JPH0335432B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0335432B2 JPH0335432B2 JP60155630A JP15563085A JPH0335432B2 JP H0335432 B2 JPH0335432 B2 JP H0335432B2 JP 60155630 A JP60155630 A JP 60155630A JP 15563085 A JP15563085 A JP 15563085A JP H0335432 B2 JPH0335432 B2 JP H0335432B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- compound
- fluorine
- oil
- oil repellent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明はブロツク化ポリイソシアネート化合物
改良された撥水撥油処理剤、及び処理方法に関す
る。更に詳しくは、特定のブロツク化ポリイソシ
アネート化合物を用いてなる洗濯及びドライクリ
ーニング後の撥水撥油性能の回復性の向上した繊
維織物、カーペツト、原糸原綿などの繊維織物素
材用撥水撥油処理剤及び処理方法に関する。 <従来技術> 従来より、繊維織物などの撥水撥油処理剤とし
て、ふつ素系化合物が優れた可能を示すことはよ
く知られている。 しかし、こうした優れた性能も洗濯およびドラ
イクリーニングにより、見かけ上、撥水撥油性能
の著しい低下を伴ない、再びこの性能を発現させ
るために、従来は、アイロンがけや熱プレスのよ
うな熱処理が不可欠であつた。 これは、ふつ素系撥水撥油剤の構造的な問題に
起因しており、撥水撥油性を十分に発現させるに
は、フルオロアルキル基またはフルオロアルケニ
ル基の再配列が必要となるためと推測されるが、
撥水撥油された繊維織物を実際に用いる消費者に
とつては、ドライクリーニングそのものは業者に
委託しうるとしても、洗濯後のアイロンがけはそ
の都度面倒なものである上に、複雑な形状のもの
ともなると、アイロンがけも決して容易なもので
はなく、さらにオムツカバーのように通常、アイ
ロンがけするものではないものもあり、アイロン
がけの不要な撥水撥油処理剤の出現が待たれてい
た。 本発明者らは、特開昭56−165072号公報に炭素
数2〜50で一分子中に少なくとも2個以上のOH
基を有する化合物を用いないでフルオロアルキル
基含有化合物と多官能イソシアネートあるいはそ
のブロツク体のみを配合する撥水撥油加工方法を
提案している。しかしながら、この撥水撥油剤は
併用する多官能イソシアネートのブロツク体が溶
剤溶解性に劣るため溶剤型撥水撥油剤として使用
できず、又結晶性に富む為乳化分散して用いるに
しても貯蔵安定性に欠け、又市販のトリメチロー
ルプロパントリレンジイソシアネートアダクトあ
るいは1,6−ヘキサンジオール、アジペートト
リレンジイソシアネートアダクト等とメチルエチ
ルケトキシムとの反応により得られるブロツク体
は、高分子量成分を含有するため乳化分散体とし
ての貯蔵安定性に欠けるという問題点があつた。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明者らはこうした実状に鑑みて、洗濯およ
びドライクリーニング後の撥水撥油性能の回復性
が良好で、アイロンがけや熱プレスのような熱処
理の一切不要なる、つまり風乾回復性の良好なる
貯蔵安定性(乳化安定性)、溶剤溶解性に優れた
ふつ素系撥水撥油処理剤を開発すべく鋭意研究を
した結果、特定のブロツク化ポリイソシアネート
化合物を用いたふつ素系撥水撥油剤が、風乾回復
性、貯蔵安定性(乳化安定性)に優れていること
を見い出し本発明を完成させるに至つた。 すなわち、本発明は、炭素数2〜50で一分子中
に少なくとも2個以上のOH基を含有する化合物
と、オキシム化合物、芳香族ポリイソシアネート
化合物より生成されるブロツク化ポリイソシアネ
ート化合物()と、ふつ素系撥水撥油剤()
とを含んで成る繊維織物素材用撥水撥油処理剤、
およびふつ素系撥水撥油剤と炭素数2〜50で一分
子中に少なくとも2個以上のOH基を有する化合
物とオキシム化合物、芳香族ポリイソシアネート
化合物より生成されるブロツク化ポリイソシアネ
ート化合物とを含む処理液に繊維織物を浸漬し、
次に浴より引き上げ絞り、必要とあらばその後乾
燥し、続いて200℃以下で熱処理することを特徴
とした撥水撥油処理方法を提供するものである。 本発明によれば、多くの洗濯もしくはドライク
リーニング後において、熱処理することなく、風
乾によるだけでほとんど元の撥水撥油性能を回復
させることができる。 本発明処理剤の一必須成分である前記したふつ
素系撥水撥油剤とは、C3〜C20なる、好ましくは
C6〜C12なるフルオロアルキル基またはフルオロ
アルケニル基を有し、水不溶性(溶解度が25℃で
1重量%以下)で、主要転移温度、融点、ガラス
転移点あるいは軟化点のいずれかが20℃以上、好
ましくは50〜160℃で、好ましくは分子量が約700
〜約200000である処の非粘着性の有機ふつ素系化
合物が適当であり、当該ふつ素系撥水撥油剤は、
また、分子中に5重量%、好ましくは10〜50重量
%のふつ素原子を含み、かつ、撥水撥油性を有し
ていなければならない。 このような有機ふつ素化合物の代表例を挙げれ
ば次のとおりである。 (1) まず、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するビニル系単量
体の単独重合体あるいは、それとふつ素を含ま
ないビニル系単量体との共重合体があるが、上
記フルオロアルキル基またはフルオロアルケニ
ル基を有するビニル系単量体の代表例としては
次のものが挙げられる。 C7F15CH2OCOCH=CH2、
C10F19OCH2CH2OCOCH=CH2、
C8F17CH2CH2OCOCH=CH2、 C8F17SO2N(C3H7)CH2CH2OCOCH=
CH2、 C8F17SO2N(CH3)CH2CH2OCOC(CH3)=
CH2、 他方、前記ふつ素を含まないビニル系単量体
の代表例としてはエチレン、プロピレン、ブチ
レン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、
(メタ)アクリル酸とアルコールまたはアルキ
ルアミン(いずれもC20以下)とのエステルま
たはアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、酢酸ビニル、シロキサン
結合を有するビニル系化合物などがある。これ
らの単量体は二種以上を併用することもでき
る。 これらの単独重合体あるいは共重合体はビニ
ル重合における公知の方法によつて得ることが
できる。たとえば、ラジカル開始剤を使用した
溶液重合またはエマルジヨン重合が一般的であ
る。重合体の分子量は、開始剤濃度や連鎖移動
剤の種類と濃度によつて好ましい範囲に調整で
きるが、一般に3000以上が好ましい。 (2) 次に、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するC3〜C30なる
一価もしくは多価のアルコールと、ふつ素化さ
れていてもC4〜C20のモノもしくはポリカルボ
ン酸との、好ましくは1000以上の分子量を有す
る(ポリ)エステル、およびふつ素化されてい
てもよいC2〜C20なる一価もしくは多価アルコ
ールと、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するC3〜C30なる
モノもしくはポリカルボン酸との、好ましくは
1000以上の分子量を有する(ポリ)エステルが
あるが、これらの(ポリ)エステルを得るのに
使用される成分化合物の代表例を次に挙げる
と、 C6F13CH2CH2OH、C7F15CH2OH、
C7F15CH2CH2OH、 C8F17CH2CH2OH、C6F13SO2N(CH3)
CH2CH2OH、 C8F17SO2(C3H7)CH2CH2OH、C8F17SO2N
(CH2CH2OH)2、 C8F17SO2N(C2H5)CH2CH2(OH)
CH2OH、 C10F19N(C2H5)CH2CH2OH、
C7F15COOH、 C8F17SO2N(C2H7)CH2COOH、 安息香酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、マレイン酸、トリメリツト酸、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、ポリプロピレングリコー
ル、2−エチルヘキサノール、ステアリルアル
コールなどがある。 (3) また、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するC3〜C30なる
一価もしくは多価アルコール(場合によつて
は、ふつ素を含まない一価もしくは多価アルコ
ールを混ぜてもよい)と有機モノまたはポリイ
ソシアネート、たとえばフエニルイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ジフエニルメ
タンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ポリメチレンポリフエニルイソシ
アネートとの、好ましくは分子量が700以上の
(ポリ)ウレタン化合物などがあるが、上記フ
ルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基
を有する(ポリ)ウレタン化合物として代表的
なものには次のものがある。 (4) C3〜C20なるフルオロアルキル基またはフル
オロアルケニル基を有するエポキサイド・モノ
マー、たとえば を用いて得られる、好ましくは3000以上の分子
量を有する単独重合体および、これらのエポキ
シサイド・モノマーと好ましくはプロピレンオ
キサイドまたはエピクロルヒドリンなどの如き
ふつ素不含のエポキシ化合物との、好ましくは
3000以上の分子量を有する共重合体。 本発明処理剤の一必須構成成分であるふつ素系
撥水撥油剤は、前記の含ふつ素系化合物が挙げら
れ、特に前掲した如き(3)の各種の含ふつ素(ポ
リ)ウレタン化合物、(1)の含ふつ素ビニル化合物
が好ましく用いられる。この場合には、まずこの
含ふつ素ウレタン化合物の単独もしくは混合した
ものを用いてもよいし、あるいはこの含ふつ素ウ
レタン化合物にさらに前掲した如き(1)、(2)および
(4)なる他のふつ素系撥水撥油剤(ふつ素系化合
物)とブレンドして用いても良いことは勿論であ
る。その場合、1/9〜9/1の重量比で混合さ
れる。 他方、本発明処理剤のもう一方の必須成分であ
るブロツク化ポリイソシアネート化合物の炭素数
2〜50で一分子中に少なくとも2個以上のOH基
を含有する化合物とは、例えば、トリエチレング
リコール、グリセリン、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールプロパ
ンのエチレンオキシド(好ましくは5モル以下の
付加物)あるいは/またはプロピレンオキシド
(好ましくは5モル以下の付加物)付加物、ビス
フエノールA、ビスフエノールAエチレンオキシ
ド(好ましくは5モル以下の付加物)あるいは/
またはプロピレンオキシド(好ましくは5モル以
下の付加物)付加物、ペンタエリスリトール、ネ
オペンチルグリコール、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペ
ンタンジオール、3−メチル−1,3,5−ペン
タントリオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、N,N,N′,N′−テトラ(2−ヒド
ロキシプロピル)エチレンジアミン、シヨ糖、果
糖等が挙げられる。 また、オキシム化合物としては、炭素数7以下
のオキシム化合物であり、例えばアセトキシム、
メチルエチルケトキシム、シクロヘキサノンオキ
シム、メチルイソブチルケトキシム等が挙げられ
る。 芳香族ポリイソシアネート化合物としては、ポ
リオールの付加していないものであり、例えば、
トリレンジイソシアネート、ジフエニルメタンジ
イソシアネート、ポリメチレンポリフエニルイソ
シアネート、トリフエニルメタントリイソシアネ
ート、トリス(4−フエニルイソシアネート)チ
オフオスフエート等が挙げられる。 該ブロツク化ポリイソシアネート化合物は、通
常無水の条件下で有機溶剤中で芳香族ポリイソシ
アネート化合物2当量に、炭素数2〜50で一分子
中に少なくとも2個以上のOH基を有する化合物
0.9〜1.1当量とオキシム化合物0.9〜1.1当量を同
時に、あるいは2段階反応で50〜100℃で付加さ
せることにより製造される。製造方法は高分子量
成分の生成を抑制する意味で好ましくは、オキシ
ム化合物を芳香族ポリイソシアネート化合物に付
加反応させた後に、前記OH基含有化合物を付加
させることにより得るのが良い。かかるブロツク
化ポリイソシアネート化合物()が何故に溶剤
溶解性に優れ、また乳化安定性に優れるかについ
ては不明であものの本発明者らは次の如く推測し
ている。 すなわち、分子中に適度な親水性ユニツトある
いは疎水性ユニツトあるいは両者を導入すするこ
とにより乳化剤との親和性が向上するため安定な
乳化分散体を得ることが可能となる。また炭素数
2〜50の一分子中に少なくとも2個以上のOH基
を含有する化合物を導入することにより分子の対
称性が失なわれ、また内部可塑効果により結晶化
を低下させることにより有機溶剤に対する溶解性
が向上し、乳化安定性も向上するものと考えられ
る。 炭素数50より大きい該OH基含有化合物の使用
は、疎水性が大きくなるため撥油性が低下する。
又炭素数が50より大きい該OH基含有化合物で親
水性ユニツト(エチレンオキサイドユニツト)を
持つ化合物の使用は、親水性が大きくなるので撥
水性を低下させ好ましくない。又、炭素数が50よ
り大きい前記OH基含有化合物の使用は、ブロツ
ク化ポリイソシアネート化合物の分子量が大きく
なる為にブロツク化されたNCO基の一分子中の
含量が低下し耐久性を低下させるので好ましくな
い。又、前記のOH基含有化合物のOH基が増加
すると反応中に3次元化が進行し高分子量化を生
じ溶解性の低下、乳化安定性の低下をまねくので
好ましくない。従つて、炭素数2〜50でOH基を
2〜4個含有する化合物がより好ましく採用され
る。 前記した如き非ふつ素系ブロツク化ポリイソシ
アネート化合物()の使用量は広い範囲から選
択できる。この使用量が少ないときは処理された
繊維織物などを洗濯またはドライクリーニングし
たときの撥水撥油性能の回復が悪くなるし、逆に
多いときは処理された繊維織物などの手触りが著
しく変化したり、撥水撥油性能を低下させるなど
の不都合を生ずる。したがつて、当該化合物の使
用量は、目的物たる前記撥水撥油剤中の全固形分
に対して10重量%以上が好ましく用いられ、特に
好ましくは50〜200重量%である。 本発明の撥水撥油処理剤による処理方法は、例
えばふつ素系撥水撥油剤及び該ブロツク化ポリイ
ソシアネート化合物()を0.1〜4重量%(固
型分)含む乳濁液あるいは溶剤溶液を調整し、繊
維織物をこの浴中に5秒以上、好ましくは10〜60
秒間浸漬させ、0.1〜4重量%の樹脂固型分を繊
維製品に付着せしめ、次に浴槽より引き上げ50〜
150%の絞り率となるまで絞り、その後80〜120℃
で1〜3分間予備乾燥し、続いて200℃以下、好
ましくは100〜180℃、特に好ましくは140〜180℃
で30秒〜2分間熱処理即ちキユアリングする方法
が行われる。ここで140℃より低いキユアリング
では、十分な風乾回復性が得られず、又180℃よ
り高くなると繊維素材を痛めるので好ましくな
い。 而して、本発明の処理剤は必須の成分として、
以上に述べられたような炭素数2〜50の一分子中
に少なくとも2個以上のOH基を有する化合物と
オキシム化合物、芳香族ポリイソシアネート化合
物より生成されるブロツク化イソシアネート化合
物と、ふつ素系撥水撥油剤とを含んで成るもので
はあるが、これら必須両成分の併用によつて何故
に、撥水撥油処理された繊維織物などを洗濯およ
びドライクリーニングしたのちの撥水撥油性能回
復性が良くなるのかについては不明であるもの
の、本発明者らは次の如く推測している。 すなわち、ふつ素系撥水撥油剤の性能が発現さ
れるには、フルオロアルキル基またはフルオロア
ルケニル基が繊維織物などの表面に配列させる必
要があるが、前述したように、このふつ素系撥水
撥油剤だけでは、熱処理を行なえば直ちに配列さ
れるものの、熱処理なしの場合においては配列も
遅くなる。 ところが、ここに特定ブロツク化ポリイソシア
ネート化合物()が共存した場合には、熱処理
により解離再生した活性なイソシアネート基が、
他方の撥水撥油剤中の官能基または繊維織物中の
活性基(たとえば水酸基、アミノ基またはアミド
基)と反応して架橋結合が生じる結果、フルオロ
アルキル(アルケニル)基を連結している撥水撥
油剤の幹部分もしくは骨格部分が強固なものとな
つて、これらのフルオロアルキル(アルケニル)
基が配列し易くなるためと考えられる。 もし、このふつ素系撥水撥油剤中に官能基が何
ら存在しない場合であつても、ポリマー型撥水撥
油剤においては架橋結合とポリマー鎖との相互貫
入(interpenetration)により同様の効果も期待
できるが、ただこの場合には繊維織物中に活性基
の存在することが前提となる。 本発明処理剤の適用形態としては乳濁液、溶剤
溶液またはエアゾールなどの如き任意の形体で用
いることができる。たとえば、該ブロツク化ポリ
イソシアネート化合物()を通常の方法により
水性乳濁液として調整し、水性乳濁液タイプの撥
水撥油剤と併用することができるし、また、溶剤
溶液型のものは溶液重合法により得られる撥水撥
油剤は勿論のこと、それ以外にも塊状重合法や乳
化重合法で得られる(共)重合体を適当な有機溶
剤の一種または二種以上の混合物中に溶解させた
ものを用いてもよければ、これらの有機溶剤に可
溶の該ブロツク化ポリイソシアネート化合物
()と併用してもよく、さらにエアゾール型の
ものは一旦、溶剤溶液型の撥水撥油処理剤を調整
し、次いでこれにジクロロテトラフルオロエタ
ン、ジクロロジフルオロメタンまたはモノフルオ
ロトリクロルメタンなどの噴射剤を添加して適当
な容器に充填させて用いればよい。好ましくは水
性乳濁液である。 かくして得られる本発明処理剤が適用できる処
理用基材としては、慣用されている繊維織物素材
などをはじめとして、多種のものに使用され、例
えば紙、木材、皮革、毛皮、プラスチツクス、塗
料塗工面およびプラスターなどが挙げられるが、
ここで言う繊維織物素材として代表的なものに
は、綿、麻、羊毛もしくは絹などの天然繊維;ポ
リアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリロニトリルもしくは
ポリ塩化ビニルなどの合成繊維;またはレーヨン
もしくはアセテートなどの半合成繊維がある。勿
論これらを混合した繊維織物素材にも使用するこ
とができるし、又カーペツトのごとき製品、原
糸、原綿等にも使用できる。 また、本発明の処理剤はそれのみで上述した如
き各種の基材、とくに繊維織物などを処理できる
し、かかる処理を通して本発明の目的が十分に達
成されることは当然であるが、かかる処理時に他
の繊維加工用樹脂をも併用することは何ら支障が
なく、こうした併用によつて繊維織物などに撥水
撥油性能の付与と同時に他の性能もまた付与され
ることになるから、その意味においては、むしろ
好ましいものといえる。 ここで、併用しうる繊維加工用樹脂の代表例と
しては次のようなものが挙げられる。 尿素ホルマリン初期縮合系樹脂;「ベツカミン
DS−1」(大日本インキ化学工業(株)製のグリオキ
ザール系繊維処理剤)で代表される、エチレン尿
素系、ウロン系もしくはグリオキザール系などの
繊維素反応型樹脂;「ベツカミンJ−101、MAも
しくはAPM」(同上社製のメラミン系繊維処理
剤)で代表される縮合系硬化仕上剤;「ベツカミ
ンR−25」(同上社製品)で代表される水溶性ア
クリル樹脂;「ボンコートR−3320」(同上社製
品)で代表されるアクリル系エマルジヨン;「ボ
ンデイツク1610NS」(同上社製品)で代表される
ウレタン系エマルジヨン;またはシリコンもしく
はワツクス系の柔軟剤などである。 さらに、本発明処理剤に対しては該処理剤の安
定性を一層向上させるために、本来の撥水撥油性
や洗濯またはドライクリーニング後の撥水撥油性
能の回復力を損わない範囲内で、公知慣用の熱安
定剤、紫外線安定剤またはPH安定剤などを添加す
ることもできる。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 なお、実施例および比較例において示される撥
水性および撥油性の各データーは次のような測定
法と評価尺度とを基礎としたものである。 まず、撥水性はJIS L−1005に準じたスプレー
法により測定して第1表に示される如き「撥水性
No.」で表示し、他方、撥油性は第2表に示される
如き表面張力の異なる種々の溶媒を被試験物に適
下し、その液滴を30秒間保持した際の浸透状態を
観察するという、AATCC−118−1975に準じた
方法(ハイドロカーボン・レジスタンス・テス
ト)により測定して同2表に示される如き「撥油
性No.」の表示に際しては、上記一定の保持時間経
過後においても何ら浸込みの認められない標準試
液の最高ナンバー(No.)を以て、その撥油度とし
た。
改良された撥水撥油処理剤、及び処理方法に関す
る。更に詳しくは、特定のブロツク化ポリイソシ
アネート化合物を用いてなる洗濯及びドライクリ
ーニング後の撥水撥油性能の回復性の向上した繊
維織物、カーペツト、原糸原綿などの繊維織物素
材用撥水撥油処理剤及び処理方法に関する。 <従来技術> 従来より、繊維織物などの撥水撥油処理剤とし
て、ふつ素系化合物が優れた可能を示すことはよ
く知られている。 しかし、こうした優れた性能も洗濯およびドラ
イクリーニングにより、見かけ上、撥水撥油性能
の著しい低下を伴ない、再びこの性能を発現させ
るために、従来は、アイロンがけや熱プレスのよ
うな熱処理が不可欠であつた。 これは、ふつ素系撥水撥油剤の構造的な問題に
起因しており、撥水撥油性を十分に発現させるに
は、フルオロアルキル基またはフルオロアルケニ
ル基の再配列が必要となるためと推測されるが、
撥水撥油された繊維織物を実際に用いる消費者に
とつては、ドライクリーニングそのものは業者に
委託しうるとしても、洗濯後のアイロンがけはそ
の都度面倒なものである上に、複雑な形状のもの
ともなると、アイロンがけも決して容易なもので
はなく、さらにオムツカバーのように通常、アイ
ロンがけするものではないものもあり、アイロン
がけの不要な撥水撥油処理剤の出現が待たれてい
た。 本発明者らは、特開昭56−165072号公報に炭素
数2〜50で一分子中に少なくとも2個以上のOH
基を有する化合物を用いないでフルオロアルキル
基含有化合物と多官能イソシアネートあるいはそ
のブロツク体のみを配合する撥水撥油加工方法を
提案している。しかしながら、この撥水撥油剤は
併用する多官能イソシアネートのブロツク体が溶
剤溶解性に劣るため溶剤型撥水撥油剤として使用
できず、又結晶性に富む為乳化分散して用いるに
しても貯蔵安定性に欠け、又市販のトリメチロー
ルプロパントリレンジイソシアネートアダクトあ
るいは1,6−ヘキサンジオール、アジペートト
リレンジイソシアネートアダクト等とメチルエチ
ルケトキシムとの反応により得られるブロツク体
は、高分子量成分を含有するため乳化分散体とし
ての貯蔵安定性に欠けるという問題点があつた。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明者らはこうした実状に鑑みて、洗濯およ
びドライクリーニング後の撥水撥油性能の回復性
が良好で、アイロンがけや熱プレスのような熱処
理の一切不要なる、つまり風乾回復性の良好なる
貯蔵安定性(乳化安定性)、溶剤溶解性に優れた
ふつ素系撥水撥油処理剤を開発すべく鋭意研究を
した結果、特定のブロツク化ポリイソシアネート
化合物を用いたふつ素系撥水撥油剤が、風乾回復
性、貯蔵安定性(乳化安定性)に優れていること
を見い出し本発明を完成させるに至つた。 すなわち、本発明は、炭素数2〜50で一分子中
に少なくとも2個以上のOH基を含有する化合物
と、オキシム化合物、芳香族ポリイソシアネート
化合物より生成されるブロツク化ポリイソシアネ
ート化合物()と、ふつ素系撥水撥油剤()
とを含んで成る繊維織物素材用撥水撥油処理剤、
およびふつ素系撥水撥油剤と炭素数2〜50で一分
子中に少なくとも2個以上のOH基を有する化合
物とオキシム化合物、芳香族ポリイソシアネート
化合物より生成されるブロツク化ポリイソシアネ
ート化合物とを含む処理液に繊維織物を浸漬し、
次に浴より引き上げ絞り、必要とあらばその後乾
燥し、続いて200℃以下で熱処理することを特徴
とした撥水撥油処理方法を提供するものである。 本発明によれば、多くの洗濯もしくはドライク
リーニング後において、熱処理することなく、風
乾によるだけでほとんど元の撥水撥油性能を回復
させることができる。 本発明処理剤の一必須成分である前記したふつ
素系撥水撥油剤とは、C3〜C20なる、好ましくは
C6〜C12なるフルオロアルキル基またはフルオロ
アルケニル基を有し、水不溶性(溶解度が25℃で
1重量%以下)で、主要転移温度、融点、ガラス
転移点あるいは軟化点のいずれかが20℃以上、好
ましくは50〜160℃で、好ましくは分子量が約700
〜約200000である処の非粘着性の有機ふつ素系化
合物が適当であり、当該ふつ素系撥水撥油剤は、
また、分子中に5重量%、好ましくは10〜50重量
%のふつ素原子を含み、かつ、撥水撥油性を有し
ていなければならない。 このような有機ふつ素化合物の代表例を挙げれ
ば次のとおりである。 (1) まず、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するビニル系単量
体の単独重合体あるいは、それとふつ素を含ま
ないビニル系単量体との共重合体があるが、上
記フルオロアルキル基またはフルオロアルケニ
ル基を有するビニル系単量体の代表例としては
次のものが挙げられる。 C7F15CH2OCOCH=CH2、
C10F19OCH2CH2OCOCH=CH2、
C8F17CH2CH2OCOCH=CH2、 C8F17SO2N(C3H7)CH2CH2OCOCH=
CH2、 C8F17SO2N(CH3)CH2CH2OCOC(CH3)=
CH2、 他方、前記ふつ素を含まないビニル系単量体
の代表例としてはエチレン、プロピレン、ブチ
レン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、
(メタ)アクリル酸とアルコールまたはアルキ
ルアミン(いずれもC20以下)とのエステルま
たはアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、酢酸ビニル、シロキサン
結合を有するビニル系化合物などがある。これ
らの単量体は二種以上を併用することもでき
る。 これらの単独重合体あるいは共重合体はビニ
ル重合における公知の方法によつて得ることが
できる。たとえば、ラジカル開始剤を使用した
溶液重合またはエマルジヨン重合が一般的であ
る。重合体の分子量は、開始剤濃度や連鎖移動
剤の種類と濃度によつて好ましい範囲に調整で
きるが、一般に3000以上が好ましい。 (2) 次に、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するC3〜C30なる
一価もしくは多価のアルコールと、ふつ素化さ
れていてもC4〜C20のモノもしくはポリカルボ
ン酸との、好ましくは1000以上の分子量を有す
る(ポリ)エステル、およびふつ素化されてい
てもよいC2〜C20なる一価もしくは多価アルコ
ールと、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するC3〜C30なる
モノもしくはポリカルボン酸との、好ましくは
1000以上の分子量を有する(ポリ)エステルが
あるが、これらの(ポリ)エステルを得るのに
使用される成分化合物の代表例を次に挙げる
と、 C6F13CH2CH2OH、C7F15CH2OH、
C7F15CH2CH2OH、 C8F17CH2CH2OH、C6F13SO2N(CH3)
CH2CH2OH、 C8F17SO2(C3H7)CH2CH2OH、C8F17SO2N
(CH2CH2OH)2、 C8F17SO2N(C2H5)CH2CH2(OH)
CH2OH、 C10F19N(C2H5)CH2CH2OH、
C7F15COOH、 C8F17SO2N(C2H7)CH2COOH、 安息香酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、マレイン酸、トリメリツト酸、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、ポリプロピレングリコー
ル、2−エチルヘキサノール、ステアリルアル
コールなどがある。 (3) また、C3〜C20なるフルオロアルキル基また
はフルオロアルケニル基を有するC3〜C30なる
一価もしくは多価アルコール(場合によつて
は、ふつ素を含まない一価もしくは多価アルコ
ールを混ぜてもよい)と有機モノまたはポリイ
ソシアネート、たとえばフエニルイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ジフエニルメ
タンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ポリメチレンポリフエニルイソシ
アネートとの、好ましくは分子量が700以上の
(ポリ)ウレタン化合物などがあるが、上記フ
ルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基
を有する(ポリ)ウレタン化合物として代表的
なものには次のものがある。 (4) C3〜C20なるフルオロアルキル基またはフル
オロアルケニル基を有するエポキサイド・モノ
マー、たとえば を用いて得られる、好ましくは3000以上の分子
量を有する単独重合体および、これらのエポキ
シサイド・モノマーと好ましくはプロピレンオ
キサイドまたはエピクロルヒドリンなどの如き
ふつ素不含のエポキシ化合物との、好ましくは
3000以上の分子量を有する共重合体。 本発明処理剤の一必須構成成分であるふつ素系
撥水撥油剤は、前記の含ふつ素系化合物が挙げら
れ、特に前掲した如き(3)の各種の含ふつ素(ポ
リ)ウレタン化合物、(1)の含ふつ素ビニル化合物
が好ましく用いられる。この場合には、まずこの
含ふつ素ウレタン化合物の単独もしくは混合した
ものを用いてもよいし、あるいはこの含ふつ素ウ
レタン化合物にさらに前掲した如き(1)、(2)および
(4)なる他のふつ素系撥水撥油剤(ふつ素系化合
物)とブレンドして用いても良いことは勿論であ
る。その場合、1/9〜9/1の重量比で混合さ
れる。 他方、本発明処理剤のもう一方の必須成分であ
るブロツク化ポリイソシアネート化合物の炭素数
2〜50で一分子中に少なくとも2個以上のOH基
を含有する化合物とは、例えば、トリエチレング
リコール、グリセリン、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、トリメチロールプロパ
ンのエチレンオキシド(好ましくは5モル以下の
付加物)あるいは/またはプロピレンオキシド
(好ましくは5モル以下の付加物)付加物、ビス
フエノールA、ビスフエノールAエチレンオキシ
ド(好ましくは5モル以下の付加物)あるいは/
またはプロピレンオキシド(好ましくは5モル以
下の付加物)付加物、ペンタエリスリトール、ネ
オペンチルグリコール、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペ
ンタンジオール、3−メチル−1,3,5−ペン
タントリオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、N,N,N′,N′−テトラ(2−ヒド
ロキシプロピル)エチレンジアミン、シヨ糖、果
糖等が挙げられる。 また、オキシム化合物としては、炭素数7以下
のオキシム化合物であり、例えばアセトキシム、
メチルエチルケトキシム、シクロヘキサノンオキ
シム、メチルイソブチルケトキシム等が挙げられ
る。 芳香族ポリイソシアネート化合物としては、ポ
リオールの付加していないものであり、例えば、
トリレンジイソシアネート、ジフエニルメタンジ
イソシアネート、ポリメチレンポリフエニルイソ
シアネート、トリフエニルメタントリイソシアネ
ート、トリス(4−フエニルイソシアネート)チ
オフオスフエート等が挙げられる。 該ブロツク化ポリイソシアネート化合物は、通
常無水の条件下で有機溶剤中で芳香族ポリイソシ
アネート化合物2当量に、炭素数2〜50で一分子
中に少なくとも2個以上のOH基を有する化合物
0.9〜1.1当量とオキシム化合物0.9〜1.1当量を同
時に、あるいは2段階反応で50〜100℃で付加さ
せることにより製造される。製造方法は高分子量
成分の生成を抑制する意味で好ましくは、オキシ
ム化合物を芳香族ポリイソシアネート化合物に付
加反応させた後に、前記OH基含有化合物を付加
させることにより得るのが良い。かかるブロツク
化ポリイソシアネート化合物()が何故に溶剤
溶解性に優れ、また乳化安定性に優れるかについ
ては不明であものの本発明者らは次の如く推測し
ている。 すなわち、分子中に適度な親水性ユニツトある
いは疎水性ユニツトあるいは両者を導入すするこ
とにより乳化剤との親和性が向上するため安定な
乳化分散体を得ることが可能となる。また炭素数
2〜50の一分子中に少なくとも2個以上のOH基
を含有する化合物を導入することにより分子の対
称性が失なわれ、また内部可塑効果により結晶化
を低下させることにより有機溶剤に対する溶解性
が向上し、乳化安定性も向上するものと考えられ
る。 炭素数50より大きい該OH基含有化合物の使用
は、疎水性が大きくなるため撥油性が低下する。
又炭素数が50より大きい該OH基含有化合物で親
水性ユニツト(エチレンオキサイドユニツト)を
持つ化合物の使用は、親水性が大きくなるので撥
水性を低下させ好ましくない。又、炭素数が50よ
り大きい前記OH基含有化合物の使用は、ブロツ
ク化ポリイソシアネート化合物の分子量が大きく
なる為にブロツク化されたNCO基の一分子中の
含量が低下し耐久性を低下させるので好ましくな
い。又、前記のOH基含有化合物のOH基が増加
すると反応中に3次元化が進行し高分子量化を生
じ溶解性の低下、乳化安定性の低下をまねくので
好ましくない。従つて、炭素数2〜50でOH基を
2〜4個含有する化合物がより好ましく採用され
る。 前記した如き非ふつ素系ブロツク化ポリイソシ
アネート化合物()の使用量は広い範囲から選
択できる。この使用量が少ないときは処理された
繊維織物などを洗濯またはドライクリーニングし
たときの撥水撥油性能の回復が悪くなるし、逆に
多いときは処理された繊維織物などの手触りが著
しく変化したり、撥水撥油性能を低下させるなど
の不都合を生ずる。したがつて、当該化合物の使
用量は、目的物たる前記撥水撥油剤中の全固形分
に対して10重量%以上が好ましく用いられ、特に
好ましくは50〜200重量%である。 本発明の撥水撥油処理剤による処理方法は、例
えばふつ素系撥水撥油剤及び該ブロツク化ポリイ
ソシアネート化合物()を0.1〜4重量%(固
型分)含む乳濁液あるいは溶剤溶液を調整し、繊
維織物をこの浴中に5秒以上、好ましくは10〜60
秒間浸漬させ、0.1〜4重量%の樹脂固型分を繊
維製品に付着せしめ、次に浴槽より引き上げ50〜
150%の絞り率となるまで絞り、その後80〜120℃
で1〜3分間予備乾燥し、続いて200℃以下、好
ましくは100〜180℃、特に好ましくは140〜180℃
で30秒〜2分間熱処理即ちキユアリングする方法
が行われる。ここで140℃より低いキユアリング
では、十分な風乾回復性が得られず、又180℃よ
り高くなると繊維素材を痛めるので好ましくな
い。 而して、本発明の処理剤は必須の成分として、
以上に述べられたような炭素数2〜50の一分子中
に少なくとも2個以上のOH基を有する化合物と
オキシム化合物、芳香族ポリイソシアネート化合
物より生成されるブロツク化イソシアネート化合
物と、ふつ素系撥水撥油剤とを含んで成るもので
はあるが、これら必須両成分の併用によつて何故
に、撥水撥油処理された繊維織物などを洗濯およ
びドライクリーニングしたのちの撥水撥油性能回
復性が良くなるのかについては不明であるもの
の、本発明者らは次の如く推測している。 すなわち、ふつ素系撥水撥油剤の性能が発現さ
れるには、フルオロアルキル基またはフルオロア
ルケニル基が繊維織物などの表面に配列させる必
要があるが、前述したように、このふつ素系撥水
撥油剤だけでは、熱処理を行なえば直ちに配列さ
れるものの、熱処理なしの場合においては配列も
遅くなる。 ところが、ここに特定ブロツク化ポリイソシア
ネート化合物()が共存した場合には、熱処理
により解離再生した活性なイソシアネート基が、
他方の撥水撥油剤中の官能基または繊維織物中の
活性基(たとえば水酸基、アミノ基またはアミド
基)と反応して架橋結合が生じる結果、フルオロ
アルキル(アルケニル)基を連結している撥水撥
油剤の幹部分もしくは骨格部分が強固なものとな
つて、これらのフルオロアルキル(アルケニル)
基が配列し易くなるためと考えられる。 もし、このふつ素系撥水撥油剤中に官能基が何
ら存在しない場合であつても、ポリマー型撥水撥
油剤においては架橋結合とポリマー鎖との相互貫
入(interpenetration)により同様の効果も期待
できるが、ただこの場合には繊維織物中に活性基
の存在することが前提となる。 本発明処理剤の適用形態としては乳濁液、溶剤
溶液またはエアゾールなどの如き任意の形体で用
いることができる。たとえば、該ブロツク化ポリ
イソシアネート化合物()を通常の方法により
水性乳濁液として調整し、水性乳濁液タイプの撥
水撥油剤と併用することができるし、また、溶剤
溶液型のものは溶液重合法により得られる撥水撥
油剤は勿論のこと、それ以外にも塊状重合法や乳
化重合法で得られる(共)重合体を適当な有機溶
剤の一種または二種以上の混合物中に溶解させた
ものを用いてもよければ、これらの有機溶剤に可
溶の該ブロツク化ポリイソシアネート化合物
()と併用してもよく、さらにエアゾール型の
ものは一旦、溶剤溶液型の撥水撥油処理剤を調整
し、次いでこれにジクロロテトラフルオロエタ
ン、ジクロロジフルオロメタンまたはモノフルオ
ロトリクロルメタンなどの噴射剤を添加して適当
な容器に充填させて用いればよい。好ましくは水
性乳濁液である。 かくして得られる本発明処理剤が適用できる処
理用基材としては、慣用されている繊維織物素材
などをはじめとして、多種のものに使用され、例
えば紙、木材、皮革、毛皮、プラスチツクス、塗
料塗工面およびプラスターなどが挙げられるが、
ここで言う繊維織物素材として代表的なものに
は、綿、麻、羊毛もしくは絹などの天然繊維;ポ
リアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリロニトリルもしくは
ポリ塩化ビニルなどの合成繊維;またはレーヨン
もしくはアセテートなどの半合成繊維がある。勿
論これらを混合した繊維織物素材にも使用するこ
とができるし、又カーペツトのごとき製品、原
糸、原綿等にも使用できる。 また、本発明の処理剤はそれのみで上述した如
き各種の基材、とくに繊維織物などを処理できる
し、かかる処理を通して本発明の目的が十分に達
成されることは当然であるが、かかる処理時に他
の繊維加工用樹脂をも併用することは何ら支障が
なく、こうした併用によつて繊維織物などに撥水
撥油性能の付与と同時に他の性能もまた付与され
ることになるから、その意味においては、むしろ
好ましいものといえる。 ここで、併用しうる繊維加工用樹脂の代表例と
しては次のようなものが挙げられる。 尿素ホルマリン初期縮合系樹脂;「ベツカミン
DS−1」(大日本インキ化学工業(株)製のグリオキ
ザール系繊維処理剤)で代表される、エチレン尿
素系、ウロン系もしくはグリオキザール系などの
繊維素反応型樹脂;「ベツカミンJ−101、MAも
しくはAPM」(同上社製のメラミン系繊維処理
剤)で代表される縮合系硬化仕上剤;「ベツカミ
ンR−25」(同上社製品)で代表される水溶性ア
クリル樹脂;「ボンコートR−3320」(同上社製
品)で代表されるアクリル系エマルジヨン;「ボ
ンデイツク1610NS」(同上社製品)で代表される
ウレタン系エマルジヨン;またはシリコンもしく
はワツクス系の柔軟剤などである。 さらに、本発明処理剤に対しては該処理剤の安
定性を一層向上させるために、本来の撥水撥油性
や洗濯またはドライクリーニング後の撥水撥油性
能の回復力を損わない範囲内で、公知慣用の熱安
定剤、紫外線安定剤またはPH安定剤などを添加す
ることもできる。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 なお、実施例および比較例において示される撥
水性および撥油性の各データーは次のような測定
法と評価尺度とを基礎としたものである。 まず、撥水性はJIS L−1005に準じたスプレー
法により測定して第1表に示される如き「撥水性
No.」で表示し、他方、撥油性は第2表に示される
如き表面張力の異なる種々の溶媒を被試験物に適
下し、その液滴を30秒間保持した際の浸透状態を
観察するという、AATCC−118−1975に準じた
方法(ハイドロカーボン・レジスタンス・テス
ト)により測定して同2表に示される如き「撥油
性No.」の表示に際しては、上記一定の保持時間経
過後においても何ら浸込みの認められない標準試
液の最高ナンバー(No.)を以て、その撥油度とし
た。
【表】
【表】
実施例 1
ジフエニルメタンジイソシアネート500.2部
(2モル)をトルエン1044.3部に溶解せしめメチ
ルイソブチルケトキシム404部(2モル)を60℃
で1時間で滴下する。次いで、トリエチレングリ
コール140.1部(1モル)を加え80℃で6時間反
応を行ない、ブロツク化ポリイソシアネート化合
物(化合物(1)と称す)を得た。 得られたブロツク化ポリイソシアネート化合物
(1)溶液200部にステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロリド10部を水290部に溶解せしめた水溶液
に添加してホモミキサーにてエマルジヨン化せし
めたもの10部に対し、ふつ素系撥水撥油剤として
(2モル)をトルエン1044.3部に溶解せしめメチ
ルイソブチルケトキシム404部(2モル)を60℃
で1時間で滴下する。次いで、トリエチレングリ
コール140.1部(1モル)を加え80℃で6時間反
応を行ない、ブロツク化ポリイソシアネート化合
物(化合物(1)と称す)を得た。 得られたブロツク化ポリイソシアネート化合物
(1)溶液200部にステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロリド10部を水290部に溶解せしめた水溶液
に添加してホモミキサーにてエマルジヨン化せし
めたもの10部に対し、ふつ素系撥水撥油剤として
【式】の75%と
の23%と
CH2=CHCONHCH2OHの2%とからなる共
重合体(共重合体(A))を含む固形分20%のエマル
ジヨンを10部添加して均一に混合させた。このも
のを水で全固形分が1%となるように希釈せしめ
た。 次いで、この希釈エマルジヨン浴中に木綿布を
30秒間浸漬させてから布を引き上げて約85%の絞
り率となるまで絞つたのち、100℃で2分間予備
乾燥させ、続いて160℃で2分間キユアリングせ
しめた。 かくして処理された布は撥水性が100℃で、撥
油性が6であつた。 次に、この処理布に対してJIS L−0217−103
法に準じた10回洗濯、またはJIS L−1018・E−
2法に準じた10回ドライクリーニングをそれぞれ
行なつたのちの風乾時の撥水撥油性能は第3表に
示す通りである。 比較例 1 化合物(1)の使用を一切欠いた以外は、実施例1
と同様にして処理した木綿布についての各性能を
第3表にまとめて示す。 実施例2〜21および比較例2〜3 第3表および第4表で示されるような組成の各
撥水撥油処理剤と繊維素材及び第5表に示される
組成で実施例1と同様に製造されたブロツク化イ
ソシアネート化合物(1)〜(16)とを用いて、実施
例1と同様にして浸漬、絞りおよびキユアリング
などの処理を行なつて、それぞれキユアリング処
理直後(加工上がり)の布の撥水撥油性、および
10回洗濯または10回ドライクリーニングしたのち
の風乾時の布の撥水撥油性を第3表にまとめて示
すと共に、さらに各比較例の場合には10回洗濯ま
たは10回ドライクリーニング後の処理布に140℃
で30秒間というアイロンがけ処理を行なつたのち
の布の撥水撥油性を測定したが、これらの結果も
第3表にまとめて示す。
重合体(共重合体(A))を含む固形分20%のエマル
ジヨンを10部添加して均一に混合させた。このも
のを水で全固形分が1%となるように希釈せしめ
た。 次いで、この希釈エマルジヨン浴中に木綿布を
30秒間浸漬させてから布を引き上げて約85%の絞
り率となるまで絞つたのち、100℃で2分間予備
乾燥させ、続いて160℃で2分間キユアリングせ
しめた。 かくして処理された布は撥水性が100℃で、撥
油性が6であつた。 次に、この処理布に対してJIS L−0217−103
法に準じた10回洗濯、またはJIS L−1018・E−
2法に準じた10回ドライクリーニングをそれぞれ
行なつたのちの風乾時の撥水撥油性能は第3表に
示す通りである。 比較例 1 化合物(1)の使用を一切欠いた以外は、実施例1
と同様にして処理した木綿布についての各性能を
第3表にまとめて示す。 実施例2〜21および比較例2〜3 第3表および第4表で示されるような組成の各
撥水撥油処理剤と繊維素材及び第5表に示される
組成で実施例1と同様に製造されたブロツク化イ
ソシアネート化合物(1)〜(16)とを用いて、実施
例1と同様にして浸漬、絞りおよびキユアリング
などの処理を行なつて、それぞれキユアリング処
理直後(加工上がり)の布の撥水撥油性、および
10回洗濯または10回ドライクリーニングしたのち
の風乾時の布の撥水撥油性を第3表にまとめて示
すと共に、さらに各比較例の場合には10回洗濯ま
たは10回ドライクリーニング後の処理布に140℃
で30秒間というアイロンがけ処理を行なつたのち
の布の撥水撥油性を測定したが、これらの結果も
第3表にまとめて示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
実施例 22
第5表に示した組成のブロツク化ポリイソシア
ネート化合物(13)を含む固形分20%のトリクロ
ロエタン溶液10部にふつ素系撥水撥油剤として
ネート化合物(13)を含む固形分20%のトリクロ
ロエタン溶液10部にふつ素系撥水撥油剤として
【式】の75%と
【式】の25%とからなる共重合
体(C)を含む固形分20%のトリクロロエタン溶液10
部を添加して均一に混合させた。このものをトリ
クロロエタンで全固形分が0.8%となるように希
釈せしめた。 次いで、かくして得られた処理浴中に木綿布を
30秒間浸漬させたのち、浴から布を引き上げて充
分に液を振り切つて室温で風乾させ、しかるのち
160℃で2分間キユアリングせしめた。このよう
にして処理された布の撥水性および撥油性ならび
に実施例1と同様にして洗濯またはドライクリー
ニングしたのちの風乾時の性能は第6表に示され
る通り耐洗濯性、耐ドライクリーニング性に優れ
たものであつた。 比較例 4 第5表に示した組成のブロツク化ポリイソシア
ネート化合物(13)の使用を一切欠いた以外は、
実施例22と同様にして処理した木綿布についての
各性能を第6表にまとめて示す。 実施例23〜27および比較例5〜6 第3表、第4表および第6表で示されるような
組成の各撥水撥油処理剤と繊維素材とを用いて実
施例22と同様にして処理した結果を第6表にまと
めて示す。 第3表および第6表に示された結果からも明ら
かなように、本発明の処理剤は従来型処理剤に比
して、洗濯およびドライクリーニング後の撥水撥
油性能の風乾回復性が良好であることが知れる。
部を添加して均一に混合させた。このものをトリ
クロロエタンで全固形分が0.8%となるように希
釈せしめた。 次いで、かくして得られた処理浴中に木綿布を
30秒間浸漬させたのち、浴から布を引き上げて充
分に液を振り切つて室温で風乾させ、しかるのち
160℃で2分間キユアリングせしめた。このよう
にして処理された布の撥水性および撥油性ならび
に実施例1と同様にして洗濯またはドライクリー
ニングしたのちの風乾時の性能は第6表に示され
る通り耐洗濯性、耐ドライクリーニング性に優れ
たものであつた。 比較例 4 第5表に示した組成のブロツク化ポリイソシア
ネート化合物(13)の使用を一切欠いた以外は、
実施例22と同様にして処理した木綿布についての
各性能を第6表にまとめて示す。 実施例23〜27および比較例5〜6 第3表、第4表および第6表で示されるような
組成の各撥水撥油処理剤と繊維素材とを用いて実
施例22と同様にして処理した結果を第6表にまと
めて示す。 第3表および第6表に示された結果からも明ら
かなように、本発明の処理剤は従来型処理剤に比
して、洗濯およびドライクリーニング後の撥水撥
油性能の風乾回復性が良好であることが知れる。
【表】
【表】
【表】
【表】
実施例28〜32および比較例7〜9
メチルイソブチルケトンを溶剤とし実施例1と
同様な方法により得られるブロツク化ポリイソシ
アネート溶液およびその乳化分散体の溶解性及び
乳化安定性を表7に示す。 本発明により得られるブロツク化ポリイソシア
ネート化合物が溶剤溶解性に優れ、かつ、乳化安
定性にも優れることが明らかである。
同様な方法により得られるブロツク化ポリイソシ
アネート溶液およびその乳化分散体の溶解性及び
乳化安定性を表7に示す。 本発明により得られるブロツク化ポリイソシア
ネート化合物が溶剤溶解性に優れ、かつ、乳化安
定性にも優れることが明らかである。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭素数2〜50で一分子中に少なくとも2個以
上のOH基を含有する化合物と、オキシム化合
物、芳香族ポリイソシアネート化合物より生成さ
れるブロツク化ポリイソシアネート化合物()
と、ふつ素系撥水撥油剤()とを含んで成る繊
維織物素材用撥水撥油処理剤。 2 ふつ素系撥水撥油剤と炭素数2〜50で一分子
中に少なくとも2個以上のOH基を有する化合物
とオキシム化合物、芳香族ポリイソシアネート化
合物より生成されるブロツク化ポリイソシアネー
ト化合物とを含む処理液に繊維織物を浸漬し、次
に浴より引き上げ絞り、必要とあらばその後乾燥
し、続いて200℃以下で熱処理することを特徴と
した撥水撥油処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15563085A JPS6216454A (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 撥水撥油処理剤および撥水撥油処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15563085A JPS6216454A (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 撥水撥油処理剤および撥水撥油処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPS6216454A JPS6216454A (ja) | 1987-01-24 |
| JPH0335432B2 true JPH0335432B2 (ja) | 1991-05-28 |
Family
ID=15610188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15563085A Granted JPS6216454A (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | 撥水撥油処理剤および撥水撥油処理方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JPS6216454A (ja) |
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-
1985
- 1985-07-15 JP JP15563085A patent/JPS6216454A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPS6216454A (ja) | 1987-01-24 |
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