JPH0312056B2 - - Google Patents
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- JPH0312056B2 JPH0312056B2 JP60213154A JP21315485A JPH0312056B2 JP H0312056 B2 JPH0312056 B2 JP H0312056B2 JP 60213154 A JP60213154 A JP 60213154A JP 21315485 A JP21315485 A JP 21315485A JP H0312056 B2 JPH0312056 B2 JP H0312056B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- acid
- water
- purity
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はABS,MMA,PVC等の樹脂の耐熱
性改良剤や医薬、農薬の中間原料として有用なN
−置換マレイミド化合物の製造改良方法に関す
る。 [従来の技術] 従来、無水マレイン酸と第1アミンからジカル
ボン酸モノアミド化合物を経てN−置換マレイミ
ド化合物を製造する方法として、後半の脱水反応
については(1)無水酢酸等の脱水剤を作用させる方
法(例えば、特公昭46−29140,USP2444536)、
(2)酸及び/又は塩基を触媒とし、生成水を溶媒と
共沸脱水させる方法(例えば、特公昭47−24024)
が知られている。しかし、(1)の方法は、生成水に
対し等モル量の脱水剤を消費し、経済的に不利で
ある。一方、(2)の方法は一般に高温を要し、収率
や品質が不十分である。 そこで、触媒や中間体のジカルボン酸モノアミ
ド化合物の溶解度を増加させ反応を円滑に進める
目的で非極性溶媒の一部又は全部をN,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性
溶媒に代えて反応する方法(例えば、特公昭55−
46394、特開昭60−100554、特開昭60−112758)
も示されているが、これらの溶媒は、目的生成物
であるN−置換マレイミド化合物の溶解度も大き
いため、N−置換マレイミドを取り出すために
は、溶媒を蒸留除去するか、又は多量の水に添加
して結晶を析出させる等煩雑な分離工程を要す
る。又、これらの溶媒は一般に高価で経済上の負
担も大きい。 [発明が解決しようとする問題点] 発明者らは、非極性溶媒と酸触媒を用いる方法
に関し、前記した欠点を改善し、より有利な方法
を見い出すべく検討した。この結果、特定範囲の
炭素数を有するオニウム化合物を反応系に添加す
ることにより反応速度が著しく加速され、かつ副
反応が大幅に低減されることを見出し、本発明を
完成するに至つた。即ち、本発明は、無水マレイ
ン酸と第1アミンから得たジカルボン酸モノアミ
ド化合物を酸触媒の存在下、非極性溶媒中で脱水
環化してN−置換マレイミドを製造するに際し、
特定の構造を有するオニウム化合物を添加するこ
とを特徴とする新規な改良方法であつて、一般的
で安価な非極性溶媒と酸触媒を用い、高純度のN
−置換マレイミドが高収率で得られ、かつ溶媒や
触媒との分離が極めて容易な方法を提供すること
を目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明で適用される第1アミンとは下記一般式
で示される化合物が推奨される。 RNH2 (式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数
1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、フエニ
ル基、又はアルキル、ハロゲン、アルコキシ、カ
ルボキシ、ニトロ若しくはヒドロキシル基で置換
されたフエニル基若しくはナフチル基を表わす) 具体的にはメチルアミン、エチルアミン、n−
ブチルアミン、n−オクチルアミン、2−エチル
ヘキシルアミン、n−ドデシルアミン、n−オク
タデシルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリ
ン、トルイジン、キシリジン、エチルアニリン、
イソプロピルアニリン、ドデシルアニリン、p−
クロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、ア
ニシジン、フエネチジン、アミノ安息香酸、ニト
ロアニリン、アミノフエノール等が例示できる。 本発明において用いるオニウム化合物は、下記
一般式()で表わされる。 [R1R2R3MR4]+Y- () 上記一般式においてR1,R2,R3及びR4に含ま
れる炭素数の合計は10〜80であり、好ましくは12
〜50である。この条件が満たされれば各置換基の
構造や組合せは問題とはならず、直鎖状、分枝鎖
状、置換基を有していてもよい環状、芳香環状又
は当該環若しくは芳香環を含む直鎖若しくは分枝
鎖状の炭化水素基いずれでもかまわない。更に、
下記のピリジンやピペリジン構造のものも使用出
来る。
性改良剤や医薬、農薬の中間原料として有用なN
−置換マレイミド化合物の製造改良方法に関す
る。 [従来の技術] 従来、無水マレイン酸と第1アミンからジカル
ボン酸モノアミド化合物を経てN−置換マレイミ
ド化合物を製造する方法として、後半の脱水反応
については(1)無水酢酸等の脱水剤を作用させる方
法(例えば、特公昭46−29140,USP2444536)、
(2)酸及び/又は塩基を触媒とし、生成水を溶媒と
共沸脱水させる方法(例えば、特公昭47−24024)
が知られている。しかし、(1)の方法は、生成水に
対し等モル量の脱水剤を消費し、経済的に不利で
ある。一方、(2)の方法は一般に高温を要し、収率
や品質が不十分である。 そこで、触媒や中間体のジカルボン酸モノアミ
ド化合物の溶解度を増加させ反応を円滑に進める
目的で非極性溶媒の一部又は全部をN,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性
溶媒に代えて反応する方法(例えば、特公昭55−
46394、特開昭60−100554、特開昭60−112758)
も示されているが、これらの溶媒は、目的生成物
であるN−置換マレイミド化合物の溶解度も大き
いため、N−置換マレイミドを取り出すために
は、溶媒を蒸留除去するか、又は多量の水に添加
して結晶を析出させる等煩雑な分離工程を要す
る。又、これらの溶媒は一般に高価で経済上の負
担も大きい。 [発明が解決しようとする問題点] 発明者らは、非極性溶媒と酸触媒を用いる方法
に関し、前記した欠点を改善し、より有利な方法
を見い出すべく検討した。この結果、特定範囲の
炭素数を有するオニウム化合物を反応系に添加す
ることにより反応速度が著しく加速され、かつ副
反応が大幅に低減されることを見出し、本発明を
完成するに至つた。即ち、本発明は、無水マレイ
ン酸と第1アミンから得たジカルボン酸モノアミ
ド化合物を酸触媒の存在下、非極性溶媒中で脱水
環化してN−置換マレイミドを製造するに際し、
特定の構造を有するオニウム化合物を添加するこ
とを特徴とする新規な改良方法であつて、一般的
で安価な非極性溶媒と酸触媒を用い、高純度のN
−置換マレイミドが高収率で得られ、かつ溶媒や
触媒との分離が極めて容易な方法を提供すること
を目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明で適用される第1アミンとは下記一般式
で示される化合物が推奨される。 RNH2 (式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数
1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、フエニ
ル基、又はアルキル、ハロゲン、アルコキシ、カ
ルボキシ、ニトロ若しくはヒドロキシル基で置換
されたフエニル基若しくはナフチル基を表わす) 具体的にはメチルアミン、エチルアミン、n−
ブチルアミン、n−オクチルアミン、2−エチル
ヘキシルアミン、n−ドデシルアミン、n−オク
タデシルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリ
ン、トルイジン、キシリジン、エチルアニリン、
イソプロピルアニリン、ドデシルアニリン、p−
クロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、ア
ニシジン、フエネチジン、アミノ安息香酸、ニト
ロアニリン、アミノフエノール等が例示できる。 本発明において用いるオニウム化合物は、下記
一般式()で表わされる。 [R1R2R3MR4]+Y- () 上記一般式においてR1,R2,R3及びR4に含ま
れる炭素数の合計は10〜80であり、好ましくは12
〜50である。この条件が満たされれば各置換基の
構造や組合せは問題とはならず、直鎖状、分枝鎖
状、置換基を有していてもよい環状、芳香環状又
は当該環若しくは芳香環を含む直鎖若しくは分枝
鎖状の炭化水素基いずれでもかまわない。更に、
下記のピリジンやピペリジン構造のものも使用出
来る。
【式】
更に下記のベタイン構造のものも有効である。
R1R2R3M+CH2COO- ()
一般式においてR1,R2及びR3はそれらの炭
素数の合計が10〜80の炭化水素基を表わし、その
詳細については一般式と同様である。 一般式における置換基R1,R2,R3及びR4並
びに一般式における置換基R1,R2及びR3に含
まれる炭素数の合計が10未満の場合には、酸触媒
を反応系に均一化する能力を有する場合でも反応
速度や収率の改善効果が認められず、逆に反応速
度に対し負の効果を示すオニウム化合物もある。
逆に、その合計炭素数が大きすぎるとオニウム化
合物の分離が困難となるため目的とするN−置換
マレイミド化合物の純度が低下する。 又、M+はN+,P+,As+又はSb+を表わす。 アニオンY-はCl-,Br-,I-等のハロゲンイオ
ン、HSO4 -,ClO4 -,CN-,H2PO4 -,OH-等の
無機アニオン、CH3SO3 -,
素数の合計が10〜80の炭化水素基を表わし、その
詳細については一般式と同様である。 一般式における置換基R1,R2,R3及びR4並
びに一般式における置換基R1,R2及びR3に含
まれる炭素数の合計が10未満の場合には、酸触媒
を反応系に均一化する能力を有する場合でも反応
速度や収率の改善効果が認められず、逆に反応速
度に対し負の効果を示すオニウム化合物もある。
逆に、その合計炭素数が大きすぎるとオニウム化
合物の分離が困難となるため目的とするN−置換
マレイミド化合物の純度が低下する。 又、M+はN+,P+,As+又はSb+を表わす。 アニオンY-はCl-,Br-,I-等のハロゲンイオ
ン、HSO4 -,ClO4 -,CN-,H2PO4 -,OH-等の
無機アニオン、CH3SO3 -,
【式】
等の有機アニオンが使用出来る。
具体的には、トリエチルヘキシルアンモニウム
ブロミド、トリメチルデシルアンモニウムブロミ
ド、トリメチルドデシルアンモニウムクロリド、
トリメチルテトラデシルアンモニウムブロミド、
トリメチルオクタデシルアンモニウムクロリド、
テトラブチルアンモニウムブロミド、トリエチル
デシルアンモニウムブロミド、メチルトリフエニ
ルアンモニウムクロリド、テトラヘキシルアンモ
ニウムクロリド、トリエチルヘキサデシルアンモ
ニウムブロミド、メチルトリデシルアンモニウム
クロリド、メチルトリノニルアンモニウムクロリ
ド、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、
ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド、トリ
エチルヘキシルアンモニウムヨージド、テトラブ
チルアンモニウムビサルフエイト、ベンジルトリ
エチルアンモニウムハイドロオキサイド、メチル
トリオクチルアンモニウムパークロレイト、ブチ
ルピリジニウムブロミド、ヘプチルピリジニウム
シアニド、ドデシルピリジニウムクロリド、テト
ラフエニルホスホニウムブロミド、テトラフエニ
ルアルソニウムクロリド、テトラフエニルスチボ
ニウムブロミド、及びジメチルドデシルアミノ酢
酸ベタイン、ジメチルオレイルアミノ酢酸ベタイ
ン等が例示される。 次に酸触媒は硫酸、リン酸、亜リン酸、次亜リ
ン酸、無水硫酸、メタリン酸、ピロリン酸、トリ
ポリリン酸、ポリリン酸等の無機酸や、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、ナフタレンスルホン酸等の有機酸が使
用出来る。 溶媒は単独、又は混合物で好ましくは沸点範囲
90〜150℃である非極性であつて生成水を共沸留
去出来る溶剤であればよい。例えば、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、クメン、ヘキサン、
オクタン、デカン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、エチルシクロヘキサン、軽油等の炭
化水素、クロルベンゼン、ジクロルエタン、トリ
クロルエタン、パークロルエタン等含ハロゲン炭
化水素化合物が単独又は任意の二種以上の混合物
で使用出来る。 本発明方法における反応は無水マレイン酸と前
記の第1アミンを非極性溶媒中で温度150℃以下
好ましくは20〜80℃で反応させてジカルボン酸モ
ノアミドを生成させ、次いで得られた反応混合物
に酸触媒とオニウム化合物とを加え、90〜150℃
好ましくは100〜140℃で撹拌加熱し、反応生成水
を共沸脱水することによつて行うのが一般的であ
る。しかし、ジカルボン酸モノアミド化合物の脱
水反応と異なる溶媒、例えばアセトン中で無水マ
レイン酸と第1アミンを反応させ、中間体のジカ
ルボン酸モノアミド化合物を一旦分離してから、
非極性溶媒中で酸触媒及びオニウム化合物の存在
下反応させることもできる。 ここで無水マレイン酸と第1アミンの使用量は
第1アミン1モルに対し、無水マレイン酸1.0〜
1.5モルが好ましい。又、非極性溶媒は第1アミ
ンに対し2〜15倍量(重量)用いるのが良い。オ
ニウム化合物は第1アミンに対し0.1〜15重量%、
特に1.0〜10重量%が好ましい。このオニウム化
合物の添加量が少なすぎると反応速度が遅く、目
的のN−置換マレイミド化合物の純度、収率とも
低くなる。逆に15%より多く加えても経済的に不
利となるのみで何ら利点は認められない。 次に酸触媒は、その種類にもよるが第1アミン
に対し0.5〜20重量%が適当である。 以上の条件で反応を行つた場合、反応混合液を
冷却すれば、目的とするN−置換マレイミドが結
晶として析出してくるので、これを濾別又は遠心
分離し、水及び/又はアルカリ水で洗浄後乾燥す
れば目的物を得ることができる。又、反応後一旦
70℃程度まで反応液を冷却し、水及び/又はアル
カリ水で洗浄後室温まで冷却し、析出するN−置
換マレイミドの結晶を分離、乾燥することも可能
である。更に、高度に精製を望む場合は、イソプ
ロピルアルコール等の溶媒にて再結晶精製するこ
とも出来る。 結晶として析出したN−置換マレイミドを除去
して残つた反応液は、そのまま、又は残存する酸
触媒をアルカリで中和し、場合によつては生成し
た塩を水洗除去してから次の反応に繰返し使用す
ることが出来る。 [実施例] 以下に実施例を掲げ、本発明を詳説する。 実施例 1 水分離器付冷却管、温度計及び撹拌機を備えた
四つ口フラスコに無水マレイン酸47.5g(0.50モ
ル)及びキシレン130g、及びトルエン88gを仕
込み、反応温度40℃で撹拌しつつアニリン44.7g
(0.48モル)を少量ずつ1時間で滴下し、同温度
でさらに30分間反応させた。得られた反応混合物
に硫酸2.5gとベンジルトリメチルアンモニウム
クロリド0.9gを加え撹拌しながら還流温度(125
〜130℃)で加熱し、生成水を除去しながら約3
時間反応させた。 反応終了後、室温まで冷却すると淡黄色針状の
N−フエニルマレイミドが析出した。これを濾別
し、10%炭酸ソーダ水及び水で洗浄後乾燥し、N
−フエニルマレイミド47gを得た。この融点は88
〜90℃でGPC分析による純度は97.5%であつた。
又、反応液中に残存するN−フエニルマレイミド
を分析した結果、30gで、結晶として得たN−フ
エニルマレイミドと合わせると収率は用いたアニ
リンに対し93%であつた。次に残つた反応液を用
い、最初の反応と同様にして無水マレイン酸とア
ニリンを反応させて、反応液を繰り返し使用し
た。この結果、濾別、洗浄、乾燥してN−フエニ
ルマレイミド78gを得た。収率はアニリンに対し
94%で、純度97.5%であつた。反応液を再使用す
ると、結晶として得られるN−フエニルマレイミ
ド量が増加するのは、反応液中に溶解する量が無
視できるからである。 実施例 2 実施例1と同様の四つ口フラスコに無水マレイ
ン酸47.5gをトルエン88gとキシレン130gに溶
解し、これにアニリン44.7gを30℃で撹拌しなが
ら1時間を要して滴下後、さらに30分間同温度で
加熱撹拌してN−フエニルマレアミド酸を得た。
得られた反応混合物にp−トルエンスルホン酸一
水塩9.5g及びトリメチルテトラデシルアンモニ
ウムブロミド0.8gを加え、還流温度(125〜130
℃)で加熱撹拌し、生成水を除去しながら約2.5
時間反応させた。反応終了後約70℃まで冷却し、
10%炭酸水素ナトリウム水溶液と、温水で洗浄
後、室温まで冷し、得られた結晶を濾別乾燥して
N−フエニレマレイミド50gを得た。この融点は
88〜90℃でGPC分析結果、純度は98.0%であつ
た。又、反応液中に残存するN−フエニルマレイ
ミドは26gで、結晶として得たものと合わせると
収率は用いたアニリンに対し92%であつた。次に
残つた反応液を用いて、最初の反応と同様にして
無水マレイン酸とアニリンを反応させて反応液を
繰り返し使用した結果、結晶を濾別乾燥してN−
フエニルマレイミド77gを得た。収率は用いたア
ニリンに対し93%で純度98%であつた。 実施例 3 オニウム化合物の種類とその添加量のみを変更
し、他の条件は実施例2と同様とし、反応液を繰
返し使用した場合の収率及び純度を表1に示す。 実施例 4 実施例2においてアニリンの代りに表2に示す
各種第1アミンを0.48モル用いる以外は実施例2
と同様として反応した結果を表2に示す。収率、
純度は反応液を再使用した場合の結果である。 比較例 1 実施例1において、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロリドを添加しない以外は実施例1と同
じ条件で反応を行なつた。この場合、3時間反応
しても不溶性の結晶が残り、これを温度80℃で濾
別水洗して、反応中間体のN−フエニルマレアミ
ド酸を36.7g得た。さら室温まで冷却し析出した
N−フエニルマレアミド酸を濾別、10%炭酸ソー
ダ水及び水で洗浄後乾燥してN−フエニルマレイ
ミド19gを得た。この融点は84〜87℃で、GPC
分析結果純度93.5%であつた。 次に残つた反応液を用いて最初の反応と同様に
して無水マレイン酸と反応液の繰返しを行なつた
結果、濾別、洗浄、乾燥してNフエニルマレイミ
ド43gを得た。収率はアニリンに対し53%で純度
は93%であつた。 比較例 2 ベンジルトリメチルアンモニウムクロリドに代
えて所定の炭素数以下のオニウム化合物を用い、
実施例1に準じて反応した結果を表3に示す。収
率及び純度は反応液を再使用した場合の結果であ
る。 [発明の効果] 本発明方法によれば、反応速度が増大し、一般
的で安価な非極性溶媒を使用しても充分な反応速
度が得られ、副反応も少ないことから高純度のN
−置換マレイミドが高収率で得られる。更に、本
発明は極性溶媒を用いないため、目的のN−置換
マレイミド化合物が反応後冷却するのみで結晶と
して析出し、容易に分離出来る。
ブロミド、トリメチルデシルアンモニウムブロミ
ド、トリメチルドデシルアンモニウムクロリド、
トリメチルテトラデシルアンモニウムブロミド、
トリメチルオクタデシルアンモニウムクロリド、
テトラブチルアンモニウムブロミド、トリエチル
デシルアンモニウムブロミド、メチルトリフエニ
ルアンモニウムクロリド、テトラヘキシルアンモ
ニウムクロリド、トリエチルヘキサデシルアンモ
ニウムブロミド、メチルトリデシルアンモニウム
クロリド、メチルトリノニルアンモニウムクロリ
ド、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、
ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド、トリ
エチルヘキシルアンモニウムヨージド、テトラブ
チルアンモニウムビサルフエイト、ベンジルトリ
エチルアンモニウムハイドロオキサイド、メチル
トリオクチルアンモニウムパークロレイト、ブチ
ルピリジニウムブロミド、ヘプチルピリジニウム
シアニド、ドデシルピリジニウムクロリド、テト
ラフエニルホスホニウムブロミド、テトラフエニ
ルアルソニウムクロリド、テトラフエニルスチボ
ニウムブロミド、及びジメチルドデシルアミノ酢
酸ベタイン、ジメチルオレイルアミノ酢酸ベタイ
ン等が例示される。 次に酸触媒は硫酸、リン酸、亜リン酸、次亜リ
ン酸、無水硫酸、メタリン酸、ピロリン酸、トリ
ポリリン酸、ポリリン酸等の無機酸や、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、ナフタレンスルホン酸等の有機酸が使
用出来る。 溶媒は単独、又は混合物で好ましくは沸点範囲
90〜150℃である非極性であつて生成水を共沸留
去出来る溶剤であればよい。例えば、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、クメン、ヘキサン、
オクタン、デカン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、エチルシクロヘキサン、軽油等の炭
化水素、クロルベンゼン、ジクロルエタン、トリ
クロルエタン、パークロルエタン等含ハロゲン炭
化水素化合物が単独又は任意の二種以上の混合物
で使用出来る。 本発明方法における反応は無水マレイン酸と前
記の第1アミンを非極性溶媒中で温度150℃以下
好ましくは20〜80℃で反応させてジカルボン酸モ
ノアミドを生成させ、次いで得られた反応混合物
に酸触媒とオニウム化合物とを加え、90〜150℃
好ましくは100〜140℃で撹拌加熱し、反応生成水
を共沸脱水することによつて行うのが一般的であ
る。しかし、ジカルボン酸モノアミド化合物の脱
水反応と異なる溶媒、例えばアセトン中で無水マ
レイン酸と第1アミンを反応させ、中間体のジカ
ルボン酸モノアミド化合物を一旦分離してから、
非極性溶媒中で酸触媒及びオニウム化合物の存在
下反応させることもできる。 ここで無水マレイン酸と第1アミンの使用量は
第1アミン1モルに対し、無水マレイン酸1.0〜
1.5モルが好ましい。又、非極性溶媒は第1アミ
ンに対し2〜15倍量(重量)用いるのが良い。オ
ニウム化合物は第1アミンに対し0.1〜15重量%、
特に1.0〜10重量%が好ましい。このオニウム化
合物の添加量が少なすぎると反応速度が遅く、目
的のN−置換マレイミド化合物の純度、収率とも
低くなる。逆に15%より多く加えても経済的に不
利となるのみで何ら利点は認められない。 次に酸触媒は、その種類にもよるが第1アミン
に対し0.5〜20重量%が適当である。 以上の条件で反応を行つた場合、反応混合液を
冷却すれば、目的とするN−置換マレイミドが結
晶として析出してくるので、これを濾別又は遠心
分離し、水及び/又はアルカリ水で洗浄後乾燥す
れば目的物を得ることができる。又、反応後一旦
70℃程度まで反応液を冷却し、水及び/又はアル
カリ水で洗浄後室温まで冷却し、析出するN−置
換マレイミドの結晶を分離、乾燥することも可能
である。更に、高度に精製を望む場合は、イソプ
ロピルアルコール等の溶媒にて再結晶精製するこ
とも出来る。 結晶として析出したN−置換マレイミドを除去
して残つた反応液は、そのまま、又は残存する酸
触媒をアルカリで中和し、場合によつては生成し
た塩を水洗除去してから次の反応に繰返し使用す
ることが出来る。 [実施例] 以下に実施例を掲げ、本発明を詳説する。 実施例 1 水分離器付冷却管、温度計及び撹拌機を備えた
四つ口フラスコに無水マレイン酸47.5g(0.50モ
ル)及びキシレン130g、及びトルエン88gを仕
込み、反応温度40℃で撹拌しつつアニリン44.7g
(0.48モル)を少量ずつ1時間で滴下し、同温度
でさらに30分間反応させた。得られた反応混合物
に硫酸2.5gとベンジルトリメチルアンモニウム
クロリド0.9gを加え撹拌しながら還流温度(125
〜130℃)で加熱し、生成水を除去しながら約3
時間反応させた。 反応終了後、室温まで冷却すると淡黄色針状の
N−フエニルマレイミドが析出した。これを濾別
し、10%炭酸ソーダ水及び水で洗浄後乾燥し、N
−フエニルマレイミド47gを得た。この融点は88
〜90℃でGPC分析による純度は97.5%であつた。
又、反応液中に残存するN−フエニルマレイミド
を分析した結果、30gで、結晶として得たN−フ
エニルマレイミドと合わせると収率は用いたアニ
リンに対し93%であつた。次に残つた反応液を用
い、最初の反応と同様にして無水マレイン酸とア
ニリンを反応させて、反応液を繰り返し使用し
た。この結果、濾別、洗浄、乾燥してN−フエニ
ルマレイミド78gを得た。収率はアニリンに対し
94%で、純度97.5%であつた。反応液を再使用す
ると、結晶として得られるN−フエニルマレイミ
ド量が増加するのは、反応液中に溶解する量が無
視できるからである。 実施例 2 実施例1と同様の四つ口フラスコに無水マレイ
ン酸47.5gをトルエン88gとキシレン130gに溶
解し、これにアニリン44.7gを30℃で撹拌しなが
ら1時間を要して滴下後、さらに30分間同温度で
加熱撹拌してN−フエニルマレアミド酸を得た。
得られた反応混合物にp−トルエンスルホン酸一
水塩9.5g及びトリメチルテトラデシルアンモニ
ウムブロミド0.8gを加え、還流温度(125〜130
℃)で加熱撹拌し、生成水を除去しながら約2.5
時間反応させた。反応終了後約70℃まで冷却し、
10%炭酸水素ナトリウム水溶液と、温水で洗浄
後、室温まで冷し、得られた結晶を濾別乾燥して
N−フエニレマレイミド50gを得た。この融点は
88〜90℃でGPC分析結果、純度は98.0%であつ
た。又、反応液中に残存するN−フエニルマレイ
ミドは26gで、結晶として得たものと合わせると
収率は用いたアニリンに対し92%であつた。次に
残つた反応液を用いて、最初の反応と同様にして
無水マレイン酸とアニリンを反応させて反応液を
繰り返し使用した結果、結晶を濾別乾燥してN−
フエニルマレイミド77gを得た。収率は用いたア
ニリンに対し93%で純度98%であつた。 実施例 3 オニウム化合物の種類とその添加量のみを変更
し、他の条件は実施例2と同様とし、反応液を繰
返し使用した場合の収率及び純度を表1に示す。 実施例 4 実施例2においてアニリンの代りに表2に示す
各種第1アミンを0.48モル用いる以外は実施例2
と同様として反応した結果を表2に示す。収率、
純度は反応液を再使用した場合の結果である。 比較例 1 実施例1において、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロリドを添加しない以外は実施例1と同
じ条件で反応を行なつた。この場合、3時間反応
しても不溶性の結晶が残り、これを温度80℃で濾
別水洗して、反応中間体のN−フエニルマレアミ
ド酸を36.7g得た。さら室温まで冷却し析出した
N−フエニルマレアミド酸を濾別、10%炭酸ソー
ダ水及び水で洗浄後乾燥してN−フエニルマレイ
ミド19gを得た。この融点は84〜87℃で、GPC
分析結果純度93.5%であつた。 次に残つた反応液を用いて最初の反応と同様に
して無水マレイン酸と反応液の繰返しを行なつた
結果、濾別、洗浄、乾燥してNフエニルマレイミ
ド43gを得た。収率はアニリンに対し53%で純度
は93%であつた。 比較例 2 ベンジルトリメチルアンモニウムクロリドに代
えて所定の炭素数以下のオニウム化合物を用い、
実施例1に準じて反応した結果を表3に示す。収
率及び純度は反応液を再使用した場合の結果であ
る。 [発明の効果] 本発明方法によれば、反応速度が増大し、一般
的で安価な非極性溶媒を使用しても充分な反応速
度が得られ、副反応も少ないことから高純度のN
−置換マレイミドが高収率で得られる。更に、本
発明は極性溶媒を用いないため、目的のN−置換
マレイミド化合物が反応後冷却するのみで結晶と
して析出し、容易に分離出来る。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
1 マレイミド類を重合禁止剤の存在下、アクリ
ロニトリル溶液の形態で取扱うことを特徴とする
マレイミド類の移送ならびに貯蔵方法。
ロニトリル溶液の形態で取扱うことを特徴とする
マレイミド類の移送ならびに貯蔵方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60213154A JPS6272663A (ja) | 1985-09-25 | 1985-09-25 | N−置換マレイミドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60213154A JPS6272663A (ja) | 1985-09-25 | 1985-09-25 | N−置換マレイミドの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6272663A JPS6272663A (ja) | 1987-04-03 |
| JPH0312056B2 true JPH0312056B2 (ja) | 1991-02-19 |
Family
ID=16634457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60213154A Granted JPS6272663A (ja) | 1985-09-25 | 1985-09-25 | N−置換マレイミドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6272663A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62138467A (ja) * | 1985-12-11 | 1987-06-22 | New Japan Chem Co Ltd | N−置換マレイミドの製造方法 |
| DE69228840T2 (de) * | 1991-01-16 | 1999-09-16 | Akzo Nobel N.V., Arnheim/Arnhem | Verfahren zur Herstellung von Citraconsäureimiden |
| EP0495544B1 (en) | 1991-01-16 | 1999-04-07 | Akzo Nobel N.V. | Process for the synthesis of citraconimides |
| JP4694734B2 (ja) * | 2001-08-21 | 2011-06-08 | 三井化学株式会社 | マレイミド類の製造方法 |
-
1985
- 1985-09-25 JP JP60213154A patent/JPS6272663A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6272663A (ja) | 1987-04-03 |
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