JPH0317952B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0317952B2 JPH0317952B2 JP62071140A JP7114087A JPH0317952B2 JP H0317952 B2 JPH0317952 B2 JP H0317952B2 JP 62071140 A JP62071140 A JP 62071140A JP 7114087 A JP7114087 A JP 7114087A JP H0317952 B2 JPH0317952 B2 JP H0317952B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cellulose fibers
- copper
- hydroxide
- cellulose
- sodium hydroxide
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は消臭機能を有するセルロース繊維の製
造方法、詳しくは化学的活性に富んだ水酸化銅を
セルロース繊維に担持せしめた消臭性繊維の製法
に関する。 (従来の技術) 従来、硫化水素、アンモニア、ホルマリン等に
よる悪臭、有毒ガスの除去方法として高温(650
〜800℃)で燃焼し、水蒸気、炭酸ガスなどの無
臭、無害な物質に分解する方法、触媒を使用し、
250〜300℃で酸化処理する触媒燃焼法があるが、
これら燃焼法は大規模な設備を要し、大量のガス
処理を行う産業用施設以外ではコストが高くつく
欠点があつた。 その他コストが比較的安い簡単な方法として活
性炭、ゼオライト等の吸着剤で悪臭物質を吸着す
る方法や、悪臭より強い芳香により悪臭を感じさ
せなくするマスキング法があるが、これらは強い
臭気には効果がなく、広域の消臭にも不適であ
る。またこれらの消臭剤は粉状或いは液状であ
り、使用にあたり適当な容器に納めるか、不織
布、紙、布等に含浸させている。しかし容器に納
めることにより悪臭気体との接触面積の減少によ
る効果の減少、或いは不織布等への付着力の弱さ
による効果の持続性の減少といつた欠点があつた
のである。 本発明は消臭効果の高い水酸化銅を繊維に強固
に担持させ、上述の欠点を解消した消臭性繊維の
製法に関する。 従来、水酸化銅の持つ殺菌力に着目し、これを
セルロース繊維に担持させた例が特開昭54−
160900号公報が知られているが、目的が殺菌性繊
維の製造であるため、銅の担持量は微量(実施例
ではセルロース繊維1g当り9〜31mg)でも効果
があるが、本発明の目的とする消臭性繊維は長時
間にわたり効果を持続させるために、銅をもつと
多量に担持させる必要がある。さらに銅を担持し
たあとのセルロース繊維の強力が低下していては
せつかく消臭性能を付与しても実用面で制約をう
けることになる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は水酸化銅をセルロース繊維に多量に担
持せしめ、しかもセルロース繊維の強度低下は極
力小さくすることを目的とする消臭性セルロース
繊維の製造方法である。 前述の特開昭54−160900公報にも記されている
ように、水酸化銅は極めて水溶性が悪く、水酸化
ナトリウムのような強アルカリにわずかに溶ける
が、その溶解量は4規定水酸化ナトリウム水溶液
で850ppmである。そしてセルロースの強度低下
を防ぐため4規定以上の水酸化ナトリウム水溶液
は好ましくないとしている。 しかし本発明においては、セルロース繊維の強
力低下を強力防ぎたいこと、及び使用するセルロ
ース繊維は繊維長、デニール等の繊維形態が自由
に変えられ、所望する製品に応じて適切な加工が
し易いことから、再生セルロースが好ましい素材
であるという事情がある。このため再生セルロー
ス繊維の強力低下が比較的少ない範囲にアルカリ
濃度を設定しなければならなかつた。 このような条件下で、本発明者等は多量の水酸
化銅をセルロース繊維に担持させることに成功し
たのである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は先に本発明と同様の目的で水酸化
銅又は酸化銅を使用し、セルロース繊維に水酸化
銅を多量に担持させる方法について出願した(特
願昭61−78830)が引続き研究の結果塩基性炭酸
銅を用いてもセルロース繊維に水酸化銅を担持し
得ることを知つた。 塩基性炭酸銅は水酸化銅と炭酸銅の混合物であ
り、天然にはクジヤク石として知られているが、
その組成は一定ではなく、文献により数種
CuCO3・Cu(OH)2,CuCO3・3Cu(OH2)等と記
されている。本明細書ではCuCO3・nCu(OH)2と
表示する。塩基性炭酸銅が水酸化ナトリウム水溶
液に溶解する反応式は水酸化ナトリウムが大過剰
とすると CuCO3・nC(OH)2+2(n+2)NaOH →(n+1)[Cu(OH)2- 4・2Na+]+Na2+ 2
・CO2- 3 と考えられ、セルロースとの反応は水酸化銅を用
いたセルロース・銅配位反応と同一の反応である
と思われる。 本発明は0.5〜2.5規定の水酸化ナトリウム水溶
液又は水酸化カリウム水溶液に塩基性炭酸銅の粉
状物を0.5〜50g/の割合で混合分散させ、こ
の混合分散液にセルロース繊維を浸漬して塩基性
炭酸銅の粉状物をセルロース繊維に吸着させるこ
とにより、水酸化銅イオン錯体をセルロース分子
に化学結合させることを特徴とする消臭性セルロ
ース繊維の製造方法である。 使用するセルロース繊維はあらかじめアルカリ
水溶液で前処理し、繊維中に充分アルカリ水溶液
を浸透させることが望ましい。例えば天然セルロ
ース繊維を60℃の0.5規定水酸化ナトリウム水溶
液に0.5〜1.0時間浸漬すればセルロース繊維は充
分に膨潤して付着している油脂分が除去され、セ
ルロース分子に水酸化銅が反応し易くなる。 また再生セルロース繊維を使用する場合は、再
生セルロース繊維は紡糸工程上硫化物が付着しや
すいので、アルカリ前処理液中に少量の水酸化第
二銅を添加しておくと、硫化物は硫化銅として沈
殿し除去することができる。 塩基性炭酸銅を分散させるアルカリ水溶液は水
酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液を用
いるが、その濃度はセルロース繊維を過度に分解
しない程度に2.5規程以下でなければならない。
また低すぎると、塩基性炭酸銅の分解が進まず、
水酸化銅イオン錯体を充分に供給することができ
ないので少なくとも0.5規定以上が必要である。 塩基性炭酸銅の量は50g/より多いとアルカ
リ水溶液中で均一で分散せず、セルロース繊維へ
付着しない量が多くなつて無駄である。また0.5
g/より少ない量ではセルロース繊維へ付着す
る粉状物の量が充分でなく、水酸化銅イオン錯体
を大量にセルロース繊維に結合させるためには、
長時間の反応時間が必要になり好ましくない。 このようなアルカリ性水溶液中に塩基性炭酸銅
は粘着性粒子となつて懸濁液を作り、そこにセル
ロース繊維を投入すると粘着性粒子はセルロース
繊維の周囲に凝集付着する。この付着した塩基性
炭酸銅からセルロース繊維の表面に銅イオン錯体
Cu(OH)4が供給され、これがセルロース繊維と
次のように化学結合しているものと思われる。 セルロース繊維に銅イオン錯体が充分に結合し
た後、余分の塩基性炭酸銅の粒子を取除くため、
全体を搾水し、水中に放置する。このとき水温が
高いほど粒子の粘着性は低下し、水温50℃以上で
は約10分でほぼ完全に脱落する。搾水は遠心脱水
機を使い、充分にアルカリ水溶液を除去する。搾
水後もセルロース繊維はアルカリ水溶液を吸収し
ており、これを水中に放置しても繊維周辺のPH値
はアルカリ性を示すが、浴比を1:50以上にし、
水中をゆるく撹拌してやれば塩基性炭酸銅の粒子
は容易に脱落する。 (発明の作用) 本発明方法による銅イオン錯体のセルロース繊
維への担持は先に出願した水酸化銅又は酸化銅を
使う方法(特願昭61−78830)よりも担持反応が
早く、かつ銅担持も高い。 セルロース繊維に結合した銅イオン錯体は悪臭
物質の元になるアンモニア分子、硫黄イオン、酸
性基と化学反応を起こし、これらを含む悪臭物質
を分解するので、アンモニア、硫化水素、硫黄酸
化物、ホルマリン等の消臭効果をもつている。 (実施例) (1) 5デニールのビスコースレーヨン綿250gを
前処理として、水酸化第二銅1gを添加した60
℃の0.5規定水酸化ナトリウム水溶液5中に
浸漬した。1時間後このレーヨン綿を手絞り
し、もう一度同一の処理を繰り返した後遠心脱
水して水酸化ナトリウム水溶液を含んだ精練綿
を得た。 次にこの精練したレーヨン綿250gを塩基性
炭酸銅75gと共に1.5規定の水酸化ナトリウム
水溶液5中に少量づつ分散させながら投入
し、室温で放置した。レーヨン綿は徐々に青色
に染まり、24時間後脱水、水洗いして80℃で3
時間乾燥した、得られた青色レーヨン綿の銅含
有率は12.4%であつた。 (2) 実施例1と同様にして得られた精練綿250g
を塩基性炭酸銅75gと共に1.0規定の水酸化ナ
トリウム水溶液5中に少量づつ分散させなが
ら投入し、室温で放置した。レーヨン綿は徐々
に青色に染まり、24時間後脱水、水洗いして80
℃で3時間乾燥した。得られた青色レーヨン綿
の銅含有率は5.8%であつた。 (3) 実施例1と同様にして得られた精練綿250g
を塩基性炭酸銅75gと共に0.5規定の水酸化ナ
トリウム水溶液5中に少量づつ分散させ室温
で24時間放置した後、脱水、水洗いし80℃で3
時間乾燥した。得られた青色レーヨン綿の銅含
有率は3.7%であつた。 (4) 実施例1と同様にして得られた精練綿250g
を塩基性、炭酸銅75gと共に2.5規定の水酸化
ナトリウム水溶液5中に少量づつ分散させ室
温で10時間放置した後、脱水、水洗いし80℃で
3時間乾燥した。得られた青色レーヨン綿の銅
含有率は17.0%であつた。 (5) 実施例1において青色に染まつたレーヨンの
脱水前に、その一部を取り、手絞りした後1.5
規定の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、60℃
で6時間加熱した。水洗い、乾燥後の青色レー
ヨン綿の銅含有率は12.8%であつた。 (6) 実施例1において水酸化ナトリウム水溶液を
水酸化カリウム水溶液に替えた他に全く同一の
方法で青色レーヨン綿を得た。 銅の含有率は、11.9%であつた。 (発明の効果) 実施例1で得られた水酸化銅担持レーヨン綿
0.3gを第1図に示すように内径100mmのガラス管
1内にゆるく詰め、これをゴム栓2を通して100
ml中のフラスコ3の口に固定した。フラスコ3内
にはあらかじめ悪臭ガス発生源物質4を少量入れ
ておき、フラスコ3の底を加熱するか、あるいは
化学反応によつてガスを発生させガラス管1内に
導きガスを水酸化銅担持レーヨン綿5に接触させ
た。数種類の悪臭ガス発生物質(表−1に示す)
につき、各々ガス発生後ガラス管の出口で臭気を
嗅いだが悪臭物質特有の臭気は感じられなかつ
た。このうちアルデヒド類についてはレーヨン綿
5をあらかじめ0.2規定の水酸化ナトリウム水溶
液で湿潤させて使用した。 【表】
造方法、詳しくは化学的活性に富んだ水酸化銅を
セルロース繊維に担持せしめた消臭性繊維の製法
に関する。 (従来の技術) 従来、硫化水素、アンモニア、ホルマリン等に
よる悪臭、有毒ガスの除去方法として高温(650
〜800℃)で燃焼し、水蒸気、炭酸ガスなどの無
臭、無害な物質に分解する方法、触媒を使用し、
250〜300℃で酸化処理する触媒燃焼法があるが、
これら燃焼法は大規模な設備を要し、大量のガス
処理を行う産業用施設以外ではコストが高くつく
欠点があつた。 その他コストが比較的安い簡単な方法として活
性炭、ゼオライト等の吸着剤で悪臭物質を吸着す
る方法や、悪臭より強い芳香により悪臭を感じさ
せなくするマスキング法があるが、これらは強い
臭気には効果がなく、広域の消臭にも不適であ
る。またこれらの消臭剤は粉状或いは液状であ
り、使用にあたり適当な容器に納めるか、不織
布、紙、布等に含浸させている。しかし容器に納
めることにより悪臭気体との接触面積の減少によ
る効果の減少、或いは不織布等への付着力の弱さ
による効果の持続性の減少といつた欠点があつた
のである。 本発明は消臭効果の高い水酸化銅を繊維に強固
に担持させ、上述の欠点を解消した消臭性繊維の
製法に関する。 従来、水酸化銅の持つ殺菌力に着目し、これを
セルロース繊維に担持させた例が特開昭54−
160900号公報が知られているが、目的が殺菌性繊
維の製造であるため、銅の担持量は微量(実施例
ではセルロース繊維1g当り9〜31mg)でも効果
があるが、本発明の目的とする消臭性繊維は長時
間にわたり効果を持続させるために、銅をもつと
多量に担持させる必要がある。さらに銅を担持し
たあとのセルロース繊維の強力が低下していては
せつかく消臭性能を付与しても実用面で制約をう
けることになる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は水酸化銅をセルロース繊維に多量に担
持せしめ、しかもセルロース繊維の強度低下は極
力小さくすることを目的とする消臭性セルロース
繊維の製造方法である。 前述の特開昭54−160900公報にも記されている
ように、水酸化銅は極めて水溶性が悪く、水酸化
ナトリウムのような強アルカリにわずかに溶ける
が、その溶解量は4規定水酸化ナトリウム水溶液
で850ppmである。そしてセルロースの強度低下
を防ぐため4規定以上の水酸化ナトリウム水溶液
は好ましくないとしている。 しかし本発明においては、セルロース繊維の強
力低下を強力防ぎたいこと、及び使用するセルロ
ース繊維は繊維長、デニール等の繊維形態が自由
に変えられ、所望する製品に応じて適切な加工が
し易いことから、再生セルロースが好ましい素材
であるという事情がある。このため再生セルロー
ス繊維の強力低下が比較的少ない範囲にアルカリ
濃度を設定しなければならなかつた。 このような条件下で、本発明者等は多量の水酸
化銅をセルロース繊維に担持させることに成功し
たのである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は先に本発明と同様の目的で水酸化
銅又は酸化銅を使用し、セルロース繊維に水酸化
銅を多量に担持させる方法について出願した(特
願昭61−78830)が引続き研究の結果塩基性炭酸
銅を用いてもセルロース繊維に水酸化銅を担持し
得ることを知つた。 塩基性炭酸銅は水酸化銅と炭酸銅の混合物であ
り、天然にはクジヤク石として知られているが、
その組成は一定ではなく、文献により数種
CuCO3・Cu(OH)2,CuCO3・3Cu(OH2)等と記
されている。本明細書ではCuCO3・nCu(OH)2と
表示する。塩基性炭酸銅が水酸化ナトリウム水溶
液に溶解する反応式は水酸化ナトリウムが大過剰
とすると CuCO3・nC(OH)2+2(n+2)NaOH →(n+1)[Cu(OH)2- 4・2Na+]+Na2+ 2
・CO2- 3 と考えられ、セルロースとの反応は水酸化銅を用
いたセルロース・銅配位反応と同一の反応である
と思われる。 本発明は0.5〜2.5規定の水酸化ナトリウム水溶
液又は水酸化カリウム水溶液に塩基性炭酸銅の粉
状物を0.5〜50g/の割合で混合分散させ、こ
の混合分散液にセルロース繊維を浸漬して塩基性
炭酸銅の粉状物をセルロース繊維に吸着させるこ
とにより、水酸化銅イオン錯体をセルロース分子
に化学結合させることを特徴とする消臭性セルロ
ース繊維の製造方法である。 使用するセルロース繊維はあらかじめアルカリ
水溶液で前処理し、繊維中に充分アルカリ水溶液
を浸透させることが望ましい。例えば天然セルロ
ース繊維を60℃の0.5規定水酸化ナトリウム水溶
液に0.5〜1.0時間浸漬すればセルロース繊維は充
分に膨潤して付着している油脂分が除去され、セ
ルロース分子に水酸化銅が反応し易くなる。 また再生セルロース繊維を使用する場合は、再
生セルロース繊維は紡糸工程上硫化物が付着しや
すいので、アルカリ前処理液中に少量の水酸化第
二銅を添加しておくと、硫化物は硫化銅として沈
殿し除去することができる。 塩基性炭酸銅を分散させるアルカリ水溶液は水
酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液を用
いるが、その濃度はセルロース繊維を過度に分解
しない程度に2.5規程以下でなければならない。
また低すぎると、塩基性炭酸銅の分解が進まず、
水酸化銅イオン錯体を充分に供給することができ
ないので少なくとも0.5規定以上が必要である。 塩基性炭酸銅の量は50g/より多いとアルカ
リ水溶液中で均一で分散せず、セルロース繊維へ
付着しない量が多くなつて無駄である。また0.5
g/より少ない量ではセルロース繊維へ付着す
る粉状物の量が充分でなく、水酸化銅イオン錯体
を大量にセルロース繊維に結合させるためには、
長時間の反応時間が必要になり好ましくない。 このようなアルカリ性水溶液中に塩基性炭酸銅
は粘着性粒子となつて懸濁液を作り、そこにセル
ロース繊維を投入すると粘着性粒子はセルロース
繊維の周囲に凝集付着する。この付着した塩基性
炭酸銅からセルロース繊維の表面に銅イオン錯体
Cu(OH)4が供給され、これがセルロース繊維と
次のように化学結合しているものと思われる。 セルロース繊維に銅イオン錯体が充分に結合し
た後、余分の塩基性炭酸銅の粒子を取除くため、
全体を搾水し、水中に放置する。このとき水温が
高いほど粒子の粘着性は低下し、水温50℃以上で
は約10分でほぼ完全に脱落する。搾水は遠心脱水
機を使い、充分にアルカリ水溶液を除去する。搾
水後もセルロース繊維はアルカリ水溶液を吸収し
ており、これを水中に放置しても繊維周辺のPH値
はアルカリ性を示すが、浴比を1:50以上にし、
水中をゆるく撹拌してやれば塩基性炭酸銅の粒子
は容易に脱落する。 (発明の作用) 本発明方法による銅イオン錯体のセルロース繊
維への担持は先に出願した水酸化銅又は酸化銅を
使う方法(特願昭61−78830)よりも担持反応が
早く、かつ銅担持も高い。 セルロース繊維に結合した銅イオン錯体は悪臭
物質の元になるアンモニア分子、硫黄イオン、酸
性基と化学反応を起こし、これらを含む悪臭物質
を分解するので、アンモニア、硫化水素、硫黄酸
化物、ホルマリン等の消臭効果をもつている。 (実施例) (1) 5デニールのビスコースレーヨン綿250gを
前処理として、水酸化第二銅1gを添加した60
℃の0.5規定水酸化ナトリウム水溶液5中に
浸漬した。1時間後このレーヨン綿を手絞り
し、もう一度同一の処理を繰り返した後遠心脱
水して水酸化ナトリウム水溶液を含んだ精練綿
を得た。 次にこの精練したレーヨン綿250gを塩基性
炭酸銅75gと共に1.5規定の水酸化ナトリウム
水溶液5中に少量づつ分散させながら投入
し、室温で放置した。レーヨン綿は徐々に青色
に染まり、24時間後脱水、水洗いして80℃で3
時間乾燥した、得られた青色レーヨン綿の銅含
有率は12.4%であつた。 (2) 実施例1と同様にして得られた精練綿250g
を塩基性炭酸銅75gと共に1.0規定の水酸化ナ
トリウム水溶液5中に少量づつ分散させなが
ら投入し、室温で放置した。レーヨン綿は徐々
に青色に染まり、24時間後脱水、水洗いして80
℃で3時間乾燥した。得られた青色レーヨン綿
の銅含有率は5.8%であつた。 (3) 実施例1と同様にして得られた精練綿250g
を塩基性炭酸銅75gと共に0.5規定の水酸化ナ
トリウム水溶液5中に少量づつ分散させ室温
で24時間放置した後、脱水、水洗いし80℃で3
時間乾燥した。得られた青色レーヨン綿の銅含
有率は3.7%であつた。 (4) 実施例1と同様にして得られた精練綿250g
を塩基性、炭酸銅75gと共に2.5規定の水酸化
ナトリウム水溶液5中に少量づつ分散させ室
温で10時間放置した後、脱水、水洗いし80℃で
3時間乾燥した。得られた青色レーヨン綿の銅
含有率は17.0%であつた。 (5) 実施例1において青色に染まつたレーヨンの
脱水前に、その一部を取り、手絞りした後1.5
規定の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、60℃
で6時間加熱した。水洗い、乾燥後の青色レー
ヨン綿の銅含有率は12.8%であつた。 (6) 実施例1において水酸化ナトリウム水溶液を
水酸化カリウム水溶液に替えた他に全く同一の
方法で青色レーヨン綿を得た。 銅の含有率は、11.9%であつた。 (発明の効果) 実施例1で得られた水酸化銅担持レーヨン綿
0.3gを第1図に示すように内径100mmのガラス管
1内にゆるく詰め、これをゴム栓2を通して100
ml中のフラスコ3の口に固定した。フラスコ3内
にはあらかじめ悪臭ガス発生源物質4を少量入れ
ておき、フラスコ3の底を加熱するか、あるいは
化学反応によつてガスを発生させガラス管1内に
導きガスを水酸化銅担持レーヨン綿5に接触させ
た。数種類の悪臭ガス発生物質(表−1に示す)
につき、各々ガス発生後ガラス管の出口で臭気を
嗅いだが悪臭物質特有の臭気は感じられなかつ
た。このうちアルデヒド類についてはレーヨン綿
5をあらかじめ0.2規定の水酸化ナトリウム水溶
液で湿潤させて使用した。 【表】
図面は本発明の効果を確認するための器具の正
面図である。 図において、1……ガラス管、2……ゴム栓、
3……フラスコ、4……悪臭ガス発生源物質、5
……水酸化銅担持レーヨン綿。
面図である。 図において、1……ガラス管、2……ゴム栓、
3……フラスコ、4……悪臭ガス発生源物質、5
……水酸化銅担持レーヨン綿。
Claims (1)
- 1 0.5〜2.5規定の水酸化ナトリウム水溶液又は
水酸化カリウム水溶液に塩基性炭酸銅の粉状物を
0.5〜50g/の割合で混合分散させ、この混合
分散液にセルロース繊維を浸漬して塩基性炭酸銅
の粉状物をセルロース繊維に吸着させることによ
り、水酸化銅イオン錯体をセルロース分子に化学
結合させることを特徴とする消臭性セルロース繊
維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62071140A JPS63235571A (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 消臭性セルロ−ス繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62071140A JPS63235571A (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 消臭性セルロ−ス繊維の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63235571A JPS63235571A (ja) | 1988-09-30 |
| JPH0317952B2 true JPH0317952B2 (ja) | 1991-03-11 |
Family
ID=13451984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62071140A Granted JPS63235571A (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 消臭性セルロ−ス繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63235571A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2525643B2 (ja) * | 1988-06-23 | 1996-08-21 | 株式会社興人 | 消臭性繊維の製造方法 |
| JP2007069018A (ja) * | 2006-11-27 | 2007-03-22 | Kohjin Co Ltd | 消臭機能を有する材料及びその製造方法 |
| JP2013099483A (ja) * | 2011-11-09 | 2013-05-23 | Suminoe Textile Co Ltd | 有機酸臭除去フィルター |
| JP7209406B1 (ja) * | 2022-07-29 | 2023-01-20 | 昭人 ▲高▼宮 | 携帯用簡易臭い比較箱 |
| JP7278014B1 (ja) * | 2022-07-29 | 2023-05-19 | 昭人 ▲高▼宮 | 携帯用簡易臭い比較箱 |
-
1987
- 1987-03-24 JP JP62071140A patent/JPS63235571A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63235571A (ja) | 1988-09-30 |
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