JPH0321557B2 - - Google Patents
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- JPH0321557B2 JPH0321557B2 JP58129449A JP12944983A JPH0321557B2 JP H0321557 B2 JPH0321557 B2 JP H0321557B2 JP 58129449 A JP58129449 A JP 58129449A JP 12944983 A JP12944983 A JP 12944983A JP H0321557 B2 JPH0321557 B2 JP H0321557B2
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- ester
- reaction
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明はアルキルフエノール類のシリルエステ
ル(以下、アルキルシリルエステルともいう)の
新規な製造方法に関する。 従来、アルキルシリルエステルの製法として、
アルキルフエノール類を原料として用い、これと
テトラクロルシランとを反応させる方法が知られ
ている。しかしながら、上記方法は一般に原料で
あるアルキルフエノール類を得るための反応操作
が複雑であり、またフエノキシ基が高次にアルキ
ル化されたアルキルシリルエステルを得るため
に、アルキルフエノール類のアルキル基の数を増
すと該アルキルフエノール類が常温で固体状とな
り、テトラクロルシランとの反応において反応温
度の上昇、或いは大量の溶媒が必要となるなど、
アルキルシリルエステルを工業的に製造するため
に必ずしも有利な方法とは言えなかつた。 本発明は上記した従来法の欠点を改良した、ア
ルキルシリルエステルの全く新規な製造方法を提
供するものである。即ち、本発明はフエノール類
のシリルエステル(以下、単にシリルエステルと
もいう)をルイス酸触媒の存在下でアルキル化剤
と反応させることを特徴とするアルキルフエノー
ル類のシリルエステルの製法である。 本発明の方法は、原料のシリルエステルが、後
述する如く、フエノール類とハロゲン化シラン類
又はアルコキシシラン類との反応によつて容易に
得られるため、非常に経済的である。また、フエ
ノキシ基が高次にアルキル化されたアルキルシリ
ルエステルを得る場合でも、シリルエステルを原
料とするため、前記した従来法に比べて原料が液
状として存在し易く、反応を円滑に行なうことが
できる。また、溶媒の使用量も少なく、場合によ
つては必要ないなどの多くのメリツトを有する。 本発明において、シリルエステルは下記式
()に示す如く、フエノキシ基の1〜4個が珪
素原子(Si)とシロキサン結合(Si−O)の形で
結合したものが特に制限なく使用される。 (但し、式中mは0〜3の整数,nは0〜3の
整数,Xは置換基,X′はSiとの結合基を夫々示
す。) 上記()式においてフエノキシ基の数は1〜
4個であればよいが、特に3〜4個が、後述する
用途において好ましい。また、置換基(X)の数
は0〜3であればよいが、0又は1が一般的であ
る。置換基(X)の種類は後述するアルキル化の
条件で安定なものであれば特に制限されず、例え
ば炭素数1〜3のアルキル基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、低級アルコキシ基等が挙げられるが、特
にアルキル基およびハロゲン原子が好適である。
置換基(X)の数が複数の場合、それぞれの置換
基(X)は同一のものであつてもよいし、異なる
ものであつてもよい。また、前記式()におい
てSiに結合した結合基(X′)は後述するアルキ
ル化の条件で安定なものであれば特に制限され
ず、例えばハロゲン原子,アルキル基,アリール
基,アルコキシ基等が一般的で、就中、ハロゲン
原子およびアルキル基が特に好適である。 本発明において好適に使用されるシリルエステ
ルを、フエノキシ基がo−クレゾキシ基の場合を
例にして具体的に示せば、例えばテトラ−O−ク
レジルシリルエステル モノクロル−トリ−O−クレジルシリルエステル モノブロム−トリ−O−クレジルシリルエステル ジクロル−ジ−O−クレジルシリルエステル ジブロム−ジ−O−クレジルシリルエステル トリクロル−モノ−O−クレジルシリルエステル トリブロム−モノ−O−クレジルシリルエステル モノメチル−トリ−O−クレジルシリルエステル ジメチル−ジ−O−クレジルシリルエステル モノメチル−モノクロル−ジ−O−クレジルシリ
ルエステル モノメトキシ−トリ−O−クレジルシリルエステ
ル ジメトキシ−ジ−O−クレジルシリルエステル 等が挙げられる。フエノキシ基として、上記のO
−クレゾキシ基以外に例えば m−クレゾキシ基
ル(以下、アルキルシリルエステルともいう)の
新規な製造方法に関する。 従来、アルキルシリルエステルの製法として、
アルキルフエノール類を原料として用い、これと
テトラクロルシランとを反応させる方法が知られ
ている。しかしながら、上記方法は一般に原料で
あるアルキルフエノール類を得るための反応操作
が複雑であり、またフエノキシ基が高次にアルキ
ル化されたアルキルシリルエステルを得るため
に、アルキルフエノール類のアルキル基の数を増
すと該アルキルフエノール類が常温で固体状とな
り、テトラクロルシランとの反応において反応温
度の上昇、或いは大量の溶媒が必要となるなど、
アルキルシリルエステルを工業的に製造するため
に必ずしも有利な方法とは言えなかつた。 本発明は上記した従来法の欠点を改良した、ア
ルキルシリルエステルの全く新規な製造方法を提
供するものである。即ち、本発明はフエノール類
のシリルエステル(以下、単にシリルエステルと
もいう)をルイス酸触媒の存在下でアルキル化剤
と反応させることを特徴とするアルキルフエノー
ル類のシリルエステルの製法である。 本発明の方法は、原料のシリルエステルが、後
述する如く、フエノール類とハロゲン化シラン類
又はアルコキシシラン類との反応によつて容易に
得られるため、非常に経済的である。また、フエ
ノキシ基が高次にアルキル化されたアルキルシリ
ルエステルを得る場合でも、シリルエステルを原
料とするため、前記した従来法に比べて原料が液
状として存在し易く、反応を円滑に行なうことが
できる。また、溶媒の使用量も少なく、場合によ
つては必要ないなどの多くのメリツトを有する。 本発明において、シリルエステルは下記式
()に示す如く、フエノキシ基の1〜4個が珪
素原子(Si)とシロキサン結合(Si−O)の形で
結合したものが特に制限なく使用される。 (但し、式中mは0〜3の整数,nは0〜3の
整数,Xは置換基,X′はSiとの結合基を夫々示
す。) 上記()式においてフエノキシ基の数は1〜
4個であればよいが、特に3〜4個が、後述する
用途において好ましい。また、置換基(X)の数
は0〜3であればよいが、0又は1が一般的であ
る。置換基(X)の種類は後述するアルキル化の
条件で安定なものであれば特に制限されず、例え
ば炭素数1〜3のアルキル基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、低級アルコキシ基等が挙げられるが、特
にアルキル基およびハロゲン原子が好適である。
置換基(X)の数が複数の場合、それぞれの置換
基(X)は同一のものであつてもよいし、異なる
ものであつてもよい。また、前記式()におい
てSiに結合した結合基(X′)は後述するアルキ
ル化の条件で安定なものであれば特に制限され
ず、例えばハロゲン原子,アルキル基,アリール
基,アルコキシ基等が一般的で、就中、ハロゲン
原子およびアルキル基が特に好適である。 本発明において好適に使用されるシリルエステ
ルを、フエノキシ基がo−クレゾキシ基の場合を
例にして具体的に示せば、例えばテトラ−O−ク
レジルシリルエステル モノクロル−トリ−O−クレジルシリルエステル モノブロム−トリ−O−クレジルシリルエステル ジクロル−ジ−O−クレジルシリルエステル ジブロム−ジ−O−クレジルシリルエステル トリクロル−モノ−O−クレジルシリルエステル トリブロム−モノ−O−クレジルシリルエステル モノメチル−トリ−O−クレジルシリルエステル ジメチル−ジ−O−クレジルシリルエステル モノメチル−モノクロル−ジ−O−クレジルシリ
ルエステル モノメトキシ−トリ−O−クレジルシリルエステ
ル ジメトキシ−ジ−O−クレジルシリルエステル 等が挙げられる。フエノキシ基として、上記のO
−クレゾキシ基以外に例えば m−クレゾキシ基
【式】
P−クレゾキシ基
【式】
フエノキシ基
【式】
O−エチルフエノキシ基
【式】
m−エチルフエノキシ基
【式】
P−エチルフエノキシ基
【式】
2,3−キシレノキシ基
【式】
3,5−キシレノキシ基
【式】
2,5−キシレノキシ基
【式】
O−クロルフエノキシ基
【式】
m−クロルフエノキシ基
【式】
P−クロルフエノキシ基
【式】
O−ブロムフエノキシ基
【式】
m−ブロムフエノキシ基
【式】
P−ブロムフエノキシ基
【式】
O−ヨードフエノキシ基
【式】
m−ヨードフエノキシ基
【式】
P−ヨードフエノキシ基
【式】
O−フルオロフエノキシ基
【式】
m−フルオロフエノキシ基
【式】
P−フルオロフエノキシ基
【式】
O−ニトロフエノキシ基
【式】
m−ニトロフエノキシ基
【式】
P−ニトロフエノキシ基
【式】
O−メトキシフエノキシ基
【式】
m−メトキシフエノキシ基
【式】
P−メトキシフエノキシ基
【式】
O−エトキシフエノキシ基
【式】
m−エトキシフエノキシ基
【式】
P−エトキシフエノキシ基
【式】
2−クロル−5−メチルフエノキシ基
【式】
2−ニトロ−5−メチルフエノキシ基
【式】
2−メトキシ−5−メチルフエノキシ基
【式】
2,3−ジメチル−5−ニトロフエノキシ基
【式】
等を有するシリルエステルも好適に使用される。
本発明において、上記した如きシリルエステル
は単独で使用してもよいが、数種類のシリルエス
テルの混合体として使用しても良い。また、該シ
リルエステルは前述した式()を有するもので
あればいかなる方法で得られたものでもよい。代
表的な製造方法を例示すれば、テトラクロルシラ
ン,メチルトリクロルシラン,ジメチルジクロル
シラン,トリメチルクロルシラン等のクロルシラ
ン類、テトラメトキシシラン,テトラエトキシシ
ラン,テトラプロポキシシラン等のアルコキシシ
ラン類とフエノール類との反応による方法が挙げ
られる。上記反応において、フエノール類はフエ
ノール及び前記式()の置換基(X)を有する
ものが一般に使用される。前記反応は公知の条件
が特に制限なく採用される。また、前記反応のう
ち、クロルシラン類とフエノール類との反応が工
業的に最も好ましい。上記方法をテトラクロルシ
ランを用いる場合について具体的に例示すれば以
下のようになる。即ち、使用するフエノール類に
もよるが、一般にフエノール類とテトラクロルシ
ランは室温でも反応が進行し、該フエノール類と
テトラクロルシランのモル比を変えることによつ
てSi原子1ケに対してフエノール類のフエノキシ
基が1〜4ケ、従つて該Si原子に未反応のクロル
原子が3〜0ケ置換した組成の異なる種々のシリ
ルエステルを容易に製造することができる。反応
を速やかに、かつ効率的に進行させる為に、反応
は通常室温下にテトラクロルシランをフエノール
類そのもの、あるいは溶媒に溶解させたフエノー
ル類の溶液の中に滴下し、しかる後に徐々に温度
を上昇させ最終的に100数十〜200数十℃で数時間
加熱する方法が好適に採用される。 また、本発明において、ルイス酸触媒は従来よ
りフリーデルクラフツ反応に使用されているもの
が特に制限なく使用される。例えば塩化アルミニ
ウム,臭化アルミニウム,塩化第2鉄,塩化亜
鉛,塩化第2スズ,塩化銅,塩化水銀,4塩化チ
タン等のハロゲン化金属が一般に使用される。特
に塩化アルミニウムが好適である。また、アルキ
ル化剤は後述する反応条件下で前記シリルエステ
ルとエステル交換し難いものが好適である。例え
ば、エチレン,プロピレン,n−ブテン,iso−
ブテン等のアルケン類;アセチレン,プロピン等
のアルキン類;メチルクロライド,エチルクロラ
イド,n−プロピルクロライド,iso−プロピル
クロライド,n−ブチルクロライド,iso−ブチ
ルクロライド等のアルキルクロライド,これらの
アルキルのブロマイド,アイオダイド,フルオラ
イド等のアルキルハライド類;アリルクロライ
ド,アリルブロマイド等のアルケニルハライド
類;ジメチルエーテル,ジエチルエーテル,メチ
ル−sec−ブチルエーテル等のエーテル類等炭素
数1〜4のアルキル基を有するものが好適に使用
される。 本発明において、シリルエステルのアルキル化
は前記触媒及びアルキル化剤を用いて公知のフリ
ーデルクラフツ反応を実施すればよい。即ち、ア
ルキル化の温度は0〜400℃、好ましくは10〜200
℃、圧力は0.005〜200atm、好ましくは0.1〜
100atm、反応時間は数分〜十数時間の反応条件
が一般的であり、上記範囲内で最適条件を適宜決
定してアルキル化を行なうことが望ましい。上記
アルキル化において、シリルエステルに対するア
ルキル化剤の使用量はシリルエステルのフエノキ
シ基に対するアルキル化剤のアルキル基のモル比
が0.1〜3.0となるよう調整することが副生物を減
少させるために好ましい。また、触媒の使用量は
アルキル化剤の量に対して0.1〜100モル%、好ま
しくは1〜50モル%、更に好ましくは5〜30モル
%が適当である。 以上の説明より理解される如く、本発明の方法
によれば、工業的に極めて有利にアルキルシリル
エステルを得ることができる。 本発明によつて得られたアルキルシリルエステ
ルは熱媒,潤滑油添加剤等として有用であると共
に、これを加水分解することにより医薬,農薬等
の中間体、或いは原体として有用なアルキルフエ
ノール類を製造することも可能である。 以下、本発明を更に具体的に説明するため実施
例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。 実施例 1 冷却管(ドライアイス−メタノールにて冷却)、
滴下漏斗および窒素ガス導入管付きの500ml三ツ
口フラスコにO−クレゾール324.4g(3モル)
を入れ、オイルバスで少し加温して溶融状態にな
つたところで窒素ガスを導入しながら、テトラク
ロルシラン85.0g(0.5モル)をスピンバーによ
る撹拌下に滴下した。最初45〜50℃で2時間反応
し、徐々に昇温して最終的に200℃にて5時間加
熱した。最後、未反応の過剰O−クレゾールを減
圧下に除去することにより液体生成物216.4gを
得た。ガスクロマトグラフイーによる分析で未反
応O−クレゾールが残存していないことを確認し
た。更に元素分析,13C−NMR分析の結器 の構造式で示されるO−クレジルシリルエステル
であることを確認した。 該O−クレジルシリルエステル10.0g(O−ク
レゾール基準0.088モル),溶媒としてジクロルメ
タン20mlおよび触媒としてAlCl32.3g(0.018モ
ル)を、冷却管,滴下漏斗および撹拌機の付設し
た内容積100mlの三ツ口フラスコに入れ、水浴に
て40℃に保ちながら撹拌下にイソプロピルクロラ
イド6.9g(0.088モル)を1時間かけて滴下し、
その後1時間同温度下に撹拌した。その後減圧下
に溶媒のジクロルメタンを留去し、残査15.8gを
得た。 この残査の一部を加水分解し、ガスクロ分析お
よび質量分析をした結果より、上記の残査は原料
O−クレジルシリルエステルのクレゾキシ基がイ
ソプロピル基により核置換されたものであり、全
クレゾキシ基につきモノ置換体が68.1%,ジ置換
体が13.6%,未置換体が18.3%の組成の核イソプ
ロピル化O−クレジルシリルエステルであること
がわかつた。 実施例 2 フエノール282.3g(3モル)を用いた以外は
実施例1と全く同様の方法によりシリル化反応を
行ない白色固体生成物193.1gを得た。ガスクロ
マトグラフイーによる分析で未反応フエノールが
残存していないことを確認した。更に元素分析,
13C−NMR分析の結果 の構造式で示されるフエニルシリルエステルであ
ることを確認した。 該フエニルシリルエステル10.0g(フエノール
基準0.10モル)を用い、イソプロピルクロライド
7.9g(0.10モル)を用いる以外は実施例1と全
く同じ方法によりアルキル化反応を実施し、残査
16.3gを得た。実施例1と同様の分析の結果、こ
の残査は原料フエニルクレジルシリルエステルの
フエノキシ基がイソプロピル基により核置換され
たものであり、全フエノキシ基につきモノ置換体
が49.8%,ジ置換体が20.0%,未置換体が30.2%
の組成の核イソプロピル化フエニルシリルエステ
ルであることがわかつた。 実施例 3 実施例1で得た
は単独で使用してもよいが、数種類のシリルエス
テルの混合体として使用しても良い。また、該シ
リルエステルは前述した式()を有するもので
あればいかなる方法で得られたものでもよい。代
表的な製造方法を例示すれば、テトラクロルシラ
ン,メチルトリクロルシラン,ジメチルジクロル
シラン,トリメチルクロルシラン等のクロルシラ
ン類、テトラメトキシシラン,テトラエトキシシ
ラン,テトラプロポキシシラン等のアルコキシシ
ラン類とフエノール類との反応による方法が挙げ
られる。上記反応において、フエノール類はフエ
ノール及び前記式()の置換基(X)を有する
ものが一般に使用される。前記反応は公知の条件
が特に制限なく採用される。また、前記反応のう
ち、クロルシラン類とフエノール類との反応が工
業的に最も好ましい。上記方法をテトラクロルシ
ランを用いる場合について具体的に例示すれば以
下のようになる。即ち、使用するフエノール類に
もよるが、一般にフエノール類とテトラクロルシ
ランは室温でも反応が進行し、該フエノール類と
テトラクロルシランのモル比を変えることによつ
てSi原子1ケに対してフエノール類のフエノキシ
基が1〜4ケ、従つて該Si原子に未反応のクロル
原子が3〜0ケ置換した組成の異なる種々のシリ
ルエステルを容易に製造することができる。反応
を速やかに、かつ効率的に進行させる為に、反応
は通常室温下にテトラクロルシランをフエノール
類そのもの、あるいは溶媒に溶解させたフエノー
ル類の溶液の中に滴下し、しかる後に徐々に温度
を上昇させ最終的に100数十〜200数十℃で数時間
加熱する方法が好適に採用される。 また、本発明において、ルイス酸触媒は従来よ
りフリーデルクラフツ反応に使用されているもの
が特に制限なく使用される。例えば塩化アルミニ
ウム,臭化アルミニウム,塩化第2鉄,塩化亜
鉛,塩化第2スズ,塩化銅,塩化水銀,4塩化チ
タン等のハロゲン化金属が一般に使用される。特
に塩化アルミニウムが好適である。また、アルキ
ル化剤は後述する反応条件下で前記シリルエステ
ルとエステル交換し難いものが好適である。例え
ば、エチレン,プロピレン,n−ブテン,iso−
ブテン等のアルケン類;アセチレン,プロピン等
のアルキン類;メチルクロライド,エチルクロラ
イド,n−プロピルクロライド,iso−プロピル
クロライド,n−ブチルクロライド,iso−ブチ
ルクロライド等のアルキルクロライド,これらの
アルキルのブロマイド,アイオダイド,フルオラ
イド等のアルキルハライド類;アリルクロライ
ド,アリルブロマイド等のアルケニルハライド
類;ジメチルエーテル,ジエチルエーテル,メチ
ル−sec−ブチルエーテル等のエーテル類等炭素
数1〜4のアルキル基を有するものが好適に使用
される。 本発明において、シリルエステルのアルキル化
は前記触媒及びアルキル化剤を用いて公知のフリ
ーデルクラフツ反応を実施すればよい。即ち、ア
ルキル化の温度は0〜400℃、好ましくは10〜200
℃、圧力は0.005〜200atm、好ましくは0.1〜
100atm、反応時間は数分〜十数時間の反応条件
が一般的であり、上記範囲内で最適条件を適宜決
定してアルキル化を行なうことが望ましい。上記
アルキル化において、シリルエステルに対するア
ルキル化剤の使用量はシリルエステルのフエノキ
シ基に対するアルキル化剤のアルキル基のモル比
が0.1〜3.0となるよう調整することが副生物を減
少させるために好ましい。また、触媒の使用量は
アルキル化剤の量に対して0.1〜100モル%、好ま
しくは1〜50モル%、更に好ましくは5〜30モル
%が適当である。 以上の説明より理解される如く、本発明の方法
によれば、工業的に極めて有利にアルキルシリル
エステルを得ることができる。 本発明によつて得られたアルキルシリルエステ
ルは熱媒,潤滑油添加剤等として有用であると共
に、これを加水分解することにより医薬,農薬等
の中間体、或いは原体として有用なアルキルフエ
ノール類を製造することも可能である。 以下、本発明を更に具体的に説明するため実施
例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。 実施例 1 冷却管(ドライアイス−メタノールにて冷却)、
滴下漏斗および窒素ガス導入管付きの500ml三ツ
口フラスコにO−クレゾール324.4g(3モル)
を入れ、オイルバスで少し加温して溶融状態にな
つたところで窒素ガスを導入しながら、テトラク
ロルシラン85.0g(0.5モル)をスピンバーによ
る撹拌下に滴下した。最初45〜50℃で2時間反応
し、徐々に昇温して最終的に200℃にて5時間加
熱した。最後、未反応の過剰O−クレゾールを減
圧下に除去することにより液体生成物216.4gを
得た。ガスクロマトグラフイーによる分析で未反
応O−クレゾールが残存していないことを確認し
た。更に元素分析,13C−NMR分析の結器 の構造式で示されるO−クレジルシリルエステル
であることを確認した。 該O−クレジルシリルエステル10.0g(O−ク
レゾール基準0.088モル),溶媒としてジクロルメ
タン20mlおよび触媒としてAlCl32.3g(0.018モ
ル)を、冷却管,滴下漏斗および撹拌機の付設し
た内容積100mlの三ツ口フラスコに入れ、水浴に
て40℃に保ちながら撹拌下にイソプロピルクロラ
イド6.9g(0.088モル)を1時間かけて滴下し、
その後1時間同温度下に撹拌した。その後減圧下
に溶媒のジクロルメタンを留去し、残査15.8gを
得た。 この残査の一部を加水分解し、ガスクロ分析お
よび質量分析をした結果より、上記の残査は原料
O−クレジルシリルエステルのクレゾキシ基がイ
ソプロピル基により核置換されたものであり、全
クレゾキシ基につきモノ置換体が68.1%,ジ置換
体が13.6%,未置換体が18.3%の組成の核イソプ
ロピル化O−クレジルシリルエステルであること
がわかつた。 実施例 2 フエノール282.3g(3モル)を用いた以外は
実施例1と全く同様の方法によりシリル化反応を
行ない白色固体生成物193.1gを得た。ガスクロ
マトグラフイーによる分析で未反応フエノールが
残存していないことを確認した。更に元素分析,
13C−NMR分析の結果 の構造式で示されるフエニルシリルエステルであ
ることを確認した。 該フエニルシリルエステル10.0g(フエノール
基準0.10モル)を用い、イソプロピルクロライド
7.9g(0.10モル)を用いる以外は実施例1と全
く同じ方法によりアルキル化反応を実施し、残査
16.3gを得た。実施例1と同様の分析の結果、こ
の残査は原料フエニルクレジルシリルエステルの
フエノキシ基がイソプロピル基により核置換され
たものであり、全フエノキシ基につきモノ置換体
が49.8%,ジ置換体が20.0%,未置換体が30.2%
の組成の核イソプロピル化フエニルシリルエステ
ルであることがわかつた。 実施例 3 実施例1で得た
【式】の構造式
で示されるO−クレジルシリルエステル10g(O
−クレゾール基準0.088モル),触媒としてBF3エ
ーテラート1.2g(0.008モル)を100mlのステン
レス製オートクレーブに入れ、更に2−ブテン
4.9g(0.087モル)を封入し、撹拌下20℃にて3
時間アルキル化反応を実施した。反応後オートク
レーブ中の生成物を実施例1と同様の方法で分析
した結果、この生成物は原料O−クレジルシリル
エステルのクレゾキシ基がsec−ブチル基で核置
換されたものであり、全クレゾキシ基につきモノ
置換体89.5%,ジ置換体2.1%,未置換体が8.4%
の組成の核sec−ブチル化O−クレジルシリルエ
ステルであることがわかつた。 実施例 4 O−クロルフエノール192.8g(1.5モル)とテ
トラクロルシラン85.0g(0.5モル)を用い、実
施例1と同様の方法によりシリル化反応を実施
し、最後は未反応O−クロルフエノールの減圧留
去の操作を施こすことなく液体生成物223.0gを
得た。ガスクロマトグラフイーによる分析で未反
応O−クロルフエノールが残存していないことを
確認した。更に元素分析,13C−NMR分析の結
果、組成式が
−クレゾール基準0.088モル),触媒としてBF3エ
ーテラート1.2g(0.008モル)を100mlのステン
レス製オートクレーブに入れ、更に2−ブテン
4.9g(0.087モル)を封入し、撹拌下20℃にて3
時間アルキル化反応を実施した。反応後オートク
レーブ中の生成物を実施例1と同様の方法で分析
した結果、この生成物は原料O−クレジルシリル
エステルのクレゾキシ基がsec−ブチル基で核置
換されたものであり、全クレゾキシ基につきモノ
置換体89.5%,ジ置換体2.1%,未置換体が8.4%
の組成の核sec−ブチル化O−クレジルシリルエ
ステルであることがわかつた。 実施例 4 O−クロルフエノール192.8g(1.5モル)とテ
トラクロルシラン85.0g(0.5モル)を用い、実
施例1と同様の方法によりシリル化反応を実施
し、最後は未反応O−クロルフエノールの減圧留
去の操作を施こすことなく液体生成物223.0gを
得た。ガスクロマトグラフイーによる分析で未反
応O−クロルフエノールが残存していないことを
確認した。更に元素分析,13C−NMR分析の結
果、組成式が
【式】で示される
O−クロルフエニルシリルエステルであることを
確認した。 該O−クロルフエニルシリルエステル10.0g
(O−クロルフエノール基準0.067モル),触媒と
してFeCl32.7g(0.017モル)およびアルキル化
剤としてイソブテン3.7g(0.066モル)を用い、
実施例3と同様の反応装置にて90℃,4時間アル
キル化反応を実施した。反応後オートクレーブ中
の生成物を実施例1と同様の方法で分析した結
果、この生成物は原料O−クロルフエニルシリル
エステルのフエノキシ基がt−ブチル基で核置換
されたものであり、全フエノキシ基につきモノ置
換体92.3%,未置換体7.7%の組成の核t−ブチ
ル化O−クロルフエニルシリルエステルであるこ
とがわかつた。 実施例 5 実施例1で得た
確認した。 該O−クロルフエニルシリルエステル10.0g
(O−クロルフエノール基準0.067モル),触媒と
してFeCl32.7g(0.017モル)およびアルキル化
剤としてイソブテン3.7g(0.066モル)を用い、
実施例3と同様の反応装置にて90℃,4時間アル
キル化反応を実施した。反応後オートクレーブ中
の生成物を実施例1と同様の方法で分析した結
果、この生成物は原料O−クロルフエニルシリル
エステルのフエノキシ基がt−ブチル基で核置換
されたものであり、全フエノキシ基につきモノ置
換体92.3%,未置換体7.7%の組成の核t−ブチ
ル化O−クロルフエニルシリルエステルであるこ
とがわかつた。 実施例 5 実施例1で得た
【式】の構造式
で示されるO−クレジルシリルエステル10g(フ
エノール基準0.088モル),触媒としてAlCl32.7g
(0.02モル)およびアルキル化剤として塩化メチ
ル20.2g(0.40モル)を用い、反応時間を6時間
とする以外は実施例4と同様の方法でアルキル化
反応を実施した。反応後オートクレーブ中の生成
物を実施例1と同様の方法で分析した結果、この
生成物は原料O−クレジルシリルエステルのクレ
ゾキシ基が更にメチル基で核置換されたものであ
り、全クレゾキシ基につき2,4,6−トリメチ
ル体を主とする置換体が95.7%,2,4−ジメチ
ル体を主とする置換体が4.3%の多置換メチル化
フエニルシリルエステルであることがわかつた。 なお、上記2,4,6−トリメチルフエニルシ
リルエステルを2,4,6−トリメチルフエノー
ル(融点約70℃)とテトラクロルシランとの反応
により得ようとした場合、かなり多量の溶媒を必
要とし、しかも上記収率で目的のアルキルフエノ
ール類のシリルエステルを得ることが困難であつ
た。
エノール基準0.088モル),触媒としてAlCl32.7g
(0.02モル)およびアルキル化剤として塩化メチ
ル20.2g(0.40モル)を用い、反応時間を6時間
とする以外は実施例4と同様の方法でアルキル化
反応を実施した。反応後オートクレーブ中の生成
物を実施例1と同様の方法で分析した結果、この
生成物は原料O−クレジルシリルエステルのクレ
ゾキシ基が更にメチル基で核置換されたものであ
り、全クレゾキシ基につき2,4,6−トリメチ
ル体を主とする置換体が95.7%,2,4−ジメチ
ル体を主とする置換体が4.3%の多置換メチル化
フエニルシリルエステルであることがわかつた。 なお、上記2,4,6−トリメチルフエニルシ
リルエステルを2,4,6−トリメチルフエノー
ル(融点約70℃)とテトラクロルシランとの反応
により得ようとした場合、かなり多量の溶媒を必
要とし、しかも上記収率で目的のアルキルフエノ
ール類のシリルエステルを得ることが困難であつ
た。
Claims (1)
- 1 フエノール類のシリルエステルをルイス酸触
媒の存在下でアルキル化剤と反応させることを特
徴とするアルキルフエノール類のシリルエステル
の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58129449A JPS6023384A (ja) | 1983-07-18 | 1983-07-18 | アルキルフエノ−ル類のシリルエステルの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58129449A JPS6023384A (ja) | 1983-07-18 | 1983-07-18 | アルキルフエノ−ル類のシリルエステルの製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6023384A JPS6023384A (ja) | 1985-02-05 |
| JPH0321557B2 true JPH0321557B2 (ja) | 1991-03-22 |
Family
ID=15009749
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58129449A Granted JPS6023384A (ja) | 1983-07-18 | 1983-07-18 | アルキルフエノ−ル類のシリルエステルの製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6023384A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4970329A (en) * | 1987-05-08 | 1990-11-13 | Aristech Chemical Corporation | Silyl derivatives of 2-allyl phenol |
| US4916248A (en) * | 1989-07-05 | 1990-04-10 | Aristech Chemical Corporation | Silyl derivatives of 2, 6-dimethyl-4-allyl phenol |
| US5008421A (en) * | 1989-07-05 | 1991-04-16 | Aristech Chemical Corporation | Silyl derivatives of 2,6-dimethyl-4-allyl phenol |
-
1983
- 1983-07-18 JP JP58129449A patent/JPS6023384A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6023384A (ja) | 1985-02-05 |
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