JPH03285805A - 酸化物超電導体の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導体の製造方法

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JPH03285805A
JPH03285805A JP2083207A JP8320790A JPH03285805A JP H03285805 A JPH03285805 A JP H03285805A JP 2083207 A JP2083207 A JP 2083207A JP 8320790 A JP8320790 A JP 8320790A JP H03285805 A JPH03285805 A JP H03285805A
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JP
Japan
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oxide superconductor
phase
superconductor
heat treatment
region
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JP2083207A
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Kazuo Yamamoto
一生 山本
Akira Murase
村瀬 暁
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、高い臨界電流密度をもつ酸化物超電導体の製
造方法に関する。
(従来の技術) Bednorz & Mullerによって発見された
La系をはじめとする、一連の高臨界温度を有する酸化
物超電導体の出現によって、超電導材料の臨界温度は、
初めて77.3にの液体窒素温度を越えるに至った。そ
して、これらの酸化物超電導体が液体窒素冷却の状態に
おいて、従来の金属系超電導体に匹敵する特性を示すな
らば、液体ヘリウムを用いるために高度な極低温技術を
必要とする従来の金属系超電導導体に比べて、その応用
の転回は大幅に広かるものと期待されている。
このような酸化物超電導体の応用、特に電力、産業エレ
クトロニクス機器への応用を考えた場合、酸化物超電導
体からなる導体には、数百から数千アンペアの大きな電
流を流すことか必要になる。
このような大電流を効率よく流すためには、導体の臨界
電流密度(J )、特に磁界中での臨界電流密度が大き
いことが大切である。
そこで、酸化物超電導体が発見されて以来、このような
方面への応用研究が各所で盛んに行われている。しかし
、ベレットから切り出したバルク体や、良導体のシース
材バイブ中に酸化物超電導体粉末を充填して伸線加工を
施した線材などの当初得られた導体のJ は、77.3
K 、 OTでせいぜい100A/c−程度であった。
また、0.1T程度の比較的弱い磁界中でも、このJ 
値が急激に減衰することが大きな問題であった。酸化物
超電導体の実用化のためには、IOTの磁界中で104
^/cgf程度のJ の値が必要であると言われている
さて、酸化物超電導体はいずれの系もペロブスカイト構
造を基本とした構造をもち、特に銅原子と酸素原子とか
ら構成された2次元的な平面を特徴とする層状ペロブス
カイトからなるものである。
単結晶を用いた基礎的な実験によると、酸化物超電導体
のl の値やその磁界依存性は、この層状構造のために
大きな異方性をもつことが明らかにされている。すなわ
ち、銅原子と酸素原子とからなる 2次元的な平面内で
は大きな超電導電流が流れる半面、その平面に垂直な方
向には超電導電流が流れにくい。
一般的な酸化物超電導体のバルク材や線材は、多くの結
晶粒の集合組織であり、個々の結晶粒の向きはランダム
であるため、部分的には大きな電流が流れ得る部分があ
っても、全体としては超電導電流が流れにくい方向の電
流値に制限されてしまう。したがって、バルク材や線材
のJ を高くするためには、結晶粒の向きを一つの向き
にそろえた、すなわち結晶粒を配向させた組織にするこ
とが重要になる。
このような結晶粒を配向させた組織をつくる試みは、従
来、機械的に結晶粒の向きを揃える方法によって行われ
てきた。具体的には、ベレットから切り出したバルク材
をプレスしたり、線材やテープ材を圧延したりすること
による。つまり、酸化物超電導体の結晶粒は板状構造を
有しているため、外力を加えることにより板が積み重な
るように、個々の結晶粒の向きをそろえることができる
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述したような機械的に結晶粒を配向させる
方法では、機械加工によって結晶粒が破砕されたり、接
触度が低下した部分が生じるという欠点がある。ただし
、加工度が小さければ、引き続いてアニール・焼結の熱
処理を行うことによって回復することが知られている。
このような方法で得られたバルク材のJ は、1500
 A / c4程度まで改善することが報告されている
( JapaneseJournal of Appl
jed Physics、 28.2(1989) 1
7B−17g、 H,Kumakura et at、
など参照)0しかしながら、加工度が大きくなり結晶粒
が微細化されていくと、上記した熱処理による回復が充
分に行われなくなり、シeak−linkの原因となる
粒界が多く残留するようになる。このような導体は、零
磁界中では高い臨界電流密度を示すものの、磁界を印加
すると臨界電流密度が急速に減少してしまうという欠点
がある。
本発明は、このような従来の課題に対処するためになさ
れたもので、結晶粒どうしを強固に結合させつつ、粒界
を増やすことなく結晶粒を配向させ、臨界電流密度を向
上させることを可能にした酸化物超電導体の製造方法を
提供することを目的とするものである。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 本発明の酸化物超電導体の製造方法は、酸化物超電導体
もしくはその構成元素を含む物質の少なくとも一部を溶
融させる第1の工程と、前記第1の工程で得た溶融体を
、温度勾配が存在する領域において高温領域から低温領
域へ一方向に引き出し、一方向凝固させる第2の工程と
有することを特徴とするものである。
酸化物超電導体としては、多数のものが知られているが
、本発明においては、Y系に代表される希土類元素含有
の酸化物超電導体、La−8r−Cu−0系、Bi−(
Pb−)Sr−Ca−Cu−0系、T l−Ba−Ca
−Cu−0系、Nd−Ce−Cu−0系の酸化物超電導
体など、各種の酸化物超電導体を適用することが可能で
ある。
上記希土類元素含有の酸化物超電導体は、超電導状態を
実現できるものであればよく、たとえばRE M2Cu
a O、δ(REは YSLaSSeSNds Ss、
E u sGd、 Dy、 Ho、Er、 Tm、Yb
、 Luなどの希土類元素から選ばれた少なくとも 1
種の元素を、XはBas 5rsCaから選ばれた少な
くとも 1種の元素を、δは酸素欠陥を表し通常1以下
の数、Cuの一部はTI:、V、CrSMn5 Pe、
 Co、 N1、Znなどで置換可能)の酸化物などが
例示される。
また、B1−8r−Ca−Cu−0系の酸化物超電導体
は、化学式: Bi25r2 Ca2 Cus Ox:
 Bi   (Sr、Ca)3Cu20 Xなどで実質
的に表されるものであり、Tl−Ba−Ca−Cu−0
系の酸化物超電導体は、 化学式: T12Ba2Ca2Cua O。
: Tl  (Ba、Ca)3Cu20 。
などで実質的に表されるものである。
また、上記したような酸化物超電導体にAgを添加した
ものを使用してもよい。Agの添加は、いずれの系にお
いても超電導特性の改善に有効である。
この効果は次の2つの面から考えられる。すなわち 1
つは近接効果による結晶粒間の結合の強化であり、もう
 1つはバルクの常電導抵抗の値を下げる働きである。
なお、Agの添加量は10重量%以下が好ましい。
さらに、Bi系酸化物超電導体に関しては、B1の一部
をpbで置換したものを使用してもよい。このpbの添
加により臨界温度が110に程度の高臨界温度相(高T
 相)が生成しやすくなる。T が高いCC はど液体窒素冷却時の超電導特性は向上するため、高T
 相の体積分率は大きいほどよい。ただし、高T 相の
体積分率は、pbの置換量に比例するわけではなく、5
0%を超えると急激に減少してしまう。したがって、p
bによるBiの置換量は 5〜60%程度がよく、より
好ましくは15〜30%の範囲%である。なお、第8図
にpbによるBiの置換量とT。
との関係の一例を示す。
また、pbおよびpbの酸化物は800℃以上の高温で
は蒸気圧か高くなり、添加したpbが酸化物超電導体を
溶融した際に気化する恐れがあり、添加効果が得られな
くなってしまう。これを防止する手段としては、試料を
溶融凝固させる際に、炉内にPbOの飽和蒸気を導入す
ることなどが有効である。
本発明の酸化物超電導体の製造方法においては、まず上
述したような酸化物超電導体、もしくはその構成元素を
含む物質の少なくとも一部を溶融させる。
ここで、上記した酸化物超電導体のほとんどは、溶融に
際して超電導相が分解して溶融する。たとえばY−Ba
−Cu−0系では超電導相である 123相が211相
とCuOを多く含む液相とに分解溶融するし、B1−8
r−Ca−Cu−0系では超電導相である2212相や
2223相が、(Ca、Sr) 2 CuO3とBi、
 Cuを多く含む液相とに分解溶融する。
本発明の第1の工程で形成する溶融体は、上記したよう
な固相と液相とが混在した部分溶融体でもよいし、完全
に液相だけの融体でもよい。ただし、後者の場合は、溶
融体から超電導相が初晶として晶出するように出発材料
の組成を適当に選ぶことがより好ましい。
たとえばB1−8r−Ca−Cu−0系では、臨界温度
が80に程度の低T 相の組成を満足する溶融体からは
、(Ca、Sr) 2 CuO3がまず晶出してしまい
、残留成分が凝固しても低T 相が生成しない。これを
防止し低T 相を初晶として晶出させるためには、溶融
体の組成が低T 相の組成よりBISCuを多く含むよ
うな組成を選択すればよい。具体的なり1、Cuの過剰
添加量は、それぞれ2〜20%の範囲が好ましく、より
好ましくは5〜10%の範囲である。
なお、第1表にBi系酸化物超電導体を溶融法で作製す
る際に、出発原料に過剰に加えたB120.量およびC
uO量と初晶およびT (−例)との関係を示す。
第  1  表 本表中、上段は溶融凝固時の初晶であり、下段はその際
の臨界温度Tcを示す。また、化合物本は(Ca、5r
)2 CuO3を示す。
また、上記第1の工程における出発材料としては、酸化
物超電導体のバルク材や粉末、酸化物超電導体の構成元
素を所定の比率で含有する混合粉末、あるいは酸化物超
電導体やその構成元素からなるコア材を銀、金、白金、
銅などのシース材で被覆した線材やテープ材などが例示
される。
上記線材やテープ材などを出発材料として使用する際に
は、炉内で加熱して部分溶融状態にしてからバルク体と
同様に一方向凝固させる。ただし、この場合は熱処理温
度がシース材の融点よりも低いことが必要である。
本発明の酸化物超電導体の製造方法は、上記第1の工程
で得た溶融体を、温度勾配が存在する領域において高温
領域から低温領域へ一方向に引き出して一方向凝固させ
、基本的に結晶軸のそろった柱状晶を得ようとするもの
であるが、そのためには固液界面でのみ酸化物超電導体
の結晶を成長させることが重要である。この際の条件は
次式で与えられる。
(GL/R)≧(ΔT/D)      ・・・・・・
(1)(式中、GLは温度勾配、Rは引き出し速度、Δ
Tは液相線と固相線の温度差、Dは液相中の原子の拡散
係数を示す。) 上記(I)式の右辺は、対象とする酸化物超電導体の系
を特定することにより自動的に決まるものである。一般
に、酸化物の場合はΔTが数十℃〜数杓℃と大きく、一
方でDは10(cd/s)程度と小さいために、上の不
等式を満足させるためには、左辺の値をできるだけ大き
くしなければならない。
したがって、温度勾配GLは大きく、引き出し速度Rは
、小さくする必要がある。温度勾配GLは、配向しやす
い金属などではlO℃/c+n程度でよいが、配向しに
くい酸化物では100℃/(7)以上が有効である。す
なわち酸化物超電導体についての温度勾配GLとしては
、10℃/am以上が有効であり、より好ましくはこの
範囲内で可能なかぎり大きな温度勾配である。lO℃/
cm以下の温度勾配では、どの酸化物超電導体の系でも
、結晶粒が配向した柱状晶が生成せず、デンドライトや
一般的な等軸晶になってしまう。たたし、好ましい温度
勾配の範囲で一方向凝固させればかならず柱状晶が現れ
るというわけではなく、どのような組織かできるかは、
上記(I)式からも明らかなように、あくまでもGL/
Hの比に依存する。
一方、引き出し速度Rは遅いほど望ましいが、実用的な
面で、ある程度の長さの超電導体を作製することを考慮
すると、1〜100+n+s/時間が適当な引き出(7
速度となる。引き出し速度Rが1m11/時間未満ては
、適当な長さをもつ超電導体を得るのに長時間を要し、
100mm/時間を超えると、結晶粒を配向させるのに
必要な温度勾配が実現不可能なほど大きい値になる。
引き出し速度Rも、温度勾配の値と同様にG。
/Rの比によって、その取り得る値の範囲が変化するこ
とは考慮されれなくてはならない。
上記温度勾配GLと引き出し速度Rとをどのように選択
するかは、各県によって異なるが、これら両者の比GL
/Hの値をおおよそ 100(℃・時間/cm2)以上
とすることが好ましい。
たとえばY系酸化物超電導体は状態図によると、YBa
  Cu  O相と液相とが平衡する部分の液2  3
  7+δ 相線と固相線の最大の温度差ΔTは100℃程度である
。このとき、GL/Rの値が3000(℃・時間/cm
2)以上であることが必要である。これは、GLおよび
Rに対して非常にきびしい値を要求していることになる
。よって、液相の組成が凝固と共に変化するブリッジマ
ン法などでは、組成的適冷が強く起こり、柱状晶を生成
させることはほとんどできない。しかし、凝固により失
われる成分を補給していく方法、たとえば帯溶融法では
ΔTをより小さくとれるので、もつと小さなGL/Rの
値(300程度)でも配向させることが可能である。
したがって、Y系酸化物超電導体としては、温度勾配G
Lが50℃/口以上であり、かつ高温領域から低温領域
への引き出し速度Rが1〜10011m/時間であるこ
とが望ましい。
また、TI系酸化物超電導体では、T1原子の層が1層
であるか2層であるかに拘らず、T1原子が蒸発によっ
て失われやすいので長時間の熱処理は避けることが好ま
しい。よって、引き出し速度Rをできるたけ大きく設定
することが望ましい。T1系はY系よりも配向しやすい
ため、ブリッジマン法でもG t、 / Rの値旧00
0程度、帯溶融法では100程度で充分である。したが
って、TI系酸化物超電導体では、温度勾配GLが50
℃/cm以上、かつ高温領域から低温領域への引き出し
速度Rが5〜100mm/時間の範囲とすることが好ま
しい。
Bi系酸化物超電導体は、やはりTI系と同様に配向し
やすいので、ブリッジマン法ではGL/Rの値は100
0程度、帯溶融法でも 100程度で充分である。また
、TI系のように揮発しやすい元素を含まないため、熱
処理時間をある程度長く設定することができる。したが
って、このBi系酸化物超電導体では、温度勾配GLが
10℃/偏以上、かつ高側から低温側の領域への引き出
し速度Rが1〜100mm/時間の範囲に設定すること
が好ましい。ただし、Bi系で高T 相を生成させるた
めにpbによる置換を行う際には、T1と同様にpb原
子の蒸発を最少限に押さえるために、熱処理時間をでき
るだけ短く設定することが好ましい。
上記第1の工程と第2の工程を経ることによって、酸化
物超電導体の結晶粒を一方向に配向させた組織を得るこ
とかできる。このような微細組織を形成することにより
、高臨界電流密度が期待できることは前に述べた通りだ
が、場合によっては、上記第2の工程に引き続いて10
〜200時間のアニール熱処理を行うことが、臨界電流
密度を含めた超電導特性の向上をもたらすことがある。
すべての系について考えると、凝固したままの組織は、
必ずしも超電導相であるとはかぎらず、アニール熱処理
によりはじめて超電導相が生成する系もある。たとえば
pbを添加したBi系の酸化物超電導体は、凝固させた
状態ではpbを含んだ低T 相と(Ca、Sr) 2 
Cu03とからなり、アニール熱処理によりはじめて高
T 相が生成する。
一般に熱処理の時間としては、10時間未満では時間が
短すぎて超電導相の生成が十分ではなく、一方、200
時間を超えて熱処理を行っても、それ以上の超電導特性
の改善は期待できない。
熱処理の温度に関しては、各酸化物超電導体が最も安定
に存在し得る温度領域を状態図より求めて設定すること
が好ましい。Bi系酸化物超電導体に系を限定すると、
第9図に示すように、800℃〜880℃の範囲が適当
な熱処理温度範囲となる。
また、pb置換を行ったBi系では、第10図に示すよ
うに、高T 相が安定な830℃〜860℃の範囲がよ
い。また、一般に熱処理の際の雰囲気中の酸素分圧も、
どのような相が生成するかに大きく影響する。バルク材
の熱処理では、大気中の酸素分圧より低い範囲にあるこ
とが好ましく、より好ましくは5〜10%がよい。
また、上記熱処理後は、炉内から大気中に取り出して5
0℃/分以上の冷却速度で急冷することが好ましく、こ
れにより徐冷したものに比べて超電導特性が向上する。
これは急冷によって、徐冷時に起こる結晶粒界での相変
化を防ぐとともに、結晶粒内部にマイクロクラックなど
の微細な欠陥を導入することにより、結晶粒界および結
晶粒内の臨界電流密度が向上するものと考えられる。ま
た、特にBi系では、急冷によって低T 相の臨界温度
が8OK程度から90に程度まで向上することが報告さ
れており、このような効果も期待できる。
本発明の酸化物超電導体製造方法において、バルク材の
場合に一方向凝固によって生成する柱状晶組織は、結晶
のある特定の面が優先的に大きく成長したものである。
引き出し速度、すなわち凝固速度が非常におそい場合は
、ブリッジマン法やカピッツア法にみられるように単結
晶が得られる。
一方、凝固速度がもう少し速い場合はセル状の結晶成長
がおこり、個々の結晶間に低融点成分や不純物が存在す
る柱状晶組織が得られる。本発明においては、用途に応
じて単結晶や柱状晶を形成することができる。それぞれ
の応用用途によって、均一性の高い単結晶が好ましいこ
ともあれば、長尺化が可能な柱状晶が好ましいこともあ
るためである。
また、線材やテープ材の場合は、コアを部分溶融の状態
から凝固させるので、生成する組織は柱状晶ではないが
、結晶粒の向きがそろう点、結晶粒どうしが強固に結合
するという点で、臨界電流密度の向上が図れる。
(作 用) 本発明においては、酸化物超電導体の溶融体に対17て
温度勾配中で一方向の引き出し凝固を施しているため、
引き出17方向に結晶方位を配向さぜつつ結晶粒を析出
させることができ、結晶粒の結晶方位を配向させたバル
ク体や線材を得ることができる。このように1.て得ら
れたバルク状酸化物超電導体や酸化物超電導体線材など
は、結晶粒の向きが配向しているのみならず、粒界が少
なく結晶粒どうしが強固に結合しているため、従来の材
料に比べて高い臨界電流密度、特に磁界中で高い臨界電
流密度を発揮する。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 第1図は、この実施例で用いた一方向凝固を可能にした
熱処理装置である。
同図において、1は石英などからなる炉心管1aの外周
にヒーター1bを配設した熱処理炉であり、高温たとス
ば1000℃程度に保持されている。
この熱処理炉1の一端部側には、大きな温度勾配を定n
的に発生させるよう、部分冷却器2が挿入されている。
この部分冷却器2は、炉心管1の内周面を覆うよう設け
られた熱伝導率の低い断熱材2aと、ヒーター1bの設
置位置側の高温領域Aと部分冷却器2内の低温領域Bと
の間に設けられた同様な断熱材からなる仕切り板2bと
、内部水冷用の冷却ジャゲット2cとから構成されてお
り、この部分冷却器2によって低温領域B内を所定の温
度に冷却することにより、高温領域Aと低温領域Bとの
間、すなわち仕切り板2b付近に所定の温度勾配が形成
される。この温度勾配は、仕切り板2bの厚さや冷却ジ
ャケット2cへの冷却水流量を調節することにより、変
化させることが可能とされている。
そして、第2図に示すように、引き出し棒3が設けられ
た試料台4内に、溶融凝固を行う酸化物超電導体試料5
を収容した試料皿6を配置し、酸化物超電導体試料5を
高温領域A内で溶融した後に、部分冷却器2側に所定の
速度で引き出すことにより、高温領域Aと低温領域Bと
の間の温度勾配内で酸化物超電導体試料5に対して一方
向凝固が施される。
第1図に示した熱処理装置を用いて、一方向凝固によっ
て結晶粒を配向させたBi系酸化物超電導体のバルク体
を作製した。
まず、溶融凝固させる原料と(7て、B1−8r−Ca
Cu−0系酸化物超電導体の仮焼粉を調製した。仮焼粉
の出発原料は、Bi2O3粉末、5rCO3粉末、Ca
CO3粉末およびCuO粉末を、陽イオンの比が2,2
:2:1:2.1となるように混合したものを使用した
上記出発原料の混合比は、Bi系酸化物超電導体の低T
c相の陽イオン比である2二2:l:2よりも、Biお
よびCuを過剰と(7ているが、これは溶融体から晶出
する初晶が低T 相そのものとなるように調整したもの
である。
なお、DTA分析によると、上記仮焼粉は850℃付近
で、試料の一部が溶融した部分溶融状態になり、さらに
890℃以上で完全な溶融状態となる。
次に、上記仮焼粉0,2gを白金の試料皿6に入れて、
第1図に示した熱処理装置内に配置した。
そして、1000℃で1時間保持し、上記Bi系酸化物
超電導体の仮焼粉を十分溶融させてから、試料台4を低
温領域B側に引き出して、一方向凝固させた。この際の
温度勾配と引き出し速度を種々に変化させ、それぞれに
ついて一方向凝固させたBi系酸化物超電導体のバルク
体を得た。
この後、各バルク体を840℃の一定温度に均一に保た
れた熱処理炉の中へ再度入れて、48時間の条件でアニ
ール熱処理を施した。
このようにして得られたBi系酸化物超電導体のバルク
体の微細組織が温度勾配と引き出し速度によりどのよう
に変化するかを走査型電子顕微鏡(5EN)により調べ
た。また、各バルク体について、4端子法により液体窒
素中(774K)、零磁界において臨界電流測定を行い
、臨界電流密度を求めた。
これらの結果を第2表に示す。
なお、この実施例では、試料皿は白金としたが、大きな
温度勾配を得るためには、試料皿も熱伝導率の低いもの
の方が好ましい。したがって、試料皿としてマグネシア
(Mg0)、アルミナ(Al103 )などのセラミッ
クスを用いることもできる。
(以下余白) 第2表から明らかなように、温度勾配と引きだし速度に
よって生成する組織か異なり、それにしたがって臨界電
流密度の値も変化することが分る。
柱状晶組織となる試料のうちで最もよい臨界電流値(I
  )として29Aを得た。これより、このバルク材の
J を計算によって求めると、290OA/cdとなり
、機械的な方法で結晶粒を配向させた場合に比べてほぼ
 2倍のJ を得た。
また、上記実施例によるBi系酸化物超電導体のバルク
体を磁界中に配置し、印加する磁界を変化させながらI
 を測定し、J の磁界変化を求めCC た。その結果を機械的な方法によって結晶粒を配向させ
たBi系酸化物超電導体の試料のJ と比較して第3図
に示す。同図から明らかなように、この実施例によるバ
ルク体は、磁界に対するJ の減衰が小さくなっている
ことが分る。
実施例2.3 第1図に示した熱処理装置を用い、部分溶融体を温度勾
配の下で一方向に完全に凝固させたBi系酸化物超電導
体の銀シーステープ材を作製した。
まず仮焼粉として、実施例1と同様の方法で作製りまた
B1−8r−Ca−Cu−0系酸化物超電導体の低′r
c相粉と、高T 相を生成させるためにBjの30%を
pbで置換したB1−Pb−8r−Ca−Cu−0系の
酸化物超電導体粉末とを用意した。
次に、これら仮焼粉を10gずつ外径8mm、内径51
■の銀チューブにそれぞれ充填し、ドローイングおよび
ローリング加工を施して、幅5關、厚さ0.2關の銀シ
ーステープ材をそれぞれ作製した。
得られた線材のうち、それぞれ半分は、銀シースが溶融
せずに部分溶融がおこる温度(約900℃)まで第1図
に示した熱処理装置の高温領域A内で昇温lまた後、1
50℃/c+nの温度勾配の下で引き出しを行った。な
お、この温度勾配の値は、試料の雰囲気のものであり、
試料自身の実際の温度勾配はその熱伝導率が大きいため
、この値より小さいと思われる。また、引き出し速度は
10關/時間に設定した。
引き出しの後、低T 相の線材は840℃で、また高T
 相の線材は850℃で、それぞれ48時間の条件でア
ニール熱処理を行った。
なお、各銀シーステープの他方の半分は、比較試料とし
て、伸線加工後それぞれ840℃、850℃で48時間
アニール熱処理のみをおこなった。
これらの銀シーステープ線材について、77.3K 。
零磁界および磁界中におけるI を通常の4端子法で測
定した。
それぞれの系の銀シーステープについて、上記工 の測
定結果からJ を求め、その結果を第4C 図に示す。
第4図から明らかなように、一方向凝固を行った実施例
によるテープ材は、6系ともにJ。の初期値がアニール
のみとした比較試料に比べて高く、また磁界中でのJ 
の減衰も小さいことが分る。
また、それぞれのテープ材の銀シースを剥がして内部の
組織を観察したところ、溶融引き出しを行った実施例に
よるテープ材は、アニールのみとした比較試料に比べて
結晶粒が強固に結合していることが判明した。
また、上記pbを添加したBi系酸化物超電導体の仮焼
粉にさらに銀を添加し、上記実施例と同様に一方向凝固
を行って銀シーステープを作製した。
銀の添加量とテープ材の77.3K 、零磁界中でのJ
 との関係を第3表に示す。
第  3  表 第  4 表 第  5 表 第3表から、銀の添加量が10重量%まではJeの向上
に寄与すること分る。
さらに、上記pbを添加したB1系酸化物超電導体の仮
焼粉を使用した際のアニール熱処理(845℃X50時
間)における雰囲気の02およびPbO分圧を変化させ
、これらとT の値および高T。相の体積分率との関係
を第4表および第5表に示す。
なお、表中のP  は845℃における飽和蒸気bO 圧を100とした際の相対値で示す。
これらの表からPbOの分圧は飽和分圧に近付くほど、
また02分圧は大気圧の5〜10%の時に最も高T 相
の生成率が高く、したがってT。も高くなることか分る
実施例3 実施例1で使用したBi系酸化物超電導体の仮焼粉の陽
イオンの組成比を2:2:1:2に変更した仮焼粉を用
い、実施例1と同様にしてBi系酸化物超電導体の低T
 相のバルク体を作製した。なお、方向凝固時の温度勾
配は100℃/cIT11引きだし速度は51II+1
/時間とした。
凝固させたままの状態で、J は100OA/c−まで
向上した。また、単にアニールのみをしたものよりは、
アニール後急冷した試料の方がJ が高くなった。なお
、第5図にアニール後急冷した試料および単にアニール
のみを施した試料のアニール時間とJ との関係を示す
実施例4 実施例1と同様の組成の旧−3r−Ca−Cu−0系酸
化物超電導体(低T 相)の原料粉を920℃で溶融し
て浴をつくり、直径0.51の白金および銀の線状基材
をそれぞれ浸漬し、表面にB1系酸化物超電導体をコー
ティングした。
これら表面コーテイング材を、第1図に示した熱処理装
置において900℃で表面が部分溶融した状態にした後
、100℃/■の温度勾配の下で1017時間の速度で
引き出しを行った。
得られた各試料を引き続き 840℃でアニールし、単
にアニールのみを行った試料とのJ。を比較した。その
結果を第6図に示す。
同図に見られるように、Joの値そのものはあまり大き
くないが、磁界に対する特性はかなり改善されているこ
とが分る。
実施例5 内径5!IIIのSOSパイプをコイル状に巻き、95
0℃まで加熱した。次に、実施例1で使用したB1−8
r−Ca−Cu−0系酸化物超電導体(低T。相)の原
料粉を950℃まで加熱して完全に溶融させ、これを上
記加熱された状態のコイル内部に空隙ができないように
注入した。
この後、この溶融体が充填されたコイルの両端を封止し
、第6図に示すように、炉内をコイル11を回転させな
がら高温領域Aから低温領域Bへと引き出した。なお、
低温領域B側にはスパイラル型の部分冷却器12が設置
されており、この部分冷却器12内を通過させることに
より、AB界面で円周方向に一方向凝固を行わせるよう
な構造となっている。また、その際の温度勾配は100
℃/c[nで、引き出し速度は10mm/時間とした。
このようにして得られたキャストコイルは、コイルの接
線方向に結晶粒が強固に結合しており、大きな応力に耐
えうるちのである。また、77.3K、OTにおけるJ
 は、約1000A/c−と良好な値を示した。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、酸化物超電導体の
結晶粒を破砕することなく、配向性のある組織を得るこ
とができる。これによって、酸化物超電導体のバルク材
や線材などのJ の向上、特に応用上重要な磁界中での
J を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で使用した熱処理装置の構成
を示す図、第2図はその一部を拡大して示す図、第3図
は本発明の一実施例で作製した酸化物超電導体と機械的
に配向させた酸化物超電導体との臨界電流密度の磁界依
存性を示すグラフ、第4図は本発明の一実施例で作製し
た銀シーステープのと臨界電流密度の磁界依存性を従来
例と比較して示すグラフ、第5図はアニール熱処理後に
急冷を施した試料とアニールのみとした試料の臨界電流
密度を示すグラフ、第6図は本発明の一実施例で作製し
たテープ材のと臨界電流密度の磁界依存性を従来例と比
較して示すグラフ、第7図は本発明をコイル作製に適用
した際の熱処理装置の要部を示す図、第8図は旧糸酸化
物超電導体のpb置換量による臨界温度の変化を示す図
、第9図はB1系酸化物超電導体の相状態図、第10図
はPb30wt%添加Bi系酸化物超電導体の相状態図
である。 1・・・・・・熱処理炉、1a・・・・・・炉心管、1
b・・・・・・ヒ−夕−2・・・・・・部分冷却器、2
a・・・・・・断熱材、2b・・・・・・仕切り板、2
C・・・・・・冷却シャケ・ソト、3・・・・・・引き
出17棒、4・・・・・・試料台、5・・・・・・酸化
物超電導体試料、6・・・・・・試料皿。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化物超電導体もしくはその構成元素を含む物質
    の少なくとも一部を溶融させる第1の工程と、 前記第1の工程で得た溶融体を、温度勾配が存在する領
    域において高温領域から低温領域へ一方向に引き出し、
    一方向凝固させる第2の工程と有することを特徴とする
    酸化物超電導体の製造方法。
  2. (2)請求項1記載の酸化物超電導体の製造方法におい
    て、 前記第2の工程における温度勾配G_Lが10℃/cm
    以上であり、かつ高温領域から低温領域への引き出し速
    度Rが1〜100mm/時間であり、これら両者の比G
    _L/Rの値が100(℃・時間/cm^2)以上ある
    ことを特徴とする酸化物超電導体の製造方法。
  3. (3)請求項1または請求項2記載の酸化物超電導体の
    製造方法において、 前記第2の工程の後、目的とする酸化物超電導体が安定
    に存在しうる温度領域において10〜200時間のアニ
    ール熱処理を行うことを特徴とする酸化物超電導体の製
    造方法。
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