JPH0319624Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0319624Y2 JPH0319624Y2 JP1986099822U JP9982286U JPH0319624Y2 JP H0319624 Y2 JPH0319624 Y2 JP H0319624Y2 JP 1986099822 U JP1986099822 U JP 1986099822U JP 9982286 U JP9982286 U JP 9982286U JP H0319624 Y2 JPH0319624 Y2 JP H0319624Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- friction material
- rotating body
- coating layer
- braking member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案は回転体に摩擦材付きの制動部材を押し
付けて制動する制動部材に関するものである。
付けて制動する制動部材に関するものである。
〈従来の技術〉
一般に制動部材は、回転体との良好な摩擦係合
状態を得るために、摩擦材を裏金に接着やリベツ
トで一体化した後、裏金が支持される支持面等を
基準面として摩擦材の制動面に研摩加工を施して
いる。
状態を得るために、摩擦材を裏金に接着やリベツ
トで一体化した後、裏金が支持される支持面等を
基準面として摩擦材の制動面に研摩加工を施して
いる。
しかしながら、摩擦材の制動面を鏡面状態に研
摩して加工することは至難であり、通常微細な凹
凸状を呈する。
摩して加工することは至難であり、通常微細な凹
凸状を呈する。
そのため、摩擦材と回転体の初期の接触面積が
安定時の接触面積に比べて小さく、ブレーキの効
きが大幅に低いという問題があつた。
安定時の接触面積に比べて小さく、ブレーキの効
きが大幅に低いという問題があつた。
特にパーキング専用のブレーキにあつては、前
記制動面の当りが長期に渡つて付きにくいので、
組立直後にすり合わせを行わねばならず、多大の
工数を要しているのが現状である。
記制動面の当りが長期に渡つて付きにくいので、
組立直後にすり合わせを行わねばならず、多大の
工数を要しているのが現状である。
そのため、従来から表面研摩した摩擦材の制動
面に摩擦係数の高い粉体を塗布したり、あるいは
実開昭53−11441号公報に開示されているように
予め表面を研摩処理した制動面の全面に樹脂被膜
を被覆する等の対策が試みられている。
面に摩擦係数の高い粉体を塗布したり、あるいは
実開昭53−11441号公報に開示されているように
予め表面を研摩処理した制動面の全面に樹脂被膜
を被覆する等の対策が試みられている。
〈本考案が解決しようとする問題点〉
前者の方法にあつては粉体の均一な塗布が困難
であり、しかも粉体の脱落防止手段が別途必要に
なる。
であり、しかも粉体の脱落防止手段が別途必要に
なる。
また、後者の方法の場合は制動面と回転体の被
制動面との整列が悪くなつたり、制動面の回転体
回入、回出端縁に溜りができると、回転体の正転
時、逆転時とも食い込み現象を誘発して制動効果
がバラツキ易く、かつ摩擦材を裏金にリベツト止
めする場合には、緩みを生じ易い等々の弊害を招
いた。
制動面との整列が悪くなつたり、制動面の回転体
回入、回出端縁に溜りができると、回転体の正転
時、逆転時とも食い込み現象を誘発して制動効果
がバラツキ易く、かつ摩擦材を裏金にリベツト止
めする場合には、緩みを生じ易い等々の弊害を招
いた。
また従来クラツチ盤などの摩擦材の表面にコロ
イド状の無機質の被膜を形成して摩擦係数の向上
を図る技術が特開昭61−140631号に開示されてい
る。
イド状の無機質の被膜を形成して摩擦係数の向上
を図る技術が特開昭61−140631号に開示されてい
る。
無機質の被膜は一般に硬質で耐摩耗性を有して
いるため、引例の被膜層を制動部材の摩擦材の表
面に被覆すると、つぎのような問題が発生する。
いるため、引例の被膜層を制動部材の摩擦材の表
面に被覆すると、つぎのような問題が発生する。
まず一つは被膜層が回転体の摺動面の摩耗を早
めると共に摺動面を傷つける危険が高い。
めると共に摺動面を傷つける危険が高い。
また摺動により脱落した硬質の被膜材が散乱
し、前記以外の摺動部や回転部に付着して摩耗や
抵抗増を誘発するおそれがある。
し、前記以外の摺動部や回転部に付着して摩耗や
抵抗増を誘発するおそれがある。
これに加えて被膜層が摩耗し難いため、早期に
摩擦材と回転体間との本来の摩擦が得られない。
摩擦材と回転体間との本来の摩擦が得られない。
したがつて、無機質の被膜層を制動部材に被覆
すると上記の重大な問題を生じることから、制動
部材に採用できない。
すると上記の重大な問題を生じることから、制動
部材に採用できない。
〈本考案の目的〉
本考案は以上の点に鑑みて成されたもので、そ
の目的とするところは制動部材の食い込み現象の
防止と初期からの制動効果の安定化が図れ、しか
も加工が容易な制動部材を提供することにある。
の目的とするところは制動部材の食い込み現象の
防止と初期からの制動効果の安定化が図れ、しか
も加工が容易な制動部材を提供することにある。
〈本考案の構成〉
以下、図面を参照しながら本考案に係る実施例
を説明する。
を説明する。
〈イ〉 制動部材
第1,2図に制動部材1の一例を示す。
この制動部材1はリム2とウエブ3と摩擦材4
および摩擦材4の表面に被覆した、被膜層5で構
成される。
および摩擦材4の表面に被覆した、被膜層5で構
成される。
リム2とウエブ3は通常溶接にて断面T字状に
形成され、摩擦材4はリム2の外周に接着やリベ
ツト等で固定される。
形成され、摩擦材4はリム2の外周に接着やリベ
ツト等で固定される。
そして、摩擦材4の制動面6である外周面はそ
の後工程において、リム2のニブ7の3箇所を基
準面として、図示しない回転体の被制動面の半径
より僅かに小さく研摩される。
の後工程において、リム2のニブ7の3箇所を基
準面として、図示しない回転体の被制動面の半径
より僅かに小さく研摩される。
さらに摩擦材4の周方向に沿つた両端部を除く
中間部分に合成樹脂による被膜層5を被覆する。
中間部分に合成樹脂による被膜層5を被覆する。
〈ロ〉 被膜層
被膜層5は例えば合成樹脂の溶液を塗布乾燥さ
せて形成できる。
せて形成できる。
本実施例では、被膜層5を3.5%〜4.0%のイソ
シアネートとトルエン、キシレン、酢酸エチル、
酢酸ブチルを溶剤として合成したウレタンドープ
を使用した場合について説明する。
シアネートとトルエン、キシレン、酢酸エチル、
酢酸ブチルを溶剤として合成したウレタンドープ
を使用した場合について説明する。
この被膜層5は前記したように制動面6の全面
に塗布せずに、制動面6の周方向に沿つた両端部
を除く中間部分に薄く塗布して形成することを特
徴の一つとする。
に塗布せずに、制動面6の周方向に沿つた両端部
を除く中間部分に薄く塗布して形成することを特
徴の一つとする。
すなわち、被膜層5の形成範囲をこのように限
定したのはつぎの理由による。
定したのはつぎの理由による。
制動部材1は走行中の振動や組み付け誤差によ
り回転体に対して偏当りする場合がある。
り回転体に対して偏当りする場合がある。
そのため、被膜層5が制動面6の全面に被覆し
てあると、制動部材1の制動面6の端部がその中
央部に先行して回転体に圧接して、所謂食い込み
現象(セルフロツク)を発生し易い。
てあると、制動部材1の制動面6の端部がその中
央部に先行して回転体に圧接して、所謂食い込み
現象(セルフロツク)を発生し易い。
従つて、被膜層5を制動面6の両端部を除く中
間部に形成しておけば、制動部材1が偏当りして
いる場合であつても食い込み現象を防止して、か
つ安定した初期制動を図ることができるからであ
る。
間部に形成しておけば、制動部材1が偏当りして
いる場合であつても食い込み現象を防止して、か
つ安定した初期制動を図ることができるからであ
る。
本実施例では摩擦材4の長手方向の両端部を除
いた中間部に被膜層5を形成した場合について説
明するが、被膜層5の形成位置および形成幅はブ
レーキの制動方式によつても異なるが、制動部材
1と回転体の剛性や効きの要求値等を考慮して決
定する。
いた中間部に被膜層5を形成した場合について説
明するが、被膜層5の形成位置および形成幅はブ
レーキの制動方式によつても異なるが、制動部材
1と回転体の剛性や効きの要求値等を考慮して決
定する。
〈ハ〉 制動試験
今、ブレーキ径170mm、石綿系摩擦材4の張角
120°のドラムブレーキを2個用意し、一方はその
まま何ら加工を加えずに従来の供試体Aとする。
120°のドラムブレーキを2個用意し、一方はその
まま何ら加工を加えずに従来の供試体Aとする。
もう一方のドラムブレーキの摩擦材4は、制動
面6の中間部に長さ100mm程度の被膜層5を被覆
して形成して供試体Bとする。
面6の中間部に長さ100mm程度の被膜層5を被覆
して形成して供試体Bとする。
これらの両供試体A,Bを試験機にかけ、静的
に5秒程度引きずり、その回数と摩擦係数の変化
を測定した。
に5秒程度引きずり、その回数と摩擦係数の変化
を測定した。
〈ニ〉 試験結果
前記試験の試験結果を第3図に示す。
実線は本考案に係る制動部材1を組み込んだ供
試体Bの試験結果であり、破線は従来品である供
試体Aの試験結果である。
試体Bの試験結果であり、破線は従来品である供
試体Aの試験結果である。
同図で明らかなように、摩擦材4の表面の中間
部に被膜層5を形成した供試体Bは初めからかな
り高い値が得られる。
部に被膜層5を形成した供試体Bは初めからかな
り高い値が得られる。
また被膜層5を形成しない供試体Aは、初期の
効きが本考案の約半分であることが明らかとなつ
た。
効きが本考案の約半分であることが明らかとなつ
た。
なお、図中最上位の実線は安定時における摩擦
係数を表わしたもので、その摩擦係数は0.42であ
る。
係数を表わしたもので、その摩擦係数は0.42であ
る。
〈その他の実施例〉
以上はドラムブレーキについて説明したが、回
転体であるロータの両側で制動部材である一対の
パツドを圧接して制動するデイスクブレーキに適
用することも可能である。
転体であるロータの両側で制動部材である一対の
パツドを圧接して制動するデイスクブレーキに適
用することも可能である。
すなわち、走行中の振動や組み付け誤差により
ロータとパツドの対向距離が変化していると、パ
ツドのロータの摺動面に圧接して、所謂食い込み
現象(セルフロツク)や引摺りが発生する。
ロータとパツドの対向距離が変化していると、パ
ツドのロータの摺動面に圧接して、所謂食い込み
現象(セルフロツク)や引摺りが発生する。
そこでパツド表面の周方向の両端部を除く中間
部に合成樹脂の被膜を形成しておくことで、食い
込み現象や引摺りに対処できる。
部に合成樹脂の被膜を形成しておくことで、食い
込み現象や引摺りに対処できる。
〈本考案の効果〉
本考案は上述した通りであるから、下記のよう
な効果を得ることができる。
な効果を得ることができる。
(イ) 制動面の凹部に均一に塗布できるので、この
分、使い始めの効きが向上し、例えば、車両等
になつてからの馴らし運転が不要である。
分、使い始めの効きが向上し、例えば、車両等
になつてからの馴らし運転が不要である。
(ロ) 被膜層はハケ塗りやスプレー塗布で簡単に被
覆できるので、流れ作業、間欠作業を問わずそ
の作業が簡単であり、そのうえ触手時間も15分
程と短いので取り扱い性がよい。
覆できるので、流れ作業、間欠作業を問わずそ
の作業が簡単であり、そのうえ触手時間も15分
程と短いので取り扱い性がよい。
(ハ) 摩擦材表面の周方向に沿つた両端部を除く中
間部に合成樹脂の被膜層を形成してある。
間部に合成樹脂の被膜層を形成してある。
そのため、走行中の振動や組み付け誤差によ
り制動部材が回転体に対して如何なる方向に偏
寄していても、摩擦材の中央部を端部に先行し
て回転体に圧接できる。
り制動部材が回転体に対して如何なる方向に偏
寄していても、摩擦材の中央部を端部に先行し
て回転体に圧接できる。
そのため、食い込み現象や引摺りの心配がな
い。
い。
(ニ) 合成樹脂の弾力により回転体との密着性が良
好となる。
好となる。
特に合成樹脂の被膜層が制動部材の摩擦材や
回転体の製造誤差を吸収して初期制動の安定化
がより図れる。
回転体の製造誤差を吸収して初期制動の安定化
がより図れる。
(ホ) 合成樹脂が数回の制動によつて摩耗するた
め、回転体と摩擦材との本来の摩擦が早期に得
られる。
め、回転体と摩擦材との本来の摩擦が早期に得
られる。
(ヘ) 摩耗した合成樹脂が回転体の表面を傷つける
心配がない。
心配がない。
(ト) 従来の加工工程や設備を変更しなくともよい
ので、接着やリベツト締め等品質上の二次的弊
害がない。
ので、接着やリベツト締め等品質上の二次的弊
害がない。
第1図:ドラムブレーキに用いられるブレーキ
シユーの斜視図、第2図:第1図の−断面
図、第3図:摩擦係数と引きずり回数の関係図。
シユーの斜視図、第2図:第1図の−断面
図、第3図:摩擦係数と引きずり回数の関係図。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 回転する回転体に相対向して配置され、回転体
の表面に圧接して制動する摩擦材を剛性材の表面
に固着して構成する制動部材において、 前記摩擦材表面の周方向に沿つた両端部を除く
中間部に合成樹脂の被膜層を形成したことを特徴
とする、 制動部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986099822U JPH0319624Y2 (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986099822U JPH0319624Y2 (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS636237U JPS636237U (ja) | 1988-01-16 |
| JPH0319624Y2 true JPH0319624Y2 (ja) | 1991-04-25 |
Family
ID=30969057
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986099822U Expired JPH0319624Y2 (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0319624Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61140631A (ja) * | 1984-12-12 | 1986-06-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 摩擦材 |
-
1986
- 1986-07-01 JP JP1986099822U patent/JPH0319624Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS636237U (ja) | 1988-01-16 |
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