JPH0330487B2 - - Google Patents
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- JPH0330487B2 JPH0330487B2 JP11910682A JP11910682A JPH0330487B2 JP H0330487 B2 JPH0330487 B2 JP H0330487B2 JP 11910682 A JP11910682 A JP 11910682A JP 11910682 A JP11910682 A JP 11910682A JP H0330487 B2 JPH0330487 B2 JP H0330487B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2333/00—Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Derivatives of such polymers
- C08J2333/18—Homopolymers or copolymers of nitriles
- C08J2333/20—Homopolymers or copolymers of acrylonitrile
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- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
本発明は優れた機械的性質と厚さの均一性を有
するアクリロニトリル系重合体の2軸延伸フイル
ムの製造方法に関するものである。 アクリロニトリル系重合体、特に高ニトリル含
有重合体のフイルムは配向させにくく、その2軸
延伸フイルムの製造は容易でない。その製造法は
これまで特公昭38−26582号、特公昭46−7458号、
特開昭50−142673号公報等に述べられているが、
延伸フイルム中への溶媒の残留や延伸条件の不安
定性の問題があり、衛生性物性、厚さの均一性の
面で実用化され難いものであつた。 本発明者らは、アクリロニトリル系重合体に対
する高温下での水の可塑化効果に着目し、アクリ
ロニトリル系重合体の溶液の製膜凝固により得ら
れたシート(以後含水原反と呼ぶ)の2軸延伸法
について検討をかさね、金属板或いは金属ロール
による接触加熱下の含水原反の延伸が特に延伸応
力が低く、比較的低い含水率の原反でも容易に延
伸可能で、又逐次的な2軸延伸であることを見出
し、更に汎用のロール・テンター逐次2軸延伸装
置を用い、特定温度条件下にテンター横延伸した
後、次いで特定温度条件下にロール縦延伸するこ
とにより、含水原反の安定な2軸延伸を行ない、
機械的強度、透明性、原さの均一性にすぐれた延
伸フイルムを得ることができたものである。 即ち、本発明は、アクリロニトリル系重合体の
含水凝固フイルムを、その含水率10〜50重量%
(対乾燥重合体重量)、雰囲気温度100〜180℃の条
件下でテンター横延伸し、次いで5〜40重量%の
横延伸時のそれより低い含水率(対乾燥重合体重
量)で表面温度70〜150℃のロールを用い縦延伸
することを特徴とするアクリロニトリル系重合体
の2軸延伸フイルムの製造性に関するものであ
る。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明に用いるアクリロニトリル系重合体は、
アクリロニトリルを60重量%以上含有するアクリ
ロニトリル系重合体又は単独重合体である。 共重合に用いられる単量体としては、アクリル
酸エステル、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸フエニル、アクリル酸オクチル等、メタ
クリル酸エステル、例えばメタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタク
リル酸ヘキシル、メタクリル酸フエニル、メタク
リル酸オクチル等、ハロゲン化ビニル例えば塩化
ビニル、臭化ビニル、フツ化ビニル、塩化ビニリ
デン、フツ化ビニリデン等、ビニルアミド例えば
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチル
アクリルアミド、N−ビニルピロリドン等、ビニ
ルエステル例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、乳酸ビニル等、ビニル芳香族化合物例えばス
チレン、ビニルナフタレン、ビニルピリジン等、
ビニルカルボン酸例えばアクリル酸、メタクリル
酸、不飽和ジカルボン酸、例えばイタコン酸、マ
レイン酸、フラル酸等、不飽和ジカルボン酸無水
物、例えばイタコン酸無水物、マレイン酸無水物
等、アリールスルホン酸或いはメタリルスルホン
酸又はそれらの塩、メタクリロニトリル、オレフ
イン例えばエチレン、プロピレン等であり、これ
らの重量体の2種以上がアクリロニトリルと共重
合した重合体であることも、またこれらの重合体
の混合物であることも可能である。 共重合体のアクリロニトリル含有量は、60重量
%以下では、共重合モノマーの種類によつては、
水の可塑化効果が減少して延伸が困難となり、又
アクリロニトリル系重合体フイルムとして期待さ
れるガスバリア性や耐侯性等の特性が不十分とな
る。一方アクリロニトリル含有量が100%、即ち
単独重合体に近づくと、延伸応力が高くなり均一
な延伸が困難になるが、若干の可塑剤や溶剤を原
反に含有せしめることにより、水の可塑化効果を
補ない均一な延伸をすることが可能である。この
ような補助手段なしに均一な延伸ができるアクリ
ロニトリル含有量の限度は98%である。 本発明でいうアクリロニトリル系重合体の含水
原反は、一般に下記の如き所謂湿式凝固法により
製造するのが便利である。即ち、アクリロニトリ
ル系重合体溶液をベルト又はドラム表面上に流延
し、或いはスリツトダイよりシート状又はチユー
ブ状に押出し、水系凝固浴中で凝固成形させて凝
固膜を得る方法である。 重合体溶液の作成に用いる溶媒としては、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−
ジメチルホルムアミド、N−メチル−β−シアノ
エチルホルムアミド、α−シアノアセトアミド、
アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、硝酸、硫
酸、塩化亜鉛、チオシアン酸ナトリウム等の無機
酸や塩の水溶液がある。 重合体溶液中の重合体濃度は、10重量%以上で
程、緻密な延伸フイルムを製造する上で好ましい
が、逆に高い程溶液の粘度が上昇し、脱泡、過
等が困難になる。 重合体溶液の流延や押出しは公知の方法を用い
て行えばよい。 凝固に用いる水系凝固浴としては、水又は溶液
作成に用いた溶媒の水溶液を用いるのが好都合で
ある。この場合水溶液の溶媒濃度を凝固の生ずる
範囲内で高くするのが、緻密な延伸フイルムを製
造する上で有利である。 一般に、その濃度は無機系溶媒より有機系溶媒
の方が高い傾向があり、例えば硝酸では20〜40重
量%、ジメチルホルムアミドでは30〜60%が好ま
しい。また、重合体溶液中の重合体濃度が高い
程、凝固浴液中の溶媒濃度を低くしても緻密なフ
イルムを得ることが出きる。 凝固膜中の溶媒の除去には、水あるいは温水に
よる洗浄を用いることができる。脱溶媒の程度
は、残留溶媒の延伸における可塑化効果からみる
と不完全である方が都合よいが、得られるフイル
ムの物性や用途からいうと充分行なうことが好ま
しい。このようにして得られた含水原反は通常50
〜400重量%(対乾燥重合体重量)の水を含有す
る。 本発明のアクリロニトリル系重合体の含水原反
は、更に下記の方法によつても製造することがで
きる。即ち、特公昭46−7458号公報や特公昭49−
20625号公報に記載の如く、揮発性の有機溶媒を
用いて流延製膜し、熱風である程度溶媒を蒸発さ
せた後、水又は熱水で残留溶媒を置換除去する方
法、あるいは特開昭48−49839号公報に記載の如
く、アクリロニトリル系重合体のニトリル基を水
で水和させて半溶融状態とし、例えば、高温高圧
水蒸気下へ押し出す方法等によつても製造するこ
とができる。 2軸延伸は、含水原反の含水率と温度を一定範
囲に調整し、汎用のロール・テンター逐次2軸延
伸装置で行なうことができる。 含水原反の含水率の調整は、熱風、赤外線、遠
赤外線、スチーム、熱板、熱ロール等による乾燥
方法をとることができるが、いずれの方法にして
も、急速な乾燥は、原反の失透や多孔化を引き起
し易い為に避けた方が望ましい。中でも、熱風に
よる乾燥は比較的乾燥効率は低いが、透明で機械
的強度に優れた延伸フイルムを与えることができ
る。また効率的かつ均一性のよい脱水乾燥方法と
して、50〜90℃の熱水中に含水原反を浸漬する方
法をとることができる。この方法は、特に高含水
率の原反の脱水には極めて有効な方法であり、例
えば、250重量%の含水率をもつ原反を80℃の熱
水に30秒前後浸漬することにより、均一に約80重
量%の含水率にまで脱水乾燥することができる。
熱水の温度は90℃より高いと脱水による原反の多
孔化(失透)が大きく、その後の加熱によつても
緻密な状態には回復し難く、フイルム物性、特に
機械強度が低下する。また50℃より低いと脱水乾
燥の効果は少ない。 ロール・テンター逐次延伸は下記の条件で行な
うことができる。すなわち、前述のような方法で
予め含水率を調整し、まず、原反含水率10〜50重
量%かつ雰囲気温度100〜180℃の条件でテンター
横延伸し、続いて5〜40重量%の横延伸時のそれ
より低い含水率で表面温度70〜150℃のロールを
用いて縦延伸を行なう。テンター延伸に関して
は、原反含水率が10重量%より低いか、あるい
は、雰囲気温度が100℃より低くては、延伸応力
が高く延伸破断を生じ易い。一方、原反含水率が
50重量%をこえると、延伸応力が高くなるととも
に延伸フイルムは多孔化(失透)し、その後の加
熱や延伸によつても失透回腹は難しく好ましくな
い。また、雰囲気温度が180℃をこえると、均一
な含水率の調整が難しくなる。一般にテンター延
伸での最も好ましい原反含水率は15〜35重量%
で、雰囲気温度は110〜150℃である。ロール延伸
に関しては、含水率が5重量%より低いか、ある
いはロール表面温度が70℃より低いと、延伸応力
が高く延伸破断を生じ易い。また含水率が40重量
%をこえると、延伸フイルムに薄い失透を生じる
とともにフイルムの機械的強度も低下する。更に
また、ロール表面温度が150℃をこえると、延伸
フイルムに不均一な(ウロコ状)の失透を生じ易
くなるとともに延伸の安定性が低下する。一般に
ロール延に於ける最も好ましい条件は、含水率10
〜30重量%、ロール表面温度80〜120℃である。 なお、汎用のロール・テンター逐次2軸延伸装
置には通常、ロール及びテンターの各延伸ゾーン
の前部に予熱部が設けられているが、これを利用
し、含水率の調整や予熱を行なうことができる。 延伸倍率は、縦、横方向ともに少くとも1.5倍、
好ましくは2.0〜4.0倍とることが、機械的物性の
良好な延伸フイルムを得る上で必要である。なお
延伸後、熱寸法安定性や機械的特性を向上させる
為に、必要に応じて熱固定処理を行なうことや、
静電防止や接着性、印刷性等の改良の為に表面処
理を行なうことも可能である。 以下に実施例を示す。なお実施例中の%及び部
は特にことわりのない限り重量規準である。 実施例 1 アクリロニトリル96%、アクリル酸メチル4%
からなるアクリロニトリル系重合体16部を70%硝
酸84部に0℃で撹拌溶解し、減圧脱泡後、スリツ
ト幅300mm、スリツト間隙1.5mmのTダイより0℃
の30%硝酸凝固浴中に押し出し1m/minの速度
で引き取り、その後、水洗浴にて溶媒を水洗除去
した。得られた厚さ400μm、含水率200%の含水
原反を80℃のトンネル式熱風乾燥炉に通し、含水
率を調整し、先ず、テンター横延伸し、次にロー
ル縦延伸を行なつた。延伸は元の原反の長さに対
して、横3.2倍、縦2.5倍の倍率で行なつた。延伸
条件と延伸状態と延伸フイルムの厚さ均一性及び
物性を表1に示した。なお、テンター延伸フイル
ムは、スプリツトし易い為に、耳部をトリミング
せず、そのままロール延伸を行ない、その後、熱
ロールで緊張熱固定した。
するアクリロニトリル系重合体の2軸延伸フイル
ムの製造方法に関するものである。 アクリロニトリル系重合体、特に高ニトリル含
有重合体のフイルムは配向させにくく、その2軸
延伸フイルムの製造は容易でない。その製造法は
これまで特公昭38−26582号、特公昭46−7458号、
特開昭50−142673号公報等に述べられているが、
延伸フイルム中への溶媒の残留や延伸条件の不安
定性の問題があり、衛生性物性、厚さの均一性の
面で実用化され難いものであつた。 本発明者らは、アクリロニトリル系重合体に対
する高温下での水の可塑化効果に着目し、アクリ
ロニトリル系重合体の溶液の製膜凝固により得ら
れたシート(以後含水原反と呼ぶ)の2軸延伸法
について検討をかさね、金属板或いは金属ロール
による接触加熱下の含水原反の延伸が特に延伸応
力が低く、比較的低い含水率の原反でも容易に延
伸可能で、又逐次的な2軸延伸であることを見出
し、更に汎用のロール・テンター逐次2軸延伸装
置を用い、特定温度条件下にテンター横延伸した
後、次いで特定温度条件下にロール縦延伸するこ
とにより、含水原反の安定な2軸延伸を行ない、
機械的強度、透明性、原さの均一性にすぐれた延
伸フイルムを得ることができたものである。 即ち、本発明は、アクリロニトリル系重合体の
含水凝固フイルムを、その含水率10〜50重量%
(対乾燥重合体重量)、雰囲気温度100〜180℃の条
件下でテンター横延伸し、次いで5〜40重量%の
横延伸時のそれより低い含水率(対乾燥重合体重
量)で表面温度70〜150℃のロールを用い縦延伸
することを特徴とするアクリロニトリル系重合体
の2軸延伸フイルムの製造性に関するものであ
る。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明に用いるアクリロニトリル系重合体は、
アクリロニトリルを60重量%以上含有するアクリ
ロニトリル系重合体又は単独重合体である。 共重合に用いられる単量体としては、アクリル
酸エステル、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸フエニル、アクリル酸オクチル等、メタ
クリル酸エステル、例えばメタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタク
リル酸ヘキシル、メタクリル酸フエニル、メタク
リル酸オクチル等、ハロゲン化ビニル例えば塩化
ビニル、臭化ビニル、フツ化ビニル、塩化ビニリ
デン、フツ化ビニリデン等、ビニルアミド例えば
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチル
アクリルアミド、N−ビニルピロリドン等、ビニ
ルエステル例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、乳酸ビニル等、ビニル芳香族化合物例えばス
チレン、ビニルナフタレン、ビニルピリジン等、
ビニルカルボン酸例えばアクリル酸、メタクリル
酸、不飽和ジカルボン酸、例えばイタコン酸、マ
レイン酸、フラル酸等、不飽和ジカルボン酸無水
物、例えばイタコン酸無水物、マレイン酸無水物
等、アリールスルホン酸或いはメタリルスルホン
酸又はそれらの塩、メタクリロニトリル、オレフ
イン例えばエチレン、プロピレン等であり、これ
らの重量体の2種以上がアクリロニトリルと共重
合した重合体であることも、またこれらの重合体
の混合物であることも可能である。 共重合体のアクリロニトリル含有量は、60重量
%以下では、共重合モノマーの種類によつては、
水の可塑化効果が減少して延伸が困難となり、又
アクリロニトリル系重合体フイルムとして期待さ
れるガスバリア性や耐侯性等の特性が不十分とな
る。一方アクリロニトリル含有量が100%、即ち
単独重合体に近づくと、延伸応力が高くなり均一
な延伸が困難になるが、若干の可塑剤や溶剤を原
反に含有せしめることにより、水の可塑化効果を
補ない均一な延伸をすることが可能である。この
ような補助手段なしに均一な延伸ができるアクリ
ロニトリル含有量の限度は98%である。 本発明でいうアクリロニトリル系重合体の含水
原反は、一般に下記の如き所謂湿式凝固法により
製造するのが便利である。即ち、アクリロニトリ
ル系重合体溶液をベルト又はドラム表面上に流延
し、或いはスリツトダイよりシート状又はチユー
ブ状に押出し、水系凝固浴中で凝固成形させて凝
固膜を得る方法である。 重合体溶液の作成に用いる溶媒としては、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−
ジメチルホルムアミド、N−メチル−β−シアノ
エチルホルムアミド、α−シアノアセトアミド、
アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、硝酸、硫
酸、塩化亜鉛、チオシアン酸ナトリウム等の無機
酸や塩の水溶液がある。 重合体溶液中の重合体濃度は、10重量%以上で
程、緻密な延伸フイルムを製造する上で好ましい
が、逆に高い程溶液の粘度が上昇し、脱泡、過
等が困難になる。 重合体溶液の流延や押出しは公知の方法を用い
て行えばよい。 凝固に用いる水系凝固浴としては、水又は溶液
作成に用いた溶媒の水溶液を用いるのが好都合で
ある。この場合水溶液の溶媒濃度を凝固の生ずる
範囲内で高くするのが、緻密な延伸フイルムを製
造する上で有利である。 一般に、その濃度は無機系溶媒より有機系溶媒
の方が高い傾向があり、例えば硝酸では20〜40重
量%、ジメチルホルムアミドでは30〜60%が好ま
しい。また、重合体溶液中の重合体濃度が高い
程、凝固浴液中の溶媒濃度を低くしても緻密なフ
イルムを得ることが出きる。 凝固膜中の溶媒の除去には、水あるいは温水に
よる洗浄を用いることができる。脱溶媒の程度
は、残留溶媒の延伸における可塑化効果からみる
と不完全である方が都合よいが、得られるフイル
ムの物性や用途からいうと充分行なうことが好ま
しい。このようにして得られた含水原反は通常50
〜400重量%(対乾燥重合体重量)の水を含有す
る。 本発明のアクリロニトリル系重合体の含水原反
は、更に下記の方法によつても製造することがで
きる。即ち、特公昭46−7458号公報や特公昭49−
20625号公報に記載の如く、揮発性の有機溶媒を
用いて流延製膜し、熱風である程度溶媒を蒸発さ
せた後、水又は熱水で残留溶媒を置換除去する方
法、あるいは特開昭48−49839号公報に記載の如
く、アクリロニトリル系重合体のニトリル基を水
で水和させて半溶融状態とし、例えば、高温高圧
水蒸気下へ押し出す方法等によつても製造するこ
とができる。 2軸延伸は、含水原反の含水率と温度を一定範
囲に調整し、汎用のロール・テンター逐次2軸延
伸装置で行なうことができる。 含水原反の含水率の調整は、熱風、赤外線、遠
赤外線、スチーム、熱板、熱ロール等による乾燥
方法をとることができるが、いずれの方法にして
も、急速な乾燥は、原反の失透や多孔化を引き起
し易い為に避けた方が望ましい。中でも、熱風に
よる乾燥は比較的乾燥効率は低いが、透明で機械
的強度に優れた延伸フイルムを与えることができ
る。また効率的かつ均一性のよい脱水乾燥方法と
して、50〜90℃の熱水中に含水原反を浸漬する方
法をとることができる。この方法は、特に高含水
率の原反の脱水には極めて有効な方法であり、例
えば、250重量%の含水率をもつ原反を80℃の熱
水に30秒前後浸漬することにより、均一に約80重
量%の含水率にまで脱水乾燥することができる。
熱水の温度は90℃より高いと脱水による原反の多
孔化(失透)が大きく、その後の加熱によつても
緻密な状態には回復し難く、フイルム物性、特に
機械強度が低下する。また50℃より低いと脱水乾
燥の効果は少ない。 ロール・テンター逐次延伸は下記の条件で行な
うことができる。すなわち、前述のような方法で
予め含水率を調整し、まず、原反含水率10〜50重
量%かつ雰囲気温度100〜180℃の条件でテンター
横延伸し、続いて5〜40重量%の横延伸時のそれ
より低い含水率で表面温度70〜150℃のロールを
用いて縦延伸を行なう。テンター延伸に関して
は、原反含水率が10重量%より低いか、あるい
は、雰囲気温度が100℃より低くては、延伸応力
が高く延伸破断を生じ易い。一方、原反含水率が
50重量%をこえると、延伸応力が高くなるととも
に延伸フイルムは多孔化(失透)し、その後の加
熱や延伸によつても失透回腹は難しく好ましくな
い。また、雰囲気温度が180℃をこえると、均一
な含水率の調整が難しくなる。一般にテンター延
伸での最も好ましい原反含水率は15〜35重量%
で、雰囲気温度は110〜150℃である。ロール延伸
に関しては、含水率が5重量%より低いか、ある
いはロール表面温度が70℃より低いと、延伸応力
が高く延伸破断を生じ易い。また含水率が40重量
%をこえると、延伸フイルムに薄い失透を生じる
とともにフイルムの機械的強度も低下する。更に
また、ロール表面温度が150℃をこえると、延伸
フイルムに不均一な(ウロコ状)の失透を生じ易
くなるとともに延伸の安定性が低下する。一般に
ロール延に於ける最も好ましい条件は、含水率10
〜30重量%、ロール表面温度80〜120℃である。 なお、汎用のロール・テンター逐次2軸延伸装
置には通常、ロール及びテンターの各延伸ゾーン
の前部に予熱部が設けられているが、これを利用
し、含水率の調整や予熱を行なうことができる。 延伸倍率は、縦、横方向ともに少くとも1.5倍、
好ましくは2.0〜4.0倍とることが、機械的物性の
良好な延伸フイルムを得る上で必要である。なお
延伸後、熱寸法安定性や機械的特性を向上させる
為に、必要に応じて熱固定処理を行なうことや、
静電防止や接着性、印刷性等の改良の為に表面処
理を行なうことも可能である。 以下に実施例を示す。なお実施例中の%及び部
は特にことわりのない限り重量規準である。 実施例 1 アクリロニトリル96%、アクリル酸メチル4%
からなるアクリロニトリル系重合体16部を70%硝
酸84部に0℃で撹拌溶解し、減圧脱泡後、スリツ
ト幅300mm、スリツト間隙1.5mmのTダイより0℃
の30%硝酸凝固浴中に押し出し1m/minの速度
で引き取り、その後、水洗浴にて溶媒を水洗除去
した。得られた厚さ400μm、含水率200%の含水
原反を80℃のトンネル式熱風乾燥炉に通し、含水
率を調整し、先ず、テンター横延伸し、次にロー
ル縦延伸を行なつた。延伸は元の原反の長さに対
して、横3.2倍、縦2.5倍の倍率で行なつた。延伸
条件と延伸状態と延伸フイルムの厚さ均一性及び
物性を表1に示した。なお、テンター延伸フイル
ムは、スプリツトし易い為に、耳部をトリミング
せず、そのままロール延伸を行ない、その後、熱
ロールで緊張熱固定した。
【表】
No.1〜3は実施例、No.4〜6は比較例
* 上段はMD方向、下段はTD方向
実施例 2 実施例1で得られた含水原反を、65℃の熱水中
に60秒浸漬し、含水率を130%に脱水乾燥させ、
その後、80℃のトンネル式熱風乾燥炉にて、含水
率を55%に調整し、テンター横延伸、次にロール
縦延伸を行なつた。テンター延伸は、延伸時の原
反含水率32%、延伸機内熱風温度125℃で2.8倍の
倍率で行ない、続いて、ロール延伸は、延伸時の
1軸延伸フイルムの含水率を18%、ロール表面温
度を95℃で2.5倍の倍率で行なつた。更に、その
後、180℃にて20秒間緊張熱固定した。得られた
フイルムは下記の如く、厚さ均一性よく透明であ
り機械的強度も優れたものであつた。 厚さ均一性(R/):7〔%〕 透明性(ヘーズ):0.8〔%〕 引張強度:13.6(MD),12.8(TD)〔Kg/mm2〕 引張伸度:18(MD),28(TD)〔%〕 なお、95℃の熱水中に浸漬し含水率を72〔%〕
に脱水乾燥させ、その後、同様に熱風乾燥、テン
ター・ロール逐次2軸延伸させたものは、下記の
如く、透明性や物性において劣るものであつた。 透明性(ヘーズ):2.4〔%〕 引張強度:10.6(MD),10.2(TD)〔Kg/mm2〕 引張伸度:12(MD),16(TD)〔%〕 実施例 3 アクリロニトリル88%、酢酸ビニル12%からな
るアクリロニトリル系重合体60部と炭酸エチレン
40部をヘンシエルミキサーを用いて30℃で均一に
混練し、1軸スクリユー押出機を用い150℃でス
トランド状に押し出し、ペレタイザーでペレツト
化した。このペレツトを2軸スクリユー押出機を
用いて155℃でTダイよりシート状に押し出し、
厚さ140μmの原反を得た。次に、この原反を80
℃の熱水中に浸漬し、炭酸エチレンを3%になる
まで脱溶媒し、含水率48%の失透した含水原反を
得た。この含水原反を120℃の熱風乾燥機を用い
含水率の調整を行なうとともに熱緻密化(失透回
復)させ、その後、テンター延伸機を用い、延伸
時の雰囲気温度105℃、含水率32%で3.0倍の倍率
で横延伸し、続いてロール延伸を用いて、ロール
表面温度120℃、含水率10%で2.5倍の倍率で縦延
伸した。延伸は安定かつ均一であり、透明な厚均
一性のよい12μmのフイルムを得た。180゜の熱風
で定長熱固定したフイルムの物性は下記の如くで
あつた。なお、熱固定フイルムには、溶媒や水の
残留はいずれも0.5%以下であつた。 透明性(ヘーズ):1.6〔%〕 引張強度:15.2(MD),16.0(TD)〔Kg/
mm2〕 引張伸度:38(MD),45(TD)〔%〕
* 上段はMD方向、下段はTD方向
実施例 2 実施例1で得られた含水原反を、65℃の熱水中
に60秒浸漬し、含水率を130%に脱水乾燥させ、
その後、80℃のトンネル式熱風乾燥炉にて、含水
率を55%に調整し、テンター横延伸、次にロール
縦延伸を行なつた。テンター延伸は、延伸時の原
反含水率32%、延伸機内熱風温度125℃で2.8倍の
倍率で行ない、続いて、ロール延伸は、延伸時の
1軸延伸フイルムの含水率を18%、ロール表面温
度を95℃で2.5倍の倍率で行なつた。更に、その
後、180℃にて20秒間緊張熱固定した。得られた
フイルムは下記の如く、厚さ均一性よく透明であ
り機械的強度も優れたものであつた。 厚さ均一性(R/):7〔%〕 透明性(ヘーズ):0.8〔%〕 引張強度:13.6(MD),12.8(TD)〔Kg/mm2〕 引張伸度:18(MD),28(TD)〔%〕 なお、95℃の熱水中に浸漬し含水率を72〔%〕
に脱水乾燥させ、その後、同様に熱風乾燥、テン
ター・ロール逐次2軸延伸させたものは、下記の
如く、透明性や物性において劣るものであつた。 透明性(ヘーズ):2.4〔%〕 引張強度:10.6(MD),10.2(TD)〔Kg/mm2〕 引張伸度:12(MD),16(TD)〔%〕 実施例 3 アクリロニトリル88%、酢酸ビニル12%からな
るアクリロニトリル系重合体60部と炭酸エチレン
40部をヘンシエルミキサーを用いて30℃で均一に
混練し、1軸スクリユー押出機を用い150℃でス
トランド状に押し出し、ペレタイザーでペレツト
化した。このペレツトを2軸スクリユー押出機を
用いて155℃でTダイよりシート状に押し出し、
厚さ140μmの原反を得た。次に、この原反を80
℃の熱水中に浸漬し、炭酸エチレンを3%になる
まで脱溶媒し、含水率48%の失透した含水原反を
得た。この含水原反を120℃の熱風乾燥機を用い
含水率の調整を行なうとともに熱緻密化(失透回
復)させ、その後、テンター延伸機を用い、延伸
時の雰囲気温度105℃、含水率32%で3.0倍の倍率
で横延伸し、続いてロール延伸を用いて、ロール
表面温度120℃、含水率10%で2.5倍の倍率で縦延
伸した。延伸は安定かつ均一であり、透明な厚均
一性のよい12μmのフイルムを得た。180゜の熱風
で定長熱固定したフイルムの物性は下記の如くで
あつた。なお、熱固定フイルムには、溶媒や水の
残留はいずれも0.5%以下であつた。 透明性(ヘーズ):1.6〔%〕 引張強度:15.2(MD),16.0(TD)〔Kg/
mm2〕 引張伸度:38(MD),45(TD)〔%〕
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル系重合体の含水凝固フイル
ムを、その含水率10〜50重量%(対乾燥重合体重
量)、雰囲気温度100〜180℃の条件下でテンター
横延伸し、次いで5〜40重量%の横延伸時のそれ
より低い含水率(対乾燥重合体重量)で表面温度
70〜150℃のロールを用い縦延伸することを特徴
とするアクリロニトリル系重合体の2軸延伸フイ
ルムの製造法。 2 含水凝固フイルムの含水率の調整を熱風乾燥
で行なう特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 含水凝固フイルムの含水率の調整を50〜90℃
の熱水浸漬による脱水、又はそれと熱風乾燥との
併用で行なう特許請求の範囲第1項記載の製造
法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11910682A JPS599022A (ja) | 1982-07-08 | 1982-07-08 | アクリロニトリル系重合体の延伸フイルムの製造法 |
| EP83106521A EP0098572B1 (en) | 1982-07-05 | 1983-07-04 | Acrylonitrile polymer film and process for preparing same |
| DE8383106521T DE3382254D1 (de) | 1982-07-05 | 1983-07-04 | Polyacrylnitrilfolie und verfahren zur herstellung derselben. |
| KR1019830003060A KR870000007B1 (ko) | 1982-07-05 | 1983-07-05 | 아크릴로니트릴 중합체 필름의 제조방법 |
| US06/859,111 US4683261A (en) | 1982-07-05 | 1986-05-05 | Acrylonitrile polymer film and process for preparing same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11910682A JPS599022A (ja) | 1982-07-08 | 1982-07-08 | アクリロニトリル系重合体の延伸フイルムの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS599022A JPS599022A (ja) | 1984-01-18 |
| JPH0330487B2 true JPH0330487B2 (ja) | 1991-04-30 |
Family
ID=14753053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11910682A Granted JPS599022A (ja) | 1982-07-05 | 1982-07-08 | アクリロニトリル系重合体の延伸フイルムの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS599022A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02296835A (ja) * | 1989-05-10 | 1990-12-07 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 高ニトリル系樹脂フィルム |
-
1982
- 1982-07-08 JP JP11910682A patent/JPS599022A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS599022A (ja) | 1984-01-18 |
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