JPH0328311B2 - - Google Patents
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- JPH0328311B2 JPH0328311B2 JP12924884A JP12924884A JPH0328311B2 JP H0328311 B2 JPH0328311 B2 JP H0328311B2 JP 12924884 A JP12924884 A JP 12924884A JP 12924884 A JP12924884 A JP 12924884A JP H0328311 B2 JPH0328311 B2 JP H0328311B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- fabric
- foam
- adhesive
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- Prior art date
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Description
[発明の技術分野]
この発明は、自動車内装材、建材、家具、雑貨
等の用途に好適な成形可能な布帛張り発泡体シー
トに関するものであり、詳しくは伸縮性繊維を主
体とする繊維層と接着剤とポリオレフイン発泡体
とが積層されたシートに関するものである。 [従来技術および欠点] 従来、表皮材として布帛を用いた自動車等の内
装材の製造方法してはプラスチツクシート、また
は発泡体などをあらかじめ規定の形状に成形し、
その成形体に接着剤を塗布し、次にその成形体に
合わせて裁断した表皮材(布帛)を縫製時により
造形し、その成形体に被覆して製造していた。 しかし、この方法を採用する場合には多くの加
工工程を要し、しかも、その方法によつて得られ
た成形体は、成形体の鋭角部、幅の異なる連続凹
部等への布帛の密着性、仕上げが悪く、製品外観
が満足できなかつた。 このような欠点をなくするために、上記布帛を
プラスチツクシートに張り合わせた複合シートに
し、この複合シート状物を熱成形あるいは真空成
形により一挙に所望の形状に成形してしまうこと
が提案されている。 しかし、この能率的な成形法を採用するために
は、次の三特性が同時に満足することが必須条件
である。すなわち、第1に、この積層体の繊維層
が成形加工時に伸長して、かつ外見上、透けた
り、部分的に濃淡、破れを発生しないこと、第2
に、この積層体の接着剤層が成形中に、成形温度
に耐え、接着強度的にも満足し、それぞれ繊維
層、発泡体層と剥離せず、成形加工時に十分に伸
長できること、第3には、この積層体の発泡体層
が成形加工できて、形状安定性があり、成形品の
緩衝性が十分であることである。 しかしながら、第2必須条件をみたす接着剤層
は、これまで見い出すことはできなかつた。 すなわち、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系の
硬化型接着剤では、成形時に接着剤層が繊維層や
発泡体層と同一の伸長性がないため、その後の成
形加工によつて良好な成形品を得ることができな
い。なぜなら成形時に接着剤層が破断し、繊維層
や発泡体層との間で剥離を生じて、その剥離部分
が空洞となり、成形品の表面に部分的な凹凸(エ
クボ状凹凸)を生じる。また、成形絞り比が大き
い成形品を作る場合には、この傾向は著しく発生
する。 一方、接着剤層が粘着型接着剤では、接着力不
足で、成形時の加熱中に剥離を起こし、成形不可
となる。たとえ成形ができても、製品での接着強
度不足のため、実用上で耐久性がなく、製品とな
らない。 [発明の目的] この発明はかかる欠点を解消し、絞り成形可能
な積層体を提供するものである。 [発明の構成] この発明は、上記目的を達成するため次の構
成、すなわち、布帛層と発泡体層とを接着剤層で
接着せしめた布帛張り発泡体シートであつて、布
帛層は5wt%以上が伸縮性繊維からなる層であ
り、接着剤層は接着剤Pと架橋剤Qとが混合比
(P:Q)100:3〜100:30で混合された組成物
の硬化物からなり、かつ、該硬化物は伸び率が
150℃で200%以上を有する層であり、発泡体層は
圧縮永久歪が10%以下で発泡倍率が10〜30倍の架
橋ポリオレフイン系樹脂発泡体層であり、布帛層
と発泡体層との接着力が0.7Kg/cm以上で、シー
トの成形絞り比が0.30以上である布帛張り発泡体
シートを特徴とするものである。 本発明における布帛層とは、5wt%以上、好ま
しくは10wt%以上が伸縮性繊維からなる層で、
その形態は、編・織物、不織布などいずれであつ
てもよく、一層構成であつてもよいが、フロント
に非伸縮性繊維、バツクに伸縮性繊維を用いてな
る経編地が好ましい。また、布帛は、縦、横方向
共に破断伸度が200%以上、縦、横方向の伸びの
比率が1:0.75〜1:1.25、100%伸長時の応力
保持率が60%以下であるものが好ましい。なお、
成形されたときの伸びの大きな部位と小さな部位
との外観の変化が目立たないように起毛された布
帛が好ましい。 本発明の経編地のフロントに使用する非伸縮性
繊維とは、特に限定されないが、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリアクリロニトリル、ポリプロピ
レン等の合成繊維が好適である。本発明の経編地
のバツクに使用する伸縮性繊維は、荷重下、破断
伸度のできるだけ大きい繊維、とりわけ、スパン
デツクス等の高伸縮性繊維、例えばポリウレタン
弾性繊維などが好ましい。 本発明における接着剤層とは、接着剤と架橋剤
とが混合された組成物の硬化物からなる層であ
る。 なお、硬化前の接着剤Pと架橋剤Qとの混合比
(P:Q)は100:3〜100:30(重量比)、好まし
くは、100:4〜100:10(重量比)である。ここ
で、架橋剤を多量に入れた時には、架橋が早く生
じ、高架橋となるため、布帛層との接着が悪化す
る。さらに成形時の高温伸びが悪化し、破れを生
じ易い、また、架橋剤を少量にするとき、接着剤
層の硬化がほとんど進行せず、布帛の表面にしみ
出しを生ずる。また、接着剤層の材料強度が低下
し、150℃の耐熱性が不十分となり、実用上の製
品が得られない。 また、接着剤層の伸び率は、150℃で200%以
上、好ましくは300%以上、さらに好ましくは400
%以上である。 接着剤層の伸び率が150℃で200%未満であると
き、成形加工後の積層体は繊維層と後述の発泡体
層間で部分的に剥離を生じて、成形品の表面に小
さな凹凸を生じて、製品外観を悪くする。 次に、接着剤層に用いることができる接着剤を
あげると、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル
系接着剤などであるが、特に好ましいのは、ウレ
タン系接着剤で、主成分が変性ポリウレタン樹脂
である。また、接着剤層に用いられる架橋剤とし
てはイソシアネート系架橋剤が好ましく、具体的
には、ジフエニルメタン・ジイソシアネート、ト
リフエニルメタン・トリイソシアネートがより好
ましい。 本発明の接着剤層は、上記の接着剤と架橋剤と
の混合物を主体とする組成物の硬化物であるが、
硬化前、すなわち、塗布時の混合物の粘度を3000
〜10000cps、特に、5000〜8000cpsとするのが、
接着剤層を布帛層全面に接着させ、しかも、接着
剤が布帛層に多量に含浸しないので好ましい。 本発明における発泡体層は架橋ポリオレフイン
フオームであり、具体的にはポリプロピレンフオ
ームあるいはポリエチレンフオームである。 ここで、ポリオレフインとは、低密度、中密度
高密度、もしくは直鎖状のポリエチレン樹脂、ま
たはポリプロピレン樹脂を主成分とした樹脂ある
いはこれらの樹脂が任意の割合で混合されたもの
であり、ポリプロピレン樹脂としてはエチレン、
ブテン等がランダム、ブロツク状に共重合された
ものも含まれる。さらにこれらの樹脂に、発泡体
に悪影響を与えない範囲で他の成分、例えば安定
剤、顔料、増量剤、造核剤、難燃剤、またはポリ
オレフイン系以外の樹脂を混合してもよい。 この発泡体層に用いる発泡体は、最終製品(成
形体)の要求硬度によつて発泡倍率を選択する。
一般的には、発泡倍率は10〜30倍が適当である。
特に、成形加工時のストレツチバツク(成形戻
り)からは、ポリプロピレンフオームが剛性面か
ら適当で、最もシヤープな仕上りを示す。 このため、本発明に用いる発泡体層の圧縮永久
歪は10%以下である。発泡体層の圧縮永久歪が10
%を越えると、圧着時の凹部が回復せず、成形品
の欠点となり、実用性がない。 一般的に発泡体を用いることのできるポリオレ
フインフオームの架橋度は20〜70%が好ましく、
25〜50%がより好ましい。 本発明の布帛張り発泡体シートは、布帛層と発
泡体層とを接着剤層で接着積層せしめたものであ
り、また、該シートは、成形絞り比が0.30以上、
好ましくは0.35以上のものである。成形絞り比が
この範囲外のものは、良好な成形体が得られな
い。 布帛層と発泡体層との接着力は、0.7Kg/cm以
上、好ましくは1Kg/cm以上のものである。接着
力が0.7Kg/cm未満の場合は、良好な成形体が得
られない。また、布帛層と発泡体層との接着状態
は、両者の対向した面全面に接着剤が接着してい
るのが好ましい。また、接着剤層は、布帛層に若
干含浸していてもよいが、その含浸の程度は布帛
層の厚さの10%以下であるのが好ましい。 なお、各層の厚さは特に限定されないが、布帛
層の厚さは0.3〜3mm、接着剤層は0.05〜0.3mm、
発泡体層は0.5〜10mmが好ましい。 本発明のシートの製造法は特に限定されるもの
ではないが、その一例を示す。 架橋ポリプロピレンフオームのシート状物をラ
ミネート機へ送り込み、第一工程では架橋剤入り
の接着剤貯槽をもつコーター部で片面(固形分で
5〜50g/m2)コーテイングする。第二工程で
は、あらかじめ巻かれた伸縮性布帛を渡りロール
を通して、上記発泡体のコーテイング面に重ね合
わせ、必要に応じて加熱(50〜120℃)し、また
はホツトロールで圧着し、必要に応じて乾燥ゾー
ンを通す。第三工程では必要幅にセツトされたカ
ツター通して連続的に巻き取り、本発明のシート
を得る。 [発明の効果] 本発明の布帛張り発泡体シートを成形加工に適
用すると、外観、風合の優れた、柔軟性、緩衝性
のある、シヤープな成形加工品が得られるため、
自動車内装の高級化素材として有用で、インスト
ルメントパネル、シートバツクガーニツシユ、ド
アートリム等、さらに家具、オモチヤの高級感を
増すこと、また、楽器のケースとして楽器の保護
と美麗で高級感のあるものを提供することができ
る。 本発明における特性の測定方法を説明する。 A 成形絞り比:シートを遠赤外ヒータにて上下
から加熱し、シートの表面温度が約150℃にな
るように設定し、円柱状メス型金型を用いて真
空成形を行ない、そのシート成形品の最大成形
時の深さHと直径Dとの比で表示した。 すなわち、成形絞り比0.36とは、直径10cm円
に対し、凹面の深さ3.6cmを示す。 B 発泡体の圧縮永久歪:JIS、K6767に基づき
測定する。 C 伸び率:JIS、K6767に基づき測定する。 D 接着力:JIS、K6829に基づき、180゜剥離法
で測定し、Kg/cmで表示する。 E 発泡倍率:発泡体を100cm2に裁断し、そのも
のの厚みと重さを計量した後、次式により算出
する。 発泡倍率=100(cm2)×厚み(cm)/重さ(g) F 架橋度:発泡体を細かく裁断し正確に0.1g
秤量した後135℃熱テトラリンで約3時間抽出
した後アセトン、水で洗浄したものを乾燥し重
量を測定し、次式で算出した。 架橋度(%)=抽出後の重量/抽出前の重量×100 [実施例] 以下、実施例に基づいて本発明の一実施態様を
説明する。但し、これに限定されるものではな
い。 実施例 1 布帛として、ポリウレタンスパンデツクスの40
デニールとポリエステル系繊維75デニールの混合
品で、交編率は表地としてポリエステル88%、バ
ツク地としてポリウレタン弾性糸12%からなる布
帛を用いて、さらに発泡体層としてあらかじめ用
意した圧縮永久歪7%であるポリプロピレンフオ
ーム(15倍発泡品)にウレタン系接着剤とイソシ
アネート系架橋剤(硬化後の150℃での伸び率が
400%、硬化前の接着剤と架橋剤の混合比が100:
5(重量比))を塗布量として20g/m2を塗布し、
加熱下で布帛層と発泡体層とを接着させ積層品を
得た。この積層品を真空成形機を用いて成形品と
し、その成形性、成形品の外観、接着性を評価し
た結果、接着力が1.2Kg/cmで、成形絞り比0.40
であり、成形品の外観が良好であつた。 一方、比較例1としてエポキシ系接着剤、アク
リル系接着剤は硬化後の150℃の伸び率が200%未
満であり、この接着剤を用いた積層体の成形を上
記と同様に行なつたところ、成形中に剥離を生じ
て、良好な成形品を得ることができなかつた。 実施例 2 実施例1において接着剤層の接着剤と架橋剤の
混合比を変えて、同様の成形品を作成した結果を
表1に示した。
等の用途に好適な成形可能な布帛張り発泡体シー
トに関するものであり、詳しくは伸縮性繊維を主
体とする繊維層と接着剤とポリオレフイン発泡体
とが積層されたシートに関するものである。 [従来技術および欠点] 従来、表皮材として布帛を用いた自動車等の内
装材の製造方法してはプラスチツクシート、また
は発泡体などをあらかじめ規定の形状に成形し、
その成形体に接着剤を塗布し、次にその成形体に
合わせて裁断した表皮材(布帛)を縫製時により
造形し、その成形体に被覆して製造していた。 しかし、この方法を採用する場合には多くの加
工工程を要し、しかも、その方法によつて得られ
た成形体は、成形体の鋭角部、幅の異なる連続凹
部等への布帛の密着性、仕上げが悪く、製品外観
が満足できなかつた。 このような欠点をなくするために、上記布帛を
プラスチツクシートに張り合わせた複合シートに
し、この複合シート状物を熱成形あるいは真空成
形により一挙に所望の形状に成形してしまうこと
が提案されている。 しかし、この能率的な成形法を採用するために
は、次の三特性が同時に満足することが必須条件
である。すなわち、第1に、この積層体の繊維層
が成形加工時に伸長して、かつ外見上、透けた
り、部分的に濃淡、破れを発生しないこと、第2
に、この積層体の接着剤層が成形中に、成形温度
に耐え、接着強度的にも満足し、それぞれ繊維
層、発泡体層と剥離せず、成形加工時に十分に伸
長できること、第3には、この積層体の発泡体層
が成形加工できて、形状安定性があり、成形品の
緩衝性が十分であることである。 しかしながら、第2必須条件をみたす接着剤層
は、これまで見い出すことはできなかつた。 すなわち、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系の
硬化型接着剤では、成形時に接着剤層が繊維層や
発泡体層と同一の伸長性がないため、その後の成
形加工によつて良好な成形品を得ることができな
い。なぜなら成形時に接着剤層が破断し、繊維層
や発泡体層との間で剥離を生じて、その剥離部分
が空洞となり、成形品の表面に部分的な凹凸(エ
クボ状凹凸)を生じる。また、成形絞り比が大き
い成形品を作る場合には、この傾向は著しく発生
する。 一方、接着剤層が粘着型接着剤では、接着力不
足で、成形時の加熱中に剥離を起こし、成形不可
となる。たとえ成形ができても、製品での接着強
度不足のため、実用上で耐久性がなく、製品とな
らない。 [発明の目的] この発明はかかる欠点を解消し、絞り成形可能
な積層体を提供するものである。 [発明の構成] この発明は、上記目的を達成するため次の構
成、すなわち、布帛層と発泡体層とを接着剤層で
接着せしめた布帛張り発泡体シートであつて、布
帛層は5wt%以上が伸縮性繊維からなる層であ
り、接着剤層は接着剤Pと架橋剤Qとが混合比
(P:Q)100:3〜100:30で混合された組成物
の硬化物からなり、かつ、該硬化物は伸び率が
150℃で200%以上を有する層であり、発泡体層は
圧縮永久歪が10%以下で発泡倍率が10〜30倍の架
橋ポリオレフイン系樹脂発泡体層であり、布帛層
と発泡体層との接着力が0.7Kg/cm以上で、シー
トの成形絞り比が0.30以上である布帛張り発泡体
シートを特徴とするものである。 本発明における布帛層とは、5wt%以上、好ま
しくは10wt%以上が伸縮性繊維からなる層で、
その形態は、編・織物、不織布などいずれであつ
てもよく、一層構成であつてもよいが、フロント
に非伸縮性繊維、バツクに伸縮性繊維を用いてな
る経編地が好ましい。また、布帛は、縦、横方向
共に破断伸度が200%以上、縦、横方向の伸びの
比率が1:0.75〜1:1.25、100%伸長時の応力
保持率が60%以下であるものが好ましい。なお、
成形されたときの伸びの大きな部位と小さな部位
との外観の変化が目立たないように起毛された布
帛が好ましい。 本発明の経編地のフロントに使用する非伸縮性
繊維とは、特に限定されないが、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリアクリロニトリル、ポリプロピ
レン等の合成繊維が好適である。本発明の経編地
のバツクに使用する伸縮性繊維は、荷重下、破断
伸度のできるだけ大きい繊維、とりわけ、スパン
デツクス等の高伸縮性繊維、例えばポリウレタン
弾性繊維などが好ましい。 本発明における接着剤層とは、接着剤と架橋剤
とが混合された組成物の硬化物からなる層であ
る。 なお、硬化前の接着剤Pと架橋剤Qとの混合比
(P:Q)は100:3〜100:30(重量比)、好まし
くは、100:4〜100:10(重量比)である。ここ
で、架橋剤を多量に入れた時には、架橋が早く生
じ、高架橋となるため、布帛層との接着が悪化す
る。さらに成形時の高温伸びが悪化し、破れを生
じ易い、また、架橋剤を少量にするとき、接着剤
層の硬化がほとんど進行せず、布帛の表面にしみ
出しを生ずる。また、接着剤層の材料強度が低下
し、150℃の耐熱性が不十分となり、実用上の製
品が得られない。 また、接着剤層の伸び率は、150℃で200%以
上、好ましくは300%以上、さらに好ましくは400
%以上である。 接着剤層の伸び率が150℃で200%未満であると
き、成形加工後の積層体は繊維層と後述の発泡体
層間で部分的に剥離を生じて、成形品の表面に小
さな凹凸を生じて、製品外観を悪くする。 次に、接着剤層に用いることができる接着剤を
あげると、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル
系接着剤などであるが、特に好ましいのは、ウレ
タン系接着剤で、主成分が変性ポリウレタン樹脂
である。また、接着剤層に用いられる架橋剤とし
てはイソシアネート系架橋剤が好ましく、具体的
には、ジフエニルメタン・ジイソシアネート、ト
リフエニルメタン・トリイソシアネートがより好
ましい。 本発明の接着剤層は、上記の接着剤と架橋剤と
の混合物を主体とする組成物の硬化物であるが、
硬化前、すなわち、塗布時の混合物の粘度を3000
〜10000cps、特に、5000〜8000cpsとするのが、
接着剤層を布帛層全面に接着させ、しかも、接着
剤が布帛層に多量に含浸しないので好ましい。 本発明における発泡体層は架橋ポリオレフイン
フオームであり、具体的にはポリプロピレンフオ
ームあるいはポリエチレンフオームである。 ここで、ポリオレフインとは、低密度、中密度
高密度、もしくは直鎖状のポリエチレン樹脂、ま
たはポリプロピレン樹脂を主成分とした樹脂ある
いはこれらの樹脂が任意の割合で混合されたもの
であり、ポリプロピレン樹脂としてはエチレン、
ブテン等がランダム、ブロツク状に共重合された
ものも含まれる。さらにこれらの樹脂に、発泡体
に悪影響を与えない範囲で他の成分、例えば安定
剤、顔料、増量剤、造核剤、難燃剤、またはポリ
オレフイン系以外の樹脂を混合してもよい。 この発泡体層に用いる発泡体は、最終製品(成
形体)の要求硬度によつて発泡倍率を選択する。
一般的には、発泡倍率は10〜30倍が適当である。
特に、成形加工時のストレツチバツク(成形戻
り)からは、ポリプロピレンフオームが剛性面か
ら適当で、最もシヤープな仕上りを示す。 このため、本発明に用いる発泡体層の圧縮永久
歪は10%以下である。発泡体層の圧縮永久歪が10
%を越えると、圧着時の凹部が回復せず、成形品
の欠点となり、実用性がない。 一般的に発泡体を用いることのできるポリオレ
フインフオームの架橋度は20〜70%が好ましく、
25〜50%がより好ましい。 本発明の布帛張り発泡体シートは、布帛層と発
泡体層とを接着剤層で接着積層せしめたものであ
り、また、該シートは、成形絞り比が0.30以上、
好ましくは0.35以上のものである。成形絞り比が
この範囲外のものは、良好な成形体が得られな
い。 布帛層と発泡体層との接着力は、0.7Kg/cm以
上、好ましくは1Kg/cm以上のものである。接着
力が0.7Kg/cm未満の場合は、良好な成形体が得
られない。また、布帛層と発泡体層との接着状態
は、両者の対向した面全面に接着剤が接着してい
るのが好ましい。また、接着剤層は、布帛層に若
干含浸していてもよいが、その含浸の程度は布帛
層の厚さの10%以下であるのが好ましい。 なお、各層の厚さは特に限定されないが、布帛
層の厚さは0.3〜3mm、接着剤層は0.05〜0.3mm、
発泡体層は0.5〜10mmが好ましい。 本発明のシートの製造法は特に限定されるもの
ではないが、その一例を示す。 架橋ポリプロピレンフオームのシート状物をラ
ミネート機へ送り込み、第一工程では架橋剤入り
の接着剤貯槽をもつコーター部で片面(固形分で
5〜50g/m2)コーテイングする。第二工程で
は、あらかじめ巻かれた伸縮性布帛を渡りロール
を通して、上記発泡体のコーテイング面に重ね合
わせ、必要に応じて加熱(50〜120℃)し、また
はホツトロールで圧着し、必要に応じて乾燥ゾー
ンを通す。第三工程では必要幅にセツトされたカ
ツター通して連続的に巻き取り、本発明のシート
を得る。 [発明の効果] 本発明の布帛張り発泡体シートを成形加工に適
用すると、外観、風合の優れた、柔軟性、緩衝性
のある、シヤープな成形加工品が得られるため、
自動車内装の高級化素材として有用で、インスト
ルメントパネル、シートバツクガーニツシユ、ド
アートリム等、さらに家具、オモチヤの高級感を
増すこと、また、楽器のケースとして楽器の保護
と美麗で高級感のあるものを提供することができ
る。 本発明における特性の測定方法を説明する。 A 成形絞り比:シートを遠赤外ヒータにて上下
から加熱し、シートの表面温度が約150℃にな
るように設定し、円柱状メス型金型を用いて真
空成形を行ない、そのシート成形品の最大成形
時の深さHと直径Dとの比で表示した。 すなわち、成形絞り比0.36とは、直径10cm円
に対し、凹面の深さ3.6cmを示す。 B 発泡体の圧縮永久歪:JIS、K6767に基づき
測定する。 C 伸び率:JIS、K6767に基づき測定する。 D 接着力:JIS、K6829に基づき、180゜剥離法
で測定し、Kg/cmで表示する。 E 発泡倍率:発泡体を100cm2に裁断し、そのも
のの厚みと重さを計量した後、次式により算出
する。 発泡倍率=100(cm2)×厚み(cm)/重さ(g) F 架橋度:発泡体を細かく裁断し正確に0.1g
秤量した後135℃熱テトラリンで約3時間抽出
した後アセトン、水で洗浄したものを乾燥し重
量を測定し、次式で算出した。 架橋度(%)=抽出後の重量/抽出前の重量×100 [実施例] 以下、実施例に基づいて本発明の一実施態様を
説明する。但し、これに限定されるものではな
い。 実施例 1 布帛として、ポリウレタンスパンデツクスの40
デニールとポリエステル系繊維75デニールの混合
品で、交編率は表地としてポリエステル88%、バ
ツク地としてポリウレタン弾性糸12%からなる布
帛を用いて、さらに発泡体層としてあらかじめ用
意した圧縮永久歪7%であるポリプロピレンフオ
ーム(15倍発泡品)にウレタン系接着剤とイソシ
アネート系架橋剤(硬化後の150℃での伸び率が
400%、硬化前の接着剤と架橋剤の混合比が100:
5(重量比))を塗布量として20g/m2を塗布し、
加熱下で布帛層と発泡体層とを接着させ積層品を
得た。この積層品を真空成形機を用いて成形品と
し、その成形性、成形品の外観、接着性を評価し
た結果、接着力が1.2Kg/cmで、成形絞り比0.40
であり、成形品の外観が良好であつた。 一方、比較例1としてエポキシ系接着剤、アク
リル系接着剤は硬化後の150℃の伸び率が200%未
満であり、この接着剤を用いた積層体の成形を上
記と同様に行なつたところ、成形中に剥離を生じ
て、良好な成形品を得ることができなかつた。 実施例 2 実施例1において接着剤層の接着剤と架橋剤の
混合比を変えて、同様の成形品を作成した結果を
表1に示した。
【表】
表1に示すとおり、接着剤と架橋剤の混合比が
100:1では成形加工時に剥離を生じて、成形品
の表面に凹凸を生じて、成形不良となつた。 一方、その混合比が100:3〜100〜30のものは
良好な成形品が得られた。しかし、100:50の混
合比では、成形時に接着層が破壊して破れ、成形
品にすじ状の凹凸を発生し、製品が得られなかつ
た。 比較例 2 実施例1において、布帛層に非伸縮性繊維とし
てポリエステル繊維を用いて、実施例1と同様に
成形加工を行なつたところ、成形時に布帛層が破
れて成形品を得ることができなかつた。次に、成
形温度を180℃にして実施したところ、発泡体が
形状保持性を失ない、さらに、二次発泡によつて
表面性が悪くなり、成形品を得ることができなか
つた。
100:1では成形加工時に剥離を生じて、成形品
の表面に凹凸を生じて、成形不良となつた。 一方、その混合比が100:3〜100〜30のものは
良好な成形品が得られた。しかし、100:50の混
合比では、成形時に接着層が破壊して破れ、成形
品にすじ状の凹凸を発生し、製品が得られなかつ
た。 比較例 2 実施例1において、布帛層に非伸縮性繊維とし
てポリエステル繊維を用いて、実施例1と同様に
成形加工を行なつたところ、成形時に布帛層が破
れて成形品を得ることができなかつた。次に、成
形温度を180℃にして実施したところ、発泡体が
形状保持性を失ない、さらに、二次発泡によつて
表面性が悪くなり、成形品を得ることができなか
つた。
Claims (1)
- 1 布帛層と発泡体層とを接着剤層で接着せしめ
た布帛張り発泡体シートであつて、布帛層は5wt
%以上が伸縮性繊維からなる層であり、接着剤層
は接着剤Pと架橋剤Qとが混合比(P:Q)
100:3〜100:30で混合された組成物の硬化物か
らなり、かつ、該硬化物は伸び率が150℃で200%
以上を有する層であり、発泡体層は圧縮永久歪が
10%以下で発泡倍率が10〜30倍の架橋ポリオレフ
イン系樹脂発泡体層であり、布帛層と発泡体層と
の接着力が0.7Kg/cm以上で、シートの成形絞り
比が0.30以上である布帛張り発泡体シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12924884A JPS618340A (ja) | 1984-06-25 | 1984-06-25 | 布帛張り発泡体シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12924884A JPS618340A (ja) | 1984-06-25 | 1984-06-25 | 布帛張り発泡体シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS618340A JPS618340A (ja) | 1986-01-16 |
| JPH0328311B2 true JPH0328311B2 (ja) | 1991-04-18 |
Family
ID=15004866
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12924884A Granted JPS618340A (ja) | 1984-06-25 | 1984-06-25 | 布帛張り発泡体シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS618340A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6314034A (ja) * | 1986-07-02 | 1988-01-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 流れ偏向装置 |
| JPH07101123B2 (ja) * | 1986-07-02 | 1995-11-01 | 松下電器産業株式会社 | 流れ偏向装置 |
-
1984
- 1984-06-25 JP JP12924884A patent/JPS618340A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS618340A (ja) | 1986-01-16 |
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