JPH027998B2 - - Google Patents
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- JPH027998B2 JPH027998B2 JP260481A JP260481A JPH027998B2 JP H027998 B2 JPH027998 B2 JP H027998B2 JP 260481 A JP260481 A JP 260481A JP 260481 A JP260481 A JP 260481A JP H027998 B2 JPH027998 B2 JP H027998B2
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Description
本発明は、優れた特性を有する合成潤滑油に関
する。 特公昭47―21650号公報によれば、特定のエチ
レン含有量の油状エチレン・プロピレン共重合体
が、粘度指数が高く、酸化安定性、せん断安定
性、熱安定性が優れ、しかも流動点が低い合成潤
滑油となり得ることが記載されている。しかしな
がらここに具体的に示されている合成潤滑油は、
粘度指数、流動点及び引火点などの諸性質を考慮
するときには、未だ充分にバランスのとれた性能
を有しているとは言えない。例えば諸公報に示さ
れている合成潤滑油は、蒸留分別しないものは、
粘度指数は高いが引火点が低くしかも流動点が高
い。例えば、このために、ギアオイルの如き高負
荷用として有用な100℃の粘度が60cst以上のもの
は、流動点が高過ぎるために実用に供し得ない。
該公報では分別蒸留の可能性を示唆しており、こ
れによつて狭い沸点範囲のものを得ると流動点、
引火点に関する上述の欠点を解消させることが可
能であるが、この場合には比較的粘度指数の小さ
いものしか得られそうもないこともまた該公報の
記載からうかがえる。 本発明は、同一粘度のもので比較した場合、粘
度指数、引火点および流動点が共に良好な合成潤
滑油を提供するものである。本発明の他の目的
は、剪断安定性、酸化安定性、熱安定性が優れ、
油膜強度大なる合成潤滑油を提供することにあ
る。本発明の特別な態様によれば、実用に供しう
る高負荷用高粘度銘柄の合成潤滑油を提供するこ
とが可能である。本発明の他の特別な態様によれ
ば、低温度における粘度が相対的に小さい合成潤
滑油を提供することが可能である。すなわち本発
明は、エチレン含有量30ないし70モル%、数平均
分子量300ないし2000、Q値(重量平均分子量/
数平均分子量)2.5以下であつて統計的な分子量
分布を有し、流動点が−27.5℃以下でありかつ粘
度指数が140以上であるエチレン・α―オレフイ
ン共重合合成潤滑油に関する。 本発明の合成潤滑油は、エチレン30ないし70モ
ル%、好ましくは40ないし60モル%のエチレン・
α―オレフイン共重合体である。エチレン含有量
が30モル%より少ないものは粘度指数が小さいた
め好ましくなく、またエチレン含有量が70モル%
より多いものは低温度における流動性が劣るので
好ましくない。 共重合成分であるα―オレフインとしては、プ
ロピレン、1―ブテン、1―ペンテン、1―ヘキ
セン、1―オクテン、1―デセン、1―ドデセ
ン、1―テトラデセン、1―ヘキサデセン、1―
オクタデセン、4―メチル―1―ペンテンなどの
炭素数3ないし20のα―オレフインであり、これ
らは2種以上で構成されていてもよい。これらの
中では、とくに炭素数3ないし14のα―オレフイ
ンが好ましく、更に炭素数8ないし14のα―オレ
フインを構成成分とするエチレン・α―オレフイ
ン共重合油は低温粘度特性が優れている。 エチレン・α―オレフイン共重合体の数平均分
子量は、300ないし2000、好ましくは500ないし
1800である。すなわち数平均分子量が300より小
さいものは引火点が低いので好適とは言えず、ま
た数平均分子量が2000を越えるものは流動性が悪
く実用的でない。一方、Q値(重量平均分子量/
数平均分子量)は好ましくは2.5以下であつて、
しかも統計的な分子量分布を示している。Q値が
前記範囲より大きいものは、同一の分子量のもの
で比較した場合には、引火点が低くしかも流動点
が高いという欠点を有している。またQ値が小さ
いにもかかわらず、粘度指数が良好であるために
は、統計的な分子量分布を示すことが肝要であ
る。例えばQ値の大きい共重合体を精密蒸留し、
Q値が2.5以下であつてしかも分子量分布曲線の
低分子側及び高分子側がほぼ垂直になつているよ
うなものは粘度指数が小さく好ましくない。 なおエチレン・α―オレフイン共重合体中のエ
チレン含有量は13C―NMR分析により測定され
る。その数平均分子量は、分子量既知の標準物質
(単分散ポリスチレン及びスクアラン)を用いて
予め較正されたGPC(Gel Permeation
Chromatograph)によつて測定される。またQ
値は、分子量既知の標準物質(単分散ポリスチレ
ンMw500〜840×104、16個)を使用してGPC
(Gel Permeation Chromatograph)カウントを
測定し、分子量とEV(Elution Volume)の相関
図(較正曲線)を作成しておく。そしてGPC法
により試料のGPCパターンをとり、分子量を較
正曲線から求めた後、Q値を計算する。さらに統
計的な分子量分布とは、重合によつて直接得られ
る共重合体が有するような対数正規分布又はこれ
に近い分布を示すもので、実質的量、例えば10重
量%以上の低分子量成分(及び/又は高分子量成
分)のカツトをしていないものをいう。 本発明の合成潤滑油は、流動点が−27.5℃以下
であり、粘度指数が140以上、好ましくは160以上
を示す。又、100℃における動粘度は通常4ない
し200cstの範囲にある。とくに100℃における動
粘度が60cst以上のものでも低温における流動性
が良好であり、高負荷用潤滑油として好適に使用
することができる。 以上の如き諸性質を有する合成潤滑油を得るた
めの一方法として、水素の共存下、可溶性バナジ
ウム化合物と有機アルミニウム化合物とから形成
される触媒を用いて、液相中でエチレンとα―オ
レフインを連続的に共重合させ、その際重合系に
おけるバナジウム化合物濃度を液相1当り0.3
ミリモル以上とし、かつ重合系に供給するバナジ
ウム化合物は、重合系のバナジウム化合物濃度の
5倍以下の濃度となるように重合媒体に希釈して
供給する方法がある。 バナジウム化合物としては、VOCl3、VO
(OC2H5)Cl2、VO(OC2H5)1.5Cl1.5、VCl4の如
き、一般式VO(OR)oX3-o又はVX4(Rは脂肪族
炭化水素基、Xはハロゲン、O≦n≦3)で示さ
れる化合物が使用できる。また有機アルミニウム
化合物としては、(C2H5)3Al、(C2H5)2AlCl、
(C2H5)1.5AlCl1.5、(isoC4H9)1.5AlCl1.5、(C2H5
)
AlCl2、これらの混合物の如き一般式R1 nAlX1 3-n
(ここにR1は脂肪族炭化水素基、X1はハロゲン、
1≦m≦3)で示される化合物が使用できる。 重合媒体としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、灯油、シクロヘキサン、トルエンのような
炭化水素類が使用できる。液相中のバナジウム化
合物濃度は、0.3ミリモル/以上、好ましくは
0.5ないし20ミリモル/、又、有機アルミニウ
ム化合物濃度は、Al/V(原子比)が2ないし
50、とくに3ないし20の範囲となるようにすれば
よい。 共重合温度は0ないし100℃、とくに20ないし
80℃、重合圧力は0ないし50Kg/cm2(ゲージ化)、
とくに0ないし30Kg/cm2(ゲージ化)、平均滞留
時間は5ないし300分、とくに10ないし250分とす
るような重合条件を採用すればよい。 上記の如き共重合体の製造方法の詳細について
は、この出願と同日付の特許出願で明らかにして
いる。 本発明の合成潤滑油には、酸化防止剤、極圧
剤、清浄分散剤等、又特に所望の場合、流動性向
上剤、粘度指数向上剤などの添加剤を配合するこ
とができる。また他の潤滑油と混合使用すること
もできる。 次に実施例を示す。 尚、実施例、比較例の結果は第1表にまとめて
示した。 実施例 1 撹拌翼を備えた4ガラス製反応器を用い、連
続的にエチレン・プロピレン共重合体を合成し
た。すなわち、反応器上部からヘキサンを毎時2
、三塩化バナジルのヘキサン溶液(16ミリモ
ル/)を毎時1、エチルアルミニウムセスキ
クロリドのヘキサン溶液(96ミリモル/)を毎
時1をそれぞれ反応器上部から反応器中へ連続
的に供給し、一方、反応器下部から反応器中の反
応液が常に2になるように連続的に反応液を抜
き出す(反応器中の三塩化バナジル濃度:4ミリ
モル/)又、反応器上部からエチレン、プロピ
レンおよび水素の混合ガス(エチレン毎時90、
プロピレン毎時90、水素毎時120)を供給す
る。反応温度は、反応器外部にとりつけられたジ
ヤケツトに温水を循環させることにより35℃に調
節した。反応器下部から抜き出した反応液中に少
量のメタノールを添加して反応を停止させたのち
反応液を3回水洗した。そののち30mmHgの減圧
でポツト温度100℃の蒸留により溶媒ヘキサンを
除き製品油とした。 実施例 2 実施例1でエチレンガスを毎時70、プロピレ
ンガスを毎時70、水素ガスを毎時160供給し
た他は同様に行つた。 実施例 3 実施例1でエチレンガスを毎時53、プロピレ
ンガスを毎時52、水素ガスを毎時195供給し
た他は同様に行つた。 実施例 4 実施例1でエチレンガスを毎時50、プロピレ
ンガスを毎時48、水素ガスを毎時202供給し
た他は同様に行つた。 実施例 5 実施例1でエチレンガスを毎時46、プロピレ
ンガスを毎時44、水素ガスを毎時210供給し
た他は同様に行つた。 実施例 6 実施例1でエチレンガスを毎時35、プロピレ
ンガスを毎時55、水素ガスを毎時210供給し
た他は同様に行つた。 実施例 7 実施例1でエチレンガスを毎時55、プロピレ
ンガスを毎時35、水素ガスを毎時210供給し
た他は同様に行つた。 実施例 8 実施例1でエチレンガスを毎時30、水素ガス
を毎時180供給し、プロピレンガスは供給せず、
代りに1―ヘキセンのヘキサン溶液(340g/)
を毎時1、溶媒ヘキサンを毎時1供給した他
は同様に行つた。 実施例 9 実施例1でエチレンガスを毎時10、水素ガス
を毎時270供給し、プロピレンガスは供給せず、
代りに1―デセンのn―デカン溶液(0.5/
―n―デカン)を毎時1、溶媒ヘキサンの代り
にn―デカンを毎時1供給し、三塩化バナジル
およびエチルアルミニウムセスキクロリドはn―
デカン溶液として供給し、反応温度を50℃に調節
した他は同様に行つた。 比較例 1 撹拌翼を備えた2ガラス製反応器を用い、バ
ツチ方式でエチレンプロピレン共重合体を合成し
た。すなわち、反応器にエチルアルミニウムセス
キクロリドのヘキサン溶液(24ミリモル/0.75
)を調製し、反応器上部から滴下ロートにより
三塩化バナジルのヘキサン溶液(4ミリモル/
0.25)を滴下する。同時にエチレン、プロピレ
ン、水素混合ガス(エチレン毎時50、プロピレ
ン毎時62、水素毎時188)を供給し反応を開
始する。反応温度は氷水浴及び温水浴により35℃
に調節する。反応開始30分後に反応器上部より少
量のメタノールを添加し、反応を停止させたのち
実施例1と同様の後処理を行つた。反応器下部か
ら抜き出した反応液中に少量のメタノールを添加
して反応を停止させたのち反応液を3回水洗し
た。そののち30mmHgの減圧で、ポツト温度100℃
の蒸留により溶媒ヘキサンを除き製品油とした。 比較例 2 比較例1の製品油を精留塔を用い、0.06mmHg
減圧下、塔頂温度160℃から280℃までの留分を採
取した。製品油のGPCチヤートは非統計的な分
布(分子量分布)即ち吊り鐘型の分布を示した。 比較例 3 実施例1でエチレンガスを毎時18、プロピレ
ンガスを毎時22、水素ガスを毎時260とした
他は同様に行つた。 比較例 4 実施例1でエチレンガスを毎時150、プロピ
レンガスを毎時105、水素ガスを毎時90とし
た他は同様に行つた。 比較例 5 実施例1でエチレンガスを毎時73、プロピレ
ンガスを毎時32、水素ガスを毎時195とした
他は同様に行つた。 比較例 6 実施例1でエチレンガスを毎時5、プロピレ
ンガスを毎時100、水素ガスを毎時195とした
他は同様に行つた。 比較例 7 実施例5で得られたエチレン・プロピレン共重
合体(第1表)をさらに0.04mmHgの減圧下で150
度で蒸留することにより、軽留分27.5重量%を留
出させた。この蒸留で得られた残留分は統計的な
分子分布に欠除していた。この残留分の合成潤滑
油としての性能を第2表に示した。 比較例 8 比較例7で得られた残留分をさらに0.04mmHg
の減圧下で蒸留を行い、沸点が150〜290℃の留分
を留出させた。この留出分は実施例5で得られた
エチレン・プロピレン共重合体の42.1重量%に相
当し、この蒸留の結果得られた缶残留分は同様に
30.4重量%に相当した。沸点が150〜290℃/0.04
mmHgの上記留出分は統計的な分子量分布に欠除
していた。該留出分の合成潤滑油としての性能を
第2表に示した。 比較例 9 実施例5で得られたエチレン・プロピレン共重
合体(第1表)を0.04mmHgの減圧下で蒸留し、
沸点が290℃までの留出分を完全に回収した。こ
の留出液は前記エチレン・プロピレン共重合体に
対して69.6重量%に相当し、残留液は30.4重量%
に相当した。該留出液は統計的な分子量分布に欠
除しており、その合成潤滑油としての性能を第2
表に示した。 比較例 10 撹拌翼を備えた2ガラス製反応器を行い、バ
ツチ方式でエチレンプロピレン共重合体を合成し
た。すなわち、反応器にエチルアルミニウムセス
キクロリドのヘキサン溶液(10ミリモル/0.75
)を調製し、反応器上部から滴下ロートにより
四塩化チタンのヘキサン溶液(10ミリモル/0.25
)を滴下する。同時にエチレン、プロピレン、
水素混合ガス(エチレン毎時25、プロピレン毎
時25、水素毎時50)を供給し反応を開始す
る。反応温度は氷水浴及び温水浴により35℃に調
節する。反応開始120分後に反応器上部より少量
のメタノールを添加し、反応を停止させたのち実
施例1と同様の後処理を行い、エチレン組成53モ
ル%の黄色白濁液11.6gを得た。結果を第2表に
示した。
する。 特公昭47―21650号公報によれば、特定のエチ
レン含有量の油状エチレン・プロピレン共重合体
が、粘度指数が高く、酸化安定性、せん断安定
性、熱安定性が優れ、しかも流動点が低い合成潤
滑油となり得ることが記載されている。しかしな
がらここに具体的に示されている合成潤滑油は、
粘度指数、流動点及び引火点などの諸性質を考慮
するときには、未だ充分にバランスのとれた性能
を有しているとは言えない。例えば諸公報に示さ
れている合成潤滑油は、蒸留分別しないものは、
粘度指数は高いが引火点が低くしかも流動点が高
い。例えば、このために、ギアオイルの如き高負
荷用として有用な100℃の粘度が60cst以上のもの
は、流動点が高過ぎるために実用に供し得ない。
該公報では分別蒸留の可能性を示唆しており、こ
れによつて狭い沸点範囲のものを得ると流動点、
引火点に関する上述の欠点を解消させることが可
能であるが、この場合には比較的粘度指数の小さ
いものしか得られそうもないこともまた該公報の
記載からうかがえる。 本発明は、同一粘度のもので比較した場合、粘
度指数、引火点および流動点が共に良好な合成潤
滑油を提供するものである。本発明の他の目的
は、剪断安定性、酸化安定性、熱安定性が優れ、
油膜強度大なる合成潤滑油を提供することにあ
る。本発明の特別な態様によれば、実用に供しう
る高負荷用高粘度銘柄の合成潤滑油を提供するこ
とが可能である。本発明の他の特別な態様によれ
ば、低温度における粘度が相対的に小さい合成潤
滑油を提供することが可能である。すなわち本発
明は、エチレン含有量30ないし70モル%、数平均
分子量300ないし2000、Q値(重量平均分子量/
数平均分子量)2.5以下であつて統計的な分子量
分布を有し、流動点が−27.5℃以下でありかつ粘
度指数が140以上であるエチレン・α―オレフイ
ン共重合合成潤滑油に関する。 本発明の合成潤滑油は、エチレン30ないし70モ
ル%、好ましくは40ないし60モル%のエチレン・
α―オレフイン共重合体である。エチレン含有量
が30モル%より少ないものは粘度指数が小さいた
め好ましくなく、またエチレン含有量が70モル%
より多いものは低温度における流動性が劣るので
好ましくない。 共重合成分であるα―オレフインとしては、プ
ロピレン、1―ブテン、1―ペンテン、1―ヘキ
セン、1―オクテン、1―デセン、1―ドデセ
ン、1―テトラデセン、1―ヘキサデセン、1―
オクタデセン、4―メチル―1―ペンテンなどの
炭素数3ないし20のα―オレフインであり、これ
らは2種以上で構成されていてもよい。これらの
中では、とくに炭素数3ないし14のα―オレフイ
ンが好ましく、更に炭素数8ないし14のα―オレ
フインを構成成分とするエチレン・α―オレフイ
ン共重合油は低温粘度特性が優れている。 エチレン・α―オレフイン共重合体の数平均分
子量は、300ないし2000、好ましくは500ないし
1800である。すなわち数平均分子量が300より小
さいものは引火点が低いので好適とは言えず、ま
た数平均分子量が2000を越えるものは流動性が悪
く実用的でない。一方、Q値(重量平均分子量/
数平均分子量)は好ましくは2.5以下であつて、
しかも統計的な分子量分布を示している。Q値が
前記範囲より大きいものは、同一の分子量のもの
で比較した場合には、引火点が低くしかも流動点
が高いという欠点を有している。またQ値が小さ
いにもかかわらず、粘度指数が良好であるために
は、統計的な分子量分布を示すことが肝要であ
る。例えばQ値の大きい共重合体を精密蒸留し、
Q値が2.5以下であつてしかも分子量分布曲線の
低分子側及び高分子側がほぼ垂直になつているよ
うなものは粘度指数が小さく好ましくない。 なおエチレン・α―オレフイン共重合体中のエ
チレン含有量は13C―NMR分析により測定され
る。その数平均分子量は、分子量既知の標準物質
(単分散ポリスチレン及びスクアラン)を用いて
予め較正されたGPC(Gel Permeation
Chromatograph)によつて測定される。またQ
値は、分子量既知の標準物質(単分散ポリスチレ
ンMw500〜840×104、16個)を使用してGPC
(Gel Permeation Chromatograph)カウントを
測定し、分子量とEV(Elution Volume)の相関
図(較正曲線)を作成しておく。そしてGPC法
により試料のGPCパターンをとり、分子量を較
正曲線から求めた後、Q値を計算する。さらに統
計的な分子量分布とは、重合によつて直接得られ
る共重合体が有するような対数正規分布又はこれ
に近い分布を示すもので、実質的量、例えば10重
量%以上の低分子量成分(及び/又は高分子量成
分)のカツトをしていないものをいう。 本発明の合成潤滑油は、流動点が−27.5℃以下
であり、粘度指数が140以上、好ましくは160以上
を示す。又、100℃における動粘度は通常4ない
し200cstの範囲にある。とくに100℃における動
粘度が60cst以上のものでも低温における流動性
が良好であり、高負荷用潤滑油として好適に使用
することができる。 以上の如き諸性質を有する合成潤滑油を得るた
めの一方法として、水素の共存下、可溶性バナジ
ウム化合物と有機アルミニウム化合物とから形成
される触媒を用いて、液相中でエチレンとα―オ
レフインを連続的に共重合させ、その際重合系に
おけるバナジウム化合物濃度を液相1当り0.3
ミリモル以上とし、かつ重合系に供給するバナジ
ウム化合物は、重合系のバナジウム化合物濃度の
5倍以下の濃度となるように重合媒体に希釈して
供給する方法がある。 バナジウム化合物としては、VOCl3、VO
(OC2H5)Cl2、VO(OC2H5)1.5Cl1.5、VCl4の如
き、一般式VO(OR)oX3-o又はVX4(Rは脂肪族
炭化水素基、Xはハロゲン、O≦n≦3)で示さ
れる化合物が使用できる。また有機アルミニウム
化合物としては、(C2H5)3Al、(C2H5)2AlCl、
(C2H5)1.5AlCl1.5、(isoC4H9)1.5AlCl1.5、(C2H5
)
AlCl2、これらの混合物の如き一般式R1 nAlX1 3-n
(ここにR1は脂肪族炭化水素基、X1はハロゲン、
1≦m≦3)で示される化合物が使用できる。 重合媒体としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、灯油、シクロヘキサン、トルエンのような
炭化水素類が使用できる。液相中のバナジウム化
合物濃度は、0.3ミリモル/以上、好ましくは
0.5ないし20ミリモル/、又、有機アルミニウ
ム化合物濃度は、Al/V(原子比)が2ないし
50、とくに3ないし20の範囲となるようにすれば
よい。 共重合温度は0ないし100℃、とくに20ないし
80℃、重合圧力は0ないし50Kg/cm2(ゲージ化)、
とくに0ないし30Kg/cm2(ゲージ化)、平均滞留
時間は5ないし300分、とくに10ないし250分とす
るような重合条件を採用すればよい。 上記の如き共重合体の製造方法の詳細について
は、この出願と同日付の特許出願で明らかにして
いる。 本発明の合成潤滑油には、酸化防止剤、極圧
剤、清浄分散剤等、又特に所望の場合、流動性向
上剤、粘度指数向上剤などの添加剤を配合するこ
とができる。また他の潤滑油と混合使用すること
もできる。 次に実施例を示す。 尚、実施例、比較例の結果は第1表にまとめて
示した。 実施例 1 撹拌翼を備えた4ガラス製反応器を用い、連
続的にエチレン・プロピレン共重合体を合成し
た。すなわち、反応器上部からヘキサンを毎時2
、三塩化バナジルのヘキサン溶液(16ミリモ
ル/)を毎時1、エチルアルミニウムセスキ
クロリドのヘキサン溶液(96ミリモル/)を毎
時1をそれぞれ反応器上部から反応器中へ連続
的に供給し、一方、反応器下部から反応器中の反
応液が常に2になるように連続的に反応液を抜
き出す(反応器中の三塩化バナジル濃度:4ミリ
モル/)又、反応器上部からエチレン、プロピ
レンおよび水素の混合ガス(エチレン毎時90、
プロピレン毎時90、水素毎時120)を供給す
る。反応温度は、反応器外部にとりつけられたジ
ヤケツトに温水を循環させることにより35℃に調
節した。反応器下部から抜き出した反応液中に少
量のメタノールを添加して反応を停止させたのち
反応液を3回水洗した。そののち30mmHgの減圧
でポツト温度100℃の蒸留により溶媒ヘキサンを
除き製品油とした。 実施例 2 実施例1でエチレンガスを毎時70、プロピレ
ンガスを毎時70、水素ガスを毎時160供給し
た他は同様に行つた。 実施例 3 実施例1でエチレンガスを毎時53、プロピレ
ンガスを毎時52、水素ガスを毎時195供給し
た他は同様に行つた。 実施例 4 実施例1でエチレンガスを毎時50、プロピレ
ンガスを毎時48、水素ガスを毎時202供給し
た他は同様に行つた。 実施例 5 実施例1でエチレンガスを毎時46、プロピレ
ンガスを毎時44、水素ガスを毎時210供給し
た他は同様に行つた。 実施例 6 実施例1でエチレンガスを毎時35、プロピレ
ンガスを毎時55、水素ガスを毎時210供給し
た他は同様に行つた。 実施例 7 実施例1でエチレンガスを毎時55、プロピレ
ンガスを毎時35、水素ガスを毎時210供給し
た他は同様に行つた。 実施例 8 実施例1でエチレンガスを毎時30、水素ガス
を毎時180供給し、プロピレンガスは供給せず、
代りに1―ヘキセンのヘキサン溶液(340g/)
を毎時1、溶媒ヘキサンを毎時1供給した他
は同様に行つた。 実施例 9 実施例1でエチレンガスを毎時10、水素ガス
を毎時270供給し、プロピレンガスは供給せず、
代りに1―デセンのn―デカン溶液(0.5/
―n―デカン)を毎時1、溶媒ヘキサンの代り
にn―デカンを毎時1供給し、三塩化バナジル
およびエチルアルミニウムセスキクロリドはn―
デカン溶液として供給し、反応温度を50℃に調節
した他は同様に行つた。 比較例 1 撹拌翼を備えた2ガラス製反応器を用い、バ
ツチ方式でエチレンプロピレン共重合体を合成し
た。すなわち、反応器にエチルアルミニウムセス
キクロリドのヘキサン溶液(24ミリモル/0.75
)を調製し、反応器上部から滴下ロートにより
三塩化バナジルのヘキサン溶液(4ミリモル/
0.25)を滴下する。同時にエチレン、プロピレ
ン、水素混合ガス(エチレン毎時50、プロピレ
ン毎時62、水素毎時188)を供給し反応を開
始する。反応温度は氷水浴及び温水浴により35℃
に調節する。反応開始30分後に反応器上部より少
量のメタノールを添加し、反応を停止させたのち
実施例1と同様の後処理を行つた。反応器下部か
ら抜き出した反応液中に少量のメタノールを添加
して反応を停止させたのち反応液を3回水洗し
た。そののち30mmHgの減圧で、ポツト温度100℃
の蒸留により溶媒ヘキサンを除き製品油とした。 比較例 2 比較例1の製品油を精留塔を用い、0.06mmHg
減圧下、塔頂温度160℃から280℃までの留分を採
取した。製品油のGPCチヤートは非統計的な分
布(分子量分布)即ち吊り鐘型の分布を示した。 比較例 3 実施例1でエチレンガスを毎時18、プロピレ
ンガスを毎時22、水素ガスを毎時260とした
他は同様に行つた。 比較例 4 実施例1でエチレンガスを毎時150、プロピ
レンガスを毎時105、水素ガスを毎時90とし
た他は同様に行つた。 比較例 5 実施例1でエチレンガスを毎時73、プロピレ
ンガスを毎時32、水素ガスを毎時195とした
他は同様に行つた。 比較例 6 実施例1でエチレンガスを毎時5、プロピレ
ンガスを毎時100、水素ガスを毎時195とした
他は同様に行つた。 比較例 7 実施例5で得られたエチレン・プロピレン共重
合体(第1表)をさらに0.04mmHgの減圧下で150
度で蒸留することにより、軽留分27.5重量%を留
出させた。この蒸留で得られた残留分は統計的な
分子分布に欠除していた。この残留分の合成潤滑
油としての性能を第2表に示した。 比較例 8 比較例7で得られた残留分をさらに0.04mmHg
の減圧下で蒸留を行い、沸点が150〜290℃の留分
を留出させた。この留出分は実施例5で得られた
エチレン・プロピレン共重合体の42.1重量%に相
当し、この蒸留の結果得られた缶残留分は同様に
30.4重量%に相当した。沸点が150〜290℃/0.04
mmHgの上記留出分は統計的な分子量分布に欠除
していた。該留出分の合成潤滑油としての性能を
第2表に示した。 比較例 9 実施例5で得られたエチレン・プロピレン共重
合体(第1表)を0.04mmHgの減圧下で蒸留し、
沸点が290℃までの留出分を完全に回収した。こ
の留出液は前記エチレン・プロピレン共重合体に
対して69.6重量%に相当し、残留液は30.4重量%
に相当した。該留出液は統計的な分子量分布に欠
除しており、その合成潤滑油としての性能を第2
表に示した。 比較例 10 撹拌翼を備えた2ガラス製反応器を行い、バ
ツチ方式でエチレンプロピレン共重合体を合成し
た。すなわち、反応器にエチルアルミニウムセス
キクロリドのヘキサン溶液(10ミリモル/0.75
)を調製し、反応器上部から滴下ロートにより
四塩化チタンのヘキサン溶液(10ミリモル/0.25
)を滴下する。同時にエチレン、プロピレン、
水素混合ガス(エチレン毎時25、プロピレン毎
時25、水素毎時50)を供給し反応を開始す
る。反応温度は氷水浴及び温水浴により35℃に調
節する。反応開始120分後に反応器上部より少量
のメタノールを添加し、反応を停止させたのち実
施例1と同様の後処理を行い、エチレン組成53モ
ル%の黄色白濁液11.6gを得た。結果を第2表に
示した。
【表】
Claims (1)
- 1 エチレン含有量30ないし70モル%、数平均分
子量300ないし2000、Q値(重量平均分子量/数
平均分子量)2.5以下であつて統計的な分子量分
布を有し、流動点が−27.5℃以下であり、かつ粘
度指数が140以上であるエチレン・α―オレフイ
ン共重合油からなる合成潤滑油。
Priority Applications (7)
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| Publication Number | Publication Date |
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-
1981
- 1981-01-13 JP JP260481A patent/JPS57117595A/ja active Granted
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| JPS57117595A (en) | 1982-07-22 |
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