JPH0325436B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0325436B2 JPH0325436B2 JP10871482A JP10871482A JPH0325436B2 JP H0325436 B2 JPH0325436 B2 JP H0325436B2 JP 10871482 A JP10871482 A JP 10871482A JP 10871482 A JP10871482 A JP 10871482A JP H0325436 B2 JPH0325436 B2 JP H0325436B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butyl
- phosphonate
- general formula
- formula
- methylphenoxycarbonylethyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、一般式()
(式中、R1およびR2は水素原子または低級ア
ルキル基を、R3は低級アルキル基またはフエニ
ル基を示す。) で示されるリン含有化合物およびその製造法に関
する。 ポリオレフイン、ABS樹脂、ポリスチレン、
ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル
−スチレン共重合物、ポリアミド、ポリアセター
ルおよびエチレン−プロピレン共重合物などの合
成樹脂、天然ゴムおよびブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、イソプレン−イソブチレン共重合ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム、エチレン−プ
ロピレン共重合ゴムなどの合成ゴム、潤滑油、燃
料油などの石油製品、油脂およびグリースなどの
各種の有機物質は、熱、光および酸素により劣化
を受けやすく、かかる劣化を抑制するために、従
来より各種の酸化防止剤、たとえば、 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノ
ール、 n−オクタデシル 3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオネ
ート、 ペンタエリスリチル テトラキス〔3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニ
ル)プロピオネート〕 などのフエノール系酸化防止剤、 ジラウリル 3,3′−チオジプロピオネー
ト、 ペンタエリスリチル テトラキス(3−ラウ
リルチオプロピオネート) などのイオウ系酸化防止剤、および トリス(ノニルフエニル)ホスフアイト、 3,9−ビス(オクタデシロキシ)−2,4,
8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスフアス
ピロ〔5・5〕ウンデカン などのリン含有化合物を配合することもよく知ら
れている。しかしながら、これらは何れも高温度
で長時間有機物質中に保持された場合、効果の持
続性に乏しいという欠点があつた。 このような事情に鑑み本発明者らは、これらの
欠点の改良されたすぐれた劣化防止性能を有する
化合物を開発すべく鋭意研究の結果、前記一般式
()で示されるリン含有化合物の開発に成功し、
該化合物が劣化防止剤として非常に有用であるこ
とを見出し、本発明に至つた。 前記一般式()で示されるリン含有化合物は
本発明者らによつて初めて合成された新規化合物
であり、該化合物は、一般式() (式中、R1およびR2は前記と同じ意味を有す
る。) で示されるフエニル アクリレート類と一般式
() (式中、R3は前記と同じ意味を有する。) で示される二置換ホスフアイトとを反応させるこ
とによつて製造することができる。 ここで、置換基R1,R2およびR3における低級
アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチルな
どが挙げられる。 本発明の一般式()で示されるリン含有化合
物を製造するにあたり反応原料として使用される
一般式()で示されるフエニル アクリレート
類は、新規化合物であつて、たとえば、2−t−
ブチル−4−メチルフエノール、2−t−ブチル
−6−メチルフエノール、2−t−ブチル−5−
メチルフエノール、2−t−ブチル−4,6−ジ
メチルフエノールなどのフエノール類と塩化アク
リロイルを、トルエンなどの不活性溶媒中で、ト
リエチルアミン、ピリジンなどの脱塩化水素剤存
在下に反応させることによつて製造することがで
きる。また、他の原料である一般式()で示さ
れる二置換ホスフアイトは公知化合物であり、具
体的にはジメチルホスフアイト、ジエチルフオス
フアイト、ジ−n−プロピルホスフアイト、ジイ
ソプロピルホスフアイト、ジ−n−ブチルホスフ
アイト、ジフエニルホスフアイトなどが例示され
る。 かかるフエニル アクリレート類と二置換ホス
フアイトの反応は、溶媒中で、通常は塩基性触媒
の存在下に行なわれる。 この場合の溶媒としては、メタノール、エタノ
ール、t−ブチルアルコールなどのアルコール
類、エチレングリコールジメチルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
およびジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素などが用いられるが、特に好まし
いのはクロロホルムである。 また塩基性触媒としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリ
ウムt−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキ
シド、トリエチルアミンなどの第三アミン類、お
よび水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムなど
が用いられるが、特に好ましいのはナトリウムメ
トキシドである。触媒の使用量は、通常はフエニ
ル アクリレート類1モルに対して0.01〜20モル
%の範囲であり、好ましくは0.1〜10モル%の範
囲である。 反応温度は、0℃から用いる溶媒の還流温度の
範囲であるが、通常は還流温度で行なわれる。 本製造法における両原料の反応モル比は通常、
二置換ホスフアイトに対してフエニル アクレレ
ート類が0.9〜1.1モル倍である。 この反応における生成物の単離法としては、た
とえば、反応終了後、反応液を約40℃以下に冷却
し、塩基性触媒を酸で中和し、水洗した後、有機
層の溶媒を留去する方法がある。この方法によつ
て、純度95%以上の生成物が得られるが、必要に
応じて再結晶法等により精製することができる。 かくして製造される本発明の一般式()で示
されるリン含有化合物として、具体的には、 ジメチル 2−t−ブチル−4−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジメチル 2−t−ブチル−5−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジメチル 2−t−ブチル−4,6−ジメチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジエチル 2−t−ブチル−4−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジエチル 2−t−ブチル−5−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジエチル 2−t−ブチル−4,6−ジメチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジプロピル 2−t−ブチル−4−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジプロピル 2−t−ブチル−5−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジプロピル 2−t−ブチル−4,6−ジメチ
ルフエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジイソプロピル 2−t−ブチル−4−メチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジイソプロピル 2−t−ブチル−5−メチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジイソプロピル 2−t−ブチル−4,6−ジ
メチルフエノキシカルボニルエチルホスフオネー
ト、 ジブチル 2−t−ブチル−4−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジブチル 2−t−ブチル−5−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジブチル 2−t−ブチル−4,6−ジメチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジフエニル 2−t−ブチル−4−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジフエニル 2−t−ブチル−5−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 および ジフエニル 2−t−ブチル−4,6−ジメチ
ルフエノキシカルボニルエチルホスフオネート が例示される。 これらの本発明にかかる新規リン含有化合物
は、有機物質用劣化防止剤のみならず、特に色相
改良剤としても有用である。 以下、本発明を実施例によつて説明する。 原料製造例 1 温度計、撹拌装置、冷却管、滴下ろう斗をそな
えた300ml四ツ口フラスコに、2−t−ブチル−
4−メチルフエノール32.8g(0.20モル)、トル
エチルアミン22.3g(0.22モル)およびトルエン
100gを仕込み、容器内の空気を窒素置換した後、
19.10g(0.21モル)の塩化アクリロイルを反応
温度30℃で1時間かけて滴下する。滴下終了後、
塩酸で過剰のトリエチルアミンを中和した後、水
洗し、有機層のトルエンを減圧留去することによ
つて、粗生成物43.0g(収率99%)を得た。この
粗生成物を減圧蒸留で精製することによつて、白
色透明の2−t−ブチル−4−メチルフエニル
アクリレートを得た。 融点 54〜56℃ 沸点 120〜122℃/4mmHg 原料製造例 2 反応原料として2−t−ブチル−5−メチルフ
エノールを用いる以外は原料製造例1と同様な条
件で反応させることによつて、2−t−ブチル−
5−メチルフエニル アクリレートを得た。 沸点 95〜98℃/1mmHg(油状物) 原料製造例 3 反応原料として2−t−ブチル−4,6−ジメ
チルフエノールを用いる以外は原料製造例1と同
様な条件で反応させることによつて、2−t−ブ
チル−4,6−ジメチルフエニル アクリレート
を得た。 融点 53〜55℃(白色結晶) 沸点 93〜95℃/1mmHg 実施例 1 温度計、撹拌装置、冷却管をそなえた200ml四
ツ口フラスコに、2−t−ブチル−4−メチルフ
エニル アクリレート6.80g(0.031モル)、ジエ
チルホスフアイト4.30g(0.031モル)およびク
ロロホルム50gを仕込み、容器内の空気を窒素置
換した後、28重量%ナトリウムメトキシドメタノ
ール溶液0.16g(0.0008モル)を加え、61℃で8
時間保温する。反応終了後、40℃以下に冷却し、
希塩酸で中和した後、水洗し、有機層のクロロホ
ルムを減圧留去する。蒸留残にn−ヘキサンを加
えて再結晶することにより、白色結晶状のジエチ
ル2−t−ブチル−4−メチルフエノキシカルボ
ニルエチルホスフオネート10.4g(収率90%)を
得た。 融点 52〜54℃ 元素分析 C18H29O5P ( )内計算値 C; 60.80% (60.66%) H; 8.10% (8.20%) P; 8.59% (8.69%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1745(νC=0)、1630(νarpn.C=C)、 1240(νC-0)、 1190,1150,1018(νP-0)、 805(δ面外 arom.C−H) 実施例 2 反応原料として2−t−ブチル−4−メチルフ
エニル アクリレートとジフエニルホスフアイト
を用いる以外は実施例1と同様な条件で反応させ
ることによつて、無色透明の粘稠物としてジフエ
ニル 2−t−ブチル−4−メチルフエノキシカ
ルボニルエチルホスフオネートが得られた。 元素分析 C26H29O5P ( )内計算値 C; 69.05% (69.02%) H; 6.52% (6.46%) P; 6.60% (6.85%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1740(νC=0)、1610(νarpn.C=C)、 1230(νC-0)、 1190,1140,1020(νP-0)、 805(δ面外 arom.C−H) 実施例 3 実施例1で用いたのと同様のフラスコに、2−
t−ブチル−5−メチルフエニル アクリレート
6.80g(0.031モル)、ジフエニルホスフアイト
7.26g(0.031モル)およびクロロホルム50gを
仕込み、容器内の空気を窒素置換した後、28重量
%ナトリウムメトキシド メタノール溶液0.10g
(0.0005モル)を加え、61℃で10時間保温する。
反応終了後、40℃まで冷却し、希塩酸で中和後、
水洗し、有機層のクロロホルムを減圧留去して、
無色透明粘稠物としてジフエニル 2−t−ブチ
ル−5−メチルフエノキシカルボニルエチルホス
フオネート13.61g(収率97%)を得た。 元素分析 C16H29O5P ( )内計算値 C; 68.95% (69.02%) H; 6.60% (6.46%) P; 6.92% (6.85%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1750(νC=0)、1620(νarpn.C=C)、 1245(νC-0)、 1180,1140,1020(νP-0)、 795(δ面外 arom.C−H) 実施例 4 実施例1で用いたのと同様のフラスコに、2−
t−ブチル−4,6−ジメチルフエニル アクリ
レート7.0g(0.030モル)、ジブチルホスフアイ
ト5.83g(0.030モル)およびクロロホルム50g
を仕込み、容器内の空気を窒素置換した後、28重
量%ナトリウムメトキシド メタノール溶液0.15
g(0.00078モル)を加え、61℃で8時間保温す
る。反応終了後、40℃以下に冷却し、希塩酸で中
和し、水洗後、有機層のクロロホルムを減圧留去
する。蒸留残にn−ヘキサンを加えて再結晶し、
白色結晶としてジブチル 2−t−ブチル−4,
6−ジメチルフエノキシカルボニルエチルホスフ
オネート11.0g(収率86%)を得た。 融点 62〜63℃ 元素分析 C23H39O5P ( )内計算値 C; 64.85% (64.77%) H; 9.16% (9.22%) P; 7.10% (7.26%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1755(νC=0)、1620(νarpn.C=C)、 1250(νC-0)、 1150,1030(νP-0)、 840(δ面外 arom.C−H) 参考例 1 下記配合物をミキサーで5分間混和した後、
180℃ミキシングロールで溶融混練して得られた
コンパウンドを、210℃の熱プレスで厚さ1mmの
シートに成形し、40×40×1mmの試験片を作成し
た。100℃のギヤーオーブン中で一定時間熱劣化
させ、変色度合を色差計でのイエローインデツク
ス(ΔYI)値で判定した。その結果を表−1に示
す。 <配合> 未安定化ポリプロピレン樹脂 100重量部 ステアリン酸カルシウム 0.1 〃 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノー
ル 0.2 〃 供試リン含有化合物 0.2 〃 【表】
ルキル基を、R3は低級アルキル基またはフエニ
ル基を示す。) で示されるリン含有化合物およびその製造法に関
する。 ポリオレフイン、ABS樹脂、ポリスチレン、
ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル
−スチレン共重合物、ポリアミド、ポリアセター
ルおよびエチレン−プロピレン共重合物などの合
成樹脂、天然ゴムおよびブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、イソプレン−イソブチレン共重合ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム、エチレン−プ
ロピレン共重合ゴムなどの合成ゴム、潤滑油、燃
料油などの石油製品、油脂およびグリースなどの
各種の有機物質は、熱、光および酸素により劣化
を受けやすく、かかる劣化を抑制するために、従
来より各種の酸化防止剤、たとえば、 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノ
ール、 n−オクタデシル 3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオネ
ート、 ペンタエリスリチル テトラキス〔3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニ
ル)プロピオネート〕 などのフエノール系酸化防止剤、 ジラウリル 3,3′−チオジプロピオネー
ト、 ペンタエリスリチル テトラキス(3−ラウ
リルチオプロピオネート) などのイオウ系酸化防止剤、および トリス(ノニルフエニル)ホスフアイト、 3,9−ビス(オクタデシロキシ)−2,4,
8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスフアス
ピロ〔5・5〕ウンデカン などのリン含有化合物を配合することもよく知ら
れている。しかしながら、これらは何れも高温度
で長時間有機物質中に保持された場合、効果の持
続性に乏しいという欠点があつた。 このような事情に鑑み本発明者らは、これらの
欠点の改良されたすぐれた劣化防止性能を有する
化合物を開発すべく鋭意研究の結果、前記一般式
()で示されるリン含有化合物の開発に成功し、
該化合物が劣化防止剤として非常に有用であるこ
とを見出し、本発明に至つた。 前記一般式()で示されるリン含有化合物は
本発明者らによつて初めて合成された新規化合物
であり、該化合物は、一般式() (式中、R1およびR2は前記と同じ意味を有す
る。) で示されるフエニル アクリレート類と一般式
() (式中、R3は前記と同じ意味を有する。) で示される二置換ホスフアイトとを反応させるこ
とによつて製造することができる。 ここで、置換基R1,R2およびR3における低級
アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチルな
どが挙げられる。 本発明の一般式()で示されるリン含有化合
物を製造するにあたり反応原料として使用される
一般式()で示されるフエニル アクリレート
類は、新規化合物であつて、たとえば、2−t−
ブチル−4−メチルフエノール、2−t−ブチル
−6−メチルフエノール、2−t−ブチル−5−
メチルフエノール、2−t−ブチル−4,6−ジ
メチルフエノールなどのフエノール類と塩化アク
リロイルを、トルエンなどの不活性溶媒中で、ト
リエチルアミン、ピリジンなどの脱塩化水素剤存
在下に反応させることによつて製造することがで
きる。また、他の原料である一般式()で示さ
れる二置換ホスフアイトは公知化合物であり、具
体的にはジメチルホスフアイト、ジエチルフオス
フアイト、ジ−n−プロピルホスフアイト、ジイ
ソプロピルホスフアイト、ジ−n−ブチルホスフ
アイト、ジフエニルホスフアイトなどが例示され
る。 かかるフエニル アクリレート類と二置換ホス
フアイトの反応は、溶媒中で、通常は塩基性触媒
の存在下に行なわれる。 この場合の溶媒としては、メタノール、エタノ
ール、t−ブチルアルコールなどのアルコール
類、エチレングリコールジメチルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
およびジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素などが用いられるが、特に好まし
いのはクロロホルムである。 また塩基性触媒としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリ
ウムt−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキ
シド、トリエチルアミンなどの第三アミン類、お
よび水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムなど
が用いられるが、特に好ましいのはナトリウムメ
トキシドである。触媒の使用量は、通常はフエニ
ル アクリレート類1モルに対して0.01〜20モル
%の範囲であり、好ましくは0.1〜10モル%の範
囲である。 反応温度は、0℃から用いる溶媒の還流温度の
範囲であるが、通常は還流温度で行なわれる。 本製造法における両原料の反応モル比は通常、
二置換ホスフアイトに対してフエニル アクレレ
ート類が0.9〜1.1モル倍である。 この反応における生成物の単離法としては、た
とえば、反応終了後、反応液を約40℃以下に冷却
し、塩基性触媒を酸で中和し、水洗した後、有機
層の溶媒を留去する方法がある。この方法によつ
て、純度95%以上の生成物が得られるが、必要に
応じて再結晶法等により精製することができる。 かくして製造される本発明の一般式()で示
されるリン含有化合物として、具体的には、 ジメチル 2−t−ブチル−4−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジメチル 2−t−ブチル−5−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジメチル 2−t−ブチル−4,6−ジメチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジエチル 2−t−ブチル−4−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジエチル 2−t−ブチル−5−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジエチル 2−t−ブチル−4,6−ジメチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジプロピル 2−t−ブチル−4−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジプロピル 2−t−ブチル−5−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジプロピル 2−t−ブチル−4,6−ジメチ
ルフエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジイソプロピル 2−t−ブチル−4−メチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジイソプロピル 2−t−ブチル−5−メチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジイソプロピル 2−t−ブチル−4,6−ジ
メチルフエノキシカルボニルエチルホスフオネー
ト、 ジブチル 2−t−ブチル−4−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジブチル 2−t−ブチル−5−メチルフエノ
キシカルボニルエチルホスフオネート、 ジブチル 2−t−ブチル−4,6−ジメチル
フエノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジフエニル 2−t−ブチル−4−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 ジフエニル 2−t−ブチル−5−メチルフエ
ノキシカルボニルエチルホスフオネート、 および ジフエニル 2−t−ブチル−4,6−ジメチ
ルフエノキシカルボニルエチルホスフオネート が例示される。 これらの本発明にかかる新規リン含有化合物
は、有機物質用劣化防止剤のみならず、特に色相
改良剤としても有用である。 以下、本発明を実施例によつて説明する。 原料製造例 1 温度計、撹拌装置、冷却管、滴下ろう斗をそな
えた300ml四ツ口フラスコに、2−t−ブチル−
4−メチルフエノール32.8g(0.20モル)、トル
エチルアミン22.3g(0.22モル)およびトルエン
100gを仕込み、容器内の空気を窒素置換した後、
19.10g(0.21モル)の塩化アクリロイルを反応
温度30℃で1時間かけて滴下する。滴下終了後、
塩酸で過剰のトリエチルアミンを中和した後、水
洗し、有機層のトルエンを減圧留去することによ
つて、粗生成物43.0g(収率99%)を得た。この
粗生成物を減圧蒸留で精製することによつて、白
色透明の2−t−ブチル−4−メチルフエニル
アクリレートを得た。 融点 54〜56℃ 沸点 120〜122℃/4mmHg 原料製造例 2 反応原料として2−t−ブチル−5−メチルフ
エノールを用いる以外は原料製造例1と同様な条
件で反応させることによつて、2−t−ブチル−
5−メチルフエニル アクリレートを得た。 沸点 95〜98℃/1mmHg(油状物) 原料製造例 3 反応原料として2−t−ブチル−4,6−ジメ
チルフエノールを用いる以外は原料製造例1と同
様な条件で反応させることによつて、2−t−ブ
チル−4,6−ジメチルフエニル アクリレート
を得た。 融点 53〜55℃(白色結晶) 沸点 93〜95℃/1mmHg 実施例 1 温度計、撹拌装置、冷却管をそなえた200ml四
ツ口フラスコに、2−t−ブチル−4−メチルフ
エニル アクリレート6.80g(0.031モル)、ジエ
チルホスフアイト4.30g(0.031モル)およびク
ロロホルム50gを仕込み、容器内の空気を窒素置
換した後、28重量%ナトリウムメトキシドメタノ
ール溶液0.16g(0.0008モル)を加え、61℃で8
時間保温する。反応終了後、40℃以下に冷却し、
希塩酸で中和した後、水洗し、有機層のクロロホ
ルムを減圧留去する。蒸留残にn−ヘキサンを加
えて再結晶することにより、白色結晶状のジエチ
ル2−t−ブチル−4−メチルフエノキシカルボ
ニルエチルホスフオネート10.4g(収率90%)を
得た。 融点 52〜54℃ 元素分析 C18H29O5P ( )内計算値 C; 60.80% (60.66%) H; 8.10% (8.20%) P; 8.59% (8.69%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1745(νC=0)、1630(νarpn.C=C)、 1240(νC-0)、 1190,1150,1018(νP-0)、 805(δ面外 arom.C−H) 実施例 2 反応原料として2−t−ブチル−4−メチルフ
エニル アクリレートとジフエニルホスフアイト
を用いる以外は実施例1と同様な条件で反応させ
ることによつて、無色透明の粘稠物としてジフエ
ニル 2−t−ブチル−4−メチルフエノキシカ
ルボニルエチルホスフオネートが得られた。 元素分析 C26H29O5P ( )内計算値 C; 69.05% (69.02%) H; 6.52% (6.46%) P; 6.60% (6.85%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1740(νC=0)、1610(νarpn.C=C)、 1230(νC-0)、 1190,1140,1020(νP-0)、 805(δ面外 arom.C−H) 実施例 3 実施例1で用いたのと同様のフラスコに、2−
t−ブチル−5−メチルフエニル アクリレート
6.80g(0.031モル)、ジフエニルホスフアイト
7.26g(0.031モル)およびクロロホルム50gを
仕込み、容器内の空気を窒素置換した後、28重量
%ナトリウムメトキシド メタノール溶液0.10g
(0.0005モル)を加え、61℃で10時間保温する。
反応終了後、40℃まで冷却し、希塩酸で中和後、
水洗し、有機層のクロロホルムを減圧留去して、
無色透明粘稠物としてジフエニル 2−t−ブチ
ル−5−メチルフエノキシカルボニルエチルホス
フオネート13.61g(収率97%)を得た。 元素分析 C16H29O5P ( )内計算値 C; 68.95% (69.02%) H; 6.60% (6.46%) P; 6.92% (6.85%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1750(νC=0)、1620(νarpn.C=C)、 1245(νC-0)、 1180,1140,1020(νP-0)、 795(δ面外 arom.C−H) 実施例 4 実施例1で用いたのと同様のフラスコに、2−
t−ブチル−4,6−ジメチルフエニル アクリ
レート7.0g(0.030モル)、ジブチルホスフアイ
ト5.83g(0.030モル)およびクロロホルム50g
を仕込み、容器内の空気を窒素置換した後、28重
量%ナトリウムメトキシド メタノール溶液0.15
g(0.00078モル)を加え、61℃で8時間保温す
る。反応終了後、40℃以下に冷却し、希塩酸で中
和し、水洗後、有機層のクロロホルムを減圧留去
する。蒸留残にn−ヘキサンを加えて再結晶し、
白色結晶としてジブチル 2−t−ブチル−4,
6−ジメチルフエノキシカルボニルエチルホスフ
オネート11.0g(収率86%)を得た。 融点 62〜63℃ 元素分析 C23H39O5P ( )内計算値 C; 64.85% (64.77%) H; 9.16% (9.22%) P; 7.10% (7.26%) 赤外線吸収スペクトル(流動パラフイン法) (単位cm-1) 1755(νC=0)、1620(νarpn.C=C)、 1250(νC-0)、 1150,1030(νP-0)、 840(δ面外 arom.C−H) 参考例 1 下記配合物をミキサーで5分間混和した後、
180℃ミキシングロールで溶融混練して得られた
コンパウンドを、210℃の熱プレスで厚さ1mmの
シートに成形し、40×40×1mmの試験片を作成し
た。100℃のギヤーオーブン中で一定時間熱劣化
させ、変色度合を色差計でのイエローインデツク
ス(ΔYI)値で判定した。その結果を表−1に示
す。 <配合> 未安定化ポリプロピレン樹脂 100重量部 ステアリン酸カルシウム 0.1 〃 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノー
ル 0.2 〃 供試リン含有化合物 0.2 〃 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1およびR2は水素原子または低級ア
ルキル基を、R3は低級アルキル基またはフエニ
ル基を示す。) で示されるリン含有化合物。 2 一般式 (式中、R1およびR2は水素原子または低級ア
ルキル基を示す。) で示されるフエニル アクリレート類と一般式 (式中R3は低級アルキル基またはフエニル基
を示す。) で示される二置換ホスフアイトを反応させること
を特徴とする一般式 (式中、R1,R2およびR3は前記と同じ意味を
有する。) で示されるリン含有化合物の製造法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10871482A JPS58225094A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | リン含有化合物およびその製造法 |
| US06/504,782 US4539355A (en) | 1982-06-23 | 1983-06-16 | Phosphorus-containing compounds, their production and their use as antioxidants |
| CA000430970A CA1213898A (en) | 1982-06-23 | 1983-06-22 | Phosphorus-containing compounds, their production and their use as anti-oxidants |
| EP83303635A EP0098109B1 (en) | 1982-06-23 | 1983-06-23 | Phosphorus-containing compounds, their production and their use as anti-oxidants |
| DE8383303635T DE3374127D1 (en) | 1982-06-23 | 1983-06-23 | Phosphorus-containing compounds, their production and their use as anti-oxidants |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10871482A JPS58225094A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | リン含有化合物およびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58225094A JPS58225094A (ja) | 1983-12-27 |
| JPH0325436B2 true JPH0325436B2 (ja) | 1991-04-05 |
Family
ID=14491723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10871482A Granted JPS58225094A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | リン含有化合物およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58225094A (ja) |
-
1982
- 1982-06-23 JP JP10871482A patent/JPS58225094A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58225094A (ja) | 1983-12-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2924357B2 (ja) | 亜リン酸エステル化合物、その製法および用途 | |
| EA029775B1 (ru) | Применение 1,3,5-триазин-2-ил фосфорамидатного соединения в синтезе софосбувира | |
| US4148820A (en) | Novel phenol stabilizers | |
| US5169885A (en) | Bis[2-tert-butyl-4-(2-octadecyloxycarbonylethyl)-6-methylphenyl]phosphite useful as a stabilizing agent | |
| EP0098109B1 (en) | Phosphorus-containing compounds, their production and their use as anti-oxidants | |
| Szafraniec et al. | Reaction of (R)-(+)-isopropyl methylphosphinate with methyl triflate. Stereospecific synthesis of (R)-(+)-isopropyl methyl methylphosphonite | |
| US4448915A (en) | Acetylene carbamide derivatives, processes for their production, and antioxidants for organic substances which comprise such derivatives as active ingredients | |
| US3803270A (en) | Halo-substituted bicyclo alpha-hydroxyalkyl phosphonic acid diesters | |
| US4089884A (en) | Tris(triorganosilylalkyl) phosphites and method for preparing them | |
| FR2718742A1 (fr) | Phosphites et phosphoramides de composés stabilisants à la lumière de type amine encombrée utilisables comme stabilisants. | |
| EP0211572A1 (en) | Piperidine derivatives, production process therefor, and stabilizers for organic substances containing said derivatives as an active component | |
| US4803301A (en) | Process for producing optically active 2-phenoxypropionic acid | |
| HU194861B (en) | Process for production of derivatives of 2-/2-tienil/and 2-/3-tienil/-ethil-amin in form of acid-additioned salts | |
| JPH0133111B2 (ja) | ||
| JPH0318619B2 (ja) | ||
| JPS58225094A (ja) | リン含有化合物およびその製造法 | |
| Ismailov et al. | Derivatives of α-phosphorylated aldehydes | |
| JPH0347268B2 (ja) | ||
| US4531005A (en) | Pyrazol-4-yl phosphites | |
| CS220713B1 (cs) | Dialkylestery kyseliny p-toluensulfonyloxymethanfosfonové a způsob jejich přípravy | |
| US4196119A (en) | Novel phenol stabilizers | |
| SU652183A1 (ru) | Способ получени диалкиловых эфиров -триалкоксисилилэтилфосфоновых кислот | |
| JPH0148893B2 (ja) | ||
| JPS58124762A (ja) | ビスフエノ−ル誘導体およびその製造法 | |
| SU1114679A1 (ru) | Способ получени 1-фенил-2-этилтиовинилфосфонита или -фосфина |