JPH0339281B2 - - Google Patents

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JPH0339281B2
JPH0339281B2 JP58023842A JP2384283A JPH0339281B2 JP H0339281 B2 JPH0339281 B2 JP H0339281B2 JP 58023842 A JP58023842 A JP 58023842A JP 2384283 A JP2384283 A JP 2384283A JP H0339281 B2 JPH0339281 B2 JP H0339281B2
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JP
Japan
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metal
layer
thickness
infrared
thin film
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JP58023842A
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Toshiaki Yatabe
Masao Suzuki
Yoshio Itakura
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Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0339281B2 publication Critical patent/JPH0339281B2/ja
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    • G02—OPTICS
    • G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00—Optical elements other than lenses
    • G02B5/20—Filters
    • G02B5/208—Filters for use with infrared or ultraviolet radiation, e.g. for separating visible light from infrared and/or ultraviolet radiation
    • G—PHYSICS
    • G02—OPTICS
    • G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00—Optical elements other than lenses
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    • G02B5/22—Absorbing filters
    • G02B5/223—Absorbing filters containing organic substances, e.g. dyes, inks or pigments

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は可視光線を透過し赤外線を吸収もしく
は反射する光透過性シートに関する。更に詳しく
は可視光線を透過し近赤外光線から赤外線を吸収
もしくは反射する選択的光透過性シートに関す
る。
一般に金、銀、銅及びそれらを主成分とする各
種合金等の導電性金属薄膜を、透明高屈折率誘電
体層ではさんだ積層体において各構成薄膜の膜厚
をコントロールする事により、特定波長域の光線
を選択的に反射するものが得られる事が知られて
いる。
特に可視部に透明で赤外線波長域を選択的に反
射する積層体は熱線反射フイルムとしてビル、住
宅等の省エネルギー、太陽エネルギー利用などの
点から有効である。しかし、ビル、住宅等の省エ
ネルギー、太陽エネルギー遮断の分野において更
に省エネルギー効率を向上させるためには、太陽
光線のエネルギー分布の中で可視光線部(450n
m〜700nm)、近赤外線部(701nm〜2100nm)
の透過特性に更に選択性を持たせた方がより有効
である。つまり太陽エネルギー分布の中で人間の
目には感じないが、太陽反射熱線の約50%が存在
する近赤外線部の透過特性により低下させ、可視
光線部の透過特性をより向上させる事が断熱に更
に有効であり、かつ透視性を何ら損なう事がない
ため、周囲環境及び安全性に影響を与える事なく
各種の分野に応用が可能である。
応用分野の例として、高温作業における監視窓
等の防熱性向上、建物及び自動車、電車等の乗物
の窓から入射する太陽エネルギーの遮断特性向上
による熱暑感の改善及び冷房効果の更なる向上、
透明食物容器の熱遮断向上及び冷凍、冷蔵シヨー
ケースにおける保冷効果の更なる向上等が挙げら
れる。
(b) 従来技術 これら選択透過性を有する光学干渉フイルター
としては一般にフアブリ・ペロー・フイルター
(Fabry−Perot filter)がよく知られている。こ
れは相対する半透明性鏡の間に特定の光学膜厚を
有する透明誘電体をはさみ特定波長の光だけを透
過する干渉フイルターとして知られている。この
フアブリ・ペロー・フイルターを応用すると可視
部の透過特性が高く近赤外部の反射特性の高い選
択光透過性シートが得られる事が米国特許第
3682528号明細書に示されている。それによれば、
例えば基板/金属層/誘電体/金属層の構成とし
てガラス/Ni/Ag/Al2O3/Ni/Ag/Al2O3と
いう構成体で400nmから700nmの透過率が70%
以上でありかつ反射率が約10%、700nmから
2500nmでの透過率が10%以下でありかつ反射率
が約90%以上の選択光透過性積層体が得られてい
る。
また、可視光線部に透明で近赤外光線部を吸収
する選択透過材として知られているFeの酸化物
を含有せしめた熱線吸収ガラス等は5mmの厚さで
可視光線透過率76%、太陽放射透過率57%の特性
を有している。
また、近年、有機金属錯体を有機物媒体の中に
含有せしめた近赤外光線吸収フイルター(特公昭
46−3452号公報参照)あるいは近赤外光線吸収農
業用シート(特開昭49−31748号公報参照)等も
得られている。
(c) 問題点 しかしフアブリ・ペローフイルターを太陽エネ
ルギーの遮断等省エネルギー用途で建物窓等に用
いる場合は大面積への適用が不可欠であり、従来
の金属化合物を透明誘導体として用いたのでは工
業規模での生産は不可能である。
これは金属酸化物等によつて金属薄膜層の表面
を均一に大面積にわたつて被覆する技術がいまだ
未完成の技術であるという事を意味する。
金属酸化物の膜厚が薄く50Å以下である様な場
合には簡便に金属膜から金属酸化物膜を熱酸化等
により形成する事も可能ではあるが、フアブリ・
ペローフイルターに必要な1000Å程度の膜厚の酸
化物を均一に大面積に工業的規模で作成する事は
不可能であると言える。
つまり金属酸化物を中間膜としたフアブリ・ペ
ローフイルターは小さな面積で取り扱う精密光学
用途には適しているものの大きな面積で応用され
る太陽エネルギー遮断、あるいは省エネルギー分
野には適していないと言える。
また、熱線吸収ガラスにおいてはFeの酸化物
であるFeO、Fe2O3が近赤外光部の吸収のみなら
ず可視部にも吸収を有しており、近赤外光部の吸
収効率を向上させると、可視光部の吸収も増大し
可視光透過率が低下し暗くなるとともに可視部に
着色するという欠点を有していた。
また、同様の事は近赤外光部に吸収を有する有
機金属錯体にもみられ、やはり近赤外光部の吸収
効果を増加させると可視光透過率が低下し暗くな
るとともに着色が増大するという欠点があつた。
(d) 問題の解決手段 我々はより選択光透過性にすぐれた構成体を太
陽エネルギー遮断、省エネルギー、有害熱線遮断
等の用途に応用すべく鋭意検討した。
その結果、有機重合体フイルム上に積層された
Agを主成分とする金属層からなる光選択透過性
構成体と800nmから1200nmの間に吸収ピークを
有する近赤外線吸収剤を含有する薄膜層とを光学
的に組み合せる事によりお互いの欠点を相補的に
向上させる事が可能となり又お互いの長所が相乗
的に増大して可視光線部・近赤外部の選択比が高
くなり可視光線部に透明で近赤外光線部を大部分
反射あるいは吸収し赤外部を反射するという太陽
エネルギー遮断あるいは熱線遮断能にすぐれた光
選択透過性機能性シートを大面積に工業的規模で
生産する事が可能である事を見出し本発明に到達
したものである。すなわち本発明は、 Ag金属を50重量%以上含む厚さ40Åから180Å
の金属層(A); 屈折率1.5以上の誘電体からなる反射防止膜層
(B); 波長800nmから1200nmの間に吸収ピークを有
する近赤外線吸収剤を含有する薄膜層(C);及び 有機重合体フイルム(D)を有する光選択透過機能
性シートであつて、上記各層は (B)/(A)/(B)/(C)/(D)、又は (B)/(A)/(C)/(D)、又は (B)/(A)/(B)/(D)/(C)、又は (B)/(A)/(D)/(C)、又は (C)/(B)/(A)/(B)/(D)あるいは (C)/(B)/(A)/(D)の順に順次積層されてなる事を
特徴とし、 かつ光学特性が積分可視光透過率70%以上、積
分近赤外光透過率50%以下である光選択透過機能
性シートである。
本発明でいう有機重合体フイルム(D)は特に限定
する必要はないが、本発明の積層体を透明な窓等
に貼付して適用するという目的に対しては550n
mにおける透過率が少なくとも50%以上、好まし
くは75%以上である透明性を有する事が必要であ
り、この条件を満たす有機重合体フイルム(D)であ
れば従来公知のいかなるフイルムでもよいが、そ
の内、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポ
リカーボネートフイルム、ポリプロピレンフイル
ム、ポリエチレンフイルム、ポリエチレンナフタ
レートフイルム、ポリサルホンフイルム、ポリエ
ーテルサルホンフイルム、ナイロンフイルム等が
好ましく用いられる。
有機重合体フイルム(D)の厚さは目的によつて適
宜選択可能であるが可撓性の点から10μ〜200μで
ある事が好ましい。又、これらの有機重合体フイ
ルム中にその有機重合体フイルムの機械的特性及
び光学特性を損なわない程度の着色剤、紫外線吸
収剤、安定剤、可塑剤、色素等を含ませても本発
明に用いられる有機重合体フイルムとして何ら差
しつかえない。
紫外線吸収剤を添加する場合は積分紫外線光透
過率が10%以下になるように添加する事が好まし
い。
本発明の積層体に用いられる金属薄膜層(A)の材
料としては可視光領域の吸収損失が少なく、電気
伝導性の高い金属又は合金ならばいかなるもので
も良いが、中でもとりわけ銀を主成分としている
事が好ましい。他に含有させうる金属としては、
金、銅、アルミニウム等が好ましいが銀の有する
特性を低下せしめない含有量であれば、どの様な
金属を含んでいてもさしつかえない。銀の含有量
は得られる積層体の光学特性を支配する重要な因
子であり、少なくとも50重量%以上含有されてい
る事が好ましい。
又、特に赤外反射能の高い積層体を得る為には
金、銀、銅の三元素から選ばれた2種又は3種の
金属からなる合金の金属薄膜層(A)あるいはそれら
の単独の金属薄膜層(A)である事が好ましい。
金属薄膜層(A)の膜厚は、得られた積層体の光学
特性における要求特性を満足すれば特に限定され
るものではないが、赤外光反射能、又は電気伝導
性をもつためには、少なくともある程度の領域で
膜としての連続性をもつことが必要である。金属
薄膜が島状構造から連続構造にうつる膜厚として
約40Å以上、また本発明の目的である可視光の透
過特性を高くするためには、180Å以下である事
が好ましい。
積層体が充分な可視光透過率を有するために
は、金属薄膜層(A)の膜厚は約150Å以下である事
が特に好ましい。
金属薄膜層(A)を形成する方法は、例えば真空蒸
着法、カソードスパツタリング法、イオンプレー
テイング法等の他に従来公知のいずれかの方法で
も可能であるが、150Å以下の膜厚で安定な膜を
形成せしむるためにはカソードスパツタリング
法、イオンプレーテイング法等の高エネルギー粒
子による膜形成法が好ましい。特に合金薄膜を得
る場合には、形成薄膜合金組成の均一性、形成薄
膜膜厚の均一性の点からカソードスパツタリング
法が好ましい。
また、金属薄膜層(A)を形成する際に薄膜である
金属層の安定化を図るために公知の方法で基板と
なる材料に前処理をほどこす事ができる。これら
の方法は、例えばイオンボンバードメントの様な
クリーニング処理、有機シリケート、有機チタネ
ート、有機ジルコネート化合物の塗工等の下塗り
処理及び/又は金属Ni、Ti、Si、Bi、Zr、V、
Ta等及びこれら金属の酸化物等をスパツタリン
グ等によつて前もつて形成する核形成安定化処理
等があり、積層体の光学特性に悪影響を与えない
範囲で適当に選択して使用すれば良い。これらの
前処理が厚みの増加を伴う処理の場合はその厚さ
は100Å以下である事が好ましい。この前処理と
同様の処理を金属層の上に後処理として行つても
良い。
本発明の反射防止膜層(B)に用いられる誘電体は
屈折率が1.5以上でありかつ透明なものであれば
効果的である。
これらに適する誘電体としては、有機重合体、
金属酸化物および金属硫化物等が挙げられる。
有機重合体としてはポリメチルメタアクリレー
ト等のアクリレート樹脂、ポリメタアクリロニト
リル等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、フエ
ノキシ樹脂等の重合体及び共重合体等透明性の高
い樹脂が好ましい。
金属酸化物としては酸化チタン、酸化ケイ素、
酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化セ
リウム、酸化アルミニウム等が好ましく用いられ
る。金属硫化物としては硫化亜鉛が好ましく用い
られる。
誘電体の形成方法としては、有機重合体の場
合、適当な樹脂を選び溶解せしめうる溶剤に適当
な濃度に希釈溶解せしめ、小面積であればスピン
コーテイング法、バーコーター塗工法等適する塗
工法で、又大面積の場合、リバースロールコータ
法、グラビアロールコーター法等の方法で塗工形
成する事が可能である。
金属酸化物の場合は、スパツタリング法、真空
蒸着法等の物理形成法及び金属アルコキサイド等
の塗工法等化学形成法によつて形成する事ができ
る。スパツタリング法、真空蒸着法では目的の酸
化物をターゲツトあるいは蒸着源とした通常のス
パツタリング法あるいは真空蒸着法又は目的酸化
物を形成する金属あるいは低級酸化物をターゲツ
トあるいは蒸着源として酸化と反応させながら目
的酸化物を形成せしむる反応性スパツタリング
法、反応性真空蒸着法等で目的の酸化物からなる
誘電体層を形成する事が可能である。
又、金属酸化物に対応する金属アルコキサイド
化合物が存在する場合には金属アルコキサイド化
合物を塗工する事によつて希望する金属酸化物か
らなる誘電体層を形成する事ができる。
金属アルコキサイド化合物としては、チタニウ
ムアルコキサイド、ジルコニウムアルコキサイ
ド、アルミニウムアルコキサイド及びアルコキシ
シラン等の化合物が用いられる。チタニウムアル
コキサイド化合物としては例えばテトライソプロ
ピルチタネート、テトラブトキシチタネート、テ
トライソオクチルチタネートがあげられ、ジルコ
ニウムアルコキサイド化合物としては例えばテト
ラブトキシジルコネート、テトライソプロピルジ
ルコネートがあげられ、アルミニウムアルコキサ
イド化合物としては例えばアルミニウムブトキサ
イド、アルミニウムプロポキサイドがあげられ、
アルコキシシラン化合物としては例えばモノメチ
ルトリメトキシシラン、モノエチルトリエトキシ
シラン、エチルシリケート等の化合物があげられ
る。
更にこれらのアセチルアセトネート化物等のキ
レート化物も用いる事ができるし、又これら金属
アルコキサイド化合物は単量体であつても適当な
縮合体であつても良い(以下総称して「金属アル
コキサイド等」と称する事あり)。
これら化合物は金属原子に結合しているアルコ
キシ基を公知の方法によつてエステル交換し、又
縮合させる事が可能である。又これら化合物は、
例えばアルコキシシラン化合物とチタニウムアル
コキサイドの混合物といつた様に適度に多成分を
目的に応じて混合して用いる事も可能であり、こ
れらの操作によつて得られる薄膜の屈折率を制御
する事が可能である。
又、これら金属アルコキサイド等に、その光学
特性を損なわない程度の添加物、例えば縮合触媒
等が含有されていても本発明の効果には何らさし
つかえない。
金属アルコキサイドから誘電体を形成する方法
としては、金属アルコキサイド等を溶解しうる溶
剤に適当な濃度の金属アルコキサイド等を溶解せ
しめ、小面積であればスピンコーテイング、バー
コータ又はドクターナイフ等で塗工し大面積であ
ればグラビアロールコーターなどで塗工し、しか
るのち乾燥する事によつて形成することができ
る。
かかる方法によつて形成される反射防止膜(B)の
膜厚は金属層(A)に対する反射防止効果が最大にな
る様に設定される事が好ましいが、最適膜厚より
ずれていても反射防止効果が発現されていれば適
宜選択が可能である。反射防止膜(B)を構成する誘
電体の屈折率及び金属層(A)の膜厚にも関連する
が、反射防止膜(B)の膜厚は50Åから1000Åである
事が好ましい。
本発明における波長800nmから1200nmの間に
吸収ピークを有する近赤外線吸収剤を含有する薄
膜層(C)は、近赤外線吸収剤を含有する有機樹脂層
から形成される。
近赤外線吸収剤としては、例えばガラス中の
FeO等の鉄化合物、硫酸銅等のCuイオン化合物、
フタロシアニン銅等の銅錯体等が知られている
が、本発明に好適な近赤外線吸収剤としては特公
昭46−3452号公報に見られる様な下記一般式 C:炭素原子 S:イオウ原子 R:アルキル基 M:金属原子 で示されるビス〔シス−1,2−ビス(アルキ
ル)エチレン−1,2−ジチオレート〕金属錯体
化合物、 あるいはJ.Am,Chem.Soc 88 43(1966)
にH.B.Grayらによつて示される〔ビス(トルエ
ン−3,4−ジチオール)〕金属錯体化合物等が
好ましく用いられる。また、三井東圧フアイン(株)
の近赤外吸収剤〔IR ABSORBERPA−1001、
PA−1002、PA−1003、PA−1005、PA−1006〕
等は簡便に本発明に用いる事ができる。
また、特に〔ビス(1−メチル−3,4−ジチ
オフエノレート)ニツケル〕テトラブチルアンモ
ニウム、〔ビス(1−メチル−3,4−ジチオフ
エノレート)プラチナ〕テトラブチルアンモニウ
ム、〔ビス(1−クロル−3,4−ジチオフエノ
レート)ニツケル〕テトラブチルアンモニウム、
〔ビス(1−クロル−3,4−ジチオフエノレー
ト)プラチナ〕テトラブチルアンモニウム等の
Ni、Pt、等の金属核とした3,4−ジチオフエ
ノレート系錯体が本発明には好適に用いられる。
かかる近赤外線吸収剤は適当な有機樹脂例えば
アクリレート樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、アセタール樹脂あるいはそれらの共重合
組成物を適用な溶剤に溶解せしめた溶液に混合あ
るいは溶解せしめ、塗工する事によつて適当な濃
度に近赤外線吸収剤を含有した薄膜層(C)を任意の
膜厚に形成する事が可能である。
又、近赤外線吸収剤が基板として選ばれた有機
重合体フイルム(D)に可溶な場合には有機重合体フ
イルム(D)に練り込み等の方法で混入せしめる事も
できる。この場合には近赤外吸収剤を含有する薄
膜層(C)は省略しても差し支えない。
又、近赤外吸収剤を含有せしめた有機シート、
例えばポリメチルメタアクリレート樹脂板、ポリ
塩化ビニル樹脂板を有機重合体フイルム(D)とラミ
ネートし、両者を合せて有機重合体フイルム(D)と
して基板に用いる事も可能である。
薄膜層(C)あるいは有機重合体(D)に含有せしむる
近赤外吸収剤の濃度は使用する樹脂100重量部に
対して0.01重量部から30重量部〔0.01phr(per
hundred resin)から30phr〕である事が好まし
く、使用する有機樹脂との相溶性との関連、及び
薄膜層(C)との膜厚との関連から適宜濃度を選択し
て使用する必要がある。
薄膜層(C)の膜厚は含有せしむる近赤外吸収剤の
濃度によつて近赤外吸収能の効果を考えながら適
宜決定すれば良い。この時好ましくは使用する近
赤外吸収剤の吸収ピーク(800nm〜1200nm)に
おける透過率が30%以下かつ0.5%以上である事
が本発明における相乗効果を考えた場合好まし
い。
又、かかる薄膜層(C)中に、安定剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤等を含有せしめても良い。
紫外線吸収剤を添加する場合は、積分紫外光透
過率が10%以下になる様に添加することが好まし
い。
かかる本発明の光選択透過機能性シートはその
特長として (1) 可撓性にすぐれている (2) 大面積にわたつて光学的に均一である (3) 積分可視透過率が70%以上と非常に明るくか
つ積分近赤外透過率が50%以下と太陽エネルギ
ー遮断特性にすぐれている 等が挙げられる。
かかる光選択透過機能性シートは、その用途に
応じて使用されるが、例えば建物窓等に使用され
る場合には窓等の硝子に粘着剤等を介して直接貼
付する方法あるいは被層ガラスの間に展張して使
用する方法等が考えられ、自動車等の窓部に使用
される場合には安全硝子として知られている合せ
硝子の中にポリビニルブチラールを介して入れる
事ができる。
この場合、本発明の光選択透過機能性シートに
対して公知の方法で接着促進剤、接着剤、粘着剤
を付与し使用に供すれば良い。
特に本発明の光選択透過機能性シートを自動
車、車輌、航空機及び建物等の安全硝子の中に入
れて使用する場合にはAgを含有する金属層、反
射防止層及び近赤外吸収剤の相乗効果により可視
部の透過率が高く、可視部の反射率も15%以下、
好ましくは12%以下、最も好ましくは10%以下と
ガラスとほぼ同等とすることができ、太陽エネル
ギー遮断率に優れた構成体とすることが可能とな
る。
この様に本発明の積層体を使用する事により、
従来技術では到達不可能な優れた特性を有する各
種構成体を得ることが可能である。
この様に本発明の選択光透過機能性シートは使
用目的に応じて適宜最適の使用形態を選択する事
が可能であり、太陽エネルギーの入射制御のみな
らずあらゆる熱線輻射防止の分野において有効に
使用することができる。
本発明に於ける光学性能は、日立製作所(株)製自
記分光光度計330型で測定し、 丸硝子研究報告 1971年第21巻 「窓ガラスの冷房負荷計算法について」 積分紫外透過率 300〜390nm 積分可視透過率 400〜700nm 積分近赤外透過率 750〜2100nm で計算した。
また、特に積分可視透過率はJIS−R3212法に
よつても計算(400〜760nm)し、得られた値の
大きい方を採用した。
以下、本発明の具体例について実施例を説明す
る。
実施例 1 2軸延伸した厚さ50μmのポリエチレンテレフ
タレートフイルムを基板とし、その上に第1層と
して厚さ80Åの銀銅合金薄膜層(銅を10重量%含
有)、第2層として厚さ200Åのテトラブトキシジ
ルコネートから形成された透明誘電体層、第3層
として厚さ2μのポリメタアクリロニトリルから
なる近赤外吸収剤を含む(近赤外吸収剤を10phr
含有)薄膜層からなる選択光透過性シートを形成
した。
銅を10重量%含む銀銅合金薄膜層は、銅を10重
量%含む銀−銅合金をターゲツトとしArガス圧
力5×10-3TorrにおけるDCマグネトロンスパツ
タリングによつて形成した。
投入電力は、ターゲツトの単位面積あたり
2W/cm2であつた。
透明誘電体層は、テトラブトキシジルコネート
の単量体をブタノール3部、ノルマルヘキサン2
部からなる溶剤に7重量%溶解せしめ更にテトラ
ブトキシジルコネートと等モル量のアセチルアセ
トンを添加した溶液をバーコータを用いて塗工
し、120℃で3分間乾燥する事によつて得た。
ポリメタアクロニトリルからなる近赤外吸収剤
を含む薄膜層はポリメタアクロリニトリル10部と
10phrの〔ビス(1−メチル−3,4ジチオフエ
ノレート)ニツケル〕テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムを重量比1:1のシクロヘキサノン/メチ
ルエチルケトン混合溶剤に溶解せしめてポリメタ
アクロニトリル10重量%の溶液を作成し、バーコ
ーターで塗工後、130℃で2分乾燥せしめて厚さ
2μの近赤外吸収剤を含む薄膜層を形成した。
得られた積層体の積分可視透過率(JIS−
R3212)は82%、近赤外光透過率は37%であつ
た。
比較例 1 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
フイルム上に実施例1と同様の方法で第1層とし
て厚さ80ÅのAg・Cu金属薄膜層を第2層として
厚さ200Åのテトラブトキシジルコニウムから形
成された酸化ジルコニウム層を形成した。
得られた積層体の積分可視透過率は86%、近赤
外光透過率は65%であつた。
比較例 2 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
フイルム上に実施例1と同様の方法で厚さ2μの
ポリメタアクリロニトリルからなる近赤吸収剤
〔ビス(1メチル−3,4ジチオフエノレート)
ニツケル〕テトラブチルアンモニウムを含有する
薄膜層を形成した。得られた積層体の積分可視透
過率は87%、近赤外透過率は77%であつた。
実施例 2 厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルム上に、厚さ10Åの金属チタンから形
成された前処理層、厚さ120Åの銅を5重量%含
む銀銅合金薄膜層、厚さ20Åの金属チタンから形
成された後処理層、厚さ150Åのテトラブトキシ
チタネートから形成された酸化チタンからなる透
明誘電体層を順次積層してなる積層体を得た。銅
を5重量%含む銀銅合金薄膜層は銅を5重量%含
む銀銅合金層をターゲツトとしてDCマグネトロ
ンスパツタリング法により実施例1と同様の方法
で形成した。金属チタンから形成された前処理層
及び後処理層は金属チタンをターゲツトとした
RFマグネトロンスパツタリングで金属チタンの
薄膜として形成した。テトラブトキシチタンネー
トから形成された透明誘電体層は、ブタノール3
部、トルエン1部からなる溶剤に5重量%のテト
ラブトキシチタネートを溶解せしめ、バーコータ
ーで塗工し130℃で3分間乾燥して得た。
得られた積層体の未加工面(ポリエステル裏
面)に〔ビス(1メチル3,4ジチオフエノレー
ト)ニツケル〕テトラブチルアンモニウムを近赤
外線吸収剤として含むポリスチレンからなる厚さ
4μの薄膜層を形成した。近赤外線吸収剤を含有
する薄膜層は、ビス(1メチル3,4ジチオフエ
ノレート)ニツケルテトラブチルアンモニウムを
5phr、ポリスチレン20部をメチルエチルケトン
60部、トルエン20部に溶解しバーコータで塗工
後、120℃で1分乾燥せしめて得た。
得られた光選択透過性積層体の積分可視光透過
率は82%、近赤外光透過率は35%であつた。
実施例 3 厚さ50μの二軸延伸ポリエステルフイルム上に
厚さ100Åの酸化チタン層、厚さ100ÅのAg金属
層、厚さ200Åの酸化チタン層を順次積層しかつ
ポリエステルフイルムの裏面に近赤外線吸収剤を
含むポリメタアクリロニトリル層を厚さ2μ設け
た積層体を得た。
厚さ100Å、200Åの酸化チタン層は、酸化チタ
ンをターゲツトとしたRFマグネトロンスパツタ
リング法でAr圧力5×10-3Torr,RFパワー
2W/cm2を投入してそれぞれ折出時間を変化させ
て得た。厚さ100ÅのAg金属層はAg金属をター
ゲツトとしたDCマグネトロンスパツタリング法
で、Ar圧力5×10-3Torr,DCパワー3W/cm2を
投入して得た。
近赤外線吸収剤を含有したポリメタアクリロニ
トリル層は、〔ビス(1メチル−3,4ジチオフ
エノレート)ニツケル〕テトラブチルアンモニウ
ム10phr、ポリメタアクロニトリル10部、シクロ
ヘキサノン40部、メチルエチルケトン50部からな
る溶液をバーコータで塗工し130℃に2分間乾燥
して得た。
得られた積層体の積分可視透過率は80%であり
近赤透過率は32%であつた。
実施例 4 実施例3で得られた選択透過性シートの両側に
厚さ380μmのポリビニルブチラールシートをラ
ミネートししかるのち厚さ3mmの硝子板で両側を
サンドイツチした。かかる積層物を90℃の温度で
1Kg/cm2の圧力を印加しながら60分間保持し完全
に接着せしめた後、更に120℃15Kg/cm2の高温高
圧条件で処理した。得られた積層物の積分可視透
過率は75%であり、近赤外光透過率は28%、積分
可視反射率は11%であつた。
実施例 5 2軸延伸した厚さ100μmのポリエチレンテレ
フタレートフイルムを基板とし、第1層として厚
さ4μのアクリロニトリル−スチレン共重合体か
らなる近赤外吸収剤を含む薄膜層、第2層として
金を20重量%含む厚さ100Åの銀金属層、第3層
として厚さ800Åのポリスチレンからなる透明誘
電体層を形成した。
近赤外吸収剤を含む薄膜層は、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体(アクリロニトリル30モル
%)10部、メチルエチルケトン60部、シクロヘキ
サノン30部、〔ビス(1メチル3,4ジチオフエ
ノレート)白金〕テトラール−ブチルアンモニウ
ム10phrを混合溶解せしめ、バーコータで塗工し
120℃で2分間乾燥して得た。
金を20重量%含む銀金属層は、金を20重量%含
む銀金属板をターゲツトとしDCマグネトロンス
パツタリング法でAr圧力8×10-3Torr,DCパワ
ー3W/cm2を投入して得た。
ポリスチレンからなる透明誘電体層は、ポリス
チレン4部をトルエン16部、メチルエチルケトン
70部、アセトン10部からなる溶剤に混合溶解せし
め、かかる溶液をバーコータで塗工後120℃で2
分間乾燥せしめて得た。
得られた積層体の積分可視透過率は75%、近赤
透過率は36%であつた。
実施例 6 2軸延伸した厚さ7μmのポリエチレンテレフ
タレートフイルムを基板とし、第1層として厚さ
90Åの銅を10重量%含有する銀金属層を、第2層
として厚さ300Åの酸化ジルコニウム層、第3層
として厚さ15μのポリビニルブチラールからなる
近赤外吸収剤を含有する層を順次積層してなる積
層体を構成した。
厚さ90Åの銅を10重量%含有する銀金属層は、
銅を10重量%含有する銀銅合金からなるターゲツ
トを使用しDCマグネトロンスパツタリング法で
形成した。
厚さ300Åの酸化ジルコニウム層は、テトラブ
トキシジルコニウム単量体5部、アセチルアセト
ン2部、n−ブタノール50部、ノルマルヘキサン
33部、イソプロパノール10部からなる溶液をバー
コータで塗工し130℃で3分間乾燥して得た。
厚さ15μのポリビニルブチラールからなる近赤
外吸収剤を含有する層は、ポリビニルブチラール
20部、エタノール15部、シクロヘキサノン65部か
らなる溶液に〔ビス(1−メチル−3,4ジチオ
フエノレート)白金〕テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムを2phr溶解せしめた後、バーコーターで
塗工し100℃で2分間乾燥して得た。
得られた積層体の積分可視透過率は82%、近赤
外光透過率は32%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Ag金属を50重量%以上含む厚さ40Åから180
    Åの金属層(A); 屈折率1.5以上の誘電体からなる反射防止膜層
    (B); 波長800nmから1200nmの間に吸収ピークを有
    する近赤外線吸収剤を含有する薄膜層(C);及び 有機重合体フイルム(D)を有する光選択透過機能
    性シートであつて、上記各層は (B)/(A)/(B)/(C)/(D)、又は (B)/(A)/(C)/(D)、又は (B)/(A)/(B)/(D)/(C)、又は (B)/(A)/(D)/(C)、又は、 (C)/(B)/(A)/(B)/(D)あるいは (C)/(B)/(A)/(D)の順に順次積層されてなる事を
    特徴とし、 かつ光学特性が積層可視光透過率70%以上、積
    分近赤外光透過率50%以下である光選択透過機能
    性シート。
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