JPH036996B2 - - Google Patents
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- JPH036996B2 JPH036996B2 JP60231028A JP23102885A JPH036996B2 JP H036996 B2 JPH036996 B2 JP H036996B2 JP 60231028 A JP60231028 A JP 60231028A JP 23102885 A JP23102885 A JP 23102885A JP H036996 B2 JPH036996 B2 JP H036996B2
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- Japan
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- nickel
- sulfur
- cathode
- metal layer
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/36—Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis
Landscapes
- Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Description
[発明の技術分野]
本発明は、電導性基体の表面に電極活性物質と
して30重量%の硫黄を含むニツケル金属層を有す
る電極に関し、特にアルカリ金属ハロゲン化物水
溶液の電解や水の電解などに有用な、低い水素過
電圧を示す新規な電解用陰極に関する。 [従来の技術およびその問題点] 従来から、アルカリ金属ハロゲン化物、特に塩
化ナトリウム、塩化カリウム水溶液の電解や水の
電解により水素を発生させ、苛性アルカリを得る
方法は、工業的に良く知られており、多く用いら
れている。しかしながら、近年、エネルギーコス
トの急騰により、各種の電解においても電解電圧
を低減して電力原単位を下げるため、種々の努力
がなされている。例えばイオン交換膜を用いる食
塩電解法においては、電解電圧を低減するため
に、陰極水素過電圧の低減、イオン交換膜抵抗の
低減、電槽構造の改良による溶液抵抗、気泡抵抗
損失の低減などが行われている。 このうち、上記電解における陰極としては、コ
ストの面から軟鋼が用いられて来たが、通常の電
解条件で400mVの水素過電圧を有することから、
水素発生用活性陰極として軟鋼やニツケルからな
る電導性基体上にメツキ、焼結、溶射等の方法に
より、陰極活性物質を被覆した陰極またはその製
造方法が提案されている。 例えば、特開昭54−62933号公報には、()ニ
ツケルイオン()錯化剤()アンモニウム又
はホウ酸及び()含硫黄及び(又は)窒素化合
物を含むメツキ浴を用いるニツケルメツキによつ
て得られるものを陰極として用いる方法;特開昭
57−19388号公報には、金属からなる基体表面に
ニツケル塩、チオシアン基及びアンモニアイオン
を含むニツケルメツキ浴によりニツケルメツキを
施してなる電解用陰極;特開昭54−38277号公報
には、マンガンもしくはマンガンとイオウとを含
有するニツケル薄膜をコーテイングせしめた陰
極;特開昭57−113836号公報には、コバルト、ニ
ツケル、鉄およびマンガンから選択される少なく
とも2種以上の金属を含有する溶液を調整し、
H2Sまたは適当な硫化物を用いて該溶液を処理す
ることによつて、少なくとも2種の該金属および
硫黄を含有する混合金属硫化物の電解触媒を電気
化学的プロセスに用いる方法、特開昭56−5994号
公報には、電導性基体上に粉末ニツケルまたニツ
ケル含有粉末合金の層をプラズマ溶射、電気メツ
キなどの方法により形成し、この層に硫黄が表面
に固着できる条件下に硫化を施した電気分解用電
極などが開示されている。 しかしながら、上記の如き陰極または製造方法
では、水素過電圧の低減効果が充分でない、また
は経時的に水素過電圧が上昇するなどの問題があ
つた。 [問題を解決するための手段] 本発明者らは、水素過電圧を低下させた活性陰
極について鋭意研究の結果、電導性金属基体の表
面に電極触媒として30重量%以上の硫黄を含むニ
ツケル金属層を有する電極が、特に電解用陰極と
して初期の水素過電圧が低く且つ長期にわたり低
水素過電圧を持続し得ることを見出して、本発明
に至つたものである。即ち、本発明は電導性基体
表面に30重量%以上の硫黄を含むニツケル金属層
を有する電極である。 本発明に用いられる電導性基体としては、一般
に電極として使用される環境下において耐久性を
有する金属であれば特に制限はないが、一般に軟
鋼、ニツケルなどの金属またはそれらを主成分と
する合金が好ましい。また、電導性基体の形状も
特に制限されるものでなく、一般に電解槽におけ
る電極として使用される形状で、例えば平板状、
網状、パンチドメタル、エキスパンドメタル、ス
ダレ状などである。 本発明のニツケル金属層は30重量%以上の硫黄
を含むものであれば特に制限されず、該硫黄の含
有率が多くなるほど好ましい効果を発揮するが、
電気抵抗の上昇を勘案して一般に30〜80重量%で
充分であり、好ましくは30〜60重量%である。製
法は、例えば含硫黄ニツケルメツキ浴から電気メ
ツキ法により電導性基体表面にニツケル金属層を
設ける方法、ニツケルと硫黄またはニツケルの硫
化物との混合物を真空蒸着法により基体表面にニ
ツケル金属層を設ける方法、あるいはニツケルと
硫黄またはニツケルの硫化物との混合物を化学気
相析出法(CVD法)により電導性基体表面にニ
ツケル金属層を設ける方法などが好ましく採用さ
れる。これらのニツケル金属層を得る方法のう
ち、特に電気メツキを行う際、一定周期で短時間
電流を中断するパルスメツキ法を用いることによ
り、容易にニツケル金属層中の硫黄の含有率が高
く得られるのでさらに好適である。因みに、前記
した特開昭54−62933号、57−19388号公報に記載
のように、直流メツキ法によつてニツケルメツキ
を施した場合には、該ニツケルメツキ層に硫黄を
30重量%以上に含有させることが難かしく、ひい
ては得られる陰極における水素過電圧(初期)の
低減効果および該水素過電圧の経時的な上昇の抑
制効果が充分でない。 なお、上記のメツキ浴としては、例えばロダン
ニツケルあるいは硫酸ニツケル、塩化ニツケルな
どを主成分としてチオ硫酸ニツケル、チオ尿素な
どで調整した含硫黄ニツケルメツキ浴などが好ま
しく用いられる。これらメツキ浴の組成およびメ
ツキ条件は、得られるニツケルメツキ層における
硫黄の含有率が30重量%以上となるように、公知
の浴組成および条件と同一、ないしはそれに準じ
て決定すればよい。また、パルスメツキ法は、電
流を流している時間Ton(msec)、電流を止めて
いる時間Toff(msec)とし、下記式の様にデユ
ーテイーサイクル(Duty Cycle)を定義する。 Duty Cycle(%)=Ton/Ton+Toff×100 本発明において採用される上記のパルス電流、
Tonおよびデユーテイーサイクルは、メツキ浴の
組成などにより異なるため一概に決定されない
が、パルス電流は通常の電気メツキ電流値の0.1
〜50倍、Tonは1μsec〜1sec、デユーテイーサイ
クルは1〜80%が好適である。また、上記したニ
ツケル金属層を得る際、ニツケルと共にコバル
ト、モリブデン、鉄、クロム、タングステン等を
数%程度含んだ合金層であつてもよく、さらに可
溶性の金属あるいは化合物を混合した合金層を作
り、続いてこれら可溶性物質を溶出させた電極
も、水素過電圧を一層低下させることができて好
ましい。 [作用および効果] 前記したように、本発明の電極は低い水素過電
圧を長期間にわたつて持続し、硫黄の含有量の少
ないニツケル金属層を有する電極に比べて、活性
および耐久性に著しく優れている。この理由は、
十分に明確ではないが、ニツケル金属層における
水素発生反応に対して含有された硫黄が大きな役
割を果たしていると思われる。たとえば、電気メ
ツキ法により作成したニツケル金属層の結晶構造
と硫黄の含有量の関係をX線回折法により調べて
みると、硫黄の含有量の少ない(S含有量が10重
量%程度)ニツケル金属層では、ニツケルの微細
結晶構造を示す回折図形が得られ、電解試験後も
変化が見られなかつた。これに対し、30重量%以
上の硫黄を含むニツケル金属層では、電解前にア
モルフアス構造を示すX線回折図形が得られる
が、電解試験後ではアモルフアス状の回折図形か
らニツケルの微細結晶構造を示す回折図形に変化
していた。そして、この両者のアルカリ水溶液中
での水素過電圧を測定すると、30重量%以上の硫
黄を含むニツケル金属層の方が著しく低い水素過
電圧を長期にわたつて示した。この傾向は30重量
%を越えると急に顕著になる。このことから、ニ
ツケル金属層の水素発生反応における電極特性
は、結晶構造には関係なく、ニツケル金属層中に
含まれる硫黄の量によつて決まるものと推測され
る。なお、ニツケル金属層を得る際、微量の炭
素、窒素、リンなどが混入しても効果には影響な
い。 また、本発明の電導性基体の表面に形成される
ニツケル金属層の厚さは、あまり厚く被覆すると
脱落し易くなるので、一般に5〜150μ、好まし
くは10〜100μ程度である。 本発明の電極は、特にアルカリ金属ハロゲン化
物水溶液の電解や水の電解などにおいて、長期に
わたり低い水素過電圧を示す陰極として極めて有
用である。また、本発明は高価な白金族金属など
を使用することなく、良好で安価な電解用陰極で
あり、工業的に極めて有利である。さらに、本発
明の電極は、燃料電池等の水素極として、水素を
活性化する効果からも使用可能と考えられる。 [実施例] 以下、本発明の実施例を示すが本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。 実施例 1 20mm×40mm、厚み3mmの軟鋼板にテフロンチユ
ーブを被覆した3mmφのNiを溶接した基材を、
常法により脱脂・酸洗等の前処理を行つた。この
基材に表−1に示す組成の含硫黄ニツケルメツキ
浴を用いて、表−1に示す条件でメツキした。こ
のうち、(A)および(B)は本発明の陰極で、(C)および
(D)は比較例である。
して30重量%の硫黄を含むニツケル金属層を有す
る電極に関し、特にアルカリ金属ハロゲン化物水
溶液の電解や水の電解などに有用な、低い水素過
電圧を示す新規な電解用陰極に関する。 [従来の技術およびその問題点] 従来から、アルカリ金属ハロゲン化物、特に塩
化ナトリウム、塩化カリウム水溶液の電解や水の
電解により水素を発生させ、苛性アルカリを得る
方法は、工業的に良く知られており、多く用いら
れている。しかしながら、近年、エネルギーコス
トの急騰により、各種の電解においても電解電圧
を低減して電力原単位を下げるため、種々の努力
がなされている。例えばイオン交換膜を用いる食
塩電解法においては、電解電圧を低減するため
に、陰極水素過電圧の低減、イオン交換膜抵抗の
低減、電槽構造の改良による溶液抵抗、気泡抵抗
損失の低減などが行われている。 このうち、上記電解における陰極としては、コ
ストの面から軟鋼が用いられて来たが、通常の電
解条件で400mVの水素過電圧を有することから、
水素発生用活性陰極として軟鋼やニツケルからな
る電導性基体上にメツキ、焼結、溶射等の方法に
より、陰極活性物質を被覆した陰極またはその製
造方法が提案されている。 例えば、特開昭54−62933号公報には、()ニ
ツケルイオン()錯化剤()アンモニウム又
はホウ酸及び()含硫黄及び(又は)窒素化合
物を含むメツキ浴を用いるニツケルメツキによつ
て得られるものを陰極として用いる方法;特開昭
57−19388号公報には、金属からなる基体表面に
ニツケル塩、チオシアン基及びアンモニアイオン
を含むニツケルメツキ浴によりニツケルメツキを
施してなる電解用陰極;特開昭54−38277号公報
には、マンガンもしくはマンガンとイオウとを含
有するニツケル薄膜をコーテイングせしめた陰
極;特開昭57−113836号公報には、コバルト、ニ
ツケル、鉄およびマンガンから選択される少なく
とも2種以上の金属を含有する溶液を調整し、
H2Sまたは適当な硫化物を用いて該溶液を処理す
ることによつて、少なくとも2種の該金属および
硫黄を含有する混合金属硫化物の電解触媒を電気
化学的プロセスに用いる方法、特開昭56−5994号
公報には、電導性基体上に粉末ニツケルまたニツ
ケル含有粉末合金の層をプラズマ溶射、電気メツ
キなどの方法により形成し、この層に硫黄が表面
に固着できる条件下に硫化を施した電気分解用電
極などが開示されている。 しかしながら、上記の如き陰極または製造方法
では、水素過電圧の低減効果が充分でない、また
は経時的に水素過電圧が上昇するなどの問題があ
つた。 [問題を解決するための手段] 本発明者らは、水素過電圧を低下させた活性陰
極について鋭意研究の結果、電導性金属基体の表
面に電極触媒として30重量%以上の硫黄を含むニ
ツケル金属層を有する電極が、特に電解用陰極と
して初期の水素過電圧が低く且つ長期にわたり低
水素過電圧を持続し得ることを見出して、本発明
に至つたものである。即ち、本発明は電導性基体
表面に30重量%以上の硫黄を含むニツケル金属層
を有する電極である。 本発明に用いられる電導性基体としては、一般
に電極として使用される環境下において耐久性を
有する金属であれば特に制限はないが、一般に軟
鋼、ニツケルなどの金属またはそれらを主成分と
する合金が好ましい。また、電導性基体の形状も
特に制限されるものでなく、一般に電解槽におけ
る電極として使用される形状で、例えば平板状、
網状、パンチドメタル、エキスパンドメタル、ス
ダレ状などである。 本発明のニツケル金属層は30重量%以上の硫黄
を含むものであれば特に制限されず、該硫黄の含
有率が多くなるほど好ましい効果を発揮するが、
電気抵抗の上昇を勘案して一般に30〜80重量%で
充分であり、好ましくは30〜60重量%である。製
法は、例えば含硫黄ニツケルメツキ浴から電気メ
ツキ法により電導性基体表面にニツケル金属層を
設ける方法、ニツケルと硫黄またはニツケルの硫
化物との混合物を真空蒸着法により基体表面にニ
ツケル金属層を設ける方法、あるいはニツケルと
硫黄またはニツケルの硫化物との混合物を化学気
相析出法(CVD法)により電導性基体表面にニ
ツケル金属層を設ける方法などが好ましく採用さ
れる。これらのニツケル金属層を得る方法のう
ち、特に電気メツキを行う際、一定周期で短時間
電流を中断するパルスメツキ法を用いることによ
り、容易にニツケル金属層中の硫黄の含有率が高
く得られるのでさらに好適である。因みに、前記
した特開昭54−62933号、57−19388号公報に記載
のように、直流メツキ法によつてニツケルメツキ
を施した場合には、該ニツケルメツキ層に硫黄を
30重量%以上に含有させることが難かしく、ひい
ては得られる陰極における水素過電圧(初期)の
低減効果および該水素過電圧の経時的な上昇の抑
制効果が充分でない。 なお、上記のメツキ浴としては、例えばロダン
ニツケルあるいは硫酸ニツケル、塩化ニツケルな
どを主成分としてチオ硫酸ニツケル、チオ尿素な
どで調整した含硫黄ニツケルメツキ浴などが好ま
しく用いられる。これらメツキ浴の組成およびメ
ツキ条件は、得られるニツケルメツキ層における
硫黄の含有率が30重量%以上となるように、公知
の浴組成および条件と同一、ないしはそれに準じ
て決定すればよい。また、パルスメツキ法は、電
流を流している時間Ton(msec)、電流を止めて
いる時間Toff(msec)とし、下記式の様にデユ
ーテイーサイクル(Duty Cycle)を定義する。 Duty Cycle(%)=Ton/Ton+Toff×100 本発明において採用される上記のパルス電流、
Tonおよびデユーテイーサイクルは、メツキ浴の
組成などにより異なるため一概に決定されない
が、パルス電流は通常の電気メツキ電流値の0.1
〜50倍、Tonは1μsec〜1sec、デユーテイーサイ
クルは1〜80%が好適である。また、上記したニ
ツケル金属層を得る際、ニツケルと共にコバル
ト、モリブデン、鉄、クロム、タングステン等を
数%程度含んだ合金層であつてもよく、さらに可
溶性の金属あるいは化合物を混合した合金層を作
り、続いてこれら可溶性物質を溶出させた電極
も、水素過電圧を一層低下させることができて好
ましい。 [作用および効果] 前記したように、本発明の電極は低い水素過電
圧を長期間にわたつて持続し、硫黄の含有量の少
ないニツケル金属層を有する電極に比べて、活性
および耐久性に著しく優れている。この理由は、
十分に明確ではないが、ニツケル金属層における
水素発生反応に対して含有された硫黄が大きな役
割を果たしていると思われる。たとえば、電気メ
ツキ法により作成したニツケル金属層の結晶構造
と硫黄の含有量の関係をX線回折法により調べて
みると、硫黄の含有量の少ない(S含有量が10重
量%程度)ニツケル金属層では、ニツケルの微細
結晶構造を示す回折図形が得られ、電解試験後も
変化が見られなかつた。これに対し、30重量%以
上の硫黄を含むニツケル金属層では、電解前にア
モルフアス構造を示すX線回折図形が得られる
が、電解試験後ではアモルフアス状の回折図形か
らニツケルの微細結晶構造を示す回折図形に変化
していた。そして、この両者のアルカリ水溶液中
での水素過電圧を測定すると、30重量%以上の硫
黄を含むニツケル金属層の方が著しく低い水素過
電圧を長期にわたつて示した。この傾向は30重量
%を越えると急に顕著になる。このことから、ニ
ツケル金属層の水素発生反応における電極特性
は、結晶構造には関係なく、ニツケル金属層中に
含まれる硫黄の量によつて決まるものと推測され
る。なお、ニツケル金属層を得る際、微量の炭
素、窒素、リンなどが混入しても効果には影響な
い。 また、本発明の電導性基体の表面に形成される
ニツケル金属層の厚さは、あまり厚く被覆すると
脱落し易くなるので、一般に5〜150μ、好まし
くは10〜100μ程度である。 本発明の電極は、特にアルカリ金属ハロゲン化
物水溶液の電解や水の電解などにおいて、長期に
わたり低い水素過電圧を示す陰極として極めて有
用である。また、本発明は高価な白金族金属など
を使用することなく、良好で安価な電解用陰極で
あり、工業的に極めて有利である。さらに、本発
明の電極は、燃料電池等の水素極として、水素を
活性化する効果からも使用可能と考えられる。 [実施例] 以下、本発明の実施例を示すが本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。 実施例 1 20mm×40mm、厚み3mmの軟鋼板にテフロンチユ
ーブを被覆した3mmφのNiを溶接した基材を、
常法により脱脂・酸洗等の前処理を行つた。この
基材に表−1に示す組成の含硫黄ニツケルメツキ
浴を用いて、表−1に示す条件でメツキした。こ
のうち、(A)および(B)は本発明の陰極で、(C)および
(D)は比較例である。
【表】
【表】
このメツキによつて得られたニツケル金属層中
の硫黄の含有率を調べたところ、(A)32重量%(B)40
重量%(C)28重量%(D)13重量%となつていた。 また、この様にして得たものを陰極として、対
極に白金板を用いて、30重量%の苛性ソーダ水溶
液中で電解した結果を表−2に示した。
の硫黄の含有率を調べたところ、(A)32重量%(B)40
重量%(C)28重量%(D)13重量%となつていた。 また、この様にして得たものを陰極として、対
極に白金板を用いて、30重量%の苛性ソーダ水溶
液中で電解した結果を表−2に示した。
【表】
この結果から、硫黄を30重量%以上含む(A)およ
び(B)の陰極は、硫黄含有率の低い(C)および(D)の陰
極に比べて、水素過電圧は初期において0.17〜
0.23Vほど低い値となることがわかる。また、3
ケ月後には(A)および(B)の陰極ではほとんど水素過
電圧の増大は見られなかつたが、(C)の陰極では水
素過電圧が50mmV増大し、(D)の陰極とほぼ同じ値
となつた。そして、電解後のニツケル金属層中の
硫黄の含有率を調べたところ、いずれの陰極とも
硫黄の減少は見られなかつた。 実施例 2 実施例1と同じ様に前処理を施した基材に、表
−3に示す組成の含硫黄ニツケルメツキ浴を用い
て、表−3に示す条件でメツキした。このうち(A)
は本発明の陰極で(B)は比較例である。
び(B)の陰極は、硫黄含有率の低い(C)および(D)の陰
極に比べて、水素過電圧は初期において0.17〜
0.23Vほど低い値となることがわかる。また、3
ケ月後には(A)および(B)の陰極ではほとんど水素過
電圧の増大は見られなかつたが、(C)の陰極では水
素過電圧が50mmV増大し、(D)の陰極とほぼ同じ値
となつた。そして、電解後のニツケル金属層中の
硫黄の含有率を調べたところ、いずれの陰極とも
硫黄の減少は見られなかつた。 実施例 2 実施例1と同じ様に前処理を施した基材に、表
−3に示す組成の含硫黄ニツケルメツキ浴を用い
て、表−3に示す条件でメツキした。このうち(A)
は本発明の陰極で(B)は比較例である。
【表】
【表】
このメツキによつて得られたニツケル金属層中
の硫黄の含有率を調べたところ(A)35重量%(B)15重
量%となつていた。 また、この様にして得たものを陰極として、実
施例1と同様に電解した結果を表−4に示した。
の硫黄の含有率を調べたところ(A)35重量%(B)15重
量%となつていた。 また、この様にして得たものを陰極として、実
施例1と同様に電解した結果を表−4に示した。
【表】
この結果から、硫黄を30重量%以上含む(A)の陰
極は硫黄含有率の低い(B)の陰極に比べて、水素過
電圧は初期において0.15Vほど低い値となつてい
ることがわかる。また、3ケ月後には(A)の陰極で
はほとんど水素過電圧の増大は見られなかつた
が、(B)の陰極では水素過電圧が70〜80mV増大し
た。そして電解後のニツケル金属層中の硫黄を調
べたところ、いずれの陰極とも硫黄の減少はみら
れなかつた。
極は硫黄含有率の低い(B)の陰極に比べて、水素過
電圧は初期において0.15Vほど低い値となつてい
ることがわかる。また、3ケ月後には(A)の陰極で
はほとんど水素過電圧の増大は見られなかつた
が、(B)の陰極では水素過電圧が70〜80mV増大し
た。そして電解後のニツケル金属層中の硫黄を調
べたところ、いずれの陰極とも硫黄の減少はみら
れなかつた。
Claims (1)
- 1 電導性基体の表面に30重量%以上の硫黄を含
むニツケル金属層を有する電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60231028A JPS6293389A (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60231028A JPS6293389A (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6293389A JPS6293389A (ja) | 1987-04-28 |
| JPH036996B2 true JPH036996B2 (ja) | 1991-01-31 |
Family
ID=16917132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60231028A Granted JPS6293389A (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6293389A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5348379B2 (ja) * | 2008-08-21 | 2013-11-20 | 株式会社村田製作所 | 多孔質体、および多孔質体の製造方法 |
| JP5701080B2 (ja) * | 2011-01-27 | 2015-04-15 | 株式会社バンテック | アルカリ水電解用電極、その製造方法及び水素発生装置 |
| JP5802085B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2015-10-28 | 株式会社バンテック | アルカリ水電解用電極の製造方法 |
| KR102442683B1 (ko) * | 2017-04-06 | 2022-09-08 | 재단법인대구경북과학기술원 | 물 전기 분해를 위한 전극 및 이의 제조방법 |
-
1985
- 1985-10-18 JP JP60231028A patent/JPS6293389A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6293389A (ja) | 1987-04-28 |
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