JPH0329585Y2 - - Google Patents
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- JPH0329585Y2 JPH0329585Y2 JP11426985U JP11426985U JPH0329585Y2 JP H0329585 Y2 JPH0329585 Y2 JP H0329585Y2 JP 11426985 U JP11426985 U JP 11426985U JP 11426985 U JP11426985 U JP 11426985U JP H0329585 Y2 JPH0329585 Y2 JP H0329585Y2
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- Japan
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- swash plate
- axis
- fibers
- oriented
- reinforcing fibers
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野
本考案は、斜板式圧縮機に係り、更に詳細には
斜板式圧縮機用の繊維強化金属複合材料製の斜板
に係る。 従来の技術 圧縮機の一つとして、回転軸線に対し傾斜した
楕円形の板状をなす斜板を含み、該斜板の回転が
斜板の両側面の外周部に係合するシユーを介して
ピストンの往復動に変換され、これにより流体の
吸排を行うよう構成された斜板式圧縮機が知られ
ており、例えば自動車等の空調装置の圧縮機とし
て広く使用されている。 かかる斜板式圧縮機に組込まれる斜板は、高速
度にて回転するものであり、またシユーに当接し
た状態で高速度にて相対摺動するものであるた
め、斜板の軽量化を図りその耐焼付き性及び耐摩
耗性を確保する目的で、従来より一般に高ケイ素
アルミニウム合金にて形成されている。 考案が解決しようとする問題点 しかし圧縮機の高性能化及びコンパクト化に伴
ない、高ケイ素アルミニウム合金製の斜板に於て
も耐焼付き性及び耐摩耗性が不十分となつてきて
いる。そのため繊維強化金属複合材料にて斜板を
形成する試みが行われているが、これまでのとこ
ろ斜板に要求される全ての特性を高水準にて満足
する繊維強化金属複合材料製の斜板は得られてい
ない。 本願考案者等は、繊維強化金属複合材料製の高
性能の斜板を得るべく種々の実験的研究を行つた
結果、強化繊維を特定の方向に配向することによ
り、高性能且低廉であり生産性に優れた斜板を得
ることができることを見出した。 即ち、従来の繊維強化金属複合材料製の斜板に
於ては、強化繊維が強度的に最も有効に使用され
るよう、強化繊維は斜板の摺動面に平行な二次元
ランダムにて配向されているが、本願考案者等が
行つた実験的研究の結果によれば、斜板の摺動面
の耐焼付き性及び耐摩耗性を向上させるために
は、摺動面に於て強化繊維が摺動面となす角度が
できるだけ大きいことが好ましい。この場合摺動
面に於て強化繊維が摺動面となす角度ができるだ
け大きくなるよう、強化繊維が斜板の周方向に沿
う二次元ランダムにて配向されると、最も高強度
であることが必要とされる斜板のボス部に於て強
化繊維が強度上最も不利な配向状態となり、その
ため実使用に耐える十分な強度を有する斜板を得
ることができない。これに対し斜板の回転軸線及
び斜板の楕円形の長軸を通る仮想平面に平行な二
次元ランダムにて強化繊維を配向すれば、上述の
如き種々の問題が解消され、高性能且低廉であり
生産性に優れた斜板が得られることが判明した。 本考案は、本願考案者等が行つた種々の実験的
研究の結果得られた知見に基き、高性能且低廉で
あり生産性に優れた繊維強化金属複合材料製の斜
板を提供することを目的としている。 問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本考案によれば、回転軸線
に対し傾斜した楕円形の板状をなす斜板式圧縮機
用斜板にして、強化繊維にて複合強化された金属
にて形成され、前記強化繊維は前記回転軸線及び
前記楕円形の長軸を通る仮想平面に実質的に平行
な二次元ランダムにて配向されている斜板式圧縮
機用斜板によつて達成される。 考案の作用及び効果 本考案によれば、斜板の摺動面に於て強化繊維
が摺動面となす角度が大きくなるので、強化繊維
が摺動面に平行な二次元ランダムにて配向される
場合に比して、耐焼付き性及び耐摩耗性を大幅に
向上させることができる。また斜板がピストンよ
り受ける荷重は、ピストンが上下死点にある場合
に、即ち斜板がその楕円形の長軸に沿う外周部に
てシユーに係合する場合に最も大きい。本考案に
よれば、強化繊維は斜板に作用する最大の荷重の
作用方向に平行な平面に沿う二次元ランダムにて
配向されるので、強化繊維が斜板の周方向に沿う
二次元ランダムにて配向される場合に比して、斜
板の強度、特にそのボス部の強度を大幅に向上さ
せることができる。尚上述の如き強化繊維の配向
の場合には、斜板の楕円形の短軸に沿う方向の曲
げ強さは小さくなるが、斜板がその楕円形の短軸
に沿う外周部にてシユーより受ける荷重は非常に
小さいので、斜板の短軸方向の強度上の問題は生
じない。 また本考案の斜板を加圧鋳造法により製造する
ための繊維成形体は、強化繊維が二次元ランダム
にて配向された板状体を切削等により楕円形又は
円形の板状体に加工することにより形成されてよ
く、また摺動面に於ける耐焼付き性及び耐摩耗性
を向上させるに適した配向の繊維成形体とボス部
の強度を向上させるに適した配向の繊維成形体と
を組合せて使用する必要もないので、上述の如く
優れた性能を有する斜板を能率良く且低廉に製造
することができる。 本考案の斜板を構成する金属は任意の金属であ
つてよいが、斜板の軽量化を図る点からはアルミ
ニウム合金であることが好ましく、特に耐焼付き
性及び耐摩耗性に優れている点に於て高ケイ素ア
ルミニウム合金であることが好ましい。また本考
案の斜板に於て使用される強化繊維は従来より繊
維強化金属複合材料の製造に使用されている任意
の短繊維であつてよく、平均繊維長は10μ〜10mm
程度であることが好ましく、平均繊維長径は1〜
20μ程度であることが好ましく、体積率は2〜30
%程度であることが好ましい。もつとも従来より
使用されている強化繊維の中でも、アルミナ−シ
リカ系の短繊維は二次元ランダムに配向された繊
維成形体を形成することが容易であり、二次元ラ
ンダム配向の平面に沿う方向とそれに垂直な方向
との強度差が比較的大きく、耐焼付き性、耐摩耗
性、強度等の性能を向上させる性質に優れ、種類
も豊富で比較的低廉であるので、本考案の一つの
詳細な特徴によれば、強化繊維としてアルミナ−
シリカ系短繊維、即ちアルミナ短繊維又はアルミ
ナ−シリカ短繊維が使用される。 尚本明細書に於ける「二次元ランダム」とは、
強化繊維が或る面内に於ては無作為に配向され、
その面に垂直な方向に積重ねられた配向状態を意
味する。 以下に添付の図を参照しつつ、本考案を実施例
について詳細に説明する。 実施例 1 第1図は本考案による繊維強化金属複合材料製
の斜板が組込まれ斜板式圧縮機を示す縦断面図、
第2図は第1図に示された斜板を示す斜視図であ
る。これらの図に於て、1は軸線2に沿つて延在
する二つの部分よりなるシリンダブロツクを示し
ており、該シリンダブロツクはラジアルベアリン
グ3及び4を介して回転軸5を軸線2の周りに回
転可能に支持している。シリンダブロツク1には
軸線2の周りに均等に隔置された位置にて軸線2
に沿つて延在する複数個のシリンダボア6を有し
ている。各シリンダボアにはスリーブ7が圧入さ
れており、これらのリーブはピストン8を軸線2
に平行な軸線9に沿つて往復動可能に受入れてい
る。 シリンダブロツク1の両側には吸気ポート10
及び排気ポート11を有する一対のバルブプレー
ト12と、エンドキヤツプ13及び14とが配置
されている。吸気ポート10及び排気ポート11
はそれぞれ逆止弁15及び16により選択的に開
閉されるようになつている。バルブプレート12
はピストン8及びスリーブ7と共働してピストン
の両側にシリンダ室17を郭定しており、またエ
ンドキヤツプ13及び14と共働してそれぞれ吸
気プレナム18,19及び排気プレナム20及び
21を郭定している。 回転軸5には実質的に円筒状をなすボス部22
aと、該ボス部に一体に形成されボス部の軸線5
aに対し傾斜した楕円形の板状をなす板状部22
bとよりなる斜板23がボス部にて固定されてい
る。ボス部22aとシリンダブロツク1との間に
は一対のスラストベアリング24が介装されてお
り、板状部22bの外周部と各ピトン8との間に
は一対のシユー25及び一対のボール26が介装
されており、板状部22bはシユー25に当接し
た状態にてこれに対し相対的に回転し得るように
なつている。かくして回転軸5がその左端にて回
転動力を与えられることにより回転すると、斜板
23は回転軸と共に軸線2の周りに回転し、その
回転がシユー25及びボール26を介してピスト
ン8の軸線9に沿う往復運動に変換され、これに
より吸気プレナム18及び19より吸気ポート1
0を経てシリンダ室17内へ流体が導入され、ま
たその流体が排気ポート11を経て排気プレナム
20及び21へ圧送され、更には図には示されて
いない吐出口を経て吐出されるようになつてい
る。 図示の実施例に於ては、斜板23は高ケイ素ア
ルミニウム合金(17%Si、4%Cu、0.5%Mg、残
部実質的にAl)にて形成されており、板状部2
2bの両側面27及び28より突出するボ部22
aの一部を除き、体積率7%のアルミナ−シリカ
短繊維(イソライト−バブコツク耐火株式会社製
「カオウール」(登録商標)、平均繊維長2000μ、
平均繊維径3μ)にて複合強化されており、短繊
維はボ部の軸線5a及び板状部22の楕円形の長
軸を通る仮想平面に平行な二次元ランダムにて配
向されている。 上述の如く構成された斜板は以下の如く製造さ
れた。まずバインダとしてコロイダルシリカを用
いてアルミナ−シリカ短繊維のスラリーに対し吸
引成形を行うことにより長方形の成形体を形成
し、該成形体に対し切削等の機械加工を行うこと
により、第3図に示されている如く、外径80mm、
内径20mm、厚さ15mmの寸法を有し、アルミナ−シ
リカ短繊維29が直径方向の仮想平面に沿う二次
元ランダムにて配向されたかさ密度0.18g/c.c.
(体積率7%に相当)の繊維成形体30を形成し
た。 次いで第4図に示されている如く、互いに共働
して加圧室31と該加圧室と連通する成形室32
とを郭定する上型33及び下型34を有する鋳型
35を用意し、成形室32内に繊維成形体30を
配置し、加圧室31内に790℃のアルミニウム合
金(17%Si、4%Cu、0.5%Mg、残部実質的に
Al)の溶湯36を導入し、該溶湯をプランジヤ
37により1000Kg/cm2の圧力にて加圧し、その加
圧状態を溶湯が完全に凝固するまで保持した。溶
湯が完全に凝固した後鋳型内より凝固体を取出
し、該凝固体に対し切削等の機械加工を行つて第
2図に示されている如き斜板とした。 比較の目的で、第5図に示されている如く、ア
ルミナ−シリカ短繊維29が周方向に沿う二次元
ランダムにて配向された点を除き、繊維成形体3
0と同様に形成され繊維成形体30と同一のかさ
密度及び寸法を有する繊維成形体38を用いて斜
板を製造し(比較例1)、またアルミナ−シリカ
短繊維29が上下面に平行な二次元ランダムにて
配向された点を除き、繊維成形体30と同様に形
成され繊維成形体30と同一のかさ密度及び寸法
を有する繊維成形体39を用いて斜板を製造した
(比較例2)。 これらの斜板を第1図に示された圧縮機に順次
含み込み、強度及び耐焼付き性についての評価試
験を行つた。この試験の結果を下記の表1に示
す。尚強度の評価は液化した冷媒を急激に圧縮さ
せ、斜板に過大な荷重を発生させ、その際の耐久
強度を評価する液圧縮試験により行われ、耐焼付
き性の評価は圧縮機を所定の高速度にて所定時間
回転させ、その場合に斜板とシユー(軸受鋼
(JIS規格SUJ2)製)との間に焼付きが生じるか
否かを判定することにより行われた。
斜板式圧縮機用の繊維強化金属複合材料製の斜板
に係る。 従来の技術 圧縮機の一つとして、回転軸線に対し傾斜した
楕円形の板状をなす斜板を含み、該斜板の回転が
斜板の両側面の外周部に係合するシユーを介して
ピストンの往復動に変換され、これにより流体の
吸排を行うよう構成された斜板式圧縮機が知られ
ており、例えば自動車等の空調装置の圧縮機とし
て広く使用されている。 かかる斜板式圧縮機に組込まれる斜板は、高速
度にて回転するものであり、またシユーに当接し
た状態で高速度にて相対摺動するものであるた
め、斜板の軽量化を図りその耐焼付き性及び耐摩
耗性を確保する目的で、従来より一般に高ケイ素
アルミニウム合金にて形成されている。 考案が解決しようとする問題点 しかし圧縮機の高性能化及びコンパクト化に伴
ない、高ケイ素アルミニウム合金製の斜板に於て
も耐焼付き性及び耐摩耗性が不十分となつてきて
いる。そのため繊維強化金属複合材料にて斜板を
形成する試みが行われているが、これまでのとこ
ろ斜板に要求される全ての特性を高水準にて満足
する繊維強化金属複合材料製の斜板は得られてい
ない。 本願考案者等は、繊維強化金属複合材料製の高
性能の斜板を得るべく種々の実験的研究を行つた
結果、強化繊維を特定の方向に配向することによ
り、高性能且低廉であり生産性に優れた斜板を得
ることができることを見出した。 即ち、従来の繊維強化金属複合材料製の斜板に
於ては、強化繊維が強度的に最も有効に使用され
るよう、強化繊維は斜板の摺動面に平行な二次元
ランダムにて配向されているが、本願考案者等が
行つた実験的研究の結果によれば、斜板の摺動面
の耐焼付き性及び耐摩耗性を向上させるために
は、摺動面に於て強化繊維が摺動面となす角度が
できるだけ大きいことが好ましい。この場合摺動
面に於て強化繊維が摺動面となす角度ができるだ
け大きくなるよう、強化繊維が斜板の周方向に沿
う二次元ランダムにて配向されると、最も高強度
であることが必要とされる斜板のボス部に於て強
化繊維が強度上最も不利な配向状態となり、その
ため実使用に耐える十分な強度を有する斜板を得
ることができない。これに対し斜板の回転軸線及
び斜板の楕円形の長軸を通る仮想平面に平行な二
次元ランダムにて強化繊維を配向すれば、上述の
如き種々の問題が解消され、高性能且低廉であり
生産性に優れた斜板が得られることが判明した。 本考案は、本願考案者等が行つた種々の実験的
研究の結果得られた知見に基き、高性能且低廉で
あり生産性に優れた繊維強化金属複合材料製の斜
板を提供することを目的としている。 問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本考案によれば、回転軸線
に対し傾斜した楕円形の板状をなす斜板式圧縮機
用斜板にして、強化繊維にて複合強化された金属
にて形成され、前記強化繊維は前記回転軸線及び
前記楕円形の長軸を通る仮想平面に実質的に平行
な二次元ランダムにて配向されている斜板式圧縮
機用斜板によつて達成される。 考案の作用及び効果 本考案によれば、斜板の摺動面に於て強化繊維
が摺動面となす角度が大きくなるので、強化繊維
が摺動面に平行な二次元ランダムにて配向される
場合に比して、耐焼付き性及び耐摩耗性を大幅に
向上させることができる。また斜板がピストンよ
り受ける荷重は、ピストンが上下死点にある場合
に、即ち斜板がその楕円形の長軸に沿う外周部に
てシユーに係合する場合に最も大きい。本考案に
よれば、強化繊維は斜板に作用する最大の荷重の
作用方向に平行な平面に沿う二次元ランダムにて
配向されるので、強化繊維が斜板の周方向に沿う
二次元ランダムにて配向される場合に比して、斜
板の強度、特にそのボス部の強度を大幅に向上さ
せることができる。尚上述の如き強化繊維の配向
の場合には、斜板の楕円形の短軸に沿う方向の曲
げ強さは小さくなるが、斜板がその楕円形の短軸
に沿う外周部にてシユーより受ける荷重は非常に
小さいので、斜板の短軸方向の強度上の問題は生
じない。 また本考案の斜板を加圧鋳造法により製造する
ための繊維成形体は、強化繊維が二次元ランダム
にて配向された板状体を切削等により楕円形又は
円形の板状体に加工することにより形成されてよ
く、また摺動面に於ける耐焼付き性及び耐摩耗性
を向上させるに適した配向の繊維成形体とボス部
の強度を向上させるに適した配向の繊維成形体と
を組合せて使用する必要もないので、上述の如く
優れた性能を有する斜板を能率良く且低廉に製造
することができる。 本考案の斜板を構成する金属は任意の金属であ
つてよいが、斜板の軽量化を図る点からはアルミ
ニウム合金であることが好ましく、特に耐焼付き
性及び耐摩耗性に優れている点に於て高ケイ素ア
ルミニウム合金であることが好ましい。また本考
案の斜板に於て使用される強化繊維は従来より繊
維強化金属複合材料の製造に使用されている任意
の短繊維であつてよく、平均繊維長は10μ〜10mm
程度であることが好ましく、平均繊維長径は1〜
20μ程度であることが好ましく、体積率は2〜30
%程度であることが好ましい。もつとも従来より
使用されている強化繊維の中でも、アルミナ−シ
リカ系の短繊維は二次元ランダムに配向された繊
維成形体を形成することが容易であり、二次元ラ
ンダム配向の平面に沿う方向とそれに垂直な方向
との強度差が比較的大きく、耐焼付き性、耐摩耗
性、強度等の性能を向上させる性質に優れ、種類
も豊富で比較的低廉であるので、本考案の一つの
詳細な特徴によれば、強化繊維としてアルミナ−
シリカ系短繊維、即ちアルミナ短繊維又はアルミ
ナ−シリカ短繊維が使用される。 尚本明細書に於ける「二次元ランダム」とは、
強化繊維が或る面内に於ては無作為に配向され、
その面に垂直な方向に積重ねられた配向状態を意
味する。 以下に添付の図を参照しつつ、本考案を実施例
について詳細に説明する。 実施例 1 第1図は本考案による繊維強化金属複合材料製
の斜板が組込まれ斜板式圧縮機を示す縦断面図、
第2図は第1図に示された斜板を示す斜視図であ
る。これらの図に於て、1は軸線2に沿つて延在
する二つの部分よりなるシリンダブロツクを示し
ており、該シリンダブロツクはラジアルベアリン
グ3及び4を介して回転軸5を軸線2の周りに回
転可能に支持している。シリンダブロツク1には
軸線2の周りに均等に隔置された位置にて軸線2
に沿つて延在する複数個のシリンダボア6を有し
ている。各シリンダボアにはスリーブ7が圧入さ
れており、これらのリーブはピストン8を軸線2
に平行な軸線9に沿つて往復動可能に受入れてい
る。 シリンダブロツク1の両側には吸気ポート10
及び排気ポート11を有する一対のバルブプレー
ト12と、エンドキヤツプ13及び14とが配置
されている。吸気ポート10及び排気ポート11
はそれぞれ逆止弁15及び16により選択的に開
閉されるようになつている。バルブプレート12
はピストン8及びスリーブ7と共働してピストン
の両側にシリンダ室17を郭定しており、またエ
ンドキヤツプ13及び14と共働してそれぞれ吸
気プレナム18,19及び排気プレナム20及び
21を郭定している。 回転軸5には実質的に円筒状をなすボス部22
aと、該ボス部に一体に形成されボス部の軸線5
aに対し傾斜した楕円形の板状をなす板状部22
bとよりなる斜板23がボス部にて固定されてい
る。ボス部22aとシリンダブロツク1との間に
は一対のスラストベアリング24が介装されてお
り、板状部22bの外周部と各ピトン8との間に
は一対のシユー25及び一対のボール26が介装
されており、板状部22bはシユー25に当接し
た状態にてこれに対し相対的に回転し得るように
なつている。かくして回転軸5がその左端にて回
転動力を与えられることにより回転すると、斜板
23は回転軸と共に軸線2の周りに回転し、その
回転がシユー25及びボール26を介してピスト
ン8の軸線9に沿う往復運動に変換され、これに
より吸気プレナム18及び19より吸気ポート1
0を経てシリンダ室17内へ流体が導入され、ま
たその流体が排気ポート11を経て排気プレナム
20及び21へ圧送され、更には図には示されて
いない吐出口を経て吐出されるようになつてい
る。 図示の実施例に於ては、斜板23は高ケイ素ア
ルミニウム合金(17%Si、4%Cu、0.5%Mg、残
部実質的にAl)にて形成されており、板状部2
2bの両側面27及び28より突出するボ部22
aの一部を除き、体積率7%のアルミナ−シリカ
短繊維(イソライト−バブコツク耐火株式会社製
「カオウール」(登録商標)、平均繊維長2000μ、
平均繊維径3μ)にて複合強化されており、短繊
維はボ部の軸線5a及び板状部22の楕円形の長
軸を通る仮想平面に平行な二次元ランダムにて配
向されている。 上述の如く構成された斜板は以下の如く製造さ
れた。まずバインダとしてコロイダルシリカを用
いてアルミナ−シリカ短繊維のスラリーに対し吸
引成形を行うことにより長方形の成形体を形成
し、該成形体に対し切削等の機械加工を行うこと
により、第3図に示されている如く、外径80mm、
内径20mm、厚さ15mmの寸法を有し、アルミナ−シ
リカ短繊維29が直径方向の仮想平面に沿う二次
元ランダムにて配向されたかさ密度0.18g/c.c.
(体積率7%に相当)の繊維成形体30を形成し
た。 次いで第4図に示されている如く、互いに共働
して加圧室31と該加圧室と連通する成形室32
とを郭定する上型33及び下型34を有する鋳型
35を用意し、成形室32内に繊維成形体30を
配置し、加圧室31内に790℃のアルミニウム合
金(17%Si、4%Cu、0.5%Mg、残部実質的に
Al)の溶湯36を導入し、該溶湯をプランジヤ
37により1000Kg/cm2の圧力にて加圧し、その加
圧状態を溶湯が完全に凝固するまで保持した。溶
湯が完全に凝固した後鋳型内より凝固体を取出
し、該凝固体に対し切削等の機械加工を行つて第
2図に示されている如き斜板とした。 比較の目的で、第5図に示されている如く、ア
ルミナ−シリカ短繊維29が周方向に沿う二次元
ランダムにて配向された点を除き、繊維成形体3
0と同様に形成され繊維成形体30と同一のかさ
密度及び寸法を有する繊維成形体38を用いて斜
板を製造し(比較例1)、またアルミナ−シリカ
短繊維29が上下面に平行な二次元ランダムにて
配向された点を除き、繊維成形体30と同様に形
成され繊維成形体30と同一のかさ密度及び寸法
を有する繊維成形体39を用いて斜板を製造した
(比較例2)。 これらの斜板を第1図に示された圧縮機に順次
含み込み、強度及び耐焼付き性についての評価試
験を行つた。この試験の結果を下記の表1に示
す。尚強度の評価は液化した冷媒を急激に圧縮さ
せ、斜板に過大な荷重を発生させ、その際の耐久
強度を評価する液圧縮試験により行われ、耐焼付
き性の評価は圧縮機を所定の高速度にて所定時間
回転させ、その場合に斜板とシユー(軸受鋼
(JIS規格SUJ2)製)との間に焼付きが生じるか
否かを判定することにより行われた。
【表】
表1より、実施例の斜板は比較例の何れの斜板
よりも強度及び耐焼付き性の点で優れていること
が解る。尚表1には示されていないが、実施例の
斜板は比較例1の斜板に比して20%程度強度が向
上しており、また比較例2の斜板に比して焼付き
が生じる回転数が30%程度向上していることが認
められた。 実施例 2 アルミナ−シリカ短繊維の代りにアルミナ短繊
維(ICI株式会社製「サフイル」(登録商標)、平
均繊維長1000μ、平均繊維径3μ)が使用され、ア
ルミナ短繊維の体積率が15%に設定された点を除
き、実施例1の場合と同一の要領及び同一の条件
にて斜板を製造し、その斜板について実施例1の
場合と同様の要領にて強度及び耐焼付き性につい
ての評価を行つた。その結果この実施例の斜板も
強度及び耐焼付き性に優れていることが認められ
た。 以上に於ては、本考案を特定の実施例について
詳細に説明したが、本考案はこれらの実施例に限
定されるものではなく、本考案の範囲内にて他の
種々の実施例が可能であることが当業者にとつて
明らかであろう。
よりも強度及び耐焼付き性の点で優れていること
が解る。尚表1には示されていないが、実施例の
斜板は比較例1の斜板に比して20%程度強度が向
上しており、また比較例2の斜板に比して焼付き
が生じる回転数が30%程度向上していることが認
められた。 実施例 2 アルミナ−シリカ短繊維の代りにアルミナ短繊
維(ICI株式会社製「サフイル」(登録商標)、平
均繊維長1000μ、平均繊維径3μ)が使用され、ア
ルミナ短繊維の体積率が15%に設定された点を除
き、実施例1の場合と同一の要領及び同一の条件
にて斜板を製造し、その斜板について実施例1の
場合と同様の要領にて強度及び耐焼付き性につい
ての評価を行つた。その結果この実施例の斜板も
強度及び耐焼付き性に優れていることが認められ
た。 以上に於ては、本考案を特定の実施例について
詳細に説明したが、本考案はこれらの実施例に限
定されるものではなく、本考案の範囲内にて他の
種々の実施例が可能であることが当業者にとつて
明らかであろう。
第1図は本考案による繊維強化金属複合材料製
の斜板が組込まれた斜板式圧縮機を示す縦断面
図、第2図は第1図に示された斜板を示す斜視
図、第3図は第2図に示された斜板を製造するた
めの繊維成形体を一部破断して示す斜視図、第4
図は第3図に示された繊維成形体を用いて行われ
る鋳造工程を示す断面図、第5図はアルミナ−シ
リカ短繊維が周方向に沿う二次元ランダムにて配
向された繊維成形体を一部破断して示す斜視図、
第6図はアルミナ−シリカ短繊維が上下面に平行
な二次元ランダムにて配向された繊維成形体を一
部破断して示す斜視図である。 1……シリンダブロツク、2……軸線、3,4
……ラジアルベアリング、5……回転軸、6……
シリンダボア、7……スリーブ、8……ピスト
ン、9……軸線、10……吸気ポート、11……
排気ポート、12……バルブプレート、13,1
4……エンドキヤツプ、15,16……逆止弁、
17……シリンダ室、18,19……吸気プレナ
ム、20,21……排気プレナム、22a……ボ
ス部、22b……板状部、23……斜板、24…
…スラストベアリング、25……シユー、26…
…ボール、27,28……側面、29……アルミ
ナ−シリカ短繊維、30……繊維成形体、31…
…加圧室、32……成形室、33……上型、34
……下型、35……鋳型、36……溶湯、37…
…プランジヤ、38,39……繊維成形体。
の斜板が組込まれた斜板式圧縮機を示す縦断面
図、第2図は第1図に示された斜板を示す斜視
図、第3図は第2図に示された斜板を製造するた
めの繊維成形体を一部破断して示す斜視図、第4
図は第3図に示された繊維成形体を用いて行われ
る鋳造工程を示す断面図、第5図はアルミナ−シ
リカ短繊維が周方向に沿う二次元ランダムにて配
向された繊維成形体を一部破断して示す斜視図、
第6図はアルミナ−シリカ短繊維が上下面に平行
な二次元ランダムにて配向された繊維成形体を一
部破断して示す斜視図である。 1……シリンダブロツク、2……軸線、3,4
……ラジアルベアリング、5……回転軸、6……
シリンダボア、7……スリーブ、8……ピスト
ン、9……軸線、10……吸気ポート、11……
排気ポート、12……バルブプレート、13,1
4……エンドキヤツプ、15,16……逆止弁、
17……シリンダ室、18,19……吸気プレナ
ム、20,21……排気プレナム、22a……ボ
ス部、22b……板状部、23……斜板、24…
…スラストベアリング、25……シユー、26…
…ボール、27,28……側面、29……アルミ
ナ−シリカ短繊維、30……繊維成形体、31…
…加圧室、32……成形室、33……上型、34
……下型、35……鋳型、36……溶湯、37…
…プランジヤ、38,39……繊維成形体。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回転軸線に対し傾斜した楕円形の板状をなす
斜板式圧縮機用斜板にして、強化繊維にて複合
強化された金属にて形成され、前記強化繊維は
前記回転軸線及び前記楕円形の長軸を通る仮想
平面に実質的に平行な二次元ランダムにて配向
されている斜板式圧縮機用斜板。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項の斜板式圧縮
機用斜板に於て、前記強化繊維はアルミナ−シ
リカ系短繊維であることを特徴とする斜板式圧
縮機用斜板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11426985U JPH0329585Y2 (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11426985U JPH0329585Y2 (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6221483U JPS6221483U (ja) | 1987-02-09 |
| JPH0329585Y2 true JPH0329585Y2 (ja) | 1991-06-24 |
Family
ID=30996850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11426985U Expired JPH0329585Y2 (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0329585Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-07-25 JP JP11426985U patent/JPH0329585Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6221483U (ja) | 1987-02-09 |
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