JPH0359911B2 - - Google Patents
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- JPH0359911B2 JPH0359911B2 JP13472485A JP13472485A JPH0359911B2 JP H0359911 B2 JPH0359911 B2 JP H0359911B2 JP 13472485 A JP13472485 A JP 13472485A JP 13472485 A JP13472485 A JP 13472485A JP H0359911 B2 JPH0359911 B2 JP H0359911B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ss48727e
- physiologically active
- strain
- active substance
- culture
- Prior art date
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- Expired
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は新規生理活性物質SS48727E及びその
製造法に関する。 〔従来の技術〕 従来、微生物が種々の生理活性物質を生産する
ことが知られている。例えばストレプトミセスパ
クタム0−1−10(Streptomyces pactum0−1
−10)はピエリシジン群(piericidins)の化合物
等を生産することが知られている〔高橋信孝ら,
アグリカルチヤル・アンド・バイオロジカルケミ
ストリー(Agricultural and Biological
Chemistry),41巻,849〜853頁及び855〜862頁
(1977年);高橋信孝ら、特開昭50−132183号〕。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は医薬、動物薬、農薬、試薬あるいはそ
れらへの変換素材として、有用な新規物質を提供
することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは天然の土壌より数多くの微生物を
単離し、その生産物について種々研究を行つた結
果、福島県双葉郡浪江町の土壌から分離した菌株
が、新規なピエリシジン群の生理活性物質
SS48727Eを生産することを見出し、本発明を完
成した。 すなわち本発明は新規生理活性物質SS48727E
及びその製造法を提供するものである。 本発明の生理活性物質SS48727Eを生産する菌
株、S48727株は次のような菌学的性質を有する。 (1) 形態 各種寒天培地で10〜14日間、28℃で培養し、
S48727株の形態を光学顕微鏡あるいは電子顕
微鏡で観察した結果以下の特徴を示した。 気菌糸より胞子形成菌糸が単純分枝し、その
先端部はらせん形である。輪生糸は認められな
い。成熟した分生胞子は、10個以上が連鎖し、
胞子の形は、短円筒形〜楕円形で、その大きさ
は、0.5〜0.8×0.7〜1.4μmである。胞子表面構
造は、毛状である。胞子のう、鞭毛胞子、菌核
はいずれも認められない。また、基中菌糸の分
断も認められない。 (2) 各種寒天培地における生育状態 S48727株の各種培地での生育状態は次表の
とおりである。観察は28℃、14日間培養後に行
つた。なお、色の記載は日本色研事業(株)発行
(昭和56年)「色名小事典」の系統色名で行つ
た。また、表中括弧内は色標番号を示す。
製造法に関する。 〔従来の技術〕 従来、微生物が種々の生理活性物質を生産する
ことが知られている。例えばストレプトミセスパ
クタム0−1−10(Streptomyces pactum0−1
−10)はピエリシジン群(piericidins)の化合物
等を生産することが知られている〔高橋信孝ら,
アグリカルチヤル・アンド・バイオロジカルケミ
ストリー(Agricultural and Biological
Chemistry),41巻,849〜853頁及び855〜862頁
(1977年);高橋信孝ら、特開昭50−132183号〕。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は医薬、動物薬、農薬、試薬あるいはそ
れらへの変換素材として、有用な新規物質を提供
することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは天然の土壌より数多くの微生物を
単離し、その生産物について種々研究を行つた結
果、福島県双葉郡浪江町の土壌から分離した菌株
が、新規なピエリシジン群の生理活性物質
SS48727Eを生産することを見出し、本発明を完
成した。 すなわち本発明は新規生理活性物質SS48727E
及びその製造法を提供するものである。 本発明の生理活性物質SS48727Eを生産する菌
株、S48727株は次のような菌学的性質を有する。 (1) 形態 各種寒天培地で10〜14日間、28℃で培養し、
S48727株の形態を光学顕微鏡あるいは電子顕
微鏡で観察した結果以下の特徴を示した。 気菌糸より胞子形成菌糸が単純分枝し、その
先端部はらせん形である。輪生糸は認められな
い。成熟した分生胞子は、10個以上が連鎖し、
胞子の形は、短円筒形〜楕円形で、その大きさ
は、0.5〜0.8×0.7〜1.4μmである。胞子表面構
造は、毛状である。胞子のう、鞭毛胞子、菌核
はいずれも認められない。また、基中菌糸の分
断も認められない。 (2) 各種寒天培地における生育状態 S48727株の各種培地での生育状態は次表の
とおりである。観察は28℃、14日間培養後に行
つた。なお、色の記載は日本色研事業(株)発行
(昭和56年)「色名小事典」の系統色名で行つ
た。また、表中括弧内は色標番号を示す。
【表】
(3) 生理活性物質
生育温度範囲(イースト・麦芽寒天培地、
14日間培養) 生育至適温度 26〜34℃ 生育可能温度 18〜37℃ ゼラチンの液化 陽 性 スターチの加水分解 陽 性 脱脂牛乳の凝固 陽 性 脱脂牛乳のペプトン化 陽 性 メラニン様色素の生成 陰 性 硝酸塩の還元 陰 性 セルロースの分解 陰 性 (4) 炭素源の同化性(プリドハム・ゴツトリーブ
寒天培地、28℃、14日間培養) D−グルコース、ラフイノース、ガラクトー
スを利用し、サリシンも微弱に利用する。L−
アラビノース、D−キシロース、D−フラクト
ース、シユクロース、イノシトール、L−ラム
ノース、D−マンニツト、セルロース、ラクト
ース、D−ソルビトール、D−マンノース、イ
ヌリンは利用しない。 (5) 全菌体中のジアミノピメリン酸 全菌体中のジアミノピメリン酸を分析した結
果、LL−ジアミノピメリン酸を検出した。 以上の形態的特徴及びLL−ジアミノピメリン
酸を含むことより、S48727株は、ストレプトミ
セス属を属する一菌株であると判断される。 S48727株の菌学的性質を要約すると、次のよ
うになる。気菌糸の先端はらせん形で、その分生
胞子は10個以上の胞子が連鎖しその個々の胞子表
面は毛状である。気菌糸の色調はグレーカラーシ
リーズ、裏面の色は無色からイエローまたはブラ
ウンで、オートミール寒天培地ではグリーンがか
つたイエローを認める。可溶性色素は認められ
ず、メラニン様色素も生成しない。 以上の諸性質をもとに、シヤーリングとゴツト
リーブのISP報告「インターナシヨナル・ジヤー
ナル・オブ・システマテイツク・バクテリオロジ
ー(International Journal of Systematic
Bacteriology)」第18巻,69頁,279頁,(1968
年),同19巻,391頁(1969年),同22巻,265頁,
(1972年)及び「バージーズ・マニユアル・オ
ブ・デイターミネイテイブ・バクテリオロジー
(Bergey′sManual of Determinative
Bacteriology)」第8版より検索した結果、スト
レプトミセス カルナタケンシス
(Streptomyces karnatakensis)とストレプトミ
セス パクタム(Streptomyces pactum)が、
S48727株の近縁種として挙げられる。これら2
菌株との比較を行つた結果を次の表に示す。
14日間培養) 生育至適温度 26〜34℃ 生育可能温度 18〜37℃ ゼラチンの液化 陽 性 スターチの加水分解 陽 性 脱脂牛乳の凝固 陽 性 脱脂牛乳のペプトン化 陽 性 メラニン様色素の生成 陰 性 硝酸塩の還元 陰 性 セルロースの分解 陰 性 (4) 炭素源の同化性(プリドハム・ゴツトリーブ
寒天培地、28℃、14日間培養) D−グルコース、ラフイノース、ガラクトー
スを利用し、サリシンも微弱に利用する。L−
アラビノース、D−キシロース、D−フラクト
ース、シユクロース、イノシトール、L−ラム
ノース、D−マンニツト、セルロース、ラクト
ース、D−ソルビトール、D−マンノース、イ
ヌリンは利用しない。 (5) 全菌体中のジアミノピメリン酸 全菌体中のジアミノピメリン酸を分析した結
果、LL−ジアミノピメリン酸を検出した。 以上の形態的特徴及びLL−ジアミノピメリン
酸を含むことより、S48727株は、ストレプトミ
セス属を属する一菌株であると判断される。 S48727株の菌学的性質を要約すると、次のよ
うになる。気菌糸の先端はらせん形で、その分生
胞子は10個以上の胞子が連鎖しその個々の胞子表
面は毛状である。気菌糸の色調はグレーカラーシ
リーズ、裏面の色は無色からイエローまたはブラ
ウンで、オートミール寒天培地ではグリーンがか
つたイエローを認める。可溶性色素は認められ
ず、メラニン様色素も生成しない。 以上の諸性質をもとに、シヤーリングとゴツト
リーブのISP報告「インターナシヨナル・ジヤー
ナル・オブ・システマテイツク・バクテリオロジ
ー(International Journal of Systematic
Bacteriology)」第18巻,69頁,279頁,(1968
年),同19巻,391頁(1969年),同22巻,265頁,
(1972年)及び「バージーズ・マニユアル・オ
ブ・デイターミネイテイブ・バクテリオロジー
(Bergey′sManual of Determinative
Bacteriology)」第8版より検索した結果、スト
レプトミセス カルナタケンシス
(Streptomyces karnatakensis)とストレプトミ
セス パクタム(Streptomyces pactum)が、
S48727株の近縁種として挙げられる。これら2
菌株との比較を行つた結果を次の表に示す。
【表】
【表】
炭素源の利用において、+は利用する、±は微弱に利
用する、−は利用しない。
上表にみられるようにS48727株と、ストレプ
トミセス カルナタケンシスIFO 13051株とは、
気菌糸の色調、ラフイノース、D−フラクトー
ス、サリシンの利用能及びリンゴ酸・石灰の利用
能の点で異なる。一方、ストレプトミセスパクタ
ム IFO 13433株とは、ラフイノース、D−フラ
クトース、サリシンの利用能で異なるが、他の菌
学的性状がほぼ一致する。したがつて、S48727
株は、ストレプトミセス パクタムに属する一菌
株であると同定した。また、S48727株は上述し
た菌学的性質及びピエリシジンA1(Piericidin
A1)を生産することから、ストレプトミセス
パクタム0−1−10(Streptomyces pactum0−
1−10)〔高橋信孝ら、アグリカルチヤル・アン
ド・バイオロジカルケミストリー,41巻,849〜
853頁及び855〜862頁,(1977年)〕、〔高橋信孝ら、
特開昭50−132183号〕との近縁関係が示唆され
る。しかしながら0−1−10株は本願目的化合物
を生産しないので、S48727株はこれと別異な新
しい菌株と判断される。 したがつて、本発明者は、S48727株を公知の
菌株と区別するために、ストレプトミセス パク
タム S48727(Streptomyces pactumS48727)と
命名し、工業技術院微生物工業技術研究所に受託
番号微工研菌寄第8117号(FERM P−8117)と
して寄託した。 本発明の生理活性物質SS48727Eは上記菌株を
栄養源含有培地に接種し、好気的に培養すること
により製造される。生理活性物質SS48727E生産
株としては、上記S48727株はもとより、その人
工変異株あるいは自然変異株であつても生理活性
物質SS48727Eを生産する能力を有するものであ
ればすべて本発明に使用することができる。上記
S48727株の人工変異株は、他の放線菌の場合と
同様、例えば紫外線照射、コバルト60照射、化学
変異誘起剤処理等により容易に得ることができ
る。 次に、生理活性物質SS48727Eの製造における
菌株の培養について説明する。すなわち、ストレ
プトミセス属に属する生理活性物質SS48727E生
産株の培養には通常の放射菌の培養法が用いられ
る。栄養培地としては、資化しうる炭素源、窒素
源、無機物などを適当に含有する限り、合成培
地、半合成培地あるいは天然培地のいずれでも使
用可能である。炭素源としては、例えばグリコー
ス、ラフイノース、澱粉等が単独または組合せて
用いられる。さらに菌の資化性によつては、炭化
水素、アルコール類、有機酸も用い得る。窒素源
としては、無機もしくは有機窒素化合物、例えば
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アン
モニウム、尿素、硝酸ナトリウム、グルタミン酸
ナトリウム等、または天然物、例えば大豆粉、酵
母エキス、ペプトン、肉エキス、乾燥酵母、綿実
粕、プロテオースペプトン、カザミノ酸、コー
ン・ステイープ・リカー等が単独または組合せて
用いられる。無機物としては、例えば炭酸カカル
シウム、塩化ナトリウム、硫酸銅、硫酸マンガ
ン、硫酸亜鉛、硫酸鉄等が単独または組合せて用
いられる。その他、S48727株の発育を助け
SS48727Eの生産を促進する物質あるいはシリコ
ン油またはアデカノール(商品名)等の一般的消
泡剤を適宜培地に添加することもできる。培養法
としては、一般の生理活性物質の生産に用いられ
る方法が採用されるが、液体培養法、特に深部撹
拌培養法が最も適している。培養は好気的な条件
で行われ、培養に適当な温度は26〜34℃である
が、一般に27℃付近で培養するのが好ましい。生
理活性物質SS48727Eは振盪培養、深部撹拌培養
法のいずれの場合にもその生産量は〜5日間の培
養で最高に達する。培養液中の生理活性物質
SS48727Eの蓄積量が最高に達した時に培養を停
止し、培養液中から目的物質を単離して精製す
る。 培養液中からのSS48727Eの単離は、後記実施
例に示す如く、本生理活性物質の理化学的性状を
考慮して種々の方法を単独で、あるいは適宜組合
せることによつて行われる。すなわち、生理活性
物質SS48727Eは通常培養濾液及び菌体中に存在
するので培養液を遠心分離または濾過等によつて
菌体を分離し、その菌体及び培養濾液から通常の
分離手段、例えば溶媒油出法、イオン交換樹脂
法、ゲル濾過法、吸着または分配カラムクロマト
法、高速液体クロマト法、透析法、沈澱法などを
単独で、またまたは適宜組合せて生理活性物質
SS48727Eを分離・精製する。 好ましい分離・精製の例としては、次の方法が
挙げれる。醗酵を終了した培養液を遠心分離し、
培養濾液と菌体に分ける。菌体はアセトン、メタ
ノール等適当な溶媒で抽出し、これを減圧下に濃
縮して溶媒を除き水溶液とする。前述の菌体を処
理して得られた濾液とともに、PH7前後で適当な
溶媒、例えば酢酸エチル等で抽出する。抽出液の
溶媒を留去し、n−ヘキサンあるいは石油エーテ
ルで洗つた後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーに付す。次に適当な溶離液、例えばク
ロロホルム・メタノール混液等で溶出すると、
SS48727E画分が得られる。さらに、SS48727E画
分の溶媒を留去した後、残渣をセフアデツクス
LH20(フアルマシア社製)カラムクロマトグラ
フイーに付す。更に適当な溶離液、例えばメタノ
ールあるいはクロロホルム・メタノール混液等で
溶出、精製すれば生理活性物質SS48727Eの微黄
色無定形晶が得られる。以上の如くして得られた
生理活性物質SS48727Eは次のような理化学的性
質を有する。 <理化学的性質> 元素分析 C H N 実験値(%) 64.21 8.34 2.51 理論値(%) 64.45 8.20 2.42 分子式 C31H47O9N マススペクトル(FAB−MS) m/z 578(M+H)+ 比旋光度 〔α〕20 D=−10.0゜(C=0.9,メタノール) 紫外線吸収スペクトル 第1図 233(40050) λHeOH Max(ε)nm, 237(40200) 275(8300) 赤外線吸収スペクトル(KBr法)第2図 1H−NMRスペクトル(90MHz)第3図 重クロロホルム溶液中TMSを基準物質として
測定した。 13C−NMRスペクトル(22.5MHz) 重クロロホルム溶液中TMSを基準物質とし
て測定した。 δ(ppm):155.3(s)154.8(s),151.2(s), 135.8(d),135.8(2s),135.0(s),133.2(d)
, 133.2(s),126.5(d),123.2(d),122.0(d)
, 118.6(s),104.1(d),82.8(d),76.5(d), 75.9(d),74.3(d),70.0(d),61.9(t),60
.9 (q),53.2(q),43.1(t),36.9(d),34.5
(t), 17.4(q),16.6(q),13.1(q),13.0(q),11
.6 (q),10.7(q) 溶解性 クロロホルム、ジメチルスルホキシド、酢酸エ
チル、メタノール、ピリジン、エーテル、アセト
ンに可溶。n−ヘキサン、水に不溶。 塩基性・酸性・中性の区別 中性 物質の色及び性状 微黄色無定形晶 呈色反応 バニリン硫酸試液(加熱)にて陽性。 塩化第2鉄試液及びドラーゲンドルフ
試液にて陰性。 薄層クロマトグラフー 担体:シリカゲルプレートF254(メル
ク社製)
用する、−は利用しない。
上表にみられるようにS48727株と、ストレプ
トミセス カルナタケンシスIFO 13051株とは、
気菌糸の色調、ラフイノース、D−フラクトー
ス、サリシンの利用能及びリンゴ酸・石灰の利用
能の点で異なる。一方、ストレプトミセスパクタ
ム IFO 13433株とは、ラフイノース、D−フラ
クトース、サリシンの利用能で異なるが、他の菌
学的性状がほぼ一致する。したがつて、S48727
株は、ストレプトミセス パクタムに属する一菌
株であると同定した。また、S48727株は上述し
た菌学的性質及びピエリシジンA1(Piericidin
A1)を生産することから、ストレプトミセス
パクタム0−1−10(Streptomyces pactum0−
1−10)〔高橋信孝ら、アグリカルチヤル・アン
ド・バイオロジカルケミストリー,41巻,849〜
853頁及び855〜862頁,(1977年)〕、〔高橋信孝ら、
特開昭50−132183号〕との近縁関係が示唆され
る。しかしながら0−1−10株は本願目的化合物
を生産しないので、S48727株はこれと別異な新
しい菌株と判断される。 したがつて、本発明者は、S48727株を公知の
菌株と区別するために、ストレプトミセス パク
タム S48727(Streptomyces pactumS48727)と
命名し、工業技術院微生物工業技術研究所に受託
番号微工研菌寄第8117号(FERM P−8117)と
して寄託した。 本発明の生理活性物質SS48727Eは上記菌株を
栄養源含有培地に接種し、好気的に培養すること
により製造される。生理活性物質SS48727E生産
株としては、上記S48727株はもとより、その人
工変異株あるいは自然変異株であつても生理活性
物質SS48727Eを生産する能力を有するものであ
ればすべて本発明に使用することができる。上記
S48727株の人工変異株は、他の放線菌の場合と
同様、例えば紫外線照射、コバルト60照射、化学
変異誘起剤処理等により容易に得ることができ
る。 次に、生理活性物質SS48727Eの製造における
菌株の培養について説明する。すなわち、ストレ
プトミセス属に属する生理活性物質SS48727E生
産株の培養には通常の放射菌の培養法が用いられ
る。栄養培地としては、資化しうる炭素源、窒素
源、無機物などを適当に含有する限り、合成培
地、半合成培地あるいは天然培地のいずれでも使
用可能である。炭素源としては、例えばグリコー
ス、ラフイノース、澱粉等が単独または組合せて
用いられる。さらに菌の資化性によつては、炭化
水素、アルコール類、有機酸も用い得る。窒素源
としては、無機もしくは有機窒素化合物、例えば
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アン
モニウム、尿素、硝酸ナトリウム、グルタミン酸
ナトリウム等、または天然物、例えば大豆粉、酵
母エキス、ペプトン、肉エキス、乾燥酵母、綿実
粕、プロテオースペプトン、カザミノ酸、コー
ン・ステイープ・リカー等が単独または組合せて
用いられる。無機物としては、例えば炭酸カカル
シウム、塩化ナトリウム、硫酸銅、硫酸マンガ
ン、硫酸亜鉛、硫酸鉄等が単独または組合せて用
いられる。その他、S48727株の発育を助け
SS48727Eの生産を促進する物質あるいはシリコ
ン油またはアデカノール(商品名)等の一般的消
泡剤を適宜培地に添加することもできる。培養法
としては、一般の生理活性物質の生産に用いられ
る方法が採用されるが、液体培養法、特に深部撹
拌培養法が最も適している。培養は好気的な条件
で行われ、培養に適当な温度は26〜34℃である
が、一般に27℃付近で培養するのが好ましい。生
理活性物質SS48727Eは振盪培養、深部撹拌培養
法のいずれの場合にもその生産量は〜5日間の培
養で最高に達する。培養液中の生理活性物質
SS48727Eの蓄積量が最高に達した時に培養を停
止し、培養液中から目的物質を単離して精製す
る。 培養液中からのSS48727Eの単離は、後記実施
例に示す如く、本生理活性物質の理化学的性状を
考慮して種々の方法を単独で、あるいは適宜組合
せることによつて行われる。すなわち、生理活性
物質SS48727Eは通常培養濾液及び菌体中に存在
するので培養液を遠心分離または濾過等によつて
菌体を分離し、その菌体及び培養濾液から通常の
分離手段、例えば溶媒油出法、イオン交換樹脂
法、ゲル濾過法、吸着または分配カラムクロマト
法、高速液体クロマト法、透析法、沈澱法などを
単独で、またまたは適宜組合せて生理活性物質
SS48727Eを分離・精製する。 好ましい分離・精製の例としては、次の方法が
挙げれる。醗酵を終了した培養液を遠心分離し、
培養濾液と菌体に分ける。菌体はアセトン、メタ
ノール等適当な溶媒で抽出し、これを減圧下に濃
縮して溶媒を除き水溶液とする。前述の菌体を処
理して得られた濾液とともに、PH7前後で適当な
溶媒、例えば酢酸エチル等で抽出する。抽出液の
溶媒を留去し、n−ヘキサンあるいは石油エーテ
ルで洗つた後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーに付す。次に適当な溶離液、例えばク
ロロホルム・メタノール混液等で溶出すると、
SS48727E画分が得られる。さらに、SS48727E画
分の溶媒を留去した後、残渣をセフアデツクス
LH20(フアルマシア社製)カラムクロマトグラ
フイーに付す。更に適当な溶離液、例えばメタノ
ールあるいはクロロホルム・メタノール混液等で
溶出、精製すれば生理活性物質SS48727Eの微黄
色無定形晶が得られる。以上の如くして得られた
生理活性物質SS48727Eは次のような理化学的性
質を有する。 <理化学的性質> 元素分析 C H N 実験値(%) 64.21 8.34 2.51 理論値(%) 64.45 8.20 2.42 分子式 C31H47O9N マススペクトル(FAB−MS) m/z 578(M+H)+ 比旋光度 〔α〕20 D=−10.0゜(C=0.9,メタノール) 紫外線吸収スペクトル 第1図 233(40050) λHeOH Max(ε)nm, 237(40200) 275(8300) 赤外線吸収スペクトル(KBr法)第2図 1H−NMRスペクトル(90MHz)第3図 重クロロホルム溶液中TMSを基準物質として
測定した。 13C−NMRスペクトル(22.5MHz) 重クロロホルム溶液中TMSを基準物質とし
て測定した。 δ(ppm):155.3(s)154.8(s),151.2(s), 135.8(d),135.8(2s),135.0(s),133.2(d)
, 133.2(s),126.5(d),123.2(d),122.0(d)
, 118.6(s),104.1(d),82.8(d),76.5(d), 75.9(d),74.3(d),70.0(d),61.9(t),60
.9 (q),53.2(q),43.1(t),36.9(d),34.5
(t), 17.4(q),16.6(q),13.1(q),13.0(q),11
.6 (q),10.7(q) 溶解性 クロロホルム、ジメチルスルホキシド、酢酸エ
チル、メタノール、ピリジン、エーテル、アセト
ンに可溶。n−ヘキサン、水に不溶。 塩基性・酸性・中性の区別 中性 物質の色及び性状 微黄色無定形晶 呈色反応 バニリン硫酸試液(加熱)にて陽性。 塩化第2鉄試液及びドラーゲンドルフ
試液にて陰性。 薄層クロマトグラフー 担体:シリカゲルプレートF254(メル
ク社製)
【表】
構造式
〔作用〕
本発明の生理活性物質SS48727Eは次のような
薬理活性を有する。 抗菌活性 生理活性物質SS48727Eの各種微生物に対する
最小発育阻止濃度(MIC)を第1表に示す。
薬理活性を有する。 抗菌活性 生理活性物質SS48727Eの各種微生物に対する
最小発育阻止濃度(MIC)を第1表に示す。
【表】
【表】
降圧作用
本発明化合物SS48727Eの降圧作用を次のよう
にして調べた。すなわちウイスター(Wistar)
系雄性ラツトをウレタン(1g/Kgi.p.)で麻酔
後、背位に固定し、気管カニユーレを挿入して気
道を確保した。少量のジメチルスルホキシドで本
発明化物SS48727Eを溶解せしめた後、生理食塩
液で適宜希釈し、これを被検薬剤として上記ラツ
トの大腿静脈内に投与した。被検ラツトの大腿動
脈から圧トランスデユーサーを介して血圧
(blood pressure)を、第1誘導法により心電図
を、また心電図のR−R間隔をトリガー
(trigger)として瞬時心拍計により心拍数
(heart rate)を測定し、いずれもポリグラフ上
に記録した。この結果を第2表に示す。
にして調べた。すなわちウイスター(Wistar)
系雄性ラツトをウレタン(1g/Kgi.p.)で麻酔
後、背位に固定し、気管カニユーレを挿入して気
道を確保した。少量のジメチルスルホキシドで本
発明化物SS48727Eを溶解せしめた後、生理食塩
液で適宜希釈し、これを被検薬剤として上記ラツ
トの大腿静脈内に投与した。被検ラツトの大腿動
脈から圧トランスデユーサーを介して血圧
(blood pressure)を、第1誘導法により心電図
を、また心電図のR−R間隔をトリガー
(trigger)として瞬時心拍計により心拍数
(heart rate)を測定し、いずれもポリグラフ上
に記録した。この結果を第2表に示す。
これまで発見されたピエリシジン群
(Piericidins)と構造的に比較した場合、
SS48727EはC3′位の水酸基にD−グルコースを有
するので毒性の低下が期待される。 一方、SS48727Eはグラム陽性菌、白癬菌及び
イモチ菌に対し抗菌作用を有することより抗生物
質あるいは農薬として有用である。 また、持続的降圧作用を示すことから医薬とし
ても有用である。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて説明する。 実施例 グルコース1%、溶性澱粉1%、ポリペプトン
0.5%、肉エキス0.5%、酵母エキス0.3%、塩化ナ
トリウム0.3%、硫酸マグネシウム0.1%、炭酸カ
ルシウム0.3%、硫酸銅0.0007%、硫酸第1鉄
0.0001%、硫酸マンガン0.0008%、硫酸亜鉛
0.0002%の組成を有する液体培地をPH7.0とし、
500ml容坂口ララスコに100ml分注して滅菌する。
これにストレプトミセス パクタム S48727株
(微工研菌寄第8117号)を接種し、27℃で2日間
振盪培養して種培養液を作成する。次に、グルコ
ース2%、プロテオースペプトン1%、硫酸銅
0.0007%、硫酸第1鉄0.0001%、硫酸マンガン
0.0008%、硫酸亜鉛0.0002%の組成を有する液体
培地をPH6.5とし、30容ジヤーフアメンターに
18仕込み滅菌する。これに前記の種培養液180
mlを接種し、培養温度27℃、撹拌数350rpm、通
気量18/分の条件下で90時間培養する。なお、
培養の際のPH上昇を防ぐために、5規定酢酸によ
りPH7.5に調整した。また、発泡を防止するため
に適宜アデカノール(商品名)を添加した。かく
して得られた培養液を遠心分離することにより菌
体と培養濾液に分離し、菌体はメタノール5を
加え撹拌後濾過し、得られた濾液を40℃で約1/10
容まで減圧濃縮した。次にこの濃縮液に等量の水
を加え酢酸エチル2で2回抽出した。一方培養
濾液も2倍量の酢酸エチルで2回抽出し、先の菌
体の抽出液と合せて40℃で溶媒を減圧留去し油状
の粗抽出物を得た。この粗抽出物をn−ヘキサン
で洗つて得られた油状の粗抽出物15.6gをシリカ
ゲル(メルク社製KieselGel60,230〜400メツシ
ユ)カラムクロマトグラフイー4.0(φ)×50cmに
付し、クロロホルム/メタノール(98:2)混液
2で溶出すればすみやかにピエリシジンA1
(Piericidin A1)が溶出する。さらに同じく
(96:4)混液4で溶出すれば最初にSS48727B
画分が溶出し、次にそれとよく分離して
SS48727E画分45mgが溶出した。さらにSS48727E
画分をセフアデツクスLH20(フアルマシア社製)
カラムクロマトグラフイー2.0(φ)×55cmに付し、
メタノールで溶出して微黄色無定形晶の
SS48727Eの純品20mgを得た。 本物質は前記した理化学的性質を有しているこ
とを確かめた。
(Piericidins)と構造的に比較した場合、
SS48727EはC3′位の水酸基にD−グルコースを有
するので毒性の低下が期待される。 一方、SS48727Eはグラム陽性菌、白癬菌及び
イモチ菌に対し抗菌作用を有することより抗生物
質あるいは農薬として有用である。 また、持続的降圧作用を示すことから医薬とし
ても有用である。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて説明する。 実施例 グルコース1%、溶性澱粉1%、ポリペプトン
0.5%、肉エキス0.5%、酵母エキス0.3%、塩化ナ
トリウム0.3%、硫酸マグネシウム0.1%、炭酸カ
ルシウム0.3%、硫酸銅0.0007%、硫酸第1鉄
0.0001%、硫酸マンガン0.0008%、硫酸亜鉛
0.0002%の組成を有する液体培地をPH7.0とし、
500ml容坂口ララスコに100ml分注して滅菌する。
これにストレプトミセス パクタム S48727株
(微工研菌寄第8117号)を接種し、27℃で2日間
振盪培養して種培養液を作成する。次に、グルコ
ース2%、プロテオースペプトン1%、硫酸銅
0.0007%、硫酸第1鉄0.0001%、硫酸マンガン
0.0008%、硫酸亜鉛0.0002%の組成を有する液体
培地をPH6.5とし、30容ジヤーフアメンターに
18仕込み滅菌する。これに前記の種培養液180
mlを接種し、培養温度27℃、撹拌数350rpm、通
気量18/分の条件下で90時間培養する。なお、
培養の際のPH上昇を防ぐために、5規定酢酸によ
りPH7.5に調整した。また、発泡を防止するため
に適宜アデカノール(商品名)を添加した。かく
して得られた培養液を遠心分離することにより菌
体と培養濾液に分離し、菌体はメタノール5を
加え撹拌後濾過し、得られた濾液を40℃で約1/10
容まで減圧濃縮した。次にこの濃縮液に等量の水
を加え酢酸エチル2で2回抽出した。一方培養
濾液も2倍量の酢酸エチルで2回抽出し、先の菌
体の抽出液と合せて40℃で溶媒を減圧留去し油状
の粗抽出物を得た。この粗抽出物をn−ヘキサン
で洗つて得られた油状の粗抽出物15.6gをシリカ
ゲル(メルク社製KieselGel60,230〜400メツシ
ユ)カラムクロマトグラフイー4.0(φ)×50cmに
付し、クロロホルム/メタノール(98:2)混液
2で溶出すればすみやかにピエリシジンA1
(Piericidin A1)が溶出する。さらに同じく
(96:4)混液4で溶出すれば最初にSS48727B
画分が溶出し、次にそれとよく分離して
SS48727E画分45mgが溶出した。さらにSS48727E
画分をセフアデツクスLH20(フアルマシア社製)
カラムクロマトグラフイー2.0(φ)×55cmに付し、
メタノールで溶出して微黄色無定形晶の
SS48727Eの純品20mgを得た。 本物質は前記した理化学的性質を有しているこ
とを確かめた。
第1図は本発明の生理活性物質SS48727Eの紫
外線吸収スペクトル、第2図は同赤外線吸収スペ
クトル、第3図は同1H−NMRスペクトルをそれ
ぞれ示す図面である。
外線吸収スペクトル、第2図は同赤外線吸収スペ
クトル、第3図は同1H−NMRスペクトルをそれ
ぞれ示す図面である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の式 で表わされる新規生理活性物質SS48727E。 2 ストレプトミセス属に属する新規生理活性物
質SS48727E生産菌を培養し、その培養液から生
理活性物質SS48727Eを採取することを特徴とす
る新規生理活性物質SS48727Eの製造法。 3 SS48727E生産菌がストレプトミセスパクタ
ムS48727(Streptomyces pactum S48727)であ
る特許請求の範囲第2項記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13472485A JPS61291594A (ja) | 1985-06-20 | 1985-06-20 | 新規生理活性物質ss48727e及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13472485A JPS61291594A (ja) | 1985-06-20 | 1985-06-20 | 新規生理活性物質ss48727e及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61291594A JPS61291594A (ja) | 1986-12-22 |
| JPH0359911B2 true JPH0359911B2 (ja) | 1991-09-12 |
Family
ID=15135117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13472485A Granted JPS61291594A (ja) | 1985-06-20 | 1985-06-20 | 新規生理活性物質ss48727e及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61291594A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02312586A (ja) * | 1989-05-26 | 1990-12-27 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 新規生理活性物質sn―198c産生菌、新規生理活性物質sn―198c類及びその製造方法 |
-
1985
- 1985-06-20 JP JP13472485A patent/JPS61291594A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61291594A (ja) | 1986-12-22 |
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