JPH0321564B2 - - Google Patents
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- JPH0321564B2 JPH0321564B2 JP60026680A JP2668085A JPH0321564B2 JP H0321564 B2 JPH0321564 B2 JP H0321564B2 JP 60026680 A JP60026680 A JP 60026680A JP 2668085 A JP2668085 A JP 2668085A JP H0321564 B2 JPH0321564 B2 JP H0321564B2
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Description
【発明の詳細な説明】
樹脂をガラス繊維で強化することは技術的に知
られている。たとえば、次の特許は、接着促進剤
としてポリエステル樹脂と有機ケイ素化合物を使
用して、樹脂材料をガラス繊維で強化することを
開示している: (1) 米国特許第3728146号は、ガラス繊維束をエ
ラストマーまたは樹脂重合体で含浸し、次いで
ガラス繊維束をエラストマーと相溶性の材料で
被覆することからなる方法によつて、エラスト
マー材料をガラス繊維で強化することを開示し
ている。この特許には有用な含浸材料としてポ
リエステル樹脂、そしてエラストマーと相溶性
の材料として有機ケイ素化合物が開示されてい
る。 (2) 米国特許第2931739号は、接着促進剤として
ポリエステル樹脂と組み合わせた有機ケイ素化
合物を使用して、ガラス繊維で樹脂材料を強化
することを開示している。この特許に好ましい
態様として飽和ポリエステルが開示されている
が、不飽和ポリエステル樹脂が述べられている
(参照、この特許の第4欄、第74〜75行;第5
欄第1〜16行;および実施例8)。 (3) 米国特許第3252825号は、アミノシランおよ
び重合体または重合体生成物質の縮合生成物の
加水分解物でガラス繊維を被覆する方法を開示
している。この特許中には、不飽和ポリエステ
ルをアルフア−アミノプロピルトリエトキシシ
ランと反応させて水性サイズ剤を生成すること
が具体的に述べられている〔参照、この特許の
実施例4、第6欄)。 (4) 米国特許第3658571号は、ポリエステル樹脂
を含有でき、かつ有機ケイ素化合物を含有でき
る組成物を用いて、エラストマー材料をガラス
繊維で強化する方法を開示している。 さらに、他の先行技術の参考書は、不飽和ポリ
エステルをハロシランと反応させてシリル化ポリ
エステルを生成することを開示している。たとえ
ば、刊行物(43 Paint Research Institute
Proceedings 558,43−53,(1974))は、アル
キルおよびアリール−ジクロロシランを不飽和ポ
リエステルと反応させてクロロシラン含有ポリエ
ステルを生成することを開示している。このクロ
ロシラン含有ポリエステルを次いで水と反応させ
てシランジオールを生成する。他の刊行物
(Polymer Letters Edition 11,327−332,
(1973))は、不飽和ポリエステルをジクロロメチ
ルシランでハイドロシラン化してシランジオール
を生成することを開示している。 不飽和共役ポリエステルをアミノアルキルアル
コキシシランとミカエル付加反応させることによ
り、改良された性質を有するポリエステルシラン
接着促進剤を製造することが望ましい。また、有
機樹脂を任意の無機ケイ素質材料、たとえば、ガ
ラス繊維およびガラス布で強化するために適す
る、ポリエステルシラン接着促進剤を製造するこ
とが望ましい。 本発明は、分子量が少なくとも1000であり、そ
して式 (式中Rは2価の炭化水素基であり;R0は1
価のアルキル、アリールまたはアラルキル基であ
り;Xは1価のアルコキシ、ヒドロキシまたはオ
キシ−基であり;yは0または1であり;vは1
〜6の整数であり;zは0、1または2であり;
aは0または0.004〜0.6のモル分率であり;そし
てb、dおよびeは0.004〜0.6の範囲のモル分率
であり;ただし、dはa、bおよびeの合計より
大きいか、それに等しい) の単位からなる新規なポリエステルアミノアルキ
ルアルコキシシラン重合体の製造方法に関する。 更に詳細には、本発明は、式 (式中R、a、b、dおよびeは上記と同じで
あるが、b+eの最大値は0.6である) を繰り返し単位とする少なくとも1000の分子量を
有する不飽和共役ポリエステルを、式 (式中R0、X、y、v、およびzは上記と同
じである) で表わされるアミノアルキルアルコキシシラン
と、約0℃〜約235℃の温度において反応させて、
ポリエステルアミノアルキルアルコキシシランを
生成することからなる、ミカエル縮合反応による
式に包含されるポリエステルアミノアルキルア
ルコキシシランの製造法に関する。 本発明に従えば、無機のケイ素質材料の表面
を、有機樹脂と結合する前または結合するとき
に、上の式の単位からなる重合体で被覆するこ
とにより、無機のケイ素質材料を有機樹脂と相溶
性としかつそれに対して接着性とすることができ
る。すなわち、式の単位からなる新規な重合体
は、無機ケイ素質材料と有機樹脂との間の接着促
進剤である。無機ケイ素質材料がガラスの繊維ま
たは布である場合、式の単位からなる新規な重
合体は、(a)ガラスの繊維または布のサイズ剤また
は保護被膜および(b)該繊維または布と該有機樹脂
との間の接着促進剤としての二面的有用性を有す
る。重合体は該ガラスの繊維または布に、水溶液
からの加水分解物の形で容易に施こすことができ
る。 本発明のポリエステルアミノアルキルアルコキ
シシランは、アミノアルキルアルコキシシランと
不飽和共役ポリエステルとのミカエル縮合によつ
て製造できる。ミカエル(Michael)付加は、
W.J.Hickinbottom、Reactions of Organic
Compounds、48−55ページ、(1957)に記載され
ている。本発明のミカエル付加反応は、次のよう
に書くことができる: ここでR0は1価のアルキル、アリールまたは
アラルキル基であり;Xは1価のアルコキシ、ヒ
ドロキシまたはオキシ−基であり;yは0または
1であり;vは1〜6の整数であり;そしてzは
0、1または2である。 本発明において有用な不飽和共役ポリエステル
は、分子量が少なくとも1000であり、そして式 ここでR、a、b、dおよびeは前記と同じで
あるが、b+eの最大値は0.6である。 の単位からなるものである。 本発明の重合体の製造に有用な不飽和ポリエス
テルの製造において使用できる多官能性有機カル
ボン酸の典型的なものは、次のとおりである:脂
肪族ジカルボン酸、たとえば、マレイン酸、クロ
ロマレイン酸、ジクロロマレイン酸、コハク酸、
アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、グルタ
ル酸、ピメリン酸、マロン酸、スベリン酸、イタ
コン酸およびシトラコン酸;および芳香族ジカル
ボン酸、たとえば、フタル酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸など。使用できる他の多価カルボン酸
は、「二量体酸」、たとえばノリール酸の二量体で
ある。ヒドロキシル含有モノカルボン酸(たとえ
ば、リシノール酸)もまた使用することができ
る。あるいは、これらの種々の酸の無水物を不飽
和ポリエステルの製造に使用できる。 本発明の方法に使用する不飽和ポリエステル出
発物質の製造に使用できる2価のアルコールの例
は、次のとおりである:グリコール類、たとえ
ば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキシレングリコールおよびヘキサメチレ
ングリコール;およびジオール類、たとえば、
1,2−プロパンジオール;1,3−プロパンジ
オール;1,4−ブタンジオール;2,3−ブタ
ンジオール;2−ブテンジオール;1,5−ペン
タンジオール;2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール;および1,3−ブタンジオール。 本発明の不飽和ポリエステルの製造に使用する
前述の2価のアルコールと多官能性有機カルボン
酸の量は臨界的に制限されてはいないが、一般に
は、使用するカルボン酸の量に対して約10%〜約
20%のモル過剰の二価アルコールを使用すること
が好ましい。カルボン酸と2価のアルコールとが
反応して不飽和ポリエステルを生成する反応は、
たとえば、次のように段階的に進行するように見
える:(a)エステルのモノ付加物の生成、(b)カルボ
キシル基とヒドロキシル基とが縮合してポリエス
テルと水との生成、および(c)ポリエステル鎖末端
がエステル交換してより高い分子量のポリエステ
ルの生成。それゆえ、該ポリエステルの製造にお
いて広い反応温度範囲を使用する。多官能性有機
カルボン酸を2価のアルコールと反応させて不飽
和ポリエステルを生成する方法に好ましい温度範
囲は、約100℃〜約250℃である。本発明の方法に
おいて有用な不飽和ポリエステルは、キシレンの
ような溶媒の存在または不存在で、そしてテトラ
−アルキルチタネートおよびp−トルエンスルホ
ン酸のようなふつうのエステル交換触媒の存在ま
たは不存在で、製造できる。 本発明の方法において有用な不飽和ポリエステ
ルは約2000〜約5000の比較的高い分子量をもつこ
とが、一般に好ましい。 本発明において出発物質として使用するのに適
した典型的なアミノアルキルアルコキシシラン
は、次式で表わされる化合物である: ここでR0はアルキル基、たとえば、メチル、
エチル、プロピルおよびブチル基など、またはア
リール基、たとえば、フエニル、ナフチルおよび
トリル基など、またはアラルキル基、たとえば、
ベンジル基などを表わし、Xはアルコキシ基、た
とえば、メトキシ、エトキシ、プロポキシおよび
2−エチルヘキソキシ基などを表わし、yは0ま
たは1であり、vは1〜6の整数、好ましくは3
または4を表わし、そしてzは0,1または2で
ある。このようなアミノアルキルアルコキシシラ
ンの例は、次のとおりでる:アミノメチルトリエ
トキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、ガンマ−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、ガンマ−アミノプロピルエチルジ
エトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルフエニ
ルジエトキシシラン、N−ベ−タ(アミノエチ
ル)ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、デルタ−−アミノブチルトリエトキシシラ
ン、デルタ−アミノブチルメチルジエトキシシラ
ン、デルタ−アミノブチルエチルジエトキシシラ
ン、デルタ−アミノブチルフエニルジエトキシシ
ランなど。好ましいアミノアルキルアルコキシシ
ランはガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンおよびN−ベ−タ(アミノエチル)ガンマ−ア
ミノプロピルトリメトキシシランである。枝分れ
鎖のシラン(上の式に含まれない)、たとえば、
ベータ−アミノイソプロピルトリエトキシシラン
はまた本発明において有用である。 本発明の方法において有用な無機ケイ素質材料
の例は、任意の固体または粒状のケイ素含有材
料、たとえば、シリカ、ガラス、アスベスト、ガ
ラス繊維、ガラス布、ウオラストナイトなどであ
る。 有用な有機樹脂には、熱硬化性樹脂、たとえ
ば、前述のような不飽和ポリエステル樹脂および
熱可塑性樹脂の両方が含まれる。有用な熱可塑性
樹脂の例は、次のとおりである:2官能性モノマ
ーから誘導されたものおよびポリオレフイン、た
とえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリブチレンおよびポリイソシアネー
ト;ハロゲン化ポリオレフイン、たとえば、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフツ化ビ
ニリデン、ポリテトラフルオロエチレンおよびポ
リトリフルオロプロペン;置換ポリオレフイン、
たとえば、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアクリレートおよびポリメタクリレー
ト、たとえば、ポリメチルメタクリレートおよび
ポリエチルメタクリレート;ポリエステル、たと
えば、ポリ−1,4−ブタンジオールイソフタレ
ート;ポリアミド、たとえば、アジピン酸とヘキ
サメチレンジアミンとから形成されたもの;ポリ
カーボネート、たとえば、カルボニルクロライド
とp,p′−ビスヒドロキシフエニルジメチルメタ
ンとの反応生成物;セルロースエーテルおよびエ
ステル、たとえば、酢酸セルロースおよびエチル
セルロース;およびポリアセタール、たとえば、
ポリホルムアルデヒド。好ましい有機樹脂は、熱
硬化性不飽和ポリエステル樹脂である。 本発明の方法は、アミノアルキルアルコキシシ
ランと不飽和ポリエステルとを、ミカエル縮合反
応に従つて反応させることによつて実施する。本
発明の方法に従う反応のための温度は臨界的に制
限されてはいないが、該反応は約0℃〜約200℃
において実施することが好ましい。いつそう好ま
しい温度範囲は約20℃〜約100℃である。 室温は本発明の方法に最も好ましい温度であ
る。大気圧より高い圧力または低い圧力を本発明
の方法に使用できるが、大気圧は低沸点溶媒を使
用しないかぎり好ましい。反応時間は一般に10時
間より短かいが、ある目的に対して必要に応じて
これより長くすることができる。 本発明の方法は溶媒の存在または不存在で実施
できる。使用する場合には、溶媒の量は臨界的で
なく、溶媒の主目的は反応混合物の取り扱いを容
易にすることにある。使用する場合、溶媒は、意
図する使用に依存して、水溶性または水不溶性で
あることができ、ただし溶媒は不飽和ポリエステ
ルまたはアミノアルキルアルコキシシラン反応成
分と反応してはならない。たとえば、溶媒は炭化
水素、たとえば、ベンゼン、トルイレン、ペンタ
ンなど;または任意のハロ炭化水素、たとえば、
クロロベンゼンまたはクロロトルイレン;エーテ
ル、たとえば、ジブチルエーテル、エチレングリ
コールのメチルエーテル、またはエチレングリコ
ールのジメチルエーテル;またはニトリル、たと
えば、アセトニトリルであることができる。ある
種の用途、たとえば、有機樹脂の強化用のサイズ
したガラス繊維のロービングの商業的製造に対し
て、水溶性溶媒が好ましい。 他の成分も反応混合物中に存在できる。たとえ
ば、酢酸のような有機酸を反応混合物に加えて、
ポリエステルシラン鎖に沿つて陽イオンに帯電し
たアミノアルキルアルコキシシランアセテート基
を生成することができる。他の有用な有機酸の例
は、メチル酢酸、酪酸または安息香酸である。ま
た、有機第3アミン、たとえば、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミンまたはジエチルブチルアミ
ンを、ミカエル縮合反応前に、不飽和ポリエステ
ル反応成分に加えて、末端にカルボキシルアニオ
ンまたはポリエステル鎖に沿つて側基のカルボキ
シル部位を生成し、このようにしてアミノアルキ
ルアルコキシシランの全部がポリエステルの不飽
和部分で確実に反応するようにすることができ
る。 実 験 次の実験の記載は、本発明を例示する。実験の
記載において、次の略称を用いる; 【表】 【表】 方法A: 構造式 〔MA〕1.0〔PG〕1.1 を有する中間体ポリエステルの製造 機械的かきまぜ機、加熱マントルおよびデイー
ン・スターク・トラツプをもつ冷却器を備える2
容の3つ首フラスコに、423g(4.0モル)の無
水マレイン酸(“証明書付きの”等級)および174
gのキシレン(“実験室用の”等級)を入れた。
この混合物をかきまぜ、90℃に加熱し、そして反
応成分がよく分散されるまで90℃に維持し、次い
で334g(4.4モル)の1,3−プロピレングリコ
ール(“実験室用の”等級)を急速に加え、かき
まぜながら溶液を約140℃に加熱した。この時点
で、61.7gの水とキシレンをオーバーヘツドから
6時間の期間にわたつて、ポツト温度が150℃に
なるまで、除去した。反応混合物が190℃に加熱
されるにつれて追加の水とキシレンが除去され、
その温度に1時間保持した。蒸留除去された水と
キシレンの合計量は218.4gであつた。反応混合
物を130℃に冷却後、694gの溶媒と0.27g
(500ppm)のフエノチアジンを、混合物をかきま
ぜながら、加えた。この混合物を乾燥窒素のふん
囲気下に1〜2ミクロンのフイルターパツドを通
して加圧過して、1424gの透明な淡いこはく色
のポリエステル溶液が得られ、これは25℃におい
て35.0センチポアズの粘度を有した。強制通風炉
内に120℃において1時間入れたアルミニウム皿
上の樹脂溶液のアリコートについての重量損失の
測定は、樹脂溶液が46.5重量%の固体含量を有す
ることを示した。 ポリエステル樹脂生成物の複合構造は、分析す
ると、次のように決定された: この生成物は、計算した理論濃度の5.76ミリ当
量/gに比べて、5.30ミリ当量/gの共役不飽和
を含有した。 表に記載した他の中間体ポリエステルを、同
様な方法で製造した。 方法B: ポリエステルアミノアルキルアルコキシシラン
の製造 磁気かきまぜ機、温度計、加熱マントルおよび
水冷冷却器を備える250ml容の3首フラスコの3
個(フラスコ#1,2および3)のおのおのに、
上の方法(A)を用いて製造した39.0g(0.1モル)
の溶媒−希釈ポリエステル樹脂を入れた。追加
の溶媒をフラスコ#1,2および3に、それぞ
れ18.1g、14.0gおよび9.7gの量で加えた。各フ
ラスコに4.1g(0.04モル)のトリエチルアミン
を加え、混合物をかきまぜ、約90℃に加熱した。
混合物を次いで約60℃に冷却し、11.0g(0.05モ
ル)のシランBをフラスコ#1に、7.8g(0.035
モル)のシランBをフラスコ#2に、そして1.2
g(0.02モル)のシランBをフラスコ#3に加え
た。すべての3つの反応混合物を加熱還流させ、
そして反応混合物を1時間還流し、次いで室温に
冷却した。次に、氷酢酸をフラスコに次のように
加えた:3.0g(0.05モル)の氷酢酸をフラスコ
#1に、2.1g(0.035モル)をフラスコ#2に、
そして1.2g(0.002モル)をフラスコ#3に加え
た。 フラスコ#1のポリエステルシラン生成物は、
次の複合構造式を有した: 〔MA〕0.5〔MAS〕0.5〔PG〕1.1 蒸留水中のこの生成物の1重量%活性固体の溶
液は、PH9.9の多少くもつた溶液を形成する。少
量の酢酸を加えると、透明な水溶液が生じた。 フラスコ#2のポリエステルシラン生成物は、
次の複合構造式を有した: 〔MA〕0.6〔MAS〕0.4〔PG〕1.1 蒸留水中のこの生成物の1重量%活性固体の溶
液は、PH9.85のくもつた溶液を形成した。酢酸で
PHを3.5に調整すると、多少くもつた分散液が生
じた。 フラスコ#3のポリエステルシラン生成物は、
次の複合構造式を有した: 〔MA〕0.8〔MAS〕0.2〔PG〕1.1 蒸留水中のこの生成物の1重量%活性固体の溶
液は、PH9.9のミルク状分散液を生じた。酢酸の
添加によりPHを3.5に調整すると、不透明のにご
りのない分散液を生成した。 実験2〜16および20〜39のポリエステルシラン
は、上と同様な方法で製造した。 方法C: 積層複合体の製造および試験 ポリエステルアミノアルキルアルコキシシラン
の0.5重量%の水溶液を調製し、ガラス繊維布は
くのスワツチ(J.P.Stevensの#1581−112)をこ
れらの溶液で処理した。仕上げしたガラス布を20
分間空気乾燥し、次いで135℃で2.5分間熱固定し
た。 400部のポリエステルA、40部のスチレンモノ
マーおよびA部の触媒からなる樹脂混合物を、
44インチ(112cm)の厚さ3ミル(0.076mm)のマ
イラーフイルム上に注ぎ、そしてガラス布片をこ
の樹脂混合物上に置いた。次いで樹脂混合物とガ
ラス布との交互の層を互の上に置いて、12層を形
成した。マイラーフイルムを折りたたんで樹脂−
ガラス層のまわりに袋を形成し、フイルムのヘリ
をシールした後、空気のあわを鋼のローラーで樹
脂から除去した。複合体を樹脂−ガラス層から、
100℃において30分間、0.125インチ(0.318cm)
のストツプに対してプレスした。 乾燥複合体と、ASTM D790−71に従い、沸
とう水中に8時間浸漬させた湿潤複合体との両方
について、曲げ強さの試験を行つた。 方法D: 引出成形ロツドの製造 水サイジングした連続なストランドのガラスロ
ービング(オーウエンス・コーニング・フアイバ
ーグラスの“OCF861”)を、38インチ(96.5cm)
の鋼のフレームに22回巻き、切断して約6フイー
ト(182.9cm)の長さの22本のロービングを形成
した。これらのロービングを一端で20ゲージの銅
線を用いて結束して束を形成した。 1000部のポリエステルA、100部のスチレンモ
ノマーおよび10部の触媒からなる樹脂混合物を
調製した。ロービングの束をこの樹脂配合物中に
30分間浸漬し、次いで内径が0.25インチ(0.635
cm)の精密穴ガラス管(preei−sion−bore
glass tube)に通して引出した。ガラス管はケイ
素樹脂の離形剤で予備処理した。引出速度は約
3.5インチ/分(約8.9cm/分)であつた。生ずる
引出ロツドを100℃の強制空気通風炉内に入れ、
30分間硬化させた。 “乾燥”ロツドと、ASTM D−349−261に従
い沸とう水中に24時間浸漬させた“湿潤”ロツド
の両方について曲げ強さの試験を行つた。 方法E: サイズしたロービングの物理的性質 (1) 耐摩耗試験 適当な配合物でサイズされ、50インチ(127cm)
の長さの、ガラスのロービングの束(約2000スト
ランド/束)を(a)“数字8の位置”にねじつて中
央の接触点が自己摩耗するようにすること、そし
て(b)中央の接触点において116サイクル/分の速
度で192gの張力を用いてこすることによつて、
耐摩耗性について試験した。束の破断までの秒を
測定した。 (2) 剛性 この試験はヨーロツパの剛性試験(DIN−
52316)に相当する。この試験において、1000mm
の長さのガラスロービングを、曲率半径が10mmで
ある直径10mmのかぎに垂らし掛けた。剛性を支持
点の下62mmの点におけるロービングのつり下がつ
た端の間の距離としてミリメートルで測定した。 実施例 1 上の方法Bに従い、アミノアルキルアルコキシ
シランを市販の不飽和ポリエステルへミカエル付
加させることによつて、いくつかのポリエステル
アミノアルキルアルコキシシランを製造した。試
験は、上の方法Eに従い、接着促進剤としてポリ
エステルアミノアルキルアルコキシシランを用い
て、サイズしたロービングについて行つた。さら
に、引出成形ロツドにおいてポリエステルアミノ
アルキルアルコキシシランのサイズ剤としての効
果を測定する試験を、方法Dに従つて行つた。ポ
リエステルシランは、次のように製造した:実験
2〜5はポリエステルAおよびシランAを使用
し、実験6はポリエステルAおよびシランBを使
用し、実験7〜12および14はポリエステルBおよ
びシランBを使用し、実験13はポリエステルBお
よびCを使用し、そして実験15および16はポリエ
ステルCおよびシランBを使用する。対照実験1
はポリエステルAを使用し、シランを使用せず、
対照実験17はポリエステルDとシランDとの未反
応混合物を使用し、対照実験18はシランDを使用
し、ポリエステルを使用せず、そして対照実験19
はポリエステルおよびシランを使用しない。 結果は下表に示すとおりである。 【表】 表に報告した結果が示すように、本発明のポ
リエステルシランはガラスサイズ剤としてかつ接
着促進剤として、ポリエステルのみからなる対照
配合物(実験1)、ポリエステルとシランとの簡
単な未反応混合物(実験17)、シランのみからな
る配合物(実験18)、およびポリエステルとシラ
ンとを用いない配合物(実験19)よりも、かなり
いつそう効果がある。たとえば、耐摩耗性の時間
は実験17,18および19において、それぞれ144秒、
50秒および89秒から、本発明のサイズ剤を用いる
218秒(実験14)と371秒(実験16)との間に増加
した。このように、ガラスロービング中のガラス
繊維の自己摩耗性は、本発明のサイズ剤を使用す
ることによつて効果的に減少する。表に認めら
れるように、サイズ剤を含有しないガラス(実験
19)およびシランサイズ剤のみを含有するガラス
(実験18)に比べて、サイズしたガラスの剛性に
おいて相応した増加があつた。 表に記載した結果は、また、引出成形したロ
ツド中のガラスロービングと樹脂Aとの間の接着
促進剤として、本発明のポリエステルシラン(実
験2〜16)の有効性を明らかにしている。たとえ
ば、本発明の化合物を用いて製造した複合体の乾
燥曲げ強さ(実験4の115.6×103psiから実験6の
12.94×103psiまでの範囲)より大きいのは、接着
促進剤としてシランDを用いて製造した複合体
(135.0×103psi、実験18)のみである。湿潤曲げ
強さの試験において得られた結果は、同様であ
る。このように、本発明のポリエステルシラン
は、ガラスロービング−樹脂複合体の接着促進剤
として効果がある。 実施例 2 いくつかの不飽和ポリエステルを上の方法Aに
従い製造し、そしてこれらのポリエステルの性質
を下表に記載する。上の方法Bに従い、これら
のポリエステルとアミノアルキルアルコキシシラ
ンを用いて試験のためにポリエステルシランを製
造した。樹脂−ガラス布積層物における接着促進
剤としてのこれらのポリエステルシランの性能を
測定する試験を、方法Cに従つて実施した。配合
物は次のとおりである:実験20〜22はポリエステ
ルEおよびシランBから製造したポリエステルシ
ランを使用し;実験23および24はポリエステルF
およびシランBから製造したポリエステルシラン
を使用し;実験25はポリエステルGおよびシラン
Bから製造したポリエステルシランを使用し;実
験26〜28はポリエステルHおよびシランBから製
造したポリエステルシランを使用し;実験29はポ
リエステルHおよびシランAから製造したポリエ
ステルを使用し;実験30はポリエステルおよび
シランAから製造したポリエステルシランを使用
し;実験31はポリエステルJおよびシランAから
製造したポリエステルシランを使用し;実験32〜
34はポリエステルKおよびシランBから製造した
ポリエステルシランを使用し;実験35〜36はポリ
エステルLおよびシランBから製造したポリエス
テルシランを使用し;そして実験37〜39はポリエ
ステルMおよびシランBから製造したポリエステ
ルシランを使用する。対照実験40〜42は、それぞ
れポリエステルE,I,およびKを使用し、シラ
ンを使用しない。 結果を下表に記載する。 【表】 【表】 【表】 表の結果が示すように、本発明のポリエステ
ルシラン(実験20〜38)は、ガラス布/樹脂複合
体について、乾燥および湿潤曲げ強さ試験の両方
を用いて、すぐれた曲げ強さを提供する。たとえ
ば、本発明の実験は実験25における67.8×103psi
から実験24における84.3×103psiまでの範囲の乾
燥曲げ強さを与えたが、これに対して接着促進剤
として未反応のポリエステルのみを利用し、シラ
ンを使用しない対照実験は実験42における62.9×
103psiから実験40における66.6×103psiまでの範
囲の乾燥曲げ強さを与えた。同様に、本発明の実
験は実験29における36.2×103psiから実験31にお
ける70.7×103psiまでの範囲の湿潤曲げ強さを与
えたが、これに対して対照実験は実験42における
21.9×103から実験40における22.9×103psiまでの
範囲の曲げ強さを与えた。また、本発明の接着促
進剤は、複合体内に51.3%から90.3%までの高い
保持率を示し、これに比べて対照は34.4%から
34.8%までの保持率を示した。 実験43および44 米国特許3252825の開示にしたがつて、その特
許の実施例4を反復実験する試みをした。この特
許には実施例4のポリエステルを製造するための
反応条件が開示されていないという事実を見て、
2つの異なる実験を行なつて重合度が比較的高い
ポリエステルと比較的低いポリエステルを含め
た。この特許の実施例4に開示されたシラン(ア
ルフア−アミノプロピルトリエトキシシラン)は
商業的に入手できず、この分野の専門家には、得
られた場合、高度に不安定であることが知られて
いるので、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシ
シランをこの実施例の実験に利用した。 実験43の方法 機械的かきまぜ機、温度計、窒素スポンジおよ
び頂部に水冷却器をもつデイーン・スターク・ト
ラツプを装備した3つ首の2容のフラスコに、
212.24g(2.0モル)のジエチレングリコール、
148.11g(1.0モル)のフタル酸無水物および
98.06(1.0モル)のマレイン酸無水物を入れた。
この混合物をゆつくりかきまぜながら0.2重量%
(0.9168g)のp−トルエンスルホン酸触媒を加
えた。9.0gの水が集まるまで、200〜225℃に3
〜4時間の期間加熱を続けた。この反応混合物を
次いで室温に冷却し、そしてポリエステル混合物
はきわめて粘稠であることが認められた。500ml
のジエチルエーテルを反応混合物に加えた。混合
物を室温で30分間かきまぜ、そしてかきまぜを停
止すると、ポリエステルジエチルエーテル層が分
離することが認められた。混合物を70℃に加熱
し、ジエチルエーテルを除去した後、ポリエステ
ルをかきまぜながら滴下ロウトを使用して200g
のガンマ−アミノプロピルトリエトキシシランを
加えた。この混合物の温度を1時間70〜80℃に維
持した。この混合物を室温に冷却し、生成物は非
常に粘稠であることが認められた。100gの酢酸
を加えた。生成物は、酢酸の添加の前後におい
て、水に不溶性であつた。 実験44の方法 同一量の反応成分を使用して実験43の方法を反
復し、反応混合物を135℃に加熱し、一夜保持し、
次いで水の収集(27gのH2O)が停止するまで、
200℃〜235℃の間に加熱した。次いで反応混合物
を室温に冷却し、混合物をかきまぜながら500ml
のジエチルエーテルを滴々加えた。1時間かきま
ぜた後、ポリエステルとジエチルエーテルとの間
に完全な層分離が存在した。混合物を70℃に加熱
し、ジエチルエーテルを蒸留した後、混合物をか
きまぜながら200gのガンマ−アミノプロピルト
リエトキシシランを滴々加えた。約25〜30gを除
いてすべてのガンマ−アミノプロピルトリエトキ
シシランが添加された後、混合物はゲル化して取
り扱い不可能となつた。100gの酢酸を加えても、
ポリエステルのゲル化に変化を生じなかつた。 実験43は、比較的重合度が低いポリエステルを
使用し、ジエチルエーテル中に不溶性の試みた変
性ポリエステルを提供した。この不溶性はそのポ
リエステルをフオーミングサイズ剤として有用で
ないであろうことを示している。実験44は、比較
的重合度が高いポリエステルを使用し、サイズ剤
としてまた有用でないゲル化したポリエステルシ
ラン生成物を提供した。 実施例 3 本発明のポリエステルシランのウオラストナイ
トとポリエステル樹脂との間の接着促進剤として
の効果を決定するため、ポリエステル樹脂/ウオ
ラストナイト複合体を次のようにして製造した: 2gの蒸留水を、ポリエステルBとシランBと
のミカエル付加生成物の溶媒中の25重量%の16
gに、5分間で混合しながら加えた。生ずる混合
物を400gのウオラストナイトに加え、ジヤーミ
ルを用いて30分間混転して処理した充てん剤を生
成した。処理した充てん剤を乾燥トレーに入れ、
強制空気通風炉内で105℃において60分間乾燥し
た。 2200部のポリエステルA、220部のスチレンモ
ノマーおよび22部の触媒からなる樹脂混合物を
調製した。200gの上記配合物をステンレス鋼の
ボウルへ入れ、そしてこのボウルをドウフツクを
備えるホバートミキサー上に置いた。300gのポ
リエステルシラン処理したウオラストナイトを適
度に混合しながらボウルに加え、そして生ずる樹
脂/充てん剤の混合物が均一なコンシステンシー
になるまで、混合を約25分間続けた。 樹脂/充てん剤のブレンドを8インチ×8イン
チ×1/8インチ(20cm×20cm×0.3cm)のクロムメ
ツキしたキヤビテイの型内で100℃および48トン
の圧力において、離型剤として「マイラー」を使
用して30分間成形した。生ずる複合体を圧力下に
そりを防止しながら室温に冷却した。 比較として、ポリエステル樹脂/ウオラストナ
イト複合体を、上の方法を用い、上で使用した
300gの処理したウオラストナイトに替えて300g
の未処理充てん剤を使用して、製造した。 ポリエステル樹脂/ポリエステルシラン処理し
たウオラストナイト複合体は初期曲げ強さ
15800psiおよびASTM−D−790−71に従う湿潤
老化後の曲げ強さ9000psiを提供し、これに対し
ポリエステル樹脂/未処理ウオラストナイト複合
体は初期曲げ強さ13800psiおよび湿潤老化後の曲
げ強さ6800psiを提供した。
られている。たとえば、次の特許は、接着促進剤
としてポリエステル樹脂と有機ケイ素化合物を使
用して、樹脂材料をガラス繊維で強化することを
開示している: (1) 米国特許第3728146号は、ガラス繊維束をエ
ラストマーまたは樹脂重合体で含浸し、次いで
ガラス繊維束をエラストマーと相溶性の材料で
被覆することからなる方法によつて、エラスト
マー材料をガラス繊維で強化することを開示し
ている。この特許には有用な含浸材料としてポ
リエステル樹脂、そしてエラストマーと相溶性
の材料として有機ケイ素化合物が開示されてい
る。 (2) 米国特許第2931739号は、接着促進剤として
ポリエステル樹脂と組み合わせた有機ケイ素化
合物を使用して、ガラス繊維で樹脂材料を強化
することを開示している。この特許に好ましい
態様として飽和ポリエステルが開示されている
が、不飽和ポリエステル樹脂が述べられている
(参照、この特許の第4欄、第74〜75行;第5
欄第1〜16行;および実施例8)。 (3) 米国特許第3252825号は、アミノシランおよ
び重合体または重合体生成物質の縮合生成物の
加水分解物でガラス繊維を被覆する方法を開示
している。この特許中には、不飽和ポリエステ
ルをアルフア−アミノプロピルトリエトキシシ
ランと反応させて水性サイズ剤を生成すること
が具体的に述べられている〔参照、この特許の
実施例4、第6欄)。 (4) 米国特許第3658571号は、ポリエステル樹脂
を含有でき、かつ有機ケイ素化合物を含有でき
る組成物を用いて、エラストマー材料をガラス
繊維で強化する方法を開示している。 さらに、他の先行技術の参考書は、不飽和ポリ
エステルをハロシランと反応させてシリル化ポリ
エステルを生成することを開示している。たとえ
ば、刊行物(43 Paint Research Institute
Proceedings 558,43−53,(1974))は、アル
キルおよびアリール−ジクロロシランを不飽和ポ
リエステルと反応させてクロロシラン含有ポリエ
ステルを生成することを開示している。このクロ
ロシラン含有ポリエステルを次いで水と反応させ
てシランジオールを生成する。他の刊行物
(Polymer Letters Edition 11,327−332,
(1973))は、不飽和ポリエステルをジクロロメチ
ルシランでハイドロシラン化してシランジオール
を生成することを開示している。 不飽和共役ポリエステルをアミノアルキルアル
コキシシランとミカエル付加反応させることによ
り、改良された性質を有するポリエステルシラン
接着促進剤を製造することが望ましい。また、有
機樹脂を任意の無機ケイ素質材料、たとえば、ガ
ラス繊維およびガラス布で強化するために適す
る、ポリエステルシラン接着促進剤を製造するこ
とが望ましい。 本発明は、分子量が少なくとも1000であり、そ
して式 (式中Rは2価の炭化水素基であり;R0は1
価のアルキル、アリールまたはアラルキル基であ
り;Xは1価のアルコキシ、ヒドロキシまたはオ
キシ−基であり;yは0または1であり;vは1
〜6の整数であり;zは0、1または2であり;
aは0または0.004〜0.6のモル分率であり;そし
てb、dおよびeは0.004〜0.6の範囲のモル分率
であり;ただし、dはa、bおよびeの合計より
大きいか、それに等しい) の単位からなる新規なポリエステルアミノアルキ
ルアルコキシシラン重合体の製造方法に関する。 更に詳細には、本発明は、式 (式中R、a、b、dおよびeは上記と同じで
あるが、b+eの最大値は0.6である) を繰り返し単位とする少なくとも1000の分子量を
有する不飽和共役ポリエステルを、式 (式中R0、X、y、v、およびzは上記と同
じである) で表わされるアミノアルキルアルコキシシラン
と、約0℃〜約235℃の温度において反応させて、
ポリエステルアミノアルキルアルコキシシランを
生成することからなる、ミカエル縮合反応による
式に包含されるポリエステルアミノアルキルア
ルコキシシランの製造法に関する。 本発明に従えば、無機のケイ素質材料の表面
を、有機樹脂と結合する前または結合するとき
に、上の式の単位からなる重合体で被覆するこ
とにより、無機のケイ素質材料を有機樹脂と相溶
性としかつそれに対して接着性とすることができ
る。すなわち、式の単位からなる新規な重合体
は、無機ケイ素質材料と有機樹脂との間の接着促
進剤である。無機ケイ素質材料がガラスの繊維ま
たは布である場合、式の単位からなる新規な重
合体は、(a)ガラスの繊維または布のサイズ剤また
は保護被膜および(b)該繊維または布と該有機樹脂
との間の接着促進剤としての二面的有用性を有す
る。重合体は該ガラスの繊維または布に、水溶液
からの加水分解物の形で容易に施こすことができ
る。 本発明のポリエステルアミノアルキルアルコキ
シシランは、アミノアルキルアルコキシシランと
不飽和共役ポリエステルとのミカエル縮合によつ
て製造できる。ミカエル(Michael)付加は、
W.J.Hickinbottom、Reactions of Organic
Compounds、48−55ページ、(1957)に記載され
ている。本発明のミカエル付加反応は、次のよう
に書くことができる: ここでR0は1価のアルキル、アリールまたは
アラルキル基であり;Xは1価のアルコキシ、ヒ
ドロキシまたはオキシ−基であり;yは0または
1であり;vは1〜6の整数であり;そしてzは
0、1または2である。 本発明において有用な不飽和共役ポリエステル
は、分子量が少なくとも1000であり、そして式 ここでR、a、b、dおよびeは前記と同じで
あるが、b+eの最大値は0.6である。 の単位からなるものである。 本発明の重合体の製造に有用な不飽和ポリエス
テルの製造において使用できる多官能性有機カル
ボン酸の典型的なものは、次のとおりである:脂
肪族ジカルボン酸、たとえば、マレイン酸、クロ
ロマレイン酸、ジクロロマレイン酸、コハク酸、
アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、グルタ
ル酸、ピメリン酸、マロン酸、スベリン酸、イタ
コン酸およびシトラコン酸;および芳香族ジカル
ボン酸、たとえば、フタル酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸など。使用できる他の多価カルボン酸
は、「二量体酸」、たとえばノリール酸の二量体で
ある。ヒドロキシル含有モノカルボン酸(たとえ
ば、リシノール酸)もまた使用することができ
る。あるいは、これらの種々の酸の無水物を不飽
和ポリエステルの製造に使用できる。 本発明の方法に使用する不飽和ポリエステル出
発物質の製造に使用できる2価のアルコールの例
は、次のとおりである:グリコール類、たとえ
ば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキシレングリコールおよびヘキサメチレ
ングリコール;およびジオール類、たとえば、
1,2−プロパンジオール;1,3−プロパンジ
オール;1,4−ブタンジオール;2,3−ブタ
ンジオール;2−ブテンジオール;1,5−ペン
タンジオール;2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール;および1,3−ブタンジオール。 本発明の不飽和ポリエステルの製造に使用する
前述の2価のアルコールと多官能性有機カルボン
酸の量は臨界的に制限されてはいないが、一般に
は、使用するカルボン酸の量に対して約10%〜約
20%のモル過剰の二価アルコールを使用すること
が好ましい。カルボン酸と2価のアルコールとが
反応して不飽和ポリエステルを生成する反応は、
たとえば、次のように段階的に進行するように見
える:(a)エステルのモノ付加物の生成、(b)カルボ
キシル基とヒドロキシル基とが縮合してポリエス
テルと水との生成、および(c)ポリエステル鎖末端
がエステル交換してより高い分子量のポリエステ
ルの生成。それゆえ、該ポリエステルの製造にお
いて広い反応温度範囲を使用する。多官能性有機
カルボン酸を2価のアルコールと反応させて不飽
和ポリエステルを生成する方法に好ましい温度範
囲は、約100℃〜約250℃である。本発明の方法に
おいて有用な不飽和ポリエステルは、キシレンの
ような溶媒の存在または不存在で、そしてテトラ
−アルキルチタネートおよびp−トルエンスルホ
ン酸のようなふつうのエステル交換触媒の存在ま
たは不存在で、製造できる。 本発明の方法において有用な不飽和ポリエステ
ルは約2000〜約5000の比較的高い分子量をもつこ
とが、一般に好ましい。 本発明において出発物質として使用するのに適
した典型的なアミノアルキルアルコキシシラン
は、次式で表わされる化合物である: ここでR0はアルキル基、たとえば、メチル、
エチル、プロピルおよびブチル基など、またはア
リール基、たとえば、フエニル、ナフチルおよび
トリル基など、またはアラルキル基、たとえば、
ベンジル基などを表わし、Xはアルコキシ基、た
とえば、メトキシ、エトキシ、プロポキシおよび
2−エチルヘキソキシ基などを表わし、yは0ま
たは1であり、vは1〜6の整数、好ましくは3
または4を表わし、そしてzは0,1または2で
ある。このようなアミノアルキルアルコキシシラ
ンの例は、次のとおりでる:アミノメチルトリエ
トキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、ガンマ−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、ガンマ−アミノプロピルエチルジ
エトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルフエニ
ルジエトキシシラン、N−ベ−タ(アミノエチ
ル)ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、デルタ−−アミノブチルトリエトキシシラ
ン、デルタ−アミノブチルメチルジエトキシシラ
ン、デルタ−アミノブチルエチルジエトキシシラ
ン、デルタ−アミノブチルフエニルジエトキシシ
ランなど。好ましいアミノアルキルアルコキシシ
ランはガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンおよびN−ベ−タ(アミノエチル)ガンマ−ア
ミノプロピルトリメトキシシランである。枝分れ
鎖のシラン(上の式に含まれない)、たとえば、
ベータ−アミノイソプロピルトリエトキシシラン
はまた本発明において有用である。 本発明の方法において有用な無機ケイ素質材料
の例は、任意の固体または粒状のケイ素含有材
料、たとえば、シリカ、ガラス、アスベスト、ガ
ラス繊維、ガラス布、ウオラストナイトなどであ
る。 有用な有機樹脂には、熱硬化性樹脂、たとえ
ば、前述のような不飽和ポリエステル樹脂および
熱可塑性樹脂の両方が含まれる。有用な熱可塑性
樹脂の例は、次のとおりである:2官能性モノマ
ーから誘導されたものおよびポリオレフイン、た
とえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリブチレンおよびポリイソシアネー
ト;ハロゲン化ポリオレフイン、たとえば、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフツ化ビ
ニリデン、ポリテトラフルオロエチレンおよびポ
リトリフルオロプロペン;置換ポリオレフイン、
たとえば、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアクリレートおよびポリメタクリレー
ト、たとえば、ポリメチルメタクリレートおよび
ポリエチルメタクリレート;ポリエステル、たと
えば、ポリ−1,4−ブタンジオールイソフタレ
ート;ポリアミド、たとえば、アジピン酸とヘキ
サメチレンジアミンとから形成されたもの;ポリ
カーボネート、たとえば、カルボニルクロライド
とp,p′−ビスヒドロキシフエニルジメチルメタ
ンとの反応生成物;セルロースエーテルおよびエ
ステル、たとえば、酢酸セルロースおよびエチル
セルロース;およびポリアセタール、たとえば、
ポリホルムアルデヒド。好ましい有機樹脂は、熱
硬化性不飽和ポリエステル樹脂である。 本発明の方法は、アミノアルキルアルコキシシ
ランと不飽和ポリエステルとを、ミカエル縮合反
応に従つて反応させることによつて実施する。本
発明の方法に従う反応のための温度は臨界的に制
限されてはいないが、該反応は約0℃〜約200℃
において実施することが好ましい。いつそう好ま
しい温度範囲は約20℃〜約100℃である。 室温は本発明の方法に最も好ましい温度であ
る。大気圧より高い圧力または低い圧力を本発明
の方法に使用できるが、大気圧は低沸点溶媒を使
用しないかぎり好ましい。反応時間は一般に10時
間より短かいが、ある目的に対して必要に応じて
これより長くすることができる。 本発明の方法は溶媒の存在または不存在で実施
できる。使用する場合には、溶媒の量は臨界的で
なく、溶媒の主目的は反応混合物の取り扱いを容
易にすることにある。使用する場合、溶媒は、意
図する使用に依存して、水溶性または水不溶性で
あることができ、ただし溶媒は不飽和ポリエステ
ルまたはアミノアルキルアルコキシシラン反応成
分と反応してはならない。たとえば、溶媒は炭化
水素、たとえば、ベンゼン、トルイレン、ペンタ
ンなど;または任意のハロ炭化水素、たとえば、
クロロベンゼンまたはクロロトルイレン;エーテ
ル、たとえば、ジブチルエーテル、エチレングリ
コールのメチルエーテル、またはエチレングリコ
ールのジメチルエーテル;またはニトリル、たと
えば、アセトニトリルであることができる。ある
種の用途、たとえば、有機樹脂の強化用のサイズ
したガラス繊維のロービングの商業的製造に対し
て、水溶性溶媒が好ましい。 他の成分も反応混合物中に存在できる。たとえ
ば、酢酸のような有機酸を反応混合物に加えて、
ポリエステルシラン鎖に沿つて陽イオンに帯電し
たアミノアルキルアルコキシシランアセテート基
を生成することができる。他の有用な有機酸の例
は、メチル酢酸、酪酸または安息香酸である。ま
た、有機第3アミン、たとえば、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミンまたはジエチルブチルアミ
ンを、ミカエル縮合反応前に、不飽和ポリエステ
ル反応成分に加えて、末端にカルボキシルアニオ
ンまたはポリエステル鎖に沿つて側基のカルボキ
シル部位を生成し、このようにしてアミノアルキ
ルアルコキシシランの全部がポリエステルの不飽
和部分で確実に反応するようにすることができ
る。 実 験 次の実験の記載は、本発明を例示する。実験の
記載において、次の略称を用いる; 【表】 【表】 方法A: 構造式 〔MA〕1.0〔PG〕1.1 を有する中間体ポリエステルの製造 機械的かきまぜ機、加熱マントルおよびデイー
ン・スターク・トラツプをもつ冷却器を備える2
容の3つ首フラスコに、423g(4.0モル)の無
水マレイン酸(“証明書付きの”等級)および174
gのキシレン(“実験室用の”等級)を入れた。
この混合物をかきまぜ、90℃に加熱し、そして反
応成分がよく分散されるまで90℃に維持し、次い
で334g(4.4モル)の1,3−プロピレングリコ
ール(“実験室用の”等級)を急速に加え、かき
まぜながら溶液を約140℃に加熱した。この時点
で、61.7gの水とキシレンをオーバーヘツドから
6時間の期間にわたつて、ポツト温度が150℃に
なるまで、除去した。反応混合物が190℃に加熱
されるにつれて追加の水とキシレンが除去され、
その温度に1時間保持した。蒸留除去された水と
キシレンの合計量は218.4gであつた。反応混合
物を130℃に冷却後、694gの溶媒と0.27g
(500ppm)のフエノチアジンを、混合物をかきま
ぜながら、加えた。この混合物を乾燥窒素のふん
囲気下に1〜2ミクロンのフイルターパツドを通
して加圧過して、1424gの透明な淡いこはく色
のポリエステル溶液が得られ、これは25℃におい
て35.0センチポアズの粘度を有した。強制通風炉
内に120℃において1時間入れたアルミニウム皿
上の樹脂溶液のアリコートについての重量損失の
測定は、樹脂溶液が46.5重量%の固体含量を有す
ることを示した。 ポリエステル樹脂生成物の複合構造は、分析す
ると、次のように決定された: この生成物は、計算した理論濃度の5.76ミリ当
量/gに比べて、5.30ミリ当量/gの共役不飽和
を含有した。 表に記載した他の中間体ポリエステルを、同
様な方法で製造した。 方法B: ポリエステルアミノアルキルアルコキシシラン
の製造 磁気かきまぜ機、温度計、加熱マントルおよび
水冷冷却器を備える250ml容の3首フラスコの3
個(フラスコ#1,2および3)のおのおのに、
上の方法(A)を用いて製造した39.0g(0.1モル)
の溶媒−希釈ポリエステル樹脂を入れた。追加
の溶媒をフラスコ#1,2および3に、それぞ
れ18.1g、14.0gおよび9.7gの量で加えた。各フ
ラスコに4.1g(0.04モル)のトリエチルアミン
を加え、混合物をかきまぜ、約90℃に加熱した。
混合物を次いで約60℃に冷却し、11.0g(0.05モ
ル)のシランBをフラスコ#1に、7.8g(0.035
モル)のシランBをフラスコ#2に、そして1.2
g(0.02モル)のシランBをフラスコ#3に加え
た。すべての3つの反応混合物を加熱還流させ、
そして反応混合物を1時間還流し、次いで室温に
冷却した。次に、氷酢酸をフラスコに次のように
加えた:3.0g(0.05モル)の氷酢酸をフラスコ
#1に、2.1g(0.035モル)をフラスコ#2に、
そして1.2g(0.002モル)をフラスコ#3に加え
た。 フラスコ#1のポリエステルシラン生成物は、
次の複合構造式を有した: 〔MA〕0.5〔MAS〕0.5〔PG〕1.1 蒸留水中のこの生成物の1重量%活性固体の溶
液は、PH9.9の多少くもつた溶液を形成する。少
量の酢酸を加えると、透明な水溶液が生じた。 フラスコ#2のポリエステルシラン生成物は、
次の複合構造式を有した: 〔MA〕0.6〔MAS〕0.4〔PG〕1.1 蒸留水中のこの生成物の1重量%活性固体の溶
液は、PH9.85のくもつた溶液を形成した。酢酸で
PHを3.5に調整すると、多少くもつた分散液が生
じた。 フラスコ#3のポリエステルシラン生成物は、
次の複合構造式を有した: 〔MA〕0.8〔MAS〕0.2〔PG〕1.1 蒸留水中のこの生成物の1重量%活性固体の溶
液は、PH9.9のミルク状分散液を生じた。酢酸の
添加によりPHを3.5に調整すると、不透明のにご
りのない分散液を生成した。 実験2〜16および20〜39のポリエステルシラン
は、上と同様な方法で製造した。 方法C: 積層複合体の製造および試験 ポリエステルアミノアルキルアルコキシシラン
の0.5重量%の水溶液を調製し、ガラス繊維布は
くのスワツチ(J.P.Stevensの#1581−112)をこ
れらの溶液で処理した。仕上げしたガラス布を20
分間空気乾燥し、次いで135℃で2.5分間熱固定し
た。 400部のポリエステルA、40部のスチレンモノ
マーおよびA部の触媒からなる樹脂混合物を、
44インチ(112cm)の厚さ3ミル(0.076mm)のマ
イラーフイルム上に注ぎ、そしてガラス布片をこ
の樹脂混合物上に置いた。次いで樹脂混合物とガ
ラス布との交互の層を互の上に置いて、12層を形
成した。マイラーフイルムを折りたたんで樹脂−
ガラス層のまわりに袋を形成し、フイルムのヘリ
をシールした後、空気のあわを鋼のローラーで樹
脂から除去した。複合体を樹脂−ガラス層から、
100℃において30分間、0.125インチ(0.318cm)
のストツプに対してプレスした。 乾燥複合体と、ASTM D790−71に従い、沸
とう水中に8時間浸漬させた湿潤複合体との両方
について、曲げ強さの試験を行つた。 方法D: 引出成形ロツドの製造 水サイジングした連続なストランドのガラスロ
ービング(オーウエンス・コーニング・フアイバ
ーグラスの“OCF861”)を、38インチ(96.5cm)
の鋼のフレームに22回巻き、切断して約6フイー
ト(182.9cm)の長さの22本のロービングを形成
した。これらのロービングを一端で20ゲージの銅
線を用いて結束して束を形成した。 1000部のポリエステルA、100部のスチレンモ
ノマーおよび10部の触媒からなる樹脂混合物を
調製した。ロービングの束をこの樹脂配合物中に
30分間浸漬し、次いで内径が0.25インチ(0.635
cm)の精密穴ガラス管(preei−sion−bore
glass tube)に通して引出した。ガラス管はケイ
素樹脂の離形剤で予備処理した。引出速度は約
3.5インチ/分(約8.9cm/分)であつた。生ずる
引出ロツドを100℃の強制空気通風炉内に入れ、
30分間硬化させた。 “乾燥”ロツドと、ASTM D−349−261に従
い沸とう水中に24時間浸漬させた“湿潤”ロツド
の両方について曲げ強さの試験を行つた。 方法E: サイズしたロービングの物理的性質 (1) 耐摩耗試験 適当な配合物でサイズされ、50インチ(127cm)
の長さの、ガラスのロービングの束(約2000スト
ランド/束)を(a)“数字8の位置”にねじつて中
央の接触点が自己摩耗するようにすること、そし
て(b)中央の接触点において116サイクル/分の速
度で192gの張力を用いてこすることによつて、
耐摩耗性について試験した。束の破断までの秒を
測定した。 (2) 剛性 この試験はヨーロツパの剛性試験(DIN−
52316)に相当する。この試験において、1000mm
の長さのガラスロービングを、曲率半径が10mmで
ある直径10mmのかぎに垂らし掛けた。剛性を支持
点の下62mmの点におけるロービングのつり下がつ
た端の間の距離としてミリメートルで測定した。 実施例 1 上の方法Bに従い、アミノアルキルアルコキシ
シランを市販の不飽和ポリエステルへミカエル付
加させることによつて、いくつかのポリエステル
アミノアルキルアルコキシシランを製造した。試
験は、上の方法Eに従い、接着促進剤としてポリ
エステルアミノアルキルアルコキシシランを用い
て、サイズしたロービングについて行つた。さら
に、引出成形ロツドにおいてポリエステルアミノ
アルキルアルコキシシランのサイズ剤としての効
果を測定する試験を、方法Dに従つて行つた。ポ
リエステルシランは、次のように製造した:実験
2〜5はポリエステルAおよびシランAを使用
し、実験6はポリエステルAおよびシランBを使
用し、実験7〜12および14はポリエステルBおよ
びシランBを使用し、実験13はポリエステルBお
よびCを使用し、そして実験15および16はポリエ
ステルCおよびシランBを使用する。対照実験1
はポリエステルAを使用し、シランを使用せず、
対照実験17はポリエステルDとシランDとの未反
応混合物を使用し、対照実験18はシランDを使用
し、ポリエステルを使用せず、そして対照実験19
はポリエステルおよびシランを使用しない。 結果は下表に示すとおりである。 【表】 表に報告した結果が示すように、本発明のポ
リエステルシランはガラスサイズ剤としてかつ接
着促進剤として、ポリエステルのみからなる対照
配合物(実験1)、ポリエステルとシランとの簡
単な未反応混合物(実験17)、シランのみからな
る配合物(実験18)、およびポリエステルとシラ
ンとを用いない配合物(実験19)よりも、かなり
いつそう効果がある。たとえば、耐摩耗性の時間
は実験17,18および19において、それぞれ144秒、
50秒および89秒から、本発明のサイズ剤を用いる
218秒(実験14)と371秒(実験16)との間に増加
した。このように、ガラスロービング中のガラス
繊維の自己摩耗性は、本発明のサイズ剤を使用す
ることによつて効果的に減少する。表に認めら
れるように、サイズ剤を含有しないガラス(実験
19)およびシランサイズ剤のみを含有するガラス
(実験18)に比べて、サイズしたガラスの剛性に
おいて相応した増加があつた。 表に記載した結果は、また、引出成形したロ
ツド中のガラスロービングと樹脂Aとの間の接着
促進剤として、本発明のポリエステルシラン(実
験2〜16)の有効性を明らかにしている。たとえ
ば、本発明の化合物を用いて製造した複合体の乾
燥曲げ強さ(実験4の115.6×103psiから実験6の
12.94×103psiまでの範囲)より大きいのは、接着
促進剤としてシランDを用いて製造した複合体
(135.0×103psi、実験18)のみである。湿潤曲げ
強さの試験において得られた結果は、同様であ
る。このように、本発明のポリエステルシラン
は、ガラスロービング−樹脂複合体の接着促進剤
として効果がある。 実施例 2 いくつかの不飽和ポリエステルを上の方法Aに
従い製造し、そしてこれらのポリエステルの性質
を下表に記載する。上の方法Bに従い、これら
のポリエステルとアミノアルキルアルコキシシラ
ンを用いて試験のためにポリエステルシランを製
造した。樹脂−ガラス布積層物における接着促進
剤としてのこれらのポリエステルシランの性能を
測定する試験を、方法Cに従つて実施した。配合
物は次のとおりである:実験20〜22はポリエステ
ルEおよびシランBから製造したポリエステルシ
ランを使用し;実験23および24はポリエステルF
およびシランBから製造したポリエステルシラン
を使用し;実験25はポリエステルGおよびシラン
Bから製造したポリエステルシランを使用し;実
験26〜28はポリエステルHおよびシランBから製
造したポリエステルシランを使用し;実験29はポ
リエステルHおよびシランAから製造したポリエ
ステルを使用し;実験30はポリエステルおよび
シランAから製造したポリエステルシランを使用
し;実験31はポリエステルJおよびシランAから
製造したポリエステルシランを使用し;実験32〜
34はポリエステルKおよびシランBから製造した
ポリエステルシランを使用し;実験35〜36はポリ
エステルLおよびシランBから製造したポリエス
テルシランを使用し;そして実験37〜39はポリエ
ステルMおよびシランBから製造したポリエステ
ルシランを使用する。対照実験40〜42は、それぞ
れポリエステルE,I,およびKを使用し、シラ
ンを使用しない。 結果を下表に記載する。 【表】 【表】 【表】 表の結果が示すように、本発明のポリエステ
ルシラン(実験20〜38)は、ガラス布/樹脂複合
体について、乾燥および湿潤曲げ強さ試験の両方
を用いて、すぐれた曲げ強さを提供する。たとえ
ば、本発明の実験は実験25における67.8×103psi
から実験24における84.3×103psiまでの範囲の乾
燥曲げ強さを与えたが、これに対して接着促進剤
として未反応のポリエステルのみを利用し、シラ
ンを使用しない対照実験は実験42における62.9×
103psiから実験40における66.6×103psiまでの範
囲の乾燥曲げ強さを与えた。同様に、本発明の実
験は実験29における36.2×103psiから実験31にお
ける70.7×103psiまでの範囲の湿潤曲げ強さを与
えたが、これに対して対照実験は実験42における
21.9×103から実験40における22.9×103psiまでの
範囲の曲げ強さを与えた。また、本発明の接着促
進剤は、複合体内に51.3%から90.3%までの高い
保持率を示し、これに比べて対照は34.4%から
34.8%までの保持率を示した。 実験43および44 米国特許3252825の開示にしたがつて、その特
許の実施例4を反復実験する試みをした。この特
許には実施例4のポリエステルを製造するための
反応条件が開示されていないという事実を見て、
2つの異なる実験を行なつて重合度が比較的高い
ポリエステルと比較的低いポリエステルを含め
た。この特許の実施例4に開示されたシラン(ア
ルフア−アミノプロピルトリエトキシシラン)は
商業的に入手できず、この分野の専門家には、得
られた場合、高度に不安定であることが知られて
いるので、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシ
シランをこの実施例の実験に利用した。 実験43の方法 機械的かきまぜ機、温度計、窒素スポンジおよ
び頂部に水冷却器をもつデイーン・スターク・ト
ラツプを装備した3つ首の2容のフラスコに、
212.24g(2.0モル)のジエチレングリコール、
148.11g(1.0モル)のフタル酸無水物および
98.06(1.0モル)のマレイン酸無水物を入れた。
この混合物をゆつくりかきまぜながら0.2重量%
(0.9168g)のp−トルエンスルホン酸触媒を加
えた。9.0gの水が集まるまで、200〜225℃に3
〜4時間の期間加熱を続けた。この反応混合物を
次いで室温に冷却し、そしてポリエステル混合物
はきわめて粘稠であることが認められた。500ml
のジエチルエーテルを反応混合物に加えた。混合
物を室温で30分間かきまぜ、そしてかきまぜを停
止すると、ポリエステルジエチルエーテル層が分
離することが認められた。混合物を70℃に加熱
し、ジエチルエーテルを除去した後、ポリエステ
ルをかきまぜながら滴下ロウトを使用して200g
のガンマ−アミノプロピルトリエトキシシランを
加えた。この混合物の温度を1時間70〜80℃に維
持した。この混合物を室温に冷却し、生成物は非
常に粘稠であることが認められた。100gの酢酸
を加えた。生成物は、酢酸の添加の前後におい
て、水に不溶性であつた。 実験44の方法 同一量の反応成分を使用して実験43の方法を反
復し、反応混合物を135℃に加熱し、一夜保持し、
次いで水の収集(27gのH2O)が停止するまで、
200℃〜235℃の間に加熱した。次いで反応混合物
を室温に冷却し、混合物をかきまぜながら500ml
のジエチルエーテルを滴々加えた。1時間かきま
ぜた後、ポリエステルとジエチルエーテルとの間
に完全な層分離が存在した。混合物を70℃に加熱
し、ジエチルエーテルを蒸留した後、混合物をか
きまぜながら200gのガンマ−アミノプロピルト
リエトキシシランを滴々加えた。約25〜30gを除
いてすべてのガンマ−アミノプロピルトリエトキ
シシランが添加された後、混合物はゲル化して取
り扱い不可能となつた。100gの酢酸を加えても、
ポリエステルのゲル化に変化を生じなかつた。 実験43は、比較的重合度が低いポリエステルを
使用し、ジエチルエーテル中に不溶性の試みた変
性ポリエステルを提供した。この不溶性はそのポ
リエステルをフオーミングサイズ剤として有用で
ないであろうことを示している。実験44は、比較
的重合度が高いポリエステルを使用し、サイズ剤
としてまた有用でないゲル化したポリエステルシ
ラン生成物を提供した。 実施例 3 本発明のポリエステルシランのウオラストナイ
トとポリエステル樹脂との間の接着促進剤として
の効果を決定するため、ポリエステル樹脂/ウオ
ラストナイト複合体を次のようにして製造した: 2gの蒸留水を、ポリエステルBとシランBと
のミカエル付加生成物の溶媒中の25重量%の16
gに、5分間で混合しながら加えた。生ずる混合
物を400gのウオラストナイトに加え、ジヤーミ
ルを用いて30分間混転して処理した充てん剤を生
成した。処理した充てん剤を乾燥トレーに入れ、
強制空気通風炉内で105℃において60分間乾燥し
た。 2200部のポリエステルA、220部のスチレンモ
ノマーおよび22部の触媒からなる樹脂混合物を
調製した。200gの上記配合物をステンレス鋼の
ボウルへ入れ、そしてこのボウルをドウフツクを
備えるホバートミキサー上に置いた。300gのポ
リエステルシラン処理したウオラストナイトを適
度に混合しながらボウルに加え、そして生ずる樹
脂/充てん剤の混合物が均一なコンシステンシー
になるまで、混合を約25分間続けた。 樹脂/充てん剤のブレンドを8インチ×8イン
チ×1/8インチ(20cm×20cm×0.3cm)のクロムメ
ツキしたキヤビテイの型内で100℃および48トン
の圧力において、離型剤として「マイラー」を使
用して30分間成形した。生ずる複合体を圧力下に
そりを防止しながら室温に冷却した。 比較として、ポリエステル樹脂/ウオラストナ
イト複合体を、上の方法を用い、上で使用した
300gの処理したウオラストナイトに替えて300g
の未処理充てん剤を使用して、製造した。 ポリエステル樹脂/ポリエステルシラン処理し
たウオラストナイト複合体は初期曲げ強さ
15800psiおよびASTM−D−790−71に従う湿潤
老化後の曲げ強さ9000psiを提供し、これに対し
ポリエステル樹脂/未処理ウオラストナイト複合
体は初期曲げ強さ13800psiおよび湿潤老化後の曲
げ強さ6800psiを提供した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 (式中Rは2価の炭化水素基であり;R0は1
価のアルキル、アリールまたはアラルキル基であ
り;Xは1価のアルコキシ、ヒドロキシまたはオ
キシ−基であり;yは0または1であり;vは1
〜6の整数であり;zは0、1または2であり;
aは0または0.004〜0.6のモル分率であり;そし
てb、dおよびeは0.004〜0.6の範囲のモル分率
であり;ただし、dはa、bおよびeの合計より
大きいか、それに等しい) の単位からなるポリエステルアミノアルキルアル
コキシシランの製造方法であつて、式 (式中R、a、b、dおよびeは上記と同じで
あるが、b+eの最大値は0.6である) を繰り返し単位とする少なくとも1000の分子量を
有する不飽和共役ポリエステルを、式 (式中R0、X、y、v、およびzは上記と同
じである) で表わされるアミノアルキルアルコキシシラン
と、0℃〜235℃の温度においてミカエル付加反
応させて、ポリエステルアミノアルキルアルコキ
シシランを生成させることを特徴とする方法。 2 不飽和共役ポリエステルの分子量は少なくと
も2000である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 アミノアルキルアルコキシシランはガンマ−
アミノプロピルトリエトキシシランである特許請
求の範囲第1項記載の方法。 4 アミノアルキルアルコキシシランはN−ベー
タ(アミノエチル)ガンマ−アミノプロピルトリ
メトキシシランである特許請求の範囲第1項記載
の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2668085A JPS6123626A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | ポリエステルアミノアルキルアルコキシシラン、その製造方法及びその使用 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2668085A JPS6123626A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | ポリエステルアミノアルキルアルコキシシラン、その製造方法及びその使用 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8413689A Division JPH0249017A (ja) | 1989-04-04 | 1989-04-04 | ポリエステルアミノアルキルアルコキシシランの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6123626A JPS6123626A (ja) | 1986-02-01 |
| JPH0321564B2 true JPH0321564B2 (ja) | 1991-03-25 |
Family
ID=12200109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2668085A Granted JPS6123626A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | ポリエステルアミノアルキルアルコキシシラン、その製造方法及びその使用 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6123626A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2714922C2 (ru) * | 2013-12-12 | 2020-02-21 | Дау Глоубл Текнолоджиз Ллк | Аминосилановый промотор адгезии, предназначенный для уретановой системы |
| JP7337535B2 (ja) * | 2019-04-25 | 2023-09-04 | キヤノン株式会社 | アミド結合を有し、かつアルコキシシリル基を有する化合物の製造方法 |
-
1985
- 1985-02-15 JP JP2668085A patent/JPS6123626A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6123626A (ja) | 1986-02-01 |
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