取付ける;溶液(6):管187で、溶
液をカラム上、レジンの頂部にもつていき、つい
で溶液(7)175mlを上から加え、貯留器を取付け
る;管260に到るまで溶出を続けて溶出を完了す
る。組織抽出物の各容ごとに新たに製したレンジ
を使用する。各管を蛋白の定量分折に付す。管
212〜230内の溶出液を合す。これは粗生成物を含
み、これよりアストロシチンが得られる。 この過去においてフラクシヨン10Bと呼ばれ
る粗成物についてのデータは公にされているが
[プロテイン・メタボリズム・オブ・ザ・ナーバ
ス・システムpp555〜69(Pleum Press、1970
年);ジヤーナル・オブ・ノイロサージヤリー,
Vo1.33、pp281〜286(1970年9月)参照)]、ここ
でアストロシチンと呼ばれる特定の生成物を分画
10Bから分離することを達成した。粗分画10B
は、はじめの新鮮な神経系組織1gにつき0.1〜
10mgの生成物として製せられる。これはアストロ
シチン先駆体の他に、多数のヘキソシス、すなわ
ちグルコース、ガラクトース、マンノース;グル
コースアミン、ガラクトースアミンおよびマンノ
ースアミンなどを含むヘキソースアミン類;およ
び時として、他の糖類、フコース、リボースおよ
び多分ランノースなどを包含する共有結合炭化水
素残基を種々の量含んでいる。また、高分子重量
の蛋白生成物、いくつかの脂質および核酸を含ん
でいる。 実施例 2 粗アストロシチン先駆体含有分画からの精製ア
ストロシチンの生成:― アストロシチン先駆体含有分画をさらに汚染物
から単離する。好ましい具体例として、実施例1
で得た物質を代表的なカラム(40cm(長)×2.5cm
(直径)、196ml容)を用いてセフアデツクスG―
50レジン上クロマトグラフイに付す。使用圧力は
40mm・Hg;流量は35ml/Hr、緩衝液は0.05モル
燐酸衝溶液(PH7.2)を使用。最初のフロー・ス
ルー(flow through)のピークはアストロシチ
ン先駆体と共に不純物を含むが、つづくピークは
不純物のみを含む。 好ましい具体例では、上記最初のフロー・スル
ー・ピークにおける生成物をついで、セフアデツ
クスG―15上で濃縮し、ついで実施例1と同じ溶
液(1)〜(7)を用い、実施例1と同じ溶出段階を用い
てセレツクス―Dのカラムに通す。アストロシチ
ン生成物は、上記と同じ管(番号212〜230)内
に、鮮鋭なピークとして存在し、セレツクス―D
クロマトグラフイー上、多量の汚染物質の存在な
しに、挙動する。 ついで低分子量汚染物をミリポアー・デイスク
過などの常套手段により除去する。好ましい方
法として、アストロシチン生物をミリポアー・ペ
リコン・デイスクNo.1000、13mm(このものは、
1000より大きい分子量を有する物質をとらえ、
1000より小さい分子量を有する物質を透過させ
る。)に通して過することにより、塩および他
の分子量の小さい汚染物質を分離する。アストロ
シチン生物はペリコン・デイスク上に残留し、実
施例1の溶液(1)で洗浄することにより回収され
る。 ついで、分子量約8000の化合物を上記溶液から
単離することによつてアストロシチンを得る。そ
の方法として、次の如く薄層ゲル(TLG)クロ
マトグラフを用いるのが好ましい。装置として、
ボツフリンゲン・マンハイムGmbH;フアーマ
シア・フアイン・ケミカルズ・アンド・
CAMAG(スイス国)によつて設計された市販の
ものが使用される。セフアデツクスG―200のレ
ジン(極上品質のもの)2.5gを
0.02MNa2HPO4KH2PO4中0.5MNaClの燐酸塩緩
衝液PH6.8(6.6〜7.0)85ml内に備える。室温で
時々ゆるやかに混合しつつ2〜3日間膨潤
(Swell)させる。(磁性およびその他の撹拌手段
を用いるべきでない。)。膨潤したゲルを冷凍温度
で3週間安定させる。しかし、細菌および菌の増
殖は膨潤ゲルを阻害する。もし、ゲルをより長時
間保持するには、少量の制菌剤(ナトリウムアジ
ド0.02%)を加えるべきである。2.5gを乾燥ゲ
ルを用い、20×20cm、厚さ0.5mmのガラス・プレ
ート2個を作る。このプレートは室温で10分間乾
燥し、湿潤なチヤンバー内で約2週間貯蔵するこ
ともできるし、また適当にあらかじめ平衡状態に
した直直ちに使用することもできる(通常、夜間
に、最低12時間要す。)。平衡の主要な機能は、静
置層と可動層間の割合を正常化することである。
水平位置で予備平衡状態にしたプレートを用い、
測定される物質を、マイクロピペツトでスタート
ラインにおける斑点または条痕として適用する。
0.2〜2%の蛋白溶液10〜20mlを顕微鏡カバー・
スライド(18×18mm)の端に設置し、ゲル表面に
対持させる。数秒後、溶液はゲルに浸潤する。全
サンプルをまずカバースライド上に置き、ついで
すばやく適合させる。もし使用する物質が十分で
ないと、分離後に個々の斑点を位置せしめること
が困難である。もし、余り多くの物質を適用する
と、明確に分離することができない。操作を容易
にするために緩衝液でサンプルを希釈し、22゜の
角度でプレートを傾斜させる技術で、サンプルの
分離を行う。流量は1〜2cm/時間が非常に適し
ている。標識物質(シトクロムC、ヘモグロビ
ン、ミオグロビンまたはブロモフエノールブルー
で分類・識別されるアルブミン)はプレートを横
切つて異なる位置に適用され、また未知のものの
相対的距離(移動性)の計算のための照合蛋白と
しての機能する。サンプルを適用した後、プレー
トを装置内に再置し、ペーパーの芯をかるく下方
においてゲル層と十分に接触させる。ペーパーの
芯は浸漬させてはならない。過剰の水分はぬぐい
去る。貯留器内の液溶媒は容器上端から1cmに一
定に保つ。操作は、分離の進行に依存して通常4
〜7時間で完結する。直接、有色物質の分離を行
う。分離した蛋白の斑点は、クロマトグラフイの
分離を完結した後に、TLGプレートのペーパー
シート・レプリカに移すことにより、およびあら
かじめ洗浄したメタノール+H2O+酢酸−90:
5:5上、48間着色することにより、容易に見え
るようになる。ペーパー・シートは3mm、紙で
ある。20×18cmのペーパー1枚をゲル層の上に置
き、ゲルと適当・十分な接触を確実にするために
おしつける(ロールする)。ペーパー(レプリカ)
の下に空気が捕われないように、かつ、ゲル層を
乱さないように注意する。ゲル層から液層をペー
パーで浸透し、約1分後に除去し、直ちにオーブ
ン中、60℃で15分間乾燥し、通常の染色法で染色
する。染色は、10%炭酸ナトリウム中0.3%ジア
ゾ化スルフアニル酸(パウリー試薬)を用いてレ
プリカ−ペーパーにスプレイすることによつて達
成される。また、メタノール―酢(90:10v/v
使用)中、アミド,ブラツクの飽和溶液を用いて
染色を達成することもできる;染色時間は5〜10
分である。脱色するには1容量の水と混合した2
容量のメタノールと酢酸(90:10)を用いて洗浄
する。多量の洗浄をせずにバツクグランドを低く
染色するのは困難である。もし、アストロシチン
が染色される場合のみ、プレート自体を約60℃
(空気循環手段を有するオーブン中で)乾燥して
もよい。単離のために、プレートを、室温で風乾
する。過熱するとクラツクが生ずるが、これは通
常、セフアデツクスG―200プレートを15〜30分
で乾燥する温度、50〜60℃を用いて回避すること
ができる。乾燥プレートはメタノール+H2O+
酢酸(75:20:5)の混合物中、10分間膨潤さ
せ、同じ溶媒系中飽和アミノブラツク中、5時間
染色し、ついで乾燥する前に、同じ溶媒中、2時
間浸漬することによつて洗浄する。分子量を決定
するために、直接プリント(レプリカ)上または
デンシトグラム上、スターテイングラインから各
帯の中央までの距離を0.05mmの精度で測定する。
測定結果を供試蛋白の移動距離(dp)に対する
シトクロムCまたはミオグロビン(対照蛋白とし
て使用される)の移動距離(dm)の比として定
義されるRm値で表わされる:供試物質に対する
標準物質距離の関係は式:(−Rm=dp/dm)で表 わされる。Rmに対し、使用された標準物質の分
子量の対数をプロツトすることによつて直線の目
盛定め線が得られる。この直線から未知の蛋白の
分子量が得られる。非常に正確な結果を得るに
は、プレートに適用する前に、等しいパーツの蛋
白サンプル溶液を標準物質、この場合はシトクロ
ムCと混合すればよい。上記TLG法により、ア
ストロシチン生成物は、標準シトクロムCと対照
して約0.83+/−0.02の距離に個別の斑点として
観察され、アストロシチンに対し、分子量約8000
が得られる。この方法により、分子量の若干の相
違に基づいて、いくつかの個別の生成物がアスト
ロシチンから分離される。このようにし、この点
に汚染物質として運ばれる分子量約64000、
148000および230000を有する3つの生成物および
しばしば分子量32000生成物が見出され、上記
TLG法で除去される。アストロシチン生成物は、
乾燥形能で、ゲルに吸われ、溶液(1)に溶解し、遠
心分離または他の類似の手段でレジンを分離す
る。 この段階で製したアストロシチン生成物は蒸留
水に可溶であり、中性、酸性PHで可溶、アルカリ
PHで不溶であり、分光光度計吸収ピーク波長
288mμを有する。これは、上記の如く約8000の分
子量を有するポリペプチドである。その共有結合
したアミノ酸は、6NHClでの加水分解ついで自
動的な定量測定により次の如きアミノ酸の平均組
成を有することが示される。 残基数(約) アスパルチン酸 9 トレオニン 5 セリン 6 グルタミン酸 13 プロリン 4 グリシン 6 アラニン 9 バリン 4 1/2システイン 2 メチオニン 1 イソロイシン 2 ロイシン 8 チロシン 2 フエニルアラニン 3 リシン 8 ヒスチジン 2アルギニン 4 計 88 シスチン酸、ヒドロキシプロリン、ノルロイシ
ン、アンモニア、イソデスモシン、デスモシン、
ヒドロキシリシン、リシノノルロイシンおよびガ
ンマ―アミノブチル酸はいづれも検出しうる量は
存在せず、グルコースアミンが微量存在する。 実施例1における出発脳腫瘍組織11gから、上
記方法で精製アストロシチン約3mgが得られる。 実施例 2A “リーラー(REELER)”レコグニンの生:― リーラ病は遺伝による病気であり、動物は安定
な調整のとれた運動筋肉の活動を行うことができ
ず、特定の展開時間においてある神経細胞が脳の
特定の位置、小脳へ移動することができず、リー
リング状態を呈する。電子顕微鏡での研究によれ
ば、特定の神経膠細胞が垂直の棒状軸を与え、こ
れに沿つて新しい細胞が、正常な状態において新
しい位置に移動する、ことが示された。リーラー
病で、新しい神経細胞がこれらの神経膠繊維を登
ることができないことは神経細胞もしくは神経膠
またはその両方におけるいくつかの障害によると
考えられる。 実施例1および2の方法に従い、マウスのリー
ラー脳からのレコグニンを得、正常なマウスの脳
から製したレコグニンと比較する。正常なマウス
の脳の全域から製したレコグニンの分子量は8000
である。“リーラー”レコグニンの分子量は3600
〜5000である。“リーラー”レコグニンは、その
非常に小さい分子量によつて示されるように異常
である。さらに、リーラーマウスの脳の小脳から
製し得るレコグニンの量は正常なものと対比する
とき大いに少い。これを表に示す。 表 マウスの脳におけるレコグニン濃度(mg/g) 正常 リーラー 小脳(生後16日のマウス) 2.50 0.71 皮層(生後16日のマウス) 0.60 0.96 皮層(生後4日のマウス) 0.29 0.53 脳幹(生後16日のマウス) 0.90 1.64 脳全体(生後17日のマウス) 1.27 1.53 脳全体(生後1日のマウス) 5.00 5.86 表には、リーラーマウスの小脳はレコグニン
濃度の著じるしい減少があり、脳の他の部に同量
またはより多くのレコグニンが有ることが示され
ている。レコグニンは脳の他の部分から小脳へ移
動しないかまたは、リーラーマウスの脳の他の個
所で若干増加していることはある補償行為を反映
している。 リーラーマウスの脳における病理学的レコグニ
ンは、細胞内において、認知におけるレコグニン
の役割を確かなものとし、かつ認識する適当な位
置に位置することを達成するための、移動する能
細胞がしなければならない接触ができないことと
関連している。 同様にして、マウスのリーラーの脳から製せら
れるレコグニンに対する抗レコグニンが製せら
れ、ここにのべたように、抗アストロシチンおよ
び抗マリグニンの使用法と同様にしてマウスに使
用されてよい。 実施例 3 人工ガン細胞培地発酵におけるマリグニン先駆
体の生成:− 一般に、滅菌処理は注意深く行なわれる。 すべての溶液(たとえば、ハンクの平衡塩
(BSS),F―10栄養媒体、子牛の胎児の血清、ト
リプシン溶液)を使用前に水浴中、約35℃で約2
分もしくはそれ以上の時間培養する。 下記の如き適当な媒体を用いることにより、細
胞を腫瘍組織から分離し、多世代にわたつて試験
管内で増殖する。滅菌溶液、たとえば、12―プロ
パノールおよびアムフイルまたはクレオリン溶液
であらかじめ洗浄したビーカを用いる。 好ましい具体例として、人工ガン細胞(すなわ
ち、多世代の間、試験管内で増殖した細胞)を
250ml容フラスコで生育する。細胞が増殖する液
体媒体をあらかじめ洗浄したビーカに入れる。つ
いで細胞をハンクのBSSまたは他の類似の溶液を
用い、約30秒間静かに洗浄する。撹拌を避ける。
すべての壁および表面を洗浄する。冷下で約10分
間、3000rpmの遠心分離により溶液を細胞から清
澄にする。媒体を上記の如く、ビーカーに注ぐ。
少量の緩衝プロテイナーゼ・エンザイム溶液を加
え、細胞の消化を避けるためにすばやく洗浄す
る。好ましい方法として、トリプシン溶液
(EDTA)1〜2mlを加え、わずか10秒間洗浄す
る。トリプシン溶液を流出させる。 同じ量の新鮮なトリプシン溶液を加え、顕微鏡
観察で細胞がチヤンバー壁から分離するのが見ら
れるまで培養する。これには通常、5〜10分間を
要する。適当な増殖媒体、たとえばF―10栄養媒
体100ml中、子牛の胎児の血清の7〜10%溶液50
mlを加える。 細胞と共に新鮮な媒体25mlを新しい増殖用チヤ
ンバーに移して繁殖させる。両チヤンバーを培養
機中、35℃で約7日間置く。本実施例におけるこ
れまでの操作により、人工ガン細胞培地は約7日
ごとに2つの新しい培地に分割される。各増殖チ
ヤンバーについて、この全操作を、ほゞ7日の間
隔をおいて望ましい頻度だけくり返す。このよう
にして、試験管内の生育細胞数はほゞ7日ごとに
2倍になる。 約7日間の増殖の後、マリグニンを製するため
に細胞を抽出する。たとえば、上記各250ml増殖
用チヤンバー内の増殖細胞は以下の如く再生され
る。 媒体を遠心分離管にうつし、冷下、3000rpmで
10分間遠心分離する。媒体を捨てる。増殖用チヤ
ンバー内に残つている細胞をチヤンバー壁から剥
離して、中性緩衝溶液で遠心分離機内に洗い流し
込む。細胞を中性緩衝溶液で2回洗い、再び、冷
下、3000rpmで遠心分離し、媒体を捨てる。粗マ
リグニン先駆体含有分画の抽出のための準備がで
きるまで中性燐酸塩緩衝液10ml中に洗浄した細胞
を懸濁させる。 実施例 4 粗マリグニン先駆体含有分画の生成:− 実施例3で製した、中性緩衝液中に懸濁する洗
浄した細胞を、大部分の蛋白の変性を避け得る条
件下に機械的に粉砕する。好ましい方法として、
洗浄した細胞を冷下、超音波で20秒間処理する。
超音波処理後、細胞残渣を3分間、30000rpmで
遠心分離し、上澄液を傾斜分離する。緩衝溶液10
ml部を用いて残留する細胞残渣を洗浄する。超音
波処理および遠心分離処理を上記の如く行い、上
澄液を合す。この操作を再度くりかえす。 上澄液を合し、十分に蒸発させて容量を約30ml
から約6〜7mlにする。標本を全蛋白分析に用
い、残部を、アストロシチン先駆体についての前
記実施例1に記載の方法に従つて分別する。 実施例 5 粗マリグニン含有分画からの精製マリグニン生
成物の生成:− アストロシチンについての実施例2の方法によ
つてマリグニン生成物をさらに汚染物質から単離
する。 好ましい具体例のTLG段階では、マリグニン
生成物は標準シトクロムCに対比して約0.91+/
−0.02の距離に個別の斑点とし観察され、マリグ
ニンに対し分子量約10000が与えられる。 この段階で製せられたマリグニン生成物は蒸留
水に可溶であり、中性または酸性PHで可溶、アル
カリPHで不溶であり、分光光度計的吸収ピーク
280mμを有す。これは分子量約10000を有するポ
リピペチドである。 薄層ゲルクロマトグラフイ測定により示される
ように、培地の継続する世代において安定せしめ
た培養培地において製したマリグニンの分子量を
表に示す。分子量測定の再現性はTLGクロマ
トグラフイの遺伝的な制約の観点から顕著であ
る。
【表】 マリグニンの共有結合アミノ酸は6NHClで加
水分解し、ついで定量測定によつて以下のアミノ
酸の平均組成を有することが示される。 残基の数(約) アスパラギン酸 9 トレオニン 5 セリン 5 グルタミン酸 13 プロリン 4 グリシン 6 アラニン 9 バリン 6 1/2システイン 1 メチオニン 2 イソロイシン 4 ロイシン 8 テイロシン 3 フエニルアラニン 3 リシン 6 ヒスチジン 2 アルギニン 計 89 アミノ酸シスチン酸、ヒドロキシプロリン、ノ
ルロイシン、アンモニア、イソデスモシン、デス
モシン、ヒドロキシリシン、リシノノルロイシン
およびガンマアミノブチル酸は検出し得る量存在
しない。 実施例3の12個の250ml反応チヤンバーから得
られる純マリグニンの収量は、マリグニン約1mg
である。 マリグニンとアストロシチンの特異の構造は、
これらの組成を実質的に既知の蛋白物質と比較す
る徹底的なコンピユータによるサーチによつて確
かめられる。 マリグニンおよびアストロシチンのアミノ酸化
合物、1モルあたりのアミノ酸残基の総数の観点
からの、各アミノ酸コンポネントの絶対量および
相対量、並びに分子の分子量の観点からの、各ア
ミノ酸コンポネントの絶対量および相対量を、世
界で、蛋白組織について最も広汎に知られた文
献、すなわちナシヨナル・バイオメデイカル・リ
サーチ・フアウンデイシヨン(ワシントン・デイ
ー・シー)のそれに対してマトリツクス・コンピ
ユータ分析にゆだねた。何百・何千の蛋白および
蛋白フラグメントと比較したマトリツクス分析に
おいて、アストロシチンまたはマリグニンの組織
と同一もしくは非常に近似する組織すら見出され
ない。 とにかく組織的に関係する蛋白のみ、その個々
のアミノ化合物と分子量について比較のために表
に示す。無数の可能性の中から、組織における
各程度の類似性を確定すべくコンピユータのプロ
グラムを組んだ。このようにして、たとえば、よ
り大きなまたはより小さい分子量の蛋白、または
85より少ないかもしくは95より多い残基を有する
蛋白、または12より少ないかもしくは15より多い
グルタミン酸残基を有する蛋白、または6より少
ないかもしくは11より多いアスパラギン残基を有
する蛋白などは包含される20のアミノ酸と合致し
ない。
【表】
【表】 上記のごとき指紋は適合すべき22個の変数を有
する。ある物質は1個、4個もしくは5個の変数
に関して適合するが、22個の変数すべてに関して
適合するものはないものと見られる。事実、14個
(その内、8個の変数において差異を認める。)を
越える変数に関してよく適合するものはない。 それ故、最も密に適合するものはチトクローム
b5(人間の)である。表中に見られるように、
そのアラニン、アルギニン、アスパラギン、アス
パラギン酸、システイン、グルタミン、ヒスチジ
ン、メチオニン、チロシン、シリプトフアン残基
はすべてアストロシチンおよびマリグニンとは著
しく差異があることを識別することができる。シ
トクロムb5はヒスチジン分子7個を含むのに対し
て、アストロシチンおよびマリグニンはこの分子
2個のみ含むので、両者が同一の化学構造を有す
る可能性はない。アストロシチンおよびマリグニ
ンの組成に関する最も異状な事柄はグルタミン酸
濃度が高い点にある。89個中、残基5〜6個のみ
を見出し得るように期待される。 上記に次いで密接に適合するものはロイカエ
ネ・グラウカ(Leucaene glauca)およびアルフ
アルフア中のフエロドキシン類であるが、これら
はそれぞれアミノ酸4個および6個を有すること
において異なり、且つこの両者はそれぞれ残基96
個および97個を有する点で異なる。その他の適合
するものとして大腸菌(E.coli)26のアシル担体
蛋白が挙げられるが、これは残基数がアミノ酸11
個においてマリグニンおよびアストロシチンと著
しく異なり、またこれは残基77個のみを有する点
で異なる。 他の脳蛋白(牛、豚のノイロフイシンおよびゴ
ナドトロピン放出ホルモン)を記録した(表参
照)が、このもののコンピユータに記憶された数
10万種の蛋白フラグメントから、いずれも非常に
適合の悪いものである。 呼吸蛋白はその元のままの状態において金属お
よび/またはヘム成分を含有することができる
が、単離された状態の蛋白フラグメント、たとえ
ばアポシトクロムb5は金属およびヘム成分のいづ
れをも含有しない。アストロシチンおよびマリグ
ニンの微量分析結果によれば、鉄、硫黄、リン、
マグネシウムを含有することなく(0.01%以下)、
280mμに典型的吸収スペクトル特性を有する。ア
ポプロテインと共にヘム物質を構成せしめ、その
吸収スペクトルを測定した結果、400および
450mμの間に典型的吸収が認められた。 アストロシチンおよびマリグニンは他のすべて
の蛋白および蛋白フラグメントと異なり、構造的
に異なるものであるにも拘らず、これらの構造は
呼吸蛋白のそれと密接な関連性を有するというこ
とは注目すべきことであつて、多分非常に重要で
ある。発生遺転学的観点およびその化学構造にお
ける機能的観点の双方から、多くの重要な関連性
を引出すことができるということはこの技術分野
においてよく知られている。アストロシチンおよ
びマリグニンが新しい蛋白物質であつてその構造
的等価物がその位置で呼吸作用を示し、従つてこ
れらの蛋白が他に逆作用を示すのであるから、癌
の大問題の1つ(すなわち貧欲且つ急速に増殖す
る悪性細胞に対し、エネルギー関係をいかにして
満足なものとするかという問題)を解決するため
の光明を与えることとなつた。 かかる発見の理論的重要性はともかくとして、
より悪性な細胞中にマリグニンの割合を増加せし
めた前記データおよび抗マリグニン物質は癌細胞
のマリグニン様化学物質に結合しているばかりで
なく、かく結合した抗マリグニンもまた癌細胞に
対して毒性を有することを示した後記データは共
に重要な意義を有する。本発明における抗マリグ
ニン生成物は癌細胞中で分別的にその中のヘム化
合物に結合しているから、もしそのマリグニン様
化合物が呼吸蛋白であり、従つてその系内に呼吸
機能を有する物質を含有するのであれば、その癌
細胞を死滅せしめ得ることは容易に理解し得ると
ころである。 抗マリグニン類および他の類似の化学的逆作用
物質の治療的効果に対する可能性はマリグニンお
よびアストロシチンに関する構造的知見およびマ
リグニン量の悪性度との間に既に証明された関係
により著しく増大される。 実施例 5A 発酵の過程においてその容量および表面積を増
加せしめたことによる収量、悪性の度合およびマ
リグニンの割合の増大: 250mlフラスコの代わりに1000mlフラスコを用
い、試薬の量はすべて3倍量を増加し、実施例3
〜5と同様の操作を行つた。 悪性細胞の増殖のためのスペースを250mlから
1000mlに増加することにより、接種から7日間発
育させた後のマリグニン生成物の収量はほとんど
2倍に増加した。フラスコの大きさ別に、その総
蛋白収量(mg)および生成したマリグニンを連続
的世代の発酵物質の総蛋白量に対する%として表
わし、これを表に示す。250mlフラスコを用い
たとき、生成した総蛋白量の平均値は17.5mg、
1000mlフラスコを用いたとき、生成した総蛋白量
の平均値は40.4mgであつた。
【表】
【表】 驚くべきことに、細胞増殖のためのスペースと
表面積を増加せしめることにより、7日発育期間
当り、悪性細胞増殖量(悪性の度合)が増大する
に従つて総蛋白の%として示された生成マリグニ
ン量もまた有意に増大する。7日の発育期間中に
総蛋白量に対するマリグニンの百分率は250mlフ
ラスコ使用時における平均値10.7%から、1000ml
フラスコ使用時における平均値28.3%に増加し
た。 生成したマリグニンの割合と悪性の度合(すな
わち7日間試験管内における悪性細胞増殖量に対
する生成蛋白量の関数)との関数を第1図に示
す。 第1図はフラスコの大きさが増加したのでマリ
グニン生成物の比率は約3倍に増大することを示
している。また第1図はマリグニンと悪性の度合
との関係を示すものである。中間線は理想的直線
関係を示す線である。この実証的関係はその細胞
の増殖が(病理学的に)より阻止し得ないものと
なるに従つてマリグニンの存在比率が増大するも
のであるから重要な関係である。通常のレコグニ
ンの機能それ自体は、前記のごとく細胞に接触し
てその増殖を抑制することに関連性を有する。悪
性細胞の増殖がより病的であれば、接触による抑
性効果は減少し、マリグニンがより優先的な蛋白
となつて増加する。 実施例5Aにおいては、大なる発育容器中で発
育させた人工的癌細胞培養物は予期に反して生成
マリグニンの場合、すなわち総蛋白量中のマリグ
ニンの百分率が増大することを例証するものであ
る。この発明において用いられたような大容量の
発育容器は容器容量の実施例3による細胞入培地
総容量に対する比が約8:1(たとえばその範囲
は7:1ないし10:1)より大なる容器であるこ
とを意味する。実施例5Aにおいてはその比は約
8:1であつた。 実施例 6 レコグニン類からターゲツト試薬の製造:− 前記実施例2で製せられたアストロシチンまた
は実施例5で製せられたマリグニンを担体と混合
してターゲツト試薬を製する。 好ましい実施態様において、アストロシチンま
たはマリグニンを0.15Mリン酸二水素ナトリウム
―クエン酸緩衝液(PH4.0)に溶解する。ブロモ
アセチル樹脂、たとえばセルロース1g当り臭素
1.0〜1.5ミリモルを有するブロモアセチルセルロ
ース(BAC)を0.15Mリン酸二水素ナトリウム
緩衝液(PH7.2)中で製し、冷所に貯える。PH7.2
の緩衝溶液を注ぎ、上記0.15Mリン酸二水素ナト
リウム―クエン酸緩衝液(PH4.0)を加えること
により、得られた緩衝液のPHを4に調節する。ア
ストロシチンまたはマリグニン溶液とBACの溶
液(BACのレコグニンに対する比10:1)を室
温で30時間撹拌した後、遠心分離する。 レコグニンに結合させるために用いるBAC上
のすべてのサイトに結合に関与していることが好
ましい。これは次のようにして達成される。直上
に記載した段階において得られた上澄液を凍結乾
燥し、BACに結合していないアストロシチンま
たはマリグニンの量を知るために蛋白含量を測定
する。複合BAC―アストロシチン(またはBAC
―マリグニン)を再度0.1M炭酸水素塩緩衝液
(PH8.9)に懸濁し、4℃で24時間撹拌してBAC
およびアストロシチンまたはマリグニンの間の化
学結合を形成させる。24時間後、その懸濁液を遠
心分離し、上澄液の蛋白を分析する。複合BAC
―アストロシチンまたはBAC―マリグニンを更
に0.05Mアミノエタノール―0.1M炭酸水素塩緩
衝液(PH8・9)中に再懸濁して未反応臭素を閉
塞する。この懸濁液を遠心分離し、アミノエタノ
ールが存在するからその上澄液はこれを分析に付
することなくそのまま保持する。これを遠心分離
し、スペクトロホトメータで266mμに吸収が観測
されなくなるまでこの再懸濁液を0.15M塩化ナト
リウムで3回洗浄する。このBAC―アストロシ
チンまたはBAC―マリグニン複合体を8M尿素
中、38℃で2時間撹拌し、遠心分離後、洗液中
に、266mμの吸収が現われなくなるまで(通常3
回)、8M尿素で洗浄する。この複合体を0.15M塩
化ナトリウムで2回洗浄して尿素を除去する。こ
の複合体を0.25M酢酸中、37℃で2時間撹拌し、
その安定性を証明する。遠心分離し、得られた上
澄液は必然的に266mμにおける吸収が存在しな
い。それ故、この化学的複合体:BAC―アスト
ロシチンまたはBAC―マリグニンは安定であつ
て下記のごとき方法における試薬として用いるこ
とができる。この安定な試薬型において、これを
合成法により得られた錯体と呼ぶことができ、そ
の物理的および化学的性質は潜在反応状態におい
て血清成分として理解される時、安定細胞―アス
トロシチンまたはマリグニンの結合前駆体と見倣
すことができる。保存のためにはこのターゲツト
試薬を遠心分離し、0.15Mリン酸二水素ナトリウ
ム緩衝液(PH7.2)で中性になるまで洗う。 ターゲツト試薬はセルローズ以外の配位子を有
するブロモアセチル担体、たとえばブロモアセチ
ル化樹脂もしくは紙からでさえも使用すること
ができる。 実施例 7 アストロシチン、マリグニンおよびターゲツト
に対する抗血清の製造:− アストロシチン、マリグニンまたはターゲツト
試薬に対する抗血清は哺乳動物におけるこれら試
薬に対する抗体反応を誘発することにより製せら
れる。この目的のために満足な方法を以下説明す
る。 レコグニン(アストロシチンおよびマリグニ
ン)1mgを標準フロインド佐薬と共に白色雄家兎
の足の肉趾に注射し、1週間後、更に10日後、要
すれば更に3週間後腹腔内に同様の注射を行う。
最初の注射から1週間ないし10日後、早やこれら
の家兎の血清中に特殊な抗体を検出することがで
きる。ターゲツト抗原を得るため、アストロシチ
ンまたはマリグニン1mg(フオリン―ロウリイ蛋
白検出法により測定)を含有するターゲツト量を
注射する操作を上記同様の方法により行う。アス
トロシチンに対する特殊抗体を抗アストロシチン
(Anti―Astrocytin)と呼ぶ。マリグニンに対す
る特殊抗体を抗マリグニン(Anti―Malignin)
と呼ぶ。同様にターゲツト試薬に対する特殊抗体
を抗ターゲツト(Anti―Target)と呼ぶ。 抗原−抗体反応のための標準的オークターロニ
イ(Ouchterlony)ゲル拡散試験法により、その
特殊抗原により得られた特殊抗体はその抗原との
反応における単一鋭敏な直線関係を示すことが明
らかである。 血清中における特殊抗体の存在は抗原−抗体反
応のための沈降素標準定量試験法によつて試験す
ることができる。この試験により良好な沈降素定
量曲線を得ることができ、これから特殊抗体のmg
数を計算することができる。 更に血清中における特殊抗体の存在は特殊抗
体:抗アストロシチンを前記のごときブロモアセ
チル―セルロース―アストロシチン(BAC―ア
ストロシチン)上に吸収させることによりその証
明を得ることができる。すなわち、特殊抗アスト
ロシチンを含有する抗血清とBAC―アストロシ
チンを反応させることができる。血清をBAC―
アストロシチン上に通すとき、アストロシチンに
対する特殊抗体のみがその特殊抗原アストロシチ
ンに結合する。アストロシチンはブロモアセチル
―セルロースと共有結合により結合するので、特
殊抗体:抗アストロシチンはBAC―アストロシ
チンと結合してBAC―アストロシチン―抗アス
トロシチン(BACA―抗アストロシチン)を生
成する。これは洗浄によりBAC―アストロシチ
ンから分離された血清残留物を試験することによ
り証明される。標準オークターロニイ拡散試験法
により、血清中にアストロシチンと反応し得る抗
体は残留していないことが認められた。それ故、
血清中にあらかじめその存在が示された特殊抗体
(抗アストロシチン)はすべてBAC―アストロシ
チンに吸収されたことが明らかである。更に、抗
アストロシチンをBAC―アストロシチンとの結
合から開放するとき、これがすべての汚染抗体か
ら分離される。この抗アストロシチンの開放は
0.25M酢酸とBACA―抗アストロシチンで洗浄
(4℃で2時間)することにより行うことができ
る。 また、血清中における特殊抗体の存在は特殊抗
体:抗マリグニンを前記のごときブロモアセチル
―セルロース―マリグニン(BAC―マリグニン)
上に吸収させることによりその証明を得ることが
できる。すなわち、特殊抗マリグニンを含む抗血
清とBAC―マリグニンを反応させることができ
る。血清をBAC―マリグニン上に通すとき、マ
リグニンに対する特殊抗体のみが特殊抗原マリグ
ニンに結合する。マリグニンはブロモアセチル―
セルロースと共有結合により結合するので、特殊
抗体:抗マリグニンはBAC―マリグニンと結合
してBAC―マリグニン―抗マリグニン(BACM
―抗マリグニン)を生成する。これは洗浄により
BAC―マリグニンから分離された血清残留物を
試験することにより証明される。標準オークター
ロニイ拡散試験法により、血清中にマリグニンと
反応し得る抗体は残留していないことが認められ
た。それ故、血清中にあらかじめその存在が示さ
れた特殊抗体(抗マリグニン)はすべてBAC―
マリグニンに吸収されたことが明らかである。更
に抗アストロシチンをBAC―マリグニンとの結
合から開放するとき、これがすべての汚染抗体か
ら分離される。この抗マリグニンの開放は0.25M
酢酸とBACA―抗マリグニンで洗浄(4℃で2
時間)することにより行うことができる。 抗原―抗体反応のための標準的オークターロニ
イ・ゲル拡酸試験法により、ターゲツト抗原によ
り得られたそのターゲツトに対する特殊抗体は前
記の抗アストロシチンまたは抗マリグニンのごと
き抗血清(すなわちアストロシチンまたはマリグ
ニン自体を注射して得られる抗血清)と同様、そ
の抗原との間の反応における単一直線関係を示す
ことが明らかである。注意すべきことは、家兎の
内のあるものはターゲツトを注射する前にある量
の抗ターゲツトを保持している。これらの抗ター
ゲツト物質は人血清のテストにおいて記載された
ように特にターゲツト試薬と反応させるとき、
TAG、S―TAGおよびF―TAGの約当モル量
(2タイプ)を生成する(後記実施例参照)。 実施例 8 生物学的液体からターゲツト―アタツチング―
グロブリン(TAG)を試験管内で定量的に生
成させることによる悪性腫瘍の検出:− 実施例6により製せられたターゲツト試薬の劣
化により存在することもある未結合レコグニンを
除去するため、これを洗浄する。その満足すべき
方法は次のとおりである。ターゲツト試薬を酢酸
と共に37℃で2時間撹拌し、遠沈し、上澄液を傾
瀉分離し、この上澄液の266mμにおける光学密度
を測定する。もしその波長における吸収が存在す
るならば、物質が溶解しなくなるまで上記のごと
き洗浄を反復実施する。次いでこのターゲツトを
リン酸緩衝食塩溶液(PH7.2)に再懸濁する(タ
ーゲツト試薬を試験するための標準法を参照し、
もし他のターゲツト製剤によりS―TAGおよび
F―TAGを含むことが試験により明らかとなつ
た家兎全血清を得ることができるならば、後記方
法により人血清の反応から精製した標準的S―
TAGおよびF―TAGを使用することができる)。 次の方法によりスロー―バインデング(S―
TAG)を決定する:数日間保存した凍結血清は
これを使用すべきでない。常套の方法により、新
しく得られた全血液もしくは他の体液から注意し
ながら血清をつくる。満足すべき方法を述べれば
次のとおりである。採取した血液をガラス製試験
管中、室温で2時間放置し、凝血させる。ガラス
製撹拌棒を用い、凝血を試験管壁から分離し、こ
の血液を4℃で最低2時間(もしくは一夜)放置
する。4℃で45分間遠心分離(20000rpm)する
ことにより凝血を血清から分離し、血清を遠心分
離管中に傾瀉分離し、更に4℃で45分間遠心分離
(2000rpm)する。この血清を傾瀉し、メチオレ
ート1%溶液(水95mlおよび0.2M炭酸水素塩緩
衝液(PH10)5ml中、1g)を血清に対して1%
(容量)の限度で加える。 上記方法または他の方法で得られた血清それぞ
れ0.2mlを、ターゲツト試薬0.25ml当りレコグニ
ン100〜200mg含有のターゲツト懸濁液試薬それぞ
れ0.25mlに加え、2個の検査試料とする。ペレツ
ト生成が避けられるような方法により、上記懸濁
液を4℃で混合する。たとえば小さいゴム製キヤ
ツプを用いて1〜2秒間強く振りまぜた後、管を
ゆるやかに傾瀉させてこれをトーマスシエーカ
中、約2時間またはそれ以上振盪させる。ターゲ
ツト試薬とそれに結合した蛋白を血清から分離す
る。この発明で見出された満足すべき方法によ
り、上記管を4℃で20分間遠沈(2000rpm)、上
澄を傾瀉した後、これを0.15M食塩水0.2〜0.3ml
と再混合し、室温で振盪し、遠沈して上澄液を分
離する操作を3回行うことにより生成したペレツ
トを洗浄する。 ターゲツトに付着して残留する蛋白をそれから
分離し、この蛋白を定量する。たとえば0.25M酢
酸0.2mlを加え、この懸濁液を37℃のふ卵器中で
1〜2時間振りまぜる。管を4℃で30分間遠沈
(2000rpm)する。粒状物が移行するのを避ける
ように注意しながら上澄液を傾瀉し、280mμにお
ける上澄液の光学密度を測定する。血清蛋白(S
―TAG)ml当りmgの結果を得るため、上記光学
密度の測定値を1.46の困子で割る。検査資料2個
の間に5%以上の差があつてはならない。蛋白含
量を検査するため、他の方法たとえばフオリン―
ロウリイ検査法を用いることができるが、対照試
料の濃度と(S―TAG)―(F―TAG)濃度の
値の範囲を標準法において特定しておかねばなら
ない。 フアスト―バインデング(F―TAG)値は次
のように検査する:数日以上凍結して保存された
血清は使用すべきではない。常套の方法により、
新しく得られた全血液もしくはその他の体液から
注意して血清を作成する。血清をつくる方法はこ
の実施例の前部に記載した方法で充分である。 上記の又は他の手法で作成された血清見本は、
S―TAG血清測定剤が上記のTARGET試剤と
接触させられる全時間よりも10分間少ない時間の
間、4℃で放置する(例えば「2時間」のS―
TAG測定をしたならば1時間50分)。この方法で
はS―TAGとF―TAGの測定剤の温度履歴が平
衡される。 温度平衡した血清の見本0.2mlを、二重測定に
おいて、TARGET試剤0.25mlにつき
RECOGNIN100乃至200マイクログラム含有する
TARGETけん濁試剤の0.25ml整除数のそれぞれ
に加える。けん濁物は、顆粒形成を避けるように
して約10分間4℃で混合する。例えば、急速に振
り動かした小ゴムキヤツプを1〜2秒間用いて、
それから管を僅かに傾けてこれらをトーマス振と
う器で約10分間振とうすればよい。それについて
いるTARGET試剤及び蛋白質は血清から分離さ
れる。満足であると認められた手法の一つは下記
のものである。次の管を2000rpmで20分間4℃で
遠心分離し、上澄液を静注し、遠心分離で形成し
た顆粒を0.15M塩水0.2〜0.3mlと再混合し室温で
振とうすることによつて3回洗浄し、遠心分離し
て、上澄液を廃棄する。 標的に付着したまゝになつている蛋白質をそこ
から開裂し、定量的に測定する。S―TAG濃度
を測定するための本見本における上記の手法は満
足なものである。フオリン・ロウリー測定法のよ
うな、蛋白質含有量を測定するのに効果のある他
の手法を用いてもよい、しかし制御の範囲及びS
―TAGマイナスF―TAG濃度の腫瘍値を決定す
るため基準を定めなければならない。 最終結果は血清1mlにつきTAGマイクログラ
ムとして表わされ、これはS―TAGマイナスF
―TAGに等しい。非脳腫瘍患者及び他の制御に
おけるTAG値は現在のところ血清1mlにつきゼ
ロ(又は負数)から135マイクログラムまでの範
囲に亘る。1mlにつき100mμを越える結果につい
ては、反覆測定を表示する。他の腫瘍のあるもの
は高いTAG値を表わすことがある、特に脳内に
二次的(転移した)腫瘍がある場合にそうであ
る。脳腫瘍患者のTAG値は現在では血清1mlに
つき136乃至500以上マイクログラムに及ぶ。アス
トロシチン及びブロモアセチルセルローズから調
製したTARGET試剤を利用する本実施例の手法
に従つて行なつた50の血液見本についての最初の
「盲検」においては、11の脳腫瘍のうち11、及び
32の正常のものゝうち28が正確に判別された。4
件の正常と思われていたもの(即ち、非脳腫瘍制
御)のうち1件は、明らかに何年か前に良く手当
した由状線癌のあることが判明した。残りの3件
の正常者は健康のすぐれない、多分診断のついて
いない癌を持つた、年令60〜70の個人であつた。
残りの7例のうち、ホジキンス病の3件中の3件
は正確に判別された。腫瘍の範囲に入る1例
(136〜500μgTAG/ml)はひどい神経膠症を持
つ患者に該当し、非腫瘍の範囲(0〜135μg
TAG/ml)に入る3例は、それぞれ不明確では
あるが腫瘍ではない頭蓋内塊の診断、及び骨肉腫
(非脳腫瘍)及び黒皮肉腫(非脳腫瘍)を持つた
患者に相当した。 MALIGNIN及び悪性脳腫瘍及び全正常者から
調製したTARGET試剤を利用して本実施例の手
法に従つてその後の検討を行なつた。 本実施例の手法に従つて行なつた更にそれ以上
の検討では試験した人間の腫瘍の見本の総数が50
から114に及んだ。これらの製品及び手法の有用
性を第5表に示すが、これはこれらの試験の結果
を記録するものである。 実施例 9 イムノフルオレンセンスによる腫瘍細胞の診断 化合物抗―アストロシチン、抗―マリグニンお
よびS―TAGは腫瘍細胞に優先的に付着するこ
とを示す。この特異性は組織学の部門において染
料または放射性物質を抗―アストロシチン、抗―
マリグニンまたはS―TAGに結合させてこれら
の化合物を腫瘍細胞の診断に用い得る。標準の標
識技術がそれゆえ用いられる。S―TAGの使用
法は次のとおりである。 満足であると認められた一つの方法はセント・
マリー(St.Marie)法の変形である。人間の脳
腫瘍検体を凍結し5ミクロンの厚さに切る。これ
らを湿容器中に染色前に−70℃に4〜8週間貯え
る。結合体は山羊の抗―ウサギ結合体のような標
準の抗血清である。結合体はフルオレツセントま
たは他の標準物質でこの技術分野で既知の技法に
よつて標識される。市販のフルロエツセイン標識
山羊抗―ウサギ結合体を用い得る。用いるフルオ
レツセント技法は標準のものであつて、TAGの
1:200〜1:400溶液を腫瘍切片上に30分間また
はそれ以上保温し、次に洗浄して付着しない
TAGを除く。燐酸緩衝食塩水で3回洗浄するの
がよい。フルオレツセイン―標識結合体で結合保
温し、洗浄したら顕微鏡検査をする。正規の細胞
およびその突起は腫瘍切片および正規の非腫瘍脳
の対照切片共に染色させない。フルオレツセンス
は腫瘍神経膠およびその突起に明るく存在する。 実施例 10 組織培養に増殖する腫瘍細胞に対し抗―アスト
ロシチン、抗―マリグニンおよびS―TAGが
細胞毒性を有することの実験 細胞毒性を測定する標準試験を用いる。一般
に、固定した計算箱中の細胞の数、普通約100の
生きた細胞を含有するように準備されるが、これ
を計算する。次にこれらの細胞を試験する試剤で
処理し、なお生きている細胞の数を計算する。 実施例8の方法で得られたS―TAG溶液の、
神経膠発生が十分に特徴づけられる、神経膠芽細
胞〜級の患者からの組織培養中の細胞に対す
る細胞毒性の標準試験において、S―TAGは溶
液ml当りS―TAG0.2および0.02μgのような少量
に相当する1:100および1:1000の高希釈度の
場合でも計算箱中のすべての細胞を死滅させる。
同様な結果が抗―アストロシチンおよび抗―マリ
グニンの高希釈液で得られる。 実施例9で示す特異性および実施例10で示す細
胞毒性は共に人間の脳腫瘍に対する抗―アストロ
シチン、抗―マリグニンおよびS―TAGの治療
可能性に非常に関係がある。これらの治療的使用
は手術で除去された腫瘍組織に対するこれらの両
方の現象の実際の診断可能性に加えて既に証明し
た組織学による診断を必要とする。
【表】
【表】 実施例 11 レコグニンの加水開裂 レコグニンの溶液、この場合はアストロシチン
がマリグニンをPH1〜2で冷置する。7〜14日後
に薄層クロマトグラフイーでこの生成物は分子量
が約200減少することを示す。この溶液を更に長
く放置すると約200分子量の単位が7〜10日に開
裂する。すなわちアストロシチンでは8000から分
子量が減少し、マリグニンでは10000から分子量
が減少し、各場合引続いて約200の単位減少する。 アストロシチンの生理化学的特異性は各生成物
で4000分子量まで維持される。マリグニンの生理
化学的特異性は各生成物で5000分子量まで維持さ
れる。これは抗―アストロシチンおよび抗―マリ
グニンのそれぞれに対するオウクテルロニー・ゲ
ル拡散試験で示される。 この開裂はまたトリプシンおよびその他のプロ
テアーゼと共のように酵素的にも同じ結果で達成
することができる。 レコグニンの加水開裂によつて調製されたこれ
らの化合物の分子量は次式によつてほぼ定義され
る。 アストロシチンの生理化学的特異性を有する生
成物に対しては:400+200X=Y マリグニンの生理化学的特異性を有する生成物
に対しては:5000+200X=Y ここにYは生成物の分子量でXは0〜9の整数
である。 実施例 12 レコグニンとの人工組織または器管の製造プラ
スチツク、金属またはその他の適当なかたい材料
のかたい壁の管をレコグニン(この場合アストロ
シチンまたはマリグニン)の高濃度(即ち10mg/
ml)のヴイスコース溶液を、すべての表面が被覆
されるまで浸すか含ませる。あるいはまたレコグ
ニン溶液をすべての表面が十分に被覆されるまで
加圧下に管の中および周を通す。次に管を風乾ま
たは減圧下に乾燥するか凍結乾燥する。被覆操作
をレコグニンの多くの分子層の被覆ができるよう
に数回繰返す。 この管は生きている哺乳動物の燐接する組織ま
たは体液中にアストロシチンまたはマリグニンの
ような前駆物質を含有する空洞または組織中に置
く準備がかくしてできる。この人工組織または器
官はレコグニン被覆のない異種物質が刺激をする
反応を最少にするか除くために用いられる。 その他の形状の人工組織または器官が同様にし
製することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるマリグニン生成量を悪
性度合の関数として示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 遊離のまたは複合化された下記レコグニンを
    必須成分とする、抗レコグニン抗体結合試薬:上
    記レコグニンは確立されたまたは分離された腫瘍
    組織細胞を中性緩衝液で抽出して蛋白フラクシヨ
    ンを溶解し、得られた蛋白溶解抽出液からpK値
    約1〜4のフラクシヨンを分離し、それから分子
    量約3000〜25000の物質を単離して得られたポリ
    ペプチドである。 2 抗レコグニン抗体合有標品と遊離のまたは複
    合化された下記レコグニンを接触させて前記標品
    中の抗レコグニン抗体と該レコグニンを結合さ
    せ、この結合物中の抗レコグニン抗体の量を定量
    することを特徴とする、抗レコグニン抗体の定量
    法:上記レコグニンは確立されたまたは分離され
    た腫瘍組織細胞を中性緩衝液で抽出して蛋白フラ
    クシヨンを溶解し、得られた蛋白溶解抽出液から
    pK値約1〜4のフラクシヨンを分離し、それか
    ら分子量約3000〜25000の物質を単離して得られ
    たポリペプチドである。
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JPH0216453A (ja) 1990-01-19

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