JPH0330188B2 - - Google Patents
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- JPH0330188B2 JPH0330188B2 JP60293405A JP29340585A JPH0330188B2 JP H0330188 B2 JPH0330188 B2 JP H0330188B2 JP 60293405 A JP60293405 A JP 60293405A JP 29340585 A JP29340585 A JP 29340585A JP H0330188 B2 JPH0330188 B2 JP H0330188B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thickness
- character
- wall thickness
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- Prior art date
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- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
- Image Generation (AREA)
Description
A 産業上の利用分野
本発明は、太さ即ち肉厚の異なる種々の字体
(フアミリ)を発生できる文字発生装置に関する。 B 従来技術 印刷機で使われるドツトマトリツクス式の文字
は、文字デザイナが通常は手作りする。しかし肉
厚の異なる字体毎に各々7000〜8000個の漢字等の
文字を手作りするには、多額の開発費用と長い期
間を要する。 このためCADシステム等、コンピユータプロ
グラムの助けを借りてドツトマトリツクス式の文
字をデザインする試みが為されており、文字のス
トロークの太さを変化させる方法についても、い
ろいろ考案されている。例えば、ある一定の大き
さの図形(筆に相当する)をプログラムで移動し
てその軌跡で文字を画き、ストロークの太さを変
えるときは図形の大きさを変える方法、デイスプ
レイに描画するときのビームの太さを変える方
法、または文字の中心線付近からベクトルの形で
肉厚を定義し、複数のベクトルの先端を数学式で
補間し、ストロークの太さを変えるときはベクト
ルの大きさを変える方法などがある。 C 発明が解決しようとする問題点 しかし、以上のような従来技術では、文字の
縦、横、斜め方向等のストロークの一部分の太さ
だけを変更(例えば、縦線の太さのみを変え、他
は変えない)しようとした場合、太さを変更する
ストロークと変更しないストロークの接合部で字
形が不自然に崩れることがあつた。例えば、カタ
カナの「フ」の字の横方向のストロークの太さを
一定にし、斜め左下へ向かうストロークの太さを
変えると、角の部分が不自然になる。同じく
「フ」の字の場合、横方向のストロークの太さを
変えると、斜め左下へ向うストロークも横方向の
太さ成分があるので、その太さが少し変つてしま
うという問題があつた。また漢字の「七」の字の
ように縦方向のストロークが横方向に連続してい
る字画がある場合、その縦方向のストロークの太
さを変えてもこれに連続している横方向のストロ
ークの太さを他の横方向のストロークと独立に変
えらないという問題があつた。明朝体の字のウロ
コ(飾り)の部分は、縦横両方のストロークの太
さの変化に連動して微妙に大きさが変化するとい
う性質があるが、従来技術では、「ウロコ」の部
分をそのように変化させることができなかつた。 従つて本発明の目的は、上記の問題点を全て解
決できる(従来技術と同等の太さ変化も行なえ
る)よう、文字の縦横などのストロークの太さを
各々独立に変化させ、しかも字形を正常に保つた
文字を発生できる、文字発生装置を提供すること
にある。 これにより別フアミリの字形を容易に出力する
ことができるようにした。尚、本発明は、文字発
生装置と総称したが、線の太さを変えて発生する
ものなら完成した文字に限らず、文字の一部や各
字画を発生するものであつても良いし、更に記号
や図形の線を発生するものであつても良い。 D 作用 本発明は、上記の目的で1つの字形から文字ス
トロークの太さを滑らかに、多様に変化させて発
生できるように文字の形を次のような方法で表現
する。まず文字ストロークのほぼ中心線上に間隔
を置いて骨格点(通常は複数)を定義する(中心
線を外れて定義されることもある)。次に骨格点
からの長さ(実施例ではX座標成分とY座標成分
とを含む二次元ベクトルで表わす)で肉厚を定義
し、各々の肉厚の先端を直線又は曲線で結び文字
ストロークの輪郭部を形成するものとする(第2
図参照。P点は骨格点、矢印は肉厚)。各々の肉
厚には、従来はなかつた第1又は第2の肉厚変化
属性コード(実施例のB、C)のいずれか一つを
付加する。このようにして作成され記憶された基
本の文字ストロークの太さを変えるためには、肉
厚値を表わす肉厚データを変えればよいわけであ
るが、これを変えるための制御情報として、次の
ように二つの肉厚変化係数を使用するものとす
る。(単位は倍率が好ましい。) 第1肉厚変化係数 第2肉厚変化係数 これらの肉厚変化係数を、肉厚データに、付与
されている肉厚属性コードの種類に応じて選択的
に演算作用させれば、太さの異なる所望の字形を
発生させることができる。 E 問題点を解決する手段 第1図に示すとおり、本発明の字画の太さ即ち
ストロークの肉厚を変える装置は、骨格点の位置
データ、輪郭点への肉厚データ及び肉厚変化属性
コードを各文字や線毎に記憶する文字記憶手段1
を有する。 そしてこの文字の肉厚を変化させるための任意
の第1肉厚変化係数と第2肉厚変化係数とを記憶
する手段2とを設け、文字の肉厚を変化させる係
数を選択的に読出す手段3の選択に応じて上記記
憶する手段2からいずれか一方又は両方の肉厚変
化係数を読出す。尚、記憶する手段2は、それら
の係数を必要時に外部から入力し一時的に記憶す
るものでも、予じめ恒久的に記憶しておくもので
も良い。読出された第1又は第2の肉厚変化係数
を用いて、対応する肉厚変化属性コードを有する
肉厚データの肉厚変化を、その係数と肉厚データ
とを乗じる等の演算によつて演算手段4で行な
い、そのような演算によつて肉厚の変化されたス
トロークをもつ文字や線を出力手段5で出力す
る。この出力手段5は、デイスプレイ又はプリン
タ等の出力に合せてドツトマトリツクス形式に演
算効果を変換するものであつても良い。 如上の各手段については以下の実施例の説明中
でも詳細には説明しないが、この分野の当業者に
は自明の構成である。 F 実施例 次に、前述した発明を用いて、いろいろな文字
をデザインし、文字のストロークの太さを変化さ
せた場合の具体例を説明する。なお、本発明で
は、文字(主に漢字)のストロークの太さを、縦
横独立して変化させるという考え方から、縦横の
区別をはつきりさせるために、文字のストローク
を次のように分類した。 縦ストローク・タイプ…字画が垂直方向に引か
れた線分とこれに連続している線分、及びこれ
に正比例して太さが変化する線分、点要素等。 横ストローク・タイプ…字画が水平方向に引か
れた線分とこれに連続している線分、及びこれ
に正比例して太さが変化する線分、点要素等。 縦横ストローク・タイプ…の線分の太さの変
化との線分の太さの変化の両方に、特定の割
合で影響されて、太さが変わる字画の線分。 例えば、「木」という文字は、このストロー
ク・タイプの分類によれば「〓」は縦ストロー
ク・タイプであり、「−」は横ストローク・タイ
プであり、また横ストローク・タイプの右端のウ
ロコ「▲」は、縦横ストローク・タイプである。
文字のどの線分を縦ストローク・タイプとする
か、横ストローク・タイプとするか、又は縦横ス
トローク・タイプとするかは、字体(明朝体、ゴ
シツク体など)と文字のデザインフイロソフイに
関係しており、最終的には文字デザイナが決定す
る。 但し、一般的なガイドとしては(例外はある
が)、明朝体、ゴシツク体の漢字では水平方向の
線分は、横ストローク・タイプであり、それ以外
(垂直方向、斜め方向の線分、及び方向は無関係
にこれらの線分に連続しているもの、及び点等)
は縦ストローク・タイプであり、明朝体のウロコ
の部分は、縦横ストローク・タイプと云える。 以上の分類法は、縦線、横線の太さを独立に変
化させて用いる文字(主に漢字)をデザインする
場合、文字デザイナに対して有効な助けとなる
(後述の例1、3、4参照)。 但し、英字、数字のように、曲線が多く、縦
線、横線の区別がはつきりしない場合は、この分
類法は適用せずに文字をデザインする(後述の例
2参照)。 例 1 「七」の字のデザイン 漢字の「七」という字をゴシツク体でデザイン
した例を第2図に示す。字画の第1画は属性Cに
よつて肉厚を定義(実線矢印)し、第2画は属性
Bによつて肉厚を定義(点線矢印)している簡単
な例である。 通常は横ストローク・タイプの肉厚には属性C
を、縦ストローク・タイプの肉厚には属性Bを用
いる。点P1〜P7は骨格点を示す。各肉厚の先
端を数学補間式で直線又は曲線で結べば、文字の
輪郭ができる。属性Cの肉厚全部を、同一割合で
変化させれば横ストローク・タイプの線の太さを
制御できる。属性Bの肉厚全部を、同一割合で変
化させれば、縦ストローク・タイプの線の太さを
制御できる。例えば、第1肉厚変化係数αを0.5
倍、第2肉厚変化係数βを0.2倍とすれば、属性
Bの肉厚は、すべて0.5倍になり、属性Cの肉厚
はすべて0.2倍になる。このように横ストロー
ク・タイプと縦ストローク・タイプの線分の太さ
を別々に制御できる。 例 2 「0」の字のデザイン 第3図は数字の「0」という字をゴシツク体で
デザインした例を示す。ここでは、上述の肉厚変
化属性コードB,Cの外、新たに肉厚変化属性コ
ードAについても説明する。左上と左下の字形は
骨格点の数と位置、及び肉厚の値が同じであるた
め輪郭部も同じである。但し肉厚に付加された肉
厚変化属性コードは左上は全部Aであり、左下は
全部Bである。このように内厚変化属性コード以
外は全部同じである二つの字形に対して、肉厚変
化係数を演算作用させた場合、字形の輪郭部がど
のように変わるかを以下に示す。 例えば第1肉厚変化係数αが0.8倍、第2肉厚
変化係数βが0.3倍の場合は、属性Aの肉厚につ
いて、X座標成分には0.8が乗ぜられ、Y座標成
分には、0.3が乗ぜられる。従つて左上の字形は
右上のように変化し、明朝体の「0」の字のよう
になる。一方、属性Bの肉厚の場合は、そのX座
標成分とY座標成分の両方に0.8が乗ぜられて左
下の字形は右下のように変化する(属性Bには第
2肉厚変化係数は用いられない)。 このように影響する肉厚変化係数(α、β)の
値が一定でも、働きかけられる字形の肉厚属性コ
ードが異ると、異る変化をする。但し、第1肉厚
変化係数αと第2肉厚変化係数βとが等しい場合
に限り、肉厚属性コードに無関係に太さ変化結果
が同じになることが理解されよう。即ち、第3図
の左上も左下も変化結果は同一になるし、また左
下図の属性コードをBからCに変えても変化結果
は同じになる。 この例の場合は、字形が曲線であるため、前述
の縦、横ストローク・タイプの分類法は適用しな
い。どの部分を縦線の太さと考え、また横線の太
さと考えるかは、文字デザインのデザイナ・フイ
ロソフイであり、それに従つて文字デザイナが肉
厚属性コードを決定する。 ここで肉厚属性コードA,B,Cを付加された
肉厚データ(X座標成分、Y座標成分)に、第1
及び第2の肉厚変化係数(α、β)が演算作用す
る関係を第1表にまとめて示す。
(フアミリ)を発生できる文字発生装置に関する。 B 従来技術 印刷機で使われるドツトマトリツクス式の文字
は、文字デザイナが通常は手作りする。しかし肉
厚の異なる字体毎に各々7000〜8000個の漢字等の
文字を手作りするには、多額の開発費用と長い期
間を要する。 このためCADシステム等、コンピユータプロ
グラムの助けを借りてドツトマトリツクス式の文
字をデザインする試みが為されており、文字のス
トロークの太さを変化させる方法についても、い
ろいろ考案されている。例えば、ある一定の大き
さの図形(筆に相当する)をプログラムで移動し
てその軌跡で文字を画き、ストロークの太さを変
えるときは図形の大きさを変える方法、デイスプ
レイに描画するときのビームの太さを変える方
法、または文字の中心線付近からベクトルの形で
肉厚を定義し、複数のベクトルの先端を数学式で
補間し、ストロークの太さを変えるときはベクト
ルの大きさを変える方法などがある。 C 発明が解決しようとする問題点 しかし、以上のような従来技術では、文字の
縦、横、斜め方向等のストロークの一部分の太さ
だけを変更(例えば、縦線の太さのみを変え、他
は変えない)しようとした場合、太さを変更する
ストロークと変更しないストロークの接合部で字
形が不自然に崩れることがあつた。例えば、カタ
カナの「フ」の字の横方向のストロークの太さを
一定にし、斜め左下へ向かうストロークの太さを
変えると、角の部分が不自然になる。同じく
「フ」の字の場合、横方向のストロークの太さを
変えると、斜め左下へ向うストロークも横方向の
太さ成分があるので、その太さが少し変つてしま
うという問題があつた。また漢字の「七」の字の
ように縦方向のストロークが横方向に連続してい
る字画がある場合、その縦方向のストロークの太
さを変えてもこれに連続している横方向のストロ
ークの太さを他の横方向のストロークと独立に変
えらないという問題があつた。明朝体の字のウロ
コ(飾り)の部分は、縦横両方のストロークの太
さの変化に連動して微妙に大きさが変化するとい
う性質があるが、従来技術では、「ウロコ」の部
分をそのように変化させることができなかつた。 従つて本発明の目的は、上記の問題点を全て解
決できる(従来技術と同等の太さ変化も行なえ
る)よう、文字の縦横などのストロークの太さを
各々独立に変化させ、しかも字形を正常に保つた
文字を発生できる、文字発生装置を提供すること
にある。 これにより別フアミリの字形を容易に出力する
ことができるようにした。尚、本発明は、文字発
生装置と総称したが、線の太さを変えて発生する
ものなら完成した文字に限らず、文字の一部や各
字画を発生するものであつても良いし、更に記号
や図形の線を発生するものであつても良い。 D 作用 本発明は、上記の目的で1つの字形から文字ス
トロークの太さを滑らかに、多様に変化させて発
生できるように文字の形を次のような方法で表現
する。まず文字ストロークのほぼ中心線上に間隔
を置いて骨格点(通常は複数)を定義する(中心
線を外れて定義されることもある)。次に骨格点
からの長さ(実施例ではX座標成分とY座標成分
とを含む二次元ベクトルで表わす)で肉厚を定義
し、各々の肉厚の先端を直線又は曲線で結び文字
ストロークの輪郭部を形成するものとする(第2
図参照。P点は骨格点、矢印は肉厚)。各々の肉
厚には、従来はなかつた第1又は第2の肉厚変化
属性コード(実施例のB、C)のいずれか一つを
付加する。このようにして作成され記憶された基
本の文字ストロークの太さを変えるためには、肉
厚値を表わす肉厚データを変えればよいわけであ
るが、これを変えるための制御情報として、次の
ように二つの肉厚変化係数を使用するものとす
る。(単位は倍率が好ましい。) 第1肉厚変化係数 第2肉厚変化係数 これらの肉厚変化係数を、肉厚データに、付与
されている肉厚属性コードの種類に応じて選択的
に演算作用させれば、太さの異なる所望の字形を
発生させることができる。 E 問題点を解決する手段 第1図に示すとおり、本発明の字画の太さ即ち
ストロークの肉厚を変える装置は、骨格点の位置
データ、輪郭点への肉厚データ及び肉厚変化属性
コードを各文字や線毎に記憶する文字記憶手段1
を有する。 そしてこの文字の肉厚を変化させるための任意
の第1肉厚変化係数と第2肉厚変化係数とを記憶
する手段2とを設け、文字の肉厚を変化させる係
数を選択的に読出す手段3の選択に応じて上記記
憶する手段2からいずれか一方又は両方の肉厚変
化係数を読出す。尚、記憶する手段2は、それら
の係数を必要時に外部から入力し一時的に記憶す
るものでも、予じめ恒久的に記憶しておくもので
も良い。読出された第1又は第2の肉厚変化係数
を用いて、対応する肉厚変化属性コードを有する
肉厚データの肉厚変化を、その係数と肉厚データ
とを乗じる等の演算によつて演算手段4で行な
い、そのような演算によつて肉厚の変化されたス
トロークをもつ文字や線を出力手段5で出力す
る。この出力手段5は、デイスプレイ又はプリン
タ等の出力に合せてドツトマトリツクス形式に演
算効果を変換するものであつても良い。 如上の各手段については以下の実施例の説明中
でも詳細には説明しないが、この分野の当業者に
は自明の構成である。 F 実施例 次に、前述した発明を用いて、いろいろな文字
をデザインし、文字のストロークの太さを変化さ
せた場合の具体例を説明する。なお、本発明で
は、文字(主に漢字)のストロークの太さを、縦
横独立して変化させるという考え方から、縦横の
区別をはつきりさせるために、文字のストローク
を次のように分類した。 縦ストローク・タイプ…字画が垂直方向に引か
れた線分とこれに連続している線分、及びこれ
に正比例して太さが変化する線分、点要素等。 横ストローク・タイプ…字画が水平方向に引か
れた線分とこれに連続している線分、及びこれ
に正比例して太さが変化する線分、点要素等。 縦横ストローク・タイプ…の線分の太さの変
化との線分の太さの変化の両方に、特定の割
合で影響されて、太さが変わる字画の線分。 例えば、「木」という文字は、このストロー
ク・タイプの分類によれば「〓」は縦ストロー
ク・タイプであり、「−」は横ストローク・タイ
プであり、また横ストローク・タイプの右端のウ
ロコ「▲」は、縦横ストローク・タイプである。
文字のどの線分を縦ストローク・タイプとする
か、横ストローク・タイプとするか、又は縦横ス
トローク・タイプとするかは、字体(明朝体、ゴ
シツク体など)と文字のデザインフイロソフイに
関係しており、最終的には文字デザイナが決定す
る。 但し、一般的なガイドとしては(例外はある
が)、明朝体、ゴシツク体の漢字では水平方向の
線分は、横ストローク・タイプであり、それ以外
(垂直方向、斜め方向の線分、及び方向は無関係
にこれらの線分に連続しているもの、及び点等)
は縦ストローク・タイプであり、明朝体のウロコ
の部分は、縦横ストローク・タイプと云える。 以上の分類法は、縦線、横線の太さを独立に変
化させて用いる文字(主に漢字)をデザインする
場合、文字デザイナに対して有効な助けとなる
(後述の例1、3、4参照)。 但し、英字、数字のように、曲線が多く、縦
線、横線の区別がはつきりしない場合は、この分
類法は適用せずに文字をデザインする(後述の例
2参照)。 例 1 「七」の字のデザイン 漢字の「七」という字をゴシツク体でデザイン
した例を第2図に示す。字画の第1画は属性Cに
よつて肉厚を定義(実線矢印)し、第2画は属性
Bによつて肉厚を定義(点線矢印)している簡単
な例である。 通常は横ストローク・タイプの肉厚には属性C
を、縦ストローク・タイプの肉厚には属性Bを用
いる。点P1〜P7は骨格点を示す。各肉厚の先
端を数学補間式で直線又は曲線で結べば、文字の
輪郭ができる。属性Cの肉厚全部を、同一割合で
変化させれば横ストローク・タイプの線の太さを
制御できる。属性Bの肉厚全部を、同一割合で変
化させれば、縦ストローク・タイプの線の太さを
制御できる。例えば、第1肉厚変化係数αを0.5
倍、第2肉厚変化係数βを0.2倍とすれば、属性
Bの肉厚は、すべて0.5倍になり、属性Cの肉厚
はすべて0.2倍になる。このように横ストロー
ク・タイプと縦ストローク・タイプの線分の太さ
を別々に制御できる。 例 2 「0」の字のデザイン 第3図は数字の「0」という字をゴシツク体で
デザインした例を示す。ここでは、上述の肉厚変
化属性コードB,Cの外、新たに肉厚変化属性コ
ードAについても説明する。左上と左下の字形は
骨格点の数と位置、及び肉厚の値が同じであるた
め輪郭部も同じである。但し肉厚に付加された肉
厚変化属性コードは左上は全部Aであり、左下は
全部Bである。このように内厚変化属性コード以
外は全部同じである二つの字形に対して、肉厚変
化係数を演算作用させた場合、字形の輪郭部がど
のように変わるかを以下に示す。 例えば第1肉厚変化係数αが0.8倍、第2肉厚
変化係数βが0.3倍の場合は、属性Aの肉厚につ
いて、X座標成分には0.8が乗ぜられ、Y座標成
分には、0.3が乗ぜられる。従つて左上の字形は
右上のように変化し、明朝体の「0」の字のよう
になる。一方、属性Bの肉厚の場合は、そのX座
標成分とY座標成分の両方に0.8が乗ぜられて左
下の字形は右下のように変化する(属性Bには第
2肉厚変化係数は用いられない)。 このように影響する肉厚変化係数(α、β)の
値が一定でも、働きかけられる字形の肉厚属性コ
ードが異ると、異る変化をする。但し、第1肉厚
変化係数αと第2肉厚変化係数βとが等しい場合
に限り、肉厚属性コードに無関係に太さ変化結果
が同じになることが理解されよう。即ち、第3図
の左上も左下も変化結果は同一になるし、また左
下図の属性コードをBからCに変えても変化結果
は同じになる。 この例の場合は、字形が曲線であるため、前述
の縦、横ストローク・タイプの分類法は適用しな
い。どの部分を縦線の太さと考え、また横線の太
さと考えるかは、文字デザインのデザイナ・フイ
ロソフイであり、それに従つて文字デザイナが肉
厚属性コードを決定する。 ここで肉厚属性コードA,B,Cを付加された
肉厚データ(X座標成分、Y座標成分)に、第1
及び第2の肉厚変化係数(α、β)が演算作用す
る関係を第1表にまとめて示す。
【表】
肉厚属性コードがAの肉厚データには、その
X座標成分(ベクトルのX成分)には、第1肉
厚変化係数αを、Y座標成分(ベクトルのY成
分)には、第2肉厚変化係数βを乗算する。 肉厚属性コードがBの肉厚データには、その
X、及びY座標成分に第1肉厚変化係数αを乗
算する(第2肉厚変化係数βは使用しない)。 肉厚属性コードがCの肉厚データには、その
X、及びY座標成分に第2肉厚変化係数βを乗
算する(第1肉厚変化係数αは使用しない)。 文字字形をデザインする場合、どの位置に骨格
点を何個定義し、またどの骨格点よりどの肉厚属
性コードの肉厚データを定義するかは、上記肉厚
変化係数の働き方を考慮に入れて、文字デザイナ
が決定するのが好ましい。 骨格点を基点として定義される肉厚は通常1本
のベクトルの形であるが、この場合肉厚変化係数
を働かせて文字ストロークの太さを変化させた場
合、字形の輪郭が美しく変化しない場合がある
(例えば字形の先端とかエツジの部分で)、このよ
うな不都合を解決するため、本発明の実施例で
は、異なる肉厚属性コードを有する複数の肉厚デ
ータを多段的に連結して、用いるものとする。即
ち複数のベクトルを連結する。この場合も、各々
1個の肉厚データに働きかける肉厚変化係数の影
響の仕方は前述の場合と同じである。またベクト
ルの長さが変化しても、連結点は外れないものと
する。例3、例4に肉厚データの連結を含む例を
示す。 例 3 「フ」の字のデザイン カタカナの「フ」という字をゴシツク体でデザ
インした例を第4−1図乃至第4−4図に示す。
横方向の線分は横ストローク・タイプとして肉厚
に属性Cを付ける。斜め左下へ向う線分は縦スト
ローク・タイプとして肉厚に属性Bを付ける。
「フ」の字のコーナーの部分は、属性BとCの肉
厚が重なつている部分であるため、この部分の肉
厚は、属性BとCの連結で定義しなければならな
い。即ち、骨格点P2より、まず属性Cの肉厚を
図のように定義し、次にこのCの先端に連結して
属性Bの肉厚を図のように定義する。この場合B
とCの連結点は離れないためCの長さが変化する
とBの先端も位置を変える。 例えば、第1肉厚変化係数αが1倍(属性Bに
働きかける)、第2肉厚変化係数βが0.5倍(属性
Cに働きかける)とすると、第4−1図の基本形
は第4−2図のようになり、また肉厚変化係数の
αとβを上記の逆にすると、第4−3図のような
形になる。 また第1、第2肉厚変化係数α、βを両方とも
0.5倍にすると、基本形は、第4−4図のような
形に変わる。このように外部から、属性BとCの
肉厚の変化割合を制御情報として与えることによ
り、縦ストローク・タイプ及び横ストローク・タ
イプの線分の太さを、別々に変えることができ
る。この場合、コーナーの部分は、BとCの連結
で定義されているため、縦ストローク・タイプ又
は横ストローク・タイプのどちらか一方の線分の
太さを極端に変化させても、「フ」の字のコーナ
ーの部分の形が崩れることはない。 例 4 「+」の字のデザイン 第5図は、明朝体の「+」という字で縦線と横
線の太さを各々変化させ、いろいろなフアミリを
作つた実際の例であり、文字デザイナが手画きで
作成したものである(桑山弥三郎著「新明朝体<
山>」株式会社グラフイツク社発行より抜粋)。 この例では縦線と横線の太さは、各々独立して
変化しているが、ウロコの部分の大きさは両者の
太さに比例して変化していることがわかる。即ち
縦線の太さに約8割、横線の太さに約2割ぐらい
の割合で連動して変化している。以下に本発明を
用いて、上記のようないろいろなフアミリの字形
を作り出す方法を示す。 第6図のように、横方向の線分は、横ストロー
ク・タイプとして肉厚に属性Cを付け、縦方向の
線分は縦ストローク・タイプとして肉厚に属性B
を付けるのは前述の場合と同じである。またウロ
コの部分は、その大きさ(太さ)が縦線と横線の
太さの両方に影響されて変化するため、縦横スト
ローク・タイプとして属性BとCの肉厚を連結し
て定義する。 ウロコの部分は3つの先端(第6図のイ,ロ,
ハ)を持ち、横線の上に接触して乗つていること
などを考慮して、三つの先端を次のように定義す
る。 イ点…骨格点P2より属性Cで肉厚を定義。 ロ点…骨格点P2より属性Cでイ点まで肉厚を定
義し、これに連結して、水平方向に属性B,C
の肉厚を定義し、これらを連結する。つまりP
2点より、C→B→Cと3連結にしてロ点まで
伸ばす。またイ点からロ点に至る属性BとCの
肉厚の長さの比率は、8対2とする。 ハ点…骨格点P2より属性Cでイ点まで肉厚を定
義し、これに連結して、水平方向に属性B,C
の肉厚を、垂直方向に属性B,Cの肉厚を定義
し、これらを全部連結する。即ち、P2点よ
り、C→B→C→B→Cと5連結にして、ハ点
まで伸ばす。またイ点からハ点に至る水平方向
の属性BとCの肉厚の長さの比率、及び垂直方
向の属性BとCの肉厚の長さの比率は各々8対
2とする。 以上のような方法で作成された文字に対して、
横線のストロークの太さを変える場合は、属性C
の肉厚の所に、また縦線のストロークの太さを変
える場合は、属性Bの肉厚の所に、各々特定倍率
を掛ければよい。この場合ウロコの部分の大きさ
は、縦線及び横線の太さの変化に影響されて、8
対2の割合に比例配分されて変化する。 以上のように文字ストロークの太さを変化させ
るために働きかける制御情報は2個しかないが、
働きかけられる字形は複数の骨格点と3種の肉厚
属性コードを有する肉厚データと、連結情報とを
有するため、文字ストロークの太さは多様に変化
する。例えば、漢字の縦線、横線、斜線などの太
さを独立に変化させるように設計することができ
る。尚、本実施例では、縦、横、斜め方向などの
ストロークのうち2種類までは完全に独立して太
さ変化するが、他のストロークは上記2種類のス
トロークのうちの一方又は両方の影響を受けて太
さ変化する。斯して別の太さの文字フアミリや新
字形などを作り出すことができる。 尚、実施例ではA,B,C3種類の肉厚変化属
性コードを肉厚データに与えたが、B,C2種類
の肉厚変化属性コードだけでも、文字の太さを縦
横独立に変化させることができる。またB,Cの
肉厚変化属性コードだけでも、それらを連結して
Aの肉厚変化属性コードと同じ太さ変化効果を得
られる。即ち水平方向に肉厚変化属性コードBの
肉厚を定義し、その先端に連結して垂直方向に肉
厚変化属性コードCを定義すれば、肉厚変化属性
コードAを与えたのと同じ効果を得られる。 以上のような方法を用いて、種々の文字をデザ
インし、文字座標データベースを作成し、これを
コンピユータメモリの中に貯えて、前述の方法で
処理し、表示装置に出力すれば、文字ストローク
の太さの変化が可能な文字発生装置として用いる
ことができる。又はプリンタやデイスプレイの中
に、データ・ベースと処理ロジツクを直接組込ん
で使用してもよい。 この場合第1図の文字記憶手段1に含まれる文
字座標データベース(第7図の12)中の各々の
文字は次の情報を有することになる。 文字コード(ストローク単位で記憶した場合
は、ストローク・コード) 骨格点情報(骨格点の座標位置) 肉厚情報 (イ) 骨格点対応情報(当該肉厚がどの骨格点よ
り伸びているか) (ロ) 肉厚属性(A,B又はC) (ハ) 肉厚値(肉厚の長さ) (ニ) 肉厚連結情報(どの肉厚とどの肉厚が連結
されているか) 補間情報(どの肉厚の先端と、どの肉厚の先
端を、どのような数学式で結ぶか) ペイント情報(どの部分を塗り潰すか) 但し、上記の(イ)や(ニ)等は、データ・ベースを
作成する際のコーテイングの仕方でその前後関係
から分る様な規約にすれば省略できる。 第7図は本発明の応用例を示す説明図である。
前述の技法を用いて、文字座標データ・ベース1
2がすでに作成済であるとする。これは容量の大
きいメモリ、又はデイスクなどであり、必要な基
本の文字セツト全部が含まれているものとする。
まず制御情報11として、文字コードを与えるこ
とにより、文字座標データベース12の中から、
文字座標データ選択処理13が行われ、選択され
た文字座標データ14が出力される。このデータ
14中には1文字分の座標データが有り、これは
複数の文字骨格点(前述P点)と、各々の骨格点
に対応する肉厚データ(前述の肉厚変化属性コー
ドA,B,Cの3種のいずれかが付与されたも
の)よりなる。1骨格点より伸びる肉厚データ
が、複数の異る種類の肉厚データで連結されてい
る場合は、連結を示すデータも含まれる。次に制
御情報11として拡大又は縮小倍率が与えられ、
データ14に拡大又は縮小処理15が加えられ、
拡大又は縮小された文字座標データ16が出力さ
れる。拡大又は縮小倍率は、横方向の倍率と縦方
向の倍率の2種のデータよりなり、文字骨格点
(P点)のX、Y座標に各々乗ぜられる。 次に制御情報11の肉厚変化係数が与えられ、
データ16に肉厚計算処理17が加えられ、拡大
又は縮小及び肉厚計算処理済の文字座標データ1
8が出力される。肉厚倍率は、第1肉厚変化係数
と、第2肉厚変化係数の2種のデータよりなり、
これらが各々、前述したように、3種の肉厚属性
A,B,Cに従つて、肉厚のX、Y座標成分に異
つた方法で乗ぜられる。以上の処理によりデータ
18は拡大又は縮小処理、及び肉厚計算処理が全
て終了したわけであるが、まだ座標データのまま
である。 次にデータ18を用いて、画像化処理19が行
われ、デイスプレイやプリンタ等の表示装置20
に文字イメージが表示される。画像化処理19の
ところでは、文字骨格点(P点)より、肉厚A,
B,Cを伸ばし先端の点を求め、これらの点を直
線又は曲線で結ぶ。なお肉厚データが連結されて
いる場合は、それらの複数の肉厚データを加算し
て一まとめにして、1個の先端の点を求め、他の
肉厚データの先端と結ぶ。全ての骨格点と肉厚デ
ータを処理すると、表示装置上に完全な文字イメ
ージが表示される。 以上は1文字分の処理方法を述べたものである
が、複数の文字イメージを処理する場合は、その
数だけの制御情報を与え、上記を繰り返せばよ
い。 この構成をプリンタやデイスプレイの文字発生
装置部に、マイクロ・コードでフアームウエア化
して組込むこともできる。この場合制御情報を適
宜入力してやるだけで、文字座標データ・ベース
中に記憶された1種類の文字フオントから、任意
の倍率、任意の太さの文字フオントをリアルタイ
ムで生成して印刷や表示が得られることになる。 G 発明の効果 本発明によれば、文字記憶手段1中に輪郭点の
肉厚データだけでなく、肉厚変化属性コードをも
記憶しているので、第1及び第2の肉厚変化係数
を記憶する手段2中の係数を選択的に読出して作
用させれば、内厚変化属性コードに応じた任意の
太さ変化を文字ストロークに与える効果がある。 従つて、例えば漢字の縦ストロークだけ太くし
て、横ストロークは細いままの字形を一般に発生
させたい場合でも、縦から横に連なるストローク
については例外的にその横ストローク部分もその
縦ストローク部分と同様に太くした字形を発生す
ることも自由である。 本発明の文字発生装置では、1つの字形を記憶
するだけで異る字形も発生できるので記憶容量も
節約できる。尚、実施例では1個の肉厚データ毎
に1個の肉厚変化属性コードを記憶したが、記憶
容量節約のため同じ属性コードが適用される複数
個の輪郭点の肉厚データに対し1個の属性コード
を記憶するようにしても良い。 肉厚変化係数は、肉厚データに演算作用するだ
けなので、文字の拡大縮小とは独立に太さ変化し
た字形を発生できる。 実施例による演算は、乗除算による倍率変化で
あるが、基本の肉厚に適当な加減定数を加算した
り減算したりする加減演算によつて肉厚を変化さ
せることもできる。 輪郭点まで複数個の肉厚を連結して複数通りの
肉厚変化属性コードを与えれば、「フ」の字のコ
ーナーやウロコ等、所望の形の崩れない太さ変化
を与えられる。 実施例による肉厚変化属性コードAを利用した
場合は、簡単なコーデイングによつて、特に英数
字に適する太さ変化を与えることができる。
X座標成分(ベクトルのX成分)には、第1肉
厚変化係数αを、Y座標成分(ベクトルのY成
分)には、第2肉厚変化係数βを乗算する。 肉厚属性コードがBの肉厚データには、その
X、及びY座標成分に第1肉厚変化係数αを乗
算する(第2肉厚変化係数βは使用しない)。 肉厚属性コードがCの肉厚データには、その
X、及びY座標成分に第2肉厚変化係数βを乗
算する(第1肉厚変化係数αは使用しない)。 文字字形をデザインする場合、どの位置に骨格
点を何個定義し、またどの骨格点よりどの肉厚属
性コードの肉厚データを定義するかは、上記肉厚
変化係数の働き方を考慮に入れて、文字デザイナ
が決定するのが好ましい。 骨格点を基点として定義される肉厚は通常1本
のベクトルの形であるが、この場合肉厚変化係数
を働かせて文字ストロークの太さを変化させた場
合、字形の輪郭が美しく変化しない場合がある
(例えば字形の先端とかエツジの部分で)、このよ
うな不都合を解決するため、本発明の実施例で
は、異なる肉厚属性コードを有する複数の肉厚デ
ータを多段的に連結して、用いるものとする。即
ち複数のベクトルを連結する。この場合も、各々
1個の肉厚データに働きかける肉厚変化係数の影
響の仕方は前述の場合と同じである。またベクト
ルの長さが変化しても、連結点は外れないものと
する。例3、例4に肉厚データの連結を含む例を
示す。 例 3 「フ」の字のデザイン カタカナの「フ」という字をゴシツク体でデザ
インした例を第4−1図乃至第4−4図に示す。
横方向の線分は横ストローク・タイプとして肉厚
に属性Cを付ける。斜め左下へ向う線分は縦スト
ローク・タイプとして肉厚に属性Bを付ける。
「フ」の字のコーナーの部分は、属性BとCの肉
厚が重なつている部分であるため、この部分の肉
厚は、属性BとCの連結で定義しなければならな
い。即ち、骨格点P2より、まず属性Cの肉厚を
図のように定義し、次にこのCの先端に連結して
属性Bの肉厚を図のように定義する。この場合B
とCの連結点は離れないためCの長さが変化する
とBの先端も位置を変える。 例えば、第1肉厚変化係数αが1倍(属性Bに
働きかける)、第2肉厚変化係数βが0.5倍(属性
Cに働きかける)とすると、第4−1図の基本形
は第4−2図のようになり、また肉厚変化係数の
αとβを上記の逆にすると、第4−3図のような
形になる。 また第1、第2肉厚変化係数α、βを両方とも
0.5倍にすると、基本形は、第4−4図のような
形に変わる。このように外部から、属性BとCの
肉厚の変化割合を制御情報として与えることによ
り、縦ストローク・タイプ及び横ストローク・タ
イプの線分の太さを、別々に変えることができ
る。この場合、コーナーの部分は、BとCの連結
で定義されているため、縦ストローク・タイプ又
は横ストローク・タイプのどちらか一方の線分の
太さを極端に変化させても、「フ」の字のコーナ
ーの部分の形が崩れることはない。 例 4 「+」の字のデザイン 第5図は、明朝体の「+」という字で縦線と横
線の太さを各々変化させ、いろいろなフアミリを
作つた実際の例であり、文字デザイナが手画きで
作成したものである(桑山弥三郎著「新明朝体<
山>」株式会社グラフイツク社発行より抜粋)。 この例では縦線と横線の太さは、各々独立して
変化しているが、ウロコの部分の大きさは両者の
太さに比例して変化していることがわかる。即ち
縦線の太さに約8割、横線の太さに約2割ぐらい
の割合で連動して変化している。以下に本発明を
用いて、上記のようないろいろなフアミリの字形
を作り出す方法を示す。 第6図のように、横方向の線分は、横ストロー
ク・タイプとして肉厚に属性Cを付け、縦方向の
線分は縦ストローク・タイプとして肉厚に属性B
を付けるのは前述の場合と同じである。またウロ
コの部分は、その大きさ(太さ)が縦線と横線の
太さの両方に影響されて変化するため、縦横スト
ローク・タイプとして属性BとCの肉厚を連結し
て定義する。 ウロコの部分は3つの先端(第6図のイ,ロ,
ハ)を持ち、横線の上に接触して乗つていること
などを考慮して、三つの先端を次のように定義す
る。 イ点…骨格点P2より属性Cで肉厚を定義。 ロ点…骨格点P2より属性Cでイ点まで肉厚を定
義し、これに連結して、水平方向に属性B,C
の肉厚を定義し、これらを連結する。つまりP
2点より、C→B→Cと3連結にしてロ点まで
伸ばす。またイ点からロ点に至る属性BとCの
肉厚の長さの比率は、8対2とする。 ハ点…骨格点P2より属性Cでイ点まで肉厚を定
義し、これに連結して、水平方向に属性B,C
の肉厚を、垂直方向に属性B,Cの肉厚を定義
し、これらを全部連結する。即ち、P2点よ
り、C→B→C→B→Cと5連結にして、ハ点
まで伸ばす。またイ点からハ点に至る水平方向
の属性BとCの肉厚の長さの比率、及び垂直方
向の属性BとCの肉厚の長さの比率は各々8対
2とする。 以上のような方法で作成された文字に対して、
横線のストロークの太さを変える場合は、属性C
の肉厚の所に、また縦線のストロークの太さを変
える場合は、属性Bの肉厚の所に、各々特定倍率
を掛ければよい。この場合ウロコの部分の大きさ
は、縦線及び横線の太さの変化に影響されて、8
対2の割合に比例配分されて変化する。 以上のように文字ストロークの太さを変化させ
るために働きかける制御情報は2個しかないが、
働きかけられる字形は複数の骨格点と3種の肉厚
属性コードを有する肉厚データと、連結情報とを
有するため、文字ストロークの太さは多様に変化
する。例えば、漢字の縦線、横線、斜線などの太
さを独立に変化させるように設計することができ
る。尚、本実施例では、縦、横、斜め方向などの
ストロークのうち2種類までは完全に独立して太
さ変化するが、他のストロークは上記2種類のス
トロークのうちの一方又は両方の影響を受けて太
さ変化する。斯して別の太さの文字フアミリや新
字形などを作り出すことができる。 尚、実施例ではA,B,C3種類の肉厚変化属
性コードを肉厚データに与えたが、B,C2種類
の肉厚変化属性コードだけでも、文字の太さを縦
横独立に変化させることができる。またB,Cの
肉厚変化属性コードだけでも、それらを連結して
Aの肉厚変化属性コードと同じ太さ変化効果を得
られる。即ち水平方向に肉厚変化属性コードBの
肉厚を定義し、その先端に連結して垂直方向に肉
厚変化属性コードCを定義すれば、肉厚変化属性
コードAを与えたのと同じ効果を得られる。 以上のような方法を用いて、種々の文字をデザ
インし、文字座標データベースを作成し、これを
コンピユータメモリの中に貯えて、前述の方法で
処理し、表示装置に出力すれば、文字ストローク
の太さの変化が可能な文字発生装置として用いる
ことができる。又はプリンタやデイスプレイの中
に、データ・ベースと処理ロジツクを直接組込ん
で使用してもよい。 この場合第1図の文字記憶手段1に含まれる文
字座標データベース(第7図の12)中の各々の
文字は次の情報を有することになる。 文字コード(ストローク単位で記憶した場合
は、ストローク・コード) 骨格点情報(骨格点の座標位置) 肉厚情報 (イ) 骨格点対応情報(当該肉厚がどの骨格点よ
り伸びているか) (ロ) 肉厚属性(A,B又はC) (ハ) 肉厚値(肉厚の長さ) (ニ) 肉厚連結情報(どの肉厚とどの肉厚が連結
されているか) 補間情報(どの肉厚の先端と、どの肉厚の先
端を、どのような数学式で結ぶか) ペイント情報(どの部分を塗り潰すか) 但し、上記の(イ)や(ニ)等は、データ・ベースを
作成する際のコーテイングの仕方でその前後関係
から分る様な規約にすれば省略できる。 第7図は本発明の応用例を示す説明図である。
前述の技法を用いて、文字座標データ・ベース1
2がすでに作成済であるとする。これは容量の大
きいメモリ、又はデイスクなどであり、必要な基
本の文字セツト全部が含まれているものとする。
まず制御情報11として、文字コードを与えるこ
とにより、文字座標データベース12の中から、
文字座標データ選択処理13が行われ、選択され
た文字座標データ14が出力される。このデータ
14中には1文字分の座標データが有り、これは
複数の文字骨格点(前述P点)と、各々の骨格点
に対応する肉厚データ(前述の肉厚変化属性コー
ドA,B,Cの3種のいずれかが付与されたも
の)よりなる。1骨格点より伸びる肉厚データ
が、複数の異る種類の肉厚データで連結されてい
る場合は、連結を示すデータも含まれる。次に制
御情報11として拡大又は縮小倍率が与えられ、
データ14に拡大又は縮小処理15が加えられ、
拡大又は縮小された文字座標データ16が出力さ
れる。拡大又は縮小倍率は、横方向の倍率と縦方
向の倍率の2種のデータよりなり、文字骨格点
(P点)のX、Y座標に各々乗ぜられる。 次に制御情報11の肉厚変化係数が与えられ、
データ16に肉厚計算処理17が加えられ、拡大
又は縮小及び肉厚計算処理済の文字座標データ1
8が出力される。肉厚倍率は、第1肉厚変化係数
と、第2肉厚変化係数の2種のデータよりなり、
これらが各々、前述したように、3種の肉厚属性
A,B,Cに従つて、肉厚のX、Y座標成分に異
つた方法で乗ぜられる。以上の処理によりデータ
18は拡大又は縮小処理、及び肉厚計算処理が全
て終了したわけであるが、まだ座標データのまま
である。 次にデータ18を用いて、画像化処理19が行
われ、デイスプレイやプリンタ等の表示装置20
に文字イメージが表示される。画像化処理19の
ところでは、文字骨格点(P点)より、肉厚A,
B,Cを伸ばし先端の点を求め、これらの点を直
線又は曲線で結ぶ。なお肉厚データが連結されて
いる場合は、それらの複数の肉厚データを加算し
て一まとめにして、1個の先端の点を求め、他の
肉厚データの先端と結ぶ。全ての骨格点と肉厚デ
ータを処理すると、表示装置上に完全な文字イメ
ージが表示される。 以上は1文字分の処理方法を述べたものである
が、複数の文字イメージを処理する場合は、その
数だけの制御情報を与え、上記を繰り返せばよ
い。 この構成をプリンタやデイスプレイの文字発生
装置部に、マイクロ・コードでフアームウエア化
して組込むこともできる。この場合制御情報を適
宜入力してやるだけで、文字座標データ・ベース
中に記憶された1種類の文字フオントから、任意
の倍率、任意の太さの文字フオントをリアルタイ
ムで生成して印刷や表示が得られることになる。 G 発明の効果 本発明によれば、文字記憶手段1中に輪郭点の
肉厚データだけでなく、肉厚変化属性コードをも
記憶しているので、第1及び第2の肉厚変化係数
を記憶する手段2中の係数を選択的に読出して作
用させれば、内厚変化属性コードに応じた任意の
太さ変化を文字ストロークに与える効果がある。 従つて、例えば漢字の縦ストロークだけ太くし
て、横ストロークは細いままの字形を一般に発生
させたい場合でも、縦から横に連なるストローク
については例外的にその横ストローク部分もその
縦ストローク部分と同様に太くした字形を発生す
ることも自由である。 本発明の文字発生装置では、1つの字形を記憶
するだけで異る字形も発生できるので記憶容量も
節約できる。尚、実施例では1個の肉厚データ毎
に1個の肉厚変化属性コードを記憶したが、記憶
容量節約のため同じ属性コードが適用される複数
個の輪郭点の肉厚データに対し1個の属性コード
を記憶するようにしても良い。 肉厚変化係数は、肉厚データに演算作用するだ
けなので、文字の拡大縮小とは独立に太さ変化し
た字形を発生できる。 実施例による演算は、乗除算による倍率変化で
あるが、基本の肉厚に適当な加減定数を加算した
り減算したりする加減演算によつて肉厚を変化さ
せることもできる。 輪郭点まで複数個の肉厚を連結して複数通りの
肉厚変化属性コードを与えれば、「フ」の字のコ
ーナーやウロコ等、所望の形の崩れない太さ変化
を与えられる。 実施例による肉厚変化属性コードAを利用した
場合は、簡単なコーデイングによつて、特に英数
字に適する太さ変化を与えることができる。
第1図は、本発明を表わすブロツク図、第2図
は、「七」の字のデザイン例を説明する図、第3
図は、「0」の字のデザイン例を説明する図、第
4−1図、第4−2図、第4−3図、第4−4図
は「フ」の字のデザイン例を説明する図、第5図
は、「+」の字の太さ変化図、第6図は、「+」の
字のデザイン例を説明する図、第7図は、本発明
の応用例を示す説明図である。 1……文字記憶手段、2……第1及び第2の肉
厚変化係数を記憶する手段、3……選択的読出し
手段、4……演算手段、5……出力手段。
は、「七」の字のデザイン例を説明する図、第3
図は、「0」の字のデザイン例を説明する図、第
4−1図、第4−2図、第4−3図、第4−4図
は「フ」の字のデザイン例を説明する図、第5図
は、「+」の字の太さ変化図、第6図は、「+」の
字のデザイン例を説明する図、第7図は、本発明
の応用例を示す説明図である。 1……文字記憶手段、2……第1及び第2の肉
厚変化係数を記憶する手段、3……選択的読出し
手段、4……演算手段、5……出力手段。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 文字ストロークを、その骨格点の位置データ
と、該骨格点に対応する輪郭点までの肉厚が、ベ
クトルの少なくともX成分及びY成分で表された
肉厚データとで記憶するとともに、該文字ストロ
ークの任意の箇所毎に異なる肉厚変化態様を指定
できる肉厚変化属性コードを上記肉厚データに付
加的に記憶する文字記憶手段と、 上記肉厚データの上記各成分に選択的に作用し
て異なる変化度合の肉厚を与えるための肉厚変化
係数を記憶する手段と、 上記肉厚変化係数を読出す手段と、 異なる肉厚変化態様で且つ異なる変化度合の肉
厚を与えるため、上記読出された肉厚変化係数
を、上記付加された肉厚変化属性コードに応じて
肉厚データのX成分若しくはY成分に選択的に演
算作用させる演算手段と、 上記演算で得られた肉厚を有する文字ストロー
クを出力する手段と を具備する肉厚変化可能な文字発生装置。 2 上記肉厚変化係数が外部設定可能な肉厚倍率
であり、上記演算手段の演算が乗除算であること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の文字発
生装置。 3 上記肉厚変化係数が外部設定可能な肉厚加減
定数であり、上記演算手段の演算が加減算である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の文
字発生装置。 4 上記出力する手段は、複数個の輪郭点相互間
の輪郭線を曲線補間又は直線補間し、且つ該輪郭
線の中を塗りつぶす論理制御手段を含むことを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の文字発生装
置。 5 上記出力する手段は、上記骨格点の位置デー
タに拡大率又は縮小率を乗じて文字ストロークの
大きさを変える手段を含むことを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の文字発生装置。 6 上記文字記憶手段は、肉厚データ毎に1個ず
つ肉厚変化属性コードを記憶していることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の文字発生装
置。 7 上記文字記憶手段は、複数個の肉厚データに
対し1個の肉厚変化属性コードを記憶しているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の文字
発生装置。 8 上記文字記憶手段は、上記肉厚データを各輪
郭点毎に1個か又は複数個連結した態様で記憶し
ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の文字発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60293405A JPS62159279A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 文字発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60293405A JPS62159279A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 文字発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62159279A JPS62159279A (ja) | 1987-07-15 |
| JPH0330188B2 true JPH0330188B2 (ja) | 1991-04-26 |
Family
ID=17794343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60293405A Granted JPS62159279A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 文字発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62159279A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01257995A (ja) * | 1988-04-08 | 1989-10-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 文字図形生成装置 |
| JPH01272460A (ja) * | 1988-04-26 | 1989-10-31 | Nippon Joho Kagaku Kk | 文字の発生方法及び装置 |
| JPH0227394A (ja) * | 1988-07-16 | 1990-01-30 | Ricoh Co Ltd | 文字処理装置 |
| JP2782753B2 (ja) * | 1989-01-13 | 1998-08-06 | 松下電器産業株式会社 | 文字パターン変倍装置 |
| JP2598858B2 (ja) * | 1992-10-23 | 1997-04-09 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション | キャラクタ作成/出力方法および装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5762083A (en) * | 1980-09-30 | 1982-04-14 | Fujitsu Ltd | Picture forming device |
| JPS59765A (ja) * | 1982-02-16 | 1984-01-05 | Nippon Denki Kanji Syst Kk | 文字等発生方式 |
| JPS59214970A (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-04 | Ricoh Co Ltd | 書体変換方法 |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP60293405A patent/JPS62159279A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62159279A (ja) | 1987-07-15 |
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