JPH0369010A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH0369010A
JPH0369010A JP20488989A JP20488989A JPH0369010A JP H0369010 A JPH0369010 A JP H0369010A JP 20488989 A JP20488989 A JP 20488989A JP 20488989 A JP20488989 A JP 20488989A JP H0369010 A JPH0369010 A JP H0369010A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [利用分野] 本発明は、高密度磁気記録ができる強磁性薄膜を記録層
とした薄膜型磁気記録媒体に関し、更に詳しくは、フレ
キシブルディスクやテープとして使用する薄膜型磁気記
録媒体及びその製法に関する。
[従来技術] 上述の薄膜型磁気記録媒体は、近年高密度磁気記録用媒
体として注目され、既に多くの提案がある。例えば、特
開昭54−147010号公報にはCoの蒸着膜を記録
層としたものが、特公昭58−91号公報にはCo−C
r合金のスパッタ膜からなる垂直磁化膜を記録層とした
ものが開示されている。
このような蒸着、スパッタ又はイオンブレーティング等
の薄膜形成手段によって形成される強磁性薄膜を記録層
とした薄膜型磁気記録媒体は、従来の塗布型磁気記録媒
体以上の性能を示し、実用化の技術開発が盛んである。
特に、ハイビジョン用テープあるいは高密度記録のフレ
キシブルディスクでは、記録密度は50kfrpi以上
、望ましくは100 kfrpi  (f 1uxre
versal per  1nch )以上での実用化
が期待されている。この気体に答える記録層となる強磁
性薄膜として、例えばその厚みが1μm以下、具体的に
は0.1〜0.2μmの厚みのco−Cr合金系垂直磁
性薄膜あるいはNi−Co合金系磁性薄膜が提案されて
いる[日本応用磁気学会誌Vo1.11. No、2゜
p、109、電子情報通信学会創立70周年記念総合全
国大会53−4. !−2391゜ ところで、上述の金属薄膜を記録層とした場合には、特
開昭58−14319号公報開示のように基板の表面粗
さが媒体とヘッドとのスペーシングロス等に影響し、再
生出力に大きな影響を与えることが知られている。そし
て該公報には、基板フィルムの表面を平均粗さ(CLA
)で0,01μm以下で且つ最大突起高さが0.1μm
以下にすることにより、再生出力の大巾な低下は防止で
きることが開示されている。
また特開昭61−267921号公報には、前記の場合
、媒体の耐久性にも大きな影響があり、基板の表面粗さ
を十点平均粗さRZで0.03μm以下にすることによ
り、耐久性が改善されることが開示されている。
すなわち、薄膜型磁気記録媒体では、基板の表面性が媒
体の表面性に大きな影響を与え、その記録再生特性、耐
久性面からは基板の表面は平滑なことが好ましいことが
知られている。
そこで、耐久性面でも充分といわれる前述の平滑な表面
の高分子フィルム基板を用いて磁気記録媒体の製造を検
討したところ以下の知見が得られた。すなわち、その1
つは、記録層等の金属薄膜を安定して連続形成できない
という問題がある。
大量生産には長尺の高分子フィルム基板をロールで移送
しつつスパッタ等により記録層等の金属薄膜を連続形成
する連続生産が好ましいが、前述の平滑表面の高分子フ
ィルム基板では、公知の通り表面の滑り性が低下し、且
つ記録層の金属薄膜形成時の熱の影響を受けるためか、
安定した走行、巻取りが確保できず連続形成が難しいこ
とがわかった。もう1つは、金属薄膜等を形成すると基
板からのオリゴマー、ガス等の発生により媒体表面の表
面性は基板の表面性より低下する傾向があり、また基板
の凹凸が膜形成によりその膜表面では拡大される傾向が
あるということである。従って、基板としてはより一層
平滑な表面の高分子フィルムを用いるべきであることが
わかった。
[発明の目的] 本発明はかかる現状に鑑みなされたもので、平滑表面の
高分子フィルムを用い、連続生産できる表面性が改良さ
れた高密度記録に適した薄膜型磁気記録媒体及びその製
造方法を提供することを目的としたものである。
[発明の構成・作用] 上述の目的は以下の本発明により達成される。
すなわち、本発明は、高分子フィルム基板上に強磁性薄
膜からなる記録層を有する磁気記録媒体において、高分
子フィルム基板の両面に膜厚40nm以下のカーボン薄
膜を設け、少なくともその一方の表面上に記録層を設け
たことを特徴とする特許録媒体を第1の発明とし、第1
の発明の磁気記録媒体の製造方法において、前記カーボ
ン薄膜を、対向したターゲットに垂直方向の磁界を印加
してその側方に配した基板上に膜形成する対向ターゲッ
ト式スパッタ法により高分子フィルム基板を連続走行さ
せつつ、形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造
方法を第2の発明とするものである。
上述の本発明は以下のようにしてなされたものである。
前述の平滑な表面を有する高分子フィルム上への成膜に
ついて種々検討したところ、高分子フィルムの耐熱温度
以下の低温での成膜であれば安定した連続成膜ができる
ことがわかった。そこで連続成膜できるアンダーコート
層について検討したところ、カーボン薄膜が安定連続生
産でき、又アンダーコート層として設けた場合は、0.
1〜I Paといった真空中でもロール面との滑り性が
改善し、従来技術では困難であった前述の超平坦な表面
の基板でも、記録層等のスパッタによる熱しわ等の発生
がなく記録層等の安定な製膜が可能になることを見出し
た。又カーボン薄膜は、基板の両側に設けることにより
基板からのオリゴマー、ガス等の発生が抑制され媒体の
表面性低下が防止されること、その膜厚が40nmを越
えると、前述の膜の拡大作用のためか基板表面に比較し
て膜表面の粗面化が著しく媒体の表面性が低下すること
を見出した。本発明はかかる知見に基いてなされたもの
である。
従って、本発明のカーボン薄膜は、基板の表面性を大巾
に低下させることなく媒体表面に発現させる点より、基
板の両側に設けると共に、その膜厚は40nm以下、よ
り好ましくは30nm以下とする。
なお、オリゴマー、ガス等の発生の抑制面からはその膜
厚は厚い方が好ましく、lnm以上更には5nm以上が
好ましい。カーボン薄膜は、スパッタ法等のPVD法、
その他公知の薄膜形成手段で形成できるが、特公昭62
−56575号公報等に開示の、対向したターゲットに
垂直方向の磁界を印加してその側方に配した基板上に膜
形成する対向ターゲット式スパッタ法による形成法が、
基板温度が100℃以下の低温で安定生産できる点で好
ましい。中でも特開昭63−270461号公報開示の
電子を反撥する反射電極を設けた対向ターゲット式スパ
ッタ法が得られる膜の内部応力等の膜質調整面及びター
ゲットの利用効率面から更に好ましい。
又本発明の高分子フィルム基板は、特に限定されないが
、少なくともその一面が前述の特開昭58−14319
号公報、特開昭61−267921号公報記載の表面粗
さ以下の平滑表面であるものが好ましい。
ところで、本発明者らの検討では、磁気記録媒体の表面
性は記録層、保護層等の形成により基板の表面粗さより
後述する最大粗さTIRで約10(1111、平均粗さ
Raで約2nm程度低下する。垂直磁気記録媒体等の高
密度の薄膜型磁気記録媒体では、許容されるスペーシン
グは最大50nm程度と言われており、保護層の膜厚2
0〜30nm程度とすると、前述の点から基板の表面粗
さは、最大粗さTIRで20nm以下が特に好ましい。
更に好ましくは、平均粗さRaで2nm以下である。
なお、本発明における表面粗さを規定する最大粗さTI
Rと平均粗さRaは以下のようにして測定したものであ
る。すなわち、触針式表面粗さ計を用い、測定サンプル
の表面の任意の80μm幅の間を測定し、この測定値よ
り以下のようにして算出したものである。最大粗さTI
Rは該測定値の最大値と最小値の差であり、平均粗さR
aは該測定値の算術平均値であり、ANSI標準B46
.1相当である。なお、本発明のデータは触針式表面粗
さ計に米国のテンコールインストルメント(TENCQ
RrNsTRUMENTs+社のアルファステップ20
0  (alpha−step 2001 を用いて測
定し、各サンプルについて任意のI2区間を測定し、平
均したものである。
用いる高分子フィルムの材も、記録層等の膜形成に耐え
る耐熱性を有するものであれば特に制限はなく、公知の
各種高分子フィルムが全て適用できる。中でも寸法安定
性等の機械的特性、表面性、コスト面等からポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナ
フタレート(PEN)フィルムが好ましく適用される。
又本発明の磁気記録媒体は、記録層が磁性薄膜からなる
薄膜型磁気記録媒体であれば、特に限定されず、前述の
NiCo合金、CoCr合金等公知のものが全て適用さ
れる。特に基板の表面性の影響が大きいその膜厚が1μ
m以下のもの、中でもスペーシングの影響が顕著な垂直
磁気記録媒体に好ましく適用される。そして、得られた
磁気記録媒体の表面性は、記録再生特性、耐久性面より
最大粗さTIRで30nm以下、平均粗さRaで5nm
以下が好ましい。
なお、本発明の磁気記録媒体において、記録層の積層構
成、保護層、中間層の形成等特に制限はなく、公知の種
々の態様が全て適用できることはいうまでもない。
以上の本発明によれば、凹凸が保護層膜厚程度でスペー
シングが小さい非常に平滑な表面の磁気記録媒体が連続
生産で得られるので、耐久性に優れ且つ高密度記録でき
る薄膜型磁気記録媒体が安価に実現される。このように
本発明は、高密度記録面からその実用化が待望されてい
る薄膜型磁気記録媒体中でも垂直磁気記録方式の工業化
に太きな寄与をなすものである。
以下、実施例に基いて本発明の詳細な説明する。
第1図は、実施例の製造に用いた対向ターゲット式スパ
ッタ装置であり、前述の特開昭63−270461号公
報開示のものと同じ構成である。
すなわち、図に置いて10は真空槽、20は真空槽10
を排気する真空ポンプ等から°なる排気系、30は真空
槽10内に所定のガスを導入して真空槽10内の圧力を
10−1〜10−’Torr程度の所定のガス圧力に設
定するガス導入系である。
そして、真空槽10内には、図示のごとくターゲット部
100.100’により1対の基板Sに面する辺が長い
長方形のターゲットT、T’が、空間を隔てて平行に対
面するように配設しである。
ターゲット部100.100’ は全く同じ構成であり
、以下その一方のターゲット100に基いて説明する。
ターゲット部100は、第2図、第3図から明らかなよ
うに、プラズマ捕捉用磁界を形成する磁界発生手段12
0がターゲットT背後でなく、その周囲に配置され、且
つその全面にγ電子等を反射する負電位の反射電極11
0を設けた構成となっている。すなわち、第2図、第3
図において101は、その上にターゲットTが取着され
るターゲットホルダーで、ターゲットTと同じ外形の所
定肉厚の筒状体からなり、その上には、テフロン(デュ
ポン社商品名〉等の絶縁材からなる絶縁ブロック102
を介して、図で上面にターゲットTを冷却するための第
2図に点線で示すようなジグザグの連続した冷却溝10
3aを全面に亘って穿設した熱伝導性のよい材からなる
冷却板103がボルトにより固定されている。そして、
支持板103上には、ターゲットTがその周囲に所定間
隔で穿設したボルト穴104を介してボルトで固定され
る。冷却板103のこの冷却溝103aには、接続口1
03bに図示省略した冷却配管が接続され、冷却媒体の
循環により直接ターゲットT全面を冷却するようになっ
ている。
なお、ターゲットホルダ101の上面、絶縁ブロック1
02、冷却板103、ターゲットTの各接触面は、当然
のことながらパツキン(図示省略)によりシールされて
いる。以上の構成によりターゲットTの交換が簡単にな
ると共にターゲットTは隅々迄均−冷却が可能となり、
堆積速度が大巾に向上し、生産性、安定運転面で効果大
である。
電子を反射する反射電極110は、断面り字型の銅、鉄
等により図示の通りターゲットTの周囲に沿った枠構成
とし、冷却板103の側面に直接ボルトで取着され、冷
却と電位印加ができるようになっている。
ターゲットホルダー101の外側にはステンレス等の非
磁性導電材からなるチャンネル型の磁石ホルダー105
がボルトにより固定されている。磁石ホルダー10.5
は、その内部に磁界発生手段120のコア121、永久
磁石122が収納できるようにその先端部外側にチャン
ネル型ホルダ一部105aが形成されており、スターゲ
ットT及び冷却板103と所定の間隙106を有するよ
うに配置されている。
磁界発生手段120のコア121と永久磁石122とは
、図示の通り、鉄、パーマロイ等の軟磁性材の板状体か
らなるコア121が図で上部の全面側に位置し、その背
後に永久磁石122がターゲットTのスパッタ面に垂直
方向の磁界を発生する磁極配置になるように磁石ホルダ
ー105にボルト等により固定される。なお、永久磁石
122は、所定長の角棒状磁石をその合成磁界が前記プ
ラズマ捕捉用磁界を形成するように並設したものである
。従ってプラズマ捕捉用磁界はコア121を磁極として
発生するので、ターゲットTの周辺に均一な磁界を生ず
る。
接地されたリング状のアノード電極130が、反射電極
110支持部の側方空間にターゲット間空間を囲むよう
に設けられている。このアノード電極130の配置によ
って、スパッタ時のγ電子の捕集を調節でき、その位置
によりターゲットTに侵食及び基板巾方向の膜厚分布の
調節ができる。
磁石ホルダのホルダ部105aの外面には、ステンレス
等からなる金網107が布設されている。金網107に
より、これら部位に堆積するスパッタ付着物のスパッタ
中での剥離すなわち異常放電が防止され、又清掃が簡単
になり、生産性、安定運転面で大きな効果が得られる。
反射電極110は冷却板103に直接取り付け、アノー
ド電極130は冷却媒体を通す冷却路131を設けてあ
り、水冷することによりこれらの加熱が防止されるため
、スパッタ速度をあげても、基板への輻射熱が少ないの
で基板の熱変形が少なく、高速生産性が実現される。
アノード電極130の材質は導電材であればよく、前述
のコア121と同様の軟磁性材でもよく、その化銅、ス
テンレス等でもよい。反射電極110は目的に応じ導電
材、絶縁材共に適用される。電位を電源から積極的にか
ける場合は導電材が、直流スパッタリングで自己バイア
スを利用する場合は絶縁材が適用される。図の配置がら
明らがな通り、反射電極110にターゲツト材を用いる
と、反射電極110がスパッタされる場合でも、ターゲ
ットTと同一組成になる点で好ましい。なお、本例では
、反射電極110の電位をターゲットTと同一にしてい
るがγ電子等を反射するに必要な負電位になるようにタ
ーゲット電位と異なる電源又は、ターゲット電位とアー
ス電位とを分割して形成することができる。そして反射
電極110はスパッタされない電位にすることが好まし
い。
第1図に戻って、以上の構成のターゲット部100、 
100’ に取着された対向ターゲツトT、T’の側方
には、磁性薄膜などが形成される長尺の基板Sを保持す
る基板保持手段40が設けられている。
基板保持手段40は、図示省略した支持ブラケットによ
り夫々回転自在且つ互いに軸平行に支持された、ロール
状の基板Sを保持する繰り出しロール41と支持ロール
42と、巻取ロール43との3個のロールからなり、基
板SをターゲットT’、T間の空間に対面するようにス
パッタ面に対して略直角方向に保持するように配しであ
る。支持ロール42はその表面温度が調節可能となって
いる。
なお、ターゲット部100.100’の他のく図で左側
の)側方に、もう1つの長尺の基板Sを保持する基板保
持手段(図示せず)を設けることができる。
一方、スパッタ電力を供給する直流電源からなる電力供
給手段50はプラス側をアースに、マイナス側をターゲ
ットT、T’ に夫々接続する。従つて、電力供給手段
50からのスパッタ電力は、アースをアノードとし、タ
ーゲットT、T’  をカソードとして、アノード、カ
ソード間に供給される。
以上の通り、上述の構成は前述の特開昭63−2704
61号公報のものと同じ構成であり、公知の通り高速低
温スパッタが可能となる。すなわち、ターゲットT、T
’間の空間に、プラズマ捕捉用磁界の作用によりスパッ
タガスイオン、スパッタにより放出されたγ電子等が束
縛された高密度プラズマが形成される。従って、ターゲ
ットT、T’のスパッタが促進されて前記空間より析出
量が増大し、基板S上への堆積速度が増し、高速スパッ
タが出来る上、基板SがターゲットT、T’の側方にあ
るので低温スパッタが出来る。
ところで、ターゲットT、T’の表面からスパッタされ
る高いエネルギーを持つγ電子は前述のターゲットT、
T’の空間に放射されるが、ターゲットの中央及び外周
部近傍までは磁界の影響を受けないため、はぼ−様なγ
電子密度になりスパッタに使われるAr+イオンの形成
がターゲットT。
T′の全面でほぼ一様になされる。一方、ターゲット外
周縁部に形成されている強い磁界領域には、第4図に示
すようにターゲットT、T’ に亘る磁力線Mのほか、
ターゲットTを介しての短絡磁力線M′が形成されてい
る。このためターゲットT。
T′の中央部の表面から放射され、陰極電位降下部(タ
ーゲット表面数mmの間隔)で加速されるγ電子は、磁
力線Mに沿ってつる巻き状に拘束され、ターゲットT、
T’の間を往復運動するが、ターゲット外縁部で生ずる
γ電子は、短絡磁力線M′に拘束されて、磁界発生手段
120のコア121面に向かって運動する。このため、
特開昭59−116376号公報等の技術で使用してい
るアノードとして作用する接地されたシールドを磁界発
生手段120上に設ける場合またはそのコア121と兼
ねて用いる場合にはターゲット外縁部に生ずるγ電子の
一部はシールドに吸収される。従って、ターゲットのエ
ロージゴン、形成される膜の厚さが中心部に片寄る傾向
があった。これを防止するようにターゲットT、T’で
発生するγ電子をターゲット間で往復させるためには、
スパッタ電圧を高くして使う、あるいはスパッタガス圧
を高めて、マグネトロンモードを生じさせるなどの工夫
が必要であり、それに伴う膜質等側の問題があった。
これに対して本装置では、磁界発生手段120のコア1
21部の前面にγ電子を反射する負電位の反射電極11
0を設けているので、第4図から自明のごとく、磁力線
M、M’ に沿って運動するγ電子は、反射電極110
表面で反射し、ターゲットT。
T′間に戻される。また、アノード電極130の配置に
よっては、γ電子の吸収を調節することができる。
このため、本装置によれば、ターゲットT。
T′の全面を一様にスパッタできることはもちろん、γ
電子の高速を厳密に行うことができるので、基板の巾方
向の膜厚分布を広い範囲に亘って任意に調節することが
できるほか、前述の種々の作用が得られるのである。
実施例1 ターゲットT、T’は125mm X575mmの広幅
長方形からなり15mmの厚みの銅バッキングプレート
上にインジウム系接着剤を介して張り合わせた5mm厚
のグラファイト状カーボンターゲット(高純度化学■製
)である。ターゲットT、T’の間隔は200mm 、
反射電極110はターゲットと同電位とした。磁界発生
手段120にアルニコ7磁石を用い、反射電極110表
面の電極表面に垂直方向の磁界は330ガウス、ターゲ
ットT、T’ には同じ電源よりスパッタ電力を供給し
た。なお、反射電極110の前面にはターゲットT、T
’ と同じ材質のカーボン板を取り付けた。
ターゲットT、T’の端部から、200mm径の支持ロ
ール42先頭までの距離を30mmとして、ロールを介
してポリエステルフィルムを走行させながらカーボン膜
を形成した。
アルゴン100%のスパッタガス圧PArを0.1〜2
Pa(パスカル)まで変化させた場合、放電電流10A
における放電電圧は710Vから570vと安定した特
性を示した。又、放電電流が1〜IOAの範囲では、放
電電圧の変化は5v以下で略一定であった。
本実施例に用いたポリエステルフィルムは、フィルム両
面に微小な凸状フィラーを設けて滑り易さを付与した、
平均粗さRaが1.6nmで最大粗さTIRが10nm
の平滑表面のものである。
ポリエステルフィルムは、120℃以上の高温状態でフ
ィルム表面にオリゴマー状の粒子が析出する性質がある
。本発明によるカーボン薄膜の厚みδに対して、ポリエ
ステルフィルム表面の粗れ防止の効果を調べた結果を第
5図に示す。カーボン薄膜の形成は支持ロール42の温
度を70℃以下で行った。
第5図に示す如く、160℃10分間熱風乾燥器で熱処
理してオリゴマー封止の効果及びカーボン膜形成による
フィルム表面の粗さの変化を調べた。
その結果カーボン膜を設けない場合では、Raが1、5
nmから13.4nmに、TIRが10.5nmから1
36.9nmと極端に表面が粗れた。一方力−ボン膜を
形成した場合には、その膜厚が5〜40nm、中でも3
0nm以下では、はとんどフィルム表面の表面性と変化
はなく、且つオリゴマーを充分封止して、表面の租れは
Ra、TIRとも良好である。但し、40nm以上では
Ra、TIRともにフィルム表面より租れが増加してい
ることがわかる。
以上より、設けるカーボン薄膜の膜厚は、基板表面の表
面性維持の点から40nm以下、更には30nm以下が
好ましいことがわかる。またオリゴマー封止という点か
らは、膜厚が5nm以上あれば充分であることがわかる
。
実施例2,3、比較例 高分子フィルム基板として、両面を微小なフィラーを含
有した塗膜により表1の表面粗さに調整した厚さ50μ
mのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(
実施例2)及び片面のみに同様の塗膜処理を施し、他方
の面は高分子フィルム面のままとした厚さ36μmのポ
リエチレンナフタレート(PEN)フィルム(実施例3
〉を用い、その他の構成は同じの前述のパーマロイ層と
co −Cr合金層からなる二層構成の垂直磁気記録媒
体を以下のようにして製造した。
まず、実施例1と同様にして10nmの厚みのカーボン
膜を前記高分子フィルム基板の両面に形成した。
次いで、前述の特開昭63−270461号公報の膜形
成例4,5と同様にして、パーマロイ薄膜及びC。
C「垂直磁化膜を順次形成した。すなわち、パーマロイ
薄膜は、ターゲットT、T’ にN!aoFetJOs
(添字は組成(重量%〉を示す)の合金ターゲットを用
い、電子反射板110.110’の前面にNi板を取り
付け、支持ロール42の表面温度が90℃、アルゴンガ
ス圧が0.5Paの条件で膜厚0.5μmに形成した。
CoCr垂直磁化膜は、ターゲットT、T’ にCOs
。
Crzo (添字は組成〈重量%〉を示す〉の合金ター
ゲットを用い、電子反射板110.110’の前面にC
o板を取り付け、支持ロール42の表面温度が130℃
、アルゴンガス圧が0.5Paの条件で、膜厚0.15
μmに形成した。
そしてこのCoCr垂直磁化膜の上に、保護層としてコ
バルト酸化物(Coo、)膜を以下のようにして形成し
た。すなわち、同じ第1図の対向ターゲット式スパッタ
装置を用い、ターゲットT、T’にCo#L属ターゲタ
−ゲット、電子反射板110゜110′の前面にCo板
を取り付け、支持ロール42の表面温度が110℃、ス
パッタガスが酸素含有アルゴンガス(02濃度=30容
量%)でそのガス圧が0.5Paの条件で、膜厚20n
mに形成した。
以上の膜形成は全て安定した連続運転で行われ、本発明
により工業生産に適した連続生産が可能なことがわかっ
た。
又、比較例として高分子フィルム基板に実施例工と同じ
PETフィルムを用い、その両面にカーボン薄膜を設け
ず、その他は実施例1,2と全く同様にしてパーマロイ
薄膜、CoCr垂直磁化膜を順次形成したが、支持ロー
ル42上等でフィルム基板にしわが発生し、安定した連
続生産ができなかった。又は得られた媒体表面には、前
述の実施例では観察されない高さ70〜1100n程度
の異常突起が散見された。
得られた各垂直磁気記録媒体について、その表面の最大
粗さTIR及び平均粗さRaを測定した。
測定結果を表1に示す。
表1より実施例では最大粗さTIRが27nm以下、平
均粗さRaが3.9nm以下という、従って保護層を含
めたスペーシングが50nm以下という非常にスペーシ
ングの小さい出力変動の小さい垂直磁気記録媒体が実現
されている。
一方、実施例2と同じ表面性のPETフィルムを用いた
比較例では、前述の通り媒体表面は基板表面にない異常
突起が生じ大巾に粗面化しており、本発明の効果は明ら
かである。
ところで、Co−0r合金系垂直磁気記録では、200
kfrpiを越える高密度記録が可能であり(電子情報
通信学会創立70周年記念総合全国大会53−1昭62
)、この実現のためには、ヘッド、媒体のスペーシング
をできる限り小さくする必要があると言われている。こ
の点でも、本発明は大きな寄与をなすと考えられる。又
、このような優れた平坦性からなる媒体を用いる場合に
は、ヘッド、媒体のスペーシングを極少にできるだけで
なく、ヘッド面を多数の微小な突起で支えつつ摺動でき
るので、媒体面とヘッド面とのなじみがよく、かつ摩耗
が生じ難くなるため耐久性が改善する。更に実験例とし
て、電子情報通信学会 磁気記録研究会資料MR87−
47に開示されているように、媒体の表面間隔数ミクロ
ンに4〜10nm程度の高さの突起がある場合には、数
百パス程度の摺動でlOnm程度の高さの突起は削れる
場合がある。これら微小突起が削れて、−様な平坦性に
なると、ヘッド、媒体間の信号レベルがより安定になり
、いわゆるなじみが良いといわれる状態になると考えら
れる。従って、前述の実施例2.3のように、表面平坦
性に優れた薄膜型磁気記録媒体ではヘッド、媒体間の信
号レベルの安定性は、摺動直後より良好であり、特に1
00 kfrpiを越ず高密度記録領域で記録・再生を
行う場合の効果は大きい。
なお、70nmを越す高さの突起部が多数発生した比較
例は高密度記録用媒体として、ヘッドとのスペーシング
大、媒体突起部の破壊・削れが生じ易くなる等、高密度
記録面、耐久性面での問題がある。
又表1より高分子フィルム基板の塗膜により表面粗さを
調整した表面側では、基板の表面粗さが平均粗さRaで
1.1〜2.7nm 、最大粗さTIRで7.8〜17
nmであるのに対し、媒体の表面粗さは平均粗さRaで
3.0〜3.9nm 、最大粗さTIRで21.8〜2
7nmと基板に対して平均粗さで約1.7nm、最大粗
さTIRで約12nm増大している。
一方実施例2の塗膜のない表面側では、基板の表面粗さ
に対する媒体の表面粗さの増加は、平均粗さRaで0.
3nm 、 It大狙さTIRで5nmと塗膜を設けた
表面に対して半減している。従って、良好な・表面性と
いう面から基板フィルムには塗膜処理のない純粋表面の
高分子フィルムが好ましい。
以上詳述した如く、表面粗さが平均粗さRaで2nm以
下、最大粗さTIRで20nm以下の高分子フィルムの
両面に、カーボン層を10c[m程度形成することによ
り、スパッタ時のフィルム走行における滑り性が改善し
て安定連続成膜が可能となるとともに、高分子フィルム
基板のオリゴマーを封止し、金属薄膜の表面粗さ、特に
最大粗さTIRを30nm以下とする極めて平坦な表面
を持つ薄膜型磁気記録媒体の実現が可能になった。
表  1 式スパッタ装置の説明図、第2図はそのターゲット部の
平面図、第3図は第2図のA−B線での断面図、第4図
はその作用を説明するための磁力線の分゛布の説明図、
第5図(A)、 (B)はカーボン膜厚とその表面粗さ
の関係を示すグラフである。
T、T’:ターゲット、10:真空槽、110:反射電
極、120:磁界発生手段、130ニアノード電極、M
:垂直磁力線、M′ :補助磁力線
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に用いた対向ターゲット) 2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高分子フィルム基板上に強磁性薄膜からなる記録層
    を有する磁気記録媒体において、高分子フィルム基板の
    両面に膜厚40nm以下のカーボン薄膜を設け、少なく
    ともその一方の表面上に記録層を設けたことを特徴とす
    る磁気記録媒体。 2、前記高分子フィルムは、少なくとも一方の表面が最
    大粗さTIRで20nm以下の平滑表面であり、該平滑
    表面上に記録層を設けた請求項第1項記載の磁気記録媒
    体。 3、前記高分子フィルムの平滑表面は、表面粗さが平均
    粗さRaで2nm以下である請求項第1項又は第2項記
    載の磁気記録媒体。 4、記録層を設けた媒体表面は、表面粗さが平均粗さR
    aで5nm以下で且つ最大粗さTIRで30nm以下で
    ある請求項第1項、第2項又は第3項記載の磁気記録媒
    体。 5、高分子フィルム基板がポリエチレンテレフタレート
    又はポリエチレンナフタレートである請求項第1項、第
    2項、第3項又は第4項記載の磁気記録媒体。 6、請求項第1項、第2項、第3項、第4項又は第5項
    記載の磁気記録媒体の製造方法において、前記カーボン
    薄膜を、対向したターゲットに垂直方向の磁界を印加し
    てその側方に配した基板上に膜形成する対向ターゲット
    式スパッタ法により高分子フィルム基板を連続走行させ
    つつ、形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方
    法。 7、前記カーボン薄膜形成時の高分子フィルム基板の温
    度が摂氏100℃以下である請求項第6項記載の磁気記
    録媒体の製造方法。 8、前記対向ターゲット式スパッタ法が、ターゲットの
    周りに電子を反撥する反射電極を有する対向ターゲット
    式スパッタ法である請求項第6項又は第7項記載の磁気
    記録媒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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