JPH032902B2 - - Google Patents
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- JPH032902B2 JPH032902B2 JP57010219A JP1021982A JPH032902B2 JP H032902 B2 JPH032902 B2 JP H032902B2 JP 57010219 A JP57010219 A JP 57010219A JP 1021982 A JP1021982 A JP 1021982A JP H032902 B2 JPH032902 B2 JP H032902B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は、高温時耐ブロツキング・テスト、実
地の長期耐ブロツキング・テストなどの結果に示
される優れた耐ブロツキング特性;高温時耐汚染
性テスト、実地の長期耐汚染性テストなどの結果
に示される優れた耐汚染特性;実地の長期耐褐色
斑発生テスト、実地の長期耐熱耐寒性テストなど
の結果に示される優れた長期耐候特性;実地の展
張適性テストの結果に示される優れた展張適性特
性;持続耐熱成形性テスト、成形用ロールからの
剥離性ならびに透明性テストなどの結果に示され
る優れたフイルム成形適性特性;等の優れた諸特
性をバランスよく有する点で卓越した長期継続使
用適性を有し、更に、改善された可塑化効率、紫
外線吸収剤ブリード・アウト防止性、吹出し白化
防止性などの性質も兼備し得るユニークな農業用
塩化ビニル系樹脂フイルムに関する。 更に詳しくは、本発明は、塩化ビニル系樹脂フ
イルム中に、該塩化ビニル系樹脂100重量部当り、 (A) フタル酸ジノニルエステル 10〜60重量部 (B) トリクレジルホスフエート 3〜7重量部 (C) エポキシ化可塑剤 3〜7重量部 の三成分系複合可塑剤を含有することを特徴とす
る農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに関する。 従来、農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、そ
のフイルム成形適性や耐寒適性の向上目的を含め
て、比較的多量に可塑剤が配合された軟質乃至超
軟質塩化ビニル系樹脂フイルムの形態で多用され
るのが普通である。一方、可塑剤量の増大は、可
塑剤の種類によつて差異はあるにせよ、耐ブロツ
キング特性、耐汚染特性、展張適性特性、などの
悪化を伴う傾向が回避し難いトラブルがあり、更
に、吹出し白化現象の発生、紫外線吸収剤ブリ
ド・アウト現象の発生を生し易い難点もあること
は、よく知られている。 従来、上述のような比較的多量の可塑剤の使用
による両立し難い諸性質を兼備した農業用塩化ビ
ニル系樹脂フイルムを提供しようとする数多くの
試みがなされてきたが、必ずしも満足し得る農業
用塩化ビニル系樹脂フイルムは提供できないのが
実情である。 本発明者等は、このような従来兼備させ難かつ
た諸性質を兼備した農業用塩化ビニル系樹脂フイ
ルムを提供すべく研究を行つてきた。 その結果、複数種のタイプを異にする特定の可
塑剤の特定範囲量割合の組み合わせからなる複合
可塑剤、とくに、塩化ビニル系樹脂100重量部当
り、(A)フタル酸ジノニルエステル10〜60重量部、
(B)トリクレジルホスフエート3〜7重量部及び(C)
エポキシ化可塑剤3〜7重量部の少なくとも三種
のタイプを異にする公知可塑剤を組み合わせた三
成分系複合可塑剤の使用が、農業用用途における
塩化ビニル系樹脂フイルムに切望されている上述
の両立し難い諸性質を兼備したユニークな農業用
塩化ビニル系樹脂フイルムの提供を可能とするこ
とを発見した。 本発明者等の研究によれば、上記三成分系複合
可塑剤の使用によつて、優れた耐ブロツキング特
性、耐汚染特性、長期耐候特性、展張適性特性、
フイルム成形適性特性などの優れた諸性質をバラ
ンスよく兼備する点で卓越した長期継続使用適性
を有し、さらには、改善された可塑化効率、紫外
線吸収剤ブリード・アウト防止性、吹出し白化防
止性などの性質も兼備した農業用塩化ビニル系樹
脂フイルムが提供できることがわかつた。 更に又、展張中に着塵し光の透過性が低下する
難点や可塑剤その他の添加剤のブリード・アウ
ト、流亡などによりフイルムの長期耐候性が悪化
するトラブルを防止するために、フイルム表面に
例えばアクリル系樹脂などをコートする手段が知
られているが、本発明の三成分系複合可塑剤を含
有する農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに於て
は、このような付加的なコートを行う工業的不利
益を伴うことなしに、着塵し難いフイルムを提供
することも可能となることがわかつた。 塩化ビニル系樹脂中に通常配合される可塑剤以
外の他の多くの添加剤類、たとえば、安定剤、安
定助剤、滑剤、界面活性剤、抗酸化剤、帯電防止
剤、着色剤、紫外線吸収剤、防カビ剤、防藻剤な
どの共存下に、上記三成分系複合可塑剤が存在す
る塩化ビニル系樹脂多成分系組成物に於けるこれ
ら三成分相互間及びこれらと他の添加剤間の相互
作用もしくは影響については不明であつて、上記
ユニークな特性を発揮できる作用機構については
未知である。しかしながら、後に実施例と共に比
較例をあげて実験的に示すように、上記三成分系
複合可塑剤の組み合わせ成分中のいづれか一種を
省略したり、これら成分の量範囲を逸脱したりす
ると上記両立し難い性質をバランスよく兼備する
特性が達成し難くなる事実からみて、本発明者等
は、上記塩化ビニル系樹脂多成分系組成物に於
て、これら三成分は相互に影響し合つて協同的に
作用し、上記のユニークな特性の発揮に関与する
ものと推測している。勿論、本発明はこのような
推測によつて、何等、制約されるものではない。 従つて、本発明の目的は、改善された農業用塩
化ビニル系樹脂フイルムを提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明で用いる塩化ビニル系樹脂としては、ポ
リ塩化ビニル樹脂のほかに、塩化ビニルを主成
分、好ましくは約90重量%以上の塩化ビニル含量
を有する共重合体、更には、これらポリ塩化ビニ
ルもしくは塩化ビニル共重合体と塩素化オレフイ
ン系樹脂の如き塩素含有重合体もしくは共重合体
とのブレンド物が例示できる。塩化ビニルとの共
単量体の例としては、たとえば酢酸ビニル、エチ
レン、プロピレン、アルキルビニルエーテル、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リロニトリルなどの如き共単量体を挙げることが
できる。これらは複数種利用することができる。
又、上記ブレンド物の形成に用いる塩素含有重合
体もしくは共重合体の例としては、たとえば、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素
化ポリブテン、塩素化エチレン・プロピレン共重
合体、塩素化ポリイソプレンなどを例示すること
ができる。これらも一種に限らず、複数種併用す
ることができる。 本発明に於ては、上述の如き塩化ビニル系樹脂
100重量部当り、下記(A)〜(C)の三成分系複合可塑
剤を含有する。 (A) フタル酸ジノニルエステル10〜60重量部、よ
り好ましくは約20〜60重量部、更に好ましくは
約30〜約50重量部。 (B) トリクレジルホスフエート 3〜7重量部、
好ましくは約4〜約6重量部。 (C) エポキシ化可塑剤 3〜7重量部、好ましく
は約4〜約6重量部、 上記(A)フタル酸ジノニルエステルの平均分岐度
は適宜に選択できるが、平均分岐度約2以下のフ
タル酸ジノニルエステルの利用が好ましい。 フタル酸ジノニルエステルの構成成分アルコー
ルであるノニルアルコールの分岐度は、該アルコ
ールの種類によつて異なり、n−ノニルアルコー
ルの場合には分岐度0、モノメチルオクチルアル
コールの場合には分岐度1、ジメチルヘプチルア
ルコールの場合には分岐度2、トリメチルヘキシ
ルアルコールの場合には分岐度3の如き分岐度を
例示できる。本発明において、フタル酸ジノニル
エステルの平均分岐度とは、該フタル酸ジノニル
エステルの構成成分アルコールがn−ノニルアル
コール以外の上記例示の如きアルコールの一種も
しくはそれ以上を含む混合アルコール成分である
場合の平均の分岐度を示し、各アルコールの分岐
度に、該各アルコールの重合分率を乗じて得られ
る価の総和をアルコールの種類の数で除した平均
値で表わされる。 上記(A)フタル酸ジノニルエステルの平均分岐度
が約2以下のものを利用するのが特に好ましく、
約2を超えて過大なものを利用すると、前記諸特
性をバランスよく賦与する利点に好ましくない影
響を与え、例えば、可塑化効率、耐寒性などに悪
化を与える傾向があるので、約2以下のものをえ
らぶことが、好ましい。 上記(A)フタル酸ジノニルエステルの使用量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10〜60重量
部、好ましくは約20〜60重量部、一層好ましくは
約30〜約50重量部である。その使用量が、上記範
囲を離れて少なすぎると、前記優れた諸特性をバ
ランスよく兼備させることが困難であつて、たと
えば耐ブロツキング特性、耐汚染特性などに無視
できない低下を生ずる。又、上記範囲を離れて過
剰量すぎると、前記諸特性をバランスよく賦与す
ることができず、たとえば、耐ブロツキング特
性、耐汚染特性、フイルム成形適性特性などに悪
化を生ずるので、上記量範囲に於て、適宜に選択
すべきである。 更に、本発明においては、上記(A)のほかに(B)ト
リクレジルホスフエートを、塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して3〜7重量部、好ましくは約
4〜約6重量部を含有すると共に、(C)エポキシ化
可塑剤を、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
3〜7重量部好ましくは約4〜約6重量部を含有
する。 該(B)トリクレジルホスフエートの使用量が、上
記範囲を離れて過少量となると、長期耐候特性が
著るしく悪化して、本発明の改善目的が失われ
る。又、上記範囲を離れて過剰量となると、耐ブ
ロツキング特性、耐寒性、フイルム成形適性特性
などが悪化するので、該(B)トリクレジルホスフエ
ートは、上記量範囲において適宜に選択される。 更に、該(C)エポキシ化可塑剤の使用量が、上記
範囲を離れて過少量となると、長期耐候特性、フ
イルム成形適性特性などが悪化し、又、上記範囲
を離れて過剰量となると、耐ブロツキング特性、
耐汚染特性、耐寒性、フイルム成形適性特性など
が低下するので、該エポキシ化可塑剤は、上記量
範囲において適宜に選択される。 本発明に於て、上記(A),(B)及び(C)の三成分系複
合可塑剤は、塩化ビニル系樹脂100重量部当り40
〜70重量部の量範囲で用いるのが好ましい。すな
わち、塩化ビニル系樹脂100重量部当り、前述の
各(A),(B)及び(C)可塑剤の量範囲を充足する必須条
件に加えて、これら(A),(B)及び(C)可塑剤の合計部
が該塩化ビニル系樹脂100重量部当り40〜70重量
部となる条件をも満足することが、前記耐ブロツ
キング特性、耐汚染特性、長期耐候特性、展張適
性特性、フイルム成形適性特性等の優れた諸特性
をバランスよく有する点で卓越した長期継続使用
適性を有し、更に可塑化効率、紫外線吸収剤ブリ
ード・アウト防止性、吹出し白化防止性などの性
質も兼備したユニークな農業用塩化ビニル系樹脂
フイルムを提供するのに好ましい結果を与える。 本発明で用いる農業用塩化ビニル系樹脂フイル
ム用の三成分系複合可塑剤は、更に、該(A):(B)の
重量比が1:1/5〜1/10で、該(A):(C)の重量比が
1:1/5〜1/10の重量比を満足することが一層好
ましい。 本発明で利用する前記(C)エポキシ化可塑剤とし
ては、天然源油脂類や脂肪酸エステル類の如き不
飽和脂肪酸化合物類の二重結合とエポキシ化した
エポキシ化可塑剤及び液状エポキシ樹脂類からな
るエポキシ化可塑剤をあげることができ、これら
は併用することもできる。前者のタイプのエポキ
シ化可塑剤の具体例としては、たとえば、エポキ
シ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化ヒ
マシ油、エポキシ化亜麻仁油脂肪酸ブチル、オク
チルエポキシステアレート、エポキシブチルステ
アレート、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2
−エチルヘキシル、エポキシヘキサヒドロフタル
酸ジイソデシル、エポキシトリグリセライド、エ
ポキシ化オレイン酸オクチルエステル、エポキシ
化オレイン酸デシルエステル、エポキシジイソオ
クチルテトラヒドロフタレート等を例示すること
ができる。又、後者のタイプのエポキシ化可塑剤
としては、たとえばエピクロルヒドリンの如きエ
ピハロヒドリン類とビスフエノールAの如きビス
フエノール類及び/又は多価アルコール類との低
分子量反応生成物樹脂を例示でき、これらの中で
も室温で液状の低分子量エポキシ樹脂類が好まし
く利用できる。これら前者のタイプのエポキシ化
可塑剤も後者のタイプのエポキシ化可塑剤も、
夫々、複数種併用して差支えないし、上述のよう
に、前者と後者のタイプのエポキシ化可塑剤を併
用することもできる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに於
ては、上記のような各特定量範囲の少なくとも
(A),(B)及び(C)の三成分を含む三成分系複合可塑剤
を含有する。この(A),(B)及び(C)の各可塑剤成分
が、たとえば、安定剤、安定助剤、滑剤、界面活
性剤、抗酸化剤、帯電防止剤、着色剤、紫外線吸
収剤、防カビ剤、防藻剤などの如き農業用塩化ビ
ニル系樹脂フイルム形成用塩化ビニル系樹脂に、
配合できる他の添加剤類との共存条件下に、塩化
ビニル系樹脂中で如何なる相互作用を生じて、耐
ブロツキング特性、耐汚染特性、長期耐候特性、
フイルム成形適性特性などの優れた諸特性をバラ
ンスよく有し、更には、改善された可塑化効率、
紫外線吸収剤ブリード・アウト防止性、吹出し白
化防止性などをも兼備し得るユニークな農業用塩
化ビニル系樹脂フイルムの提供を可能とするかの
機構については不明であるが、後に、実施例と共
に比較例を挙げて示すように、上記(A)フタル酸ジ
ノニルエステル、(B)トリクレジルホスフエート及
び(C)エポキシ化可塑剤のいづれか一種を省略した
り、これら各成分の使用量が前記量範囲を実質的
に逸脱したりすると、上記の如き優れた諸特性を
バランスよく保有することが困難となる事実から
みて、これら三成分系複合可塑剤構成成分A,B
及びCは、互いに作用し合つてもしくは影響し合
つて、本発明フイルムのユニークな特性賦与に関
与しているものと推測される。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、
前記三成分系複合可塑剤のほかに、本発明フイル
ムの改善効果に無視し得ない悪影響を及ぼさない
量、たとえば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り、
約30重量部以下の他の可塑剤を含有することがで
きる。このような他の可塑剤の例としては、ジオ
クチルフタレート、ジオクチルアジペート、フタ
ル酸ジブチル、ジノニルアジペートなどを例示す
ることができる。これらは単独でも複数種でも利
用することができる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムはま
た、例えば、界面活性剤(防曇剤)、帯電防止剤、
滑剤、安定剤、酸化防止剤、安定化助剤、着色
剤、紫外線吸収剤、防カビ剤、防藻剤、などを含
有することができる。 このような界面活性剤(防曇剤)の例として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール脂
肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸・二
塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸・二塩基酸
エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル及びこ
れ等とアルキレンオキサイド、例えばエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等と縮合させて得られる化合物などを挙げ
ることができる。このような防曇剤の中でも、
C12〜C22、より好ましくはC16〜C22、の脂肪酸の
エステル、及びその二塩基酸エステルが好まし
い。これら界面活性剤は単独もしくは任意の組合
せで利用することができる。このような界面活性
剤の具体例としては、ソルビタン・パルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ポリオキシエチレ
ン(3モル)ソルビタンステアレート、ポリオキ
シプロピレン(2モル)ソルビタンパルミテー
ト、ソルビトール・ステアレート、ポリオキシ
(3モル)ソルビトールステアレート、ジグリセ
リンパルミテート、ジグリセリンステアレート、
オキシプロピレン(1モル)ステアレート、グリ
セリンステアレート、ポリオキシエチレン(2モ
ル)グリセリン・パルミテート、オキシプロピレ
ン(1モル)ソルビタン・ステアレート・アジペ
ート、ポリオキシプロピレン(3モル)ポリオキ
シエチレン(5モル)ソルビトール・ステアレー
ト・アジペート、ポリオキシプロピレン(2モ
ル)ジグリセリン・パルミテート・セバケート、
ポリオキシプロピレン(3モル)ソルビトール・
パルミテート・アジペート等を挙げることができ
る。 上述の如き界面活性剤の使用量は適宜に選択で
き、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約
1〜約2重量部の如き使用量を、好ましく例示で
きる。 又更に、上記帯電防止剤の例としては、たとえ
ばポリオキシエチレン・アルキルアミン、ポリグ
リコール・エーテル、p−スチレンスルホン酸ナ
トリウム等の如き帯電防止剤を例示することがで
きる。このような帯電防止剤の使用量は適宜に選
択できるが、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量
部当り約0.1〜約2重量部の使用量を、例示する
ことができる。 また、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイル
ムは、例えばポリエチレンワツクス、流動パラフ
インの如きワツクス類;例えばステアリン酸、オ
レイン酸、パルミチン酸の如き脂肪酸類;例えば
ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミ
チン酸アミドの如き脂肪酸アミド類;例えばブチ
ルステアレート、メチルヒドロキシステアレート
の如き脂肪酸エステル類の如き滑剤類を含有する
ことができる。 このような滑剤の使用量も適宜に選択できる
が、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約
0.1〜約1重量部程度の使用量を例示することが
できる。 更に、安定剤の例としては、例えばジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫マレエートエステル、
ジオクチル錫メルカプチドの如き有機錫系安定剤
類;例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ドミウム、ラウリン酸カルシウム、リシノール酸
バリウム、オレイン酸カルシウム、オクトイン酸
亜鉛の如き金属石けん系安定剤類等の安定剤類を
例示することができる。 このような安定剤の使用量も適宜に選択できる
が、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約
0.1〜約4.0重量部の如き使用量を例示することが
できる。 又、酸化防止剤の例としては、例えば2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフエノール、2,
2′−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチル
フエノール)、ジラウリルチオジプロピオネート
の如き酸化防止剤を例示できる。このような酸化
防止剤の使用量も適宜に選択できるが、例えば、
塩化ビニル系樹脂100重量部当り約0.1〜約1.0重
量部の使用量を例示することができる。 更に、安定化助剤の例としては、例えばトリフ
エニルフオスフアイト、ジオクチルフオスフアイ
ト、トリス(フエニルフエニル)フオスフアイ
ト、トリラウリルトリチオフオスフアイトなどを
例示できる。その使用量は適宜に選択でき、例え
ば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約0.1〜約
2.0重量部の如き使用量を例示することができる。 更に又、着色剤の例としては、例えばフタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザ
イエロー、アリザリンレーキ、酸化チタン、亜鉛
華、パーマネントレツド、カーボンブラツク、キ
ナクリドンなどを例示できる。その使用量は適宜
に選択でき、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量
部当り約0.001〜約5.0重量部の如き使用量を例示
することができる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、
更に紫外線吸収剤を含有することができる。その
好ましい態様の1つとして380nm以下の近紫外部
を含む紫外線の透過を防止しうる紫外線吸収剤を
挙げることができる。このような紫外線吸収剤の
例としては、例えば2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−tert−ブチルフエニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert
−ブチル−5′−メチルフエニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−
tert−アミル−5′−イソブチルフエニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ
−3′−イソブチル−5′−メチルフエニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−イソブチル−5′−プロピルフエニル)−
5−クロロベンゾトリアゾールの如き2′−ヒドロ
キシフエニル−5−クロロベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤類;例えば2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−tert−ブチルフエニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロ
キシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フエニル〕ベンゾトリアゾールの如き2′−ヒ
ドロキシフエニルベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤類;例えば2,2′−ジヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−
4,4′−ジメトキシベンゾフエノン、2,2′,
4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノンの如き
2,2′−ジヒドロキシベンゾフエノン系紫外線吸
収剤類;例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエ
ノンの如き2−ヒドロキシベンゾフエノン系紫外
線吸収剤類;例えば2−エチルヘキシル−2−シ
アノ−3,3−ジフエニルアクリレートの如きシ
アノアクリレート系紫外線吸収剤類;例えばフエ
ニルサリチリレートの如きサリチル酸エステル系
紫外線吸収剤類;などを例示することができる。 これらの紫外線吸収剤類のうち、ベンゾフエノ
ン系及びベンゾトリアゾール系のものがより好ま
しい。就中、ベンゾフエノン系では、2,2′−ヒ
ドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフエノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエ
ノン及び2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベン
ゾフエノン;ベンゾトリアゾール系では、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフエニル)−5,6−ジクロロベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−ブチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′−メチル−5′−tert−ブチルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−tert−ブチルフエニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール及び、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−フエニルフエニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキ
シフエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエ
ニル)−5,6−ジクロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−イ
ソブチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−オクトキシフエニル)ベ
ンゾトリアゾール等がより好ましい。 特に好適な紫外線吸収剤は、式
地の長期耐ブロツキング・テストなどの結果に示
される優れた耐ブロツキング特性;高温時耐汚染
性テスト、実地の長期耐汚染性テストなどの結果
に示される優れた耐汚染特性;実地の長期耐褐色
斑発生テスト、実地の長期耐熱耐寒性テストなど
の結果に示される優れた長期耐候特性;実地の展
張適性テストの結果に示される優れた展張適性特
性;持続耐熱成形性テスト、成形用ロールからの
剥離性ならびに透明性テストなどの結果に示され
る優れたフイルム成形適性特性;等の優れた諸特
性をバランスよく有する点で卓越した長期継続使
用適性を有し、更に、改善された可塑化効率、紫
外線吸収剤ブリード・アウト防止性、吹出し白化
防止性などの性質も兼備し得るユニークな農業用
塩化ビニル系樹脂フイルムに関する。 更に詳しくは、本発明は、塩化ビニル系樹脂フ
イルム中に、該塩化ビニル系樹脂100重量部当り、 (A) フタル酸ジノニルエステル 10〜60重量部 (B) トリクレジルホスフエート 3〜7重量部 (C) エポキシ化可塑剤 3〜7重量部 の三成分系複合可塑剤を含有することを特徴とす
る農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに関する。 従来、農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、そ
のフイルム成形適性や耐寒適性の向上目的を含め
て、比較的多量に可塑剤が配合された軟質乃至超
軟質塩化ビニル系樹脂フイルムの形態で多用され
るのが普通である。一方、可塑剤量の増大は、可
塑剤の種類によつて差異はあるにせよ、耐ブロツ
キング特性、耐汚染特性、展張適性特性、などの
悪化を伴う傾向が回避し難いトラブルがあり、更
に、吹出し白化現象の発生、紫外線吸収剤ブリ
ド・アウト現象の発生を生し易い難点もあること
は、よく知られている。 従来、上述のような比較的多量の可塑剤の使用
による両立し難い諸性質を兼備した農業用塩化ビ
ニル系樹脂フイルムを提供しようとする数多くの
試みがなされてきたが、必ずしも満足し得る農業
用塩化ビニル系樹脂フイルムは提供できないのが
実情である。 本発明者等は、このような従来兼備させ難かつ
た諸性質を兼備した農業用塩化ビニル系樹脂フイ
ルムを提供すべく研究を行つてきた。 その結果、複数種のタイプを異にする特定の可
塑剤の特定範囲量割合の組み合わせからなる複合
可塑剤、とくに、塩化ビニル系樹脂100重量部当
り、(A)フタル酸ジノニルエステル10〜60重量部、
(B)トリクレジルホスフエート3〜7重量部及び(C)
エポキシ化可塑剤3〜7重量部の少なくとも三種
のタイプを異にする公知可塑剤を組み合わせた三
成分系複合可塑剤の使用が、農業用用途における
塩化ビニル系樹脂フイルムに切望されている上述
の両立し難い諸性質を兼備したユニークな農業用
塩化ビニル系樹脂フイルムの提供を可能とするこ
とを発見した。 本発明者等の研究によれば、上記三成分系複合
可塑剤の使用によつて、優れた耐ブロツキング特
性、耐汚染特性、長期耐候特性、展張適性特性、
フイルム成形適性特性などの優れた諸性質をバラ
ンスよく兼備する点で卓越した長期継続使用適性
を有し、さらには、改善された可塑化効率、紫外
線吸収剤ブリード・アウト防止性、吹出し白化防
止性などの性質も兼備した農業用塩化ビニル系樹
脂フイルムが提供できることがわかつた。 更に又、展張中に着塵し光の透過性が低下する
難点や可塑剤その他の添加剤のブリード・アウ
ト、流亡などによりフイルムの長期耐候性が悪化
するトラブルを防止するために、フイルム表面に
例えばアクリル系樹脂などをコートする手段が知
られているが、本発明の三成分系複合可塑剤を含
有する農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに於て
は、このような付加的なコートを行う工業的不利
益を伴うことなしに、着塵し難いフイルムを提供
することも可能となることがわかつた。 塩化ビニル系樹脂中に通常配合される可塑剤以
外の他の多くの添加剤類、たとえば、安定剤、安
定助剤、滑剤、界面活性剤、抗酸化剤、帯電防止
剤、着色剤、紫外線吸収剤、防カビ剤、防藻剤な
どの共存下に、上記三成分系複合可塑剤が存在す
る塩化ビニル系樹脂多成分系組成物に於けるこれ
ら三成分相互間及びこれらと他の添加剤間の相互
作用もしくは影響については不明であつて、上記
ユニークな特性を発揮できる作用機構については
未知である。しかしながら、後に実施例と共に比
較例をあげて実験的に示すように、上記三成分系
複合可塑剤の組み合わせ成分中のいづれか一種を
省略したり、これら成分の量範囲を逸脱したりす
ると上記両立し難い性質をバランスよく兼備する
特性が達成し難くなる事実からみて、本発明者等
は、上記塩化ビニル系樹脂多成分系組成物に於
て、これら三成分は相互に影響し合つて協同的に
作用し、上記のユニークな特性の発揮に関与する
ものと推測している。勿論、本発明はこのような
推測によつて、何等、制約されるものではない。 従つて、本発明の目的は、改善された農業用塩
化ビニル系樹脂フイルムを提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明で用いる塩化ビニル系樹脂としては、ポ
リ塩化ビニル樹脂のほかに、塩化ビニルを主成
分、好ましくは約90重量%以上の塩化ビニル含量
を有する共重合体、更には、これらポリ塩化ビニ
ルもしくは塩化ビニル共重合体と塩素化オレフイ
ン系樹脂の如き塩素含有重合体もしくは共重合体
とのブレンド物が例示できる。塩化ビニルとの共
単量体の例としては、たとえば酢酸ビニル、エチ
レン、プロピレン、アルキルビニルエーテル、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リロニトリルなどの如き共単量体を挙げることが
できる。これらは複数種利用することができる。
又、上記ブレンド物の形成に用いる塩素含有重合
体もしくは共重合体の例としては、たとえば、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素
化ポリブテン、塩素化エチレン・プロピレン共重
合体、塩素化ポリイソプレンなどを例示すること
ができる。これらも一種に限らず、複数種併用す
ることができる。 本発明に於ては、上述の如き塩化ビニル系樹脂
100重量部当り、下記(A)〜(C)の三成分系複合可塑
剤を含有する。 (A) フタル酸ジノニルエステル10〜60重量部、よ
り好ましくは約20〜60重量部、更に好ましくは
約30〜約50重量部。 (B) トリクレジルホスフエート 3〜7重量部、
好ましくは約4〜約6重量部。 (C) エポキシ化可塑剤 3〜7重量部、好ましく
は約4〜約6重量部、 上記(A)フタル酸ジノニルエステルの平均分岐度
は適宜に選択できるが、平均分岐度約2以下のフ
タル酸ジノニルエステルの利用が好ましい。 フタル酸ジノニルエステルの構成成分アルコー
ルであるノニルアルコールの分岐度は、該アルコ
ールの種類によつて異なり、n−ノニルアルコー
ルの場合には分岐度0、モノメチルオクチルアル
コールの場合には分岐度1、ジメチルヘプチルア
ルコールの場合には分岐度2、トリメチルヘキシ
ルアルコールの場合には分岐度3の如き分岐度を
例示できる。本発明において、フタル酸ジノニル
エステルの平均分岐度とは、該フタル酸ジノニル
エステルの構成成分アルコールがn−ノニルアル
コール以外の上記例示の如きアルコールの一種も
しくはそれ以上を含む混合アルコール成分である
場合の平均の分岐度を示し、各アルコールの分岐
度に、該各アルコールの重合分率を乗じて得られ
る価の総和をアルコールの種類の数で除した平均
値で表わされる。 上記(A)フタル酸ジノニルエステルの平均分岐度
が約2以下のものを利用するのが特に好ましく、
約2を超えて過大なものを利用すると、前記諸特
性をバランスよく賦与する利点に好ましくない影
響を与え、例えば、可塑化効率、耐寒性などに悪
化を与える傾向があるので、約2以下のものをえ
らぶことが、好ましい。 上記(A)フタル酸ジノニルエステルの使用量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して10〜60重量
部、好ましくは約20〜60重量部、一層好ましくは
約30〜約50重量部である。その使用量が、上記範
囲を離れて少なすぎると、前記優れた諸特性をバ
ランスよく兼備させることが困難であつて、たと
えば耐ブロツキング特性、耐汚染特性などに無視
できない低下を生ずる。又、上記範囲を離れて過
剰量すぎると、前記諸特性をバランスよく賦与す
ることができず、たとえば、耐ブロツキング特
性、耐汚染特性、フイルム成形適性特性などに悪
化を生ずるので、上記量範囲に於て、適宜に選択
すべきである。 更に、本発明においては、上記(A)のほかに(B)ト
リクレジルホスフエートを、塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して3〜7重量部、好ましくは約
4〜約6重量部を含有すると共に、(C)エポキシ化
可塑剤を、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
3〜7重量部好ましくは約4〜約6重量部を含有
する。 該(B)トリクレジルホスフエートの使用量が、上
記範囲を離れて過少量となると、長期耐候特性が
著るしく悪化して、本発明の改善目的が失われ
る。又、上記範囲を離れて過剰量となると、耐ブ
ロツキング特性、耐寒性、フイルム成形適性特性
などが悪化するので、該(B)トリクレジルホスフエ
ートは、上記量範囲において適宜に選択される。 更に、該(C)エポキシ化可塑剤の使用量が、上記
範囲を離れて過少量となると、長期耐候特性、フ
イルム成形適性特性などが悪化し、又、上記範囲
を離れて過剰量となると、耐ブロツキング特性、
耐汚染特性、耐寒性、フイルム成形適性特性など
が低下するので、該エポキシ化可塑剤は、上記量
範囲において適宜に選択される。 本発明に於て、上記(A),(B)及び(C)の三成分系複
合可塑剤は、塩化ビニル系樹脂100重量部当り40
〜70重量部の量範囲で用いるのが好ましい。すな
わち、塩化ビニル系樹脂100重量部当り、前述の
各(A),(B)及び(C)可塑剤の量範囲を充足する必須条
件に加えて、これら(A),(B)及び(C)可塑剤の合計部
が該塩化ビニル系樹脂100重量部当り40〜70重量
部となる条件をも満足することが、前記耐ブロツ
キング特性、耐汚染特性、長期耐候特性、展張適
性特性、フイルム成形適性特性等の優れた諸特性
をバランスよく有する点で卓越した長期継続使用
適性を有し、更に可塑化効率、紫外線吸収剤ブリ
ード・アウト防止性、吹出し白化防止性などの性
質も兼備したユニークな農業用塩化ビニル系樹脂
フイルムを提供するのに好ましい結果を与える。 本発明で用いる農業用塩化ビニル系樹脂フイル
ム用の三成分系複合可塑剤は、更に、該(A):(B)の
重量比が1:1/5〜1/10で、該(A):(C)の重量比が
1:1/5〜1/10の重量比を満足することが一層好
ましい。 本発明で利用する前記(C)エポキシ化可塑剤とし
ては、天然源油脂類や脂肪酸エステル類の如き不
飽和脂肪酸化合物類の二重結合とエポキシ化した
エポキシ化可塑剤及び液状エポキシ樹脂類からな
るエポキシ化可塑剤をあげることができ、これら
は併用することもできる。前者のタイプのエポキ
シ化可塑剤の具体例としては、たとえば、エポキ
シ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化ヒ
マシ油、エポキシ化亜麻仁油脂肪酸ブチル、オク
チルエポキシステアレート、エポキシブチルステ
アレート、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2
−エチルヘキシル、エポキシヘキサヒドロフタル
酸ジイソデシル、エポキシトリグリセライド、エ
ポキシ化オレイン酸オクチルエステル、エポキシ
化オレイン酸デシルエステル、エポキシジイソオ
クチルテトラヒドロフタレート等を例示すること
ができる。又、後者のタイプのエポキシ化可塑剤
としては、たとえばエピクロルヒドリンの如きエ
ピハロヒドリン類とビスフエノールAの如きビス
フエノール類及び/又は多価アルコール類との低
分子量反応生成物樹脂を例示でき、これらの中で
も室温で液状の低分子量エポキシ樹脂類が好まし
く利用できる。これら前者のタイプのエポキシ化
可塑剤も後者のタイプのエポキシ化可塑剤も、
夫々、複数種併用して差支えないし、上述のよう
に、前者と後者のタイプのエポキシ化可塑剤を併
用することもできる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに於
ては、上記のような各特定量範囲の少なくとも
(A),(B)及び(C)の三成分を含む三成分系複合可塑剤
を含有する。この(A),(B)及び(C)の各可塑剤成分
が、たとえば、安定剤、安定助剤、滑剤、界面活
性剤、抗酸化剤、帯電防止剤、着色剤、紫外線吸
収剤、防カビ剤、防藻剤などの如き農業用塩化ビ
ニル系樹脂フイルム形成用塩化ビニル系樹脂に、
配合できる他の添加剤類との共存条件下に、塩化
ビニル系樹脂中で如何なる相互作用を生じて、耐
ブロツキング特性、耐汚染特性、長期耐候特性、
フイルム成形適性特性などの優れた諸特性をバラ
ンスよく有し、更には、改善された可塑化効率、
紫外線吸収剤ブリード・アウト防止性、吹出し白
化防止性などをも兼備し得るユニークな農業用塩
化ビニル系樹脂フイルムの提供を可能とするかの
機構については不明であるが、後に、実施例と共
に比較例を挙げて示すように、上記(A)フタル酸ジ
ノニルエステル、(B)トリクレジルホスフエート及
び(C)エポキシ化可塑剤のいづれか一種を省略した
り、これら各成分の使用量が前記量範囲を実質的
に逸脱したりすると、上記の如き優れた諸特性を
バランスよく保有することが困難となる事実から
みて、これら三成分系複合可塑剤構成成分A,B
及びCは、互いに作用し合つてもしくは影響し合
つて、本発明フイルムのユニークな特性賦与に関
与しているものと推測される。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、
前記三成分系複合可塑剤のほかに、本発明フイル
ムの改善効果に無視し得ない悪影響を及ぼさない
量、たとえば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り、
約30重量部以下の他の可塑剤を含有することがで
きる。このような他の可塑剤の例としては、ジオ
クチルフタレート、ジオクチルアジペート、フタ
ル酸ジブチル、ジノニルアジペートなどを例示す
ることができる。これらは単独でも複数種でも利
用することができる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムはま
た、例えば、界面活性剤(防曇剤)、帯電防止剤、
滑剤、安定剤、酸化防止剤、安定化助剤、着色
剤、紫外線吸収剤、防カビ剤、防藻剤、などを含
有することができる。 このような界面活性剤(防曇剤)の例として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール脂
肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸・二
塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸・二塩基酸
エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル及びこ
れ等とアルキレンオキサイド、例えばエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等と縮合させて得られる化合物などを挙げ
ることができる。このような防曇剤の中でも、
C12〜C22、より好ましくはC16〜C22、の脂肪酸の
エステル、及びその二塩基酸エステルが好まし
い。これら界面活性剤は単独もしくは任意の組合
せで利用することができる。このような界面活性
剤の具体例としては、ソルビタン・パルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ポリオキシエチレ
ン(3モル)ソルビタンステアレート、ポリオキ
シプロピレン(2モル)ソルビタンパルミテー
ト、ソルビトール・ステアレート、ポリオキシ
(3モル)ソルビトールステアレート、ジグリセ
リンパルミテート、ジグリセリンステアレート、
オキシプロピレン(1モル)ステアレート、グリ
セリンステアレート、ポリオキシエチレン(2モ
ル)グリセリン・パルミテート、オキシプロピレ
ン(1モル)ソルビタン・ステアレート・アジペ
ート、ポリオキシプロピレン(3モル)ポリオキ
シエチレン(5モル)ソルビトール・ステアレー
ト・アジペート、ポリオキシプロピレン(2モ
ル)ジグリセリン・パルミテート・セバケート、
ポリオキシプロピレン(3モル)ソルビトール・
パルミテート・アジペート等を挙げることができ
る。 上述の如き界面活性剤の使用量は適宜に選択で
き、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約
1〜約2重量部の如き使用量を、好ましく例示で
きる。 又更に、上記帯電防止剤の例としては、たとえ
ばポリオキシエチレン・アルキルアミン、ポリグ
リコール・エーテル、p−スチレンスルホン酸ナ
トリウム等の如き帯電防止剤を例示することがで
きる。このような帯電防止剤の使用量は適宜に選
択できるが、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量
部当り約0.1〜約2重量部の使用量を、例示する
ことができる。 また、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイル
ムは、例えばポリエチレンワツクス、流動パラフ
インの如きワツクス類;例えばステアリン酸、オ
レイン酸、パルミチン酸の如き脂肪酸類;例えば
ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミ
チン酸アミドの如き脂肪酸アミド類;例えばブチ
ルステアレート、メチルヒドロキシステアレート
の如き脂肪酸エステル類の如き滑剤類を含有する
ことができる。 このような滑剤の使用量も適宜に選択できる
が、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約
0.1〜約1重量部程度の使用量を例示することが
できる。 更に、安定剤の例としては、例えばジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫マレエートエステル、
ジオクチル錫メルカプチドの如き有機錫系安定剤
類;例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ドミウム、ラウリン酸カルシウム、リシノール酸
バリウム、オレイン酸カルシウム、オクトイン酸
亜鉛の如き金属石けん系安定剤類等の安定剤類を
例示することができる。 このような安定剤の使用量も適宜に選択できる
が、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約
0.1〜約4.0重量部の如き使用量を例示することが
できる。 又、酸化防止剤の例としては、例えば2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフエノール、2,
2′−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチル
フエノール)、ジラウリルチオジプロピオネート
の如き酸化防止剤を例示できる。このような酸化
防止剤の使用量も適宜に選択できるが、例えば、
塩化ビニル系樹脂100重量部当り約0.1〜約1.0重
量部の使用量を例示することができる。 更に、安定化助剤の例としては、例えばトリフ
エニルフオスフアイト、ジオクチルフオスフアイ
ト、トリス(フエニルフエニル)フオスフアイ
ト、トリラウリルトリチオフオスフアイトなどを
例示できる。その使用量は適宜に選択でき、例え
ば、塩化ビニル系樹脂100重量部当り約0.1〜約
2.0重量部の如き使用量を例示することができる。 更に又、着色剤の例としては、例えばフタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザ
イエロー、アリザリンレーキ、酸化チタン、亜鉛
華、パーマネントレツド、カーボンブラツク、キ
ナクリドンなどを例示できる。その使用量は適宜
に選択でき、例えば、塩化ビニル系樹脂100重量
部当り約0.001〜約5.0重量部の如き使用量を例示
することができる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、
更に紫外線吸収剤を含有することができる。その
好ましい態様の1つとして380nm以下の近紫外部
を含む紫外線の透過を防止しうる紫外線吸収剤を
挙げることができる。このような紫外線吸収剤の
例としては、例えば2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−tert−ブチルフエニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert
−ブチル−5′−メチルフエニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−
tert−アミル−5′−イソブチルフエニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ
−3′−イソブチル−5′−メチルフエニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−イソブチル−5′−プロピルフエニル)−
5−クロロベンゾトリアゾールの如き2′−ヒドロ
キシフエニル−5−クロロベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤類;例えば2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−tert−ブチルフエニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロ
キシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フエニル〕ベンゾトリアゾールの如き2′−ヒ
ドロキシフエニルベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤類;例えば2,2′−ジヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−
4,4′−ジメトキシベンゾフエノン、2,2′,
4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノンの如き
2,2′−ジヒドロキシベンゾフエノン系紫外線吸
収剤類;例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエ
ノンの如き2−ヒドロキシベンゾフエノン系紫外
線吸収剤類;例えば2−エチルヘキシル−2−シ
アノ−3,3−ジフエニルアクリレートの如きシ
アノアクリレート系紫外線吸収剤類;例えばフエ
ニルサリチリレートの如きサリチル酸エステル系
紫外線吸収剤類;などを例示することができる。 これらの紫外線吸収剤類のうち、ベンゾフエノ
ン系及びベンゾトリアゾール系のものがより好ま
しい。就中、ベンゾフエノン系では、2,2′−ヒ
ドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフエノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエ
ノン及び2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベン
ゾフエノン;ベンゾトリアゾール系では、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフエニル)−5,6−ジクロロベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−ブチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′−メチル−5′−tert−ブチルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−tert−ブチルフエニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール及び、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−フエニルフエニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキ
シフエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエ
ニル)−5,6−ジクロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−イ
ソブチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−オクトキシフエニル)ベ
ンゾトリアゾール等がより好ましい。 特に好適な紫外線吸収剤は、式
【式】又は
式中、R1及びR2は同一もしくは相異なり、そ
れぞれ水素原子、低級アルキル基又はアリール
基(特にはフエニル基)を表わし、殊にR1は
好ましくは、C5以下の分岐もしくは鎖状の低
級アルキル基、又は水素原子、又はフエニル基
であり、R3はC6以上、特にC8〜C10のアルキル
基を表わしXは水素原子又はハロゲン原子、特
に塩素原子で表わされるベンゾトリアゾール誘
導体である。 上記の如き紫外線吸収剤の配合量は、紫外線吸
収剤の種類、使用する塩化ビニル系樹脂の種類、
フイルム又はシートの厚さ、また成形物の形状等
に依存して広範囲に適宜変更することができる
が、塩化ビニル系樹脂100重量部当り、約0.5〜約
2.5重量部程度の使用量を例示することができる。
本発明で利用する三成分系複合可塑剤は紫外線吸
収剤との相溶性が良く又、光暴露に対する残存度
及び安定性が良好で優れた紫外線遮蔽効果が得ら
れる。 更に又、防カビ剤、防藻剤の例としては、例え
ば、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニ
トリル、10,10′−オキシビスフエノキシアルシ
ン、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾー
ル、トリブチル錫ラウレート、N(フルオジクロ
ロメチルチオ)フタルイミド、N−ジメチル−
N′−フエニル−(N′フロロジクロロメチルチオ)
−スルフアミドなどを例示できる。その使用量は
適宜に選択でき、例えば、塩化ビニル系樹脂100
重量部当り約0.001〜3.0重量部の如き使用量を例
示することができる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、
それ自体公知の任意のフイルム形成手法によつ
て、塩化ビニル系樹脂、三成分系複合可塑剤、そ
の他の配合物を含む樹脂組成物をフイルム状に成
形することによつて製造することができる。この
ようなフイルム形成手法の例としては、溶融押出
法、溶液流涎法、カレンダー法、ブロー成形法な
どを例示することができる。又、本発明の農業用
(農業、園芸、林業を包含する呼称である)塩化
ビニル系樹脂フイルムは、広い農業用用途におけ
る任意の使用形態で利用でき、たとえば、ビニ
ル・ハウス用、トンネル栽培用、マルチング用、
袋掛用、その他各種の利用形態で利用することが
できる。 以下、比較例と共に、実施例により、本発明の
農業用塩化ビニル系樹脂の優れた性質について、
更に具体的に数態様を示す。尚、以下の例におい
てテスト方法及び評価は、下記による。 (i) 耐ブロツキング特性。 (A) 高温時(50℃)耐ブロツキングテスト:− ガラス試験管(15φ×150m/m)に、50×
300m/mに裁断した試験フイルムを、その一端
に1.0Kg荷重をかけながら巻き取り、これを底に
水を張つたビーカーに収納し、デシケーター中に
入れて、50℃の電気定温器で温度100%の状態で
1週間放置した後、取り出し、50℃の電気定温器
で乾燥してから室温になるまで冷却する。 巻き取りフイルムの末端部にセロテープを貼
り、分銅をこのセロテープに貼着し、試験管のフ
イルムが巻き戻される方向に静かに回転させ、そ
の分銅荷重では巻き戻しが生じない場合は、より
重い荷重の分銅に取換えて試験を繰りかえし、フ
イルムの巻戻しが始まつた際の荷重(g/50mm)
を測定し、その測定値で示す。 数値の小さいほど、高温時耐ブロツキング性が
優れていることを表わす。 (B) 実地の長期耐ブロツキング・テスト:− 最高温度40℃以下に保たれたハウス内のトンネ
ルに試験フイルムを被覆し、1日放置した後、こ
の被覆を取り除き、水滴で湿つたままの試験フイ
ルムをハウス内に折りたたんで積み重ね、一昼夜
放置しておき、それを拡げてブロツキングの度合
を観察したその評価は次のように行つた。 評価 5…ブロツキングが認められない 4…ブロツキングが極僅かに認められる 3…ブロツキングが少い 2…ブロツキングがやや強い 1…ブロツキングが強い (i) 耐汚染特性。 (A) 高温時(50℃)耐汚染性テスト:− ガラス板に60×60m/mの試験フイルムを両面
接着テープを使用して貼り、この試験フイルム面
に約35g/m2量のタルク(和光化薬社製、試薬一
級)を平均にふりかける、これを50℃の電気定温
器に3日間入れた後、取り出し室温になるまで冷
却する、次にこのガラス板を30゜に傾斜させて、
ジヨーロで高さ約30cmから水を20/m2で約1分
間かけ、この後、これを50℃の電気定温器に約1
時間入れ乾燥し、後室温になるまで冷却させる。 次にこのフイルムを20×40m/mに切取り、積
分球式濁度計(日本精密光学社製、型式SEPT)
で拡散透過率及び全透過率を測定して、下式によ
りヘーズ(濁度)を求めた。 ヘーズ(%)=拡散透過率/全透過率×100 ヘーズの数値が小さいものが汚れが少ない。 (B) 実地の長期耐汚染性テスト:− 間口約3m、奥行き約1.5m、棟高さ約1.5m、屋
根勾配約30゜の屋外試験ハウスを用い、屋根は棟
方向長さ50cmで屋根勾配長さ1.2mの複数ケの木
枠(スパン)が形成されるように構成し、中央の
スパンに展張した試験フイルムについて、屋外自
然条件下で2ケ月間放置し汚れを測定した。測定
はミノルタデジタル照度計T−1を用いて、フイ
ルムの内外の日射量を測定し、ハウス外における
実測値に対するハウス内の実測値を%で求めた。
%が大きい程汚れが少ない。 (iii) 長期耐候特性。 (A) 実地の長期耐褐色斑発生テスト:− 間口約3m、奥行き約1.5m、棟高さ約1.5m、屋
根勾配約45゜の南面向け屋外試験ハウスを用い、
屋根は棟方向長さ50mで屋根勾配長さ1.2mの複
数ケの木枠(スパン)が形成されるように構成
し、中央のスパンに展張した試験フイルムについ
て、7月から翌年3月までの9ケ月間屋外暴露を
行つて肉眼観察により評価した。評価は次のよう
に行つた。 5 褐色の斑点なし 4 褐色の斑点が極僅かに認められる 3 ″ が少ない 2 ″ が多い 1 ″ 極めて多い 尚、評価数値が大きいほど長期耐候性が優れて
いることを意味する。 (B) 実地の長期耐熱耐寒性テスト:− 上記(A)の実地の長期耐褐色斑発生テストに供し
た後のフイルム(9ケ月間屋根外曝露)につい
て、−15℃における打抜式衝撃試験法によりフイ
ルムインパクトテスター(容量30Kg・cm衝撃速度
2.2m/秒衝撃球半径1インチ)を用いて、衝撃
強度を測定した。 尚、低温衝撃強度は、実用上、100Kg−cm/mm
以上がよく、120Kg−cm/mm以上が好適であり、
長期耐熱耐寒性がより優れる。 (iv) 展張適性特性。 (A) 実地の展張適性テスト:− 3m幅紙管巻フイルムを、高さ2.7m、幅4.6m長
さ6.7mの10坪パイプハウスに、同一構成員5名
で展張する難易度を下記の方法にて、作業時間で
評価した。 まず、ハウスサイド部及び妻部にフイルムをと
り付け、ハウスパツカーにて計20ケ所とめる。次
に、ハウス天井部展張用フイルムは、両面テープ
にて2枚貼り合せて、約6m幅フイルムを作る。
このフイルムを天井部にとり付けて、天井の各部
20ケ所をハウスパツカーでとめる。これに要する
作業時間を測定した。 尚、時間が短かいものほど展張適性が優れてい
ることを意味する。 (v) フイルム成形適性特性。 (A) 持続耐熱成形性テスト:− フイルム材料配合物を170℃テストカレンダー
で8分間混練し、厚み0.1m/mのフイルム試料
を作製した。このフイルムについて190℃ギヤー
オーブンによる耐熱性試験を行つた。フイルム黒
化までの時間を測定した。時間の長いものが持続
耐熱性がよく、フイルム成形適性がよい。 (B) 成形用ロールからの剥離性ならびに透明性
テステ:− フイルム材料配合物を、170℃のテストロール
で10分間混練し、テストロールと成型シート(厚
み約0.3m/m)の剥離性及びシート透明性につ
いてチエツクし、下記基準に従つて評価する。 ○ 剥離性及び透明性共に良好。 △ 剥離性又は透明性が劣る。 × 剥離性及び透明性が劣る。 (vi) その他 (A) 紫外線吸収剤ブリード・アウト防止性:− フイルムサンプルを温度50℃、相対湿度50%に
調整した恒温恒湿槽中に吊り下げ連続して、2週
間の表面の紫外線吸収剤ブリード・アウト性試験
を行つた。 評価は、フイルムを取り出し、外観を観察し、
次のように行つた。 ○ 製造時と比べて変化がない × 添加した紫外線吸収剤が表面に白く吹出し
結晶化が見られる。 (B) 吹出し白化防止性:− フイルムサンプルを温度50℃相対湿度50%に調
整した恒温恒湿槽中に吊り下げ連続して2週間の
表面の吹出し試験を行つた。 評価はフイルムを取り出し外観を観察し、次の
ように行つた。 5 製造時のフイルムと同様に表面が透明で白
色粉状が認められない状態 4 縞状に白色粉状がわずかに析出している状
態 3 白色の薄層が、ほぼ全面に覆つている状態 2 白色の薄層が、全面に覆つている状態 1 粘稠油状物が表面一面に噴き出しでる状
態。 (C) 可塑化効率:− 塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジ−2−
エチルヘキシルフタレート(DOP)50重量部を
標準として、これに対して20℃における各可塑剤
の100%伸張時のモジユラス値で表わす。このモ
ジユラス値が小さいほど可塑化効率が良い。 表 − 3 可塑剤種 100%モジユラス値 DOP 1.00 DNP(分岐度約1.3) 1.02 DNP(分岐度約2.0) 1.07 DNP(分岐度約3.0) 1.15 表−3より本発明のフタル酸ジノニル(DNP
分岐度2.0以下)の可塑化効率は分岐度約3.0のフ
タル酸ジノニルよりも可塑化効率が良くDOPと
ほぼ同じである。 実施例 1 平均重合度()1300のポリ塩化ビニル
〔PVC(1300)〕100重量部に対して可塑剤として
平均分岐度約1.3のフタル酸ジノニル〔DINP〕
〔新日本理化(株)製;サリソサイザーDINP〕40重
量部とエポキシ化大豆油〔アデカ・アーガス化学
(株)製:アデカサイザーO−130P〕5重量部、ト
リクレジルフオスフエート〔TCP〕〔大八化学(株)
製、TCP〕5重量部、安定剤としてバリウム・
亜鉛複合安定剤〔BZ−300J〕2.0重量部とステア
リン酸バリウム〔Ba−St〕0.3重量部、ステアリ
ン酸亜鉛〔Zn−St〕0.5重量部、抗酸化剤として
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノール
〔BHT〕0.1重量部、滑剤として、エチレンビス
アマイド0.3重量部、界面活性剤として、ソルビ
タンモノステアレート1.5重量部、ポリオキシエ
チレン(2モル)ソルビタンモノステアレート
0.5重量部、紫外線吸収剤として2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−t−ブチル−フエニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール〔チヌビン327〕1.0
重量部を配合し、170℃テストカレンダーで8分
間混練し、厚み0.1mmのフイルム試料を作製した。
このフイルム試料について各試験を行ない、その
結果を表−1に示す。 実施例 2 実施例1と同条件で平均分岐度約1.3のフタル
酸ジノニル40重量部を、平均分岐度約1.3のフタ
ル酸ジノニル30重量部、ジ−2−エチルヘキシル
フタレート(DOP)10重量部に変える以外は、
全く同様にして0.1mmのフイルムを作成した。 このフイルム試料について各試験を行ない、そ
の結果を表−1に示す。 又、表−2については、実施例1と同様にして
表−2の配合に従つて、本発明の各フイルム材料
配合物をテストカレンダーにより厚み0.1m/m
のフイルム試料を作成した。 このフイルム試料について各試験を行ない、そ
の結果を表−2に示す。 また実施例1と同様に表1、表2の記載にした
がい実施例3〜7、及び比較例1〜4、の試料を
作成し各試料について各試験を行ないその結果を
表−1、表−2に示す。
れぞれ水素原子、低級アルキル基又はアリール
基(特にはフエニル基)を表わし、殊にR1は
好ましくは、C5以下の分岐もしくは鎖状の低
級アルキル基、又は水素原子、又はフエニル基
であり、R3はC6以上、特にC8〜C10のアルキル
基を表わしXは水素原子又はハロゲン原子、特
に塩素原子で表わされるベンゾトリアゾール誘
導体である。 上記の如き紫外線吸収剤の配合量は、紫外線吸
収剤の種類、使用する塩化ビニル系樹脂の種類、
フイルム又はシートの厚さ、また成形物の形状等
に依存して広範囲に適宜変更することができる
が、塩化ビニル系樹脂100重量部当り、約0.5〜約
2.5重量部程度の使用量を例示することができる。
本発明で利用する三成分系複合可塑剤は紫外線吸
収剤との相溶性が良く又、光暴露に対する残存度
及び安定性が良好で優れた紫外線遮蔽効果が得ら
れる。 更に又、防カビ剤、防藻剤の例としては、例え
ば、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニ
トリル、10,10′−オキシビスフエノキシアルシ
ン、2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾー
ル、トリブチル錫ラウレート、N(フルオジクロ
ロメチルチオ)フタルイミド、N−ジメチル−
N′−フエニル−(N′フロロジクロロメチルチオ)
−スルフアミドなどを例示できる。その使用量は
適宜に選択でき、例えば、塩化ビニル系樹脂100
重量部当り約0.001〜3.0重量部の如き使用量を例
示することができる。 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルムは、
それ自体公知の任意のフイルム形成手法によつ
て、塩化ビニル系樹脂、三成分系複合可塑剤、そ
の他の配合物を含む樹脂組成物をフイルム状に成
形することによつて製造することができる。この
ようなフイルム形成手法の例としては、溶融押出
法、溶液流涎法、カレンダー法、ブロー成形法な
どを例示することができる。又、本発明の農業用
(農業、園芸、林業を包含する呼称である)塩化
ビニル系樹脂フイルムは、広い農業用用途におけ
る任意の使用形態で利用でき、たとえば、ビニ
ル・ハウス用、トンネル栽培用、マルチング用、
袋掛用、その他各種の利用形態で利用することが
できる。 以下、比較例と共に、実施例により、本発明の
農業用塩化ビニル系樹脂の優れた性質について、
更に具体的に数態様を示す。尚、以下の例におい
てテスト方法及び評価は、下記による。 (i) 耐ブロツキング特性。 (A) 高温時(50℃)耐ブロツキングテスト:− ガラス試験管(15φ×150m/m)に、50×
300m/mに裁断した試験フイルムを、その一端
に1.0Kg荷重をかけながら巻き取り、これを底に
水を張つたビーカーに収納し、デシケーター中に
入れて、50℃の電気定温器で温度100%の状態で
1週間放置した後、取り出し、50℃の電気定温器
で乾燥してから室温になるまで冷却する。 巻き取りフイルムの末端部にセロテープを貼
り、分銅をこのセロテープに貼着し、試験管のフ
イルムが巻き戻される方向に静かに回転させ、そ
の分銅荷重では巻き戻しが生じない場合は、より
重い荷重の分銅に取換えて試験を繰りかえし、フ
イルムの巻戻しが始まつた際の荷重(g/50mm)
を測定し、その測定値で示す。 数値の小さいほど、高温時耐ブロツキング性が
優れていることを表わす。 (B) 実地の長期耐ブロツキング・テスト:− 最高温度40℃以下に保たれたハウス内のトンネ
ルに試験フイルムを被覆し、1日放置した後、こ
の被覆を取り除き、水滴で湿つたままの試験フイ
ルムをハウス内に折りたたんで積み重ね、一昼夜
放置しておき、それを拡げてブロツキングの度合
を観察したその評価は次のように行つた。 評価 5…ブロツキングが認められない 4…ブロツキングが極僅かに認められる 3…ブロツキングが少い 2…ブロツキングがやや強い 1…ブロツキングが強い (i) 耐汚染特性。 (A) 高温時(50℃)耐汚染性テスト:− ガラス板に60×60m/mの試験フイルムを両面
接着テープを使用して貼り、この試験フイルム面
に約35g/m2量のタルク(和光化薬社製、試薬一
級)を平均にふりかける、これを50℃の電気定温
器に3日間入れた後、取り出し室温になるまで冷
却する、次にこのガラス板を30゜に傾斜させて、
ジヨーロで高さ約30cmから水を20/m2で約1分
間かけ、この後、これを50℃の電気定温器に約1
時間入れ乾燥し、後室温になるまで冷却させる。 次にこのフイルムを20×40m/mに切取り、積
分球式濁度計(日本精密光学社製、型式SEPT)
で拡散透過率及び全透過率を測定して、下式によ
りヘーズ(濁度)を求めた。 ヘーズ(%)=拡散透過率/全透過率×100 ヘーズの数値が小さいものが汚れが少ない。 (B) 実地の長期耐汚染性テスト:− 間口約3m、奥行き約1.5m、棟高さ約1.5m、屋
根勾配約30゜の屋外試験ハウスを用い、屋根は棟
方向長さ50cmで屋根勾配長さ1.2mの複数ケの木
枠(スパン)が形成されるように構成し、中央の
スパンに展張した試験フイルムについて、屋外自
然条件下で2ケ月間放置し汚れを測定した。測定
はミノルタデジタル照度計T−1を用いて、フイ
ルムの内外の日射量を測定し、ハウス外における
実測値に対するハウス内の実測値を%で求めた。
%が大きい程汚れが少ない。 (iii) 長期耐候特性。 (A) 実地の長期耐褐色斑発生テスト:− 間口約3m、奥行き約1.5m、棟高さ約1.5m、屋
根勾配約45゜の南面向け屋外試験ハウスを用い、
屋根は棟方向長さ50mで屋根勾配長さ1.2mの複
数ケの木枠(スパン)が形成されるように構成
し、中央のスパンに展張した試験フイルムについ
て、7月から翌年3月までの9ケ月間屋外暴露を
行つて肉眼観察により評価した。評価は次のよう
に行つた。 5 褐色の斑点なし 4 褐色の斑点が極僅かに認められる 3 ″ が少ない 2 ″ が多い 1 ″ 極めて多い 尚、評価数値が大きいほど長期耐候性が優れて
いることを意味する。 (B) 実地の長期耐熱耐寒性テスト:− 上記(A)の実地の長期耐褐色斑発生テストに供し
た後のフイルム(9ケ月間屋根外曝露)につい
て、−15℃における打抜式衝撃試験法によりフイ
ルムインパクトテスター(容量30Kg・cm衝撃速度
2.2m/秒衝撃球半径1インチ)を用いて、衝撃
強度を測定した。 尚、低温衝撃強度は、実用上、100Kg−cm/mm
以上がよく、120Kg−cm/mm以上が好適であり、
長期耐熱耐寒性がより優れる。 (iv) 展張適性特性。 (A) 実地の展張適性テスト:− 3m幅紙管巻フイルムを、高さ2.7m、幅4.6m長
さ6.7mの10坪パイプハウスに、同一構成員5名
で展張する難易度を下記の方法にて、作業時間で
評価した。 まず、ハウスサイド部及び妻部にフイルムをと
り付け、ハウスパツカーにて計20ケ所とめる。次
に、ハウス天井部展張用フイルムは、両面テープ
にて2枚貼り合せて、約6m幅フイルムを作る。
このフイルムを天井部にとり付けて、天井の各部
20ケ所をハウスパツカーでとめる。これに要する
作業時間を測定した。 尚、時間が短かいものほど展張適性が優れてい
ることを意味する。 (v) フイルム成形適性特性。 (A) 持続耐熱成形性テスト:− フイルム材料配合物を170℃テストカレンダー
で8分間混練し、厚み0.1m/mのフイルム試料
を作製した。このフイルムについて190℃ギヤー
オーブンによる耐熱性試験を行つた。フイルム黒
化までの時間を測定した。時間の長いものが持続
耐熱性がよく、フイルム成形適性がよい。 (B) 成形用ロールからの剥離性ならびに透明性
テステ:− フイルム材料配合物を、170℃のテストロール
で10分間混練し、テストロールと成型シート(厚
み約0.3m/m)の剥離性及びシート透明性につ
いてチエツクし、下記基準に従つて評価する。 ○ 剥離性及び透明性共に良好。 △ 剥離性又は透明性が劣る。 × 剥離性及び透明性が劣る。 (vi) その他 (A) 紫外線吸収剤ブリード・アウト防止性:− フイルムサンプルを温度50℃、相対湿度50%に
調整した恒温恒湿槽中に吊り下げ連続して、2週
間の表面の紫外線吸収剤ブリード・アウト性試験
を行つた。 評価は、フイルムを取り出し、外観を観察し、
次のように行つた。 ○ 製造時と比べて変化がない × 添加した紫外線吸収剤が表面に白く吹出し
結晶化が見られる。 (B) 吹出し白化防止性:− フイルムサンプルを温度50℃相対湿度50%に調
整した恒温恒湿槽中に吊り下げ連続して2週間の
表面の吹出し試験を行つた。 評価はフイルムを取り出し外観を観察し、次の
ように行つた。 5 製造時のフイルムと同様に表面が透明で白
色粉状が認められない状態 4 縞状に白色粉状がわずかに析出している状
態 3 白色の薄層が、ほぼ全面に覆つている状態 2 白色の薄層が、全面に覆つている状態 1 粘稠油状物が表面一面に噴き出しでる状
態。 (C) 可塑化効率:− 塩化ビニル樹脂100重量部に対して、ジ−2−
エチルヘキシルフタレート(DOP)50重量部を
標準として、これに対して20℃における各可塑剤
の100%伸張時のモジユラス値で表わす。このモ
ジユラス値が小さいほど可塑化効率が良い。 表 − 3 可塑剤種 100%モジユラス値 DOP 1.00 DNP(分岐度約1.3) 1.02 DNP(分岐度約2.0) 1.07 DNP(分岐度約3.0) 1.15 表−3より本発明のフタル酸ジノニル(DNP
分岐度2.0以下)の可塑化効率は分岐度約3.0のフ
タル酸ジノニルよりも可塑化効率が良くDOPと
ほぼ同じである。 実施例 1 平均重合度()1300のポリ塩化ビニル
〔PVC(1300)〕100重量部に対して可塑剤として
平均分岐度約1.3のフタル酸ジノニル〔DINP〕
〔新日本理化(株)製;サリソサイザーDINP〕40重
量部とエポキシ化大豆油〔アデカ・アーガス化学
(株)製:アデカサイザーO−130P〕5重量部、ト
リクレジルフオスフエート〔TCP〕〔大八化学(株)
製、TCP〕5重量部、安定剤としてバリウム・
亜鉛複合安定剤〔BZ−300J〕2.0重量部とステア
リン酸バリウム〔Ba−St〕0.3重量部、ステアリ
ン酸亜鉛〔Zn−St〕0.5重量部、抗酸化剤として
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノール
〔BHT〕0.1重量部、滑剤として、エチレンビス
アマイド0.3重量部、界面活性剤として、ソルビ
タンモノステアレート1.5重量部、ポリオキシエ
チレン(2モル)ソルビタンモノステアレート
0.5重量部、紫外線吸収剤として2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−t−ブチル−フエニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール〔チヌビン327〕1.0
重量部を配合し、170℃テストカレンダーで8分
間混練し、厚み0.1mmのフイルム試料を作製した。
このフイルム試料について各試験を行ない、その
結果を表−1に示す。 実施例 2 実施例1と同条件で平均分岐度約1.3のフタル
酸ジノニル40重量部を、平均分岐度約1.3のフタ
ル酸ジノニル30重量部、ジ−2−エチルヘキシル
フタレート(DOP)10重量部に変える以外は、
全く同様にして0.1mmのフイルムを作成した。 このフイルム試料について各試験を行ない、そ
の結果を表−1に示す。 又、表−2については、実施例1と同様にして
表−2の配合に従つて、本発明の各フイルム材料
配合物をテストカレンダーにより厚み0.1m/m
のフイルム試料を作成した。 このフイルム試料について各試験を行ない、そ
の結果を表−2に示す。 また実施例1と同様に表1、表2の記載にした
がい実施例3〜7、及び比較例1〜4、の試料を
作成し各試料について各試験を行ないその結果を
表−1、表−2に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
表−1、表−2に記したように従来両立し得な
かつたフイルム成形適性、耐寒性、耐候性などに
おける長期継続使用適性と、耐ブロツキング性、
展張適性、耐汚染性が、特定の可塑剤の特定範囲
の組み合せからなる複合可塑剤とくに塩化ビニル
系樹脂100重量部当り、フタル酸ジノニルエステ
ルとトリクレジルホスフエート及びエポキシ化大
豆油の少なくとも3種を併用することにより、上
記の諸性質を兼備した農業用塩化ビニルフイルム
を得ることがわかる。上記3成分の組合せから一
種省略すると両者の成立が達成しがたいことがわ
かる。 又、本発明のフイルムは、従来のフイルムと比
較して、耐候性を向上させる紫外線吸収剤を相溶
性が良く多量含有することができ、又、その紫外
線吸収率の保持性が良く、特に長期展張用農業用
フイルムとして、好適でありその利用価値は極め
て大である。
かつたフイルム成形適性、耐寒性、耐候性などに
おける長期継続使用適性と、耐ブロツキング性、
展張適性、耐汚染性が、特定の可塑剤の特定範囲
の組み合せからなる複合可塑剤とくに塩化ビニル
系樹脂100重量部当り、フタル酸ジノニルエステ
ルとトリクレジルホスフエート及びエポキシ化大
豆油の少なくとも3種を併用することにより、上
記の諸性質を兼備した農業用塩化ビニルフイルム
を得ることがわかる。上記3成分の組合せから一
種省略すると両者の成立が達成しがたいことがわ
かる。 又、本発明のフイルムは、従来のフイルムと比
較して、耐候性を向上させる紫外線吸収剤を相溶
性が良く多量含有することができ、又、その紫外
線吸収率の保持性が良く、特に長期展張用農業用
フイルムとして、好適でありその利用価値は極め
て大である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル系樹脂フイルム中に、該塩化ビニ
ル系樹脂100重量部当り、 (A) フタル酸ジノニルエステル 10〜60重量部 (B) トリクレジルホスフエート 3〜7重量部 (C) エポキシ化可塑剤 3〜7重量部 の三成分系複合可塑剤を含有することを特徴とす
る農業用塩化ビニル系樹脂フイルム。 2 該フイルムが、該塩化ビニル系樹脂100重量
部当り、紫外線吸収剤0.5〜2.5重量部を含有する
特許請求の範囲第1項記載のフイルム。 3 該三成分系複合可塑剤の含有量が、該塩化ビ
ニル系樹脂100重量部当り40〜70重量部である特
許請求の範囲第1項記載のフイルム。 4 該(A):(B)の重量比が1:1/5〜1/10である特
許請求の範囲第1項記載のフイルム。 5 該(A):(C)の重量比が1:1/5〜1/10である特
許請求の範囲第1項記載のフイルム。 6 該(A)フタル酸ジノニルエステルの平均分岐度
が約2以下である特許請求の範囲第1項記載のフ
イルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57010219A JPS58129040A (ja) | 1982-01-27 | 1982-01-27 | 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57010219A JPS58129040A (ja) | 1982-01-27 | 1982-01-27 | 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58129040A JPS58129040A (ja) | 1983-08-01 |
| JPH032902B2 true JPH032902B2 (ja) | 1991-01-17 |
Family
ID=11744157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57010219A Granted JPS58129040A (ja) | 1982-01-27 | 1982-01-27 | 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58129040A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63117067A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-05-21 | Masami Sakamoto | 樹脂用副資材組成物並びに樹脂組成物 |
| JPH01259054A (ja) * | 1988-04-08 | 1989-10-16 | Daiken Ikou Kk | 機能性構造物 |
| JP3345859B2 (ja) * | 1993-06-14 | 2002-11-18 | オカモト株式会社 | Pvc樹脂組成物及びその樹脂組成物を使用した軟質シート |
| JP2001220478A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-14 | Achilles Corp | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
-
1982
- 1982-01-27 JP JP57010219A patent/JPS58129040A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58129040A (ja) | 1983-08-01 |
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