JPH0321489B2 - - Google Patents

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JPH0321489B2
JPH0321489B2 JP18451785A JP18451785A JPH0321489B2 JP H0321489 B2 JPH0321489 B2 JP H0321489B2 JP 18451785 A JP18451785 A JP 18451785A JP 18451785 A JP18451785 A JP 18451785A JP H0321489 B2 JPH0321489 B2 JP H0321489B2
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Soichiro Nobuoka
Takashi Asai
Kazuaki Ato
Kyoji Oodan
Yasuo Bando
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粒子の形状が新規な環状酸化鉄粉末
およびその製法に関するものである。
更に詳しくは、本発明は、環状の形状をしたα
−Fe2O3、Fe3O4、γ−Fe2O3等の酸化鉄粉末お
よびその製法に関するものである。
本発明の環状酸化鉄粉末は、磁性粉およびその
原料等の電子材料、塗膜補強用等の顔料、複合材
料用等の補強材、医療材料等として利用すること
ができる。
〔従来の技術〕
従来、針状、米粒状等の形状をしたα−
Fe2O3、Fe3O4、γ−Fe2O3等の酸化鉄粉末およ
びその製法については多数知られており、酸化鉄
粉末は磁性粉およびその原料、顔料、補強材等と
して利用されている。また強磁性の酸化鉄粉末に
ついては近年磁性を有する薬剤と組合せて使用
し、生体内において必要個所に薬剤を運ぶための
媒体として利用する等の医療材料としての用途開
発も試みられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら従来粒子の形状が環状をした酸化
鉄粉末およびその製法については全く提案されて
いない。
粒子の形状が針状、米粒状等の酸化鉄粉末にか
えて環状酸化鉄粉末が得られれば、電子材料、顔
料、補強材、医療材料等の分野において形状が環
状であることに基く特性を利用した新規用途開発
が期待される。
本発明の目的は、従来にない形状を有する環状
のα−Fe2O3、Fe3O4、γ−Fe2O3等の酸化鉄粉
末およびその製法を提供することにある。
更に本発明の目的は、粒子径が0.03〜0.5μmの
範囲にある環状の形状を有する酸化鉄粉末および
その製法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、新規形状の酸化鉄粉末を開発す
ることを目的として研究を行つた結果、第二鉄塩
とアルカリとを水性媒体中でオキシアルキルアミ
ンの存在下に反応させて水酸化第二鉄を生成さ
せ、得られた水酸化第二鉄のスラリを水熱処理す
ると、粒子形態が盤状の新規な形状のゲーサイド
が得られること、このゲーサイトをケイ素化合物
で処理した後、加熱脱水すると環状のα−Fe2O3
が、また加熱脱水した後これを還元すると環状の
Fe3O4が、またさらに前記Fe3O4を再酸化すると
環状のγ−Fe2O3が得られることを発見し、本発
明に到つた。
本発明は、粒子の形状が環状で、粒子径が0.03
〜0.5μmの範囲にあることを特徴とする環状酸化
鉄粉末に関するものである。
また本発明は、第二鉄塩とアルカリとを水性媒
体中でオキシアルキルアミンの存在下に反応させ
て水酸化第二鉄を生成させ、得られた水酸化第二
鉄のスラリを水熱処理して粒子径が0.03〜0.5μ
m、厚さが0.1μm以下、盤状比(粒子径/厚さ)
が2以上の盤状のα−FeOOHを得る工程と、(a)
盤状のα−FeOOHをケイ素化合物で処理した
後、加熱脱水して環状のα−Fe2O3粉末を得る工
程、(b)(a)工程で得られたα−Fe2O3粉末を還元し
て環状のFe3O4粉末を得る工程、および(c)(b)工程
で得られたFe3O4粉末を酸化して環状のγ−
Fe2O3粉末を得る工程よりなる群から選択された
(a)〜(c)のいずれかの工程とを具備してなることを
特徴とする環状酸化鉄粉末の製法に関するもので
ある。
本発明の環状酸化鉄粉末をその製法とともに詳
細に説明する。
本発明のα−FeOOHを得る工程において、第
二鉄塩としては一般に硫酸第二鉄、塩化第二鉄、
硝酸第二鉄等が使用されるが、これらのなかでも
塩化第二鉄が好適である。アルカリとしては水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカ
リが好適に使用される。
第二鉄塩とアルカリとを水性媒体中で反応させ
る方法としては、一般に第二鉄塩水溶液と水酸化
アルカリ水溶液とを用いて反応を行なう方法が好
適である。その際水溶液中で、第二鉄塩の濃度が
0.1〜1モル/になるように調製するのが適当
であり、また水酸化アルカリの濃度が0.3〜5モ
ル/になるように調製するのが適当である。ま
た第二鉄塩に対する水酸化アルカリの使用量は、
1〜5倍当量程度にするのが好適である。
オキシアルキルアミンは、溶媒に溶解させて、
例えば水の如き溶媒に溶解させて添加しても、水
酸化アルカリ水溶液に溶解させて添加しても、ま
た直接系内に添加してもよいが、オキシルアルキ
ルアミンの量は普通には第二鉄塩に対して30〜80
倍モル、好ましくは35〜75倍モルになるようにす
るのがよい。オキシアルキルアミンの量が少なす
ぎると粒状になつたり、粒度分布幅が広くなつた
りする傾向があり、また過度に多くするのは、経
済的でない。
オキシアルキルアミンとしては、アルキル基の
炭素数が2〜6のものが好適であり、その代表例
としてはモノエタノールアミン、γ−プロパノー
ルアミン、β−プロパノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、イソブタノー
ルアミン等を挙げることができ、なかでもエタノ
ールアミンは好適である。
オキシアルキルアミンの存在下で第二鉄塩とア
ルカリとを反応させて水酸化第二鉄を生成させる
際の反応温度は、50℃以下、好ましくは0〜45℃
にするのが、オキシアルキルアミンの効果を高
め、またα−FeOOH粒子の厚さ、盤状比、粒子
形態等をコントロールするうえで好適ある。温度
が高すぎるとα−FeOOH粒子が長大化したり、
粒状のα−Fe2O3が混在したり、α−FeOOH粒
子形態のバラツキが大きくなつたりしやすく、ま
た過度に温度を低くしても特に利点はない。また
反応時間は特に制限されないが、一般には0.01〜
20時間の範囲から適宜選択される。
第二鉄塩とアルカリとの反応によつて得られる
水酸化第二鉄のスラリは、これをただちに水熱処
理しても盤状のゲーサイトを生成させることがで
きるが、水熱処理にさきだつて熟成すると形態の
揃つた盤状粒子が得られやすくなる。熟成方法と
しては、0〜80℃で、5〜50時間程度、撹拌また
は撹拌せずに放置する方法が一般に採用される。
また水熱処理効果を高めるためには、スラリの
pHを10以上、好ましくは10.5〜14にして水熱処
理するのが望ましい。スラリのpHを10以上の調
整する方法としては、例えば水酸化第二鉄を生成
させたスラリを、ろ過、洗浄、あるいは上澄液を
除去した後、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリを用いて調整する方法が便利であ
る。
水熱処理温度は100〜250℃、好ましくは120〜
230℃が好適である。水熱処理温度が低すぎると
水酸化第二鉄をゲーサイトに変換させるのに長時
間を要し、またゲーサイト粒子が細長くなつた
り、形態のバラツキが大きくなつたりし、水熱処
理温度が高すぎると粒状のα−Fe2O3が生成した
りする。水熱処理時間は特に制限されないが一般
には0.5〜5時間程度である。
また水熱処理には、一般にオートクレーブが好
適に採用される。
水熱処理することによつてスラリ中の水酸化第
二鉄は、従来にない粒子形態を有する分散性のよ
い盤状ゲーサイト詳しくは六角盤状ないしそれに
近似した形状のゲーサイトに変換される。
水熱処理後のスラリから盤状ゲーサイト粒子を
回収する方法としては、水洗、ろ過、乾燥等の通
常の方法を採用することができる。
本発明において水熱処理後に回収される盤状ゲ
ーサイト粒子は、そのX線回折スペクトルからα
−FeOOHの結晶であることが確認される。
粒子径(盤径)、粒子の厚さ、盤状比(粒子
径/厚さ)等は、前記製造条件の範囲内でかなり
広範囲にかえることができるが、環状酸化鉄を得
るためには粒子径は0.03〜0.5μm、厚さは0.1μm
以下、普通には0.1〜0.01μm、盤状比は2以上、
普通には3〜6に適宜コントロールする。粒子が
厚すぎたり、盤状比が小さすぎたりすると次工程
で環状にするのが困難である。粒子径、粒子の厚
さ等の測定は、透過型電子顕微鏡(TEM)によ
つて行うことができる。
本発明において環状のα−Fe2O3酸化鉄粉末
は、盤状のゲーサイト(α−FeOOH)をケイ素
化合物で処理した後加熱脱水することによつて得
られることが見いだされた。
加熱脱水にあたつてゲーサイトの厚さが厚すぎ
たり、盤状比が小さすぎたり、またケイ素化合物
での処理が不十分であつたりすると環状のα−
Fe2O3粉末にならずに粒状のα−Fe2O3になる。
加熱脱水は窒素、空気等の非還元性雰囲気中で
300〜900℃、好ましくは400〜700℃で行うのが好
適である。加熱脱水温度が低すぎると環状のα−
Fe2O3粒子にならなかつたりし、環状のFe3O4
γ−Fe2O3等を得る際形状の崩れが大きくなる原
因になる。一方加熱脱水温度が高すぎると粒子の
変形、粒子間の焼結等をひき起す原因になる。
本発明において環状のα−Fe2O3酸化鉄粉末
は、前記盤状のゲーサイト粉末をケイ素化合物で
処理した後加熱脱水することによつて得られる。
環状のα−Fe2O3を得る際加熱脱水に先だつて
ケイ素化合物で処理しておくと焼結防止効果、形
状保持効果が向上し、さらに脱水孔の成長による
環状形が形成され、結晶性の度合が高められて環
状の形状を継承、保持したα−Fe2O3粉末が得ら
れる。ケイ素化合物による処理方法は特に制限さ
れないが、一般には盤状のゲーサイト粒子を水中
に懸濁させ、該懸濁液を酸性あるいはアルカリ性
にして分散させ、α−Fe2O3に対してSiO2換算で
0.3〜5.0%のケイ酸ナトリウムの如き水可溶性ケ
イ酸塩を添加した後、PH値を7〜8に調整するこ
とにより処理してSiO2被覆する方法、テトラア
ルコキシシランの如き有機ケイ素化合物を用いて
気相接触させる方法が好適に採用される。
本発明においてケイ素化合物で処理し、加熱脱
水によつて得られた環状のα−Fe2O3粉末はこれ
を、水素、水素と窒素との混合ガス等の還元性ガ
ス雰囲気中で250〜500℃、好ましくは300〜450℃
で還元すると環状のFe3O4が得られる。この際過
度の還元を防止するために水蒸気を同伴させても
よい。還元温度が低すぎると還元反応の進行が遅
く長時間を要し、高すぎると急激に還元反応が進
行して得られる環状のFe3O4粒子の変形、焼結等
が生じ易くなる。
また本発明において環状のγ−Fe2O3粉末は、
前記環状のFe3O4粉末を酸化することによつて得
られることが見いだされた。
環状のFe3O4粉末の酸化は、酸素、酸素と窒素
との混合ガス等の酸化ガス雰囲気下、一般には空
気雰囲気下で200〜400℃、好ましくは250〜350℃
で行うのが好適である。酸化によつて環状のγ−
Fe2O3粉末が得られるが、温度が低すぎると酸化
が十分に進まず、また高すぎると形状が崩れ易
く、またα−Fe2O3が混在したりして環状のγ−
Fe2O3を得るのが困難になつたりする。
本発明においては、最初に盤状のゲーサイトを
得、これをケイ素化合物で処理した後加熱脱水す
ると環状のα−Fe2O3が、また加熱脱水して環状
のα−Fe2O3にしてから還元すると環状のα−
Fe2O3の形態を継承した環状のFe3O4が、またケ
イ素化合物で処理した後加熱脱水して環状のα−
Fe2O3にし、次いで還元して環状のFe3O4とした
後、酸化すると環状のα−Fe2O3の形態を継承し
た環状のγ−Fe2O3が得られるが、これら環状の
酸化鉄粉末の粒子径は盤状ゲーサイトのそれとほ
ぼ同様であり、粒子径は0.03〜0.5μmの範囲にあ
る。また粒子の厚さ、盤状比等も盤状ゲーサイト
のそれとほぼ同様である。
〔実施例〕
実施例 1 〔環状のα−Fe2O3粉末の製造〕 塩化第二鉄〔FeCl3・6H2O〕500gを蒸留水10
に溶解させて8℃に保持した溶液を、水酸化ナ
トリウム750gおよびモノエタノールアミン5
(塩化第二鉄に対して45倍モル)を蒸留水20に
溶解させた8℃の溶液中に滴下し、約10℃に保持
しながら撹拌反応させて水酸化第二鉄スラリを得
た。
スラリを25℃で約20時間放置熟成した後、上澄
液を除去し、濃度10%の水酸化ナトリウム水溶液
で洗浄してスラリのPHを11にし、スラリを内容15
のオートクレーブに仕込み、150℃で水熱処理
して六角盤ないしそれに近似した盤状ゲーサイト
スラリを得た。
盤状ゲーサイトスラリは、これを水洗して盤状
ゲーサイトを得た。
盤状ゲーサイトに酢酸を加えてPHを3.5にした
後、ケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)3.35g(ゲー
サイトに対してSiO2として1.0wt%に相当)を水
200mlに溶解させて加えた。60分間撹拌した後、
懸濁液のPHをアンモニア水(濃度28wt%)で8
に調整し、一夜熟成後、洗浄、ろ過、乾燥してケ
イ素化合物で処理した盤状のゲーサイト粒子を得
た。
盤状ゲーサイトはX線回折による分析でα−
FeOOH構造であることが確認された。また透過
型電子顕微鏡(TEM)により観察し、粒子径、
盤状比、厚さ等を測定した。また比表面積につい
ても測定した。これらの結果を次に示す。なお平
均粒子径、平均盤状比、平均厚さは粒子30個につ
いての平均値である。
粒子径:0.07〜0.13μm(平均値0.10μm) 盤状比:3〜4.1(平均値3.3) 厚さ:0.019〜0.035μm(平均値0.028μm) 比表面積34m2/g 次に盤状ゲーサイト50gを流動床焼成炉で空気
中650℃で1時間加熱脱水し、環状のα−Fe2O3
粉末を得た。
環状のα−Fe2O3粉末粒子の透過型電子顕微鏡
写真(60000倍)を第1図に示す。環状のα−
Fe2O3の粒子径は0.06〜0.12μm(平均値0.095μ
m)、盤状比は2.8〜3.9(平均値3.2)であつた。
実施例 2 〔環状のFe3O4粉末の製造〕 実施例1で得られたケイ素化合物で処理し、加
熱脱水して得られた環状のα−Fe2O320gを流動
床焼成炉で、水素ガスを毎分1(水蒸気5%含
有)、還元温度350℃で3時間還元し、α−Fe2O3
の環状を継承した環状のFe3O4粉末を得た。
環状のFe3O4の粒子径は0.05〜0.12μm(平均値
0.10μm)盤状比は2.5〜3.6(平均値30)であつた。
実施例 3 〔環状のγ−Fe2O3粉末の製造〕 実施例2で得られた環状のFe3O4粉末15gを流
動床焼成炉により空気を毎分1で流通させ250
℃で2時間酸化して環状のγ−Fe2O3粉末を得
た。
環状のγ−Fe2O3粉末の粒子は、環状のFe3O4
粉末の粒子形態を継承しており、環状のγ−
Fe2O3の粒子径は0.05〜0.13μm(平均値0.10μ
m)、盤状比は2.6〜3.8(平均値3.1)であつた。
環状のγ−Fe2O3の粉末粒子の透過型電子顕微
鏡写真(60000倍)を第2図に示す。
実施例 4 塩化第二鉄〔FeCl3・6H2O〕100gを蒸留水2
に溶解させて15℃に保持した溶液を、水酸化ナ
トリウム150gおよびモノエタノールアミン1
(塩化第三鉄に対して45倍モル)を蒸留水4に
溶解させた15℃の溶液中に滴下し、約15℃に保持
しながら撹拌して水酸化第二鉄スラリを得た。
スラリを25℃で約20時間放置熟成した後、上澄
液を除去し、濃度10%の水酸化ナトリウム水溶液
で洗浄してスラリのPHを11に調整し、スラリを内
容2のオートクレーブに仕込み、180℃で水熱
処理して六角盤ないしそれに近似した形状の盤状
ゲーサイトのスラリを得た後、水洗、ろ過、乾燥
して粉末状で盤状ゲーサイトを得た。
盤状ゲーサイトはX線回折による分析でα−
FeOOH構造であることが確認された。
盤状ゲーサイトの粒子径は0.08〜0.16μm(平
均値0.12μm)、盤状比は3.7〜5.5(平均値4.6)、厚
さ0.022〜0.039μm(平均値0.032μm)であつた。
盤状ゲーサイト粉末15gを流動床焼成炉で空気
とテトラエトキシシランとの混合ガスで600℃で
1時間処理した後、600℃で1時間加熱脱水して
環状のα−Fe2O3粉末にした後、水素ガス(5
/分)により還元温度330℃で3時間還元して
環状のFe3O4粉末にし、次いで空気(1/分)
を流通させ250℃で2時間酸化して実施例3の環
状のγ−Fe2O3と同様の環状をした環状のγ−
Fe2O3粉末を得た。
環状のγ−Fe2O3粉末の粒子径は0.07〜0.15μm
(平均値0.11μm)盤状比は3.5〜5.4(平均値4.5)
であつた。また保磁力は230Oe、飽和磁化は
72emu/gであつた。
〔発明の効果〕
本発明によつて従来にない粒子形態を有する環
状のα−Fe2O3、Fe3O4、γ−Fe2O3等の酸化鉄
粉末およびその製法が提供される。
環状の酸化鉄粉末は、磁性粉およびその原料等
の電子材料、顔料、補強材、充填材等として利用
することができる。またその形状が環状である特
性を利用し、医療材料例えば生化学における赤血
球の基材への応用も考えられ、環状粒子内にヘモ
グロビンを含有させることにより人工赤血球とす
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1で得られた環状のα
−Fe2O3粉末粒子の形態を60000倍に拡大した粒
子の透過型電子顕微鏡写真である。また第2図は
本発明の実施例3で得られた環状のγ−Fe2O3
末粒子の形態を60000倍に拡大した粒子の透過型
電子顕微鏡写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒子の形状が環状で、粒子径が0.03〜0.5μm
    の範囲にあることを特徴とする環状酸化鉄粉末。 2 環状酸化鉄粉末がα−Fe2O3である特許請求
    の範囲第1項記載の環状酸化鉄粉末。 3 環状酸化鉄粉末がFe3O4である特許請求の範
    囲第1項記載の環状酸化鉄粉末。 4 環状酸化鉄粉末がγ−Fe2O3である特許請求
    の範囲第1項記載の環状酸化鉄粉末。 5 第二鉄塩とアルカリとを水性媒体中でオキシ
    アルキルアミンの存在下に反応させて水酸化第二
    鉄を生成させ、得られた水酸化第二鉄のスラリを
    水熱処理して粒子径が0.03〜0.5μm、厚さが0.1μ
    m以下、盤状比(粒子径/厚さ)が2以上の盤状
    のα−FeOOHを得る工程と、(a)盤状のα−
    FeOOHをケイ素化合物で処理した後、加熱脱水
    して環状のα−Fe2O3粉末を得る工程、(b)(a)工程
    で得られたα−Fe2O3粉末を還元して環状の
    Fe3O4粉末を得る工程、および(c)(b)工程で得られ
    たFe3O4粉末を酸化して環状のγ−Fe2O3粉末を
    得る工程よりなる群から選択された(a)〜(c)のいず
    れかの工程とを具備してなることを特徴とする環
    状酸化鉄粉末の製法。
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