JPH034029B2 - - Google Patents
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- JPH034029B2 JPH034029B2 JP3650785A JP3650785A JPH034029B2 JP H034029 B2 JPH034029 B2 JP H034029B2 JP 3650785 A JP3650785 A JP 3650785A JP 3650785 A JP3650785 A JP 3650785A JP H034029 B2 JPH034029 B2 JP H034029B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は医薬品の錠剤、カプセル等の包装に使
用されているプレススルーパツク(以下、PTP
包装と略す)に用いるポリプロピレン複合フイル
ムに関するものである。 〔従来技術〕 ポリプロピレンフイルム(シート含む)は、最
近の成形機の改良により、食品、医薬品包装、容
器などの用途に使われだした。しかし、これらの
包装、特にPTP包装用としてのフイルムには、
水蒸気バリア性、成形性(成形適正範囲の広さ、
型決まり、厚みムラ、透明性)、加工適正(スリ
ツト線加工、打抜き性、Al箔の貼り合せ性)、最
終製品のカール防止などの各特性が良好であるこ
とが要求されているが、各特性をすべて満足する
ものは得られず何らかの問題点を有していた。 これらを改良したものとして、単にポリプロピ
レンに石油樹脂を3〜20wt%混合したフイルム
(例えば特開昭59−143613号公報)が知られてい
る。しかし、これは成形性、透明性は改良される
が、加熱成形される際、粘着を起こし不透明な
製品となる。このため成形可能適正範囲が非常
に狭く実用上も問題がある。また、成形時の加
熱により伸びが発生し、ピツチズレを起すため均
一な成形が出来ない。最終製品でカールを起す
ため、商品価値を著しく損うとともに集積包装時
にも問題を起す。 〔発明の目的〕 本発明は、前述したPTP包装に必要な特性、
すなわち、優れた水蒸気バリア性、成形性(成形
適正範囲の広さ、型決まり、厚みムラ、透明性)、
加工適正(スリツト線加工、打抜き性、Al箔の
貼り合せ性)、最終製品のカール防止などすべて
の要求品質を満足するPTP包装用ポリプロピレ
ンフイルムを提供せんとするものである。 〔発明の構成〕 本発明は、(A)層の両面に(B)層が積層された複合
フイルムにおいて、(A)層はポリプロピレン92〜
60wt%に、極性基を含まない石油樹脂の1種以
上が8〜40wt%混合されてなる層、(B)層はポリ
プロピレン99.5〜93wt%に、極性基を含まない石
油樹脂の1種以上が0.5〜7wt%混合されてなる層
であつて、かつ、(B)層の全厚みは複合フイルムの
厚みの5〜30%であるプレススルーパツク用ポリ
プロピレン複合フイルムを特徴とするものであ
る。 本発明のフイルムに適用される(A)、(B)層のポリ
プロピレンは、特に限定されるものではないが、
アイソタクチツク・インデツクス(II)が90%以
上、テトラリンで測定した極限粘度〔η〕は0.8
〜4.0、特に1.2〜2.7の範囲のものが好ましい。 (A)層、(B)層は、ポリプロピレンホモポリマー、
または、ポリプロピレンに結晶性を大きく阻害し
ない範囲内の他の成分、例えばエチレン、ブテン
などを共重合させたものであつてもよく、また、
両者の混合体であつてもよい。なお、本発明の主
旨からしてホモポリマーであることが好ましい。
もちろん、(A)、(B)両層とも本ポリプロピレンに添
加剤として公知の結晶核剤、酸化防止剤、熱安定
剤、すべり剤、帯電防止剤、ブロツキング防止
剤、充填剤、粘度調整剤、着色防止剤などを添加
してもよい。 極性基を含まない石油樹脂とは、水酸基(−
OH)、カルボキシ基(−COOH)、ハロゲン基
(−X)、スルフオン基(−SO3Y、Y=H、Na、
Mgなど)など、およびそれらの変成体などから
なる極性基を有さない石油樹脂、すなわち石油系
不飽和炭化水素を直接原料とするシクロペンタジ
エン系、あるいは高級オレフイン系炭化水素を主
原料とする樹脂である。該石油樹脂のガラス転移
温度Tgは50℃以上のものが好ましく、76℃以上
のものが本発明フイルムにとつてより好ましい。 さらに、該石油樹脂に水素を付加させ、その水
添率を80%以上、好ましくは95%以上とした水添
石油樹脂が本発明フイルムの場合は特に好まし
い。代表的な樹脂としては、水添脂環族石油樹脂
(例えば、商品名“エスコレツ”(エクソン化学)
など)がある。 また、極性基を含まない石油樹脂には、水酸
基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、
ハロゲン基、スルフオン基など、およびそれらの
変成体などからなる極性基を有さないテルペン樹
脂、すなわち(C5H8)oの組成の炭化水素および
それから導かれる変成化合物を含むものとする。
テルペン樹脂のことを別称としてテルペノイドと
呼ぶこともある。代表的な化合物名としては、ピ
ネン、カレン、ミルセン、オシメン、リモネン、
テルピノレン、テルピネン、サピネン、トリシク
レン、ピサボレン、ジンギペレン、サンタレン、
カンホレン、ミレン、トタレン、などがあり、本
発明フイルムの場合、水素を付加させ、その水添
率を80%以上、好ましくは90%以上とするのが望
ましく、特に水添βピネン、水添ジペンテンなど
が好ましい。 以上に記した極性基を含まない石油樹脂でない
と、成形後での水蒸気バリア性が悪化し、本発明
フイルムとしては適さない。 本発明のポリプロピレンフイルム(A)層は、前記
のポリプロピレン92〜60wt%、好ましくは90〜
70wt%に、前記の極性基を含まない石油樹脂
(以下、特定の樹脂と言う)の1種以上が8〜
40wt%、好ましくは10〜30wt%混合されたもの
である。なお、この明細書に記載したwt%は、
ポリプロピレンと特定の樹脂との和が100wt%に
なるように表わしたものである。該特定の樹脂が
40wt%を越えると、フイルムはもろくなり成形
ができなくなる。また、8wt%未満では水蒸気バ
リア性は向上せず、さらに成形性、透明性、加工
適正、最終製品のカールも悪くなる。 本発明のポリプロピレンフイルム(B)層は、前記
のポリプロピレン99.5〜93wt%、好ましくは99.2
〜95wt%に、前記の特定の樹脂の1種以上が0.5
〜7wt%、好ましくは0.8〜5wt%がよい。0.5wt
%未満では成形性のうち成形適正範囲が狭くな
り、Al箔の貼り合せ温度が高くなり貼り合せ性
が不良となる。また、最終製品(成形後内容物を
充填しAl箔を貼り合せ、スリツト線加工し、打
ち抜いた状態を言う)でのカールがひどく商品価
値を低下させ、かつ集積包装上も問題を生じて使
えない。7wt%を越えるものでは、成形性のうち
成形適正範囲が狭くなり、透明性が悪化する。 本発明の複合フイルムは、(A)層の両面に(B)層が
積層された三層構成でなければならない。(B)層が
片面の場合は成形前の状態でもフイルムがカール
を起してしまい、成形後は一段とカールがひどく
なり最終製品のカールも大きなものとなり使えな
い。また、成形機によつては粘着を起し不透明な
フイルムとなるとともに、ひどい時は走行不能な
状態になる。 本発明の三層フイルムは、全構成厚みに対する
(B)層の合計の構成比が5〜30%、好ましくは7%
〜20%でなければならない。5%未満では成形性
のうち成形適正範囲が狭くなり、加工適正上も打
ち抜き性不良が起る。また最終製品のカール防止
もできない。30%を越えるものでは厚みムラ、カ
ールが悪くなり、成形適正範囲が狭くなる。また
最終製品のカールも防止できない。また、この(B)
層の両面の構成は同じ厚みであるのが好ましいが
片面の厚みが全構成厚みの2.5%を下まわらなけ
れば問題はない。 本発明の複合フイルムは、加熱時の伸びが5%
以下であるのが好ましい。 本発明複合フイルムは、未延伸、延伸(1軸、
2軸)フイルムのいずれであつても良いが、成形
性や生産性をさらに良くするため、好ましくは未
延伸フイルムが良い。なお、未延伸フイルムとは
アツベの屈折計により測定される、フイルムの長
手方向屈折率(NMD)と幅方向屈折率(NTD)が
次のような関係を示すものを言う。 0.007≧|NMD−NTD|≧0 本発明のフイルムは、前記したようにポリプロ
ピレンに特定の樹脂の1種以上を混合したもので
あるが、これらの樹脂にさらに他の樹脂が添加さ
れる場合、その量は、添加樹脂全体を100重量%
として20重量%未満、好ましくは15重量%未満が
望ましい。また、他の樹脂としては、ポリプロピ
レン以外のポリオレフイン、極性基を含む石油樹
脂、極性基を含むテルペン樹脂などがある。 本発明の複合フイルムの厚さは、特に限定され
るものではないが50〜600μm、好ましくは100〜
400μmの範囲のものが望ましい。さらに結晶化
度は50%以上、好ましくは60%以上であるのが望
ましい。 本発明のプレス・スルー・パツクとは、フイル
ムを錠剤やカプセル等の形に成形し、これに錠剤
やカプセル等を入れ、アルミ箔を貼り合せたもの
であり、フイルム面から指で押し、アルミ箔を破
つて内容物を取り出すことの出来る包装を言う。 また、この成形には圧空成形、真空成形、プラ
グ成形等がある。このPTP包装は主として医薬
品や食品の包装に使われるものである。 次に本発明フイルムの製造方法について説明す
る。ポリプロピレンに、(A)層用、(B)属用それぞれ
に特定の樹脂を添加し、2台の押出機より(A)層
用、(B)層用のポリマーをそれぞれ溶融押出し、(A)
層の両面に(B)層が積層されるように口金より吐出
させる。この時、樹脂の最高温度は240℃を越え
ない温度、好ましくは180〜220℃の温度で吐出さ
せる。 この溶融シートを引続き、冷却ドラム上、水槽
中またはカレンダーロール(金属ロール同志のニ
ツプしたもの)でキヤストする。 この時、冷却ドラム、水槽またはカレンダーロ
ールの温度は10〜130℃、好ましくは20〜120℃の
範囲のものがよい。 また、加熱時の伸びをコントロールするために
は、口金のスリツト幅と引取速度を適宜に合せる
ことにより容易にコントロールできる。またカレ
ンダーロールの場合はロールスリツト幅を合せる
ことにより容易にコントロールできる。 さらに、本発明フイルムを空気、炭酸ガス、窒
素雰囲気下などでコロナ放電処理をして表面張力
を40dyne/cm程度以上に高くして印刷性等を向
上させてもよい。 本発明は、必ずしもこの製造方法に限られるも
のではなく、例えば、三層化する手法として、(A)
(B)のそれぞれを単独でフイルム化し貼り合せたも
のでも良い。 〔発明の効果〕 本発明は、三層構成のポリプロピレンフイルム
中に特定の樹脂をそれぞれの層にそれぞれの特定
量を入れ、かつ全構成厚みに対する(B)層の厚み比
を一定の範囲内とすることにより、次のような優
れた効果を生じる。 すなわち、 (1) 水蒸気透過率が1.0(g/m2、日/250μmシー
ト当り)以下と優れたバリア性を示し、成形後
もすぐれたバリア性を示す。 (2) 次のような優れた成形性が得られる。 成形適正温度範囲が広く、作業性に優れ
る。 型決まり性に優れ、厚みムラや透明性に優
れた成形品が得られる。 成形後もカールを起すことはない。 (3) 次のような優れた加工適正が得られる。 Γスリツト線加工性に優れるとともに打ち抜き
性に優れ、打ち抜き不良によるひげ等を残す
ことはない。 ●Al箔とのシール力に優れるとともに、シー
ル適正範囲が拡大する。 (4) 最終製品(成形し、内容物充填後、Al箔を
貼り合せ、スリツト線加工をしたあと、打ち抜
いた状態)でのカールが全く起らない。このた
め自動集積包装も容易になる。 なお、本発明における各特性の測定法ならびに
評価法について説明する。 (1) 水蒸気透過率は、JIS Z−0208に従い、40
℃・90%RHで測定した値でg/m2・日/250μ
m単位で表わす。ただし、成形後はg/m2・
日/シート単位で表わした。 (2) 極限粘度〔η〕は、ASTM D 1601に従つ
てテトラリン中で測定したものである。 (3) 立体規則指数は、実施例1参照。 (4) 成形性は、本発明ポリプロピレンフイルムを
シー・ケー・デ(株)製、FBP−V3タイプ圧空プ
ラグ方式のPTP用成形機で3号カプセル(長
軸17mm、短軸7.5mm、深さ6.5mmからなるカプセ
ル形状)で5.0m/分の速度で供給し成形した
ものについて、次の各項目で評価した。 成形適正範囲は、成形速度=5m/分の一
定速度で、成形温度を115〜140℃で5℃ずつ
変更しテストした。15℃以上の温度範囲で型
決まりが90%を越えるものを成形適正範囲が
広く、〇印で示した。 (以下すべて90%を越えるものの範囲で示
した)。 5℃以上、15℃未満のものを一応生産上使
える範囲であり、△印で示した。 また、5℃未満については、わずかな条件
変動で成形性不良となるため使えないと判断
し、×印で示した。 なお、上記の型決まりは、PTP成形した
カプセルの天井の長軸の長さlと、成形金型
の長軸の長さl0との比率S=(l/l0)×100で
評価したものである。 厚みムラは、成形されたカプセル形状部が
完全にネツキング現象を示すものを成形性が
悪く、×印で示し、わずかにネツキングのあ
るものを△印で示し、全く認められないもの
を良好なものとして、〇印で示した。 成形後の透明性は、濁度で表わし、濁度が
成形前に比べ10%以上高くなつたものは、透
明性が悪く商品価値を低下させ使えないた
め、×印で示し、5%以下のものを良好なも
のとして、〇印で示した。なお、この濁度は
日本精密光学(株)製、SEP−H−2型、550m
μの波長で測定したものである。 成形後のカールは、縦49mm、横85mmのサイ
ズにカツトし、いずれの方向にもカールして
いないものを良好なものとして、〇印で示
し、いずれかの方向に5mm以上カールしたも
のを、後加工性が悪くなるため×印で示し、
その中間を△印で示した。 (5) 加工適正は、スリツト線加工、打ち抜き性、
Al箔との貼り合せ性で評価した。 スリツト線加工は、全厚みの2/3までとし、
この部分の切断のしやすさで評価した。手で
容易に切断されるものを良好として〇印で、
手で切断は可能であるが、かなり抵抗のある
ものを△印で示し、切断部分がスリツト線部
分以外にも入り込み切断されるものを加工不
良として×印で示した。 打ち抜き性は、前述した成形機のものを用
いて、その切れ方で評価した。打ち抜かれた
端面にヒゲ状のものが有るか無いかで評価
し、前者を外観が悪いため、×印で、後者を
良好なものとして〇印で示した。 Al箔の貼り合せ性は、ヒートシール適正
範囲とヒートシール力で判定した。 ヒートシール温度の上限は200℃まで可能
であり、下限のみで範囲を決めた。 ヒートシール力が500g/15mm以上を得ら
れる温度範囲で示した。20℃以上の温度範囲
がとれるものを良好として〇印で示し、5℃
以下のものを実シール時問題を生じるため×
印で示した。この中間を△印で示した。 (6) 最終製品のカールは、成形後内容物を充填
し、スリツト線加工し、1シヨツトごとに打ち
抜きをした縦49mm、横85mmのサイズで、この中
に10カプセルの成形部分があるもので評価し
た。 評価はAl箔の貼り合せているフラツト面側
がいずれの方向にもカールしていないものを良
好なものとして〇印で、いずれかの方向に3mm
以上カールしたものを外観が悪く、また集積包
装がむつかしくなるため×印とした。またこの
中間のものを△印で示したものである。 (7) 加熱時の伸び(l)は、フイルムの長手方向に1
cm幅で30cm長さサンプリングし、長手方向20cm
の長さ(l1)にマークを入れる。 このサンプルに荷重3gのおもりをつけ、
120℃の温度で15分間処理し、処理後の長さ
(l2)を測定する。これを次の式で求めたもの
で表わした。 加熱時の伸び(l)=(l1−l2)/l1×100〔%〕 〔実施例〕 以下、実施例に基づき本発明の実施態様を説明
する。ただし、これに限定されるものではない。 実施例1〜6、比較例1〜4 ポリプロピレン原料(“三井ノーブレン”JS−
1429、三井東圧化学(株)製、〔η〕=2.25、II=97
%)に対して、特定の樹脂“エスコレツ”5320
(エツソ化学(株))を、20wt%添加した(A)層、同様
のポリプロピレン原料に特定の樹脂“エスコレ
ツ”5320を第1表に示したように添加量を変えて
添加した(B)層とからなるよう次のように製膜し
た。 (A)層および(B)層の原料を、それぞれ別の押出機
に供給し、200℃で溶融させ、(B)/(A)/(B)からな
る三層複合フイルムを共押出し(厚み構成比=
25/200/25μm)、口金スリツト2.0mmより押出し
たものを110℃に保たれたキヤステイングドラム
上に、加熱時の伸びが5%以下になるようキヤス
ト速度を合せてキヤストした。各フイルムとも
250μmとなるように吐出量にて調整した。なお、
比較例1のみ(A)層のみの単層とし、(B)層は吐出せ
ず製膜した。 得られたフイルムの品質を第1表に示したが、
この表より (B)層の特定の樹脂添加量が0.5〜7.0wt%の範
囲にないと、優れた成形性、加工適正、最終製
品の外観(カール)のすべてを満足することが
できない。 特定の樹脂のみ添加した単膜(A)層のみのフイ
ルムでは、水蒸気バリア性、成形性、透明性に
優れるが、成形後のヘイズ悪化やカール最終製
品でのカールは改良されない。 ことがわかる。 ただし、IIは、フイルムを、沸謄メチルアルコ
ールで6時間抽出後、60℃で6時間真空乾燥す
る。これから重量Wの試料をとり、沸謄N−ヘプ
タンで6時間抽出し、アセトンで十分洗浄した
後、60℃で6時間真空乾燥したものの重量を
W′として次式より求める。 II=(W′/W)×100〔%〕
用されているプレススルーパツク(以下、PTP
包装と略す)に用いるポリプロピレン複合フイル
ムに関するものである。 〔従来技術〕 ポリプロピレンフイルム(シート含む)は、最
近の成形機の改良により、食品、医薬品包装、容
器などの用途に使われだした。しかし、これらの
包装、特にPTP包装用としてのフイルムには、
水蒸気バリア性、成形性(成形適正範囲の広さ、
型決まり、厚みムラ、透明性)、加工適正(スリ
ツト線加工、打抜き性、Al箔の貼り合せ性)、最
終製品のカール防止などの各特性が良好であるこ
とが要求されているが、各特性をすべて満足する
ものは得られず何らかの問題点を有していた。 これらを改良したものとして、単にポリプロピ
レンに石油樹脂を3〜20wt%混合したフイルム
(例えば特開昭59−143613号公報)が知られてい
る。しかし、これは成形性、透明性は改良される
が、加熱成形される際、粘着を起こし不透明な
製品となる。このため成形可能適正範囲が非常
に狭く実用上も問題がある。また、成形時の加
熱により伸びが発生し、ピツチズレを起すため均
一な成形が出来ない。最終製品でカールを起す
ため、商品価値を著しく損うとともに集積包装時
にも問題を起す。 〔発明の目的〕 本発明は、前述したPTP包装に必要な特性、
すなわち、優れた水蒸気バリア性、成形性(成形
適正範囲の広さ、型決まり、厚みムラ、透明性)、
加工適正(スリツト線加工、打抜き性、Al箔の
貼り合せ性)、最終製品のカール防止などすべて
の要求品質を満足するPTP包装用ポリプロピレ
ンフイルムを提供せんとするものである。 〔発明の構成〕 本発明は、(A)層の両面に(B)層が積層された複合
フイルムにおいて、(A)層はポリプロピレン92〜
60wt%に、極性基を含まない石油樹脂の1種以
上が8〜40wt%混合されてなる層、(B)層はポリ
プロピレン99.5〜93wt%に、極性基を含まない石
油樹脂の1種以上が0.5〜7wt%混合されてなる層
であつて、かつ、(B)層の全厚みは複合フイルムの
厚みの5〜30%であるプレススルーパツク用ポリ
プロピレン複合フイルムを特徴とするものであ
る。 本発明のフイルムに適用される(A)、(B)層のポリ
プロピレンは、特に限定されるものではないが、
アイソタクチツク・インデツクス(II)が90%以
上、テトラリンで測定した極限粘度〔η〕は0.8
〜4.0、特に1.2〜2.7の範囲のものが好ましい。 (A)層、(B)層は、ポリプロピレンホモポリマー、
または、ポリプロピレンに結晶性を大きく阻害し
ない範囲内の他の成分、例えばエチレン、ブテン
などを共重合させたものであつてもよく、また、
両者の混合体であつてもよい。なお、本発明の主
旨からしてホモポリマーであることが好ましい。
もちろん、(A)、(B)両層とも本ポリプロピレンに添
加剤として公知の結晶核剤、酸化防止剤、熱安定
剤、すべり剤、帯電防止剤、ブロツキング防止
剤、充填剤、粘度調整剤、着色防止剤などを添加
してもよい。 極性基を含まない石油樹脂とは、水酸基(−
OH)、カルボキシ基(−COOH)、ハロゲン基
(−X)、スルフオン基(−SO3Y、Y=H、Na、
Mgなど)など、およびそれらの変成体などから
なる極性基を有さない石油樹脂、すなわち石油系
不飽和炭化水素を直接原料とするシクロペンタジ
エン系、あるいは高級オレフイン系炭化水素を主
原料とする樹脂である。該石油樹脂のガラス転移
温度Tgは50℃以上のものが好ましく、76℃以上
のものが本発明フイルムにとつてより好ましい。 さらに、該石油樹脂に水素を付加させ、その水
添率を80%以上、好ましくは95%以上とした水添
石油樹脂が本発明フイルムの場合は特に好まし
い。代表的な樹脂としては、水添脂環族石油樹脂
(例えば、商品名“エスコレツ”(エクソン化学)
など)がある。 また、極性基を含まない石油樹脂には、水酸
基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、
ハロゲン基、スルフオン基など、およびそれらの
変成体などからなる極性基を有さないテルペン樹
脂、すなわち(C5H8)oの組成の炭化水素および
それから導かれる変成化合物を含むものとする。
テルペン樹脂のことを別称としてテルペノイドと
呼ぶこともある。代表的な化合物名としては、ピ
ネン、カレン、ミルセン、オシメン、リモネン、
テルピノレン、テルピネン、サピネン、トリシク
レン、ピサボレン、ジンギペレン、サンタレン、
カンホレン、ミレン、トタレン、などがあり、本
発明フイルムの場合、水素を付加させ、その水添
率を80%以上、好ましくは90%以上とするのが望
ましく、特に水添βピネン、水添ジペンテンなど
が好ましい。 以上に記した極性基を含まない石油樹脂でない
と、成形後での水蒸気バリア性が悪化し、本発明
フイルムとしては適さない。 本発明のポリプロピレンフイルム(A)層は、前記
のポリプロピレン92〜60wt%、好ましくは90〜
70wt%に、前記の極性基を含まない石油樹脂
(以下、特定の樹脂と言う)の1種以上が8〜
40wt%、好ましくは10〜30wt%混合されたもの
である。なお、この明細書に記載したwt%は、
ポリプロピレンと特定の樹脂との和が100wt%に
なるように表わしたものである。該特定の樹脂が
40wt%を越えると、フイルムはもろくなり成形
ができなくなる。また、8wt%未満では水蒸気バ
リア性は向上せず、さらに成形性、透明性、加工
適正、最終製品のカールも悪くなる。 本発明のポリプロピレンフイルム(B)層は、前記
のポリプロピレン99.5〜93wt%、好ましくは99.2
〜95wt%に、前記の特定の樹脂の1種以上が0.5
〜7wt%、好ましくは0.8〜5wt%がよい。0.5wt
%未満では成形性のうち成形適正範囲が狭くな
り、Al箔の貼り合せ温度が高くなり貼り合せ性
が不良となる。また、最終製品(成形後内容物を
充填しAl箔を貼り合せ、スリツト線加工し、打
ち抜いた状態を言う)でのカールがひどく商品価
値を低下させ、かつ集積包装上も問題を生じて使
えない。7wt%を越えるものでは、成形性のうち
成形適正範囲が狭くなり、透明性が悪化する。 本発明の複合フイルムは、(A)層の両面に(B)層が
積層された三層構成でなければならない。(B)層が
片面の場合は成形前の状態でもフイルムがカール
を起してしまい、成形後は一段とカールがひどく
なり最終製品のカールも大きなものとなり使えな
い。また、成形機によつては粘着を起し不透明な
フイルムとなるとともに、ひどい時は走行不能な
状態になる。 本発明の三層フイルムは、全構成厚みに対する
(B)層の合計の構成比が5〜30%、好ましくは7%
〜20%でなければならない。5%未満では成形性
のうち成形適正範囲が狭くなり、加工適正上も打
ち抜き性不良が起る。また最終製品のカール防止
もできない。30%を越えるものでは厚みムラ、カ
ールが悪くなり、成形適正範囲が狭くなる。また
最終製品のカールも防止できない。また、この(B)
層の両面の構成は同じ厚みであるのが好ましいが
片面の厚みが全構成厚みの2.5%を下まわらなけ
れば問題はない。 本発明の複合フイルムは、加熱時の伸びが5%
以下であるのが好ましい。 本発明複合フイルムは、未延伸、延伸(1軸、
2軸)フイルムのいずれであつても良いが、成形
性や生産性をさらに良くするため、好ましくは未
延伸フイルムが良い。なお、未延伸フイルムとは
アツベの屈折計により測定される、フイルムの長
手方向屈折率(NMD)と幅方向屈折率(NTD)が
次のような関係を示すものを言う。 0.007≧|NMD−NTD|≧0 本発明のフイルムは、前記したようにポリプロ
ピレンに特定の樹脂の1種以上を混合したもので
あるが、これらの樹脂にさらに他の樹脂が添加さ
れる場合、その量は、添加樹脂全体を100重量%
として20重量%未満、好ましくは15重量%未満が
望ましい。また、他の樹脂としては、ポリプロピ
レン以外のポリオレフイン、極性基を含む石油樹
脂、極性基を含むテルペン樹脂などがある。 本発明の複合フイルムの厚さは、特に限定され
るものではないが50〜600μm、好ましくは100〜
400μmの範囲のものが望ましい。さらに結晶化
度は50%以上、好ましくは60%以上であるのが望
ましい。 本発明のプレス・スルー・パツクとは、フイル
ムを錠剤やカプセル等の形に成形し、これに錠剤
やカプセル等を入れ、アルミ箔を貼り合せたもの
であり、フイルム面から指で押し、アルミ箔を破
つて内容物を取り出すことの出来る包装を言う。 また、この成形には圧空成形、真空成形、プラ
グ成形等がある。このPTP包装は主として医薬
品や食品の包装に使われるものである。 次に本発明フイルムの製造方法について説明す
る。ポリプロピレンに、(A)層用、(B)属用それぞれ
に特定の樹脂を添加し、2台の押出機より(A)層
用、(B)層用のポリマーをそれぞれ溶融押出し、(A)
層の両面に(B)層が積層されるように口金より吐出
させる。この時、樹脂の最高温度は240℃を越え
ない温度、好ましくは180〜220℃の温度で吐出さ
せる。 この溶融シートを引続き、冷却ドラム上、水槽
中またはカレンダーロール(金属ロール同志のニ
ツプしたもの)でキヤストする。 この時、冷却ドラム、水槽またはカレンダーロ
ールの温度は10〜130℃、好ましくは20〜120℃の
範囲のものがよい。 また、加熱時の伸びをコントロールするために
は、口金のスリツト幅と引取速度を適宜に合せる
ことにより容易にコントロールできる。またカレ
ンダーロールの場合はロールスリツト幅を合せる
ことにより容易にコントロールできる。 さらに、本発明フイルムを空気、炭酸ガス、窒
素雰囲気下などでコロナ放電処理をして表面張力
を40dyne/cm程度以上に高くして印刷性等を向
上させてもよい。 本発明は、必ずしもこの製造方法に限られるも
のではなく、例えば、三層化する手法として、(A)
(B)のそれぞれを単独でフイルム化し貼り合せたも
のでも良い。 〔発明の効果〕 本発明は、三層構成のポリプロピレンフイルム
中に特定の樹脂をそれぞれの層にそれぞれの特定
量を入れ、かつ全構成厚みに対する(B)層の厚み比
を一定の範囲内とすることにより、次のような優
れた効果を生じる。 すなわち、 (1) 水蒸気透過率が1.0(g/m2、日/250μmシー
ト当り)以下と優れたバリア性を示し、成形後
もすぐれたバリア性を示す。 (2) 次のような優れた成形性が得られる。 成形適正温度範囲が広く、作業性に優れ
る。 型決まり性に優れ、厚みムラや透明性に優
れた成形品が得られる。 成形後もカールを起すことはない。 (3) 次のような優れた加工適正が得られる。 Γスリツト線加工性に優れるとともに打ち抜き
性に優れ、打ち抜き不良によるひげ等を残す
ことはない。 ●Al箔とのシール力に優れるとともに、シー
ル適正範囲が拡大する。 (4) 最終製品(成形し、内容物充填後、Al箔を
貼り合せ、スリツト線加工をしたあと、打ち抜
いた状態)でのカールが全く起らない。このた
め自動集積包装も容易になる。 なお、本発明における各特性の測定法ならびに
評価法について説明する。 (1) 水蒸気透過率は、JIS Z−0208に従い、40
℃・90%RHで測定した値でg/m2・日/250μ
m単位で表わす。ただし、成形後はg/m2・
日/シート単位で表わした。 (2) 極限粘度〔η〕は、ASTM D 1601に従つ
てテトラリン中で測定したものである。 (3) 立体規則指数は、実施例1参照。 (4) 成形性は、本発明ポリプロピレンフイルムを
シー・ケー・デ(株)製、FBP−V3タイプ圧空プ
ラグ方式のPTP用成形機で3号カプセル(長
軸17mm、短軸7.5mm、深さ6.5mmからなるカプセ
ル形状)で5.0m/分の速度で供給し成形した
ものについて、次の各項目で評価した。 成形適正範囲は、成形速度=5m/分の一
定速度で、成形温度を115〜140℃で5℃ずつ
変更しテストした。15℃以上の温度範囲で型
決まりが90%を越えるものを成形適正範囲が
広く、〇印で示した。 (以下すべて90%を越えるものの範囲で示
した)。 5℃以上、15℃未満のものを一応生産上使
える範囲であり、△印で示した。 また、5℃未満については、わずかな条件
変動で成形性不良となるため使えないと判断
し、×印で示した。 なお、上記の型決まりは、PTP成形した
カプセルの天井の長軸の長さlと、成形金型
の長軸の長さl0との比率S=(l/l0)×100で
評価したものである。 厚みムラは、成形されたカプセル形状部が
完全にネツキング現象を示すものを成形性が
悪く、×印で示し、わずかにネツキングのあ
るものを△印で示し、全く認められないもの
を良好なものとして、〇印で示した。 成形後の透明性は、濁度で表わし、濁度が
成形前に比べ10%以上高くなつたものは、透
明性が悪く商品価値を低下させ使えないた
め、×印で示し、5%以下のものを良好なも
のとして、〇印で示した。なお、この濁度は
日本精密光学(株)製、SEP−H−2型、550m
μの波長で測定したものである。 成形後のカールは、縦49mm、横85mmのサイ
ズにカツトし、いずれの方向にもカールして
いないものを良好なものとして、〇印で示
し、いずれかの方向に5mm以上カールしたも
のを、後加工性が悪くなるため×印で示し、
その中間を△印で示した。 (5) 加工適正は、スリツト線加工、打ち抜き性、
Al箔との貼り合せ性で評価した。 スリツト線加工は、全厚みの2/3までとし、
この部分の切断のしやすさで評価した。手で
容易に切断されるものを良好として〇印で、
手で切断は可能であるが、かなり抵抗のある
ものを△印で示し、切断部分がスリツト線部
分以外にも入り込み切断されるものを加工不
良として×印で示した。 打ち抜き性は、前述した成形機のものを用
いて、その切れ方で評価した。打ち抜かれた
端面にヒゲ状のものが有るか無いかで評価
し、前者を外観が悪いため、×印で、後者を
良好なものとして〇印で示した。 Al箔の貼り合せ性は、ヒートシール適正
範囲とヒートシール力で判定した。 ヒートシール温度の上限は200℃まで可能
であり、下限のみで範囲を決めた。 ヒートシール力が500g/15mm以上を得ら
れる温度範囲で示した。20℃以上の温度範囲
がとれるものを良好として〇印で示し、5℃
以下のものを実シール時問題を生じるため×
印で示した。この中間を△印で示した。 (6) 最終製品のカールは、成形後内容物を充填
し、スリツト線加工し、1シヨツトごとに打ち
抜きをした縦49mm、横85mmのサイズで、この中
に10カプセルの成形部分があるもので評価し
た。 評価はAl箔の貼り合せているフラツト面側
がいずれの方向にもカールしていないものを良
好なものとして〇印で、いずれかの方向に3mm
以上カールしたものを外観が悪く、また集積包
装がむつかしくなるため×印とした。またこの
中間のものを△印で示したものである。 (7) 加熱時の伸び(l)は、フイルムの長手方向に1
cm幅で30cm長さサンプリングし、長手方向20cm
の長さ(l1)にマークを入れる。 このサンプルに荷重3gのおもりをつけ、
120℃の温度で15分間処理し、処理後の長さ
(l2)を測定する。これを次の式で求めたもの
で表わした。 加熱時の伸び(l)=(l1−l2)/l1×100〔%〕 〔実施例〕 以下、実施例に基づき本発明の実施態様を説明
する。ただし、これに限定されるものではない。 実施例1〜6、比較例1〜4 ポリプロピレン原料(“三井ノーブレン”JS−
1429、三井東圧化学(株)製、〔η〕=2.25、II=97
%)に対して、特定の樹脂“エスコレツ”5320
(エツソ化学(株))を、20wt%添加した(A)層、同様
のポリプロピレン原料に特定の樹脂“エスコレ
ツ”5320を第1表に示したように添加量を変えて
添加した(B)層とからなるよう次のように製膜し
た。 (A)層および(B)層の原料を、それぞれ別の押出機
に供給し、200℃で溶融させ、(B)/(A)/(B)からな
る三層複合フイルムを共押出し(厚み構成比=
25/200/25μm)、口金スリツト2.0mmより押出し
たものを110℃に保たれたキヤステイングドラム
上に、加熱時の伸びが5%以下になるようキヤス
ト速度を合せてキヤストした。各フイルムとも
250μmとなるように吐出量にて調整した。なお、
比較例1のみ(A)層のみの単層とし、(B)層は吐出せ
ず製膜した。 得られたフイルムの品質を第1表に示したが、
この表より (B)層の特定の樹脂添加量が0.5〜7.0wt%の範
囲にないと、優れた成形性、加工適正、最終製
品の外観(カール)のすべてを満足することが
できない。 特定の樹脂のみ添加した単膜(A)層のみのフイ
ルムでは、水蒸気バリア性、成形性、透明性に
優れるが、成形後のヘイズ悪化やカール最終製
品でのカールは改良されない。 ことがわかる。 ただし、IIは、フイルムを、沸謄メチルアルコ
ールで6時間抽出後、60℃で6時間真空乾燥す
る。これから重量Wの試料をとり、沸謄N−ヘプ
タンで6時間抽出し、アセトンで十分洗浄した
後、60℃で6時間真空乾燥したものの重量を
W′として次式より求める。 II=(W′/W)×100〔%〕
【表】
実施例7〜11、比較例5〜7
ポリプロピレン原料(“三井ノーブレン”FO−
850、三井東圧化学(株)製、〔η〕=1.85、II=97%)
に対して、特定の樹脂“アルコン”P125(荒川化
学工業(株))を25wt%添加した(A)層、同様のポリ
プロピレン原料に特定の樹脂“アルコン”P125
を3.0wt%添加した(B)層とから第2表のような三
層構成になるよう製膜した。(A)層および(B)層用の
原料を、それぞれ別の押出機に供給し、220℃で
溶融させ、(B)/(A)/(B)からなる三層複合フイルム
を共押出し、口金スリツト1.0mmより押出し、80
℃に保たれたカレンダーロールでニツプキヤスト
した。 厚み構成比は吐出量で変更し、トータル厚みも
250μmとなるよう吐出量で調整した。また加熱
時の伸びが5%以下になるようにカレンダーロー
ルのニツプ圧力を調整した。得られたフイルムの
品質を第2表に示した。 この表より(B)層の厚み構成が一定範囲の時に初
めて各特性を満足するものが得られることが
850、三井東圧化学(株)製、〔η〕=1.85、II=97%)
に対して、特定の樹脂“アルコン”P125(荒川化
学工業(株))を25wt%添加した(A)層、同様のポリ
プロピレン原料に特定の樹脂“アルコン”P125
を3.0wt%添加した(B)層とから第2表のような三
層構成になるよう製膜した。(A)層および(B)層用の
原料を、それぞれ別の押出機に供給し、220℃で
溶融させ、(B)/(A)/(B)からなる三層複合フイルム
を共押出し、口金スリツト1.0mmより押出し、80
℃に保たれたカレンダーロールでニツプキヤスト
した。 厚み構成比は吐出量で変更し、トータル厚みも
250μmとなるよう吐出量で調整した。また加熱
時の伸びが5%以下になるようにカレンダーロー
ルのニツプ圧力を調整した。得られたフイルムの
品質を第2表に示した。 この表より(B)層の厚み構成が一定範囲の時に初
めて各特性を満足するものが得られることが
【表】
わかる。
実施例12〜13、比較例8〜9
ポリプロピレン原料(“三井ノーブレン”FO−
100、三井東圧化学(株)製、〔η〕=2.25、II=97%)
に対して、添加する樹脂の種類を第3表のように
変えて、それぞれ10wt%(A)層に添加した。(B)層
のポリプロピレン(“三井ノーブレン”J3H、三
井東圧化学(株)製、〔η〕=1.45 II=97%)には第
3表に示したように添加樹脂の種類を変えて、
夫々1.0wt%添加した。この(A)、(B)層の原料を、
それぞれ別の押出機に供給し、200℃で溶融させ、
(B)/(A)/(B)からなる三層複合フイルムを共押出し
(厚み構成比=25/200/25μm)、口金スリツト
2.5mmより押出したものを80℃に保たれたキヤス
テイングドラム上にキヤストした。またフイルム
厚みを250μmに合せるため、吐出量で調整した。 得られたフイルムの品質を第3表に示した。こ
の表より、添加する樹脂が特定の樹脂でないと、
水蒸気バリア性が悪く、また、カールについても
同様に悪くなる。すなわち、いずれの層にも特定
の樹脂を添加しないと、PTP包装用フイルムと
しては使えないことがわかる。
100、三井東圧化学(株)製、〔η〕=2.25、II=97%)
に対して、添加する樹脂の種類を第3表のように
変えて、それぞれ10wt%(A)層に添加した。(B)層
のポリプロピレン(“三井ノーブレン”J3H、三
井東圧化学(株)製、〔η〕=1.45 II=97%)には第
3表に示したように添加樹脂の種類を変えて、
夫々1.0wt%添加した。この(A)、(B)層の原料を、
それぞれ別の押出機に供給し、200℃で溶融させ、
(B)/(A)/(B)からなる三層複合フイルムを共押出し
(厚み構成比=25/200/25μm)、口金スリツト
2.5mmより押出したものを80℃に保たれたキヤス
テイングドラム上にキヤストした。またフイルム
厚みを250μmに合せるため、吐出量で調整した。 得られたフイルムの品質を第3表に示した。こ
の表より、添加する樹脂が特定の樹脂でないと、
水蒸気バリア性が悪く、また、カールについても
同様に悪くなる。すなわち、いずれの層にも特定
の樹脂を添加しないと、PTP包装用フイルムと
しては使えないことがわかる。
【表】
実施例14〜18、比較例10〜11
ポリプロピレン原料(“三井ノーブレン”JS・
1429、三井東圧化学(株)製、〔η〕=2.25、II=97
%)に特定の樹脂“エスコレツ”5320を第4表に
示したように添加量を変え添加した(A)層、同様の
ポリプロピレン原料に“エスコレツ”5320を
3.0wt%添加した(B)層とからなるよう次のように
製膜した。 (A)層および(B)層用原料を、それぞれ別の押出機
に供給し、200℃で溶融させ、(B)/(A)/(B)からな
る三層複合フイルムを共押出し(厚み構成=10/
230/10μm)、口金スリツト0.5mmより押出したも
のを95℃に保たれたカレンダーロールでニツプキ
ヤストした。加熱時の伸びが5%以下になるよう
ニツプ力で調整し、フイルム厚みが250μmとな
るよう吐出量で調整した。 得られたフイルムの品質を第4表に示したが、
この表より (A)層への特定の樹脂の添加量が8wt%以上で
ないと優れた水蒸気バリア性が得られないとと
もに成形性、最終製品のカールも悪くなり
PTP包装材として使えない。 また、40%を越える添加量ではフイルムがも
ろくなり成形が不能となる。 ことがわかる。
1429、三井東圧化学(株)製、〔η〕=2.25、II=97
%)に特定の樹脂“エスコレツ”5320を第4表に
示したように添加量を変え添加した(A)層、同様の
ポリプロピレン原料に“エスコレツ”5320を
3.0wt%添加した(B)層とからなるよう次のように
製膜した。 (A)層および(B)層用原料を、それぞれ別の押出機
に供給し、200℃で溶融させ、(B)/(A)/(B)からな
る三層複合フイルムを共押出し(厚み構成=10/
230/10μm)、口金スリツト0.5mmより押出したも
のを95℃に保たれたカレンダーロールでニツプキ
ヤストした。加熱時の伸びが5%以下になるよう
ニツプ力で調整し、フイルム厚みが250μmとな
るよう吐出量で調整した。 得られたフイルムの品質を第4表に示したが、
この表より (A)層への特定の樹脂の添加量が8wt%以上で
ないと優れた水蒸気バリア性が得られないとと
もに成形性、最終製品のカールも悪くなり
PTP包装材として使えない。 また、40%を越える添加量ではフイルムがも
ろくなり成形が不能となる。 ことがわかる。
Claims (1)
- 1 (A)層の両面に(B)層が積層された複合フイルム
において、(A)層はポリプロピレン92〜60wt%に、
極性基を含まない石油樹脂の1種以上が8〜
40wt%混合されてなる層、(B)層はポリプロピレ
ン99.5〜93wt%に、極性基を含まない石油樹脂の
1種以上が0.5〜7wt%混合されてなる層であつ
て、かつ、(B)層の全厚みは複合フイルムの厚みの
5〜30%であることを特徴とするプレススルーパ
ツク用ポリプロピレン複合フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3650785A JPS61195838A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | プレススル−パツク用ポリプロピレン複合フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3650785A JPS61195838A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | プレススル−パツク用ポリプロピレン複合フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61195838A JPS61195838A (ja) | 1986-08-30 |
| JPH034029B2 true JPH034029B2 (ja) | 1991-01-22 |
Family
ID=12471740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3650785A Granted JPS61195838A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | プレススル−パツク用ポリプロピレン複合フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61195838A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02178162A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-11 | Hitachi Ltd | 紙葉類の搬送装置 |
| JP5110444B2 (ja) * | 2009-09-11 | 2012-12-26 | 住友ベークライト株式会社 | プレス・スルー・パック用シート及びその製造方法 |
| JP7705248B2 (ja) * | 2020-09-25 | 2025-07-09 | 出光ユニテック株式会社 | 積層体、容器および積層体の製造方法 |
-
1985
- 1985-02-27 JP JP3650785A patent/JPS61195838A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61195838A (ja) | 1986-08-30 |
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