JPH0334845B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0334845B2 JPH0334845B2 JP60141989A JP14198985A JPH0334845B2 JP H0334845 B2 JPH0334845 B2 JP H0334845B2 JP 60141989 A JP60141989 A JP 60141989A JP 14198985 A JP14198985 A JP 14198985A JP H0334845 B2 JPH0334845 B2 JP H0334845B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum
- corrosion
- electrolytic capacitor
- electrolytic
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
- Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、アルミニウム電解コンデンサに係
り、特にハロゲン系有機溶剤の洗浄による陽極箔
及び引き出しリードタブ部の腐蝕を防止できる電
解液を用いた電解コンデンサに関するものであ
る。 〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕 一般に、電解コンデンサは、高純度アルミニウ
ム箔をエツチングし、その表面を陽極酸化した陽
極箔と、これに対向するエツチングされたアルミ
ニウム陰極箔との間に隔離紙を介在させて巻き取
つた構造の素子に電解液を含浸し、この素子をア
ルミニウムケースに収容して弾性封口体で密封し
構成されている。 近年、この電解コンデンサは、プリント基板に
装着され、半田付け後に半田フラツクスの除去の
ため、1,1,1−トリクロロエタンや、トリク
ロロトリフロロエタンなどのハロゲン系有機溶剤
により、基板洗浄が行なわれている。 ところで、ハロゲン系有機溶剤は、電解コンデ
ンサの封口体を拡散透過し、コンデンサ内の電解
液中で塩素イオンの解離を起こす。この解離した
塩素イオンにより、使用時に電解コンデンサの陽
極箔及び、引き出しリードタブ部が腐蝕を起こ
し、電解コンデンサの欠陥となつている。 そのため従来は、弾性封口体表面に樹脂を塗布
することにより、耐腐蝕性をもたせる方法が実施
されている。しかし、この方法では、小型化及び
コストダウンの要求にそぐわない。 又、電解液にP−ニトロフエノールやP−ニト
ロ安息香酸等の腐蝕防止剤を添加してハロゲン系
有機溶剤に対し、耐腐蝕性を向上させることが知
られているが、十分な耐腐蝕性と言えず、1,
1,1−トリクロロエタンによる洗浄に対して
は、ほとんど耐腐蝕性が得られていない。 一般に、塩素イオンによるアルミニウムの腐蝕
は次式 〔Al3++3Cl-→Alcl3〕 で表わされ、その腐蝕成長過程は、2つの段階に
分けられる。まず、第一段階では、塩素イオンが
直接アルミニウムの金属表面と反応してAlcl3を
生成する。この第一段階は、アルミニウムの不動
態化との競争反応であるため、反応速度は遅い。
次の第二段階は、前記第一段階で生成したAlcl3
の濃度が増すことにより、Alcl3が触媒として働
き、アルミニウムの金属表面を活性化してアルミ
ニウムの金属表面からAl3+の溶出を容易に行う
ため、塩素イオンと反応しやすくなり、腐蝕が急
速に進行する。この第二段階の反応速度は、第一
段階の反応に比べ非常に速い。 そこで、本発明者らは、金属イオン封鎖剤とし
て使用されているエチレンジアミン四酢酸又はそ
れらの塩が、前記第二段階の腐蝕において、
Al3+の溶出を抑制する効果があり、腐蝕を防止
できることを見い出した。 〔発明の目的〕 本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもの
で、1,1,1−トリクロロエタンや、トリクロ
ロトリフロロエタン等のハロゲン系有機溶剤によ
る電解コンデンサの基板洗浄に対して、電解液に
十分な耐腐蝕性を与え、陽極箔及び引き出しリー
ドタブ部の腐蝕を防止し得るようにした電解コン
デンサを提供することを目的としている。 〔問題点を解決するための手段及びその作用〕 前記目的を達成するため本発明による電解コン
デンサは、エチレングリコールを主溶媒とし、ア
ジピン酸若しくはその塩を主電解質として溶解し
た電解液中に、エチレンジアミン四酢酸又はその
塩を添加溶解したものである。 この電解コンデンサでは、前記第二段階の腐蝕
において、アルミニウム金属表面からのAl3+の
溶出を抑制し、陽極箔及び引き出しリードタブ部
の腐蝕を防止することができる。 〔発明の実施例〕 以下、本発明に係る電解コンデンサの実施例を
説明する。実施例は、一般に巻回構造のアルミニ
ウム電解コンデンサについて説明されている。 実施例に用いられる電解コンデンサは、アルミ
ニウム箔を電気化学的にエツチング処理し、リン
酸塩水溶液中にて陽極酸化して表面に酸化皮膜を
形成し、その後電極引出し用リードタブを取りつ
けてアルミニウム陽極箔を形成する。 一方、アルミニウム箔にエツチング処理を施し
た後、電極引出し用リードタブを取り付けてアル
ミニウム陰極箔を作成し、上記陽極箔と上記陰極
箔間にセパレータ紙を重ね合わせて巻回すること
により、コンデンサ素子を製作する。そして、こ
のコンデンサ素子に電解液を含浸して例えば有底
状アルミニウムケースに収容し、該ケース開口を
弾性封口体で密封して構成される。 表−1に、エチレングリコールを主溶媒とし、
アジピン酸アルミニウムを主電解質として溶解し
た従来例の組成と、これらの従来例に対しエチレ
ンジアミン四酢酸を重量比にして0.1、3.0wt%添
加溶解した電解液を用いる本発明実施例を示す。
り、特にハロゲン系有機溶剤の洗浄による陽極箔
及び引き出しリードタブ部の腐蝕を防止できる電
解液を用いた電解コンデンサに関するものであ
る。 〔従来の技術と発明が解決しようとする問題点〕 一般に、電解コンデンサは、高純度アルミニウ
ム箔をエツチングし、その表面を陽極酸化した陽
極箔と、これに対向するエツチングされたアルミ
ニウム陰極箔との間に隔離紙を介在させて巻き取
つた構造の素子に電解液を含浸し、この素子をア
ルミニウムケースに収容して弾性封口体で密封し
構成されている。 近年、この電解コンデンサは、プリント基板に
装着され、半田付け後に半田フラツクスの除去の
ため、1,1,1−トリクロロエタンや、トリク
ロロトリフロロエタンなどのハロゲン系有機溶剤
により、基板洗浄が行なわれている。 ところで、ハロゲン系有機溶剤は、電解コンデ
ンサの封口体を拡散透過し、コンデンサ内の電解
液中で塩素イオンの解離を起こす。この解離した
塩素イオンにより、使用時に電解コンデンサの陽
極箔及び、引き出しリードタブ部が腐蝕を起こ
し、電解コンデンサの欠陥となつている。 そのため従来は、弾性封口体表面に樹脂を塗布
することにより、耐腐蝕性をもたせる方法が実施
されている。しかし、この方法では、小型化及び
コストダウンの要求にそぐわない。 又、電解液にP−ニトロフエノールやP−ニト
ロ安息香酸等の腐蝕防止剤を添加してハロゲン系
有機溶剤に対し、耐腐蝕性を向上させることが知
られているが、十分な耐腐蝕性と言えず、1,
1,1−トリクロロエタンによる洗浄に対して
は、ほとんど耐腐蝕性が得られていない。 一般に、塩素イオンによるアルミニウムの腐蝕
は次式 〔Al3++3Cl-→Alcl3〕 で表わされ、その腐蝕成長過程は、2つの段階に
分けられる。まず、第一段階では、塩素イオンが
直接アルミニウムの金属表面と反応してAlcl3を
生成する。この第一段階は、アルミニウムの不動
態化との競争反応であるため、反応速度は遅い。
次の第二段階は、前記第一段階で生成したAlcl3
の濃度が増すことにより、Alcl3が触媒として働
き、アルミニウムの金属表面を活性化してアルミ
ニウムの金属表面からAl3+の溶出を容易に行う
ため、塩素イオンと反応しやすくなり、腐蝕が急
速に進行する。この第二段階の反応速度は、第一
段階の反応に比べ非常に速い。 そこで、本発明者らは、金属イオン封鎖剤とし
て使用されているエチレンジアミン四酢酸又はそ
れらの塩が、前記第二段階の腐蝕において、
Al3+の溶出を抑制する効果があり、腐蝕を防止
できることを見い出した。 〔発明の目的〕 本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもの
で、1,1,1−トリクロロエタンや、トリクロ
ロトリフロロエタン等のハロゲン系有機溶剤によ
る電解コンデンサの基板洗浄に対して、電解液に
十分な耐腐蝕性を与え、陽極箔及び引き出しリー
ドタブ部の腐蝕を防止し得るようにした電解コン
デンサを提供することを目的としている。 〔問題点を解決するための手段及びその作用〕 前記目的を達成するため本発明による電解コン
デンサは、エチレングリコールを主溶媒とし、ア
ジピン酸若しくはその塩を主電解質として溶解し
た電解液中に、エチレンジアミン四酢酸又はその
塩を添加溶解したものである。 この電解コンデンサでは、前記第二段階の腐蝕
において、アルミニウム金属表面からのAl3+の
溶出を抑制し、陽極箔及び引き出しリードタブ部
の腐蝕を防止することができる。 〔発明の実施例〕 以下、本発明に係る電解コンデンサの実施例を
説明する。実施例は、一般に巻回構造のアルミニ
ウム電解コンデンサについて説明されている。 実施例に用いられる電解コンデンサは、アルミ
ニウム箔を電気化学的にエツチング処理し、リン
酸塩水溶液中にて陽極酸化して表面に酸化皮膜を
形成し、その後電極引出し用リードタブを取りつ
けてアルミニウム陽極箔を形成する。 一方、アルミニウム箔にエツチング処理を施し
た後、電極引出し用リードタブを取り付けてアル
ミニウム陰極箔を作成し、上記陽極箔と上記陰極
箔間にセパレータ紙を重ね合わせて巻回すること
により、コンデンサ素子を製作する。そして、こ
のコンデンサ素子に電解液を含浸して例えば有底
状アルミニウムケースに収容し、該ケース開口を
弾性封口体で密封して構成される。 表−1に、エチレングリコールを主溶媒とし、
アジピン酸アルミニウムを主電解質として溶解し
た従来例の組成と、これらの従来例に対しエチレ
ンジアミン四酢酸を重量比にして0.1、3.0wt%添
加溶解した電解液を用いる本発明実施例を示す。
【表】
【表】
表−1に示す本発明実施例及び従来例の電解コ
ンデンサに用いられる電解液を使用して50WV−
10μFの電解コンデンサを試作した。 この供試コンデンサを、1,1,1−トリクロ
ロエタン及びトリクロロトリフロロエタンの二種
の溶剤について、28KHzの超音波洗浄を5分間行
つた。その後、150℃で定格電圧印加の高温負荷
試験を行い、500時間と1000時間後解体し、腐蝕
発生率(腐蝕発生数/試験数)を調べた。 その結果を表−2に示す。
ンデンサに用いられる電解液を使用して50WV−
10μFの電解コンデンサを試作した。 この供試コンデンサを、1,1,1−トリクロ
ロエタン及びトリクロロトリフロロエタンの二種
の溶剤について、28KHzの超音波洗浄を5分間行
つた。その後、150℃で定格電圧印加の高温負荷
試験を行い、500時間と1000時間後解体し、腐蝕
発生率(腐蝕発生数/試験数)を調べた。 その結果を表−2に示す。
以上説明したように本発明によれば、1,1,
1−トリクロロエタンや、トリクロロトリフロロ
エタン等のハロゲン系有機溶剤による電解コンデ
ンサの基板洗浄に対して、電解液に十分な耐腐蝕
性を与えることができ、陽極箔及び引き出しリー
ドタブ部の腐蝕を防止できる効果がある。
1−トリクロロエタンや、トリクロロトリフロロ
エタン等のハロゲン系有機溶剤による電解コンデ
ンサの基板洗浄に対して、電解液に十分な耐腐蝕
性を与えることができ、陽極箔及び引き出しリー
ドタブ部の腐蝕を防止できる効果がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アルミニウム電解コンデンサにおいて、エチ
レングリコールを主溶媒とし、アジピン酸又はそ
の塩を主電解質として溶解した電解液中に、エチ
レンジアミン四酢酸又はその塩を添加したことを
特徴とする電解コンデンサ。 2 前記エチレンジアミン四酢酸又はその塩の添
加量は、0.1〜10wt%であることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14198985A JPS622514A (ja) | 1985-06-27 | 1985-06-27 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14198985A JPS622514A (ja) | 1985-06-27 | 1985-06-27 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS622514A JPS622514A (ja) | 1987-01-08 |
| JPH0334845B2 true JPH0334845B2 (ja) | 1991-05-24 |
Family
ID=15304804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14198985A Granted JPS622514A (ja) | 1985-06-27 | 1985-06-27 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS622514A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0356798B1 (en) * | 1988-08-12 | 1993-12-29 | Bando Chemical Industries, Limited | Flat belt and pulley transmission |
| SG97822A1 (en) | 1998-12-01 | 2003-08-20 | Rubycon Corp | Electrolytic solution for electrolytic capacitor and electrolytic capacitor using the same |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5892207A (ja) * | 1981-11-29 | 1983-06-01 | 日本ケミコン株式会社 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
| JPS61191011A (ja) * | 1985-02-20 | 1986-08-25 | 三洋電機株式会社 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
-
1985
- 1985-06-27 JP JP14198985A patent/JPS622514A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS622514A (ja) | 1987-01-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |