JPH032968B2 - - Google Patents
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- JPH032968B2 JPH032968B2 JP60103149A JP10314985A JPH032968B2 JP H032968 B2 JPH032968 B2 JP H032968B2 JP 60103149 A JP60103149 A JP 60103149A JP 10314985 A JP10314985 A JP 10314985A JP H032968 B2 JPH032968 B2 JP H032968B2
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- Japan
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- filaments
- filament
- cross
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、絹様の光沢と絹や麻様の風合を付与
し得る熱可塑性異形断面マルチフイラメントから
なる仮撚加工糸に関するものである。 <従来の技術> 従来の断面形状を異形化した熱可塑性フイラメ
ントからなる合成繊維を仮撚捲縮加工することに
より、合成繊維特有の光沢やヌメリ感を除去して
得られる布帛に嵩高性とともに絹様の光沢や風合
を付与する試みが種々行われてきた。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、従来の例えば三角断面や星状の突起を
有する熱可塑性フイラメントからなる合成繊維を
仮撚捲縮加工して得られる糸条は、通常の円形断
面の合成繊維では得られなかつた光沢、ヌメリ感
を除去した風合を付与するものとして実用化され
たが、これらのフイラメントの断面は周方向に略
同形状の凸部と凹部とを交互に有しているので、
フイラメントの凹部に他のフイラメントの凸部が
入り込んで、フイラメント同士が密着するいわゆ
る充填作用が生じ易く、したがつて布帛の拘束さ
れた状態ではフイラメントの移動が制限される結
果たとえ捲縮を有する糸条であつてもふくらみ感
のある嵩高性に欠けるという欠点があつた。 しかも、これらの糸条は前述のごとく合成繊維
特有の光沢やヌメリ感を一応解消するものではあ
るが、絹や麻に比較すれば依然として手触りや光
沢の点で劣つており、市場のフアツシヨン化と相
俟つてこれら糸条をより一層絹の光沢や絹・麻様
のシヤリ感及びドライな表面タツチに近づけるこ
とが要望されていた。 本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、絹のような光沢を
有し、布帛にふくらみ感のある嵩高性とシヤリ感
及びドライな表面タツチに富んだ絹・麻様の風合
を付与し得る異形断面仮撚加工糸を提供するにあ
る。 <問題点を解決するための手段> すなわち、本発明は断面形状が三角形状の傘部
と幹部とからなり、幹部の長さH2が傘部の長さ
H1の0.6倍以上であり、かつ、傘部の最大巾K1が
幹部の最大巾K2の2倍以上である茸状の熱可塑
性異形断面フイラメントを29000/√(t/m)
以下の仮撚数で仮撚加工して得られた加工糸であ
つて、幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着したフ
イラメント本数が、前記加工糸を構成する全フイ
ラメント本数の20%以下であることを特徴とする
異形断面仮撚加工糸である。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 まず、本発明異形断面仮撚加工糸は、断面形状
が三角形状の傘部と幹部とからなる茸状の熱可塑
性異形断面フイラメントから構成された仮撚加工
糸である。すなわち、本発明異形断面仮撚加工糸
は、断面形状が第2図に示すごとく三角形状の傘
部1とその底辺3の略中央から突出した幹部2と
からなる茸状の熱可塑性異形断面フイラメントか
ら構成された糸条が、仮撚捲縮加工によつて捲縮
を付与された加工糸である。 このように、本発明異形断面仮撚加工糸は断面
形状が三角形状の傘部とこの傘部とは非対称で形
状が異なる幹部とからなる茸状の熱可塑性異形断
面フイラメントから構成されたものであるから、
仮撚加工時にフイラメント断面が多少変形しても
従来の三角断面や星状突起断面形状のフイラメン
トからなる仮撚加工糸のようにフイラメントの凹
部に他のフイラメントの凸部が入り込んでフイラ
メント同士が密着する、いわゆる充填作用は生じ
難いが、通常の仮撚加工を施すと、フイラメント
は加撚による強い横圧を受け、傘部が容易に幹部
に密着する。このため、仮撚加工は後述するよう
に、傘部が幹部に密着し難いような条件を選定し
て行う必要がある。 また、各フイラメントは仮撚捲縮加工によつて
捲縮が付与されているので、捲縮と充填防止効果
とが相乗的に作用して嵩高性、ふくらみ感に富む
布帛を得ることができる。 なお、フイラメントの断面形状は幹部2の長さ
H2を傘部1の長さH1の0.6倍以上とすることが好
ましく、かくして前述のフイラメント同士の充填
防止効果をより向上することができ布帛に更にふ
くらみ感のなる嵩高性を付与することができる。
また、傘部1の最大巾K1を幹部2の巾K2の2倍
以上とすることが好ましく、この場合は傘部1と
幹部2による凹凸によつて布帛のシヤリ感とドラ
イ感をさらに向上させることができる。ただし、
傘部1の巾や幹部2の長さがあまり大きすぎると
紡糸時に糸切れし易くなるので、幹部2の長さ
H2は傘部1の長さH1の1.5倍以内、また傘部1の
最大巾K1は幹部2の巾K2の2〜4倍に抑えるこ
とが望ましい。また、本発明異形断面仮撚加工糸
は、構成する前記熱可塑性異形断面フイラメント
の幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着したフイラ
メント本数が全フイラメント本数の20%以下であ
る。 すなわち、本発明仮撚加工糸は、構成するフイ
ラメントの断面が仮撚加工によつて変形しており
第1図に示すように幹部2が湾曲したフイラメン
トA、幹部2が湾曲してその片側が傘部1の一方
の底辺3に密着したフイラメントB、傘部1の一
方の底辺3が変形して幹部2の側面に密着したフ
イラメントC、さらには幹部2両側の傘部1の底
辺3がそれぞれ対向する幹部2の側面に略全長に
わたつて密着したフイラメントE等が混在してい
るが、この幹部2の両側の傘部1の底辺3が幹部
2に密着したフイラメントEの本数が仮撚加工糸
を構成する全フイラメント本数の20%以下に抑え
られている。 このように、幹部2両側の傘部1の底辺3が幹
部2に密着したフイラメントEの本数が20%以下
であるから、本発明仮撚加工糸を構成する全フイ
ラメント本数の80%以上は、少なくとも傘部1の
片側は幹部2の外側に突出しており、したがつて
本発明仮撚加工糸の表面と凹凸となつており、得
られる布帛に手を触れるとフイラメントの突出部
に指先が心地よく刺激され、また指先に伝わる接
触面積も低下するので、手触りは絹の麻のように
さらつとしてドライ感を有するとともにシヤリ感
に富んだ麻様の風合を呈する。この場合、幹部2
両側の傘部1の底辺3が幹部2に密着したフイラ
メントEの本数は全フイラメント本数の20%以
下、好ましくは10%以下であることが必要であ
り、このフイラメントEの本数が全フイラメント
本数の20%を超えると、傘部1の側部が幹部2の
外側に突出しないフイラメントの割合が多くなり
過ぎ、傘部1と幹部2による凹凸が少なくしたが
つて前記のドライ感、シヤリ感及び絹様の光沢が
低下するので好ましくない。 また、前述したごとく、本発明仮撚加工糸の表
面は傘部1と幹部2とによつて凹凸となつている
ので、凸部と凹部で反射された光線が一部打ち消
し合い、絹様の柔らかい光沢を呈する。 上記本発明異形断面仮撚加工糸を得るには、例
えば特願昭59−20336号で提案さた方法で三角形
状の傘部と幹部とからなる茸状の熱可塑性フイラ
メントから構成された糸条を紡糸延伸し、この糸
条に特定の仮撚捲縮加工を施して得られる。すな
わち、仮撚捲縮加工においては、加撚状態で熱セ
ツトされるため、フイラメント特に糸条中心部の
フイラメントは断面形状が変化し易いので、断面
の幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着したフイラ
メント本数が全フイラメント本数の20%以下とす
るには仮撚加工に供する糸条の物性(配向度、密
度、伸度、熱収縮率等)によつて採用する条件を
適宜選定する必要があるが、要は傘部の底辺が幹
部に密着したフイラメントを少なくするものであ
り、そのためには仮撚数を通常の場合より低く、
すなわち29000/√Dt/m(Dは糸条のデニール)以 下として仮撚加工時の断面変化を少なくすること
が好ましい。また、仮撚数をこのように低くすれ
ば得られる加工糸は、強トルク低捲縮性となり、
弛緩することによつて各フイラメントが分離して
捩れ状スナールが多数発生し、ドレープ性が向上
するとともに自然な外観効果を付与することがで
きる。さらに、糸条の断面形状の変化は仮撚加工
時の熱セツト温度によつても影響され、高温にな
るほど断面形状の変形が大きくなるので、糸条の
融点により10℃以上低い温度で熱セツトすること
が好ましい。さらに、加熱によるフイラメントの
横圧を少なく、すなわち、断面変形を少なくする
ため緊張を少なくする。このため、仮撚時のオー
バーフイード率はプラス側に設定しなければなら
ず、1〜5%に設定するのが好ましい。また、仮
撚加工に続いて弛緩熱処理する場合の熱セツト温
度も同様である。このように茸状断面糸がその形
状を壊すことなく、捲縮を付与しうる加工条件を
選定しなければならない。 本発明における熱可塑性フイラメントとしては
ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル等のポリマー及びこれらのコポリマー、ブレン
ドポリマー等から得られるフイラメント等であり
特に本発明の目的とする絹や麻様の光沢、風合を
得るためには物性の優れたポリエステルフイラメ
ントが好ましい。 <実施例> 以下、本発明仮撚加工糸を実施例により具体的
に説明する。 実施例 固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを
異形断面ノズルを用いて溶融紡糸し、1200m/分
の速度で捲取り、得られた未延伸糸を延伸倍率
3.0、延伸速度800m/分で延伸し、断面形状が傘
部と幹部とからなるフイラメントから構成された
75d/48fの延伸糸を製造した。得られた延伸糸の
フイラメント断面を写真撮影(400倍)し、その
デイメンジヨンを測定した結果は第1表に示す通
りであつた。 次に、これらの延伸糸を第1表に示す仮撚条件
で仮撚捲縮加工して本発明異形断面仮撚加工糸を
得た。 一方、比較のために前記延伸糸を第1表に示す
ごとく仮撚条件を変えて仮撚捲縮加工を行い、比
較のため異形断面仮撚加工糸を得た。 これら仮撚加工糸における幹部両側の傘部の底
辺が幹部に密着したフイラメントの本数及びその
全フイラメント本数に対する比率は第1表のごと
くであつた。これらの仮撚加工糸を経密度86本/
インチ、緯密度85本/インチで平織に製織し、得
られた生機を常法に従つてリラツクス精錬してプ
レセツトした後、染色、フアイナルセツトを施し
て織物を作つた。 これらの織物について官能試験により光沢、ふ
くらみ感及びドライ感を評価したところ、第1表
に示す結果を得た。 なお、判定基準は、◎極めて良好、〇良好、△
普通、×不良の4段階評価に拠つた。
し得る熱可塑性異形断面マルチフイラメントから
なる仮撚加工糸に関するものである。 <従来の技術> 従来の断面形状を異形化した熱可塑性フイラメ
ントからなる合成繊維を仮撚捲縮加工することに
より、合成繊維特有の光沢やヌメリ感を除去して
得られる布帛に嵩高性とともに絹様の光沢や風合
を付与する試みが種々行われてきた。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、従来の例えば三角断面や星状の突起を
有する熱可塑性フイラメントからなる合成繊維を
仮撚捲縮加工して得られる糸条は、通常の円形断
面の合成繊維では得られなかつた光沢、ヌメリ感
を除去した風合を付与するものとして実用化され
たが、これらのフイラメントの断面は周方向に略
同形状の凸部と凹部とを交互に有しているので、
フイラメントの凹部に他のフイラメントの凸部が
入り込んで、フイラメント同士が密着するいわゆ
る充填作用が生じ易く、したがつて布帛の拘束さ
れた状態ではフイラメントの移動が制限される結
果たとえ捲縮を有する糸条であつてもふくらみ感
のある嵩高性に欠けるという欠点があつた。 しかも、これらの糸条は前述のごとく合成繊維
特有の光沢やヌメリ感を一応解消するものではあ
るが、絹や麻に比較すれば依然として手触りや光
沢の点で劣つており、市場のフアツシヨン化と相
俟つてこれら糸条をより一層絹の光沢や絹・麻様
のシヤリ感及びドライな表面タツチに近づけるこ
とが要望されていた。 本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、絹のような光沢を
有し、布帛にふくらみ感のある嵩高性とシヤリ感
及びドライな表面タツチに富んだ絹・麻様の風合
を付与し得る異形断面仮撚加工糸を提供するにあ
る。 <問題点を解決するための手段> すなわち、本発明は断面形状が三角形状の傘部
と幹部とからなり、幹部の長さH2が傘部の長さ
H1の0.6倍以上であり、かつ、傘部の最大巾K1が
幹部の最大巾K2の2倍以上である茸状の熱可塑
性異形断面フイラメントを29000/√(t/m)
以下の仮撚数で仮撚加工して得られた加工糸であ
つて、幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着したフ
イラメント本数が、前記加工糸を構成する全フイ
ラメント本数の20%以下であることを特徴とする
異形断面仮撚加工糸である。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 まず、本発明異形断面仮撚加工糸は、断面形状
が三角形状の傘部と幹部とからなる茸状の熱可塑
性異形断面フイラメントから構成された仮撚加工
糸である。すなわち、本発明異形断面仮撚加工糸
は、断面形状が第2図に示すごとく三角形状の傘
部1とその底辺3の略中央から突出した幹部2と
からなる茸状の熱可塑性異形断面フイラメントか
ら構成された糸条が、仮撚捲縮加工によつて捲縮
を付与された加工糸である。 このように、本発明異形断面仮撚加工糸は断面
形状が三角形状の傘部とこの傘部とは非対称で形
状が異なる幹部とからなる茸状の熱可塑性異形断
面フイラメントから構成されたものであるから、
仮撚加工時にフイラメント断面が多少変形しても
従来の三角断面や星状突起断面形状のフイラメン
トからなる仮撚加工糸のようにフイラメントの凹
部に他のフイラメントの凸部が入り込んでフイラ
メント同士が密着する、いわゆる充填作用は生じ
難いが、通常の仮撚加工を施すと、フイラメント
は加撚による強い横圧を受け、傘部が容易に幹部
に密着する。このため、仮撚加工は後述するよう
に、傘部が幹部に密着し難いような条件を選定し
て行う必要がある。 また、各フイラメントは仮撚捲縮加工によつて
捲縮が付与されているので、捲縮と充填防止効果
とが相乗的に作用して嵩高性、ふくらみ感に富む
布帛を得ることができる。 なお、フイラメントの断面形状は幹部2の長さ
H2を傘部1の長さH1の0.6倍以上とすることが好
ましく、かくして前述のフイラメント同士の充填
防止効果をより向上することができ布帛に更にふ
くらみ感のなる嵩高性を付与することができる。
また、傘部1の最大巾K1を幹部2の巾K2の2倍
以上とすることが好ましく、この場合は傘部1と
幹部2による凹凸によつて布帛のシヤリ感とドラ
イ感をさらに向上させることができる。ただし、
傘部1の巾や幹部2の長さがあまり大きすぎると
紡糸時に糸切れし易くなるので、幹部2の長さ
H2は傘部1の長さH1の1.5倍以内、また傘部1の
最大巾K1は幹部2の巾K2の2〜4倍に抑えるこ
とが望ましい。また、本発明異形断面仮撚加工糸
は、構成する前記熱可塑性異形断面フイラメント
の幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着したフイラ
メント本数が全フイラメント本数の20%以下であ
る。 すなわち、本発明仮撚加工糸は、構成するフイ
ラメントの断面が仮撚加工によつて変形しており
第1図に示すように幹部2が湾曲したフイラメン
トA、幹部2が湾曲してその片側が傘部1の一方
の底辺3に密着したフイラメントB、傘部1の一
方の底辺3が変形して幹部2の側面に密着したフ
イラメントC、さらには幹部2両側の傘部1の底
辺3がそれぞれ対向する幹部2の側面に略全長に
わたつて密着したフイラメントE等が混在してい
るが、この幹部2の両側の傘部1の底辺3が幹部
2に密着したフイラメントEの本数が仮撚加工糸
を構成する全フイラメント本数の20%以下に抑え
られている。 このように、幹部2両側の傘部1の底辺3が幹
部2に密着したフイラメントEの本数が20%以下
であるから、本発明仮撚加工糸を構成する全フイ
ラメント本数の80%以上は、少なくとも傘部1の
片側は幹部2の外側に突出しており、したがつて
本発明仮撚加工糸の表面と凹凸となつており、得
られる布帛に手を触れるとフイラメントの突出部
に指先が心地よく刺激され、また指先に伝わる接
触面積も低下するので、手触りは絹の麻のように
さらつとしてドライ感を有するとともにシヤリ感
に富んだ麻様の風合を呈する。この場合、幹部2
両側の傘部1の底辺3が幹部2に密着したフイラ
メントEの本数は全フイラメント本数の20%以
下、好ましくは10%以下であることが必要であ
り、このフイラメントEの本数が全フイラメント
本数の20%を超えると、傘部1の側部が幹部2の
外側に突出しないフイラメントの割合が多くなり
過ぎ、傘部1と幹部2による凹凸が少なくしたが
つて前記のドライ感、シヤリ感及び絹様の光沢が
低下するので好ましくない。 また、前述したごとく、本発明仮撚加工糸の表
面は傘部1と幹部2とによつて凹凸となつている
ので、凸部と凹部で反射された光線が一部打ち消
し合い、絹様の柔らかい光沢を呈する。 上記本発明異形断面仮撚加工糸を得るには、例
えば特願昭59−20336号で提案さた方法で三角形
状の傘部と幹部とからなる茸状の熱可塑性フイラ
メントから構成された糸条を紡糸延伸し、この糸
条に特定の仮撚捲縮加工を施して得られる。すな
わち、仮撚捲縮加工においては、加撚状態で熱セ
ツトされるため、フイラメント特に糸条中心部の
フイラメントは断面形状が変化し易いので、断面
の幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着したフイラ
メント本数が全フイラメント本数の20%以下とす
るには仮撚加工に供する糸条の物性(配向度、密
度、伸度、熱収縮率等)によつて採用する条件を
適宜選定する必要があるが、要は傘部の底辺が幹
部に密着したフイラメントを少なくするものであ
り、そのためには仮撚数を通常の場合より低く、
すなわち29000/√Dt/m(Dは糸条のデニール)以 下として仮撚加工時の断面変化を少なくすること
が好ましい。また、仮撚数をこのように低くすれ
ば得られる加工糸は、強トルク低捲縮性となり、
弛緩することによつて各フイラメントが分離して
捩れ状スナールが多数発生し、ドレープ性が向上
するとともに自然な外観効果を付与することがで
きる。さらに、糸条の断面形状の変化は仮撚加工
時の熱セツト温度によつても影響され、高温にな
るほど断面形状の変形が大きくなるので、糸条の
融点により10℃以上低い温度で熱セツトすること
が好ましい。さらに、加熱によるフイラメントの
横圧を少なく、すなわち、断面変形を少なくする
ため緊張を少なくする。このため、仮撚時のオー
バーフイード率はプラス側に設定しなければなら
ず、1〜5%に設定するのが好ましい。また、仮
撚加工に続いて弛緩熱処理する場合の熱セツト温
度も同様である。このように茸状断面糸がその形
状を壊すことなく、捲縮を付与しうる加工条件を
選定しなければならない。 本発明における熱可塑性フイラメントとしては
ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル等のポリマー及びこれらのコポリマー、ブレン
ドポリマー等から得られるフイラメント等であり
特に本発明の目的とする絹や麻様の光沢、風合を
得るためには物性の優れたポリエステルフイラメ
ントが好ましい。 <実施例> 以下、本発明仮撚加工糸を実施例により具体的
に説明する。 実施例 固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを
異形断面ノズルを用いて溶融紡糸し、1200m/分
の速度で捲取り、得られた未延伸糸を延伸倍率
3.0、延伸速度800m/分で延伸し、断面形状が傘
部と幹部とからなるフイラメントから構成された
75d/48fの延伸糸を製造した。得られた延伸糸の
フイラメント断面を写真撮影(400倍)し、その
デイメンジヨンを測定した結果は第1表に示す通
りであつた。 次に、これらの延伸糸を第1表に示す仮撚条件
で仮撚捲縮加工して本発明異形断面仮撚加工糸を
得た。 一方、比較のために前記延伸糸を第1表に示す
ごとく仮撚条件を変えて仮撚捲縮加工を行い、比
較のため異形断面仮撚加工糸を得た。 これら仮撚加工糸における幹部両側の傘部の底
辺が幹部に密着したフイラメントの本数及びその
全フイラメント本数に対する比率は第1表のごと
くであつた。これらの仮撚加工糸を経密度86本/
インチ、緯密度85本/インチで平織に製織し、得
られた生機を常法に従つてリラツクス精錬してプ
レセツトした後、染色、フアイナルセツトを施し
て織物を作つた。 これらの織物について官能試験により光沢、ふ
くらみ感及びドライ感を評価したところ、第1表
に示す結果を得た。 なお、判定基準は、◎極めて良好、〇良好、△
普通、×不良の4段階評価に拠つた。
【表】
第1表から明らかなごとく、フイラメントEの
割合、すなわち幹部両側の傘部の底辺が幹部に密
着したフイラメントの本数が全フイラメント本数
の22.9%である比較の仮撚加工糸から得られた織
物は金属光沢を有しており、しかもふくらみ感、
ドライ感及びシヤリ感に乏しいものであつた。こ
れに対して、本発明仮撚加工糸はいずれも幹部両
側の傘部の底辺が幹部に密着したフイラメントの
本数が全フイラメント本数の6.3%、4.2%と極め
て少なく、これらの仮撚加工糸から得られた織物
は柔らかな絹様の光沢とふくらみ感のある嵩高性
を有し、さらにドライな表面タツチとシヤリ感に
富んだ絹や麻様の風合を呈するものであつた。 <発明の効果> 以上述べたごとく、本発明異形断面仮撚加工糸
は、断面形状が三角形状の傘部と、傘部とは非対
称で形状が異なる幹部とからなる茸状の熱可塑性
異形断面フイラメントから構成された仮撚加工糸
であるから、仮撚時にフイラメント断面が変形し
ても従来の三角断面や星状突起断面のフイラメン
トからなる仮撚加工糸のごとく、フイラメントの
凹部に他のフイラメントの凸部が入り込んでフイ
ラメント同士が密着する、いわゆる充填作用は生
じ難く、したがつて糸条又は布帛中で各フイラメ
ント間に空隙が形成され易く、しかも各フイラメ
ントには仮撚捲縮加工によつて捲縮が付与されて
いるので、捲縮と充填防止作用が相乗的に作用し
て、嵩高性、ふくら感に富んだ布帛を得ることが
できる。 また、通常、糸条のフイラメント断面は仮撚時
に変形するが、本発明仮撚加工糸は幹部両側の傘
部の底辺が幹部に密着したフイラメントの本数が
全フイラメント本数の20%以下であるから、80%
以上のフイラメントは少なくとも傘部の一側が幹
部から外側に突出しており、仮撚加工糸の表面は
凹凸となつており、得られる布帛に手を触れると
フイラメントの突出部に指先が心地よく刺激され
また指先に伝わる接触面積も低下するので、手触
りは絹や麻のようにさらつとしてドライ感を有す
るとともに、シヤリ感に富んだ絹や麻様の風合を
呈する。 さらに、前述のように本発明仮撚加工糸の表面
はフイラメントの傘部と幹部によつて凹凸となつ
ているので、凸部と凹部で反射された光線が一部
打ち消し合い、絹様の柔らかな光沢を呈する。
割合、すなわち幹部両側の傘部の底辺が幹部に密
着したフイラメントの本数が全フイラメント本数
の22.9%である比較の仮撚加工糸から得られた織
物は金属光沢を有しており、しかもふくらみ感、
ドライ感及びシヤリ感に乏しいものであつた。こ
れに対して、本発明仮撚加工糸はいずれも幹部両
側の傘部の底辺が幹部に密着したフイラメントの
本数が全フイラメント本数の6.3%、4.2%と極め
て少なく、これらの仮撚加工糸から得られた織物
は柔らかな絹様の光沢とふくらみ感のある嵩高性
を有し、さらにドライな表面タツチとシヤリ感に
富んだ絹や麻様の風合を呈するものであつた。 <発明の効果> 以上述べたごとく、本発明異形断面仮撚加工糸
は、断面形状が三角形状の傘部と、傘部とは非対
称で形状が異なる幹部とからなる茸状の熱可塑性
異形断面フイラメントから構成された仮撚加工糸
であるから、仮撚時にフイラメント断面が変形し
ても従来の三角断面や星状突起断面のフイラメン
トからなる仮撚加工糸のごとく、フイラメントの
凹部に他のフイラメントの凸部が入り込んでフイ
ラメント同士が密着する、いわゆる充填作用は生
じ難く、したがつて糸条又は布帛中で各フイラメ
ント間に空隙が形成され易く、しかも各フイラメ
ントには仮撚捲縮加工によつて捲縮が付与されて
いるので、捲縮と充填防止作用が相乗的に作用し
て、嵩高性、ふくら感に富んだ布帛を得ることが
できる。 また、通常、糸条のフイラメント断面は仮撚時
に変形するが、本発明仮撚加工糸は幹部両側の傘
部の底辺が幹部に密着したフイラメントの本数が
全フイラメント本数の20%以下であるから、80%
以上のフイラメントは少なくとも傘部の一側が幹
部から外側に突出しており、仮撚加工糸の表面は
凹凸となつており、得られる布帛に手を触れると
フイラメントの突出部に指先が心地よく刺激され
また指先に伝わる接触面積も低下するので、手触
りは絹や麻のようにさらつとしてドライ感を有す
るとともに、シヤリ感に富んだ絹や麻様の風合を
呈する。 さらに、前述のように本発明仮撚加工糸の表面
はフイラメントの傘部と幹部によつて凹凸となつ
ているので、凸部と凹部で反射された光線が一部
打ち消し合い、絹様の柔らかな光沢を呈する。
第1図は本発明異形断面仮撚加工糸の一例を示
す断面図、第2図は同仮撚加工糸を構成する熱可
塑性異形断面フイラメントの例を示す断面図であ
る。 1……傘部、2……幹部、3……底辺、E……
断面形状の幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着し
たフイラメント。
す断面図、第2図は同仮撚加工糸を構成する熱可
塑性異形断面フイラメントの例を示す断面図であ
る。 1……傘部、2……幹部、3……底辺、E……
断面形状の幹部両側の傘部の底辺が幹部に密着し
たフイラメント。
Claims (1)
- 1 断面形状が三角形状の傘部と幹部とからな
り、幹部の長さH2が傘部の長さH1の0.6倍以上で
あり、かつ、傘部の最大巾K1が幹部の最大巾K2
の2倍以上である茸状の熱可塑性異形断面フイラ
メントを29000/√(t/m)以下の仮撚数で
仮撚加工して得られた加工糸であつて、幹部両側
の傘部の底辺が幹部に密着したフイラメント本数
が前記加工糸を構成する全フイラメント本数の20
%以下であることを特徴とする異形断面仮撚加工
糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10314985A JPS61266625A (ja) | 1985-05-13 | 1985-05-13 | 異形断面仮撚加工糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10314985A JPS61266625A (ja) | 1985-05-13 | 1985-05-13 | 異形断面仮撚加工糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61266625A JPS61266625A (ja) | 1986-11-26 |
| JPH032968B2 true JPH032968B2 (ja) | 1991-01-17 |
Family
ID=14346447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10314985A Granted JPS61266625A (ja) | 1985-05-13 | 1985-05-13 | 異形断面仮撚加工糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61266625A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59211650A (ja) * | 1983-05-13 | 1984-11-30 | ユニチカ株式会社 | スラブ調織物の製造法 |
| JPS60167923A (ja) * | 1984-02-07 | 1985-08-31 | Nippon Ester Co Ltd | ポリエステル異形断面糸 |
-
1985
- 1985-05-13 JP JP10314985A patent/JPS61266625A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61266625A (ja) | 1986-11-26 |
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|---|---|---|---|
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