JPH0318282B2 - - Google Patents
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- JPH0318282B2 JPH0318282B2 JP10749883A JP10749883A JPH0318282B2 JP H0318282 B2 JPH0318282 B2 JP H0318282B2 JP 10749883 A JP10749883 A JP 10749883A JP 10749883 A JP10749883 A JP 10749883A JP H0318282 B2 JPH0318282 B2 JP H0318282B2
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- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明は通信ケーブルや配線材として使用され
る電気ケーブルに関する。 一般にこの種の電気ケーブルとしては、撚線導
体の外周を合成樹脂等により絶縁被覆したものが
用いられている。従来より、この種の電気ケーブ
ルに対しては、例えば配線に使用した際の電気機
器内部での取回しや布設経路の設定を容易とし、
また作業性の向上を図る等の目的で、充分な可撓
性を付与することが望まれており、このため絶縁
体を形成する混和物の改良が図られてきた。 従来、絶縁性混和物においては、例えばポリ塩
化ビニル樹脂がベースポリマーに用いられこのベ
ースポリマーに対する可塑剤の混合割合を増すこ
とによつて軟質化することが知られている。しか
るに、可塑剤の添加量が増すと、引張強度や耐熱
性等の強度の低下が著しく、また絶縁体として重
要な特性である体積抵抗率の低下も著しい。この
ためUL105℃グレード等の規格を満足してかつ可
撓性に富んだ電気ケーブルを得ることは難しかつ
た。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
機械的強度及び体積抵抗率が充分に高く、かつ可
撓性に富んだ電気ケーブルを提供することを目的
とする。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の電気ケーブルは、撚線の外周を絶縁性
混和物で被覆してなる電気ケーブルにおいて、前
記絶縁性混和物は平均重合度が2500〜3000である
エチレン塩化ビニル共重合体をベースポリマーと
し、このベースポリマー100重量部に対して、可
塑性60〜80重量部と、安定剤8〜10重量部と、体
積抵抗率向上剤10〜20重量部とを混合してなる混
和物であることを特徴とする。 まず、絶縁性混和物について説明すると、本発
明においてはベースポリマーとして平均重合度が
2500〜3000のエチレン塩化ビニル共重合体が用い
られる。このエチレン塩化ビニル共重合体は、従
来ベースポリマーとして用いられていた直鎖状塩
化ビニル(ストレートPVC)に比べて同程度の
分子量をもつものであつても剛性率が小さく、従
つて、ストレートPVCに比べて同程度の剛性率
をもつ混和物を得るために必要な可塑剤の量は少
量でよい。このため可塑剤の添加による電気的特
性の劣化を防止することができる。 また、可塑剤としては、トリメリツト酸エステ
ルあるいはポリエステル系可塑剤とトリメリツト
酸エステルとの混合物が適用できる。これらの可
塑剤の前記ベースポリマー100重量部に対する添
加量は、60〜80重量部である。添加量が60重量部
未満であると電気ケーブルの剛性率を小さく抑え
る(換言すれば可撓性を高める)ことができず、
また80重量部を越えると引張強度等の機械的強度
が不足する。上記トリメリツト酸エステル及びポ
リエステル系可塑剤は、耐熱性に優れ、これらを
可塑剤として用いることにより、電気ケーブルに
UL105℃グレードの高い熱安定性を付与すること
ができる。 安定剤としては、三塩基性硫酸鉛を主成分とす
る鉛系安定剤や、バリウム一亜鉛系安定剤(例え
ばステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等を
主成分とするもの)とエポキシ系安定剤(例えば
エポキシ化ダイズ油、エポキシ化アマニ油等)と
の混合物が適用できる。ただし、前記可塑剤とし
てポリエステル系可塑剤を用いた場合には、鉛系
の安定剤はポリエステルを加水分解してブリード
を生じるために使用できず、バリウム−亜鉛系安
定剤とエポキシ系安定剤との混合物を用いる必要
がある。 これらの安定剤の前記ベースポリマー100重量
部に対する好ましい添加量は、8〜10重量部であ
る。なお、バリウム−亜鉛系とエポキシ系とを併
用する場合には、通常1:1程度の重量比で混合
して用いる。 また、本発明における体積抵抗率向上剤とは、
前記絶縁性混和物の体積固有抵抗を高める特性を
有する配合剤を指称し、具体的には多孔性粘土鉱
物のカオリンクレーを焼成したものが用いられ
る。この焼成カオリンクレーとしては米国産の
「サウザンクレー#33」や「バージエスクレー
#30」がある。この体積抵抗率向上剤の前記ベー
スポリマー100重量部に対する好ましい添加量は、
10〜20重量部である。 また、本発明においては、前記ベースポリマー
に対して上記の各成分に加え、必要に応じて無機
充填剤と難燃剤とを添加することもできる。 無機充填剤としては、炭酸カルシウムが好適で
あつて、これのベースポリマー100重量部に対す
る好ましい添加量は、10〜20重量部である。 なお、本発明での無機充填剤には、体積固有抵
抗を高める特性を有するものを含まない。 また、難燃剤としては、三酸化アンチモンやデ
カブロモフエニルエチル及びこれらの混合物が好
適である。この難燃剤は前記ベースポリマー100
重量部に対して20重量部以下の割合で添加すれば
よい。 しかして、上記のような組成をもつ絶縁性混和
物は、元来柔軟性に富んだエチレン塩化ビニル共
重合体をベースポリマーとし、これに上記の添加
量をもつて可塑剤を加えることにより温度15℃に
おける剛性率を60Kg/cm3(ASTM D 1043に基
づく)より小さく抑えることができ、従つてこれ
を用いた電気ケーブルに高い可撓性を付与するこ
とができる。また上記混和物を用いることによつ
て、電気ケーブルの製造時における押出し被覆が
容易になる。更には、耐熱性の高い可塑剤を用い
ているため、混和物の熱安定性も優れている。 また、上記混和物は、ベースポリマーとしての
エチレン塩化ビニル共重合体が無機物との親和性
に優れたものであるため、無機充填剤や体積抵抗
率向上剤を多量に配合しても諸物性が悪化し難
い。 なお、剛性率60Kg/cm3という値は発明者等が電
気ケーブルの絶縁体について検討を進めてゆく中
で、人間工学的に充分な柔軟性を与え得る値とし
て選択したものである。 次に、本発明に用いる撚線について説明する。 撚線としては、銅線や錫メツキ銅線からなる素
線を複数本撚り合わせた通常の撚線を用いること
ができる。より好ましい撚線としては、前記素線
を柔軟性をもつた合成樹脂等の接着剤を用いて互
いに結合した一括化導体をあげることができる。
この種の一括化導体を用いることによつて、電気
ケーブルの端部を回路基板等に接続するために絶
縁体の被膜を除去した場合にも撚線がばらけるこ
とがなく、従つて端末処理等の作業性が優れた電
気ケーブルが得られる。 第1図には、一括化導体を用いた電気ケーブル
の一例を示してある。この図に示す電気ケーブル
1は、一括化導体2の外周に前述した可撓性に富
む絶縁性混和物を被覆して絶縁層3を形成したも
のであつて、この例において一括化導体2は、7
本の銅素線4……を撚り合わせてなる撚線5の外
周を常温で柔軟性をもつた合成樹脂等の結合材6
によつて覆つてなるものである。このような一括
化導体2は、柔軟性をもつた結合材6により束ね
られているため可撓性を有し、従つて、電気ケー
ブル1は可撓性の一括化導体2を可撓性に富む絶
縁層3とからなるため全体として可撓性に富んだ
ものである。 なお、一括化導体としては上記の例に限らず、
複数の素線間を常温で柔軟性をもつた合成樹脂結
合材により互いに連結したものや、中心となる素
線の外周面に上記結合材を塗布し、この素線に対
して多の複数の素線を結合させたもの等、撚線全
体として可撓性をもつたものであれば適用するこ
とができる。 しかして、上記本発明による電気ケーブルは、
絶縁層を形成する混和物が、ベースポリマーとし
てエチレン塩化ビニル共重合体を用い、これに必
要最小量の可塑剤を添加して温度15℃で剛性率60
Kg/cm3以下とし、かつ可塑剤としてトリメリツト
酸エステル等の耐熱性に優れたものを用いること
により、機械的強度及び熱安定性を高く保つたも
のであるから、機械的強及び耐熱性に優れ、かつ
可撓性に富んだ電気ケーブルを提供することがで
きる。 また撚線として可撓性をもつた一括化導体を用
いることにより、ケーブルによる機器内部での結
線等に際し、ケーブル端部の絶縁層を述去して行
なう作業において、撚線がばらけることがないた
め前記ケーブル全体の可撓性と相俟つて作業性に
優れたものである。 また、本発明の電気ケーブルは、多数本のケー
ブルを集合させたフラツトケーブルやワイヤハー
ネス等に適用してそれらの可撓性を高めることが
でき、それらの布設作業が容易となる等、実用上
優れた長所をもつものである。 以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説
明する。 実施例 1 第1表に示す配合をもつた本発明に係る絶縁性
混和物をA、Bの2種類と、従来品に相当する根
和物をC、D、Eの3種類とを調製し、第2表中
に示す各試験及び測定を行なつた。ここで、混和
物Bは、耐油性を向上させるため可塑剤としてト
リメリツト酸エステルとポリエステル系可塑剤と
の混合物を用いてある。 なお、表中の配合量は、重量部で示してある。
る電気ケーブルに関する。 一般にこの種の電気ケーブルとしては、撚線導
体の外周を合成樹脂等により絶縁被覆したものが
用いられている。従来より、この種の電気ケーブ
ルに対しては、例えば配線に使用した際の電気機
器内部での取回しや布設経路の設定を容易とし、
また作業性の向上を図る等の目的で、充分な可撓
性を付与することが望まれており、このため絶縁
体を形成する混和物の改良が図られてきた。 従来、絶縁性混和物においては、例えばポリ塩
化ビニル樹脂がベースポリマーに用いられこのベ
ースポリマーに対する可塑剤の混合割合を増すこ
とによつて軟質化することが知られている。しか
るに、可塑剤の添加量が増すと、引張強度や耐熱
性等の強度の低下が著しく、また絶縁体として重
要な特性である体積抵抗率の低下も著しい。この
ためUL105℃グレード等の規格を満足してかつ可
撓性に富んだ電気ケーブルを得ることは難しかつ
た。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
機械的強度及び体積抵抗率が充分に高く、かつ可
撓性に富んだ電気ケーブルを提供することを目的
とする。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の電気ケーブルは、撚線の外周を絶縁性
混和物で被覆してなる電気ケーブルにおいて、前
記絶縁性混和物は平均重合度が2500〜3000である
エチレン塩化ビニル共重合体をベースポリマーと
し、このベースポリマー100重量部に対して、可
塑性60〜80重量部と、安定剤8〜10重量部と、体
積抵抗率向上剤10〜20重量部とを混合してなる混
和物であることを特徴とする。 まず、絶縁性混和物について説明すると、本発
明においてはベースポリマーとして平均重合度が
2500〜3000のエチレン塩化ビニル共重合体が用い
られる。このエチレン塩化ビニル共重合体は、従
来ベースポリマーとして用いられていた直鎖状塩
化ビニル(ストレートPVC)に比べて同程度の
分子量をもつものであつても剛性率が小さく、従
つて、ストレートPVCに比べて同程度の剛性率
をもつ混和物を得るために必要な可塑剤の量は少
量でよい。このため可塑剤の添加による電気的特
性の劣化を防止することができる。 また、可塑剤としては、トリメリツト酸エステ
ルあるいはポリエステル系可塑剤とトリメリツト
酸エステルとの混合物が適用できる。これらの可
塑剤の前記ベースポリマー100重量部に対する添
加量は、60〜80重量部である。添加量が60重量部
未満であると電気ケーブルの剛性率を小さく抑え
る(換言すれば可撓性を高める)ことができず、
また80重量部を越えると引張強度等の機械的強度
が不足する。上記トリメリツト酸エステル及びポ
リエステル系可塑剤は、耐熱性に優れ、これらを
可塑剤として用いることにより、電気ケーブルに
UL105℃グレードの高い熱安定性を付与すること
ができる。 安定剤としては、三塩基性硫酸鉛を主成分とす
る鉛系安定剤や、バリウム一亜鉛系安定剤(例え
ばステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等を
主成分とするもの)とエポキシ系安定剤(例えば
エポキシ化ダイズ油、エポキシ化アマニ油等)と
の混合物が適用できる。ただし、前記可塑剤とし
てポリエステル系可塑剤を用いた場合には、鉛系
の安定剤はポリエステルを加水分解してブリード
を生じるために使用できず、バリウム−亜鉛系安
定剤とエポキシ系安定剤との混合物を用いる必要
がある。 これらの安定剤の前記ベースポリマー100重量
部に対する好ましい添加量は、8〜10重量部であ
る。なお、バリウム−亜鉛系とエポキシ系とを併
用する場合には、通常1:1程度の重量比で混合
して用いる。 また、本発明における体積抵抗率向上剤とは、
前記絶縁性混和物の体積固有抵抗を高める特性を
有する配合剤を指称し、具体的には多孔性粘土鉱
物のカオリンクレーを焼成したものが用いられ
る。この焼成カオリンクレーとしては米国産の
「サウザンクレー#33」や「バージエスクレー
#30」がある。この体積抵抗率向上剤の前記ベー
スポリマー100重量部に対する好ましい添加量は、
10〜20重量部である。 また、本発明においては、前記ベースポリマー
に対して上記の各成分に加え、必要に応じて無機
充填剤と難燃剤とを添加することもできる。 無機充填剤としては、炭酸カルシウムが好適で
あつて、これのベースポリマー100重量部に対す
る好ましい添加量は、10〜20重量部である。 なお、本発明での無機充填剤には、体積固有抵
抗を高める特性を有するものを含まない。 また、難燃剤としては、三酸化アンチモンやデ
カブロモフエニルエチル及びこれらの混合物が好
適である。この難燃剤は前記ベースポリマー100
重量部に対して20重量部以下の割合で添加すれば
よい。 しかして、上記のような組成をもつ絶縁性混和
物は、元来柔軟性に富んだエチレン塩化ビニル共
重合体をベースポリマーとし、これに上記の添加
量をもつて可塑剤を加えることにより温度15℃に
おける剛性率を60Kg/cm3(ASTM D 1043に基
づく)より小さく抑えることができ、従つてこれ
を用いた電気ケーブルに高い可撓性を付与するこ
とができる。また上記混和物を用いることによつ
て、電気ケーブルの製造時における押出し被覆が
容易になる。更には、耐熱性の高い可塑剤を用い
ているため、混和物の熱安定性も優れている。 また、上記混和物は、ベースポリマーとしての
エチレン塩化ビニル共重合体が無機物との親和性
に優れたものであるため、無機充填剤や体積抵抗
率向上剤を多量に配合しても諸物性が悪化し難
い。 なお、剛性率60Kg/cm3という値は発明者等が電
気ケーブルの絶縁体について検討を進めてゆく中
で、人間工学的に充分な柔軟性を与え得る値とし
て選択したものである。 次に、本発明に用いる撚線について説明する。 撚線としては、銅線や錫メツキ銅線からなる素
線を複数本撚り合わせた通常の撚線を用いること
ができる。より好ましい撚線としては、前記素線
を柔軟性をもつた合成樹脂等の接着剤を用いて互
いに結合した一括化導体をあげることができる。
この種の一括化導体を用いることによつて、電気
ケーブルの端部を回路基板等に接続するために絶
縁体の被膜を除去した場合にも撚線がばらけるこ
とがなく、従つて端末処理等の作業性が優れた電
気ケーブルが得られる。 第1図には、一括化導体を用いた電気ケーブル
の一例を示してある。この図に示す電気ケーブル
1は、一括化導体2の外周に前述した可撓性に富
む絶縁性混和物を被覆して絶縁層3を形成したも
のであつて、この例において一括化導体2は、7
本の銅素線4……を撚り合わせてなる撚線5の外
周を常温で柔軟性をもつた合成樹脂等の結合材6
によつて覆つてなるものである。このような一括
化導体2は、柔軟性をもつた結合材6により束ね
られているため可撓性を有し、従つて、電気ケー
ブル1は可撓性の一括化導体2を可撓性に富む絶
縁層3とからなるため全体として可撓性に富んだ
ものである。 なお、一括化導体としては上記の例に限らず、
複数の素線間を常温で柔軟性をもつた合成樹脂結
合材により互いに連結したものや、中心となる素
線の外周面に上記結合材を塗布し、この素線に対
して多の複数の素線を結合させたもの等、撚線全
体として可撓性をもつたものであれば適用するこ
とができる。 しかして、上記本発明による電気ケーブルは、
絶縁層を形成する混和物が、ベースポリマーとし
てエチレン塩化ビニル共重合体を用い、これに必
要最小量の可塑剤を添加して温度15℃で剛性率60
Kg/cm3以下とし、かつ可塑剤としてトリメリツト
酸エステル等の耐熱性に優れたものを用いること
により、機械的強度及び熱安定性を高く保つたも
のであるから、機械的強及び耐熱性に優れ、かつ
可撓性に富んだ電気ケーブルを提供することがで
きる。 また撚線として可撓性をもつた一括化導体を用
いることにより、ケーブルによる機器内部での結
線等に際し、ケーブル端部の絶縁層を述去して行
なう作業において、撚線がばらけることがないた
め前記ケーブル全体の可撓性と相俟つて作業性に
優れたものである。 また、本発明の電気ケーブルは、多数本のケー
ブルを集合させたフラツトケーブルやワイヤハー
ネス等に適用してそれらの可撓性を高めることが
でき、それらの布設作業が容易となる等、実用上
優れた長所をもつものである。 以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説
明する。 実施例 1 第1表に示す配合をもつた本発明に係る絶縁性
混和物をA、Bの2種類と、従来品に相当する根
和物をC、D、Eの3種類とを調製し、第2表中
に示す各試験及び測定を行なつた。ここで、混和
物Bは、耐油性を向上させるため可塑剤としてト
リメリツト酸エステルとポリエステル系可塑剤と
の混合物を用いてある。 なお、表中の配合量は、重量部で示してある。
【表】
【表】
上記第1表及び第2表に示す混和物AとCとを
比較すると、組成の差はベースポリマーのみであ
るが、混和物Aが47.0Kg/cm3という小さい剛性率
を得ているのに対し混和物Cは望ましい剛性率の
値(60Kg/cm3)を越えて可撓性に乏しく、かつA
に比べて体積抵抗率も若干低下している。また、
混和物Dは混和物Cに比べて可塑剤の添加量が多
く、これにより本発明に係る混和物A及びBと同
程度の可撓性を得ているが、体積抵抗率は混和物
A、Bに比べて著しく低い。混和物Eは、ベース
ポリマーとして低重合度のストレートPVCを用
いることにより可撓性を得ているが、体積抵抗率
は混和物A、Bの比べて著しく低い。また、混和
物Bは、5種の混和物中最も優れた耐油性を示し
ている。 これらの結果から、本発明に係る混和物AとB
は、良好な機械的強度と高い体積抵抗率をもち、
かつ可撓性に富むことが分かる。 実施例 2 絶縁性混和物として、実施例1の混和物Aと、
比較用の混和物を用い、また撚線として下記第3
表中に示す5種類のものを用い、これら混和物と
撚線とを組み合わせて10種類の電気ケーブル(単
線)を作製した。それぞれのケーブルについて、
たわみ試験による可撓性の検討と作業性の検討と
を行なつた。ここで、たわみ試験は、第2図に示
すように上面が水平な台11の端部に試験片12
を30mmの長さをもつて突出させ、押え部材13で
支持し、この状態で試験片12の先端部に5gの
荷重を下方に向けて加え、先端部の水平位置から
の変位量xをたわみ量として測定した。また作業
性は、ケーブル端部の絶縁層を除去したとき、撚
線がばらけず集束性が良いか否かで判断した。
比較すると、組成の差はベースポリマーのみであ
るが、混和物Aが47.0Kg/cm3という小さい剛性率
を得ているのに対し混和物Cは望ましい剛性率の
値(60Kg/cm3)を越えて可撓性に乏しく、かつA
に比べて体積抵抗率も若干低下している。また、
混和物Dは混和物Cに比べて可塑剤の添加量が多
く、これにより本発明に係る混和物A及びBと同
程度の可撓性を得ているが、体積抵抗率は混和物
A、Bに比べて著しく低い。混和物Eは、ベース
ポリマーとして低重合度のストレートPVCを用
いることにより可撓性を得ているが、体積抵抗率
は混和物A、Bの比べて著しく低い。また、混和
物Bは、5種の混和物中最も優れた耐油性を示し
ている。 これらの結果から、本発明に係る混和物AとB
は、良好な機械的強度と高い体積抵抗率をもち、
かつ可撓性に富むことが分かる。 実施例 2 絶縁性混和物として、実施例1の混和物Aと、
比較用の混和物を用い、また撚線として下記第3
表中に示す5種類のものを用い、これら混和物と
撚線とを組み合わせて10種類の電気ケーブル(単
線)を作製した。それぞれのケーブルについて、
たわみ試験による可撓性の検討と作業性の検討と
を行なつた。ここで、たわみ試験は、第2図に示
すように上面が水平な台11の端部に試験片12
を30mmの長さをもつて突出させ、押え部材13で
支持し、この状態で試験片12の先端部に5gの
荷重を下方に向けて加え、先端部の水平位置から
の変位量xをたわみ量として測定した。また作業
性は、ケーブル端部の絶縁層を除去したとき、撚
線がばらけず集束性が良いか否かで判断した。
【表】
第3表に示す測定結果から分かるように導体が
OTAであるものを除いて本発明に係るケーブル
(試料番号6、7、8、10)は比較例(試料番号
1、2、3、5)に比べてより可撓性に富んだも
のである。試料番号1と6及び4と9を比較する
と、導体の剛性が高い場合にはケーブルの可撓性
は導体により定まり、従つてケーブルの可撓性を
高めるには絶縁体、導体共に可撓性に富むものを
用いることが好ましい。試料番号10のケーブル
は、合成樹脂コーデイングによる一括化導体を使
用しているため、作業性を損なわずに可撓性が向
上している。
OTAであるものを除いて本発明に係るケーブル
(試料番号6、7、8、10)は比較例(試料番号
1、2、3、5)に比べてより可撓性に富んだも
のである。試料番号1と6及び4と9を比較する
と、導体の剛性が高い場合にはケーブルの可撓性
は導体により定まり、従つてケーブルの可撓性を
高めるには絶縁体、導体共に可撓性に富むものを
用いることが好ましい。試料番号10のケーブル
は、合成樹脂コーデイングによる一括化導体を使
用しているため、作業性を損なわずに可撓性が向
上している。
第1図は、本発明による電気ケーブルの一例を
示す斜視断面図、第2図は実施例2における試験
法を説明するための説明図である。 1……電気ケーブル、2……一括化導体、3…
…絶縁層、4……素線、5……撚線、6……結合
材。
示す斜視断面図、第2図は実施例2における試験
法を説明するための説明図である。 1……電気ケーブル、2……一括化導体、3…
…絶縁層、4……素線、5……撚線、6……結合
材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 撚線の外周を絶縁性混和物で被覆してなる電
気ケーブルにおいて、前記絶縁性混和物は、平均
重合度が2500〜3000であるエチレン塩化ビニル共
重合体をベースポリマーとし、このベースポリマ
ー100重量部に対して、可塑剤60〜80重量部と、
安定剤8〜10重量部と、体積抵抗率向上剤10〜20
重量部とを混合してなるものであることを特徴と
する電気ケーブル。 2 前記撚線が、複数の素線を樹脂結合材を介し
て結合してなる一括化導体であることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項に記載の電気ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10749883A JPS605A (ja) | 1983-06-15 | 1983-06-15 | 電気ケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10749883A JPS605A (ja) | 1983-06-15 | 1983-06-15 | 電気ケ−ブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS605A JPS605A (ja) | 1985-01-05 |
| JPH0318282B2 true JPH0318282B2 (ja) | 1991-03-12 |
Family
ID=14460727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10749883A Granted JPS605A (ja) | 1983-06-15 | 1983-06-15 | 電気ケ−ブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS605A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6046636U (ja) * | 1983-09-05 | 1985-04-02 | オムロン株式会社 | 多極リレ− |
| US4698511A (en) * | 1984-11-08 | 1987-10-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Document sheet size or position recognition device |
| US4620124A (en) * | 1984-12-21 | 1986-10-28 | General Electric Company | Synchronously operable electrical current switching apparatus having increased contact separation in the open position and increased contact closing force in the closed position |
| US4819126A (en) * | 1988-05-19 | 1989-04-04 | Pacific Bell | Piezoelectic relay module to be utilized in an appliance or the like |
| US5388626A (en) * | 1991-06-17 | 1995-02-14 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Radial tire |
-
1983
- 1983-06-15 JP JP10749883A patent/JPS605A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS605A (ja) | 1985-01-05 |
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