JPH03216198A - アンスラサイクリン系物質,その製造法および産生菌 - Google Patents

アンスラサイクリン系物質,その製造法および産生菌

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JPH03216198A
JPH03216198A JP4651190A JP4651190A JPH03216198A JP H03216198 A JPH03216198 A JP H03216198A JP 4651190 A JP4651190 A JP 4651190A JP 4651190 A JP4651190 A JP 4651190A JP H03216198 A JPH03216198 A JP H03216198A
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JP
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culture
anthracycline
solution
ethyl acetate
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Application number
JP4651190A
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English (en)
Inventor
Mikio Morioka
幹夫 森岡
Toshio Sasaki
敏雄 佐々木
Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Koji Nagai
浩二 永井
Yoji Yamaguchi
洋司 山口
Chieko Nohara
野原 智恵子
Tatsuhiro Tokunaga
徳永 達裕
Masashi Hiramoto
昌志 平本
Yukihiro Takebayashi
竹林 幸弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は医薬殊に抗腫瘍薬として有用な化合物であるア
ンスラサイクリン系物質,発酵法による該物質の製造法
および該物質産生菌に関する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは天然に存在する多くの微生物が生産する物
質について研究を行っていた所,ノカルディア属に属し
,アンスラサイクリン系物質を生産する能力を有する微
生物を培地に培養することによって,同培地中に強い抗
腫瘍作用を有する新規アンスラサイクリン系化合物が生
産されており,この物質を単離することにより本発明を
完成した。
従来,微生物が生産する種々のアンスラサイクリン系化
合物には,例えばダウンマイシン,アドリアマイシン.
アクラシノマイシン等が知られており,これらの化合物
は臨床上非常に有効な薬剤でづhることもよく知られて
いる。しかしこれらの薬剤は投与の過程で必ずと言って
良いほど標的の腫瘍細胞がこれらの薬剤に対して耐性を
獲得する。本発明の新規なアンスラサイクリン系化合物
は後記のごとく,この様なアンスラサイクリン系化合物
に耐性を有する動物腫瘍細胞にも有効であることを発見
した。従って,本発明は優れた抗腫瘍作用を有するアン
スラサイクリン系物質を提供するものであり,また,本
発明は抗腫瘍物質を得るための新規な製造法を提供する
ものであり,更に本発明は上記アンスラサイクリy系物
質を産生ずる新菌株を提供するものである。
本発明で提供されるアンスラサイクリン系物質(I)は
下記平面化学構造式で表わされる。
(式中, R+は水素原子又は水酸基をI R2は水素
原子又は低級アルキル基を,R3は水素原子又は低級ア
ルカノイル基を意味する。)本発明の化合物(I)の構
造上の特徴は,アンスラサイクリン系骨格の7位および
10位に糖鎖な有しており,殊に10位の糖鎖がアンス
ラサイクリン系抗生物質には従来見出されなかった4位
にジメチルアミノ基を有する糖鎖である点である。
また,本発明の製造法は,ノカルディア属に属し,上記
アンスラサイクリン系物質を生産する能力を有する微生
物を培地に培養し,培養物中に該物質を生産させ,次い
で該物質を採取することからなるアンスラサイクリン系
物質の製造法である。
さらに,本発明の微生物は,上記アンスラサイクリン系
物質(I)を産生ずる能力を有するノカルディア属に属
する微生物である。以下,順次本発明の微生物,製造法
および該製造法で得られた本発明の化合物(I)につい
て詳述する。
本発明の新規な抗腫瘍作用を有する化合物を生産する菌
株はインドネシアで採取された土壌より分離された微生
物で,次のような菌学的性状を有する。
1形態 各種有機及び無機培地で基生菌糸は良く発達,分岐し,
菌糸の幅はほぼ04μmであり,培養後期に菌糸どうし
の癒合が見られ,−!た培地によりわずかに菌糸の断裂
が観察される。気菌糸は長い直線状または曲線状で,不
規則に分岐し,比較的短い胞子柄を形成する。培養5〜
7週以降より胞子柄の先端部付近に5〜10個の胞子連
鎖を形成する。その先端部はゆるいコイル状2 である。一方,気菌糸主軸にも分断による長い胞子連鎖
が認められる事があり,その際菌糸は束状,ループ状を
呈し疑似胞子嚢様の構造が認められる事がある。胞子の
形状は円筒形,大きさは1.8〜12μm×05〜0.
8μmで,その表面は平滑である。胞子嚢胞子,菌核,
運動性のエレメント,輸生糸などの特殊な器官は観察さ
れない。
各種寒天培地上の性状 各種寒天培地上の性状は,以下に示すとおりである。特
に記載しないかぎり,28℃で21日間培養し,常法に
従って観察したものである。
色調の記載については色の標準(日本色彩研究所)によ
った。
(注)G;生育程度 A;気菌糸の着生及びその色相 R;裏面の色相 S;可溶性色素 生埋的性質 1) 生育温度範囲 至適生育温度 20〜40℃ 27〜32℃ 2) ゼラチンの液化 単純ゼラチン(20゜C) グルコース・ペブトンゼラチン(28℃)陰性 陰性 3) 脱脂牛乳の凝固 脱脂牛乳のペプトン化 陽性 陽性 4) 硝酸還元作用 陽 性 5) スターチの加水分解作用 陰 性 6) メラニン様色素の生成 トリブトン・イーストエキス液体培地 チロシン寒天培地 ペブトン・イースト・鉄寒天培地 陰性 陰性 陰性 (注) 生育温度は各温度( 5, 10, 15, 20, 
25,28, 30, 37, 40. 45. 50
’C)で,7−21日までの観察結果を,ミルクに対す
る作用は37℃で3−21日までの観察結果を,それ以
外は,特に指摘のないかぎり28℃で2週間後の観察結
果を夫々示す。
4 炭素源の資化性(プリド・・ム・ゴドリーフ寒天培地,
28゜C培養) L−アラビノース ー マンノース D−キンロース  ー メリビオース D−グルコース  + ラクトース D−フラクトース  + D−ガラクトースシュクロー
ス   + マルトース イノシトール   + サリンン ラムノース     ー  トレハロースラフィノース
    ー グリセリン D−マンニトール + デキストリン スターチ     + キサンチン + + + (注)+:生育する   十一:生育が疑わしい:生育
しない 5 菌体成分の化学分析 LECHVALIERらの方法( LECHVALIE
R, MP. et al ;PP 277−238 
in DIETZ, A. et ed.+ Acti
nomyceteTaxonomy, SIM Spe
cial pub1icationA6+1980)に
従い本菌株の酸加水分解物および細胞壁成分の分析を行
った結果,表4の様に細胞壁タイプrV−Aであった。
表4 全菌体還元糖 アラビノース, ガラクトース 主たるメナキノン種 MK−8 ミコール酸の存在  陽性 GC含量    66% 上記諸性状を要約すると, YL−01641P株は気
菌糸上に生じた短い胞子柄上に胞子の連鎖を作る。気菌
糸主軸の一部に培養後期に分断による胞子連鎖が認めら
れる。また,気菌糸の一部が束状を呈し,コイル状の構
造を形成する。疑似胞子嚢様の構造も観察される。基生
菌糸にも培養後期に断裂が生じることがある。細胞壁タ
イプはTV−Aで,主メナキノンはMK−8(H4,H
2)である。
以上の性質を有する菌種を各種の文献等により検索する
と,本菌株はいわゆるSporoactinomyce
s(胞子連鎖を形成する放線菌属)の範lに入る。
これらのうち表4の如き化学分類結果と形態的特性に合
致する既知菌属としては, Nocardia属が挙げ
られる。従来, Nocardia属は,培養初期の形
態や気菌糸の着生の有無などによって3型に分けられて
I+′た( Bergey’s manual of 
detarminative bacte−rio1o
gy,第8版(1974))が,特に■および■型にに
属する菌の多くがRhodococcusに移され全く
新しい観点からの分類基準が求められている。又Ber
gey’s manual of Systemati
c Bacteriology  (第2巻,1986
年)には9種のNocardiaが記載されているがY
L−01641 P株はそれらのいずれとも一致しなか
った。
この様な観点から本菌株をNocardia属に属する
一新菌種と判断し,ノカルディア エス・ピー(Noc
ardia sp.)YL  O1641Pと命名した
本菌株は,工業技術院微生物工業技術研究所に微工研条
寄第2737号として寄託されている。
本発明のアノスラサイクリン系物質の製造法を実施する
に当たり,該物質の生産菌株ノカルディア エス・ピー
YL−01641P株を栄養源含有培地に接種して好気
的に発育させることにより本発明のアンスラサイクリン
物質を含む培養物が得られる。栄養物としては放線菌の
栄養源として公知のものが使用できる。たとえば市販さ
れているペプトン,肉エキス,コーン・スチープリカー
,綿実粉,落花生粉,大豆粉,酵母エキス,  NZ−
アミン,カゼインの氷解物,魚粉,硝酸ソーダー,硝酸
アンモニウム等の窒素源,市販されているグリセリン,
H#澱粉フ グルコース,マルトース,糖密等の炭水化
物あるいは脂肪等の炭素源および食塩,リン酸塩,炭酸
カルシウム,硫酸マグネシウム等の無機塩を使用できる
。これらのもの以外でも,該生産菌が利用し,本発明の
アンスラサイクリン系物質の生産に役立つものであれば
いずれでも使用することができる。
培養法としては,一般の抗生物質の生産方法と同様に行
えばよく,その培養方法は固体培養でも液体培養でもよ
い。液体培養の場合は静置培養,攪拌培養,振盪培養,
通気培養などのいずれを実施してもよいが,特に通気攪
拌培養が好ましい。また,培養温度は生産菌が発育し,
本発明の物質を生産する温度,すなわち15℃〜40°
Cの範囲で適宜変更できるがおよそ25°C〜32℃の
範囲が好まし《,培地のpHは約4〜9の範囲で適宜変
更できるがpH6〜8が好ましい。培養時間は種々条件
によって異なり,lo時間〜168時間であるが,通常
24時間〜120時間程度で培養物中に蓄積される目的
物質が最高力価に達する。
培養物から目的とする化合物を採取するには微生物の生
産する代謝物の培養物から通常用いられる抽出,分離,
精製の手段が適宜利用される。培賽物中の目的物質は培
賽物そのままが,又は遠心分離あるいは培養物に炉過助
剤を加えて戸過して得られた培養液に酢酸エチル,クロ
ロホルム,ベンゼン,トルエン等ノ水ト混和シない有機
溶媒を加えて抽出する。又培養F液を滴宜の担体に接触
させ,P液中の目的有効成分を吸着させ,ついで適当な
溶媒で溶出する事により目的物質を抽出することが出来
る。更に詳しく述べるならば,例えばアンバーライ} 
XAD一2,ダイヤイオンHP−20,ダイヤイオンs
p−900またはダイヤイオンCHP−20Pのごとき
多孔性吸着樹脂,もしくは例えばダウエクス50W,ア
ンバーライトIRC−50というようなイオン交換樹脂
に接触させて目的物質を吸着させる。
ついで該吸着樹脂の場合にはメタノール,エタノール,
アセトン,アセトニトリル等の有機溶媒と水の混合溶媒
で,該イオン交換樹脂の場合には塩酸,硫酸等の水溶液
で溶出させることにより目的物質含有画分を得ることが
できる。酢酸エチル,酢酸プチル等の有機溶媒で抽出す
る場合には培養戸液にこれらの溶媒を加え,良く振盪し
,目的物質を抽出後,得られた抽出液を酸性水で再抽出
し,目的物質を水に転溶する。
次いで該酸性水抽出液を中和した後に,該有機溶媒で再
び抽出するという操作を繰り返すことにより,目的物質
のより比率の高い両分を得ることができる。つぎに上記
の各操作法を用いて得られた目的物質含有画分は常用の
吸着処理,例えば活性炭,アルミナ,シリカゲル,セル
ロース等を担体に用いたカラムクロマトグラフィー薄層
クロマトグラフィーや,シリカゲル系ODS逆相担体の
カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー等のような
常法により,更に純粋に分離することができる。更にこ
れらの方法で得られた目的物質はメタノール,酢酸エチ
ル等の溶媒で結晶化する事により,一層純粋な物質とし
て得ることができる。このように培養物中に生産された
新規アンスラサイクリン系物質は遊離塩基の形で分離す
ることができる。又この遊離塩基は酸,すなわち例えば
塩酸,硫酸,燐酸等の無機酸,又は例えば蟻酸,酢酸,
クエン酸,酒石酸,p一トルエンスルホン酸等の有機酸
と常法により反応させるとそれぞれの酸に対応する塩類
にも変化させうる。
実施例 1. (a)  (YL−01641P−A,物質ノ製造法)
デキストリン2.0%,コーンスチープリカ−0.5%
,ポリペプトン0.5%,酵母エキス0.5%,肉エキ
ス0.3%,プレインハートインフユージョンブイヨン
0.52%,炭酸カルシウム0.5%を含む培地( p
H 8.0 )を作製し,これを500m7三角フラス
コに各60mlずつ分注し,120℃で20分間滅菌し
たものに, ベネット寒天培地上に良《生育させたノカ
ルディアエス・ピー YL−01641p株の菌糸をか
き取って接種し,27゜Cで48時間振盪培養を行ない
種培養液とする。つぎにポテトスターチ3.0%,小麦
胚芽1.0%,コプラミール1。0%,フェザーミール
0.2%,炭酸カルシウム0.5%を含む培地(p}1
7.0)を作成し,これを500+nt三角フラスコに
各60mlずつ分注し,120″Cで20分間滅菌した
ものに,上記培養液を3.0%の割合で植菌し,28℃
で96時間培養した。このようにして得られた培養液1
tにラジオライ} #600 (昭和化学工業社製)を
加えて撹拌した後にF過し,  650m7の培養PH
を得た。このr液をpH7.0とし,酢酸エチルを50
0m4ずつ2回に分けて撹拌し,抽出した。この抽出液
を100mlまで滅菌濃縮し,  100mtの水を加
え,1規定塩酸で水層をpH 2.5に調整し,よく撹
拌して目的物を溶媒層から水に転溶させた。この酸性抽
出液に50m4の酢酸エチルを加え,1規定の苛性ソー
ダで水層をpi{7.5に調整し,よ《撹拌して再抽出
した。この操作を2回繰り返して合計200mZのYL
−0614IP−A,物質の酢酸エチル抽出液を得た。
この抽出液に芒硝を加えてよく脱水した後に芒硝を沢過
して除去し,P液を3 mlまで減圧濃縮して粗YL−
01641P−A,物質の濃縮溶液を得た。物質の確認
にはシリカゲルプレート(キーゼルゲル60F254−
20cmX20cm,  メルク社製)を用い,クロロ
ホルム:メタノール(90:10)の溶媒で展開する薄
層クロマトグラ7イーで目的のYL−01641P A
+物質( Rf = 0.38 >を確認した。このよ
うにして得られた濃縮溶媒中の粗YL−01641P−
A,物質をさらに純粋にするためにシリカゲルプレート
(キーゼルゲル60 F254, 20 cm x 2
Q Cm ,  メルク社製)の3枚に下から2cmの
所に帯状にチャージし,クロロホルム:メタノール(9
0:10)で15cm展開し,風乾した後にUVランプ
と可視光線下でYL−01641PA1物質の赤橙色帯
( Rr = 0.38 )を確認し,この部分をかき
取り,これをクロロホルム:メタノール(90:10)
の溶媒を用いて溶出し,その溶出液を減圧濃縮乾固した
後,少量のメタノールを加え加温溶解し,これを冷蔵庫
中に放置すると針状の結晶が析出したので溶媒を取り除
いた後に,デシケーター中減圧下で一夜乾燥し,純粋な
YL−01641P一A1物質を2.15fllg得た
上記抽出,分離,精製されたYL−016 4I P−
A1物質の遊離塩基は下記の物理化学的性質を有する。
(1)  色および形状:赤色の針状結晶。
(2)酸性,中性,塩基性の区別:塩基性。
(3)  溶解性:メタノール,エタノール,アセトン
,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルムには
溶けるが水には溶けに<<,ヘキサンにはほとんど溶け
ない。
(4)紫外部吸収スペクトル: YL 01641P 
A+物質のメタノール中で測定した紫外部吸収スペクト
ルは第1図に示すごとくである。
(5)  マススペクトル(FAB) : 790 (
 M+ 1 )(6)分子量: 789.831 (力 分子式:C3。H51NOll!(8)元素分析
値: C3o Hs+ NO+。・o,7H20として
C(%)  H(%)  N(%) 実測値 58,30  6.57   1.68計算値
 58,38   6.58   1.75(9)  
’H − NMRスペクトル: YL−01641P 
A+物質の’H−NMRスペクトル( 500 MHz
, CDCI3)は第2図に示すごとくである。
GO)  13C−NMRスペクトル: YL−016
41P−A,物質の3C−NMRスペクトル(125 
MHz, CDCI,)は第3図に示すごとくである。
上記の物理化学的性質からYL−01641P A+物
質は下記構造式で示される。
(b)  塩酸塩の調製法 上記(a)で得られた純粋に精製されたYL−0164
1P一A, 25.6 mgに少量の水を加え,これに
0.5規定の塩酸を注意深く,極く少量ずつ加えながら
良く撹拌しYL−01641P A+物質を溶解した。
この操作はYL−01641P−A,物質が完全に溶解
するまで続けた。
この様にして得られたYL−01641P−A,塩酸塩
の水溶液は凍結乾燥し,水に易溶なYL−01641P
 A1の赤色粉末26.761!Igを得た。この物質
の水に対する溶解性は原料のYL−0 164I P−
A,塩基に比較し格段に高い。
実施例 2 実施例1に示した方法と同様の培養法で培養したYL−
01641P株の培養液4tに硫酸を加えpH 2.0
に調整した後によ《撹拌した。次いでラジオライ}#6
00(昭和化学工業社製)を加えて再び撹拌した後にF
過した。このF液をpH5.02に調整すると不浴物が
析出して来たのでこれを沢過して2.98tの澄明な培
養r液を得た。このF液をターイヤイオンHP−20(
三菱化成株式会社製)のカラム(60m4・外径2.3
 cm,長さ19cm)に通過させ目的物であるYL−
01641P A+物質を吸着させた後,カラムを1乙
の蒸留水で良《水洗した。次いで, 0.01Mのリン
酸緩衝液を用いて調製した30%, 40%,50%,
60%および70%のアセトン水溶液の各120mlず
つを用いてアセトン濃度の低い順に段階的に溶出した。
その結果, YL−01641P−A,物質はアセトン
濃度40%および50%の両分に溶出されていた。この
溶出液のYL−01641P A+物質の確認にはシリ
カゲルプレート(キーゼルゲル60 F’254j 2
0 amX20cm,  メルク社製)を用い,クロロ
ホルム:メタノール(90:10)の溶媒で展開する薄
層クロマトグラフィーで目的のYL−01641P−A
,物質(Rf−0.38)を確認した。次いで,このよ
うにして得られたYL−01641P−AI物質の溶出
画分を減圧下で濃縮してYL−01641P−AI物質
(純度34.1%)の赤色粗粉末を1 0 7. 2■
得た。このYL−01641P A+物質の粗粉末を1
00mZの酢酸エチルに溶解した後,P過して不溶物を
取り除き,そのf液に100mlの水を加えてから,振
盪しながら水層を塩酸でpH2.0に調整してYL−0
1641P A+物質を酸性水に逆転抽出した。次いで
,この水溶液を分液して酢酸エチルを除去した後,新た
に10On+7の酢酸エチルを加え,振盪しながら苛性
ソーダーで水層がpH7.0になるように調整し,酢酸
エチル層にYL−01641 P A+物質を転溶せし
めた。次いで,この酢酸エチルの抽出液は分液して水層
を除去し,芒硝を加えてよ《脱水した後,この芒硝をf
過して取り除き,減圧濃縮後乾固して粗YL−01 6
4IP−A,物質(純度41,9%)の赤色粉末を62
.69+11g得た。このようにして得られた粉末に5
m7の水を加え,INの塩酸を少量ずつ加えながら粉末
を完全に溶解した後に,苛性ソーダでpHを5.0に調
整し,粗YL−01641P−A1物質の水石液を調製
した。一方,別に外径1.2 cm×長さ45cmのク
ロマト管に水で充填した30mlのダイヤイオンCHP
−20P (三菱化成株式会社製)のカラムを用意して
おき,これに該粗YL−01641PA,物質の水浴液
を通過させ目的物である−YL−01641P−A,物
質を吸着させた。次いで,このカラムを50mlの水で
洗浄した後,全量が600mt00〜80%アセトン水
を用いた濃度勾配溶出法により溶出を行った。溶出液は
フラクションコレクターで10mlずつに分画した。こ
のように溶出した各フラクションの中で,赤橙色物質が
溶出されている7ラクションは全て,シリカゲルプレー
ト(キーゼルゲル60 F254, 20 cm x 
20 cm,  メルク社製)ヲ用イ,クロロホルム:
メタノール(90:10)の溶媒で展開する薄層クロマ
トグラフィーで目的のYL−01641P−A,物質(
 Rf = 0.38 )を確認した。その結果,目的
物であるYL−01641P−A,物質はフラクション
46〜52までの間に溶出されていた。この中で,最も
純粋であったフラクション48〜50までを集め,減圧
濃縮した後,過飽和の炭酸水素ナトリウム水浴液を過剰
に加えpHを7以上にした後,25mlの酢酸エチルで
二回抽出した。この抽出液に芒硝を加えてよく脱水した
後,P過して芒硝を除去し,このr液を濃縮乾固し,真
空デシケーター中で一夜乾燥してYL−01641 P
−A1物質の赤色粉末(純度86.2%)を25.3[
11g得た。
実施例 3. グルコース1.0%,ポテトスターチ2.0%,ポリベ
プトン0.5%,酵母エキス0.5%,炭酸カルシウム
0.4%を含む培地a(pa7)を製作し,これを50
0rnlの三角フラスコに100mZずつ分注し,12
0℃で20分間滅菌した。このように作製した培地にペ
ネット寒天上に生育させたノルカディア エス・ヒ− 
YL−01641P株の菌糸をかき取って接種し,27
゜Cで96時間振盪培養を行ない種培養液(1)とする
。つぎに培地A800mtを作製し,これを500rn
l三角フラスコに100mtずつ分注し,120℃で2
0分間滅菌したものに種培養液(1)を2%の割合で植
菌した。これを27゜Cで96時間振盪培養を行ない種
培養i (2)とする。本培養は二基の30t培養槽中
にコブラミール5%,小麦胚芽2.5%,炭酸カルシウ
ム0.15%,消泡剤NKL−5430 (日本油脂社
製) 0.09%を含む生産培地をそれぞれ20t(p
H70)ずつ作製し,予め120゜C,30分間滅菌し
ておき,これにさきに培養しておいた種培養液(2)を
それぞれ400mtずつ接種し,毎分30Lの通気量で
,回転数20Orpmで3日間培養すると, YL−0
1641 P−Al!I質のバチルス ズプチリスAT
CC6633株に対する抗菌活性は最大となった。この
ようにして得られた培養液を塩酸でpH 3.5に調整
した後,ラジオライ} #600 (昭和化学工業社製
)を加えて撹拌した後,P過した。このF液を苛性ソー
ダーでpH7.0に調整し,析出してきた不溶物をf過
して除去し,27tの培養液を得た。このようにして得
たP液よりYL−01641P−A,物質を抽出するた
め,181の酢酸エチルを加え,振盪しながら苛性ソー
タ゜一で培養P液層がpH7.0になるように調整した
この抽出操作を二回繰り返して行った。YL−0164
1P−A,物質を含む酢酸エチルの抽出液は培養r液層
を分液して除去し,芒硝を加えてよく脱水した後,この
芒硝をF過して取り除き,2lまで減圧濃縮した。これ
にI乙の水を加えてからよく振盪しながら水層を塩酸で
pH 2.0に調整してYL−01641P−A1物質
を酸性水に転溶抽出した。次いで,この水溶液を分液し
て酢酸エチル層を除去した。この操作を二回繰り返して
約2乙のYL−01641P−A,物質の酸性溶液を得
た。新たに1乙の酢酸エチルを加え,振盪しながら苛性
ソーダーで水層がpI{7.0になるように調整し,酢
酸エチル層にYL−01641P −A1物質を抽出せ
しめた後,分液して水層を除去した。この操作を二回繰
り返して約26のYL−01641P−A,物質を含む
酢酸エチルの抽出液を得た。次いで,この酢酸エチルの
抽出液に芒硝を加えてよく脱水した後,芒硝をF過して
取り除き,減圧濃縮後乾固して粗YL−01641P 
A+物質の赤色粉末を43611@得た。この粗YL−
01641P At物質の赤色粉末の153■を取り,
これに2 mlのメタノールな加えて溶解した。このメ
タノール浴液を0.4mlずつに分け,液体クロマトグ
ラフィーにがげYL−01641P−A,物質を汁取;
た。液体クロマトグラフィーの条件はYMC−Pack
 R−ODS−5 (山村化学研究所社製)の2cmX
25cmカラムに,溶Ni液として0.05Mリン酸緩
衝液( pI{4.35 ) :アセトニトリル:テト
ラヒド口フラン(75 : 10 : 15)を毎分9
1+17の流.量割合で流して用い,480nmのUV
吸収を検出に用いた。その結果,  YL−01641
P−AI物質は保持時間15分48秒に溶出されたので
,この画分を集めた。
この画分は液体クロマトグラフィー(カラム:YMC−
PackA 312 ( S−5120−ODS ) 
(山村化学研究所社製) 6mm x 150mm,溶
離液:0.05Mリン酸緩衝液( pH4.35 ) 
:アセトニトリル:テトラヒド口フラン(70: 15
: 15), @出量:毎分当たり1ml,保持時間=
5分51秒)で純粋であることを確認1−だ後,減圧濃
縮して溶出液中の有機溶媒をよく蒸発させて取り除いた
。このように処理した溶出液(約120m7)に過剰の
炭酸水素ナトリウム溶液を加えpH 7.0以上に調製
し,100mlの酢酸エチルを加えて抽出を行った。こ
の抽出操作を二回繰り返して約200mtのYL−01
641P−A,物質の酢敢エチル溶液を得た。この溶液
に芒硝を加えてよく脱水した後,この芒硝をF過じて取
り除き,減圧濃縮乾固し,更に真空デシケーター中で一
夜乾燥して純粋なYL−01641P−A,物質の赤色
粉末を83■得た。この粉末の40.0111gを取り
,1+++7の水を加えた後,赤色粉末が完全に溶解す
るまで0.5%の酒石酸水浴液を少量ずつ滴下しながら
よく撹拌した。
この時YL−01641P A+物質が完全に溶解した
時点のpHは4.53であった。このように調製して得
られたYL−0164 IP−A,物質の酒石酸水溶液
を凍結乾燥して純粋なYL−01641P−A,物質の
酒石酸塩の結晶性粉末を42.61I1g得た。本酒石
酸塩は水に対する溶解度が原料であるYL−01641
P−A,物質の遊離塩基に比べて格段に高い。
実施例4. (YL−01641P−A2,B2および
B,の製造法)[A]  グルコース1.0%,ポテト
スターチ2.0%,ポリペプトン05%,酵母エキス0
.5%,炭酸カルシウム0.4%を含む培地A(pH7
)を作製し,これを500mlの三角フラスコに100
mZずつ分注し,120゜Cで20分間滅菌した。この
ように作製した培地にベネ,ト寒天上に生育させたノカ
ルディア エス・ピーYL−01641P株の菌糸をか
き取って接種し,27℃で96時間振盪培養を行い種培
養液(1)とする。
次に培地A800mlを作製し,これを500 rnl
三角フラスコに100Intずつ分注し,120℃で2
0分間滅菌したものに種培養液(1)を2%の割合で植
菌した。これを27℃で96時間振盪培養を行い種培養
液(2)とする。本培養は30t培養槽中にコプラミー
ル5%,小麦胚芽2.5%,炭酸カルシウム0.15%
,消泡剤NKL−5430 ( 日本油脂社製)0.0
9%を含む生産培地21(pH7.0)を作製し,予メ
l20’c, 30分間滅菌しておき,これに先に培養
しておいた種培養液[B] (2) 400 rnlを接種し,通気量毎分30t,
回転数20O rpmで2日間培養し,培養物19Lを
得た。
上記培養物19tを塩酸でpH3.5に調整した後,ラ
ジオライト#600 (昭和化学工業社製)を加えて攪
拌した後,f′1過し15tの培養f液を得た。このf
液から該目的物質を抽出するため107の酢酸エチルを
加え振盪しながら苛性ンーダーで培養f液層がpH7.
0になるように調整し,酢酸エチル層に該目的物質を抽
出せしめ,その抽出操作を二回繰り返して行った。この
該目的物質を含む酢酸エチルの抽出液から培養f液層を
分液して除去し,芒硝を加えてよく脱水した後,芒硝を
沢過して取り除き2tまで減圧濃縮した。これに1tの
水を加え振盪しながら水層を塩酸でPH2.0に調整し
て該目的物質を酸性水に転溶抽出した。次いでこの水溶
液を分液して酢酸エチル層を除去した。この操作を二回
繰り返して約2tの該目的物質の酸性水溶液を得た。
新たに1tの酢酸エチルを加え,振盪しなが[C] ら苛性ソーダーで水層がpH7.0になるように調整し
,酢酸エチル層に該目的物質を抽出せしめた後,分液し
て水層を除去した。この操作を二回繰り返して約26の
該目的物質を含む酢酸エチルの抽出液を得た。次いで,
この酢酸エチルの抽出液に芒硝を加えてよく脱水した後
,芒硝を沢過して取り除き減圧濃縮後,乾固して粗目的
物質を含む粗製品30211gを得た。
上記粗製品302■を5 mlのメタノールに溶解し,
このメタノール溶液0.5mlずつを液体クロマトグラ
フィーにかけ保持時間の相違により3種の目的物質を分
取した。分取液体クロマトグラフィーの条件はSTR−
PREP ODSH(島津テクノリサーチ社製)の2c
mX2Scmカラム,溶離液として0.02Mリン酸緩
衝液(pH4.2) :アセトニトリル:テト2ヒドロ
フラン:メタノール(67:15:8:10)を毎分7
 mlの流量割合で流して用い,  254nmのUV
吸収を検出に用いた。
分取画分中の該目的物質の確認にはシリカゲルプレート
(キーゼルゲル60F254+ 20cmX20cm,
メルク社製)を用い,クロロホルム:酢酸エチル:メタ
ノール:アンモニア水(70:30:10:0.1)の
溶媒で展開する薄層クロマトグラフイーな用いた。更に
,各分取画分は分析用カラムを用いた液体クロマトグラ
フィー(条件:分析用カラムSTR −ODS −H 
4.6 mm X250mm(島津テクノリサーチ社製
),溶離液0.02Mリン酸緩衝液(pH4.2):ア
セトニトリル:テトラヒドロフラン:メタノール(65
:15:10:10),溶出量毎分当たり0.8ml)
で分析を行い該目的物質が純粋であることを確認した。
■ 分取液体クロマトグラフィーで保持時間14分48
秒に溶出された画分から得られた目的物質:この物質は
,上記薄層クロマトグラフィーにおけるRf値が0.1
7,また上記分析用力ラムを用いた液体クロマトグラフ
ィーの保持時間が5分31秒を示す単一物である。この
画分の溶出液中の有機溶媒を減圧濃縮して取り除いた後
,炭酸水素ナトリウム溶液を加えpHを70以上に調整
後酢酸エチルで抽出し,抽出液に芒硝を加えてよく脱水
した後,芒硝を沢過して取り除き減圧濃縮乾固し,更に
真空デシケーター中で一夜乾燥した。得られた赤色粉末
(8.0[I1g)は,つぎの物理化学的性質を示す。
(1)色および形状:赤色の針状結晶。
(2)酸性,中性,塩基性の区別:塩基性。
(3)溶解性:メタノール,エタノール,アセトン,酢
酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルムには溶け
るが水には溶けに<<,ヘキサンにはほとんど溶けない
(4)紫外部吸収スペクトル: YL−01641P−
A2化合物のメタノール中で測定した紫外部吸収スペク
トルは第4図で示すごとくである。
(5)  マススペクトル(FAB):748(M+1
)(6)  分子量:747.792 (力 分子式: C37H411NO+5(8)  ’
H−NMRスペクトル: YL−01641P−A2化
合物の’H−NMRスペクトル(500MHz,CDC
I,)は第5図に示すごとくである。
上記物理化学的性質から,本物質は,下記構造式で示さ
れるYL−01641P−A2物質である。
■ 分取液体クロマトグラフィーで保持時間31分30
秒に溶出された画分から得られた目的物質: この物質は薄層クロマトグラフィーにおけるRf値が0
.15,また上記分析用カラムを用いた液体クロマトグ
ラフィーの保持時間が10分14秒を示す単一物である
。この画分を上記の?法と同様に抽出,濃縮,乾燥して
得られた暗赤色粉末(671′rlg)は,つぎの物理
化学的性質を示す。
(1)  色および形状:暗赤色の針状結晶。
(2)酸性,中性,塩基性の区別:塩基性。
(3)溶解性:メタノール,エタノール,アセトン,酢
酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルムには溶け
るが水には溶けに<<,ヘキサンにはほとんど溶けない
(4)紫外部吸収スペクトル: YL−01641P 
一B2化合物のメタノール中で測定した紫外部吸収スペ
クトルは第6図に示すごとくである。
(5)  マススペクトル(FAB):734(M+1
)(6)分子量:733.765 (7)分子式: C36H,■NO ,,(81  ’
H−NMRスペクトル: YL−01641P−B2化
合物の’H−NMRスペクトル(500MHz,CDC
I,)は第7図に示すごとくである。
上記の物理化学的性質から,本物質は,下記構造式で示
されるYL 01641P−B2物質である。
■ 分取液体クロマトグラフイーで保持時間47分45
秒に溶出された画分から得られた目的物質: この物質は,上記薄層クロマトグラフイーにおけるRf
値が0.28,また,上記分析用カラムを用いた液体ク
ロマトグラフイーの保持時間が16分08秒を示す単一
物である。この画分を上記の方法と同様に抽出,濃縮,
乾燥して得られた暗赤色粉末(69.801g)は,つ
ぎの性質を示す。
(l)色および形状:暗赤色の針状結晶。
(2)酸性,中性,塩基性の区別:塩基性。
(3)溶解性:メタノール,エタノール,アセトン,酢
酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルムには溶け
るが水には溶けに<<,ヘキサンにはほとんど溶けない
(4)紫外部吸収スペクトル: YL−01641P−
B,化合物のメタノール中で測定した紫外部吸収スペク
トルは第8図に示すごとくである。
(5)  マススペクトル(FAB):776(M+1
)(6)分子量:775.802 (力 分子式二C38 H49 No le(8)  
用一NMRスペクトルニYL−01641P−B,化合
物の用−NMRスペクトル(500MHz,C D C
 1 3)は第9図に示すごとくである。
(9)  13C−NMRスペクトル: YL−016
41P−B,化合物の13C − NM Rスペクトル
(125MHz,CDCI3)は第10図に示すごとく
である。
上記物埋化学的性質から,本物質は,下記構造式で示さ
れるYL−01641P−B,物質である。
[D] YL−01641P−A2 3[flg,YL−016
41P−B231I1g, YL−01641P−B,
 30■を取り,適宜,水を加えた後,粉末が完全に溶
解するまで0.5%の酒石酸水溶液を少量ずつ滴下しな
がら加えた。この時,該化合物が完全に溶解した時点の
pHは, pH4.5からpH4.6であった。
このように調整して得られた該化合物の酒石酸水溶液を
凍結乾燥して純粋なYL−0164LP−A2酒石酸塩
3.17111g, YL−01641P−82酒石酸
塩3.17■,YL−01641P−B,酒石酸塩31
.68■を得た。本酒石酸塩は水に対する溶解度が原料
である該化合物の遊離塩基に比べて格段に高い。
実施例 5  (YL−01641P  C+物質の製
造)実施例3と同様の方法で種培養液(11に続き種培
養液(2)を作製する。別に306培養槽に同様の種培
地を作製し,滅菌しておき,これに種培養液(2)を4
00ml接種した後,毎分30 tの通気量で回転数2
00 rpmで72時間培養し種培養液(3)とする。
本培養は,実施例3における本培養と同じ培地を230
t作成し,120°C,45分間滅菌しておき,これに
先の種培養液(3)を4t接種した。この後,毎分15
0Lの通気量で回転数75rpmで3日間培養するとY
L−016411−C,物質のバチルスズブチリスAT
CC6633株に対する抗菌活性は最大となった。
この様にして得られた培養液を塩酸でpH 2.0に調
整した後,ラジオライト#600(昭和化学工業社製)
を加えて攪拌した。1時間後に,この培養液を戸過して
固形物を除去し,得られた培養液に1規定の苛性ソーダ
ー溶液を加え,  pHを7.0に調整した。この際不
溶物が析出してくるので,このP液を再度戸過し,不溶
物を除いて澄明な戸液を205t得た。この様にして得
られた培養液からYL−1641P  C1を抽出する
ため,あらかじめ30cmX150cmのガラス塔に用
意しておいた20tのダイアイオンHP−20 (三菱
化成株式会社製)のカラムSV = 2.5の割合で通
過せしめ, YL01641P−C,物質を吸着させた
。次いでこのカラムを良く水洗した後,30%アセトン
水41.60%アセトン水601.60%アセトン−0
.05M緩衝溶液60tを段階的に流し,目的物である
YL−01641Pの溶出を行った。目的物の検出は薄
層クロマトグラフィー(キーゼルゲル60F2!,42
0の×20の(メルク社製),展開溶媒;クロロホルム
:酢酸エチル:メタノール=28%アンモニア水(70
:30:10:0.1),目的物YL−01641P 
C+ORf値:0.3)を用いて行った。その結果,目
的物のYL− 01641 P−C,は60%アセトン
水溶出以降の溶出画分の80t中に含まれていた。この
溶出液は約3OLまで濃縮し,アセトンを除去した後,
20tの酢酸エチルを加え,振盪しながら苛性ソーダで
水層のpHが7.0  になる様に調整し,酢酸エチル
層に目的物であるYL−01641p−c,を抽出した
。この酢酸エチルによる抽出操作を2回操り返して行っ
た。この様にして得られた酢酸エチル溶液は約3tまで
減圧濃縮した後,2tの水を加えよく振盪しながら水層
のpHが2.0になるまで塩酸を加え,目的物のYL−
01641P C宜 を酸性水に転溶抽出した。この操
作を2回繰り返して4乙の目的物を含む酸性水溶液を得
た。この水溶液に新たに26の酢酸エチルを加え,振盪
しながら苛性ノーダーでpHを7,2に調整し,酢酸エ
チル層に目的物のYL−01641P−Cを再抽出せし
めた。
この操作を2度繰り返し約4tの目的物を含む酢酸エチ
ル抽出液を得た。目的物の検出には上記薄層クロマトグ
ラフィーを各抽出段階において用い認した。この様にし
て抽出した目的物であるYL01641P−C,を含む
酢酸エチル溶液は芒硝で脱水し,減圧下40℃で濃縮し
た後,乾固し,デシケーター中で一夜良く乾燥し,88
gのYL−01641P C+を含む粗粉末を得た。こ
の粗粉末に50mlの水を加え,粉末が完全に溶解する
まで塩酸を加え,目的物YL−01641P−C,を含
む水溶液を調製した。この溶液を予め4crn×115
CrrLのガラス管にダイヤイオンHP−20(三菱化
成株式会社製)の16を詰め,良《水洗し,用意してお
いた力ラムにSv=o2の割合でチャージし,吸着させ
た。吸着後よく水洗した後,  30〜60%アセトン
水(合計86)の濃度勾配溶出法で溶出し,溶出液は1
6gを1分画としてフラクションコレクターで分画した
。溶出液中の目的物は上記薄層クロマトグラフィーによ
り確認した。その結果,フラクションナンバー341〜
385の中に目的物が含まれていたので,この両分を集
め減圧下40゜Cで濃縮してアセトンを除去した後,こ
の濃縮液と同量の酢酸エチルを加え,水層をpH7.2
に調整しながら目的物を抽出した。この操作を2回繰り
返した。この抽出液を芒硝で脱水し,減圧下40℃で濃
縮乾固し,真空デシケーター中で一夜乾燥し,目的物Y
L−01641P−C,の粗粉末を3.0 g得た。こ
の粗粉末の1.0 gに2mlの水を加え,l規定の塩
酸を少しずつ加えて完全に溶解した。この溶解液の10
0μtつづを液体クロマトグラフィーにかげ分取した。
この時の液体クロマトグラフィーの条件は, STR−
PF!EP ODS−H (島津テクノリサーチ社製)
の2α×25カラムを用い,溶離液は0.02MIJン
酸緩衝液(pH4.2) :アセトニトリル:メタノー
ル(75:15:10)を毎分8mlの割合で溶出し,
  254nmのUV検出を用いた。この様にして保持
時間21分6秒に溶出されてきた目的物YL−0164
1P C+ ノ画分を集め,減圧下40’Cで濃縮し,
有機溶媒を除去した後,この濃縮液と同量の酢酸エチル
を加え,水層のpHが7.5以上になる様に炭酸水素ナ
トリウム溶液を加えて良く振盪し,目的化合物YL− 
01641P−C,物質を酢酸エチル層に抽出せしめた
。この抽出操作は2回繰り返した。
この抽出液を芒硝で脱水し,減圧下40’Cで濃縮乾固
し,一夜真空デシケーター中で乾燥して目的物YL−0
1641P−C,の粗粉末を78■を得tムこの粉末は
目的物以外の成分を少量含んでいたので更に純度を高め
るため,Igの水を加えて上記と同様の方法を用いて塩
酸塩の水溶液とした。この水溶液を50tずつ液体クロ
マトグラフィーにかげ目的物YL−01641P C+
のピークを分取した。その時の条件はST−PREP 
ODS−H  (島津テクノリサーチ社製)の2crr
L×25cmカラムを用い,溶離液として002Mリン
酸緩衝液(pH4.2):アセトニトリル:メタノール
(55:15:30)を毎分7mlの割合で溶出し+ 
 254nmのUV検出を用いた。この条件で保持時間
47分34秒に溶出されてきた目的化合物YL−016
41 P−C+の純粋な両分を集めた。分取画分中の該
目的物の確認には上記薄層クロマトグラフィー及び分析
用カラムを用いた液体クロマトグラフイーな用いた。分
析に用いた液体クロマトグラフィーの条件は,分析用S
TR−ODS −H 4.6r+vn X250mm 
 (島津テクノリサーチ社製)カラムを用い,溶離とし
て002Mリン酸緩衝液(pH4.2):アセトニトリ
ル:メタノール(55:15:30)を毎分0.8 m
lの割合で溶出し, 254nmのUV検出を用いた。
この様にして分取した画分は減圧下40℃で濃縮し,有
機溶媒を除去した後,この濃縮液と同量の酢酸エチルを
加え,水層のpHが75以上になる様に,炭酸水素ナト
リウム溶液を加えて調整し,良《振盪して目的化合物Y
L O1641P  C+ 物質を酢酸エチル層に抽出
せしめた。この抽出操作は2回繰り返した。次いでこの
酢酸エチルの抽出液を芒硝で脱水し,減圧下40゜Cで
濃縮乾固し,一夜真空デシケーター中で乾燥して目的化
合物YL01641 P−Cの純粋な粉末を27.51
7lgを得た。
分取液体クロマトグラフィーで保持時間47分34秒に
溶出された両分から得られた目的物質:この物質は上記
薄層クロマトグラフィーにおけるRf値が028,また
上記分析用力ラムを用いた液体クロマトグラフィーの保
持時間が23分33秒を示す単一物である。
(1)色および形状:橙黄色結晶性粉末。
(2)酸性,中性,塩基性の区別:塩基性。
(3)溶解性:メタノール,エタノール,アセトン,酢
酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルムには溶け
るが,水には溶けに《<,ヘキサンにはほとんど溶けな
い。
(4)紫外部吸収スペクトル: YL−01641P−
B,化合物のメタノール中で測定した紫外部吸収スペク
トルは,第11図に示すごとくである。
(5)  マススペクトル(FAB) 774(M+1
)(6)分子式: C39H51 NO+s ,分子量
: 773.830(力 ’H−NMRスペクトル: 
YL−01641P−C,化合物の’H−NMRスペク
トル( 5 0 0MHz, CDC 13)  は第
12図に示すごとくである。
上記物埋化学的性状から本物質は下記構造式で示される
YL−01641 P−C,物質である。
(発明の効果) 本発明は,新規且つ有用な微生物を提供すると同時に,
本発明の新規アンスラサイクリン抗腫瘍抗生物質は,各
種腫瘍細胞に対し,細胞障害作用を有している。これら
の作用を以下に示す。
(1)腫瘍細胞を用いる試験管内細胞障害作用試験方法
: ] X 1 05cells/mlに調整したL L 
2 1 0 ”,P388”の各細胞液1mlに,生埋
食塩水で溶解した各濃度の新規アンスラサイクリン系化
合物酒石酸塩の溶液4μtを加え,37℃炭酸ガス培養
器中で3日間培養した後,トリパンプール染色法にまり
生残細胞を計数した。細胞障害活性は,薬剤無添加の細
胞数を対照として各濃度での細胞増殖抑制率を算出し,
グラフ上にプロノ卜して求めた。
使用したmedium : * RPMI − 1640+ 10%新生子牛血清.
*” RPMI − 1640+  5%牛胎児血清+
5μM2−ヒドロキシエチル ジスルフィド 結   果: (2)  P 3 8 8を用いた動物での抗腫瘍活性
試験法: P388腫瘍細胞5 X 105セルをBDFI/SL
C  5週令オスマウスに腹腔内接種し,接種翌日より
YL−01641P A+物質の酒石酸塩を腹腔内投与
で5日間連投した効果は対照群の中間生存日数に対する
YL−01641 P−A,物質投与群の中間生存日数
の比より延命率を算出して求めた。
結果: 本発明化合物を実際に投与する場合には,一般的に注射
剤等で非経口的に投与する方法が用いられるが,本発明
の化合物を,医学製剤の分野で用いられる通常の製薬学
的に許容できる個体又は液体状の担体と混合し,散剤,
顆粒剤,錠剤またはシロップ等の剤型に製剤して,経口
的に投与することもできる。
一般的な投与法としては,動物の場合,腹腔内注射,静
脈又は動脈への血管内注射及び局所投与等の注射剤とし
て投与され,その投与量は動物試験の結果及び種々状況
を勘案して総投与量が一定量を越えない範囲で,連続的
又は間欠的に投与することが出来る。しかし,その投与
量は投与方法,患者,又は被処理動物の状況,例えば年
令,体重,性別,感受性,食餌,投与時間,投与方法,
併用する薬剤,患者又はその病気の程度に応じて適宜に
変えて投与し得ることはもちろんである。本発明化合物
の通常の投与量は,抗腫瘍剤として用いる場合,1日1
回当り0.30]g//kg乃至1 5 mg/kg 
ノ範囲であることが出来る。一定の条件の下における適
量と投与回数は,上記の指針を基として専門医の適量決
定試験によって決定されなければいけない。
これらの投与方法は,経口投与においても同様に考慮さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は, YL−01641P−A,化合物の紫外外
吸収スペクトノレを示す。 第2図は,  YL−01641P−AI化合物の’H
−NMRスペクトルを示す。 第3図は, YL−01641P−A,化合物の13C
−NMRスペクトルを示す。 第4図は,  YL−01641P−へ化合物の紫外部
吸収スペクトルを示す。 第5図は, YL−01641P−A2化合物のIH−
NMRスペクトルを示す。 第6図は, YL−01641P−B2化合物の紫外部
吸収スペクトルを示す。 第7図は, YL−01641P−B2化合物の’H−
NMRスペクトルを示す。 第8図は, YL−01641P B+化合物の紫外部
吸収スペクトルを示す。 第9図は, YL−01641P−B,化合物の’H−
NMRスペクトルを示す。 第10図は, YL−01641P B+化合物の’3
C−NMRスペクトルを示す。 第11図は.  YL−01641P−C,化合物の紫
外部吸収スベクトノレを示す。 第12図は, YL−01641P−C,化合物の’H
−NMRスペクトルを示す。 (ノ 0

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記平面化学構造式で表わされるアンスラサイク
    リン系物質又はその酸付加塩。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は水素原子又は水酸基を、R^2は水素
    原子又は低級アルキル基を、R^3は水素原子又は低級
    アルカノイル基を意味する。)
  2. (2)R^1が水素原子又は水酸基、R^2が水素原子
    又はメチル基、R^3が水素原子又はアセチル基である
    請求項(1)に記載のアンスラサイクリン系物質又はそ
    の酸付加塩。
  3. (3)R^1が水酸基、R^2がメチル基及びR^3が
    アセチル基である請求項(2)記載のアンスラサイクリ
    ン系物質またはその酸付加塩。
  4. (4)ノカルディア属に属し、請求項(2)記載のアン
    スラサイクリン系物質を生産する能力を有する微生物を
    培地に培養し、培養物中に該アンスラサイクリン系物質
    を生産し、蓄積させ、該培養物から生成蓄積したアンス
    ラサイクリン系物質を採取することを特徴とするアンス
    ラサイクリン系物質の製造法。
  5. (5)ノカルディア属に属する菌株が、ノカルディアエ
    ス・ピーYL−01641P(微工研条寄第2737号
    )である請求項(4)記載の製造法。
  6. (6)ノカルディア属に属し、請求項(1)に記載のア
    ンスラサイクリン系物質を産生し得る微生物。
  7. (7)ノカルディア属に属する菌株がノカルディアエス
    ・ピーYL−01641P(微工研条寄第2737号)
    である請求項(6)に記載の微生物。
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