JPH0341347B2 - - Google Patents
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- JPH0341347B2 JPH0341347B2 JP6708088A JP6708088A JPH0341347B2 JP H0341347 B2 JPH0341347 B2 JP H0341347B2 JP 6708088 A JP6708088 A JP 6708088A JP 6708088 A JP6708088 A JP 6708088A JP H0341347 B2 JPH0341347 B2 JP H0341347B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、主として、包装材料用の用途に供す
る多層系の高度延伸フイルムに関するものであ
り、具体的には結晶性ポリブテン−1を含む層を
表層に1層有した、複層よりなる高度に延伸され
た高強度の冷間高配向複合フイルムに関するもの
である。 〔従来の技術〕 従来、包装用フイルムとして、各種多様の複合
の多層系フイルムが知られている。 最近は、要求特性の高度化により、ますます複
合化の方向にある。例えば、無延伸に近いフイル
ム又は延伸したフイルムに後程、他樹脂を熔融ラ
ミしたもの等。 例えば、無延伸のキヤスト法によるポリプロピ
レン(C.PPと言われている。)又は延伸したポリ
プロピレン(O.PP)に他樹脂を熔融ラミネート
してヒートシール性を改良したフイルム又は塩化
ビニリデン系ラテツクスをコーテイングして、バ
リヤー性能を附与したフイルム(Kコートフイル
ムと言われている)等、用途ごとに多種多様なフ
イルム及び組合せが選ばれている。 又、一方、多種類の樹脂を各々別々の押出機で
熔融して、多層ダイを用いて、その内部で合流、
融合して押出し冷却してフイルム及びシートにす
る共押出フイルムが一般に知られている。 例えば、特開昭49−28843号公報には結晶性ポ
リプロピレンの少なくとも片面にポリエチレン、
ポリブテン−1等を積層し、150℃で延伸すると
いう技術が開示されている。また、特開昭51−
150560号公報には結晶性ポリプロピレンの表面に
α−オレフインの単独重合体又はα−オレフイン
共重合体を積層し、延伸することにより包装用フ
イルムを得るという技術が開示されており、特定
のα−オレフインの単独重合体とα−オレフイン
共重合体をブレンドした組成物を表層に用いるこ
とにより結晶性ポリプロピレン延伸フイルムのシ
ール性が改良されることが示されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、特開昭49−28843号公報でえら
れるフイルムは、その延伸温度が150℃と結晶性
ポリプロピレンの表面に積層するポリエチレン、
ポリブテン−1の融点を越しており、積層フイル
ムを構成する各層全てを高度に配向させたフイル
ムとすることはできず、機械強度の弱いフイルム
しか得られなかつた。また、延伸後の熱固定時に
フイルム表面を粗面化させており、包装用フイル
ムとしては使用できないものであつた。 また、特開昭51−15060号公報で得られるフイ
ルムは、シール性がやや改善されるものの、光学
特性、特にHazeが悪くかつ引裂強度、衝撃強度
等も弱くて包装用フイルムとしては問題を有して
いた。 本発明の目的は上記問題点を解決し、積層フイ
ルムの各層全てに高度な配向を付与して引張強
度、引裂強度、衝撃強度等の機械強度を改良する
と共に、光学特性、シール性、収縮特性をも同時
に優れた包装用フイルムを提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明は、結晶性ポリブテン−1を主体
とした樹脂でなる一つの層と、ポリプロピレン、
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン不飽和脂肪酸共重合体、塩化ビニリデン
を主体とする重合体、ナイロン、ポリエステル、
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化重合体、エ
チレンを40〜95モル%含むエチレン−α−オレフ
イン共重合体、イオン架橋重合体よりなる群から
選ばれる少なくとも1種の重合体からなる少なく
とも1つの層とからなる複合フイルムであつて、
上記ポリブテン−1を主体とした層が表層にあり
かつ全層の厚み(T)に対する上記ポリブテン−
1を主体とした層の厚み(t)の比(t/T)が
10%以上であることを特徴とする冷間高配向複合
フイルムである。 本発明でいう結晶性ポリブテンとは、ブテン−
1を主体として、重合された高アイソタクテイツ
ク・超高分子量ポリマーのことで結晶性のポリブ
テン−1のことである。又、結晶性を保持して他
のモノマーとの共重合体をも含むものとしその程
度はブテン−1を85モル%以上、好ましくは90モ
ル%以上含むものとし、又、メルトインデツクス
は0.2〜20好ましくは0.2〜6である。之等はポリ
イソブチレンの重合体として重合度の低い液状又
はワツクス状の添加剤として用いられているポリ
ブテンとは異なる種類のものである。又、結晶性
ポリブテンを50重量%以上とし、これに他種の適
当な樹脂と混合して用いてもよい。 本発明においては上記樹脂組成物を表層に1層
含むフイルムである事を特徴とする。又、一方、
他の層としては、結晶性ポリプロピレン(PPと
略する)ポリエチレン(PE)、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)、ナイロン(Ny)、ポリエ
ステル(PET)、イオン架橋重合体(Ionomer)、
塩化ビニリデン単独又は他モノマーとの共重合体
(PVDC)、塩化ビニル系重合体(PVC)、エチレ
ンを40〜95モル%、好ましくは40〜90モル%含む
エチレン−αオレフイン系共重合体、エチレン−
酢酸ビニルケン化重合体等より選ばれる1種又は
2種以上の混合体よりなる重合体組成を少なくと
も1層含む複合フイルムである事が好ましいが他
に適当なものがあれば特に之等に限定されないも
のとする。 フイルム層の厚み構成としては、該結晶性ポリ
ブテン層の厚み(t)と全層の厚み(T)との比
(t/T)が、少なくとも10%以上、好ましくは
20%以上、より好ましくは30%以上更に好ましく
は50%以上である。 上記ポリブテン層の厚み構成比は、下記層の組
合せと相俟つて本発明でいうポリブテン層と他種
レジンによる層との積層・延伸による相乗効果を
発揮させる。即ち、冷間延伸性に乏しい他種レジ
ン層にも冷間延伸性を付与し、複合フイルム全体
に光学的特性、機械的特性を兼備させる効果が得
られることになる。 又層の組合せ方は該ポリブテン(PBと略する)
層の片側の層に前記樹脂をもうけた2層、例えば
PB/PP、PB/Ny、PB/PET、PB/EVA等
のごとき組合せ等があるがこれに限定されるもの
ではない。之等は表面の硬度、シール性等を改良
するため又はフイルムの腰強さ、包装時の機械適
性を改良する為、又機械的強度、透明性等を改良
するに有効であり、又高機能で高価な樹脂はこの
層を特に薄くし、例えば厚み:0.1〜10μのように
極薄のレベルにまで適用される点は驚くべきであ
る。 本発明は複合フイルムに結晶性ポリブテン−1
を含む層を設け、特性の条件下で冷間延伸する事
により、今迄にない高度な延伸配向とその他、優
れた性質を、該ポリブテン−1と他種レジンによ
る層との相乗効果により発揮させ得る点に特徴が
ある。 該ポリブテン−1、又はそれ以外の他種樹脂単
体の延伸条件を越えた、つまりそれら単独では達
成する事の出来ない条件下で、例えばより低温の
条件下で非常に安定に、特に高度の延伸配向が各
層に均一に付与され、強度、透明性、その他諸特
性等に特に優れたフイルムが得られるものであ
り、又、該ポリブテン−1単体層で製造した時の
フイルムとも全く異なる特徴が発現される。つま
り、ポリブテン−1単体フイルムを延伸した場合
に、光学特性が特に悪く白化し、フイルムとして
使用する場合にはその引張強度、引裂強度、加熱
収縮率、同応力も低く、又シール特性を劣つたも
のしか得られないが本発明の方法では、全く異な
り、本発明のフイルムは、各種包装用フイルムと
して、特に限定はしないが、収縮性フイルムとし
ても、良好な性質を有する。 例えば、優れた引張強度、衝撃強度、シール強
度、光学特性、収縮特性を有している。 収縮包装用フイルムとする場合は、特に市販の
ポリプロピレン系、ポリ塩化ビニル系(可塑剤を
含む)の両者の利点を有したフイルムとする事が
出来る。例えば、PP系フイルムの利点である表
面スベリ性、包装機械適性、高収縮率、高収縮応
力、熱線又は熱刃による熔断カツト・シール性、
良好なヒートシール強度を有し、欠点である包装
後の経時によるフイルムのゆるみ、硬さによる破
れ、耐衝撃強度の低さ、引裂強度の低さ、耐寒性
の不足、高温度での収縮包装性、温度に対し急激
に収縮する性質、収縮包装適性の狭さ、等を改善
したフイルム、又、PVC系フイルムの利点であ
る低温収縮包装性、フラツトな収縮の温度特性、
好光学的性質も同時に有した、又欠点であるヒー
トシート性(特に前述熔断シール性)の悪さ、可
塑剤による経時劣化、衛生上の問題、カツト時・
シール時・焼却時の有毒ガス発生等のない、特に
優れた弾性回復性をも有したフイルムとする事が
出来る。この場合について例示して説明すれば例
えばPP/PBの二層構成で全体の厚みが15μで、
第1層(PP)が3μ、第2層(PB)が12μ、の冷
間高延伸フイルム、又は之等にEVA、エチレン
−αオレフイン共重合体等の接着層をもうけた場
合等がある。 又更に説明を加えると、PB単体から得られる
フイルムが例えば後述の比較例1No.1のように
Haze:32%であり、引張強度3.6Kg/mm2、伸び:
80%、であり、ヒートシール強度:0.35Kg/15mm
巾で低温での加熱収縮性、例えば20%収縮する温
度が95℃と高く、収縮応力が45g/mm2と低いのに
比し該上述の例えば実施例1のRunNo.1の2層フ
イルムはHaze:2.4%、引張強度:12.1Kg/mm2、
伸び:145%、ヒートシール強度:2.2Kg/15mm巾
で、低温での加熱収縮性は20%収縮する温度が56
℃であり、収縮応力は200g/mm2と優れた相乗効
果の発揮されたフイルムが得られる。又この場合
PP/PBの両層は別に接着層をもうけないのに理
由は不明だがセロハンテープで剥離しようとして
も、剥離しなく接着層としての効果も有し、シー
ル効果も相乗作用によりそれぞれ単体の時より優
れてくる。実用の収縮包装テストでもPVC系と
同等な優れた低温収縮特性を有し、包装品のフイ
ルムの弾力性もあり優れた包装用フイルムとな
る。 又本発明のフイルムはそのHazeが4.0%以下、
好ましくは3.0%以下、より好ましくは2.0%以下
である。この特性は、本発明の重合体組成の組合
せ及びそれにより可能となつた製法により特徴づ
けられる値である。 これは又、本発明の組合せの重合体の急冷した
性質を全く損う事なく、加工出来るため、又、重
合体の融点以下、更に好ましくは軟化点以下の領
域でも極く低温で、相乗効果により非常に安定に
延伸する事が出来るため、又重合体組成の相乗効
果により空隙等の構造欠陥を生ぜしめる事なく加
工出来るため特に透明で高強度となるものと思わ
れる。後述の比較例のごとくPP又はポリブテン
−1のみの単層では全くこれらは達成出来ない。
また結晶性ポリブテンよりなる層の表層以外の片
側に、必要により、接着層として、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフイン共重
合体(エチレンを40〜95モル%含むもの、好まし
くは40〜90モル%含むもの)、イオン架橋重合体
エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体の誘
導体よりなる群から選ばれる層を適時加えても良
い。 本発明のフイルムは冷間延伸の仕方、つまり、
2軸延伸以外に、タテ又はヨコの1軸延伸、又は
2軸延伸後のフイルムの熱処理等、又その重合体
組合せ等により自由にその配向特性を変えられる
が、好ましくはまず2軸に延伸するのが良く、そ
の加熱収縮特性を利用した応用例として収縮性フ
イルムに有効にその特徴を利用出来得るが、これ
に限定するものではない。上記の場合を例にとつ
て説明すると低温収縮性とは収縮包装フイルムと
して用いる場合に必要な重要な性質の1つであ
り、フイルムを各温度条件で処理した時の加熱収
縮率で表わさせる値の内、20%又は40%収縮する
(タテとヨコの平均収縮率で表わされる)に必要
な温度で表わされこの値が低い程、低温収縮特性
を有する事を意味する。又、通常収縮フイルムと
して必要な収縮率は包装方法によつても異なるが
20%以上好ましくは40%以上必要である。具体的
にはフイルムから切りとつた正方形の試験片に規
定寸法のタテ、ヨコの標線を入れ、収縮中に自分
自身又は他の物に粘着しないようにタルクなどの
粉末をまぶし所定の温度の熱風で5分間処理し、
加熱収縮させた後の各方向それぞれの寸法の変化
率で表わした値をタテ、ヨコの平均した値で加熱
収縮率を表わすものであり、20%又は40%の加熱
収縮率で表わされる温度を20%、40%収縮温度と
言う。 本発明による収縮フイルムの場合では、この値
が低く、例えば後述第1図中、3の市販の収縮用
ポリプロピレンフイルムが20%値で120℃、40%
値で134℃であるのに比し、例えば同第1図中1
のように20%で56℃、40%で84℃と低い値の特性
を有する。この値は延伸の温度程度、重合体組合
せによつて2次的に影響されるが、本発明の冷間
延伸の大きな特徴の一つとして低いレベルにあ
る。この値が高いと、実用時にかなりの高温中
に、長時間晒さないと熱収縮を生じない事にな
り、ヒーターの熱量を大きくしなければならな
く、又包装作業の速度も遅くなる、又被包装物に
熱が伝わり、特に熱により危険な品物、変質変形
してしまう様な品物、特に繊維類、生鮮食品類に
は好ましくない。又収縮カーブが高温で急に立ち
上るような傾向のフイルムは包装時の収縮温度付
近のごくわずかな変動に対する収縮率の変化が大
きい為、予め緩く包装して収縮トンネル内を通過
させた場合にフイルムに当る熱風の温度が全体に
少し低すぎると収縮不足でぴつたりとフイツトし
た包装に仕上らず、又、少し温度が高いと溶融し
てフイルムに孔があく、又は失透して光学的ムラ
を生じせしめる等の欠点を生じる事となる。 又、この値が一方、あまり極端に低い場合に
は、ロール状に巻かれたフイルムが常温で寸法変
化してしまい好ましくない。市販の可塑化収縮包
装用PVCフイルムは第1図中、2のようにこの
値が20%収縮で58℃、40%で88℃であり、低温収
縮性で温度に対してなだらかな好ましい収縮特性
を有する。 今迄、可塑化PVC以外のフイルムで、この様
な収縮率特性で且つ強度のあるフイルムは、いま
だ、かつて市販されていない。 本発明のフイルムはPVC以外でこれらを達成
したものであり、今迄にないフイルムである。
又、収縮時の加熱収縮応力は、収縮包装用フイル
ムとして用いる場合に加熱収縮率とともに、加熱
収縮特性の中で重要な特性の一つであり、例えば
後述のように加熱収縮率が高くても収縮時の応力
が極度に低いか又高温側にづれていれば包装中及
び包装後の被包装物にフイツトしなく、且つ結束
力が出ず収縮包装用フイルムとしては全く用をな
さない。 又、少しの程度でも物を結束する力(収縮応力
値)が不足の場合は、厚みの厚いフイルムを用い
てカバーしなければならなく、不経済であり、不
都合である。通常この値は、Max値で表わし最
低50g/mm2以上で、更には80g/mm2以上である事
が好ましい、第2図に示したように市販のポリエ
チレンの収縮フイルムは同図中、4ではこの値が
10g/mm2以下5g/mm2程度であり、用途が限定さ
れる。本発明のフイルムは例えば同図中、1のよ
うに200g/mm2もある。通常本発明のフイルムは、
この値が100〜400g/mm2程度と充分高いレベルを
有するものである。 又、この収縮応力が低温収縮性フイルムでは、
収縮率に相応する低いレベルの温度から発揮され
なければ意味がなくその温度依存性曲線が(タ
テ、ヨコの平均値で表わす)収縮率温度曲線とよ
くバランスがとれていなければならない。又収縮
応力は高温域まで広がつていた方が好ましい場合
もあり自由に本発明のフイルムは組成、処理によ
り調整出来る。 本発明では、フイルムの腰は、特性の層の構成
又は厚み、組成等を変える事によりソフトなもの
から、比較的硬い腰のものまで自由に調整する点
にも特徴を有するものである。 更に本発明のフイルムは、その引張り強さが特
に強い事が特徴であり、最低5Kg/mm2の破断強度
(ASTM D882−67の方法により測定された値)
を有し、好ましくは7Kg/mm2以上の値を有するも
のであり、その時の伸びも50%以上好ましくは、
100%以上、更に好ましくは150%以上である。又
落錐衝撃強度(Dart強度と言う)ASTM D1709
−67に準じて測定され時にミサイルヘツドにミゾ
−エツヂ部をもうけてフイルムを引裂きやすくし
た特殊ヘツドを使用した値で表わし、本フイルム
はこの値が特別に強い点に特徴があり例えば
PVC、PPフイルムが、それぞれ18、11Kg・cmで
あるのに後述の実施例1のRunNo.1では27Kg・cm
と優れた耐衝撃性を示す、この値は一般に15Kg・
cm以上、好ましくは20Kg・cm以上である(但し
18μ換算で表わす)。 この様に引張り強度が強く、伸びがあると、フ
イルムがタフであり破れにくい事を意味し包装物
の保護フイルムとして、非常に有利な事となり、
フイルムの厚みを節約出来る。 本発明のフイルムは、例えば後述する実施例1
(Run No.1)の様に破断強度12.1Kg/mm2、伸
び:145%のレベルのものである。通常配向によ
り強度を上げると伸びが極度に低下する傾向にあ
り、例えば後述の比に記述の市販の充分架橋
(沸騰キシレン不溶ゲル67重量%)し充分配向し
たフイルムでは強度6.9Kg/mm2で伸びが45%であ
り破れやすい。又、本フイルムの用途は収縮フイ
ルムに限定するものではなくタフネスを利用した
産業用フイルムとして一般に利用出来るものであ
る。 また、本発明のフイルムは好ましくはHaze値
が4%以下であるのもその特徴の1つとしてい
る。 又、フイルムのヒートセツトによる後処理によ
り、熱収縮性温度の調整、タテ、ヨコの配向バラ
ンスの調整又は収縮に対する安定性をもたす等は
自由に行なわれ他の用途に適したフイルムとする
事、又は更に他種のフイルムとラミネートする事
等も出来得る。 又前述PVDC系又はナイロン系、ポリエステル
系、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化重合体
等のバリヤー層を加えた場合、その種類、層の
数、厚みを変える事により低温収縮性のバリヤー
バツクとする事も有利に出来る、が熱処理、重合
体組合せ等により低温収縮性のない耐熱性のある
例えばレトルト用等のフイルムとする事も当然出
来る。又、架橋、グラフト等の化学反応を利用し
たフイルムとする事も出来特に限定されないもの
とする。 次に本発明の重合体の組合せからなるフイルム
を製造する方法の1例について詳細に説明する。 本発明の方法は前述の重合体組成を必要により
それぞれ別の押出機でもつて熱可塑化溶融し、多
層ダイより押出すか又はダイ前で合流してダイよ
り押出すか、又はダイより押出した樹脂フイルム
に順次コーテイングする等の方法で押出後、液体
冷媒により急冷固化せしめた充分均一なチユーブ
状又はシート状原反とする。この場合環状多層ダ
イより押出しチユーブ状原反とするのが好まし
い。 得られた該PB−1を含む層を表層に1層含む
原反を、110℃以下に加熱又はそのまま、延伸温
度100℃以下で面積延伸倍率5倍以上、30倍以下
で、冷間延伸するのである。 以下、好ましい例で説明するがこれに限定され
ないものとする。 本発明は以上の重合体・組成それぞれを加熱熔
融し充分に混練りした後、充分、偏肉及び熱、時
間履歴を与える事の少ない形状の多層環状ダイか
ら150〜280℃の押出温度でもつて押出し周囲を液
状冷媒で均一に急冷固化せしめ、充分均一(外形
的にも内部的にも)なチユーブ状原反とする。こ
の原反を次にそのまま又は110℃以下、好ましく
は90℃以下、更に好ましくは80℃以下の好ましく
は主体となる結晶成分を熔融する事のない、急冷
した性質を損う事のない温度に加熱し、100℃以
下、好ましくは常温(20℃)〜100℃、より好ま
しくは20〜90℃、更に好ましくは20〜80℃、より
更に好ましくは20〜60℃程度の温度で各組成の主
体となる、もとの結晶成分の融点より低く、更に
好ましくは主体となるもとの重合体のビカツト軟
化点以下で充分な内圧例えば30〜1000mm水柱圧で
バブル状に膨脹させる事により所望のフイルムが
得られるものである。この時の最適な面積延伸倍
率はその時の温度によつて異なるが一般に5〜30
倍好ましくは7〜30倍、更に好ましくは10〜20倍
であり、好ましい場合に行なわれる横方向の延伸
倍率は、一般に2〜7倍好ましくは、3〜6倍で
ある。この時パンクを防ぎ充分冷間で延伸出来る
条件は、前記の範囲内の組成である事が特に重要
であると同時に前述した様に充分均一な原反を作
る事が重要であり、例えば原反の偏肉が原反厚み
に対して±20%程度又はそれ以上だと延伸中パン
クしてしまいうまく延伸出来ない場合がある、原
反の偏肉は好ましくは±5%以下更に好ましくは
±3%以下が良い。延伸の程度は送りニツプロー
ルと引取りニツプロールのスピード比によるタテ
方向の延伸比を決定すると、あとはバブル内に空
気を封入しバブルの延伸終了点近く(白化寸前)
まで延伸し横方向の膨脹が止まる程度とするのが
最も安定に延伸を実施するに良い方法である。
又、原反バブルは内圧と径との関係上50mm径程度
以上、好ましくは、100mm径以上装置の許す限り
大型サイズが好都合である。又、得られたフイル
ムの物性上、出来るだけバブルの安定性の許す限
り充分冷間の方が好ましい訳だが実際には、安定
性とのバランス(パンクしない様に)でその時の
組成により延伸程度を決定すればよい。 又フイルムの全体厚みは熱の授受が少ない本製
法の特徴に更に多層の各層が高度に延伸される相
乗効果により非常に薄い3〜5μから、厚い100〜
150μ程度まで、又はそれ以外でも非常に有利に
製造出来得る特徴がある。これは今までなかつた
事である。 本発明の方法により得られたフイルムは、前述
の通りの優れた物性を有するものであると同時に
延伸後のフイルムの偏肉が非常に少なく±5%程
度以下である場合が多い、これは高−バブル内圧
により強い伸張力がフイルムに付与されるため又
通常のような加熱冷却の熱履歴が特に少なく均一
で安定性が良いためと思われる。光学特性(ヘイ
ズ、グロスとも)は原反の段階で相当悪く見えて
も本発明の方法による冷間延伸後には非常に良く
なる特徴がある。 本発明にては、各組成がそれぞれ相乗効果を発
揮するものであり、いずれかの成分が欠陥となり
強度が低下するもととなるものではない。通常の
融点又はそれ以上に加熱した延伸法では、この様
な事はなく、光学特性を良くしようとするには、
逆に延伸の温度をより上昇してゆかなければなら
なく、ますます配向はかかりにくくなつてしまい
強度も低くなる傾向にある。 又、融点近くの温度でも同様な事が言え、光学
特性は、好ましい結果とはならないばかりか混合
組成では、特に原反が丁度もろい温度条件にな
り、パンクし、高特性を付与出来ない場合が多
い。 本発明の後述の実施例の如く極低温で、例えば
ば32℃で本発明で言う延伸がうまく達成される事
は、今迄になく、特定のポリブテン層を含む例え
ば多層チユーブを用いて、均一な急冷原反を用い
る事、特定の延伸方法等の条件を満たす事等の相
乗効果により、初めて達成されるものである。 例えば、後述例の如くPB/PPの2層系で硬質
PPを用いて140/60(μ)各々層の厚みの原反を
用いた場合、PP単体層の場合は140〜160℃程度
の非常に狭い範囲下で、延伸は困難で、微妙な条
件下でのみ、連続延伸が達成され、それ以下では
パンクして延伸出来なく、又それ以上では白化し
た弱く劣つたフイルムが得られなく、又、それ以
下の100℃近辺、ましては上記例の場合の様に、
例えば32℃では全く延伸を達成出来難い、この点
は驚くべき事である。 又、その得られた特性も単体層の場合に比し強
度、光学特性等、低温収縮性、シール性、引裂強
度、衝撃強度らに優れたものとなり通常の延伸以
上の高延伸のレベルになる。 この事は、前述の他の樹脂を他層に用いた場合
についても同様に言える事であり、通常常識の延
伸条件以外の極低温で延伸を達成出来得るもので
ある。 この時、該原反における結晶性ポリブテンは前
述のように他の樹脂と相乗効果により延伸条件及
び得られたフイルムの物性を大巾に改善する他
に、場合によつては同時に接着層としても利用出
来るものであり原反の厚み方向による層の数は、
表層に1層の該ポリブテンを含むものとし、全体
として2層以上、又はそれ以上の層よりなる構成
をなすものとする。又次に該ポリブテン層は全層
の厚みの内少なくとも10%以上、好ましくは20%
以上、より好ましくは30%以上、更に好ましくは
50%以上で上限は特に上記層構成であればよく、
制限はされない。又、層の組合せ方、混合した場
合等については前述した通りである。 原反の厚みは、一般に20〜30μから2〜3mmま
で自由に選ぶ事が出来るが通常は50〜1000μ程度
である。 尚、本発明の組成、層組合せは1軸に高度延伸
した場合にも利用出来、又押出後インフレーシヨ
ンして急冷する等の低延伸配向のフイルムとして
も利用出来得るものであり、又更には本発明の組
合せの組成のフイルムは常温にても冷間延伸がか
かりやすくなつているゆえ、強度の強いフイルム
(例えば引張、引裂、衝撃等)、ヒートシール性、
モジユラス、表面特性改良(例えば硬度、耐ヨゴ
レ、スベリ、耐防曇その他)、耐熱性、バリヤー
性等を生かしたフイルムとして利用出来得る。 また本発明の冷間延伸した多層フイルムを利用
して、他に冷間延伸しない樹脂層を後でラミネー
シヨンして含ませる等適時使用目的に合わせて変
性してもかまわない。 〔実施例〕 以下、実施例で本発明のフイルムをより具体的
に説明するがこれに限定されるものではない。 実施例 1 結晶性ポリブテン−1(a1)(メルトインデツク
ス:1.0、密度:0.905g/cm3、ブテン−1含量:
96モル%、Vicat軟化点:108℃)、ポリプロピレ
ン(b1)(メルトインデツクス:2.0、密度:0.88
g/cm3、プロピレン含量:96モル%でエチレンで
モデイフアイしたもの、Vicat軟化点:146℃)
を2台の押出機前者は径45mmでL/D=29のスク
リユーを有する押出機で、後者は径40mmでL/D
=29のスクリユーを有する押出機で、シリンダー
部最高温度240℃でそれぞれ可塑化溶融し、1.5mm
のスリツトを有する100mm径の2層環状ダイより
押出し、ダイ先端から10cmのところで水の均一に
出る水冷リングで急冷して径100mmで、第1層該
PP(60μ)、第2層該ポリブテン−1(140μ)で厚
み200μの原反を作成し、この原反を2対の送り
ニツプロールと引取りニツプロール間に通し、こ
の間で熱風により32℃に加熱し、そのまま内部に
空気を入れ連続的に膨張させ、タテ3.4倍、ヨコ
3.4倍に延伸して、延伸終了域を15℃の冷風の吹
き出るエアーリングにて冷却し、安定板で折り込
んでニツプロールで引取り、耳部を縦方向にスリ
ツトして2枚のフイルムに分け、それぞれ一定の
張力で巻き取つて所定のフイルムを得た。表1に
は得られたフイルムと比較例である市販の3種類
のフイルムの諸特性を示す。
る多層系の高度延伸フイルムに関するものであ
り、具体的には結晶性ポリブテン−1を含む層を
表層に1層有した、複層よりなる高度に延伸され
た高強度の冷間高配向複合フイルムに関するもの
である。 〔従来の技術〕 従来、包装用フイルムとして、各種多様の複合
の多層系フイルムが知られている。 最近は、要求特性の高度化により、ますます複
合化の方向にある。例えば、無延伸に近いフイル
ム又は延伸したフイルムに後程、他樹脂を熔融ラ
ミしたもの等。 例えば、無延伸のキヤスト法によるポリプロピ
レン(C.PPと言われている。)又は延伸したポリ
プロピレン(O.PP)に他樹脂を熔融ラミネート
してヒートシール性を改良したフイルム又は塩化
ビニリデン系ラテツクスをコーテイングして、バ
リヤー性能を附与したフイルム(Kコートフイル
ムと言われている)等、用途ごとに多種多様なフ
イルム及び組合せが選ばれている。 又、一方、多種類の樹脂を各々別々の押出機で
熔融して、多層ダイを用いて、その内部で合流、
融合して押出し冷却してフイルム及びシートにす
る共押出フイルムが一般に知られている。 例えば、特開昭49−28843号公報には結晶性ポ
リプロピレンの少なくとも片面にポリエチレン、
ポリブテン−1等を積層し、150℃で延伸すると
いう技術が開示されている。また、特開昭51−
150560号公報には結晶性ポリプロピレンの表面に
α−オレフインの単独重合体又はα−オレフイン
共重合体を積層し、延伸することにより包装用フ
イルムを得るという技術が開示されており、特定
のα−オレフインの単独重合体とα−オレフイン
共重合体をブレンドした組成物を表層に用いるこ
とにより結晶性ポリプロピレン延伸フイルムのシ
ール性が改良されることが示されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、特開昭49−28843号公報でえら
れるフイルムは、その延伸温度が150℃と結晶性
ポリプロピレンの表面に積層するポリエチレン、
ポリブテン−1の融点を越しており、積層フイル
ムを構成する各層全てを高度に配向させたフイル
ムとすることはできず、機械強度の弱いフイルム
しか得られなかつた。また、延伸後の熱固定時に
フイルム表面を粗面化させており、包装用フイル
ムとしては使用できないものであつた。 また、特開昭51−15060号公報で得られるフイ
ルムは、シール性がやや改善されるものの、光学
特性、特にHazeが悪くかつ引裂強度、衝撃強度
等も弱くて包装用フイルムとしては問題を有して
いた。 本発明の目的は上記問題点を解決し、積層フイ
ルムの各層全てに高度な配向を付与して引張強
度、引裂強度、衝撃強度等の機械強度を改良する
と共に、光学特性、シール性、収縮特性をも同時
に優れた包装用フイルムを提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明は、結晶性ポリブテン−1を主体
とした樹脂でなる一つの層と、ポリプロピレン、
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン不飽和脂肪酸共重合体、塩化ビニリデン
を主体とする重合体、ナイロン、ポリエステル、
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化重合体、エ
チレンを40〜95モル%含むエチレン−α−オレフ
イン共重合体、イオン架橋重合体よりなる群から
選ばれる少なくとも1種の重合体からなる少なく
とも1つの層とからなる複合フイルムであつて、
上記ポリブテン−1を主体とした層が表層にあり
かつ全層の厚み(T)に対する上記ポリブテン−
1を主体とした層の厚み(t)の比(t/T)が
10%以上であることを特徴とする冷間高配向複合
フイルムである。 本発明でいう結晶性ポリブテンとは、ブテン−
1を主体として、重合された高アイソタクテイツ
ク・超高分子量ポリマーのことで結晶性のポリブ
テン−1のことである。又、結晶性を保持して他
のモノマーとの共重合体をも含むものとしその程
度はブテン−1を85モル%以上、好ましくは90モ
ル%以上含むものとし、又、メルトインデツクス
は0.2〜20好ましくは0.2〜6である。之等はポリ
イソブチレンの重合体として重合度の低い液状又
はワツクス状の添加剤として用いられているポリ
ブテンとは異なる種類のものである。又、結晶性
ポリブテンを50重量%以上とし、これに他種の適
当な樹脂と混合して用いてもよい。 本発明においては上記樹脂組成物を表層に1層
含むフイルムである事を特徴とする。又、一方、
他の層としては、結晶性ポリプロピレン(PPと
略する)ポリエチレン(PE)、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)、ナイロン(Ny)、ポリエ
ステル(PET)、イオン架橋重合体(Ionomer)、
塩化ビニリデン単独又は他モノマーとの共重合体
(PVDC)、塩化ビニル系重合体(PVC)、エチレ
ンを40〜95モル%、好ましくは40〜90モル%含む
エチレン−αオレフイン系共重合体、エチレン−
酢酸ビニルケン化重合体等より選ばれる1種又は
2種以上の混合体よりなる重合体組成を少なくと
も1層含む複合フイルムである事が好ましいが他
に適当なものがあれば特に之等に限定されないも
のとする。 フイルム層の厚み構成としては、該結晶性ポリ
ブテン層の厚み(t)と全層の厚み(T)との比
(t/T)が、少なくとも10%以上、好ましくは
20%以上、より好ましくは30%以上更に好ましく
は50%以上である。 上記ポリブテン層の厚み構成比は、下記層の組
合せと相俟つて本発明でいうポリブテン層と他種
レジンによる層との積層・延伸による相乗効果を
発揮させる。即ち、冷間延伸性に乏しい他種レジ
ン層にも冷間延伸性を付与し、複合フイルム全体
に光学的特性、機械的特性を兼備させる効果が得
られることになる。 又層の組合せ方は該ポリブテン(PBと略する)
層の片側の層に前記樹脂をもうけた2層、例えば
PB/PP、PB/Ny、PB/PET、PB/EVA等
のごとき組合せ等があるがこれに限定されるもの
ではない。之等は表面の硬度、シール性等を改良
するため又はフイルムの腰強さ、包装時の機械適
性を改良する為、又機械的強度、透明性等を改良
するに有効であり、又高機能で高価な樹脂はこの
層を特に薄くし、例えば厚み:0.1〜10μのように
極薄のレベルにまで適用される点は驚くべきであ
る。 本発明は複合フイルムに結晶性ポリブテン−1
を含む層を設け、特性の条件下で冷間延伸する事
により、今迄にない高度な延伸配向とその他、優
れた性質を、該ポリブテン−1と他種レジンによ
る層との相乗効果により発揮させ得る点に特徴が
ある。 該ポリブテン−1、又はそれ以外の他種樹脂単
体の延伸条件を越えた、つまりそれら単独では達
成する事の出来ない条件下で、例えばより低温の
条件下で非常に安定に、特に高度の延伸配向が各
層に均一に付与され、強度、透明性、その他諸特
性等に特に優れたフイルムが得られるものであ
り、又、該ポリブテン−1単体層で製造した時の
フイルムとも全く異なる特徴が発現される。つま
り、ポリブテン−1単体フイルムを延伸した場合
に、光学特性が特に悪く白化し、フイルムとして
使用する場合にはその引張強度、引裂強度、加熱
収縮率、同応力も低く、又シール特性を劣つたも
のしか得られないが本発明の方法では、全く異な
り、本発明のフイルムは、各種包装用フイルムと
して、特に限定はしないが、収縮性フイルムとし
ても、良好な性質を有する。 例えば、優れた引張強度、衝撃強度、シール強
度、光学特性、収縮特性を有している。 収縮包装用フイルムとする場合は、特に市販の
ポリプロピレン系、ポリ塩化ビニル系(可塑剤を
含む)の両者の利点を有したフイルムとする事が
出来る。例えば、PP系フイルムの利点である表
面スベリ性、包装機械適性、高収縮率、高収縮応
力、熱線又は熱刃による熔断カツト・シール性、
良好なヒートシール強度を有し、欠点である包装
後の経時によるフイルムのゆるみ、硬さによる破
れ、耐衝撃強度の低さ、引裂強度の低さ、耐寒性
の不足、高温度での収縮包装性、温度に対し急激
に収縮する性質、収縮包装適性の狭さ、等を改善
したフイルム、又、PVC系フイルムの利点であ
る低温収縮包装性、フラツトな収縮の温度特性、
好光学的性質も同時に有した、又欠点であるヒー
トシート性(特に前述熔断シール性)の悪さ、可
塑剤による経時劣化、衛生上の問題、カツト時・
シール時・焼却時の有毒ガス発生等のない、特に
優れた弾性回復性をも有したフイルムとする事が
出来る。この場合について例示して説明すれば例
えばPP/PBの二層構成で全体の厚みが15μで、
第1層(PP)が3μ、第2層(PB)が12μ、の冷
間高延伸フイルム、又は之等にEVA、エチレン
−αオレフイン共重合体等の接着層をもうけた場
合等がある。 又更に説明を加えると、PB単体から得られる
フイルムが例えば後述の比較例1No.1のように
Haze:32%であり、引張強度3.6Kg/mm2、伸び:
80%、であり、ヒートシール強度:0.35Kg/15mm
巾で低温での加熱収縮性、例えば20%収縮する温
度が95℃と高く、収縮応力が45g/mm2と低いのに
比し該上述の例えば実施例1のRunNo.1の2層フ
イルムはHaze:2.4%、引張強度:12.1Kg/mm2、
伸び:145%、ヒートシール強度:2.2Kg/15mm巾
で、低温での加熱収縮性は20%収縮する温度が56
℃であり、収縮応力は200g/mm2と優れた相乗効
果の発揮されたフイルムが得られる。又この場合
PP/PBの両層は別に接着層をもうけないのに理
由は不明だがセロハンテープで剥離しようとして
も、剥離しなく接着層としての効果も有し、シー
ル効果も相乗作用によりそれぞれ単体の時より優
れてくる。実用の収縮包装テストでもPVC系と
同等な優れた低温収縮特性を有し、包装品のフイ
ルムの弾力性もあり優れた包装用フイルムとな
る。 又本発明のフイルムはそのHazeが4.0%以下、
好ましくは3.0%以下、より好ましくは2.0%以下
である。この特性は、本発明の重合体組成の組合
せ及びそれにより可能となつた製法により特徴づ
けられる値である。 これは又、本発明の組合せの重合体の急冷した
性質を全く損う事なく、加工出来るため、又、重
合体の融点以下、更に好ましくは軟化点以下の領
域でも極く低温で、相乗効果により非常に安定に
延伸する事が出来るため、又重合体組成の相乗効
果により空隙等の構造欠陥を生ぜしめる事なく加
工出来るため特に透明で高強度となるものと思わ
れる。後述の比較例のごとくPP又はポリブテン
−1のみの単層では全くこれらは達成出来ない。
また結晶性ポリブテンよりなる層の表層以外の片
側に、必要により、接着層として、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフイン共重
合体(エチレンを40〜95モル%含むもの、好まし
くは40〜90モル%含むもの)、イオン架橋重合体
エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体の誘
導体よりなる群から選ばれる層を適時加えても良
い。 本発明のフイルムは冷間延伸の仕方、つまり、
2軸延伸以外に、タテ又はヨコの1軸延伸、又は
2軸延伸後のフイルムの熱処理等、又その重合体
組合せ等により自由にその配向特性を変えられる
が、好ましくはまず2軸に延伸するのが良く、そ
の加熱収縮特性を利用した応用例として収縮性フ
イルムに有効にその特徴を利用出来得るが、これ
に限定するものではない。上記の場合を例にとつ
て説明すると低温収縮性とは収縮包装フイルムと
して用いる場合に必要な重要な性質の1つであ
り、フイルムを各温度条件で処理した時の加熱収
縮率で表わさせる値の内、20%又は40%収縮する
(タテとヨコの平均収縮率で表わされる)に必要
な温度で表わされこの値が低い程、低温収縮特性
を有する事を意味する。又、通常収縮フイルムと
して必要な収縮率は包装方法によつても異なるが
20%以上好ましくは40%以上必要である。具体的
にはフイルムから切りとつた正方形の試験片に規
定寸法のタテ、ヨコの標線を入れ、収縮中に自分
自身又は他の物に粘着しないようにタルクなどの
粉末をまぶし所定の温度の熱風で5分間処理し、
加熱収縮させた後の各方向それぞれの寸法の変化
率で表わした値をタテ、ヨコの平均した値で加熱
収縮率を表わすものであり、20%又は40%の加熱
収縮率で表わされる温度を20%、40%収縮温度と
言う。 本発明による収縮フイルムの場合では、この値
が低く、例えば後述第1図中、3の市販の収縮用
ポリプロピレンフイルムが20%値で120℃、40%
値で134℃であるのに比し、例えば同第1図中1
のように20%で56℃、40%で84℃と低い値の特性
を有する。この値は延伸の温度程度、重合体組合
せによつて2次的に影響されるが、本発明の冷間
延伸の大きな特徴の一つとして低いレベルにあ
る。この値が高いと、実用時にかなりの高温中
に、長時間晒さないと熱収縮を生じない事にな
り、ヒーターの熱量を大きくしなければならな
く、又包装作業の速度も遅くなる、又被包装物に
熱が伝わり、特に熱により危険な品物、変質変形
してしまう様な品物、特に繊維類、生鮮食品類に
は好ましくない。又収縮カーブが高温で急に立ち
上るような傾向のフイルムは包装時の収縮温度付
近のごくわずかな変動に対する収縮率の変化が大
きい為、予め緩く包装して収縮トンネル内を通過
させた場合にフイルムに当る熱風の温度が全体に
少し低すぎると収縮不足でぴつたりとフイツトし
た包装に仕上らず、又、少し温度が高いと溶融し
てフイルムに孔があく、又は失透して光学的ムラ
を生じせしめる等の欠点を生じる事となる。 又、この値が一方、あまり極端に低い場合に
は、ロール状に巻かれたフイルムが常温で寸法変
化してしまい好ましくない。市販の可塑化収縮包
装用PVCフイルムは第1図中、2のようにこの
値が20%収縮で58℃、40%で88℃であり、低温収
縮性で温度に対してなだらかな好ましい収縮特性
を有する。 今迄、可塑化PVC以外のフイルムで、この様
な収縮率特性で且つ強度のあるフイルムは、いま
だ、かつて市販されていない。 本発明のフイルムはPVC以外でこれらを達成
したものであり、今迄にないフイルムである。
又、収縮時の加熱収縮応力は、収縮包装用フイル
ムとして用いる場合に加熱収縮率とともに、加熱
収縮特性の中で重要な特性の一つであり、例えば
後述のように加熱収縮率が高くても収縮時の応力
が極度に低いか又高温側にづれていれば包装中及
び包装後の被包装物にフイツトしなく、且つ結束
力が出ず収縮包装用フイルムとしては全く用をな
さない。 又、少しの程度でも物を結束する力(収縮応力
値)が不足の場合は、厚みの厚いフイルムを用い
てカバーしなければならなく、不経済であり、不
都合である。通常この値は、Max値で表わし最
低50g/mm2以上で、更には80g/mm2以上である事
が好ましい、第2図に示したように市販のポリエ
チレンの収縮フイルムは同図中、4ではこの値が
10g/mm2以下5g/mm2程度であり、用途が限定さ
れる。本発明のフイルムは例えば同図中、1のよ
うに200g/mm2もある。通常本発明のフイルムは、
この値が100〜400g/mm2程度と充分高いレベルを
有するものである。 又、この収縮応力が低温収縮性フイルムでは、
収縮率に相応する低いレベルの温度から発揮され
なければ意味がなくその温度依存性曲線が(タ
テ、ヨコの平均値で表わす)収縮率温度曲線とよ
くバランスがとれていなければならない。又収縮
応力は高温域まで広がつていた方が好ましい場合
もあり自由に本発明のフイルムは組成、処理によ
り調整出来る。 本発明では、フイルムの腰は、特性の層の構成
又は厚み、組成等を変える事によりソフトなもの
から、比較的硬い腰のものまで自由に調整する点
にも特徴を有するものである。 更に本発明のフイルムは、その引張り強さが特
に強い事が特徴であり、最低5Kg/mm2の破断強度
(ASTM D882−67の方法により測定された値)
を有し、好ましくは7Kg/mm2以上の値を有するも
のであり、その時の伸びも50%以上好ましくは、
100%以上、更に好ましくは150%以上である。又
落錐衝撃強度(Dart強度と言う)ASTM D1709
−67に準じて測定され時にミサイルヘツドにミゾ
−エツヂ部をもうけてフイルムを引裂きやすくし
た特殊ヘツドを使用した値で表わし、本フイルム
はこの値が特別に強い点に特徴があり例えば
PVC、PPフイルムが、それぞれ18、11Kg・cmで
あるのに後述の実施例1のRunNo.1では27Kg・cm
と優れた耐衝撃性を示す、この値は一般に15Kg・
cm以上、好ましくは20Kg・cm以上である(但し
18μ換算で表わす)。 この様に引張り強度が強く、伸びがあると、フ
イルムがタフであり破れにくい事を意味し包装物
の保護フイルムとして、非常に有利な事となり、
フイルムの厚みを節約出来る。 本発明のフイルムは、例えば後述する実施例1
(Run No.1)の様に破断強度12.1Kg/mm2、伸
び:145%のレベルのものである。通常配向によ
り強度を上げると伸びが極度に低下する傾向にあ
り、例えば後述の比に記述の市販の充分架橋
(沸騰キシレン不溶ゲル67重量%)し充分配向し
たフイルムでは強度6.9Kg/mm2で伸びが45%であ
り破れやすい。又、本フイルムの用途は収縮フイ
ルムに限定するものではなくタフネスを利用した
産業用フイルムとして一般に利用出来るものであ
る。 また、本発明のフイルムは好ましくはHaze値
が4%以下であるのもその特徴の1つとしてい
る。 又、フイルムのヒートセツトによる後処理によ
り、熱収縮性温度の調整、タテ、ヨコの配向バラ
ンスの調整又は収縮に対する安定性をもたす等は
自由に行なわれ他の用途に適したフイルムとする
事、又は更に他種のフイルムとラミネートする事
等も出来得る。 又前述PVDC系又はナイロン系、ポリエステル
系、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化重合体
等のバリヤー層を加えた場合、その種類、層の
数、厚みを変える事により低温収縮性のバリヤー
バツクとする事も有利に出来る、が熱処理、重合
体組合せ等により低温収縮性のない耐熱性のある
例えばレトルト用等のフイルムとする事も当然出
来る。又、架橋、グラフト等の化学反応を利用し
たフイルムとする事も出来特に限定されないもの
とする。 次に本発明の重合体の組合せからなるフイルム
を製造する方法の1例について詳細に説明する。 本発明の方法は前述の重合体組成を必要により
それぞれ別の押出機でもつて熱可塑化溶融し、多
層ダイより押出すか又はダイ前で合流してダイよ
り押出すか、又はダイより押出した樹脂フイルム
に順次コーテイングする等の方法で押出後、液体
冷媒により急冷固化せしめた充分均一なチユーブ
状又はシート状原反とする。この場合環状多層ダ
イより押出しチユーブ状原反とするのが好まし
い。 得られた該PB−1を含む層を表層に1層含む
原反を、110℃以下に加熱又はそのまま、延伸温
度100℃以下で面積延伸倍率5倍以上、30倍以下
で、冷間延伸するのである。 以下、好ましい例で説明するがこれに限定され
ないものとする。 本発明は以上の重合体・組成それぞれを加熱熔
融し充分に混練りした後、充分、偏肉及び熱、時
間履歴を与える事の少ない形状の多層環状ダイか
ら150〜280℃の押出温度でもつて押出し周囲を液
状冷媒で均一に急冷固化せしめ、充分均一(外形
的にも内部的にも)なチユーブ状原反とする。こ
の原反を次にそのまま又は110℃以下、好ましく
は90℃以下、更に好ましくは80℃以下の好ましく
は主体となる結晶成分を熔融する事のない、急冷
した性質を損う事のない温度に加熱し、100℃以
下、好ましくは常温(20℃)〜100℃、より好ま
しくは20〜90℃、更に好ましくは20〜80℃、より
更に好ましくは20〜60℃程度の温度で各組成の主
体となる、もとの結晶成分の融点より低く、更に
好ましくは主体となるもとの重合体のビカツト軟
化点以下で充分な内圧例えば30〜1000mm水柱圧で
バブル状に膨脹させる事により所望のフイルムが
得られるものである。この時の最適な面積延伸倍
率はその時の温度によつて異なるが一般に5〜30
倍好ましくは7〜30倍、更に好ましくは10〜20倍
であり、好ましい場合に行なわれる横方向の延伸
倍率は、一般に2〜7倍好ましくは、3〜6倍で
ある。この時パンクを防ぎ充分冷間で延伸出来る
条件は、前記の範囲内の組成である事が特に重要
であると同時に前述した様に充分均一な原反を作
る事が重要であり、例えば原反の偏肉が原反厚み
に対して±20%程度又はそれ以上だと延伸中パン
クしてしまいうまく延伸出来ない場合がある、原
反の偏肉は好ましくは±5%以下更に好ましくは
±3%以下が良い。延伸の程度は送りニツプロー
ルと引取りニツプロールのスピード比によるタテ
方向の延伸比を決定すると、あとはバブル内に空
気を封入しバブルの延伸終了点近く(白化寸前)
まで延伸し横方向の膨脹が止まる程度とするのが
最も安定に延伸を実施するに良い方法である。
又、原反バブルは内圧と径との関係上50mm径程度
以上、好ましくは、100mm径以上装置の許す限り
大型サイズが好都合である。又、得られたフイル
ムの物性上、出来るだけバブルの安定性の許す限
り充分冷間の方が好ましい訳だが実際には、安定
性とのバランス(パンクしない様に)でその時の
組成により延伸程度を決定すればよい。 又フイルムの全体厚みは熱の授受が少ない本製
法の特徴に更に多層の各層が高度に延伸される相
乗効果により非常に薄い3〜5μから、厚い100〜
150μ程度まで、又はそれ以外でも非常に有利に
製造出来得る特徴がある。これは今までなかつた
事である。 本発明の方法により得られたフイルムは、前述
の通りの優れた物性を有するものであると同時に
延伸後のフイルムの偏肉が非常に少なく±5%程
度以下である場合が多い、これは高−バブル内圧
により強い伸張力がフイルムに付与されるため又
通常のような加熱冷却の熱履歴が特に少なく均一
で安定性が良いためと思われる。光学特性(ヘイ
ズ、グロスとも)は原反の段階で相当悪く見えて
も本発明の方法による冷間延伸後には非常に良く
なる特徴がある。 本発明にては、各組成がそれぞれ相乗効果を発
揮するものであり、いずれかの成分が欠陥となり
強度が低下するもととなるものではない。通常の
融点又はそれ以上に加熱した延伸法では、この様
な事はなく、光学特性を良くしようとするには、
逆に延伸の温度をより上昇してゆかなければなら
なく、ますます配向はかかりにくくなつてしまい
強度も低くなる傾向にある。 又、融点近くの温度でも同様な事が言え、光学
特性は、好ましい結果とはならないばかりか混合
組成では、特に原反が丁度もろい温度条件にな
り、パンクし、高特性を付与出来ない場合が多
い。 本発明の後述の実施例の如く極低温で、例えば
ば32℃で本発明で言う延伸がうまく達成される事
は、今迄になく、特定のポリブテン層を含む例え
ば多層チユーブを用いて、均一な急冷原反を用い
る事、特定の延伸方法等の条件を満たす事等の相
乗効果により、初めて達成されるものである。 例えば、後述例の如くPB/PPの2層系で硬質
PPを用いて140/60(μ)各々層の厚みの原反を
用いた場合、PP単体層の場合は140〜160℃程度
の非常に狭い範囲下で、延伸は困難で、微妙な条
件下でのみ、連続延伸が達成され、それ以下では
パンクして延伸出来なく、又それ以上では白化し
た弱く劣つたフイルムが得られなく、又、それ以
下の100℃近辺、ましては上記例の場合の様に、
例えば32℃では全く延伸を達成出来難い、この点
は驚くべき事である。 又、その得られた特性も単体層の場合に比し強
度、光学特性等、低温収縮性、シール性、引裂強
度、衝撃強度らに優れたものとなり通常の延伸以
上の高延伸のレベルになる。 この事は、前述の他の樹脂を他層に用いた場合
についても同様に言える事であり、通常常識の延
伸条件以外の極低温で延伸を達成出来得るもので
ある。 この時、該原反における結晶性ポリブテンは前
述のように他の樹脂と相乗効果により延伸条件及
び得られたフイルムの物性を大巾に改善する他
に、場合によつては同時に接着層としても利用出
来るものであり原反の厚み方向による層の数は、
表層に1層の該ポリブテンを含むものとし、全体
として2層以上、又はそれ以上の層よりなる構成
をなすものとする。又次に該ポリブテン層は全層
の厚みの内少なくとも10%以上、好ましくは20%
以上、より好ましくは30%以上、更に好ましくは
50%以上で上限は特に上記層構成であればよく、
制限はされない。又、層の組合せ方、混合した場
合等については前述した通りである。 原反の厚みは、一般に20〜30μから2〜3mmま
で自由に選ぶ事が出来るが通常は50〜1000μ程度
である。 尚、本発明の組成、層組合せは1軸に高度延伸
した場合にも利用出来、又押出後インフレーシヨ
ンして急冷する等の低延伸配向のフイルムとして
も利用出来得るものであり、又更には本発明の組
合せの組成のフイルムは常温にても冷間延伸がか
かりやすくなつているゆえ、強度の強いフイルム
(例えば引張、引裂、衝撃等)、ヒートシール性、
モジユラス、表面特性改良(例えば硬度、耐ヨゴ
レ、スベリ、耐防曇その他)、耐熱性、バリヤー
性等を生かしたフイルムとして利用出来得る。 また本発明の冷間延伸した多層フイルムを利用
して、他に冷間延伸しない樹脂層を後でラミネー
シヨンして含ませる等適時使用目的に合わせて変
性してもかまわない。 〔実施例〕 以下、実施例で本発明のフイルムをより具体的
に説明するがこれに限定されるものではない。 実施例 1 結晶性ポリブテン−1(a1)(メルトインデツク
ス:1.0、密度:0.905g/cm3、ブテン−1含量:
96モル%、Vicat軟化点:108℃)、ポリプロピレ
ン(b1)(メルトインデツクス:2.0、密度:0.88
g/cm3、プロピレン含量:96モル%でエチレンで
モデイフアイしたもの、Vicat軟化点:146℃)
を2台の押出機前者は径45mmでL/D=29のスク
リユーを有する押出機で、後者は径40mmでL/D
=29のスクリユーを有する押出機で、シリンダー
部最高温度240℃でそれぞれ可塑化溶融し、1.5mm
のスリツトを有する100mm径の2層環状ダイより
押出し、ダイ先端から10cmのところで水の均一に
出る水冷リングで急冷して径100mmで、第1層該
PP(60μ)、第2層該ポリブテン−1(140μ)で厚
み200μの原反を作成し、この原反を2対の送り
ニツプロールと引取りニツプロール間に通し、こ
の間で熱風により32℃に加熱し、そのまま内部に
空気を入れ連続的に膨張させ、タテ3.4倍、ヨコ
3.4倍に延伸して、延伸終了域を15℃の冷風の吹
き出るエアーリングにて冷却し、安定板で折り込
んでニツプロールで引取り、耳部を縦方向にスリ
ツトして2枚のフイルムに分け、それぞれ一定の
張力で巻き取つて所定のフイルムを得た。表1に
は得られたフイルムと比較例である市販の3種類
のフイルムの諸特性を示す。
【表】
得られたフイルムはいずれも優れた特性を示し
比較例、、のフイルム以上の特性を有する
ものであつた。 20%の収縮率温度で見ると比のPVCフイル
ムは低く、比のPPフイルムは高く120℃である
のに本発明のフイルムは56℃でありPVC並みの
特性である。又収縮応力、引張強度は比の
PVCフイルムよりはるかに優れ特にヒートシー
ル強度、衝撃強度に優れる。 実用包装テストとしてキユウリ4本を、90℃の
熱風を吹きつけている市販の収縮トンネル内を2
秒間通過させる事により、タイトでシワもなくフ
イツトし包装仕上りがよく、収縮後の光学物性の
悪化もなく美麗に収縮包装が出来るものであつ
た。又低温側から、広い温度、スピード範囲で良
好に包装出来る結果が得られた。 以上に比して、市販のポリプロピレン収縮フイ
ルムは90℃ではほとんど収縮しなく、サンプルに
シワを残したままであり、同条件下熱風温度を上
げて170℃としなくては充分な収縮が出来なく、
これより上げても、又滞留時間を長くしても、フ
イルムに穴があいて破れたり、フイルムが失透し
たりして、適性温度範囲が非常に狭いものであつ
た。又、市販のPVC収縮フイルムは同条件では、
まだ収縮不足で、シワが残り、温度条件を150℃
とする必要があつた。 又市販の架橋ポリエチレンシユリンクフイルム
はやはり高温(170℃)でないとうまく収縮しな
く良い物が得られなかつた。これはシール部が破
れやすく、又フイルムが大きく破れやすかつた、
一応包装出来得る範囲は包装後のシワ、結束力、
シール部の穴、空気抜き穴からの破れ、フイルム
の失透現象等より判断したが更に良好な仕上りよ
り判断すると本発明の方が最も優れていた。 又、フイルムの強度、伸び、収縮特性は、タ
テ、ヨコともバランスがとれた特性を示している
ので以後タテ、ヨコの平均値で表わす。 実施例 2 実施例1と重合体a1とb1とに加え、表2の各種
重合体を表3の組合せで2層のチユーブ状フイル
ムを実施例1と同様な方法にて2〜3台の押出機
及び2〜3層用のダイを用いて、それぞれの原反
を得た。之をそれぞれRun No.2〜6で延伸温度
Run No.2〜3:35℃、Run No.4:50℃、Run
No.5:38℃、Run No.6:40℃で実施例1と同
様にして延伸したフイルムを得た。このフイルム
の特性を表4に示す。得られたフイルムはいずれ
も優れた特性を有するものであつた。
比較例、、のフイルム以上の特性を有する
ものであつた。 20%の収縮率温度で見ると比のPVCフイル
ムは低く、比のPPフイルムは高く120℃である
のに本発明のフイルムは56℃でありPVC並みの
特性である。又収縮応力、引張強度は比の
PVCフイルムよりはるかに優れ特にヒートシー
ル強度、衝撃強度に優れる。 実用包装テストとしてキユウリ4本を、90℃の
熱風を吹きつけている市販の収縮トンネル内を2
秒間通過させる事により、タイトでシワもなくフ
イツトし包装仕上りがよく、収縮後の光学物性の
悪化もなく美麗に収縮包装が出来るものであつ
た。又低温側から、広い温度、スピード範囲で良
好に包装出来る結果が得られた。 以上に比して、市販のポリプロピレン収縮フイ
ルムは90℃ではほとんど収縮しなく、サンプルに
シワを残したままであり、同条件下熱風温度を上
げて170℃としなくては充分な収縮が出来なく、
これより上げても、又滞留時間を長くしても、フ
イルムに穴があいて破れたり、フイルムが失透し
たりして、適性温度範囲が非常に狭いものであつ
た。又、市販のPVC収縮フイルムは同条件では、
まだ収縮不足で、シワが残り、温度条件を150℃
とする必要があつた。 又市販の架橋ポリエチレンシユリンクフイルム
はやはり高温(170℃)でないとうまく収縮しな
く良い物が得られなかつた。これはシール部が破
れやすく、又フイルムが大きく破れやすかつた、
一応包装出来得る範囲は包装後のシワ、結束力、
シール部の穴、空気抜き穴からの破れ、フイルム
の失透現象等より判断したが更に良好な仕上りよ
り判断すると本発明の方が最も優れていた。 又、フイルムの強度、伸び、収縮特性は、タ
テ、ヨコともバランスがとれた特性を示している
ので以後タテ、ヨコの平均値で表わす。 実施例 2 実施例1と重合体a1とb1とに加え、表2の各種
重合体を表3の組合せで2層のチユーブ状フイル
ムを実施例1と同様な方法にて2〜3台の押出機
及び2〜3層用のダイを用いて、それぞれの原反
を得た。之をそれぞれRun No.2〜6で延伸温度
Run No.2〜3:35℃、Run No.4:50℃、Run
No.5:38℃、Run No.6:40℃で実施例1と同
様にして延伸したフイルムを得た。このフイルム
の特性を表4に示す。得られたフイルムはいずれ
も優れた特性を有するものであつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
比較例 1
実施例1、2と同様な方法にて、表5の組合せ
で原反を得て、延伸を試みた。
で原反を得て、延伸を試みた。
以上のようにして得られた本発明による複合フ
イルムは、各層がともに高度に配向されかつ結晶
性ポリブテン−1層と他種レジンによる層との相
乗効果により光学特性、引張強度、引裂強度、衝
撃強度、シール性等が優れており、包装用フイル
ムとして有用なものである。また更に本発明のフ
イルムは、特に限定はしないが収縮性フイルムと
しても低温収縮性に優れかつ収縮応力が高いとい
う良好な性質を有しており、収縮包装用フイルム
としても有用である。
イルムは、各層がともに高度に配向されかつ結晶
性ポリブテン−1層と他種レジンによる層との相
乗効果により光学特性、引張強度、引裂強度、衝
撃強度、シール性等が優れており、包装用フイル
ムとして有用なものである。また更に本発明のフ
イルムは、特に限定はしないが収縮性フイルムと
しても低温収縮性に優れかつ収縮応力が高いとい
う良好な性質を有しており、収縮包装用フイルム
としても有用である。
第1図はフイルムの収縮率と加熱処理温度との
関係を表わしたグラフ、第2図は同じく収縮応力
と加熱処理温度の関係を示すグラフである。図
中、1は本発明実施例1のフイルム、2は市販の
可塑化PVCシユリンク・フイルム(17μ)、3は
市販のPPシユリンク・フイルム(16μ)、4は市
販の未架橋の低密度ポリエチレンシユリンク・フ
イルム(50μ)、5は市販の架橋ポリエチレンシ
ユリンク・フイルム(17μ)。
関係を表わしたグラフ、第2図は同じく収縮応力
と加熱処理温度の関係を示すグラフである。図
中、1は本発明実施例1のフイルム、2は市販の
可塑化PVCシユリンク・フイルム(17μ)、3は
市販のPPシユリンク・フイルム(16μ)、4は市
販の未架橋の低密度ポリエチレンシユリンク・フ
イルム(50μ)、5は市販の架橋ポリエチレンシ
ユリンク・フイルム(17μ)。
Claims (1)
- 1 結晶性ポリブテン−1を主体とした樹脂でな
る一つの層と、ポリプロピレン、ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−不飽
和脂肪酸共重合体、塩化ビニリデンを主体とする
重合体、ナイロン、ポリエステル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化重合体、エチレンを40〜
95モル%含むエチレン−αオレフイン共重合体、
イオン架橋重合体よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の重合体からなる少なくとも一つの層と
からなる複合フイルムであつて、上記ポリブテン
−1を主体とした層が表層にあり、かつ全層の厚
み(T)に対する上記ポリブテン−1を主体とし
た層の厚み(t)の比(t/T)が10%以上であ
ることを特徴とする冷間高配向複合フイルム
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6708088A JPS6420136A (en) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | Cold high-orientation composite film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6708088A JPS6420136A (en) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | Cold high-orientation composite film |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6420136A JPS6420136A (en) | 1989-01-24 |
| JPH0341347B2 true JPH0341347B2 (ja) | 1991-06-21 |
Family
ID=13334537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6708088A Granted JPS6420136A (en) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | Cold high-orientation composite film |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6420136A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2691242B2 (ja) * | 1989-04-06 | 1997-12-17 | 出光石油化学株式会社 | 易裂性包装袋 |
| US5289526A (en) * | 1990-08-24 | 1994-02-22 | Safco Corporation | Cellular system access monitor |
| WO2014085127A1 (en) * | 2012-11-28 | 2014-06-05 | Dow Global Technologies Llc | Microlayer component for films with improved gas/moisture barrier by controlling crystal lamellae orientation |
-
1988
- 1988-03-23 JP JP6708088A patent/JPS6420136A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6420136A (en) | 1989-01-24 |
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