JPH0314015B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0314015B2 JPH0314015B2 JP61089890A JP8989086A JPH0314015B2 JP H0314015 B2 JPH0314015 B2 JP H0314015B2 JP 61089890 A JP61089890 A JP 61089890A JP 8989086 A JP8989086 A JP 8989086A JP H0314015 B2 JPH0314015 B2 JP H0314015B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unsaturated
- carbon atoms
- group
- compound
- isocyanate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は硬化性樹脂の原料として有用な1分子
中に2個のアルキン型不飽和結合を有する新規な
不飽和ウレタン化合物並びにその製造方法に関す
る。 [従来の技術] 従来より、光硬化型樹脂組成物にはポリチオー
ル化合物と共にエチレン性不飽和結合を1分子中
に2個以上有するポリエチレン化合物またはオリ
ゴマーが使用されている。 エチレン性不飽和結合としては、 アリルエーテル基CH2=CH−CH2−O−、 アリルウレタン基
中に2個のアルキン型不飽和結合を有する新規な
不飽和ウレタン化合物並びにその製造方法に関す
る。 [従来の技術] 従来より、光硬化型樹脂組成物にはポリチオー
ル化合物と共にエチレン性不飽和結合を1分子中
に2個以上有するポリエチレン化合物またはオリ
ゴマーが使用されている。 エチレン性不飽和結合としては、 アリルエーテル基CH2=CH−CH2−O−、 アリルウレタン基
【式】
アリルエステル基
【式】
アリリデンアセタール基
【式】
アクリロイル基
【式】
メタクリロイル基
【式】が挙げられ
る。
ポリチオール化合物は一般に多価アルコールと
チオール基を含むカルボン酸とのエステルが中心
である。 上述の組成物は、光反応開始剤(以下、単に
「開始剤」と略称する)の共存下、エネルギー線
(紫外線、電子線等)の照射で、いわゆるH−移
動重合により硬化する(以下、「光硬化」と記載
する)。ただし、電子線の場合、開始剤を必要と
しないこともある。 [発明が解決しようとする問題点] 既存のこれらのポリエン〜ポリチオール化合物
の組合わせによる光硬化性樹脂は金属に対する密
着性に優れている反面、以下に記載する欠点も有
しており、その実用化の大きな妨げとなつてい
る。 (イ) 硬質な樹脂を得難く、半硬質レベルに止どま
る。 (ロ) 硬化樹脂はもろい傾向にある。 (ハ) 保存性が短く、ポリエンとポリチオールとを
混合すると直ちにゲル化する。 (ニ) 耐熱性に乏しい。 特に、(イ),(ロ)及び(ニ)の項目は塗膜物性の見地か
ら強く改良が求められている。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らはポリエン〜ポリチオール型光硬化
性樹脂の改良を検討してきたが、ポリエン化合物
として前記の諸タイプを用いたのでは上述の問題
点の解決は困難であることが見出され、ポリエン
化合物に取つて替わる新規な化合物の研究を行な
つた結果、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は一般式 (式中、R1は水素または炭素数1〜6個のアル
キル基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレ
ン基であり、ここでR1とR2の炭素数の合計が12
以下であり、R3はイソシアナート化合物のイソ
シアナート基を除いた残基を表す。) で表わされる1分子中に2個のアルキン型不飽和
結合及びウレタン結合を共有する不飽和ウレタン
化合物を提供するにある。 更に、本発明は三重結合及びヒドロキシル基を
共有する不飽和アルコールと1分子中に2個のイ
ソシアナート残基を有するイソシアナート化合物
を反応させることからなる、 一般式 (式中、R1は水素または炭素数1〜6個のアル
キル基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレ
ン基であり、ここでR1とR2の炭素数の合計が12
以下であり、R3はイソシアナート化合物のイソ
シアナート基を除いた残基を表す。) で表される1分子中に2個のアルキン型不飽和結
合及びウレタン結合を共有する不飽和ウレタン化
合物の製造方法を提供するにある。 [作用] まず、本発明の理解を助けるために、本発明に
より得られる代表的な不飽和ウレタン化合物を不
飽和アルコールとしてプロパキルアルコール、イ
ソシアナート化合物として例えばトリジイソシア
ナートを用いて合成した例を示せば、次式のよう
になる: 不飽和ウレタン化合物 本発明の不飽和ウレタン化合物を一般式をもつ
て示せば以下のようになる。 式中、R1水素または炭素数1〜6個のアルキル
基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレン基
であり、ここでR1とR2の炭素数の合計が12以下
であり、R3はイソシアナート化合物のイソシア
ナート基を除いた残基を表。好ましくはR1は水
素または炭素数3〜4個の分枝を有するアルキル
基であり、R2はメチレン基または炭素数2〜5
個の分枝を有するメチレン基である。R1の炭素
数が6より大きい場合及びR1とR2の炭素数の合
計が12より大きい場合には、合成が困難であり、
実用性に乏しくなる。また、nが3より大きい場
合には、ゲル化し易く、取扱いが困難である。 上述の一般式で表わされる不飽和ウレタン化合
物は三重結合及びヒドロキシル基を共有する不飽
和アルコールと1分子中に2個のイソシアナート
基を有するイソシアナート化合物を反応させて得
られる。 三重結合及びヒドロキシル基を共有する本発明
の不飽和アルコールとしては、アセチレンとホル
ムアルデヒドとの反応により得られるプロパキル
アルコールが代表的である。その他の、いはゆる
アセレンアルコールと呼ばれる化合物も本発明の
不飽和アルコールとして利用可能である。これら
の化合物はアセチレンとケトン類との反応によつ
て合成されるが、例えば3−メチル−1−ブチン
−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−
オール及び3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3
−オールなどが挙げられる。更に、三重結合が分
子末端にないタイプとしては、3,6−ジメチル
−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,
7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジ
オール及び2,5−ジメチル−3−ヘキシン−
2,5−ジオールなどが挙げられるが、これらも
勿論本発明の不飽和アルコールとして利用可能で
ある。 不飽和アルコールと反応させることができるイ
ソシアナート化合物の例としてはトリレンジイソ
シアナート(2,4、2,6の混合体を含む)及
びイソホロンジイソシアナートを挙げることがで
きる。 不飽和アルコールと反応させると反応生成物が
常温で結晶化するイソシアナート類は少量の多価
アルコールを併用して結晶化を防止することが実
用的である。 不飽和アルコールのヒドロキシル基とイソシア
ナート基の反応割合は実質的には1:1となるの
が適当であるが、実用的には0.8:1.2〜1.2:0:
8の範囲で使用可能である。 不飽和アルコールとイソシアナート化合物との
反応は水を実質的に含まない溶剤または反応性希
釈剤中で、温度40〜80℃、望ましくは50〜70℃の
間で行なうことが好適である。反応時間は3〜10
時間位となるが、反応時間を短縮するために、第
3級アミン類、有機錫化合物を触媒に併用するこ
とが有利である。 本発明の不飽和ウレタン化合物は分子中にアル
キン型不飽和結合を有しているため、反応性に富
み、種々の原料として有用であるが、ポリチオー
ル化合物と組合せて硬化可能な組成物を合成すれ
ば、従来のポリエン〜ポリチオールとは比較にな
らない程硬い、しかも靭性のある塗膜を提供し、
耐熱性にも富んだものとなる。 [実施例] 以下に実施例(以下、特記しない限り単に
「例」と記載する)を挙げ、本発明を更に説明す
る。 例 1 不飽和ウレタン化合物[A]の合成 撹拌機、還流コンデンサ一及び温度計を備えた
13つ口フラスコに、プロパギルアルコール
112g(2モル)、イソホロジイソシアナート222
g(1モル)、メチルエチルケトン166g及びジブ
チルスズジラウレート1gを仕込み、65℃以上に
ならないように冷却し、次いで60℃で5時間反応
させると、赤外分析の結果、遊離のイソシアナー
ト基が消失したことが認められた。 淡黄色液状の不飽和ウレタン化合物[A](メ
チルエチルケトン溶液)が得られた。 メチルエチルケトンを揮発させた後の赤外吸収
スペクトルを図に示す。図から、ウレタン結合
(2300cm-1)、アルキン性不飽和結合(2130cm-1)
が存在し、ヒドロキシル基が完全に消失している
ことが明らかである。メチルエチルケトン揮発後
の状態は脆い松ヤニ状の固体であつた。 例 2(参考例:化合物硬化例) 例1で得られた不飽和ウレタン化合物[A]
100重量部、ペンタエリスリツトテトラチオプロ
ピオネート95重量部、パラベンゾキノン0.1重量
部及び開始剤として3重量部のメルク社のダロキ
ユア1173を混合、溶解し、塗膜テスト用のボンデ
ライト処理鋼板に100μ厚になるようにバーコー
ターで塗装した。80℃で30分間放置してメチルエ
チルケトンを揮発させた後、出力2キロワツトの
紫外線照射装置下10cmを5m/分の速度で通過さ
せた。塗膜硬化は1通過で起つた。5回反復して
通過させた後の塗膜物性を以下の第1表に示す。 第1表 硬度(鉛筆) 2〜3H ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 90゜折曲げ 塗膜の異常を認めない 耐シガレツト 僅かに黄変するも塗膜 に異常を生じない。 例 3(参考例:化合物硬化例) 例1で用いた不飽和ウレタン化合物[A]とペ
ンタエリスリツトテトラチオプロピオネートの混
合物をボンデライト鋼板上に50μ厚になるように
塗装し、80℃で30分間溶剤を除去した後、エネル
ギー出力300〜400キロボルト、スキヤンニングタ
イプの電子線照射装置を用いて3メガラドの線量
を照射した。 不活性気流中ではなく、空気中の照射であつた
にも拘わらず、塗膜は完全に硬化し、その物性は
第2表に記載する如くであつた。 第2表 硬度(鉛筆) 2〜3H ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 90゜折曲げ 塗膜の異常を認めない 耐シガレツト性 僅かに黄変するも、塗 膜に異常を生じない。 例 4 不飽和ウレタン化合物[D]の合成 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入
管を付した1セパラブルフラスコに3−メチル
−1−ブチン−3−オール(エアープロダクト&
ケミカル社製:商品名オルフインB)168g、2,
4−トリレンジイソシアナート261g、酢酸エチ
ル70gを仕込み、窒素ガス気流中、60〜65℃の温
度で10時間反応させた後、イソプロピルアルコー
ル60g、ジブチル錫ジラウレート2gを加え、同
温度で5時間反応させると、赤外分析の結果、遊
離のイソシアナート基は完全に消失したことが認
められた。 淡黄褐色液状の不飽和ウレタン化合物[D]が
得られた。 溶剤を揮発させた後の状態はラツプ状の粘稠液
体であつた。 例 5(参考例:化合物硬化例) 不飽和ウレタン化合物[D]100gにトリメチ
ロールプロパントリチオプロピオネート65g(ア
ルキン性不飽和結合1当量に対してほぼチオール
基1.8当量)、開始剤としてメルク社のダロキユア
#1173を2g加え、35μ厚の銅箔上に50μ厚に塗
装し、80℃で30分間放置後、例2と同様の装置及
び条件で光硬化させた。 得られた塗膜の物性は第3表に記載する如くで
あつた。 第3表 硬度(鉛筆) F ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 260℃ハンダ耐熱性 20秒間異常なし 180゜折曲げ1mmφ 合格 例 6 不飽和ウレタン化合物[E]の合成 本例においては、3官能のイソシアナートとし
てトリメチロールプロパン1モルと2,4−トリ
レンジイソシアナート3モルとの付加物で、1分
子中に原則として3当量のイソシアナート基を有
する日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL
(固形分75%)を用いた。 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入
管を付した1セパラブルフラスコに、コロネー
トL170g、プロパギルアルコール32g、酢酸エ
チル18g、ジブチル錫ジラウレート0.3gを仕込
み、窒素気流中、60〜65℃の温度で、5時間反応
させると、赤外分析の結果、遊離のイソシアナー
ト基は消失したものと認められた。 得られた不飽和ウレタン化合物[E]は黄褐色
粘稠な液状の物質であつた。 例 7(参考例:化合物硬化例) 不飽和ウレタン化合物(E)100gにペンタエ
リスリツトテトラチオプロピオネート45g(アル
キン性不飽和結合1当量に対してチオール基ほぼ
1.2当量)、酢酸エチル20g、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.5gを加え、ボンデライト鋼板上に30μ
厚になるようにバーコーターで塗装した。最初80
℃で2時間、次いで150℃で2時間加熱して塗膜
を硬化させた。 得られた塗膜の物性は第4表に記載する如くで
あつた。 第4表 硬度(鉛筆) 2〜3H ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 90゜折曲げテスト 合格 耐酢酸エチル性 時計皿2時間 合格 光沢反射率 90% [発明の効果] 本発明により得られる不飽和ウレタン化合物は
硬化可能な組成物等に添加、配合すると従来の光
硬化型樹脂等に付随する欠点を解消した、耐熱性
に富み、硬くしかも靭性のある塗膜を生成する新
規な組成物を合成することができる。
チオール基を含むカルボン酸とのエステルが中心
である。 上述の組成物は、光反応開始剤(以下、単に
「開始剤」と略称する)の共存下、エネルギー線
(紫外線、電子線等)の照射で、いわゆるH−移
動重合により硬化する(以下、「光硬化」と記載
する)。ただし、電子線の場合、開始剤を必要と
しないこともある。 [発明が解決しようとする問題点] 既存のこれらのポリエン〜ポリチオール化合物
の組合わせによる光硬化性樹脂は金属に対する密
着性に優れている反面、以下に記載する欠点も有
しており、その実用化の大きな妨げとなつてい
る。 (イ) 硬質な樹脂を得難く、半硬質レベルに止どま
る。 (ロ) 硬化樹脂はもろい傾向にある。 (ハ) 保存性が短く、ポリエンとポリチオールとを
混合すると直ちにゲル化する。 (ニ) 耐熱性に乏しい。 特に、(イ),(ロ)及び(ニ)の項目は塗膜物性の見地か
ら強く改良が求められている。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らはポリエン〜ポリチオール型光硬化
性樹脂の改良を検討してきたが、ポリエン化合物
として前記の諸タイプを用いたのでは上述の問題
点の解決は困難であることが見出され、ポリエン
化合物に取つて替わる新規な化合物の研究を行な
つた結果、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は一般式 (式中、R1は水素または炭素数1〜6個のアル
キル基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレ
ン基であり、ここでR1とR2の炭素数の合計が12
以下であり、R3はイソシアナート化合物のイソ
シアナート基を除いた残基を表す。) で表わされる1分子中に2個のアルキン型不飽和
結合及びウレタン結合を共有する不飽和ウレタン
化合物を提供するにある。 更に、本発明は三重結合及びヒドロキシル基を
共有する不飽和アルコールと1分子中に2個のイ
ソシアナート残基を有するイソシアナート化合物
を反応させることからなる、 一般式 (式中、R1は水素または炭素数1〜6個のアル
キル基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレ
ン基であり、ここでR1とR2の炭素数の合計が12
以下であり、R3はイソシアナート化合物のイソ
シアナート基を除いた残基を表す。) で表される1分子中に2個のアルキン型不飽和結
合及びウレタン結合を共有する不飽和ウレタン化
合物の製造方法を提供するにある。 [作用] まず、本発明の理解を助けるために、本発明に
より得られる代表的な不飽和ウレタン化合物を不
飽和アルコールとしてプロパキルアルコール、イ
ソシアナート化合物として例えばトリジイソシア
ナートを用いて合成した例を示せば、次式のよう
になる: 不飽和ウレタン化合物 本発明の不飽和ウレタン化合物を一般式をもつ
て示せば以下のようになる。 式中、R1水素または炭素数1〜6個のアルキル
基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレン基
であり、ここでR1とR2の炭素数の合計が12以下
であり、R3はイソシアナート化合物のイソシア
ナート基を除いた残基を表。好ましくはR1は水
素または炭素数3〜4個の分枝を有するアルキル
基であり、R2はメチレン基または炭素数2〜5
個の分枝を有するメチレン基である。R1の炭素
数が6より大きい場合及びR1とR2の炭素数の合
計が12より大きい場合には、合成が困難であり、
実用性に乏しくなる。また、nが3より大きい場
合には、ゲル化し易く、取扱いが困難である。 上述の一般式で表わされる不飽和ウレタン化合
物は三重結合及びヒドロキシル基を共有する不飽
和アルコールと1分子中に2個のイソシアナート
基を有するイソシアナート化合物を反応させて得
られる。 三重結合及びヒドロキシル基を共有する本発明
の不飽和アルコールとしては、アセチレンとホル
ムアルデヒドとの反応により得られるプロパキル
アルコールが代表的である。その他の、いはゆる
アセレンアルコールと呼ばれる化合物も本発明の
不飽和アルコールとして利用可能である。これら
の化合物はアセチレンとケトン類との反応によつ
て合成されるが、例えば3−メチル−1−ブチン
−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−
オール及び3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3
−オールなどが挙げられる。更に、三重結合が分
子末端にないタイプとしては、3,6−ジメチル
−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,
7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジ
オール及び2,5−ジメチル−3−ヘキシン−
2,5−ジオールなどが挙げられるが、これらも
勿論本発明の不飽和アルコールとして利用可能で
ある。 不飽和アルコールと反応させることができるイ
ソシアナート化合物の例としてはトリレンジイソ
シアナート(2,4、2,6の混合体を含む)及
びイソホロンジイソシアナートを挙げることがで
きる。 不飽和アルコールと反応させると反応生成物が
常温で結晶化するイソシアナート類は少量の多価
アルコールを併用して結晶化を防止することが実
用的である。 不飽和アルコールのヒドロキシル基とイソシア
ナート基の反応割合は実質的には1:1となるの
が適当であるが、実用的には0.8:1.2〜1.2:0:
8の範囲で使用可能である。 不飽和アルコールとイソシアナート化合物との
反応は水を実質的に含まない溶剤または反応性希
釈剤中で、温度40〜80℃、望ましくは50〜70℃の
間で行なうことが好適である。反応時間は3〜10
時間位となるが、反応時間を短縮するために、第
3級アミン類、有機錫化合物を触媒に併用するこ
とが有利である。 本発明の不飽和ウレタン化合物は分子中にアル
キン型不飽和結合を有しているため、反応性に富
み、種々の原料として有用であるが、ポリチオー
ル化合物と組合せて硬化可能な組成物を合成すれ
ば、従来のポリエン〜ポリチオールとは比較にな
らない程硬い、しかも靭性のある塗膜を提供し、
耐熱性にも富んだものとなる。 [実施例] 以下に実施例(以下、特記しない限り単に
「例」と記載する)を挙げ、本発明を更に説明す
る。 例 1 不飽和ウレタン化合物[A]の合成 撹拌機、還流コンデンサ一及び温度計を備えた
13つ口フラスコに、プロパギルアルコール
112g(2モル)、イソホロジイソシアナート222
g(1モル)、メチルエチルケトン166g及びジブ
チルスズジラウレート1gを仕込み、65℃以上に
ならないように冷却し、次いで60℃で5時間反応
させると、赤外分析の結果、遊離のイソシアナー
ト基が消失したことが認められた。 淡黄色液状の不飽和ウレタン化合物[A](メ
チルエチルケトン溶液)が得られた。 メチルエチルケトンを揮発させた後の赤外吸収
スペクトルを図に示す。図から、ウレタン結合
(2300cm-1)、アルキン性不飽和結合(2130cm-1)
が存在し、ヒドロキシル基が完全に消失している
ことが明らかである。メチルエチルケトン揮発後
の状態は脆い松ヤニ状の固体であつた。 例 2(参考例:化合物硬化例) 例1で得られた不飽和ウレタン化合物[A]
100重量部、ペンタエリスリツトテトラチオプロ
ピオネート95重量部、パラベンゾキノン0.1重量
部及び開始剤として3重量部のメルク社のダロキ
ユア1173を混合、溶解し、塗膜テスト用のボンデ
ライト処理鋼板に100μ厚になるようにバーコー
ターで塗装した。80℃で30分間放置してメチルエ
チルケトンを揮発させた後、出力2キロワツトの
紫外線照射装置下10cmを5m/分の速度で通過さ
せた。塗膜硬化は1通過で起つた。5回反復して
通過させた後の塗膜物性を以下の第1表に示す。 第1表 硬度(鉛筆) 2〜3H ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 90゜折曲げ 塗膜の異常を認めない 耐シガレツト 僅かに黄変するも塗膜 に異常を生じない。 例 3(参考例:化合物硬化例) 例1で用いた不飽和ウレタン化合物[A]とペ
ンタエリスリツトテトラチオプロピオネートの混
合物をボンデライト鋼板上に50μ厚になるように
塗装し、80℃で30分間溶剤を除去した後、エネル
ギー出力300〜400キロボルト、スキヤンニングタ
イプの電子線照射装置を用いて3メガラドの線量
を照射した。 不活性気流中ではなく、空気中の照射であつた
にも拘わらず、塗膜は完全に硬化し、その物性は
第2表に記載する如くであつた。 第2表 硬度(鉛筆) 2〜3H ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 90゜折曲げ 塗膜の異常を認めない 耐シガレツト性 僅かに黄変するも、塗 膜に異常を生じない。 例 4 不飽和ウレタン化合物[D]の合成 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入
管を付した1セパラブルフラスコに3−メチル
−1−ブチン−3−オール(エアープロダクト&
ケミカル社製:商品名オルフインB)168g、2,
4−トリレンジイソシアナート261g、酢酸エチ
ル70gを仕込み、窒素ガス気流中、60〜65℃の温
度で10時間反応させた後、イソプロピルアルコー
ル60g、ジブチル錫ジラウレート2gを加え、同
温度で5時間反応させると、赤外分析の結果、遊
離のイソシアナート基は完全に消失したことが認
められた。 淡黄褐色液状の不飽和ウレタン化合物[D]が
得られた。 溶剤を揮発させた後の状態はラツプ状の粘稠液
体であつた。 例 5(参考例:化合物硬化例) 不飽和ウレタン化合物[D]100gにトリメチ
ロールプロパントリチオプロピオネート65g(ア
ルキン性不飽和結合1当量に対してほぼチオール
基1.8当量)、開始剤としてメルク社のダロキユア
#1173を2g加え、35μ厚の銅箔上に50μ厚に塗
装し、80℃で30分間放置後、例2と同様の装置及
び条件で光硬化させた。 得られた塗膜の物性は第3表に記載する如くで
あつた。 第3表 硬度(鉛筆) F ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 260℃ハンダ耐熱性 20秒間異常なし 180゜折曲げ1mmφ 合格 例 6 不飽和ウレタン化合物[E]の合成 本例においては、3官能のイソシアナートとし
てトリメチロールプロパン1モルと2,4−トリ
レンジイソシアナート3モルとの付加物で、1分
子中に原則として3当量のイソシアナート基を有
する日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL
(固形分75%)を用いた。 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入
管を付した1セパラブルフラスコに、コロネー
トL170g、プロパギルアルコール32g、酢酸エ
チル18g、ジブチル錫ジラウレート0.3gを仕込
み、窒素気流中、60〜65℃の温度で、5時間反応
させると、赤外分析の結果、遊離のイソシアナー
ト基は消失したものと認められた。 得られた不飽和ウレタン化合物[E]は黄褐色
粘稠な液状の物質であつた。 例 7(参考例:化合物硬化例) 不飽和ウレタン化合物(E)100gにペンタエ
リスリツトテトラチオプロピオネート45g(アル
キン性不飽和結合1当量に対してチオール基ほぼ
1.2当量)、酢酸エチル20g、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.5gを加え、ボンデライト鋼板上に30μ
厚になるようにバーコーターで塗装した。最初80
℃で2時間、次いで150℃で2時間加熱して塗膜
を硬化させた。 得られた塗膜の物性は第4表に記載する如くで
あつた。 第4表 硬度(鉛筆) 2〜3H ゴバン目密着テスト 100/100 クロスカツトテスト 合格 90゜折曲げテスト 合格 耐酢酸エチル性 時計皿2時間 合格 光沢反射率 90% [発明の効果] 本発明により得られる不飽和ウレタン化合物は
硬化可能な組成物等に添加、配合すると従来の光
硬化型樹脂等に付随する欠点を解消した、耐熱性
に富み、硬くしかも靭性のある塗膜を生成する新
規な組成物を合成することができる。
図は例1で得られた不飽和ウレタン化合物
[A]のメチルエチルケトンを揮発させた後の赤
外吸収スペクトルを示す図である。
[A]のメチルエチルケトンを揮発させた後の赤
外吸収スペクトルを示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素または炭素数1−6個のアル
キル基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレ
ン基であり、ここでR1とR2は炭素数の合計が12
下であり、R3はトリレンジイソシアナート又は
イソホロンジイソシアナートのイソシアナート基
を除いた残基を表す。) で表される1分子中に2個のアルキン型不飽和結
合及びウレタン結合を共有する不飽和ウレタン化
合物。 2 三重結合及びヒドロキシル基を共有する不飽
和アルコールと1分子中に2個のイソシアナート
残基を有するイソシアナート化合物を反応させる
ことからなる、 一般式 (式中、R1は水素または炭素数1〜6個のアル
キル基であり、R2は炭素数1〜6個のアルキレ
ン基であり、ここでR1とR2の炭素数の合計が12
以下であり、R3はトリレンジイソシアナート又
はイソホロンジイソシアナートのイソシアナート
基を除いた残基を表す。) で表される1分子中に2個のアルキン型不飽和結
合及びウレタン結合を共有する不飽和ウレタン化
合物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61089890A JPS62249961A (ja) | 1986-04-21 | 1986-04-21 | 不飽和ウレタン化合物並びにその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61089890A JPS62249961A (ja) | 1986-04-21 | 1986-04-21 | 不飽和ウレタン化合物並びにその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62249961A JPS62249961A (ja) | 1987-10-30 |
| JPH0314015B2 true JPH0314015B2 (ja) | 1991-02-25 |
Family
ID=13983336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61089890A Granted JPS62249961A (ja) | 1986-04-21 | 1986-04-21 | 不飽和ウレタン化合物並びにその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62249961A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3264723B2 (ja) * | 1993-03-26 | 2002-03-11 | キヤノン株式会社 | インクジェット用記録液、これを用いたインクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
| US5453536A (en) * | 1994-03-10 | 1995-09-26 | The Dow Chemical Company | Polycarbamates, process for preparing polycarbamates, and process for preparing polyisocyanates |
| US20100311861A1 (en) * | 2009-06-03 | 2010-12-09 | 3M Innovative Properties Company | Thiol-yne shape memory polymer |
| CN105175707B (zh) * | 2015-10-23 | 2017-08-08 | 西安近代化学研究所 | 一种端炔基固化剂及其制备方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0015044A3 (en) * | 1979-01-22 | 1980-10-15 | Imperial Chemical Industries Plc | Tri-iodoalkenyl esters of n-substituted carbamic esters, their preparation and their use as biocides |
| JPS5855140B2 (ja) * | 1981-02-13 | 1983-12-08 | 住友化学工業株式会社 | 薬剤耐性菌防除剤 |
| JPS5879969A (ja) * | 1981-11-06 | 1983-05-13 | Ihara Chem Ind Co Ltd | O−プロパルギルカ−バメ−ト化合物 |
| JPS58192859A (ja) * | 1982-05-04 | 1983-11-10 | Sumitomo Chem Co Ltd | N―フェニルカーバメート系化合物およびそれを有効成分とする農園芸用殺菌剤 |
| JPS59104403A (ja) * | 1982-12-07 | 1984-06-16 | Daido Steel Co Ltd | 金属粉末の製造方法 |
-
1986
- 1986-04-21 JP JP61089890A patent/JPS62249961A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62249961A (ja) | 1987-10-30 |
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