JPH03255127A - ポリエステルグラフト化ポリアミドおよびその製造法 - Google Patents

ポリエステルグラフト化ポリアミドおよびその製造法

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JPH03255127A
JPH03255127A JP5613690A JP5613690A JPH03255127A JP H03255127 A JPH03255127 A JP H03255127A JP 5613690 A JP5613690 A JP 5613690A JP 5613690 A JP5613690 A JP 5613690A JP H03255127 A JPH03255127 A JP H03255127A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規ポリマーおよびその製造法に関する。
更に詳しくは、熱可塑性材料として用いられる他、ポリ
アミド、熱可塑性ポリエステル等の改質剤、相溶化剤と
しても使用できるポリエステルグラフト化ポリアミドお
よびその製造法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕ポリア
ミドは優れた強度、靭性、耐磨耗性、耐熱性を有し、繊
維、成形材料等として幅広く用いられている。しかしな
がら、ポリアミドは吸水による寸法変化、機械的性質の
低下などの欠点を有し、さらに結晶性を有するポリアミ
ド樹脂においては、溶融成形後、冷却される間の収縮が
大きく、成形物の寸法精度の狂いや、ソリを招く欠点も
有していた。
このために、ポリアミド樹脂は優れた樹脂でありながら
、それ単独では成形材料としての市場性が限定される場
合もあった。
このようなポリアミドの欠点を補うべく、他の熱可塑性
樹脂、例えば熱可塑性ポリエステルを混合することが行
われている。ところが、これら公知のポリアミドに対し
て熱可塑性ポリエステルを単純に混合するのみでは、相
溶性が乏しいために、相分離が進行し機械的性質の極め
て脆い混合組成物しか得られなかった。
このためポリアミドと熱可塑性ポリエステルとの反応に
よるブロック化およびグラフト化が検討されている0例
えば、特開昭51−103191号公報ではポリアミド
とポリブチレンテレフタレートとを溶融混練した後、固
相重合を行っている。しかし、この固相重合には長時間
を費やし、更に末端縮合反応は一部しか起こらない、ま
た溶融ブレンドチップ中の分散相粒径は約10μと大き
く好ましくない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究の結果
、ポリアミドのポリエステルグラフト化方法を確立し、
ポリエステルをグラフト鎖としたポリエステルグラフト
化ポリアミドの製造方法を見出し、本発明を完成するに
到った。
即ち本発明は、分子中に水酸基を有するポリアミドの存
在下に、下記−数式(I)又は〔■〕(ここに、X−は
水素原子、炭化水素基又は)\ロゲンを示し、−R−は
炭素数2〜6のアルキレン基を示す、) で示されるジエステルグリコール化合物の少なくとも1
種をエステル交換反応により重合することを特徴とする
ポリエステルグラフト化ポリアミドの製造方法を提供す
るものであり、また本発明は、下記−数式(1[[)又
は(IV)(ここに、R1は炭素数4〜8のアルキレン
基又は置換基を有してもよいフェニレン基を、R2は炭
素数4〜14のアルキレン基を、R″は炭素数2〜4の
アルキレン基を1.は1〜1000、園は1〜10、I
’llはO〜50、+1tは0〜50及びn、は1〜5
0の正数をそれぞれ示し、nlと02は同時にOとなる
ことはない、) で示される分子中に水酸基を有するポリアミドの存在下
、前記−数式(I)又はCI[]で示されるジエステル
グリコール化合物の少なくとも1種をエステル交換反応
により重合することにより得られ、1,1.1.3,3
.3−ヘキサフルオロ−2−プロパツール(以下HFI
Pと略記する)を用いたGPC測定による標準ポリメチ
ルメタクリレート換算数平均分子量が50.000〜5
00.000であることを特徴とするポリエステルグラ
フト化ポリアミドを提供するものである。
本発明で使用されるポリアミドは、ラクタムの開環重合
、ジアミンとジカルボン酸の縮合重合、アミノカルボン
酸の縮合重合などによって得られ、ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン1
1.ナイロン12などを例示できる。またこのポリアミ
ドの中には、2種類以上のジアミンとジカルボン酸から
なる共重合体、2種類以上のラクタムからなる共重合体
、2種類以上のアミノカルボン酸からなる共重合体、或
いはジアミンとジカルボン酸、ラクタム、アミノカルボ
ン酸からなる共重合ポリアミドが含まれる。またこのポ
リアミドの中には、ポリエーテルアミド、ポリエーテル
エステルアミドと呼ばれる、ポリアミドとポリエーテル
セグメントからなるマルチブロック共重合体も含まれる
また、本発明においてポリアミドの分子中に水酸基を導
入する方法としては、いかなる方法を用いてもよい0例
えば、ポリアミドをアルカリ性化合物の共存下、炭素数
2〜4のアルキレンオキシドと反応させてβ−ヒドロキ
シアルキル化ポリアミドを得る方法の他、水酸基又は容
易に水酸基に変換可能な置換基を有したモノマーの共存
下、ラクタムの開環重合、ジアミンとジカルボン酸の縮
合重合、アミノカルボン酸の縮合重合などを行い、分子
中に水酸基を有するポリアミドを得ることもできる。
分子中に水酸基を有するボリアくドの分子量は特に限定
されないが、溶離液としてHFIPを用いたゲルパーミ
ェーションクロマトグラフィー(以下GPCと記す)測
定による標準ポリメチルメタクリレート換算数平均分子
量が30.000〜200.000の範囲(98%硫酸
を用いポリマー濃度1g/100−125℃で測定した
数平均分子量で10.000〜40,000の範囲)が
好ましい、 HFIP中でGPCにより測定したポリア
ミドの標準ポリメチルメタクリレートに換算したみかけ
の数平均分子量は、実際の数平均分子量に比較してかな
り大きくなる傾向がある。
本発明に用いられる分子中に水酸基を有するポリアミド
としては、特に前記−数式〔■〕又は(TV)で示され
るものが好ましい。−数式(III)および(rV)中
のR1,R2およびR3の具体例としては、R′はブチ
レン基、ヘキシレン基、オクチレン基、1.3−フェニ
レン基、1,4−フェニレン基、メタキシリレン基等、
R2はブチレン基、ヘキシレン基、ノニレン基、デシレ
ン基、ウンデシレン基、ドデシレン基等、およびR3は
エチレン基、プロピレン基等が挙げられる。
また1本のポリアミド鎖中に含まれる水酸基の数として
は1個から20個程度が好ましい、ポリアミド鎖中に含
まれる水酸基の数があまりにも多くなると、ポリアミド
同士がジエステルグリコール化合物の重合物により結合
された架橋ポリマーが生成し好ましくない。
前記−数式(III)および(IV)中の1. ll+
 nl+nZ+ R3の範囲については1、が1〜10
00.llが1〜10、I’llがO〜50、R2が0
〜50及びn、が1〜50の正数である。但しnlとn
!が同時にOとなることはない。この範囲より、が小さ
く、かつmが大きくなればポリアミド鎖中の水酸基の数
が増え、ポリエステルグラフト化の際に架橋ポリマーが
生成し好ましくない。n++ nz+ R3が50を越
えるとポリアルキレンオキシド鎖成分が増え、ポリアミ
ドの長所が損なわれるため好ましくない。これらの理由
より、L+ ”+ nl+ 12+ nffの範囲とし
ては、が20〜200、鴎が1〜2、nlが0〜10、
R2が0〜10及びR3が1〜10の正数が実用上置も
好ましい。
本発明で用いられるジエステルグリコール化合物は、前
記−数式〔1〕又は(II)で示される化合物の中から
選ばれる少なくとも1種である。−数式〔■〕及び[I
[]中のX−および−R−の具体例としては、χ−は水
素原子、メチル基、エチル基、ターシャルブチル基、フ
ッ素、塩素、臭素等、−R−はエチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、ネオペンチレン基、ヘキシレン基等が
挙げられる。
これらのジエステルグリコール化合物は、テレフタル酸
、イソフタル酸、又はそれらのハロゲン化核置換体、ア
ルキル核置換体及びこれらジカルボン酸のモノ又はジエ
ステル化合物と、2倍モル当量の炭素数2〜6のグリコ
ールとの反応等により容易に得られる。
本発明のポリエステルグラフト化ポリアミドを製造する
には、分子中に水酸基を有するポリアミド100重量部
に対してエステル交換反応触媒0.01〜10重量部、
及びジエステルグリコール化合物lO〜1ooo重量部
を溶融状態で混合する方法が挙げられる。混合する際に
は反応系中を減圧にすれば、反応が速く進行し好ましい
。分子中に水酸基を有するボリアく1100重量部に対
して、ジエステルグリコール化合物が10重量部より少
ない場合は、得られるポリエステルグラフト化ポリアミ
ドの性質が原料のポリアミドと大差なく、逆にジエステ
ルグリコール化合物が1000重量部を越える場合は、
仕込んだジエステルグリコール化合物が重合し生成する
ポリエステルのそれと大差がなくなるため好ましくない
また、本発明のポリエステルグラフト化ポリアミドを製
造する際に用いるジエステルグリコール化合物を反応系
中で合成する方法も有効である。例えばテレフタル酸ジ
メチルと、それに対して2倍モル当量の1,4−ブタン
ジオール又は1.2−エチレングリコール等のグリコー
ルを、分子中に水酸基を有するポリアミドの存在下、エ
ステル交換触媒を用いて反応させ、系中からメタノール
を除去しなからジエステルグリコール化合物(テレフタ
ル酸ジグリコール)を合威し、続けて系中を溶融状態に
し、重合を進行させ、ポリアルキレンテレフタレートグ
ラフト化ボリアごドを得る方法等が好ましく利用できる
この方法で用いるテレフタル酸ジメチルと2倍モル当量
のグリコールの重量部は、分子中に水酸基を有するポリ
アミドに対し、どのくらいポリアルキレンテレフタレー
トをグラフト化するかを、理論的に夏出し求める。
ポリエステルグラフト化ポリアミドの製造における反応
系について記すと、ジエステルグリコール化合物同士が
エステル交換反応によりグリコール成分を脱離すると同
時に重合が進行していく、その際にポリアミド分子中の
水酸基とノ間にエステル交換反応が起きることにより、
ポリエステル成分がポリアミド鎖にグラフトされる。よ
り多くのグリコールを反応系中から除去するにつれて、
ポリエステル成分の分子量は増大していく、使用するエ
ステル交換反応触媒としては、通常のポリエステル重合
触媒のいかなるものでも使用できるが、特にチタン(I
V)テトラブトキシド、塩化第一スズなどが好ましく用
いられる。
本発明のポリエステルグラフト化ボリア果ドに関して、
ポリエステル鎖が確実にポリアミド鎖にグラフト化され
ているかどうかの判断としては、溶離液にHFIPを用
いたGPC測定により標準ポリメチルメタクリレート換
算数平均分子量を求める方法(実験例1に述べる)が挙
げられる。
ポリエステルグラフト化ポリアミドの標準ポリメチルメ
タクリレート換算数平均分子量は、原料である分子内に
水酸基を有するポリアミドのそれと比較して大きくなる
。しかしながら、ポリアミドのHFIP中における標準
ポリメチルメタクリレートに換算したみかけの数平均分
子量が、実際の数平均分子量に比較してかなり大きくな
る傾向があることから、ポリエステルがグラフト化され
たポリエステルグラフト化ポリアミドと、原料の分子内
に水酸基を有するポリアミドとの標準ポリメチルメタク
リレート換算数平均分子量としては差が現れ難い傾向が
ある。
これは、HFIP中において線状であると考えられるポ
リアミドと、塊状であると考えられるポリエステルグラ
フト化ポリアミドとの挙動の差を示すものである0本発
明のポリエステルグラフト化ポリアミドの分子量は特に
限定されないが、HFIPを用いたGPC測定による標
準ポリメチルメタクリレート換算数平均分子量が50,
000〜500,000の範囲が好ましい。
GPC測定は、数平均分子量の大小が判断できるだけで
なく、ポリエステルグラフト化ポリアミド中に含まれる
可能性があるポリエステルの単独ポリマーやそのオリゴ
マー等の情報も得られるため、非常に有益である。
また、本発明のポリエステルグラフト化ポリアミドと、
その原料である分子内に水酸基を有するポリアミドとの
性状の違いをi認する方法として、示差走査熱量計(以
下DSCと記す。また実験例2に述べる。)と広角X線
回折(実験例3に述べる。)の測定が挙げられる。
ポリエステルグラフト化ポリアミドのDSCおよび広角
X線回折測定において、グラフト化したポリエステル鎖
長とグラフト鎖数の違いから若干の挙動の差が見られる
が、ポリエステルグラフト化ポリアミドを溶融状態から
適当な速度で冷却固化すると、外観が透明となりかつ非
晶状態が観察された。同一条件で原料のポリアミドを冷
却固化すると、結晶状態が観察され、三者の性状の違い
を明確にできる。
本発明において特に好ましいポリエステルグラフト化ポ
リアミドとしては、)IPIPを用いたGPC測定によ
る標準ポリメチルメタクリレート換算数平均分子量が3
0,000〜200.000であり分子中に水酸基を有
するナイロン6又はナイロン66の存在下、次の構造式 エステルグリコール化合物をエステル交換反応により重
合することにより得られ、HFIPを用いたGPC測定
による標準ポリメチルメタクリレート換算数平均分子量
が50,000〜500 、000の範囲であり、かつ
溶融状態から80℃/winで冷却した後、広角X線回
折測定によってアモルファスビークしか得られず、示差
走査熱量計測定によって結晶融解に伴う吸熱ピークが観
察されないことを特徴とするポリエステルグラフト化ポ
リアミドが挙げられる。
本発明のポリエステルグラフト化ボリアミドは吸水性の
低いポリエステルがグラフト化されているため、通常の
ポリアミドと比較して吸水性が低く、寸法安定性や機械
的性質の安定性に非常に優れている。更に結晶性を有す
るポリアミド樹脂にグラフト化した場合においては、溶
融成形後、成形物の寸法精度の狂いやソリなどの問題も
少ない。
また本発明のポリエステルグラフト化ポリアミドに対し
てガラス繊維、金属繊維、アラミド繊維、セラミック繊
維、チタン酸カリウィスカ、炭素繊維、アスベストの欅
な繊維状強化剤、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ク
レー、酸化チタン、酸化アルミニウム、ガラスフレーク
、ミルドファイバー、金属フレーク、金属粉末の様な粒
状の補強剤を混入させても良い、とりわけチッップドス
トランドタイプのガラス繊維を本発明のポリエステルグ
ラフト化ポリアミド50〜90重量%に対し、10〜5
0重量%混入させる事により、機械的強度、耐熱温度を
大幅に改善するのみならず、耐水性能についても、更に
改善をみる事が出来好ましい。
更に熱安定剤、酸化安定剤、光安定剤、滑剤、顔料、難
燃化剤、可塑剤等の添加剤を一種以上混入させてもよい
又、本発明のポリエステルグラフト化ポリアミドは熱可
塑性ポリエステル及びポリアミド樹脂に対して、非常に
良好な相溶性を有していることから、これら熱可塑性ポ
リエステル及びポリアミド樹脂の改質剤として混合でき
る他、熱可塑性ポリエステルとポリアミド樹脂との相溶
化剤としても非常に優れている。
〔実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない、なお、以下の各
側において%及び部は、それぞれ重量%及び重量部を示
す。
実施例1(PBT−g−ナイロン6重合体(1)の製造
)ナイロン6のパウダー(宇部興産■製、宇部ナイロン
6、 P4O10) 100部に対して、アルカリ性化
合物共存下、エチレンオキシド10部を付加させたβ−
ヒドロキシアルキル化ポリアミド(日曹油化■製、ナイ
ロン6−EDA−YIK−251、以下EOANy−1
と記す)を分子内に水酸基を有するボリア果ドとして使
用した。
窒素導入管、温度計、撹拌棒を備え付けた3つロフラス
コにテレフタル酸ジメチル43.3g、1.4−ブタン
ジオール42.2g 、 BOA Ny  173.5
g及びエステル交換触媒としてチタン(IV)テトラブ
トキシドo、 Igを仕込み、窒素気流下撹拌しながら
180″Cに加熱した。2時間後エステル交換反応によ
って理論量のメタノールが流出したことを確認し、真空
ポンプで0.4msHgに減圧、更に240°Cに昇温
し、過剰量の1.4−ブタンジオールを流出させ、ポリ
ブチレンテレフタレート(以下PBTと記す)の重合反
応を進行した。
3時間後、1,4−ブタンジオールの流出がなくなった
ことを確認し、常圧にもどしてPBT −g −ナイロ
ン6重合体(1)115gを得た。
PBT −g−ナイロン6重合体(1)の赤外線吸収ス
ペクトルを第1図に示す。3300.1650.155
0cs+−’H 1 にナイロン6のアミド基(−C−N−)の吸収ビ1( −ク、1720cm−’にPBTのエステル基(−C−
0−)に帰属される吸収ピークが確認できる。
またPBT −g−ナイロン6重合体(1)の11  
、13C−核磁気共鳴吸収スペクトル(以下’H,′3
C−NMRと記す)をそれぞれ第2図、第3図に示す。
+H−NMRのPBTのピークは(CF、C0OH,δ
、 2.17(s)。
4.64(s)、 8.23(s)) 、その他のピー
クがEOA NV−1に帰属される。
”C−NMRではPBTのピークが(CFICOOH,
δ。
26.47.6B、51.131.69.135.69
.171.06) 、その他のピークがEOA sy−
1に帰属される。ただし’H−NガRのδ11.5、+
3CN列Rの6110.36〜122.90.163.
36〜164.78のピークは溶媒に起因される吸収で
ある。
実施例2(PBT−g−ナイロン6重合体(2)の製造
)実施例1と同じナイロン6パウダー(1022P)1
00部に対して、アルカリ性化合物共存下、工チレンオ
キシド20部を付加させたβ−ヒドロキシアルキル化ポ
リアミド(日日油化■製、ナイロン6−EOA−YIK
−2S2 、以下EOA Ny−2と記す)を分子中に
水酸基を有するポリアミドとして使用した。
実施例1と同様の装置にテレフタル酸ジメチル52g、
 1.4−ブタンジオール50.6g、 EOA Ny
−273,5g及びエステル交換触媒としてチタン(I
V)テトラブトキシド0.1gを仕込み、窒素気流下撹
拌しながら180°Cに加熱した。2時間後、理論量の
メタノールが流出したことを確認し、真空ポンプで1.
5a+s+Hgに減圧、更に240℃に昇温し過剰量の
1,4−ブタンジオールを流出させ、PBTの重合を進
行した。2時間後、1,4−ブタンジオールの流出がな
くなったことを確認し常圧に戻しPBT −g−ナイロ
ン6重合体(2)125.3gを得た。
PBT −g−ナイロン6重合体(2)の赤外線吸収ス
ペクトル及び’H−,I3C−NMRは実施例1で得ら
れたPBT −g−ナイロン6重合体(1)のそれと一
致した。
実施例3(PET−g−ナイロン66重合体の製造)ナ
イロン66(ポリプラスチックス■製、ポリプラナイロ
ン661000−2)のパウダー100部に対してエチ
レンオキシドを5部付加させたβ−ヒドロキシアルキル
化ポリアミド(以下EOA Ny66と記す)を分子中
に水酸基を有するポリアミドとして使用した。
実施例1と同様の装置にテレフタル酸ジメチル58.2
g 、1.2−xチレングリ’:l −Av39g 、
 EOANy−6670g及びエステル交換触媒として
チタン(IV)テトラブトキシド0.1gを仕込み、窒
素気流下撹拌しながら180℃に加熱した。2時間後、
理論量のメタノールが流出したことを確認し、真空ホン
ブチo、9snHg ニ減圧、更ニ270’Cニ昇温し
2時間後1.2−エチレングリコールの流出がなくなっ
たことを確認し、常圧にもどしPET−g−ナイロン6
6重合体122.9gを得た。
PET−g−ナイロン66重合体の赤外線吸収スペクト
ルは3300.1650.1550cm−’にナイロン
66のア逅ド基のピーク、1725cm−’にポリエチ
レンテレフタレート(以下PETと記す)のエステル基
に帰属される吸収ピークが確認できる。また、PET 
−g−ナイロン66重合体の’H−,”C−NMRを測
定した結果、’ H−NMRでPETのピークは(CF
3COOH。
δ、 2.9(s)、 8.2(s)) 、その他のピ
ークがEOANy −66に帰属される。
’ ”C−NMRではPETのピークは(CFsCOO
)I、δ。
66.1.132.0.135.6.170.0)、そ
の他のピークがEOA Ny−66に帰属される。
実施例4 (PET−g−ナイロンエラストマー重合体
の製造) ポリアミドエラストマー(ダイセル・ヒュルス■製、ダ
イアミド−PAE E47 シリーズ)100部に対し
てエチレンオキシドを5部付加させたβ−ヒドロキシア
ルキル化ポリアミド(以下EOANy −PAEと記す
)を分子中に水酸基を有するポリアミドとして使用した
実施例1と同様の装置にテレフタル酸ジメチル60g、
 1.2−エチレングリコール40.2g 、 BOA
Ny−PAE 70g及びエステル交換触媒としてチタ
ン(IV)テトラブトキシド0.1gを仕込み、窒素気
流下撹拌しなから170 ’Cに加熱した。1.5時間
後、理論量のメタノールが流出したことを確認し、真空
ポンプで3 n+n+Hgに減圧、更ニ250 ”Cで
昇温し2時間後1.2−エチレングリコールの流出がな
くなったことを確認し常圧にもどし、PET −g−ナ
イロンエラストマー重合体127.1gを得た。
PET −g−ナイロンエラストマー重合体の赤外線吸
収スペクトルは、3300.1640.1550cm−
’ ニナイロンエラストマーのアミド基のピーク、11
20cm−’にナイロンエラストマーのポリエーテル成
分に帰属されるピーク、1725cm−’にPETのエ
ステル基に帰属される吸収ピークがi1!認できた。
また、’H−”C−NMRもPET戒分成分EOA N
y−PAEに帰属される吸収ピークが確認できた。
実験例1 ゲルパーミェーションクロマトグラフィーにより実施例
1〜4で得られたポリエステルグラフト化ポリアミドの
標準ポリメチルメタクリレ−ト換算数平均分子量を測定
した。
測定条件  装 置 TO5OH−CCPE検出器 R
1(UV) 溶離液 HFIP 流速0.5 d/sin 圧力10kg/c++” 温度20″C 実施例1〜4で得られたポリエステルグラフト化ポリア
ミド及び原料であるEOA Ny類のGPC測定により
得られた標準ポリメチルメタクリレート換算数平均分子
量を表1に示す。またその中で実施例3で得られたPE
T −g−ナイロン66重合体及び原料であるEOA 
Ny−66のゲルバーミエーシゴンクロマトグラムをそ
れぞれ第4図(a)及び(b)に示す。
表1 実験例1の結果 実施例1〜4で得られたポリエステルグラフト化ポリア
ミドは、すべて原料のEOA Ny類と比較して標準ポ
リメチルメタクリレート換算数平均分子量が大きくなっ
ている。これは明らかにポリエステルグラフト化反応が
進行していることを示している。また低分子量側のピー
クは、はとんど見られないことからポリエステルオリゴ
マー等の低分子量化合物は存在しないことが確認できる
製造例−1(PBT−Aの製造) 実施例1と同様な装置にテレフタル酸ジメチル43.3
g、1,4−ブタンジオール42.2g 、及びエステ
ル交換触媒としてチタン(IV)テトラブトキシド0.
1gを仕込み、窒素気流下撹拌しながら180’Cに加
熱した。以下実施例1と同様な操作を行い重合物(以下
PBT −Aと記す)48gを得た。
赤外線吸収スペクトル、NMRは市販のPBTと一致し
た。
GPC一定(ヘキサフルオロイソプロパツール/CHC
l:I = 1/9溶液)の結果、市販の数平均分子量
22.000のPBTのGPCビークとほぼ一致した。
PBT −Aはポリエステルグラフト化ポリアミドの比
較試料として実験例2及び3で用いた。
製造例2 (NB樹脂の製造) 実施例1と同様な装置にナイロン6(宇部興産■製、 
P4O10)60gとPBT(ポリプラスチックス■製
ジュラネックスX0518) 40gを仕込んだ、撹拌
しながら真空ポンプで1mdgに減圧し、240°Cで
3時間溶融混練し、常圧とした後、樹脂混合物(以下N
B樹脂と記す)96gを得た。
NB樹脂はポリエステルグラフト化ポリアミドの比較試
料として実験例2,3及び4で用いた。
実験例2 示差走査熱量計により実施例1〜4で得られたポリエス
テルグラフト化ポリアミド及び比較試料の熱挙動を測定
した。測定試料のOSC測定(温度範囲室温から300
°C1昇温速度2o″C/min )を行い、得られた
DSC曲線をfirst heatとした。
溶融状態のままの測定試料を20°(:/minの一定
速度で冷却後、直ちにDSC測定(温度範囲室温から3
00°C1昇温速度20”C/m1n)を行い、得られ
たOSC曲線を5econd heatとした。
実施例1で得られたPBT−g−ナイロン6重合体(1
)の5econd heatを第5図(a)に、実施例
2で得られたPBT −g−ナイロン6重合体(2)の
5econdhea tを第5図(b)に示した。また
実施例1〜4で得られたポリエステルグラフト化ポリア
ミド、原料であるEOA NVW、比較試料としてPB
T−A及びNB樹脂の結晶融解に伴う吸熱ピークの値を
表2にまとめて示した。
第5図(a)によると、FAT −g−ナイロン6重合
体(1)は、吸熱ピークを2本有し、どちらも原料であ
るEOA Ny −1の融解ピークより低温側にシフト
している。これはPBTがグラフト化することで、ナイ
ロン6鎖戒分の融点が降下し、かつPBT鎖威分成分来
224°C付近にあるべき吸熱ピークが低温側にシフト
したものと考えられる。
第5図(b)によると、PBT −g−ナイロン6重合
体(2)は、結晶融解に伴う吸熱ピークが全く観察され
ない。この事は、PBTがグラフト化することでナイロ
ン6鎖及びPBT鎖威分成分晶化が共に阻害されている
ため、溶融状態から20°C/winの速度で冷却する
と、結晶が生長しないうちに冷却固化され非結晶状態と
なっていると考えられる。第5図(a)のPBT −g
−ナイロン6重合体(1)との違いについてはグラフト
化されたPBTの分子量と一本のポリアミド鎖中のグラ
フト化本数が異なるため、結晶化阻害の度合が異なるた
めだと考えられる。PBT −g−ナイロン6重合体(
1)も溶融状態から80°(/n+inで冷却すると、
非結晶状態となることが確認された。
表2 実験例2の結果 これらの現象及び測定値は分子中に水酸基を含むポリア
ミドからジエステルグリコール化合物が重合したことを
示している。
実験例3 広角X線回折法により実施例1〜4で得られたポリエス
テルグラフト化ポリアミドの結晶状態について測定した
実施例1〜4で得られたポリエステルグラフト化ポリア
ミド、原料であるEOA Ny類、比較試料としてPB
T −A及びNB樹脂のDSC中で溶融状態から20°
Chain及び80″C/Iainの速度で冷却した際
の外観と回折ピーク値をまとめて表3に示した。
またその中で実施例1で得られたPBT −g−ナイロ
ン6重合体(1)の溶融状態から20″C/win及び
8゜”C/+winで冷却したサンプルの回折ピークを
それぞれ第6図(a)及び(b)に示す。
表3 実験例3の結果 これらの現象及び測定値は分子中に水酸基を有するポリ
アミドにジエステルグリコール化合物が重合したことを
示している。
製造例3 (NEC樹脂の製造) ナイロン6(宇部興産■製、 P4O10)34.2g
、PBT (ポリプラスチックス■製ジュラネックスX
D518)22.8g及び実施例Iで得られたPBT−
g−ナイロン6重合体(1)3gをブラベンダー(26
0°CC150rp 、10+win)で溶融混練を行
い、樹脂混合物(以下NEC樹脂と記す) 59.5g
を得た。
実験例4 実施例1で得られたPBT −g−ナイロン6重合体(
1)、NB樹脂及びNEC樹脂、それぞれの破断面の形
状を示す走査型電子顕微鏡C以下SEMと記す)写真を
第7図(a)、 (b)、 (C)に示した。
これによるとNB樹脂のSEM写真(b)では、ナイロ
ン6相中に分散径およそ3jmのPBT粒子とナイロン
6相からPBT粒子がすっぽりと抜は落ちた穴が存在す
るのが観察された。これはPBTとナイロン6との相溶
性が悪く、特に界面の接着強度が悪いことを示している
これに対してPBT −g−ナイロン6重合体(1)の
SEM写真(a)では、分散粒子が全く見られないため
、確実に(a)はい)のようなPBTとナイロン6との
混合物でないことが証明された。
またNEC樹脂のSEM写真(C)はナイロン6相中に
PBTの分散粒子が確認されるが、NB樹脂の場合と比
較して、分散径が1μ弱と小さく、更に破断面は平らで
界面の接着強度が増したことを示している。
これはPBT −g−ナイロン6重合体(1)がPBT
とナイロン6とのブレンドの界面に存在し、PBTとナ
イロン6との相溶性を大幅に向上させていることを暗示
している。
〔発明の効果〕
グラフトポリマーとして、いままで公知のものは、はと
んどが非晶性ポリマーと非晶性ポリマー又は非晶性ポリ
マーと結晶性ポリマーの組み合わせである。本発明のポ
リエステルグラフト化ポリアミドは結晶性ポリマー同士
のグラフトポリマーであり、学術的見地からも非常に興
味がある。
そればかりでなく、ポリエステル及びポリアミドの有す
る、良好な機械的性質、耐熱性、耐磨耗性、耐薬品性等
の長所を保持しつつ、溶融成形後における、成形物の寸
法精度の狂いやソリなどの問題が少ないといった、完全
な結晶性ポリマーに無い性質をも含有している。更にポ
リエステル/ボリアξド系ポリマーアロイの相溶化剤と
して、優れた効果があることが見出された。このように
本発明により実用上有用な熱可塑性樹脂組成物が提供可
能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたPBT −g−ナイロン6
重合体(1)の赤外線吸収スペクトル図、第2図はPB
T−、−ナイロン6重合体(1)の’H−NMI?図、
第3図はPBT −g−ナイロン6重合体(1)の13
cmNMR図である。 第4図(a)、(b)はそれぞれ実施例3で得られたP
ET−g−ナイロン66重合体及び原料であるEOAM
y −66のゲルパーミェーションクロマトグラムであ
る。 第5図(a)、山)はそれぞれPBT−g−ナイロン6
重合体(1)及び実施例2で得られたPBT −g−ナ
イロン6重合体(2)をDSC中で溶融状態から20″
C/sinで冷却し直ちにDSC測定(温度範囲室温か
ら300 ’C1昇温速度20″C/win)を行い得
られたDSC曲線(Secondheat)である。 第6図(a)、(b)はPBT −g−ナイロン6重合
体(1)をそれぞれ20°C/s+in及び80°C/
minで冷却したサンプルの広角X線回折ピーク図であ
る。 第7図(a)、 (b)、 (C)はそれぞれPBT−
g−ナイロン6重合体(1)、製造例2で得られたNB
樹脂及び製造例3で得られたNEC樹脂の破断面の形状
を示す走査型電子顕微鏡写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、分子中に水酸基を有するポリアミドの存在下に、下
    記一般式〔 I 〕又は〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔II〕 (ここに、X−は水素原子、炭化水素基又はハロゲンを
    示し、−R−は炭素数2〜6のアルキレン基を示す。) で示されるジエステルグリコール化合物の少なくとも1
    種をエステル交換反応により重合することを特徴とする
    ポリエステルグラフト化ポリアミドの製造方法。 2、下記一般式〔III〕又は〔IV〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔IV〕 (ここに、R^1は炭素数4〜8のアルキレン基又は置
    換基を有してもよいフェニレン基を、R^2は炭素数4
    〜14のアルキレン基を、R^3は炭素数2〜4のアル
    キレン基を、lは1〜1000、mは1〜10、n_1
    は0〜50、n_2は0〜50及びn_3は1〜50の
    正数をそれぞれ示し、n_1とn_2は同時に0となる
    ことはない。) で示される分子中に水酸基を有するポリアミドの存在下
    、下記一般式〔 I 〕又は〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼…〔II〕 (ここに、X−は水素原子、炭化水素基又はハロゲンを
    示し、−R−は炭素数2〜6のアルキレン基を示す。) で示されるジエステルグリコール化合物の少なくとも1
    種をエステル交換反応により重合することにより得られ
    、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロ
    パノールを用いたGPC測定による標準ポリメチルメタ
    クリレート換算数平均分子量が50,000〜500,
    000であることを特徴とするポリエステルグラフト化
    ポリアミド。 3、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プ
    ロパノールを用いたGPC測定による標準ポリメチルメ
    タクリレート換算数平均分子量が30,000〜200
    ,000であり分子中に水酸基を有するナイロン6又は
    ナイロン66の存在下、次の構造▲数式、化学式、表等
    があります▼又は ▲数式、化学式、表等があります▼で示されるジ エステルグリコール化合物をエステル交換反応により重
    合することにより得られ、1,1,1,3,3,3−ヘ
    キサフルオロ−2−プロパノールを用いたGPC測定に
    よる標準ポリメチルメタクリレート換算数平均分子量が
    50,000〜500,000の範囲であり、かつ溶融
    状態から80℃/minで冷却した後、広角X線回折測
    定によってアモルファスピークしか得られず、示差走査
    熱量計測定によって結晶融解に伴う吸熱ピークが観察さ
    れないことを特徴とするポリエステルグラフト化ポリア
    ミド。
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