JPH0358794A - 酵母による異種遺伝子産物の製造法 - Google Patents

酵母による異種遺伝子産物の製造法

Info

Publication number
JPH0358794A
JPH0358794A JP19059989A JP19059989A JPH0358794A JP H0358794 A JPH0358794 A JP H0358794A JP 19059989 A JP19059989 A JP 19059989A JP 19059989 A JP19059989 A JP 19059989A JP H0358794 A JPH0358794 A JP H0358794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gene
yeast
dna
plasmid
rhizopus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19059989A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuko Ogi
扇 和子
Hiroyuki Horiuchi
裕之 堀内
Masachika Irie
入江 昌親
Masamichi Takagi
正道 高木
Keiji Yano
矢野 圭司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suntory Ltd filed Critical Suntory Ltd
Priority to JP19059989A priority Critical patent/JPH0358794A/ja
Publication of JPH0358794A publication Critical patent/JPH0358794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カビ酸性プロテアーゼのシグナルペプチド及
び前駆体領域を用いた、酵母でのタンパク質若しくはペ
プチド等の異種遺伝子産物の菌体外への製造法に関する
[従来の技術およびその課題コ 近年の遺伝子工学的技術の進歩【こより有用な遺伝子産
物を人工の組換え体により生産することが可能になり、
広く利用され始めている。
タンパク質若しくはペプチド等(以下「異種遺伝子産物
」という)の遺伝子組換え法による生産においては、こ
れら異種遺伝子産物を菌体外に分泌生産することが、次
の点で有意義である。
(1)菌体内の過剰蓄積がなく宿主の増殖に影響を与え
にくい。
(2)培地中に蓄積するために生産量を上げることがで
きる。
(3)菌体内プロテアーゼにJこる分解がない。
(4)分泌されるタンパク質の種類がそれほど多くなく
精製が簡単である。
従来から、あるタンパク質が分泌生産されるためには、
そのアミノ末端側に約20個のアミノ酸からなるシグナ
ルペプチドと呼ばれる配列が必要であることが知られて
いる( Blobel,G. and Dobbers
tein,B.; J. CellBjol.,67,
 835 (1975))。そこでこれらのシグナルを
用いたタンパク質の分泌生産が多くの研究者により研究
されてきた(安藤忠彦、坂口健二編、微生物学基礎講座
8遺伝子工学)特にこれらの研究は、アミラーゼやブロ
テアーゼなどの工業用酵素を多量に分泌することが知ら
れている枯草菌を中心に進められており、枯草菌を宿主
とした分泌ベクターが開発され、報告されている。 こ
の分泌ベクターの構造としては、通常のベクターに必要
な複製起点や選択マーカー遺伝子のほがに、強力なプロ
モーターにより転写が制御されたシグナルペブチドをコ
ードするDNA部分と、その下流に目的タンパク質の遺
伝子を接続したものが挙げられる。 この分泌ベクター
のシグナル配列としては、ハシラス アミロリキファシ
エンス( Basi]].os  amyloliqe
facience )  ( Palva,T et 
al: Gene,]9.43(198]))および枯
草菌( B. subtilis )のα−アミラーゼ
  (  Yamazaki,H.et  al.: 
 J.Bacterio].,].56, 327(1
983))、アルカリ性プロテアーゼ( Vansan
tha,N. and Thompson,L.D.:
 J.Bacterio1.,165,837 (19
86))および中性プロテアーゼ( Honjo,M.
 et al: The 3rd Inter−nat
ional Conference of Genet
j.cs and Biotechno]ogy of
 Bacilli at Stanford Univ
.,Abstract, p.52(1985))やハ
シラス ライケンフオルミス( B.1ichenif
ormis )由来のべニシリナーゼ( Fujij,
M. et al.: J.Gen.Microbio
]. , 128. 2997(1982))のものな
どが利用されている。 また、枯草菌を用いて、分泌さ
れる異種遺伝子産物の例としては、大腸菌由来のβ−ラ
クタマーゼやスタフィロコッカス アウレウス( St
aphyrococcus aureus )由来のプ
ロテインAなどがあり、これらの場合、培養1リットル
当りゴー3g程度のタンパク質が菌体外に生産されるこ
とが報告されている( Vansantha,N. a
nd  Thompson,L.D.:J.Bacte
rio1.,165,837 (1986))。
このように微生物、特に原核細胞に由来する遺伝子の分
泌発現には、枯草菌を宿主とする分泌ベクター系が非常
に有効であったが、この系を用いてヒトの遺伝子産物を
生産させる場合、例えば或長ホルモンを分泌生産させる
と最大でも培養1リットル当り10mg程度しか分泌生
産できず、真核生物由来の遺伝子産物を分泌生産させる
ことは現在のところ困難である。
真核生物における分泌生産の宿主として最近カビに興味
がもたれている(坂口健二:”糸状菌”、p:192,
  安藤忠彦、坂口健二編、微生物学基礎請座8遺伝子
工学)。 特にアスベルギルス(Aspergillu
s)属のものは、工業用酵素の生産に用いられ、培養1
リッj・ル当りJOg以」二のタンパク質が生産される
系も知られている。例えば、最近アスペルギルスのα−
アミラーゼ遺伝子がセルフクローニングされ、培養1リ
ットル当り10数gのタンパク質の生産が報告された(
ノボ・インダス1・リー、特開昭63−272988号
)。
しかしながら異種遺伝子の発現系としてカビは、形質転
換効率の低さや現在使用できるプロモーターの数の少な
さ、さらに発現機構の詳細についての研究がほとんどな
されていないといった多くの問題点を抱えている。
また他方、真核微生物の宿主ベクター系として酵母(S
accharomyces cerevisiae)も
良く知られている。この系では、主として解糖系に関係
する酵素の遺伝子の強力なプロモーターの利用も進めら
れており、さらに遺伝解析のしやすさから遺伝子発現や
増殖制御のメカニズムについての実験材料として供され
ている。
ところが、代表的酵母であるパン酵母 ( Saccharomyces cerevisia
e )は、ほとんどタンパク質を生産しないことから分
泌生産の宿主としては、あまり注目を集めていない。
しかし最近、カビ リゾパス( Rhizopus )
由来のグルコアミラーゼ( Ashikari,T e
t al.: Appl、Microbiol. Bi
otechnol. 30. 515(1989) )
やムコール( Mucor )由来の酸性プロテアーゼ
( Yamashita,T. et al.: Mo
l.Gen. Genet, 210, 462(19
87))がパン酵母( Saccharomyces 
 cerevisiae )で培養1リットル当り20
0  mg以上分泌生産されることが報告され、パン酵
母の分泌能が従来考えられていたよりもかなり高いこと
が証明された。
しかし、パン酵母の分泌ベクターとしては、α−ファク
ターを利用したもののみ広く利用されているに過ぎず(
 Brabe,A.J. et al.:Proc. 
Natl. Acad. Sci. USA, 81.
 4642(1984))、未た工業的に利用するには
不十分な状況であった。
[課題を解決するための手段コ 本発明者らは、パン酵母等の酵母の有する分泌タンパク
質が少ないという欠点は、逆に異種遺伝子産物の生産に
おいては夾雑タンパクが少ないという大きな利点になる
ことに着目し、酵母において異種遺伝子生産物の分泌量
を増大せしめることができれば優れた分泌ベクター系が
得られると考え研究を進めた。
カビで生産される酸性プロテアーゼは、チモーゲン(前
駆体、プロ体)として生産され、その後プロ領域が自己
分解あるいは他のプロテアーゼにより取り除くことによ
り成熟プロテアーゼとして十分な活性を示すようになる
のであるが、前記の如くリゾパス由来の酸性プロテアー
ゼ等がパン酵母において効率よく分泌されることから、
リゾパス酸性プロテアーゼのプロ領域は、活性のモジュ
レイターとしての機能のほかに、分泌およびタンパク質
の安定化に重要な役割を担っていると推定した。
本発明者らは、これらの知見に基づき、リゾパスの有す
るシグナル配列等を目的異種遺伝子産物の遺伝子に接続
させ、これで宿主酵母細胞を形質転換させたところ、異
種遺伝子産物を効率良く宿主酵母細胞外に分泌させるこ
とができることを見出し本発明を完或した。
したがって本発明は、糸状菌リゾプスニベウス( Rh
izopus niveus )由来の酸性プロテアー
ゼのシグナルペブチド及び前駆体領域をコードする遺伝
子の下流に目的異種遺伝子産物をコードする遺伝子を接
続してキメラ遺伝子を作製し、このキメラ遺伝子を組み
込んだ組換ベクターで宿主酵母細胞を形質転換し、当該
宿主酵母細胞を培養することを特徴とする異種遺伝子産
物の製造法である。
本発明のシグナルペプチド及び前駆体領域は、次式工の
アミノ酸配列で表わされる:Met Lys Phe 
Thr Leu  Ile Ser Ser Cys 
 Val20 Ala Leu  Ala Ala Met Thr 
 Leu  Ala Val Glu30 Ala Ala Pro Asn Gly Lys  
Lys  Ile Asn  Ile40 Pro Leu  Ala Lys  Asn Asn
  Ser Tyr  Lys  Pro50 Ser Ala Lys Asn Ala Leu A
sn Lys Ala Leu60 Ala lys Tyr Asn Arg Arg L
ys Val Gly SerGly Gly Ile
 Thr Thr Glu(66)(I) (式中、Net(1)−Ala(21)がシグナルペブ
チドを示し、Ala(22)−Glu(66)が前駆体
領域を示す) この、ペプチド配列(I)をコードする遺伝子配列は、
糸状菌リゾブスニベウス ( Rhizopus niveus )に属する酸性
プロテア−10− ーゼ生産菌から、常法により次の方法で得ることができ
る。 すなわち、酸性プロテアーゼ生産菌から公知の方
法によりその全DNAを取得し、これをSau3AI等
の制限酵素【こよって切断してDNA断片を得、この断
片から酸性プロテアーゼ生産菌の遺伝子ライブラリーを
得る。 次いて、酸性プロテアーゼをコードする DN
Aを検出し、ファージベクターおよび/またはプラスミ
ドベクターを用い、合成DNAによる部位特異的変異法
等で必要な制限酵素切断部泣を加え、また、酸性プロテ
アーゼの不用なアミノ酸をコードするDNAを削除する
ことにより得られる。
この、シグナルペブチド及び前駆体領域をコードする遺
伝子の下流にペブチドをコードする遺伝子を接続するこ
とも、公知の方法により行なうことができる。
すなわち、cDNAを常法により取I号シ、これに必要
により所要制限酵素切断部位およびリンカーを付加した
後、前記で得られたシ11 グナルペプチド及び前駆体領域(1〉をコードするDN
Aと常法によりラ・イゲーションすることにより行なわ
れる。
上記の如くして得られたキメラ遺伝子を紹み込まれた発
現ベクターで宿主酵[3を形質転換し、この宿主酵JO
を、常法により培養することにより培養物中から目的の
異種遺伝子産物を得ることができる。
宿主酵母の形質転換も公知の方法に従って行なうことが
できる。
なお、形質転換された宿主酵母の培養も一般的な培養条
件によりおこなわれるが、特に好ましい培養法としては
、約3 0 ’C程度の温度条件で、YPD培地(〕%
酵母エキス、2% ポリペブトン、2%フドウ糖)等を
用いる振盪培養法が挙げられる。
本発明により得られる例としては、リゾプス酸性プロテ
アーゼT自身及びリゾプスリボヌクレアーゼRhを始め
、アミラーゼ、リパーゼ等を挙げることができるがそれ
以外てあ12− っても構わない。
なお、本発明において、前駆体領域を持たないリゾプス
酸性プロテアーゼ■をパン酵旬中で発現させた場合、以
下の実施例で示されるように菌体内外共に活性及びタン
パク質は認められない。 又、リゾプスリボヌクレアー
ゼRhの場合、シグナルペプチドを有するたけてはパン
lW母において極少量(培養液1リットル当り約7μg
)のりボヌクレアーセ’Rhを分泌生産するに過ぎない
が、前駆体領域を導入することによりそれの生産量は飛
躍的に増加する。例えばリゾプス酸性プロテアーゼでは
、培養液1リットル当り約50mg、またリボヌクレア
ーゼ叶においては、培養液1リットル当り約4. 0 
m gの目的タンパク質の生産が認められた。
[発明の効果] 以−1−のように、本発明はリゾブス由来酸性プロテア
ーゼの前駆体プロ領域の下流に目的とずるタンパク質あ
るいは、ペプチドをっな13 ぐことにより、パン酵母による菌体外への有用タンパク
質の製造を可能とならしめるものである。
[実施例] 以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1 変異酸性プロテアーゼ遺伝子の作製: 酸性プロテアーゼの前駆体領域中に変異を持つ遺伝子を
以下に示す方法により作製した。
(].)プラスミドpYPR  2731の作製(])
  リゾプス遺伝子ライブラリーの作製酸性プロテアー
ゼ生産菌 ( R.  niveusYamazaki
 IFO 4810)からハインズらの方法(Hyne
s, M. J. et al., Molec. C
ell. Biol.,Vol. e, 1930)に
より全DNAを単離した。
このDNAを制限酵素Sau3AIで部分分解し、蔗糖
密度勾配遠心法により8〜15kbの画分を集めた。 
この8〜15kbのDNA断片をBamHI処理したベ
クター pBR14 322とT4リガーゼて結合し、大腸菌JA221を形
質転換して、アンピシリン耐性形質転換体としてリゾプ
スの遺伝子ライブラリーを取得した。 大腸菌の形質転
換は常法を用いた。
(2)遺伝子ライブラリーのスクリーニング 形質転換体を選択するために、酸性プロテアーゼ遺伝子
検出用のブローブを作製した。
プローブの作製は、酸性プロテアーゼのN末端アミノ酸
配列の一部であるM e t − V a 1−Asp
−Tyr−Glu−Asn−Asp−Val−Glu−
Tyrの部分について、そのアミノ酸配列に対応するコ
ドンから、3’−TAGCANCTPATPCTQTT
−5゛のl7個の塩基からなる32種の合成DNAオリ
ゴマ−(17−merプローブ)と、3’−TTACT
PCAPCTNAT5゛の14個の塩基からなる16種
の合成DNAオリゴマー(14−marブローブ)−1
5一 を合成した。ここてNは任意の塩基てあり、PはA又は
Gであり、QはTまたはCを示す。
これらのDNAオリゴマーを[γ−32P]ATPとT
4ボリヌクレオチドキナーゼを用いて標識し、酸性プロ
テアーゼ遺伝子検出用プローブとして用いた。 酸性プ
ロテアーゼ遺伝子を持ったクローンを選択するためのコ
ロニーハイブリダイゼーションは、グルンスタインとホ
グネスの方法( Grunstein, M.and 
D. S. Hogness, Proc. Natl
. Acad. Sci.USA., vol. 72
. 3961)を若干改良した方法により、42゜C、
48時間で行った。 約2万個のクローンをスクリーニ
ングした結果、前述の14merプローブと17mer
プローブの両者にハイブリダイズするクローンとして、
プラスミド l)PR07を持つクローンが選抜された
。pPR○7は、7 . 4kbのリゾブス由来のDN
A断片を持つ。尚、pPR○7をもつ大腸菌JA2 2
 1のクローンはEscherichia coli 
S AM  7 6 0と命名され、16ー 微工研にFERM  P−9519の寄託番号を得て寄
託されている。
(3)酸性プロテアーゼ構造遺伝子からイントロン配列
の除去 染色体由来の酸性プロテアーゼ遺伝子には、64塩基か
らなるイントロンが含まれている。
このイントロンを染色体由来の遺伝子から除くために、
主に前に示したゾラー(Zoller)らの方法に従い
、化学合成したオリゴヌクレオチド断片を用いて部位特
異的変異( sitedirected mutage
nesis )法を実施した。 尚、以下で用いた操作
は特に示さない限り、マニアチス( T. Mania
tis et al: MolecularCloni
ng, Cold Spring Haver Lab
oratory,New York, 1982)に従
った。
当該酸性プロテアーゼの染色体遺伝子を含むブラスミド
 pPRO7を制限酵素SphIおよびSal Iで処
理し、イントロンを含む1.4kbのSphI−Sal
I  DNA断片を得た。 得られたDNA断片は、M
1 3m17ー p19(宝酒造社より購入)のsph:t−Sal I
部位に挿入し、組換え体一本鎖DNAを得た。次に、得
られた一本鎖DNAと、5’−GCATAAAGTGG
ATGCAAACCACATATCAG−3’の構造を
持つ合成オリゴヌクレオチドA200との混合液を6 
0 ’Cて20分間処理した後、順次30℃で30分、
4℃て30分およびo ’cで20分間各々保持するこ
とにより、一本鎖DNAと合成オリゴヌクレオチドA2
00を結合させた。その後、上記反応液にクレノウ・フ
ラグメント( Klenow fragment )と
、T4DNAリガーゼ、ATPおよびデオキシリボヌク
レオチド混合液を加え、12゜Cで16時間反応させた
後、大腸菌JM109に形質転換した。形質転換株は、
通常のブラークハイプリダイゼーションの手法により選
択した。即ち、[γ32P]ATPて標識した上記合成
りオゴヌクレオチドA200をプローブとして、変異の
起こった遺伝子を含むブラー18− クを選択した。このプラークから一本鎖及び複製型のフ
ァーシI3−7を調製した。
( 4. )  E c o R I切断部位を持つ遺
伝子の構築 このようにして得られたイントロンのない酸性プロテア
ーゼ遺伝子の翻訳開始コドンATGの5′側上流に、制
限酵素EcoRIの切断認識部位を、同じく部位特異的
変異法を用いて挿入した。
化学合或したオリゴヌクレオチドA211は、5’−G
AACTTCATGAATTCAGTAGAA−3’の
構造を持つ。 この合或オリゴヌクレオチドA211と
上記(3)で得られた一本鎖ファージB−7を用いて再
びゾラーらの方法に従い、部位特異的変異法を行った。
その結果、当該酸性プロテアーゼ遺伝子の翻訳開始コド
ンATGの直前にEcoRIの切断詔識配列を持った遺
伝子を含む目的のファージBC− 1を得た。
(5)発現ベクターの製造 以上のようにして得られたファーシBC1は、翻訳開殆
コドンATGの直前に EcoRI切断部位が挿入され、イントロンを欠いた酸
性プロテアーゼ遺伝子の前半部分を含んでいる。 この
DNAを用いて酵母由来のグリセロアルデヒド3−リン
酸脱水酵素(GAP)遺伝子の発現調節部位(プロモー
ター)に酸性プロテアーゼ遺伝子を直接結合した発現ベ
クターを製造した。
本ベクターの製造にあたっては、pYgap 87(本
プラスミドはSBMISIと命名され、FERM  B
P−382として1983年10月5日に工業技術院微
生物工業技術研究所にブダペスト条約の規定に基づいて
国際寄託されている)と pYGIFLm2t2(本プ
ラスミドばエシェリヒア・コリ SBM  274と命
名され FERM  P7727としてゴー 9 8 
4年7月l7日に工業技術院微生物工業技術研究所に寄
託され、更に、1988年12月26日にBP−221
6として国際寄託に移管されている)を出発プラスミド
として用いた。
即ち、pYG工FLm212に唯一存在するB a m
 I−{ I切断部位を制限酵素で開裂後、DNAポリ
メラーゼ■を用いて付着末端(スティッキングエンド)
をフィル・イン(Fil]in) Lた。続いて、その
部位にH i n d TIT(5’−CAAGCTT
G−3’)リンカーを挿入することによりHindm切
断部位を持つプラスミドpYGIFLm232Hを製造
した・ また、pygap  87に、前に示したとの
と同様の部位特異的変異法を用いてGAP構造遺伝子の
翻訳開始コドンATGの直前にEcoR工制限酵素の切
断認識部位を作製し、ブラスミドpYgap87Eを製
造した。プラスミドpYGIFLm  21.2HをE
coRIて完全に切断し、さらに反応時間を調整するこ
とによりH i n d IIIで部分的に切断した後
、8 . 0 kbの断片を分離した。また、T)Yg
ap87EをEcoRIと21 H i n d IJIて切断後、GAP遺伝子のプロ
モーター領域を含む1.1.kbの断片を分離した。
この断片と上記の8 . 0 kbの断片とをライゲー
ションした後、大腸菌を形質転換してそこからプラスミ
ドpYGIFLm222を得た。
このようにして製造された、p Y G I F Lm
222と複製型ファーシBC− 1をEcoR王とSa
l王で消化した{麦、それぞれ、約8kbと約0 . 
7 kbの断片を回収した。
これらのDNA断片をライケーションして得られたプラ
スミドをpYPR273と命名した。 さらにこのpY
PR273をSalIて切断し、それとは別にpPR○
7の酸性プロテアーゼ遺伝子の後半部分を含む約2.3
kbのSal I断片を回収してライゲーションを行っ
た。その結果、S a l工断片の挿入方法により二種
類のベクターがえられた。
そのうち、酸性プロテアーゼ遺伝子が正しく結合したも
のを制限酵素による解析で選択し、pYPR2731と
命名したく第]図参照)。
一22 (1i)デレーション酸性プロテアーゼ遺伝子の構築方
法 デレーション酸性プロテアーゼ遺伝子は、ウラシルを含
む1本鎖M13ファージを用いた部位特異的変異法(い
わゆるクンケル法)の手法を用いて行った。この方法は
、バイオラド社がすてにキット化して発売しており( 
MUTAGENETM IN VITRO MUTAG
ENESIS KIT,BID−RAD)これを用いて
説明書に記された方法に従い変異DNAを作製した。詳
しくは以下のごとくである。
はじめに酸性プロテアーゼ遺伝子の1部を持ちウラシル
を含む1本鎖M13ファージを調製した(第2図参照)
。 つまりプラスミドpYPR2731を制限酵素Ec
oRI及びSal 王で切断し酸性プロテアーゼ遺伝子
の5′側の遺伝子の1部を含む約0.6kbのDNA断
片を得た。 得られたDNA断片は、M13mpl9(
バイオラド社部位特異的変異法キット中に含まれている
)のEcoRI−23− −SalI部位に挿入し大腸菌MV1190株(△la
c−proAB ). thi, supE,Δ(sr
irecA)306::TnlO(tetr)[ F7
:traD36, proAB,1acIqZΔ旧5]
)を用いてファージII)IMPR1を調製する。 ま
たこれと同様にブラスミドpYPR273 1を制限酵
素SalIで切断し得られる酸性プロテアーゼ遺伝子の
3′側の1部を含む約2kbのDNAをM 1 3 m
pl9のSalI部位に挿入することによりファージp
IMPR2を調製した。 これらのファージをもとにし
てウラシルを含む1本鎖プラスミドl;)IMPR1−
U,p IMPR2−Uをそれぞれ調製した。 すなわ
ち、ung−,dut一株であるCJ236株(dut
,ung, thi, relA; pcJ105(C
mr))を1晩培養後、30μg / m 1のクロラ
ムフェニコールを含むL培地(1リットル当り、10g
 トリプトン、5g 酵母エキス、5g 塩化ナトリウ
ム:オートクレープ殺菌)に10μl植菌し、6時間培
養する。 1−3X106のフ−24 ァーシを加え、37゜Cて1晩培養し、その培養液を遠
心分離にかけ上清を集める。 174量の酢酸アンモニ
ウム/ポリエチレングリコール溶液(3.5M  酢酸
アンモニウム、20%ポリエチレングリコール8000
 )を加え、水浴中で30分以上静置する。遠心分離後
沈澱を200μlのTE溶液(10mM.}リス塩酸 
pH8.0、1mMEDTA)に懸濁し、水浴中に30
分静置する。 遠心分離により不溶物を除き、フェノー
ルで1回、フェノール/クロロホルム(フェノール:ク
ロロホルム:イソアミルアルコール=24=24:1)
で2回、さらにクロロホルムで2回抽出し、その水層部
を回収してエタノール沈澱する。 さいごに10−20
μlのTEを加えてファージDNA試料とした。
変異処理は、O.lpmoleのファージDNAと2−
3pmoleの変異ブライマ−(合戊DNA)に1μl
の10倍アニーリング緩衝液( 200mM トリス塩
酸 pH−25− 7.4.20mM塩化マグネシウム、500mM塩化ナ
トリウム)と蒸留水を加えて10μ1にする。 75℃
で5分間熱処理し、更に40分以上かけて30゜Cまで
徐々に冷却する。 10倍合成緩衝液(5mM各デオキ
シ核酸三リン酸、10mM ATP、100mM  }
リス塩酸(pH7.4) 、50mM塩化マグネシウム
、20mM ジチオスレイトール)を1μ1、T4DN
Aポリメラーゼを1μl、さらにT4DNAリガーゼを
1μl加え、水浴中で5分間反応後、更に25゜Cで5
分間、37゜Cて90分間反応する。
90μ1のTEを加え保存する。 このDNA溶液の3
−10μlを用い7MV1190を形質転換する。 形
質転換後、L培地の寒天上に広げ、37゜Cで1晩培養
後、単一プラークを3mlのL培地(0.1%のMV1
190培養液を含む)に植菌し、6時間培養して1本鎖
ファージおよび複製型(2本鎖)ファージを調製する。
 目的の変異が起こつ26− ているDNAの選択は、変異により制限酵素サイトが新
しく作成される場合はそれをマーカーとして、それ以外
のものは、無作為に単一ファーシを選んでそれぞれ1本
鎖DNAを調製しDNA塩基配列を調べることにより選
択、確認した。DNAの塩基配列は、デヱボン社の全自
動DNAシークエンサーを用い説明書に従って行った。
(iii)前駆体領域を持たない酸性プロテアーゼ遺伝
子の構築 前駆体領域を持たない酸性プロテアーゼ遺伝子の構築は
、酸性プロテアーゼ遺伝子の前駆体領域に対応する部分
の前後に新しく制限酵素サイトを導入し、そのサイトを
用いて組換えることにより作製した(第1表参照)。
つまり、シグナル領域と前駆体領域の接続部位に合成D
NA  A219(5’−GAGCTGCTCGAGA
CGGCAAG−3’)を用い、X h. O I制限
酵素認識部位を持つファージpIM21.9を作製した
。 さらにこ27一 のファーシから前駆体領域と成熟体領域の接続部位に合
成DNA  A220 (5’−CAA C C G 
A G G A.. T C C A. G T G 
G C−3″)を用いてB a m H王制限酵素サイ
トをもつファージpIM21.9−220を構築した。
こうしてできたp王M21.9−220力)ら複製型(
2本鎖)DNAを調製した。 このDNA約1μgを1
−5ユニットの制限酵素XhoIおよびB a m H
 Iて同時に切断復、さらに5−10ユニッI・のマン
グビーンヌクレアーゼで平滑末端にし、宝酒造から発売
されているライゲーションキットを用いて自己ライケー
ション行い、前駆体領域だけを完全に欠<pIM21.
9−220△1を得ることができた。 一方pYPR2
 7 3 1においてSal I  の2kb断片中の
酸性プロテアーゼ構造遺伝子に直接関係ない領域を除く
ため、ウラシルを含む1本鎖ファージr,IMPR2U
と変異合成DNA A]78 (5’−GCCAATT
AAGTCGA.CTACTTTT28− C(,−3’)を用いて酸性プロテアーゼ遺伝子の翻訳
停止コドンの直下流に制限酵素Sa]−■の認識部位を
持つブラスミドpIM]78を作製した。 このプラス
ミドから、酸性プロテアーゼ遺伝子の1部を含む約0.
5k.bのSal I断片をpYPR2731の約2k
bのSal I断片と置き換えることにより、酸性プロ
テアーゼ遺伝子直下流に酵母のグリセルアルデヒド 3
−リン酸脱水素酵素遺伝子のターミネーター領域が接続
したプラスミドpYPR2831を得た。 さらに、こ
のプラスミド中に2カ所あるSal■のうちEcoRI
から離れている方のSal I認識部位(酸性プロテア
ーゼ遺伝子とグリセルアルデヒド 3−リン酸脱水素酵
素遺伝子のターミネーター領域が接続点〉をT4−DN
Aポリメラーゼと4種のデオキシ核酸三リン酸を用いて
フィルインしたプラスミドpYPR2831△Sを作製
した。このプラスミドをEcoRI、Sal Iで切断
しp I M 2 1. 9 − 2 20△1のEc
oRI−Sa]丁 0.6kb断片とライゲーションし
た。 こうずることにより前駆体領域を全て除いた酸性
プロテアーゼ遺伝子を含むプラスミドpYPR2841
を構築した。
(jv)前駆体領域の一部を削除した酸性プロテアーゼ
遺伝子の構築 前駆体領域の一部を削除した酸性プロテアーゼ遺伝子は
、合或DNAを用い、遺伝子の一部をループアウトする
ことにより作製した。
前述のウラシルを含む1本鎖ファージpIMP R 1
. − Uおよび合成DNA A308 (5”GCT
GCACCCAA.CGGATCCGCCAAAAAT
GCACTT−3’)を用いて前述の部位特異的変異法
によりN末端のメチオニンから数えて22番目のアラニ
ンから40番目のブロリンまでのアミノ酸残基19個を
除いたファージプラスミドpIM308を作製した。ま
た、別の合成DNAA3 10 (5’−GCACTT
AATAAGGCTCTCGAGGCCAGTGGCT
CT−3’)を用いてN末端から51番目のアラニンか
ら65番目のスレオニンまて“の15個のアミノ酸残基
を除いたファージプラスミドpIM310も同様に作製
した。この2種類のファージDNAをそれぞれEcoR
■およびSalIの両方で切断し、酸性プロテアーゼ遺
伝子の一部を含む約0.6kbの断片を分離した。 こ
の断片を、前述のブラスミドpYPR2831ΔSのE
coRI−SalI  7.5kbの断片とライゲーシ
ョンし、パン酵母で複製、選択が可能なプラスミドpY
PR2842およびpYPR2843を得た。
(V)前駈体領域の一部あるいは全領域を欠く酸性プロ
テアーゼ遺伝子によるパン酵母での活性発現の検討 前述の前駆体領域の一部あるいは全領域を欠く酸性プロ
テアーゼ遺伝子を含むパン酵母で選択が可能なブラスミ
ドpYPR2841、−31 pYPR2842およびpYPR2843を用いてパン
酵母R27−7C−IB (MATα,trpl,ur
a3,his3,lue2 )を形質転換し、トリプト
ファンの要求性でそれぞれのブラスミドによる形質転換
体、R−2841、R一2842およびR−2843を
選択した。
さらに対照として酸性プロテアーゼ全領域を含むブラス
ミドpYPR2831および酸性プロテアーゼ遺伝子を
含まないpYE209(このプラスミドは、酵母の発現
ブラスミドのベクターのみからなり、前記pYGIFL
m222をH i n d IIIで部分的に分解後、
GAPプロモーター等を含まない約7kbの断片を回収
し、セルフライゲーションさせることにより得られる)
を用い形質転換体パン酵母R−2831およびR−20
9を取得した。
形質転換は、塩化リチウムを用いたイトウらの方法(I
to,H, et al, J. Bacteriol
, 153,(1983))で行った。 得られた形質
転換体を5mlのYPD培地(1%酵母エキス、2%3
2− ボyノペプトン、2%フドウ糖)に1白金耳稙菌し、4
8時間振とう培養後の培養上清を用いて酸性プロテアー
ゼの活性を測定した。
酸性プロテアーゼの活性測定は、ヘモグロビンを基質と
して行った。すなわち2%ヘモグロビンを含む0.1M
酢酸カリウム緩衝液(pH4.0)100μ1にパン酵
母培養液の上漬100μl加え37℃で60分間反応さ
せた後、0.4M  トリクロロ酢酸を200μl加え
、水浴中て5分間静置する。 反応液を遠心分離し、そ
の上清20μlに0.4Mの炭酸ナトリウム80μ1加
え中和する。
この試料中のタンパク質量を、ピアス社のタンパク質定
量キットを用いて測定し、1分間にlmgのタンパク質
を遊離する活性を1単位として酸性プロテアーゼの活性
を求めた。
その結果、完全な前駆体領域をもつ酸性プロテアーゼ遺
伝子による形質転換体は、約2000ユニットの活性を
示したが前駆体領域の一部あるいは全領域を欠く酸性プ
ロテアーゼ遺伝子により形質転換したパン酵母はその活
性を検出できなかった。
さらに上述の活性測定法よりも感度の良い方法としてカ
ゼインを含む平板寒天培地(0.67%のイースト ナ
イトロゲンベース(DIFCO社)、2%ブドウ糖、1
%ハンマーステンカゼイン(MERCK社)2%寒天、
および各0.001%のロイセン、ヒスチジン、ウラシ
ル)でのハロー形或により酸性プロテアーゼ生産能を調
べたが、37℃1週間でもR−2841<R−2842
およびR−2843株は、ハロー形成が全く認められな
かった。
このことから酸性プロテアーゼ遺伝子の分泌発現には、
この前駆体領域が重要な役割を担っていることが明かと
なった。
(以下余白 ) =34 第 表 合成DNA名 DNA塩基配列 変異部位 AI78   5゜−GOJtTTAAl7Q弘CTA
[TI’l了[1−3’       Sa11部位の
導入A219   5’−GAAGCIETQJuQm
県嘘3’         XhoI部位の導入A 2
20  5’−CAACEAGGATCCAGTGGC
−3゜        8am+I T部位の導入A3
[1fl   5’                
  −3’   22−40ま’ff)7?:/l#l
lIllMA 310   5’          
        −3’   51−65までのアミノ
酸の削除実  施  例  2 リゾブスリボヌクI/アーゼRh遺伝子の分泌発現: (i)リゾブスリボヌクレアーゼRhの CDNAの取
得 0.5% RNAを含むボテトーデキストローズ培地(
 Difco) 4 0 0mlで3 0 00、2日
間振盪培養したりゾブスニベウスヤマザキ株(工F○4
810)の菌体をガラス濾過器で集菌後、蒸留水で菌体
を2−3回洗浄する。
この菌体を液体窒素中で凍結後、金鎚で破=35− 砕し、20mlの4Mグアニシウムイソチオシアネート
溶4 (  Molecular cloning p
.189の方法て精製したもの)と20mlの滅菌水、
20mlのフコニノーノレ:ク口ロボノレム:イソアミ
ルアルコール(24−:24:1)の溶液を加え良く混
合する。 その後液体窒素中で凍結、流水中で融解を2
度繰り返す。 さらにその状態で1 8 0rpm 3
 0min混合を行なった後、 3,000rpmで 
30min遠心し、上清に対しCsClをIg/2.5
mlの割合で加える。 この溶液約8.5mlを、5.
7MCsCl/0.1M EDTA (pH7.5)溶
液]..2mlの入った遠心管に重層し、3 0 K]
5゜Cて22時間遠心する。 沈澱を250μ1の1 
0mM Tris/ 5mM  E D T A/ :
I%SDS溶液に懸濁し、クロロホルム=1−ブタノー
ル(4:].)溶液250μ1で抽出ずる。水層を別に
試験管に移し、有機層に2 5 0 μlの1 0mM
 Tris/ 5mM E D T A/]%SDS溶
液を加え再度抽出する。水−36− 層を前のものと合わせ、0.1容量の3M酢酸アンモニ
ウム溶液、2.2容量のエタノールを加えてエタノール
沈殿を行なう。 エタノール沈殿は2度繰り返す。 こ
の操作で、約Logの菌体から3.73mgの全RNA
が得られた。この全RNAを常法どおりオリゴdTセル
ロースカラムにかけ、233μgのポリA  RNAを
得た。このボリA RNA2μgに対しベーリンガーマ
ンハイム社のcDNA合成キットを用いてcDNA合或
を行なった。このcDNAに対し、EcoRIリンカー
を両末端に連結後、λgtloに連結し、cDNA ラ
イブラリーを作製した。 このcDNA  ライブラリ
ーに対し、すてに取得している R Nase Rhを
コードするゲノミックDNAをプローブとしてプラーク
ハイプリダイゼーションを行なった。ハイブリダイゼー
ションのフィルターにはハイボンドーN ( Hybo
nd−N ;アマーシャム社)を用い、ハイブリダイゼ
ーションの条件はアマーシャー37− ム社の説明書に従った。その結果5個の陽性クローンを
得た。 このうち押入断片の最も大きいものについて、
ぞの末端塩基配列を決定したところ、R Nase R
hのN末端から36番目のアミノ酸から下流をコードし
ているcDNAであることが明らかとなった。
そこでこのcDNAをプローフとしてさらにcDNA 
ライブラリーをスクリーニングし、新たに8個の陽性プ
ラークを得た。このうち挿入断片の最も長いものについ
て塩基配列を決定した。その結果、RNase Rhの
N末端アミノ酸より14ベース上流までをコードするc
DNAであることが明らかとなった。
この遺伝子をpUc118の EcoRI部位に挿入し
て、pUC 1 1. 8  Rh2−8を得た。
なお、本プラスミドにより形質転換された大腸菌は、E
scherichja Coli S A M  1 
3 86と命名され、工業技術院微生物工業技術研究所
に微工研菌寄第10851号(FERMT)− 1 0
 8 5 1. )として寄託されている。
38− (ii)リゾプスリボヌクレアーゼRh遺伝子のパン酵
母での発現のためのブラスミドの構築 リゾプスリボヌクレアーゼRhをそのままの形で発現さ
せるために、完全長のリゾブスリボヌクレアーゼRhc
DNA遺伝子を含むpUc1 18Rh2−8からSa
l IおよびEcoRI部分分解により0.8kbのリ
ゾプスリボヌクレアーゼRhcDNA遺伝子を含む断片
を分離し、前述の])YPR2831からの7.5kb
のEcoRエーSalI断片とライゲーションすること
によりパン酵母のグリセルアルデヒド 3−リン酸脱水
素酵素遺伝子由来の強力なプロモーターの下流にリゾプ
スリボヌクレアーゼRh遺伝子がつながった、パン酵母
で複製、選択が可能なブラスミドpYGRh2−8を構
築した(第3図参照)。 また、リゾプス酸性プロテア
ーゼ遺伝子の前駆体領域を利用するために前述のウラシ
ルを含む1本鎖ファージpIMPR1−−39− Uおよび合成DNA  A303 (5’−GCCAG
TGGATCCGTTCCTAG−3′)を用い、酸性
プロテアーゼ遺伝子の前駆体領域の復ろに制限酵素Ba
mH工認識部位を導入したプラスミドp工M303を構
築した。 それとは別に完全長のリゾプスリボヌクレア
ーゼRhcDNA遺伝子を含むpUC1 1 8Rh2
−8からSalIおよびEcoRI部分分解により0.
8kbのリゾプスリボヌクレアーゼRhcDNA遺伝子
を含む断片を分離し、M 1 3 m p 1 9のE
coRI−SalI部位にサブクローンし、前述の部位
特異的変異法に示したようにCJ236株を用いてウラ
シルを含む1本鎖ファーシpIMRh2−8−Uを得た
。 このファージと合成DNA  A305 (5’−
TTACAACGGATCCCAGTGG−3’)を用
いリボヌクレアーゼRh遺伝子のシグナル配列の後ろに
制限酵素BamH工認識部位を作製したプラスミドpI
M305を得た。
−40− pIM305から0.75kbのSal IB a m
 H I断片、p工M303から0.2kbのEcoR
I−BamHI断片、さらに前述のpYPR2831か
ら7.5kbのEcoRエーSal工断片をそれぞれ調
製し、3つの断片を同時にライゲーションし、パン酵母
のプロモーターの下流にリゾブス酸性プロテアーゼ遺伝
子のシグナルおよび前駆体領域とリゾプスリボヌクレア
ーゼRh遺伝子が同一読み枠でつながったキメラ遺伝子
を接続した、パン酵母で複製、選択が可能なプラスミド
pYGRNAP−Rhを構築した(第4図参照)。
(iii)形質転換パン酵母によるリゾプスリボヌクレ
アーゼRh生産量の検討 前述の発現可能なリゾプスリボヌクレアーゼRh遺伝子
を含むプラスミドpYGRh28およびpYGRNAP
−Rhを用いてパン酵母R 2 7 − 7 C − 
I B (MAT(Z ,trpl,ura3,h i
s3 , 1ue2 )を形質転換し、トリプトファン
の要求性でそれぞれのプラスミドによる形質転換体、R
−Rh2−8およびR−RNAPRhを選択した。 さ
らに対照としてベクターのみのp’YE209を用い、
形質転換体パン酵母R−209を取得した。 得られた
形質転換体を5mlのYPD培地に1白金耳植菌し、2
4、48および78時間振どう培養時の培養上清を用い
て酸性プロテアーゼの活性を測定した(第2表参照)。
 リボヌクレアーゼRhの活性は、マクドナルドらの方
法( M.R.McDonald,Methods i
n EnzymologyII, ed. by S.
P.Colowick and N.0.Kaplan
,Academic Press Inc., New
 York (1955))を改良し行った。
0.5χのRNAを含むO.LM酢酸緩衝液(pH5.
0) 1 0 0μlにパン酵母の培養土清を100μ
1加え、37゜Cて5分間あるいは、1時間反応させる
。 反応停止のために100μlのマツクファーデン試
薬 ( MacFadyne reagent: 0.25
%酢酸ウラン、−42− 2.5χ 1・リクロ口酢酸)を加える。 遠心分剖に
より沈澱を除いた後、試刺を蒸留水で12倍に希釈し、
260nmの吸収を測定する。
この方法において5分間の吸光度の変化が1のときの活
性を1単位とした。この結果を第2表に示す。
第   2   表 この結果から明らかなように、 72時間目の培養上清
のりボヌクレアーゼ活性を測定したところ、R−Rh2
−8では、培養上清1 m. 1当り0.08単位の活
性が認められたに過ぎないが、R−RNAP−Rhでは
、43.9単位トP−R h 2 − 8 (7)約 
550倍−43− の冫古性がS誇められた。 り・ゾフ゜スリボヌクl/
アーゼRhの比活性は、タンパクL’1 1 m g当
り1.1単位ということが知られており、概算で培養」
一清1リットル当り4− O m gのりボヌクレアー
ゼRhがパン酵母により生産されたことになる。 対照
としてベクターのみのpYE209を用いた形質転換体
パン酵eR一209においては、培養上清中のりボヌク
レアーゼRl1の活性(、J、検出限界以下であった。
[発明の効果] 以」二のよう(こり゛ゾフ゜ス酸性プロテアーセ゛の前
駆体領域は、タンパク質の分泌生産に重要な役割を担っ
ており、この領域を用い他の遺伝子(例えば、リゾブス
リポヌクレアーゼRh遺伝子)とのキメラを構築しキメ
ラタンパク質としてバン酵母で発現させることにより異
種遺伝子産物を効率よく菌体外に分泌生産させることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1−図は、pYPR273]の製造行程図を表わす図
面である。 第2図は、酸性プロテアーゼ遺伝子の前駆体領域に置け
る欠損変異遺伝子を含むベクターpYPR2841、p
YPR2842およびpYPR2843の製造行程図を
表わす図面である。 第3図は、リボヌクレアーゼRh遺伝子を酵母の発現ベ
クターに結合したプラスミドpYRh2−8の製造行程
図を表わす図面である。 第4図は、リボヌクレアーゼRh遺伝子を酸性プロテア
ーゼ遺伝子の前駆体領域の下流に接続した酵母で発現可
能なプラスミドpYGR N A P − R hの製
造行程図を表わす図面である。 以  上 一45ー 第1 図 −625−

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)糸状菌リゾプスニベウス(Rhizopusni
    veus)由来の酸性プロテアーゼのシグナルペプチド
    及び前駆体領域をコードする遺 伝子の下流に目的タンパク質若しくはペプ チドをコードする遺伝子を接続してキメラ 遺伝子を作製し、このキメラ遺伝子を組み 込んだ組換ベクターで宿主酵母細胞を形質 転換し、当該宿主酵母細胞を培養すること を特徴とする目的タンパク質若しくはペプ チドの製造法。
  2. (2)宿主細胞がパン酵母(Saccharomyce
    scerevisiae)である請求項1記載の製造法
  3. (3)該異種遺伝子産物がリゾプスリボヌクレアーゼR
    hである請求項1記載の製造法。
JP19059989A 1989-07-25 1989-07-25 酵母による異種遺伝子産物の製造法 Pending JPH0358794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19059989A JPH0358794A (ja) 1989-07-25 1989-07-25 酵母による異種遺伝子産物の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19059989A JPH0358794A (ja) 1989-07-25 1989-07-25 酵母による異種遺伝子産物の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0358794A true JPH0358794A (ja) 1991-03-13

Family

ID=16260749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19059989A Pending JPH0358794A (ja) 1989-07-25 1989-07-25 酵母による異種遺伝子産物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0358794A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100422308C (zh) * 2006-03-17 2008-10-01 江南大学 一种高发酵速率的重组酒精酵母及其构建和所用的表达载体
JP2012024099A (ja) * 2004-05-18 2012-02-09 Intrexon Corp Dnaクローニングベクタープラスミドのダイナミックなベクター構築のための方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012024099A (ja) * 2004-05-18 2012-02-09 Intrexon Corp Dnaクローニングベクタープラスミドのダイナミックなベクター構築のための方法
US9115361B2 (en) 2004-05-18 2015-08-25 Intrexon Corporation Methods for dynamic vector assembly of DNA cloning vector plasmids
US10036026B2 (en) 2004-05-18 2018-07-31 Intrexon Corporation Methods for dynamic vector assembly of DNA cloning vector plasmids
CN100422308C (zh) * 2006-03-17 2008-10-01 江南大学 一种高发酵速率的重组酒精酵母及其构建和所用的表达载体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE37767E1 (en) Highly stable recombinant yeasts for the production of recombinant proteins
Udaka et al. [3] High-level secretion of heterologous proteins Bacillus brevis
EP0126206A2 (en) Glucoamylase cDNA
JPH04507346A (ja) アルカリ性タンパク質分解酵素およびその製造方法
JPH0630586B2 (ja) グルコアミラ−ゼ遺伝子
HU208553B (en) Process for producing polypeptides, plasmides coding them and transformed kluyveromyces
HU204097B (en) Process for producing cloning system relating to kluyveromyces species
NO180381B (no) DNA-konstruksjoner inneholdende en Kluyveromyces alfa-faktor ledersekvens for utskillelse av heterologe polypeptider, ekspresjonsvektor og fremgangsmåte til fremstilling av et heterologt polypeptid i gjær
Takahashi et al. Function of the prosequence for in vivo folding and secretion of active Rhizopus oryzae lipase in Saccharomyces cerevisiae
Filho et al. Stable Yeast Transformants that Secrete Functional α–Amylase Encoded by Cloned Mouse Pancreatic cDNA
AU613307B2 (en) Yeast strains
US5650326A (en) Promoter element and signal peptide of a gene encoding a Bacillus alkaline protease and vectors comprising same
Page et al. Effect of signal peptide alterations and replacement on export of xylanase A in Streptomyces lividans
CA1340101C (en) Amylolytic enzymes producing microorganisms, constructed by recombinant dna technology and their use for fermentation processes
US5858764A (en) Yeast strains for saccharide fermentation
US5834191A (en) Production of heterologous peptides
EP0306107B1 (en) New yeast strains providing for an enhanced rate of the fermentation of sugars, a process to obtain such yeasts and the use of these yeats
JPH0358794A (ja) 酵母による異種遺伝子産物の製造法
Jacobs et al. Highly bioluminescent Bacillus subtilis obtained through high-level expression of a luxAB fusion gene
CA2056056A1 (en) Food-grade vector suitable for transforming a food-grade host cell, use of said vector for transforming food-grade host cells and use of said transformed cells in biotransformation processes
JPH0797993B2 (ja) ポリペプチドの製造方法
JPH02117385A (ja) 遺伝子破壊または遺伝子置換のプラスミドベクター、形質転換体及びその利用
US6838555B2 (en) Hansenula polymorpha mutants and process for the preparation of recombinant proteins using the same
JPH05284973A (ja) 組換プラスミドおよびこれをベクターとして用いる異種蛋白質の分泌生産方法
EP0261534A2 (en) Improved gene expression in yeast