JPH0356981B2 - - Google Patents
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- JPH0356981B2 JPH0356981B2 JP62118941A JP11894187A JPH0356981B2 JP H0356981 B2 JPH0356981 B2 JP H0356981B2 JP 62118941 A JP62118941 A JP 62118941A JP 11894187 A JP11894187 A JP 11894187A JP H0356981 B2 JPH0356981 B2 JP H0356981B2
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Description
(発明が属する利用分野)
本発明はネツクイン加工された溶接缶の製造方
法に関するもので、より詳細にはエアゾール内容
物充填の用途に使用でき、ネツクイン加工後にお
いても加工部の耐食性に優れた溶接缶の製造方法
に関する。 (従来の技術) 従来、罐胴の製造法としては、所定サイズに裁
断した罐用金属素材を円筒状に形成し、素材の両
端縁部を重ね合せ、この部分を溶接、接着剤或い
は半田等の手段で接合して継目を形成させる方法
が最も広く行われている。 この方法で形成される側面継目罐内面側には、
素材の切断端縁部、即ちカツトエツジが必らず露
出しており、この素材のカツトエツジを被覆する
ことが、素材の腐食を防止し且つ内容物中への金
属溶出を抑制する点でで極めて重要となる。 この継目、特に素材のカツトエツジを被覆保護
するための提案も従来種々行われている。このよ
うな提案の内有効なものとして、特公昭59−
38140号公報には、溶接缶の継目に、熱硬化性樹
脂から成る連続相と熱可塑性樹脂粒子から成る分
散相とから成り、前記熱可塑性樹脂粒子は0.1乃
80ミクロンの数平均粒径と50乃至300℃の環球法
軟化点とを有し、前記熱硬化性樹脂と前記熱可塑
性樹脂とは95:5乃25:75の体積比で存在する被
覆層を設けることが提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) 前記従来技術の被覆層は、溶接継目への密着
性、耐食成分に対するバリヤー性及び二重巻締等
の加工性に関しておおむね満足すべきものではあ
るが、未だエアゾールネツクイン缶の用途には多
くの問題を有することがわかつた。 先ず、エアゾール缶においては、缶の頂部にノ
ズルを支持する小口径のマウンテイングカツプや
目金蓋を取付ける必要があり、この目金蓋の巻締
部を缶胴外周部よりも外方に突出しないようにす
ることが、缶の外観や商品価値の点から望まし
く、このためには目金蓋を取付ける缶胴開口端を
小径にネツクイン加工することが望ましい。この
ネツクイン加工に際して、缶胴を形成する金属素
材及び有機樹脂被覆は、周方向寸法が縮少され且
つ軸方向寸法が拡大されるような塑性流動を生ず
るが、前述した複合被覆は、このような塑性流動
に十分追随し得ず、加工時にクラツク等の被覆欠
陥を発生する傾向がある。 次に、エアゾール内容物は、液体ガラス磨き、
洗濯糊、シエービングクリーム等の腐食性の大き
い水性内容物であることが多く、このような内容
物により、溶接継目が容易に腐食を受け易いとい
う傾向がある。この腐食成分の被覆中への溶解乃
至拡散の程度は、内圧が大きくなる程大きくなる
ことから、エアゾール缶における継目腐食は極め
て重大な問題となるのである。 従つて、本発明の目的は、溶接継目上の被覆層
が苛酷なネツクイン加工を受けた場合にも、継目
への優れた密着性が維持されると共に、加工時に
おけるクラツク、剥離等の被覆欠陥の発生が解消
されたネツクイン溶接缶を製造する方法を提供す
るにある。 本発明の他の目的は、エアゾール内容物を充填
する用途に特に適したネツクイン溶接缶の製造方
法を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、溶接継目に対して腐食バリヤー
性に優れた硬くて緻密な熱硬化性樹脂含有被覆を
かなり厚い膜厚で設ける場合にも、ガラス転移温
度(Tg)よりも低い温度領域でヤング率の温度
依存性が一定の範囲にあるものを選択することに
より、被覆にクラツク、剥離等の被覆欠陥を生ず
ることなしに、また継目と被覆との密着力を低下
させることなしにネツクイン加工が可能となるこ
とを見出した。 本発明によれば、金属素材の接合すべき両端縁
部を重ね合せ、電気抵抗溶接により継目を形成さ
せ、缶胴を製造する工程と、缶胴継目に熱硬化性
樹脂含有塗料を、固形分としての厚みが10乃
100μmとなるように塗布し、該塗料を焼付けて、
下記式 RE=E20/E50 …(1) 式中、E20は温度20℃における被覆のヤング率
(Kg/mm2)を表わし、E50は温度50℃における被覆
のヤング率(Kg/mm2)を表わす、 で定義されるヤング率の温度依存性が1.3乃至3.0
の範囲内にあり且つE20≧50Kg/mm2である腐食バ
リヤー性熱硬化性樹脂含有被覆を形成させる工程
と、継目被覆溶接缶胴を、50℃以上、被覆のガラ
ス転移温度(Tg)よりも低い温度で少なくとも
1段のネツクイン加工に賦する工程とから成る、
ネツクイン溶接缶の製造方法が提供される。 (作 用) 既に指摘した通り、本発明は20℃におけるヤン
グ率(E20)が50Kg/mm2以上あり且つ前記式(1)定
義されるヤング率の温度依存性(RE)が一定の
範囲にある熱硬化性樹脂含有被覆を溶接継目に設
けることにより、被覆欠陥の発生や継目と被覆の
密着性低下なしに継目被覆溶接缶のネツクイン加
工が可能となるという知見に基づくものである。 ネツクイン加工は、製缶の分野では周知の加工
手段ではあるが、継目被覆溶接缶の場合には、こ
の加工手段を施こすことが容易でないという特段
の事情が存在するのでである。その事情とは、第
一に溶接継目の表面は、溶接時の影響により、継
目以外の金属素材とは全く異なり被覆との密着力
が低い状態となつていること;第二に溶接継目の
表面はメツキや電解処理或いは化学処理等による
表面処理効果が失われ、腐食が容易に進行し易い
状態となつていること;第三に継目の腐食を防止
するためには、腐食性成分に対するバリヤー性が
大きい緻密な熱硬化性樹脂含有被覆をかなり厚く
設けらなければならず、そのためこのような被覆
は苛酷な絞り加工に耐えられないこと等である。 本発明は、このよな熱硬化性樹脂含有被覆とし
て、E20≧50Kg/mm2以上で、ヤング率の温度依存
性(RE=E20/E50)が、1.乃至3.0、特に1.5乃至
2.5の範囲内のものを選択すると共に、このよう
な継目被覆溶接缶胴を、50℃以上、被覆のガラス
転移温度(Tg)よりも低い温度でネツクイン加
工に賦することによりネツクイン加工が種々のト
ラブルなしに可能となるだけでなく、製作者の溶
接缶に腐食性の大きい水性内容物であるエアゾー
ル内容物を充填した場合においても溶接継目や、
ネツクイン加工部から腐食を発生することがな
く、耐腐食性に優れた溶接缶を提供することがで
きるという知見に基づくものである。 本発明の溶接缶製造方法に係る上記要件のう
ち、E20≧50Kg/mm2以上のヤング率を有し、REが
1.3乃至3.0の範囲内の被覆膜を形成し得る樹脂含
有塗料を選択することは、後に述べるネツクイン
加工時の加工追随性のうえからも重要であること
は勿論であるが、それ以外の原因に基づく缶の継
目部腐食を防止る上からも重要である。 後に詳述するように、 ヤング率の温度依存性(RE)が前記範囲より
低い被覆を備えた缶では、被覆にクラツク、剥離
等が発生すると共に継目との密着力も著しく低
く、またREが前記範囲よりも高い被覆を備えた
缶では、腐食成分に対するバリヤー性が不十分で
継目に著しい発錆を生じる等のトラブルを起すの
である。 この理由は、おそらく上述要件を充足する樹脂
塗料のみが緻密で、靭性に富み、基材との密着力
に優れた被覆を特定の厚みをもつて形成し得るた
めであると考えられる。 次に本発明の更にもう一つの要件であるネツク
イン加工時における温度条件について述べる。 従来、熱硬化性樹脂が加熱により、完全に溶融
乃至軟化することはないにしても、一般に柔かく
なる傾向を有することは既に知られており、この
ような傾向は、樹脂のガラス転移点(Tg)或い
はその温度以上において顕著である。熱硬化性樹
脂含有塗膜のガラス転移点(Tg)は、塗膜の温
度を変えて針入法により測定される温度を言う。
しかしながら、ネツクイン加工の場合には、樹脂
をガラス転移点以上に加熱すると、被覆と工具と
の係合等により被覆自体に傷が入り、満足な加工
が困難となるのである。本発明においては ネツクイン加工は、加工時の被覆膜が十分に柔
軟で加工変形に対し十分に追従し得る温度領域で
あつて、しかも該被覆膜が加工時における被覆膜
と工具との係合等による被覆膜層の一時的圧縮又
は延伸等による変形ひずみに対して十分な回復力
を保持きる温度領域で実施される。 この見地より、本発明の方法においてはネツク
イン加工は50℃以上、被覆膜樹脂のガラス転移温
度(Tg)よりも低い温度で加工に賦される。 すなわち、たとえE20≧50Kg/mm2で、REが1.3乃
至3.0の範囲内にある熱硬化性樹脂含有被覆を形
成する塗料を使用して膜を形成させても、ネツク
イン加工時において上記温度範囲の要件を充足し
ない場合は、被覆膜はネツクイン加工に追随でき
ず被覆膜にキズが入る等のトラブルにより、腐食
バリヤー性を十分に発揮することができないので
ある。 以下実施例及び添付図面第1図に基づき更に詳
細に説明する。 添付図面第1図は、種々の熱硬化性樹脂含有被
覆について、温度とヤング率との関係を示す線図
であり、第1図中の曲線Aは、E20の値及びヤン
グ率の温度依存性(RE)が本発明の範囲内にあ
る被膜、曲線BはREが本発明範囲よりも低い被
膜、曲線CはREが本発明範囲よりも高い被膜及
び曲線DはE20の値が本発明範囲よりも低い被膜
を示しているのである。尚、これらの各被膜の詳
細は後述する実施例を参照されたい。 これらの被覆を備えた溶接継目缶を実際に50℃
の温度においてネツクイン加工して得られる缶に
ついて、被覆の状態、被覆密着力、継目金属の露
出状態(エナメルレーターによる電流値)及び実
缶における継目の腐食状態を測定した結果の要約
が第1表である。 尚、ヤング率の測定は次の通り行つた。 ヤング率測定方法 塗膜の破断強度及び伸び率 引張速度:10mm/min 測定温度:可変 通常の恒温槽付引張試験より得られる 応力−歪曲線よりヤング率を求めた。 これらの結果から、ヤング率の温度依存性
(RE)が前記範囲より低い被覆を備えた缶では、
被覆にクラツク、剥離等が発生すると共に継目と
の密着力も著しく低下しており、また、このRE
が前記範囲よりも高い被覆を備えた缶では、腐食
成分に対するバリヤー性が不十分で継目に著しい
発錆を生じていることが了解される。 (発明の好適実施態様の説明) 本発明を以下に詳細に説明する。 溶接缶胴 罐体を構成する金属素材としては、未処理の鋼
板(ブラツクプレート)の他に、ブリキ、亜鉛メ
ツキ板、クロムメツキ板、スズニツケルメツキ板
等の電解メツキ乃至は溶融メツキ鋼板、或いはク
ロム酸、リン酸等で化学処理した鋼板、或いは電
解クロム酸処理鋼板等の化成処理鋼板を挙げるこ
とができ、更にアルミニウム板のような軽金属板
を用いることもできる。 側面継目の形成は、電気抵抗溶接によつて好適
に行われ、この側面継目の電気抵抗溶接は、罐用
素材を円筒状に形成し、形成される重ね合わせ部
を1対の電極ローラー間に連通せしめるか、或は
電極ワイヤーを介して上下1対の電極ローラー間
に通過せしめることによつて行われる。この際溶
接操作を不活性雰囲気中で行い、且つ溶接部の表
面温度が550℃に低下するまでの雰囲気を不活性
雰囲気とすることができ、継目外表面にポーラス
な金属酸化物層が形成させるのを防止し、保護塗
料の密着性を向上させるために望ましい。不活性
雰囲気としては、窒素、アルゴン、ネオン、水
素、二酸化炭素等を使用することができる。上述
した不活性気体の気流中に溶接接合部を保持して
作業を行うのが好ましいが、上記気体を充填した
密閉容器内で作業を行つてもよい。 電解クロム酸処理鋼板(テイン・フリースチー
ル)のように、金属素材の表面に非導電性の保護
被膜が形成されている場合には、電気抵抗溶接に
先立つて、重ね合せ部からこれらの非導電性被膜
を除去して行うことができ、またこの被膜が薄い
場合には錫メツキワイヤを電極としてそのまま行
つてもよい。 この溶接罐の側面継目の幅は罐の径によつても
相違するが、0.2乃至1.2mmのような比較的小さい
幅でよく、この継目形成法によれば、罐用素材の
使用量を少なくできることが顕著な利点の1つで
もある。また、継目の厚みは、素材厚みの2倍か
ら1.2倍迄変形し得る。即ち、溶接時に重ね合せ
部を高圧力で押圧することにより、継目の厚みを
減少させ、これにより二重巻締に際して継目部と
それ以外の部分との段差を小さくし得ることも、
この溶接法の利点である。 樹脂被覆 本発明に用いる熱硬化性樹脂含有被覆は、腐食
性成分に対して優れたバリヤー性を示し、且つヤ
ング率の温度依存性(RE)が1.3乃至3.0、特に1.5
乃至2.5の範囲内にあるものであれば、任意の樹
脂被覆を用いることができる。 樹脂被覆のヤング率の温度依存性((RE)は、
熱硬化性樹脂の架橋密度を高くすれば小さくな
り、また逆に架橋密度を低くすれば大きくなる傾
向がある。また、熱硬化性樹脂中の芳香族骨格の
濃度を高め或いは同じ芳香族骨格であつてもパラ
指向性の度合い(割合い)を高くすれば、ヤング
率の温度依存性(RE)が小さくなり、また逆に
すればREは逆の傾向となる。更に、熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂との両方を含有する複合被覆系
においては、熱硬化性樹脂の含有率が高くなると
ヤング率の温度依存性(RE)が小さくなる傾向
があり、また逆にすると逆の傾向となる。本発明
においては、熱硬化性樹脂の種類、その架橋の程
度及び被覆中の含有比率を、調節することにより
前記REの範囲内にある被覆を、継目上に形成す
ることが可能となるのである。 熱硬化性樹脂としては、フエノール・ホルムア
ルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、
キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−ホル
ムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ヒ
スマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹
脂、熱硬化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油
性樹脂等の単独或いは2種以上の組合せの中か
ら、硬化状態の被覆の形でREが前記範囲となる
ものを用いることができる。 これらの熱硬化性樹脂の内も、腐食成分に対す
るバリヤ性が大で、且つREを前記範囲内に設定
することが容易な樹脂として、エポキシ−フエノ
ール系塗料樹脂及び/又はエポキシ−アミノ系塗
料樹脂が挙げられる。これらの塗料樹脂におい
て、一般にフエノーール樹脂及びアミノ樹脂は架
橋密度をより増大させる成分であり、一方エポキ
シ樹脂は前者よりかなり少ない架橋密度を与える
ことから、これらの組合せを選ぶことにより、最
適のREを有する樹脂被覆を形成させることがで
きる。一般にエポキシ樹脂成分とフエノール樹脂
成分及び/又はアミノ樹脂成分の比率は、60:40
乃至95:5、特に70:30乃至90:10の重量比の範
囲内にあるのがよい。 既に指摘した通り、熱硬化性樹脂そのものを被
覆とする代りに、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂と
を組合せで被覆として用いることができる。熱可
塑性樹脂を分散粒子として用いた複合塗料は、溶
接継目への厚盛り塗装性に優れていることは、特
公昭59−38140号公報にも記載されている通りで
ある。このような熱可塑性樹脂としては、カルボ
ン酸、カルボン酸塩、カルボン酸無水物、カルボ
ン酸エステル、カルボン酸アミド、ケトン、炭酸
エステル、ユリア、ウレタン等に基づくカルボニ
ル基(
法に関するもので、より詳細にはエアゾール内容
物充填の用途に使用でき、ネツクイン加工後にお
いても加工部の耐食性に優れた溶接缶の製造方法
に関する。 (従来の技術) 従来、罐胴の製造法としては、所定サイズに裁
断した罐用金属素材を円筒状に形成し、素材の両
端縁部を重ね合せ、この部分を溶接、接着剤或い
は半田等の手段で接合して継目を形成させる方法
が最も広く行われている。 この方法で形成される側面継目罐内面側には、
素材の切断端縁部、即ちカツトエツジが必らず露
出しており、この素材のカツトエツジを被覆する
ことが、素材の腐食を防止し且つ内容物中への金
属溶出を抑制する点でで極めて重要となる。 この継目、特に素材のカツトエツジを被覆保護
するための提案も従来種々行われている。このよ
うな提案の内有効なものとして、特公昭59−
38140号公報には、溶接缶の継目に、熱硬化性樹
脂から成る連続相と熱可塑性樹脂粒子から成る分
散相とから成り、前記熱可塑性樹脂粒子は0.1乃
80ミクロンの数平均粒径と50乃至300℃の環球法
軟化点とを有し、前記熱硬化性樹脂と前記熱可塑
性樹脂とは95:5乃25:75の体積比で存在する被
覆層を設けることが提案されている。 (発明が解決しようとする問題点) 前記従来技術の被覆層は、溶接継目への密着
性、耐食成分に対するバリヤー性及び二重巻締等
の加工性に関しておおむね満足すべきものではあ
るが、未だエアゾールネツクイン缶の用途には多
くの問題を有することがわかつた。 先ず、エアゾール缶においては、缶の頂部にノ
ズルを支持する小口径のマウンテイングカツプや
目金蓋を取付ける必要があり、この目金蓋の巻締
部を缶胴外周部よりも外方に突出しないようにす
ることが、缶の外観や商品価値の点から望まし
く、このためには目金蓋を取付ける缶胴開口端を
小径にネツクイン加工することが望ましい。この
ネツクイン加工に際して、缶胴を形成する金属素
材及び有機樹脂被覆は、周方向寸法が縮少され且
つ軸方向寸法が拡大されるような塑性流動を生ず
るが、前述した複合被覆は、このような塑性流動
に十分追随し得ず、加工時にクラツク等の被覆欠
陥を発生する傾向がある。 次に、エアゾール内容物は、液体ガラス磨き、
洗濯糊、シエービングクリーム等の腐食性の大き
い水性内容物であることが多く、このような内容
物により、溶接継目が容易に腐食を受け易いとい
う傾向がある。この腐食成分の被覆中への溶解乃
至拡散の程度は、内圧が大きくなる程大きくなる
ことから、エアゾール缶における継目腐食は極め
て重大な問題となるのである。 従つて、本発明の目的は、溶接継目上の被覆層
が苛酷なネツクイン加工を受けた場合にも、継目
への優れた密着性が維持されると共に、加工時に
おけるクラツク、剥離等の被覆欠陥の発生が解消
されたネツクイン溶接缶を製造する方法を提供す
るにある。 本発明の他の目的は、エアゾール内容物を充填
する用途に特に適したネツクイン溶接缶の製造方
法を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、溶接継目に対して腐食バリヤー
性に優れた硬くて緻密な熱硬化性樹脂含有被覆を
かなり厚い膜厚で設ける場合にも、ガラス転移温
度(Tg)よりも低い温度領域でヤング率の温度
依存性が一定の範囲にあるものを選択することに
より、被覆にクラツク、剥離等の被覆欠陥を生ず
ることなしに、また継目と被覆との密着力を低下
させることなしにネツクイン加工が可能となるこ
とを見出した。 本発明によれば、金属素材の接合すべき両端縁
部を重ね合せ、電気抵抗溶接により継目を形成さ
せ、缶胴を製造する工程と、缶胴継目に熱硬化性
樹脂含有塗料を、固形分としての厚みが10乃
100μmとなるように塗布し、該塗料を焼付けて、
下記式 RE=E20/E50 …(1) 式中、E20は温度20℃における被覆のヤング率
(Kg/mm2)を表わし、E50は温度50℃における被覆
のヤング率(Kg/mm2)を表わす、 で定義されるヤング率の温度依存性が1.3乃至3.0
の範囲内にあり且つE20≧50Kg/mm2である腐食バ
リヤー性熱硬化性樹脂含有被覆を形成させる工程
と、継目被覆溶接缶胴を、50℃以上、被覆のガラ
ス転移温度(Tg)よりも低い温度で少なくとも
1段のネツクイン加工に賦する工程とから成る、
ネツクイン溶接缶の製造方法が提供される。 (作 用) 既に指摘した通り、本発明は20℃におけるヤン
グ率(E20)が50Kg/mm2以上あり且つ前記式(1)定
義されるヤング率の温度依存性(RE)が一定の
範囲にある熱硬化性樹脂含有被覆を溶接継目に設
けることにより、被覆欠陥の発生や継目と被覆の
密着性低下なしに継目被覆溶接缶のネツクイン加
工が可能となるという知見に基づくものである。 ネツクイン加工は、製缶の分野では周知の加工
手段ではあるが、継目被覆溶接缶の場合には、こ
の加工手段を施こすことが容易でないという特段
の事情が存在するのでである。その事情とは、第
一に溶接継目の表面は、溶接時の影響により、継
目以外の金属素材とは全く異なり被覆との密着力
が低い状態となつていること;第二に溶接継目の
表面はメツキや電解処理或いは化学処理等による
表面処理効果が失われ、腐食が容易に進行し易い
状態となつていること;第三に継目の腐食を防止
するためには、腐食性成分に対するバリヤー性が
大きい緻密な熱硬化性樹脂含有被覆をかなり厚く
設けらなければならず、そのためこのような被覆
は苛酷な絞り加工に耐えられないこと等である。 本発明は、このよな熱硬化性樹脂含有被覆とし
て、E20≧50Kg/mm2以上で、ヤング率の温度依存
性(RE=E20/E50)が、1.乃至3.0、特に1.5乃至
2.5の範囲内のものを選択すると共に、このよう
な継目被覆溶接缶胴を、50℃以上、被覆のガラス
転移温度(Tg)よりも低い温度でネツクイン加
工に賦することによりネツクイン加工が種々のト
ラブルなしに可能となるだけでなく、製作者の溶
接缶に腐食性の大きい水性内容物であるエアゾー
ル内容物を充填した場合においても溶接継目や、
ネツクイン加工部から腐食を発生することがな
く、耐腐食性に優れた溶接缶を提供することがで
きるという知見に基づくものである。 本発明の溶接缶製造方法に係る上記要件のう
ち、E20≧50Kg/mm2以上のヤング率を有し、REが
1.3乃至3.0の範囲内の被覆膜を形成し得る樹脂含
有塗料を選択することは、後に述べるネツクイン
加工時の加工追随性のうえからも重要であること
は勿論であるが、それ以外の原因に基づく缶の継
目部腐食を防止る上からも重要である。 後に詳述するように、 ヤング率の温度依存性(RE)が前記範囲より
低い被覆を備えた缶では、被覆にクラツク、剥離
等が発生すると共に継目との密着力も著しく低
く、またREが前記範囲よりも高い被覆を備えた
缶では、腐食成分に対するバリヤー性が不十分で
継目に著しい発錆を生じる等のトラブルを起すの
である。 この理由は、おそらく上述要件を充足する樹脂
塗料のみが緻密で、靭性に富み、基材との密着力
に優れた被覆を特定の厚みをもつて形成し得るた
めであると考えられる。 次に本発明の更にもう一つの要件であるネツク
イン加工時における温度条件について述べる。 従来、熱硬化性樹脂が加熱により、完全に溶融
乃至軟化することはないにしても、一般に柔かく
なる傾向を有することは既に知られており、この
ような傾向は、樹脂のガラス転移点(Tg)或い
はその温度以上において顕著である。熱硬化性樹
脂含有塗膜のガラス転移点(Tg)は、塗膜の温
度を変えて針入法により測定される温度を言う。
しかしながら、ネツクイン加工の場合には、樹脂
をガラス転移点以上に加熱すると、被覆と工具と
の係合等により被覆自体に傷が入り、満足な加工
が困難となるのである。本発明においては ネツクイン加工は、加工時の被覆膜が十分に柔
軟で加工変形に対し十分に追従し得る温度領域で
あつて、しかも該被覆膜が加工時における被覆膜
と工具との係合等による被覆膜層の一時的圧縮又
は延伸等による変形ひずみに対して十分な回復力
を保持きる温度領域で実施される。 この見地より、本発明の方法においてはネツク
イン加工は50℃以上、被覆膜樹脂のガラス転移温
度(Tg)よりも低い温度で加工に賦される。 すなわち、たとえE20≧50Kg/mm2で、REが1.3乃
至3.0の範囲内にある熱硬化性樹脂含有被覆を形
成する塗料を使用して膜を形成させても、ネツク
イン加工時において上記温度範囲の要件を充足し
ない場合は、被覆膜はネツクイン加工に追随でき
ず被覆膜にキズが入る等のトラブルにより、腐食
バリヤー性を十分に発揮することができないので
ある。 以下実施例及び添付図面第1図に基づき更に詳
細に説明する。 添付図面第1図は、種々の熱硬化性樹脂含有被
覆について、温度とヤング率との関係を示す線図
であり、第1図中の曲線Aは、E20の値及びヤン
グ率の温度依存性(RE)が本発明の範囲内にあ
る被膜、曲線BはREが本発明範囲よりも低い被
膜、曲線CはREが本発明範囲よりも高い被膜及
び曲線DはE20の値が本発明範囲よりも低い被膜
を示しているのである。尚、これらの各被膜の詳
細は後述する実施例を参照されたい。 これらの被覆を備えた溶接継目缶を実際に50℃
の温度においてネツクイン加工して得られる缶に
ついて、被覆の状態、被覆密着力、継目金属の露
出状態(エナメルレーターによる電流値)及び実
缶における継目の腐食状態を測定した結果の要約
が第1表である。 尚、ヤング率の測定は次の通り行つた。 ヤング率測定方法 塗膜の破断強度及び伸び率 引張速度:10mm/min 測定温度:可変 通常の恒温槽付引張試験より得られる 応力−歪曲線よりヤング率を求めた。 これらの結果から、ヤング率の温度依存性
(RE)が前記範囲より低い被覆を備えた缶では、
被覆にクラツク、剥離等が発生すると共に継目と
の密着力も著しく低下しており、また、このRE
が前記範囲よりも高い被覆を備えた缶では、腐食
成分に対するバリヤー性が不十分で継目に著しい
発錆を生じていることが了解される。 (発明の好適実施態様の説明) 本発明を以下に詳細に説明する。 溶接缶胴 罐体を構成する金属素材としては、未処理の鋼
板(ブラツクプレート)の他に、ブリキ、亜鉛メ
ツキ板、クロムメツキ板、スズニツケルメツキ板
等の電解メツキ乃至は溶融メツキ鋼板、或いはク
ロム酸、リン酸等で化学処理した鋼板、或いは電
解クロム酸処理鋼板等の化成処理鋼板を挙げるこ
とができ、更にアルミニウム板のような軽金属板
を用いることもできる。 側面継目の形成は、電気抵抗溶接によつて好適
に行われ、この側面継目の電気抵抗溶接は、罐用
素材を円筒状に形成し、形成される重ね合わせ部
を1対の電極ローラー間に連通せしめるか、或は
電極ワイヤーを介して上下1対の電極ローラー間
に通過せしめることによつて行われる。この際溶
接操作を不活性雰囲気中で行い、且つ溶接部の表
面温度が550℃に低下するまでの雰囲気を不活性
雰囲気とすることができ、継目外表面にポーラス
な金属酸化物層が形成させるのを防止し、保護塗
料の密着性を向上させるために望ましい。不活性
雰囲気としては、窒素、アルゴン、ネオン、水
素、二酸化炭素等を使用することができる。上述
した不活性気体の気流中に溶接接合部を保持して
作業を行うのが好ましいが、上記気体を充填した
密閉容器内で作業を行つてもよい。 電解クロム酸処理鋼板(テイン・フリースチー
ル)のように、金属素材の表面に非導電性の保護
被膜が形成されている場合には、電気抵抗溶接に
先立つて、重ね合せ部からこれらの非導電性被膜
を除去して行うことができ、またこの被膜が薄い
場合には錫メツキワイヤを電極としてそのまま行
つてもよい。 この溶接罐の側面継目の幅は罐の径によつても
相違するが、0.2乃至1.2mmのような比較的小さい
幅でよく、この継目形成法によれば、罐用素材の
使用量を少なくできることが顕著な利点の1つで
もある。また、継目の厚みは、素材厚みの2倍か
ら1.2倍迄変形し得る。即ち、溶接時に重ね合せ
部を高圧力で押圧することにより、継目の厚みを
減少させ、これにより二重巻締に際して継目部と
それ以外の部分との段差を小さくし得ることも、
この溶接法の利点である。 樹脂被覆 本発明に用いる熱硬化性樹脂含有被覆は、腐食
性成分に対して優れたバリヤー性を示し、且つヤ
ング率の温度依存性(RE)が1.3乃至3.0、特に1.5
乃至2.5の範囲内にあるものであれば、任意の樹
脂被覆を用いることができる。 樹脂被覆のヤング率の温度依存性((RE)は、
熱硬化性樹脂の架橋密度を高くすれば小さくな
り、また逆に架橋密度を低くすれば大きくなる傾
向がある。また、熱硬化性樹脂中の芳香族骨格の
濃度を高め或いは同じ芳香族骨格であつてもパラ
指向性の度合い(割合い)を高くすれば、ヤング
率の温度依存性(RE)が小さくなり、また逆に
すればREは逆の傾向となる。更に、熱硬化性樹
脂と熱可塑性樹脂との両方を含有する複合被覆系
においては、熱硬化性樹脂の含有率が高くなると
ヤング率の温度依存性(RE)が小さくなる傾向
があり、また逆にすると逆の傾向となる。本発明
においては、熱硬化性樹脂の種類、その架橋の程
度及び被覆中の含有比率を、調節することにより
前記REの範囲内にある被覆を、継目上に形成す
ることが可能となるのである。 熱硬化性樹脂としては、フエノール・ホルムア
ルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、
キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−ホル
ムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ヒ
スマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹
脂、熱硬化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油
性樹脂等の単独或いは2種以上の組合せの中か
ら、硬化状態の被覆の形でREが前記範囲となる
ものを用いることができる。 これらの熱硬化性樹脂の内も、腐食成分に対す
るバリヤ性が大で、且つREを前記範囲内に設定
することが容易な樹脂として、エポキシ−フエノ
ール系塗料樹脂及び/又はエポキシ−アミノ系塗
料樹脂が挙げられる。これらの塗料樹脂におい
て、一般にフエノーール樹脂及びアミノ樹脂は架
橋密度をより増大させる成分であり、一方エポキ
シ樹脂は前者よりかなり少ない架橋密度を与える
ことから、これらの組合せを選ぶことにより、最
適のREを有する樹脂被覆を形成させることがで
きる。一般にエポキシ樹脂成分とフエノール樹脂
成分及び/又はアミノ樹脂成分の比率は、60:40
乃至95:5、特に70:30乃至90:10の重量比の範
囲内にあるのがよい。 既に指摘した通り、熱硬化性樹脂そのものを被
覆とする代りに、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂と
を組合せで被覆として用いることができる。熱可
塑性樹脂を分散粒子として用いた複合塗料は、溶
接継目への厚盛り塗装性に優れていることは、特
公昭59−38140号公報にも記載されている通りで
ある。このような熱可塑性樹脂としては、カルボ
ン酸、カルボン酸塩、カルボン酸無水物、カルボ
ン酸エステル、カルボン酸アミド、ケトン、炭酸
エステル、ユリア、ウレタン等に基づくカルボニ
ル基(
【式】)を主鎖或いは側鎖に含有する熱
可塑性重合体、特にカルボニル基を12乃至
1400meq(ミリイクイバレント)/100g重合体の
濃度、特に50乃至1200meq/100g重合体の濃度
で含有する熱可塑性重合体を挙げることができ、
その適当な例は、熱可塑性ポリエステル乃至は共
重合ポリエステル;ポリアミド乃至コポリアミ
ド;各種アクリル樹脂;酸変性オレフイン樹脂等
である。この複合被覆の場合、熱硬化性樹脂と熱
可塑性樹脂とは、60:40乃至99:1の重量比、特
に70:30乃至96:4の重量比で組合せて使用する
のがよい。 缶体継目への樹脂被覆は、これらの樹脂を塗料
として、ローラ塗布、スプレー塗布、フローコー
ト、浸漬塗等のそれ自体公知の手法で行うことが
できる。形成される塗膜の焼付は、ヤング率の温
度依存性(RE)が前述した範囲内となるように
行えばよい。 保護被覆の厚みは、溶接継目において、10乃至
100μm、特に20乃至60μmの範囲内となるように
行うのがよい。 ネツクイン加工 このようにして製造される継目被覆缶胴を、そ
れ自体公知のネツクイン加工法、例えばダイ方
式、或いはスピンネツクイン方式により一段或い
は複数段のネツクイン加工に賦する。 下記式 Nr=RL/RS …(2) 式中、RLはネツクイン加工前の缶胴外径を表
わし、RSはネツクイン加工部の缶胴外径を表わ
す、 で定義されるネツクイン加工率は、一段で1.01乃
至1.10、特に1.02乃至1.07の範囲にあるのがよく、
多段ネツクイン加工の場合には、全体で1.10乃至
1.30、特に1.11乃至1.25の範囲内にあるのがよい。 ネツクイン加工は、50℃以上で且つ被覆のガラ
ス転移温度(Tg)よりも低い温度で行うのがよ
い。即ち、被覆のTg以上の温度では、被覆と工
具との係合等により被覆自体に傷が入るので好ま
しくなく、一方50℃よりも低い温度では、ネツク
イン加工に際して被覆が金属素材の塑性流動に追
従し得ず、被覆の剥離やクラツク発生等の被覆欠
陥が発生し易い。 ネツクイン加工に際して、工具と接触する缶胴
部に滑剤、潤滑剤を塗布したり、或いは缶胴と接
触する工具表面を潤滑性能に優れた素材で形成し
たりし得ることは任意である。 ネツクイン加工された缶胴開口端部には、フラ
ンジ加工を行い、缶端と二重巻締して、最終缶体
とする。 (発明の効果) 本発明によれば、溶接継目の被覆層が苛酷なネ
ツクイン加工に耐え、継目への優れた密着性が維
持されると共に、加工時におけるクラツク、剥離
等の被覆欠陥の発生が解消されたネツクイン溶接
缶を提供できた。 また、エアゾール缶として用いた場合にも、内
容物による溶接継目の腐食をも防止することが可
能となつた。 (実施例) 本発明による優れた作用効果を次の例で更に具
体的に説明する。 本発明の実施例に用いる熱硬化性塗料は以下に
述べる方法により作成する。 (1) エポキシ・ユリア系塗料 ビスフエノールAとエピクロルヒドリンの縮
合生成物である平均分子量2900のエポキシ樹脂
(エピコート1007 シエル社製)75部とブチル
エーテル尿素ホルムアルデヒド樹脂25部を、そ
れぞれケトン、エステル、炭化水素等からなる
混合溶剤に溶解させ固形分25%のエポキシ・ユ
リア系塗料(2)を得る。 (2) エポキシ・フエノール系塗料 石炭酸0.5モルとp−クレゾール0.5モルを37
%ホルムアルデヒド水溶液1.5モルに溶かし、
触媒としてアンモニア0.15モルを加えて95℃で
3時間反応させる。反応生成物はケトン、アル
コール、炭化水素などから成る混合溶剤で抽出
し、水で洗滌した後水層を取り除き、更に共沸
法で残つた少量の水分を除去し、冷却してレゾ
ール型フエーノル樹脂の30%溶液を得る。上記
レゾール型フエノール樹脂溶液と予めケトン、
エステル、アルコール、炭化水素などから成る
混合溶剤に溶解させて得られた、ビスフエノー
ルAとエピクロルヒドリンの縮合生成物で平均
分子量2900(エピコート1007、シエル社製)の
エポキシ樹脂の30%溶液とを混合する。 フエノール樹脂とエポキシ樹脂の重量比は
30:70である。この混合物を還流下で2時間予
備縮合してエポキシ・フエノール系塗料を得
る。次に熱可塑性樹脂としてあらかじめペレツ
トより凍結粉砕して得られた平均粒径20μmの
ナイロン12(環球法による軟化点178℃、カルボ
ニル基濃度508meq当量/100g)の粉末を、エ
ポキシ・フエノール系塗料固形分中の熱可塑性
樹脂の体積分率が20%になるように混合し、高
速ミキサーで20分間撹拌分散させエポキシ・フ
エノール系塗料(1)を得た。 次に缶胴及び前記したエポキシ・ユリア系塗料
(2)及びエポキシ・フエノール系塗料(1)の使用方法
を説明する。 板厚0.23mmの錫の目付量、5.6Kg/m2の通常の
ブリキ板にエポキシ・ユリア系塗料(エポキシ樹
脂とブチルエーテル尿素ホルムアルデヒド樹脂の
重量比3:1の混合物)を、缶胴のつぎ目部分に
あたる場所を除いて、焼付後の膜厚が内面側6ミ
クロン、外面側3ミクロンになるようにマージン
塗装し、マージン寸法は両面が幅2mmである。そ
して、200℃の熱風乾燥炉中で10分間焼付硬化し
て得られた塗装板をブランクレングス206.4mm、
ブランクハイト125.4mmのボデイーブランクに切
断する。この罐胴ブランクを、通常のシーム抵抗
溶接機を用い、0.4mm巾にラツプさせ、それ自体
公知のブリキ溶接条件下に加え、窒素ガス気流中
で製罐スピード40mm/minにより溶接缶胴(211
径〔外径65.8mm〕)を得る。次に前記各種塗料を
溶接缶胴の継目部分の内面側にスプレー方式に
て、幅約8mm、乾燥塗膜の厚みが約40〜50ミクロ
ンになるように補修し、同時に外面側は、ロール
コート法にて継目部金属露出部の幅とほぼ等しい
幅でエポキシエステル系塗料を乾燥塗膜の厚みが
約2〜10μmになるように補修し、次に220℃の熱
風乾燥炉中で3分間焼付け、継目部分を被覆した
缶胴を得た。次にこの缶胴体の両側をダイ方式に
よるネツクイン加工を行なう(この時のネツク加
工変形量は211径から209径へ変形させる)。この
際缶胴は、風温200℃の加熱エアーで約10秒間加
熱し、ネツクイン加工時の缶温が60℃になるよう
にする。缶温は、公知の表面温度計を使用し缶温
を測定する。又、別の加熱方法としてインダクシ
ヨンヒーターにより加熱器電流を15Aに調整し、
ネツク加工部にあたる周辺を加熱して、ネツクイ
ン加工時の缶温が60℃になるようにする。次にこ
の缶温が50℃以下にならない時点でフランジ加工
を行なう。続いて、この缶胴内面側のネツク、フ
ランジ加工部を肉眼で観察し、更に下記方法によ
り内面継目部分の金属露出状態を評価(エナメル
レター試験)する。 エナメルレータ試験 缶胴継目部分を幅2cmにわたつて切り出し、こ
の継目に直角方向に幅5mm、平行方向120mmの部
分を除いてビニールテープでシールして試験片と
する。この試験片を3%食塩水より成る25℃の電
解液に3分間浸漬した後に炭素棒を対極に用い、
電圧100Vで10秒間にわたつて定電圧電解を行い、
その時に流れる平均の電流値を測定する。各試料
で20試験片の測定値の算術平均値を結果として採
用する。 ネツク、フランジ加工後の缶胴体は、内外面に
エポキシ・ユリア系塗膜を有する呼び内径63.4mm
缶用のブリキ蓋及び内外面にエポキシフエノール
系塗料を有する内径62mm目金をそれぞれ二重巻締
めし、得られたエアゾール用空缶に常法により、
液体ガラス磨き、洗濯のり及びシエービングクリ
ームをパツクし、マウンテイングカツプを取り付
け50℃で6ケ月間貯蔵した後にそれぞれ開缶し、
缶胴継目部分の腐食状態を観察した。先に述べた
ネツク、フランジ部の肉眼観察の結果及びエナメ
ルレーター試験そして、前記した断目部分の腐食
状態の観察結果(実缶試験)を第1表に示す。 なお第1表においては、エポキシ・フエノール
系塗料(1)を使用したものの結果を実施例1、エポ
キシ・ユリア系塗料(2)を使用したものの結果を実
施例2とした。 次にガラス転移点(Tg)の測定は以下の方法
に従つた。 熱硬化性樹脂含有被覆のガラス転移点(Tg)
を測定するために先に説明した缶胴用のブランク
で内面、外面ともに未塗装の板を使用し、同様に
溶接及び継ぎ目部分の内面側のみを補修、焼付
し、塗布サンプルを得る。 この塗布サンプルを直径5mmの円状に切り出
し、測定用サンプルとする。 Tgはそれ自体公知の測定器を用い、塗膜の温
度を変えて、針入法により測定される温度をい
う。 比較例に用いる熱硬化性塗料は以下に述べる方
法により作成する。 (1) 比較例 1 アクリル樹脂(アクリル酸エステル、アクリル
ニトリル、及びメタアクリル酸からなるアクリル
共重合体)70部にビスフエノールAとエピクロル
ヒドリンの縮合生成物である平均分子量900のエ
ポキシ樹脂20部とメラミンとホルマリンとの付加
縮合物であるメラミン樹脂10部をそれぞれケト
ン、エステル、アルコール、炭化水素等からなる
混合剤に溶解させ固形分30%のアクリル・エポキ
シ塗料(3)を得る。 (2) 比較例 2 塩化ビニル、酢酸ビニル共重合体平均重合度
1000の塩化ビニル系樹脂粉末を60部、該塩化ビニ
ル樹脂を溶解させない炭化水素系、エーテル系、
エステル系の混合溶剤に分散させ、さらにビスフ
エノールAとエピクロルヒドリンの縮合生成物で
ある平均分子量900のエポキシ樹脂を10部とビス
フエノールAとホルマリン及び触媒にアンモニア
を用いて付加縮合して得られたレゾール型フエノ
ール樹脂を5部とアクリル酸エステル、アクリル
ニトリル及びメタアクリル酸からなるアクリル共
重合体のアクリル樹脂15部と、可塑剤としてのエ
ポキシ化大豆油を10部を配合したビニルオルガノ
ゾル系塗料(4)を得る。 (3) 比較例 3 ビスフエノールAをホルマリンに溶解し、アン
モニア触媒のもとに温度95℃で約3時間反応さ
せ、反応生成物をケトン、アルコール、炭化水素
系の混合溶剤で抽出し、水で洗滌したのち、水層
を取除き、更に共沸法で残つた少量の水分を除去
し、冷却して固形分30%のレゾール型フエノール
樹脂を得た。次にビスフエノールA型エポキシ樹
脂平均分子量3800(エピコート1009、シエル社製)
のエポキシ樹脂を予めケトン、エステル、アルコ
ール、炭化水素なからなる混合溶剤に溶解させ固
形分30%の溶液と前記フエノール樹脂とを混合す
る。フエノール樹脂と、エポキシ樹脂の重量比は
50:50である。この混合物を還流下で2時間予備
縮合してエポキシ・フエノール系塗料(5)を得る。 以上の比較例1,2,3の塗料を缶胴継目部分
に使用した試験片及び実缶において、ネツクイン
加工時の缶温を各々60℃、55℃及び60℃の温度条
件でネツクイン加工に賦した以外は、実施例1と
同様の方法で補修し、評価した結果を第1表に示
す。 比較例 4,5 缶胴体のネツクイン加工において、加工時の缶
温を各々93℃(比較例4)及び45℃(比較例5)
で処理した以外は、実施例1に使用した塗料と同
様の塗料を使用し、実施例1と同様の方法で補
修、評価した結果を第1表に示す。
1400meq(ミリイクイバレント)/100g重合体の
濃度、特に50乃至1200meq/100g重合体の濃度
で含有する熱可塑性重合体を挙げることができ、
その適当な例は、熱可塑性ポリエステル乃至は共
重合ポリエステル;ポリアミド乃至コポリアミ
ド;各種アクリル樹脂;酸変性オレフイン樹脂等
である。この複合被覆の場合、熱硬化性樹脂と熱
可塑性樹脂とは、60:40乃至99:1の重量比、特
に70:30乃至96:4の重量比で組合せて使用する
のがよい。 缶体継目への樹脂被覆は、これらの樹脂を塗料
として、ローラ塗布、スプレー塗布、フローコー
ト、浸漬塗等のそれ自体公知の手法で行うことが
できる。形成される塗膜の焼付は、ヤング率の温
度依存性(RE)が前述した範囲内となるように
行えばよい。 保護被覆の厚みは、溶接継目において、10乃至
100μm、特に20乃至60μmの範囲内となるように
行うのがよい。 ネツクイン加工 このようにして製造される継目被覆缶胴を、そ
れ自体公知のネツクイン加工法、例えばダイ方
式、或いはスピンネツクイン方式により一段或い
は複数段のネツクイン加工に賦する。 下記式 Nr=RL/RS …(2) 式中、RLはネツクイン加工前の缶胴外径を表
わし、RSはネツクイン加工部の缶胴外径を表わ
す、 で定義されるネツクイン加工率は、一段で1.01乃
至1.10、特に1.02乃至1.07の範囲にあるのがよく、
多段ネツクイン加工の場合には、全体で1.10乃至
1.30、特に1.11乃至1.25の範囲内にあるのがよい。 ネツクイン加工は、50℃以上で且つ被覆のガラ
ス転移温度(Tg)よりも低い温度で行うのがよ
い。即ち、被覆のTg以上の温度では、被覆と工
具との係合等により被覆自体に傷が入るので好ま
しくなく、一方50℃よりも低い温度では、ネツク
イン加工に際して被覆が金属素材の塑性流動に追
従し得ず、被覆の剥離やクラツク発生等の被覆欠
陥が発生し易い。 ネツクイン加工に際して、工具と接触する缶胴
部に滑剤、潤滑剤を塗布したり、或いは缶胴と接
触する工具表面を潤滑性能に優れた素材で形成し
たりし得ることは任意である。 ネツクイン加工された缶胴開口端部には、フラ
ンジ加工を行い、缶端と二重巻締して、最終缶体
とする。 (発明の効果) 本発明によれば、溶接継目の被覆層が苛酷なネ
ツクイン加工に耐え、継目への優れた密着性が維
持されると共に、加工時におけるクラツク、剥離
等の被覆欠陥の発生が解消されたネツクイン溶接
缶を提供できた。 また、エアゾール缶として用いた場合にも、内
容物による溶接継目の腐食をも防止することが可
能となつた。 (実施例) 本発明による優れた作用効果を次の例で更に具
体的に説明する。 本発明の実施例に用いる熱硬化性塗料は以下に
述べる方法により作成する。 (1) エポキシ・ユリア系塗料 ビスフエノールAとエピクロルヒドリンの縮
合生成物である平均分子量2900のエポキシ樹脂
(エピコート1007 シエル社製)75部とブチル
エーテル尿素ホルムアルデヒド樹脂25部を、そ
れぞれケトン、エステル、炭化水素等からなる
混合溶剤に溶解させ固形分25%のエポキシ・ユ
リア系塗料(2)を得る。 (2) エポキシ・フエノール系塗料 石炭酸0.5モルとp−クレゾール0.5モルを37
%ホルムアルデヒド水溶液1.5モルに溶かし、
触媒としてアンモニア0.15モルを加えて95℃で
3時間反応させる。反応生成物はケトン、アル
コール、炭化水素などから成る混合溶剤で抽出
し、水で洗滌した後水層を取り除き、更に共沸
法で残つた少量の水分を除去し、冷却してレゾ
ール型フエーノル樹脂の30%溶液を得る。上記
レゾール型フエノール樹脂溶液と予めケトン、
エステル、アルコール、炭化水素などから成る
混合溶剤に溶解させて得られた、ビスフエノー
ルAとエピクロルヒドリンの縮合生成物で平均
分子量2900(エピコート1007、シエル社製)の
エポキシ樹脂の30%溶液とを混合する。 フエノール樹脂とエポキシ樹脂の重量比は
30:70である。この混合物を還流下で2時間予
備縮合してエポキシ・フエノール系塗料を得
る。次に熱可塑性樹脂としてあらかじめペレツ
トより凍結粉砕して得られた平均粒径20μmの
ナイロン12(環球法による軟化点178℃、カルボ
ニル基濃度508meq当量/100g)の粉末を、エ
ポキシ・フエノール系塗料固形分中の熱可塑性
樹脂の体積分率が20%になるように混合し、高
速ミキサーで20分間撹拌分散させエポキシ・フ
エノール系塗料(1)を得た。 次に缶胴及び前記したエポキシ・ユリア系塗料
(2)及びエポキシ・フエノール系塗料(1)の使用方法
を説明する。 板厚0.23mmの錫の目付量、5.6Kg/m2の通常の
ブリキ板にエポキシ・ユリア系塗料(エポキシ樹
脂とブチルエーテル尿素ホルムアルデヒド樹脂の
重量比3:1の混合物)を、缶胴のつぎ目部分に
あたる場所を除いて、焼付後の膜厚が内面側6ミ
クロン、外面側3ミクロンになるようにマージン
塗装し、マージン寸法は両面が幅2mmである。そ
して、200℃の熱風乾燥炉中で10分間焼付硬化し
て得られた塗装板をブランクレングス206.4mm、
ブランクハイト125.4mmのボデイーブランクに切
断する。この罐胴ブランクを、通常のシーム抵抗
溶接機を用い、0.4mm巾にラツプさせ、それ自体
公知のブリキ溶接条件下に加え、窒素ガス気流中
で製罐スピード40mm/minにより溶接缶胴(211
径〔外径65.8mm〕)を得る。次に前記各種塗料を
溶接缶胴の継目部分の内面側にスプレー方式に
て、幅約8mm、乾燥塗膜の厚みが約40〜50ミクロ
ンになるように補修し、同時に外面側は、ロール
コート法にて継目部金属露出部の幅とほぼ等しい
幅でエポキシエステル系塗料を乾燥塗膜の厚みが
約2〜10μmになるように補修し、次に220℃の熱
風乾燥炉中で3分間焼付け、継目部分を被覆した
缶胴を得た。次にこの缶胴体の両側をダイ方式に
よるネツクイン加工を行なう(この時のネツク加
工変形量は211径から209径へ変形させる)。この
際缶胴は、風温200℃の加熱エアーで約10秒間加
熱し、ネツクイン加工時の缶温が60℃になるよう
にする。缶温は、公知の表面温度計を使用し缶温
を測定する。又、別の加熱方法としてインダクシ
ヨンヒーターにより加熱器電流を15Aに調整し、
ネツク加工部にあたる周辺を加熱して、ネツクイ
ン加工時の缶温が60℃になるようにする。次にこ
の缶温が50℃以下にならない時点でフランジ加工
を行なう。続いて、この缶胴内面側のネツク、フ
ランジ加工部を肉眼で観察し、更に下記方法によ
り内面継目部分の金属露出状態を評価(エナメル
レター試験)する。 エナメルレータ試験 缶胴継目部分を幅2cmにわたつて切り出し、こ
の継目に直角方向に幅5mm、平行方向120mmの部
分を除いてビニールテープでシールして試験片と
する。この試験片を3%食塩水より成る25℃の電
解液に3分間浸漬した後に炭素棒を対極に用い、
電圧100Vで10秒間にわたつて定電圧電解を行い、
その時に流れる平均の電流値を測定する。各試料
で20試験片の測定値の算術平均値を結果として採
用する。 ネツク、フランジ加工後の缶胴体は、内外面に
エポキシ・ユリア系塗膜を有する呼び内径63.4mm
缶用のブリキ蓋及び内外面にエポキシフエノール
系塗料を有する内径62mm目金をそれぞれ二重巻締
めし、得られたエアゾール用空缶に常法により、
液体ガラス磨き、洗濯のり及びシエービングクリ
ームをパツクし、マウンテイングカツプを取り付
け50℃で6ケ月間貯蔵した後にそれぞれ開缶し、
缶胴継目部分の腐食状態を観察した。先に述べた
ネツク、フランジ部の肉眼観察の結果及びエナメ
ルレーター試験そして、前記した断目部分の腐食
状態の観察結果(実缶試験)を第1表に示す。 なお第1表においては、エポキシ・フエノール
系塗料(1)を使用したものの結果を実施例1、エポ
キシ・ユリア系塗料(2)を使用したものの結果を実
施例2とした。 次にガラス転移点(Tg)の測定は以下の方法
に従つた。 熱硬化性樹脂含有被覆のガラス転移点(Tg)
を測定するために先に説明した缶胴用のブランク
で内面、外面ともに未塗装の板を使用し、同様に
溶接及び継ぎ目部分の内面側のみを補修、焼付
し、塗布サンプルを得る。 この塗布サンプルを直径5mmの円状に切り出
し、測定用サンプルとする。 Tgはそれ自体公知の測定器を用い、塗膜の温
度を変えて、針入法により測定される温度をい
う。 比較例に用いる熱硬化性塗料は以下に述べる方
法により作成する。 (1) 比較例 1 アクリル樹脂(アクリル酸エステル、アクリル
ニトリル、及びメタアクリル酸からなるアクリル
共重合体)70部にビスフエノールAとエピクロル
ヒドリンの縮合生成物である平均分子量900のエ
ポキシ樹脂20部とメラミンとホルマリンとの付加
縮合物であるメラミン樹脂10部をそれぞれケト
ン、エステル、アルコール、炭化水素等からなる
混合剤に溶解させ固形分30%のアクリル・エポキ
シ塗料(3)を得る。 (2) 比較例 2 塩化ビニル、酢酸ビニル共重合体平均重合度
1000の塩化ビニル系樹脂粉末を60部、該塩化ビニ
ル樹脂を溶解させない炭化水素系、エーテル系、
エステル系の混合溶剤に分散させ、さらにビスフ
エノールAとエピクロルヒドリンの縮合生成物で
ある平均分子量900のエポキシ樹脂を10部とビス
フエノールAとホルマリン及び触媒にアンモニア
を用いて付加縮合して得られたレゾール型フエノ
ール樹脂を5部とアクリル酸エステル、アクリル
ニトリル及びメタアクリル酸からなるアクリル共
重合体のアクリル樹脂15部と、可塑剤としてのエ
ポキシ化大豆油を10部を配合したビニルオルガノ
ゾル系塗料(4)を得る。 (3) 比較例 3 ビスフエノールAをホルマリンに溶解し、アン
モニア触媒のもとに温度95℃で約3時間反応さ
せ、反応生成物をケトン、アルコール、炭化水素
系の混合溶剤で抽出し、水で洗滌したのち、水層
を取除き、更に共沸法で残つた少量の水分を除去
し、冷却して固形分30%のレゾール型フエノール
樹脂を得た。次にビスフエノールA型エポキシ樹
脂平均分子量3800(エピコート1009、シエル社製)
のエポキシ樹脂を予めケトン、エステル、アルコ
ール、炭化水素なからなる混合溶剤に溶解させ固
形分30%の溶液と前記フエノール樹脂とを混合す
る。フエノール樹脂と、エポキシ樹脂の重量比は
50:50である。この混合物を還流下で2時間予備
縮合してエポキシ・フエノール系塗料(5)を得る。 以上の比較例1,2,3の塗料を缶胴継目部分
に使用した試験片及び実缶において、ネツクイン
加工時の缶温を各々60℃、55℃及び60℃の温度条
件でネツクイン加工に賦した以外は、実施例1と
同様の方法で補修し、評価した結果を第1表に示
す。 比較例 4,5 缶胴体のネツクイン加工において、加工時の缶
温を各々93℃(比較例4)及び45℃(比較例5)
で処理した以外は、実施例1に使用した塗料と同
様の塗料を使用し、実施例1と同様の方法で補
修、評価した結果を第1表に示す。
第1図は、種々の熱硬化性樹脂含有被覆につい
て、温度とヤング率との関係を示す線図である。
て、温度とヤング率との関係を示す線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 金属素材の接合すべき両端縁部を重ね合せ、
電気抵抗溶接により継目を形成させ、缶胴を製造
する工程と、 缶胴継目に熱硬化性樹脂含有塗料を、固形分と
しての厚みが10乃至100μmとなるように塗布し、
該塗料を焼付けて、下記式 RE=E20/E50 式中、E20は温度20℃における被覆のヤング率
(Kg/mm2)を表わし、E50は温度50℃における被覆
のヤング率(Kg/mm2)を表わす、 で定義されるヤング率の温度依存性が1.3乃至3.0
の範囲内にあり且つE20≧50Kg/mm2である腐食バ
リヤー性熱硬化性樹脂含有被覆を形成させる工程
と、 継目被覆溶接缶胴を、50℃以上、被覆のガラス
転移温度(Tg)よりも低い温度で少なくとも1
段のネツクイン加工に賦する工程とから成るネツ
クイン溶接缶の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11894187A JPS63294348A (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | ネックイン加工溶接缶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11894187A JPS63294348A (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | ネックイン加工溶接缶の製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20138089A Division JPH0280139A (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 溶接缶の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63294348A JPS63294348A (ja) | 1988-12-01 |
| JPH0356981B2 true JPH0356981B2 (ja) | 1991-08-29 |
Family
ID=14749022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11894187A Granted JPS63294348A (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | ネックイン加工溶接缶の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63294348A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6058098A (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-04 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | α−アミラ−ゼ乾式分析素子 |
-
1987
- 1987-05-18 JP JP11894187A patent/JPS63294348A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63294348A (ja) | 1988-12-01 |
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