JPH03267760A - 梅毒抗原の製造法 - Google Patents

梅毒抗原の製造法

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JPH03267760A
JPH03267760A JP6798690A JP6798690A JPH03267760A JP H03267760 A JPH03267760 A JP H03267760A JP 6798690 A JP6798690 A JP 6798690A JP 6798690 A JP6798690 A JP 6798690A JP H03267760 A JPH03267760 A JP H03267760A
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永原 耕平
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    • C07K14/20Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria from Spirochaetales (O), e.g. Treponema, Leptospira

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔卒業上の利用分野〕 本発明は梅毒感染の診断を行う診断試薬に用いられる梅
毒トレポネーマ(病原性Trepone+maPall
idum N1cols、以下TPと略する。)−抗原
の製造法に関する。更に詳しくは、特異性が高く、梅毒
初期感染を高感度に検出しうる梅毒検査用試薬の製造を
可能とする抗原の製造法に関する。
〔従来の技術〕
TP菌を直接抗原として用いて患者血清中の抗梅毒トレ
ポネーマ抗体(以下TP抗体)との抗原抗体反応を利用
する検査法が行われており、その中では冨沢らによって
開発されたTPHAテストが鋭敏性、特異性、操作の簡
便性等の利点から現在広く用いられており、梅毒の代表
的な臨床検査法として行われている。
上記方法において用いられているTP菌由来抗原は、従
来はTP菌を家兎毫丸で培養したものから採取した菌体
を適当な緩衝液に懸濁し、ホモジナイザー処理、超音波
処理などによってTP菌体を破砕し、直接あるいはこれ
を可溶化して抗原感作用抗原液として用いていた。
しかしながら、従来技術には以下のような問題点がある
従来の梅毒トレボネーマ菌由来の抗原を感作した担体を
用いた梅毒検査用試薬には初期梅毒の診断が不確実であ
る欠点があった。即ち、梅毒感染後2〜3力月まではT
PHAテスト等の検査用試薬では陽性にならないことが
多いため、初期梅毒をも確実に診断するためには、非特
異反応は多くても初期梅毒に対する鋭敏性の高い脂質抗
原法を併用しなければならないという実用上の大きな問
題点があった。
TPHAのような抗原抗体反応を利用した梅毒抗体検出
法において、後期抗体(Ig−G)に比較して初期抗体
(Ig−M)に対する抗原感作担体の感度が低かったの
は担体に感作する抗原の純度が原因であった。即ち、従
来のTPHAテストにおいて動物赤血球の感作に用いら
れていたTP抗原原液は製法上必然的に不純物が多く、
不純蛋白の90%以上がTP菌を培養した家兎組織由来
の不純物や抗原性のないTP菌体由来の蛋白である。そ
のため、不純物画分が抗原画分に比べかなり高い分量で
混入しているので、従来の抗原では初期抗体(Ig−M
)を検出できなかった。
従来のTPHAテストに用いていた抗原は、その製法上
非特異反応の原因となる家兎組織由来の成分の混入を避
けることはできない。そのためTPHAテストでは非特
異反応を抑えるために、TPHAテストの緩衝液に家兎
組織由来成分を添加することにより、圧検血清中の異好
抗体を吸収するようにしなければならなかった。
上記の問題点を解決するための技術として、特開昭58
〜71457号公報に梅毒トレポネーマ菌培養物のうち
比重1.01以下の画分を除去した抗原含有物を用いる
例が記載されている。
しかし、上記の比重の差による分画法では兎組織とTP
菌体由来の抗原分画を厳密に分けることは困難であり、
上記の方法で抗原を精製してもかなりの兎組織由来の不
純物が混入してくる。また、上記の方法は、TP菌体破
砕後であっても、通用可能であると述べられているが、
この方法では密度勾配に用いているジアドリゾエイトナ
トリウムなどの抗原液への混入は避けられず、またその
後これを除去する工程が必要であり、菌体破砕後にはこ
の方法は適用できない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、梅毒トレポネーマ菌由来の抗原の製造法にお
いて、上記担体に担持する抗原の中に不純物分画が多く
共存するという問題点を解決するものであり、その目的
とするところは、後期梅毒と同様に初期梅毒も検出でき
、非特異的反応の起こらない梅毒検査用試薬の製造を可
能にする梅毒抗原の製造法を従供することを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段] 本発明の梅毒抗原の製造法は梅毒トレポ不−マ菌由来の
抗原の製造法において、梅毒トレボネーマ菌体由来抽出
物を溶液中においてハイドロキシアパタイトゲルに吸着
させ、溶出させることを特徴とするものであり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
上記の目的を達成するために本発明のTP菌由来抗原精
製方法は以下のような手段をとった。即ち、まず公知の
方法によりTP菌体を培養し、集菌する。次に菌体を緩
衝液に懸濁し、冷却破砕したものを可溶化することによ
りTP菌体由来抽出物を得る。そして本発明を効果的に
実施するために、あらかじめ不純物を除去するのが好ま
しい。
それから本発明によるTP抗原精製を実施する。
本発明法においては、まずTP菌体由来抽出物より、好
ましくはpH5,0〜8.0、イオン強度2mM〜30
1Mで、更に好ましくはpH5,5〜7.0、イオン強
度10mM〜20mMでハイドロキシアパタイトゲルに
抗原を含む蛋白を吸着させる。
次いで、好ましくはpH5,0〜11.0、イオン強度
10〜360mM 、更に好ましくはpH5,5〜10
.0.50〜120Cの範囲で溶出させることにより得
られる分画を梅毒抗原とする。
ハイドロキシアパタイトゲルは製法、またはメーカーに
よってその特性が異なることがある。したがって本発明
を効果的に実施するには、使用するゲルの特性に応じて
適当な条件を選択する必要がある。
即ち、本発明はハイドロキシアパタイトゲルによって抗
原蛋白以外の蛋白を除去する工程を付加して、精製した
TP抗原を感作用原液に用いたところに特徴がある。
本発明に用いるTP菌体由来抽出物の取得方法は次の通
りである。
1)菌体の選択、培養、集菌 TP種菌は、例えばWHO病原性標準ニコルス株あるい
は各検査機関が梅毒検査用に使用しているTP菌をその
まま用いればよい。なお、WHO病原性標準ニコルス株
は例えばCD C(Center forDiseas
e Control  Public Health 
5ervice、 U、S。
Departa+ent of Health、 Ed
ucation and Welfare。
At1anta Georgia)から容易に入手する
ことができる。また、本発明におけるTP菌の培養方法
、培養物からの集菌方法および菌体処理方法は、公知の
方法の中から任意に採用することができる。
2)TP菌体の破砕、可溶化方法 次に、集菌した菌体を緩衝液に懸濁し、冷却破砕後回溶
化することによりTP菌体由来抽出物を得る。その方法
は一般に知られている方法の中から適宜選択すれば良い
。破砕方法はホモジナイザー処理、超音波処理、凍結融
解法などが用いられる。可溶化方法は界面活性剤、カオ
トロピックイオンや尿素およびアルカリによる蛋白の可
溶化処理、酵素処理、自己融解法などが用いられる。こ
れらの中では、とくに低イオン強度の緩衝液に非イオン
系または両性の界面活性剤を加えた溶液を使用する可溶
化処理めく適している。
3)前処理 本発明を効果的に実施するためには、TP菌体由来抽出
物からあらかじめ不純物を除去するという前処理を行う
ことが好ましい。熱論、そのような前処理をしなくても
本発明は実施可能である。
前処理法としては、 ■ イオン交換クロマトグラフィーによる粗精製;陽イ
オン交換体等を用いて抗原画分以外の両分をあらかじめ
除去する。
■ 硫安分画、ポリエチレングリコール分画による粗精
製 等が挙げられるが、操作の繁雑さを考えると■の方が望
ましい。
以下、本発明を実施するのに当たって好ましい形態を説
明する。しかし、本発明はそれらに制限されるものでは
ない。
1)溶液の種類 本発明に用いる溶液は、例えばリン酸緩衝液、トリス緩
衝液、グリシン緩衝液など一般の生化学実験に用いられ
るところの緩衝液ならば広く使用できるが、好ましくは
リン酸緩衝液が挙げられる。
2)溶液のpH ■ 抗原の吸着 pHの範囲は、好ましくはpH5,0からpH8,0ま
で、更に好ましくは5.5から7.0である。pH5,
0未満になると、抗原性が失われ易くなるため、TP抗
原の回収率が低下する。また、pH8,0を超えると、
ゲルに対する蛋白質の吸着効率の低下のため、収率が低
下する。
■ 抗原の溶出 好ましくはpH5,0から11.0まで、更に好ましく
はpH5,5から10.0である。とりわけpH8,0
以上の緩衝液を用いる場合は、イオン強度10〜60m
Mの緩衝液で溶出が可能である。
pH5,0未満であると、抗原性が失われ易くなるため
好ましくない。また、pH11,0を超えると、抗原と
ともに不純物も溶出され易くなるので好ましくない。
3)溶液のイオン強度 ■ 抗原の吸着 ハイドロキシアパタイトゲルにTP菌体由来抽出物を吸
着させるときは、好ましくは2Il1M〜30mMのイ
オン強度で、更に好ましくは10mM〜20mMのイオ
ン強度でハイドロキシアパタイトゲルに抗原を含む蛋白
を吸着させる。
イオン強度が2mM未満であると、不純物がハイドロキ
シアパタイトゲルに吸着され易(なる。更に、緩衝液の
緩衝能が低下するので実用的でない。
また、30mMを超えると、抗原がハイドロキシアパタ
イトゲルに吸着されにくくなり収率が低下する。
■ 抗原の溶出 溶出の際のイオン強度は、好ましくは10〜360mM
、更に好ましくは50〜120mMである。イオン強度
が10IIM未満であると、酸性側のpHでは溶出され
にくい。また、360mMを超えると不純物も溶出され
てくるので好ましくない。
4)溶液への添加剤等 吸着および溶出に用いる溶液に加える添加剤としては、
TP菌体の可溶化に使用できる界面活性剤、カオトロピ
ックイオン、尿素などハイドロキシアパタイトゲルが耐
性を示すものなら、いずれも使用可能であるが、操作の
繁雑さを考慮すると低イオン強度の緩衝液に非イオン系
または両性の界面活性剤を添加したものがこの方法に適
している。EDTAのようなキレート剤はハイドロキシ
アパタイトゲルへの蛋白の吸着を阻害するので使用しな
い方が良い。
5)応用範囲 本発明で得られた抗原は、被検血清中の対応する抗体を
検出する用途に使用される。検出方法は、ニワトリ赤血
球、ヒツジ赤血球等の各種動物の赤血球、ラテックス等
の合成高分子担体またはシリカなどの無機材質の担体等
に該抗原を固定したのち、抗原抗体反応に基づく凝集反
応によって測定するもののほか、プラスチックビーズ、
プラスチックプレートなどの合成高分子などに該抗原を
固定化して測定するEIA、FIA法などに用いること
が可能である。その他抗原抗体反応に基づく検査に用い
うるちのであればいかなるものであっても本発明の方法
に適用しうる。
また、本発明で得られた抗原は、ワクチンにも使用可能
である。
6)抗原の精製度 本発明による方法では、ハイドロキシアパタイトゲルへ
の吸着が抗原蛋白と同じ挙動を示す抗原活性のない蛋白
等が抗原に混入するかもしれないが、実際は殆ど純粋な
抗原を得ることが可能である。抗原以外の蛋白が混入し
たとしてもごく微量であり、実用上の問題はない。
(作 用〕 TP菌体由来抽出物をハイドロキシアパタイトゲルに低
い塩濃度の緩衝液中で接触させると抗原がゲルに吸着し
、ある範囲内の塩濃度で抗原がゲルより溶出されて抗原
純度の高いものが得られる。
〔実施例〕
以下、実施例をもって本発明を更に詳細に説明する。但
し、本発明は、これら実施例に限定されるものではない
実施例1 抗原精製法 本発明によってTP抗原を精製した。
1、試薬等 1)緩衝液 1−1)リン酸塩緩衝液(pH6,5)(以下PBS)
ニリン酸二水素カリウムとリン酸水素二ナトリウム(1
2水和物)と塩化ナトリウムより、リン酸濃度0.03
6M、 NaC1濃度0.156M、pH6,5の緩衝
液を調整し、NaN、を0.1%(w/ν)となるよう
に添加して調製した。
1−2)1%BSA/PBS:ウシ血清アルブミン(B
SA、マイルス・ラボラトリーズ社製)をPBSに1%
(sv/v)  となるように溶解した。
1−3) 10mMリン酸カリウム緩衝液(以下KP’
B)(pH6,0およびpH7,0): 10mMリン酸二水素カリウム溶液、10mMリン酸水
素酸水素中ム溶液を混合してpH6,0およびpH7,
0に調整した。
1−4) 350mM K P B (pH6,0) 
:3501リン酸二水素カリウム溶液、350mMリン
酸水素二カリウム溶液を混合してpH6,0に調整した
2)界面活性剤 オクチルグルコピラノシド(1−0−
n−オクチル−β−D−グルコピラノシド)(以下OG
と略す。):難溶性タンパク質研究用(ナカライテスク
社製)を使用した。
3)蛋白精製用クロマトグラフィーゲル3−1)陽イオ
ン交換体 S−5epharose Fast Flow(ファル
マシア社)を使用した。これはアガロースゲルの表面に
スルホン酸基が導入された陽イオン交換体である。
3−2)ハイドロキシアパタイトゲル バイオゲルHTP (バイオラッド)およびHCA−2
00L  (三井東圧化学)を使用した。
4)TP菌体 以下に述べる方法によって培養採取した
ものを用いた。
病原性標準ニコルス株トレポネーマ・パリダムの6.0
X10’ケ/I11の懸濁液を家兎畢丸実質1個当たり
、1lIIlずつ接種した。10日間培養後、家兎10
羽より畢丸を採取し、ミンチ後、2.2%クエン酸ナト
リウム溶液500dにて37°C30分振とうし、増殖
したTP菌を抽出した。抽出液を2OOXgで5分間遠
心し、兎組織の沈澱を除去し、上清を3000×gで3
0分間遠心分離し、TP菌を沈澱させた。
得られたTP菌体をPBSでくり返し洗浄した後、PB
Sに懸濁して暗視野顕微鏡を使用して菌数計算後1×1
09ケ/dに調整し、これをTP菌体懸濁液とした。こ
の菌体懸濁液を暗視野顕微鏡で観察し、兎精子および兎
組織の混入が認められないことを確認した。
5)蛋白濃度測定用試薬: B CA Protein
 As5ay Reagent (P IE RCE社
)を用いた。
6)マイクロタイタープレート:ヌンク社の96穴マイ
クロプレート (U底)を用いた。
7)TP抗原感作血球:市販TPHAキットであるセロ
クリッ)TP(化学および血清療法研究所)に使用され
ているものを使った。
8)梅毒陽性家兎血清:トレボネーマ・パリダムを家兎
畢丸中で45日間培養した家兎から血清を採取して使用
した。抗体価を市販TPHAキットで測定したところ1
02,400であった。1%BSA/PBSで希釈して
使用した。
2、実験方法 2−1)TP菌体より抗原の可溶化及び抽出TP菌体懸
濁液101dに対しPBS50afを用いて洗浄を3回
行ってからPB320dに懸濁した。この懸濁液を超音
波破砕機で処理し、TP菌体を破砕した。これを12,
600X gで30分遠心して沈澱を取った。
沈澱はlQmMK F B pH7,0で12,600
X gで30分間の遠心洗浄を2回繰り返した後、OG
を1%(w/v)含む10n+MK P B pH7,
0を25d加え、沈澱をよく懸濁した後、軽く超音波破
砕して可溶化した。
4 ”Cで16時間以上放置してから50,0OOX 
gで1時間遠心分離し、得られた上清を0.22μmの
フィルター(ミリポア社製、商品名マイレクスGS)で
濾過した。このようにして得られたTP菌体由来抽出物
を、以下抽出抗原と称する。
2−2)前処理 (1)抗原の透析 抽出抗原はpH7,0の緩衝液に溶解されているので、
これをpH6,0の緩衝液に透析した。透析液:抽出抗
原液=4容:l容の体積比で行い、透析外液を3度以上
交換した。最終透析の後、透析外液のpHを測定し、p
H6,0±0.1の範囲にあることを確認した。
(2)S−セファロースゲル30m!を充填したカラム
(ファルマシア社、S R25/45)に(1)の抗原
を通し、素通り画分50InRを抗原分画として回収し
た。
(以下これを粗精製抗原と称す。) 2−3)ハイドロキシアパタイトによる抗原の精製 (1)ハイドロキシアパタイトゲルの洗浄ハイドロキシ
アパタイトゲル8dをカラム(ファルマシア社、HR1
0/10)に充填した後、pH6,0の1%OGを含む
lQmMK P Bで平衡化した。
洗浄液の0.0.280を測定し、吸光度が0.010
に低下するまで洗浄した。
(2)粗精製抗原の添加 ハイドロキシアパタイトカラムに粗精製抗原を添加し、
添加後pH6,0の1%OGを含む10mM KFBを
カラムに流し、0.D、280での吸収が0.010以
下になるまで、カラムを洗浄した。このときの分画を素
通り分画とした。
(3)抗原の溶出 pH6,0の1%OGを含むlQmMK P Bに対し
て1%OGを含む350mM K P Bの比率を0か
ら40%まで徐々に増加させ、リニアグラジェントで溶
出させた後、350mM K P Bの比率を100%
にあげ溶出させた。350mM K P Bの緩衝液の
比率が0−8%、8−16%、16−24%、24−3
2%、32−40%の溶出分画をそれぞれ集めた。35
0mM K P B 100%で溶出された分画を集め
、これを40%以上分画とした。
(4)各フラクションのアッセイ 素通り分画、0−8%分画、8−16%分画、16−2
4%分画、24−32%分画、32−40%分画、40
%以上分画の各フラクションの抗原活性、蛋白濃度を以
下の方法でもとめ、これより比活性を算出した。
2−4)抗原アッセイ法 (1)蛋白濃度 ローリ−法の改変法の一つであるbicinchoni
nicacidを用いた測定法(Smith、 PJ、
 、 Krohn、 R,1,etc。
(1985) Anal、Bioche+i、皿76−
85.)を原理とするB CA Protein As
5ay Reagent (P I E RCE社製)
によって測定した。スタンダードは1%OGを含む10
*MK P BにBSAを溶解したものを用い、単位は
(μg/d)で示した。
(2)抗原活性 ■ 1%BSA/PBSをマイクロタイタープレートの
各ウェルに25μPずつ滴下する。
■ 各抗原フラクションをマイクロタイタープレートの
手前側のウェルに25μ!すっとり、これをプレート上
で1%BSA/PBS溶液により倍々希釈してゆく。
■ 抗体価を50に希釈した梅毒陽性家兎血清を、■で
倍々希釈した抗原に加えて混合する。
■ 室温で30分以上反応させる。このときプレートの
手前側の抗原濃度の高いウェルの抗体は抗原と結合して
消費されてしまうが、抗原濃度の低いウェルの抗体は消
費されずに残る。
■ 次に、各ウェルにTP抗原感作血球を加え、消費さ
れずに残っている抗体と凝集反応を起こしたウェル中の
家兎血清の最終希釈率(8,16,32,。
1.)をもって抗原活性とし、これをタイター(tit
er/d)と称する。
■ 抗原比活性は抗原活性を蛋白濃度で割った値で示し
、単位は(titer/μg)で示した。
■ 抗原活性を示した分画のうち、比活性12tite
r/μg以上を示した分画を集め、蛋白質濃度50μg
7x1以上になるまで、セロファンチューブ(和光純薬
工業)を用いて減圧下で濃縮した。これによって得られ
た分画をHAp精製抗原と称す。
3、結果 バイオゲルHTPおよびHCA−20OLを用いて抗原
精製を行ったが、その操作は全(同じように行った。上
記のフラクションのほか、抽出抗原、粗精製抗原でも蛋
白濃度および抗原活性を測定し、総抗原活性、総蛋白量
、抗原比活性を算出した。その結果を第1表に示す。
4、結論 第1表の結果から明らかなように、TP菌体由来抽出物
をハイドロキシアパタイトゲルに吸着させた後、一定の
範囲の塩濃度で溶出させると、バイオゲルHTPでは塩
濃度8%(37,2mM)から40%(146,抛M)
までの範囲で溶出される分画に抗原が溶出され、HCA
−200Lでは塩濃度8%(37,2−M)から32%
(118,8mM)までの範囲で溶出される分画に抗原
が溶出され、これらを集めることによって抗原比活性が
、それぞれ26.6.36.7(titer/μg)の
高純度のTP抗原が得られた。
第1表−(1)  バイオゲルHTPによる精製(本頁
以下余白) (本頁以下余白) 第1表−(2)  HCA−200Lによる精製参考例
I  5DS−PAGEによる蛋白純度の確認1、材料 1)電気泳動装置: PhastSystem(ファル
マシア社)を使用し、操作方法はその説明書に従った。
2)分子量マーカー: LMW kit E(ファルマ
シア社)を使用した。
3)試料処理用緩衝液: 10++M Tris−1(
C1,2sMEDTA(pH8,0)にドデシル硫酸ナ
トリウムを5%、メルカプトエタノールを10%となる
ように添加して調製した。
4)ポリアクリルアミドゲル:  PhastGel 
Gra−dient 1O−15(PhastSyst
e+s用)を使用した。
5)染色液:電気泳動用高感度銀染色液セット「シルベ
ストスティン」 (ナカライテスク社製)を使用し、操
作方法は説明書に従った。
2、操作方法 1)試料の調製:実施例(1)で得られた抽出抗原、粗
精製抗原またはHAp精製抗原と試料処理用緩衝液を等
量ずつ混合し、100°Cで5分間インキュベートした
2)分子量マーカーの調製:分子量マーカーは、精製水
で2倍希釈した試料処理用緩衝液に溶解し、100°C
で5分間インキュベートして用いた。
3)上記の調製法試料をポリアクリルアミドゲルの上に
1μiずつのせ、電気泳動を行った。
4)泳動後、ポリアクリルアミドゲルを染色し、分子量
マーカーの位置より蛋白質の分子量を算出した。
3、結果 抽出抗原は20本程度のハンドが観察されたが、粗精製
抗原では10本程度、HAp精製抗原では3本のハンド
(分子量31,000.41,000.47,000付
近)が観察された。
4、結論 結果から明らかなように、ハイドロキシアパタイトゲル
を用いることによって極めて純度の高いTP抗原が得ら
れた。
応用例I  TPHA 本発明で得られた精製抗原を用いて羊赤血球に担持させ
、TPHA法での本発明の効果を確認した。
1、材料 特に示さない限り、実施例1と同一名の試薬および緩衝
液は実施例1と同じように調製した。
1)緩衝液 (1)  0.15Mリン酸緩衝液(pH7,4) :
 0.15Mリン酸二水素ナトリウム(2水和物)およ
び0.15 Mリン酸水素二ナトリウム(12永和物)
水溶液を混合してpH7,4に調整する。
(2)生理食塩水: 9.Ogの塩化ナトリウムを10
00gの精製水に溶解したもの (3)  M c@I 1 va ine緩衝液、(以
下McTと略す):0.10Mクエン酸と0.20Mリ
ン酸水素2ナトリウム(12水和物)を混合し、pH6
,5になるように調整したもの。
(4)1%OG / McT : MclにOGを1%
(w/v)ン容解したもの。
(5)PHA緩衝液 以下の溶液および試薬を混合して作成した(緩衝液IQ
OOd!あたりの量)。
■ 兎正常血清 、         30d■ 羊赤
血球ストローマ       10Id■ アジ化ナト
リウム         1g■ 0.15M  リン
酸ナトリウム 緩衝液pH’7.4        100II11■
 生理食塩水          86〇−2)試薬等 (1)タンニン酸 ナカライテスク■から購入した。
(2)固定羊血球 羊赤血球をグルタルアルデヒド固定
処理したものを用いた。
(3)市販TPHAキット: セロディアTP (富士レビオ)およびセロクリットT
P  (化血研)を使用した。
3)検体 (1)  梅毒陽性検体二十分治療した後期梅毒検体で
Ig−G抗体が多(含まれる3検体(G、、Gz、Gz
)および感染後3〜5週間の初期梅毒でIg−G抗体が
あまり産生されておらずIg−M抗体が多く産生されて
いる3検体(Ml、M!、M3)を用いた。
(2)梅毒陰性検体:3検体(N 、、N2. N、)
を用いた。いずれも市販のTPHAキットで非特異反応
の見られた検体で、PTA−ABSで梅毒陰性であるこ
とが確認された検体である。
(3)抗家兎組織抗血清:正常家兎翠丸をミンチ後、1
%OGで可溶化したものを山羊に免疫して得た。
(4)抗Re1ter株抗血清: Treponema
 phagedenisbiotype Re1ter
の菌体成分を1%OCT:可溶化したものを山羊に免疫
して得た。
4)TP抗原 第2表 抗原液の抗原活性、蛋白濃度 2、方法 (1)血球調製法 ■ 固定羊血球を生理食塩水で700Xgで5分間の遠
心洗浄を4回行ってから、生理食塩水で固形分6%にな
るように懸濁した。タンニン酸を生理食塩水に溶解し、
これを血球懸濁液に加え、撹拌した。
■ 攪拌終了後、生理食塩水で2回、McIで1回遠心
洗浄し、McIに固形分6%となるように懸濁し、直ち
に抗原感作に使用した。
■ TP抗原液(抽出抗原液、粗精製抗原液、HAp精
製抗原液)をあらかじめ1%OG/McIで透析した。
この抗原液を第3表のように調製し、抗原感作液とした
。感作液Aは抗原活性が100(titer/d)にな
るように調製したものである。感作液Bは蛋白濃度がL
Oug/lpd!になるように調整したものである。上
記■の血球懸濁液と第3表の抗原感作液を等量混合し、
25°C1時間攪拌した。
(本頁以下余白) 第3表 TPHAでの抗原感作液の組成■ 感作血球を
2回生理食塩水で洗浄後、PHA緩衝液中に血球固形分
0.2%となるように懸濁した。常温で3時間放置後、
アッセイに用いた。
(2)TPHAアッセイ方法 ■ PHA¥It衝液をマイクロタイタープレートの手
前側のウェルに100μlずつ、それ以外のウェルに2
5μ2ずつ分注した。
■ 各検体を手前側のウェルに25μ!ずっ分注し、こ
れをプレート上で倍々希釈した。一方、手前側のウェル
から、希釈検体液を75μ!取り出すことにより、手前
側のウェルに残った希釈検体液量を25μ!になるよう
にした。
■ (1)で作成した血球液をよく振って均1な浮遊液
としたものを各ウェルに75μ!ずつ滴下した。
■ プレートの角を軽くポルテックスミキサーに当てて
十分に混合してから、蒸発を防ぐために空のプレートで
蓋をし、振動を与えないように注意して常温に静置した
。2時間後判定した。
■ 白紙の上にプレートを置き、血球凝集像を観察し、
肉眼で判定した。凝集を示した最高の希釈倍数(20,
40,80,、、、)を抗体価とした。
3、結果 上記の方法によって得られた感作血球を用い、各検体の
血球凝集反応の有無および抗体価を測定し、第4表に示
すような結果を得た。
第4表より、まず抽出抗原を用いた感作血球では総て陰
性となる初期梅毒3検体について、本発明品のHAp精
製抗原を用いた感作血球はいずれも陽性をしめす。また
、市販TPHAキットで非特異的反応の見られた梅毒陰
性3検体では、凝集反応を示していない。さらに本発明
品を用いた感作血球は、抗家兎組織抗血清、抗Re1t
er株抗血清とも凝集反応を示さな−かった。
4、結論 結果から明らかなように、本発明によって精製した抗原
を用いれば、初期梅毒でも検出可能であり、また、非特
異反応による偽陽性もみられない。
(本頁以下余白) 第4表 TPHAの結果 +:陽性(抗体価80を越えるもの) ±:疑陽性(抗体価80のもの) 各結果の下の数値は抗体価を表す。
(1)感作液(A)  抗原量一定感作:陰性(抗体価
80未満) (2)感作液(B)  蛋白量一定感作応用例2 ラテ
ックス試薬(全自動分析装置を用いた測定法) 梅毒トレポネーマ抗原に対する抗体を定量する場合の本
発明の効果を全自動分析装置を用いてラテンクス診断試
薬の凝集を測定することにより確認した。特に示さない
限り、実施例1、応用例1と同一名の試薬および検体は
実施例1、応用例1と同様に調製した。
1、試薬および検体の調製 1)ラテックス:積木化学工業■製の0.400μ閑の
ポリスチレンラテックス(固形分10%)を用いた。
2)PBS(pH7,4)ニリン酸1ナトリウム(2水
和物)、リン酸2ナトリウム(2水和物)、塩化ナトリ
ウムから、0.02Mリン酸、0.15M塩化ナトリウ
ムを調製した。0.1%NaN、を含む。
3)  NaC1−PBS  (pH6,5)ニリン酸
1ナトリウム(2水和物)、リン酸2ナトリウム(2水
和物)、塩化ナトリウムから、0.02Mリン酸、1.
00M塩化ナトリウムを調製した。0.1%NaN3を
含む。
4 ) 100mM NaPB ニリン酸水素2ナトリ
ウム(無水)、リン酸2水素ナトリウム(12水和物)
より100mM NaPB(pH7,50)を調製した
。0.1%NaN3を含む。
5)1%B S A−NaPB : 100mM Na
PBにBSAが1%になるように調製したもの。
6)5%B S A−NaPB : 100mM Na
PBにBSAが5%になるように調製したもの。
7)希釈液:5%B S A−NaPBにポリエチレン
グリコール(平均分子量500,000 :和光純薬)
を0.25%(w/v)  となるようにン容解させた
もの。
8)装置:日立7050型 全自動分析装置を用いて測
定を行った。
2、方法 1)抗原感作液の調製 第2表に示した抗原価、蛋白濃度の各抗原液に、NaC
1−P B S、1%OGを含む10mMKPBをそれ
ぞれ第5表に示した量で混合したものを抗原感作液とし
た。感作液Aは抗原活性を250(titer/d)に
なるように調整したものであり、感作液Bは蛋白濃度を
約25μg/yxlになるように調整したものである。
第5表 ラテックス試薬化用抗原感作液の組成感作液囚
抗原量一定感作 感作液■蛋白量一定感作 2)梅毒抗原の固定化 固形分10%のポリスチレンラテックス100μlを4
°Cのインキュヘーター中でマグネチックスターラーで
攪拌しながら、■)の梅毒抗原液400μ!を素早く混
合し、4 ’Cにて1時間撹拌した。その後1%BSA
を5Fdを添加し、4°Cにて1.5時間撹拌した。そ
の後、15000rpmで1時間遠心分離した。得られ
た沈澱に、もう−度1%B S A−NaPB5 ml
添加し、同様に遠心して沈澱を洗浄した。この沈澱に1
%B S A−NaPB 5 dを添加し、よく分散し
て固形分0.2%のラテックス試薬とした。ラテックス
試薬は4°Cで保存した。
3)測定条件 測定条件を以下のように設定した。
試料容量   20μ! (検体) R1容量   50μl (ラテックス試薬)R2容量
  350μP、(希釈液) 波   長   570nm 4)測定方法 測定開始後、80秒後と320秒後の波長570nmの
吸光度の差をとり、O,0,570の変化量とした。
3.結果 上記の方法によってTP抗原液より調製したラテックス
試薬を用い、各検体との反応をO,0,570での濁度
の変化量として測定したところ第6表に示すような結果
が得られた。
まず、抽出抗原、粗精製抗原を用いたラテックス試薬で
は陰性となる初期梅毒検体について本発明品はいずれも
陽性と判定するのに十分な感度をしめす。また、市販の
TPHAキットでは非特異反応の見られた梅毒陰性3検
体において、本発明品では非特異的反応は見られなかっ
た。
さらに、本発明品を用いたラテックス試薬は、抗家兎細
胞抗血清、抗Re1ter株抗血清とは陽性と判定され
るような値を示さなかった。
4、結論 結果から明らかなように、本発明によって精製した抗原
を用いれば、従来の抽出抗原よりも反応性が大きい(す
なわち、感度が高い)。その結果、従来の抽出抗原では
検出できなかった初期梅毒でも検出できている。
また、市販のTPHAキットで検出できなかった初期梅
毒も検出できている。
また、従来の抽出抗原と異なり、非特異反応による偽陽
性がみられない。
(本頁以下余白) 第6表 ラテックス試薬での結果 表の単位は吸光度変化を10000倍にしたものである
感作液囚 抗原量一定感作 怒作液■ 蛋白量一定感作 応用例3  ELISAによる梅毒抗体アッセイ法本発
明で得られた精製抗原を用いたELISA法で本発明の
効果を確認した。
1、試薬および検体の調製 以下の試薬および検体を調製して用いた。ただし実施例
1、応用例1.2と同一名の試薬および検体は実施例1
、応用例1.2と同様に調製した。
(1)TP抗原 実施例1で得られた抽出抗原、粗精製抗原、HAp精製
抗原を用いた。
(2)検体 応用例1で使用したものを1%BSAで100倍に希釈
して用いた。
(3)ペルオキシダーゼ標識抗ヤギIg−Gマイルス・
ラボラトリーズ社のペルオキシダーゼ標識抗ヤギIg−
C,(ヒツジ由来)を1%BSA/PBSで1000倍
に希釈して用いた。
(4)ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIg−G及び1−M マイルス・ラボラトリーズ社のペルオキシダーゼ標識抗
ヤギIg−GおよびIg−M(ヒツジ由来)を1%BS
A/PBSで1000倍に希釈して用いた。
(5)  マイクロタイタープレート:ヌンク社の96
穴マイクロタイタープレート(ELISA用平底)を用
いた。
(6)ペルオキシダーゼ基質ニリン酸−クエン酸緩衝液
に0−フェニレンジアミン(2塩酸)を2■/d、過酸
化水素水を0.03%になるように溶解した。基質の調
製は使用直前に行った。
(7)IN硫酸: 濃硫酸を精製水で希釈してIN硫酸
水溶液とした。
2、方法 1)TP抗原液の調製:応用例2と同様に各抗原液と1
%OCを含む10mMK P BとNaCl/ P B
 Sとを第7表に示した組成で混合したものを用いた。
(本頁以下余白) 第7表 ELISA用抗原感作液の組成感作液■抗原量
一定怒作 感作液■蛋白量一定感作 2)TP抗原の固定化 マイクロタイタープレートに(1)のTP抗原液を50
μlずつ分注し、室温で1時間インキュベートした。
インキュベート後、TP抗原液を吸引除去し、200μ
での1%BSA/PBSで3回吸引洗浄した。吸引洗浄
後、200μ!の1%BSA/PBSを加え、室温で1
時間インキュベートしブロッキングを行った。ブロッキ
ングが終わったプレートはすくに抗原抗体反応に使用し
た。
3)抗原抗体反応 第1抗体として、検体をそれぞれ1%BSA/PBSで
100倍したものを100μ!ずつ各ウェルに分注した
。対照として、抗原の代わりに1%BSA/PBSを添
加したウェルにも同様に検体を分注した。室温で1時間
インキュベート後、吸引除去し、200μlの1%BS
A/PBSで3回吸引洗浄した。
吸引洗浄後、ペルオキシダーゼ標識抗ヒ)IgG、抗ヒ
)Ig−Mを初期梅毒検体、後期梅毒検体と梅毒陰性検
体を分注したウェルに、抗ヤギrgGを抗Re1ter
株抗血清と抗家兎組織抗血清を分注したウェルに、1o
otIlずつ分注して室温で1時間インキュベートした
。インキュベート後、各ウェルを吸引除去し、200μ
f(7)1%B S A/P BSで3回吸引洗浄した
。洗浄後、すぐに各ウェルに結合した酵素活性を測定し
た。
4)酵素反応 各ウェルに100μlずつペルオキシダーゼ基質を添加
し、室温で15分間インキュベートした。基質ブランク
として、抗原も第1抗体も第2抗体も含まないウェルに
も同様に基質を分注した。インキュベート後、IN硫酸
を1OOuI!、添加し、酵素反応を停止させた。各ウ
ェルの酵素反応時間は一定になるように注意して行った
。反応停止後、マイクロタイタープレートリーダー(M
TP−100,コロナ社)により、基質ブランクを対照
として492r++++の吸光度を測定した。
3、結果 上記の方法によってTP抗原液を用いたELISA法に
より、各検体との反応を492nmにおける吸光度を測
定したところ第8表に示すような結果が得られた。
即ち、まず初期梅毒3検体では、本発明品を用いること
によってTgMの検出感度が向上する。また梅毒陰性3
検体では抽出抗原では陽性値(ODo、057以上を陽
性とする)を示すものがあるが本発明品では陽性値を示
さない。
さらに本発明品のTP抗原は、抗家兎組織血清、抗Re
1ter株抗血清とも陽性反応と診断されるような値を
示さなかった。
4、結論 結果から明らかなように、本発明によって精製した抗原
を用いれば、従来の抽出抗原を用いたELISA法では
、検出できなかった初期梅毒でも検出可能であり、また
非特異反応による偽陽性は見られない。
第8表 ELISAの結果 0、D、&mの平均値(n=4) 感作液(A)  抗原量一定感作 感作液(B)  蛋白量一定感作 参考例2 イムノブロッティングアッセイによる抗原蛋
白の確認 1、試薬および試料 特に示さない限り、実施例1、参考例1、応用例3と同
一名の試薬および試料は実施例1、参考例1、応用例3
と同じように調製した。
1)フロフティング用緩衝液:2511Mトリス、19
2mMグリシン、20%メタノールを混合し、pH8,
3であることを確認した。
2)ニトロセルロースメンブレン(以下NCと略す。)
:バイオランド社製のポアサイズ0645μ、9X12
CI+シートを使用した。
3)梅毒陽性血清:初期梅毒検体および後期梅毒検体は
それぞれプールしたものを使用した。
4)ペルオキシダーゼ基質: 4−Chloro−1−
Naphtol (ナカライテスク■社製)10■を氷
冷したメタノール3.34dに溶解してから、クエン酸
リン酸緩衝液(pH6,0) 16.661R1と混合
し、使用直前に、30%過酸化水素水10μ!を加えた
。基質は用時調整した。
2、操作方法 1)参考例1の方法と同様にして、抽出抗原、粗精製抗
原およびHAp精製抗原の電気泳動を行った。泳動法ゲ
ルは同じものを5種類用意した。
2)あらかじめNCをブロッティング用緩衝液に浸し平
衡化してから、1)のゲルの上に密着させ、ブロッティ
ング用緩衝液中で蛋白をゲルからNCへ電気泳動によっ
て転写した。
3)PBSで3回洗浄後、NCを3%BSAを含むPB
S緩衝液に浸し、ブロッキングを行った。
4)初期梅毒検体、後期梅毒検体、梅毒陰性検体、抗家
兎組織血清、抗Re1ter株抗血清を1%BSA/P
BSで100倍に希釈し、各血清を上記のNCに転写さ
れた各抗原と反応させた。
5)1%BSA/PBSで3回洗浄後、初期梅毒検体、
後期梅毒検体と梅毒陰性検体を反応させたNCをそれぞ
れペルオキシダーゼ標識抗ヒトIg−G、抗ヒトIg−
Mを含む1%BSA/PBS中に浸漬、反応させた。同
様に抗Re i ter株抗血清と抗家兎組織抗血清を
反応させたNCを抗ヤギIgGを含む1%BSA/PB
S中に浸漬、反応させた。室温で1時間インキュベート
した後、PBSで3回吸引洗浄した。洗浄後、すぐに、
各NCに結合した酵素活性をみた。
6)ペルオキシダーゼ基質を添加し室温でインキュベー
トした。適当なメンブレンの発色像が得られたところで
、メンブレンを脱塩水で洗浄後、乾燥させてから、発色
の位置、程度を観察した。
3、結果 参考例1の結果にあるHAp精製抗原の3本のバンド(
分子量31,000.41,000.47 、000付
近)は、梅毒陽性血清とのみ特異的に反応する蛋白であ
ることが確認された。抽出抗原、粗精製抗原では抗家兎
組織血清、抗Re1ter株抗血清と反応するバンドが
見られたが、HAp精製抗原では見られなかった。
4、結論 結果から明らかなように、ハイドロキシアパタイトゲル
を用いることによって得られたTP抗原は、梅毒陽性血
清とのみ特異的に反応する成分からなる純度の高い抗原
である。
〔発明の効果〕 本発明の梅毒抗原の製造法によれば、従来品に比し、極
めて純度の高い梅毒トレボネーマ抗原を得ることができ
、該抗原を用いることにより、後期梅毒と同様に初期梅
毒も検出することが可能で偽陽性のみられない梅毒検査
用試薬を提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、梅毒トレポネーマ菌体由来抽出物を溶液中において
    ハイドロキシアパタイトゲルに吸着させ、溶出させるこ
    とを特徴とする梅毒抗原の製造法。 2、吸着に用いる溶液のpHが5.0〜8.0でイオン
    強度が2〜30mMである請求項1記載の製造法。 3、溶出に用いる溶液のpHが5.0〜11.0でイオ
    ン強度が10〜360mMである請求項1又は請求項2
    に記載の製造法。
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