JPH0326730Y2 - - Google Patents

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JPH0326730Y2
JPH0326730Y2 JP19625184U JP19625184U JPH0326730Y2 JP H0326730 Y2 JPH0326730 Y2 JP H0326730Y2 JP 19625184 U JP19625184 U JP 19625184U JP 19625184 U JP19625184 U JP 19625184U JP H0326730 Y2 JPH0326730 Y2 JP H0326730Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は電気車のパンタグラフが架線故障等で
破損し、自力走行が不可能になつた場合、簡易に
取付けて営業車として自力走行可能とする応急用
パンタグラフに関するものである。
(従来の技術) 従来、運行中の電気車のパンタグラフが破損し
た場合、パンタグラフの重量は120Kgにも及ぶた
め、破損パンタグラフを線路上の電気車の屋根上
で新規なパンタグラフと交換することは不可能で
あり、従つて、自力走行が困難であるため、旅客
移乗用の電気車および事故車を回送するための救
援列車を迎え、事故車を車両基地に送つてパンタ
グラフ一式をそつくり取替えている。そのため復
旧作業に多くの労力と時間を要し、大きな輸送障
害と大幅な車両運用の乱れが生ずる。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案はこのような現況にかんがみ、事故現場
での組立が容易で、従つて従来のごとく、労力お
よび時間を要することなく、運転再開が可能な応
急用パンタグラフを提供することによつて、パン
タグラフ破損による輸送障害および車両運用の乱
れを可及的に小としようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 過去におけるパンタグラフ破損事故の調査によ
れば、破損はすべてスリ板体を含む枠組体に生じ
ている。従つて、本考案においてはパンタグラフ
の破損が生じた時、上げ用ばねを含む台枠部分の
みを残し、その上に搭載されているスリ板体を含
む枠組体を撤去する。しかし、一体として組立て
られている、スリ板体を含む枠組体の重量および
容積は大きい。
従つて本考案においては、これを5つのブロツ
クに分割して、事故現場への運搬を容易にする。
第1ブロツクはスリ板体、スリ板体支え装置、復
元ばね、平衡ばね、および、なびきばね等で構成
される部分であり、第2のブロツクは、スリ板体
の一側の車両進行方向の一方側に配置される、上
枠組管、上枠たすき管、下枠組管、下枠たすき管
で構成される部分であり、第3ブロツクはスリ板
体の他側の車両進行方向の他方側に配置される、
第2ブロツクと同一構成からなる部分であり、第
4ブロツクは、スリ板体の一側の車両進行方向の
他方側に配置される、上枠組管、下枠組管、下枠
たすき管で構成される部分であり、第5ブロツク
はスリ板体の他側の、車両進行方向の一方側に配
置される、第4ブロツクと同一構成からなるブロ
ツクである。
これらのうち、下枠組管の下端および下枠たす
き管の下端をそれぞれの主軸の該当する位置に固
定されている取付金具にボルト締めで固定する。
上枠たすき管の上端も、上枠組管の所定位置に設
けられている取付金具にボルト締めして固定す
る。スリ板体支え装置の上枠組管の取付部分は各
部品が複雑に配置されているので、それには手を
つけず、上枠組管は取付けたままとし、取付位置
から所定長さで切断する。
スリ板体支え装置のつなぎ管に取付けられてい
る、上記上枠組管の切断面と、それに対応する上
枠組管の端面を、アルミ棒等の導電体を接合中空
部に嵌入した形で当接させ、2分割の中空円形ジ
ヨイントで接合部を含む外周を被覆し、貫通孔に
ボルトを螺入してボルト締めをし、両上枠組管を
緊定接合する。スリ板体支え装置のつなぎ管に取
付けられている上枠組管と、ブロツクの構成部分
である、対応する上枠とを、銅燃り線からなるコ
ーベル線で電気的に接続し、接合部の集電性の低
下を防止する。
(実施例) 本考案を第1図〜第5図に従つて説明する。
電車の走行中、電車線から集電して車両に駆動
用等の電力を供給するパンタグラフは第1図に例
示するように、電気車の屋根上に絶縁碍子33を
介して台枠32を固定し、当該台枠32の、車両
進行方向の前方および後方に当該車両進行方向に
直角な主軸10,11、当該それぞれの主軸1
0,11に1端を固定した上げ用ばね15,16
および主軸10,11を下げ方向へ回転させるた
めの下げシリンダ25を具えており、主軸10,
11に枠体を構成する下枠組管4,4,4′,
4′,8,8,8′,8′および下枠たすき管5,
5′,9,9′の下端を固定し、当該枠組体の上面
にスリ板体支え装置18、当該スリ板体支え装置
18上にスリ板体1を設けたことからなつてい
る。
本考案はパンタグラフが架線故障等によつて破
損した時、上述した台枠32に固定された主軸1
0,11、パンタグラフ上げ用ばね15,16、
パンタグラフ下げ用シリンダ25(第2図)等の
台枠装置は、そのまま残し、スリ板体1を含む枠
組部分を撤去して、その部分を取替える。
しか、前述したように、スリ板体1を含む枠組
部分を1体化したものは重量も大きく、かつ容積
も大きい。そこで本考案においては、これらを5
部分に分割して事故現場に運ぶことによつて、取
替品運搬の容易さ、運搬時間の短縮および組立の
容易さを計る。
上述した枠組部分は、次の5つのブロツクに分
割される。
第1ブロツクAはスリ板体1とそれを支持する
スリ板体支え装置18で構成され、第2ブロツク
Bは、スリ板体1の進行方向の一側における前部
の上枠組管2、上記上枠組管2の下端と、一端が
ヒンジ3で結合している上枠たすき管6、上端が
上記ヒンジ3で結合している2本の下枠組管4,
4、同じく上端が上記ヒンジ3で結合している下
枠たすき管5で構成され、第3ブロツクCはスリ
板体1の進行方向の他側の後部に第2ブロツクB
と対象に配置される、同一構成部品からなる、上
枠組管2′、ヒンジ3′、上枠たすき管6′、下枠
組管4′,4′、下枠たすき管5′で構成され、第
4ブロツクDはスリ板体1の進行方向の一側の後
部に配置される、上枠組管7、当該上枠組管7の
下端とヒンジ31を介して、その上端が結合され
る下枠組管8,8および下枠たすき管9で構成さ
れ、第5ブロツクEは、スリ板体1の進行方向の
他側の前部に第4ブロツクと対象に配置される、
第4ブロツクDと同一構成からなる、上枠組管
7′、ヒンジ31′、それらの上端がヒンジ31′
で結合される下枠組管8,8′および下枠たすき
管9′で構成される。
しかして、上枠組管2,2′,7,7′は、それ
ぞれのヒンジ3,3′,31,31′から上方の長
さが、通常の上枠組管より所定だけ短かくしてあ
る。
このような構成において、パンタグラフ破損の
通報を受けたら、上述した5ブロツクEを、たと
えば、大型のライトバン等の車に積み込み、現場
で、まず破損したパンタグラフのスリ板体1を含
む、枠組体部分を撤去する。上述した下枠たすき
管、たとえば5,9′の下端は、第2図に示すよ
うに、主軸11の所定外周部に嵌合固定された取
付金具111に設けられた中空体112に嵌入し
てボルト締め113されており、又下枠組管4,
4の下端は、第3図に示すように、主軸11の所
定外周部に嵌合固定された取付金具111の上方
および下方に設けられた中空体112に嵌入して
ボルト締め113されている構成となつているの
で(他の下枠組管および下枠たすき管についても
同じ)、各ボルト113を緩めることによつて容
易に枠組体部分を撤去することができる。
しかる後に、第1ブロツクA〜第5ブロツクE
の下枠組管4,4を主軸11の右方端部に設けら
れている第3図に示されている取付金具111
に、又下枠たすき管5を主軸11の中央部の右よ
り側に設けられている取付金具111に、それぞ
れボルト締めによつて固定する。
又、下枠組管8′,8′は主軸11の左端外周に
嵌入されている。第3図に示す取付金具111と
同一構成からなる取付金具に、下枠たすき管9′
を主軸11の中央部の左よりに設けられている、
第2図に示す取付金具111と同一構成からなる
取付金具に、それぞれボルト締めして固定する。
下枠組管4′,4′、下枠たすき管5′、下枠組管
8,8、下枠たすき管9も同様にして主軸10の
所定位置に嵌入固定された取付金具にボルト締め
される。
しかる後、上枠たすき管6,6′の先端を上枠
組管の所定位置に固定されている、第2図に示す
取付金具111と同一構成からなる取付金具に嵌
入するとともに、上枠組管2の、先端とスリ板体
支え装置18のつなぎ管17の一端に設けられて
いる、所定長さに切断された上枠組管2と対応す
るもの301,302とを、第4図a,bに示す
ように、接合手段Fによつて接合する。
第4図a,bにおいて、2は第2ブロツクBの
上枠組管、301は、ある長さで切断されたスリ
板体支え装置18のつなぎ管17の一端に、第2
図に111として示すのと同一の取付金具で取付
けられている、上枠組管である。上枠組管2と3
01との、それぞれの端部内周に所定長さからな
る、当該内周と、ほぼ同一の外周を有する、中実
のアルミ棒等の導電体37,37′を嵌入した後、
両上枠組管2,301の端面を当接し、しかる
後、上枠組管2,301の端部外周に亘つて2分
割型の中空円形のジヨイント38を被覆する。
上記ジヨイント38の円形中空部の内径は枠組
管2,301の外径とほぼ同一に設定してあり、
上記上枠組管2,301および導電体37,3
7′とジヨイント38には相通ずるボルト孔40,
41が形成されているので、上記ボルト孔にボル
ト42を螺入することによつて、導電体37,3
7′、ジヨイント38、ボルト孔40,41、ボ
ルト42からなる接合手段Fで上枠組管2,30
1を緊定結合することができる。上記のように緊
定結合した状態で、上枠組管2,301の長さが
通常の上枠組管の長さと同一であるように諸元が
設定されている。同様にして上枠組管2′,7′
も、それぞれスリ板体支え装置18に設けられて
いる、所定長さに切断された、対応する上枠組管
と接合手段Fで緊定接合される。
本考案において上枠組管を上述のように組立て
るようにしたのは、スリ板体支え装置は第5図に
例示したように、支え腕21、つなぎ管17、上
枠組管2,2′,7,7′、上枠たすき管6,6′
が交差していて組立に最も時間を要する個所であ
る。従つて上枠組管の基部はつなぎ管17の端部
に固定した状態とし、他端を上端から所定の長さ
で切断して、当該切断部分を第2ブロツクBの対
応する上枠組管とジヨイント38などからなる接
合手段Fで結合して、組立の容易さを計つたもの
である。
しかる後、上枠組管301と2とを銅燃り線か
らなるコーベル線43で電気的に接続してバイパ
ス回路を形成し、接合部の通電性の低下を防止す
る。
しかる後、第5図に示すように、上枠組管2,
2′,7,7′の所定点に設けられているばね受と
スリ板体支え装置の所定点に設けられている、該
当するばね受との間に、復元ばね22、平衡ばね
23、なびきばね24を取付ける。これにより、
本考案による破損パンタグラフの取替えが完了す
る。後は、周知のごとく、台枠内の前方方向およ
び後方方向に設けられている、第2図に示す下げ
シリンダ25のピストン棒26を後退させること
によつて、第3図に示す、上げ用ばね15を収納
させ、主軸10,11を内側方向に回転させてパ
ンタグラフを上げ、スリ板体1を電車線に接触さ
せればよい。
(考案の効果) 本考案によれば、パンタグラフの破損事故が発
生したら、上述した5ブロツクを、大型のライト
バン等の自動車に積み込んで容易に現地に運搬す
ることができ、しかも現地において、スリ板体お
よび枠組体を台枠から撤去した後、上枠組管以外
の枠組体は、ボルト締めによつて簡易に所定位置
に取付けられ、又上枠組管アルミ棒などの導電体
で強度補強された接合手段を用いて簡易に、かつ
強度上の難点なく、緊定取付が十分可能であり、
本考案者の数多くの実験によれば、従業員4名で
7分前後で組立が完了することが確認されてい
る。しかも組立は従来方式と全く同様なボルト締
めであり、上枠組管の接合部はコーベル線の取付
けによつて通電性の低下が防止されているので、
機能上、従来のパンタグラフとは変りはなく、停
車状態での上昇、下降、走行状態での集電性、追
従性等について本考案者が行なつた数多くの実験
により、通常の本線走行に使用しても全く問題が
ないことが確認されている。
従つて救援列車を迎えて故障車を車両基地まで
回送するということは全く不要となり、取替後、
そのまま営業列車として使用できるので、輸送障
害及び車両運用の乱れを最小限に抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す斜視図、第2図
および第3図は、それぞれ第1図における下枠た
すき管および下枠組管の主軸への取付手段を示す
斜視図、第4図aは第1図における上枠組管のジ
ヨイント機構を示す正面図、第4図bは第4図a
の側面図、第5図は第1図におけるスリ板体支え
装置の詳細を示す斜視図である。 1……スリ板体、2……一側の一方側の上枠組
管、2′……他側の他方側の上枠組管、4,4…
…一側の一方側の下枠組管、4′,4′……他側の
他方側の下枠組管、5……一側の一方側の下枠た
すき管、5′……他側の他方側の下枠たすき管、
6……一側の一方側の上枠たすき管、6′……他
側の他方側の上枠たすき管、7……一側の他方側
の上枠組管、7′……他側の一方側の上枠組管、
8,8……一側の他方側の下枠組管、8′,8′…
…他側の一方側の下枠組管、9……一側の他方側
の下枠たすき管、9′……他側の一方側の下枠た
すき管、10,11……主軸、18……スリ板体
支え装置、32……台枠、A……第1ブロツク、
B……第2ブロツク、C……第3ブロツク、D…
…第4ブロツク、E……第5ブロツク、F……接
合手段(37,37′:導電体、38:ジヨイン
ト、40,41:ボルト孔、42:ボルト)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 第1ブロツクAと、第2ブロツクBと、第3ブ
    ロツクCと、第4ブロツクDと、第5ブロツクE
    と、接合手段Fとコーベル線43とを有し、台枠
    装置32を有さない応急用パンタグラフであつ
    て、各第1ブロツクA乃至第5ブロツクEは、ブ
    ロツク単位で結合が可能で、電気車の屋根上の台
    枠装置32に組立取付けられるものであり、 第1ブロツクAは、スリ板体1、スリ板体支え
    装置18からなり、 第2ブロツクBは、スリ板体1の一側の車両進
    行方向の一方側に配置される上枠組管2、上枠た
    すき管6、下枠組管4,4、下枠たすき管5から
    なり、 第3ブロツクCは、スリ板体1の他側の車両進
    行方向の他方側に配置される上枠組管2′、上枠
    たすき管6′、下枠組管4′,4′、下枠たすき管
    5′からなり、 第4ブロツクDは、スリ板体1の一側の車両進
    行方向の他方側に配置される上枠組管7、下枠組
    管8,8、下枠たすき管9からなり、 第5ブロツクEは、スリ板体1の他側の車両進
    行方向の一方側に配置される上枠組管7′、下枠
    組管8,8′、下枠たすき管9′からなり、 第1ブロツクAは第2ブロツクB乃至第5ブロ
    ツクE上に、接合手段Fで結合され、コーベル線
    43で電気的に接続される、 ことを特徴とする応急用パンタグラフ。
JP19625184U 1984-12-27 1984-12-27 Expired JPH0326730Y2 (ja)

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JPS61114901U JPS61114901U (ja) 1986-07-21
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