JPH03210339A - 二軸配向熱可塑性樹脂フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

二軸配向熱可塑性樹脂フィルムおよびその製造方法

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JPH03210339A
JPH03210339A JP521590A JP521590A JPH03210339A JP H03210339 A JPH03210339 A JP H03210339A JP 521590 A JP521590 A JP 521590A JP 521590 A JP521590 A JP 521590A JP H03210339 A JPH03210339 A JP H03210339A
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film
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、二軸配向熱可塑性樹脂フィルムおよびその製
造方法に関するものである。
[従来の技術] 二軸配向熱可塑性樹脂フィルムとしては少なくとも片面
の走行性が改良されたフィルムが知られている(例えば
、特開昭59−01818号公報等)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の二軸配向熱可塑性樹脂フィル
ムでは、例えば、磁気媒体用途における磁性層塗布、カ
レンダー工程、あるいは、できたビデオテープ等をダビ
ングしてソフトテープ等を製造する工程等の工程速度の
増大に伴い、接触するロールやガイドでフィルム表面に
傷がつくという欠点があった。また、従来のものでは、
上記ダビング時の画質低下のために、ビデオテープにし
た時の画質、すなわち、S/N (シグナル/ノイズ比
)も不十分という欠点があった。
本発明はかかる課題を解決し、特に高速工程でフィルム
に傷がつきに<<(以下耐スクラッチ性に優れるという
)、シかもダビング時の画質低下の少ない(以下耐ダビ
ング性に優れるという)二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、官能基を有する
架橋高分子粒子を含有する熱可塑性樹脂Aを主成分とす
るフィルムであって、該粒子の平均粒径がフィルム厚さ
の0.2〜5倍、該粒子の含有量が0.5〜20重量%
であることを特徴とする厚さ0.01〜3μmの二軸配
向熱可塑性樹脂フィルム、および、熱可塑性樹脂Aに官
能基を有する架橋高分子粒子を含有せしめる方法におい
て、ベント式成形機を用いて熱可塑性樹脂Aに該架橋高
分子粒子の水および/または沸点200℃以下の有機化
合物スラリーを添加することにより含有せしめることを
特徴とする前記二軸配向熱可塑性樹脂フィルムの製造方
法とするものである。
本発明を構成する熱可塑性樹脂Aはポリエステル、ポリ
オレフィン、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィドな
ど特に限定されないが、特に、ポリエステル、なかでも
、エチレンテレフタレート、エチレンα、β−ビス(2
−クロルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシ
レート、エチレン2,6−ナフタレート単位から選ばれ
た少なくとも一種の構造単位を主要構成成分とする場合
に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となる
ので望ましい。また、本発明を構成する熱可塑性樹脂A
は結晶性、あるいは溶融時光学異方性である場合に耐ス
クラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるのでき
わめて望ましい。ここでいう結晶性とはいわゆる非晶質
でないことを示すものであり、定量的には結晶化パラメ
ータにおける冷結晶化温度Tccが検出され、かつ結晶
化パラメータΔTcgが150℃以下のものである。さ
らに、示差走査熱量計で測定された融解熱(融解エンタ
ルピー変化)が7.5cal/g以上の結晶性を示す場
合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好とな
るのできわめて望ましい。また、エチレンテレフタレー
トを主要構成成分とするポリエステルの場合に耐ダビン
グ性、耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に望
ましい。なお、本発明を阻害しない範囲内で、2種以上
の熱可塑性樹脂を混合しても良いし、共重合ポリマを用
いても良い。
本発明のフィルムは、前記熱可塑性樹脂Aに官能基を有
する架橋高分子粒子が含有されていることが必要である
該架橋高分子粒子としては、一般に分子中に唯一の脂肪
族の不飽和結合を有するモノビニル化合物(A)と、架
橋剤として分子中に2個以上の脂肪族の不飽和結合を有
する化合物(B)との共重合体が挙げられるが、これら
に限定されるものではなく、不溶、不融の架橋高分子粒
子であれば如何なるものでもよい。
化合物(A)の例としては、スチ1/ン、α−メチルス
チレン、フルオロスチレン、ビニルビリンなどの芳香族
モノビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどのシアン化ビニル化合物、ブチルアクリレート
、2−エチルへキシルアクリレート、メチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルア
クリレート、N、N″−ジメチルアミノエチルアクリレ
ートなどのアクリル酸エステルモノマー、ブチルメタク
リレート、2−エチルへキシルメタクリレート、メチル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
、グリシジルメタクリレート、N、N”−ジメチルアミ
ノエチルメタクリレ−1・などのメタクリル酸エステル
モノマー、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イ
タコン酸などのモノまたはジカルボン酸およびジカルボ
ン酸の酸無水物、アクリルアミド、メタクリルアミドな
どのアミド系モノマーを用いることができる。なかでも
スチレン、α−メチルスチレンおよびp−メチルスチレ
ンが好ましい。
化合物(B)の例としては、ジビニルベンゼン化合物、
あるいはトリメチロールプロパントリアクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、あるいはポ
リエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレング
リコールジメタクリレート、1.3−ブチレングリコー
ルジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート
、トリメチロールプロパントリメタクリレートなどの多
価アクリレートおよびメタクリレートが挙げられる。以
上のうち、特にジビニルベンゼン、エチレングリコール
ジメタクリレートまたはトリメチロールプロパントリメ
タクリレートを用いることが好ましい。
これら化合物(A)、  (B)はそれぞれ2種以上を
混合して用いることもできる。
本発明の架橋高分子粒子の組成として好ましいものを例
示すると、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル−ジビニルベンセン共重合体、
スチレン−メチルメタクリレート−ジビニルベンゼン共
重合体などが挙げられる。なかでもスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体は耐熱性の点で特に好ましい。
本発明では、架橋高分子粒子が官能基を有することが必
要である。すなわち、熱可塑性樹脂との親和性を向上さ
せる官能基が必要である。かかる官能基の種類は特に制
限はないが、例えばカルボキシル基、水酸基、スルホン
基、エステル基等を挙げることができる。なかでも、そ
れらの金属塩が熱可塑性樹脂との親和性が向上するので
好ましく、特にカルボキシル基の金属塩が好ましい。さ
らに、粒子の耐熱性の点から、−度高架橋の母体となる
粒子を製造し、その母体粒子の表面に官能基を導入する
ことが好ましい。例えば、カルボキシル基の金属塩を導
入する場合、母体粒子としてスチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体を用いて、ジビニルベンゼンにより高度に架
橋した粒子を製造し、その後メタクリル酸により粒子表
面にカルボキシル基を導入する。そして粒子製造系内を
アルカリ側にすることで粒子表面に−COONaの官能
基が導入される。これらの官能基を導入するためのモノ
マー量は母粒子に対して0.01〜20重量%が好まし
く、0.1〜10重量%がさらに好ましい。
また、架橋高分子粒子のスラリー中には、粒子製造法上
必要なドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸ナトリウムなどのアニオン系界面活性剤、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレング
リコールモノステアレートなどのノニオン系界面活性剤
、ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロー
ス等の保護剤を含む方が粒子分散性の点から好ましい。
さらに、本発明の架橋高分子粒子の耐熱性に関し、熱天
秤による熱分解温度(10%減量温度)が380℃以上
の耐熱性を有する粒子が好ましく、さらに好ましくは4
00℃以上、特に好ましくは410℃以上である。38
0℃未満ではポリマ製造時、溶融成形時あるいは成形品
の回収再利用時に粒子が凝集して耐スクラッチ性、耐ダ
ビング性が悪化し好ましくない。このような耐熱性を有
するためには、化合物(B)の架橋剤により高度に架橋
する必要がある。架橋剤の種類は特に限定はないが、中
でもジビニルベンゼンが好ましく、モノマーに対して純
粋なジビニルベンゼンとして12重量%以上必要で、好
ましくは35重量%以上、さらに好ましくは55重量%
以上である。
本発明の熱可塑性樹脂Aに含有される前記架橋高分子に
よる粒子は、粒径比(粒子の長径/短径)が1.0〜1
.3の粒子、特に、球形状の粒子の場合に耐スクラッチ
性がより一層良好となるので望ましい。
また、本発明の熱可塑性樹脂A中の架橋高分子粒子は相
対標準偏差が0. 5以下、好ましくは0゜4以下の場
合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好とな
るので望ましい。
該架橋高分子粒子の大きさは、フィルム中での平均粒径
が熱可塑性樹脂Aよりなるフィルムの厚さの0.2〜5
倍、好ましくは0. 5〜5倍、さらに好ましくは1.
1〜3倍の範囲であることが必要である。平均粒径/フ
ィルム厚さ比が上記の範囲より小さいと耐スクラッチ性
が不良となり、逆に大きくても耐スクラッチ性、耐ダビ
ング性が不良となるので好ましくない。
また熱可塑性樹脂A中の該架橋高分子粒子の平均粒径(
直径)が0.01〜1μm、特に0.02〜0.5μm
の範囲である場合に、耐スクラッチ性、耐ダビング性が
より一層良好となるので望ましい。
本発明の熱可塑性樹脂A中の該架橋高分子粒子の含有量
は0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、さ
らに好ましくは1.5〜8重量%であることが必要であ
る。粒子の含有量が上記の範囲より少なくても、逆に大
きくても耐スクラッチ性が不良となるので好ましくない
本発明フィルムは上記熱可塑性樹脂Aと架橋高分子粒子
からなる組成物を主要成分とするが、本発明の目的を阻
害しない範囲内で、他種ポリマをブレンドしてもよいし
、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤など
の有機添加剤が通常添加される程度添加されていてもよ
い。
本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せしめたフィル
ムである。−軸あるいは無配向フィルムでは耐スクラッ
チ性が不良となるので好ましくない。この配向の程度は
特に限定されないが、高分子の分子配向の程度の目安で
あるヤング率が長平方向、幅方向ともに3501<g/
 mm2以上である場合に耐スクラッチ性がより一層良
好となるのできわめて望ましい。分子配向の程度の目安
であるヤング率の上限は特に限定されないが、通常、1
500kg/mm2程度が製造上の限界である。
また、本発明フィルムは、ヤング率が上記範囲内であっ
ても、フィルムの厚さ方向の一部分、例えば、表層付近
のポリマ分子の配向が無配向、あるいは、−軸配向にな
っていない、すなわち、厚さ方向の全部分の分子配向が
二軸配向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性が
より一層良好となるので特に望ましい。
特にアツベ屈折率計、レーザーを用いた屈折率計、全反
射レーザーラマン法などによって測定される分子配向が
、表面、裏面ともに二軸配向である場合に耐スクラッチ
性、耐ダビング性がより一層良好となるので特に望まし
い。
さらに熱可塑性樹脂Aが結晶性ポリエステルであり、そ
の表面の全反射ラマン結晶化指数が20cm −’以下
、好ましくは18cm−’以下、さらに好ましくは17
cm−’以下の場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性が
より一層良好となるのできわめて望ましい。
本発明の熱可塑性樹脂Aよりなるフィルムの厚さは0.
01〜3μm、好ましくは0.02〜1μm1さらに好
ましくは0.03〜0.5μmであることが必要である
。フィルム厚さが上記の範囲より小さいと耐ダビング性
が不良となり逆に大きいと耐スクラッチ性が不良となる
ので好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂Aよりなるフィルムの表面に形成
された表面突起の平均突起高さは5〜500nm、好ま
しくは10〜300nm、さらに好ましくは15〜20
0nmの範囲である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング
性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明の熱可塑性樹脂Aよりなるのフィルムの平均突起
間隔は6μm以下、好ましくは4μm以下である場合に
耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるの
で特に望ましい。
本発明フィルムは上述したように、構成する熱可塑性樹
脂Aが結晶性あるいは溶融光学異方性であることがきわ
めて望ましいが、溶融等方性フィルムの場合、結晶化パ
ラメータΔTagが25〜65℃である場合に耐スクラ
ッチ性がより一層良好となるので特に望ましい。
なお熱可塑性樹脂Aがポリエステルの場合には熱可塑性
樹脂A面の厚さ方向屈折率が1.5以下の場合に耐スク
ラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特に
望ましい。さらにフィルムの固有粘度が0.60以上、
特に0.70以上の場合に耐スクラッチ性がより一層良
好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、もちろん単体(単層フィルム)でも
用いられるが、熱可塑性樹脂Bよりなるフィルムの少な
くとも片面に上記熱可塑性樹脂Aよりなるフィルムを積
層した後二軸配向した積層フィルムの形で用いると、機
械的特性が良好となるのみならず、耐スクラッチ性、耐
ダビング性もより一層良好となるのできわめて望ましい
。ここで熱可塑性樹脂AとBは同じ種類でも、異なるも
のでも良い。
熱可塑性樹脂Bとしては結晶性ポリマが望ましく、特に
、結晶性パラメータΔTcgが20〜100℃の範囲の
場合に、耐ダビング性がより一層良好となるので望まし
い。具体例として、ポリエステル、ポリアミド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリオレフィンが挙げられるが、
ポリエステルの場合に耐ダビング性がより一層良好とな
るので特に望ましい。また、ポリエステルとしては、エ
チレンテレフタレート、エチレンα、β−ビス(2−ク
ロルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレー
ト、エチレン2.6−ナフタレート単位がら選ばれた少
なくとも一種の構造単位を主要構成成分とする場合に耐
ダビング性が特に良好となるので望ましい。ただし、本
発明を阻害しない範囲内、望ましい結晶性を損なわない
範囲内で、好ましくは5モル%以内であれば他成分が共
重合されていてもよい。
本発明の熱可塑性樹脂Bにも、本発明の目的を阻害しな
い範囲内で、他種ポリマをブレンドしてもよいし、また
酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤などの有機
添加剤が通常添加される程度添加されていてもよい。
熱可塑性樹脂Bのフィルム中には粒子を含有している必
要は特にないが、平均粒径が0.01〜211 m %
特に0. 02〜0. 5μmの粒子が0゜001〜0
.5重量%、特に0.005〜0.3重量%含有されて
いると、耐スクラッチ性がより一層良好となるのできわ
めて望ましい。含有する粒子の種類は限定されないが、
熱可塑性樹脂Aに望ましく用いられるものを使用するこ
とが望ましい。熱可塑性樹脂AとBに含有する粒子の種
類、大きさは同じでも異なっていても良い。
上記熱可塑性樹脂Aと熱可塑性樹脂Bの結晶化パラメー
タΔTagの差(A−B)は特に限定されないが、−3
0〜+20℃の場合に、耐スクラッチ性、耐ダビング性
がより一層良好となるので特に望ましい。
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、本発明の官能基を有する架橋高分子粒子は公知の
製造方法によって得られるものを用いることができる。
公知の製造方法としては、以下のような例えば乳化重合
による方法がある。
■ ソープフリー重合法、すなわち乳化剤を使用しない
か、あるいは極めて少量の乳化剤を用いて重合する方法
■ 乳化重合に先だって重合系内へ重合体粒子を添加し
ておいて乳化重合させるシード重合法。
■ 単量体成分の一部を乳化重合させ、その重合系内で
残りの単量体を重合させるコアーシェル重合方法。
■ 特開昭54−97582号公報、および特開昭54
−126288号公報に示されているニーゲルスタット
等による重合方法。
■ ■の方法において膨潤助剤を用いない重合方法。
上記のうち、特に■および■の方法が均一な粒度分布を
もつ球形状架橋高分子粒子を得ることができるので好ま
しい。
上記架橋高分子粒子の表面に官能基を導入した後、熱可
塑性樹脂Aに該架橋高分子粒子を含有せしめる方法とし
ては、ベント式成形機において、熱可塑性樹脂Aに架橋
高分子粒子の水および/または沸点200℃以下の有機
化合物スラリーを添加する方法が本発明範囲の厚さと平
均粒径の関係、含有量のフィルムを得るのにきわめて有
効である。
上記架橋高分子粒子の含有量を調節する方法としては、
上記方法で高濃度マスターを作っておき、それを製膜時
に粒子を実質的に含有しない熱可塑性樹脂で希釈して架
橋高分子粒子の含有量を調節する方法が有効である。
かくして、上記架橋高分子粒子を所定量含有するベレッ
トを必要に応じて乾燥したのち、公知の溶融押出機に供
給し、熱可塑性樹脂の融点以上、分解点以下でスリット
状のダイからシート状に押出し、キャスティングロール
上で冷却固化せしめて未延伸フィルムを作る。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を3段階以上に分けて、総縦延伸倍率を3
.0〜6.5倍で行なう方法は本発明範囲の厚さと平均
粒径の関係、含有量のフィルムを得るのに有効である。
ただし、熱可塑性樹脂が溶融光学異方性樹脂である場合
は長手方向延伸倍率は1.0〜1.1倍が適切である。
長手方向延伸温度は熱可塑性樹脂の種類によって異なり
一概には言えないが、通常、その1段目を50〜130
℃とし、2段目以降はそれより高くすることが本発明範
囲の厚さと平均粒径の関係、含有量、望ましい範囲の配
向状態のフィルムを得るのに有効である。長手方向延伸
速度は5,000〜50. [100%/分の範囲が好
適である。
幅方向の延伸方法としてはステンタを用いる方法が一般
的である。延伸倍率は、3.0〜5.0倍の範囲が適当
である。幅方向の延伸速度は、1000〜20.000
%/分、温度は80〜160℃の範囲が好適である。次
にこの延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理温
度は170〜200 ℃、特に170〜190℃、時間
は0.5〜60秒の範囲が好適である。
次に、熱可塑性樹脂Bよりなるフィルムの少なくとも片
面に熱可塑性樹脂Aよりなるフィルムを積層する方法と
しては、次の方法が有効である。
所定の熱可塑性樹脂へ組成物と熱可塑性樹脂B(A、B
は同種、異種どちらでもよい)を公知の溶融積層用押出
機に供給し、スリット状のダイからシート状に押出し、
キャスティングロール上で冷却固化せしめて未延伸フィ
ルムを作る。すなわち、2または3台の押出し機、2ま
たは3層のマニホールドまたは合流ブロックを用いて、
熱可塑性樹脂A、Bを積層し、口金から2または3層の
シートを押し出し、キャスティングロールで冷却して未
延伸フィルムを作る。この場合、熱可塑性樹脂Aのポリ
マ流路に、スタティックミキサーギヤポンプを設置する
方法は本発明範囲の厚さと平均粒径の関係、含有量のフ
ィルムを得るのに有効である。また、熱可塑性樹脂A側
の押し出し機の溶融温度を熱可塑性樹脂B側より10〜
40℃高くすることが本発明範囲の厚さと平均粒径の関
係、含有量、望ましい範囲の配向状態のフィルムを得る
のに有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る方法のポイントは、基本的に上述した単層フィルムと
同様である。ただし、積層フィルムの場合の延伸温度の
設定は熱可塑性樹脂Aを基準として設定する必要がある
。さらに2層積層フィルムの熱処理工程は、熱可塑性樹
脂A層に吹き付ける熱風温度を熱可塑性樹脂B履よりも
3〜20℃低くすることが本発明範囲の厚さと平均粒径
の関係、含有量、望ましい範囲の配向状態のフィルムを
得るのに有効である。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1)粒子の平均粒径 フィルムから熱可塑性樹脂をプラズマ低温灰化処理法で
除去し粒子を露出させる。処理条件は熱可塑性樹脂は灰
化されるが粒子はダメージを受けない条件を選択する。
これを走査型電子顕微鏡で粒子数5000個以上を観察
し、粒子画像を画像処理装置で処理し、次式で求めた数
平均径りを平均粒径とした。
D=ΣDi/N ここで、Diは粒子の円相当径、Nは個数である。
(2)粒径比 上記(1)の測定において個々の粒子の長径の平均値/
短径の平均値の比である。
すなわち、下式で求められる。
長径=ΣDli/N 短径=ΣD2i/N D l i s D 2 +はそれぞれ個々の粒子の長
径(最大径)、短径(最短径)、Nは総個数である。
(3)粒径の相対標準偏差 上記(1)の方法で測定された個々の粒径り平均径D1
粒子総数Nから計算される標準偏差σ(=(Σ(Di 
−D) 2/N) ”’ )を平均径りで割った値(σ
/D)で表わした。
(4)粒子の含有量 熱可塑性樹脂は溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択し
、粒子を熱可塑性樹脂から遠心分離し、粒子の全体重量
に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。場
合によっては赤外分光法の併用も有効である。
(5)粒子の熱分解温度 窒素雰囲気下、昇温速度20°(::/minでの熱天
秤減量曲線を測定した。10%減量温度を熱分解温度と
した。
(6)結晶化パラメータΔTcg、融解熱示差走査熱量
計を用いて測定した。測定条件は次の通りである。すな
わち、試料10+ngを示差走査熱量計にセットし、3
00℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷す
る。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点
Tgを検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態からの
結晶化発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度Tccとし
た。さらに昇温を続け、融解ピークから融解熱を求めた
。ここでTccとTgの差(Tcc−Tg)を結晶化パ
ラメータΔTcgと定義した。
(7)表面の分子配向(屈折率)、表面の全反射ラマン
結晶化指数 ナトリウムD線(589nm)を光源として、アツベ屈
折率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレ
ンを用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの
二軸配向性は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN
1、N2、N3とした時、(Nl −N2 )の絶対値
が0.07以下、かつ、N3 / [(Nl +N2 
)/2コが0.95以下であることをひとつの基準とで
きる。また、レーザー型屈折率計を用いて屈折率を測定
しても良い。さらに、この方法では測定が難しい場合は
全反射レーザーラマン法を用いることもできる。
レーザー全反射ラマンの測定は、Jobin−Yvon
社製Ramanor U −1000ラマンシステムに
より、全反射ラマンスペクトルを測定し、例えばPUT
の場合では、1615cm−’ (ベンゼン環の骨格振
動)と1730cm−’(カルボニル基の伸縮振動)の
バンド強度比の偏光測定比(Y Y/X X比など。こ
こでYY:レーザーの偏光方向をYにしてYに対して平
行なうマン光検出、XX:レーザーの偏光方向をXにし
てXに対して平行なうマン光検出)が分子配向と対応す
ることを利用できる。ポリマの二軸配向性はラマン測定
から得られたパラメータを長手方向、幅方向の屈折率に
換算して、その絶対値、差などから判定できる。またカ
ルボニル基の伸縮振動である1730cm−’の半価幅
をもって表面の全反射ラマン結晶化指数とした。この場
合の測定条件は次のとおりである。
■光源 アルゴンイオンレーザ−(5145A)■試料のセツテ
ィング フィルム表面を全反射プリズムに圧着させ、レーザのプ
リズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角度)は60
°とした。
■検出器 PM:RC^31034/Photon Counti
ng System([lamamatsu Cl23
0)  (supply 16[10V)■測定条件 5LIT        1000.cunLASER
100rnW GATE TIME     1.0secSCAN 
5PEED     12cF’/minSAMPLI
NG INTERVAL O,2crnREPEAT 
TIME    6 (8)表面突起の平均高さ 2検出器力式の走査型電子顕微鏡と断面測定装置におい
てフィルム表面の平坦面の高さを0として走査した時の
突起の高さ測定値を画像処理装置に送り、画像処理装置
上にフィルム表面突起画像を再構築する。また、この2
値化された個々の突起部分の中で最も高い値をその突起
の高さとし、これを個々の突起について求める。この測
定を場所をかえて500回繰返し、測定された全突起に
ついてその高さの平均値を平均高さとした。走査型電子
顕微鏡の倍率は、1.00Q〜10.000倍の間の値
を選択する。
(9)ヤング率 J l5−Z−1702に規定された方法にしたがって
、インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
°0165%RHにて測定した。
(10)固有粘度[ηコ (単位はd1/g)オルトク
ロロフェノール中、25℃で測定した溶液粘度から下記
式から計算される値を用いる。
すなわち、 ηsP/ c =[η]十K[η]2 ・にこで、η5
.=(溶液粘度/溶媒粘度)−1、Cは溶媒100m1
あたりの溶解ポリマ重量(g/l 00 m、 1 、
通常1.2)、Kはハギンス定数(0,343とする)
。また、溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計を用
いて測定した。
(11)耐スクラッチ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行性試験機を使用して、ガイドビン(表面
粗度:Raで10100n上を走行させる(走行速度1
.ooom/分、走行回数10パス、巻き付は角:60
°、走行張力+65g)。
この時、フィルムに入った傷を顕微鏡で観察し、幅2.
5μm以上の傷がテープ幅あたり2本未満は優、2本以
上10本未満は良、10本以上は不良と判定した。優が
望ましいが、良でも実用的には使用可能である。
(12)耐ダビング性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールにより
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール、
5段)で、温度ニア0°01線圧+200kg/amで
カレンダー処理した後、70℃、48時間キユアリング
する。上記テープ原反を1/2インチにスリットし、パ
ンケーキを作成した。このパンケーキから長さ250m
の長さをVTRカセットに組み込みVTRカセットテー
プとした。
(磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄       :100重量部・塩化
ビニル/酢酸ビニル共重合体:10重量部・ポリウレタ
ンエラストマ   : 10重量部・ポリイソシアネー
ト)     ・  5重量部・レシチン      
       1重量部・メチルエチルケトン    
 : 75重量部・メチルイソブチルケトン   : 
75重量部・トルエン          : 75重
量部・カーボンブラック         2重量部・
ラウリン酸         :1.5重量部このテー
プに家庭用VTRを用いてテレビ試験波形発生器により
100%クロマ信号を記録し、その再生信号からカラー
ビデオノイズ測定器でクロマS/Nを測定しAとした。
また上記と同じ信号を記録したマスターテープのパンケ
ーキを磁界転写方式のビデオソフト高速プリントシステ
ム(スプリンタ)を用いてAを測定したのと同じ試料テ
ープ(未記録)のパンケーキへダビングした後のテープ
のクロマS/Nを上記と同様にして測定し、Bとした。
このダビングによるクロマS/Nの低下(A−B)が3
dB未満の場合は耐ダビング性:優、3dB以上5dB
未満の場合は良、5dB以上は不良と判定した。優が望
ましいが、良でも実用的には使用可能である。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜4、比較例1〜4 エチレングリコールをテレフタル酸ジメチルとエステル
交換反応後、重縮合しく熱可塑性樹脂A)、ベント式成
形機において、上記熱可塑性樹脂Aに種々の表面に官能
基を有する架橋高分子粒子の水および有機化合物スラリ
ーを添加し、平均粒径の異なる官能基を有する架橋高分
子粒子を0.5〜5重量%含有するポリエチレンテレフ
タレート(以下PETと略記する)のペレットを作った
このポリマの固有粘度は0.63であった。また、常法
によって、固有粘度0.64の実質的に粒子を含有しな
いPETを製造し、熱可塑性樹脂Bとした。これらのポ
リマをそれぞれ180℃で6時間減圧乾燥(3Torr
) した。熱可塑性樹脂Aを押出機1に供給し285℃
で溶融し、さらに、熱可塑性樹脂Bを押出機2に供給、
280℃で溶融し、これらのポリマを合流ブロック(フ
ィードブロック)で合流積層し、静電印加キャスト法を
用いて表面温度25℃のキャスティング・ドラムに巻き
つけて冷却固化し、2層構造の未延伸フィルムを作った
。この時、口金スリット間隙/未延伸フィルム厚さの比
を10として未延伸フィルムを作った。また、それぞれ
の押出機の吐出量を調節し総厚さ、熱可塑性樹脂A層の
厚さを調節した。この未延伸フィルムを温度82℃にて
長手方向に3゜5倍延伸した。この延伸は2組ずつのロ
ールの周速差で、4段階で行なった。この−軸延伸フィ
ルムをステンタを用いて延伸速度2.000%/分で1
00℃で幅方向に4.0倍延伸し、定長下で、210℃
にて5秒間熱処理し、総厚さ10μm1熱可塑性樹脂A
層厚さ0.1〜6μmの二軸配向積層フィルムを得た。
これらのフィルムの本発明のパラメータは第1表に示し
たとおりであり、本発明のパラメータが範囲内の場合は
耐スクラッチ性、耐ダビング性は第1表に示したとおり
優または良であったが、そうでない場合は耐スクラッチ
性、耐ダビング性を両立するフィルムは得られなかった
[発明の効果] 本発明は、製法の工夫により、官能基を有する架橋高分
子粒子を含有する熱可塑性樹脂を用いて、粒子の大きさ
とフィルム厚さの関係、含有量、フィルム厚さを特定範
囲としたフィルムあるいはその積層フィルムとしたので
、耐スクラッチ性に優れたフィルムとなり、また磁気記
録媒体用に用いた時の耐ダビング性に優れたフィルムが
得られたものであり、各用途でのフィルム加工速度の増
大に対応できるものである。本発明フィルムの用途は特
に限定されないが、加工工程でのフィルム表面の傷が加
工工程上、製品性能上特に問題となる磁気記録媒体用ベ
ースフィルムとして特に有用である。また、本発明フィ
ルムのうち2層構造のものは熱可塑性樹脂A面が走行面
(磁気記録媒体用では磁性層を塗布しない面、その他の
用途では印刷やその地塗材の塗布などの処理がほどこさ
れない面)として用いることが好ましい。
また、本発明の積層構成を有するフィルムは製膜工程内
で、コーティングなどの操作なしで直接複合積層によっ
て作ったフィルムであり、製膜工程中あるいはその後の
コーティングによって作られる積層フィルムに比べて、
最表層の分子も二軸配向であるため、上述した特性以外
、例えば、表面の耐削れ性もはるかに優れ、しかもコス
ト面、品質の安定性などにおいて有利であるものである

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)官能基を有する架橋高分子粒子を含有する熱可塑
    性樹脂Aを主成分とするフィルムであって、該粒子の平
    均粒径がフィルム厚さの0.2〜5倍、該粒子の含有量
    が0.5〜20重量%であることを特徴とする厚さ0.
    01〜3μmの二軸配向熱可塑性樹脂フィルム。
  2. (2)実質的に粒子を含有しない熱可塑性樹脂Bを主成
    分とするフィルムの少なくとも片面に請求項(1)記載
    の熱可塑性樹脂フィルムを積層してなる二軸配向熱可塑
    性樹脂フィルム。
  3. (3)平均粒径が0.01〜2μmの粒子を0.001
    〜0.5重量%含有する熱可塑性樹脂Bを主成分とする
    フィルムの少なくとも片面に請求項(1)記載の熱可塑
    性樹脂フィルムを積層してなる二軸配向熱可塑性樹脂フ
    ィルム。
  4. (4)熱可塑性樹脂Aに官能基を有する架橋高分子粒子
    を含有せしめる方法において、ベント式成形機を用いて
    熱可塑性樹脂Aに該架橋高分子粒子の水および/または
    沸点200℃以下の有機化合物スラリーを添加すること
    により含有せしめることを特徴とする請求項(1)〜(
    3)のいずれかに記載の二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
    の製造方法。
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