JPH035685Y2 - - Google Patents

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JPH035685Y2
JPH035685Y2 JP1985121971U JP12197185U JPH035685Y2 JP H035685 Y2 JPH035685 Y2 JP H035685Y2 JP 1985121971 U JP1985121971 U JP 1985121971U JP 12197185 U JP12197185 U JP 12197185U JP H035685 Y2 JPH035685 Y2 JP H035685Y2
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arm
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、対象物を貫通する軸状部材に装着さ
れて対象物が軸状部材から抜け出ることを防止す
るピンに関するものである。
(従来の技術) このような目的のためのピンとしては、従来
は、第4図に示すような松葉ピン2、第5図に示
すようなスナツプピン4、あるいは実公昭57−
9534号公報に記載されている改良形のスナツプピ
ン等があつた。この最後の改良形スナツプピン6
は、第6図に示すように、通常のスナツプピンの
軸状部材7に挿入されない側の先端部を軸状部材
7の外周面に対向する折り曲げ部8とし、この折
り曲げ部8の軸状部材外周面への当接によつてス
ナツプピン6がその貫通穴から抜け落ちることを
より確実に防止し得るようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点) 松葉ピン2は、軸状部材7の貫通穴に挿入後、
先端部を押し拡げるように折り曲げることによつ
て貫通穴から抜け出ることを防止するものであ
り、曲げ作業を必要とするために迅速な取り付け
ができない。一方、スナツプピン4は一方の腕部
を軸状部材7の貫通穴に押し込むだけでよく、松
葉ピン2の場合のような曲げ作業が不要で迅速に
取り付けができるが、スナツプピン4の弾性力に
よる軸状部材7への係合によつて抜け出しが防止
されているだけであるため、軸状部材7の振動等
の外部要因により軸状部材7から外れることがあ
つた。改良形スナツプピン6はこの問題を解決す
べく考案されたものであるが、実際にはやはり軸
状部材7から外れるという問題があつた。この改
良形スナツプピン6も軸状部材7の外周面に弾性
係合させることによつて固定するという従来の技
術思想を踏襲したものであるために、第7図に示
すように、軸状部材7から抜ける向きの外力Fが
スナツプピン6に加えられると、弾性係合部に生
ずる斜面の効果でスナツプピン6が押し拡げら
れ、折り曲げ部8は軸状部材7の外周面の外力F
の作用方向に対して大きく傾斜した部分に係合す
るに過ぎないこととなつて所期の抜け止め作用を
為さず、脱落する場合があるのである。
(問題点を解決するための手段) このような問題点を解決するために本考案の抜
け止めピンは、概してU字形を成し、Uの字の第
一腕部が前記軸状部材にその軸状部材を直径方向
に貫通して形成された貫通穴に挿通され、第二腕
部が前記軸状部材の外側を通る本体部と、前記第
二腕部の先端から前記第一腕部に向かつて延び、
第一腕部と立体交差する折返し部とを備え、か
つ、折返し部が第一腕部に対して、第一腕部と第
二腕部との軸心を含む平面に直角な方向から見た
ときに第一腕部の軸心と折返し部の軸心との交点
より自由端側の部分同士の成す角が鈍角となる向
きに傾斜しているとともに、前記第二腕部の、前
記軸状部材の軸心を含みかつ前記貫通穴と直交す
る平面より前記折返し部側に位置する部分は軸状
部材の外周面に接触せず、折返し部の自由端が軸
状部材の外周面に接触して前記第一腕部の前記貫
通穴からの抜け出しを阻止するように構成され
る。
また、本考案の望ましい実施態様においては、
前記第二腕部が前記軸状部材の外周面に、その外
周面に沿つて湾曲した円弧部において接触するよ
うにされ、更に望ましい態様では、第二腕部の前
記Uの字底部に近い部分が前記第一腕部に向かつ
て膨出させられ、その膨出部の上記Uの字の底部
から遠い側の部分が上記円弧部とされる。
また、前記第一腕部は前記Uの字の底部側にお
いて前記貫通穴を出た後、一旦前記第二腕部から
遠ざかる向きに湾曲した上でUの字の底部に連な
るようにされることが望ましい。
(作用) この抜け止めピンにおいては、折返し部の自由
端部と第一腕部の自由端部との成す角が鈍角であ
るために、それを軸状部材に取り付けるに際し
て、第一腕部の先端を貫通穴に挿し込むと前記折
返し部の外側の面が軸状部材の外周面に進行方向
に対して鋭角に係合し、さらに押し込む力を入れ
れば、抜け止めピンが押し拡げられて第一腕部が
さらに貫通穴の中に入り、ある程度入ると今度
は、押し拡げられた抜け止めピンの復元力により
折返し部の先端が軸状部材の外周面に押し付けら
れることによつて抜け止めピンがさらに貫通穴の
中を押し進められ、貫通穴から突き出た第一腕部
の先端と第二腕部の折返し部が立体交差する状態
になる。
このようにして軸状部材に取り付けられた抜け
止めピンは、第二腕部,Uの字の底部あるいは第
一腕部のUの字の底部側において貫通穴を出た後
に湾曲させられた部分等が軸状部材の外周面に接
触し、貫通穴への挿通限度が規定される。
この状態において、抜け止めピンを軸状部材か
ら抜く方向の外力が加えられた場合、軸状部材の
外周面に係合するのは折返し部の自由端のみであ
り、かつこの自由端は軸状部材外周面の、軸状部
材の軸心と貫通穴の中心線とを含む平面を境にし
て第二腕部とは反対側の部分と係合するため、前
記改良形スナツプピンにおけるように抜け止めピ
ンを押し拡げる向きの力がかからず、むしろ逆に
抜け止めピンを閉じる向きの力がかかるので抜け
止めピンが貫通穴から抜け出ることはない。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように本考案に係る抜
け止めピンは、松葉ピンのように抜け止めのため
の先端部の折り曲げ作業がいらず迅速なピンの取
り付けが行え、しかも、外力が加えられても抜け
止めピン自体が破壊されない限り軸状部材から外
れることがなく、かつ、必要な場合には抜け止め
ピンの折り曲げ部を指で掴み、抜け止めピンを押
し拡げるように力を加えながら引つ張れば、簡単
に軸状部材から外すこともできる等の効果が得ら
れる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
本実施例の抜け止めピンは、ばね用鋼線の曲げ
加工により製造されたものであり、第1図に示す
ように、円柱形の軸状部材10を直径方向に貫通
する貫通穴12に挿通されて取り付けられる。抜
け止めピン13の本体部は第一腕部14,底部1
5および第二腕部16を備えて概してU字形を成
しており、第一腕部14が貫通穴12に挿通され
る一方、第二腕部16が軸状部材10の外側を通
るようにされている。第二腕部16は折返し部2
0に連なつており、この折返し部20は第二腕部
16の先端から軸状部材10に向かつて折り返さ
れ、自由端部18が第一腕部14の自由端部19
と立体交差する状態とされている。第一腕部14
と折返し部20とはそれらの自由端部19,18
同士の成す角θが鈍角となるように、すなわち第
一腕部14と第二腕部16との軸心を含む平面に
直角な方向から見たときに、第一腕部14の軸心
と折返し部20の軸心との交点より自由端側の部
分同士の成す角が鈍角となるようにされている。
また、第一腕部14の底部15側において貫通
穴12から抜け出た部分は、第二腕部16から遠
ざかる向きに湾曲した湾曲部28を経由して底部
15に連なつている。一方、第二腕部16の底部
15に近い部分には第一腕部14に向かつて膨出
した膨出部30が形成され、この膨出部30の底
部15から遠い側の部分が、軸状部材10の外周
面に沿つた円弧部32とされて、軸状部材10の
外周面の一部である接触面34に接触するように
なつている。この接触面34は、軸状部材10の
第二腕部16側の外周面で、軸状部材10の軸心
を含みかつ貫通穴12と直交する平面より底部1
5側に位置する部分である。第二腕部16の円弧
部32と折返し部20との間の部分は、接触面3
4の折返し部20側の端に対する接線の方向に延
びており、この部分と折返し部20とは折返し部
20の自由端36以外では軸状部材10の外周面
に接触しないようにされている。また、前述のよ
うに、第一腕部14と折返し部20とは立体交差
しており、かつそれらの自由端部19,18の成
す角が鈍角とされているので、自由端36は、軸
状部材10の軸心と貫通穴12の中心線とを含む
平面を境にして第二腕部16とは反対側の軸状部
材外周面に接触している。
このように構成された抜け止めピン13を軸状
部材10に取り付けるには、第一腕部14の自由
端部19を貫通穴12に挿し込む。すると、進行
方向に対して鋭角が傾斜した折返し部20の外側
の面が接触面34に接触し、さらに押し込む力を
加えれば、斜面の効果により第二腕部16が第一
腕部14から遠ざかる向きに抜け止めピン13が
押し拡げられ、第一腕部14をさらに深く貫通穴
12に挿通することが可能となる。そして、自由
端36が軸状部材外周面の貫通穴12から最も遠
い部分を通過すると、押し拡げられた抜け止めピ
ン13の復元力に基づいて抜け止めピン13が積
極的に自由端部19側へ移動する状態となり、や
がて第一腕部14の貫通穴12から突き出てくる
部分と折返し部20とが立体交差する状態となつ
て、抜け止めピン13の軸状部材10への取り付
けが完了する。この時、円弧部32は軸状部材1
0の接触面34に接触して抜け止めピン13がそ
れ以上貫通穴12に挿通されることを阻止すると
ともに、抜け止めピン13が第一腕部14を中心
として回転することを防止し、抜け止めピン13
が軸状部材10に安定した状態で取り付けられ
る。
また、第3図に示すように、この状態において
抜け止めピン13を軸状部材10から引き抜く方
向の外力38が加えられた場合には、外力38と
同じ方向に抜け止めピン13が少し移動し、円弧
部32は接触面34から離れ、折返し部20の自
由端36だけが軸状部材10の外周面に接触した
状態となる。したがつて、抜け止めピン13に
は、その自由端36において、それが外周面に接
触する点での接線方向に抜け止めピン13を閉じ
る向きの力40がかかるので、抜け止めピン13
が貫通穴12から抜け出ることがないのである。
この抜け止めピン13の第二腕部16には前述
のように膨出部30が形成されているが、これは
極端に曲率半径の小さい部分を作ることなく円弧
部32を形成するためである。また、第一腕部1
4は湾曲部28を有する形となつているが、こう
すれば底部15の近傍部分が平面的に対象部材、
すなわち軸状部材10に嵌合される部材に接触し
て抜け止めピン13の第一腕部14のまわりの回
動を防止する効果が得られるとともに、弾性変形
可能な部分が長くなつて抜け止めピン13の弾性
変形能が増大する効果が得られる。ただし、この
効果を犠性にすれば、第一腕部14の湾曲部28
をなくして、第一腕部14が直線的に底部15に
連なるようにすることもできる。あるいはまた、
第二腕部16の膨出部30をなくして第二腕部1
6が直線的に底部15に連なるようにすることも
できる。このようにすると、円弧部32がなくな
り抜け止めピン13の軸状部材10の外周面への
接触面が小さくなり取り付け状態が不安定にはな
るが、反面、曲げ加工する個所が少なくなり製造
が簡単になる効果が得られる。
なお、上記実施例では、抜け止めピンを挿通す
る軸状部材は円柱形の部材を想定したが、これが
四角柱形等の多角柱形あるいは一見板状の軸状部
材等であつても本考案に係る抜け止めピンを適用
することができる。
また、上記実施例は、抜け止めピンがばね用線
材の曲げ加工で製造された例であるが、合成樹脂
の一体成形等他の方法で製造することもできる。
その他一々例示はしないが、本考案はその精神
を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々
の変更、改良等を施した態様で実施し得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である抜け止めピン
の正面図、第2図はその右側面図である。第3図
は本考案の原理を示す図であり、第4図,第5図
および第6図はそれぞれ従来の抜け止めピンを示
す図である。第7図は従来の抜け止めピンの内、
改良形スナツプピンが軸状部材から抜ける状態を
示す図である。 10…軸状部材、12…貫通穴、13…抜け止
めピン、14…第一腕部、15…底部、16…第
二腕部、20…折返し部、28…湾曲部、30…
膨出部、32…円弧部、36…自由端。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 対象物を貫通する軸状部材に装着されて対象
    物が軸状部材から抜け出ることを防止するため
    の抜け止めピンであつて、 概してU字形を成し、Uの字の第一腕部が前
    記軸状部材にその軸状部材を直径方向に貫通し
    て形成された貫通穴に挿通され、第二腕部が前
    記軸状部材の外側を通る本体部と、 前記第二腕部の先端から前記第一腕部に向か
    つて延び、第一腕部と立体交差する折返し部と
    を備え、かつ、 その折返し部が第一腕部に対して、第一腕部
    と前記第二腕部との軸心を含む平面に直角な方
    向から見たときに第一腕部の軸心と折返し部の
    軸心との交点より自由端側の部分同士の成す角
    が鈍角となる向きに傾斜しているとともに、前
    記第二腕部の、前記軸状部材の軸心を含みかつ
    前記貫通穴と直交する平面より前記折返し部側
    に位置する部分は軸状部材の外周面に接触せ
    ず、折返し部の自由端が軸状部材の外周面に接
    触して前記第一腕部の前記貫通穴からの抜け出
    しを阻止する抜け止めピン。 (2) 前記第二腕部が前記軸状部材の外周面に、そ
    の外周面に沿つて湾曲した円弧部において接触
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の抜
    け止めピン。 (3) 前記第二腕部の前記Uの字の底部に近い部分
    が前記第一腕部に向かつて膨出させられ、その
    膨出部の前記Uの字の底部から遠い側の部分が
    前記円弧部を形成している実用新案登録請求の
    範囲第2項に記載の抜け止めピン。 (4) 前記第一腕部が前記Uの字の底部側において
    前記貫通穴を出た後、一旦前記第二腕部から遠
    ざかる向きに湾曲した上で前記Uの字の底部に
    連なつている実用新案登録請求の範囲第1項な
    いし第3項のいずれかに記載の抜け止めピン。
JP1985121971U 1985-08-08 1985-08-08 Expired JPH035685Y2 (ja)

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